提督「なあ大淀」 大淀「何でしょうか」 (66)

提督「今巷ではケッコンカッコカリとか言うのが流行ってるんだろ?」

大淀「そうですね」

提督「なんで俺はできないの?もううちの鎮守府の艦娘みんな練度99だよ?」

大淀「いやいや……そんなの提督が艦娘と任務以外の会話を一切しないからですよ」

提督「だ、だって!女の子って何考えてるか分からなくて怖いんだもん」

大淀「だったら別にしなくていいんじゃないですか?」

提督「でも皆ともっと仲良くしたくもあるというか……」

大淀(はあ……)

大淀「でも私とは普通にお話なさってますよね?」

提督「まあ大淀は大淀だから…あんまり女の子っぽくないというか……胸もないし」

大淀「………」イラ

大淀「さようなら」

提督「うそうそ!ごめん!だから何かアドバイスを!」

大淀「はあ……なら駆逐艦の子達と仲良くするところから始めたらどうですか?幸いにも提督はロリコンでは無いようですし過ちは起こさないでしょうし」

提督「なるほど……駆逐艦なら娘のようなもんだし行けるかもな…」

大淀「ただ駆逐艦の子達の中には癖の強い子も多いのでちゃんと人は選んだほうがいいですよ」

提督「わかった、ありがとう。早速実践してみるよ」

大淀「幸運をお祈りしてますよ」

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提督(うーん…最初は誰がいいだろうか…)

提督(やっぱ割と俺を慕ってくれてそうで、積極的に話しかけてくれる子がいいかな)

提督(そうすると吹雪とかか?アイツとは付き合いも一番長いしな……あと陽炎とかも話しやすそうだな…)

提督(こう思うとネームシップっていい子多いな……やっぱ一番お姉ちゃんってだけあるんだな…)

コンコン

提督「ん?どうぞ」

ガチャ

睦月「睦月です。遠征の報告書持ってきました~」

提督「ありがとう、お疲れ様」

提督(睦月もネームシップだな……あんまりお姉ちゃんっぽくはない気がするが意外と行けるか?)

睦月「じゃあ失礼しまーす」

提督「あ……ま、待ってくれ」

睦月「およ?どうかしたかにゃ?」

提督(やばい……つい呼び止めてしまったが何を話していいかが…そもそもこのくらいの年代の女の子ってどんなこと話してるんだ?)

睦月「提督?」

提督「む、睦月はあれだな………あまりお姉さんっぽくないな」

提督(だあああ!何言ってんだ俺!それは無いだろ流石に!)

睦月「にゃ!?いきなり失礼なこと言われた気がする!」

提督「す、すまん……別に悪い意味ではないんだ…」

睦月「睦月はこう見えてもちゃんとお姉ちゃんやってるんですよ!」エッヘン

提督「……そうなのか?」

提督(なんとか話が繋がったぞ……流石睦月!いい子や…)

睦月「睦月型の皆は甘えん坊さんだから睦月が面倒みてるのです」

提督「た、たとえば…?」

睦月「え!?えーっと……例えば…………」

提督「…………」

睦月「……と、とにかくいろいろしてるの!」

提督「そ、そか……悪いな変なこといっちゃって…」

睦月「全くです!」プンスカ

提督(はぁ……怒らせちゃったよ……やっぱ俺はだめなんじゃ…)

睦月「でも……なんか提督とこうしてちゃんとお話できたの初めてかもです……ちょっと嬉しい…うふふ」ニコニコ

提督「!?」ドキッ

提督(か、かわいい……)ドキドキ

睦月「じゃあ睦月は部屋にもどりますぅ」

提督「う、うむ…」

提督「…………」

提督(なんだったんだ今の胸のときめきは…?俺はもしかしてロリコンだったのか…?)

