花陽「おにぎりコンテストのはじまりです!」 (28)

前回のラブライブ!

凛がにぎってあげたおにぎりにかよちんの不満が爆発!

「凛ちゃんは米を殺している!たわけ!」

凛の握り方が悪かったみたい!

かよちんは日本人のおにぎり離れを憂いてμ'sのみんなにおにぎりの正しい作り方を伝授!

その特訓の成果を見るために、かよちんが企画したイベント!

みんなで考えて「究極のおにぎり」を持ち寄ることになったにゃ!



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414938248


花陽「みんな…3ヶ月に及ぶ特訓、立派でした!」

花陽「今日はみんなの考える「究極のおにぎり」を、私が審査します!」

花陽「ルールは以下の通り!」




・おにぎりは1人につき1つ

・審査は100点満点

・おにぎりの中に具は入れてはならない(握り方を試す試験である)

・ただし多少の味付け(塩など)は可とする

・優勝者には炊飯器と米俵をプレゼント

花陽「みなさん、意気込みをどうぞ!」



海未「絶対に勝ちます!」

穂乃果「絶対に…勝つ!」

ことり「絶対に勝つ!」

希「ウチは絶対勝つ!」

にこ「私が絶対勝つ!」

凛「凛が絶対勝つにゃ!」

真姫「私が絶対勝つわ!」


花陽「はい、そうですか、へぇ」




花陽「じゃあ…2年生からどうぞ!」


穂乃果「よぉし!私からいくね!」

穂乃果「私のおにぎりはこれ!一見なんの変哲もないけど、まぁ食べてよ!」

真姫「流石は穂乃果…王道ね」

海未「ふふ……まるであのおにぎり、オーラがありませんね」

にこ「全然ダメね、料理漫画なら最後に出すヤツが勝つのよ」




花陽「これは……オーソドックスですねぇ」

花陽「しかし美しい握り方です」

花陽「印象点は文句なしの20点ですね」

花陽「ではいただきます」パクッ

花陽「……」

穂乃果「どう!どう!」

花陽「……なめとんのかボケェ!」

穂乃果「ひぃ!」

花陽「何を使ったの!?言って!」

穂乃果「お……お砂糖使ったの、甘いおにぎりも美味しいかなって」

花陽「このスカタン!」

穂乃果「ええ!」

花陽「米はね、噛んでるうちにでんぷんがブドウ糖に分解されて自然と甘みが出るの!それを砂糖!?早とちりにもほどがあるね!」

花陽「あなたのやったことは結論の先取り!本末転倒!謂わば米の「ネタバレ」です!」

穂乃果「そんなぁ…」グスン

花陽「ネタバレはタブー…当然、印象点もマイナスです!」

花陽「ただし米は残しちゃなんねぇ……責任持って食わして頂くぜ」

花陽「」ガツガツ

花陽「さて……ごちそうさま、このおにぎり、名前は何と?」

穂乃果「うう、「あまにぎり」だよ」

花陽「あまにぎり、ね。評価はーー」




高坂穂乃果  『あまにぎり』……5点




穂乃果「ぐすん……こんなの最下位だよ」


希「花陽ちゃん、今日はまだまだ甘口やな」

真姫「ええ、辛辣さが足りないわ、甘にぎりで口も甘くなってしまったのかしら」

にこ「5点、可哀想だけどこれが現実ね」

絵里「穂乃果、気を落とさないで、どうせ私の優勝に決まってたから、その他の評価は無意味よ」


ことり「次は私だね」

花陽「楽しみですぅ」

ことり「はい!どうぞ!」ドン!

