京太郎「原村部長は」優希「おっぱい大明神」和「しばきますよ?」 (1000)


前スレ
京太郎「原村部長は仏頂面」和「はいはい」
京太郎「原村部長は仏頂面」和「はいはい」 - SSまとめ速報
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三年生になった清澄一年ズがグダグダやるお話、2スレ目です
恋愛要素は皆無といっても過言ではないレベルの極薄
逆にメタネタ始めとしたネタはバンバン飛ばします
それでもよろしければどうぞ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410789094


【主要人物紹介】

〈原村和〉
清澄高校麻雀部部長。
最高成績は団体戦全国優勝(1年夏)、個人戦全国5位(3年春)。
清澄麻雀部が誇るメインおっぱい兼メインツッコミ。

二年の時を経て良い意味でも悪い意味でもスレてしまった。
咲曰く「凶暴になった」。
優希曰く「(いろんな意味で)丸くなった」。
京太郎曰く「性格が歪んだ」。

……散々な言われようだが基本は清楚で優しいマジメっ子。
ただし同級生からのイジリにはゲンコツでもって抵抗、制裁を加える鬼っ子。
優しげな笑顔から壮絶なシゴキを課すため部員に恐れられている軍曹系女子。


〈須賀京太郎〉
清澄高校麻雀部副部長。
最高成績は個人戦県大会予選リーグ敗退、団体戦は出場経験なし。
清澄麻雀部が誇る縁の下の力持ち。

某執事に魔改造でも受けたのか、気が付けば最高水準になっていたスペックを以下に列記する。
・人よりちょっとイケメン(プラス福山潤似のボイス)
・人よりだいぶ背が高い(180後半)
・人より結構運動神経がいい(中学時代ハンドボールで県準優勝)」
・人よりとっても料理が上手(執事直伝)
・人よりかなり気が利く(雑用を超えた雑用をさらに超えたスーパー雑用人3)

が、性格が致命的に残念なため女子にはモテない。
念のために確認しておくがホモではない。
ホモではない。


〈片岡優希〉
清澄高校麻雀部3年。
最高成績は団体戦全国優勝(1年夏)、個人戦全国7位(3年春)。
清澄麻雀部が誇る切りこみ隊長。

心身ともに最も著しい成長を遂げたうちの一人。
宮永照をはじめとする全国区のエースたちに負けて、負けて負けて負け続けて。
そこから這い上がってきた彼女の雀力は、いまや咲・和と同格かそれ以上。
下級生からも頼れるアネゴとして慕われるようになった。

そして彼女は、雀力と引き換えに女子力を失った……
やったねタコス! 行き遅れる可能性が上がったよ!


〈宮永咲〉
清澄高校麻雀部3年。
最高成績は団体戦全国優勝(1年夏)、個人戦全国1位(3年春)。
清澄麻雀部が誇る魔王チャンプ。

人見知りのポンコツであることにはまったく変わりがない。
身体的にも絶望的に成長していない。
さらに言ってしまえば、麻雀に関しても二年前から技術的な成長がほぼない。
それでもなお高校最強なのだからたまったものではない。

特に心を許している同級生三人に対しては、そのコミュ障気質も綺麗に失せる。
京太郎と笑い、優希と火花を散らし、和に説教される日々。

姉とも無事和解を果たした優しい世界で、彼女が目指すものはただ一つ――二度目の団体全国制覇のみ。


【簡易キャラクター相関表(原作から関係性が変化した者限定)】


原村和⇔宮永咲・片岡優希・須賀京太郎
【ツッコミとボケ】

原村和⇒宮永咲
【呼び捨て、ポンコツ、でも親友】

原村和⇔須賀京太郎
【良きパートナー】

原村和⇒染谷まこ
【誰より尊敬する先輩】

原村和⇔東横桃子⇔文堂星夏⇔杉乃歩
【部長友達】

原村和⇔原村恵⇔原村母
【同居】


宮永咲⇔片岡優希
【親友でライバル】

宮永咲⇒宮永照・天江衣
【超えるべき壁】

宮永咲⇔宮永照
【仲良し姉妹】

宮永咲⇒宮永照
【手のかかる姉】

宮永咲⇔高鴨穏乃・大星淡
【友達】

宮永咲⇔末原恭子
【天敵同士(?)】

宮永咲⇔宮永界⇔宮永母
【同居】

須賀京太郎⇔ハギヨシ
【師弟】

須賀京太郎⇔竹井久
【師弟】


原村和・須賀京太郎・宮永咲・片岡優希⇔夢乃マホ・室橋裕子
【部活の先輩後輩】

福路美穂子⇔ハギヨシ
【茶飲み友達】

竹井久⇔染谷まこ
【インカレ制覇を争うライバル】

染谷まこ⇒福路美穂子
【隠れ大ファン】

天江衣⇔池田華菜
【チームメイトで悪友】

天江衣⇒藤田靖子
【なぜか勝てない難敵】


宮永照⇒須賀京太郎
【ターゲットロックオン】

宮永照⇒宮永咲
【手のかかる可愛い妹】

宮永照⇒末原恭子
【いい人】

宮永照⇔清澄高校麻雀部
【友達】

大星淡⇒亦野誠子・渋谷尭深
【心の支え】

弘世菫⇒宮永照
【もう勘弁してくれ】


松実宥⇔園城寺怜⇔愛宕絹絵
【大学でチームメイト】

鷺森灼⇔福路美穂子⇔瑞原はやり
【プロでチームメイト】

新子憧⇔大星淡
【友達】

新子憧⇔鷺森灼
【良き先輩、良き後輩】

新子憧⇔岡橋初瀬
【親友でライバル】

高鴨穏乃⇔大星淡
【ライバル以上友達未満】

高鴨穏乃⇔鷺森灼⇔小走やえ
【奈良盆地貧乳雀士同盟(やえさんサイドは否定的)】


末原恭子⇒宮永照・三尋木咏
【もう堪忍したって】

末原恭子⇒赤阪郁乃
【○ね(直球)】

三尋木咏⇒宮永照・末原恭子
【おもすれー】

三尋木咏⇔宮永照⇔末原恭子
【プロでチームメイト】

赤土晴絵⇔清水谷竜華
【プロでチームメイト】

藤田靖子⇔小走やえ
【プロでチームメイト】

プロ一同⇒宮永照・須賀京太郎
【!?】

10レス投下でセーフだったかな……?
ではまた来週お会いしましょう
新スレでも変わらぬご愛顧をいただければ幸いです

はいこんばんは
結構前スレを読みこんでくださった方がいて嬉しい限りです
本日はそんな複雑怪奇な人間模様のうちから、とある二人をピックアップしてお届けしましょう
ぶっちゃけ皆さんのレス見て思いついたネタです
どうもありがとうございました


〈とある二人の意外な事情・THE苦労人編〉


スタスタ


菫「まったく! なにが新歓コンパだ、くだらんっ!! 自分たちが飲みたいだけだろう!」プンスコ

菫「未成年に酒を飲ませるような連中と同席できるか!」

菫「はあ。なんとか新入生は帰らせたからいいようなものを……」

菫「というか、なぜアイツらは私が成年しているという前提のもとで話を進めてたんだ!」

菫「そんなに老けて見えるか! 私はまだギリギリ19だッ!!」ダン!

菫「そりゃあ三年間アレの面倒を見続けたんだ、ストレスだって溜まったさ、老成したさ」

菫「だからといって……近頃の若いのはまったく……」ブツブツ

菫「ん?」


チャララーララ チャラララララー


菫「……ラーメンの屋台か。夕食を食べ損ねたし、寄っていくかな」


フラフラ


恭子「はあ……今日も今日とてバカのお守りで疲労が溜まる……」

恭子「須賀とかいうぼっちゃんはよ卒業せんかな……」

恭子「でも来たら来たでその子が苦労するんかと思うとなんか申し訳ないわ……」

恭子「男なんか、コレなんかっちゅーたら違うゆうし……」

恭子「まああのアホくされのことやから、彼氏はないとは思ったけど……」

恭子「せやかて今さら先輩方の誤解は取り消せんし……」

恭子「ああ、すまんなぁまだ見ぬ須賀何某。私は無力や……」フラフラ

恭子「ん?」


チャララーララ チャラララララー


恭子「ほー、懐かしのチャルメラ。風情あるやん。ちょっと寄ってこかな」


店主「……」


ノレンバサー


店主「らっしゃい」

菫「すみません、ラーメン一つ」

恭子「おっちゃん、ラーメン一丁」

店主「あいよ」

菫「……ん?」

恭子「……お?」


店主「……」バシャージャーグツー

恭子「あー、白糸台の部長さんか。どっかで見たと思ったわ」

菫「姫松は強豪だからな、毎年チェックしていた。当然君のこともマークしていたよ、末原恭子さん」

恭子「そらどうも」

菫「東京へは試合で?」

恭子「そんなところです」

菫「……」

恭子「……」

店主「お待ちどう」ゴトッゴトッ

菫「あ、どうも」

恭子「おおきに」


店主「……」

菫「……」ズルズル

恭子「……」ズルズル

菫「……美味いな」

恭子「……ん。確かにウマい」

店主「ありがとよ」ボソ

菫「……」ズルズル

恭子「……」ズルズル

店主「……」


シーン


菫&恭子((話題が見つからん……!))


菫(あの時姫松と白糸台は反対ブロックだったし)ズルズル

恭子(レギュラー取ったの三年からやし。全国区の選手と接点とかないわ)ズルズル

菫(直接私と彼女が当たったわけでもなし)ズルズル

恭子(個人戦でも団体戦でもなぁ)ズルズル

菫(ううん、どうする?)ズルズル

恭子(直接の接点がアカンなら、誰か共通の知り合いとか……)ズルズル

菫「……」ズルズル

恭子「……」ズルズル

菫&恭子「「あっ」」

店主「……」


菫(……いや、しかしこれはいいのか?)

恭子(一歩間違うと事故るで、あのノータリンの話題とか)

菫(さすがのアイツも、プロ入りしてまでああではあるまい)

菫(下手すると今のアイツの風評に傷を付けることになるかも)

恭子(あの素っ頓狂の話なんて始めたら愚痴愚痴になるやろしなぁ)

恭子(かつてのチームメイトをけなされていい気はせんやろ)

菫(ああでも、このまま無言というのもなぁ……)

恭子(しゃーない、腹括るか……)

菫「あの……」

恭子「すんません……」




「「宮永照さんって、知ってますよね?」」




アッハッハッハ


菫「そうかそうか! わかってくれるか恭子!!」

恭子「わかる! わかるでぇ菫!! ほんにあのポンコツと来たら……!」

店主「……」

菫「合宿先でトイレに行くと言い残して行方不明になる!」

恭子「近所のコンビニにお菓子買いに行って二時間帰ってこない!」

菫「捜索隊を出したら県境で発見!!」

恭子「そのまま試合に遅刻する!!」

店主「……」

菫&恭子「「……」」ガシッ


恭子「今日は飲もうや、菫」

菫「ああ、一晩だって語り明かしたい気分だ。店主、水のおかわりをいただけますか?」

店主「……ちょっと待ってな」ゴソゴソ

恭子「悪い奴じゃないのはわかってんねんで?」

菫「アレがすべて悪意に基づいたものだったら、私とてとっくに見限っていたさ」

恭子「なーんかほっとけないとこあんねんな。罪な女やで」クツクツ

菫「……黙ってさえいれば、世の男も放っておかないだろうになぁ」

恭子「つーか実際、一緒に街歩くとよくナンパされてるわな」

菫「が、照をナンパして一日持った男を私は知らない」

恭子「奇遇やな、私もや」


菫「誰かいい人でも見つけて落ち着いてくれないかなぁ……」

恭子「無茶言うなや。まあ今プロ界隈では、照関連でドエライことにはなってんのやけど」

菫「ほう?」

恭子「実はな……」

店主「お待ち」ゴトッゴトッ

恭子「え?」

菫「……私たちは水を頼んだはずですが」

店主「小岩井のリンゴジュース。美味いぞ」

恭子「そらウマいわ」

菫「小岩井なら仕方ないな」


店主「金はいらねえよ。俺の奢りだ」

菫「なんだって?」

恭子「おっちゃん、なんの義理があってそないなこと……」

店主「今日という日、今という瞬間、新たに生まれた友情に」

菫&恭子「「!!」」

店主「……乾杯」b

菫「……店主」ジーン

恭子「……おっちゃん」ジーン

店主「閉店時間? 嬢ちゃんたちが勝手に決めな。俺ぁどうせ明日の仕込みがあるんでな」


菫「はは……よーし恭子! こうなったらとことんいくぞ!」

恭子「ええで菫! ホンマに朝まで飲み明かしたるわ!」

菫「明日大学だけど!」

恭子「明日試合やけど!」

菫「一限の必修講義入ってるけど!!」

恭子「一軍半が遅刻したら即二軍落ちやけど!!」

菫「気にするなー! 飲むぞー!!!」

恭子「気にせんでー! おー!!!」

菫「我らが愛すべきポンコツ、宮永照に!」つリンゴジュース

恭子「我々の波乱に満ちた苦労人人生に!」つリンゴジュース





「「カンパーイ!!!」」




カン!

テルテル周りの人間模様書くの楽しすぎます
もうアレがスレの主人公でいいんじゃないかな
ご一読ありがとうございました

こっそーり
なんで小岩井の話で盛り上がってるんですかね(困惑)


〈彼らのとある一日・体育編〉


教師「はい、ここテストに出まーす」

京太郎「……」ボー


ワーワー


咲『ば、ばっちこーい!』

京太郎(ん、外で体育……咲がいるな。バレーか?)

生徒『咲ちゃんサーブいったよー!』

咲『えっ!? なんで私に!?』

京太郎(お前があからさまに穴だからだよ)


ヒュルルルル


咲『わ、わわわ、わぷっ!!』バチーン

京太郎「……」

生徒『……』

咲『……』

京太郎(お手本のような顔面レシーブである)

生徒『あ、あはは! もー咲ちゃんってば、大丈夫ー?』

咲『うう。やっぱり隅っこで見学してたい。今からでも「あの日」だってことにしたい』イジイジ

生徒『ま、まあまあそんなこと言わずに! 身体動かすのも楽しいよ?』

京太郎(……とまあこんな具合に、咲の運動神経はお察しなのであった)


教師「そこで正子は言いました。『バカぁ! 寂しかったぁ!!』 その時教室のドアが開いて義母が現れ……」

咲(つつぅ、顔痛いよう)シクシク


ワーワー


女『かっとばせーゆーきー!!』

咲(あ、優希ちゃんだ)

優希『来いやオラー!』ブンブン

女『出た! 片岡さんの予告ホームランだ!』

優希『盗塁とホームランは同価値だじぇー!』

女『出た! 片岡さん式本塁打数計算法だ!』

男『ちくしょう! 女に打たれてたまるかー!』


ビュウウウウン バシッ


片岡『……』

教師『キェェェェェェイッ!!!』ビシッ

男『よっしゃストライク! だが悠然と見送りやがった……!』

女『ちょっと男子~インハイ150kmで身体起こした後外角カーブで泳がせるのやめなさいよ~』

男『配球読んでんじゃねーよ!!』


カキーン


女『いったあああああああああああああああああああ』

優希『』ガッツポーズ

男『』ガックリ

咲「……運動神経いい人は楽しそうだなぁ」ボソッ

和(アレはそういう問題じゃありません)


教師「とーろーぴーかーるーふるーつだあああああああ!!!!」

生徒「そんな無茶な」

優希「zzzzz」


ワーワー


優希「zzzzz」


ワーワー…ハ、ハラムラサン、ナニシテルノ?


優希「zzzzz」


ヒュルルルルル


優希「zzz……ん?」


ゴッツン!!


優希「あいってええええええええええ!?!?!?」ガバッ

教師「!?」

生徒「!?」

優希「の、ののののどちゃん!? 今の感覚はのどちゃんのゲンコツ!? バカないったいどこから……ハッ!」

和『……』

生徒『は、原村さん? ボールが教室に飛び込んじゃったけど……』

和『すいません、つい逆転ホームランを打ちたくなってしまって』ニッコリ

生徒『テニスに逆転ホームランはないよ!?』

優希(……恐るべし麻雀部のオカン)ヒリヒリ


教師「つぎつぎっ次の問題はーやまやま山下さん!」ドゥッピドパドパ

和(受験間に合いますかね……)


ワーワー


和(それにしてもなぜ全員が都合よく窓際の席にいて、都合よく他のクラスの体育を目撃するのでしょうか)

咲(和ちゃんそれツッコんだらダメなとこだよ)

和(あれは……ハンドボール。須賀くんのクラスですか……)

京太郎『2秒で切り返してください』キリッ

生徒『いっけー須賀ー!』

生徒『京太郎にパス集めろー!』

生徒『バカ、マーク外すな! 須賀を徹底的に抑えろー!!』

生徒『お前がハンドに出てくんのは反則だろー!』ブーブー

京太郎『ブランクあるからいいんですー! 悔しかったら止めてみなー!』


和(須賀くんすごいですね)ヒソ

咲(京ちゃんハンドに関しては天才だからねー)ヒソ

咲(中学時代は県下でも有数のプレーヤーだったんだよ?)フンス

和(なんで咲が自慢げなんですか)

和(というか詳しいですね。もしかして……マネージャーでもやってました?)

咲(えっ)

和(えっ)

咲(私三年間帰宅部だったし……)

和(この流れで話広がらないんですか!?)ガーン


キーンコーンカーンコーン


和「という話をしてたんですよ」

京太郎「咲をマネージャー? コミュ障にゃ無理だろ」バッサリ

和「それもそうですね」バッサリ

咲「」グサッ

優希「つーか京太郎お前、なんでハンドやめたの?」

和「そう、私もそれが気になったんです。今となっては、麻雀部でこうして一緒にいられて……助かっていますけれど」

咲「そういえば京ちゃん、気が付けば麻雀部入ってたよね。なんで?」

京太郎「……ハンドのボールってさ」

優希「ん?」


京太郎「中学ハンドボールで使う、2号球ってのがあるんだけどさ」

和「はあ」

京太郎「そいつの直径がだいたい17センチなのな」

咲「うんうん」

京太郎「……理想のサイズだと思わないか?」

優希「えっ」

京太郎「つまりッ!! こう、手で鷲掴みするに当たって、まさに理想的サイズの仮想おっぱ」


ガシッボカッドカッ!!!


京太郎「」チーン

和「マジメに聞いた私がバカでした」


和「というか麻雀部に来た理由になっていないんですが」

咲「……もしかしてだけど」

和「?」

優希「……さらに理想に近い『ボール』、見つけたからじゃね?」ジー

和「……………………あっ///」

咲「結局そこに行き着くんだ……」

優希「想像通りのはずなのに想像を上回るアホらしさだじぇ」

和「この人もう百発ぐらい殴ってもいいですかね」ワナワナ

優希「いっそのこと、ご褒美に揉ませてやるのもアリじゃね?」ケラケラ

咲「あー、アリかもね。二年間の苦労を称える意味で」クスクス

京太郎「アリなの!?」ガバッ

和「ナシですッッ!!!!///」


カン!

というわけで生存報告も兼ねて一発投下しておきました
個人的な事情によりSS書きにくい環境なんですが、今後はなんとか週1保てるようにがんばります
待ってくださってた方がもしいらしたら、焦らして申し訳ありませんでした

ではまた来週
ご一読ありがとうございました

咲さん実はファッションぼっち説
まあ親友レベルの部活友達が3人いる時点で多少はね?


〈いーいーなーいーいーなー〉


優希「しーつじ、っていーいーなー」

和「急にどうしたんです」

咲「いやさ、京ちゃんって将来執事になることが決定的じゃない?」

京太郎「決定的じゃねーよ。なに勝手に人の人生設計改竄してんだよ」

優希「だって照先輩の執事になるんだろ?」

京太郎「それ相当好意的な解釈だから。実際は飼育係だから」

和「掃除洗濯餌やりが主な仕事になるでしょうからね……」

咲「我が姉ながら物悲しいなぁ」

京太郎「お前も似たようなもんだぞ」

咲「えっ」

和「咲の場合首輪付けてのお散歩も必須になりますし」

咲「えっえっ」


優希「でもさあ、実際問題京太郎に世話されたら楽な人生送れそうだよね」

和「……散々お世話になっている身として、否定はできないですね」

京太郎「さすがに一生涯かけてまでお前らの世話したかねーぞ。特にそこのポンコツ」

咲「ぎくっ」

京太郎「そりゃまあ、誰かの面倒見るのは嫌いじゃあねーけど……」ポリポリ

和「そのあたり、執事というか使用人気質なんですよね、須賀くんは」

咲「そだね。そういうとこあるよね、京ちゃんって」クス

京太郎「一応褒め言葉として受け取っとくよ」

優希「お前の資質を見出したお師匠さんも、ある意味大したもんだじぇ」


咲「ハギヨシさんかぁ」

京太郎「師匠ってほど大げさなもんかはわかんないけどな」

和「以前エトペンを直していただいたことがあるそうで……その事実を知ったのがだいぶ後のことだったので、お礼も随分と遅れてしまったのですが」

優希「裁縫もできんのかよ……って聞いてもあんま驚きがないな」

京太郎「執事だからな」

和「執事ですからね」

咲「でもハギヨシさんの執事っぷりを間近で見たことって、実は私たちあんまりないんだよね」

優希「あー、確かに」

和「四校合宿には女子ばかりであることを慮ってか、毎年いらっしゃいませんしね。言われてみればそうです」


優希「そこんとこどーなのよ奥さん。あの執事さんの執事っぷりってのは」

京太郎「うーん……一言で言うと」

和「言うと?」

京太郎「俺の完全上位互換」

優希「……わーお」

京太郎「あの人と較べりゃゴヨウガーディアンに対するガイアナイトみたいなもんだよ俺なんか」

咲「ガイアナイトさんにはガイアドレイクさんがいるから……(震え声)」

和「そこ、わかる人にしかわからない会話をするのはやめてください」


京太郎「まず、俺にできることはハギヨシさんにも全部できる、と思ってもらっていい」

優希「まあ基本だな」

京太郎「それも全部2~5ランク上の次元でこなす」

咲「具体的にはどんな風に?」

京太郎「例えば俺が1分でバラバラになったエトペンを修復できたとするだろ?」

和「なんでそんな例えにする必要があるんですか」

京太郎「同じ時間であの人はエトペンを5体製造できる」

優希「なるほど5倍か……いや、え、ちょっと待って」

咲「製造……?」

京太郎「うん、製造。ゼロからの製作で、1分で、5体!」

和「……」


京太郎「おいおいなに驚いてんだよ、こんなのまだまだ序の口だぜ?」ケラケラ

優希「ええ……(困惑)」

咲「想像してたよりもう一段階人間やめてる……」

和「あの、言ってもいいですよね。さすがにこればっかりは言ってもいいですよね」

和「そんなオカルトありえません」

京太郎「でもあの人『二箇所に同時に存在できる』疑惑があるんだよなぁ……」

咲「多重次元屈折現象(キシュア・ゼルレッチ)!?」

優希「いやD4Cかもしれん」

和「だから! そんなオカルト! ありえません!!」


京太郎「ジョジョで思い出したけど『時止められるんじゃねこの人』疑惑もあったな」

優希「もしかしてスタンドですかァーーッ!!??」

咲「使用人で時止めってそれもうモロにあれだよね」

京太郎「『さては超能力者だろ』疑惑もあるぞ」

咲「ふんもっふ!」

京太郎「『念を込めた人形を自在に動かして家事させてる』疑惑もあったり」

優希「もう……ゴール(オーラス上がり止め)してもいいよね……?」

京太郎「『黄金の真実とかいうチート能力の持ち主』疑惑もおまけに付けとくよ嬢ちゃんたち!」

咲「石戸さんと臼沢さんと蒲原さんと福路さんと加治木さんと辻垣内さんと瑞原プロ呼んでこなきゃ(使命感)」

優希「私とのどちゃんと竹井先輩もいるぞ!」

京太郎「でも最終的には『あくまで執事』らしいぜ」

和「お後がよろしいようで」ハァ


咲(ハギヨシさんも京ちゃんに劣らず、主役級の多いこと多いこと)ヒソヒソ

優希(こんな二人を空気キャラに使ってるこの作品いったいなんなんだ)ヒソヒソ

京太郎「ま、冗談はさておき、それぐらいすごい人だってことだよ」

和(ほっ……冗談でよかったです)

和(……いえ、もちろん私は冗談だと確信していましたよ?)

京太郎「今さら時ぐらい止められたところで、正直驚くには値しないけどな」

優希「執事マジぱねぇ」

咲「そっか……京ちゃんはそんな高みを目指して日夜がんばってるんだね……」

京太郎「目指してねーよ! 中途半端に優しい目で見つめんのやめろ! 他人事だと思って!」


和「まあ、しかし。須賀くんにある程度の才能を見出したからこそ、萩原さんも手ほどきをしてくださった……とも考えられるのでは?」

和「須賀くんの人生ですから、最後の選択はもちろん須賀くんのものですけれど」

和「素人目に見ても須賀くんには素質があるような気がします。一つの選択肢として、マジメに考えてみるのもアリだと思いますよ?」ニコ

京太郎「……」

咲「……」

優希「……」

和「……なんですか、みんな急に押し黙って」


京太郎「いや……不覚にも今、和が天使に見えた」

和「なっ///」

優希「私たちの清らかなのどちゃんが帰ってきたんだ……!」

咲「下界に毒されて撲殺天使ノドカちゃんに堕天したとばかり思ってたけど……!」

京太郎「俺は信じてたぜ和! お前は決して、おっぱいだけが取り柄の暴力女なんかじゃないってこ」


【しばらくお待ちください】


和「誰のせいでフォーリン・ダウンせざるを得なかったと思ってるんですか?」ニッコリ

三人「「「ずびばぜんでじだ」」」ボロッ


和「まったく」プンプン

優希「ほんとのどちゃんはからかい甲斐があるなぁ」ヘラヘラ

和「」ギロッ

咲「まーまー、そんな怒らないで和ちゃんっ。天使に見えたのは本当だからさ、ね?」

和「……っ///」プイ

優希「かーわーいーいー」ニヨニヨ

咲「和ちゃんかーわーいーいー」ニヨニヨ

和「///」

京太郎「おや、お嬢様。お顔が真っ赤でいらっしゃいますよ」ニコ

和「そういうのいらないんでやめてください(真顔)」

京太郎「あっはい」


京太郎「ま、せっかく和が真剣に考えて助言してくれたんだ。俺もちょっとはマジメに考えてみるよ」

和「はぁぁ。是非、そうしてみてください」

京太郎「だとするとアレだ。俺も本格的に修業すべきか……」ブツブツ

優希「?」

咲「京ちゃん? どうかした?」

京太郎「いやさ、やっぱ分身ぐらいは最低限、執事の嗜みだよなぁと思って」

和「えっ」

咲「えっ」

優希「えっ」

京太郎「えっ」


カン!

咲さんがメインヒロインを務めるufotable版Fateが絶賛放送中です、おめでとうございます
宝石剣ゼルレッチが大活躍する桜ルートの映画化がとっくに決定しております、おめでとうございます

藤ねえルートまだですかね(小声)

おつ
慎二とまこのワカメ対決に期待するわ

おつ
ゴヨウ関係でやっとtf7が出ますね

ハヤテさんと京ちゃんならどちらが執事力高いのだろうか

>>106
ボクは「慎二が女だったらFate最強のヒロインになってた」説の信奉者です(半ギレ)

>>114
遊戯王歴がTF6で止まっていたので嬉しい限りです

>>116
マスターメイドガイと互角程度ではあると思うんですが
染谷センパ……ハヤテくんとはどうでしょうかね


〈Roof-topでまた会いましょう〉


まこ「加治木さん、ご注文のサンドイッチとコーヒーです」

ゆみ「ふむ、それでは早速いただきます……うん、美味しい」ニコ

まこ「ありがとうございます」ニコ

久「まーこー。私の注文まだー?」

まこ「水でもすすって待ってろ」ケッ

久「しくしく。まこが冷たい。久傷付いちゃう」

ゆみ「相変わらず仲のいいことだなお前たち……」


久「それにしても遅いわね」

ゆみ「ミホにしては珍しいこともあったものだ」

まこ「まあ、お忙しい人ですから……」


チリンチリン


美穂子「ふぅ、はぁ、はぁ」

まこ「……! い、いらっしゃいませー」

久「メイド設定抜けてるわよー」ボソ

まこ「」ギロッ

久「~♪」


美穂子「も、申し訳ありません、遅れました!」ペッコリン

ゆみ「噂をすれば、か。こっちだこっち」

美穂子「ゆみ! 久! お久しぶりです!」

久「お久ー」ヒラヒラ

まこ(つっこまん、つっこまんぞ)

美穂子「お待たせしてしまって、本当に申し訳ありません……!」ペコペコ

ゆみ「お忙しい福路プロのことだしな、気にしっこなしだ」

久「そーそー。私なんて人生5分後行動がデフォルトだしー」ヘラヘラ

まこ「そのまま人生のレールに乗り遅れてしまえ」

美穂子「そう言ってもらえるとありがたいですけれど……あ、染谷さんもお久しぶりね」ニコ


まこ「……どうも」ペコ


スタスタ


美穂子「……ねえ。私、染谷さんになにかしてしまったのでしょうか?」

美穂子「なんだか昔から、避けられているような気がするのですけれど……」シュン

久「さーねー」ニヤニヤ

美穂子(´・ω・`)

ゆみ(久、お前まだ教えてないのか?)

久(え? なにを? まこが美穂子の大ファンで目の前に出るとガチガチに緊張しちゃってそれをごまかすためについツンツンしちゃうウブっ子だってことを?)ニヤニヤ

ゆみ(お前は本当にサドだな)


まこ「ほれ久、お前のフルーツパフェじゃ。福路プロはご注文、なにになさいますか?」

美穂子「あ、はい。それじゃあ、えーっと」

まこ「……」ガチガチ

ゆみ(いい加減に教えてやったらどうなんだ)

久(あらやだゆみったら、まこが真っ赤になりながら葛藤と闘いつつも最後には本能に負けて隠れファンをカミングアウトしてサインねだる光景、見たくないの?)ニヤニヤ

ゆみ(同じことをお前がやって見せるなら一見の価値もあるがな)

美穂子「あ、すごい。このお店和菓子も取り扱ってるんですね。それじゃあこのお羊羹を一つと、日本茶をお願いします」

まこ「……ん、んんっ、こほん。承りました」ペコ

美穂子「最近お羊羹が『まいぶーむ』なんですよー」ニコニコ


久「えー、それでは改めまして」

ゆみ「大宮ハートビーツ福路美穂子プロの、公式戦初出場初和了を祝しまして」

美穂子「///」テレテレ


「「「カンパーイ!」」」


まこ「カンパーイ(超小声)」

久「んっ、ごきゅ、ぷはーっ! この一杯のために生きてるわねー!」

まこ「水じゃぞ」

ゆみ「水だろう」

美穂子「もう、久ったら」クスクス


ゆみ「一軍初出場まで一年がかりか。長かったな」

久「美穂子ほどの雀士でも即戦力にならないなんて、ホント厳しい世界よねぇ」

美穂子「いえ、そんな、私なんて大したことは……///」モジモジ

ゆみ「謙遜はミホの美徳ではあるが、行き過ぎればそれも欠点だな」クックッ

久「ねー。もっと強気に大胆に、パーッと生きちゃえばいいのにさ」ケラケラ

ゆみ(お前みたいにか……?)

