コーデリア「明日は~私の~お誕生日~↑」(25)


コーデリア「うふふ、この扉をくぐれば皆が私を祝ってくれる~の~よ~↑」

バァン

コーデリア「さぁ!」


シャロ「コーデリアさん!おめでとうございますー!」

エリー「おめでとうございます……」

ネロ「すっごいプレゼント用意したんだからな!」

コーデリア「あらあら何かしら~↑」

シャロ「いつもがんばってくれてるコーデリアさんのために……」

ネロ「お金はないけど……」

エリー「精一杯考えたプレゼント……」



ヌギスルスル

コーデリア「!?」

シャロネロエリー「あたし達がプレゼントです……」


コーデリア「お、お、お、お、お花畑ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」


えええええええ

えええええ

えええ……



カキカキ
コーデリア「そして四人は花に包まれ、仲良く幸せにすごしましたとさ……でへ……へへへ……」

コーデリア(きっとこうなるはずよ!)

コーデリア「うふふ……今から楽しみだわ……おやすみなさい」



コソコソ
シャロ「……ネロ!エリーさん!」

ネロ「あった?」

シャロ「はい!このノートにコーデリアさんの欲しいものが書いてあります!」

ネロ「どれどれ……なにこれ?」

エリー「は、裸リボン……!」

シャロ「これ、あたし達ですかー?」

ネロ「何だよこれ。わけわかんないよ」

エリー「コーデリアさんが欲しいものって……私たt」

シャロ「……わかりました!」



エリー「えぇ……!?」

ネロ「ホントかよー」

シャロ「お花です!」

ネロ「花ー?」

シャロ「はい!いっぱいいっぱーいのお花です!」

エリー「お花……」

シャロ「この絵にいっぱいお花が描いてあります!」

エリー「その……この、体のリボンは……」

シャロ「赤いリボンはきっとサンタさんとプレゼントを同時に表しているはずです!」

ネロ「もうすぐクリスマスだしねー」

エリー「なんで着て……」

シャロ「明日は早起きしてお花を摘みにいきましょう!」



~~~~~

コーデリア「ん……みんなー、朝よー……」


シーン


コーデリア「……みんな?」




~~~~~

ネロ「ふぅわぁ~……ねむ~」

エリー「お花……ない……」

シャロ「うぅ……ざむいですー……くしゅん!」

エリー「シャロ……大丈夫?はいティッシュ……」

シャロ「ありがとうございまずー……」

ネロ「よく考えたらこんな時期に花が咲いてるわけないじゃん」

エリー「お花屋さんに……」

シャロ「……お金ないですー」



ネロ「一本ぐらいなら買えるだろー」

シャロ「ダメです!いっぱいないと……」

ネロ「しょうがないじゃん。咲いてないんだしー」

シャロ「あきらめちゃダメですー!
     あたし、コーデリアさんにいっぱい喜んでもらいたいです!」

エリー「うん、がんばろう……?」

ネロ「……ったく、しょうがないなー」



~~~~~

コーデリア「みんなどこに行っちゃったのかしら……」

コーデリア(私の、誕生日なのに……)

ガチャ
アンリエット「失礼します」

コーデリア「アンリエットさん!」

アンリエット「……コーデリア・グラウカさん。お誕生日おめでとうございます」

コーデリア「あ、ありがとうございます!」

アンリエット「……?シャーロック達は……?」

コーデリア「あ……はは、皆どこかに出かけてしまってて……」

アンリエット「出かけて……?」



コーデリア「えぇ、私の誕生日なんて忘れてしまってるみたいです」

アンリエット「……そうかしら」

コーデリア「あ、私、全然気にしてませんから!」

アンリエット「……そうですか」

コーデリア「はい……」

アンリエット「ささやかですが夕食を用意させていただきました。
        夜、他の皆さんと食堂にいらしてください」

コーデリア「アンリエットさん……!ありがとうございます!」

アンリエット「いえ……では」
ガチャバタン

コーデリア「……皆に伝えなきゃね。きっと喜ぶわ、私の誕生日なんかより……」



