エレン「気付いたら仲間と共に監禁されてた」(97)

ある小説から影響を受けて書こうと思った

エレン「……」

「…エレン、エレン!」

エレン「…ん?アルミンか?…いてて」

ジャン「ようやく起きたかよ」

マルコ「…体が痛いね。乱暴に運ばれたのかな?」

コニー「うお、こんなところに痣できてやがる」

エレン「…?なあアルミン。今どういう状況なんだ?」

アルミン「どうやら…なんか監禁されたらしくて…」

エレン「監禁…監禁!?」

エレン「い、いや!ここどこだよ!それに監禁って!」

マルコ「エレン、落ち着いて。僕らもそうやって取り乱して無駄な体力使ったから」

ジャン「…さすがにもう取り乱さねえよ。さっきは悪かった」

アルミン「大丈夫だよ、ジャン。…エレン。聞いてね」

アルミン「ここは何かの跡地みたいなんだ」

エレン「跡地…?」

アルミン「何に使われてたのかは知らないけど。館内はそんなには広くはないみたい。エレンが寝てる間に調べてみたんだ」

コニー「…なんでか知らねえけどよ、そこの入り口らしき扉が開かないんだよ」

エレン「…じゃあ俺らはこの場所に閉じ込められたってことか?」

ジャン「察しがいいじゃねえか、お前にしては」

エレン「だ、だけど何で監禁なんかされてるんだよ…俺たち」

マルコ「それはここにいる全員分かってないことだ」

エレン「…状況を整理させてくれないか?頭がこんがらがって…」

アルミン「ボク達も状況整理に時間がかかったから仕方ないよ」


エレン(…知らない間に俺たちは監禁をされていたらしい)

エレン(この場所も…見覚えがない。アルミンは跡地って言ってたけど)

エレン「…監禁されたのはこの5人か?」

ジャン「ああ、他に見て回ったが誰もいやしねえ」

コニー「さっき回った時に館内の地図を見つけたからそこに貼っておいたぜ。後で見に行けよな」

エレン「…ありがとう」


エレン(皆落ち着いてるんだな…まあさっき取り乱したって言っていたから時間が経って冷静になっただけか)

エレン(そもそも何で監禁なんかされたんだ?)

エレン(…ダメだ。この場所に来るまえの記憶がない)

エレン「なあ…どうやってこの場所に来たのか皆覚えてるのか?」

ジャン「覚えてるわけねえだろ。俺は訓練が終わって1人で歩いてた。記憶はそこで終わってる。なんでここに来たのかは覚えてねえ」

コニー「そういや俺も1人で歩いてたような気がするぞ。歩いてた記憶はあるけど…そのあとの記憶ねえぞ」

マルコ「皆歩いてた記憶はあるんだね」

アルミン「ボクも1人だった気がするな。エレンは?」

エレン「俺…は。…俺も記憶が正しければ1人で歩いてたな」

アルミン「じゃあ…ボクらは1人でいるところを狙われたのか。そうしてどんな手段でかは知らないけど、ここに連れて来られた」


エレン(記憶の話は嘘だ。なんにも覚えてねえ。1人で歩いてたっけ?)

エレン「そもそも…なんで俺たちが監禁されるんだ?」

マルコ「まあもっともな質問だね。なんでこの5人なのか」

アルミン「ボクらの共通点としては104期男子訓練兵くらいのことしかないもんね」

コニー「よく俺らが一緒にいたからじゃねえの?」

ジャン「じゃあ何でライナーとベルトルトはここにいないんだよ」

アルミン「ライナーとベルトルトも普段一緒にいる仲間だもんね」

エレン(ライナーとベルトルトはいないのか)

エレン「女もいないんだな」

アルミン「…うん。ミカサやサシャやクリスタなんかもここにはいないね。いるのはこの5人だ」

エレン「というか…今は朝なのか?夜なのか?」

コニー「あ、そういえばそれ忘れてたな。確かに朝か夜かわかんないな」

マルコ「ここは館内だし、外の様子がわからないね」

アルミン「…いつまで監禁されるんだろうね」

エレン「…」

エレン(先が見えないな。怖くて仕方ない。俺も時間が経てばこいつらみたいに冷静になれるのか…?)

コニー「…そろそろ卒業する時期だってのになんでこんなことに」

ジャン「お前卒業できんのか?座学からっきしなのに」

コニー「ああ、卒業くらい出来るに決まってるだろ!しかも上位に入れるかもしれねえんだぜ!」

マルコ「コニーは座学以外はある程度そつなくこなすしね」

アルミン「ボクは順位争いは蚊帳の外かな。でもマルコも上位に入ってそうだよね」

エレン「ああ、俺も入ってると思うぞ」

マルコ「ありがとう。でもエレンもジャンもどっちも上位には入ってると思うよ?」

ジャン「まあそうだろうな。順位もこいつよりは上だろうしな」

エレン「はあ?お前に俺が負けたことないだろ。つまり順位は俺の方が上なんじゃないか?」

ジャン「まあ訓練バカだからな。俺がお前より上の順位とっちゃったら唯一のお前の取り柄がなくなっちまうから、手加減してやったんだよ」

エレン「おい…訓練バカって誰の事だよ」

ジャン「自分で考えろ。そんくらい訓練バカでも出来るだろ」

エレン「やっぱり俺のことじゃねえかよ!」

アルミン「エレン落ち着いて!いつまで監禁されるかわからないこんな状況で喧嘩なんてしないでよ!」


『…音は出ている?』

エレン「!?なんだ…いきなり別のやつの声が…」

ジャン「…俺ら以外に人がいたのかもな。探索不足だっただけで」

『…ごほん。お前達は今、私達の手のひらの存在だ。なにか反抗を起こせば、一生そこから出られなくなることも考えた方がいい』

コニー「…これどこから話しているんだ?辺りに人影は見れないぞ」

『これは館内放送で話している。私自身はもっと別の場所にいる』

マルコ「…こっちの声も聞こえるみたいだね」

『ある条件を満たせば、お前達はそこから出れる権利を得ることが出来る』

『その条件を満たすまでは館内の中で時間を過ごせ。さっきも言ったが、なにか反抗を起こすならば、お前達はそこから永久に出られない』

エレン(…そういえば入り口の扉を破壊できるようなものはないのか?それさえあればこの脅しも無意味になる…)

