真姫「私達」 (35)

短編集
真姫ちゃんの日記。

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突然だけど人には色々なその人があると思うの。

意味がわからない?

書いてる本人もよくわかってないから気にしなくていいわよ。

あの日の私はちょっと間抜けな私。



「1日は日が登ったあと日が沈み、月が登って月が沈んで日が登ることで1日」

っていうことを覆そうとしていたの。
ちょっと間抜けよね。

だって考えてみてよ?

時計では12時を指したら次の日なのに空は月が沈んでないのよ?

これっておかしいじゃない!?

だから私は1日かけて、1日について考えようとしたのよ!!

でもね、1日かけて考えようとしたら1日かけるその1日がどの基準なのか分からなくなっちゃったの…

で、その後は考えるのがめんどくさくなっちゃって…
そのまま家でだらだらと休日を堪能したわ!!




この日の私はちょっと間抜けな私。


あの日の私は先生な私。


「あなたたち、よくそんな点数で恥ずかしくないわね…」

この日の私はみんなの勉強の面倒を見ていたの。
先生な私は皆のペンの動きをじーっと見ていた。

「もう…何落書きしてるのよ…」

「わからないなら私を頼りなさいよ…ちゃんと教えてあげるわよ」

周りはみんな同い年なのに私がみんなに教える側。

余裕があるってこんな感じかしら?

「よくできました、やれば出来るじゃない」

「別に私のおかげじゃないわよ、あなたが頑張ったからよ?」

謙虚になりつつも相手を褒めてあげる。

私らしくないけどこれも先生としての仕事の一つよね?




この日の私は先生な私。


あの日の私は少しお子様な私。

お祭りに初めて行ったときのこと。
浴衣に見を包み、皆とまわる屋台。

「ねぇあれ…なに?」

「へぇ…わたあめっていうだ…おいしいの?」

「ま、まぁ知ってたわよ…?」

みんなにからかわれながらも、もちろん買ったわよ。

「本当に綿みたいね…」

ぱくりと一口。

口の中でふわっとした綿が溶けていくと共に拡がる甘さ。

「おいしい…」

おもわず無邪気な笑みがこぼれる。

「ちょ、ちょっと人が笑っただけで笑わないでよ!!」

みんなに頭を指さされる。

「え?かみ?」

ひょいっと細い手が伸びてくる。
その手には白い綿。

「あ……」

恥ずかしさで顔が赤くなっているのがわかる。

いや、だって食べるのに夢中で気づかなかったんだもん…

みるみる顔を赤くしていると空から爆発音。

「花火…」


「………綺麗ね」


打ち上げられる花に照らされ染まる頬。
これでみんなは私が照れていることに気付かないはず……ふふっ♪

この時私は突然短歌を思いついたの。

メモとして残しておくわね?


口溶けの 甘さとともに 消えていく

咲く花散れば 染まる頬たち




この日の私は少しお子様な私。

思いついたらまた書きます。
よろしくおねがいします。

面白い

ほう

ええやん

かくよー

あの日の私は不器用な私。

『こっちとこっちどっちがいいと思う?』

「どっちでもいいんじゃないの?」

『何よ…その言い方』

「なにか変なこといったかしら?」

『興味無いなら興味ないでいえばいいじゃない…』

「なによ、私はどちらでもいいと思っていっただけじゃない!!」

『だったらそういいなさいよ!!…面倒ね』

「…もうバカ!!知らない!!」

なんであんな余計なこと言っちゃったんだろう、謝らなくちゃ……。

でも最初に突っかかってきたのはあっちなんだから、
あっちから謝りに来るべきよ!!

私は悪く…ないんだから……

『真姫…』

「……なによ」

『さっきは…その…』

「あなたのことなんか知らないわ…とっとと帰って……」

違うの、私がいいたいのはこんなことじゃないの!!

待って、待ってよ………



この日の私は不器用な私。

あの日の私は信じる私。



「…っていうことがあって私どうしたらいいのかわからなくて…」

『ん~…素直に謝るのがいいんじゃないかなぁ』

「……そうよね、やっぱり謝るべきよね……」

『穂乃果ちゃんと海未ちゃんが喧嘩したら二人揃って謝りに行ってるもん』

「あの2人でもそんなことがあるの?」

『そうだよ~でもその仲裁はいつもわたしなんだ…えへへ』

「幼なじみって大変なのね…」

それから私は仲直りのアドバイスを貰い受けた。

相手が悪かろうが自分が悪かろうが負い目を感じたら謝るべきなんだって。

それで調子に乗るのは友達と言えるのかな…

私としては少し考えものだけど…信じるしかないわよね…

だって私が知る中で、一番の仲良し達の一人だもの。



この日の私は信じる私。



あの日の私は素直な私。

『急に呼びだして何よ?』

「…その…」

『あんた、あの時もう知らないって言ったわよね?』

「あの時は確かに言い過ぎたわよ…でも」

『私も悪いっていいたいの?』

「…そうよ、あなたも悪いわよ」

『そうやって私だけを悪者に?』

「違うわよ!!私も悪いと思ってる…」

「だから謝りに来たの」

「あの時は…その…きつく言ってごめんなさい…仲直りっていうか…その…」

『別にいいわよ』

「え?」

『許してもいいわよ…私も少し頭に血が登ってたみたい…』

『私の方がお姉さんなのになにやってたんだろ』

「……ごめんね」

『こっちこそごめん』

アドバイスのとおり、素直に謝ったらあっさりと許してもらえた。

お互い悪いと思ってるなら謝れば済むことよね…。

正直、私が面倒ってのは間違っていないのかもしれない……

けど性格を変える気はサラサラないわよ?


本当はどちらを着ても可愛いって褒めたかっただけだったのに、なんでこう空回りしちゃうのかな~あーあ。

明日言えたらいいに行こう。




この日の私は素直な私。

本日の更新は以上です
スクフェスの次の次の新規URが真姫ちゃんであることを祈っています

完結…?

>>32
ちょっと最初からもう一度書き直したいので改めて書きたいことをまとめてから書き直します。
すみません…

おつ
また書いてくれ

ならよかった
待ってる

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