ー夕方ー

大淀「本日も執務お疲れ様でした」

提督「うむ」

大淀「それでどうでした?」

提督「ああ、睦月と話せたよ……少しだけど」

大淀「また犯罪ラインに手を出しますね」

提督「ちょ、やましいことはしてないよ!?」

大淀「冗談ですよ…睦月さんは明るい子ですし話しやすかったでしょう?」

提督「うむそうだな…」

大淀「まあこの調子で明日も頑張ってください」

提督「頑張ってみるよ」

ー翌日夕方ー

大淀「今日はどうでしたか?」

提督「………誰とも」

大淀「え!?1日誰とも?」

提督「だって駆逐艦が執務室来なかったんだもん…」

大淀「だったら提督自ら動かないと駄目ですよ」

提督「それはちょっと…」

大淀「皆と仲良くなりたいんでしょう?」

提督「……分かったよ」

ー翌日ー

提督「……今日も来ないな」

提督「仕方ない……外に出てみるか」ンショ

提督(まさかこんな昼間に提督室を出る時が来るとは……緊張してきた……)ドキドキ

提督(ど、ドアがいつもより大きく見える……)

コンコン

提督「うわあっ!?」ビクッ

朝潮「司令官?どうかいたしましたか?」

提督「な、なんでもないよ…朝潮か?」

朝潮「はい!報告書をお持ちしました!入ってよろしいでしょうか?」

提督「うむ…どうぞ」

ガチャ

朝潮「失礼します……お疲れ様です!こちら報告書です」スッ

提督「お疲れ様…いつもありがとう。朝潮のはいつも見やすくて助かるよ」

提督(お、今のは我ながらなかなかいい事言ったんじゃないか?)

朝潮「そうでしょうか?」

提督「戦績もいつも素晴らしいし、真面目で一生懸命だし本当に何も文句なしのいい子だよ」

朝潮「あ、ありがとうございます……」テレテレ

朝潮(どうしたんだろう司令官……なんかいつもと違う気がする…)

提督「…………」

朝潮「…………」

提督(……やばい、もう話すことが無くなった…なにか言わなきゃ………そうだ!)

提督「…朝潮はこのあと何か用事あるのか?」

朝潮「いいえ、特にないので自主練をしようと思っていましたが…」

提督「じゃあちょっと付き合って貰ってもいいかな?」

朝潮「はい!それで何をすれば…?」

トリップだけ付けときます


提督「いや、そんな堅苦しいことじゃないんだ……ただ話をして欲しいというか…」

朝潮「話?司令官とお話すればよろしいのですか?」

提督「うん……やっぱ嫌かな?」

朝潮「そんなことありません、私なんかでお役に立てるなら」

提督(ほんといい子だなぁ……ちょっと硬いけど)

提督「ありがとう…ここで話すのもなんだし移動しようか」

朝潮「はい」


ーー


ガラガラ

提督「こんにちわ」

間宮「あら提督、いらっしゃいませ。珍しいですねこんな時間に」

提督「いろいろあってね」

提督(間宮さん俺が話せる数少ないこの鎮守府内の人間……まあ少ないどころかあとは大淀と明石くらいなんだが)

間宮「いろいろですか………あら?」

朝潮「こ、こんにちわ…」

間宮「いらっしゃい朝潮ちゃん。本当にどうしたんですか?提督が女の子連れてくるなんて…」ウフフ

提督「う……と、とりあえず俺はいつものやつで…」

間宮「はーい」

提督「…朝潮は何にする?もちろん奢るから」

朝潮「え?わ、私はいいですよ!」

提督「そんなこと言わずにさ…」

朝潮「ほ、本当に大丈夫なんで!」

提督(……もしかして朝潮甘いもの苦手なのか?ならあんまり強要するのはよくないよな…)