ジャン「条件ってなんだよ!」

『条件とは、そこでお前達が殺し合いをすること』




エレン「…は?」

『殺し合いの末、生き残った人はそこから出すことを約束する』

マルコ「殺し合いさせるつもり?残念だけどそんなことするつもりは毛頭ないけど」

『殺し合いをしないなら、そこから出れないが』

マルコ「…」

『それに時間制限を設けなければ、お前達はいつまでたっても殺し合いを始めないだろう。だから時間制限をつける』

『時間は明日の昼まで。ちなみに今は昼だ。だいたい24時間後を目安にしてくれればいい』

コニー「ふざけんな!なんでそんなことしなきゃならねえんだよ!」

『お前達は別に理由を知る必要はない。ただそこで殺し合いをして死ねばいいだけだ。ただ、生き残った人はそこから出す』

ジャン「…それで俺達がはい殺し合いをしますとでも言うと思ってるのか!」

『だから殺し合いしなければどちらにしろ死ぬ。殺し合いをして死ぬか館内から出れずに野垂れ死にするかどちらがいい?』

アルミン「卑怯な手だな…」

『だけど言われた通り、殺し合いをしますなんて言う人はいないだろう』

エレン「そうに決まってんだろ…!」

『だからこちらから殺し合いを円滑に進めることが出来るように、ある人物を送り込んだ。その館内に』

ジャン「堂々と嘘をつくヤツだな!館内を全部見て回ったが俺たち以外のヤツはいなかったぞ!俺らの心情を惑わす手口か!」

『館内を見て回ったんじゃ送り込んだ刺客が誰なのかはわかるはずないだろう』

マルコ「どういうことだ…?」


『刺客はお前達の中の誰かだ。その人数は複数かもしれないし、1人かもしれない。自分以外の人が全員刺客だって可能性もある』

エレン「…!?」

『こちらからの館内放送には間髪入れずに答えろ。唯一のお前達との通信手段だ。いいな?』

コニー「そんな…か、勝手にめちゃくちゃいいやがって、なんなんだよお前は!」

『では結果を楽しみにしている』


ーーーーーーーーーーーーーーーー

ジャン「なんなんだよ…いきなり殺し合いしろだのよ…」

コニー「…」

マルコ「…」

アルミン「…」

エレン「…」

どさっ


アルミン「…?なんだか音がしなかった…?」

エレン「…見に行くか。お前らはここで待ってろ」

ジャン「待てエレン!勝手に行動するんじゃねえ!お前がそのまま音がした物を見に行くだけとは限らねえからな!」

エレン「はあ!?別に他意なんかねえよ!俺はお前らの代わりに行ってやろうと思っただけだ!」

ジャン「…怪しいんだよ。今は、お前ら全員。この中の誰か刺客がいるんだろ。そいつがなにするかわかったもんじゃない。ましてや1人にさせるなんてたまったもんじゃない」

マルコ「…確かに1人行動はダメだ。刺客がいる限り…は」

コニー「俺は刺客じゃねえよ!お前らの内の誰かなんだろ!?いや、もしかしてお前ら全員刺客で俺を…ってか!?」

アルミン「違う!ボクも刺客じゃない!それは自分が1番知っている!」

エレン「俺も刺客じゃねえよ!」

ジャン「黙れ!手前ぇら全員がそれぞれ刺客の可能性があるんだ!それに刺客が自分から刺客ですなんて言うわけねえだろ!」

エレン「じゃあどうしろって言うんだよ!さっきした物音一つ確認すら出来ねえのかよ!」

ジャン「俺は1人で行動すんなって言っただけだろうが!」

マルコ「じゃあ全員で見に行けばいいだけじゃないか!なんでそこで言い争いをするんだ、エレン、ジャン!」

ジャン「こいつら全員怪しいからだろうが!」

アルミン「いい加減にして!このままじゃただ言い争ってるだけの堂々巡りだ!ジャン!キミの1人で行動しないという考えには賛成だ!だから物音は今から全員で確認しにいく!それでいいでしょ!」

ジャン「最初からそうしろって言っただろ!いっとくが俺も刺客じゃねえ!もし俺を殺しに来ようってのなら容赦はしねえからな!殺し返してやるよ!」

コニー「余計なこと言うんじゃねえよジャン!そうやって不安を仰ぐような真似をするから言い争いになるんだろうが!」

ここまで

そしてキャラ崩壊注意

アルミン「…じゃあ見にいくよ。ついてきて」

エレン(結局全員が横並びで音のした方を見に行くことになった。縦一列で歩くと後ろの奴が殺しにかかってくるかもしれない、と)

マルコ「…音ここら辺からしたよね?」

コニー「そうだけどよ…暗くてよく見えないな」

アルミン「外からの光が完全に遮断されてるからね。…ん?なんか踏んだ…?」

エレン「あ、俺も踏んだぞ。多分、これが音のした原因だろ」

ジャン「…おい、あそこに懐中電灯みたいなのが見えるぞ。エレンとってこい」

エレン「なんで俺なんだよ。見つけたお前が行けよ」

ジャン「お前が1番近くにいるからだ!つべこべ言ってねぇで取ってこい!」

エレン「なっ…そんなの理由になんねえよ!」

アルミン「いい加減にしてって言ったじゃないか!代表としてボクが取りにいくからそれでいい!?」

アルミン「取ってきた…照らすよ」

コニー「…ん?うわぁぁぁぁぁぁあっ!こ、これ!ち、血だ!」

マルコ「ほ、本当だ…血の原因は!?アルミン、照らして!」

アルミン「う、うん…」

エレン「な、なんだこれ…人か?人…なのか?」

ジャン「…これは惨いな…人の形しえねえじゃねえか」

アルミン「…!」 ふらっ

マルコ「!アルミン!…無理もない…こんなの見せられたら…」

エレン「…?お、おい…この髪の毛…この色の…」

コニー「…な、なあ。これってライナーの髪の毛じゃ…」

マルコ「こ、これはライナー…なのか?」

エレン(突然の音はライナーが落ちて来た音だった)