まこ(姐さんが久のド畜生みたいになったらわしゃあ泣く)

美穂子「そ、そういうのはちょっと、私には……///」


ゆみ「それにしても、この三人で集まるのもずいぶんと久しぶりになるな」

久「二年前の夏を思い出すわね」

美穂子「あの時は本当に楽しかったですっ。私、学校では同い年の友達になかなか恵まれなかったから」ニコ

久「ちょっとその笑顔悲しいからやめようか」

美穂子「え?」キョトン

ゆみ「当時は割とショッキングだったんだぞその告白……」ズーン

久「まさか咲と同じ世界の住人だったとはね……」ズーン

まこ「だ、黙らんかい久、加治木さんも!! 福路さんがぼっちなわけなかろーが!! 高嶺の花すぎて近寄り難かっただけに決まっとる!!!」

美穂子(ぼっちってなにかしら?)キョトン


ゆみ「まあ、風越レギュラーに三年生が一人しかいないという時点で、なにかしら察するべきだったのかもしれないが……」

美穂子「風越のレギュラーは部内ランキングによる完全実力制だから、あくまで華菜たちがすごかっただけですよ?」

久「それはそれで残酷な事実よね……」

まこ「はいはい、やめやめ! もうこの話やめにしよう! な!」

ゆみ「うんそうだな、やめよう」

久「まこのライフがゼロになる前にやめましょう」

美穂子(結局ぼっちってなんなのかしら……ぼっち、ぼっち、だいだらぼっち?)

美穂子「まあ! 私ってだいだらぼっちだったのかしら!?」ガーン

ゆみ「!?」

まこ「……なにやらエキセントリックな思い違いをしとるようで」

久「岩手の某Aさんかな?」


久「――と、まあ。私たちはなんの変哲もない大学生活送ってるわ」

ゆみ「そこでミホ、次はお前の近況を聞きたいんだが……」

美穂子「近況、ですか。でも私だって、特に変わったことがあるわけでは……」


ガシッ


久「またまたぁ、とぼけっこナシよ美穂子ちゅわぁ~ん?」ニヤリ

美穂子「ひ、久?」

ゆみ「な、なぁミホ、お相手の方とはどういった経緯で知り合ったんだ?///」ワクワク

美穂子「ゆ、ゆみまでどうしちゃったんですか?」ワタワタ


まこ「……」

美穂子「あ! そ、染谷さん染谷さん、これはいったいどういうことなの?」

まこ「……最近、ネット上でまことしやかに囁かれとる噂がありましてのう」

美穂子「ねっと、ねっと……ああ、『いんたぁねっと』のことね? そこでなにか?」

まこ「曰く、『次期牌のお姉さん候補ナンバーワン』こと、大宮の福路美穂子プロには」

まこ「『超絶イケメンかつ高身長で家事万能さらにはさる由緒正しき名家に仕えるパーフェクト執事さん』な彼氏がおる――と」

美穂子「えっ」

久「……」ニヤニヤ

ゆみ「///」ワクワク


まこ「久、そのへんにしておかんか。なんもかんもわかっとるくせに」

久「いやいや、仮にあの人だとしても面白い話であることに変わりないでしょ」ニヤニヤ

ゆみ「なっ! お相手の方を知ってるのか!?」ガタッ

まこ「いい食いつきっぷりじゃのう加治木さん……」

久「清澄にも縁のある人でね。ほら、龍門渕の執事さん」

久「うちの後輩……前に須賀って男子の話したでしょ? その子の師匠筋に当たる人なのよ」

ゆみ「……そんな人がいたような、いなかったような」ウーン

まこ「鶴賀とはあまり縁のない人でしたからね。覚えとらんでも無理ない」


美穂子「……」ポカン

久「美穂子ー美穂子ったら聞いてるのーほらなんか言ってみてよ美穂子ー今どんな気持ち美穂子ーなんなら馴れ初めとかノロケとか聞かせてよ美穂子ー」ウッキウキ

美穂子「……」

ゆみ「こいつこういう時本当に楽しそうだな」

まこ「申し訳ない、こんな先輩で」

美穂子「……」

久「ねー美穂子ってばー」

美穂子「……私と萩原さんが、お付き合いしているという、噂……?」ボソッ


まこ(あー……シロだな)

久(なんだ、この反応ならシロね。まあそうだとは思ってたけど)

ゆみ「ミホ、ミホ? どうかしたのか、ミホ?」ユサユサ

美穂子「……」

美穂子「……」

美穂子「……」

美穂子(´・ω・`)

三人「「「えっ」」」


ゆみ「な、なんだそのリアクションは? 顔は?」

久「もっとこう、顔真っ赤にするとか、泡食って必死乙wwwwwwな言い訳するとかあるでしょ?」

まこ「ちょっと黙っとれわりゃあ」

美穂子「……私のような年端もいかない小娘との間に、こんな根も葉もない噂を立てられて」

美穂子「執事さんに大変な御迷惑をおかけしてしまいました……」(´・ω・`)

まこ「いえ、実名を晒されてる分、迷惑は福路プロの方が多く被っとると思いますが……」

美穂子「ねえみんな、私どうしたらいいんでしょう? こんなことで折角できたお友だちを失うことになったら……ううっ」(´;ω;`)

ゆみ「ええええええええええ……」

久(しまった話が予想外の方向に)


prrrrrrr!


美穂子「あら? ご、ごめんなさい、出ます。ええっと、確か鷺森さんの話では、ここを押すと」ピッ

三人(((ほっ)))

美穂子「も、もしもし。こちらは福路美穂子の電話です」オソルオソル

ゆみ(いいタイミングで電話がかかってきてくれた……)

まこ(これ以上ないタイミングじゃったのう……)

久(誰だか知らないけど助かったわ……)

美穂子「あ、執事さん。いつもお世話になってます」ニコ

三人「「「!?」」」ビクッ


美穂子「元気がない? い、いえ、そんなことはありませんよ?」

美穂子「……執事さんには隠し事ができませんね」

美穂子「実はこれこれこういう噂があると、今友だちから聞かせてもらって」

美穂子「ええ、はい。本当に申し訳ありません。さぞ不快な思いをさせてしまったことでしょうね」

美穂子「……」

美穂子「はい。そうですね。確かにあなたの仰る通りです」

美穂子「それでは。これからもずっと、私のお友だちでいてくださいますか?」

美穂子「……うふふっ。嬉しいです。それで、元々のご用件というのは……?」


三人「「「……」」」


シーーーーーン


久「……この店に今、私たち以外の客は」

まこ「……まばらにはおるが、どれもこれも見知った顔じゃ。常連客ばかりじゃぞ」

ゆみ「……え。なんだこの状況。私はなにに巻き込まれようとしているんだ?」

久「ゆみ、受け入れなさい。これが執事という神話生物に関わってしまった者の、逃れ得ぬ宿命なのよ」

ゆみ「執事ってなんだよ(哲学)」


TV『次のニュースです。日本麻雀連盟によって新たに認可されたクラブチームの発足会見が、これよりここ長野モンブチーホテルのロビーにて……』

まこ「ん?」

ゆみ「ああ、店のテレビか。例の龍門渕トウカーズのニュースだな」

久「なかなかどうして、狂気に満ちたネーミングセンスね……って、あれハギヨシさんじゃない?」

まこ「えっ」

透華『我がチームのモットーは一にも二にも目立つこと! とにかく目立ってなんぼですの!』

ハギヨシ『……』ニコニコ

ゆみ「ああ、龍門渕の後ろに控えてるあの人か。思い出した」

久「……」

まこ「どうした、珍しく顔色が悪いぞ。なんぞ拾い食いでもしたか」


久「いや、あのテレビの会見……端っこに……」カタカタ

ゆみ「端っこに?」



久「……『LIVE』、って」



まこ「なん……だと……」

ゆみ「……」クルッ

美穂子「そうなんです、こちらのお羊羹が絶品で。執事さんの手作りに勝るとも劣らない……もう。変なところで負けず嫌いなんですから」クスクス

ゆみ「……」


久「……」クルッ

透華『ここで我が龍門渕トウカーズのチーム公式ソングを発表いたしますわ! その誉れ高き曲名は「ころたんイェイ~」! ハギヨシ!』パチン

ハギヨシ『はっ。こんなこともあろうかとオーケストラ楽団を待機させておきました』ペコ

まこ「……」クルッ

美穂子「そうですね、はい。機会があったらご案内いたしますね? その時は天江さんや華菜、鷺森さんも一緒に……」ニコニコ

三人「「「……」」」

久「……私たちは今日ここで、なにも見なかったし、聞かなかった。いいわね?」

ゆみ&まこ「「」」コクコク


カン!


??「長野三年勢でただ一人ハブられても泣かないぞ」

ごめんなさい、書き終わった後で気付きました
ゆみ先生の個人レッスン編にもそろそろ入りたいですし、彼女にも出番を上げたいですね
積極的に衣と絡めていきたいところです

ではご一読ありがとうございました

おつおつ!
ともきーならリアルタイム音声合成ソフト作成して誰か代役させるくらいできそうだけど、ハギーの分身とどっちが納得しやすいかと言われると…

棟居大将・・・いやなんでもないです

乙です
ハギヨシなら実態を持った分身くらいできるはず、ひょっとしたらLIVEの方が分身という可能性も……
それよりもチーム名、そしてチーム公式ソングを聞いた衣の反応は一体

>>146>>151
真実はあなたの心の中に

>>150
そんなん考慮しとらんよ(無慈悲)


では今週もぼちぼち始めていきましょう


〈彼氏彼女のアドレス事情〉


優希「というわけでアドレス帳晒そうぜ!」

京太郎「おい……ちょっと待てよ優希。そういうイジメはさすがにどうかと思うわ。引くわ」

和「優希、それはいくらなんでも残酷に過ぎるとは思いませんか。ドン引きです」

咲「なんで二人ともこっち見ながら言うのかな?」

京太郎「泣くなよ、咲。俺はお前のこと、大事な大事な腐れ縁だと思ってるからさ」ポン

和「たとえあなたがどれほどアレでアレがアレするアレな子だったとしても、あなたは私の親友です。絶対に見捨てはしませんからね」ポン

咲「ねえやめて!? そんな優しい目向けられても期待には添えられないからね!?」


優希「さっちゃんアドレス帳に関しては自信あり?」

咲「まあね」フフン

京太郎「普段アレな分ここで取り返せるからな」

和「もう普段から雀卓持ち歩いて、それで他人とコミュニケーションとればいいんじゃないですかね?」

優希「雀士と道端で目が合った瞬間麻雀バトルを仕掛けるのか……」

京太郎「ポケモントレーナーかなにか?」

和「それで勝利して財布を巻き上げた挙句アドレスGET、と。恥を知りなさい!」クワッ

咲「財布は巻き上げないよ!」クワッ

和「他の部分も否定しなさい」


咲「さっそく私からいこうかな。ぼっちじゃないよー」ポチポチ

咲「というわけで、はい、まずは姉帯さん」

京太郎「おお、本当にあった」

咲「まだ半信半疑だったの!?」

優希「どうどう。次も見せてちょ」

咲「淡ちゃんでしょ、穏乃ちゃんでしょ、あと春の全国4位の子」

京太郎「個人戦決勝卓メンバーだな」

和「全国4位の子? なぜそんな呼び方を……」

咲「開発中なので名前が設定されておりません。二年生だからね」

優希「システムメッセージか」

京太郎「開発中(いつか完了するとはいってない)」

和「なにを言ってるんですかあなたたちは」


咲「長野系列だと池田さんに加治木さんに天江さん。いつかまた卓を囲みたいなぁ」

和「去年は加治木さんに代わって妹尾さんが大将でしたね」

咲「そうそう、妹尾さんのもあるよ。ほわほわしてて話しやすい人なんだー」

咲「それ以外じゃあ、そうだね……さっきの姉帯さんとかとも割とよく話す方かな」

優希「さっちゃんと姉帯先輩の会話とか超聞いてみたい」

咲「北海道の獅子原さんに鹿児島の石戸さんときて、最後にお姉ちゃんお父さんお母さん、っと」

咲「他にもいるけど、おおよそこんな感じ?」

京太郎「こうして見る限りほとんど一緒に卓囲んだ相手だな……」

和「本当にあなた、肉体言語ならぬ麻雀言語で語り合ってるんですね……」

咲「いやあそれほどでも///」


優希「ん? いや、待って。さっちゃんと打ったのにアドレスないのがいるじぇ」

京太郎「そういや臨海の大将がいないな。一昨年対戦したのに」

咲(※アニメ版個人戦は考慮されておりません)

和「ネリー・ヴィルサラーゼさんですね。今年も大将を務めると聞きましたが」

咲「あー、いや、その。外人さんとのコミュニケーションは、さすがに麻雀通してもハードル高いかなーって」テヘッ

優希「あいつ日本語ペラペラだよ」

咲「えっ」

和「……まさか、同卓したのに気付いてなかったんですか」

咲「……~~♪」ピューピュピュー


優希「だがここで少し待ってほしい。もっと重要な人を我々は忘れているのではないだろうか」

咲「」ギク

京太郎「……? あ、末原さん!」

咲「」ギクギクッ

和「照さんのこともあって因縁浅からぬ仲のはずですよね、あなたたち」

京太郎「でもアドレスはないのな」

咲「あ、あはは。ほらさ、もうさ、互いに関わらない方が人生幸せに送れそうだしさ」アセアセ

優希(でもそのうち関わることになる気がする。なぜか。絶対)


咲「ほ、ほらほら私はこれで終わり! 次誰かいってみようよ!」アセアセ

和「では私が」ポチ

京太郎「龍門渕の杉乃さん、風越の文堂さん、鶴賀の東横さんか」

優希「おなじみ四校部長連合だね」

和「いつおなじみになったのかは知りませんが……プライベートでも仲良くさせてもらっています」

咲「私たちといない時の和ちゃんかぁ。どんなことして遊ぶのか気になるなー」ニヤニヤ

優希「いっぺんぐらい私らも混ぜてくれよぅ」ニヤニヤ

和「……言っておきますけど、彼女たちはみな常識人ですからね?」


京太郎「失敬な! 人が常識人じゃないみたいに言いやがって!」バン

京太郎「ちょっとおっぱいが好きなだけの模範的な男子高校生だぞ俺は!!」

和「だから会わせたくないんですよ!! 特にあなたを! 特に桃子さんに!」

京太郎「どうどう」

和「はあ……お願いですから、私の貴重な安らぎの場を奪わないでください」

咲「えっ、和ちゃんそれって……」

優希「私たちと一緒じゃ安らげないってのか!?」

和「血圧が上がる一方ですよ!!!」バン


和「……その、もちろん。私にとって一番の親友は、あなたたち三人ですけれど……」ボソボソ

咲「えっなんだって?」

優希「えっなんだって?」

京太郎「えっなんだって?」

和「わざとらしく難聴発動するのやめてください!!!///」

優希「いや~やっぱのどちゃんのデレは最高だな~」ニヨニヨ

京太郎「わざとやってんじゃないかってぐらいあざといんだけどな~」ニヨニヨ

咲「それがまたいいんだよね~」ニヨニヨ

和「///」プルプル


咲「さ、さ。和ちゃんのアドレス帳もっと見てみよう!」

和「ぐすっ」イジイジ

優希「よしよし」ナデナデ

京太郎「五十音順でだーっといくか。赤土晴絵、愛宕絹絵、新子憧、天江衣、岩舘揺杏、門松葉子、鷺森灼、沢村智紀、高鴨穏乃、田中舞、萩原??、花田煌、松実玄、松実宥、真屋由暉子、宮永照……」

咲「……ツッコミどころが多いね」

優希「まず聞いたことのない名前があるんだけど」

和「……愛宕さん、天江さん、門松さん、田中さん、萩原さんについては、経緯は色々ですが、かいつまんで言えばエトペン関係で知り合いました」

京太郎「エトペン縁結びスキルたけーなオイ!」

和(門松さんと田中さんについては謝罪を受けたことがきっかけでしたが……まあ、今言うことではないですね)


咲「沢村さんの名前もあるね」

優希「それなら私も合宿でゲットしたじぇ」

和「あの人初めて会う人にはとりあえずアドレス交換から入りますからね」

咲「……私交換してないんだけど」

優希「だってさっちゃん初めて会う人からはとりあえず逃げるじゃん」

咲「がふっ」

京太郎「萩原??ってなんだよ……」

和「下の名前知りませんし。須賀くんは知ってるんですか?」

京太郎「……そういえば俺も知らないな」

咲「これ以上この話題に踏み込むとSAN値削られそうだからやめにしない?」


優希「阿知賀勢と花田先輩、照先輩はいいとして、有珠山の二人はなんだこれ?」

咲「真屋さんとは一年の時同卓してたけど、岩舘さんとはなんか関わりあったっけ?」

和「……真屋さんと組んでアイドル界に革命を起こさないか、と岩舘さんに誘われました」ボソ

咲「ほう」ガタッ

京太郎「グラビアデビューは任せろ」バリバリ

優希「よし、今からでも西田さんに売りこめば」ピポパ

和「しませんっ!!! 丁重にお断りさせていただきましたっ!!」


優希「んじゃー私の番だな」

京太郎「出たな真打ち」

和「優希のコミュニケーション能力は尋常じゃないですからね」

咲「友だちの友だちは友だち理論を適用すれば私のコミュ力も尋常じゃないことに……!」

和「なりません」

咲「あうあう」

優希「あはは。えー、まず長野で池田だろ?」

京太郎「さんをつけろ」

和「さんをつけなさい」


優希「へーい。風越のほっしゃんにミカだろ、鶴賀のステモだろ、モンブチのあゆちゃんに、平滝の数ちゃんだろー」

京太郎「いや誰だよ。特にほっしゃん」

和「おそらくは文堂『星』夏さん、加藤ミカさん、東横桃子さん、杉乃歩さんに南浦数絵さんかと」

咲「ああ、星でほっしゃん……」

優希「先輩だとモンブチのノッポこと井上先輩、それにさっき話が出た沢村先輩と、天江先輩」

咲「衣ちゃ……天江さん何気に交友広いなぁ」

京太郎「今さらだけどあの人携帯持ってんのな」

和「管理はきっと執事さんがしてるんでしょう」

優希「ドム……じゃなかった深堀先輩とご存知福路先輩。鶴賀の先鋒津山むっきー先輩」

和「一部不適切な表現があったことをお詫びいたします」


優希「よっしゃこのまま全国編突っ走るじぇー。阿知賀のあこちーしずのんクロ先輩、白糸のあわあわと亦野先輩照先輩、永水のはるると神代先輩、有珠山のおっぱいとナルガクルガ先輩」

京太郎「おい最後」

優希「冗談冗談、ほんとはユッキとなるちゃん先輩だじぇ」ケラケラ

和「本内さんとか下手すると天江さん以上に先輩だと思えませんからね……小動物っぽくて」

優希「まだまだいくじぇ! 姫松のボム……もとい上重先輩に愛宕姐さん! 覚王山の対木もこっち! 宮守の小瀬川先輩エイスリン先輩! 臨海の辻垣内先輩メグ先輩ねりりんほえほえ!」

咲「なんで臨海が一番多いの!?」

京太郎「ほえほえとねりりんは本当に誰なんだよ!」

和「……おそらく、ハオ・『ホェ』イユーさんとネリーさんなんでしょうね」

優希「辻垣内先輩とは対局して、ほえほえねりりんとは同級生のよしみで、メグ先輩は東京でラーメン食べ歩きしてたら偶然会って意気投合した」

咲「このコミュ力には思わず私も苦笑い」


優希「あと千里山の二条」

和「なんでそこだけ呼び捨てなんですか!?」

優希「こういうツッコミが期待できるから。ツッコませるだけツッコませたら後はいずみん呼びだけど」

和「どういう星の下に生まれた人なのかだいたいわかりました……」シクシク

優希「そして! なんといっても! みんな大好き!」

優希「我らが聖人花田煌先輩だああああああああ!!!」

咲「早くも大学麻雀界にその名を轟かしつつある名コンビ、新道寺は『鶴花』の片割れだね」

和「あの人はですね……本当にもう、私の知る限り最高の人格者です……染谷先輩以上です……」

京太郎「染谷先輩信者の和の口からそう言わせるたぁ相当だな」


優希「これにて私はターンエンド! それじゃー最後は……」

京太郎「ちょっと待ってくれ」

咲「え?」

京太郎「俺は今とんでもないことに気付いてしまった」

咲「とんでもないこと……?」

和「どうせロクでもないことなんでしょう」

京太郎「ロクでもなくねーよ! 俺にとっちゃ大事なことだよ! いいか!」ビシッ


京太郎「お前らこんなにたくさん! 女の子とネットワーク持ってるんだから!」

和「……だから?」

京太郎「誰か一人ぐらい、俺に紹介してくれって話だよ!」ドン!

優希「は?(威圧)」

咲「ないわー」

和「冗談も休み休み言ってください」

京太郎「今日一番の当たりの強さを感じるんだけど!?」


京太郎「なに!? 俺今そんなアレなこと言った!?」

優希「言ったわボケ」

和「なにが悲しくて大事な友人をあなたごとき色情魔に差し出さなければいけないんですか」

京太郎「お前らなんか怖いよ! 急にどうした!?」

咲「生贄ならお姉ちゃんを差し出したじゃん。それで我慢しよ? ね、京ちゃん?」

京太郎「照さん生贄だったの!?」ガーン

優希「京太郎が照先輩への生贄であり、照先輩が京太郎への生贄である、と」

和「Win-Winの関係ですね」

京太郎「俺の一人負けだよ!! つーか俺にも選ぶ権利ぐらいあるわ! なにが悲しくてあんな残念系プロと!」


照「くしゅん!」

恭子「ちょ、やめえ! くしゃみする時人に向いてんなや!」

照「ふふ。どこかで誰かが私の噂をしているとみた」ニヤニヤ

恭子「どーせロクな噂とちゃうで。ほれちり紙」

照「ありがと恭子」チーン

恭子「早くきーひんかな須賀なんとかクン……)ハァ

照「ハロウィン♪ ハロウィン♪」ウキウキ

恭子「スレ的な時間軸はまだ4月やけどな」

照「」ガーン


京太郎「もっといるだろ! 石戸さんとか真屋さんとか神代さんとか松実(姉妹)さんとか愛宕(妹)さんとか妹尾さんとか沢村さんとか滝見さんとか上重さんとか!!」

優希「うーんこの『とりあえずおっぱい並べました』感」

咲「あ、でも長野で同級生で全然ステルスしてないおっぱいな東横さんとか、悪くないかも……」ボソ

京太郎「」ガタッ

和「ちょっと咲やめてください!」

京太郎「そういや今度鶴賀と練習試合だったな!」ウキウキ

和「ああああああそういえば!! でもダメです! ダメですからね須賀くん! だいたい桃子さんは加治木さん一筋です!」


優希「あ、ガチでそっちの人なんだ」

和「うっ。い、いえ、ガチかどうかまではわかりませんが……」

京太郎「まあガチ度で言えば新道寺のあの人とか千里山のあの人とかの方が確実に上だもんな」

優希「サイドAマジぱねえ」

咲「私加治木さんと話したことあるけど、東横さんは加治木さん一人っていうより、先輩みんなに懐いてたって聞いたよ?」

咲「津山さん、妹尾さん、蒲原さん、加治木さんに子犬みたいに懐いてて、その中でも2コ上の二人に特にベッタリだったって」

和「……合ってます。その二人が卒業したら津山さん妹尾さんにだだ甘えするようになりました」

京太郎「くそっあのおっぱい甘やかしてみてえ!」

和「させませんよ!? 絶対させませんからね!?」


咲「ちょっと話ずれたけどオチにいこっか」

京太郎「俺オチ扱いかよ」

優希「さーてスマホを拝見……あれ、知ってる名前全然ないな。意外なようなそうでもないような」

咲「登録件数自体は優希ちゃんにも劣らないのにね」

京太郎「インハイに出るような女子とは接点ないんだからしょうがないだろ……」

咲「あ、懐かしい。内木副会長の名前があるよ。こっちは中学時代の友だちだね」

優希「ハギヨシさんを始めとする龍門渕勢発見! なんだ女友だちいるんじゃんかよー」

和「……」


京太郎「モンブチはなー、確かに知り合い多いんだけど……ハギヨシさんにアタック禁止されてんだよ」

咲「へえ?」

京太郎「あの人にとっちゃ仕える主人2人と手塩にかけた弟子4人だからなぁ」

京太郎「俺が一人前になったら考えないでもないって言われたけど」

咲「京ちゃんでまだ半人前判定なのか(困惑)」

優希「ハードル高すぎぃ!!」

和「……」

優希「? のどちゃんさっきから静かだけど、どうかした?」


和「須賀くん」

京太郎「あい?」

和「この、『ま』行にしれっと紛れこんでいる……『松実玄』はなんですか」

京太郎「……」

咲「あっ」

優希(察し)

京太郎「ふっ」

和「『ふっ』じゃないんですよ『ふっ』じゃ!! どういうことなのか納得いく説明をなさい!!」


京太郎「そうだな。俺とあの人との関係を、一言で表すとするならば――」

京太郎「同志、かな」フッ

和「……7月の奈良短期合宿、やめにしましょうか」

京太郎「おうふざけんなこら! 折角の同志クロチャコフとの貴重なオフ会の機会が!」

京太郎「こちとら新情報『新子さん隠れ巨乳説』の真偽を確かめないといけないんだぞ!」

和「人の幼馴染相手になにをしでかそうとしてくれてるんですか!! オフ会なら二人で勝手にやってなさいこの変態スガーリンッ!!!」

京太郎「な、なぜ俺のHNがわかったんだ!?」

和「それで合ってるんかいッ!!!」

優希「ああ、とうとうのどちゃんのキャラが崩れた」

咲「……キャラならスレが始まった時から崩れてた気もするけどね」


カン!

人間関係整理回でした
整理とか言いながら風呂敷広げてとっちらかしただけな気もしますが
まあ今後はこの中からもぽつぽつネタを拾っていくことになるでしょう
もし万が一、この辺が気になる、みたいなのあったら遠慮なく書き込んでやってください

それではご一読ありがとうございました

淡が2位なのかシズが2位なのかどっちだろ?

乙ー。絹恵ェ…

>>177は松実(姉妹)って言ってるのに実際アドレス持ってるクロチャコフとの関係性は同志が先に来てる時点で
本気で言ってるんじゃなくあくまでじゃれ合いなんだなぁ、という事がよくわかる。

4人のかけあいがいいなぁ
ここの和はいきいきしてるなぁ

>>206
たぶん逆じゃね?
>>205が言ってるのは
つまりおっぱいおっぱいうるさかったり紹介しろとうるさかったりするのはもはやポーズになっていて
京太郎にとって『咲和優希と過ごす空間・時間>> ( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい!>>>>おっぱいな恋人欲しい気持ち』になってるんじゃないか
ということだとおもた

つい京太郎周りに行きがちだけど
清澄阿知賀白糸台みたいにそれぞれの学校の2年後ってのをもっと頑張って描いて欲しかったりする
千里山とか姫松みたいに部が脈々と続いてそうな所は特に

>>201
いずれ語る時も来るでしょう
が、この二人を含めて全国上位陣はほぼ実力伯仲なので、誰が優勝してもおかしくありません
テルテル一強時代とは違うということですね

>>202
すまぬ……すまぬ……
ひろえときぬえとまさえが違う『え』なのは覚えてたんですが、はるえとも違ったんですね
二度とこのようなことがないように気を付けます
というわけで絹ちゃんにサッカーボールキック食らってきます

>>205 >>207
鋭いですねー
正確には「咲和優希との友情≧おっぱい>彼女」ぐらいのものですがだいたい合ってます
さらに言うとこのポーズを咲ちゃんだけは100%見破ってます
他の二人は50%ぐらい「おっぱいおっぱいうるせーなコイツ」と思ってます
年季の差ですね

>>209
まったく仰る通りです、すいません
ちょっと離れすぎてた感があるので近々鶴賀編、その次は関西二強のどちらかをやりましょう
なるべく早めに


長々とすいませんでした
多くの反響をいただき大変ありがたいです
ですがすべてのネタを拾っているとキリがない、という点だけは予めご了承いただきたく思います
ではぼちぼち始めしょう


〈彼氏彼女のアドレス事情2〉


優希「えー、ここでモニタの前のみなさんからお便りが届いています」

和「いえ、意味がわかりません」

咲「要するにアドレス晒したんなら中身も晒そうってことだね!」

和「いえ、なにも要約されていませんが」

京太郎「まあまあ和、とりあえずなんかメール見せてよ」

和「いえ、まったく釈然としませんが……」ポチ

和「ふむ、これなら見せても問題ないでしょう。メールじゃなくてLINEですけど」

優希「どれどれ? お、グループチャットか。例の部長連合だね」


モモ『唐突だけど身近なプチ不幸自慢はじめるっす
    麻雀部の三年が私一人しかいない』

あゆ『先代の面々が凄すぎたせいで部員の私に対する

    期待感が半端ない。特に筆頭執事とメイド長
    私は瞬間移動も分身もできないって言ってるでしょ!?』

のどっち『SOA』

文堂『部長なのに影が薄い』

モモ『ケンカ売ってるんすかブンさん』

文堂『ネタにもならない影の薄さなんだよ……』

のどっち『同級生がアレ。もういろいろとアレ
      誰かアレらをなんとかしてください』

あゆ『アレって言われても具体的な説明がないとなんとも』

のどっち『具体的な説明をすると部の著しいイメージダウンに
      繋がるレベルでアレなんです
      ああ花田先輩と染谷先輩が恋しい』

モモ『清澄の闇は深いっすね』


優希「……」ポチ

京太郎「……」

咲「……」

和「……」ニコッ

優希「次行こうか!」

京太郎「おうそうだな次行こう!!」

咲「優希ちゃん姉帯さんが気になるって言ってたよね!!! メール見せてあげる!!!」

和「うふふふふ」ニコニコ


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【From】姉帯さん
【Sub】インターネットがきたよー!!!!!!
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咲ちゃん咲ちゃん!!!
とーとーウチにもインターネットが届いたよー
!!!
ちょー嬉しいよー!!!!
思ってたより軽いんだね!!!!!
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--------------------------------------

【From】姉帯さん
【Sub】Re:Re:インターネットがきたよー!!!
!!!!
--------------------------------------

うん?
違うのー?
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--------------------------------------

【From】姉帯さん
【Sub】Re:Re:Re:Re:インターネットがきたよー
!!!!!!!
--------------------------------------

インタんネットって奇怪のことじなかったんだ
ちょーひずかしいよー
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咲「はぁ……(恍惚)」

京太郎「おいおい天使か」

優希「かわいい(かわいい)」

和「がふっ」

優希「ああっ! のどちゃんの持病が!」

和「アネタイサンカワイイ」

咲「そんな応用利く持病だったの!?」ガーン

京太郎「んなこたどうでもいいから続き見ようぜ!」


--------------------------------------

【From】姉帯さん@かわいい
【Sub】ネト麻で勝てないよー(T_T)
--------------------------------------

追っかけリーチしても裸単騎にしてもうまくいか
ないよー(・へ・)
咲ちゃん先生、コツを教えてくださいっm(__)m
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優希「ダメだこの人基本かわいい」

和「個人的には咲が先生面をしているのがどうかと思います。あなた人に教えられる側だったでしょうに」

京太郎(あ、戻った)

咲「次! 次行こう!」アセアセ


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【From】姉帯さん
【Sub】知ってる!?!?
--------------------------------------

マンボウさんってビックリすると死んじゃうらし
いよーΣ(T□T)
ちょーかわいそーだよー(T_T)
今度水族館行ったら応援してあげなきゃっ
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
--------------------------------------


京太郎「あっ……」

優希「マンボウ逃げて超逃げて」

和「岩手にマンボウのいる水族館があるのでしょうか」

咲「そういうマジレスはちょっと……」


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【From】姉帯さん@ちょーかわいー
【Sub】フフ……邪王真眼を持たぬ者にはわか
るまい……
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って言ってみてってシロに言われたんだけど、
なんのことだかわかるー?( ・◇・)?(・◇・ )
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咲「……」

優希「……」

和「……」

京太郎「そこで俺を見るな」

咲(多分石戸さん経由で狩宿さんにも見せられたんだろうなぁコレ)


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【From】姉帯さん@闇炎抱消
【Sub】有名人!!!
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龍門渕透華さんに会ったよー!!
咲ちゃんと同じ長野の人だよね!?
サインもらっちゃった、えへ、えへへへへー
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【From】姉帯さん
【Sub】ねえねえ
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長野ってどんなところかなー?
山いっぱいで岩手みたいなとこなのかなー?
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--------------------------------------

【From】姉帯さん
【Sub】さぷらいずだよー!
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明日の夕方5時ごろ、TV見ててほしいな、ほし
いなっ
きっとみんなびっくりするよー
私は今からどっきどっきだよー
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優希「ん? さっちゃん、最後のこれなに?」

咲「わかんない。昨日届いたメールなんだけど……」

京太郎「都合よく今5時だな。どれどれ」ピッ

和「麻雀部がある程度の実績を残したがゆえに増えた部費で中古とはいえTVを購入したのは正解でしたね」

優希「説明乙」

透華『我がチームのモットーは一にも二にも目立つこと! とにかく目立ってなんぼですの!』

咲「あ、龍門渕さんだ」

京太郎「例のトウカーズか。そういやはじめさん、記者会見今日だっつってたな」

和「なかなかに狂気を孕んだネーミングセンスですね……って、え?」

優希「!?」ガタ


ダヴァン『テキサスハンターズから移籍してきまシタ、メガン・ダヴァンデス。ニッポンのみなさん、お久しぶりデース!』

優希「め、め、め、メグ先輩っ!? あの人なにやってんの!?」

ダヴァン『デース! 最近デース口調のキャラがニッポンで流行っていると聞いたデース! アメリカ艦の実装まだでースカ!』

優希「やかましいわ!」ビシッ

和「ゆーきゆーき、TVにツッコミを入れるのは典型的な関西人の特徴です」

優希「ぐっ……愛宕の姐さんに毒されたじぇ」

ダヴァン『移籍の決め手でスカ? ラーメンデス。長野にはチャンポンというおいしいラーメンがあると聞いたデース!』

和「ダヴァンさんそれ長崎です! 騙されてますからっ!!」ビシッ


京太郎「ってことは、この流れで行くと……?」

咲「っていうか、うん。目立つね、もう、そこにいるだけでめちゃくちゃ目立ってるよね」

豊音『い、いい、岩手の宮守から来ました、姉帯豊にゃっ』


シーーーーン


豊音『うう……噛んでゃ』ヒリヒリ

咲(かわいい)

京太郎(かわいい)

優希(かわいい)

和(かわいい)

TV(かわいい)


京太郎「さっきのメールはこういうことだったんだな」

咲「姉帯さんがプロで、しかも長野に! 後でお祝いのメールしなきゃ!」ワクワク

和「全員がインハイ経験者ですか……三部リーグとはいえ面白いチームになりそうですね」

優希「でもこれで6人だろ? ちょっとプロチームとしては頭数が物足りな」



智美『ワハハ。なんか成り行きでプロ契約結んだ蒲原智美だ。よろしくお願いするぞー、ワハハ』



咲「!?」

京太郎「!?」

優希「!?」

和「!?」


カン!


