伊58「無理無理もう無理休むでち!」提督「だいじょぶだいじょぶ」 (179)

前作

提督「球磨ー」球磨「クマー?」
提督「球磨ー」球磨「クマー?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1410/14106/1410613168.html)

当スレとの話の繋がりはありません
読んでなくても無問題デース


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414332139


伊58「ないよ! 全然大丈夫じゃないよ!」

提督「いやいやまだいけるって」

伊58「むーりー! いけませんー! 今の状況わかってる!?」

提督「いつものことじゃないかこれぐらい。これが仕事なんだからしょうがないさ」

伊58「ぐぬぬ……」

提督「少しぐらい無理したって問題ない。好きでやってることなんだ、そうだろう?」ニコ

伊58「……」

提督「ま、そもそも無理のうちに入らないんだけどな、この程度」アハハ


伊58「いい加減……」

提督「ん?」


バンッ!!


伊58「いい加減に休んでくだち、提督っ!!!」

提督「えー」カキカキ

伊58「書類を処理するその手を止めろォ!!! でち!!」


伊58「今何時だと思ってるの!?」プンプン

提督「マルマルマルマルぐらい?」ハンコポーン

伊58「マルサンマルマルぐらいっ!! ブラック鎮守府にも程があるよ!!!」

提督「だから58は先に休んでていいって言ってるのに」ヨミヨミ

伊58「提督より先に寝る秘書艦がどこにいるの!? ただでさえ普段仕事してないのに!!」

提督「いいじゃないか、俺が働いた分だけ君たちの仕事が減ると思えば。管理職はいくら残業したっていいんだよ」メモメモ

伊58「その齧った程度のニワカ労基法知識でドヤ顔するのやめて! 多分どっか間違ってるから!!」

伊58「だいたいその結果として減りすぎなんでち、ゴーヤたちのお仕事ー!」



提督「仕事減らして文句言われるとは思わなかったなぁ」アハハ

伊58「ゴーヤだって一度ぐらいオリョール行ってみたいー!」

提督「えー。あれ結構キツいらしいよ?」

伊58「資源のためなら致し方ない犠牲だよ! コラテラル・ダメージというものにすぎないでち!」

提督「また変な映画見て」

伊58「暇なんだからしょうがないでしょっ? オリョクルーオリョクルーいーきーたーいー」ジタバタ

提督「資源足りてるし。資源足りるように方々に頭下げたり資源プラント増設したりするのが俺の仕事だし」

伊58「それホントに提督のお仕事かなぁ……?」


提督「みんなの出撃、遠征は最低限。訓練も演習を中心に無理なく、効率よく」

提督「目指せオレンジランプゼロ点灯。それがこの鎮守府の経営理念だろう?」

伊58「ホワイトすぎて逆にブラック臭がするでち……」

提督「……わかってくれないかな、58。俺は君たちを、極力危険な目に遭わせたくないんだ」

提督「そのためならば、所詮は戦場に出ないこの身。いくら削ったとしても悔いはない」

伊58「……てーとく」

提督「……」

伊58「……」


伊58「で、本音は?」

提督「仕事以外に趣味ありません」カキカキ

提督「彼女もいません」ヨミヨミ

提督「家帰っても寝るだけでやることありません」メモメモ

提督「結論。仕事してた方が楽しいです」ハンコポーン

伊58「ああああああああああああ!!!!」ダンダンダン


伊58「というわけであのワーカーホリックをどうにかしたいでち」

伊19「……」

伊401「う、うーん……」

伊8「本人がいいって言ってるんだから、あのままでいいんじゃないかしら?」

伊58「いいワケないでしょー!」プンプン

伊168「でも提督って体調不良で休んだことないわよね?」

伊58「うっ」

伊401「自分の管理がちゃんとできてて、鎮守府のためにもなってるんでしょ?」

伊168「もちろん私たちだって無理はしてほしくないわよ?」

伊8「でも、現状無理になっていないみたいだし、ねぇ?」


伊58「……みんなは、とり憑かれたみたいに仕事する提督を見たことないから、そんな風に言えるんだ」

伊58「ゴーヤは……ゴーヤは、提督にはちゃんとお休みとってほしいの」

伊58「ああいう人はきっと、自分が限界だってことにも気付かずに、どんどん突き抜けてっちゃう」

伊58「それを止めるのは秘書艦のゴーヤの役目だもん」

伊58「ゴーヤだけの、お仕事だもん!」

伊168「……」

伊8「……」

伊401「……」


伊19「天晴れ、なのね!」ポン

伊58「えっ?」

伊168(やけに静かだと思ったら……)

伊19「イクはゴーヤの心意気に胸を打たれたのね!」

伊8(なにか考えこんでると思ったら……)

伊19「そんなゴーヤに、イクが一つ策を授けてあげるの!」フンス

伊58「さ、策!? なにか手があるんでちか!?」

伊19「ふっ、ふふ。ふふふのふ、なのね。任せておくのね」

伊401(嫌な予感しかしない)


提督「ハイホー、ハイホー、しっごーとがすっきー♪」カキカキ


タタタタタ バタン!