エレン(ライナーの真上には人1人が通れそうな穴があった。…かなりの高さがある。そこからライナーは落とされたんだろう)

コニー「…これ殴られた痕か…?痣が大量にある」

ジャン「ライナーは殺されたのか?誰に?誰にだ!」

アルミン「…きっと、さっきの声の奴だろう…見せしめと忠告だ」

コニー「本当にそうなのか…?この中の誰かが殺ったんじゃないだろうな!?刺客が殺ったんじゃないだろうなぁ!?」

マルコ「コニー、落ち着いて!ここに来てから皆ずっと一緒にいたじゃん!唯一起きてなかったエレンも寝てたし動きようがなかったじゃないか!」



『そう、それは私が殺った』

ジャン「…やっぱりてめえの仕業か…ふざけるな!仲間になんてことしやがる!そもそもなんでこんな殺し合いなんかをやらせるんだよ!目的はなんだ!」

『目的は生き残った人に教えてあげよう。聞きたければ生き残ればいい、それだけ』

エレン「何が生き残った奴に教えるだ!そもそもお前は誰なんだよ!誰だ!答えろ!」

『それも生き残ったらわかる。生き残ればいい。簡単なこと』

『殺し合いの末、生き残った者だけに正体と目的を明かしてもいいと思ってる』

『ちなみに殺し合いをしなければそこに閉じ込めたままと言ったが、撤回させてもらう』

『お前達に殺し合いをする意思がなければ毒ガスを流すことに決めた』

『効果はバツグンだった。試しに鼠に流したら即死した』

『何が言いたいかと言うと、毒ガスでどちらにしろ死ぬのだから。お前達に選択肢は一つしか残っていない』

『明日の昼までに誰1人として死んでない場合は毒ガスを流し込むので、そのつもりで』

エレン「お、おい…おい!勝手なこと言い過ぎなんだよ!お前!殺すだの死ぬだの!」

コニー「反応しねえな…」

エレン「くそっ!」

アルミン「…やっぱりライナーが殺されたのは見せしめか」

ジャン「あいつ…!絶対死なないであいつの面拝んでから嬲り殺してやる!」

コニー「あいつの面を拝むってことは、誰か最低1人は死んでるってことだよな…」

マルコ「…」

ジャン「お前ら変な気を起こすなよ?さっきも言ったがもし殺しに来るんなら俺も容赦しねぇ!」

マルコ「ジャン!」

ジャン「いや…殺しに来る奴は絶対いるんだろうな。あいつの刺客だ!刺客は名乗り出ろよ!おい!」

アルミン「ジャン!落ち着いて。こうやって皆でいれば刺客もたくさんの眼があれば変な行動をとれないはず」

マルコ「アルミンの言うとおりだ。お互いがお互いを見張るようにしてれば問題ない」

コニー「でも…それで殺し合いが起きなければ…」

アルミン「そんなことは考える必要はないよ、コニー。そのことについては後で考えよう。今はライナーを…運ぼう。このままにはしておけない」

エレン「…そうだ、な。ライナーを運ぶか…」

アルミン「さっき地図で見たんだけど、ここは倉庫があるみたいなんだ。そこに…おこう」

ジャン「…誰が運ぶんだよ」

マルコ「公平にジャンケンでいい。それなら文句もでない」

アルミン「ただし、運ぶ時も皆で行動するのは決まりだ。いいね?」

アルミン「じゃあ。最初はグーで」

結果。

エレン「…」

ジャン「…なんで俺が」

エレン(この2人か…)

アルミン「懐中電灯はボクが照らす。エレンとジャンはライナーをお願い」

エレン「…ジャン」

ジャン「わかってるよ…運ぶぞ」

ここまで

なぜ、懐中電灯のことしってるんだろ?


進撃の世界って電気ないよね?

館内放送という概念もないんじゃないかな

正体不明の奴はミカサなんじゃないか?

>>25>>26すいません、あるということにしてください

>>27考えてくださりありがとうございます



エレン「アルミン、照らす場所違う!前を照らせ!」

アルミン「うん…暗いなぁ」

ジャン「おいエレン。ここらへんでいいだろ…ライナーを置こう」

エレン「ああ…」

コニー「ひでえよな…誰がこんなこと…」

マルコ「…安らかに、ライナー」

広間



アルミン「ここが一番広いし周りを見渡せるから、ここに皆いよう」

マルコ「これからどうしようか?まさか水も食料も用意されてないことはないよね?」

ジャン「探すしかねえだろ」

コニー「なあ、便所行っていいか?」

エレン「あ、俺も行きたい」

ジャン「勝手な行動とるんじゃない。お前らが便所行くふりして何か小細工を仕掛けてくる可能性もあるからな」

コニー「ただ純粋に便所行きたいんだよ!」

エレン「2人で行くからいいだろ?ジャン」

アルミン「…いや、全員で行こう。行動は基本的に全員で、だ」

ジャン「…めんどくせえな」

マルコ「…後々できなくなるかもしれないから今しとかなくちゃ」

ジャン「…それ、どういう意味だ?」

エレン「便所は二つあるから、コニーと俺が先に使っていいか?」

マルコ「暗いから照らしておくよ」

コニー「頼むぜ…」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

広間

アルミン「…ふう。さて、戻ってきたけど」

ジャン「何もせずじっとしてればいいだろ」

マルコ「じっとする前に何かないか探しにいかない?」

エレン「さっき言ってたとおり、水と食料があるかもしれないからな。行こうぜ」




アルミン「あ、水あったよ」

ジャン「こっちは何もねえ。その他はどうだ?」

コニー「こっちはパンがあったぜ」

エレン「水ならまだわかるけど、こんなところにパンがあったのか?」

コニー「ああ!食えるぜ!」

エレン「マルコはどうだ…った…」

エレン(…マルコが…今先が尖っているものを懐にしまってなかったか?)