〈龍門渕トウカーズメンバー紹介〉


【龍門渕透華】
オーナー兼選手兼監督。
目立ちたいという動機でゴテゴテと肩書きを増やしたみんなのお母さん。
最終目標はトップリーグ昇格を果たしてのちトッププロとなった衣を迎え入れ、日本の、そして世界のトップをとること。

【国広一】
本業メイドのアマチュア契約(歩合給のみ)選手。
高校卒業後、某執事から免許皆伝を受け正式にメイドとして就職。
広大な龍門渕屋敷の切り盛りを任されるなど順調に人間をやめていっている模様。

【井上純】
料理の専門学校に通うアマチュア契約選手。
風の噂では遠月学園とかいうところに特別編入したらしい。
二足の草鞋を履く身で好待遇をもらうのは身内の甘えである、と一、智紀ともどもプロ契約(固定給)を断った。

【沢村智紀】
インカレとは縁のない理工系大学へと進んだアマチュア契約選手。
謎のコミュ力によって形成された手広い人脈を活かし、メンバー集めに尽力した。
中でも後述のコーチを引っ張ってきたのは超絶ファインプレーである。


【熊倉トシ】
プロチームの立ち上げに絶対必要な連盟公認のライセンスコーチ。
事実上のトウカーズ監督。
宮守麻雀部が廃部になってからは隠居暮らしをしていたが、智紀のネットワークに引っ掛かり、透華のアグレッシブな勧誘に口説き落とされた。

【姉帯豊音】
岩手の山奥からやってきたちょー大型選手(プロ契約)。
高校卒業後は実家に戻って農業を手伝っていたが、嫁の貰い手を心配した両親と戦力が欲しいトウカーズの思惑が一致。
再びトシさんに連れ出されて長野の山奥までやってきた。

【メガン・ダヴァン】
まさかのアメリカからやってきたプロ契約選手。
母国に帰ってからもそれなりの成績を残していたが、まさかの日本最下部リーグ移籍。
口説きに行った透華も「まさかこの女が来てくれるとはッッ」状態だったらしい。

【蒲原智美】
運命に導かれたプロ契約選手。
高校卒業後は実家の商店を手伝っていたが、そこそこ裕福な家のため本当に「お手伝い」程度のことしかしていなかった。
「なんか縁がありそう」という理由で勧誘され、「なんか面白そう」という理由で契約を結んだ。
衣と合流するまで最速で2年。
トウカーズの明日はどっちだ!

トウカーズメンバーとか考慮しとらんよ状態だったので急遽考えました
風呂敷広げたおかげで適当にやっても他のところと設定がつながるのは楽しいですね

本日はさらに一本、ちょー短いのやって終わりです


〈とある二人の哀しき事情・真正アラサー編〉


はやり「……昔ね」

健夜「うん」

はやり「中学に上がったばっかり、ぐらいの時だったんだけどね」

健夜「うん」

はやり「友だちの家に何人かで遊びに行ってね、叔父さ……まあ、保護者さんに会ったことがあるんだ」

健夜「まあ、普通にあることだよね、うん。大根一つください」

はやり「あ、私は牛スジ追加で」

店主「あいよ」


はやり「それでね、私たち中学生だからさ」

健夜「うん」

はやり「その人のこと、当然『おじさん』って呼ぶわけじゃない?」

健夜「そりゃあそうですね、うん」

はやり「そしたらね、そのおじさんが言うにはね」

健夜「うん」

はやり「『俺まだ20代だよ!! おじさんなんて呼ばれる歳じゃないよ!!!』……って」

健夜「……」

店主「……」


はやり「まあね、そのおじさんもね、本気で怒ってる風じゃなかったからね」

健夜「……」

はやり「みんなして、おじさんおじさーん、ってからかってね」

健夜「……」

はやり「何日かしても『○ちゃんのおじさんかわいかったねー』って、笑いの種になってたんだけどね」

健夜「……」

店主「……」

はやり「……」










はやり(30)「今思うと全っっっっっ然笑えない……」ズーーーーーーン

健夜(29)「……」ポン

店主「……」ポン

はやり「今度帰省したら謝りに行こう……」


カン!

記念すべきすこやん初登場回(多分)となりました
偶然にも本日11月7日は小鍛治健夜さんの誕生日です、おめでとうございます
29に1足せるよ、やったねすこやん!

この流れで次回はアラサープロ軍団VSマネージャー京太郎です
現状はあくまでIFルート扱いですけどね
ご一読ありがとうございました


〈てるてるくおりてぃー〉


京太郎「下世話な話になるんですけど」

照「なに?」

京太郎「仮に俺がマネやるとしたら、給料の方はどのぐらいもらえるものなんですかね?」

照「……考えてなかった」

京太郎「おい」

照「時給制だと計算めんどくさいから固定給でいい?」

京太郎「まあもらえるならなんだっていいですけど」

照「じゃあお菓子の現物支きゅ」

京太郎「そのお菓子用意するの多分俺です」


照「めんどくさいなぁ。じゃあ私の年俸の10%ぐらいでどう?」

京太郎「んな適当な。しかも10パーて」

照「低い?」

京太郎「高すぎです。ただでさえ所得税とかなんとかで何割か持ってかれるでしょうに」

照「そうなの?」キョトン

京太郎「そうなのじゃねーよアンタの給料のことだろうが!!」

照「でもほら、消費税が今度10パーになるらしいし、ちょうどよくないかな」

京太郎「なんで税上げと同時に支出増やしてんだこの麻雀バカ一代がぁ!!!!」


照「じゃあ間をとって8パーで」

京太郎「どことどこの間ですか」

照「まあまあ。須賀くんの働きが私の成績に直結する、って理屈を付ければ」

京太郎「知らず知らずのうちにそんな重大な任務仰せつかってたんですか俺」

照「君と私のお給料がシンクロするのも、これなら妥当なことだと思えなくもないと思うよ」

京太郎「なんつー屁理屈だ……」

照「私これでも日本麻雀界のホープだから。なにかあったら責任とってね」フンス

京太郎「嫌なプレッシャーのかけ方すんじゃねええええ!!!」


京太郎「で? 肝心の、照さんの年俸はいくらなんですか?」

照「4000万円」

京太郎「」

照「あ、でも須賀くんを雇うのは来年からだから……うん。多分1億乗るんじゃないかな」

京太郎「」

照「すると1億の8%だから、ええっと…………………………実に800万が須賀くんのお手元にっ。ボロ儲けだよ、やったね」

京太郎「……やっぱ現物支給でお願いします」


カン!

皆さまのレスを参考に30分程度で仕上げたネタなので、本当に現物支給になるわけじゃあありません
多分

では本チャンいきましょう
アラサーVSプチ執事です


〈たとえばこんな照ルート(ペットEND編)〉


※現状本編とは関係ありません、あくまでIFです


健夜「……」ジー

はやり「……」ジー

理沙「……」ジー

晴絵「……」ジー

京太郎「あの、なんなんですかこの状況」

照「京ちゃん、とりあえず自己紹介」

京太郎「京ちゃんやめい」


京太郎「えー、○×大学の須賀です。そこの人の個人マネ……紛いのなにかをやらせてもらってます」

照「そこの人呼ばわりはひどいと思うんだ」

京太郎「ひどくねーよ。だいぶ譲歩した結果ですよ。急に自宅呼び出したと思ったら……」

健夜「……」ジー

はやり「……」ジー

理沙「……」ジー

晴絵「……」ジー

京太郎「可及的速やかに帰りたいんですけど」

照「まあまあ落ち着いて。お茶でも飲んでゆっくりしていきなよ」

京太郎「そのお茶淹れたの俺です」


健夜(なるほど……)

はやり(顔は及第点……)

理沙(性格は……ちょっと怖そうっ)プンスコ

晴絵(身長はマジで高いな……190あるんじゃないの……?)

健夜(とすると、お次は)

健夜「ねえ、ちょっといいかな君」

京太郎「!? なな、なんですか!?」

京太郎(やべー本物の小鍛治健夜だ! 話しかけられちまった! おもちないけど興奮する!)


はやり「うふ☆そんなに緊張しなくていーよ♪」

京太郎(こっちは牌のお姉さん瑞原はやり! やべー興奮する! おもちある分倍興奮する!!)ムッハー

理沙「証明っ」プンスコ

京太郎「はい?(ホントに単語でしか会話しないんだな野依プロって)」

晴絵「なーに、大したことじゃないんだよ。聞きしに勝る超絶マネぶり、一度生で拝んでみたくてさ」

京太郎「はあ……(で、この人が和と同志クロチャコフの恩師か)」

京太郎「……」

京太郎(うむ。見るべきおもちははやりんのだけだな)

照「というわけだから京ちゃん、ちょっとこっち来て、部屋の掃除お願い」ガチャ


グッチャァ…


京太郎「三日前に掃除したばっかなはずなんですがこれは」

照「こういう事態になったから急いで散らかした」フンス

京太郎「ウソつけこれが平常運転だろーが! 足の踏み場ほぼないっすよ!」

京太郎「よくもまあこんな部屋をトッププロの方々に見せる気になれましたね!?」

照「細かいことはいいんだよ。ほら、みなさん待ってるから」

四人「「「「」」」」ワクワク

京太郎「はぁぁぁ、わかりましたよ。それじゃあみなさん、ドアの前にスペース空けてもらえますか」


はやり「はーい☆」

健夜「スペース……このぐらいかな?」

晴絵「しっかしアレ、中に入るのも一苦労じゃないの?」

理沙「端っこ! 寄った! 空けた!」プンスコ

京太郎「あ、どーもありがとうございます。こっちも終わりましたんで」パンパン

健夜「!?」

はやり「!?」

理沙「!?」

晴絵「!?」


ピカピカー


健夜「え。え、え、え」

はやり「」パクパク

晴絵「なにこれ。え? なにこれ、手品?」

理沙「夢!」プンスコ

健夜「あ、夢なのこれ?」

はやり「そ、そっか夢かぁ! もー☆はやりんびっくりしちゃったぞ!」

晴絵「なーんだ夢かー。ビビらせてくれるなもー」アハハ


照「それはさておき京ちゃん、お腹減った」グーグー

京太郎「はいはいクッキーもうすぐ焼き上がりますから」テキパキ

健夜「!?」

理沙「いい匂い!」プンスコ

京太郎「あ、みなさんもリビングにどうぞ。今紅茶入ったところなんで」

はやり「い、今!? 今ってなに!? 今掃除を『しようとしてた』ところだったはずだよね!?」

京太郎「照さん、ついでですし今週のスケジュール再確認しちゃいましょう」ペラッ

照「クッキーおいひい」ムシャムシャ

晴絵「だから展開速すぎぃ!! もうちょっと息つく間をちょうだい!?」


理沙「おいしい!」プンスコ

はやり「あはは、ほんとにおいしー……」パク

はやり(私も実家が実家だからそれなりに自信あったんだけど、本当に美味しい……)ズーン

京太郎「いえいえそんな。俺ごとき師匠や姉弟子に比べればただの暗黒騎士ガイアですよ」

健夜「君でそれなら私とかただのマンモスの墓場なんだけど……」

理沙「産廃!」プンスコ

健夜「」

照「」モグモグモグモグモグ

晴絵「参った。こりゃマジで優良物件だわ。宮永さんいい男つかまえたねー」

はやり(ワンチャン略奪愛ないかなー……この子なら島根に戻ってお店を継いでもらうっていう手も……)ブツブツ


京太郎「『つかまえた』て。事実ではありますけど、そういう言い方はどうかと」

照「いいじゃんいいじゃん、そんな嫌そうな顔しないでよ京ちゃん」パク

京太郎「んなこと言ったって、しょせん俺ら金だけの関係(給料的な意味で)じゃないですか」

健夜「」ピク

はやり「」ピク

晴絵「」ピク

理沙「?」モグモグ


照「しくしく。京ちゃんが冷たい。お金だけの関係(賃金的な意味で)だなんて」

京太郎「事実です」バッサリ

はやり「……あのね、二人とも。少しお姉さんのお話、聞いてくれないかな?」

照「?」

京太郎「?」

晴絵(元教育者として私の役目かとも思ったけど、ここは瑞原さんに任せよう。年長者でもあることだし)

健夜(た、助かった! こういう時なに言ったらいいか全然わかんなかったから助かったー!)ホッ

理沙「??」モグモグ


はやり「照ちゃん。須賀くんも。こういうのって、正直いけないことだと思うよ?」

はやり「そりゃあ今の世の中、愛にはいろいろな形があるのかもしれない」

はやり「だけど、お金だけの関係(花売り的な意味で)、だなんて……」

はやり「あまりにも、悲しすぎるとは思わない?」

京太郎「……」

照「……」

京太郎(俺としてはぜひとも金だけの関係(労働契約的な意味で)に留めておきたいんだけどなー)


照「瑞原さん」

はやり「……なあに?」

照「瑞原さんは勘違いしているみたいですけど。私と京ちゃんは、単なるお金だけの関係ではなく……」

はやり「ではなく?」

照「友だちです」

はやり「……えっ」

京太郎(できれば否定してえ)

はやり「とっ、友だち!? 友だちなのにそういう(性的な)ことしてるの!?」ガタッ


照「え、はい、まあ。こういう(マネージャー業)ことしてもらってますけど」

はやり「えええええええええええ!?!?」

はやり(ななななななにそれ!? 今時の若い子はこういうこと平気でするの!? セ○レってやつ!? ついていけないぃぃぃ!!)

はやり「はや、はやや、はやややややややや///」プシュー

晴絵「ああ! 御歳31にもなって純心と純潔を保ち続けた瑞原さんの精神が限界に!」

健夜「ひゃああああああああ///」プシュー

晴絵「こっちはこっちで耳年増のアラサーが限界に!」

健夜「アラフォーだよ!!!!!」

京太郎「逆じゃないですかね」


晴絵「ちょ、ちょっと二人とも、私からもいいかな。特に宮永さん」

照「はい?」

晴絵「……いけないよ、こういうのは。いけないことだ」

晴絵「そういう関係(恋人的な意味で)でもない男の子を、お金の力で飼う(性的な意味で)みたいにしてさ」

晴絵「宮永さんにはこれからの輝かしいプロ人生があるんだよ?」

晴絵「須賀くん、君だってまだまだ若いじゃない。これからの人生の方がずっと長いんだ」

晴絵「だから二人とも、どうか目を覚まして……」

京太郎「あの、すいません。ちょっといいですか」


晴絵「……なに?」

京太郎「なんかさっきから聞いてると、どうも誤解があるような気がするんですよ」

晴絵「誤解……? これは誤解だと?」

京太郎「ええ。この際だからハッキリさせておきたいんですけど」

晴絵「そ、そうか誤解なんだ! ならよかった! いやー私はてっきり」



京太郎「この人が俺を飼ってるんじゃありません。俺がこの人を飼ってるんです(飼育係的な意味で)」



晴絵「」


照「京ちゃん、それはいくらなんでもひどくないかな」モキュモキュ

京太郎「ほざくなら口の中のもん片付けてからにしてください」

照「あい」モキュモキュ

京太郎「ったく。だいたいにしてアンタら姉妹、揃って俺に飼われてるようなもんじゃないですか」

健夜「!?」

照「えー。咲はともかく、私まで?」

京太郎「和に聞いても同じこと言いますよ、間違いなく。咲は和と共同で飼ってましたしね」

晴絵「!?」


照「原村さん……原村さんも(お料理)上手なの?」

京太郎「上手いは上手いですけど、あいつの躾(教育的な意味で)俺より過激(拳骨指導的な意味で)ですよ?」

はやり「!?」

照「まあそういうのは菫で慣れてるし……」ゴキュゴキュ

京太郎「やべえ俺弘世さんと仲良くなれそう」

健夜「」

はやり「」

晴絵「」

理沙「美味!」モシャモシャ


後日


咏「や、小鍛治さん。例の照ちゃんの『コレ』、見てきたんだってー?」コユビチョン

健夜「……」コクン

咏「まーあの時は酒の勢いもあって、ついつい信じちゃいそうになったけどねぃ」ケラケラ

健夜「……」

咏「後から冷静になって考えてみれば、あの照ちゃんがそんな大それたことするわk」

健夜「宮永姉妹は揃って件の男の子にペットとして囲われてて、さらに照ちゃんは弘世菫さんに、妹さんは原村和さんにそれぞれ過激な調教を受けた過去があるって……」

咏「ファッ!?」


カン!

菫さんが貰い事故過ぎて草生えるwwww

風評被害が拡大したよ!やったね京ちゃん!
まああくまでIFですから
IFですから

次回は京ちゃんの印象アンケートを他校の皆さまに対して実施します
なんか京ちゃん回続きますね
皆さんの思い描くような代物にはならないでしょうから期待せずに待っててやってください

それではご一読ありがとうございました


でも一番流れ弾喰らったのは恩師に変な勘違いされたのどっちなのか……

これはひどい風評被害

乙です
つまり人間止めてるレベルは
ハギヨシ>一ちゃん>>>>>京太郎
なのか?
京太郎だけでも相当だけど

>>285
IFだからセーフ

>>289
IFだから(ry

>>306
ハギヨシ>>一ちゃん>>京太郎
ぐらいです(適当)


今回はアンケート回です
といっても本当にみなさんの期待するような代物ではありませんからね?(予防線)


〈クイズ! この人は誰でしょう?〉


優希「えー、早速ですがのどちゃん、これを」

和「耳栓、ですか? いったいなにを……」

咲「これからメタい話をしまーす」

和「あ、はい。そういうことですか」スポン

京太郎「なんだかんだ和も順応してるよなぁ」

咲「間接的にメタを認めてることになるからね、これ」


和「……」

京太郎「……」ハッ

京太郎(今! 今なら和はなにも聞こえてない!)

京太郎「原村和のー! バストサイズはー!! ひゃ」


ガシッボカッドカッ


京太郎「ち~ん(笑)」

和「だいたい雰囲気でなに言ってるか察しが付きますからね?」ニッコリ

咲(通じ合ってるなぁ)

優希(主に嫌な方向に)


優希「はい、じゃあちょっと逸れたけどメタ話」

咲「今回のコンセプトは『他校麻雀部から見た須賀京太郎くんの印象』ですが」

優希「アンケートを取りました」

咲「どういう方法で取ったのかは知りません」

優希「そこまで考えるのめんどくさいです」

京太郎「おい……」ボロッ

和(聞こえてませんけど今なんかぶっちゃけませんでしたかね。聞こえてませんけど)


優希「また『アンケートを取った』という事実そのものがストーリーから抹消されます」

咲「具体的にいうと、今後他校編で京ちゃんの名前がポロッと出てきたとしても……」

優希「誰それ?」

咲「外人?」

優希「咏……もとい歌?」

咲「ほれこんなもん」

優希「というリアクションで統一されます」

京太郎「ひでえ統一の仕方だ」


優希「それじゃあさくさくいってみよー! まずはおなじみモンブチ勢!」

和「もう外してもいいですかね」スポン


【龍門渕高校の皆さん(OG含む)に聞きました。須賀京太郎ってどんな人?】


『近年では珍しく見どころのある男子(おのこ)ですわ。まあ当家のハギヨシにはさすがに及びませんけれど。オーッホッホ!』――龍門渕透華さん

『可愛い弟弟子だよ。もうあと2年……いや1年半みっちり鍛えれば、どこに出しても恥ずかしくない執事さ』――国広一さん

『料理じゃ負けねえ。逆に言うとそれ以外の全部で勝てねえ。こちとら一応本職メイドなんだけどな……』――井上純さん

『二、三度遊んだけどメンタル鋼すぎてマジイミフ(意訳)』――天江衣さん

『一以外にあの苦行を突破する人類が存在してるとは思わなかった。本当に人間?』――沢村智紀さん


咲「評価高っ!」

和「後半だいぶおかしなことになってますけどね……」

京太郎「ハギヨシさんはいないのな」

優希「今さら聞かなくてもよくね? と思って」

咲「地味に国広さんの立ち位置が恐ろしいんだけど(使用人として)」

優希「強キャラ臭がプンプンするじぇ(使用人として)」

和「これってつまり須賀くん以上萩原さん以下ってことですよね(使用人として)」


透華『ハギヨシ』ユビパッチン

ハギヨシ『御前に』シュン



京太郎「↑みたいなのよくあるだろ?」

和「まあフィクションの中でなら……」

京太郎「これができるのが一流の使用人の最低条件らしい」

優希「ってことは?」


京太郎「ん。使用人流瞬間移動の会得を以って、一姐さんはハギヨシさんから免許皆伝を受けたってわけだ」

咲「使用人ってなんだっけ」

京太郎「俺も原理まではまだ習ってないんだけどな」

京太郎「一説には主人にマーキングを刻んで辿る時空間忍術の一種だとかなんとか」

優希「卑劣な術だ……」

和「というか習う予定あるんですか……」タラリ

咲「さすがにそれ覚えたらもう帰ってこれないんじゃ……」タラリ

京太郎「ははは、んな大げさな」ケラケラ


優希「えー……初っ端から割と衝撃の真実ぅ~が明らかになったわけだが」

和「龍門渕に少しかけすぎた感がありますね」

咲「さておいて、次いこっか。時間も押してるし」


【長野県下麻雀部の皆さん(OG含む)に聞きました。須賀京太郎ってどんな人?】


『仕事ぶりとかはよく聞くっすけど、人格についてはわかんないっす。のどっちにシャットアウトされてるんで……』――東横桃子さん

『練習試合の打ち合わせとかで顔を合わせたことはあるんだけど……』――文堂星夏さん

『縁の下のなんとやら的存在なのはよくわかります。え、他になにか? う、うーん……』――杉乃歩さん


京太郎「……なあ。もしかしてこれ『上げて落とす』パターンか?」

和「短い栄光でしたね(笑)」

京太郎「るせー! つーか半分はお前のせいじゃねーかこれ!」

優希「いやいや、まだ落としてないから。もうちょいageるから」

京太郎「結局落とすんじゃないですかー! やだー!」

咲「まあまあ。とりあえず今の会話の続き見て、元気出してよ」

和「なんでアンケートのコメント欄で会話してるんですかね……」


『確かに仕事できるってのはビンビン伝わってくるっすねー』――東横桃子さん

『というか、和の依存っぷりがやばくてね、もう』――文堂星夏さん

『あの子須賀くんがいないと部長としてやってけないと思います』――杉乃歩さん

『ほら、のどっち空気読めないところあるから……』――東横桃子さん

『対外的なアレコレは須賀くん抜きだとどうにもならない、と』――文堂星夏さん

『そのくせ口では彼をメタクソにけなしますし』――杉乃歩さん

『でも行間を読むに多分自慢なんすよね、アレ』――東横桃子さん

『ウチの副部長すごいだろー、うらやましいだろー、的なオーラぷんぷんしてるよね、須賀くんのことしゃべってる時』――文堂星夏さん

『もしかしなくてもあれってノ


和「そおいっ!!」


ビリビリビリッ!


京太郎「ちょ、和さん!? 俺まだ読んでないんだけど!?」

和「すいません手が滑りました」ニッコリ

京太郎「『そおい』ってかけ声まで聞こえた気がするけども!?」

和「気のせいでしょう」ニッコリ


京太郎「いやでも、気のせいもクソも……」

和「気のせいがダメならあなたのせいにしますよ」ニッコリ

京太郎「そげな理不尽な」

優希「」ニヤニヤ

咲「」ニヤニヤ

和「……そういう攻め方をしてくるとは思いませんでした///」キッ

京太郎「?」


咲「だいじょぶだよ和ちゃん。ここでの出来事は>>314で言った通りみんなの記憶には残らないからね」ニコ

和「SOA……と言いたいところですが。今回ばかりはそうあってくれるよう祈ります」

優希「まー私ら4人は覚えたまんまなんだけどねー」ニヤ

和「どこの孤独の観測者ですか!? いいから忘れなさい即刻忘れなさいほら忘れた!」

優希「」ニヤニヤ

咲「」ニヤニヤ

和「……もうっ!」プイ

京太郎(おそらく褒め言葉が書いてあったんだろうけど、それで和が焦る理由はなんだ……?)ウーム


優希「よし続きだ! 落とす前に一回ageる時間だ!」

京太郎「束の間の幸福だったとしても俺はそれを全身全霊で享受するぜ!」

和「それでいいんですかあなた……」

咲「次はさらに範囲を広げるよー」


【全国女子麻雀部の皆さん(OG含む)に聞きました。須賀京太郎ってどんな人?】


京太郎「あれっ!? 長野もう終わったの!? (OG含む)とか言いながらOG出てこなかったよ!?」ガーン

和「OG含む(OGが出てくるとは言っていない)」


優希「それではいくつか気になるお便りをピックアーップ」

咲「基本的に好意的な感触のコメントだけを集めたよ。やったね京ちゃん」

京太郎「なんか釈然としないものがあるが、とにかくやったぜ。」

和「奈落に突き落とされる前の最後の晩餐ですけどね」

京太郎「思い出させないで!!」


『お菓子おいしい』――宮永照さん


三人「「「……」」」

京太郎「初っ端からこれかいッ!!!」


京太郎「うん……うん……確かに好意的なコメントに聞こえなくもないけどね……?」グッタリ

和「なんかこう、日常の中でポロッと思い浮かんだ言葉を」

優希「そのまま目の前にあった用紙に記入しただけに見えるな」

咲「妹として言わせてもらうけどそれで正解だね」

京太郎「ちくしょおおおおおおおおおお!!!!」



?「ふぁっくしゅん!」

??「だーかーらーちり紙ぐらい常備しとかんかい!!」


京太郎「ええい次だ次! であえい!」


『同志スガーリンに、そしておもち連邦に栄光あれ!』――匿名希望さん


和「……」

優希「なぜ匿名にしたし」

咲「そもそも質問の答えになってないね」

京太郎「我々の愛した正統派ヒロイン【匿名希望】は死んだ! いったいなぜだ!」

優希「アホチャーだからさ」


咲「えーっと、じゃあ次はこれ」


『ぜひ友だちになりましょう。せやからはよう横浜来いや。白糸台OGの弘世菫さんも君を待っています』――末原恭子さん


優希「待望の『まずはお友だちから始めましょう』だぞ!」

咲「しかも二人! やったね京ちゃん!」

和「中盤で本音が駄々漏れなんですがそれは」

京太郎「この人明らかに地獄の道連れ求めてるよね?」


『がんばってあと10センチ背を伸ばしてくれるとちょー嬉しいよー』――姉帯豊音さん


京太郎「いやーキツイっす」

咲「姉帯さん自分より背の高い男の人にお姫様抱っこされるのが夢なんだって」

京太郎「くっ。背丈だけを求められていると、そうわかっていても応えたくなる魔力があるぜ……!」


『その金髪地毛なの? 染めてるの? シャンプーなに使ってる? 美容院どこ行ってる?』――大星淡さん


優希「アホの子あわあわ復活ッ! 復活ッッ!!」

京太郎「ただの質問コーナーになってんじゃねーか!」

和「興味を持たれただけマシじゃないですか?」


優希「んじゃー次で最後な」

咲「言い換えるとオチの時間だね」

和「さらに言えば落とす時間でもありますね」

京太郎「言い換えなくていいから(良心)」


ダララララララ…(ドラムロール音)


咲「全国800校に送り付けた『須賀京太郎くんどう思いますかアンケート』のうち……」

和「そんなに送ってたんですか」

京太郎「我が事ながらなんか申し訳なくなってきた」

優希「栄えある第一位に輝いた、麻雀界の最大公約数的反応が……これだッ!!!」バーン






『いや、誰?』






四人「「「「……」」」」


シーーーーン


京太郎「え、ひどくない?」

和「そうですか? むしろこれがごく一般的な反応だと思いますけれど」

咲「だって、ねえ? 他所の高校に通ってる知り合いでもなんでもない男子の印象なんて、いきなり聞かれても、ねえ?」

京太郎「いや、でもさあ? なんかこう、もっとドラマティックでロマンティックなアレがあってもさあ」

優希「お前が思ってるほど世界はお前に興味ないから」

京太郎「ひどくない!?」ガーン


咲「じゃあ聞くけどさ。京ちゃんが道行く人から『ちくわ大明神についてどう思いますか』って聞かれたらどう答える?」

京太郎「誰だ今の」

優希「ほれこんなもん」

京太郎「俺ちくわ大明神と同じレベルだったの!?」ガーン

和「むしろちくわ大明神と並び立てることを誇りに思うべきでは?」

京太郎「……」

和「……いえ、すいません。冗談ですから。そんな怒らなくても」

京太郎「アリだな」

和「アリなんですか!?」ガーン


カン!


清澄三人娘『世界が興味なくても私らはあるってことだよ言わせんな恥ずかしい///』

オチに30分ぐらい悩みました
なんだかんだで京ちゃんのフラグは10本ぐらいあります
ただその頭に「恋愛」と付かないだけです
ちくわ大明神
ご一読ありがとうございました


あと歩一応龍門渕の見習いメイドだよね?
京太郎知らないの変じゃね?