真姫「!?あの禍々しい色は!?」

希「…発想を逆転させてきたなぁ」

にこ「なるほど……ね」


花陽「これは……チーズケーキ?」

ことり「はい!ルールには「具を使ってはいけない」って書いてたよね!」

ことり「でもチーズケーキはどうしても具に使いたかった……だから発想を入れ替えたの!」

ことり「チーズケーキ自体をにぎればいいんだって!ルールにも「白米を使え」なんて書いてないよね!」

ことり「和洋折衷、名付けて「おチーズにぎり」!」




希「ルールの穴を突く、スクールアイドルの常識やな」

真姫「でも甘いわね、まだまだ食べ物としての域を超えてないわ 」

凛「μ'sもレベルが低いにゃ~」

にこ「ふふん、拍子抜けね」




花陽「……」パクッ

花陽「……!この味、まさか!」

ことり「気がついた?実はこの生地は米で出来てるんだ!」


希「な、なんやて!?2度の裏をつくなんて!」

真姫「裏の裏は表……この土壇場で王道に立ち返ったわね!」

にこ「にこぉ……流石ね」





花陽「でもふつうにまずいです」

ことり「あぁそうですか」

花陽「点数を出します…」




南ことり 『おチーズにぎり』… 15点





ことり「あはは……捻りすぎちゃったかな」

絵里「違うわ、捻りが足りなさすぎるのよ」

凛「巣に帰るにゃ、ちゅんちゅん」

希「うーん、まだまだあかんね」

ことり「やんやん……」





真姫「1年の最後は海未ね…期待だわ」

花陽「海未ちゃんのは楽しみだねぇ」

海未「そうですね……ことりと若干被ってしまったのですが」

花陽「そうなの?残念だなぁ」

海未「いえ…しかし味には自信があります、私自身、いえ人類最高のものだと自負しています」

花陽「ようし!みせてみなよ!」

海未「では、どうぞ…」コトッ

花陽「これは……」

希「パンツ…パンツや!それも穂乃果ちゃんの!」

絵里「パンツを握る…!ついに食べ物の壁を越えたわね!」

にこ「パンはパンでも食べられないパンは…パンツ」

真姫「でもその逆を考えたら、おにぎりのパンツならば食べられるパンツよ!固定観念をぶっ壊したわね!」

凛「さすがは海未ちゃん、一味ちがうにゃ、哲学してるにゃ」






海未「長い……長い瞑想の果てにこの結論にたどり着きました」

海未「最高のおにぎり…それは人類が最高に「握りたい」ものから産まれると」

海未「しかし具をの使用は禁物……この状況を打破するには有無を言わさぬ、この世で最も純粋な物質、それが必要でした」

海未「そう、人類のイデア、その体現、それがこの穂乃果のパンツです」

花陽「ふぅん…トリケラトプス柄……たしかに恒久の歴史を感じるね」

海未「当然です、穂乃果はこの地球そのものなんですから、いわばそのパンツは惑星穂乃果の……プレートといったところでしょう」

花陽「これほどの上物、御託は結構です、いただきましょう」パクッ

海未「ゴクリ…私の分も残しておいてくださいね」

花陽「……」モシャモシャ

花陽「……ダメですね、これは」ゴックン

海未「どうして…!」

花陽「海未ちゃん、たしかにこれは最高の素材です……だからこそあなたは握ってはならなかった」

海未「まさか…!!」

花陽「そう、海未ちゃんが握ったせいで本来のほのかちゃんの芳香…鮮度…全てが失われています」

海未「そんな…」

花陽「たしかに、素材は最高、しかしそれをおにぎりにするには、些か傲慢でしたね」

海未「うう……やはり神の領域には触れてはいけなかった……」

花陽「我々はただの人間……それを忘れたあなたは、最低です!クズです!」

海未「おっしゃる通りです…うう」




園田海未  『パンツはパンツでも食べられるパンツ』…… 22点