エレン(…気のせいか?でも確かに尖ってたような…)

マルコ「…こっちも残念ながら何も」

アルミン「食料と水は確保できたし、戻ろうか。皆集まって」

エレン(…誰かに言った方がいいよな……アルミンに…)

エレン「アルミン…」

アルミン「ん?どうしたの?」

エレン「…マルコが、何か尖ったものを懐にしまってるのを見た…」

アルミン「…!それは本当?」

エレン「俺の目が正しければ…」

アルミン「…わかった」

エレン(…マルコ…何をやろうとしてんだ?)

エレン(…いや!まさか…マルコが刺客なんじゃ…!)

ライナーが巨人化出来なかった理由はあるの?

アルミン「…はい、バケツに全部の全員分の水を入れたよ」

ジャン「都合良すぎだろ…水もバケツもパンもある」

マルコ「まあ今は文句を言わないでもらっておこうよ」

コニー「それにしてもやっぱり暗いな。懐中電灯以外の明かりはないのか?」

マルコ「あ、ランプなら見つけたよ」

ジャン「それ使った方がいいんじゃねえか?」

マルコ「でもこれ、火を使って明るくするランプだよ」

ジャン「火は…さすがにねえか」

マルコ「…ちょっと待ってて」

アルミン「ん?後ろ向いてどうしたの?マルコ」

>>32あります



マルコ「はい、火」

コニー「え!?どこに木があったんだ?いや、なんでその木燃えてんだ!?」

マルコ「燃やしたからだよ。ランプにつけよう」

ジャン「…お前、何者だよ」

アルミン「懐中電灯の明かりはそれがあるならいらないね。エレン、消してくれない?」

エレン「あ、ああ」

マルコ「ランプはどこに置いておけばいい?」

ジャン「誰かが持ってればいいだろ」

フッ


ジャン「ん?おいマルコ。明かりがないぞ?暗くて周り見えねえじゃねえか」

エレン「痛っ!」ガスッ

エレン(なんだ!?なにかが…飛んできた?誰だ!飛ばしたのは!)

アルミン「どうしたの!エレン!」

エレン「おい!誰だ何かを俺に投げつけたやつ!」

コニー「がっ…!」

ジャン「コニーか…?お前なに変な声出してんだ?」

アルミン「うわぁっ!」

エレン「い、今のはアルミンの声か!?大丈夫か!」

ガンッ

エレン「ーーー!」

エレン(頭を…強く殴られた!)

エレン「さっきから誰だ!まさか…刺客か!?この暗闇のどさくさに紛れて攻撃してんのか!」

ガツンッ

エレン(ーーーーまたー)


ジャン「お、おい!エレン!お前もか!マルコ!お前は無事か!」

エレン(い、しきが…遠のく…)




















ーーーーーーーーーーーーーーーー

エレン「ーーーーーー!!」

エレン「…!ここどこだ…!?」

エレン(いや、そうか…確か監禁されて…)

エレン(そして俺は誰かに強く殴られて気絶して…)

エレン「…ん?そういやさっき暗かったのに明るい…な……!?」

エレン「は、う、嘘だろ…?何かの冗談だよな…?」


エレン「なんで…マルコに包丁が突き刺さってんだよ…」

エレン「ち、血も出てる…」

エレン「ま、マルコ!おいマルコ!しっかりしろ!おい!」

ジャン「ぐ、…う」

エレン「ジャン!マルコが!マルコが!」

ジャン「…いきなりうるせぇな…マルコがなんだよ…くそ、頭がいてぇ…」

エレン「マルコが死んでんだよ!」

ジャン「…はあ?いくらなんでも冗談過ぎっぞ、エレン」

エレン「ならお前の目で見てみろよ!」

ジャン「…いや…血が出てるだけだろ。死んだかどうかお前が確認したのか?違うだろ?」

エレン「いつまでも寝ぼけてんじゃねえよ!血が大量に出ていてマルコは動かないんだぞ!この状態を死んだ以外になんて言うんだよ!」

ジャン「…マルコ?なんで寝てんだ?腹に包丁なんか突き刺して」

エレン「ーーー!いい加減にしろ!まだ目が覚めねぇなら俺が殴ってやろうか!」

アルミン「…どうしたの?エレン…そんな大声で」

コニー「頭が痛い…殴られたのか?俺…」

エレン「ふ、2人共!マルコが死んでるんだよ!」

コニー「…はあ?」

ここまで

? ライナーは巨人かできなくても傷が治るはずだけど…?声の主はミカサだったら遠慮なく処刑させてもらう

即死なら、わざわざ理由があるって言い方しないんじゃね?

>>40>>42理由はとりあえずあるので…



エレン(その後、怒鳴り続けた結果、皆も目が覚めたようで、マルコの死と対面した)

アルミン「…あっけないものだね。あんなに訓練してきたのがこの一瞬で無駄になっている」

エレン「…」

コニー「…凄えな、マルコ」

ジャン「おい、エレン。運ぶぞ」

エレン「ああ…」

エレン(ジャンはマルコの死を分かってるのかわかってないのかどちらともとれない)

エレン(…いつまでもここに置いておくのはかわいそうだ。運ぼう)




エレン「ここらへんでいいか…?」

ジャン「コニー、暗いからちゃんと俺らの目先を灯せ」

コニー「おーう」

エレン(…)

