男「新しい年になるし日記でも書くかな」(32)

男「でも、何書いていいかわからないな。 ネタも毎日はないし」

男「そうだな、未来日記にすればその心配はないか」

男「よし、じゃあ思いきって」

1/1 『今日は初詣に行った。混んでいたが可愛い子と目があってちょっと運命感じちゃう』

男「我ながらキモいな、これは……」

男「まぁ、未来日記だからな、良いだろ。そろっと寝よう」

1/1早朝

男「全然その気はなかったけれど早く目が覚めてしまった」

男「これは……行くか? いやでもまぁ……」

男「期待せずに行こう。 きっと何もないはず……」

男「寒いから途中でコーヒーかってこ」

男「うわぁ…… やっぱりこの時間でも人結構いるな」

男「……家族連れやカップルが少ないのが救いだな」

男「……にしても寒いなコーヒー先に買ってこよう」


自販機前

男「さっさと並ばないと人が増える。急ごうっと思ったら……」

おばあちゃん「あれぇ?押しても出てこないねぇ?」

男「おばあちゃん。それ120円だから足りないよ」

おばあちゃん「あぁ、本当に?ごめんなさいねぇ」ポチッ ガチャコン

男「僕がとりますよ。はい、熱いから気を付けてね」

おばあちゃん「本当にすまないねぇ」

男「いえいえ。足元にお気を付けて。じゃあ、僕はこれで」

男「っと、さっさと買って並ぼう。え? コーヒーがおばあちゃんで売り切れだと……」

男「やむをえん。コンポタでいいや」ポチッガチャコン

男「大分混んできたな。30分は並びそうだな……」

カップル「イチャイチャイチャイチャイチャ」

男「……さっさと並ぼ」

男「長かったが俺の番だ。チャリーン(幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい)」

男(毎年これだが幸せになったためしがないな………)

男「おみくじもひいて帰るか…… どうせ中吉とかだろうが」コ

巫女「一本300円ですよー」


男「はい……じゃあこれかな」ゴソゴソ

巫女「ありがとうございっしたー」

男「どれどれ……おっ!!これは大吉じゃないか」

男「でもなんか、結局は自分次第ですみたいなことしか書いてないな」

男「まぁ、おみくじなんてこんなもんか……」

男「帰るかな…… 凶とかでるよかましだし 恋愛も運命の人はすぐ近くに!!だし……ってうわぁ」ツルッ ガラガラガラ

男「いててて…… コーヒー転がってっちゃったよ。拾ってもらっちゃったし……」

女「ん………」

男「あ、ありがとうございます」

女「…………」

男「…………え?なにか顔についてます?」

女「………」プイッテテテテ……

男「走ってちゃったよ…… あれでもこれ、目があったよな?」

男「日記どおり…… いや、何も珍しくはない」

男「さっきの人だって日記のことがあったから可愛く見えただけで本当はそんなでもなかったのかもしれないし」

男「考えすぎだな…… 寒いし帰ろう」

>男「いててて…… コーヒー転がってっちゃったよ。拾ってもらっちゃったし……」

全然気づきませんでした。
すいません
コーヒーではなくコンポタです



男「帰り道は特に何もなかったがやっぱり日記との関連性が気になるな」

男「さっきは日記のせいと思ったがあれは可愛い子だった……と思う」

男「目もバッチリ合ったし。日記をもう一回見てみるか」ペラッ

1/1『 今日は初詣に行った。混んでいたが可愛い子と目があってちょっと運命感じちゃう 』

男「この通りの事が起こったには起こったけれど……」

男「この程度じゃ偶然かもしれないよな」

男「まだ午前中だし午後の日記を書いて見ても良いよな」

1/1『 今日は初詣に行った。混んでいたが可愛い子と目があってちょっと運命感じちゃう。午後近くのスーパーにいって買い物をしていると神社で目があった可愛い子と再会!!その後隣に越してきた子であることが判明。藤沼さんというらしい』

