ガヴリール「まさかの入院っ!?」 (14)

~ある日~

ガヴリール「ふわぁ~、ねみぃ…」ゴロゴロ

ヴィーネ「ガヴ、早く起きなよ…学校に遅れるじゃないの!!」ユサユサッ

ガヴリール「わーってる……ZZZ」スゥーー

ヴィーネ「って、分かったって言ったそばから寝ないのっ!?」

ガヴリール「ったく、起きればいいんだろ、起きれbっ……うぅっ!!??」ズキンッ

ヴィーネ「ガヴ?」

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ガヴリール「イタタタッ!? きゅ、急にお腹が…」ドサッ

ヴィーネ「ちょっとガヴ、大丈夫っ?!」スッ

ガヴリール「ぐうぅーっ、痛みが強い!!!!」ジタバタッ

ヴィーネ「と、とりあえず……救急車をーーっ!!!」ピッピッピッ♩

数分後、学校

先生「えー、皆にお知らせがある。今日の朝、急な体調不良で天真が入院した!」

マ、マジカッ!?
テンマサン、ダイジョウブカナ・・・
ナンデ、ニュウインナンカ・・・

サターニャ(えっ、ガヴリールが入院っ!? どういう事よっ!!)

まち子「先生!」

先生「なんだ?」

まち子「天真さんだけでなく、月乃瀬さんも出席してないようですが?」

先生「あぁ。月乃瀬は天真の付き添いで病院に向かったから、遅刻だそうだ。遅れてはいるが、後々登校すると連絡を貰ったぞ」

まち子「えっ、付き添い!?」

サターニャ(ヴィネットの奴、ガヴリールを起こしに来て、あんな事態に遭遇したらしいわね…)

学校が終わった後の帰り道

サターニャ「で、ガヴリールはどんな状態だったのよ?」

ヴィーネ「搬送先の病院の話では、急性虫垂炎って診断が下されたの!」

サターニャ「きゅうせい…ちゅ…すい…えん??」ポカーン

ラフィエル「おぉー、それは人間界で言う「盲腸」という病気ですね」

サターニャ「もう…ちょ?」ポカーン

ラフィエル「簡単に申しますと、酷い腹痛が起こるものです。ちなみに処置が遅れますと死にまーす♩」ニコリ

サターニャ「死っ!? ってか、あんた、良く笑顔でそんな事、言えるわねっ?!」ビクッ

サターニャ「それで、ガヴリールはどうなったの!?」ドキドキッ

ヴィーネ「幸い、すぐに担ぎ込まれたおかげで緊急手術も成功して、今は病室のベッドで安静になってるはずよ」

サターニャ「そう…良かったぁ」ホッ

ラフィエル「ふふっ、サターニャさんは優しいんですね♡」ニコリ

サターニャ「な、なんでよっ!?」

ラフィエル「普段はガヴちゃんと何だかんだあるのに、そんなガヴちゃんを心配しているからです」ニコッ

サターニャ「べっ、別にそんなんじゃないわよっ!?/// もし、ガヴリールが死んだら挑む奴がいなくなって、この大悪魔様の暇を持て余すものと思っただけよっ///」プイッ

ラフィエル(ぷくくっ、ツンデレ乙です♩)ニコニコッ

ガヴリールの病室

ガヴリール「お見舞いなんていいのに…」シラーッ

ヴィーネ「そんな冷たい事言わないの! せっかくサターニャやラフィも来てくれたのに」

ガヴリール「うるさいのがいるから、お見舞いはいいって言ったんだよ!」

サターニャ「なーはっはっは。天使が病気にかかるなんてお笑いじゃないの! あっ、今は駄天使だから関係ないわね…♩♩」ニヤリ

ガヴリール「うぜぇ……」

ラフィエル「サターニャさんはこう仰ってますが、実際はガヴちゃんの事をとても心配されてましたよ」ニコニコ

サターニャ「ちょっ、何言ってるのよ、アンタはっ!!??/////」アタフタッ

ヴィーネ「本当のことじゃないの、サターニャ」

サターニャ「ヴィネットまでっ!?///」アタフタッ

ガヴリール「へぇー、お前が私の心配をねぇ……」ニヤニヤッ

サターニャ「なんなのよっ、そのニヤケ面はっ!?」

ガヴリール「別に。ただ、お前にしては珍しいし、明日雪でも降るのかなって思ってだけだ」

サターニャ「何よ、失礼ねっ?!」カァーーーッ

ラフィエル(ぷっ、くくくっ/////)プルプルッ

ヴィーネ「ほらほら、喧嘩しないの!」

ヴィーネ「それにガヴはあまり興奮したり、笑ったりすると傷が開いちゃうわよ?」

サターニャ「傷?」

ラフィエル「確か、手術した後ですと、完全に傷口が塞がった訳ではありませんので要注意だと聞いたことがありますね。それに笑ったりすると力が入って傷が開きやすいとか…」

ヴィーネ「良く知ってるわね、ラフィ」

ラフィエル「まぁ、下界の修行前に天使学校で下界の勉強も少ししてましたので」

サターニャ「ふぅ~ん、傷ねぇ~?♩♩」ニヤリ

ガヴリール「おい、なんだその不敵な笑みは?」

サターニャ「ジャーン、魔界通販で購入した「お笑い薬(おわらいヤク)」よ!」スッ

ガヴリール「おい!!」

ヴィーネ「また下らない物なんか買って…。それにどうせ、ガヴを笑わせて傷口を開かせようとしてるんでしょ?」

サターニャ「もちろん!」

ヴィーネ「はい。没収ー。」ヒョイ

サターニャ「ちょ、ちょっと返しなさいよっ!?」

ラフィエル「私もトラブルは好きですけど、ガヴちゃんが大変な時にトラブルを起こそうとするのは、感心しませんねぇ…」ゴゴゴゴゴ

サターニャ「ヒィッ、すみません……」ペコッ

ガヴリール「に、してもせっかく学校行かなくてもいい時なのにネトゲ禁止、しかも術後の関係か何かで飲食までも禁止なんて…本当につらいぞ」

ヴィーネ「仕方ないでしょ? 患者が病院でのルールに従う事は絶対なんだから」

ラフィエル「でも、ガヴちゃんにとってネトゲ禁止はつらいですよね?」

ガヴリール「分かってくれるか?」

ラフィエル「えぇ。私だったら無理にでもやりますよ!」

ガヴリール「そうだよ、私は一日でも早くネトゲをやらないと、ヴァルハラ王国がまた大ピンチにっ!!」

ガヴリール「あぁーーっ、想像したら無性にやりたくなってきたぞ!!」

ヴィーネ「だから、ダメだって!! それにラフィもガヴに余計な事言わないのっ?!」

ガヴリール「チッ。あっ!?」ブルッ

ヴィーネ「んっ、どうしたの、ガヴ?」

ガヴリール「トイレに行きたくなった……」プルプルッ

ヴィーネ「しょうがないわね。ほらっ、私がついて行くから早く済ませましょ?」スッ

ガヴリール「悪いな。」

ヴィーネ「階段だから気を付けてよね?」

ガヴリール「お、おぉ……」

ヴィーネ「そっーと、そっーt…あっ!?」ツルッ

ガヴリール「あっ、くっそぅ、危ないぞっ!!!」バッ

ドサンガタンドタン、バンッ!!!

ガヴリールの体<ブチッ

ガヴリール「ぐっ……ぐおおおおぉぉぉぉっっっっーーーーーーーーーーーーーーー!!!???」ズキズキッ

ヴィーネの助けようとして身を挺したガヴリール。ヴィーネは怪我が無く助かったものの、肝心のガヴリールは落ちた拍子で傷口が開き、入院が伸びたとのことである。

↑ネタ切れなので、ここまでになります。

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