智絵里「あの、チ…チョ…チョコ、欲しいですか?」 (26)

P「~~♪」

ちひろ「あらプロデューサーさん、鼻歌なんてご機嫌ですね」

P「え?あはは……すみません」

ちひろ「やっぱりバレンタインだからですか?」

P「まぁ……毎年、楽しみにしてるんですよ。甘いモノ好きですし」

ちひろ「ふふっ、去年も聞きましたよ~それ」

ちひろ「そんな甘いモノ好きのプロデューサーさんに、はい!チョコレートです!」

P「おお!ありがとうございますちひろさん!」

ちひろ「いえいえ、どういたしまして」

P「いやー今年もちひろさんから貰えるなんて嬉しいですよ!」

ちひろ「そうですか?」

P「そりゃ勿論。ちひろさんみたいな素敵な女性から貰えるなら誰でも喜びますよ」

ちひろ「ふふっ、義理ですけどねー」

P「だとしてもですよー。義理だろうが喜んじゃうのが男ってもんなんです」

ちひろ「まぁ、そんなに喜んでもらえるなら悪い気はしないですけど」

P「いやホントに!ありがとうございます!」

ちひろ「いえいえ、どういたしまして。お返し、期待してますからね?」

P「う……善処します」

ちひろ「はい♪期待してます」

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緒方智絵里(16)
http://i.imgur.com/ZOz8dZI.jpg
http://i.imgur.com/ypgBrcd.jpg


がちゃっ

智絵里「おはようございますっ……」

P「おう、おはよう智絵里」

ちひろ「おはよう智絵里ちゃん」

智絵里「おはようございます……あ、それ……」

P「ん?ああ、これか?ちひろさんから貰ったんだよ」

ちひろ「義理ですけどねー」

P「もう……わかりましたってばそれは」

ちひろ「智絵里ちゃんの分もあるのよ、はいどうぞ」

智絵里「わ、ありがとうございますっ」

ちひろ「どういたしまして」

智絵里「えと、私からもちひろさんに……」

智絵里「はいっ、チョコですっ」

ちひろ「ふふっ、ありがとう智絵里ちゃん」

智絵里「えへへ……」


P(智絵里も毎年、美味しいチョコくれるんだよなぁ)

P(去年の手作りチョコ美味かったなぁ、また食べたい)

P(今年はどんなのくれるのかなぁ、楽しみだなぁ)

智絵里「プロデューサーさん」

P「おう!」

智絵里「今日のライブのこと、なんですけど……」

P「……」

智絵里「ここの、MCの後の――」

P(あ、あれ?ちひろさんにチョコ渡したから次は俺にもって流れじゃないのか……?)

智絵里「……?プロデューサーさん?」

P「あ、ああ悪い。うん、面白いし、盛り上がると思う」

智絵里「ほんとですか?えへへ……私、頑張ります」

P「ああ、期待してるよ」

P(まぁ、一日は始まったばっかだし、その内くれる……よな?)



――
―――

P「お疲れさま、智絵里」

智絵里「あ、プロデューサーさん。お疲れ様です……今日の私、どうでしたか?」

P「会場の盛り上がりも最高だったし、文句なしだ!よかったよ」

智絵里「あの、その……可愛かった、ですか?」

P「もちろん。智絵里はいつも可愛いけど、ステージ上の智絵里はいつにも増してキラキラしてるからなぁ」

智絵里「ぁ、ぁぅ……えへへ……」

P「それじゃ、着替えが済んだら事務所に戻ろうか」

智絵里「はいっ」


――車内

智絵里「……」ソワソワ

P「……」

智絵里「ぷ、プロデューサーさんっ!」

P「お、おう!なんだ?」

P(ついに来たか……!)

智絵里「えっと……」

P「うん」

智絵里「今度のオフなんですけど……その、もしプロデューサーさんがよければ、一緒におでかけ……しませんか?」

P「……へ?」

智絵里「だめ、ですか……?」

P「え、いや……今度のオフって事は○日か、夕方からなら大丈夫だと思うけど……」

智絵里「ほんとですか!えへへ……それじゃあ約束、ですよ?」

P「ん、わかった。約束な」

智絵里「はいっ」

P(まぁ、事務所に戻ればくれるよな……?)


P「くれませんでしたー」

ちひろ「どうかしたんですか?」

P「ちひろさぁん……智絵里が、智絵里がチョコくれなかったんです……」

ちひろ「ふーん……」

P「ふーんって酷いですよ!俺がこの日をどれだけ楽しみにしていたか……!」

ちひろ「どれだけ楽しみにしてたんですか……」

P「うう……智絵里のチョコ……」

ちひろ「じゃあ私は帰りますから、戸締りお願いしますねー」

P「あ、はい。お疲れ様です」

ちひろ「お疲れ様でしたー」


P「はぁ……俺も帰るか……」

P(帰りにどこか寄ってチョコ買おうかな……)

がちゃっ

智絵里「あ、あの……プロデューサーさん……」

P「へ?智絵里?」

智絵里「はい……その、お仕事お疲れ様です……」

P「あ、ああ。どうしたんだ?帰ったはずじゃ……」

智絵里「その、プロデューサーさんに用が……」

P「!」

P「ああ、それで?」

智絵里「えっと、その……」

智絵里「あの、チ…チョ…チョコ、欲しいですか?」

P「欲しい!」


P「いやあ今年は智絵里からは貰えないのかなってかなりショックだったんだよ」

智絵里「えへへ……ちゃんと用意、してありますっ」

P「嬉しいなぁ」

智絵里「今、食べてくれますか……?」

P「ん、それじゃあ頂こうかな」

智絵里「は、はいっ!じ、じゃあ、用意、しますね……」ガサゴソ

P「うん」

智絵里「これ、なんですけど……」

P「へー、今年は色んな種類のがあるんだなぁ、一口サイズで食べやすそうだし」

P「それじゃあ早速……」

智絵里「だ、だめですっ」

P「えっ」

智絵里「これには、その……食べ方があるんです……」

P「た、食べ方?」


智絵里「は、はいっ……」

P「そうなのか?それじゃあ教えてくれないか」

智絵里「えっと、その……ぅぅ」

P「……智絵里?」

智絵里「……うん、よしっ……」

智絵里「そ、それじゃあいきますっ……」

P「お、おう?」

智絵里「……あむっ」パクッ

P「……」

智絵里「ろ、ろうひょ……(どうぞ)」

P「……えっと」

智絵里「……」フルフル

P(なんだこれは……なんだこれは……)

