四条貴音のケツメドアクメ (117)


おれは765芸能プロダクションのプロデューサー。
765プロお抱えのCランクアイドル四条貴音とアナルセックスしたい願望を持つ。
いやそれだけでは飽き足らず四条貴音の尻をアナル狂いのケツメドアクメ体質に
変えさせたいという欲望を抱えている。
もっとはっきり言えば四条貴音の尻をおれ専用の性処理道具に調教したいのだ。

(※このSSは何かがこびりついた性描写を含みます)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1411475564


なぜおれがそこまで四条貴音とのアナルセックスに拘るかといえば
第一に四条貴音のお尻は神々しいほど完成された性器官であるし
四条貴音の肉感的な尻たぶを揉みしだきながら尻穴にペニスを挿入するシーンを想像するや

―――きゅきゅきゅと肉棒を締め付ける強烈な肛門括約筋の蠕動
むっちりとした下半身の力が肉棒に集中する瞬間
おれの眼球はかっと見開き口角はだらしなく緩み表情は歓喜に満ちたものになるに違いないのだ。


おれにそう確信させ、またその瞬間を想像してオナニーさせるだけの
魔性の力が四条貴音のお尻にはあった。

ああ、百数回、四条貴音のお尻をオカズにオナニーしたことか。
ああ、百数日、四条貴音のお尻をおれ専用に出来ていない自分を哀れに思い枕を涙で濡らしたことか。

おれは四条貴音の魔性に魅了されている。

一目見た瞬間から四条貴音に恋い焦がれ彼女のケツメドの中に射精したい欲望に憑かれてしまっている。
まったく四条貴音は恐ろしい。おれはどうしようもなく四条貴音と四条貴音のお尻が大好きだ。


第二に四条貴音は気位の高い美貌の持ち主だからだ。

彼女が765プロダクションに移籍して以来専属プロデューサーとして
ずっと一緒に仕事をしてきたおれには彼女の女王を思わせる優雅な振る舞いと
仲間を気遣う心優しき一面も知っている。

そして彼女が目標を見据えたときの凛とした横顔はたとえようがなく美しい―――。

そんな四条貴音がアナルセックスに嵌ったとしたらおれにとってどんなに愉しいことかと思う。
人一倍気位が高く仲間思いな彼女が倒錯的なセックスの歓びを知ってしまったら
それだけ苦悩が深いに違いない。
プロデューサーと肛門で繋がるという背徳的な行為を誇り高い彼女がどうして他言できようか。

その状況に陥った四条貴音の唯一の理解者として心底から愛してやれるのは姦通者たるおれだけなのだ。


第三にアナルセックスは四条貴音に妊娠の危険性がないからだ。

業界調査ではじき出した結果によると四条貴音にはファンがおよそ20万人ついている。
CDシングルの週間オリコンチャートも毎週ランク30入りしている。
デビューからわずか数ケ月でこの業績、世を風靡しつつあるスターの卵だ。

このままいけば年内にもAランクアイドルに到達することも不可能ではない。

いや四条貴音の素晴らしいアイドル性と努力を惜しまぬ姿勢とおれの献身的なサポートがあれば
実現できる可能性は十二分にあるだろう。そうなれば四条貴音は本物のスターの仲間入りだ。


そんな時にままま万が一四条貴音が妊娠という事態になってみろ。

四条貴音が築き上げたこれまでの芸能活動は無為に帰しファンは加速度的に分散し
相手の男は様々な方面の関係者たちに損害を被らせた罪で東京湾に沈む羽目になる。

それに四条貴音の完成されたプロモーションに妊娠という十字架はあまりにも重すぎる。
人間離れした四条貴音の美貌は決して人間的な営みに影響されてはならないのだ。

なにより今はまだ17歳――今年度の冬で18歳になる四条貴音にそんな危険性は負わせたくない。


おれは四条貴音に対して歪んだ愛情を抱いているが自分に信頼を寄せつつある彼女に
負担を掛けさせたくないという分別はある。

それゆえに妥協点として――いやいや妥協点どころかもっと素晴らしい何かがブレイクスルーする
彼女のお尻に対して目標を定めるのは四条貴音を愛してやまない一人の男にとって当然のことだ。
そして彼女が自分のお尻の素晴らしさに気付き自分からアナルアクメを求めるようになれば
おれは世界でいちばんしあわせな男になれるだろう。

世界でいちばんしあわせな男が四条貴音の世界でいちばん美しいお尻を愛し二人で幸福を追求する。

これはそういうお話である。またそういうお話にするつもりである。


「プロデューサーさん。あの、大丈夫ですか」

「ん?」

「さっきからうとうとして寝言でなにか言ってるものですから。はい、コーヒー」

「ムフ」

おれは椅子の上で背伸びし寝ぼけ眼で壁時計を見た。夜の七時過ぎ。
どうやら資料の整理をしている間に四条貴音のことを考え意識をめぐらせているうちに
少し眠ってしまったらしい。

「や小鳥さん。どうもありがとうございます」

おれはお礼をいって事務員の音無小鳥さんが淹れてくれたコーヒーに口をつける。
小鳥さんは微笑みながら隣の椅子の上に掛けられたコートを手に持った。

「じゃあ私そろそろ帰りますがプロデューサーさん戸締りお願いしますね」

「はいお疲れ様です」


「あ――プロデューサーさん」

小鳥さんがドアの前でおれを振り返る。
小鳥さんは指をもじもじと髪留めのカチューシャに這わせている。

「あのその――プロデューサーさんはそういうのに興味があったんですね」

「はい?」

「あの――覚えてらっしゃらない?」

「はあ。おれなにか言いましたか」

「あ、あの。あぁな………」

小鳥さんの声はかすれて最後の方までは聞き取れなかった。
小鳥さんの顔は耳元まで赤らんでいる。

実はおれの方も起きた瞬間に四条貴音のことを考えていたという意識があり
心当たりがあるだけにどきどきしてきたがここはとぼけ通すしかなかった。

「あは。何を言ったのやら覚えていないです」

「い、いえ。覚えていないのなら何でもないですわ」

小鳥さんは息をふうと吐くとカチューシャを外しバッグの中に入れた。
そしてコートを羽織りドアノブに手を掛けた。

「あの悩み事があるなら相談してくださいね。私に出来る範囲なら何でもしますから」

小鳥さんはそう言い残し顔を赤くしたまま足早と帰って行った。

彼女の足音が遠くに消え去ったのを確認してからおれはコーヒーを一気に飲み干した。


む。
むむ。
むむむ。

おれは小鳥さんの姿を思い浮かべる。
おれより年上だが肌は十分な若さを保っており社員服の上からでも分かる豊かな胸部と
発達した臀部の丸みはさりげない動作のたびに艶めかしいエロスを醸し出させている。
さらに大きな目は猫科のように丸くそれが端正のとれた顔立ちに一層の可愛らしさを添えさせている。

どうして彼女がこれまで男性に縁がなかったのか不思議でならない。
四条貴音の存在が無ければおれは小鳥さんに惚れていたかもしれないほどなのである。
そんな小鳥さんがおれに『悩み事があるなら相談相手になる』という。