提督「そ、そうか……」

間宮「朝潮ちゃん、ここは甘えちゃっていいのよ?」ボソ

朝潮「ですが…」ボソ

間宮「ここで断るのは逆に失礼になっちゃうから…」ボソボソ

朝潮「うぅ……」

朝潮「じゃ、じゃあ……餡蜜を…」

提督「…!」パァァ

提督「間宮さん、朝潮に餡蜜を!」

間宮「はい、かしこまりました」ニコ

間宮「お待たせいたしました」コト

提督「ありがとう」

朝潮「ありがとうございます」

間宮「それではごゆっくり…」

朝潮「…司令官なんだかすみませんこんなものまで奢ってもらっちゃって」

提督「いや気にしないで……もしかしてやっぱり甘いもの苦手だった?」

朝潮「そんなことはないです!甘いものも好きですよ」

提督「そ、そか……それは良かった」

朝潮「それで…お話というのはどのような…」

提督「あー…そうだなぁ…………最近どうだ?」

朝潮「最近ですか?いつも通りですよ」

提督「そ、そうだよね…」

朝潮「…………」

提督「…………」

提督「えっと………朝潮型の皆はどう?やっぱ一番艦は大変?」

朝潮「いえ、皆とてもいい子なので苦労はしてませんよ」

提督「霞とか満潮とかは?」

朝潮「二人とも確かに口は悪いかも知れませんが、本当は凄く優しい子達ですよ」

提督「へーそうなんだ」

朝潮「他にも何かございますか?お答え出来ることならなんでもお答えしますが…」

提督(会話というより質問コーナーになってる……)

提督「ええっと、じゃあ………俺のことどう思ってる?」

朝潮「司令官ですか?もちろん尊敬してますよ。指揮ミスなどもないですし」

提督「そ、そうかな…」

提督(いやー照れるなぁ)

朝潮「あと、今日の司令官はいつもと雰囲気が違いますが……なんだか接しやすくて素敵だと思います」ニコ

提督「っ!」ドキッ

提督(まただ……この胸の高鳴り……)ドキドキ

朝潮「あ……餡蜜いただきますね!」

提督「う、うん…」

提督(整った顔立ちだとは思ってたが……朝潮ってこんなに可愛かったっけ…?)ドキドキ

ー執務室ー

ガチャ

提督「ふぅ…」

大淀「あ、提督。おかえりなさい。どこか行ってたんですか?」

提督「おっす、朝潮と間宮の所行ってたんだ」

大淀「え?まさかスイーツで釣って朝潮ちゃんに手を…」

提督「出してないからね!?」

大淀「冗談ですよ。うまく行きましたか?」

提督「……そこそこかな?」

大淀「それは良かったです。引き続き他の子ともーと言いたいところですが任務が入ったのでお願いします」ドサ

提督「あいあい」

―翌日―

ガチャ
 
提督「ふぁあ…ねむ」
 
大淀「あ、おはようございます提督」
 
提督「おうおはよう、相変わらず朝早いな」
 
大淀「ずーっと秘書艦兼任務艦ですからね。誰かさんのおかげで」
 
提督「う……だから今頑張ってるんじゃないか…」
 
大淀「本日はデイリー任務のみなので十分時間が取れると思いますよ」
 
提督「お、本当?」

大淀「はい。たくさんの子達と接してあげて下さいね」

提督「あ、ちょっといいか?」

大淀「はい?」

提督「次はどの駆逐艦に行こうか迷ってるんだが誰がいいかな?」

大淀「誰でもいいじゃないですか」

提督「冷たい!しかも大淀が人を選んだほうがいいって言ったんだろ!」

大淀「それはあくまで最初の話ですよ、今の提督ならもう誰でも大丈夫ですよ……多分」

提督「多分て…」

大淀「てか今までも行き当たりばったりだったじゃないですか。今回もそんな感じでいいんですよ」

提督「なるほど確かにそうだな………あれ?行き当たりばったりだった事言ったっけ?」

大淀「…………とにかく今日もよろしくお願いしますね」

提督「お、おう」

チッチッチッチ…

提督(うーん…やっぱり今日も誰も来ないな…)

提督(改めてどれだけ皆とろくに接してこなかったかが分かる)

提督(仕方ない……鎮守府内を散歩でもしてみるか…)ガチャ

暁「………」ブツブツ

提督「…あ、暁?」

暁「ぴゃ!?」ビクッ

提督「どうした部屋の前で突っ立って………あ、報告書もってきてくれたのか?」

暁「あ……そ、そうよ!はい!」

提督「ありがとうな」

暁「べ、別にこのくらい……じゃあ私はこれで」

提督「あ、待ってくれ」

暁「」ビクッ

暁「な、なに…?」

提督「ちょっとこのあと時間あるか?ちょっと話がしたいんだが…」

暁「え…?し、司令官と…?」

提督(あれ?なんか嫌がられてる……?)

