八幡「艦娘?」 叢雲「うるさいわね」 (895)


・艦これのキャラと俺ガイルキャラのssです

・オリジナル設定です

・誤字許して

・キャラ崩壊注意

・のんびり

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八幡「艦娘?」

平塚「そうだ」

八幡「えっと、なんすか? その艦娘ってのは」

平塚「私もよくわからんのだが、深海凄艦ってのは知ってるだろ?」

八幡「むしろ知らない人なんていないんじゃないですかね?」

平塚「言ってみろ」

八幡「はぁ……、1年ほど前から突如として世界中の海洋に現れた謎の艦隊ですよね」

平塚「その通りだ、奴らによって我々は制海権をほとんど失って経済の破綻が危惧されている」

比企谷「日本はほとんどの資源を輸入に頼てますからね、助け合ってもいつかはボロが出るってことですね、
そう考えると助けをいらない俺は勝ち組ってことですかね」

平塚「君は助けがいらないんじゃなくて、助けを貰わないように遠ざけてるだけだろ」

八幡「侵害ですよ先生、それで艦娘ってなんですか? 新しいおむすびの一種なんすか?」

平塚「私もよくわからんが、どうやら深海凄艦に唯一、抵抗できるものらしい」

八幡「抵抗? 世界中の軍隊が束になっても勝ってなかったんじゃないんすか?」

平塚「知らん、しかしこの話は最重要機密情報だと聞いている」

八幡「ハハハ、先生もそんな冗談を言うんですね」

平塚「残念ながら事実だ」

八幡「いやいや」

平塚「事実だ」

八幡(え? なにこれついに先生は恋人欲しさの欲求で厨二病という新たなステータスに昇ちゃったの?)

八幡「それが事実だとして、なんで一般の高校生と歳くt」

平塚「なにかな」ニコッ

八幡「わ、若い美人教師がそんなことを知っているんでせいうか?(恐怖のあまりに噛んじゃったよ俺)」

平塚「どうやら、全国民の様々なデータベースを引き合わせた結果該当したらしい」

八幡「は? 該当ってなんすか? まさかドッキリ宝くじとかでお金でももらえるんですか?」

平塚「真面目に聞け」

八幡「はぁ、それで該当って何にですか?」

平塚「対深海凄艦用に新しく設立された新日本海軍の司令官にだ」

八幡「は?」

平塚「君はその司令官、私は君の監督として選ばれた」

八幡「はひ?」

平塚「これが書類だ」バサッ

八幡「先生ちょっと待ってください、どういうことすか?」

平塚「説明しただろ」

八幡「いや、あれだけの説明で理解なんて彼の雪ノ下雪乃様でも無理ですよ」

平塚「そうだな」

八幡「そうだなって……、あの艦娘ってなんすか?」

平塚「それはよくわかってないらしいが人型兵器だということだ」

八幡「はぁ……? それでなんで俺が選ばれるんすか?(おいおいおい、先生の厨二設定はついにここまできちゃったんですか?)」

平塚「その艦娘とコミュニケーションをとれる者は屈強な精神力や性格の有無で決まるらしい」

八幡「クラス、いやこの日本屈指のぼっちである俺が選ばれるなんて、選んだ人は随分と目が無いんですね」

平塚「自分で言うなよ……、しかし精神力ならそれなりにあるじゃないか」

八幡「ゴキブリ並ですからね、それに毎日のように氷の女王からの罵倒を耐え抜いてますし、八幡ってすごい」

平塚「まあいい、詳しい話は明日の土曜日だ」

八幡「へ? 休日というオアシスになぜ学校に?」

平塚「詳しい話をするって言ったろ、それに君が勤務するところにも案内が来るらしい、私はまだ納得してないというのに」

八幡「これって先生の妄想話なんすよね? いつまで俺を付き合わせるんすか?」

平塚「事実だ、事実、分かったらこの紙に日程が書いてあるからちゃんとくるんだぞ、来なかったら分かってるよな?」

八幡「ちょ、ちょっと分かりませんね、それに休日は小町を鑑賞するという……」

平塚「わ か っ た か ?」ジロッ

八幡「は、はひぃぃぃ」


-奉仕部部室-


八幡「……」ガラッ

結衣「ヒッキー遅い!」

雪乃「あら、随分と遅い登場なのね、遅刻谷くん」

八幡「来た瞬間に罵倒とかやめてくんないですかね」

結衣「ヒッキーなにしてたの?」

八幡「平塚先生に呼ばれてたんだよ」

雪乃「あなた、またなにか犯罪を犯したの?」

八幡「サラッと、前科があるように言わないでください、なんかよくわかんねぇけど明日こいって言われたんだよ」

結衣「なんで? まさか先生とデート!? ヒッキーきもい!」

八幡「チゲぇよ、なんでそういう解釈になるんだよ、それに学校に行くんだよ」

雪乃「!?」ガタッ

八幡「なんだよ」

雪乃「あの比企谷くんが休日に学校行くなんて、明日は人類滅亡の日なのかしら」

八幡「それで人類滅亡したら生きてけねぇよ人類」

雪乃「あら、あなたは生きていけるでしょ?」

八幡「ゴキブリだからっとか言うんじゃないだろうな」

雪乃「違うのかしら?」

八幡「ゴキブリなのは俺の精神力であって身体的には一般人と同じだ」

雪乃「驚いたわ、そんな事実があったんなんて」

八幡「驚きだな、驚愕だな、アンビリーバボーだな」

雪乃「今すぐテレビに取材を申し込んだほうがいいわね」

八幡「やめてくんない? 俺はひっそりと暮らしたいんだよ、それにあまりに騒がしいと俺って死んじゃうんだぜ?」

結衣(空気だなー……)