にこ「海未、バカね、穂乃花のパンツなんて身の程をわきまえないからよ」

絵里「そうね、生命の根幹を揺るがす行為は断罪されるべきよ。煉獄に堕ちるべきだわ」

希「ちょっと神秘的(スピリチュル)すぎたなぁ」


希「うちや、うちの出番や!フゥ!」

真姫「ついに来たわね、ここからが本番よ」

絵里「さて…希さえ倒せれば怖くないわ、何が来るかしら」

花陽「希ちゃんのも楽しみだよぉ」

希「あのな、ウチのは何も特別なことはしてへん」

花陽「工夫をやめたの?前にも言ったよね、向上心を捨てたものはバカ、だよ?」

希「穂乃果ちゃんのパンツでわかったやろ?自然の摂理に逆らうと痛い目を見る…」

希「だからうちはうち自身の愛をこめた、そして味も全てを自然に任せた……」

希「ただ、ふつうに何にも考えんと握ったおにぎり…いや、米の塊」

希「朝から授業中もずーっと一日中握ってた!これがウチの愛のカタチや!」

希「ワシワシ握ったウチのおにぎりの名は、「おワシり」や!」




海未「なるほど!…無為自然ということですね。人為的な創意工夫には邪念、雑念…あらゆる不確定要素が混じります」

にこ「圧倒的純粋さ!なるほど、生理食塩水のように体内に浸透するはずよ!」

ことり「ふええん、激流に身を任せる……そんなんで良かったのぉ」

真姫「おにぎりの源流は古く中国に遡るわ、君主と家臣の血縁を基盤とした、封建的関係である「命」を「むすぶ」ことの象徴から「おむすび」は生まれたのよ」

凛「まさに起源にして頂点にゃ」




希「さぁ、どうぞ」

花陽「みてくれは悪いですが…どれ」パクッ

花陽「…!味がついている、ほんのりと塩の味が!」

希「せや、それはうちの手汗や」

花陽「それに…このぎゅっと引き締まった米!まるで岩石!」

希「朝から一日中握ってたからなぁ」

花陽「それに……汚れも全て備えた、生々しいけれど、活き活きとした生命の味がします!」

希「トイレ行った時も、それで手を拭いたんや」

花陽「ならばこれは本当に…!?」

希「このクソッタレた世の中の味がするやろ?」

花陽「……これは、たしかに一つの到達点ですね」

花陽「おにぎりというキャンパスへの写実主義…ギュスターヴ・クルーべの絵画を彷彿とさせます」

花陽「得点を出します」




希 『おワシり』…… 88点





一同「ウォオォォー!」

希「ありがとさん♪」

にこ「ここまでの傾向からするに、花陽はやはりおにぎり本来の風味を重視しているわ」

絵里「いかに本筋から逸脱せず、かつ革新的なにぎり方ができるかがカギね」

穂乃果「なんかおかしいよ!絶対私のほうが美味しいでしょ!あんなのただの汚物だよ!」

にこ「敗者は口を慎みなさい!」

ことり「ほのかちゃん、私たちは向こうで楽しいこと、しよ?」ヌギヌギ

穂乃果「うわぁぁぁん」ヌギヌギ

ことり「」ギシギシ





にこ「つぎは私ね!」

真姫「希を超えるのは易くないわ」

絵里「なぁに、満点をとればいいだけよ、ね?にこ?」

にこ「ふふん、見てなさい、ドギモ抜いたげるわ」


花陽「にこちゃんですか」

にこ「私のは一味違うわよ!花陽!おにぎりの役目とは!?」

花陽「え?それはもちろん、食べた人をお腹いっぱいにさせて…」

にこ「そう、笑顔にさせることよ!さあ前置きはいいわ、皆が笑顔になる「にこにこにぎり」を喰らいなさい!」ドンッ

花陽「うーん、見たところ普通だけどなぁ」パクッ



花陽「……ぜんぜんたいしたことないよ」モグモグ

花陽「……味も普通、がっかりだね。こんなのじゃ笑顔からは程遠いよ」ゴックン

にこ「待ちなさい!効き目が出るまで少しかかるはずよ!」