ジャン「…よし、もういいぞ、エレン。マルコの体はここに置いていくぞ」

エレン「…あれ?」

アルミン「?どうしたの?」

エレン「…ここ前に来なかったか?」

コニー「来たというか、ライナーを、その…置いた時来た場所じゃねえか?」

エレン「だよな…そのライナーがいない」

ジャン「…まさか。死体が勝手に移動するか?…アルミン、辺り全部照らし回ってくれ」

アルミン「う、うん…」




アルミン「…ない!ライナーの死体がなくなってる!」

ジャン「どういうことだ…?まさか死んでなかったのか?」

コニー「い、いや…あの大量の血からして生きてることはないだろ」

ジャン「でも現にライナーはいないぞ!…それとも誰かが移動させたのか?」

エレン「誰が…何のために?」

ジャン「…わからんが…ライナーはどこにいるんだ?本当に死んでたわけじゃなくて、生きてるのか?」

コニー「な、なあ…もう戻ろうぜ…暗い場所に長時間はいたくないしよ、ライナーを探すとかするなら…別の場所を探そうぜ」

エレン「…そうするか」

アルミン「ボクは灯りを持ってるから、1番後ろで歩くよ」

ジャン「…そんなこといって後ろから攻撃してくるんじゃないだろうな」

アルミン「まさか…でも不安だろうから皆の視界に入るようにして歩くよ」

エレン「頼む」




ーーーーーーーーーーーーーーー

ジャン「戻ってきたが…これからどうするんだ?」

アルミン「何かしたいことはある?」

コニー「こんな場所じゃできることに限りがあるけどな…」

ジャン「とりあえず、また皆で監視し合えるように団体になって行動するぞ」

エレン「…なあ、さっきから思ってたんだが…お前ら本当にマルコが死んだこと分かってるのか?」

エレン「仲間1人死んだのになんでお前らは辛そうに見えないんだよ!俺はだいぶ気が滅入ってきた!なのに!お前らは!」

コニー「お、落ち着けエレン」

アルミン「…!ち、違う。違うよ、エレン」

エレン「…何がだよ」

アルミン「そ、それは…」

ジャン「…なあエレン。逆に気が滅入るからあえて俺らは明るくしてるとかそういった類のことも考慮してから怒鳴れよ」

エレン「…そうなのか?」

ジャン「少なくとも、俺はな」

コニー「俺もだぞ!」

ジャン「まあお前の言いたいこともわからなくはないが…だからこそこれ以上の犠牲者を増やさずに、団体で行動しようだの策を考えてるんじゃねえか」

エレン「その策には反対だ」

ジャン「…は?」

エレン「それはマルコが死ぬ前からとってた策だろ。そしてそれは意味がなかったんだぞ?」

エレン「いきなり明かりが消えて真っ暗な状態になり、そこでマルコは襲われた。その時、そこには全員いたんだぞ?」

エレン「全員でいたって、刺客は行動を起こせるんだろう…だから意味がない」

エレン「…そもそも刺客はこの中の誰なんだろうな…1番気楽そうなコニーか?」

コニー「ちげえよ…俺は違う」

アルミン「…確かに皆でいても意味がないってのは賛成だけど。じゃあどうするの?」

エレン「…」

ジャン「考えがねえのかよ。…それにしても喉が乾くな。水はあったっけな?」

アルミン「え、あ、うん。さっき見つけた」

ジャン「汲むやつは…いや、バケツがあったんだっけな。それに汲むか」

エレン「それで汲んでる途中に灯りが消えてマルコが襲われたんだ。今度は注意してほしいんだが…」

アルミン「そうだね…灯りの寿命には目を配っておこう。まだ大丈夫そうだから、このままみんなの分の水、バケツに汲むよ」

ジャン「…」











ーーーーーーーーーーーーーーーー

ここまで

アルミン「…はい、全員分の水をバケツに移し終えました」

エレン「…なあ」

コニー「どうしたんだ?」

エレン「もしかしてマルコは…ライナーに殺られた…ってことはないよな?」

アルミン「…ああ。可能性として…あるかも。だとしたら刺客はライナー?」

ジャン「さっきは何かしら死んだふりして俺たちに運ばせて、そのあとマルコを暗闇の中殺しにきたのか?」

アルミン「…そうかも」

エレン「だったらよ…ライナーを探さねえか?」

コニー「い、いやそれは危なくねえか?」

アルミン「危ない?」

コニー「ほらよ…マルコを殺したってんなら、ライナーは俺らを狙ってるってことだろ?だったら次は俺かもしんねえし…」

アルミン「コニー」

コニー「…?…あ、ああ。いや、なんでもない。後で探しに行くか」

エレン(…今アルミンはコニーに目配せしただけだ。それなのにコニーの意見が反転した)

エレン(…)

『こちらからもお願いする』

エレン「…出たな」

ジャン「何をお願いするって?ライナーを探すことをか?」

『そう。こちらも困っている』

エレン「ライナーがいなくなって困っているってことか?」

『どう解釈してくれても構わない』

アルミン「ねえ、その前にさ。マルコが死んだんだけど」

『知ってる』

アルミン「何とも思わない?」

『ではアイツを探してほしい』

アルミン「ねえってば!」

ジャン「…切りやがったな」

進撃は好きだが、ここのSSのキャラクターは気持ちが 悪いんよ。 キャラの性格が違うってのは、開き直ったキチSS系 か、ある程度キャラの性格が違うことに納得のいく合理 性が物語の中にあってこそ許容できるもんでね。

コニー「ライナーがいなくて困っているってことはよ…ライナーが刺客だからいないと困るってことじゃねえのか」

エレン「…十中八九そうだろうな」

アルミン「…じゃあどうするの?ライナーを探す?」

ジャン「探しに行くなら何かしら武器が無いと不安だな。探そう」

エレン「ちょ、ちょっと待てよ…武器って。俺らはライナーをどうするつもりなんだよ」

ジャン「んなもん決まってるだろ…マルコ殺しの犯人を生かしておけるかよ」

ジャン「てめえもマルコが殺されてどう思ったよ…いいから武器を探してこい」

エレン「…」

>>53納得がいかないかもしれないけど、キャラの性格が違うのには理由があります

すいません


コニー「目立った武器は無かったな…」

アルミン「…そういうのは置かれてないのかも。もともと」

ジャン「あるとしたらこの水を汲んだバケツか…?これで殴れば相手を濡らせるし、本気で殴れば気絶程度の効果はあるかもしれない」 ゴク

アルミン「…そういえば水に手をつけてなかったね。ボクも飲もう」

コニー「俺も飲むか」

エレン「水があった方がバケツの重みが増すんだから、あまり飲まない方がいいんじゃないか…?」

ジャン「もうライナーを探し出して息の根止めることに抵抗はないみたいだな、エレン」

エレン「別にそういうわけじゃ…おいジャン?」

ジャン「…な、んだ…よ」

エレン「お前なんでフラフラしてるんだ?」

ジャン「…!ま、、さかこ、の水…」

エレン「おいどうした!…!コニー、アルミン!お前らも…!」

コニー「う、うかつだった…か、ん、、たん、にわなにかかっちまった、よ」

エレン「水か!?水になにか混ぜてあったのか!?」

ジャン「くっ…」 バタッ

エレン「ジャン…むぐっ!」

エレン(なんだ…!?誰かに後ろから腕を抑えられた…!)