しかし小鳥さんの申し出はありがたくかつ男としてドキドキしてしまうが
おれの悩み事はとても他言できることではないのだ。

ああ。四条貴音をケツアクメ狂いにさせたい願望など―――。

「あぁ……貴音とアナルセックスしたい」

おれはそう呟くと、なにげなしにソファーの方に視線を移し、ぎょっとした。
ソファーの上にあるのは見覚えのある携帯と女物バッグ。

その持ち主は間違いなく四条貴音のものだった。


「た貴音?」

おれは思わず椅子から立ち上がり周りを見回した。
静寂な事務室の中にはおれ以外誰もいない。
そして南西の化粧室の方角からは微かに明かりが漏れていた。
おそらく四条貴音はそこにいて帰る前の化粧直しでもしているのだろう。

おれはひとまず安堵した。おれの欲望の呟きや小鳥さんとの会話の際に
四条貴音が近くに居なかっただけでも僥倖ともいえる。

なにしろ四条貴音におれの本心を知られてはマズイことになってしまうからだ。
プロデューサーとしてのおれの手腕に四条貴音がやっと信頼を寄せてきた時期なのだ。
そんな時に露骨な下心がバレてしまっては四条貴音の高貴な性格からして
彼女はおれを決して許さず手が届かぬところに遠ざけようとするだろう。

そうなっては全てがおしまいだ。

おれはどぎまぎとする胸を抑え、四条貴音が化粧室から出てくる瞬間に備え
平静さを装うために呼吸を整えようとした。しかしその瞬間は存外に早かった。

「はい。なんですか? あなた様」

そういって四条貴音がすぐに姿を現したのでおれはわっと悲鳴を上げた。

見てるぞ~

P「もしかして、聞いていたのか?」

貴音「はい、しかとこの耳に」

終わった俺のプロデュース人生。どうしてこんなことに
ああ事務所でこんなこと呟くんじゃなかった。

貴音「ところでプロデューサー、あなるせっくすとはなんでしょうか」

貴音「私としたいと申しておりましたし私にできることならばいつもの感謝を兼ねてしたいと思っているのですが」

貴音なんていい子なんだ。
貴音に嘘をつくのは申し訳ないがここははぐらかすか?
いやこのままお願いしたらやらせてもらえる可能性も微レ存?
どちらか安価
>>19

乗っ取りはNG
せめて文章は似せてどうぞ

>>18
把握本家さんがんばっちくりー

>>18
把握本家さんがんばっちくりー


「た貴音!?」

「はい」

「い、いつから――いつから居たんだ?」

「ええと十五分ほど前でしょうか」

貴音は少し考えを巡らせる風にしてから理由をいった。

「あの……事務所に忘れ物をしてしまったので取りに来ていたのです」

「わ。忘れ物かい。はは貴音にしてはめずらしい」

「え、ええ……」

「……………」

おれは椅子に座りまた立ち上がりそして座った。
そんな挙動不審の体を示してから、やっとおれは声を絞り出した。

「た、貴音。コーヒーでも飲むかい。いや飲もう。おれは飲みたい」


「珈琲ですか? ええ、私は頂戴します。でもあなた様は」

と貴音。
彼女の視線はおれの机の上のコーヒーカップに注がれている。
さっき小鳥さんが淹れて持ってきてくれたものだ。

「ん? ああ」

おれは空になったコーヒーカップの底をうつろに見つめながらいった。

「いやなに。まだ眠気が強いらしい。ちょっと落ち着きたいんだ。熱めのやつが飲みたいんだ」

「それならば私が淹れ直します」

「いいよ。自分でやるからさ」

「いいえ」

貴音はきっぱりといった。

「あなた様は大変お疲れの様子。ここは私に任せて下さい。私はどんな時でもあなた様のお力になりたいのです」


貴音が給湯室で二人分のコーヒーを用意している間に、おれは頭を抱え考え込んでいた。


小鳥さんは四条貴音がいるなんて一言もいってなかった。

普段の小鳥さんなら誰々がいますからよろしくお願いしますねなどと言う筈だ。
それだけ他に予想外の出来事があったので伝えるのを忘れてしまったに違いない。
言わねばならないことの優先順位が変わってしまったがゆえの伝達漏れだ。

小鳥さんの帰り際のあの態度――あれから察するにやはり予想外の出来事とはおれに関することだ。
おそらくおれが夢うつつになにかを言ってしまったのが原因に違いない。
小鳥さんの『あ、あの。あぁな………』の発言からはおれが熱望してやまない四条貴音とのアナルセックスの
『アナルセックス』の部分だけを言ってしまったと推察できるが、はたしてそれだけだったろうか。

おれは夢うつつに漏らした自分の発言を本当に覚えていないのだ。
そして四条貴音がいつからいてどこまでおれの発言を聞いていたのかも。


これはどうしてでも事を究明しなければならない。
そして貴音が耳にしてしまった範囲の分だけ誤解を解くことだ。
おれの輝かしい未来の為に。

おれはそう決意した。


数分後、おれたちはソファーの上に隣り合わせに座ってコーヒーをすすっていた。

貴音がコーヒーカップを二人分運んできたときには、隣の小鳥さんの椅子に座ることを勧めたのだが
「小鳥嬢に断りなく使用するわけには」と固辞するので、ならばと連れ立ってソファーに移動したのだ。


「そういえば貴音がコーヒーを淹れてくれたのは今日が初めてだな」

とおれは場の沈黙を破るためにいった。

「美味しいよ、貴音。このコーヒー、じつに俺好みの味がする」

苦し紛れにそういったのではなく、実際に貴音が淹れてくれたコーヒーは本当に美味しかった。

飲みやすい適度の温かさで、かつ甘味がほどほどに好きなおれにとって
砂糖とミルクの量が丁度いい具合に調節されていたのだ。

「それは良かった…」

と貴音は微笑した。

「あなた様が珈琲を飲むときに、いつも砂糖と牛乳を少量ずつ混ぜていたのを覚えていたのです。
いつの日か、あなた様に珈琲を淹れる時の為に。それが役立って良かったです」


「た、貴音」

おれは貴音のその気遣いに、思わずコーヒーカップを持つ手を感動に震わせた。

貴音がおれの手元のコーヒーカップを見、思い出したようにいった。

「あの、あなた様……このお茶碗、初めて目にしたでしょう?」

「ム? たしかに、この柄は初めて見た」

おれは貴音のその言葉で、改めて手元のコーヒーカップに注目した。
白磁器の、すらりとしたフォルムの上に、透かし彫で一輪の花が満開に咲いていた。

「これは綺麗なデザインだなあ。この花柄は、なんの花だろ?」

「それは牡丹。わたくしの一番好きな花です。
ずっと前に、お揃いの一品をぎふとしょっぷで見つけたので購入しておいたのです。
やっと、此度に初めて使用できて……とても喜ばしいことです」

「ん、今まで一回も使わなかった?」

「今まで――その、珈琲を淹れる機会が無かったものですから」

「え、貴音が?」

「ええ。今までは小鳥嬢が淹れていらしたので」

「ンン――? ム」

貴音との会話に違和感を覚えたおれは心臓の脈拍が一段と早くなった。

おれは出来るだけのさり気なさを装いながら、これからは貴音がコーヒーを淹れてくれるだろうか
せっかくだから貴音が買ってくれたこのコーヒーカップで一緒に飲もう、と提案した。

「はい。喜んで」

と貴音はいった。
ワーオ!