伊58「提督! てーとくー!」

提督「やあ58、どうしたんだい。演習が終わったら上がっていいって言ったはずだけど」カキカキ

伊58「さっきお昼食べたばっかだよ!? いくらなんでも早すぎない!?」ガーン


提督「半ドンだよ、半ドン」カキカキ

伊58「土曜日でもないよ! っていうか死語だよ! 懐かしすぎるよ!」

提督「近年では一部自治体で復活しつつあるんだよ」カキカキ

伊58「鎮守府は学校でも会社でもないよ!?」

提督「軍人は公務員だよ。少なくとも米国では」カキカキ

伊58「喋ってる時ぐらい仕事をやめろォ!!! でち!!」

提督「む、確かに。いくらなんでもこれは失礼に当たるかな」トントン


提督「で、なに?」

伊58「や、やっと本題に入れるよぅ……てーとくっ!!」グイッ

提督「う、うん。なんだい58」

伊58「……」

提督「……」

伊58「……」

提督「……?」

伊58「///」

提督「58さーん? もしもーし?」


伊58「て、てーとくっ!!///」

提督「あ、うん。だからなに?」

伊58「ゴーヤと……」

提督「58と?」

伊58「ゴーヤを……」

提督「58を?」

伊58「……」スーハー

提督「……」




「ゴーヤを提督の彼女にしてほしいでちっ!!!」




提督「」

伊58「///」ゼーハー

提督「」

伊58(や、やった。言ってやったでちっ)グッ

提督「……あの、58さん」

伊58「!!! ななななにかなっ!?///」

提督「話が読めません」

伊58「だ、だだだだだからっ! 提督はお仕事以外にすることがないから、仕事ばっかりしてるんでしょ!?」

提督「確かにそう言ったけど……それとこれとはなんの関係も……」


伊58「だーかーらー! ごっ、ゴーヤが、提督の『お仕事以外』になるの!///」

提督「え゛っ」

伊58「一緒にお家に帰ったり、一緒にご飯食べたり、一緒にお休みの日に遊びに行ったり!」

伊58「ね!? た、たた、楽しそうでしょ!?」

伊58「お仕事より、ご、ご、ゴーヤとっ、一緒にいる方が、楽しそうでしょっ!?///」

提督「ご、5858、それは彼女というよりは……」

伊58「でしょ!?///」グイッ

提督「あっはい」


伊58「そっ、それで、どーするの、てーとく?///」モジモジ

提督「……」

提督「あのね、58。こういうことは、あまり軽々しく口に出すものでは」

伊58「///」ドキドキ

提督「……」

伊58「///」モジモジ

提督「……っ」プイ

伊58「……?」


提督「あー、うん、はい。わかりました。俺なんかでよければ……えー、その、お受けします」ポリポリ

伊58「っ!」パァァァ

提督「……」ボー

伊58「えへ、えへへ……あれ、てーとく? どうかしたー?」ニヘラ

提督「あー、いやね。そうなると今までやってた大量の書類、どうしたものかなと思って」

提督「好きでやって積み増したものとはいえ、今となっては義務だからね」

提督「今さら放り出すわけにはいかないんだよ」

伊58「ゴーヤ以外にも暇すぎて不満だって艦娘はぼちぼちいるでち。その子たちに分けてあげればいいと思うな」


提督「えっマジ? しまったなぁ、やっぱ減らせばいいってもんじゃなかったのか……」ズーン

伊58「だ、だいじょーぶだよ、落ち込まないで提督っ。お仕事少なくて喜んでる子の方が多かったよ!」

伊58「提督は、その、ゴーヤ個人としてはアレだったけど、全体としては間違ってなかったと思うでちっ!」

提督「……ありがとう、58。そう言ってもらえると嬉しいなぁ」ニコ

伊58「えへへー」ニヘラ

提督「……」

伊58「彼女、彼女、ゴーヤが彼女……んふふふふっ///」ニヨニヨ

提督(かわいいなぁ)ボー


コソコソ


伊19「やったのね。」ドヤァ

伊401「うっわー、さくっとバカップル一丁上がりだねー」

伊168「ゴーヤも回りくどいこと言ってないで『好きです、心配です、無理してほしくないでち』で済むのにね」

伊8「はっちゃんまどろっこしいったらなかったわー」

伊401「シュトーレン食べるー?」

伊8「……今日のところは遠慮しておきます、です」

伊168「にしても、イクの思い付きにしては上手いこと収まったわねぇ」

伊19「……」

伊19(ふふ。『収まった』? 甘いのね、甘々なのね、ふっふっふ。イク心の一句なのね)キラーン

とりあえずここまで
相変わらずここで終わってよさそうな導入ですが続きます
この程度の微糖では終わらせません
ご一読ありがとうございました

乙です
この甘さならまだ余裕

この提督、初雪の絡みおもしろそうだな

でも基本は小さい子なんだな

小さい子……じゃあ次スレは龍驤かな?

>>26
いいですね、小ネタで一本やりましょう

>>35
赤城もやったから(震え声)

>>36
(背が)小さいからね、しょうがないね
次に関しては……雷もやりたいけど明石も思い付いたんでやりたいんですよね……
まあこれ終わってから考えます


提督「ん、終わった。フタヒトマルマルか、ずいぶん早く片付いたなー」トントン

伊58「ぜ、全然早くないでち……三分の二以上加賀たちマジメ勢に分けてあげたのに、なんでこんなに時間がかかるの……?」グッタリ

提督「楽しい時間は長く続いた方がいいじゃん?」

伊58「……まさか?」

提督「意図的にダラダラやって仕事長引かせてまーす」アハハ

伊58「この人頭おかしいよ」


提督「まあさすがにそれは冗談だとして」

伊58「ほっ」

提督「2割は」

伊58「せめてそこは半分と言ってほしかった! 2割て! もうほぼほぼ冗談になってないよそれは!!」


ガチャ


加賀「失礼いたします……ふぅ」

提督「や、ご苦労さん」

伊58(あ、あの『てつめんぴ』加賀がお疲れモードでち……)