エレン(…!バケツ!?)

コニー「え、レン…!水、の、むな…」

エレン(いきなり口を無理やりこじ開けられ、水を飲まされた)

コニー「…」 バタッ

エレン「…ぷはっ、だ、誰だ!」

エレン(ーー!急に目眩が…!これであいつらは倒れたのか…!)



エレン「く…そ」 バタッ

あと少しで終わるんで最後までここでやらせてください


エレン(くそ…くらくらする…)

エレン(…?ひ、人影?誰だ?)

エレン(…!な、コニーか、あれは…?コニーを…抱えて)

エレン(…目眩が激しい。よくわからなくなってきた…)




ーーーーーーーーーーーーーーー

アルミン「随分綺麗だね、…この死に方にしては」

エレン「…」

ジャン「…首を吊るして死ぬ時には吐瀉物を吐き散らすって聞いてたがな、確かに綺麗だ」

エレン「…なんで」

アルミン「それにしてもなんで刺客はコニーに手をかけたんだろう」

ジャン「どういうことだ?」

アルミン「『あいつ』には殺し合いをしたらそれでいいって言われて、実際死人が出た」

アルミン「殺し合いはもう起きてる。つまり毒ガスなんて流される心配はないんだよ。なのに、ね」

エレン「なのになんでコニーに手をかけたか?ってことかよ」

アルミン「そうそう」

『いや、どうせなら最後まで殺し合いをして欲しい』

ジャン「出たな」

『ちなみにこのままの人数でも外に出す気ではいる。だけどこの人数が減る可能性の方が高いはず』

エレン「くそ…今に見てろ…」

『全員落ち着いてきてるようだし、なにより。死人2人目ともなれば落ち着くものなのか』

アルミン「残念ながら落ち着いてるね、2人目だから」

『じゃああと2時間。健闘を』

エレン「何が健闘を、だよ…」

ジャン「おい、分かってるな、お前ら」

アルミン「うん。動くな、でしょ?」

ジャン「刺客が誰だとかはもう関係ない。あと2時間、変な動きすんなよ」

エレン「…」

アルミン「…そうだね。あとは自分の身を守ることに専念しよう。水とかまだ罠があるかもしれないから、動きを禁じなきゃ」

エレン「…」

エレン(刺客が誰だとか関係ない?)

エレン(冗談じゃねえ、絶対暴いてやる…!)

エレン(刺客はこの2人か、ライナーだ…)

エレン(いや、ライナーの線は薄いか…?でも死んでたと思ってたライナーの死体は消えてるし…)

エレン(…そうだ)

アルミン「エレン、どこ行くの」

ジャン「おい、勝手に動くなよ」

エレン「…なあ、アルミン、ジャン」

アルミン「…どうしたの、エレン?」

エレン「刺客に2人の報いを受けさせようとかは思わないのか?」

ジャン「…それは終わってからでいいだろ。今無理に暴くこともない。それでまた波乱を生んだらどうしてくれるつもりだよ」

エレン「波乱、生むぞ」

アルミン「どういうこと?」

エレン「俺はさっきマルコの死体からあるものを抜き取ってたんだ」

アルミン「!包丁のこと…?」

ジャン「いつの間に…エレン」

エレン(…嘘だ、そんなのは持ってない。ハッタリにすぎない…が)

エレン「波乱を生まれて困るのは誰だ?困らないのは誰だ?」

アルミン「…自分から暴れて刺客を割り出そうって寸法?」

エレン「俺が暴れれば刺客も混乱に紛れて殺しやすくなるんじゃないか?マルコとコニーを殺したようによ!」

ジャン「おいエレン!自分が何言ってるのかわかってんのかよ!」

エレン「わかってるよ。俺はただ仲間を殺しておいてのうのうとしてる刺客が許せない」

アルミン「気持ちはわかるけど、今は落ち着いて、エレン…これが終わってから裁くでいいじゃないか…」

エレン「気持ちがわかるなら復讐させろよ、アルミン」

ジャン「エレンお前いい加減にしろ。一旦包丁を置いて…?お前包丁いつ置いたんだ」

エレン「…は?…包丁は…ハッタリだ。持ってない」

アルミン「持ってない?じゃあエレンの少し後ろに落ちてるあの包丁はなに?」

エレン「は?」

エレン(振り向いて見た床には、確かに包丁があった)

エレン「なんで…こんなところに包丁が…」

アルミン「ジャン!」

ジャン「アルミン!」

エレン「な、何やってんだお前ら…?睨み合って…」

アルミン「…」

ジャン「おいアルミン…お前なんでいきなり動き出したんだ?」

アルミン「ジャンも同じだよね。何でいきなり動き出したの?…包丁を見つけたから?」

ジャン「お前は包丁を見つけたから動き出したんだな?…包丁という武器があれば殺しやすくなるからか?」

アルミン「…そっくりそのまま返すよ、その言葉。確かに包丁があった方が人を簡単に仕留めることが出来るだろうね、刺客にとっては」

ジャン「…それは俺が刺客だろって言いたいのか?」

アルミン「刺客でしょ?ジャンは」

ジャン「…」

アルミン「…」

ジャン「エレン!アルミンが刺客だ!お前はアルミンを抑えろ!俺が包丁を取りに行く!」

アルミン「騙されないでエレン!ジャンを抑えるんだ!早く!」

エレン「お、おい!お前ら!?」

ジャン「無しだ!俺がアルミンを抑える!包丁を持ってこいエレン!」

アルミン「なっ、く!エレン!早く!ジャンを抑えないとボクらが殺されちゃう!」

エレン「な、なんでいきなり仲間割れしだすんだよ!」

ジャン「エレンのせいだろうが!武器を持ってきやがって!いいから持ってこい!」

アルミン「エレン!早く抑えて!」

エレン(2人が殴り合う様子を俺はただ眺めることしかできなかった)