しばらくすると、おれたちの間に流れていた緊張感はほぐれてきて、だいぶ打ち解けた雰囲気になってきた。

おれはリラックスしながら貴音にきいた。むろん大目的の為に誤解を解くという小目的の為にである。

「貴音。こうして二人で落ち着いて話すのも久しぶりだなあ。
どうだろう。こういう時にしか話せないことを話さないか?」

おれは続けていった。

「たとえば悩み相談とか。一人が悩みをいってもう一人が正直に答えてアドバイスする。
それが意外と問題解決に繋がったりするもんだ。お互いに正直さがあれば」

「あなた様。何かお悩み事でもあるのでしょうか」

と貴音がいった。

「ならば私で良ければ御相談に乗ります。…正直にというのは、まことに善い提案だと思います」


「ンム。では――で、大したことない、たわ言かもしれないが、どうしても気に掛かる事があるんだ」

とおれはいった。

「本人には無自覚のことかもしれないが、それが周りに悪いイメージを持たされたとしたら――
本人にとっては弁解の機会が欲しいと思うだろ?」

おれは貴音の美しい瞳を見つめた。

「しかもそれが夢を見ている最中の寝言だったりすれば。
しかもそれを大事なパートナーに聞かれたとしたら。
しかもどんな内容を言ったのすら本人にも分からないとしたら」

おれは真摯さを精一杯に詰め込んだ表情で貴音に訴えた。

「彼に、おれに、責任があるだろうか?
―――で。
貴音にききたい。
さっき、おれは寝ている間、寝言でなにか言ってた? それを知りたい。
そして、もし言ったとして、それが失礼なものだったら、誤解を解きたい。
おれにとってはまったく無意識のことなんだから」

しかし貴音の返答は、おれの予想外のことだった。
彼女は、正直にという事でしたので、と前置きし、こういったのだ。

「無意識の中には抑圧された願望が秘められていると申します。
私が思うのは、それを叶えてこそ、あなた様が抱える本当のお悩みが解決するのではないでしょうか」


おれは言葉に詰まってしまった。

貴音に対する願望は当然ながらおれも承知していて、いつかは叶えたいと思っているが
今の段階で、その願望を本人にそっくりそのまま言えるわけがないのだ。

おれとしては、今回は貴音がどこまで聞いていたかを知れば充分だったのであり
そして、彼女の警戒心を解き、もっと仲を深めてから、事の計画を進行させるつもりだったのだ。


「あなた様。正直にという事でしたので――仰います」

と貴音はいった。

「わたくしは今より二十分ほど前に事務所に来ました。
用件はさきほどは忘れ物と言いましたが、実はあなた様と晩御飯をご相伴したいと思って来たのです」

貴音は唐突に頬を赤く染めあげた。

「私が事務所に入った時、フロアにはあなた様お一人だけでした。
資料の整理の途中でしょうか、あなた様は大変お疲れのご様子で、うとうとと眠りかけていました。
起こすのも失礼かと思い、私はソファーで待ちました。
すると、あなた様が寝言の中でわたくしの名を呼んだのです。
もっとも、寝言ゆえに大部分は明瞭ではなかったのですが『貴音』と呼んだことは確かです。
寝言は続いていたので、私はもっと内容を判別したく思い、あなた様に近寄りました。
そしたら、単語の連なりが、あなた様の口から漏れていたのです。
一部分はわたくしには理解できていませんでしたが、このようなものでした。
『四条貴音』
『美しい』
『けつめどあくめ』
『尻』
『あなるせっくす』
『尻』
『調教』
『尻』」


ワーオ! なんと素晴らしい。
数え役満級の失言のオンパレードじゃないか。

貴音の口から出てくる言葉を聞きながら、おれは泣きたいくらいに身も心もがたがたと震えていた。

「それで小鳥嬢が化粧室から帰ってきたので」

と貴音は続けていった。

「わたくしは
『プロデューサーが寝ています。お疲れみたいで寝言を仰っておりますが気になさらずに』
と小鳥嬢に言いました。
小鳥嬢は
『あら。じゃあ帰る前にプロデューサーさんにコーヒーを淹れてくるわね。貴音ちゃんは? 何か忘れ物?』
と言ったので、わたくしは
『ええ、忘れ物をしてしまいました。すぐに退去するので遠慮いたします』
と答えました。
小鳥嬢が珈琲を淹れると言った時、本当はわたくしがその役目を引き請けたかったので
それで少し態度が硬化してしまったかもしれません。
すると、小鳥嬢がわたくしの表情に気付き、こう言いました。
『貴音ちゃん、さっきから顔が赤いわ。どうしたの?』
『いえ、別に――』
と私。
小鳥嬢の言を確かめる為に、わたくしはすぐに化粧室に行きました」

「それで――」

とおれはいった。
半ばヤケクソ半ばあきらめの気分で世界でいちばん虚しい質問をおれはした。

「顔は赤かったかい」


貴音はおれのそんな無粋な質問に、微笑みを返しただけだった。

貴音のその微笑がとてつもない慈愛と愛くるしさに満ちていたので
おれは彼女がますます愛おしくなり、彼女との関係を失うことが今まで以上に恐ろしくなった。


以降の貴音の話によると、貴音が化粧室で結果を確認し事務フロアに戻ろうとした時に
小鳥さんがコーヒーをおれの机の上に置いたタイミングで
おれが『あなるせっくす』と明らかな単語の区切りで発声してしまったので
動転した小鳥さんがすぐにおれを起こし、それからしばらく二人の会話が続いて
小鳥さんが帰るまで、貴音は出てくるタイミングを見失ったのだという。


つまりおれが吐露した欲望の主要部分を、貴音は最初から最後まで聞いていたということだ。


「以上です――。正直にと言う事でしたので、わたくしが把握した範囲のすべてを申し上げました」

と貴音が締めくくった。

「正直さというのは、ほんとうに素晴らしいものだな。なあ貴音」

おれはいった。
そして、おれは両手の平をこすりあわせて、出来るだけの平静さを保とうとした。

「いや、やはり正直に言ってくれてよかった。おれが。その。な。
とんでもない間抜けぶりを晒してしまったことが分かったんだから」

「あなた様――」

「その。なんていったらいいのか。寝言だからというのにも内容が過激すぎた。
それを聞かせてしまって本当に申し訳ない。気分を悪くしただろう。本当に。すまない」

「いえ、そんな。あなた様――」

「さて。もう遅いから貴音を駅まで送るよ。一人でゆっくり反省したいから晩御飯はまた今度でいいかな。
この罪滅ぼしといっちゃなんだが。あー。おれはもっと真面目に仕事と向き合わないといけないみたいだ」

「待って、あなた様――」

「送るよ」

とおれはいった。

「帰りの準備を」


「あなた様!」

貴音がソファーから立ち上がろうとするおれの腰に抱きついてきた。

右横方向から柔らかい弾力の作用が加えられたため、バランスを崩したおれの左足は
前に蹴り出される恰好になり、ソファー前に置かれた机の裏に勢いよくぶつかる。

その瞬間、机の端に置いてあった――貴音側のコーヒーカップが
ぐらりと床にむかって倒れるのをおれはスローモーションのように見た。

その白磁器の、牡丹彫りの、コーヒーカップが、床との衝突で割れることを予測したおれは
すぐに自分に取りすがる貴音の身体を逆に抱きすくめ、ソファーの上に覆い被さる。

背中のほうでコーヒーカップが粉々に割れる音がした。

「危なかったな。さあ片付けよう」
とおれは言おうとして、どきりとして口を噤んでしまった。
四条貴音の美貌がおれの顔近くにあったのだ。
貴音の吐く息が甘い香りのようにおれの鼻腔を刺激する。