加賀「提督、こちら処理を完了した書類になります」ドサッドサドサ

伊58「見てるだけで目まいがしてくる量だね……」

加賀「まったくだわ……」

提督「いやぁ夢のような光景だ」

伊58「悪夢だよ!!」

加賀「どうやったらここまで野放図に量を積み増せるのか、後学のためにお聞きしても?」

提督「大本営に『お仕事くださーい』って言ったらくれた。なんか地味で誰もやりたがらないヤツ」

加賀「端的な説明をありがとうございます」

伊58「この国の軍人にまともなのはいないんでちか」


加賀「こちらの山は提督の決裁が必要なものです。急ぎのものはないので、明朝にでも処理していただければ……」

提督「よし今片付けちゃおう」ウキウキ

加賀「!?」

伊58「やめろオラァ!!! でち!! 明日でいいって言ってるんだから明日やろうよ!」

提督「今日できることは今日やる、明日できることも今日やる。それが俺のモットーだよ」

伊58「提督の場合明後日できることも来週できることも来月できることもまとめて今日やろうとするでしょ!?」

加賀「ダメだわこの人……早くなんとかしないと……」


提督「わかったよ……帰ればいいんでしょ帰れば……はああああ」ズーン

伊58「ため息つきたいのはこっちだよ……はああああ」

加賀「では、私はこれで。失礼いたします」


ガチャ バタン


提督「はあ。それじゃあ俺も、帰ってもなんもない我が家に……はああああああ」ガタ

伊58「そうそうそれでいいんでち。じゃ、行こ?」ガタ

提督「? どっか行きたいの?」

伊58「どこって……だから、提督のお家、行こ?」

提督「えっ」


伊58「あ、この場合は、行こうじゃなくて帰ろう、かな? えへへ」ニヘラ

提督「……なんでそんな話に」

伊58「一緒に帰ったり、ご飯食べたり、ってゴーヤこのあいだ言ったよ?」

提督「あー、と? 確かに、言ってたか。でもなんで、帰宅まで一緒にする必要があるんだい?」

伊58「……提督は、自分のお家に帰るのが嫌いなんでしょ? だから遅くまで鎮守府に残っちゃう」

提督「……まあ、そうだね」


伊58「だったらゴーヤが、提督に『ドキドキワクワクの帰宅タイム』をプレゼントしてあげる!」ニコッ

提督「はあ」

伊58「そしたら提督も、お仕事終わらせるの嫌じゃなくなるでしょ? でしょっ?」

提督「……」

提督「かもなぁ」ニコ

伊58「やったー!」ピョン

提督「……」

伊58「あ! い、言っておくけどお泊まりはしないんだからね!///」

伊58「そーゆーのはまだ早いって、イムヤが言ってたんだからね!///」

提督「俺はなにも言ってないんだけどね」


伊58「~♪」テクテク

提督「58が普通の服着てるとなんか新鮮だなぁ」スタスタ

伊58「さすがにあれじゃ風邪引いちゃうからねー」

提督「いや風邪引きうんぬん以前の問題でしょ」

伊58「……問題?」キョトン

提督「えっ」

伊58「えっ」


提督「……もしかして58は、風邪を引く心配さえなかったら、あの格好で外に出るつもりだったのかな?」

伊58「そうだよ?」

提督「そうだよじゃないよ。ダメだよそんなの」

伊58「えっダメなの?」

提督「ダメなの」

伊58「なんで?」

提督「……なんでも。そうだ、今度服を買いに行こうか」


伊58「ホントにっ!? てーとく、ゴーヤと一緒にお買い物行ってくれるの!?」キラキラ

提督「もちろん」ニコ

伊58「やたっ! 前にカタログで見たあの水着、一度試着してみたかったんだー!」ウキウキ

提督「服だから。水着は買わないから」

伊58「えー」

提督「えーじゃありません。いい機会だし、俺が何着か見繕って……」

提督「……」

提督「……」


伊58「提督? どうかした?」

提督「いやね。よく考えたら俺ね」

伊58「俺ね?」

提督「女の子のファッションとか全然わかんないなぁ、と思って」

伊58「……は、はあ」

提督「いや待てよ。そもそも男女とか問わずに、ファッションがどうなんてまったくわかんないや」

伊58「……」

提督「いやいや待って待って。さらなる問題が発覚したぞ。服ってどこ行けば買えるん?」

伊58「ただの社会不適合者じゃねーか!!! でち!!」


提督「まあ最後のは冗談だとして」

伊58「何割冗談なんでちかねぇ……」

提督「10割10割。でも実際問題、ファッションなんてさっぱりだよ」

伊58「……ゴーヤは別に気にしないけど」ボソ

提督「うーん。買い物、やめとこっか。少なくとも服に関しては」

伊58「……」

提督「正直58をがっかりさせる未来しか見えないし……」

伊58「えい」ペチ

提督「あいた」


伊58「提督、手段と目的が入れ替わってるよ」

提督「えっ」

伊58「いーい? ゴーヤはね、提督の生活に潤いをあげるために彼女になったの」

伊58「作戦目標はあくまで、『提督が』楽しむことなんだよ?」

提督「だからって、そのためだけに58に無理強いするのは俺の本意じゃないよ」

伊58「はぁぁぁ。だいたいねー、前提からしておかしいんでち」

提督「……前提?」

伊58「……あのね、提督? ゴーヤはね、ゴーヤはね……」




「てーとくが真剣に考えて選んでくれるなら、どんなものだって嬉しいんだよ?」




提督「……」

伊58「……」

提督「どんなものでも?」

伊58「スク水ネコ耳ネコ尻尾だってお手のものでち!」ニコ

提督「どんなものでも、の割にはセレクトが妙に恣意的だなぁ」

伊58「あくまで一例だよっ。本番ではなに着せてくれてもいいからね……?///」モジモジ

提督「本番ってなにさ。紛らわしい言い方やめなさい」

あまあまなSSはお前だったか
書く予定の艦娘は決まってるのかね


スタスタ テクテク


提督「……ゴーヤはさ」

伊58「なーに?」

提督「なんていうかさ、ストレートだよね。いろいろと」

伊58「……」

提督「油断してると今みたいに剛速球投げこんでくるし」

伊58「ゴーヤの直球はお利口さんでち」フンス

提督「完全に開き直ってるのかと思いきや、耳真っ赤なのは全然隠せてないし」

伊58「っ///」カァァァァ


提督「俺の脳みその中に存在しないタイプの女の子に、58がここ数日で変身しちゃったからさ」

提督「今ちょっと戸惑ってるところだよ」

伊58「……」

提督「いやまあ、元からそういう子だったのに、俺の目が節穴だっただけなのかもわからんけど」

伊58「……提督は」

提督「なんだい」

伊58「提督は、今みたいなゴーヤ……みたいな女の子は、やだ?」


提督「……」

伊58「……」

提督「……」

伊58「……」

提督「あー」

伊58「っ」ビク

提督「やじゃない」

伊58「!!」パァァァ


提督「俺は……あー、うん。58が……58みたいな子は……」

伊58「こ、子は?」

提督「……」

伊58「……」

提督「……58みたいな子は、好きだな」

伊58「……」

提督「……」


ピトッ


提督「……」

伊58「えへへ///」

提督「……」ナデナデ

伊58「うみゅう///」

提督「いや、ホント悪いね。変化球に頼りっきりの男で」ポリポリ

伊58「んーん、今のはなかなかのストレートだったよ! ゴーヤ、見事に空振り三振でアウトになっちゃった!」ニコニコ


提督「……誰かと一緒なら、家路を急ぐのも悪くないかな」ボソ

伊58「!!! てーとく! てーとく、今楽しい!?」

提督「うん楽しい」

伊58「お仕事してる時よりっ?」

提督「どっこいどっこい」

伊58「そこまだ互角なの!?」ガーン

提督「冗談冗談」ニコニコ

伊58「……何割?」

提督「5割」

伊58「どっこいどっこいじゃねーか!!! でち!!」

提督「ははははは」


提督「さ、もうすぐ俺ん家に……あれ」

伊58「あ、工事中だー」

提督「参ったな、道変えないと。じゃあこっちに」スタスタ

伊58「こっちも工事だね」

提督「えっと、じゃああっちに」スタスタ

伊58「……」

提督 「……大規模な地盤沈下でもあったのかな」

伊58「いや、いやいやいや。ちょっと待って。いくらなんでも、工事多すぎない?」

提督「今朝はこんなんじゃなかったと思うんだけどなー」スタスタ


提督「で」

伊58「……」

提督「工事中の看板に道を遮られること幾十度」

提督「時には右に曲がって遮られ、時には左に曲がって遮られ」

伊58「引き返そうとした道がいつの間にか塞がってたこともあったね」

提督「スタンド攻撃かな?」

伊58「いやゴルゴムの仕業かもしれないでち」

提督「そんな遥かなる旅路さらば友よの果てに、俺たちが辿り着いた場所というのが――」






【 ホ テ ル ヤ ○ ト 】





提督「……」

伊58「……」


提督「あ。実在する人物団体艦娘とは一切関係ありません。念のため」

伊58「なんでちなんなんでちこの状況おかしいでちこんなのありえないでちなんの陰謀なんでちかこれは」ブツブツ

提督「……とりあえず、なんとかして退路を確保しないと……」

???「gdgd言ってないでさっさとチェックインするのね」ゲシッ

提督「うわっ」

伊58「みゅっ!?」


ウィーン


受付「はーい二名様ごあんなーい!!」

提督「ちょ」

伊58「っていうか今蹴られた! 蹴り飛ばされた! すっごーく聞き覚えのある声と同時にお尻蹴っ飛ばされたああああああああ!!!!!」

受付「ただいま特別キャンペーン中につき一組様に限りお代をいただいておりません! ささ、どーぞ朝まで夜戦をお楽しみください!」

伊58「そうだね夜は潜水艦の時間だからね、ってやかましいでち!!」

提督「……これはひどい」

伊58「イクううううううううううう月夜ばかりと思うなよでちいいいいいいいいいい!!!!!!!」

さあ妖怪猫吊るしがアップを始めました
展開に困ったらホテルに押し込んどけばいいってばっちゃが言ってた

>>54
えーっと、順番は別として山城加賀雷秋雲千歳、加えて明石摩耶暁あたりをやりたいですね
いつになるのかマジでわかったもんじゃありませんが

それでは今回はこのあたりで、ご一読ありがとうございました


愛してるぞでち公
>>1の過去作を一度まとめて教えて欲しいな

>>73

大井「ちっ、なんて指揮……」提督「今なんつったオイ」
大井「ちっ、なんて指揮……」提督「今なんつったオイ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404049548/)

