市民「我々は絶対に市長なんかに負けない!!」(12)

市民「増税反対!」

市民「もっと自由を!」

市民「そしてっ!」

市民「我々人類は服を着る必要なぞない事をここに宣言する!!」





秘書「一体何のデモだと言うのでしょうか」

市長「いやその前になんで皆、全裸なの?」

市長「とりあえず増税は市長の俺にはどうしようもないじゃん」

市長「国のお偉いさんに言ってくれ」

秘書「その通りでございます」

市長「次にもっと自由をって言うけどさ」

市長「別に俺は悪代官でもないし市民の皆は既にある意味フリーダムだよね」

秘書「市長がズラだと言う事は市民の皆様が一生懸命つくったローカル番組でも明かされましたもんね」

市長「何そのクソ番組!!?人権侵害でJALに相談するぞ!」

秘書「その時最大視聴率は80%超え、紅白どころかおしんさえも抜かしたと謳われています」

市長「なんでローカルなのに俺のズラが全国レベルで注目されてるんだよ!」

秘書「まぁまぁ市長…あなたのその太陽にも劣らない立派な輝きはまさに五臓六腑に染み渡る菩薩の光でございます」

秘書「何も隠さなければ市民も我を忘れ怒りに狂う事などなかったでしょう」

市長「その前にちんぽを隠さなければいけない人がいっぱいいるぞ!!」

市長「あとついでのように私を侮辱するな!」プルプル

秘書「市長…いえ、ハゲ」

市長「は?」

秘書「あ゙ぁ゙ん?」ギロッ

市長「ひぃっ!?」ガタガタ

秘書「お言葉ですがやはり市民の怒りの声もごもっとも…」

市長「怖いわ…この秘書なんでわざわざ訂正してハゲって言ってくるの…」

秘書「ここはやはり謝罪会見を行うべきではないかと」パシッパシッ

市長「当たり前のように出てきたけどその鞭必要?」

秘書「ええ」ニッコリ

市長「絶対いらねえよ…ていうか何を謝罪したらいいの?」

秘書「巨大な妄想ばかりしてそれ以外は何も持ち合わせていないただのハゲが市長になってごめんなさいと言えばいいのです」パシッ

市長「えらく俺に辛辣だな…市民は本当にそんな事を望んでいると言うのか?」

市長「仕方ない…一度テレビを見るか」ピッ

アナウンサー「はーいそれではゲーハー・ピカール市長に不満を持つ人にインタビューしていきまーす♪」

市長「当たり前のようにゲーハー・ピカールとか言ってるけど俺はそんな昔からいる偉人のような名前ではないぞ!?」

秘書「穢らわしい豚がぶひぶひうるせぇんだよっ!!」パシンッ

市長「いやん///」


お婆ちゃん「あ?なんだって?」

アナウンサー「ほらお婆ちゃん、あれ読んで」

お婆ちゃん「まったく…近頃めっきり目も悪くなってのぉ…年寄りにはあの字は小さすぎるわい」スチャッ

お婆ちゃん「なになに…実は市長さんの右手に寄生生物(パラサイト)が潜んでいる…?」

市長「潜んでねえよ!お婆ちゃんマスコミに踊らされてるじゃねえか!!」

秘書「シンイチ…ネムイ…」

市長「ミギーの物真似しなくていいから…なんでこんなに俺を貶したり服を着なかったりするんだよ…」

市長「このままじゃ歴代最低市長として永遠にゲーハー・ピカールの名で歴史に残ってしまう…」

秘書「その頭の上には何の歴史も残ってないですけどね」

市長「うるせえ!」ガシッ

秘書「いやっ!やめて!か弱い処女の私に乱暴するなんて…」

市長「しねえよ!てか処女だったのか!」



市長「そもそも君が俺を市長の座から引きずり下ろすために仕組んだんじゃないのか?」

秘書「あぁ…その黒光りする亀頭を私に近付けないで…」

市長「俺の頭だよ!あと黒いのは元からだ!」

市民「大丈夫か秘書さん!」バーンッ

秘書「助けて…ヒーロー…」ウルウル

市長「私より全裸のヒーローを選ぶか普通!?」

市民「さぁゲーハー・ピカール市長!貴様の数多の悪、私の手により粉砕してくれる!」

市長「その前にちんぽしまってくれないか?」

秘書「あなたもしまってください」

市長「分かったよ被ればいいんだろ!ズラを!」カポッ

市民「今更反省したって許さない!!リコールを要求する!」

市長「リコールの意味知ってる?」

市民「そうだそうだー!!ゲーハー・ピカールを許すなー!!」バァンッ

市長「全裸の人に囲まれるって凄いシュールだな」

市長「とにかく話し合おう?な?」

市民「ならん!そう言って油断してるところを一気に蹂躙するつもりなんだろ!」

市長「俺の心を土足で踏み散らかしといてどの口が言うんだ!!」

市長「俺だってな…好きで禿げたんじゃねえんだよ…」

秘書「市長…」

市長「皆…考え直してくれないか?」

市長「こんなの間違ってるだろ…何でハゲを弄られて市民は全裸で秘書には鞭で叩かれなければならないんだ…」



パァンッ

市長「!!?」

秘書「うふふ…ドッキリ成功!」

市長「へ!?」

市民「へへ…すまなかったな市長さん」

市民「俺たちゃただ仕事もないこの疲弊しきった日本という国に鬱憤していただけなのさ」

お婆ちゃん「近頃の若いもんはニートで溢れかえっておるのぉ」

アナウンサー「市長の誕生日に盛大にお祝いしたかったんですよ」

市長「み、みんな…」




市長「誕生日…昨日なんだけど」

秘書「……」

アナウンサー「……」

お婆ちゃん「なに…歳を取れば時間が過ぎるのも早いものじゃ」

市民「よっしゃあお祭りじゃあああああ!!!」

市民「わっしょい!わっしょい!」

市長「待て!服を着ろお前たち!!」


こうして世界は全裸に包まれた

おしり

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