「あなた様――」

となぜか貴音は挑むような表情でいった。

「それでは――まだ、悩みの解消に至りません。
わたくしはあなた様のお悩みを本当に取り除きたいのです」


おれは自分の理性が崩壊しそうになる瞬間をまざまざと実感した。
理性の崩壊をすんでで喰い止めたのは、貴音と『アナルセックス』をしたいという煮え滾る欲望だった。

懇願する貴音の美しい瞳に、意識が吸い込まれてしまい思考がどろどろと溶けゆくなかで
おれの口から出た言葉は、まさに自分でも想像外のことだった。


「―――前貼りを」

とおれはいったのだ。

「は?」

と貴音。

「前貼りを」

とおれはうわ言のように繰り返しいった。
そこで、おれは我に返った。
だがその時には、もう冷静に、『アナルセックス』の達成に向けて脳髄をフル回転しつつあった。

「貴音」

「はい」

「本当におれの悩み解決に協力してくれる?」

「……はい。でもあなた様、前貼りとは?」

「ああ。それは」

とおれは微笑しながらいった。

「おれにそれ以上をさせないようにするためと。君の大事なところを守るためのものなんだ。
実際にやれば分かることだ。前貼りがあってよかっただろうと二人とも思うことになるだろう」



だがここにきて、再び大問題が持ち上がってきたのだ。

それはおれが、割れて床に散らばったコーヒーカップの破片の掃除をし
万が一の怪我をさせない為に貴音をソファーの上に待たせていた途中のことだった。


「すまない。せっかく貴音が買ってくれたコーヒーカップを割ってしまって」

とおれはコーヒーカップの破片を箒で一箇所に集めながら貴音に詫びた。

「いいえ、物品はまた購入すればよいのです。
それよりあなた様と共に過ごすこの瞬間の方が大事です。
今を過ぎてゆく時はもう二度と戻らないのですから」

と貴音がいった。

貴音の慈愛に満ちた眼差しと言葉におれの胸は打たれてしまった。
はたしておれの悩み――欲望に塗れた下衆な悩みはこの女神を穢すに値するだろうか。


いや、それでもやらねばならないのだ。それに、このチャンスは滅多にあるものではない。
四条貴音が自ら『アナルセックス』に協力してくれるという機会は―――。
それにどう服を脱がし、どう拡張し、どう調教するかのシミュレーションも
これまで無数に行ってきて、あとは足りないのは貴音が承諾するという機会だけだったのだ。

おれは幸運の女神の後ろ髪を、今まさに、掴んでいる途中なのだ。

しかし、やはり良心の呵責に責め苦しまれたおれは貴音にきいた。

「本当にいいのか? 貴音」

「なにを仰いますか。あなた様のお悩み解決に協力できるなら私も喜ばしいことです」

「ああ―――その。君のお尻にアナルセックスをしても?」

「お尻……。そういえばあなた様。わたくしはあなた様の悩みを詳しくは存じておりません」

と貴音がいった。

「それに不勉強で、あなた様のいう『あなるせっくす』とやらもわたくしは知らないのです。
その事についても、お悩みの詳細と共にあなた様の口よりお教え頂けないでしょうか」

「――え。知らなかったの!?」

「はい。でも説明して頂ければ、わたくしは出来ると思います」

「――え。そうなの!?」

「小鳥嬢に出来ることが」

貴音が唐突に小鳥さんの名を出した。

「どうしてわたくしに出来ないことがありましょうか? 
教えて下さい、あなた様――『あなるせっくす』とは何でしょう」


「あーっ」

と貴音が繰り返される肛門への刺激で切ない喘ぎ声をあげた。

「あなた様っ……さっきからっ、わたくしのそこばっかり虐めてっ……いけずです」

「でも貴音のここは掘られたがってるみたいだぞ」

「あーっ、ゆ、指を深く、入れないで……い、意識がおかしくなりそうですっ」

「前の方に貼ってあった絆創膏は愛液でもうべとべとだ。
でも前の方はアイドルを卒業するまでは駄目なんだ」

「ど、どちらでも、いいですからっ……わたくしもう変になりそうです」

「それではもっとおかしくなってもらおうかな」

とおれはいいながら、ズボンを脱ぎ捨て、自慢のムスコをまろび出した。
おれのムスコは、いよいよ念願の四条貴音のアナルに挿入できる喜びで屹立していた。

四つん這いになった貴音が股ぐら越しに、勃起したペニスを濁った目で見つめる。

「あぁ……あの太いので肛門を挿されたら……わたくしは……」

そのことを想像して余計に興奮したのか、貴音の肛門内に埋まったおれの人差し指がきゅきゅと締まる。
貴音の淫らな反応に、おれは薄く笑った。

「あは。貴音、そんなに待ち遠しいのか。だったらもっと可愛くおねだりして欲しいな」

「あ、あなた様っ…そんなの、いけずですっ」

おれは貴音の肛門に入った人差し指をぐいと曲げた。
貴音の背中からお尻にかけての裸体の曲線が波打った。

「あぁーっ、お、おねだりしますからっ、あなた様っ」

おれは貴音の肛門に入った人差し指を勢いよく捻じった。
肛門内に空気が入り、ブッとガスが漏れる音がした。
それで貴音は羞恥と快楽の極まりに達したのか、大きな声でおねだりした。

「お、お願いしますっ、わたくしの、あなるに、あなた様の太いぺにすを入れてくださいましっ」

「よく言った。さてここからが本番だ」

おれは人差し指を抜き、貴音の腸液と愛液でべとべとになったアナルに自分のペニスをあてがった。

「さあ、これからがアナルセックスだ。貴音」


………というのがおれの欲望に沿い、かつまあまあ自然的なアナルセックスへの移行だろうが
むろん、実際には現実はそこまで都合よく行くわけがないのだ。

ましてや、相手がアナルセックスの意味も知らない17歳の生娘であれば
アナルセックスの意味を知り、そのイメージを仮に思い浮かべるだけで
凄まじい拒絶反応が出てしまうだろう。

ましてや、相手は四条貴音なのだ。
誇り高い彼女に、アナルセックスの意味を理解させ、素晴らしいものだと思わせ
積極的にアナルの快楽を受け入れさせるには、いくつもの困難が待ち受けているだろう。

おれはその最初の課題にぶつかった。
四条貴音にどうやってアナルセックスの意味を教えるか――だ。


貴音を押し倒してマンコを犯して既成事実を作ってからアナルにも無理矢理挿入するという選択肢は
貴音とアナルセックスをしたいと思った時からすでに放棄している。

おれは四条貴音を死ぬほど愛しているからだ。

貴音にそんな苦痛を負わせて以後の人生に歪みを与えさせたくないし
もしそうしてしまったらブタ箱行きだろうが――その前におれはおれを嫌悪し自殺する。

貴音には最初から最後までアナルセックスの快楽を心の底から愉しんでもらいたい。
これがおれの望みだからだ。

さて、四条貴音への説明はどうするか―――。



「貴音。これから行うのはアナルセックスのお勉強だ」

おれたちは場所を会議室に変え、二人きりのアナルセックスの勉強会に入った。

おれは至極もっともらしい真面目な顔をつくり、貴音の正面に位置するホワイトボードに
15センチ相当の棒状の「U」をひとつ描き、その両隣に「○」を描いた。


  ○{ }○

    { }
    { }
    [ ]