エレン(…しかもアルミンがジャンに押されてる。体格差などで大きく負けているからだろう)

ジャン「よし!アルミンを抑えた!持ってこいエレ…!うっ!」

アルミン「ハァ、エ、エレン!今!今がチャンス…!」

エレン(2人は包丁に向かいながら殴り合いを続けている)

エレン(俺はもう蚊帳の外だ。包丁からかけ離れた場所に避難していた)

エレン(…無意識のうちに)

エレン(そして取っ組み合いながら2人は包丁を取ったり取られたりしながら争っていた)

エレン(物陰に隠れて2人の姿が見えなくなったところで、急に静かになった)

エレン(そして物陰から出てきたのはーーーーー)

エレン「アル…ミン」

アルミン「…」

エレン「ジャ、ジャンは…?」

アルミン「…制御が、出来なかった。必死な場面になるとあんなにも…理性が落ち着かなくなるんだね」

エレン「ということは…」

アルミン「…望んだ結果じゃなかった。でも少しほっとしてる」

エレン「は…?ほっとしてる?」

アルミン「刺客がいなくなって」

エレン「…やっぱり…刺客は…」

アルミン「うん。ジャンで間違いないと思う。エレンは刺客じゃないんでしょ?」

エレン「…ああ」

アルミン「良かった」

「ボクも刺客ではないよ、エレン」

奇行種AAさんぐっじょぶ

『お疲れ様、生き残りは2人かっこ

奇行種AAさんぐっじょぶ

『お疲れ様、生き残りは2人』

エレン「刺客はもういない。お前自ら手をかけてこない限り俺たちはもう無事だ」

『…気が変わった。生き残りは1人』

アルミン「横暴すぎるよ…」

『生き残りというか、縛り上げてくれればいい。そしたら私がそこに行く』

エレン「は?縛り上げる?」

『出来るでしょう…アルミン』

アルミン「待ってミカサ!それは話が違う!恰好

まず>>75は無しで

で、>>76の最後の恰好は変換ミス

グダグダですいません

エレン「ミカサ…?この、声…ミカサなのか?」

ミカサ『そう。ミカサ。あなたの家族の。…アルミン、了承の返事が聞こえない』

アルミン「当初の予定じゃこれで終わりだったはずじゃないか!なんで…」

ミカサ『だから言った。気が変わったと。私が最後にやるべきだと思った』

アルミン「そういうことじゃなくて…!」

ミカサ『ここまでやって今更逆らうの?アルミン。あなたはもう同期の人間を殺した。憲兵団に突きつけられても文句を言えやしない』

アルミン「…!」

ミカサ『アルミン、最後の仕事。ロープならその場所にいくらでもあるだろうから、エレンを縛っておいて』

エレン「…!アルミン…」

アルミン「…」

エレン「な、なあ…なんで包丁を俺に向けてるんだよ…なあ…」

アルミン「…聞いてたでしょ?仕方ないんだ…」

エレン「お、おいアルミン!お前どうしちまったんだよ!ミカサもなんかおかしいしよ!おい!」

アルミン「ごめん!エレン!」

エレン「!」

エレン(殺される…!殺される!本気だアルミンは!)