花陽「ええっ……効き目?」

にこ「そうよ…なんだか気持ちよくなってきてない?」

花陽「あれっ?ううっなん…だか…wwwキモチ……ヨク…wwwプヒャーーーーーーーーーーーーーwwwwwwwww」

花陽「プッヒャアアアアアアアアアアアアアアアwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

花陽「ウィーーーッヒーーーーーwwwwwwwwwwwどぅるんどぅるんwwwwwwww」

花陽「まんwwwwwwwまんwwwwwwwww満足wwwwwwwwwwwwwwwww」




真姫「ナニヨアレ!絶対おかしいわよ!」

にこ「みんなが笑顔になるにこにー特製の『にこにこパウダー』を振り掛けたのよ!」

真姫「明らかに麻薬ジャナイ!」

にこ「笑顔にさせるのに手段は選べないわ!」

花陽「それぞれがすーーーーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

絵里「にこ、これはさすがにダメよ」

海未「人間として最低です」

凛「警察呼んだにゃ」

にこ「にごぉ……」ピーポーピーポー




矢澤にこ 逮捕






花陽「ぜーっ、ぜーっ……再開しましょう」

海未「休まなくていいのですか?」

花陽「だいじょう…ぶ…です、大丈夫です!むしろスッキリしました!さあ、次は絵里ちゃん、どうぞ!」





絵里「私はおにぎりに大切なのは……うまさの『密度』と考えたわ」

花陽「なるほど」

絵里「希は自然に立ち返ることで高評価を勝ち取ったけど、私は逆よ」

絵里「人類の科学技術、その叡智を結集させた、おにぎりの改革(ペレストロイカ)よ」

花陽「どういうことです?早く食べさせてください!」

絵里「待ちなさい、非常に不安定な物質なの、このアタッシュケースの中に入っているわ」

花陽「え?不安定……?」

絵里「さて、どうぞ、これが私のおにぎりよ」パカッ

花陽「…これは!?」

絵里「超高密度おにぎり…それもロシア製のね」

絵里「おにぎり12000個を全方位からレーザー放射して爆縮させて、一つのおにぎりにしたわ」

花陽「ゴクリ…これひとつで12000個分のおにぎり!?」

絵里「おにぎりは1人1つ、問題ないわね」

花陽「ははは…カロリーすごいんじゃないかな」

絵里「おにぎり1つを200キロカロリーとすると12000個で……240万キロカロリーよ」

花陽「ぴぇ…消化できないよぉ」

絵里「これはマグニチュード 4の地震のエネルギーをゆうに越えるわ」

絵里「衝撃的な密度、味の原子力爆弾!!これが私の『核おにぎり』よ!!!」


凛「ふつうに兵器なんじゃないかにゃ」

海未「胃袋突き破りますよ」




花陽「ふぇぇぇん……こんなに重いの持てないよぉ」

絵里「かぶりつきなさい」

花陽「かたくて食べれない……」ガチンッ

絵里「そんな……ありえないチカ!」サァーッ

花陽「絵里ちゃん……こんなにお米を無駄にして……」

花陽「許せない!命をもてあそぶなんて!!!」」

花陽「12000個のおにぎりたちが泣いているよ!!大粛清かよ!」

絵里「うう……エリチカ、シベリア帰る」

希「えりち、すぐ帰って来るんやで」




絢瀬絵里 『核おにぎり』……0点










海未「なんだか減ってしまいましたね…現時点で私が2位とは、予想外です」

真姫「まだ1年生が残ってるわよ」

凛「気合の入れ方がちがうよ!凛たちのおにぎりをみるにゃ!」





花陽「じゃあ最後に1年生…どっちからくる?」

凛「凛からいくよ!かよちんにたべてもらうこの日を待っていたんだ!」

花陽「楽しみだなぁ」

凛「りんのおにぎりはこれにゃ!」