「貴音。これが何だか分かるか?」

「さあ――? 古の天狗殿のお鼻でしょうか」

「ほ。天狗。絵がへたなのもあるが、ああ、その、貴音はこういうのは見た事がないんだな」

やや間をおいてから、手に持ったボードマーカーの蓋側で図形の上をとんとんと叩く。

「これは――この棒状は男性の性器、すなわち、おチンチン、チンコ、チンポ、チンポコ、ペニスともいう。
そして、その、図には実際に、おれのチンポが勃起している状態の実寸を描いた。
あー。なぜペニスが勃起するか、分かるか、貴音」

「えっ、殿方のものすなわちあなた様の」

と貴音がたちまちに顔をかっと赤くした。
ホワイトボードの図形をじろじろと見てから、スーツに包まれたおれの股間にすばやく視線を移し
そして、目を閉じる。美しい睫毛がゆっくりと開く。貴音の顔は赤らんでいた。


「殿方の、その、それが、大きくなるとは存じておりませんでした。
昔読んだ教科書の絵――保健の授業で学んだ知識では
殿方の、その、それは、そこまで逞しいものではなかったと記憶しておりますが」

と貴音はか細い声でいった。


「ああ」

おれは彼女が高校を中退したという事実を思い出す。

高校生ぐらいの年頃であればコンドームの使い方を学ぶためにぺニスが勃起した状態を
性教育の一環として学校で教えていた筈だが、もしも、本格的な性教育を受けていず
今まで本物のペニスを目にした事がなく、卑猥な会話に接する機会も無かったとしたら
ペニスが何故逞しく勃起するのか―――その原理を知らなくても不思議ではないのだ。


おれは椅子に座った貴音の身体を眺める。

四条貴音の肉体は見事なまでに完成されたスタイルを備えている。
貴音がいま着用している白いブラウスは胸部の盛り上がりを抑えきれず
揉みしだき甲斐のある乳房のラインをぴっちりと強調しているし
臙脂色のロングスカートはむちむちとした肉厚な下半身を覆い隠しているが
そのなかに――おれにアナルセックスへの情欲を誘う貴音の素晴らしいお尻があるのだ。


このように四条貴音は男の性的欲求に応える女として完璧な肉体を備えているにも関わらず
性方面に関してまったく知識がないため、貴音本人にその価値に気付いている様子がないのだ。


おれは四条貴音の性的好奇心を目覚めさせようとしている。


彼女が自分の素晴らしい肉体の価値に気付き、じゃあちょっとこの身体を試してみようかしらという
彼女の好奇心を刺激させる―――それがこの『お勉強会』の目的なのだった。



「一般的に性的興奮の刺激を得るとペニスに血流が促進し周辺の筋肉が弛緩して肥大化する」

とおれはいった。

「肥大化し続けたペニスは個体の最大限サイズまで突き当たるとギンギンに硬くなる。
ペニスに集中する血流が満タンの状態になったわけだ。これが勃起」

とおれはいった。
貴音の手がせわしなくロングスカートの太股の上を撫でている。

「なぜペニスが勃起しなければならないのか。それは射精のためだ。
ペニスが充分に勃起していないと、ペニスの受ける刺激量は大幅に弱まり
どれだけ刺激を受けても射精に至ることができない」

とおれはいった。
貴音の視線が時々おれの顔から身体中全体に広がっている。

「男の場合は、一人で慰めるオナニーも、相手とするセックスも、射精が目的で始めるのが殆どだ。
なぜなら射精には著しい快楽を伴うからである。単純に気持ちいいからだ。
さて、ここではアナルセックスについての勉強であり
―――おれの悩みの部分でもあるから、いよいよ本題に入っていく」

とおれはいった。
貴音の呼吸が小刻みに荒くなり、手をロングスカートの股間上に置いて、やや前傾姿勢になっている。


「セックスには、ペニスと膣を中心としたスタンダードなセックス、前戯を中心したオーラルセックス
肛門部位を中心したアナルセックスなど様々な種類があり、それらを楽しんで行うためには準備が必要だ。
男の場合は、簡単だ。勃起すれば準備は完了で、膣や肛門や口などからの刺激を受ければ、やがてそれだけで射精に至れる。
ところが、女の場合はそうはいかない。
身体の開発が進んでいないと、膣や肛門へのペニスの挿入の刺激では、十分な快楽を得られない」

と、これまで四条貴音の美貌を見返して喋っていたおれはここで一呼吸置いた。
おれの言葉によって膣や肛門とペニスが結びつくシーンを想像したのか貴音の顔は紅く染まりきったいる。

そして、おれは大博打を打った。

「おれの悩み、それは貴音だ。
おれはずっと貴音とこのアナルセックスの愉しみを味わってみたかったんだ。
貴音とアナルセックスできるなら死んでもいいとさえ思っている。
貴音とアナルセックスできない人生なら死んだも同然の人生でもある。
それぐらいにアナルセックスは素晴らしい快楽を秘めたコミュニケーションだし
それぐらいに貴音はおれにとって大事なかけがえのないパートナーだからだ」


「―――あなた様」

と、やがて貴音がいった。
これまで未知の性的知識を吹き込まれて性的好奇心をたっぷりと刺激されたはずの彼女にしては
存外に落ち着いた態度だったので、今度はおれの方がうろたえ気味になってしまった。

「う、うん。なに? 貴音」

「もし、わたくしが、あなた様との『あなるせっくす』が、嫌だといったら、どういたします?」

「それは――とても哀しい」

と、おれはいった。また実際にとても哀しい気持ちになっていた。

おれは貴音に背を向けて、沈んだ気持ちのまま泣き叫びたい衝動を堪えながら
ホワイトボード上の稚拙なペニスの絵をのろのろとした動作で消していく。

「でも、しかたがないんだ。これは、とりわけアナルセックスは、デリケートな問題だから」

おれは意気揚揚で取り出したはずのホワイトボードを、貴音に背を向けたまま、部屋隅の元の位置に片付ける。

「デリケートな問題なだけに―――嫌だといわれたら、どうしようもないんだ」



このおれの落ち込みように対し、拒否を匂わせたはずの貴音の返事は、

「のーとはまだ言っておりません…お願いですから、元気を出してくださいまし、あなた様」

という、励ましの言葉の中に微妙な(そして素晴らしい)可能性を含むものだったので
もしかしたら、貴音とおれは相思相愛であるか、そうなりつつあるところかもしれない、とおれは直感した。


それと同時に、初めから選択肢を誤っていたのではという疑心が、おれの中に芽生え始めた。


貴音と既成事実を作るということに関して、しかるべきムードを作り、しかるべき手順を踏んで行えば
案外、貴音はおれを受け入れてたかもしれず、ノーマルからアブノーマルへの移行がスムーズに出来ていたかもしれないのだ。

ところが、現実は、おれが貴音に“アナルセックスがしたい”と言ってしまったがために
アブノーマルなものに恐怖と不安を抱く貴音のなかに、おれに世界一美しいお尻を任せてよいのかという
揺らぎが生まれてしまったに違いない。少なくとも、今の貴音の声音には、迷いの調子が込められていた。