男「相変わらずキモいな。しかし、これでもし本当に出会えたらこの日記はもしかするのかも……」

男「まぁこれが起こる事は絶対に無いけどね」

午後 スーパー

男「さて、丁度牛乳切らしてたから来てみたがまだ会わないな……」

男「そして、年始だけあって人が多いな。これじゃあ居たとしても分からないよな」

男「やっぱり今朝のは偶然か…… 期待した俺が馬鹿だったな」

男「……ポテチも買っていこ。レジも混んでるな……ハァ」

男「しかし、ひどい混みようだな。ただのスーパーとは思えん……ん?」

女 ジッ……(女がこちらを見ている)

男「え、えっと……」(さっさとレジを通ってしまおう)ガサガサ

アリガトウゴザイッシタァ

男「あの、朝の子だよね?」

女「あぁ」

男「で、なんのようかな」

女「私、絢咲薫といいます。男さんですよね?」

男「は、はぁ。確かに僕は男ですけど……」

女「良かった。私、今度隣の101号室に越してきたんだです」

男「あれ…… 絢咲さんでしたよね。101号室には確か……」

女「あぁ、大塚さんでしたっけ…… 何でも宝くじが当たって新居を建てるそうですよ。大家さんがこっそり教えてくれました」

男「あ、そうなんだ……(通りで最近顔を見ないと思った) 絢咲さんはお一人で?」

名前でアマガミ思い出した

>>20
安直だったかな


女「今朝は何にも言わずに…… すいません、逃げてるみたいでしたよね」

男「い、いえ。でも、何かあったんですか?本当に追われてたわけでもないんでしょう?」

女「あぁ、あれはただ待ち合わせ時間が迫っててね」

男「そ、そうなんですか(そんなよ楓には思えなかったけど)

女「で、あのあとそういえば隣の家の人に良く似てるなぁって思って。たまたま、見かけたからもしかしてと思って声かけたんです」

男「そうですか。わざわざご丁寧にどうもありがとうございます」

>男「そ、そうなんですか(そんなよ楓には思えなかったけど)

×よ楓 ○風

女「いえいえ。お詫びもしたかったんで。じゃあ、私はこれで」

男「あ、はい。では」



男「行っちゃった…… 絢咲薫さんか…… これはどういうことなんだろうか」

男「家に帰ってじっくり考えよう」

家 ~夜~

男「まず、日記を確認してみたが確かに『藤沼さん』と書いてあった」

男「次に隣の101号室に引っ越したのは絢咲薫さん」

男「問題はここまで一致しているにも関わらず何故『藤沼さん』ではなく「絢咲さん」だったのか」

男「絢咲さんは可愛いし礼儀正しい。嘘をついてるようにも見えない」

男「念のため大家さんに聞いたら確かに絢咲薫という人物が越してきていた」

男「まずだ。この日記が原因なのか? 確かに良いことではあるけれど……」

男「……今日も書いてみるしかないよな。 確かめるためにも」ゴクリ

男「あり得ない事は起きてはいけないがそうでないと確認出来ない」

男「これは難題だぞ……」ウム

男「あり得ない事……死者蘇生……タイムスリップ……人格入れ替わり……」

男「駄目だな。どれも嫌な予感しかしない」

男「何かないか……」

男「……下らないことを思い付いてしまった」

男「だが、これなら俺だけが気付く。そして、回りに影響がでない」

男「これでわかるはずだ。運命が」

1/2『この日記書かれたことが本当になるというので「1/2に目が覚めたら家の壁紙が新品になっていた。どういうわけか家具類も全て新調されていた」と書いたら本当になっていた』

1/2 朝

男「こいつぁ驚いたぜ…… まさか本当に変わるとはな」

男「新しくなってるだけで別物になってる訳じゃあないみたいだな」

男「これで『あの日記に書いたことは本当になる』事がわかった」

男「まぁ、もしかしたら程度によっては不可能かも知れないけど」

男「十分だよな。あとは回数制限があるかどうかだけれども」

すまん

23日目で詰まったんで止める

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