あずさ「引っ越しをしようと思うんです」 (18)

P「ほー、引っ越しですか。良いですねぇ」

あずさ「はい~、折角アイドル活動も本格化してきたので、もうちょっと事務所に来るのが楽な所が良いかなぁなんて」

P「うん、それが良いと思います」


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あずさ「でも……私、直ぐに迷子になっちゃいます」

P「あー、確かに……じゃあ、事務所から近い所はどうですか?それか、本当に電車一本とか、そういうレベルの」

あずさ「そうですねぇ、それなら私でも大丈夫かもしれません」

P「あとはー……近くにスーパーとか、喫茶店とかが多いと良いですねぇ。公園とかもあれば尚良いです」

あずさ「ちょっとしたオフの日に、フラフラッとお散歩に行くのも良いですよねぇ」

P「あんまりフラフラされると困りますが」

あずさ「もうっ、プロデューサーさん。そんなに私フラフラしてますか?」

P「……あー、あーあと、ほら、病院とかも」

あずさ「そうですねぇ、急な病気の時に」

P「立地はまあ、そんなところでしょうか。あずささんはやっぱりお洋服とかいっぱい持ってるから、収納は広い方がいいですよねぇ」

あずさ「ええ、出来れば、余裕のある方が」

P「ですよねぇ、この先荷物が増えるかも知れませんしねぇ」

あずさ「出来れば、広いお家の方がいいなぁ、なんて」

P「うん、それが良いでしょう。キッチンも広い方がいいんじゃないですか?」

あずさ「そうですねぇ、お料理出来るときは、しっかりと作りたいと思っていますし」

P「いいなぁ、あずささんの手料理」

あずさ「何時でも食べに来ていいんですよ?」

P「は、ははははっ、まあ、はい」

あずさ「もうっ、何んで誤魔化すんですか?」

P「そ、それであずささん、お風呂は?」

あずさ「お風呂、ですか?そうですねぇ、やっぱり広い方がいいですねぇ」

P「お風呂はゆっくり入るんですか?」

あずさ「はい~、最近は半身浴を~」

P「あー、ダイエットですか?」

あずさ「プロデューサーさん、そう言う事をストレートに言っちゃ駄目ですよ」

P「すいません……」

あずさ「許してあげます。うふふっ……そういえば、プロデューサーさんはどんな家にお住いなんですか?」

P「えっ、俺ですか?」

あずさ「はい~」

P「そうですねぇ、やっぱり通勤には便利な所が良いと思って、電車で一本の所にしました。乗り換えも面倒ですから」

あずさ「それから?」

P「近くにスーパーとか、飯屋とかある程度沢山あるところを選びました。オフの日は近くの喫茶店に行ってみたり、フラフラっと散歩をしてみたり」

あずさ「あら~、いいところですねぇ」

P「ああ、あと病院とかも近いんですよ。急な病気の時に便利ですし」

あずさ「大事ですよねぇ」

P「そう、それと収納も多いんですよウチ。仕事の資料とかも増えるかも知れないと思って、まだかなり空いてますけど」

あずさ「やっぱり収納は大事ですよねぇ……お料理されないということは、キッチンは?」

P「いやぁ、それが借りた時点ではしっかりと自炊をしようと思って、ちゃんとしたキッチンのある家を借りたんですけど、ほとんど使って無くて……」

あずさ「あらあら……」

P「あっ、そうそう。この通り図体が大きいんで、風呂は大きい所を選んだんですよ」

あずさ「それは良いですねぇ」

P「いやぁ、やっぱり一日の疲れを風呂に入って洗い流す、これですね」

あずさ「とっても良いと思います~」

P「ええ、部屋も余裕を持って広いのを借りましたしね」

あずさ「まぁ」

P「……まあ、1人で広い家ってのも、寂しいですけどね」

あずさ「あっ、そうだ。いいアイデアがあります」

P「ほう?」

あずさ「私がプロデューサーさーんのお家に引っ越せばいいんですよ~」

P「あー!なるほど、確かに通勤は楽だし家の周りも便利が良いし、お風呂もキッチンも収納も大きいし、それは良いですねぇ」

あずさ「うふふっ、そう思いますよね~?」

P「ですねぇ、何で気付かなかったんですかねぇ」

あずさ「うふふっ、プロデューサーさんのウッカリさん」

P「あははははははっ、そうと決まれば引っ越しの算段ですね」

あずさ「そうですねぇ、まだ私も荷物がまとめ終わっていないので」

P「俺も手伝いましょうか?」

あずさ「良いんですか~?でも、プロデューサーさんもオフの日は忙しいんじゃ」

P「いえいえ、あずささんの引っ越しの為なら」

あずさ「あら~」


伊織「ストォォォォォォォォォォォォォォォップ!」

あずさ「あら?伊織ちゃん」

P「何だ、居たのか」

伊織「何だ、居たのかじゃないわよ!アンタ達が惚気まくってる横で私は今日の仕事の台本読み込んでパイ○ットのフリクション蛍光ペンで線引きまでして仕事に備えてるっていうのに、アンタ達言うに事欠いて何てこと言ってんのよ!」