乙!
きっとハギヨシさんは常に3人分身してる
働いてるハギヨシ、余暇を楽しんでるハギヨシ、睡眠を取ってるハギヨシのローテ
京太郎が追い付くのはまだまだ先

>>343
性格について深く知るほど京ちゃんに興味がないとすれば辻褄が……すいません単純に私のミスです

>>348
??「影分身を利用した効率の良い修業法……それも儂の編み出した術だ」

たくさんのおハガキ……じゃなかったリクエストをありがとうございます
ただ時間の都合上、すべてにお応えすることはできない、ということは予めお詫びしておきます
全部メモってはあるので「来たらいいな」ぐらいの気持ちでお待ちくださいませ


〈アチガテルリッツ四帝会戦・前編〉

※宮永照さんと小林立先生は登場しません


【松実館】


宥「やっとお仕事休憩だ~」ヌクヌク

宥「あれ? こんなところに玄ちゃんのスマホが」


ブーブー


宥「!」ビク


宥「……すぐ止まった。メールだったのかな?」

宥「玄ちゃぁ~ん」

玄『なーにおねえちゃーん』

宥「メール来てるよ~」

玄『誰からー?』

宥「見ちゃっていいの~?」

玄『別にいいよー……っと、はい松実館ですお電話ありがとうございます! はい、はい、ご予約ですね、ありがとうございます!』


宥「玄ちゃん旅館の電話に出ちゃったみたい。それじゃあちょっと失礼して」ポチ

宥「……」

宥「!?!?!?!?!?!?」ガタッ


【阿知賀麻雀部】


穏乃「でさー、そこで響が言ったんだよ! 『この拳も! 命も! シンフォギアだッ!!』」クワッ

憧「三期がナイスに楽しみよねー。ライブも盛り上がったらしいし」

穏乃「いやーさすがにあの時は疲れたよー」

憧「えっ」

穏乃「えっ」


ドタドタドタ


憧「ん?」

穏乃「誰かが走ってこっちに来るね。この足音は……宥さん?」

憧「アンタの耳はちょっとおかしい」


バタン!


宥「はあ……はあ……」

憧「しかも本当に宥姉だし!」

穏乃「どうかしたんですか宥さん!?」

宥「じ、実は……ぜぇ……ぜえ……」




「「えええええええええええええっっっ!!!!!?????」」




穏乃「く、くくくくく、玄さんに恋人おおおっ!?」

憧「ままま、マジで言ってるの宥姉!? だってあの玄よ!? おもちを奉じる狂信者よ!? おもち星人クロズダーよ!?」

宥「……」コクリ

憧「う、ウソでしょ……あたしだって今は彼氏いないってのに……」

穏乃「えっ」

宥「えっ」

憧「あっ」


憧「そそそそそんなことより今は玄よ! 相手の男はどんなんなの!? あるいは女だったりするの!?」ズイッ

穏乃「あっ確かに女の人って線はあるかも!」

宥「ううん、それはないよ。玄ちゃんは性癖は『あんな』だけど、心はちゃんと女の子してるもん」

穏乃「そ、そっかぁ。宥さんが言うなら間違いないですね」

憧「そうね間違いないわね」

穏乃「だとすると……?」ウーン

憧(よっしゃゴリ押した)グッ

憧「それで相手の男は? どこ住んでんの? 名前は? イケメン?」


穏乃「はあ。玄さんのスマホの着信に、男の人の名前が、ですか」

宥「名前……名前……ショックで飛んじゃった。一目見て男の人だってわかる名前だったんだけど……」

憧「そりゃあまあ、『あんな』性癖の玄のアドレス帳に男の名前が載ってたら、怪しいことは怪しいわよね」

宥「なんだったかなぁ? 『す』で始まって『ろう』で終わる名前だったことは、多分間違いないんだけど……」

穏乃「『す』で始まって……」

憧「『ろう』で終わる男の名前……?」


穏乃「ううううんっっ……!」モンモン


ポクポクポクポク チーン


穏乃「わかった! 『鈴○一郎』だ!!」

憧「アカン○ネリン移籍してまう」

宥「えええええええええ!? くく、玄ちゃんがあのイチ○ーさんとっ!?」

憧「ねーよ」


【再び松実館】


玄「PCオン。カメラOK、っと」

玄「やっほー同志スガーリンー。見えてるー?」ノシ

京太郎『おっ来た来た。見えてますよー松実館のこたつの上で待つみかんが! なんちゃって!』

玄『あはははは! こっちからも清澄の部室がよく見えるよー』

京太郎『なんかドタバタしてたみたいっすけど、大丈夫ですか同志クロチャコフ?』

玄「あはは、ごめんね。なんか急にお姉ちゃんがどっか行っちゃってさー」

京太郎『《聖ユーミル》……もといお姉さんが? 大丈夫だったんですか?』

玄「どうも憧ちゃんたちのとこに行ったらしくて。まああそこならだいじょぶかなーと」

京太郎『ふんふむ。では早速本日の議題について……』


玄「……結論から言って、速度のみを基準に算出することは不可能だと思うんだよ」

京太郎『60km説40km説といろいろありますけど、もっと複雑な計算式が必要であると?』

玄「変数がスピードだけじゃ無理がある。ここまではいいよね?」

京太郎『でももう一個の方を定量化するのはもっと無理ですよ』

玄「だよねー。うーん、さっきからここで堂々巡りしてるなー」

京太郎『やっぱ一朝一夕には……』

玄「いかないものだね……」

二人「「難しいなぁ、『走行する自動車の窓から手を出した時理想のおもちに近い感触を味わうための必要十分条件に関する考察』は」」


ゴゴゴゴゴ


玄「」ハッ

京太郎『』ハッ

和『……とうとう現場を押さえましたよ』ゴゴゴゴゴゴ

京太郎『げえっ和!』

玄「せ、《聖ノドカエル》……じゃなかった和ちゃん!」

和『今なんて言いました玄さん』


玄「だ、誰かなー玄さんってー? 私は旧おもち連邦の復権をもくろむ秘密組織の成員クロチャコフであって、松実玄とかいう美少女女将とは無関係ですよー」

和『目が活動期のチョウザメみたいに泳ぎ回ってますよクロチャコフさん』

京太郎『な、なんだよぅ和! たとえ和でも俺たちのプライバシーにずかずかと……』

和『踏み込んでほしくないなら家でやりなさい家で! どうして部室のPCでやるんですかマゾなんですかあなたはぁ!!』ギリギリギリ

京太郎『いやだって部活まで時間空いてたから、っ、ぐえええっ』ジタバタ

玄「和ちゃんストップストップストーップ! 入ってる! 極まっちゃってるからそれー!」


ガラッ


玄「今度はなに!?」

穏乃「話は聞かせてもらいましたよ玄さん! 阿知賀はレーザービームで滅亡します!」

憧「さすがのイ○ローも全盛期は過ぎたわよ! じゃなくて!!」

宥「く、玄ちゃんっ! もしかしてそのスカイプのお相手が玄ちゃんの……」

京太郎『ぎゅぶえええええ』ジタバタ

和『』ギリギリギリ

宥「えっ」

穏乃「の、和!?」


宥「……」

穏乃「……えーっと」

憧「この状況は……つまり……」



玄←異性とスカイプで仲良さげにおしゃべり

京太郎←その現場を別の女に見つかる

和←別の女と楽しげだった男を締め上げる


三人「「「……」」」


ポクポクポクポクポクポクポク チーン


三人「「「修羅場だこれー!?」」」ガビーン

和『ええええええええっっ!?!?』ガーン

京太郎『』ブクブクブク

玄「あの、和ちゃん。とりあえず須賀くん放してあげよっか。もう手遅れっぽいけど放してあげようか」


カン!

長くなりそうだったので後編へ続く!
じわじわ京和臭漂う展開になりつつありますが、あくまで風味付け程度です
ご一読ありがとうございました

両手ネックハンギングツリーのつもりでした(小声)
それでも観測者の数だけ世界があると考えれば……
夢が広がりんぐだよ!やったね京ちゃん!


〈アチガテルリッツ四帝会戦・後編〉


【松実館】


憧「えーっと、状況をまとめると……」

憧「そこの須賀くんはうちのアホクロの、いわゆる『同好の士』であって」

憧「和は彼らの会合の存在を快く思っていなかったので、それに対して抗議の意を唱えただけであって」

玄「抗議の意(物理)」ボソッ

憧「今のは修羅場でもなんでもない、ということなのね?」

和『そう! そうなんです!』コクコク


宥「なぁ~んだ」ホッ

穏乃「そうだったのかー」ホッ

和『この場に憧がいてくれて本当に助かりました……!』シクシク

京太郎『泣くほど嫌かお前……』

憧「あの須賀くんだって気付けば話は早いわよ」

玄「あの?」

宥「須賀?」

穏乃「くん?」


憧「清澄の副部長、須賀京太郎くんよね。こうして顔を合わせるのは初めてかしら」

京太郎『あ、はい。どーも初めまして』ケロッ

宥(ついさっきまで紫色の顔してたはずなんだけど……)

穏乃(回復速いなぁ……あっ!)

穏乃「っていうかその人、もしかして和の彼s」

和『違います』バッサリ

穏乃「一刀両断!?」


玄「いやいや和ちゃーん、そんな恥ずかしがらなくてもさー」ニヨニヨ

和『違います』

玄「でも須賀くんって和ちゃんみたいなタイプ(巨乳)が好みだし」

和『それ以上口にすると先輩後輩の縁を切りますよ』ギロ

玄「……ごめんなしゃい」カタカタ

京太郎『ここまでバッサリ斬られても悲しみを感じない、そんな自分が悲しくなってくる今日この頃です』

宥(メンタル強い子だなぁ)


憧「『そういう』んじゃないってのはまあ、いつもの和の口ぶりからわかるわよ」

穏乃「そうなの?」

憧「そりゃーもうボロクソよ、ボロックソ」

和『……』

玄「の、和ちゃんでも人の悪口言うことあるんだ……」

穏乃「おかーさんは悲しいよ和! そんな子に育てた覚えはありません!」プンスカ

憧(聞きようによっちゃ自慢話に聞こえなくもなかったってのは、まあ黙っておいてやりましょうかね)


京太郎『和てめー、そうやって方々で人の評判落としてんのか』

和『脚色のない客観的事実を告げたまでです。それが世のためというもの』

京太郎『そうかだからいつまで経っても俺のフラグが成立しねーのか! くそっなんて時代だ!』

和『あなたのフラグが成立しないのはあなたの自業自得ですっ!!』


ワーワーギャーギャー


憧「とまあ、こんな感じなわけよ。清澄の部長さんと副部長さんは」

玄「わ、私の知ってる和ちゃんじゃない……」

宥「でも和ちゃん、なんだか阿知賀にいた頃よりイキイキしてるね~」ニコ

穏乃「……なんかちょっと悔しいなぁ」ムスッ


和『ぜ、ぇっ、はぁ、はぁ……と、とにかく阿知賀の皆さん。夏の合宿ではよろしくお願いいたします』

宥「私も楽しみにしてるよ~」ニコ

玄「みんなのお世話は松実館にお任せ!」フンス

京太郎『ひー、ふー……に、人数少ないけど男子も連れてくんで、迷惑かけると思うけど、どうぞよろしく』

憧「最初っから百も承知よ、んなこと」ヒラヒラ

穏乃「私男子部の人と打ったことってほとんどないんだー! 今から楽しみだよ!」ワーイ

京太郎『俺も今からウッキウキですよー!』ワーイ


和『皆さん。この男が玄さんと固い絆で結ばれた同好の士であるという事実を、どうかお忘れなきよう』

穏乃「……」

憧「……」

宥「……」

京太郎『よせやい///』

玄「恥ずかしいぜ///」

和『本当に恥ずかしいですよッ!!!』


和『ではこちらも用事があるので、そろそろ……』

宥「玄ちゃん、私たちもお仕事戻らなきゃ……」

玄「っと、そうだね。じゃあ須賀くん、最後に」ボソ

京太郎『っすね。ちょうどいいところに来てくれたことですし。ダメ元でいってみましょうか』ボソボソ

穏乃「? 二人ともどうかしたんですか?」

憧(……なんだろう、なんていうか)

和(嫌な予感がひしひしと……)


京太郎『新子憧さん! 一つお願いがあります!』

憧「へっ!? わ、私!?」

京太郎『嫌なら嫌と言ってもらって構いません! ただ俺の、俺たちの純粋かつ無垢なる希求を、せめて聞くだけでも聞いてやってほしいんです!』

憧「え、え、え?」

穏乃「も、ももももしかして憧、これって愛の告白ってヤツなんじゃない!?」

宥「ええええええええええええっっっ!?!?」

玄「……」

和『……』


憧「い、いやいやいや。ないでしょ、ない。今初めて顔合わせたのよ?」アセアセ

穏乃「きっと一目惚れだよ、一目惚れ!」

宥「憧ちゃんは綺麗で可愛いもの……あり得ない話じゃないよね」

憧「あ、あのねぇ。少女マンガじゃないんだから、一目惚れなんて……」

京太郎『そう、一目惚れなんて生易しいものじゃあない』

憧「へっ」

京太郎『俺は今日この日、こうして出会う前からすでに、あなたに心惹かれてやまなかったッ!! この気持ち、まさしく愛だッ!!』

憧「なにいいいいいいいいいっっっっ!!!!????」ガーン


京太郎『新子憧さんッ!』ドゲザー

憧「は、はい!」

京太郎『どうか! どうかただちに……!』

宥「ただちに……?」ゴク

穏乃「ただちに……!?」ゴクリ

憧「」ゴクリ

京太郎『その着やせすると評判のボディラインがくっきりと出る衣装n』

和『……』


ドガッボキャッグキッメコッ ギャアアアアアア ブツッ


憧「おーいシズーサッカーしようぜークロお前ボールなー!」

玄「なななななんで私が!? 私は『新子憧ちゃん隠れ巨乳説検証委員会』なんかとはなんの関係もないよ!?」ワタワタ

憧「語るに落ちてんのよこのおもち魔人が!! その立派なボール破裂するまで蹴り飛ばされたいワケ!?」

玄「いやいや憧ちゃんのボールには負けるのです!」フンス

憧「やかましい!!!」


ワーワーギャーギャー


宥「……さ、仕事もーどろっと」

穏乃「……さ、部室かーえろっと」


【その夜 新子家】


和『昼間はごめんなさい、憧。迷惑をかけちゃいましたね』

憧「別に気にしてないわよ。不穏分子も粛清できたことだしね」

和『玄さん……ま、いいか。自業自得です』

憧「……あんたホントいい性格になったわよねー」

和『厄介な同級生とさらに厄介な二個上の先輩のおかげです』

憧「そしてホントに『一個上の先輩』大好きよねー」


憧「そりゃあ私も、どっちかといえば宥姉より灼さんの方を尊敬してるけどさー」

和『鷺森さんがいい方なのはわかりますが、私の染谷先輩と較べればとてもとても』フフン

憧「は? あんた灼さんなめてんの? 二年間阿知賀の部長やったのよ?」ギロ

和『染谷先輩だって先代のプレッシャーに負けず、私たちを根気よく導いてくれた素晴らしいお人です』

憧「それ言ったら灼さんなんてねー!」

和『いーえ染谷先輩の方がー!』


ワーワーヤイノヤイノ


和『ひぃ、ふぅ……け、結論としては……』

憧「ぜぇ、はぁ……ど、どっちも素敵な優しい先輩だった、ということで……」

和『まあ竹井先輩だって、手腕だけ見ればとんでもないお人ですしね……』

憧「宥姉だってよく考えなくても、包容力あふれる良き先輩だったわ……」

和『……玄さんは?』

憧「論外」ケッ

和(社会的にはあの人が一番自立してるはずなんですけどね……)


和『それにしても……本当にウチの副部長には困ったものです……』ハァァァ

憧「……」

和『どう考えてもおかしいでしょう、初対面の人にあんなふざけたお願いするなんて。本当にどうかしてます』

憧「そうねー」

和『いくら仕事ができたとしても、それとこれとは話が別です。憧もそう思うでしょう?』

憧「そうねー」

和『紅茶もお菓子もとっても美味しいですよ? 牌譜の整理をさせたら右に出る者はいませんよ? 外部との折衝ではいつもいつも助けられていますよ? でもやっていいことと悪いことというのがあるでしょう!』バン!

憧「そうねー」


【十分後】


和『だいたい須賀くんはですね、本当に須賀くんはですねー!』ウガー

憧「……あのさー和」

和『ああもう須賀くんときたらマジ……はい?』

憧「昼間はああ言って取りなしてあげたけどさー」

和『その説はありがとうございました』ペコ

憧「……須賀くんのことさ、本当に好きじゃないの?」

和『ないです』

憧「即答!?」ガーン


憧「あっ、えっ……じゃ、じゃあ顔もそこそこイケてたし、私がもらっちゃってもいいのね!」

和『どうぞどうぞ、その気があるのなら』

憧「初対面でおもち関連の要求してくる人はちょっと」ヒラヒラ

和『ないんですね、その気』

憧「あっ」

和『……はあ。各方面からいろいろ言われますけれど、本当に私たちの間に「そういうの」はないんですよ』

憧「……ったく、つまんないの。もうちょっと焦る素振りぐらい見せなさいってのよ」ブーブー


和『今さら焦りませんよ。そういうところはもう超越してしまったので』

憧「……羨ましいわね、なんか」

和『? なにか憧が羨むような要素がありましたか?』

憧「惚れた腫れたを抜きにしても、そこまで信頼できる異性(ひと)に出会えたなんて、さ。得難いことだと思うわよ」

和『……別に、信頼なんて』プイ

憧「へー? それはちょっとおかしくないかなー?」

和『なにがおかしいんですか』ツン


憧「『この世で父の次に信頼できる男性だと思ってます』」ニッコリ

和『ぶーっ!』ゲホゴホ

憧「『あっ。こ、これはオフレコですからね!』」

和『なっ、なな、ななななな///』

憧「ぷっ、あは、あはははは! やーっと私の手でその鉄面皮、見事崩してやったわよこんちくしょー!」ケラケラ

和『誰です……誰が裏切ったんですか……?』ワナワナ


憧「まず優希からメールで聞いたでしょー」

和『まずってなんですかまずって』

憧「シズ経由で咲からも聞いたでしょー」

和『清澄に私の味方はいないんですか……?』アタマカカエ

憧「こないだネト麻で『スーパーまほっち』って子から聞き出し……偶然聞いたでしょー」

和『あなた裏取り調査ですよねそれ? 最初っから当たりつけてますよねそれ?』

憧「最後に『うえの』を名乗る謎の情報提供者からタレコミが」

和『竹井いいいいいいいいいいいいいいいいいっっっ!!!!!!』


カン!

まこ先輩大好きのどちゃんとアラチャー先輩大好きアコチャーを書いてる時が一番ほっこりしました
まあこのスレに出てくる子は基本みんな先輩に懐いてますけどね
なにしろ優しい世界ですから
ご一読ありがとうございました

白糸台ってあれ以上書けんかなあってのと二条さんの動向が非常に気になる

京ちゃんに対する評価とスペック見積もり高すぎぃ!
実際冷静になって考えてみると言うほどでも……でも…………言うほどでもありましたね
でもモテないんだよ!
設定としてモテないことになってるんだよ!!

>>416
白糸台ですか……短い小ネタ程度ならいくらでもいけると思います
高三最強(予定)の二条さんに関しては近々千里山編で触れます


〈下剋上等 鶴賀・あふたー〉


ザワザワ


和「えっと、それでは……」チラッ

京太郎(へいへい)

京太郎「えー皆さんお疲れ様でした!」パンパン

京太郎「これにて清澄・鶴賀の合同練習を終了とします。まずはご協力いただいた両校OGの方々にお礼を言いましょう」

京太郎「気を付け! 礼!」


『ありがとうございました!!』


ザワザワザワザワ


桃子「えっと、それでは……僭越ながら現部長の私が音頭を取らせていただくということで」

佳織「わー」パチパチ

睦月「わー」パチパチ

桃子「……本当にいいんっすか?」

ゆみ「なにを遠慮してるんだお前は」クックッ

智美「いいから早くしろモモー。メシが冷めるぞー」ワハハ

桃子「わ、わかりましたよもう。では元祖鶴賀麻雀部の再会を祝して――」




「「「「「カンパーイ!」」」」」




智美「んっ、くぅ、ぷはー。この一杯のために生きてるなー」ワハハ

睦月「お茶です先輩」モグ

佳織「お茶だよ智美ちゃん」モグモグ

ゆみ(つい最近まったく同じやりとりをしたような気がする)パク

桃子「にしても本当によかったんすかね。未成年ばっかで居酒屋なんか来て」パクパク

智美「全員私服だからセーフセーフ」

ゆみ「ま、大学生の集まりにしか見えないだろうな」

桃子「なんのために着替えさせられたのかと思ったら……」


智美「だいたいな、モモー。このエピソードが4/21以降だと仮定すれば私は20歳だ」ゴッキュン

智美「仮に今呷ってるこのグラスの中身が酒でも、ぜーんぜん問題ないんだぞ」ゴッキュンゴッキュン

桃子「メタい! メタさが爆発しすぎてるっす!」

ゆみ「どのみちお前は車で来てるだろうが蒲原……」

佳織「まあ、実際にお酒頼むつもりはないし、大丈夫じゃあないかな?」

睦月(にしても誰向けの言い訳タイムなんだろうこれ)


智美「そだ。車といえば」

四人「「「「」」」」ビクッ

智美「誰か久しぶりに乗ってかないか? 希望者は帰り送ってくぞー」ワハハ

睦月「私電車なんで……」

佳織「ほら私と睦月ちゃん県外だし……」

ゆみ「私は県内だが送ってもらうには遠すぎるな」

桃子「しまったいい感じの言い訳が思いつかないッッ!!!」

智美「おい」


桃子「それ以前の問題として、練習後に部長が部員ほっぽりだしてメシってどうなんっすかね」

佳織「あ、あはは……そんな自虐しないで、モモちゃん」

睦月「そうだよモモ。部員のことはいるかいないかもわからない顧問に任せておけばいいんだって」

ゆみ「いやいないと普通に困るんだが……」

智美「モモはマジメだなー。そんなの展開上の都合として処理しておけばいいんだぞー」

桃子「だからメタいっすよ智美先輩! のどっちに聞かれたら粛清されちゃうっす!」


ゆみ「のどっち、なあ」

智美「モモに学外での友だちができたのはホント助かったなー。ゆみちんと二人、卒業後もずっと心配してたんだぞー?」

桃子「そんな子供じゃあるまいし……」

睦月「それについては私たちも同感ですね。原村さんには感謝です」ウンウン

桃子「むっきー先輩!?」

佳織「智美ちゃんと加治木先輩が卒業しちゃってから、モモちゃん私たちにひっついて離れなくなっちゃったもんね」

桃子「かおりん先輩までー!?///」カァァァ


ゆみ「モモ、私は悲しいぞ。お前は年上の女なら誰でもよかったんだな……」ヨヨヨ

智美「ワハハ。節操なしだなーモモは」

桃子「誤解を招くような表現やめてもらえるっすか!?」

ゆみ「えっ」

智美「えっ」

佳織「えっ」

睦月「えっ」

桃子「そのガチのリアクションマジ傷付くんでやめてください」


桃子「だって……だってしょうがないじゃないっすか。この世でたった二人、私を見つけてくれる先輩が卒業しちゃったんですよ?」

ゆみ(私は結構な頻度で見失ってたけどな……)

智美(私は見つけるというより嗅ぎ当ててただけだけどなー)

桃子「私、不安で不安でしょうがなくて。部室に行っても気付いてもらえないんじゃないかって」

睦月「……」

桃子「そんな時、むっきー部長とかおりん先輩が言ってくれたっす」

佳織「今はダメかもしれないけど、睦月ちゃんと二人で特訓するから。絶対東横さんを見つけられるようになるから――ってね」ニコ


桃子「私、それがほんっとーに、嬉しくて嬉しくて」グスッ

ゆみ「……」ナデナデ

智美「やるじゃんかむっきー部長、このこのー」

睦月「い、いやぁ。私だって鶴賀の部長で、モモの先輩ですから///」テレテレ

佳織「その分ツテを頼って実施された特訓は熾烈を極めたけどね……」ボソ

睦月「ああ、そうだったね……シツジコワイ」ボソ

ゆみ(……私はなにも聞かなかった)


睦月「それと並行して、モモの側の体質改善にも取り組んだんです」

ゆみ「よくそこまで手が回ったな……」

ゆみ(というか詳細については深く聞かない方がいいんだろうな……)

佳織「私たちは単純に考えても、二人より二倍長くモモちゃんの先輩やってましたから」ニコ

智美「で、オンオフが自在に切り替えられるようになった、と」

桃子「完璧には程遠いっすけど、少なくとも後輩たちからはパーペキに見えてるっす!」ムフー

ゆみ「オンが完璧になったら麻雀無敵じゃないか?」

桃子「いやぁさすがにそこまで都合よくは……そもそも対清澄だとのどっち当てられてメタられますし」ヒラヒラ


佳織「原村さんはオンオフに関わらず完璧に見えてるんだよね」

睦月「そういう才能が私たちにもあれば、モモに余計な苦労させずに済んだかもね」

桃子「そんなことないっす! 私のためにあんなによくしてくれて、むっきー先輩かおりん先輩大好きっすー♪」ダキッ

佳織「ふふふ」ナデナデ

睦月「とまあ、こんな感じの一年間でした」ナデナデ

ゆみ「こいつチョロいな……」

智美「やっぱりレズじゃないか(憤怒)」


桃子「百合と言ってほしいっすー。それもソフト寄りの。性的欲求を伴わないタイプの百合っすー♪」

智美「百合営業ってやつだなー」

桃子「営業じゃないっす! 先輩たちをお慕いする気持ちは本物っす!」プンプン

ゆみ「そもそも誰向けの営業なんだ」

睦月「女好きを公言しておきながら普通に男と結婚する人って結構いますよね」

佳織「声優の伊○静さんとかね」

ゆみ「おいやめろバカ」


智美「ま、私たち相手ならどれだけバカやってもいいけど、TPOは弁えるんだぞー」ワハハ

ゆみ「原村相手とか、な」

桃子「のどっちはあくまで親友っすよー。心の友っすよー」ニコニコ

睦月「そういえばさっきモモ、練習が終わった後に」

佳織「清澄さんのとこに行ってなにか、割と長いこと話してたね」

智美「ゆみちんもなー」

ゆみ「ん? ああ、その話か……まあそれは後でするよ」

睦月「で、モモ?」


桃子「あー、あの時っすか……なんか清澄の副部長が、私とお近づきになりたい、とかなんとかで……」

佳織「清澄の副部長って男の子じゃなかったっけ?」

睦月「なんと」ガタッ

桃子「いかにも須賀って男子っす。けど下心見え見えだったのでお断りしたっす」ヒラヒラ

桃子(っていうかのどっちはじめ清澄三人娘の視線が怖いし)

智美「なんだ、つまらん」ワハハ

桃子「……と、一度は思ったんですけどねー」

ゆみ「えっ」


桃子「そ、その……お近づきになったら週に一度、ゆみ先輩と会う機会を作ってくれるって言われて……///」モジモジ

ゆみ「!?」

智美「なんだその懐柔法!?(驚愕)」

桃子「つい口車に乗せられて、須賀くんとメアド交換しちゃったっすー♪」

睦月「チョロぉい! この子チョロいよぉ!!」

佳織「……よく考えたら二年前に加治木先輩に一発で落とされた時点で」

智美「あー。その後も睦月と佳織にあっさり落とされてるし、チョロさにかけては折り紙付きだったな、そういえば」ワハハ

ゆみ「お前割と移り気な女だったんだな、モモ……」


桃子「一周してゆみ先輩に戻ってきたんだから許してほしいっすー♪」スリスリ

ゆみ「すいません東横さん近寄らないでもらえますか」

桃子「!?」

ゆみ「という冗談はさておき」

桃子(全然冗談に聞こえなかった……)ダラダラ

ゆみ「会う機会が欲しいだけなら、なにも須賀の仲介を受ける必要もないと思うわけだが」

睦月「そりゃそうだ」

佳織「普通に先輩と後輩ですもんね」

桃子「……あっ」

智美「こいつ素で気付いてなかったぞ」ワハハ


睦月「そもそもどうして、その、須賀くん? とかいう人が出てくるんですか?」

ゆみ「ああ、その話は私からしよう」

智美「さっき言ってた『後でする話』のことかー」

ゆみ「その通りだ。実はかくかくしかじか」

佳織「まるまるうまうま、なんですね」

桃子「ゆみ先輩は裏切り者っす。まさか清澄の味方をするなんて」ブーブー

ゆみ「いや、だからコーチするのはその須賀という男子だけだ。久とそういう契約を結んでいる」


佳織「あ、なるほど。女子校である鶴賀とは直接関係してこない話だから、不義理にはならない?」

ゆみ「私としてはそのつもりだ。まあモモがどうしてもと言うなら断らんでもないが」

桃子「ぐぬぬ。これで断らせたら私が悪役じゃないっすか」

睦月「でもあの竹井さんですよね?」

ゆみ「……言いたい気持ちはわかるが、私もあいつとの付き合いは長いんだ」ハァ

ゆみ「そう簡単にだまくらかされたりはしないから安心してくれ」

佳織(みんなの中で竹井さんってどういう認識なんだろう)


智美「さ、ゆみちんとモモの話はこれぐらいにして」ゴキュゴックン

智美「互いの近況報告でもしようじゃんか。な、佳織に睦月ー」

睦月「いやいやいやいや」

智美「?」

ゆみ「そのカマボコフェイスに『?』を乗せられると絶妙にムカつくからやめろ」

智美「ワハハ、理不尽だな」

桃子「でも近況報告っていうなら、まず智美先輩からだと思うっすよ」

佳織「そうだよ智美ちゃん、みんな本当にビックリしたんだから……」


『ワハハ。なんか成り行きでプロ契約結んだ蒲原智美だ。よろしくお願いするぞー、ワハハ』


智美「あー、↑のことか」

睦月「他になにがあると……」

桃子「見慣れたカマボコがいきなりTVに出てきたんで、思わず食べてた顔噴いちゃったっす」

睦月「逆、逆」

ゆみ「12か月早いエイプリルフールかと思ったな、私は」

佳織「いったいどうしてそういうことになったの?」

智美「どうしてと言われても、本当に成り行きとしか言いようがないなー」ワハハ


桃子「というか、他の面子ガチガチっすよね?」

ゆみ「龍門渕に沢村、国広と井上、加えて姉帯にメガン・ダヴァンか」

睦月「ガチもガチ、全員インハイ経験者ですもんね」

佳織「あの……こういう言い方はよくないけど、智美ちゃん、その……」

智美「まー実力的には数合わせの補欠だな」

睦月「言いにくいことをあっさり言ったー!?」ガーン

智美「ワハハ。長丁場のプロリーグでは補欠だってそれなりに重要なんだぞー?」


睦月「家業の手伝いはどうしたんですか?」

佳織「智美ちゃん、いつかはお仕事を継ぐんだよね?」

智美「んー。親父の隠居はまだまだ先だし、かといって家の手伝いは昔からやってるから、本格的な修業が必要ってこともないし」ゴキュ

智美「後はどっかから婿を取るだけの人生。それならもうちょい世間に揉まれてこい、とは前々から親には言われてたんだよなー」プハー

桃子「だったら大学に行けばよかったんじゃ?」

智美「ワハハ、面白いことを言うなーモモ。なぜ現在私が大学生じゃないのか、その理由を忘れたのかー?」ワハハ

桃子「……あ゛」


ゆみ「自業自得だぞ、浪人生」

智美「浪人生じゃないぞー。元々大学に行く気なんてなかったんだぞ」ワハハ

ゆみ「でも受験して、落ちただろ」

智美「……」

ゆみ「そうだ津山に妹尾、お前たちの輝かしいキャンパスライフを蒲原に語り聞かせてやったらどうだ」

智美「……」

睦月「あの、もうそのへんにしておきましょう先輩」アセアセ

桃子「さ、智美先輩の菩薩の如きご尊顔からカマボコが消えかけてるっすよ……」ダラダラ


佳織「横浜ってすごい都会なんだよ智美ちゃん。私なんて駅で何度も迷子になっちゃった♪ でもその分楽しいこともいっぱいあるし、受験勉強がんばった甲斐があったよー♪」ニコニコ

睦月「佳織!?」ガーン

桃子「かおりんせんぱーい!?」ガビーン

智美「げはあっ」ワハハ

睦月「ああっ先輩が血を吐いた!」

桃子「でも笑ってる! まだ笑ってるっす!」

ゆみ「傷口に塩を塗っていくスタイルか。いいぞ妹尾」

睦月「アンタが塗らせたんでしょーが!!」


智美「な、なぜだ佳織、ゆみちん。なぜこんなムゴイことができる……?」ワハハ

ゆみ「……10月12日発売『ポケ○トモ○スターX・Y』。受験戦争真っただ中での発売だったな」

智美「」ギク

佳織「……プレイ時間『999:59』。よくがんばったね、智美ちゃん。たった『3か月』で」

智美「」ギクギクッ

睦月「うわあ……」

桃子「うわあ……」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


智美「ワ、ワハ、ワハハハ。だ、だからさ、二人には私のサポート、頼まなかっただろー?」

ゆみ「当たり前だ! 受験勉強人に手伝わせる裏側で個体値厳選なんぞに明け暮れてみろ!! 今頃絶交しとるわッ!!!」

智美「そそ、その点に関しては因果応報だったということでどうか」

佳織「智美ちゃんみたいな大人にはなりたくないと思った高二の冬でした。まる」

智美「わーい佳織のこんな冷えきったツラ初めて見たぞワハハー」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


睦月「大学は楽しいとこだよーモモー(棒)」

桃子「むっきー先輩が県外行っちゃってモモはさみしいっすよー(棒)」

睦月「ははは愛い後輩だな、このこのー(棒)」

桃子「きゃーむっきー先輩愛してるー(棒)」


カン!