だが、賽はもう振られてしまったのだ。
おれは、やはり、前に突き進むしかなかった。

それに貴音には弱味がある。アナルセックスの意味を知らなくとも、彼女は、一度は承諾してしまったのだから。


「貴音、きみがおれに協力してくれると思ったからこそ、おれは自分の悩みを打ち明けたんだ」

「……!! あ、あなた様、それは分かっております……」

「それが断られたら、デリケートな問題だけに、おれは一生立ち直れないだろうな」

と、みじめさに満ちた卑屈な態度で、おれはいった。

それは事実、その通りだった。

貴音とアナルセックスできないなら、おれに生きる希望はない。
おれの人生のすべては、貴音の世界一美しいお尻を愛で尽くすことにあったのだから。

それを達成するためには悪鬼にも藤木(卑怯の意味)にもなろう――おれは続けた。

「なあ、頼むよ。貴音。おれは絶対に、きみにとって悪いことはしない。
それに、きみは一度は請け負ったんだぜ。
小鳥さんに出来る事がどうして自分に出来ないわけがあろうかと言ったんだ。
あの勇ましい宣言は、嘘だったのか?
わたくしはあなた様のお悩みを本当に取り除きたいのですと言ったんだ。
あの優しい言葉は、嘘だったのか? 貴音?」

「あ……そ、その気持ちに変わりはありません……!
で、ですが…! あれは、わたくし、その、知識が無かったものですから……」


「10秒」

と、おれはいった。

「いや、長すぎる。5秒!
5秒だ。5秒のあいだに決めてくれ、貴音。
おれに、きみの美しいお尻を任せてくれるかどうかをだ。
きみにとって、悪い事は絶対にしない。途中で痛がる事や嫌がる事があれば絶対止める。
なあ、貴音。椅子から立ってくれ」

ギシリと、背後で回転椅子のきしむ音がした。

「そして、その椅子の正面に立ったまま」

と、おれはいった。

「きみは背中をこっちに向ける―――いや、おれはまだ振り返らない。5秒たったらだ。
貴音、背中をこっちに向けて」

「………は、はい」

「向けたか? よし、次は両足を肩幅まで開き、片手を椅子の背に置いて、背中は少し伏せる」

「……はい」

「そして――」

と、おれは生唾を飲み込んでいった。

「お尻をこっちに突き出し、もう片手でスカートをめくり上げる」


「あ……あなた様! それは……!」

「大丈夫だ。貴音、おれはまだ振り返っていないだろう?」

「は……はい。で、ですが……あなた様に尻を見せるなど…それは余りにも、はしたない、恥ずかしい行為です……」

「それをやる理由は――」

と、おれはいった。

「今、貴音が言ったような恥ずかしい行為以上の、もっと恥ずかしいことをおれは望んでいるから
これが出来なきゃ、おれたちの関係にもう二度と進展はないだろうということと」

「…………」

「恥ずかしい思いを乗り越えたら、素晴らしく気持ち良いことが貴音を待っているということを
貴音にどうしても分かってもらいたいから、やるんだ。
貴音に、恥ずかしいことは嫌なことじゃないという区別を自覚して、楽しんでもらいたいからだ」

「…………」


「だから、5秒経って、おれが振り返るまでに貴音がその姿勢を維持できたら、二人の間で契約成立ということだ。
貴音を気持ち良くさせたいという、おれの望みを叶えるための、貴音の素晴らしいお尻を一時的に借り受けるという証なんだ」

「…………」

「もちろん、途中で、貴音がどうしても嫌だったらその時点で止める。
絶対に身体を傷つけるようなことはしないし、前の方も犯すということはしない。
だから、その気があるなら、おれに試しに任せてみてほしい。
―――じゃあ準備を」

「……ま、待って下さいましっ!」

「とりあえず、準備をしてみてくれ。貴音。
もちろん、どうしても嫌だったらやらなくていい。
その時点で、おれは、きみを諦める」

「……!!……あなた様の仰りたいことは、し、承知しておりますっ!
わ、わたくしも、出来ることなら、あなた様の意に……
で、ですが……き、今日のは、とても恥ずかしいです…!」

「だめだ。どうしてもやるんだ」

「あ……あなた様っ…!」

「じゃあカウントするぞ、貴音。5秒後に振り返る。
お願いだ。貴音。そのままお尻を突き出して、スカートをめくって」

「…あ……」

「本当に頼む……頼むから……じゃあいくぞ」

「あ…あなた様…!」

「5」

「……わ」

「4」

「3「わたくしを軽蔑しな「2」いでくださいまし!」 1          0」







    ワーーーーーーーオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!



  尻尻尻尻尻尻尻尻尻尻貴音の尻尻生生生生生尻尻尻尻尻生尻生尻
  おれは夢を見ているのではないかいやこれは現実だだがしかし驚くべ
  き生尻はあ       まりにも神           々しいその上殆ど
  を晒してい       るそれは間           違いなくTバックだ
  Tバック?貴音は恥ずかしそうに顔を伏せているそれはおれに彼女が
  契約の証としてお尻をさらけ出しているというこの現実が彼女にとって
  とてもたまら       なく羞恥感を
  味わっている      のだろうしそのうえ
  Tバックを履い   ていることを知られた二重苦の
 この現実の     ああそれに  しても揉みたい
 受け入れ難    さゆえにお    れの顔すら見れ
 ずにいるの    であろうと思     うおれはどうす
べきかああそれ  にしても素晴     しいお尻尻揉揉揉揉揉む!

       ――――――
        ――――


「おっと、そのままだ。貴音」

おれは我に返り素早く貴音を制する。

おれの視線と会議室の大気中に十数秒間、お尻の大半を晒している貴音が
恥辱に耐えきれず、もぞもぞと右手を動かして、スカートの裾を下しそうな気配がしたからである。

「そして、もっと持ち上げるのだ――まだ始まっちゃいないんだから」

と、おれはいった。

おれの言葉に、貴音の背中がビクッと震え、そしてやがて観念したのか
裾を掴む右手を上へ動かし、腰のくびれまでスカートがゆるゆると持ち上がる。

おお! なんという完成された女神の脚線美だろう。

今の貴音は、黒パンプスを足に履いているが、そこまでにスラリと伸びた白くみずみずしい肌
一糸まとわぬ艶めかしい姿態は、おれの胸をときめかせた。


そして、あの貴音の世界一美しいお尻が――

今の貴音は、黒紐Tバックを尻に履いているが、17歳離れした肉感的な尻の割れ目を伝う紐の存在は
216日もの間、貴音のことだけを考えていたおれにとって衝撃的な扇情作用をもたらした。

その黒紐Tバックは、一見ジャストフィットはしているが、貴音の大事な部分のみを
上下を真一文字にきわどく覆い隠すだけの代物だったからだ。

したがって今の貴音は、下着を身に付けていないのも同然で、生尻をおれに向けて晒しているのである。


おれは白痴の如き恍惚の表情を浮かべ、貴音の美しい尻をいつまでも鑑賞していた。


四条貴音は、おれが振り向いた時から、そしておれが貴音の生尻を視姦している間も
ずっとおれの方を振り返らなかった。


いま、四条貴音は、お尻をもっとよく見たいというおれの要求に従って
両手を自分の腰の高さほどの椅子の座面にのせ、上半身を屈めて両足を肩幅よりやや広い逆V字型に開き
段差ちがいの四つん這いになって、お尻を突き出すポーズになっている。スカートは完全にめくれ上がっていた。