花陽「あれ?なんでボウルの中に……!?」

希「凛ちゃん…これっておにぎりちゃうやん、ドロドロしてるし……」

海未「そうですね、どう見てもおかゆです」

真姫「握れていない時点で失格ね、出直してきなさい」

凛「ちがうよ………誰も「握った状態で出せ」なんて言ってないにゃ」

希「「握った状態」……!?」

真姫「ああっ!!」

海未「まさか!!」

凛「そうだにゃ!これはかつておにぎりだったもの!りんがすでに口に含んでよーーーく噛んだおにぎりだにゃ!」

海未「うっぷ……」

真姫「キモチワルイ……」

希「オエ……」

ことり「あのさ、海未ちゃんと希ちゃんは何にも文句言えないと思うんだ」




花陽「凛ちゃん……なんでこんなことを?」

凛「きまってるにゃ!パンツとか爆縮とか麻薬とか一日中握るとかぜーんぜんわかってないよ!」

凛「そんな手間のかかる方法なんて愚の骨頂!」

凛「おいしいおにぎりを大好きな人のためにつくる…それだけで十分だよ!」

花陽「いや、なんでじゃあ咀嚼した状態でだすの?」

凛「これには食べ方があるにゃ!まず凛の口にこれを再び含んで…」グチュグチュ

花陽「えっ!凛ちゃんが食べちゃうの…ってぇぇ!」

ブッチュー

花陽(んんっ・・・・・・・///////////////)クチュクチュ

凛(かよちん……かよちん……)チュッチュ

花陽(凛ちゃん…突然キスなんて…でもあったかい…//////////)チュッチュ



海「あれは…口移しで流し込んでいる!?」

真姫「そうか!凛はこのシチュエーションを作り出すために咀嚼をしていたのよ!」

希「なるほど…大好きな人のためなら、握られてるおにぎりなんて必要ない、もっとトロトロのあまあまでよかったんや!!」


チュポン


花陽「はぁ……はぁ…きもちよかったぁ……もっと欲しいよぉ、凛ちゃん」

凛「任せるにゃ、これが凛の「おむすび」…その次の段階に進んだ「おほどき」だにゃ!」


ブッチュー


花陽「凛ちゃん……凛ちゃん…/////」チュッチュチュチュ

凛「かよちん…はぁ…///////」レロレロチュッチュ


海未「」

希「」

真姫「」






花陽「…最高でした、採点です!」


星空 凛 『おほどき』…4300点



海未「くっ…やはり100点オーバーしましたか!!」

希「納得の点数や……絶望的!絶望的点差…!」

真姫「なるほど…ね…フフフッ」

海未「真姫!?見ていましたか今のを!?あの大胆さ!エロスの爆発!」

希「人類の愛が最強……そういうことや、真姫ちゃん、あれ以上のおにぎりは存在せえへん」

真姫「勝算しかないわね、任せなさい」テクテク

希「嘘やろ!?これを越えるおにぎりが存在するんか!?」

海未「あの自信……ハッタリじゃあない!!」





花陽「最後の一人だね、真姫ちゃん」

真姫「……」

花陽「これでおしまいだけど……どうする?きっと私、あれ以上満足なんてできないよ」

真姫「……」

花陽「でも真姫ちゃん、せっかく作ったんだからね、さぁ、食べさせて」

真姫「私は……」

花陽「……?」

真姫「私は、おにぎりに最高の愛を込めようとしたわ」

真姫「何度も何度も…試行錯誤して、色んな方法で、おにぎりを通して花陽への愛を伝えようと…」

真姫「でもどんなに懸命にやっても…どんな手を尽くしても。私の愛のすべてはおにぎりに込められない」

真姫「どうすればいいの?どうすれば私は本当の愛を込めたおにぎりを食べてもらえるの?」

真姫「…それはおにぎりという媒介項のせい、私の本当の気持ちは私が伝えなきゃいけない」

花陽「……」

真姫「…この審査には「おにぎり」しか出せなかったわよね」