〈開幕吹雪とかいう畜生リメイク〉


京太郎「ねんがんの じょしのメアドを てにいれたぞ!」

咲「プライドと引き換えだったけどねー」

優希「目の前でフレイムタイラントに献上されそう(ミンサガ並感)」

京太郎「へっなんとでも言いやがれ! 一度手に入れちまえばこっちのもんよ!」

和「できれば返してほしいと言ってましたよ、桃子さん」

京太郎「クーリングオフ!?」ガーン


もいっこカン!

長い(小並感)
他校編はついつい書きたいこと詰め込みすぎて長くなるんですよね
これでも結構カットしたんですが

次回は千里山編かゆみ先生の個人レッスン編のどちらかです
ご一読ありがとうございました

おっぱいがNGワードになってるとかじゃね

>>490
それをNGするなんてとんでもない!

今回エセ関西弁がかなり見苦しいので予めご注意ください
でははじめていきましょう


〈西の皇帝 千里山・あふたー〉


泉「~♪ 次の練習試合のオーダーはこうして~っと♪」

泉「と、そろそろ時間やな。リモコンリモコン、TVのリモコン」ガサゴソ

泉「……あれ? この辺に置いといたはずやけどな、どこ行ったんリモコンちゃーん」

怜「これとちゃうか?」つリモコン

泉「あ、先輩えろうすんません」ピッ


ビュゴオオオオオオ


怜「あったかー生き返るわー。部室にエアコンとか最高やわー」

泉「4月と言えどもまだまだ寒い日はありますからねー」

怜「温度は22℃を目安に調整するとええでー」

泉「いやーホンマ助かりましたわーなにせエアコンはリモコンないと動きませんからねってちゃうわい!!!!」

怜「ノリツッコミにしても長すぎる。20点」

泉「じゃかあしいわこのエセ病弱OG!!!」


ガラッ


浩子「泉、なんか面白いこと言い」

泉「現れて早々無茶ぶりとか勘弁してください」

浩子「この程度の無茶ぶりに応えられずして千里山の部長を名乗れるとでも思っとるんか?」

泉「名乗っとります。現在進行形で名乗っとりますがな」


泉「だいたいその理論で行くと先輩も無茶ぶり耐性身に付いとるっちゅーことになりますよ」

浩子「あ、園城寺先輩お久しぶりです」

怜「おー、達者にしとったか船きゅー」グデー

泉「聞けや! なに部室の主を差し置いて和んどんねん!!」

怜「そろそろ始まるでー、船Qリモコンー」

浩子「了解です」ピッ

泉「アンタが持っとんたんかいッ!!!」


恒子『はーいどうもどうもー。みなさんご存知福を与えるアナウンサー、福与恒子でーす』

恒子『漫才風の出だしで始めさせていただきました、プロ麻雀1部リーグ中継』

恒子『本日は晴天にも恵まれまして絶好の麻雀日和と……』

雅枝『屋内競技ですから天気は関係ないですね』

恒子『おーっと早速本場大阪の方からツッコミをいただいてしまいました! ご紹介しましょうっ』

恒子『解説席には大阪パンサーズOG、愛宕雅枝さんをお招きしておりまっす!』

恒子『どうぞ愛宕さん、本日はよろしくお願いいたします!』

雅枝『よろしくお願いします』ペコ


怜「愛宕監督懐かしいわー」

浩子「おばさんの解説も久しぶりに聞きますね」

泉「っにしてもぺらぺら口の回るアナやな……」

怜「ホンマになぁ。関西人以上と違うか?」

恒子『さて、本日のカードがいつにも増して要・注・目となりましたのには、ひとえに先鋒の顔ぶれに理由があります』

恒子『なんといってもパンサーズ江口セーラ、そしてホワイトホース清水谷竜華!』

恒子『高校麻雀ファンの皆さまには周知の事実でしょう。この二人、なにを隠そう千里山高校の同期!!』

恒子『そう! 解説席にいらっしゃいます愛宕さんの下で切磋琢磨し合った、まさに同門対決なのでありますッッ!!!』


竜華『……』カチコチ

怜「竜華キタ━(゚∀゚)━!」

泉「あはは、こら緊張してますわ清水谷先輩」

浩子「そらしゃあない。一軍初出場で先鋒任されるとは誰も思わへん」

セーラ『へっへっへ……』ニヤリ

泉「で、こっちは闘志マンマンと」

浩子「一軍キャリアの差やろなぁ、悲しいけど」

怜「なーに二人ともまだまだ若いんや、これからこれから」

泉「そのベテランのオッサンみたいな立ち位置なんなんです?」


恒子『愛宕さん、かつての愛弟子たちが初対決ということになりましたが!』

雅枝『そうなりますね、ふふ』

恒子『率直に今、どういうお気持ちでしょう?』

雅枝『それはもうストレートに嬉しいですよ』

恒子『でしょうね~』

雅枝『ただ。一歩引いた目線から言わせてもらえるなら、これは自分たちで掴みとった舞台ではありません』

恒子『ほほうほう。というと?』


雅枝『プロリーグはお客様あってのもの。今回の顔合わせも興行的な側面をにらんだ感は否めません』

雅枝『トップリーグの一軍で先鋒を張るほどの実力は、まだこの二人にはありませんよ』

恒子『これはさすがに元監督、非常に手っ厳しい!』

雅枝『もちろん、二人に最低限一軍でやっていくほどの実力がなければ、こういう機会がセッティングされることさえありません』

雅枝『そういう意味では二人とも、去年一年間での成長が認められたということなんでしょうね』

恒子『ふむふむ。と、いうことは、つまり?』


雅枝『次の機会は実力で奪いとってほしい、ということですね。首脳陣もそれを期待していると思いますよ』

恒子『簡潔な要約をありがとうございましたー!! では次にお伺いしますが……』

泉「監督怖っ!」

浩子「普段の解説はあんな辛口とちゃうんやけどなぁ……」

怜「麻雀に関しては身内であればあるほど厳しいらしいわ。絹ちゃん愚痴っとったで」

泉「ああ、愛宕妹さんと園城寺先輩、大学同じでしたっけ」


浩子「泉の苦手な松実宥もなー」

泉「あの人とは二度やって二度とも翻弄されましたからね……」

怜「絹ちゃんも宥ちゃんもむっちゃええ子なんやでー」ニヘラ

浩子「……絹の愚痴なら私も聞いてますよ、先輩」

怜「ひょっ?」

浩子「麻雀部に女子と見れば誰彼構わず膝枕を迫る先輩がいて困っている、と」

怜「……」

泉「相変わらず『むっちゃええ先輩』になりきれん人ですねアンタは」


怜「しゃあないやん、やわっこい膝を求めるんは人間の本能や。ちゅうわけやから泉ー」ゴロン

泉「私まだ死にたくないんで」サッ

怜「あいたっ」ゴツン

浩子「清水谷先輩の耳に入っても知りませんよ」

怜「あー、そらあかんなー。竜華の般若面が目に浮かぶわ」ヒリヒリ

浩子「ガチですからね、あの人は」

恒子『そうなんです、モニタの前の皆さんご安心ください! 清水谷プロはガチです!! どこぞのステモやピンクとは違って原作準拠です!!!』

泉「TVが会話に加わんなや!!!」


怜「ま、ま、ウチのことはもうええやん」ヘラヘラ

怜「竜華とはすでに大阪と福島、遠く離れてしまった織姫と彦星なんや」ヨヨヨ

泉「両方織姫なんじゃないですかね……」

浩子「竜怜は死んだんや。いくら呼んでも帰ってこへん」

怜「もうあの時間は終わったんや。せやからウチも人生と向き合う時なんや」

怜「というわけで船Q、膝」

浩子「お断りします」( ゚ω゚ )

泉「これ以上なく向き合った人生満喫してますがなアンタ」


怜「船Qは最近なにしとるん? 大学麻雀じゃあんま名前聞かんけど」

泉「大学は大阪でしたよね?」

浩子「麻雀部であることには間違いないんですけどね。ちょっと毛色が違うといいますか」

怜「毛色……?」

浩子「ま、平たく言えばオカルトの研究ですわ」

怜「ほう、そら適材適所や」

泉「先輩のオカルト分析には何度も助けられましたからね」

浩子「言うてもやってることはそない大層なもんやあらへん」

浩子「一人の能力者の牌譜を何百何千何万と集めて、傾向をコンピュータに弾き出させるだけの話ですわ」


泉「いやいやじゅうっっっぶんすごいですから」

怜「アカン聞いてるだけで頭痛が痛くなってきた」

浩子「むっかしからある古典的な手法を、頭のおかしい化物どもに対しても適用しただけですよ」

浩子「オカルトへの対策が近い未来、この手法のおかげで飛躍的に進んだとしても、根本のところで『どうしてそういう現象が起こるのか』には踏み込めません」

浩子「いつかはオカルトの根っこを掘り起こしてみたいもんですけどね。ま、それが今の私の目標っちゅうことで」

泉「はー。ほんに偉いですわ、船久保先輩は……」

怜「……くっ!」

泉「どうかしました?」

怜「堪忍なぁ泉、いいボケが思いつかんかった。後は頼むわ」ガクッ

泉「頼まれても困ります」


浩子「……なんや調子に乗って話しすぎたわ。この話はもういいでしょう?」

怜「へいへい船Q照れてるー」

浩子「照れてません。泉、試合どうなっとる?」

泉「一進一退のいい攻防ですよ」

浩子「江口先輩1位、2000差で清水谷先輩が2位か……」

怜「やけど、竜華はもういっぱいいっぱいやわ」

泉「そうなんですか、園城寺先輩?」


竜華『……ノーテンです』

怜「曲がりなりにも、っちゅう言い方を私らアマがするのもおこがましいけど、面子の他の二人もプロの先鋒や」

怜「くぐってきた修羅場の数も質も違う。今日の竜華の調子やと、いずれ飲み込まれるで」

セーラ『っしゃきたで! ダブリィー!!』

浩子「江口先輩は逆に、このシチュエーションに燃えとる感じですね」

怜「せやな。セーラノリノリやわ」

浩子「この試合をきっかけにして、また一段上に行くかもわかりませんね」

泉「ふーむ……」


恒子『ここで前半戦しゅーりょー!!』

泉「順位はそのまま動かず……か」

怜「まー半荘一回じゃ実力差なんてそうそう表れへんわな」

浩子「このままお二人が押し切る可能性も、運次第でなくはないですね」

恒子『さてここで、前半戦を彩った清水谷・江口両プロの母校にして、解説席の愛宕雅枝さんが監督を務めてらっしゃいます、私立千里山高校について簡単に紹介させていただきましょう』

泉「おうっ?」


怜「仮にも地上波でこんな千里山押ししてええんか? そら嬉しいことは嬉しいけど」

浩子「地上波だからこそ、やないですか?」

泉「マスコミのゴリ押しっちゅうヤツですか……」

怜「いざ自分たちが対象になると、なんや複雑な気分やわぁ」

恒子『――というわけで、千里山高校は北大阪地区から12年連続インハイ出場と、名門中の名門なわけですね! まさに西の皇帝!!』

雅枝『……』ニコ

恒子『近年高卒プロを同学年から二人輩出した高校というのは、実は一昨年の千里山と姫松だけしかないと!』

雅枝『ええ。それだけ大阪に素晴らしい雀士が育ってくれたということで、私も嬉しいですね』ニコニコ


泉「……監督、いい笑顔してはりますわ。不自然なぐらいに」

怜「……」

浩子「……」

泉「名門、だそうですよ」

怜「そら名門よ」

浩子「せやな、名門やな」

泉「こうしてTVで仰々しく持ち上げられてもらえるぐらいには、名門、なんですよね」


怜「どんな気分や、泉。『西の皇帝』千里山の部長さん?」

泉「……」

浩子「『東の王者』に負け続けの『無冠の皇帝』なんて、世間から言われて久しいもんやわ」

怜「うわきっついわーそれ」

浩子「事実ですからね。返す言葉もない」

泉「……」

怜「……堪忍な、泉。あんたにまでスケスケの、透明の冠なんぞ被らせることになってしもて」

浩子「……」


泉「要するに」

浩子「?」

泉「勝てばいいんでしょう? せやったら、勝ちますよ」

怜「……」

泉「現実の壁の高さなんて、厚さなんて、硬さなんて、高一の時に……いえ」

泉「原村に負けた中学の頃には、とっくにわかりきってたことです」

浩子「泉……」


泉「んな辛気臭いツラしっこなしですって、先輩たち!」

泉「高さも、厚さも、硬さもわかってる壁なんぞどうとでも料理できますわ」ニヤリ

泉「曲げませんよ。私は最強です。二条泉は高三最強……いいや」

泉「私は今年――日本最強の女子高生になるッ!!」

怜「……」

浩子「……」

泉「だったら、なんも問題ないでしょう?」ニカッ


怜「ぷっ、くくふふ。個人戦9位のお嬢さんがなんや言っとるで」クスクス

泉「言うだけならタダです! 関西人はタダが好きっ!」

浩子「……はん。偉そうな口利きよるようになったなぁ、泉」クックッ

泉「生憎と大言壮語は昔からですっ!!」

怜「あはははは! せや、確かにせやったわ!」ケラケラ

浩子「大口叩いて控室出てっては、格上にボコられてカタカタいいながら帰ってきたもんですわ」ニヤニヤ

泉「ぐっ、ぬぬぬ……む、昔の話です! それでも私は……!」


怜「それでも泉は、折れんかった」ニコ

泉「……!」

浩子「上級生に対しても格上同級生に対しても、コンプレックス丸出しの生意気なルーキー。いつポッキリいってまうかハラハラさせられたもんやけど……」

怜「ようここまで、折れずにがんばったわ。気付けば泉も、もう三年で、もう部長やねんなぁ」

浩子「ええタンカやったで、泉。ここまで来たら最後までそのビッグマウス、貫き通しぃや」

怜「そんでもって、全国のてっぺんでふんぞり返っとるバケモンどもを、空気読まずにぶちのめしたりや!!」

泉「……はい!!」


恒子『さあ後半戦開始のお時間でっす! 短いようで長い10分間でしたね愛宕さん!』

雅枝『このインターバルも試合のうちですからね。しっかり準備して、持てる力を存分に発揮してもらいたいですね』

泉「あ、試合再開しますよ!」

竜華『……ふぅ』

怜「お? なんや竜華、ええ顔になっとるやん」

浩子「インターバル中になにかありましたかね。江口先輩は……」

セーラ『……』ニヤリ

泉「あーあー、嬉しそうな顔しちゃってまあ」

浩子「江口先輩らしいわ」クックッ


怜「さーさ気張って応援するで! 遠く福島まで届くよう声出しぃや!」

泉「元病人が無茶言わんといてください」

浩子「前半戦では全然応援せずにだべってたのに、今さらと違いませんか」

怜「前半は前半、今は今や! さー声出し、泉に船Q!!」

浩子「はは……横暴な先輩やわ、千里山の先達って連中は」

泉「ま、しゃーないですわ船久保先輩。やりましょやりましょ」

恒子『それでは後半戦――開始ィィィッッ!!!』

怜「せーのっ」





「「「かっとばせー!! ばせーんすりーやまー!!!」」」





泉「……」

浩子「……」

怜「……」

泉「誰や今バースっちゅうたヤツぅぅぅ!!!! ええ感じやってんからそのまま〆ればええねん!! 誰がオチつけろゆうたねん!!! せめて韻を踏めや!!!! gdgdやんけゆゆうじょうパパワーか!!!!!」

浩子「ツッコミが長すぎる」

怜「10点」

泉「じゃかあしい!!」


カン!

「なっさけないオチ恥ずかしくないの」って靴裏見せられながら罵られたい雀士といえば?
そう、清水谷竜華ちゃんですね

セーラと竜華の話はこれとは別にもいっこあります
でも長すぎるんで今回ここまで

次回はクリスマスネタですかね
せっかくのイヴにこんなスレを覗きに来るんじゃないぞ!
いいか絶対だぞ!

ご一読ありがとうございました


〈クリスマススペシャル〉


京太郎「クーリスマっスが」

咲「こっとっしも」

優希「やーってくるー♪」

和「今4月ですよ」

京太郎「……」

咲「……」

優希「……」


カン!


〈クリスマススペシャル(小声)〉


京太郎「いやいやいや終わるな終わるな」

優希「っていうか、えっ? まだ4月なの?」

咲「ここまでのエピソード合計すれば軽く30超えると思うんだけど……」

和「そんなことを私に言われましても」

京太郎「もしかして俺たちは4月を何度も繰り返しているんじゃ?」

咲「エンドレスエイプリルかな?」

優希「季節ネタの許されないサザエさん時空とか新しいなオイ」

和「SOA」


カン!


〈クリスマススペシャル(震え声)〉


京太郎「だから終わるなッ!!!」

咲「じゃ、じゃあアレだよ。今年のクリスマスをどう楽しく過ごすか、和気藹藹と話し合おっ?」ニコ

優希「そ、そだね。それなら問題ないよなのどちゃん?」

和「別に構いませんが……」

京太郎「……が?」

和「少なくとも私と須賀くんは、その頃には立派な受験生ですよ」

京太郎「……」orz

咲「……」

優希「……」


カン!


〈クリスマススペシャル(半ギレ)〉


京太郎「い、今からそんなこと考えてもしょうがねえよ! 来年の話をすると鬼が笑うっつーしな!」

咲「その意気だよ京ちゃん!」

優希「今を生きろ京太郎! 刹那主義万歳だじぇ!」

和「受験は来年でもクリスマスは今年ですよ?」

京太郎「……」orz

咲「よしよし」ナデナデ

優希「今日ののどちゃん素な分だけ言うことが心に刺さるわ……」

和「はあ、すいません」


カン!


〈執事とキャップとクリスマス〉


※極薄カップリング要素注意報発令中!

【東京のとあるホール】


美穂子「あら」バッ

ハギヨシ「おや」タリ

美穂子「どうもこんにちは、執事さん」ペコリ

ハギヨシ「これはご丁寧に。ご機嫌麗しゅう、福路プロ」ペコリ

美穂子「天江さんの応援に?」

ハギヨシ「無論。福路プロもですか?」


美穂子「クリスマス杯は個人戦ですから、チームメイトを応援する義務はないんですけど……」

ハギヨシ「それでも先輩である瑞原プロの応援にいらっしゃったと。あなたらしいですね」ニコ

美穂子「いえ、そんな」テレテレ

ハギヨシ「ところで今日はクリスマスイヴですね。12月24日ですね」

美穂子「? どうしてことさら、今日の日付を強調なさるんですか?」

ハギヨシ「物語における時間軸をハッキリとさせておくことも、執事の役目にございますれば」

美穂子「はあ。よくわかりませんけど、いつもながら大変なお仕事ですね」


ハギヨシ「いえいえ、この程度は瑣末なことですから」

美穂子「でも本当に大変でしょう? 天江さんも今日ぐらいはお休みを差し上げればいいのに」

ハギヨシ「この仕事に真の意味での休息などありませんよ」

ハギヨシ「たとえ休暇中だとしても、主がお呼びとあらば即参上、が執事のモットーですから」

美穂子「まあ。それでは良い方との時間もとれないじゃないですか」

ハギヨシ「そういった相手は、生憎とおりませんゆえ」ニコ

美穂子「……え?」

ハギヨシ「そこを意外に思われるというのは、喜んでいいのかどうか判断に困りますね」クスクス


美穂子「あの。執事さん、恋人さんはいらっしゃらないんですか?」

ハギヨシ「むしろ、なぜいると思われたのでしょうか」

美穂子「いえ、だって。執事さんぐらいの方なら、女の人が放っておかないでしょう?」

ハギヨシ「それは買い被りというものですよ」

美穂子「そうでしょうか……」

ハギヨシ「私ごときと聖夜を共に過ごしてくださる女性がいらっしゃれば、さしもの私も衣様に休暇の打診ぐらいはします」

ハギヨシ「現実にはそうでないから、私は今、あなたとこうして歓談に興じているわけです」ニコ


美穂子「それは……なんというか、申し訳ありません」ペコ

ハギヨシ「おや。なぜあなたが謝られるのですか?」

美穂子「せっかくの聖夜に、隣にいるのが私なんかで……」シュン

ハギヨシ「これは異な事を。世の男が今の私を見れば、さぞこの立場を羨むことでしょう」ニコ

美穂子「いえ、いえ。私みたいな小娘では、執事さんのお相手としては不足に過ぎます」ニコ

ハギヨシ(あなたに釣り合う男を探す方がよほど難しいと思いますがね……)


美穂子「……まあ。長野のお屋敷では毎年パーティをなさるんですか」

ハギヨシ「昨年までは私が差配しておりました。少し懐かしい気もしますね」

美穂子「今年は天江さんとお二人ですか?」

ハギヨシ「衣様に特別のご予定は今のところございませんので、そうなるでしょう」

美穂子「……そうです!」ポン

ハギヨシ「?」

美穂子「実はこれから華菜と合流することになっているんです。それで、華菜と天江さんはお友だち同士ですから」

美穂子「四人で一緒に、お食事なんてどうですか?」ニコ


ハギヨシ「なるほど……魅力的な提案ではありますが」

美穂子「……あの、ご迷惑でしたか?」

ハギヨシ「そのようなことはありませんよ」ニコ

美穂子「ほっ」

ハギヨシ「ただこればかりは、主の意向を伺わない限りなんとも言えませんので……」

美穂子「あっ。そ、そうですよね。私ったら恥ずかしい」カァ

ハギヨシ「……と、いうわけですが。いかがいたしましょう、衣様?」

美穂子「えっ」


衣「……」

華菜「……」

美穂子「あ、天江さん! 華菜まで!」

華菜「おい天江、お前が言えよ」ボソ

衣「付け上がるなよ池田の分際で。貴様ばかりが被害者面をするな。もう決めたことであろうが」ボソボソ

美穂子「? 二人とも?」

ハギヨシ「……」


衣「あー、ハギヨシ」

ハギヨシ「はっ」

衣「衣は今宵、池田を供に新人どもの集う忘年の宴に参加することと相成った」

華菜「『を供に』ってなんだオイ『と共に』だろうがコラ」

衣「ついてはこれより払暁までの数刻、其許に『完全休暇』を言い渡す」

美穂子「え?」

ハギヨシ「……」


衣「なんぞ、否やはあるや?」

ハギヨシ「御意のままに」ペコ

衣「重畳。では行くぞ、池田」スタスタ

華菜「命令すんなし! じゃあ先輩、そういうことなんでごめんなさいっ!」ペコ

美穂子「え、あ、え?」

華菜「ホントはあんまりがんばってほしくないけど……」ブツブツ

華菜「……がんばれキャプテンっ! 華菜ちゃん応援してるし!」ダッ


美穂子「……私は今、なにを応援されたんでしょうか?」キョトン

ハギヨシ「ははは。さあ、私にはなんとも」ニコ

美穂子「……予定、なくなっちゃいました」

ハギヨシ「おや奇遇ですね。実は私もなんですよ」

美穂子「まあ、そうなんですか? すごい偶然です」クス

ハギヨシ「ははは」ホワホワ

美穂子「うふふ」ホワホワ


ハギヨシ「……では。あなたのお手を拝借する栄光を、私めに授けていただけますか。レディー?」

美穂子「……はい。私などでよければ、喜んで♪」



【この後めちゃくちゃ健全に二人でディナーした】



衣「えっ」

華菜「えっ」


カン!


〈クリスマススペシャル(全ギレ)〉


京太郎「なんだこの格差はァ!!!」ガァン!

和「きゅ、急にどうしたんですか?」

優希「のどちゃんには理解しがたいだろう次元の話だじぇ」

咲「だからあんまり気にしなくていいよ」

和「はあ」

京太郎「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」


カン!


〈クリスマススペシャル(届かぬ思い)〉


京太郎「やっぱアレか。顔なのか」イジイジ

優希「ぶっちゃけ顔はそう見劣りしねーべ」

咲「この際だから正直に言うけど、スペック全般も問題ないんだよね別に」

京太郎「じゃあなんで!」

優希「性格でしょ」

咲「滲み出る気品の差っていうの?」

京太郎「……」イジイジ

和(話についていけない……)


カン!


〈クリスマススペシャル!〉


京太郎「ちくしょう、いいもん。クリスマスまでには彼女作るもん」イジイジ

優希「あーあ、さっちゃんがイジメすぎるから」

咲「共同正犯だからセーフセーフ」

和「その文言はなに一つセーフじゃありませんけど……あの、須賀くん?」

京太郎「……なんだよ」イジイジ


和「今年のクリスマスも、きっと麻雀部みんなで、この部室に集まることになると思います」

和「私たちは受験生ですけど、その日ぐらいは羽目を外しても許されることでしょう」

京太郎「いや、俺としてはそこで『悪いけどもう予定入ってるんだよねーwwww』なリア充を目指したいわけで」

和「……嫌ですか?」

京太郎「へ?」

和「私たちと一緒では、嫌ですか?」

京太郎「へあっ!?///」


咲「ふわぁ……和ちゃん大胆に攻めるねぇ……」

和「特に責めたつもりはないのですが」

咲「うん噛み合ってないねこれ」

京太郎「……そういう言い方は卑怯だろ、お前」プイ

優希「おーおー、珍しく京太郎が照れてるぅー」ニヤニヤ

京太郎「うっせバーカ!///」


和「それで?」

京太郎「え?」

和「クリスマス。私たちと、部のみんなと一緒で、不満ですか?」

咲「不満かな?」

優希「不満なのかな~?」

京太郎「~~~~~っ!!///」

京太郎「ねーよ! 嫌じゃねえ! 不満なんざこれっぽっちもありゃしねえよっ!!」


京太郎「咲と、優希と、和と、ムロやマホたち後輩連中と、染谷先輩とついでに竹井先輩がいりゃじゅーぶんだよ!」

和「ついでの人が逆に目立ってますね……」

京太郎「これで満足かァ!?///」

優希「こんなんじゃ満足できねえぜ」

咲「私たちの満足はこれからだ!」

京太郎「っせバーカ! これで満足しとけよバーカバーカ!///」

和「……ふふっ」クス


優希「それじゃあ、8カ月先の私たちに代わって、アレ言っとくかな」

和「はあ。今言うんですか。よくわからないけどわかりました」

咲「ほら京ちゃん、いつまでも拗ねてないの。〆だよ〆」

京太郎「あーもーわーったよ。そんじゃあ、せーのでいくぞ」

咲「ふふ。せーのっ」



『メリークリスマス!!!』



カン!

メリークリスマス(血涙)
ご一読ありがとうございました
次は大みそかですかね……?

国広くんの露出はKUNOICHIの副産物だった……?


〈大みそかスペシャル(ヤケクソ)〉


優希「今日はエイプリルフールですね奥さん!」

咲「えっ」

和「えっ」

優希「どうしたのさっちゃん?」

咲「どうかしたのは優希ちゃんの方じゃ……エイプリルフールなんてとっくに過ぎたじゃん。ねえ和ちゃん?」

和「咲、あなたはなにを言っているんですか?」

咲「えっ」


咲「時系列ガバガバなんだけど……」

優希「こまけぇこたぁいいんだよ!!! というわけで今日は4月1日だじぇ」

咲「いいのかなぁ」

和「いいもなにもそれが真実ですよ」

咲「和ちゃん私の見てないところでナニカサレテない? 大丈夫?」

優希「だいじょぶだいじょぶへーきへーき。ではさっそく京太郎のヤツに4月バカを仕掛けるぞ!」

咲「あ、そういう趣旨の企画なのね」

和「企画……まあ言ってしまえばそうですけど」


咲「京ちゃんになんかウソつくの?」

優希「ほら、私たち『京太郎に彼女がいる』って虚言に翻弄されたことあったじゃん?」

咲(前スレ>>302から始まるエピソードのことだね。懐かしいなぁ)

優希(こいつ直接脳内にファミチキを……!)

咲(ボルガ博士かな?)

和「あれは別に、須賀くんが私たちを騙したわけではありませんけどね」

咲「……要するに、私たちに彼氏がいるって、京ちゃんにウソ言うってこと?」


優希「……なあ、二人とも。私たちに遅れをとったと知った時のアイツの表情。見てみたい……見てみたくない?」

咲「……」

和「……」

優希「……」

咲和「「見たいです」」キラキラ

優希「素直でよろしい」


京太郎「ちーっす」ガチャ

ムロ「あ、副部長。おはようございます」

京太郎「おおムロ。春休みだってのにわざわざご苦労さん。ホントにもう、春休み真っただ中だってのにご苦労さん」

ムロ「なんで二回言ったんです?」

京太郎「執事見習いの嗜みってヤツだよ」

ムロ(どうしよう、意味がわからない)


ガーッガピーッ


優希『さあムロ、ドッキリ開始のお時間だ!』

咲『私たちはモンブチさんに防音処理を施してもらったロッカーの中で様子を窺いつつ……』

和『龍門渕家にご提供いただいたこの超小型トランシーバーで、あなたに台詞などを指示します』

ムロ(龍門渕の人暇なんですかね……)ボソボソ

咲『京ちゃんの姉弟子国広さんが一分でやってくれました。これなら京ちゃんにもバレません』

ムロ(メイドぱねぇ)


京太郎「どーしたムロ、一人でぶつぶつ言って」

ムロ「い、いえ別に! なんでもありません!」

京太郎「ふーん? まいいや、他には誰も来てねーの?」

ムロ「あ、はい。今日は私が鍵を開けました」

京太郎「咲と優希はともかく、和が来てないのは珍しいな……」

優希『チャンス到来っ。今だ、ムロ!』

ムロ「……あの、副部長」

京太郎「ん?」


ムロ「えー、あー。その、先輩たちのことなんですけどね?」

京太郎「欠席連絡でももらってたか?」

ムロ「そういうんじゃないですけど……聞きました?」

京太郎「なにを」

ムロ「噂ですよ、噂」

京太郎「噂……って、あの三人の、ってことか?」

ムロ「はい」


京太郎「噂ねぇ。俺はなんも聞いてないけどな」

ムロ「そうですか……」

京太郎「なんだ、とうとうタコスが優希の食い逃げでもしてお縄になったか?」ケラケラ


ガァン!