提督「あー嫌なら良いんだ!別に大したことじゃないから」

暁「べ、別に嫌じゃないけど…」

提督(そうは見えないんだけどなぁ…)

提督「じゃあ中入ってもらっていいか?」

暁「わ、分かったわ…」


ーー


提督「そこ座ってくれ」

暁「…うん」スッ

提督「…………」

暁「………」ソワソワ

提督「なあ……ホントに無理に付き合ってくれなくても…」

暁「だ、大丈夫だし!」

提督(はぁ……そりゃ普通こうなるよな……普段ろくに話もしない上司に呼び出されたようなもんだもんな)

提督(そういえば暁とはなんか普通に話せるな……なんでだろう?流石に子供すぎるからか…?)

提督「暁、俺のこともしかして嫌い?」

暁「そんなこと…」

提督「正直に言ってくれ。絶対に怒ったりしないし直すところがあれば善処するから」

暁「……嫌いじゃないけど………ちょっと恐いかも」

提督(うっ……)

提督「そうか……具体的にどのへんが恐いかな?」

暁「…だっていつも誰ともお話してるところ見たことないし……いつも起こったような顔してて笑うこともないし…」

提督(うぐ……そらそうだよな…)

提督「そうか……そう思わせてたなら悪かった」

暁「…………」

提督「そうだ?何か飲むか?えーっとコーヒーは嫌だろうし……あ、オレンジジュースならあるけど」

暁「こ、子供扱いしないで!」

提督「じゃあ何がいい?」

暁「えっと………あ、ハーブティーとか!」

提督「ハーブティーは流石に……あ、あった」

提督(結構いろいろあるんだなー、大淀にはコーヒーしか頼んだことなかったから知らなかったわ)

提督「ちょっと待っててな」

暁「う、うん…」


ーー


提督「はい、お待たせ」コト

暁「ありがと……お礼はちゃんと言えるし」

提督「しかしハーブティーなんて初めて飲むわ……暁はいつも飲んでるのか?」

暁「と、当然よ!このくらいレディの嗜みなんだから!」

提督「どれどれ……」ゴクゴク

提督(うえ……歯磨き粉の味がする……)

提督「これ……美味しいか?」

暁「この味の良さがわからないなんて司令官はお子様ね」

提督「ほー、じゃあ暁も飲んでみてよ」

暁「え!?う、うん……」スッ

ゴク

暁「お、おいしいわ!うん!」

提督(無理してるようにしか見えない…)

提督「暁は大人だなー」

暁「と、当然でしょ!」

提督「そうか……そう思わせてたなら悪かった」

暁「…………」

提督「そうだ?何か飲むか?えーっとコーヒーは嫌だろうし……あ、オレンジジュースならあるけど」

暁「こ、子供扱いしないで!」

提督「じゃあ何がいい?」

暁「えっと………あ、ハーブティーとか!」

提督「ハーブティーは流石に……あ、あった」

提督(結構いろいろあるんだなー、大淀にはコーヒーしか頼んだことなかったから知らなかったわ)

提督「ちょっと待っててな」

暁「う、うん…」


ーー


提督「はい、お待たせ」コト

暁「ありがと……お礼はちゃんと言えるし」

提督「しかしハーブティーなんて初めて飲むわ……暁はいつも飲んでるのか?」

暁「と、当然よ!このくらいレディの嗜みなんだから!」

提督「どれどれ……」ゴクゴク

提督(うえ……歯磨き粉の味がする……)