そんな四つん這い状態の四条貴音のすぐ真後ろに、おれは座っていた。


文字どおり、おれの目の前に、四条貴音の黒ずみや肌荒れとは無縁のすべすべとした完璧無比なお尻があった。

息をフッと吹きかければ肌にじかに当たる距離であり、また実際に黒紐Tバックをつまんで弄びながら
ちらりと見えるアナルに数回息を吹きあてて、そのたびにヒクヒクと震えるアナルと「あぁ」や「いやぁ」などと
羞恥に悶える貴音の反応を、おれは楽しんでいた。

そうしているうちに、黒紐Tバックのクロッチ部分が湿り気を帯びてきて、秘裂に張り付くように上下に紐を動かすと
濡れそぼった箇所がじわりと拡がってきたが、おれは何も言わなかったし、貴音も黙っていた。



「貴音、汗が出てるじゃないか」

やがて、ある事を思いついたので、おれは貴音にそういった。

「汗を放置すると肌によくないからな、なんとかしないと」

「あっあぅ……あ、汗ですか…で、では……あ、あなた様…そろそろお終いに」

「むふ」

おれは黒Tバックの紐を手のひらに握り締めると、貴音の股間にクロッチが食い込むように、上へときつく引っ張った。

「あっ、止めて、止めてください、あぁっ」

貴音のオマンコの形がぴっちりと張り付いた、クロッチの表面に、小さな豆のような突起物があらわれたので
上下にゴシゴシとしごくように、紐を掴んだ手を強く前後させると、貴音の口から漏れ出る喘ぎ声はますます大きくなった。

「変だな、どんどん汗が出てきてる」

「いィ、いえ、そ、それはぁ、あ、あなた様がっ」

おれはもう一方の手を使い、クロッチの表面の小さな突起物を、布越しにつまんだ。
硬い反応のあるその小さな豆を、親指と人差し指でクルクルとまわすように、なでてやると
貴音の大きなお尻が、目の前で揺れ動く。


「あ、あなた様!? だ、だめですっ、だめ、ああぁッ」

勃起した陰核への淡い刺激を受け続けて、貴音の身体を支える両足の膝頭ががくがくと震え
背中が大きく波打ち、やがて、椅子の座面の上に貴音の小さな頭が両腕ごと突っ伏しになり
その食いしばった口からは、切なげな喘ぎ声が、徐々に甲高く漏れ出ていた。

「やっぱり、ここからどんどん出てくるな」

おれは、貴音の湿った箇所――膣を布越しに中指で突っつきながら、意地悪く彼女の羞恥心を煽り
同時に、今までやさしく撫でまわしていた小さなお豆を、親指と人差し指で軽く押し潰した。

「あ、いィッ――!?」

貴音の背中が大きく起伏し、がくがく震える膝が急に内股になりだした。
貴音は立っているのも辛そうだった。本物の汗が尻たぶの表面をなぞり、尻が動くたびに、ぽたぽたと床に落ちる。

「それと、なんでこんなに貴音の反応がとてもいいんだろうな?」

と、おれは、貴音の陰核を布越しに愛撫し続けながら尚も意地悪くいった。

「ここをこう圧したりいじると、気持ち良くなるってことをもともと知ってるんだろ、貴音」

ビクビクと小刻みに震える股越しに、突っ伏した椅子の上で、イヤイヤするように首を振る貴音の顔があった。

貴音の口は嬌声を押し殺すためか、前腕のなかに埋もれており、その表情もこちらからでは分からなかったが
どうやら自分の矜持を保とうと、貴音なりの精一杯の否定を示しているらしかった。


そんな貴音の姿を見ると、嗜虐心がむらむらと刺激され、おれは貴音の黒紐Tバックをきつく引っ張った。

「じゃあ、なんでこんなエロい下着を履いているんだ?
黒紐Tバックなんて相当エッチじゃないと、普通は履かないぞ」

完全に勃起した貴音の陰核を布越しに指でしごき、膣に張り付いた紐を上下に押し潰すように引く。
腕のなかに埋もれた貴音の口から、押し殺し切れない嬌声がこぼれた。

「言え。言ってくれ、貴音。言わないと止めないぞ」

膣を上下にしごく紐は、愛液でぐっしょりと濡れて面積がかなり縮まっており
貴音のややぷっくりとした大陰唇と、上品な桜色の小陰唇までもが左右にはみ出ていた。

「正直に言わないと、この下着を脱がして、貴音のあれを全部見ちまうぞ。
いいのか? 貴音」

「――!? あ、あなた様」

腕から顔を離した貴音と、股越しにはじめて目が合った。
貴音の顔は紅く染まりきっていた。
目は淫らに潤み、よだれが口の端から垂れていて、小さな唇はべとべとだった。


「わ、わかりました。い、言いますからっ」

おれはにっこりと頷いて貴音の陰核をこねまわして愛撫する。
貴音の口からあられもない嬌声が漏れたが、なおも彼女は続けた。

「あぁっ、そ、それは、ァ、あなた様と逢うぅときだけにっ、わ、わたくしはっ」

「え、そうだったの。それはなぜ」

「だ、だって、あーっ――、ぁぁ…あなた様が、お尻りっばっかりっ見てりゅものですからっ」

「だってそれはまあ」

おれは貴音の物欲しげにヒクヒクと動くアナルに、紐の隙間から息を吹きかけていった。

「貴音のお尻は素晴らしいもんだから」

「ひぅ――っ!? で、ですからっ、わ、わたくしは、ゃんとぉ、わかってたんです!!」

「なにが?」

と、いってから、おれは貴音の反応の良いアナルにも直接愛撫したくなってきた。
しかし、両手は塞がっている。
片手は陰核で、片手はパンティだ。

そうだ、どうせなら、とおれは思った。
舐めてやろう。そう思い、貴音のTバックをお尻の半分までずり下げた。


すっかり露わになった貴音のアナルは、綺麗な薄紅色をしていた。

貴音のアナルはもともと性感帯が発達しているらしく、おれが陰核に刺激を加えるたびに
快感が肛門周辺にも連動して、アナルの皺がきゅっとすぼまったり、ぷくっと口を少し開いたりするさまが
『わたくしのここは、殿方の性欲処理にも使用できます』と貴音が主張しているようで、とても淫靡な眺めだった。

このアナルの反応の良さは、おれが貴音に「アナルセックスがしたい」だの「貴音のお尻は素晴らしい」だのと
散々言ってきたことで、貴音が自分のお尻―――肛門を特に強く意識しているためなのかもしれないが
それはそれでよいのだった。


これから貴音には、自分のアナルをもっと意識して今まで以上に性的器官として敏感になってもらうのだから。


「ゎたくしは、ぁなた様ぁ、に、おひりを見られりゅことを意識してっ、それでっ」

貴音はまだTバックについての抗弁を続けていて、敏感な陰核を刺激されながら喋るものだから
喘ぎ声がところどころに混じっていたが、自分の肛門が完全に露出している事に気付いていないようだった。