京太郎「うおぅ!? なんだ急にロッカーが!?」ビクッ

ムロ(バカなのかあの人)


京太郎「な、なんだ今の? なんかいんのか?」

ムロ「あ、あはは! 気のせいですよ気のせい!」

京太郎「気のせいってお前、今明らかに」

ムロ「やだなーもう副部長ったら怖がりなんだからー! ロッカーの中なんてなにもいるわけないじゃないですか薄い本じゃあるまいしー!」アハハ

京太郎「……確かに。気を探ってみたけどなんも感じられないな。これを偽装しようとしたら師匠か一姐さんレベルの技術が必要になるはず……」ブツブツ

ムロ(なにこの人怖い)


京太郎「しっかしなんだろうなこの違和感は」

ムロ「」ギク

京太郎「前回見た時の部室と、わずかに変わっているような、いないような……」ブツブツ

ムロ(まずいですよ先輩たち、なんとかしないと……)

ムロ(ってこの状況のマズさはさすがに声に出さないと伝えられない!)

ムロ(そんなことしたら副部長にバレる! いったいどうすれば!)


優希(ムロ……ムロ……今あなたの心に直接語りかけています……)

ムロ(!?)

優希(龍門渕が開発した新技術による念話です……これなら口を動かすことなく意思の疎通が可能……)

ムロ(なんでもかんでも龍門渕のおかげにするのそろそろやめません!?)

優希『というのは冗談でそっちの考えてることとかまったくわかんないんだけどさー』

ムロ「」ズコー

京太郎「む、ムロ? 今度はどうした?」

ムロ(やばっ)


優希『ヤバイヤバイいくらなんでもそろそろバレるぅ!』

和『あなたが遊んでたせいでしょうが!!』

咲『もうさっさと本題に入っちゃおう! 裕子ちゃん!』

ムロ「ふ、副部長! 大変なんです!」

京太郎「ああ、うん……なんか大変そうだなお前……」

ムロ「そうなんです大変なんです先輩たちに振り回されて」

京太郎「え?」

ムロ「じゃなくて!!! 宮永先輩たちに!!!! 彼氏がいるそうなんです!!!!!」


京太郎「……」

ムロ「……」

ロッカー×3『……』

京太郎「え?」


シーーーーーン


咲『』ワクワク

優希『』ワクワク

和『』ワクワク


京太郎「……」

ムロ(さあ言った! 言ってやりましたよ先輩たち!)

ムロ(ぶっちゃけ私も興味がある! だからこんなドッキリにも協力したんだ!)

ムロ(さあ、一人行き遅れ(?)ることとなった副部長のリアクションやいかに……!?)

京太郎「……」

京太郎「……」

京太郎「……」














京太郎「……おい。そいつらどこの誰だ。俺の目の前連れてこいや」ゴゴゴゴゴゴゴ

ムロ「!?」ゾクッ

咲『!?』ビクッ

優希『!?』ブルッ

和『!?』ゾワッ


京太郎「どうした、ムロ。とっとと連れてこい」

ムロ「え、あ、い、や」オロオロ

和『……』ゴニョゴニョ

ムロ「う、噂、あくまで噂なので……」

京太郎「じゃあどんな噂なのか聞かせろ。人物像ぐらいは知っときたい」

咲『……』コショコショ

ムロ「……それを聞いて、あるいはその人たちを目の前に連れてきて」

ムロ「副部長はその後、どうするつもりなんですか?」


京太郎「まず一発殴る」

ロッカー『えっ』

ムロ「えっ」

京太郎「然るのちに面談だ。最低限俺よりなにか一つ家事のできるヤツじゃねー限り、あいつらは嫁にはやらんッッ!!!!」ドーン

ロッカー『』

ムロ「清々しいぐらい堂々と自分の土俵に引きずり込みますね!? っていうかなにその立ち位置!?」ガーン


京太郎「というわけで情報だ。情報を寄こせムロ」ゴゴゴ

ムロ(まままマズイですよ先輩たち! なんか適当に設定をでっちあげないと……!)

咲『……はっ。え、えっとじゃあ私は、過去のトラウマと養父との約束ゆえに強迫観念的に正義の味方を目指すぶっ壊れお人形さん系主人公っぽい男子で』

ムロ(もうちょっとマシな設定なかったんですか!? ギャルゲの主人公とか!)

優希『なおエロゲの主人公の模様』

ムロ(やっぱりモノローグ読んでるじゃないですか!!)


ムロ「かくかくしかじか」

京太郎「ほう……家事は一通りできそうな予感がするな。不思議と執事(バトラー)の素養を感じるぜ」

優希『ムロが説明してる間に! 次、のどちゃん!』

和『あっ、と、はい。それでは私の彼氏は、自分と妹と母を捨てた父親への復讐に燃える元皇族のヘタレもやし軍師系主人公っぽい男子でお願いします』

ムロ(多分私その人の声聞いたことあります! 具体的に言うと1秒前ぐらいに!!)

咲『和ちゃんとその人が結ばれるビジョンが見えないんだけど……』


ムロ「まるまるうまうま」

京太郎「んー。ダメだなそいつは。家事はできても体力はない。おまけに女を幸せにできそうもない」ゴゴゴゴゴ

ムロ(こんな高度なブーメラン初めて見ましたよ副部長!)

優希『あ、最後私か。ちょっとスケベでおもちに目がないけど本命である貧乳ツンデレピンクのためなら10万の軍にも単騎で立ち向かう異世界召喚系主人公っぽい男子で。でも最近ちょっとゲスい』

ムロ(サイトぉ? 誰それ俺ベクター☆ってやかましいわ!!!)

優希(ムロのツッコミがキレキレすぎてヤバイ)


ムロ「かくまるしかうま」

京太郎「あー……くそ。そいつはいい感じだな。男気が半端じゃねー上にご奉仕精神も備わってそうだ。おもち好きってところも好・印・象」

ムロ「……」

京太郎「和はない。和のはないとして……咲と優希は普通にアリだよなぁ……こいつらどう考えても俺よりいい奴らだよなぁ……でも一応直接会って人となり確かめときたいなぁ……」ブツブツ

ロッカー『……』


ムロ(すごく真剣ですね、副部長)ヒソヒソ

咲『……だね』

京太郎「ちくしょう俺はてめえらにお義父さんともお義兄さんとも呼ばれる筋合いはねえぞ……」ブツブツ

ムロ(真剣すぎてちょっと気持ち悪いですけど)

咲『だね』

優希『だな』

和『ですね』


ムロ(私ちょっと、自分が恥ずかしくなってきました)ボソ

優希『……』

咲『……優希ちゃん。もう、やめよっか』

和『賛成です。軽い気持ちで始めたことでしたが……』

優希『……これ以上は、京太郎の気持ち悪いぐらいの真心に対する侮辱だな』ハァ

ムロ(先輩、それじゃあ!)

優希『ネタばらし、しよっか。それじゃあムロ……』


京太郎「うっし、覚悟は決まった!」

ムロ「!?」

京太郎「こうなったら草の根分けてでも探し出してやるぜ、三人娘の彼氏共!」

ムロ「ま、待ってください副部長、少しお話が……!」

京太郎「特に和の彼氏。ヤツには聞かねばならんことがあるッ!!」

ムロ「あの、人の話を」

京太郎「いかなる経緯であのナイトメアフレーム乗り回しそうな凶暴おっぱいとお付き合いするに至ったのかを根掘り葉掘り!」

ムロ「あっ……(察し)」

京太郎「そしてなにより!!!」


バタン!


三人「「「ドッキリ大成――」」」

京太郎「『おっぱい揉んだ感触どうでしたか』って聞かなきゃ!!!(使命感)」

和(無言のシャイニングウィザード)

京太郎「すべてこぉわすんだばはぁぁぁぁぁ!!!!???」


バキィィィ ドンガラガッシャーン


和「人が! ちょっと! 感動! したと思ったら! 結局! それ! ですか! それしか! 考えられ! ないんですか! その脳みそは! あと彼氏うんぬんはエイプリルフールです騙して本当にごめんなさい反省してますあと気持ち悪いぐらい真剣になってくれて嬉しかったです!!!!!!!」


ゲシ ボカッ バキッ グシャッ メコッ


京太郎「ち~ん(笑)」

ムロ「あーあー(呆れ)」

咲「あーあー(知ってた)」

優希「あーあー(やっぱりな)」


咲「マウントポジション取りながらでもツンデレって成立するんだねー」

優希「反省ってなんだよ(哲学)」

咲「……でも、まあ。嬉しかったのは確かだよね、優希ちゃん♪」ニコ

優希「……ふんっ///」プイ


ゲシ ボカッ バキッ グシャッ メコッ


ムロ「……デレてくださったところ悪いんですけど、BGMが酷過ぎて台無しです」

というか、自分等がいらんことした結果が京太郎のあれやのに暴力はあらへんわ‥‥失望しましたちゃちゃのんのファンやめます


ゲシ ボカッ バキッ グシャッ メコッ


優希「……」

咲「……」

ムロ「……それではみなさん、よいお年を!」ニッコリ

優希「うむ、いい〆だ」

咲「裕子ちゃんも逞しくなったね♪」

ムロ「朱に交わって赤くなったんですよッ!!!」


カン!

>>610
かわいい照れ隠しだからセーフ(震え声)


なんとか年変わる前に間に合いましたね
本年中は拙作をご愛読いただきありがとうございました
新年もgdgdな本スレをお楽しみいただければ幸いです
よいお年を!

乙です
暴力オチとかばかりだとキャラディスに取られかねないから気をつけるんやで

のどっちにマウントポジション取られて殴られるとかご褒美じゃん
目の前にスゴい勢いで揺れる大きな果実があるんだぜ?
前が見えれば

>>623
若いな坊や、女の子に乗られたならまず尻と太ももだ
デカメロン伝説を支えるに相応しい、むっちむちの太ももとふわっふわの巨尻の持ち主でもあってしかも二年後の三年生という今は一体…
むちむちに脇腹挟まれてふわふわが(殴るたび)腹の上でぷにゅぷにゅ弾むんだぜ……京太郎そこ代われよぉ

>>626 お前何者だよ(苦笑)

>>617
便利なオチだからと酷使しすぎた感がありますね……
今後は気を付けます

>>623-626
ほう


〈我々の業界では〉


ムロ「和先輩。暴力は、いけないと思います。元はといえば私たちの仕掛けたドッキリが原因じゃないですか」

和「はい……仰るとおりです……頭に血が上ってました……」←正座中

ムロ「だいたい先輩、最近拳に訴えることが多くなりすぎです」

咲「そうだよ(便乗)」

優希「そうだよ(便乗)」

和「はいごめんなさ……ちょっとそこ黙っててもらえますか?」ピクピク

京太郎「そうだよ(復活)」

和「そしてなんであなたはこうもあっさり復活してくるんですか!」


咲「思ったんだけどさ」

優希「どしたんさっちゃん」

咲「京ちゃん、和ちゃんの飛び蹴りぐらい余裕で避けられるよね?」

咲「いくら不意打ちでも、あの野郎許さ……じゃなかった執事さんに鍛えられたんだから」

和「えっ」

京太郎「」ギクッ

ムロ「あっ……」

和「な、なんということ……私のせいで須賀くんがMに目覚めて……?」


京太郎「……」

咲「さあ京ちゃん、ネタは上がってるんだよ!」バン

京太郎「あのまま……」

優希「あのまま……ッ!?」







京太郎「あのまま蹴り食らってマウントとられたら、尻腿の感触と眼前のゆさゆさおもち堪能できるなーと思って……」

和「ふー、ふーっ!」ガルルルル

ムロ「どうどう、暴力はダメですよー」ガシッ

咲「もういいんじゃないかな、思う様殴っても」

優希「つーかアイツ自分から殴られにいってない?」


カン!


〈白糸台日和・あふたー〉

※なんかOGが遊びに来てるらしいよ!


誠子「大星ー大星ー」

淡「……亦野先輩、今私練習メニュー組むので忙しいんですけど」

誠子「いいからこっち見て」

淡「はぁ、なんですか。くだらないことだったら」クルッ

誠子「カメレオン」

淡「……」


誠子「……」

淡「日和見てない人にはまったく理解できませんよ、そのネタ」

誠子「なんだよー大星はすっかり老成しちゃったなー」チェッ

淡「女子高生相手に老成とかやめてください。殴りますよ」

誠子「なんか悲しいなぁ。昔と立場が入れ替わっちゃって」ヨヨヨ

淡「いろいろ悲しいのはこっちだよ!!!」


カン!


〈白糸台日和・あふたー!〉


尭深「誠子がはっちゃけすぎてて困る……?」ズズズ

淡「そうなんだよたかみせんぱーい」グテー

淡「いったい全体、私の大……イジリがいのある亦野先輩はどこに行っちゃったの……?」グスッ

尭深「淡ちゃんと中身が入れ替わったんじゃないかな」

淡「じゃあ今ここにいる私はなんなんですかね」


尭深「……実は私、誠子からも相談受けてるんだ」

淡「え?」

尭深「他のみんなと違って、自分だけいまだに敬語使われてるって」

淡「それ100%自業自得だから! っていうか敬語使われて不満ってなに!?」

尭深「淡ちゃんのツッコミもキレキレだなぁ……人って変わるものなんだね」ズズズ

淡「ほんとだよ!!!」


カン!


〈白糸台日和・あふた~〉


副部長「淡ってさー」

淡「うん?」

副部長「胸おっきいよね」ジー

淡「すいません私そっちのケはないんで……」ソソソ

副部長「いや待って遠ざからないで。普通に世間話の範疇でしょこんぐらい?」

淡「おっきいっていっても中の上ぐらいだと思うよ? 一年の時からカップ変わってないし」


副部長「一年の時、ねぇ」

淡「?」

副部長「いやさ。淡のバストって、あの年のインハイあたりの時期に、異様なほど成長しなかったっけ」

淡「……ちょうど全国の雀士の乳が育つ時期だったんだよ!!!」

副部長「んなアホな」

淡「奈良の新子憧とか長野の東横桃子とかも大会中に成長してたもん!!!」

副部長「なにそれこわい」


カン!


〈白糸台日和GX〉


菫「邪魔するぞ」ガチャ

淡「あっ、菫……先輩。どうも、お久しぶりです」

菫「おいおいどうした、無理矢理敬語を使わなくてもいいんだぞ」

淡「あ、いいんです……いいんだ?」

菫「お前がそうしたいのなら止めはしないがな」

淡「……じゃ、タメ口でいくね。菫先輩」ニコ


淡「今さらだけど菫先輩って苦労してたんだねー」

菫「どうしたんだ藪から棒に」

淡「部長の仕事って想像以上に大変。重圧はそこそこ克服したけど、物理的に疲れるのはどうしようもないよー」

菫「ふうむ」

淡「最近になって先輩のこと、超尊敬しまくりですー」グテー

菫「昔はしてなかったのか……とりあえず一発撃たせろ」

淡「すいません口が滑りました!!!」


菫「まあ、今になってお前がそう思ってくれるのなら、私のあの一年間も無駄ではなかったな」

淡「本当にお疲れさまでした。きっと今の私より大変だったろうね」

菫「そんなことはわからないぞ? 体制もあの頃とは変わっているし……」

淡「でも私の代にはテルいないよ」

菫「……」

淡「……」

菫「私の方が万倍苦労してたな!」ニッコリ

淡「うん!」ニッコリ


カン!


〈白糸台日和・おかわりっ!〉


照「んぐんぐ」

淡「そして当たり前のように部室に来ては来客用のお菓子を口に詰め込んでいるこのOGである」

照「私お客様だし。あ、なくなった。淡、おかわり」

淡「自分で買ってきてもらえます?」

照「今お金ない」

淡「4000万の女がなに言ってるの!?(金額は推定)」

照「来年には1億の大台に乗せます」フンス

淡「なおさら自分で買えよ!!!」


カン!


〈愛と哀しみの鶴賀日和・あふたー〉


智美「なあゆみちん」ワハハ

ゆみ「なんだ蒲原」

智美「……蒲原」ワハハ

ゆみ「きゅ、急にどうした蒲原」

智美「また言ったな、『蒲原』」ワハハ

ゆみ「そ、そりゃあ言うさ。蒲原は昔から蒲原じゃないか」


智美「ゆみちん。私たち親友だよな?」ワハハ

ゆみ「おいおい、なにを今さら当たり前のことを」ハハハ

智美「でも親友の割には苗字呼びだよな」ワハハ

ゆみ「」

智美「私は昔っからフレンドリーに『ゆみちん』って呼んでるけど、そっちはずっと苗字だよな」ワハハ

ゆみ「……」ダラダラダラ


睦月「呼び方変えるタイミングって、なんか知らないうちに逃すことあるよね」

佳織「私なんて『お母さん』から『母さん』に変えるタイミング逃して、以来ずっとそのままだよ……」

桃子「ビビがゾロのことをミスター武士道って呼び続けたのと同じ理屈っすね」

睦月「うむ……また懐かしいネタを……」

佳織「えっアレってタイミング逃してたの?」

桃子「作者がコミックスの読者コーナーで言ってたっす」


智美「さあ言ってみようゆみちん! せーのっ」ワハハ

ゆみ「……」

智美「なぜ言わないんだゆみちん! 私たちの友情とは、所詮その程度のものだったのか!? ゆみちん!」ワハハ

ゆみ「……さ」

智美「さ!?」ワハハ

ゆみ「さ、さ……さーとみんっ♪」キャハッ


睦月「……」

佳織「……」

ゆみ「なんとか言ってくれ!! この場合無言がなにより堪えるんだよッ!!!///」マッカッカ

桃子「」グッ

智美「」グッ

ゆみ「『グッ』じゃないわぁ!!!///」


カン!

こんな感じのゆみちんが清澄にやってくる個人レッスン編、ようやく次回から取りかかります
割とチョロくて純粋なゆみ先生は、魔窟と化した清澄でこの先生きのこることができるのか?

というわけで新年明けましてショートショート集でした
今年もよろしくお願いいたします
ご一読、ありがとうございました

ネタが拾われたー
あと「さとみん」呼びまで、下の名前忘れた(覚えてない)系だと思っててごめんなさいゆみちんさとみん
>>627
尻たいか?
なら俺と一緒にサンハイ「咲は尻!咲-saki-も尻!」

ウーッサミン♪(キャハッ
……違うか

鶴賀ホント好き、乙

「私の大好きな亦野先輩」って言いかけて慌てて直す淡可愛い

乙乙。
淡がいい感じに成長している。
菫さんは今大学生なんだっけ?

>>654
三宅麻理恵さんほんとすき

>>657
あわあわかわいいですよね

>>658
多分このスレで一番成長してるキャラでしょう
菫さんは大学→プロがほぼ既定路線です


〈イケない、ゆみ先生!(創世編)〉


コンコン


優希「おっ」

京太郎「来たか」ガタッ

和「皆さん、くれぐれも失礼のないようにお願いしますよ」

咲「はーい、今開けまーす!」タタタタッ


和「……と、いうわけで。加治木さん、お願いします」

ゆみ「初めましての人は初めまして。鶴賀学園OG、加治木ゆみと言います」

ゆみ「私の母校は君たち清澄をライバルとして捉えているから、本来なら私がここに来ることはなかったのでしょうが……」

ゆみ「今回は男子部員に限定して、原則週一回、指導をさせていただくことになりました」

ゆみ「特に副部長の須賀くん。彼にとっては最初で最後の団体戦になります」

ゆみ「私にも身に覚えのあるシチュエーションです。とても他人事とは思えない」

ゆみ「臨時とはいえコーチを引き受けたからには一切妥協はしない。志は高く持とう!」

ゆみ「全国制覇は決して絵空事ではない! それは君たちの先輩が証明している!」


ゆみ「――以上です」


シーーーーーーーン


ゆみ「……な、なあ宮永」ヒソ

咲「はい、なんですか加治木さん?」

ゆみ「私今、外したか? 沈黙が痛いほどに突き刺さってくるんだが……」ヒソヒソ

咲「ああ、そんなこと。大丈夫ですよ」ニコ

ゆみ「し、しかしだなぁ」


京太郎「……った」

ゆみ「え?」

和「やりましたね」

優希「ああ、勝ったな碇」

和「誰が碇ですか」

ゆみ「え、え?」

京太郎「間違いない……これは間違いないぞお前ら……!」

下級生一同「「「「「おお……おおっ……!」」」」」




「「「「「「久々のまともなお客さんだヤッター!!!」」」」」」



ゆみ「君たちは普段どんな客を迎えてるんだ!?」ガーン

和「竹井久」

京太郎「宮永照」

咲「ちくわ大明神」

ゆみ「私が悪かった」

優希(誰だ今の)


ゆみ「先日の合同練習ぶりだな、宮永」

咲「久々に加治木さんと打てて、あの日はすっごく楽しかったですっ」ニコッ

ゆみ「私もだ」ニコ

ゆみ「片岡に原村も。これからよろしく」

優希「押忍! よろしくお願いします、先輩!」

和「この度はご足労をいただき、誠にありがとうございます」ペコリ

ゆみ「例の男子部縛りでお前たちとは直接打てないのが、まあ残念ではあるかな」クス


ゆみ「そして、須賀くんだな」

京太郎「改めまして、須賀京太郎です。本日からお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」ペコ

咲(あれ、ナンパしないんだ)

優希(ヒント:おもち)

和(お客様の目の前で口にしてみなさい。わかってますね?)ゴゴゴ

咲(アッ)

優希(ハイ)


京太郎「二年前の長野決勝での、加治木さんの立ち回り。俺、今でも覚えてますよ」

ゆみ「はは、ありがとう。負けは負けだがね」

京太郎「そんな謙遜なさらずとも」

ゆみ「事実さ。最も、あの卓を囲めたことが私の誇りであるというのも、また事実だ」

ゆみ「天江や池田、宮永とは未だに交流があるしな。私の人生において、本当に実りの多い二半荘だったよ」

京太郎「……なんかいいですね、そういうのって」

ゆみ「だろう?」


ハハハ アハハハハ


咲「……」ホッペポリポリ

優希「……」アタマカキカキ

和「……」カミノケイジイジ

咲「……あれだけ見ると京ちゃんが社交性あふれる好青年に見えてくるね。不思議!」

優希「照先輩相手にゃただのツッコミお兄さんになってたのにねぇ」

和「だってあの人はアレですし。須賀くん以上にアレですし」


ゆみ「こらこら、聞こえてるぞお前たち」

咲「あれ、京ちゃんはどうしたんですか?」

ゆみ「男子部員に今後の段取りを説明している。要領がいいし、気配りができて社交性もある。好青年じゃないか。お前たちはいったい、彼のなにが不満なんだ?」ハテナ

和「いえ、不満ということはないんですが……」

優希「外っ面だけですよ。くれぐれも油断しないでください、先輩!」

咲「なにせ執事さんに鍛えられてますからね」

ゆみ「」ピク


咲「加治木さん?」

ゆみ「……」フルフル

和「なんだか少し、顔色が悪くありませんか?」

優希「そりゃ大変だ! おい京太郎! ちょっと診てやってくれ!」

京太郎「なんだなんだどうした?」スタスタ

ムロ(なんでごく自然に「副部長に『診』せる」なんて話が出てくるんだろう……)

優希(清澄ゆえ致し方なし)

ムロ(だからモノローグを読まないでください!)


ザワ…ザワ…


男子「なんだなんだ?」

女子「どしたー?」

マホ「大丈夫ですかー?」

京太郎「ええいお前らあっち行ってろ。咲?」

咲「加治木さんの様子がちょっとおかしくて……」

京太郎「なにがあったんだ?」

咲「京ちゃんが執事さんに鍛えられた、って話をしたら急に……」


ガタガタッ


和「!?」

ゆみ「アイエエエエエエ!? ナンデ!? シツジナンデ!?」ガクガク

一同「「「「「!?!?!?」」」」」

咲「加治木さん!?」ガーン

ゆみ「執事……長野……生中継……分身……うっ頭が」グルグル

優希「メディーック! お薬持ってこいメディーーーッック!!! お薬の時間だー!」

京太郎「そのお薬はいけない」


ザワザワ


ゆみ「す、すまない、取り乱した。もう大丈夫だ」フラフラ

和「加治木さん。いったい、あなたの身になにがあったんですか?」

ゆみ「なんでもないんだ。君たちには言ってもわからないことだろう」

咲「で、でも、なにか力になれるかも……」

優希「そうですよ、先輩!」

ゆみ「いいんだ。いいんだ」キッパリ

ゆみ「人間が分身だなんて……そんなことが現実に起こりうるはずがないんだ……」ブツブツ


シーーーーーーーン


ゆみ「……ちょっと待て、君たち。なぜそこで黙る」

和「」チラッ

咲「」チラッ

優希「」チラッ

ゆみ「……須賀くん?」

京太郎「おおお、俺はまだできないっすよ!?」

ゆみ「まだ!?」ガーン


カン!

男子高校生がこぞって女子大生にものを教わるって……いいですね
でも「個人レッスン」という響きの淫靡さも……捨てがたいですね

ゆみせんせー編はまだまだ続きます
順調にSAN値が削れていってるゆみちんの活躍にご期待ください
ご一読ありがとうございました



消えたりする人間と仲良いのに分身は信じられないのか…

おつ!
照がまともな客じゃないってもう公になってるのねww高校時代の営業スマイルこそが本当の姿と強硬に主張する層もいそう

消える人間もいる、色んな山から行ける神境もある
だが待って欲しい、あまり突っ込まれていないけれどあの世界は比喩でもなんでもなく神様が存在していることを忘れてはいけない
摩訶不思議な神通力の一つや二つあっても不思議ではないのではなかろうか

サブタイトルにツッコミが1つもないことに時代を感じるな
ルナ先生懐かしい
けど、ゆみちんがルナ先生するにはおもちが決定的にたりない
敦賀なら胸・金髪・性格や雰囲気の全てが一致するかおりんこそルナ先生に相応しい!
あ、麻雀力が足りない……

しかし染谷前部長がちょくちょく来る時点でまともなお客自体は普段から来ているのではないだろうか
それとも彼女は客ではなく身内扱いなのか

>>678
消えるのには一応理由付けがあるし多少はね?

>>682
どっちかというと某「た」で始まって「さ」で終わる人からのタレコミかもしれません
公にならないよう末原さんが(無駄な)努力をしているでしょうしね
どうしてその人が知ってたのかは知りません

>>686
フェイタライザーと同一世界線上だからね、仕方ないね

>>688
京ちゃんの周りにはのどっち以外巨乳が現れない運命なのです

>>689
おおむねその解釈で合ってます
竹井さんも身内だけど……うん……


〈イケない、ゆみ先生!(激闘編)〉


ゆみ「さて、と。副部長からおおまかな流れについては聞いていることと思う。早速打とうか、男子部員の諸君」

京太郎「よろしくお願いします!」

男子「「「「お願いします!!」」」」

ゆみ「元気でよろしい。まずは……うん?」

三人娘「……」ジー


ゆみ「お前たち。なにを心配してるのか知らないが、自分の練習をしたらどうだ?」

和「心配……ええ、まあ。加治木さんに失礼がないかと心配で……」

優希「男子はガサツだし、先輩は女子校出身だし、いろいろ心配で……」

咲「というか、主に京ちゃんが何かしでかさないか心配で……」

ゆみ「お前たち三年一緒にいる仲だろうが! なんだその信用のなさ!?」

京太郎「まあいつものことなんで多少はね」ヘラヘラ

ゆみ「それでいいのか君は……」


ゆみ「とにかく女子は向こうに行け! 散った散った!」

優希「へーい」シブシブ

咲「はーい」シブシブ

和「こら二人とも! し、失礼しました加治木さん」ペコ

ムロ(がんばってね)ヒラヒラ

モブ男(うんがんばる)ヒラヒラ

京太郎「なにやってんのお前?」

モブ男「ななななんでもないっす!!!」


ゆみ「やれやれだ。さてと、まずは君たちの実力から見せてもらおう」

ゆみ「男子はピッタリ5人? 今日誰か休んでいたりは?」

京太郎「しません。これで全員です」

ゆみ「すると半荘5回やれば、私の対戦相手が延べ15人になるな」

ゆみ「1人3回ずつだ。適当に卓に入ってくれ」

京太郎「うし、じゃあ俺いーっちばん!」

男子「「「「……」」」」


ゆみ「どうした? 尻ごみしないでどんどん来てくれ。順番は適当でいいぞ」

男子「あ……」

男子「えと……」

男子「はい……」

ゆみ「……」

ゆみ(須賀くん?)ヒソ

京太郎(あー。こいつらこないだ来た客に、ウチのトリプルエースがフルボッコされるとこ見てるんすよ)ヒソヒソ


ゆみ(なんだその化物は……ああ、それが宮永照プロというわけか)

京太郎(麻雀に関しちゃマジバケモンっすよあの人)

ゆみ(違いない)

京太郎(咲は最近調子悪いんですけど、多分100%の状態でやっても結果は変わんなかったでしょうね)

ゆみ(そんな怪物と私を同列視されても困るぞ……)

ゆみ(というか宮永照の後に私って! どうしようなんだか恥ずかしくなってきた……///)ブツブツ

京太郎(あ、この人男前かと思ったら案外かわいいわうっひょー)ニヤニヤ


ゆみ「テンパイ。親流れで終局だな。ありがとうございました」ペコ

男子「「「「あ、ありがとうございましたー……」」」」ヘロヘロ

京太郎「とかなんとか言いつつ5回中4回トップ持ってってるじゃないですかやだー!」

ゆみ「いやいや、偶然さ」

京太郎「またまたご謙遜をー」

京太郎(……無茶苦茶つえーぞこの人。さすがに咲には届かないとしても、その1ランク下ぐらいの強さは優にある……!)


ゆみ「一応言っておくが、私には君たちの先輩のように尖った能力はない」

ゆみ「持って生まれた牌勢、才能、天運。そういったものに恵まれたわけでもない」

ゆみ「かといって、血反吐を吐くような修練を積んだわけでもない」

ゆみ「ないない尽くし、というやつだ」

男子「「「「……」」」」

ゆみ「それでも私はこの程度の雀士にはなれた。そして、君たちも必ずなれる」

ゆみ「ただ麻雀が好きだったから。楽しかったから。その想いだけで打ち続けてここまで来た」

京太郎「……」


ゆみ「もう一度言うぞ。麻雀への情熱を忘れずひたむきに努力すれば、私ぐらいの雀士には絶対なれる」

ゆみ「むしろ、もっともっと上を目指してほしいぐらいだ。山の頂は私たちの想像も及ばないほどに高い」

ゆみ「君たちがこの、決して楽しいことばかりではない山道を、楽しみながら登る手助けができれば幸いだ」

ゆみ「だから――これから一緒にがんばろう。な?」ニコッ

男子「「「「は、はい……///」」」」ポー

京太郎(一見クールと見せかけて可愛い系かと思ったらやっぱりカッコイイ系お姉さんだったでござるの巻)


ゆみ「半荘5回もやるとさすがにいい時間だな。一旦休憩にしよう」

京太郎「うっす。了解です」

ゆみ「今日中に各自の課題までは指摘しておきたい。少しメモをまとめる時間をくれ」

京太郎「あの連チャンの最中メモまで取ってたんですか……あ、お茶入れますね」

ゆみ「いやお構いなく」

京太郎「いえいえお構います。つーかもう入れちゃいましたし」コトン

ゆみ「!?」


ポンポンポン! チーチーチー! カンカンカン! ナキスギィ!