P(顔真っ赤にした智絵里がチョコをくわえて待ってる……)

P(……どうぞって事は、これを食べてくださいって事か?今、智絵里がくわえてる奴を?)

P(ぎゅっと目を瞑って、体震わせて……)

P「えっと、智絵里……これは……」


智絵里「……ぅぅ」

P「じゃ、じゃあ頂こうかな……」ヒョイ

智絵里「ぁ……」

P「……うん、美味しい」

智絵里「あぅ……ち、違うんですっ……」

P「へ?」

智絵里「食べ方が……その……!手で取ったらだめ、なんですっ」

P「……」

智絵里「も、もう一個……あむっ」

智絵里「どうひょっ……」


P(もっと顔を赤くして……より口を俺の方に突き出してる)

P(手で取ったら駄目ってことは、そういうこと……なんだよな)

P(流石にそれは……)

P「……」ヒョイッ

智絵里「ぁっ……」

P「ん、美味しい」

智絵里「ぅぅ……も、もう一個ですっ」

P「お、おい智絵里……?」

智絵里「あむっ……」

智絵里「どうぞっ……!」


――
―――

P「……残り一個になっちゃったな」

智絵里「……っ」

P「……」

智絵里「……いじわる、です」

P「いじわるって……」

智絵里「……すー、はー」

智絵里「……あむっ」パクッ

P「あのさ、何回やっても――

智絵里「えいっ」

ぐいっ

P「えっ」

ちゅっ

P「……」

智絵里「……」

P「……えっと」

智絵里「……ど、ど、どう、でした?」

P「……うん、甘くて美味しかった、かな」

智絵里「~~っ……そ、それなら……よかったです……」

P「……」

智絵里「……」

P「智絵里、あのさ」

智絵里「そ、それじゃあ私、か、帰りますっ……!」

P「あっ、おい待て!もう遅いから送っていく!」

――車内

P(一言も話さないどころかこっちを見ようともしない……)

P「智絵里」

智絵里「……」

P「ちーえーり?ほら、着いたぞー!」

智絵里「あ……はい。ありがとうございます……」

P「それじゃ、暖かくして寝るんだぞ?今日も冷えるみたいだから」

智絵里「は、はいっ。……あの、プロデューサーさん」

P「ん?」

智絵里「これ……チョ、チョコ、です。あの、こっちはゆっくり食べてください……」

P「ん、わざわざ二つ用意してくれてたのか、ありがとな」

智絵里「はい……そ、それじゃあおやすみなさいっ……。今日は、ありがとうございました……」

P「……あー、智絵里。ちょっといいか」

智絵里「……」

P「さっきの、キスの事なんだけどさ。その……」

P「あんなことしたって事は智絵里は俺のこと……好きって事で、いいのか?」

智絵里「……」コクン

P「そっか」

智絵里「……」

P「……」

智絵里「……ご、ごめんなさい。迷惑、ですよね……」

P「……」

智絵里「あんなこと、だめだってわかってます、から……もうしません、だから……」

P「智絵里、顔上げて?」

智絵里「……は、はい」

ちゅっ

智絵里「……ふぇ?」

P「うん、やっぱ甘い」

智絵里「え?あ、あ、あの……」

P「……ん。まぁ、これが俺の気持ちというか、答えというか。その……」


P「……俺も智絵里のこと好きだよ。だから、もうしないってのは嫌、かな」

智絵里「ほんと、ですか……?」

P「ああ、本当だ」

智絵里「嘘じゃ、ない……?」

P「俺は智絵里のことが大好きだよ」

智絵里「……」

P「……」

智絵里「……っ、ぐすっ」

P「ち、智絵里?」

智絵里「ご、ごめ、なさい……私、うれしくて……っ」

智絵里「ほんと、なんですよね……っ、夢じゃ、ないんですよね……」

P「……ああ、夢じゃない」

智絵里「私、うれしい、です……、本当に、嬉しい……っ」

P「ん、よしよし」



――
―――

智絵里「今日は、ありがとうございましたっ」

P「おう、こちらこそ。チョコありがとな、すげえ嬉しいよ」

智絵里「えへへ……よかったです。プロデューサーさんが喜んでもらえたら、それだけで私……」

P「……なんか、照れくさいな」

智絵里「……えへへ、そうですね」

P「っと、もうこんな時間か。長いこと話し込んじゃったし、今日はもう戻った方がいい」

智絵里「はいっ。それじゃあ、おやすみなさい」

P「ああ、おやすみ。暖かくして寝るんだぞー。また明日、な」

智絵里「はいっ!また明日、ですっ……!」

P「うん」

智絵里「……プロデューサーさんっ」

P「ん?」



智絵里「大好き、ですっ……えへへ」

           <Xフ ̄ ̄<Xフ
           // / ハ 「ヽ 、ヽ !

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          .| ̄ ̄ ̄. ̄ ̄ ̄ ̄.|  トン

         _(,,)   おわり   .(,,)_
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14日にスレ立てしたからセーフ
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