提督「あえて龍田をいじりたい」天龍「えっ」
提督「あえて龍田をいじりたい」天龍「えっ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405090223/)

川内「昼戦で敵を殲滅しそこねたよー!」提督「と、いうことは」
川内「昼戦で敵を殲滅しそこねたよー!」提督「と、いうことは」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405866119/)

不知火「不知火の司令は顔が怖い」提督「」ガーン
不知火「不知火の司令は顔が怖い」提督「」ガーン - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406808539/)

不知火「不知火の司令は顔が怖いけど優しい」提督「///」テレッ
不知火「不知火の司令は顔が怖いけど優しい」提督「///」テレッ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409321147/)

提督「球磨ー」球磨「クマー?」
提督「球磨ー」球磨「クマー?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410613168/)


代わりにこれで全部だったと思う足りなかったらサーセン

すいません、私の横着ゆえにまた手間をおかけしてしまいました
ついつい忘れてしまったのですが、次スレからは過去作一覧を怠らないようにいたします


スタッフ「ごゆっくりどうぞー!」バタン

提督「……」

伊58「……」

提督「……」

伊58「……」

提督「……」

伊58「……」

提督「そうだ仕事を思い出したから鎮守府に帰ろう」

伊58「待てやコラでち」ガシッ


提督「いやだって、このままここで一晩を過ごすわけにもいかないじゃん?」

伊58「そ、それは確かにそうなんだけど……でもお仕事はダメなの! たとえ言い訳でもダメなのー!」

提督「……どこかで19も見てるだろうし」ボソ

伊58「それに関しては完全に同意でち」ボソ

??『ちっ』

提督「聞こえてる聞こえてる」

伊58「マジで帰ったら覚えてろでち」


伊58「と、とにかく! 『そういう』ホテルに来たからって、そ、そそそ、『そういう』ことをしなきゃいけないとは決まってないでしょ?」

提督「ん、そうだね。58の言う通りだ」

伊58「ふ、普通に、普通にしてれば、いいんだよっ?」

提督「うん、うん。よく考えれば夜中に二人っきりなんて、執務室で散々味わったシチュエーションじゃないか。いつも通りにしてればいいんだ」

伊58「そうそう。いつも私たち、夜中に執務室で二人っきり……」

提督「……」

伊58「っ!///」ボン

提督「いや、そこで赤くなられるとリアクションに困るんだけど」ポリポリ

伊58「ほ、ほっといてぇ……!///」カァァァ


ガチャッ


提督「ふう。俺もシャワーいただきました、っと」サッパリ

伊58「……」

提督「じゃ、俺は床で寝るから……」

伊58「」ギロ

提督「……ベッドは広いし、あっちの端とこっちの端で背中向け合って、でどうかな?」

伊58「……しょ、しょうがないね。こういう状況だからね」モジモジ

提督「うん、しょうがないしょうがない。それじゃあおやすみー」パチン


提督「……」

伊58「……」

提督「……」

伊58「……」

提督「……」

伊58「……」チラッ


【ホテル備えつけのコン[ピーーー]、及び[ピーーー]な[ピーーー]の数々】


伊58(こんなところで寝れるかーーーー!!!! でちーー!!!)ジタバタ


伊58(うう、ううう。なんで、なんでこんなことになってるの?)

伊58(そ、そりゃあてーとくのことは、ゴーヤその、アレだけどさっ///)

伊58(だからっていきなりこんな……まだゴーヤには早すぎるよぅ///)モジモジ

伊58「……」

伊58(でも。もしも今、てーと、てーとくが、『そういう』気分になっちゃって)

伊58(ご、ゴーヤと、え、えええ、えっちぃことしたいって言ってきたら……!)

伊58「……」

伊58(てーとくぅ……ゴーヤは……ゴーヤは……)モンモン


提督「58」

伊58「わっひゃいひいふええええええええええええええええええええ!!!!!!???」


ゴロゴロドッターン!!


提督「……」

伊58「ななななな、なぁに、てーとくっ!?///」ワタワタ

提督「まだ起きてるかって聞こうとしたんだけど。その必要もなかったかな」

伊58「あう///」カァァァ


提督「これからさ、ひとりごと言うからさ」

伊58「え?」

提督「まあ黙って聞いててくれよ。後ろ向いたままでいいからさ」

伊58「は、はあ」

提督「ちなみに童貞の頭で必死に考えた理想の展開としては、俺の呼びかけに君が寝たふり続けて、そのまま俺の独白っていうありがちなパターンだったんだけどな」

伊58「……童貞なんだ///」ポッ

提督「そこに食いつくんだ」


提督「なんかさ。このままじゃダメだと思うんだよ」

伊58「……」

提督「君の方から先に言わせて。迂遠な言い回しで、はっきりさせずに逃げ回って」

伊58「……」

提督「男として、これじゃあダメだ、ってそう思ったわけだよ」

伊58「……」

提督「58。今はこういう状況だけど……いや」

提督「こういう状況だからこそ、はっきりさせておく」




「君が好きだ」




伊58「……」

提督「やっと気付いたんだ。君の望みはとっくに叶ってたんだって」

提督「夜中の3時まで机に向かって、終わらない書類の山と格闘するのが楽しかった」

提督「ああ、うん。確かにこれ、普通に考えると頭おかしい奴だよ」

提督「でも俺にとっては、なにもおかしいことじゃなかった」

提督「――君が隣にいてくれたから、楽しかった。全然苦になんてならなかった」

提督「要するに、ただそれだけのことだったんだ」

伊58「……」


提督「だから、58」

伊58「てーとく」

提督「……なんだ起きてたのか。全然気付かなかったなー」アハハ

伊58「ゴーヤもね、遠回ししてたの」

提督「……」

伊58「ごめんねてーとく。ゴーヤね、ウソついてたの。全然ストレートなんて投げてなかったの」

伊58「あれこれ理由なんて付けなくても、ゴーヤがてーとくの彼女になりたかった理由なんて、一個しかないんだもん。一個あれば十分なんだもん」




「あなたが、好きです」




提督「……」

伊58「提督。提督は、ゴーヤたちに無理してほしくないから、お仕事いっぱいやっちゃうんだよね?」

提督「建前としてはね。本音は他にやることないからで……」

伊58「本当に建前なのかなぁ?」

提督「……」

伊58「ま、どっちでもいいでち。結果としてゴーヤたちの苦労を肩代わりしちゃってるのは本当だもんね」

提督「……」


伊58「でもね、てーとく?」

提督「なんだい」

伊58「ゴーヤだっててーとくのためなら、いくらだって苦労してもいいんだからね?」

提督「……」

伊58「そのためなら、オリョールだってカレーだって喜んで行くもん」

提督「……」

伊58「アイテムいっぱい拾ってヘトヘトになっても、怖いのいっぱい見つけちゃっても」

伊58「大好きなあなたのためなら、なんにも怖くなんかないんだからね?」


提督「……58。こっちおいで」

伊58「うえっ!?///」ビク

提督「なんもしないから。ただ抱き枕が欲しくなっただけだから」

伊58「そ、それは『なんもしない』うちに入るのかなぁ……?」オズオズ

提督「とか言いながら来ちゃうんだよなー。ほら」ポフッ

伊58「わぷっ」

提督「……」ナデナデ

伊58「……うみゅう///」トローン


提督「参りました。なんかもう、いろいろと参っちゃいました」

伊58「参らせちゃいましたー」

提督「58。これからも一緒に、たくさん仕事しような」

伊58「……フタヒトマルマルまでだからねっ」

提督「で、終わったら一緒に買い物行こう」

伊58「うん」

提督「服と、水着も選んで、血と鉄の臭いなんてしない海に、一緒に遊びに行こう」

伊58「……うん。南の方の海はね、お魚いっぱいで見ごたえあるんだよ?」ギュッ


提督「一緒に家に帰ろう」

伊58「うん」

提督「一緒にご飯食べよう」

伊58「うん」

提督「一緒におやすみを言おう」

伊58「うん」

提督「一緒におはようしよう」

伊58「うん」


提督「起きたら一緒に鎮守府行って」

伊58「うん」

提督「みんなで、一緒に、戦おう」

伊58「……」

提督「誰か一人が無理するんじゃなくて、二人で一緒に戦おう」

伊58「うん」

提督「……ずっと一緒に、いよう」ギュッ

伊58「……うん」ギュッ


【翌日】


バァン!!(ドア大破)


伊19「という具合に昨夜はお楽しみだったお二人さん、失礼しますなのねー!」

提督「じゃ、これ向こうの鎮守府によろしく」

伊58「うへえ、まだあるのぉ?」ゲッソリ

伊19「失礼しますなのねーーー!!!」ニコニコ

提督「おや19か、どうしたんだ?」


伊19「お祝いを申し上げに来ましたのね!」ニッコニッコ

提督「お祝い? なにかあったかな?」

伊58「……」

伊19「またまたそんなとぼけないでほしいのね!」

提督「とぼけてなんかないんだけどなー」

伊19「っふふーん。だったらイクのお口から出してあげるのね……!」スゥゥゥ

伊58「……」

伊19「ごケッコン、おめでとうございますなのねーーーー!!!!」


提督「……」

伊58「……」

伊19「……」ニヤニヤ

提督「……ケッコンなんてしてないけど」

伊19「えっ」

提督「してないけど」

伊19「ま、またまたぁ、ご冗談きついのねー。だって昨日はあれだけイチャイチャ」


伊58「イク」

伊19「うぇいっ?」

伊58「冷静になって考えてみてほしいでち」

伊19「な、なにを?」

伊58「極力出撃しない鎮守府。資源を全然使わない鎮守府。オレンジランプゼロ点灯の鎮守府」

伊58「……そんな鎮守府に、レベル99の艦娘なんて所属してると思う?」←レベル77

伊19「……あっ」


提督「ま、そういうことだから。要するに『大きくなったらお嫁さん』パターンってワケ」アハハ

伊19「う、うう。赤っ恥かいたのね///」

伊58「……でもゴーヤ、正直のんびりしてたくないんだ」

伊58「さっさとレベル上げたいの。『大きくなるまで待てません』パターンでち」

提督「で、ゴーヤのたっての希望で鎮守府から一つルールが消えました」

伊19「え?」

提督「その消えたルールってのが……『オレンジランプゼロ点灯』」

伊19「え? え?」タラリ


伊58「イク。ほんっとーに、ちょうどいいところに来てくれたでち」ニッコリ

伊19「えっ、いや、ちょ」

伊58「これから毎日オリョール行くでち。潜水艦クルーズのメッカオリョクルでち。毎日が楽しいでちよぉ?」

伊19「そ、そうなのね? それは大変がんばっt」

伊58「でもね、ゴーヤ練度低め(77)だからね、一人で回る自信ないの」グスッ

伊19「あっ……」

伊58「そこで誰か一人、随伴艦としてついてきてほしかったんだー!」ニコッ

伊19「!? ままま待って! 5-3! 5-3があるのね! サーモンなら大破撤退して単艦でいけるはz」

提督「すいませんそれ来月からなんですよ」

伊58「亀の歩み鎮守府だからね、開放まだでもしょうがないね」

伊19「」


伊58「あ、魚雷は外しといてね。MVP取りたいから。キラキラも維持できて一石二鳥でち!」ニコニコ

伊19「」

伊58「ゴーヤが怪我しない限りはノンストップでいくからね! イクのランプ? まあがんばって!」ニコニコ

伊19「」

伊58「え? イクが怪我したらどうするのかって? だいじょーぶ! こんな時のために山ほど腐らせてたダメコンがあるんでち!」ニコニコ

伊19「」

伊58「えーっと、んーっと。もう他に言っとくことないかなぁ。ないなー。それじゃあイクちゃん」ニコニコ




「――オリョクル、行こうか」




伊19「ひっ……! お、お助けなのね提督ぅぅ!!」

提督「いってらっしゃーい。夕方までには帰ってくるよーにー」

伊19「提督ぅぅぅぅぅ!?!?」ズルズル

伊58「えへへ、待っててねてーとく! てーとくに相応しい女の子に、あっという間になってみせちゃうから!」ニコッ

提督「ははは。楽しみに待ってるよ、未来のお嫁さん」ニコ

伊58「んふ、んーふふっ。いってきまーす、未来の旦那様ー!」

伊19「のねええええええぇぇぇぇぇぇぇ……(ドップラー音)」


提督「……58ー! 俺も仕事がんばるからー!」

提督「今日できること今日やって! 明日できること今日やって!」

提督「そしたら明日、今度こそ一緒に、買い物行こうなー!!」

伊58「……ゴーヤ、がんばるでちー! 二人で一緒にがんばるでちー!」

伊58「その次の明日は海行って、次の次の明日はご飯食べて、次の次の次は……とにかくいっぱい遊ぼーねー!!」

伊19「……」ズルズル

伊58「んっ、えへ、えへへへへー///」モジモジ

伊19「はぁぁぁぁぁ。イクの頭を挟んですっかりバカップルなお二人さんに、改めてこの言葉を贈ってやるのね」ズルズル

伊19「こうなったらヤケクソなのね! イクの断末魔の叫び、鎮守府中に轟かしてやるからよく聞いとくのね!」ズルズル





「事実上のごケッコーーーーーン!!! おめでとうございますなのねええええええええ!!!!!!!!」




艦!