ゆみ「ふむ」ゴク

ゆみ「……」

ゆみ「美味しい」ビックリ

咲「でしょう?」ニコ

ゆみ「っと、宮永か」

咲「京ちゃんの入れるお紅茶、別世界でしょう? この味を知っちゃったら生半可なものは飲めません」

ゆみ「ああ……なんというか、今まで私が飲んできた茶はなんだったんだ、という感じだな」ゴク

咲「京ちゃんってば、ちょっと手が空くとすぐ雑用したがるんです。ほら今も」


京太郎「なにしやがんだお前ら! はやら、放せコラ!」ジタバタ

男子「先輩こうしてないとすぐ働きだすでしょ!」

男子「副部長らしく大人しくふんぞり返っててください!」

男子「3人に勝てるわけないだろ!」

京太郎「なんで俺に気持ち良く雑用させねぇんだ! 俺はお前たちが楽する姿を見ていたいんだよ!!!」ジタバタ

女子「なんなのこの人……(ドン引き)」

女子「ああ~^」


咲「……」

ゆみ「……」

咲「ね?」ニコ

ゆみ「いや『ね?』とか言われても。とてもそんなほっこりした気分になれる映像じゃなかったんだが」

咲「雑用の類は後輩の子たちにどんどん譲っちゃってほしいんですけど。紅茶だけはなんかもったいないから、なかなか止められなくて」クス

ゆみ「お前人の話聞かない系女子だったんだな?」


咲「いろんなところで私たち、京ちゃんにすっごくすっごくすっごく、すっごーくお世話になってたんです」

ゆみ「……大事にしてもらってるんだな」

咲「はい」

ゆみ「そして……大事な人、なんだな。お前の」

咲「はいっ」

ゆみ「恋人、かぁ」

咲「あ、そういうのとは断じて違います」ヒラヒラ

ゆみ「この流れで!?」ガーン


咲「よく勘違いされるんですけどね」クスクス

ゆみ「そ、そうなのか。それはなんというか、すまなかった」

咲「そんな、加治木さんが謝ることありませんよ」

咲「……でも、大事な人だっていうのは、本当に本当なんです」

ゆみ「……」

咲「ずっとずっと私たちのために、麻雀部のために、日陰でがんばってくれた京ちゃん」

咲「だから今年は。今年こそは、日の当たる場所で……」


ゆみ「わかった。みなまで言うな、宮永」ポン

ゆみ「私がどの程度、彼らの力になれるのかはまだわからないが……」

ゆみ「全力を、全身全霊を尽くして、彼らに私の持てる全てを教授する」

ゆみ「そう、約束するよ」ニコ

咲「加治木さん……」

ゆみ「はは、柄にもなく喋りすぎたかな。少し喉が渇いてしまった」

京太郎「おかわりいります?」

ゆみ「おっとすまない………………………………!?」ビクッ


咲「京ちゃん京ちゃん、私にもお茶ちょーだい♪」

京太郎「仰せのままに、お姫様」ペコ


ヤイヤイキャピキャピ


ゆみ「……」

ゆみ「……」

ゆみ(ゆみちんちょっとおうちかえりたい)グスッ


カン!

(たかだか)3人に(なった程度で)勝てるわけないだろ!

清澄三人娘の中で一番京太郎と理解しあってるのは咲です
お互い考えてることがおおむね筒抜けです

書いてるうちにゆみちんのことどんどん好きになってきました
ステモの気持ちがよくわかりました
ご一読ありがとうございました

乙 スモモの方がよくね?

京太郎にガチで彼女が出来た時の三人娘の反応を見てみたい
だけどほのぼのが壊れるから夢オチとかIFネタで

おもちがあって世話のしがいがあれば……宮永姉妹が巨乳ならなぁ
何気に>>1もデュエリスト?デュエリストな京太郎SS作者って多いのかね

追いついたっ・・
えーと……はやりんは?

かじゅが真人間かわいい
ただ、教える人なく卓を囲む人もなく経験なく教本だけで実力者になったかじゅは一般人の枠にいれちゃいけない気がしないでもない

>>716
世の中にはずっと前から、ハンサム(男女共用)という言葉があるんよ

まだかいのう?

>>709
確かに……どうもありがとうございます

>>719
了解しました
いつかやります

>>727
TFSP「このスレの更新頻度は我が書き換えたのだ」

>>732
あれはIFなのでこの時間軸では出会っておりません

>>736
言われてみれば、天才感ないわりに天才肌なのかもしれませんね
コーチングの技能は多分あるでしょうから多目に見てやってください

>>739
おじいちゃん先週食べたでしょ


〈イケない、ゆみ先生!(魔窟編)〉


男子「ゆみ先生ってかっけーよなぁ……」ポー

男子「あっお前なに馴れ馴れしく下の名前で呼んでんだよ! だったら俺も今日からゆみ先生って呼ぶー!」

男子「ゆみ先生になら掘られてもいい」ウットリ

モブ男「お前精神状態おかしいよ……」

男子「んだよ一人だけ大人ぶりやがってさー。お前はちげーの?」

モブ男「……お、俺はもうちょっとこう、素朴なタイプの方が好みだから///」


女子「やーねー男子って」シラー

女子「でもゆみ先生(男体化)鬼畜攻めの須賀先輩受けならちょっと見てみたいかも」

女子「オラァ!」ドゴォ

ムロ「……えへへ///」

咲「どしたの裕子ちゃん、なんか嬉しそうだね?」キョトン

ムロ「ななななんでもありません!!!」


京太郎「いやー、モテモテっすねぇ加治木さん」ニヨニヨ

ゆみ「……ぅっ///」

優希「あら意外に初心な反応」ニヨニヨ

和「二人ともやめなさい! すいません加治木さん、部員たちが無礼を」ペコ

ゆみ「い、いや、気にしてないよ。私ごときに過分なことだが、昔から年下にはよく慕われるんだ」

和「加治木さんの御人徳というものですね」


ゆみ「まあ、ただ、その。私も一人の女だからな。年上の、頼りになる男性に甘えたい……そう思うこともある」

咲「! 彼氏いるんですか!?」キラキラ

ゆみ「残念だがいないんだ……男女問わず甘えてくる相手には事欠かないんだが、甘えられる相手となると大学の先輩にもなかなか、な」

京太郎「加治木さんみたいな男前でも頼りにできそうな……」

優希「年上の男性……?」

咲「うーん……」


ポクポクポクポクポク チーン


三人「「そうだ、ハギy」」

和「やめなさいこのおバカさんたちいいいいいっっっ!!!!!」

ゆみ「?」キョトン


カン!


〈イケない、ゆみ先生!(魔王編)〉


ゆみ「こんにちは」ガチャ

咲「あ、加治木さんこんにちはっ」

和「こんにちは。本日もよろしくお願いいたします」

ゆみ「ああ、よろしく頼むよ。そうだ宮永、この間勧めてもらった本なんだが」

咲「はい!」

和「……」


ゆみ「よし、一旦休憩だ」

男子一同「「「「「はーい」」」」」

ゆみ「……」キョロキョロ

咲「今日はイーブンかー」

優希「さっちゃんだいぶ調子戻ってきたねー」

ゆみ「宮永。今少しいいか?」

咲「はい!」

優希「……」


ゆみ「まさかコーチ先でこんな逸品にありつけるとは」パク

京太郎「どうっすか、今日のシュトーレンは? 自信作ですよ」

ゆみ「無論美味しいのだが……女一人で食べるには、いささか量が多いかな?」

京太郎「あ……すいません。そういうところで気が回らないって、よく姉弟子に叱られるんすよね」

ゆみ「君レベルを叱れるとか恐ろしすぎる……あ、宮永。ちょうどいいところに」チョイチョイ

咲「はい?」

ゆみ「食べきれなくてな。半分もらってくれ」

咲「はい!」

京太郎「……」


和「加治木さんって」

ゆみ「む?」

和「手持無沙汰になったり困ったりすると、とりあえず咲に話しかけますよね」

ゆみ「……言うな。こう見えて、割と人見知りなんだ///」モジモジ

和「人見知りの人は一年生の教室に乗り込んで『君が欲しい』とか叫んだりしないと思います」

ゆみ「バカなモモッ!! 私を裏切ったのか!?」

和「極めて自慢げでした」

ゆみ「そうだモモはそういう奴だった……」ズーン


優希「で、さっちゃんはいつもより4割増しぐらいで楽しそうだよな」

京太郎「外部の人ともこれだけ仲良くできるんだぞアピールになっからな」

咲「そんな打算的じゃないよ!?」

和「そんな打算が1%たりともなかった、と言いきれますか?」

咲「……せいぜい4割ぐらいだよ!!!」

ゆみ「多いな!?」ガーン


カン!


〈イケない、ゆみ先生!(魔神編)〉


和「どうぞ、加治木さん」コト

ゆみ「おっと、今日は緑茶か。原村が入れたのか?」

和「これでも家庭で厳しく仕込まれているんです。須賀くんも緑茶は専門じゃあありませんし」

ゆみ「紅茶を専門にしてる男子高校生というのも、なんなんだという話だが……うん、美味い」ズズ

和(そもそも緑茶でも互角ぐらいなんですよね。自信失くします……はぁぁ)


和「ところで加治木さん。今さらですけど、本当によろしかったんですか?」

ゆみ「鶴賀のことか?」

和「それもありますけれど……これほどお世話になっておきながら、なんの報酬もお支払いできない、というのは……」

ゆみ「交通費は部費からもらっているじゃないか」

和「それでは加治木さんの得になりません。咲ではあるまいし、プラマイゼロをお好みというわけでもないでしょう? これでは単なるボランティアです」


ゆみ「……ふむ。別にここだけの話というわけでもないし、言っておこうか」

ゆみ「実はな。プラス分の報酬は、ちゃんと払ってもらってるんだ」

和「え?」

ゆみ「久だよ」

和「……えー」ゲンナリ

ゆみ「……私もアレとはそこそこの付き合いだから、そういう顔になるのも理解できるがな」

和(アレ呼ばわりが実にナチュラルに通用してますね……)


ゆみ「心配せずとも正当かつ妥当な報酬だよ。情報だ」

和「情報……ですか」

ゆみ「主に、インカレで当たるライバルの情報をな。あいつの情報は恐ろしく手広く、そして怖いほどに深い」

和「謎のネットワークを持っていますからね、あの人は。いつだったか藤田プロを呼び捨てにしていたのを聞いたことがあります」

ゆみ「一度会った相手とはすぐに仲良くなるしな。比喩でなく日本中に知り合いがいるぞ、あいつは」

和「一番敵に回したくない手合いですね……」

ゆみ「味方で良かったよ」ズズ

和「味方でも良くなかったことはありましたけどね!!!」


ゆみ「とにかくそういうわけだから、報酬に関してお前たちが気に病むことはない」

和「なるほど、納得しました。ところで加治木さん?」

ゆみ「ん?」

和「先ほど、『主に』ライバル校の情報を受け取っている、と仰いましたが」

ゆみ「」ギクッ

和「……」ジトー

ゆみ「い、いやいやいや! 別にお前が須賀くんに対して御父上に次ぐほどの信頼を密かに寄せていることなど、私はまったく知らないぞ!?」ワタワタ

和「思いの外ちょろい!? そしてあの人なに教えてるんですか!」ガーン


カン!


〈イケない、ゆみ先生!(魔将編)〉


優希「先輩先輩!」

ゆみ「どうした片岡? 麻雀なら打たないぞ」

優希「律儀だなぁ先輩は」

ゆみ「それだけが取り柄なものでな」

優希「もっと他にもいっぱいあると思いますけど。男前っぷりとか?」

ゆみ「お前にだけは言われたくない」


ゆみ「で、どうした?」

優希「メアド交換してください!」

ゆみ「そんなことか。もちろん構わないよ」

優希「やたっ。交換アプリあります?」ポチポチ

ゆみ「手を合わせるヤツなら」ポチポチ

優希「はい、じゃあ手ぇ出して……ハーイ、ターッチ!」

ゆみ「は、ハーイ、ターッチ……///」

優希(かわいい)


優希「ちゃらら~ん♪ 加治木先輩のメアド、GETだじぇ!」

ゆみ「……片岡のコミュニケーション能力は、すごいな」

優希「それだけが取り柄ですから!」ニカッ

ゆみ「お前のいいところは他にもたくさんあるよ」

優希「やん。私今口説かれてる?」クネ

ゆみ「言ってろ」クスクス

優希「あははっ」


ゆみ「私の身近でお前みたいなタイプは、蒲原しかいなかったからなぁ」

ゆみ「モモに爪の垢を煎じて飲ませてやりたいよ」

優希「スモモなら私も友だちですよ?」

ゆみ「なんだその呼び方」

優希「向こうからそう呼んでほしいって言われたんですー」

ゆみ(……あいつは能力のせいで、一度心を許すまでのハードルがそれなりに高い)

ゆみ(片岡といい、原村はじめ文堂、杉乃といい……本当に、感謝してもしきれないな)クス


京太郎「加治木さーん、こっちお願いしまーす」

ゆみ「おっと、休憩終了だ。ではな」スクッ

優希「……先輩」

ゆみ「ん?」

優希「男子たちの……京太郎のこと、よろしくお願いします」ペコッ

ゆみ「……私の仲間が受けた恩だ。お前たちの仲間、私が必ず勝たせてみせるさ」

優希「え?」

ゆみ「なんでもない」ニコ


カン!

入れ替わり立ち替わり露骨なヒロインアピールをしてくる……いやらしい

ゆみせんせー編も次回で終わりですかね
今後は準レギュラーということになるでしょう
頑張れ京ちゃん!芋吊る式にモモを準レギュラーに引きこむなら今だ!

ご一読ありがとうございました


〈イケない、ゆみ先生!(魔人編)〉


ゆみ「須賀くん」

京太郎「なんすか加治木さん? 紅茶おかわりですか?」スチャ

ゆみ(今ティーポットを虚空から取り出したように見えたがおそらくは気のせいだろう)

京太郎「?」

ゆみ「なんでもない。おかわりはいただこう」ニッコリ

京太郎「はあ」コポポポ


ゆみ「外に出よう。少し二人で話がしたい」

京太郎「モテる男は辛いっすね」フッ

ゆみ「悪いが年下はタイプじゃないんだ」フッ

京太郎「ひでえよ加治木さん! 東横さんを裏切るんですか!?」

ゆみ「むしろ私の方が先に裏切られたんだよなぁ……ほら、出るぞ」ガチャ

京太郎「あ、はい」


ゆみ「話というのは、今後の指導方針についてだ」

京太郎「……」

ゆみ「まず現状から確認しよう。ここまでの幾度かの対局で、君の実力は正確に把握したつもりだ」

京太郎「……どうすか、俺」

ゆみ「久や宮永たちの見立ては正しい。君は確かに、あの夏の私のレベルに達している」

京太郎「!」

ゆみ「いや。ひょっとすると、達しているどころではないかもしれないな」ニヤ

京太郎「い、いやー。流石にそれはないでしょ、はは」ポリポリ


ゆみ「君は……恵まれているか否かは別にしても、凄絶な環境のただ中に、丸二年もその身を浸していたんだ」

京太郎「……」

ゆみ「周囲はことごとくが全国クラスの猛者。その荒波に揉まれ続けた結果とするなら、私を超えている方がむしろ自然じゃないか?」

京太郎「揉まれたっつーか、ただひたすら溺れかけであっぷあっぷしてたっつーか、俺が揉みたかったっつーか」デヘヘ

ゆみ「その状態で息が続いた、というあたりに君の非凡さがあると、私などは思うんだがな」

京太郎「……」


ゆみ「なんというかな。君はすごいと思うよ、素直に。その一点だけでも尊敬に値する」

京太郎「……」

ゆみ「……須賀くん?」

京太郎「あー。これ、オフレコでお願いできますか」

ゆみ「ふむ」

京太郎「息がね、どうしても続かなくて。実際溺れそうになったこと、ちょっとだけあるんですよ」

ゆみ「……聞こう。そして、誰にも言わないと約束しよう」

京太郎「ありがとうございます」


京太郎「二年前の夏。清澄が全国を制した時は、別になんも思わなかったんですよ」

京太郎「ただ喜んでました。こんなすごい連中の間近にいられて、曲がりなりにもサポートさせてもらえた自分は、運がいいと思いました」

ゆみ「……」

京太郎「その直後の秋大会、俺はあっさり負けました」

京太郎「インハイ終わってから、竹井先輩はじめみんながすげー熱心に指導してくれて」

京太郎「なんとか一勝で報いたいな、と思いましたけど……負けました」

京太郎「……でも俺、その時。実はそんなに、悔しくなかったんですよね」

ゆみ「……」


京太郎「表面上はうわーくやしーみたいなポーズとって。でも一晩寝て起きればすぐ忘れて、ケロッとしてました」

京太郎「俺にとって麻雀ってのは、その程度のものだったんですよ」

ゆみ「……悪いことではないさ。しょせんは高校の部活動なんだからな」

ゆみ「『すべての情熱を捧げて燃え尽きろ』などと、誰も誰かに強制する権利はないし、できやしない」

京太郎「はい。俺も、あの頃の自分が悪かった、とまでは思ってません」

ゆみ「そうか……続きを」


京太郎「で、一年経ってまた夏が来ました」

京太郎「清澄が、龍門渕に負けました」

ゆみ「……」

京太郎「和が泣きました」

京太郎「麻雀の、それも勝ち負けに対しては機械みたいに恬淡としてこだわらなかったあいつが、友だちとの約束を守れなかった、って泣き止みませんでした」

ゆみ「……」

京太郎「咲が泣きました」

京太郎「天江衣に真正面から、完膚なきまでに叩きのめされて、悔しさのあまり泣きました。本気でやって負けたの、別に初めてじゃなかったはずです。それだけあの夏に期するものがあったんだと思います」

ゆみ「……」


京太郎「優希が珍しく、オロオロしながら二人を慰める側に回って」

京太郎「点棒むしられたムロまで、自分のせいだってぐずり出して」

京太郎「染谷先輩ですら、目ぇ瞑って腕組んで、なんも言わなくって」

京太郎「それで、その時俺は」

京太郎「俺は……」

ゆみ「……」

京太郎「その時ようやく、初めて。初めて思ったんです」

京太郎「恥ずかしいな――って」

ゆみ「……」


京太郎「俺は負けても、こんなには悔しがらないだろうなって。涙の一粒も出ないだろうなって」

京太郎「レベルの差の問題じゃあない。同じ部活の仲間でありながら、この温度差はなんなんだろうなって」

京太郎「やっと気付きました。俺はみんなのことを、本当の意味で仲間だとは思ってなかったんだ、って」

京太郎「みんなは俺のこと、本当に仲間だと思ってくれてて、俺もそのことを知っていた……にも、関わらず」

ゆみ「……逆ではなく、か?」

京太郎「逆ではなく、です」

ゆみ「なるほど、な」


京太郎「直後の個人戦も、いつかの焼き直しみたいに、あっさり負けました。悔しさは感じませんでした。感じない自分に腹が立ちました」

京太郎「それでまあ、そっから先もいろいろあって……」

京太郎「……」

ゆみ「……」

京太郎「……とにかく、ようやくそっからですね。麻雀に対して誠実になれた、って胸を張って言えるようになったのは」

京太郎「すいません、なんか長々と。話のオチとか考えてないんで、これで終わりです」

京太郎「自分でもなに言いたかったのか、よくわかんねっすね」ヘラヘラ


ゆみ「いいや、そんなことはないさ」

京太郎「加治木さん……」

ゆみ「君は今、君自身が言いたいと思っていたことを、確かに口に出したんだ」

ゆみ「そして。私は今、それを聞けて良かった、と……そう思っているよ」ニコ

京太郎(やだ加治木さんってばマジイケメン。男が男に惚れるってこういうことか」

ゆみ「聞こえてるぞ。殴るぞ」

京太郎「申し訳ありません」


ゆみ「やれやれ。この話、他に誰かにしたことは?」

京太郎「……去年の秋頃、竹井先輩に、一度だけ」ボソ

ゆみ「染谷には?」

京太郎「……」

ゆみ「……ああ、そうか。ふふ、君は優しいんだな」

京太郎「んでそういうとこだけ察しがいいんすか……///」ガシガシ


ゆみ「よろしい。今の話を聞いて私の心も定まった。指導の方針……というか、最終目標を伝えておこう」

京太郎「目標って、県予選突破じゃないんですか?」

ゆみ「そのためには具体的に、どのレベルまでアップしてもらう必要があるか、という話だ」

京太郎「どのレベル……」

ゆみ「君には夏までに、『今の』私に追いついてもらう」

京太郎「は!?」


ゆみ「なにを驚くことがある?」

京太郎「いやいや驚きますよそりゃ! 無理です! 加治木さんに追いつけちまったら、ほとんど和たちに肉薄するレベルじゃないですか!」

ゆみ「なにか不満が?」

京太郎「不満じゃなくて無理なんですってば!」

ゆみ「……先ほどの話では、君が麻雀に本気になってから、今の場所に到達するまで」

ゆみ「わずかに半年、だ」

京太郎「あ……」


ゆみ「頑張れ男の子っ。君はもう少し、自分に自信を持っていいんだぞ」バンバン

京太郎「……うっす」グッ

ゆみ「残された時間は多目に見て三ヶ月。実際問題、私一人では厳しいかもしれないが……」

ゆみ「君には頼もしい仲間が、そして先輩がいるだろう?」ニコ

京太郎「え? この上まだアレに頼るんすか?」タラリ

ゆみ「そもそも今回の君の挑戦は、元を辿ればアレの助言から始まったことだろうに」クックッ


ゆみ「部外者の私にもわかる。久はあんな奴だが、清澄を、君たちを愛していることだけは疑いようがない」

ゆみ「そのことは君らだってよくわかっているはずだ。たまには感謝の念を伝えてやることだな」

京太郎「あはは……本人がそういうの、なかなか言わせてくんないんですよ……」

ゆみ「創始者が創始者なら後継者も後継者、か」

ゆみ「久と君と原村は、妙なところがよく似ているな」クス

京太郎「それ和に言ったらいろんな意味で悶死すると思うんでやめてあげてください」


ゆみ「まあ、そういうわけで……中でも久の、君への気にかけ方は一様じゃあないな」

京太郎「……」

ゆみ「なにがあったのかは聞かないでおいたし、これからも聞かないでおくよ」

京太郎「……先輩は、『なにもなかった』のを悔やんでるんですよ」ボソ

ゆみ「聞かない、と言ったろう? そこまでは私の立ち入る領分じゃあない」

ゆみ「ただ、事実として久は、今なお精力的に動き回っている」

ゆみ「ひとえに君の――君たちのために、な」

京太郎(……部長)


ゆみ「久は今、大阪姫松女子の赤阪監督につなぎをとっていると聞く」

京太郎「……ん?」

ゆみ「雀士の改造には業界でも定評があるお人だな」

京太郎「(魔)改造かな?」

ゆみ「かのロードスターズ末原恭子プロを、その手で生まれ変わらせた実績もあるとか」

京太郎「輪廻転生かな?」

ゆみ「それで彼女も人生変わったらしいしなぁ。期待できると思うよ、私は」

京太郎「多分明後日の方向に変わっただけだと思うんですけど(名推理)」


ゆみ「夏までには話を付けるそうだから、それまで私は君の地力を鍛えることに専念しよう」

京太郎「……」

ゆみ「さて、そろそろ練習に戻ろうか。改めて、これからよろしくな、須賀くん」つ

京太郎「あ、はい。よろしくお願いします」つ

ゆみ「ふふっ、一緒に頑張ろうな。私も久には負けていられないよ」ニコ

京太郎「……」

京太郎(やっぱあの人面白半分なんじゃねーかな……)


カン!

フラグ()の連鎖反応が起こったよ!やったね京ちゃん!
新たなルート()が開けたところでゆみせんせー編は終了です
次回からは細々した小ネタや消化し損ねてたリクエストなんかを片付けていきましょう
要するにいつもどおりのグダグダスレですね
ご一読ありがとうございました

そろそろまた照の付き人京ちゃん希望
菫や末原さんに自慢する照が見たい

京太郎をプロの間で貸し出ししてくれたら面白そう

ゆみせんせーに建ったんじゃねコレ?

>>京太郎「ひでえよ加治木さん! 東横さんを裏切るんですか!?」

>>ゆみ「むしろ私の方が先に裏切られたんだよなぁ……ほら、出るぞ」ガチャ

え? もしかしてモモに恋人とかできたん?

ならば俺は松見京太郎を期待してみよう
世話焼く相手が一人なんて少ない少ない、入れ替わり立ち替わりひっきり無しにやって来るぞ

ぶっちゃけ(原作から見て)2年後かじゅに追いつけるならインハイ個人優勝ワンチャンあるんじゃね?

モモはよ
甘えたがりのモモには京ちゃんいいと思うんだ

男子の大会にはいつものお友達がいる可能性が…

少なくともこのスレに限っては男子のLV高かったはず
ちょうど2つ上から京太郎の世代までが男子の暗黒期って設定

まあそこは致し方のないところも
はいはいこの話やめやめ

>>793
>>796
>>804
>>807
ふむ、承りました

>>797
むしろゆみせんせーが建てたんだよなぁ

>>798
このスレの>>453近辺の話です

>>806
>>810の方の仰ることでおおむね正解です
長野は京太郎個人ならワンチャン優勝があるかないか、団体なら1勝が目標、程度のものです
全国に関してはワンチャンのワの字もありません

>>809
お友だちは残念ながら登場しません
少なくともお友だちという形では……

>>817
仲裁しつつもさりげなく主への忠誠を示す従者の鑑


〈ドキッ! 男だらけの大暴露大会〉


京太郎「じゃ、今日の戸締りは俺がしてくんで」

和「よろしくお願いします。明日は女子がやりますから」

優希「男子ども! 京太郎は椅子に縛り付けてでも働かすなよ!」

男子『アイサー!』

京太郎「お前らのその挙国一致ぶりなんなの? いいのよ全部俺にやらせてくれても?」ワキワキ

咲「あはは……それじゃあ男子のみんな、また明日ね」ニコ


男子「えーっと、これはこっちにしまって……」

京太郎「それはそっちじゃなくてあっちだぞー」

男子「っ、しょ、ふん、しょ」キュッキュゥゥゥ

京太郎「牌拭きにそんな力入れなくていいぞー。轟盲牌でもする気かお前は」

男子「あれ? この牌符どっから出してきたんだ?」

京太郎「棚の上から3番目の列の左から11番目のファイルの30ページ目ー」

モブ男(……俺ら4人よりも先輩1人でやった方が、よっぽど速いんだろうなぁ)ホロリ


男子「なーなー」ガサゴソ

男子「あい?」フキフキ

男子「お前ら、女子の中で誰がタイプよ」

モブ男「ぶっ!!!」

男子「おっとこの反応は?」ニヨ

男子「あらあらモブ男せんぱぁ~い? 露骨過ぎて逆にイジメ甲斐がありませんことよ~?」ニヨニヨ

モブ男「いいいいいいいねーし! そんなんねーし! 好きとかねーし!///」

男子「ウソつけ絶対そんなんあるゾ」


京太郎「どしたー? 手ぇ止まってんぞー?」

男子「あ、先輩! それがですね、モブ男のヤツが」

モブ男「ああああああああ須賀先輩! ところで須賀先輩! 先輩は三年のお三方についてどうお思いですか先輩!」

京太郎「あん?」

男子「なんだ急に話題逸らしてきた>モブ男」

モブ男「いや、その……ごほ、ごほんっ! 須賀先輩とお三方がそういう関係じゃないってのは、もちろん俺ら知ってますけど」

モブ男「やっぱあの三人、客観的に見て美人じゃないすか。そのあたり先輩はどう思ってんのかなー、って」

京太郎「……」


モブ男「な! な! お前らも気になるよな!」アセアセ

男子「まー気になんないつったらウソになるけどよ」

男子「しょうがねえなぁ(悟空)」

男子「今日のところは許してやりますかー」

モブ男「」ホッ

男子「で、どうなんすか先輩?」ズイッ

京太郎「あー? んなこと急に言われてもな……」アタマガシガシ


モブ男「大前提として。先輩はお三方のこと、客観的に可愛い、って思うんですか?」

京太郎「か、可愛いってなぁ、そんなお前……///」

男子「男の頬染めとか誰得なんで勘弁してください」

男子「一定の層には需要があるからだいじょぶだいじょぶへーきへーき」

男子「お前ホモかよぉ!?」

京太郎「なんで唐突にホモが湧いてるんですかね……」


男子「先輩先輩、今なら女子たちには絶対聞かれませんよ! もう帰っちゃったし!」

男子「万が一帰ってなかったとして先輩、ドアの外で立ち聞きとかされてたら、気配でわかるでしょ?」

京太郎「まあ、そりゃあ」

男子「お約束のオチも封じられてる状態! これで言わなきゃ男じゃないっしょ!」

京太郎「いやぁ~、んんんん~……でもなぁ……」

モブ男「……要するに、可愛い、って思ってないんですか?」

京太郎「……あ?」


モブ男「宮永先輩可愛いよなー」

男子「思わず守ってやりたくなる可愛さがあるよなー。麻雀やってる時は別として」

京太郎「……」

モブ男「片岡先輩可愛いよなー」

男子「男らしさの中にふと覗く無邪気な可愛さがたまんないっすねー。麻雀やってる時は別として」

京太郎「……」

モブ男「原村部長可愛いよなー」

男子「おもち抜きでもあざといぐらいの可愛さなんだよなぁ(麻雀やってる時もそうだとは言ってない)……あぁ~^ノンケになる~^」

男子「やっぱりホモじゃないか(憤慨)」

麻雀やってるとき三人衆はどんだけ魔王みたいな感じになってるんですかね……


男子「ほらほら先輩!」

男子「ここまで後輩に言わせといて自分はだんまり、ってのはおかしいよなぁ?(ねっとり)」

男子「そんなに心配なら、ほら。ドアの外には誰もいませんよ」ガチャガチャ

モブ男「さー先輩!」

男子「先輩!」

男子「先輩の、ちょっといいとこみってみt」


ドンッ!!


