学級委員「起立!気を付け!【安価】」 (25)

この物語はハクションです

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担任「席に着け~、HRを始めるぞ~」

学級委員(今日から僕は学級委員だ……学校を休んでる間に任命されちゃったけど……)

学級委員(だからといって業務を疎かには出来ない……!まずはきちんと号令を掛けるぞ!)


学級委員「起立!気を付け!【安価下】」

学級委員「起立!気を付け!準備おk?」

担任「オッケーだよ~、みんなもオッケー?」

男「オッケー!!」

女「オッケー!!」

担任「う~ん、いいカンジ~!」

担任「先生ね~、さっき間違って隣のクラスに入っちゃったの~」

担任「しかも、10分も喋っちゃたぁ!誰も注意してくれなかったの~!ひど~い!」

ガラッ!!

男「やっべ、遅刻しちゃった!」

担任「遅いよぉ!昨日も遅刻したよね~!でも、先生今日、占いで4位だったから、許すね~!」

担任「でねでね、先生、最近車買ったんだけど、免許取るの忘れてたの~」

担任「ロシアと違って、免許いるんだね~。ウフフ」

担任「先生、今日はチョ~楽しみなんだぁ!」

担任「何がかって?ウフフ、教えな~い!」

担任「たのしみんみんぜみ~~(^з^)~♪」


キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン

学級委員「何とか、無事、号令をかけれたな!」


学級委員「一時間目は国語だ!」

ガラッ

先生「ふぁ~、おはよう」

学級委員「起立!気を付け!【安価下】」

学級委員「起立!気を付け!伏せろ!」

男「えっ!?」サッ

女「なになに~?」サッ

先生「フハハハハ!!よくぞ見抜いたな!!」

ドドドドド!!

女「きゃぁぁああああ!!」

男「先生!!銃を下ろして下さい!!」

先生「お前らが、先生の授業を真面目に聴かないのが悪いんだ!!」

女「だからって、マシンガンを乱射する事はないでしょう!?」

先生「うるさい!うるさい!しかも、お前らの担任にフラれたんだ!!」

男「お、俺たち関係ねぇじゃねぇか!!」

先生「クラス全体で俺の事馬鹿にしやがって!!」

女「そんな事ないです!!私、先生の授業好きです!!」

先生「いつも大人しい……女さん……」

男「僕も先生の授業分かりやすくて、結構好きです!!」

女「アタシもいつもふざけてるけど、先生の事好きだよ……じゃなかった、先生の授業が好きなんだ!///」

男「こいつ、告白してるよ~!」

女「うっさい、死ね!!」

ワハハハハ

男「もっと、自分に自信を持って下さい!!」

先生「お前ら……生徒に銃を乱射するような俺でも許してくれるのか?」

女「こちらこそ、ごめんなさい!」

男「よーし!先生を胴上げだぁ!!」

先生「こ、こら///」

わーっしょいわーっしょい!

先生「グスッ……すまんな……では、授業を始めます!!」

ガラッ!!

警察「警察だ!!動くな!!そこの教師、速やかに銃を下ろし、手を頭の後ろに回せ!!」

先生「」


警察「キミが通報したんだね?勇気があるんだな……ありがとう」

学級委員「いえ、学級委員として当然の事をしたまでです!!」

学級委員「では、次は数学の授業があるので、これで失礼します!!」


ガラッ

先生「うわっ……!何ですか……この銃痕だらけの教室は……まったく……!」

学級委員「起立!気を付け!【安価下】」

学級委員「起立!気を付け!無想転生!」

男「……」ファァァ

女「……」ユルユルユルユル

先生「こ……この動きは!!」

男「……」ドドドドド

女「……」ゴゴゴゴゴ

先生「闘気が流れ出ています!!皆さん、先生の教えを守ってよく頑張りましたね!!」

男「……」シュシュシュ!!

女「……」サササ!!

先生「夢想転生による相手を傷つけない組手……これぞ平和の象徴!!」

男「うぅ……」

先生「ど、どうしたんですか!?」

ケンジロウくん「おれ、馬鹿だから……奥義を習得できなかったんだ……ごめんなさい……」

先生「夢想転生を習得するには深い哀しみが必要……こればかりは……」

女「大丈夫よ……ケンジロウくん!誰だって哀しみは背負っているものよ」

男「俺はカップ焼きそばのお湯を切る前に、ソースを入れてしまった……」

女「私なんて、深夜アニメの最終回の録画を、お父さんにお色気番組で上書きされたわ」

男「僕は女さんが未だにビデオデッキを使ってる事に深い哀しみを……」

ケンジロウくん「みんな……」

先生「さぁ!!ケンジロウくん……先生に向かって、哀しみを解き放つのです!!」

ケンジロウくん「実は……クラスの女子に性的な嫌がらせをされているんだ!!」

ケンジロウくん「商店街のくじ引きで、二位の商品券が欲しかったのに、一位のハワイ旅行が当たるし……!!」

ケンジロウくん「この前なんて6股がバレたんだぁ……!!哀しいよぉ!!」

カッ!!