         _______
        /       \
     / ,.. -‐‐- 、   \
     }∠,..艦__これ_ \    \
     /.:.:.:./ \|\:.:.:.\\    ,
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.    i:人| U    U  l:.:.:Λ:‘,/
  <人(          ,':.:./__):.∠ニZ
   /:.个: . __▽__ ,./:∠:._{>o<} <あれ? 出番は?

    {:.:.:‘,( ) ( )__L/´    /:.:.|    
   人:.:.:.: (・x ・l ト--{〉   ノi:.:./    
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        |   |___ __/
       /   | |_|
     ⊂ノ⊂ノ 」.|




でち公かわいいよでち公
今回のテーマは「青春」でした
っていうか潜水駆逐はケッコン夜戦まで持っていくと犯罪臭するのが難点ですね

次回からは糖分増量小ネタタイムです
もうちょっとだけ続くんじゃよ

ではご一読ありがとうございました



ゴーヤは可愛いなあ。あと勝手なリクエストだけど睦月、青葉辺りを待ってます、もちろん書きたい艦娘優先してください

そろそろ猫吊し卒業を目指しても……うわ憲兵なにをするやめ(ry

ふと思った
猫吊るしを攻略すれば、猫吊るしがジャミングすることは無くなるのでは、と

>>121
睦月と青葉ですね、覚えておきます
特に青葉はついネタに走りがちなので、ヒロイン力と砂糖全開なスレにしてみたいところです

>>122

         _______
        /       \
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  <人(          ,':.:./__):.∠ニZ
   /:.个: . __▽__ ,./:∠:._{>o<} <私が落ちても代わりはいるもの

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       /   | |_|
     ⊂ノ⊂ノ 」.|



〈はつゆきさん@がんばらない〉


初雪「……」ボー

提督「……」カキカキ

初雪「……」コックリコックリ

提督「初雪ー、そこの判子取ってー」

初雪「……」

提督「初雪ー?」

初雪「zzzz」

提督「……自分で取るか」スクッ


提督「……」メモメモ

初雪「zzzz」

提督「えーっと、ここは確か」ヨミヨミ

初雪「zzzz」

提督「ん、よし」ハンコポーン

初雪「zzzz」

提督「おーわり、っと。お疲れ様、初雪」トントン

初雪「……はっ。お疲れ様、です、提督」ムニャムニャ

提督「初めての秘書艦にしてはなかなかだったな」

初雪「いやぁそれほどでも」

伊58「ちょっと待てやでち」


提督「おー58おかえり。最近オリョクルどう?」

伊58「ただいま。ぼちぼちでちがな……じゃなくて。なにこの状況」

提督「58出撃中の臨時秘書艦を募ったら初雪が来て、仕事を手伝ってくれてたんだよ」

初雪「」フンス

伊58「いやなにも手伝ってなかったよね?」

初雪「この仕事……好き。秘書艦で、居眠りしてても、提督怒らないっ」キラキラ

提督「いやーたまには静かな執務室もいいもんだよねー。仕事がはかどることはかどること」ニコニコ

伊58「そこは怒れや!!! でち!!」


提督「ご、ごめん58、機嫌直してくれよ」

伊58「ふん、うっさいでち。ゴーヤは普段からあんなにマジメにお手伝いしてるのに、『静かな方がいい』とか侮辱でち」イジイジ

伊58「そんなに静かなのがいーなら初雪とケッコンすればいーでしょ、このロリコンっ!!」プイ

提督「……それは違うよ」

伊58「ロリコンじゃないの!? それはそれで困るよ!?」ガーン

提督「君結構めんどくさいよね」

初雪「zzzz」


提督「違うってのは、『静かな方がいい』ってとこだよ。俺は『たまには静かなのもいい』って言ったんであってだね」

提督「その、うん。一番は君だけだから。君がいてくれないと普通に困るから」

伊58「……」

提督「ケッコンしたいのも、君だけだから」ギュッ

伊58「……」

提督「……」

伊58「しょ、しょうがないなぁ提督は。今回だけは許してあげるんだからね///」ニヨニヨ

提督「ありがとう」ニコ


イチャイチャ


初雪「……」ジー

初雪「つまり初雪は、メインに飽きたらたまにつままれる、サブのおかず……?」

伊58「えっ」

初雪「……うん。そういうめんどくさくないの、嫌いじゃないです……!」グッ

伊58「!?」

提督「いや結構めんどくさいと思うよそれ」

伊58「ツッコむとこそこじゃねーから!!! でち!!」


艦!


〈渚のサブマリン〉


伊58「あおーい空! しろーい雲! ひろーい海!」

提督「いやーいい海水浴日和だ」

伊58「ね、ね、てーとく! 本当にここ、二人だけで使っていーの!?」キラキラ

提督「軍の保養施設だから問題ないよ」

伊58「へええ……でもよく貸切になんてできたねー」

提督「体で払う(労働的な意味で)って上に言ったら快く貸切らせてくれました」

伊58「チクショウまた仕事が増えたでち!!」


伊58「……ま、お仕事のことは帰ってから考えるとして。今日は目一杯遊ぶぞー!」

伊58「てーとくてーとく、この水着、似合ってるかなっ?」クルクル

提督「似合ってると思ったから買ったんじゃないか」

伊58「んっふふー」フンス

提督「……」ニコニコ

伊58「……でも別に、スクール水着でもよかったんだけどなぁ。せっかくの機能美あふれる提督指定なんだもん」

提督「心当たりのない全国の提督を代表して弁解させてもらうけど、あくまで『軍指定の制服』だからね? 濡れ衣だからね?」

伊58「??」キョトン


提督「こほん。とにかく、その水着もよく似合ってるから」

伊58「フリフリひらひらワンピース~♪」クルクル

提督「……大きくなったらうんぬん、なんてことも言ったけどさ」

伊58「うん?」

提督「58は普通にスタイルがいいよね。未熟な青さを残しつつも女性らしい丸みを帯びた曲線――とでも地の文で説明されそうな感じだ」

伊58「……や、やん///」

伊58(も、もし、もしかして、今ゴーヤ、褒められて、口説かれてるのかなぁ///)クネクネ

提督「普段の言動の幼さの割には」

伊58「一言余計でち」


伊58「じゃ、泳ごっ。まずはあの岩場まできょーそーね!」

提督「いやいや勝てるわけないから……」

伊58「いいから行くの、ほらっ!」

提督「とっ、とと。引っ張らないでくれよ、58」

伊58「だったらキリキリ走ることっ!」ニコッ

提督「……参ったな、まったく」

伊58「ほーらー! はーやーくー!」ニコニコ

提督(本当に、もう。その顔にだけは、一生勝てそうにないんだよなぁ)


艦!