提督「これ……美味しいか?」

暁「この味の良さがわからないなんて司令官はお子様ね」

提督「ほー、じゃあ暁も飲んでみてよ」

暁「え!?う、うん……」スッ

ゴク

暁「お、おいしいわ!うん!」

提督(無理してるようにしか見えない…)

提督「暁は大人だなー」

暁「と、当然でしょ!」

提督(でも少し心を開いてくれたっぽいな…)

提督「第六駆逐隊のみんなは俺のことなんか言ってたか?」

暁「え?な、なんで…?」

提督「ああ、別に怒ったりすることは絶対ないから心配しないでくれ!ただ治せるようなことがあったら直したいって思ってるだけだから…」

暁「……電はやっぱり怖いって言っているわ」

提督(ですよねー…)

暁「雷はよく分からないけどしっかりしすぎって言ってたわね……響は特に何も…」

提督「そうか…電はやっぱり怖がってるか……」シュン

暁「あ……で、でも今日の司令官はすごく話しやすいわよ!」

提督「……暁は優しいな」ナデナデ

暁「あ、頭をなでなでしないでよ!」

提督「…ごめん」

暁「1人前のレディとして扱ってよね!」

提督「……でもレディの扱い方なんて俺分からないぞ?どういうことすればいいんだ?」

暁「え?それは……そっと抱きしめて……き、キス……とか……///」

提督(oh…)

提督「あ、暁にはまだ早いんじゃないかな…」

暁「そ、そんなことないもん!子供扱いしないで!」

提督「でもなぁ…」

暁「司令官はそういうことはしたことないの?」

提督「そういうこと?」

暁「だ、だから……女の人と……キスとか……」

提督「俺はないよ……そもそも女性とまともに話すことすらできない…」

暁「そうなの?」

提督「うむ」

暁「でも今私とはお話出来てるじゃない」

提督「それは暁がおこs……お、大人のレディのオーラで話しかけてくれてるからだよ」

暁「…!」

暁「まあ当然よね!」

提督(あはは……)

暁「じゃ、じゃあ司令官…」

提督「ん?」

暁「私と練習してみる…?その……大人の…」

提督(え゛…)

提督「あ、暁?急にどうした…?」

暁「私も興味はあるけど……け、経験はないから…」

提督「い、いや……そのな……こういう事ってのは好きな人同士で…」

暁「だ、だから練習!練習だから!」

提督「し、しかしな…」

暁「司令官は私の事………嫌い?」

提督(うっ……)ドキッ

提督「嫌いなわけないだろ…」

暁「だったらいいじゃない!ほらほら!」

提督「…………分かった」

暁「え…?あっ!」ドサッ

提督「……………」ジー

暁「あ……し、しれいかん……?」

提督(うっわあ何押し倒しちゃってんだよ俺……流石にヤバイだろ!相手はまだ子供だぞ!暁だってただただ興味本位で言っただけだろうし…)

暁「ん……」ギュウ

提督(てかめちゃくちゃいい匂いするんだな……ま、まてまて!最近確かに抜いてなかったけど……でもよく見るとすごい整った顔してるな……)

提督「あ、あかつk……」スッ

暁「…っ」フルフル

提督「 」ハッ

提督「す、すまん!」バッ

提督(震えてた……いやそりゃそうだよ……自分の父親くらいの男に急に押し倒されたら……はーなのやってんだよ俺……せっかくうまく話せてたと思ったのに…)

提督「ごめん暁……その……」

暁「…………」

提督「でも男っていうのはこういうものなんだ……だからあんまりむやみやたらにあーいうこといっちゃ…」

暁「……うん」

提督「すまん…」

暁「大丈夫……そもそも私が言い出したのが悪いんだし…」

提督「……………」

提督(くそ……なんて言えばいいのか分からない……)