アルミン「ごめんっ…!エレン!」

エレン「アルミ……ン!」


ーーーーーーーーーーーーーーーー

アルミン「…」

ミカサ「…誰が殺せと言ったの」

アルミン「…」

ミカサ「それともどこかに匿ったの…アルミン!答えて!」

アルミン「…」

ミカサ「縛り上げてと言ったはず!そのエレンはどこ!」

アルミン「…匿った、ね」

ミカサ「!やはり…アルミン、あなたは覚悟を持っている?」

アルミン「何の覚悟だい?」

ミカサ「…何されても文句を言わない覚悟を。これから私に」

アルミン「なんでボクがミカサに」

ミカサ「言ったことを守らない。頭のいいアルミンなら逆らうことはしないも思っていたのに。期待外れだった。私がエレンを探し出す。その前にアルミン。あなたに」

アルミン「ミカサ、匿ったのはエレンじゃないよ。ボクはエレン『は』匿ってない」

ミカサ「どういうこと…」

アルミン「もういいよ、ごめんね」

ジャン「いいってよ、エレン」

エレン「…」

コニー「死んだふり疲れたぜ…」

マルコ「どうやら誰もケガしてないみたいだね。良かった」

アルミン「ありがとね、皆」

ミカサ「な、どういう…こと」

エレン「…」

ジャン「見りゃわかるだろミカサ。つまりこういうことだ」

ミカサ「…!アルミンかっ!」

アルミン「どうやらミカサを驚かすことが出来たみたいでボクも嬉しいよ」

ここまで

ミカサ「アルミンっ…!」

アルミン「ボクが匿ったのは3人。エレンを匿ったのはジャンだ。さっき殺し合いしたフリをしておいて後でエレンを匿ってもらうつもりだった」

ジャン「まあさすがにエレンを黙って匿うのには骨が折れたがな」

エレン「…俺はジャンがもう死んでるもんだと思ってたから仕方ないだろ」

ミカサ「…そう。アルミン。あなたはそういう選択をしたのね」

アルミン「うん。ボクはミカサの思想には同意できない。だから敵対する」

アルミン「そもそもエレンを最終的にはどうするつもりだったの?ミカサ」

ミカサ「…邪魔、邪魔だから」

コニー「何が邪魔なんだ?エレンが邪魔なのか?」

ミカサ「違う、お前達。お前達がエレンの側にいるとエレンは私へ目を向けなくなる」

マルコ「…ここまで度を過ぎてたなんてね。エレンの目を自分だけに集めたかったからエレンをここで捕らえろなんて命令をアルミンに下したの?」

ジャン「しかもついでに邪魔な俺らも駆除しようって考えか?だから殺し合いしろなんて言ったんだろ?」

ミカサ「捕らえろ、殺し合いしろは私の考えじゃない。別の人間の考え。私はそれに同意しただけ」

アルミン「別の人間…?ミカサ以外の人もこれに関わってるの?」

「危ないアルミン!」

アルミン「へ…うわっ!」

エレン「なんだ…誰かがアルミンを斬ろうとしたのか…?」

ジャン「…硬質ブレードでだ。それにあの服装…訓練兵だ」

コニー「おい、今アルミン斬ったの…あれアニじゃねえか?」

アニ「ご名答」

アルミン「あ、アニ…?なんのつもり?」

アニ「ミカサの計画の邪魔をした首謀者を斬ろうとしたんだけどね…邪魔が入っちゃったよ」

エレン「そういえばアルミンに危ないって声かけてた奴…」

ライナー「俺だ。アルミン、大丈夫か?」

ミカサ「な、ライナー!?なぜ…!」

ライナー「アニ、お前どういうつもりだ。俺まで痛い目見せやがって…正気か?」

アニ「…」

アニ「ふふ、さすがライナー。ちゃんと私の目の前に立っててくれてる」

アニ「あんだけ蹴って殴って高所から落として。でも私の目の前に立ってる。さすがライナー」

ライナー「…アニ…」

ジャン「…アニまでミカサと共犯者か?」

アニ「共犯者…いや、ただミカサと考えが合っただけ」

エレン「…おいジャン。ライナーって…死んだんじゃ…?」

ジャン「…俺もそうだと思ってたんだが…まさか生きてたのか?いや、でもお前とライナーを運んだ時…」

エレン「ああ…俺もその時既に死んだと思ってたが…」

アルミン「…ライナーは生きてたんだよ。ボクがマルコを匿って戻る途中にね」




ーーーーーーーーーーーーーーー

回想

アルミン「…よし、マルコは上手く退場してくれた。ちゃんと匿ったしミカサにはバレずにいけるはず…」


シュウウウウウウウゥゥ…

アルミン「…ん?煙…?まさか、火事…!?ミカサの仕業か…!?」

アルミン「火元を確認しないと……え?ら、ライナー…?」

ライナー「…アルミン!?」

アルミン「ら、ライナー…ライナー!生きてた…!」

ライナー「あ、ああ…ど、どうやら無事だったみたいだ…」

アルミン「もうてっきり死んじゃったと思ってたから運んだけど…良かった」

ライナー「…ああ、助かった。おかげで身を隠せた」

アルミン「…ねえライナー。その傷…誰にやられたの?」

ライナー「…なあアルミン。ここはどこだ?俺はここに全くの見覚えがない」

アルミン「…うん。見覚えがないのも当然だ。ここは廃墟だし…」

ライナー「…」

ライナー(アニの奴…どういうつもりだ?ベルトルトは無事なのか…?)

アルミン「というかライナー…その煙は…傷が蒸発してるの?どういう体質…?」

ライナー「さ、さあ…俺にもわからんがおかげでケガが回復しそうだ」

アルミン「…ライナー。ボク達の現状を教えるね」





ライナー「…そうか、ミカサが…」

アルミン「うん。だから死んだと思わせて、最後にミカサの前に全員で立つつもり。いくらミカサでも数には勝てない」

ライナー「…わかった。その最後になったら俺も行こう。今はここでケガを回復させることに専念する」

アルミン「ありがとう、ライナー。そろそろエレンが起きちゃう頃だし、もう戻るね」

ライナー「…頑張ってくれ」


ーーーーーーーーーーーーーーー

アルミン「…じゃあライナーを落としたのはアニだったんだ」

ライナー「おいアニ、ミカサ。ベルトルトをどこにやった」

アニ「…ここにはいない。でも私がちゃんと守ってる」

ライナー「…」

コニー「アニがミカサ側だったのは想定外だが、ライナーがこっちに付いてくれたのもいい想定外だ!数で勝ってるのは変わんないぞ!」

アニ「…やっぱり、邪魔だね。そうだろう?ミカサ」

ミカサ「…邪魔。今ここで…」

アニ「わかった、だけどライナーには手出ししないで。エレンにも手出しはしない」

ミカサ「了解…!」

マルコ「来るよ、皆!」




ーーーーーーーーーーーーーーーー

エレン「…」

ミカサ「エレン…エレン」

アルミン「…エレン」

エレン「…」

ライナー「…」

アニ「…ライナー、ベルトルト」

ライナー「…ベルトルト」

ベルトルト「…間一髪でだけど、良かったよ」

ジャン「…すまねえベルトルト。おかげで助かった」

ベルトルト「…皆はケガとかない?」

コニー「おかげでないぞ…ありがとうな、ベルトルト」

マルコ「ベルトルトが助太刀に来てくれなかったら今頃どうなってたかわからなかった。ありがとう」

ベルトルト「アニ…何が君をそうさせてしまったの?なんでライナーを傷つけたり僕を監禁したり…」

アニ「…」

アルミン「…ミカサもだ。どうして」

ミカサ「…」



エレン「…」





ーーーーーーーーーーーーーーー

ここまで
遅れてすみません

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月19日 (金) 22:44:30   ID: EARCyzxT

ブロリー「イレイザーキャノン」

ミカサΓな!!!なんだΓ死ね~~」

ミカサΓギャアーーー」

2 :  SS好きの774さん   2015年01月13日 (火) 20:53:11   ID: xCnULams

これはヤヴェ  ミカサはキチガイ?

3 :  SS好きの774さん   2016年05月20日 (金) 18:02:35   ID: r6dItpb3

続き書け

4 :  SS好きの774さん   2016年05月24日 (火) 18:31:37   ID: WmeQXnTO

3»同じく

5 :  SS好きの774さん   2016年12月19日 (月) 17:17:58   ID: s3rC1h_-

ミカサもアニモ狂ってるなぁ

6 :  SS好きの774さん   2017年03月08日 (水) 14:20:46   ID: 6VvRM-SS

???「いつかは故郷に帰りたいと、青空を眺めていたな....
いつかは帰れるといいなぁ」ボーピー

アニ「あ....お父さんの家....」

デデーン

アニ「うぅ...ぁあ!!」

エレン「あ、悪魔たん....」

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom