男「スマホから何か出てきた」貞子「呪いまーす!」(39)

男「小さい……人間?」

貞子「ふっふ……貴方を呪うため井戸の底からやってきた! 這い寄る怨念、貞子ちゃん!」

貞子「さぁ! 恐怖の渦に呑まれてひまひぇふに」

男「……」プニプニ

貞子「いひゃい」


みたいなのをね

のろまーす

貞子「ぐぬ、どうやらなめてるみたいですね!」

男「どっちかっていうと愛でてるかな」

貞子「貞子ちゃんは恐ろしい呪いをかけれるのです!」

男「そりゃ怖いな」

貞子「ふっふ、後悔しても遅いですよ!」

貞子「呪いまーす!」クワッ

男「おお?」

貞子「ふふ、テレビのリモコンをタンスの裏に落とす呪いです!」

男「……」クイッ

貞子「うぇ?」プラーン

男「取ってこい」ポーン

貞子「いやぁ!」


貞子「うぅ、汚れました……」

男「しかしそんな呪いモドキしか出来んのかお前は」

貞子「むっ、画面が小さいから力も小さいんですよ!」

男「はいはい」

貞子「ぐぬぬ、ならば最終兵器をば!」ピョン

男「お、帰ったのか?」

スマホ(貞子)「ふふ、貞子ちゃん最終兵器……データ閲覧!」

男「おま!」

スマホ「ふふ、パスワードなんて無駄ですよ! えっちな写真だって丸見えです!」

スマホ「はわわ……」

男「おい! 出てこい!」ブンブン

日本人は恐怖すら萌えに取り込めるのか…!!

>>7
当たり前だろ支援

黒髪ロングの白ワンピ美女が二次元から飛び出してくるんだぜ?

貞子「ふっふ、どうですか! 今やスマホと私は一心同体なのです!」

男「……」ビーッ

男「……」ヒョイッ

貞子「あの、テープはやめてください! いやぁ!」

貞子「」<アッアー ワカッテクレトハ イワナイガー

貞子「」<ララバイララバイオヤスミヨォー

男「ほんとに一心同体だな。音楽まで同期できるとは」

貞子「あの、テープ外してください」<カゼナカノ スバルー

男「反省したか?」

貞子「はい」<スナノ ナカノ ギンガー

男「てか俺は夕飯食うけど、お前は?」

貞子「スマホを充電してくれたら大丈夫です!」

男「便利だな」

貞子「そうでしょうそうでしょう! もっと褒め称えてくれてもいいですよ! ひざまずけー!」

男「……」ビーッ

貞子「あのですね、冗談です、冗談。だからあの、テープはやめてほしいなー……わひゃあ!」

貞子「うぅ、高い所は苦手です」

貞子「早く剥がしてくださいよぉー」バタバタ

貞子「ばーか! ばーか!」

貞子「呪いますよ! 油が手にはねる呪いかけますよ!」

男「うるさいわお前」ペリッ

貞子「あうっ! 」

貞子「今私は怒り心頭なのですよ! ふて寝してやりますよ!」

男「そうか」モグモグ

貞子「とめても無駄です!」

男「そうか」モグモグ

貞子「でもとめるなら今です!」

男「なんだお前は」

みんな何処へ行ぃたぁ�・

貞子「あー、とめないんですね!」

貞子「もしかするともう出てこないかもですよ?」

男「俺皿洗うからそれまでに決めててな」

貞子「こ、後悔しますよ?」

男「……」ジャー

<アー、カエロウカナー

男「……」カチャカチャ

<モウ モドラナイカモナー

男「……」ジャー

<……ノロイマース!

男「……!」ガシャーン!

貞子「あ、とめにきたんですね! でも無駄ですよいたいいたいいたい」

男「お前呪い使ったろ」グリグリ

貞子「使ってませんヨ」

男「……」ビーッ

貞子「もうしませんから! ほんとごめんなさい!」

えぇい!呪ますの画像はまだか!

この貞子なら何時でも植える噛むだな

貞子「……」プラーン

貞子「……はやく降ろしてくださいよ!」バタバタ

貞子「あぅっ! 下が見えてしまったじゃないですか!」

貞子「長風呂は私に嫌われますよ!」

貞子「……」プラーン


男「反省したか?」

貞子「はい」

男「本当だな?」

貞子「yes」

男「よし」ペリッ

貞子「ああ……40分ぶりの地面……」

男「なんだかんだで寝るわ」

貞子「そうですか!」

男「お前はスマホに戻っとけ」

貞子「えー、探索したいです!」

男「テープかスマホか選ばせてやる」

貞子「おやすみなさい」スルッ

男「よし、戻ったな」

男「……」クルッ


貞子(ふっふ、貞子ちゃんは諦めませんよ!)

貞子(今は夜中……今なら探索し放題です!)グイッ

貞子「……あ、あれ? 壁?」

貞子「う、裏向きにされてるんですね……」

貞子「でも諦めませんよ! 根性、努力です!」グイグイ

男「で、朝まで格闘して上半身は出せたみたいだな」

貞子「うぅ、挟まれて動けません……」

男「……」グイッ

貞子「あっ、ちょ、押し込まないでくださ」

スマホ(貞子)「ああ……私の努力が……」

スマホ「……男さーん?」ガタガタ

スマホ「……いないんでしょうか?」

スマホ「んぐー……」ググッ

貞子「ぱぁ! 首を出せましたよ!」

貞子「ん……真っ暗ですね。出かけてるんでしょうか」

貞子「なら今のうちに出れば探索し放題です!」ググッ

貞子「両腕を出せましたよ! これで……」ズリズリ

貞子「ん……なんとか進めますね!」ズリズリ

貞子「う……ん」ズリ……

貞子「もう無理です……」


男「……」

貞子「むに……」zzz

男「また出ようとして力尽きたか」

貞子「……」zzz

男「ま、出してやるかな」ヒョイッ

貞子「んむ……呪いますー」zzz

貞子「……んぬ?」ムクッ

貞子「あれ、明るい……それに軽いですね」

貞子「男さんが帰ってきたのかな?」

男「ん、起きたか」

貞子「あ、男さん」

男(寝起きは大人しいんだがな……)


貞子「あ、雪ですよ雪!」

男「あぁ、さっきから降ってるな」

貞子「ほえー……綺麗ですね」

男「だな」

貞子「チッチッ……男さん、そこは『君の方が綺麗だよ』と言うのがデフォいたいです、いたいですから」

男「どっから仕入れてきた情報だよ……」グリグリ

貞子「うぅ、さすがに寒いですね……」

男「お前も寒さはわかるのか」

貞子「失礼ですね。私は繊細なんですよ」

男「はいはい」

貞子「むぅ……でも本当に寒いんですよ」

男「……」ヒョイッ

貞子「わわ! テープはやめてください! 私が何をし……あ、あれ?」

男「胸ポケットにピッタリとはな。まだマシだろ?」

貞子「……暖かいですよ」

男「そりゃ良かったな」

貞子「……」ヌクヌク

男「……」

貞子「! ……えへへ」ニヤニヤ

男「どうした?」

貞子「……呪いまーす!」クワッ

男「おい!」


男「……あれ?」

貞子「……」ニヤニヤ

男「お前何した?」

貞子「恐ろしーい呪いを少し」

男「おいコラ」ビーッ

貞子「わー! どんな呪いか聞いてくださいよ!」

男「……どんな呪いだ?」ヒョイッ

貞子「んっふっふ、貞子ちゃんが一生憑きまとう呪いです!」

男「……は?」

貞子「ってーわけで!」

貞子「これからずっと憑きまといまーす!」

男「あぁ、うん……えっ?」

貞子「ふっふ、では永遠に続く縁を記念して」

貞子「呪いまーす!」クワッ


オワリ

は?

ヤマ場もオチもない話だがいいじゃない
次から本気出す(震え声)

まあ乙

最後が見えない

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