この隙に舐めてやれ。とおれは思い、貴音の肛門を舐める体勢に移った。

おれはパンツを掴んでいる片手を離し、初めて貴音の尻たぶに触れる。
親指を肛門付近の尻肉にめり込ませて、尻たぶを揉みながら、グイッと力を込めて押し広げる。

肛門付近の皮膚の動きに引っ張られて、入口がくぽっと開いた肛門粘膜に、舌を直接侵入させた。

「ひぅ―――っ!?」

突然の肛門粘膜への刺激に驚いた貴音が、舌の動きから逃れようと身体を大きくよじる。

「ぁっ、あなた様!? そ、そこは不浄の、ぁあ穴ですっ!!」

おれは貴音が舌の愛撫から逃げないように、陰核を刺激しているほうの片手を離し
肉感的な太股を縛るように後ろから片腕を巻きつかせて、男の力でがっしりと固定した。

そして、おれは一心に舐め続ける。貴音のかぐわしい肛門の入口内部を。


「あぁっ、ぁなた様、やめてくださいましっ、そ、そこは不潔ですからっ!」

貴音の肛門粘膜に侵入させた舌からは、内側の幾重ものの肉襞の感触、力んで侵入物を押し出そうとする圧力
そして、消化液や体内廃棄物の残り粕や大腸菌などが入り混じって、ピリピリした苦味が伝わってくる。

おれは幸福だった。

未調教の貴音の肛門粘膜内部には、舌先三分の一程度をやっと挿入できる程度のものだったが
あの四条貴音のアナルを初めて愛撫する歓びに、おれは無我夢中で、肉襞に圧迫される舌先を
上下に押し返したり、舌を抜いて肛門の皺を一本ずつ丹念に舐めたり、頃合いを見てまた挿入したりと
尽きぬことのない舌戯を加えていく。

「うぅ……ぅ!」

羞恥の限界のためか、または肛虐の快感に目覚めつつあるのか
貴音の抵抗はだんだんと弱々しいものになった。

「ぁ…ぅっ、ぁ…なた様、やめてくださいまし…」

いまや、四条貴音の体勢は、上半身を椅子の座面の上にしなだれるように預け
両膝を床について、背中は必要以上にへこみ、否定の言葉とは裏腹に
まるで肛門をもっと舐られたがってるかのように、おれの方にお尻を突き出していた。


四条貴音と貴音の完璧無比なお尻を心の底から愛するおれであるから、彼女の味がもっとも染み出る箇所
肛門を舐め続けることに、不快さ・不潔さという感情はまるで無く、出来ることなら一日中舐めていたいとさえ
思っていたのだが、さすがに舌先をずっと動かし続けると、舌全体の感覚が痺れ、顎まで疲れてくるもので
最後に、出入口の溝の肉襞を円周運動のように三度舐め回してから、舌を完全に離し、小休止をとった。


すると、貴音の肛門に舌でキスして以来、久しぶりに対面した貴音の陰唇は、肛門への愛撫を始める前よりも
夥しく濡れきっており、白いドロドロとした汁も膣口から幾筋も溢れ出ていて、それらが滴り落ちたであろう
会議室の床には、貴音の愛液の水たまりが出来ていたのだった。
 


「あぁ……ぁ…、あなた様、……やっと、……終わった…のですね?」

と、貴音がかすれ声でいう。

初めはTバック姿を羞恥に晒し、次に陰核を執拗に愛撫され、最後には肛門を舌で舐められ尽くされて
貴音はとうとう放心状態の域に入ったようだった。

おれに終了の確認を伺った貴音本人は、椅子の座面の上に顔を伏せたままで、座ることも、立つことも、半分までずり下げらされて
性器が丸見えになったTバックの位置を直すことも、いずれもしないで、お尻を突き出す恰好を維持しているのだから。

だからこそ、逆に、貴音がこの先――アナルセックスのことに、どのような感情を抱いているのかが
おれには掴みかねたのだが、幸いにも、貴音の方からその話題について言及してくれた。

「あなた様、……どうか、わたくしを、…軽蔑…しないでくださいまし」

と、貴音は顔を伏せたまま、おれに告白した。

「あなた様に、ふ、不浄の穴を舐められて、本来ならもっと強く止めるべきでしたのですが
わたくしは、あなた様のご健康やご不快を案ずるよりも、愚かにも自分の感情を優先してしまいました。
……あの箇所に、あなた様の舌が触れられた瞬間、不潔な忌むべき場所であるにも関わらず
わたくしは、身体中に喜びが湧き出てくるのを、抑えられずにはいられませんでした。
…あなた様に、あの箇所を、中まで舐められて、わたくしは自分の全てを愛されているような
そんな幸福な錯覚をおぼえ、それに浸りたいがために、あなた様の御身体のことを考えるよりも
いえ、それどころか、もっと舐めて欲しい、もっとあなた様の愛情を感じていたいという
そんな下劣な浅ましい欲望に憑かれてしまい、あなた様が止めてくれるその時まで
わたくしは自分の欲望のなかに、浸りきってしまっていたのです」


「あなた様―――」

と、貴音は震える声で続けた。

「……あなた様、どうか、わたくしを見捨てないでくださいまし。
あの卑しい不浄の穴を舐められ、そのことに幸福を見い出し、己の下劣な欲望の為に相手を汚しめるという
四条家にあるまじき、恥ずべき所業を、わたくしはあなた様にしてしまいました……」

貴音は両手をお尻に回し、尻たぶの丸みに引っ掛かったTバックの紐を自ら膝下までゆっくりとおろしていく。

貴音の薄い恥毛から、包皮を剥いて勃起した陰核、濡れそぼった上品な桜色の小陰唇
愛液をだらしなく溢れさせている狭窄そうな膣の入口が、全ておれの前に晒された。


「もし、あなた様が、かような行為――傍観して堕落に身を任せた、わたくしをお嫌いになり
わたくしから離れようとするのであれば、貞操を捧げてまでも、あなた様をおそばに繋ぎ止めたいのです。
―――いいえ、かような恥ずべき秘密を、他ならぬ大事な殿方たるあなた様と共有できたことは
わたくしにとっては、むしろ禍中の幸福だったのかもしれません」

貴音はおずおずと両手指を大陰唇の両側のふくらみに押し当てて、中身のものを徐々に開いていく。
くぱぁと膣口が開き、狭苦しい入口内側の膣襞が物欲しげに蠕動し、中からひとすじの白い汁がつーっと垂れ落ちた。


「愛しいあなた様! わたくしはあなた様の逸脱した情熱にあてられて、身も心も完全に離れられなくなりました。
本当に――わたくしは、心の底から、あなた様とおひとつになりたいと望んでいるのです。
贖罪のためではなく、あなた様に身も心もすべて愛されたいという、わたくしの本心なのです!
どうか、これからもずっとおそばに居てくれるという確証と信頼を与える為に、わたくしを抱いて
――四条家に相応しくない恥ずべき先刻の記憶を、あなた様の愛で塗り潰してくださいまし」

本当に申し訳ありません。
こちらはP視点の、涙穴庵『お尻姫の受難』を目指して
書き始めたつもりですが、筆力が追いつかず、それでも書き進めるうちに
男視点の一人称のエロは限界があるのではないか、という疑問に憑かれてしまったので
HTML化申請をして、ここで中断いたします。

三人称か女性視点の一人称を、お届けできるよう精進いたしますので、またの機会によろしくお願いします。

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