花陽「そうだけど…真姫ちゃん、どうしたの?おにぎりはどこ?」

真姫「私はもう真姫ちゃんじゃないわ…」

花陽「え!それはいったい…」



真姫「私は……もう「西木野真姫」じゃない!」

真姫「私の名前は…「西木野おにぎり」よ!改名したの!」

真姫「役所に行って戸籍もちゃんと変えたわ!!私はもうおにぎり!!」

真姫「私自身がおにぎり!!!だって私は真姫じゃない!!おにぎり!!」

おにぎり「私を食べなさい!花陽!私が!私がおにぎりよ!!」

花陽「おにぎり…おにぎり…!うん!わかったよ!」

おにぎり「さあ!どうぞ!」

花陽「どこから食べればいいのかな…ここ…?」ペロッ

おにぎり「ひゃぁぁぁ/////」

花陽「!ごめんね…!」

おにぎり「はぁはぁ…違うの、嬉しいの」

花陽「おにぎり…」ペロペロ

おにぎり「ひゃうぅぅぅぅぅん///////」ビクビクッ

花陽「おにぎり!おにぎり!おにぎり!おにぎり!おにぎり!おにぎり!おにぎり!おにぎり!
おにぎり!おにぎり!おにぎり!おにぎり!おにぎり!おにぎり!おにぎり!おにぎり!」グチャグチャグチャ

おにぎり「はなよ!はなよ!はなよ!はなよ!はなよ!はなよ!はなよ!はなよ!
はなよ!はなよ!はなよ!はなよ!はなよ!はなよ!はなよ!はなよぉぉぉぉ//////////」ビクビクビク





海未「……さすがにこれは親が泣きます」

凛「…もう負けでいいにゃー……」

希「……」






花陽「はぁ……はぁ…」

おにぎり「はぁ……はぁ…」

花陽「点数を、出します」



西木野おにぎり 『西木野おにぎり』…9800000000点



おにぎり「やった…私…やったのね……」

希「敗けた…完敗や!」

海未「真姫ッ…!真姫ッ…あなたは真姫です!」

おにぎり「いいえ、わたしはおにぎりよ、それが私の選んだ道」

凛「おにぎり…こんなのいやだよぉ」ボロボロ

おにぎり「泣かないの、凛、名前が変わっても私は私、「西木野おにぎり」よ」

凛「うわぁぁん…」ボロボロ

花陽「いいえ…あなたは「西木野おにぎり」ではないです!」

おにぎり「…ドウイウコトヨ!私は、もう…」

花陽「あなたは今日から…「小泉おにぎり」ですっ!!!」

おにぎり「~~~~~~ッ/////////」

希「ハイ!終わり!ハイ終わり!おわりおわりおわり!!!!!!」




こうして壮絶なる戦いは幕を閉じたにゃ

真姫ちゃん…もといおにぎりには炊飯器と米俵、そしてかよちん一生分ががプレゼントされたよ

にこちゃんの『にこにこパウダー』事件は西木野総合病院の院長の司法取引で暗黙の解決

絵里ちゃんは3日でシベリアから帰ってきてお土産のマトリョーシカを買って来たにゃ

きょうもみんな平和な日々を過ごしています

おにぎりたべて、元気コメるにゃ!じゃあね!




高坂穂乃果『あまにぎり』

南ことり『おチーズにぎり』

園田海未『パンツはパンツでも食べられるパンツ』

東條希 『おワシり』

絢瀬絵里『核おにぎり』

矢澤にこ 『にこにこにぎり』

星空凛 『おほどき』

小泉おにぎり『西木野おにぎり』

終わりです 読了ありがとうございます

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年11月19日 (水) 02:27:33   ID: 1bzE21_d

西木野おにぎり→小泉おにぎりで大草原不可避

2 :  SS好きの774さん   2014年11月25日 (火) 15:39:49   ID: fvXn87aG

小泉おにぎりwww

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