ケンジロウくん「夢想転生!!」ドドドドド!!

先生「あがぁ……!!」

ケンジロウくん「先生どうして!?」

先生「君の哀しみを受け止めたかったのさ……けっして、夢想転生が使えない訳じゃないんだよ……ホントだよ……」

ケンジロウくん「先生ーーーーーーー!!!」

先生「ソープに行けなかった事を除けば……我が生涯に一片の悔いなし……!!」ガクリ

男「……」

女「……」

先生は死に、ケンジロウくんは集団シカトを受ける事となった

学級委員「いじめはよくないな……!あ、ケンジロウくん、焼きそばパン買ってきてね」


先生「グッモーニン!!三時間目はイングリッシュデース!!」

学級委員「起立!気を……」

先生「ノーノー!!イングリッシュプリーズ、スタンダップ……オーケー!?」

学級委員「起立!気を付け!【安価下】」

学級委員「起立!気を付け!国賊討つべし!」

男「おらぁ!!大人しくしなぁ!!」

先生「ノ、ノー!?ナニスルデース!!」

女「日本人のくせに英語を喋ってるんじゃないわよ!!」

先生「ウェイト!!マッテクダサーイ!!」

男「さぁ、頭!!この売国奴をどうしましょう!?」

女「そうさねぇ……砂、砂利、水などを水や液剤などにより水和や重合し硬化する粉体で凝固させた人造石を、
先生と一緒に大型の金属製の缶に流し込んで、東京湾に沈めようかしらねぇ」

先生「ソレハ、ドラム缶にコンクリ詰めって事デショ~!?」

女「お黙り!!」

先生「イタイデス!」

男「とっとと殺るじゃき!!」

女「せや、せや!」

こーろーせー!こーろーせー!!

学級委員「待ってよ……!!皆!!先生は国賊じゃないよ!!英語を教えてるだけじゃないか!!」

先生「クラスオフィサー……」

男「でも……こいつは……」

学級委員「もし、米軍が攻めて来た時、英語が喋れなかったらどうする!?一方的に殺られるよ!?」

女「それは……」

学級委員「愛国心があるのはいいけど……他者を思いやる心の持ち主……それが日本人だろ!?」

男「よく分からんが学級委員の言い分は分かった……しかし、こいつだけは殺る!!尻をよく触ってくるから!!」

先生「マ、マッテクダサーイ!!」

女「何よ!?」

先生「先生知ってるんだよね……学級委員くんがクォーターだって事」

男「……」

女「……」

学級委員「……」



学級委員「国賊……討つべし!!」

先生「ノ、ノォォオオオオオオ!?」

先生は死んだ



学級委員「四時間目は体育だ!!頑張るぞぉ!!」

先生「せいれーつ!!」

学級委員「まえ~ならえ!気を付け!【安価下】」


安価だけ出して寝る

学級委員「まえ~ならえ!気を付け!全裸になれ!」

ヌギヌギ

男「お、おぅ///」

女「も、もう///」

先生「青空の下で全裸は気持ちいいなぁ!!」


学級委員「右向けー右!!進め!!」

学級委員「ぜんたーい、止まれ!!【安価下】」

「ぜんたーい、止まれ!!」

「……なんてな。昔はよく言ったもんだ」

俺はそう言いながらシケた煙草に火を付けた。

「そんな俺も今じゃ高校教師……この荒んだ現代社会に生きる一人のティーチャー……」

「学級委員なんぞ、やっていたころが懐かしいぜ……」

ヒュウと一陣の風が頬を撫でる。

「この煙草と安いバーボンだけが俺の相棒さ……」


同僚「ちょっと、先生!!校内は喫煙禁止ですよ!!」

先生「は、はい……すみません!!」

同僚「次の授業の準備はしたんですか!?」

先生「はい!!すぐやってきます……!!」

同僚「まったく……!!」


先生「はぁ、新学期早々、怒られちゃったよ!!」

ガラッ

先生「みんな、おはよう!!」

男「おはようございます」

女「おはおはー」

学級委員「女さん!!先生に向かってなんて口の利き方ですか!!」

先生「まぁまぁ、それより号令お願いね」

学級委員「す、すみません///私とした事が///」メガネクイッ


学級委員「起立!気を付け!【安価下】」

学級委員「起立!気を付け!落石!!! 」

ゴロゴロゴロゴロ

先生「今日も落石が多いですね。三年生の仕業でしょうから、こちらも一年生の教室に石を落としましょう」

男「えい!!」

女「おんどりゃあ!!」

先生「ちゃんと黒板の方にも集中して下さいね」

ゴロゴロ

男「うわぁ……!!」グシャァ

女「先生!!男くんが負傷したので、保健室へ連れて行きまーす!!」

先生「はいはい、いやらしい事はしないように」

女「きゃぁぁああああ!!」ドグシャァァアアアア

男「先生!!女さんが圧死しました!!」

先生「今週で四人目ですか……しょうがないですね……投石機の用意を!!」

男「準備出来ています!!」

先生「本当は上級生に反撃するのはタブーなんですが……おふざけがすぎたようですね!!」

カチッ!!ヒューン!!