〈ちゃんぷ・るー〉


伊58「てーとく! お家帰ったらご飯作ってあげる!」

提督「へえ? ちゃんとできるのかい?」

伊58「最近間宮と伊良湖に教わってたんだ! 一緒に食べよーね!」

提督「ありがとう58。楽しみだけど無理はしないでくれよ?」

提督「今だってオリョ―ルから帰ってきたばかりじゃないか」

伊58「だいじょーぶ! イクのおかげでゴーヤは常時キラキラだよ!」

伊19「」チーン

提督「そこの床でノびてる19はなんだい」

伊58「ここに住みたいそうでち」


コゲッ


伊58「うっ、ひっぐ、うえっ」

提督「ほら泣かないで、全部失敗したわけじゃあないんだから」ポンポン

伊58「い、いづもは上手くいぐんだもん! ま、間宮が隣で見でくれてた時も、手助けなじでできたんだもん!」グスッ

提督「うん、うん、大丈夫、信じるよ。今回はたまたまなんだよな?」ナデナデ

伊58「」コクコク

提督「じゃあ食べよっか。俺は失敗作を片付けようかな、もったいないし」

伊58「えっ、でも、焦げちゃってるし」

提督「腹減ってこれ以上は待てないんだよ……っていうのが童貞の頭で必死に(ry」

伊58「てーとく……///」ポッ

提督(チョロすぎて将来が心配……は別にいいのか、しなくても。俺がもらうんだし)ボー


提督「今度俺にも料理教えてくれないかな」モグモグ

伊58「提督はお料理しないの?」パク

提督「……考えると着任して以来、家のキッチンを本格的に使ったのは、これが初めてだ」

伊58「ぶーっ!!」

提督「鎮守府には食堂あるし、寝泊まりすることも多かったしなぁ」モグモグ

提督「間に合わない時はコンビニ行けば済むし。あはははは」

伊58「ゴーヤの未来の旦那様が予想以上にダメ人間だった件について」


提督「ごちそうさまでした」パン

伊58「お粗末様でした、本当に。おいしくは……まあ、なかったよね」ズーン

提督「そう言われると『美味しかった』というしかないじゃないか」

伊58「いやいや、焦げ焦げだし。おいしいわけないし」

提督「美味しかった」

伊58「……」

提督「美味しかった」

伊58「……ばか///」ニヘラ


提督「バカじゃないし。こっちの成功作、ゴーヤチャンプルーも何口かつまませてもらったけど」パク

提督「ほら、全然美味しい。証明終了」

伊58「も、もう。下手なウソついちゃって、てーとくってばぁ///」モジモジ

伊58「こっちのも失敗作だよ? だってほら……うへぇ。こんなに苦いんだもん」

提督「えっ」

伊58「?」

提督「……58。野菜のゴーヤは漢字で苦瓜と書くんだ。元から苦い食べ物なんだよ」

伊58「え゛っ」


提督「勉強はちゃんとした方がよさそうだなぁ。艦娘だって軍人なんだし」

伊58「ううう。ゴーヤも割といっぱんじょーしきのないダメ潜水艦だったでち。ドイツ語以前の問題だったでち」ズーン

提督「ま、ちょうどいいじゃん。俺は君に料理教えてもらって」

伊58「……ゴーヤは提督に、お勉強教えてもらって?」

提督「うん、うん。また一つ、仕事以外の楽しみが増えたなぁ」ニコニコ

伊58「……」ピト

提督「うん?」

伊58「てーとくのそういうところ、大好き♪」ギュー


艦!

糖分を摂りすぎたら塩分で中和すればいい
そんな風に考えていた時期が私にもありました

もう一回小ネタやったらこのスレは終了です
ご一読ありがとうございました

おつおつ
オリョクルスレかと思ったら違ったでござる

>>152
オリョクルスレは他にもいっぱいあるだろうし多少はね?


ではラスト投下でち


〈正しい風邪の治し方〉


提督「こほっ、こほっ」

伊58「39.6度。絶対安静だね……」

提督「ふ、不覚だ……これだけは絶対にやっちゃいけないことだったのに……んん、ごほっ!」

伊58「提督。今日ばっかりはなにがあっても休んでもらうからね」

提督「んっ、んん……仕事がしたい、以前にしないとマズイんだよ。俺みたいなのが休むと方々にとてつもない迷惑が……」

伊58「提督っ!!」

提督「……」


伊58「鎮守府は大淀と加賀に任せてきたから。あの二人ならなにかあってもだいじょぶだよ」

提督「……治ったら、一時的に仕事増やしても」

伊58「それは認めてあげるから。だからちゃんと治るまでは、絶対にじっとしてて」

提督「……はい」

伊58「よしよし」ナデナデ

提督「複雑な気分だなぁ」

伊58「ゴーヤは新鮮な気分でち。それじゃあおかゆ作ってくるから……提督?」

提督「……」ギュ


伊58「てーとく。手ぇ放してくれないと、ご飯作れないよ?」

提督「……」

伊58「……てーとく。言いたいことあるなら、口に出してくれないと、ゴーヤわからないよ?」

提督「……」

伊58「……」

提督「………………ら」

伊58「うん?」

提督「膝枕、してほしい」


伊58「んっしょ、よいしょっと」

提督「あー……」

伊58「よしよし」ポンポン

提督(やばい今さら恥ずかしくなってきた)モンモン

伊58「他になにかご注文はありますかー?」ニコニコ

提督「……」

伊58「んーふふっ。てーとく、かーわいい♪」ギュッ

提督「……」ギュー


加賀「それで、提督が完治したのはよろしいとして」

提督「……」カキカキカキカキカキカキ

加賀「58が入れ替わりに風邪で倒れたのは、どういうことなのでしょうか?」

加賀「ああ、看病の手は足りているので。どうぞ提督はお仕事を片付けてくださいませ」

提督「わかってるよ」メモメモメモメモ

加賀「……58にナニをしたのです?」

提督「……R指定を受けるような行為はナニ一つしておりません」ポーンポーンポーンポーン

加賀「つまり、それ以外のことはすべてやった、と」

提督「……」


艦!


〈恋するゴーヤはさみしくて〉


伊58「んふ、ふふふふふ。ついにこの日がやってきたでち!」

伊58「今日はお仕事お休み! 提督は鎮守府! 合い鍵ももらった!」

伊58「必殺シチュエーション『おかえりなさいあなた、お風呂にするご飯にするそれとも……?』がとうとう……きゃーきゃー!!///」クネクネ

伊58「んふ、んふふふ、んくっふふふふ///」バンバン

伊58「……さ、まずは洗濯掃除をパパッと済ませて、気持ちいい『おかえりなさい』を演出しなきゃ!」

伊58「がんばるぞー! おー!」


伊58「……」

伊58「洗濯、掃除、パパッと終わったでち」

伊58「……パパッと終わりすぎだよぅ! なにこの掃除しがいのない部屋!?」

伊58「ゴミがない、汚れがない、そもそも散らかす物もない」

伊58「寝るためだけに帰ってくる部屋だって言ってたもんなぁ……」

伊58「……」

伊58「よっし! 晩ご飯のお買い物ついでに、粋な小物でも見繕っちゃお!」フンス

伊58「こんなことではゴーヤはくじけないのでち! がんばるぞー!」


コッチ コッチ


伊58「遅いなぁ……ヒトキュー……7時までには帰ってくるって言ってたのに」

伊58「せっかく失敗しないで作れたご飯、冷めちゃうよぉ」

伊58「まさか、仕事に夢中になってるとか、ないよね?」

伊58「ないよね? ゴーヤよりお仕事の方が大事なんてこと……ない、よね……?」


prrrrrrrr!


伊58「!! も、もしもし!」


コッチ コッチ


伊58「……」ボー

伊58「軍令部からお呼び出し……そりゃあ断れるわけないでち……行くしかないでち……」

伊58「横須賀からならそんなに遠くないけど……一時間やそこらじゃ帰ってこれないよね……」

伊58「……ご飯、食べよ。すっかり冷めちゃったけど」

伊58「」モグ

伊58「……っ」モグモグ

伊58「うっ、ええっ、うわ、えええええ、んっ」モグモグ

伊58「さみしいよぅ……さみしいよぅ、てーとくぅ……!」


コッチ コッチ


提督「58、58、起きて」ユサユサ

伊58「ん、みゅ?」

提督「こんなところで寝てたらまた風邪を引くぞ。ちゃんと布団に入らないと」

伊58「提督!? もう帰ってきたのっ!?」ガバッ

提督「日付はとっくに変わったよ……全然、『もう』じゃない」ギュッ

伊58「ひゃう」

提督「ごめん、本当にごめん。何度謝っても足りないとは思うけど、ごめん」ギュー


伊58「……だいじょーぶ。ゴーヤちっとも気にしてないよ?」

伊58「こうしてちゃんと、急いで帰ってきてくれみたいだしー」ニコ

提督(……そんな真っ赤な目をして、なに言ってるんだよ)ギュー

伊58「うみゅ、痛いよう、てーとく」クスクス

提督「っ、と。ごめんごめん。とりあえず、このご飯もらっていいかな」

伊58「あ、ごめんなさい。ラップかけるの忘れて……ってまだ食べてないの!?」

提督「ここにあるのに食べてくる必要ないだろ」

伊58「……」マジマジ

提督「……」ポリポリ


提督「おほん。と、とにかくいただきます。それから58、この埋め合わせはいずれ必ず」

伊58「抱き枕」

提督「はい?」

伊58「埋め合わせ。一晩中。抱き枕」

提督「……わかりました。それで許してもらえるなら」ニコ

伊58「……」ニコ

伊58(ちゃんと謝ってくれた。ご飯も食べずにそっこーで帰ってきてくれた)

伊58(たったそれだけのことで、あんなにコチコチだった心があったかい)

伊58(……ゴーヤって、結構チョロい女なのかなぁ)ニヘラ


艦!


〈カッコつけないあなたの愛で〉


伊58「とうとうこの指輪もお役御免だね」

提督「俺としては、是非そっちも大事にしてほしいな」

伊58「そうだね。大事な区切りの証だものね」クス

提督「大事な区切りが何回あったんだって話だけどね」

伊58「互いに告白しあった時と、練度が限界突破した時と」

提督「で、今。こっちの指輪に着け換えた時、か」


伊58「ふふっ。ね、提督。私大きくなったでしょ? 大人になったでしょ?」

提督「でちでち言わなくなってどれぐらいになったかなぁ……それはそれで寂しい気もするよ」

伊58「ゴーヤの魚雷はお利口さんでちっ。お望みならいつでも元に戻すよ?」

提督「幼児プレイは趣味じゃないんだよな」

伊58「……幼児だと思われてたから、なかなか手ぇ出さなかったんだね」ジトー

提督「幼児は言いすぎだとしても、世間の目ってものがあるからねぇ」

伊58「でも。もうこれで私たち、なーんにも気にすることなくなったよね?」

提督「……ああ。もう誰にも憚ることなんてないさ」


提督「おっと、それじゃあそろそろ」

伊58「うん。みんなのところに行こっか!」

提督「ブーケを忘れないようにね、奥さん」

伊58「エスコートはよろしくね、旦那様っ♪」


ギイイイィィィィ


「あっ、出てきた出てきた!」

「待ちくたびれちゃったわよ、もう!」

「それじゃあみんな、せーのでいくのね! せーのっ!」





『ご結婚、おめでとうございます!!』




艦!

         _______
        /       \
     / ,.. -‐‐- 、   \
     }∠,..完__これ_ \    \
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    ,′i:/n    n\i:.:.:.:.i‘,  }
.    i:人| U    U  l:.:.:Λ:‘,/
  <人(          ,':.:./__):.∠ニZ
   /:.个: . __▽__ ,./:∠:._{>o<} <I'll be back.

    {:.:.:‘,( ) ( )__L/´    /:.:.|    
   人:.:.:.: (・x ・l ト--{〉   ノi:.:./    
    `¨¨´|   |___,.{   、_,.ノ
        |   |   \
        |   |___ __/
       /   | |_|
     ⊂ノ⊂ノ 」.|




ロリとのケッコンが後ろめたいならロリじゃなくしてしまえばいいという発想
というわけでゴーヤスレ完結です

ロリ二連続は書く側としてキツいので、次は……そうですね、山城にしましょう
いつかのアンケでトップだったのになかなか触れてあげられなかった山城スレです
スレタイもここで決めちゃいましょう


山城「扶桑姉様が改二になったわ!!!」提督「やったー!!!」


おおむねこんな感じになるので立ったらよろしくしてやってください

それではまた会う日まで
ご愛読ありがとうございました

球磨のときの>>1「雷かなぁ。駆逐軽巡以外もやりたいなぁ」

不知火のときの>>1「扶桑、球磨、雷、赤城(鬱)。球磨と雷がキテる」

川内のときのアンケート結果
不知火=山城>>球磨>>加賀>雷>58>千歳>秋雲
川内のときの>>1「山城はオコトワリ勢3人目だからちょっと後回し、赤城は厳しい、摩耶はティンときた」


後回しにされて、一時期扶桑にさえ抜かされかけた山城か

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月12日 (土) 21:40:41   ID: QzKTFrYR

乙でち。

2 :  SS好きの774さん   2019年05月26日 (日) 17:55:22   ID: bALepn9F

でちでち。

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