暁「そ、それに嫌だったわけじゃないもん…」

提督「え?」

暁「急だったからびっくりしただけだし…別に怖かったとかじゃないし……」

提督(……また意地をはって…)

暁「あ……暁は部屋にもどるから!」ガチャ

提督「……………」

提督(最後の最後までろくに声もかけられないのか俺は……)

ー夕方ー

ガチャ

大淀「提督?今日はどうでしt………うわ!」

提督「はぁ……」ドヨーン

大淀「……何かあったんですか?」

提督「ああ………」

大淀「ちなみに今日はどなたに?」

提督「……暁」

大淀(暁ちゃんって何か起こるような子かしら……でもこれは詳しいことは聞かない方が良さそうね…)

提督「はあ……」

ーーー
ーー


暁「……ただいま」

電「あ、暁ちゃん!お帰りなさいなのです」

暁「……うん」

電「どうかしたのですか?司令官さんと何かあったとか……」

暁「~っ!///」

暁「な、何でもない!」

電「な、なのです…」

暁(なんでだろ……さっきから司令官のことが頭から離れなくて……ドキドキしてる……)

ー次の日ー

提督「うーっす」

大淀「あ、おはようございます提督」

提督「おう」

大淀「本日はどうなさいますか?そろそろ軽巡とかいってみるのもありかと思いますが…」

提督「あー……それならもういいや」

大淀「え?どうしたんですか?」

提督「もう疲れた」

大淀「み、皆と仲良くなりたいんでしょ?」

提督「別にいいよ……事務的な会話ならできるし」

大淀(これは相当参ってる様子ですね…)

提督「で?今日の任務は」

大淀「あ、えっととりあえず遠征任務が朝から入ってるので指揮の方お願いします」

提督「うい、メンバーは……第六……か…」

大淀(あ……)

ーーー
ーー


電「うぅ……やっぱり執務室に行くのは緊張するのです…」トボトボ

雷「そんなんじゃダメよ!」テクテク

暁「………」

響「…暁」

暁「な、なに…?」

響「どうかしたのかい?元気が無いようだけど…」

雷「暁も緊張してるの?」

暁「べ、別にそういうわけじゃ…」

電「暁ちゃん昨日から様子がおかしかったのです…執務室から帰ってきてから……」

暁「………」

響「……着いたよ。暁、具合が悪いようなら司令官に言って…」

暁「だから何でもないから!」

響「そ、そうかい?じゃあ入ろうか…」

コンコン

提督「どうぞ」

ガチャ

響「失礼するよ」

雷「失礼しまーす」

電「し、失礼するのです…」

暁「………」

大淀(うーん……やっぱり暁ちゃんも様子が変ね……)

提督「今日もいつも通り響が指揮をとってくれ。雷は前衛、電が後衛だ」

響「了解した」

雷「はーい!」

電「わ、分かったのです…」

提督「で……暁は………」チラッ

暁「…………」

提督「お前は今日は休め。代わりに磯波を入れよう」

暁「え……?」

電「ど、どうしてですか?」

提督「気力が感じられん……そのまま行ってもどうせ邪魔になるだけだ」

暁「…っ!」

大淀(あちゃー……いつも以上に辛辣な提督になっちゃってます…)

雷「そ、そんな言い方ないじゃない!」

電「そうです!暁ちゃんだって無理してここまで足を運んでるんです」

提督「何度も言わすな。無理して行かれるくらいなら別のやつに変わってもらった方が良い」

雷「でも言い方ってものが……」

響「いや、確かに司令官の言う通りだよ。今日は暁は休んだほうがいい」

電「ひ、響ちゃん…」

響「電、雷……暁を部屋まで連れて行って上げて…」

電「わ、分かったのです…」

雷「暁……大丈夫?戻れる?」

暁「…………うん」

パタン

響「………司令官、ちょっといいかな?」

提督「なんだ」

響「話があるんだけど…」

提督「……暁のことか?」

響「……」コク

提督「……わかった………大淀、席を外してくれるか?」

大淀「は、はい…」

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