P「……俺、何か言いましたっけ?」

あずさ「……さあ?」

伊織「すっとぼけてんじゃないわよ!ア、アンタ達引っ越しって」

P「いやー、あずささんと家の希望条件同じだしさー、俺の家部屋余ってるし」

伊織「だーかーらー!」

あずさ「どうしたの、伊織ちゃん?」

伊織「それは私の台詞よ!私が聞きたいのは、何であずさがプロデューサーの家に引っ越そうとしてるのかって事よ!」

あずさ「何か問題が?」

伊織「大ありじゃない!」

P「…………」

伊織「考え込むほどの問題じゃないわよ!」

あずさ「まあまあ、伊織ちゃん、落ち着いて」

伊織「アンタ達が突拍子もないことを言うからでしょう!」

あずさ「…………」

伊織「キョトンとしないでよ!」

P「…………なるほど、伊織はあずささんが俺の家に引っ越すのは不味い、という事を言いたいわけだな」

伊織「割と最初からそう言ってるけどね!」

P「ふむ…………分かった」

伊織「やっとわかったの……?」

P「確かに、幾ら俺の家がスペースがあるとはいえ、あずささんが引っ越して来たら流石に狭いな」

伊織「そうでしょうね……」

P「俺も引っ越すか」

伊織「は?」

あずさ「まぁ~、大丈夫ですか?」

P「折角引っ越すなら広い所が良いですねぇ」

あずさ「そうですねぇ」

伊織「ちょっ」

P「2人で住むなら、いっそ少し遠くても良いですねぇ、車通勤にしようかな」

あずさ「あら~、それなら私も迷子にならないですねぇ」

P「そうでなくても、毎朝一緒に」

伊織「ちーがーうーでーしょーっ!」

律子「何騒いでるのよ伊織」

伊織「あっ!律子、ちょっとアンタからも言ってやってよ!赫赫云々でね」

律子「あー、うん、いいんじゃない?」

伊織「良い訳無いわよ!」

律子「私と小鳥さん、今同じ家よ?」

伊織「はぁぁぁぁぁぁっ?!」

律子「ねえ、小鳥さん」

小鳥「ええ」

伊織「小鳥、アンタ男と縁がないからってまさか律子にじゃなかった!何でそんな事になってんのよ!」

律子「だって中途半端に1人で広い家借りるよりも安いし、家事だって2人で分担で楽になるし」

小鳥「律子さんのお料理、とってもおいしいんですよ?」

伊織「あ、アンタ達はまだアイドルじゃないから良いとしてもねぇ」

P「そういえば、千早の家には誰が居るんだっけ?」

律子「最近まで貴音が居たような」

伊織「何やらせてんのよ!」

P「ほら、千早も貴音も一人暮らしだから」

伊織「いや、だからって」


律子「大丈夫よぉ、女同士なんだし」

伊織「女同士なら間違いがないって言うの?!」

P「何か起きるのか?」

伊織「ぐっ……」

律子「そういえば、やよいの家に誰か住み込んでたわね」

P「あー、確か土日に千早と貴音が行ってた気がするぞ」

伊織「なにそれ私も行きたかった」

P「あー、そう言えば雪歩と真は?」

律子「確かご両親のお許しも貰ってたはずですが」

伊織「ここまで来たら今更あの2人なんかで驚かないわよ!」

P「まあほら、あんまり目くじら立てるなよ、ちゃんと対策もしてるんだから」

伊織「そんななら私だってやよいの家に泊まりたいわよ!っていうか高槻家を私の屋敷に移住させるまであるわ。何なら、敷地内にあの家を移設したって」


高木「朝から賑やかだねぇ。おはよう諸君」

P「おはようございます」

伊織「やな予感しかしない」

律子「社長、おはようございます。今朝はやけに遅いですね」

伊織「あっ、オチが読めた」

高木「いやぁ、昨日は夜遅くまで善澤と話し込んでいてねぇ。一緒に暮らし始めてからというもの寝不足で」

伊織「アンタ達もなの?!」

P「こら伊織。社長にアンタは無いだろう」

伊織「もーっ!何なのよこの事務所は!」

高木「土日限定だが黒井も」

伊織「聞きたかないわよ!もう、知らないっ!!!!!!!!」


終われ





あずささんとPがいちゃつくだけのSSを書くはずだったけどどうしてこうなった。

なぜこうなったのか

ほんとなんでだよ

どうしてこうなった

いいssだった、かけ値なしに

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