三年生「うぎゃぁぁああ」ズグシュァァアアアア

先生「手を休めてはいけませんよ!!」

男「うりゃぁぁあああ」ヒューン!!

女「死に晒せぇ!!」ヒューン!!

キーンコーンカーンコーン

先生「それでは授業を終わります」


男「あっ……ノート写してない……」





先生「今日も授業頑張るぞぉ!!」

ガラッ

先生「おはよう!!」

学級委員「起立!気を付け!【安価下】」

学級委員「起立!気を付け!ふぇぇ……」 ジョロロロ

先生「ゴクゴクゴクゴク」

学級委員「ふぇぇ……」ジョロロロ

先生「ゴクゴク」

学級委員「ふぇぇ……」ジョロッ

先生「ゴクン……」

学級委員「……」

先生「……」

学級委員「ふぇっ……!!」ブルル

先生「……!!」

学級委員「ふぇぇ……」ジョッパァァアアアア

先生「ゴクゴクゴクゴクゴクゴク!!」

学級委員「ふぁっ……///」チョロロ

先生「ゴクン……」

学級委員「……はぁはぁ///」


先生「それでは、教科書の8726ページをペペソンソ!!」

ペペソンソ「ネケメレポンソ、ヒョッチョオアァ!!ユドレナカメテト……」


男「転校しよう……」





先生「今日も授業頑張るぞぉ!!」 ジョロロロ

ガラッ

先生「おはよう!!」

学級委員「起立!気を付け!【安価下】」

学級委員「起立!気を付け!クロは誰だ!」

先生「ど、どうしたんだ!?学級委員!?」

学級委員「事件ですよ……!!」

男「いったい、何が起こったというんだぁ!!」

女「そ、そんな!?まさか……」

学級委員「そうです……【安価下】事件ですよ!!」

学級委員「そうです……食パンゾンビ大量繁殖事件ですよ!!」

食パンゾンビ「うあ゛あ゛あ゛あ゛」

男「ひぃぃいいいい!?」

先生「みんな!!下がるんだ!!ここは先生に任せろ!!」

女「ステキ……!!」ジュン

食パンゾンビ「うあ゛あ゛あ゛あ゛!!」ガシッ!!

先生「うおっ……く、く……」

男「うわぁぁああああ!?先生が食べられちゃう!!」

食パンゾンビ「うあ゛あ゛あ゛あ゛!!」

先生「く、く……食わ…!!」


先生「食う!!」むしゃむしゃ……!!

食パンゾンビ達「「「うあ゛あ゛あ゛あ゛!?」」」

男「俺も食う!!」むしゃむしゃ……!!

女「私も!!」むしゃむしゃ……!!

学級委員「待って!!まだクロが判明していないわ!!」

男「誰でもいいよ……食パン……うま」むしゃむしゃ……!!

女「ぱん……うま……」むしゃむしゃ……!!

ケンジロウくん「クロは先生だ!!」

先生「キミは元クラスメイトでボッチのケンジロウくん!!」

ケンジロウくん「キミが学生時代に、毎日、僕の机の中に入れた牛乳まみれの食パン……
あまりにも臭かったので、卒業式の時に机ごと体育倉庫に封印された……!!」

先生「あの時のパンだと言うのか!?」

男「う、うごぉぉおおおお!!」

ケンジロウくん「くっ……皆も食パンゾンビに……」

男「ならない!!」

ケンジロウくん「!?」

先生「なるわけないでしょ……だいたい、ゾンビなんて非科学的なんだよ。
それが、食パンゾンビ!?笑っちゃうね!!あいかわず、ケンジロウくんはおかしな事を言うなぁ」

ケンジロウくん「で、でも……そこに!?」

女「あー、おいしかった!!」

ケンジロウくん「そんな……!?」

ガラッ!!

警察「警察だ!!不審者が学校に出たと聞いて!!」

先生「コイツです!!僕が通報しました!!」

警察「逮捕だ!!」

ケンジロウくん「そんなぁ」

学級委員「先生……ステキ///」


こうして世界は救われた

なんかもう終わる


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