~~~~~

シャロ「……くしゅん!うぅ……」

エリー「シャロ……顔、赤い……」

ネロ「さすがにもう無理だって。帰ろ……」

シャロ「ダメです……お花いっぱい……
     コーデリアさんに喜んでもらいたいです……」

ネロ「はぁ……エリー」

エリー「うん……」



ガシ

シャロ「ふぇ……?」

ネロ「これ以上は風邪ひいちゃうって」

エリー「帰ろ……?」

シャロ「だ、ダメです!まだ……」

ネロ「花ならできる限りいっぱい買うからさ」

エリー「うん……バイト代……少しだけなら残ってる……」

シャロ「……はい」



~~~~~

シャロ「……」

ネロ「ほら、シャロ!落ち込むなって!」

エリー「お花……少ないけど、買えたから……」

シャロ「でも……」

ネロ「そんな顔してたらプレゼントが台無しになっちゃうだろー?」

エリー「コーデリアさん……きっと喜んでくれると思う……ね?」

シャロ「……はい、そうですね!よーし!」

アンリエット「……シャーロック、皆さん」

シャロ「アンリエットさん!」



アンリエット「どちらに行っていたのですか?」

シャロ「えっと……お花を探しに……」

アンリエット「……花?」

シャロ「コーデリアさんへのプレゼントです……」

アンリエット(それで部屋にいなかったのですね……)

ネロ「ホントはいっぱいあげるつもりだったんだけど」

エリー「これだけしか買えませんでした……」

アンリエット「そうですか……
        でもきっと喜んでもらえると思いますわ。
        早く行ってあげなさい」

シャロ「……はいー!」



~~~~~

コーデリア「……皆帰ってこないわね。はぁ……」

コーデリア(この扉を開けて……皆が……なんて、もうないわよね)

コーデリア「せっかくアンリエットさんが用意してくれているんだし、行きましょう……」


バァン

シャロ「コーデリアさん!!」


コーデリア「え……」


エリー「お誕生日……」
ネロ「誕生日……」


「「「おめでとうございまーす!!!」」」



コーデリア「え……?」


エリー「これ……」

ネロ「ボク達の全財産なんだからな!」

シャロ「お花……お誕生日プレゼントですー!!」

コーデリア「みん、な……」

シャロ「ホントはもっといっぱいあげたかったんですけど……」

ネロ「さすがにやっぱこの時期は咲いてないって」

エリー「コーデリアさん、どうぞ……」

コーデリア「……あ……」

シャロ「……やっぱり少なかったですか……?」



コーデリア「……」

ネロ「どうしたんだよー」

コーデリア「っ……ひっく……」

エリー「コーデリア、さん……?」

シャロ「コーデリアさん、嫌でしたか……?」

コーデリア「ち、違うの!私……みんな、覚えてないと、思ってて……
       嬉しい……すごく、すごく……綺麗なお花……」

エリー「よかったね、シャロ……」

ネロ「シャロが一番悩んでたからなー」

シャロ「えへへ、良かったですー!」

コーデリア「ありがとう、みんな……シャロ……」

シャロ「コーデリアさん、これからもずっと、ずーっとよろしくお願いしますー!」



~~~~~

ネロ「うっひょー!すごい料理!」

エリー「こんなの……久しぶり……」

シャロ「かまぼこもたくさんありますー!」


コーデリア「すいません、アンリエットさん。遅れてしまって」

アンリエット「いえ、大丈夫です。ふふ……少し、目が赤いですわよ」

コーデリア「はい……すごく、すごく嬉しいことがあって」

アンリエット「そうですか、それは良かった」

シャロ「いっただきまーす!」

アンリエット「シャーロック、待ってください」

シャロ「?……はい」



アンリエット「石流さん」

石流「はっ」

ネロ「うわー、おいしそー……」

エリー「可愛い……」

シャロ「素敵なケーキですー!」

コーデリア「アンリエットさん……」

アンリエット「私からのささやかなプレゼントですわ。さ、ロウソクを」

シャロ「皆さん、歌いましょう!」





ネロ「ハッピバースデートゥーユー!」

エリー「ハッピバースデートゥーユー……」

シャロ「ハッピバースデーでぃあ、コーデリアさんー!」


「「「「ハッピバースデートゥーユー!」」」」


シャロ「おめでとうございますー!!」


コーデリア「みんな……ありがとう」



おわり




~~~~~

エリー「ホントにするの……?」

ネロ「最初に言ったのエリーじゃん」

シャロ「さささささ寒いでずー」

ネロ「コーデリアが部屋に入ってきたら一斉に飛び込むこと!」

エリー「うぅ……うん」

シャロ「足音が!」




コーデリア「るんらら~今日は素敵な誕生日~」

ガチャ
コーデリア「みんなー!今日はあり……」


ネロ「これが真のプレゼントだー!」

エリー「み、見ないでぇ……」

シャロ「うえっくっしゅん!……あ、リボンが……」

ハラリ


コーデリア「……お、お、お、お、お花畑ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」


えええええええ

えええええ

えええ……


おわり


恥ずかしいことに間に合わなかった……

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