男子「「「「」」」」ビクッ

京太郎「……」


モブ「あのー、須賀先輩……?」オソルオソル

京太郎「優希は」

モブ男「えっ」

京太郎「優希は俺みたいな、てんでの雑魚野郎と違って、才能があった」

京太郎「なまじ才能があった分、中途半端に強かった分、辛い思いもたくさんした」

京太郎「それでもあいつは一度も下を向かなかった。ずっと笑ってた」

京太郎「……優希は、本当にすごい奴だよ。俺の自慢の親友だ」


京太郎「和はすっげー真面目。真面目すぎて、いっつも融通が利かねえでやんの」

京太郎「意識してんのかしてねーのか、険しい道のりばっかり選びやがる」

京太郎「自覚は多分ないだろうけど、その頑固さのせいで、いらん苦労ばっか背負いこんでる」

京太郎「……で。一度これと決めた道は、絶対に譲らない」

京太郎「んでんで。最後には必ず、どんなに時間がかかっても、その道を踏破しちまうんだ」

京太郎「そうやって残りの半年間も、俺らのことを引っ張っていくんだろうなぁ」

京太郎「さっすが、俺らの自慢の部長さんで、俺の自慢の相棒だよ」クックッ


京太郎「咲は……咲はなぁ」

京太郎「天才だよな、咲は」

京太郎「圧倒的な強さ、とはまた別のところで、なーんかあいつの麻雀には目を惹かれるんだ」

京太郎「世間じゃ魔王だなんだっつって恐れられてるって? わーってるわーってる」

京太郎「……でも。正直なところ俺、あいつの麻雀を怖い、って思ったことないんだよな」

京太郎「理屈じゃないんだよ、あいつの嶺上開花は。すっげー綺麗なんだよ」

京太郎「……あいつ、いつか世界一の雀士になるんじゃねーかな」

京太郎「根拠はないけどそう思うのよ。なってほしい、って願望も込みなのかもわからんけど」

京太郎「そう思わせてくれるんだよな。俺の自慢の、切っても切れない腐れ縁は、さ」ニカッ


モブ男「……」

男子「……」

男子「……」

男子「……」


シーーーーーーーン


京太郎「んだよーなんか言えよー。お前らが言えっつったんだろー」ケラケラ

男子(思いの外愛が重いッ……!)ダラダラ

男子(いやーキツイっす)ダラダラダラ

男子(つーか可愛いうんぬんの話はどこいったんだよ……!)ダラダラダラダラ


モブ男「い、いやー! ありがとうございました先輩! すっげー参考になりました! じゃあ……」

京太郎「じゃあとりあえず、お前ら卓着け」

男子「え?」

男子「は?」

男子「ん?」

モブ男「い?」

京太郎「可愛いんだろ?」

モブ男「あの、すいません先輩。ちょっと話が見えません」


京太郎「だーかーらー。咲と和と優希のこと。お前ら可愛いって思ってんだよな。そう言ったよな?」

モブ男「そりゃあ、世間一般から見たら……」

京太郎「お・ま・え・ら・は可愛いと思ってんだよな?」ニッコリ

男子「あっはい」

京太郎「叶うことなら彼女にしたいんだよな?」

男子「叶うことならしたいっすね!(できるとは言ってない)」

京太郎「嫁にしたいんだよな?」

男子「あーあーそうっすね嫁にした……えっ」

京太郎「じゃあ俺を倒していけ」ゴゴゴゴゴゴ

男子『えっ…………………………えっ?』


京太郎「いいかテメーら。俺の立場をはっきりさせておくぞ」

京太郎「ウチの三人娘はなぁ……テメーらみてーなモブキャラにはやらんッ!!!」

男子「せっかくはっきりさせてくれたところ悪いけどその立場全然わかんねーよ!?」

男子「先輩あんたどういうポジションなの!?」

京太郎「どうしても欲しかったらこの俺を炊事洗濯掃除裁縫麻雀身長運動能力のすべてで超えてみせろや!!!!!」

男子「ハードル高すぎィ! 特に前4つ!」

京太郎「この程度で諦める腑抜けにゃ嫁にくれてやらねえっつってんだよオラァ!!」

モブ男「いや別に、嫁に欲しいってわけじゃあ……」

京太郎「」カチン

男子「あっ」


京太郎「咲和優希が嫁にいらねーだとォ!? あいつらのなにが不満だってんだ! ゆ゛る゛さ゛ん゛!!!」ドッカーン

男子「どないせーっちゅーねん!」

京太郎「さあ来いモブ男おおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

モブ男「俺!? よりにもよって俺!? 俺行きませんよ!?」

男子「モブ男の優希……じゃなかった勇気が世界を救うと信じて!」

男子「ご愛読、ありがとうございました!」

モブ男「結局お約束のオチじゃねーか!!!」


カン!

というわけでいつかいただいたリクエスト、「京太郎の三人娘自慢」でした
自慢というかなんというか……うん
登場人物モブばっかでごめんちゃい
ご一読ありがとうございました

>>835
清澄三人娘改め清澄三人衆ですか……
強そう(小並感)

さぁ次は女子会やね

>>845

次は清澄三傑集かな?

京ちゃんの男友達と女友達の対応の違いとか見てみたい
某嫁田くんと咲ちゃんでも話し方とか態度とか違うだろうし

>>863
ちょ、ちょっとお待ちください……

>>871
10人集めよう(提案)

>>872
いいですねー、面白そうです


この流れはバレンタインネタをやらなきゃいけない感じのアレなんですかね……?
やる予定がなかったので突貫工事で仕上げた代物でよければどうぞ↓


〈彼氏彼女のバレンタイン事情〉


優希「というわけでバレンタインの話しようぜ!」

和「もうツッコミませんよ」

咲「去年のバレンタインデー、みんなどうだったっけ?」

京太郎「その時期ってバリバリ春大直前の追いこみ中じゃなかったか?」

優希「こまけぇこたあいいんだよ!」

京太郎「出たな魔法の呪文」

咲「元ネタ知らない人の方が多そう(玄人気取り並の感想)」


和「近年では女性→男性という様式への拘りが薄れているようにも思えますね」

京太郎「男→女があれば」

優希「女→女も普通だし」

咲「男→男も余裕だってことだね!」

和「最後のはもうちょっと、どうかと思われる要素が残存気味なような……」

京太郎「まあ俺も男で贈ったのってハギヨシさんぐらいだしなぁ。野郎から好かれても嬉しくねえもん」

優希「自分からピンポイント爆撃していくのか(困惑)」

咲「やったぜ。」

京太郎「ガッツポーズとってんじゃねーよ」


和「麻雀部でも女子が全員で作って、男子も含めて相互に贈り合いましたよね」

咲「こーんなのちっちゃいのを各々一個だけ、って取り決めだったよね」

優希「保存の利く代物とはいえ、食いすぎはやっぱ気になるもんなー」

京太郎「それでも女子部員全員+俺で、一人頭14個だぜ?」

京太郎「男子どもは泣いて喜んでたけどさ。カロリーなんざ関係ねーし」

和「そこでナチュラルに数に入ってくる須賀くんは本当になんなんでしょうね」

優希「しかもお前のが一番美味かったぞチクショウ! 当たり前だけど!」

咲「京ちゃんまた作ってねー♪」

京太郎「まかしときんしゃい」フンス


和「思い出しますね、バレンタイン直前の家庭科室を」シミジミ

優希「ああ、ああ。私とのどちゃんとさっちゃんで、きゃぴきゃぴ言いながらチョコ融かしてさ」

咲「どんなアレンジするのー、とか、どんな形にしよっかー、とか相談してる」

咲「――その、すぐ脇で」



京太郎『うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!』シュババババババ

和『……』

優希『……』

咲『……』


和「超高速でトリュフを量産していったあなたはもう! 本当にもう!」ダンダンッ

京太郎「いやいや、トリュフって慣れると案外楽なんだぜ?」

優希「そういうこと言ってんじゃねーよ!!!」

咲「昔お姉ちゃんと見学に行ったチョコレート工場よりも速かったなぁ……」シミジミ

京太郎「チャーリーかな?」

優希「照先輩よく永住しなかったな。ほとんど奇跡じゃね?」

咲「もうちょっとで工場長さんにプロポーズするとこだったね。当時10歳にもなってなかったと思うけど」

京太郎「チョコ工場やってると幼女からプロポーズしてもらえるのか!」ガタッ

和「その幼女地雷ですよ。っていうかあなた別にロリコンじゃないでしょう」


咲「えーっと、話戻そっか」

優希「結局さー。京太郎は去年、いくつチョコ贈ったり贈られたりだったわけ?」

和「私の記憶が確かなら……あの時期の須賀くんは、比較的機嫌よさげでしたね」

京太郎「ふっふふ。なにせ大漁だったからな」

咲「義理チョコが?」

京太郎「うるせー!」グリグリ

咲「あい、あいたたたたた! ごめんなさい京ちゃんごめんなさい! 許してください!」

優希「ん?」

京太郎「今」

咲「言ってないよ!」

和「なんですか今の一連のやりとりは」


京太郎「とりあえず、校内でチョコ渡したのはクラスと部活の女子全員。ざっと30人ぐらいだな」

和「さらっととんでもないこと言いましたね」

京太郎「なんか物悲しそうにしてる野郎も若干名いたから、余ったのいくつかばらまいといたけどさ」

優希「まーたこいつはそういうことやって……」

咲「フラグ立つよ?」

京太郎「立ってたまるかッ!!」


京太郎「校外だとOG二人に龍門渕勢ぐらいか?」

優希「出たな安心と信頼のモンブチライン」

咲「異常なまでに縁が深いよね、私たちと龍門渕って」

京太郎「あ。そういや帰り際、余ったのを商店街のおっちゃんおばちゃんらに配って歩いたな。100個ぐらい」

優希「ファッ!?」

咲「余ってるってレベルじゃねーぞ!」

京太郎「そして忘れちゃいけない同志クロチャコフ」

和「できればその名は忘れたままでいてほしかったです」


京太郎「もらった数は今言った中から、クラスの女子と商店街のあれこれを引いた数字だな」

京太郎「概算で出てったのが150、入ってきたのが40ってとこか」

優希「なんかもうあらゆる意味でおかしいよな」

咲「なんで男子がバレンタイン当日に赤字計上してるんですかね……」

和「というかその計算だと、もらったチョコの数が合いませんよ?」

京太郎「ああ……なんか商店街のお歴々からいくつか押しつけられてさ」

京太郎「『ウチの娘or息子をよろしく』、とかなんとか」

優希「いろいろツッコミどころはあるけどとりあえず『or息子』ってなんだよ!!!」

京太郎「俺が聞きたいわ!!!」


咲「そういえばハギヨシさんってどうなんだろ」

和「どう、とは?」

咲「ハギヨシさん、ちょーモテそうじゃない?」

優希「うんモテそう」

京太郎「実際モテる。古事記にもそう書いてある」

和「須賀くんと違ってがっつくような方ではありませんから、そこがまた好印象なんでしょうね」ウンウン

京太郎「一言多いわ」


優希「やっぱ、いっぱいチョコもらったのかな?」

京太郎「んー。でもあの人、フラグを配り歩くタイプじゃないからな」

京太郎「実のところ、交友関係はそんなに広くないはずだぜ」

咲「あ、そうなんだ」

京太郎「普通に身内からしかもらってねーんじゃねーの?」

和「そのあたりの関係は良好なんですね」ニコ

京太郎「……仮に外部から贈られてたとして、あのお嬢様と姐さんに弾かれただろうしな」ボソ

咲「え?」

京太郎「なんでもありましぇーん」


優希「しっかしまあ……」

和「?」

優希「いやね? 花の女子高生が三人とついでの小枝が一本、額を寄せてバレンタインの話してるってのにさ」

京太郎「誰のナニが小枝だって証拠だよ(震え声)」

優希「本命を贈った贈られたの話が一切出ないってのは……なんかこう、泣けてこない……?」ズーン

咲「……」ズーン

京太郎「……」ズーン

和(私は別に……)


優希「実際摩訶不思議だよな、特にのどちゃん」

和「え、いや、その、あの……///」モジモジ

京太郎「そういうあざとい乙女アピールいらないから(良心)」

和「は?(威圧)」

咲「でもホント変だよねー。一昨年の和ちゃんなんて、この清澄の地に伝説を打ち立てたぐらいだったのに」

京太郎「『原村和仏の笑顔で男子100人ぎり(チョコすら渡さない)伝説』だな」

優希「校内各所に積み上がった漢どもの屍は、今なお清澄の語り草だじぇ……」

和「お、大げさに話を脚色しないでくださいっ!!!///」


優希「それが今年はいなかったんだよなー。毎年のように湧いて出る、のどちゃん目当ての有象無象はどこ行っちまったんだ?」

咲「ねー。せっかく優希ちゃんと二人、和ちゃんが誰かにチョコをねだられてる現場を押さえて」

優希「『いたぞリア充だ!』」

咲「『リア充は殺せ!』って」

優希「やろうと思ってたのに、ねー」

咲「ねー」

和「あの忙しい時期にそんなこと画策してたんですかあなたたち!?」ガーン


京太郎「俺もなぁ。別に本命が欲しいとまでは言わないから、義理の一つもクラスの女子あたりからもらえないかな、って淡い期待はしてたんだけどよぉ」

和「日頃の行いが……と言いたいところですが」

優希「確かに妙だよな。いくら京太郎の助平な本性が透けてたとして」

咲「京ちゃん、それで嫌われるってタイプじゃないもんね」

京太郎(だいたい優希と咲だって素材はいいんだぞ? 清澄の男どもマジ見る目なさすぎだろ……)イライラ

京太郎「はぁ……」

優希「はぁ……」

咲「はぁ……」

和(……なんでしょう、このいたたまれない気持ち)





「「「どうしてこうなった……」」」





後輩一同『……』


シーーーーーーン


ムロ(副部長の存在が男子を、お三方の存在が女子を、各々無意識のうちに威圧しまくった結果です)

ムロ「……とはさすがに言えないよなぁ」ボソッ

マホ「ふくぶちょーのそんざいがだんしを、おさんかたの……?」キョトン

ムロ「わーっ! わーわー、わわー!! やめろバカマホー!」アタフタ


カン!

このスレの京ちゃんのモテなさに理屈を付けるとすれば、やはり三人娘の存在が第一なんでしょうねー
ご一読ありがとうございました

モモからは貰えなかったのかな紹介されてはいたはずだが

モモはこっそり京太郎の部屋の中に・・・

この4人が将来ルームシェアしながら、お互いなんで結婚できないんだろうなあとか言い合ってる光景が浮かんだ

母……京太郎
娘1…和(しっかり者)
娘2…咲(ぽんこつ)
娘3…優希(イタズラ好き)

みたいな母子家庭になるんじゃ?

そこで「京ちゃんにハギヨシさんはもったいない」から話がこじれるんですね

まだ京太郎には大学進学や3人娘で共有、龍門渕に正式採用などいろんな可能性があるんだから、もう決まったように書いて>>1の自由度を縛るレスは控えて差し上げなさい

と思ってたが、休日や長期休暇での手解きだけであそこまで仕事できるようになれたのだから、きちんとハギーに弟子入りして修行すればわりあいすぐに分身も覚えて各方面丸く収まる気がしないでもない


>>916
彼らがしているのは「彼らが二年生の時のバレンタイン」の話なのでモモは登場しようがありません

>>917
ちなみにモモの好感度はまだ一切変動しておりません
すべてはこれからです
上がるも下がるも

>>918
もうさ、それがノーマルエンドでいいんじゃない?(投げやり)
どのみちこのままいけばそうなる可能性大ですが

>>927
これだからツンデレは……

>>932
魔法の呪文『IF√』


いつもより遅れてすいませんでした
その上今回短いです


〈えすえむっ!〉


優希「この世のすべての人間は2種類に分類できる」

咲「男か、そうでないかだね!」

和「なんだか今口に出しきれないほど様々な種別の方と一緒くたにされたような気がします」

京太郎「女さんサイド受け入れ口が手広いな……」

優希「まあそれはそれで一理あるとして」

京太郎「あるんかい」


優希「ここで私が提起したい論点とは、即ち……」

咲「即ち?」

優希「『S』か! 『M』かだ!」クワッ

咲「診断フォーラムっちゃうかー」

京太郎「肉! 肉! 肉便k」

和「もう一音節口にし終えた瞬間その歯ぐき抉りますよ」

京太郎「すいまえん;」


京太郎「で、なんでいきなりそんな話になるんだよ。ここ麻雀部だぞ」

和「あなたが言ってもまったく説得力がないんですが」

京太郎「SかMかじゃなくて!!! ツッコミかボケかで自分を語れよ!!!」ド☆ン

和「ここ麻雀部なんですよね?」

咲「いやしかし、京ちゃんの言にはなかなか興味深い含みがあるよ」

優希「ほほう? さっちゃんや、その心は?」

和「麻雀部……」


京太郎「ツッコミとボケ、サドとマゾ。咲が言いたいのは、この二つの属性に因果関係はあるのかってことだろ」

和「なんで理解できてるんですかね……」

優希「ううん……ツッコミはよく相方を殴ってるからS、って考え方は短絡的に過ぎるよね?」

和「私を見ながら言うのやめてもらえます?」

咲「じゃあボケがSなのかって言われると、これまたうーん」

京太郎「対偶で考えてみようぜ。ツッコミMって属性的にどうよ?」


優希「……ボケって、言ってみれば『いじり』の一種だよな」

咲「……ご主人様からもらえる『いじり』を四六時中厳戒態勢で『おすわり』し続けて」

京太郎「……いざ『いじって』もらえるタイミングが来るや否や、待ってましたとばかりにツッコんでご満悦、な、ベリーベリーソフトM」

和「……」


シーーーーーン


優希「アリだ」

咲「アリだね」

京太郎「アリでしょ」

和「……」




バカ×3「「「そのへんどう思うっ、(のどちゃん/和ちゃん/和)!?」」」



和「あなたたちがボケかつSなのはよくわかりましたよ!!!!」


カン!

真面目な話のどちゃんはマゾだと思います(真顔)
そうであってほしい(願望)
私見ですがゆーきちゃんはMでさっちゃんはSです

ご一読ありがとうございました
また土日にでも来ます

クロチャコフさんのおもちが世界で一番好きです!っていうプロポーズ

おつ!
SとMのかんけいってふくざつなんだねぼくわかんないや

>>946
落ちるな(確信)

>>948
しょうじきぼくにもよくわかんないです


〈100%果汁〉


京太郎「じゃあ和はツッコミかつMってことで決着が付いたとして」

和「付けないで! お願い付けないでください! っていうかこの話まだ続くんですか!?」

京太郎「優希お前どう?」

優希「私は………………M寄りかもしんない」

咲「えっ、ちょっと意外な自己評価」

優希「真面目に考えるとそんな気がする……気がしない?」


優希「ほら、私って格上にボコボコにされながら高校麻雀人生歩んできたじゃん?」

京太郎「……それをお前、楽しんでたってことか?」

優希「別にたのしかねーし。ただ、それを糧にしてここまで来ちゃった、みたいなとこあるしさー」

和「ゆーき……」

咲「優希ちゃん本当に強くなったもんね。正直、ちょっと嫉妬してるよ」ニコ

優希「あっはっは! 春のチャンプにここまで言わせちゃう優希ちゃんってばすげー!」ケラケラ

優希「ま、戦闘民族寄りのMってことなんだろうな。私はさ」ニカッ

和(……そんなやりとりを普通にできるようになった二人に、私こそジェラシーですよ)


京太郎「仲が大変よろしいようでなにより。じゃあ次は咲」

咲「私? 私はそうだなー」

京太郎「Sだな」

和「Sです」

優希「Sっしょ」

咲「!?」ガーン

和「そこで驚かれましても」

優希「ここ笑うとこよ」

咲「笑うところではないと思うよ!?」


京太郎「なにお前自覚ねーの?」

咲「いや、自覚もなにも……え? そうなの? 私ってそんなにわかりやすくSなの?」アワアワ

優希「わかりやすく、というよりは」

和「消去法的にSなんですよね。Mではありませんから」

咲「な、なんだそういうのかぁ」ホッ

京太郎「だってお前負けるの嫌いだよな?」

咲「好きな人の方が珍しいと思うけど……」


優希「それにしたってさっちゃんの負けず嫌いは相当だと思うじぇ?」

和「昔竹井先輩の謀で藤田プロに負かされて、かなりへこんでましたよね」

京太郎「去年の天江さんとかな」

優希「合宿での冷やし龍門渕先輩とかも、あれ内心来てたっしょ?」

和「合宿といえば一年の時マホちゃんに王牌取られてあなた、末原さんばりのカタカタを披露……」

咲「すいませんそのへんで勘弁してください」カタカタ


京太郎「要するにお前、いじ(め)られることに対してなに一つ正の感情を見出せてないんだよ」

咲「いじめいくない。っていうかいじりなら私もそれなりの反応するから……」イジイジ

優希「Sであるという根拠については」

京太郎「……」

咲「?」

和「あえて、ここでは語らないでおきましょうか」ニッコリ

咲「あるの!? しかもそこは話してくれないの!? それはそれで不安なんだけど!?」ガーン


和「じゃあ最後須賀くんですね」

京太郎「俺ぇ? 俺はなー……んー、どっちとも言えん」

優希「はいダメーアウトー失格ー」

咲「そういう日和見で『安易な二元論に遠回しな異議を唱える俺マジパンデミックカッケー』的な自分を演出するのやめてくださーい」

京太郎「長い」バッサリ

和「私からするとこの議論そのものが長すぎてだいぶ億劫です」


和「というかツッコミかボケかの話題の方が行方不明ですね」

優希「私ら両方ともそれなりにこなすしなぁ」

京太郎「普段ボケ倒してられるのも和がいてこそ、だしな」

咲「つまり和ちゃんは私たちにとってなくてはならない人!」

優希「君の存在がどれだけ僕らの支えになっていることか!」

京太郎「もう君を離さないよ!」

和「もうちょっとマシなシチュエーションで聞きたかった台詞ですね……」


咲「世の中100%ツッコミ、100%ボケの人ってなかなかいないよね」

優希「ううむ。二元論で語るには無理のあるテーマだったか」

京太郎「100パーボケなんてそれこそ、俺ら全員が揃ってツッコミに回るぐらいの奴じゃないとな」

和「うふふ、そんな人は日本広しと言えど、さすがにそうそう……」


『えーこちら横浜のホーム会場からお送りしている本日のプロリーグ中継ですが、試合開始間もなくという時刻になってもロードスターズ先鋒の宮永が姿を……あっ現れました! 同期の末原に首根っこをひっつかまれて、本日プロ初先鋒の宮永照がたった今会場に姿を現しました! いったいなにがあったのでしょうか! 麻雀界を背負って立つ若きホープも今日という日の大役に重圧を感じずにはいられなかったということなのか! 右手に携えるシスタードーナッツ通称シスドの紙ボックスとなにか関係があるのでしょうか! シスド100円セールが本日から1週間の日程でスタートしてとってもお得なこととの因果や如何に! さあ試合開始です!』


咲「……」

優希「……」

京太郎「……」

和「……」

TV『そ、それでは宮永選手、本日の意気込みなどがあれば』

照『イェーイ。咲見てるー?』ピース

四人「「「「イェーイじゃねえよ!!!!」」」」


カン!

テルテルオチほんと便利だなぁ(他人事)
京ちゃんはSMどっちなんでしょうね
ご一読ありがとうございました

逆に徹底的にだらける人は?

よかったいつかみたいに圧倒的な描写不足でSM判断されない京太郎はいなかったんだね(白目)

京太郎とモンブチが見たいかなーって

そろそろ次スレの時節な気がするけど、次のスレタイは咲ちゃん入るかな?

やっと追い付いた

>>970
シロはドSだった……?

>>972
私もそろそろ一ちゃんを書きたいと思ってました

>>973
やはり天才か……

>>974
ありがとうございます


次スレ先に立てときました
京太郎「原村部長は!」咲「かわいいなぁ!」和「……むぅ///」
京太郎「原村部長は!」咲「かわいいなぁ!」和「……むぅ///」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425825881/)

では今スレ最後の投下、付き人京ちゃんIFストーリーです


〈たとえばこんな同盟ルート〉


※IFです!!


照「……」

恭子「……」ジー

菫「……」ジー

京太郎「またこのパターンすか」ゲンナリ

ハギヨシ「……」

京太郎「つーかなんでハギヨシさんまでいるんですか」

ハギヨシ「なぜでしょうねぇ」ニコニコ


照「今回は友だちばっかだし私も気が楽。ほら京ちゃんもこっち来て楽にして」グデー

京太郎「あんたは四六時中楽にしてるだろうが!!!」

菫「お前は年柄年中楽にしてるだろうが!!!」

恭子「自分生まれてこの方楽にしっぱなしやろが!!!」

京太郎「……」

菫「……」

恭子「……」

ハギヨシ「ふむ」

照「てへ☆」


京太郎「○○大学一年、須賀京太郎です。お見知りおきを」つ

菫「××大学弘世菫だ。君とは良い友になれそうだな、須賀くん」つ

恭子「ロードスターズの末原恭子や。私らはもう絆で結ばれた仲間やで、須賀坊」つ


ガシッ


ハギヨシ「麗しき友情が生まれましたね」ニコ

照「私という太陽を軸に結ばれた絆。誇らしい限り」フンス

ハギヨシ(あなたという嵐に立ち向かうための軍事同盟、の方が的確な気もしますが)


恭子「さ、さ。噂のお手並み、拝見させてーや」ワクワク

京太郎「それは別にいいんすけど……」チラ

ハギヨシ「……」ニコニコ

京太郎「緊張するんであんま見ないでくださいよぉ……」ゲンナリ

ハギヨシ「彼女の下でどれほど研鑽を積んだのか、楽しみにしておりますよ」ニコ

京太郎「姐さんのことだからまたとんでもないハードルの上げ方してくれたんだろうなぁ……」ゲッソリ

ハギヨシ「ははは。あの子はあれで、意外に悪戯好きですからね」


菫「そちらの方は?」

京太郎「俺の師匠です」

恭子「その師匠さんが、なんでこの場に……?」

京太郎「それは俺が聞きたいです。照さん?」

照「それは私も聞きたい」

京太郎「俺はあんたを殴りたい」プルプル

ハギヨシ「この集まりに同席すべきだ、というそこはかとなきアトモスフィアを感じ取りましたゆえ、馳せ参じました」ニッコリ

京太郎「やっぱりニンジャじゃないか(恐怖)」


恭子「何度か会うたことありますよね。天江衣プロの付き人さんでしたか」

ハギヨシ「存じ上げております、末原恭子プロ」ペコリ

菫「天江……ああ、思い出した! 四年前のインハイ、会場にいらっしゃいませんでしたか?」

ハギヨシ「仰る通りです、弘世菫さん」ペコリ

照「私、天江さんとは友だちだから。そのラインで繋ぎを取りました」ピース

京太郎「向こうもそう思ってるかは微妙なラインですけどね」

照「えっ」


ハギヨシ「……」

照「……執事さん?」

ハギヨシ「」ニッコリ

照「」ガーン

恭子「残念でもないし当然」

菫「可能な限り関わり合いになりたくない人種だからな、仕方ないな」

京太郎「インガオホー!」

照「」ガガーン

ハギヨシ「ははは。冗談、冗談でございますよ、宮永プロ」ニコ

照「」パァァァァ

三人(((こいつ面白いな……)))


京太郎「さ、準備が整いました。どうぞ召し上がれ」


イタダキマース


照「」ガブッ

恭子「」モグ

菫「」ゴク

ハギヨシ「」パク

京太郎「……」


モグ…モグ…


恭子「んっ………………まぁーーーい!!」

菫「味に目覚めたっ!!」

照「でしょ?」バクバクフンス

京太郎「ハムスター並みのほっぺのままドヤ顔は正直かわいいからやめろ」

恭子「いやほんま、ただのジャム塗ったくったスコーンやろ!? なんでこんなウマいん!?」モグモグ

菫「紅茶もそれほど高級な茶葉は使ってないだろうに……入れる人間の技量でこうも変わるものか……」ズズ

京太郎「お褒めに預かり恐悦至極」ペコリ

照「んぐんぐー!」モグモグ

京太郎「あんたは……うん、まあ、そのままの照さんでいてください(その目は優しかった)」


恭子「私らもそれなりに舌肥えとるつもりやったけどなぁ、菫?」

菫「ぐぬぬ。東京近郊のスイーツ()を食べ尽くした身として、悔しさを覚えずにはいられないぞ恭子」

照「ふがふが」ゴクゴク

京太郎「へえ。お二人で食べ歩きとかするんですか?」

恭子「こう見えてこいつ少女趣味でなー、甘いモンと可愛いモンには目がないんや」ニヤ

京太郎「ほほう」ニヤニヤ

菫「なっ! 恭子!///」

照「変わらないねぇ菫は。いつまで経っても子どもっぽいんだから」モキュモキュゴックン

三人「「「……」」」

照「どうかした?」キョトン


恭子「いやー、世の中探せば人はおるもんやなー」

菫「まったくだ。お前にスカウトの才能があるとは知らなかったぞ、照」

照「ふがーふがふがふが///」モグモグ


キャピキャピヤイノヤイノ


京太郎「……」

ハギヨシ「……」パク

京太郎「……」

ハギヨシ「……」ズズ


京太郎「……」

ハギヨシ「……ふむ」


ドックンドックンドックンドックン


ハギヨシ「腕を上げましたね、須賀くん」ニコ

京太郎「っぷ、はぁっっ!! あ、ありがとうございます……!」ゼーゼー

ハギヨシ「余程あの娘にしごかれたようで。結構なことです」ニコニコ

京太郎「……たまには帰ってあげてくださいね」

ハギヨシ「暇ができたらそうしましょう」

京太郎(この人の場合本当に『暇つぶし』感覚で帰れるからな……)


恭子「なんや、男二人で。なんの話してましたのん?」

京太郎「テスト、受けてたんですよ。半ば抜き打ちみたいな形で」グッタリ

菫「ほう。本職の方からすると、彼はまだ物足りないと?」

ハギヨシ「半人前から4分の3人前程度にはなったかと」ニッコリ

菫「……冗談のつもりだったのですが」

恭子「一人前、一人前ってなんや」

照「こわいなー執事、とづまりすとこ」

京太郎(この人の場合戸締りとかしても無駄だけどな……)


ハギヨシ「まあ、私の場合は年少の頃から龍門渕家に仕えておりますから、年季の差というものがどうしてもあります」

ハギヨシ「それを考慮すれば、須賀くんは大変飲み込みの速い部類ですよ」ニコ

照「京ちゃんすごーい」モグモグ

恭子「はぇー……」

菫「なんというか、世界が違うな……」

京太郎「いやいや、んなことないっすよ。お二人だってコレの面倒、毎日のように見てきたんでしょ?」

照「?」←コレ


ハギヨシ「なるほど。素質はあるやもしれませんね」

恭子「素質って……え? め、メイドの? 私らが?」

菫「そ、そんな大それた素質、私にはとても……でもメイド服はちょっと着てみたいかも///」ゴニョゴニョ

恭子「チョロイなこいつ!」ガーン

京太郎「弘世さんは乗り気みたいっすね。じゃ、体験入門いってみます?」

ハギヨシ「こんなこともあろうかとフリーサイズのメイド服を二着用意しております」バサー

菫「わぁっ」キラキラ

京太郎「出た! ハギヨシさんの『こんなこともあろうかと』コンボだ!」

恭子「どんなことがありえると思っとったんや! ああこんなことか!」ビシッビシッ

照「ナイスセルフツッコミ」モグモグ

恭子「お前はいつまで食っとんねん!!!」


京太郎「末原さんはどうします? 後々なんかの役に立つかもしれませんよ」

恭子「そんなもんが役立つ人生送りとうないんやけどな……せっかくだしやっとこか。ちなみにお代とかは……」チラッ

ハギヨシ「今なら体験入門無料となっております」ニコ

恭子「関西人はタダが好きっ! ほな早速やったってください!」

ハギヨシ「グッド。ではメイド体験、始めてみましょうか」

菫「はい!」ウキウキ

京太郎「ご主人様役は……必然的に、そこのソレですね」

照「???」←そこのソレ


【後日】


照「えへ、えへへへ……///」

咏「よーっす照ちゃん、なんだか機嫌良さそうじゃーん?」

照「あ、咏さんこんにちは……えっへへぇ///」

咏(そういやこないだ恭ちゃんとか高校の友達とか例の男の子とかとお茶会するっつってたねい)

照「うへへへへ///」

咏「いっそ気持ち悪いぐらいにご機嫌だねぇ……よっぽど楽しい時間を過ごしたのかな?」










照「四人の男女からかわるがわるご奉仕を受けてあんなこと(エンドレスお菓子の試食)やこんなこと(紅茶の試飲無限ループ)しちゃいました///」

咏「ファッ!?」


カン!

なんとかスレ足りた……
何気に京ハギの邂逅はこれが初めてでしたかね
でも菫さんのメイド姿なら見てみたいかも

ここまで当スレをご愛読いただきありがとうございました
新スレでもよろしくお願いいたします

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月01日 (日) 03:54:28   ID: UPr7MB0L

すげーキャラへの愛が感じられる、はっきりわかんだね。

2 :  SS好きの774さん   2015年02月02日 (月) 23:43:48   ID: _Ii8jz9B

ここでの和好き。
てか他校も含めて、みんな好き。

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