-次の日-


小町「お兄ちゃんどっかいくの?」

八幡「学校」

小町「お兄ちゃんもしかして熱でもあるの!?」

八幡「いやねぇよ」

小町「なんか用でもあるのー?」

八幡「用がなかったら行かねぇよ、平塚先生に呼ばれてんだよ」

小町「気をつけてねー」

八幡「はいはい(まさか平塚先生から10件もメール着てるなんて思わなかったわ)」ガチャッ

-学校-

平塚「来たか」

八幡「うっす(半強制的に来させたんだろ!)」

平塚「会議室に行くぞ、そこに来てもらうことになってる」

八幡「うーっす」

平塚「まったくなんでこんなことに」

八幡「先生、昨日はなしたこと未だによくわかんないんすけど」

平塚「それについても詳しくはなされるだろ、私自身よくわかってないんだ」

八幡「そうすか」

平塚「そういうことに生徒を巻き込むのはどうかと思うが、国からの指示でな」

八幡「く、国?(おいおい、どんなことに巻き込まれるんだよ……、そろそろドッキリネタばらし起きねぇかな)」

平塚「大丈夫か比企谷」

八幡「大丈夫な方がおかしいでしょう先生」ガクブル

平塚「私は大丈夫だけどな」ブルブル

八幡(めっちゃ足が震えてますよ!)

先生をみると狼を思い出すんだ…
なんでだろう?

平塚「こ、ここここここだ」

八幡「先生、おち、おっおっおっお゛っ」カクカク

平塚「お前こそ落ち着け! 赤べこみたいになってるぞ」

八幡「あ、赤べこってドドドドドドドドド!!!」

平塚「落ち着け比企谷、大丈夫だから」

八幡「は、はぃぃ」

平塚「平塚、比企谷到着しました」コンコン

??「どうぞー」

平塚「初めまして、私は総武高校で教師をしている平塚静です。」

??「よろしく」

八幡(何だあの高そうなスーツは! 格が違うと本能的にいちゃってますぅ!!)

平塚「比企谷、自己紹介しろ」

八幡「わらわら、わらしは比企谷八幡でしゅ(もうヤダ)」

??「君は面白いなー!」トントン

八幡(気さくなおっさんかもしれん)

山本「私は新日本海軍の山本です。。」

平塚「よろしくお願いします」

>>8
きっと平塚先生は足r……おや、誰か来たようだ

八幡(新日本海軍新日本海軍新日本海軍……)

山本「資料の方は読んでいただきましたか?」

平塚「はい、しかし私では理解できないところも多くありました」

山本「それでは説明しよう、座ってくれ」

八幡「は、はい」スッ

平塚「どうぞ」

山本「そうだね、とりあえず艦娘から説明する」

八幡「ひゃい」

山本「艦娘は唯一として深海凄艦を倒す能力をもつんだ」

平塚「はぁ……」

山本「申し訳ないが発生理由は不明だ、深海凄艦のように突如として現れたからな」

八幡(もう帰っていっすか?)

山本「しかし艦娘は人類を攻撃しない、それどころか深海凄艦を倒す力を持っているのだ」

平塚「超能力のようなものですか?」

山本「少し違うな、実際に見てもらった方が早いかもしれん」

八幡「?」

山本「入ってきてくれ叢雲」

ガラッ

叢雲「いちいち命令しないで」

八幡(お、女の子? うちの制服じゃねぇな?)ジッ

叢雲「気持ち悪い、見ないで」

八幡「しゅいませしゃん!!(なにあれ怖いんですけど!)」ブンッ

平塚「山本さん、この子は?」

山本「彼女の名前は叢雲、艦娘だよ」

八幡「へ?」

平塚「は? えっと、なにかの冗談ですか?」

山本「冗談じゃないぞ、叢雲、艤装を見せてくれ」

叢雲「はぁ? なんでそんなに命令されないといけないわけ?」

山本「頼む」

叢雲「うっざ」スッ……ガチャン

八幡「!?(何もないところから!?)」

平塚「なっ!?」

山本「これが艦娘だ、この艤装で深海凄艦を倒すことができるんだ」

平塚「……それはそこまでの力があるんですか?」

山本「叢雲、そこの窓から海に向かって一発撃ってくれないか」

八幡「 」ポカーン

叢雲「いやよ」

山本「叢雲」

叢雲「うっざいわねぇ」

山本「叢雲ッ」ギロッ

叢雲「……わかったわよ」

八幡(なんやら訳ありって感じだな)

叢雲「行くわよ、耳を塞いでおきなさい」

 ドンッ………バシャアアアン!!

平塚「!?」

八幡「すげぇな……」

山本「信じてもらえましたかな、この他にも沖に行けば偽装を船に変えることもできる」

八幡(なにそれ興奮する)

平塚「それで、司令官というのは?」

山本「見ての通り、艦娘はなかなか人間に心を開いてくれんのだ」

叢雲「……」ジッ

山本「しかし、艦娘も戦闘をするには燃料だって弾薬だって必要だ、だから人間との関係も切ることはできんのだ」

八幡「はぁ」

山本「そこで艦娘の司令官の力に該当する人物をありとあらゆる情報を照らし合わせた結果」

平塚「彼に白羽の矢が?」

山本「そうだ、彼には艦娘の司令官となって深海凄艦を倒してもらいたい」

平塚「お断りします」

八幡「先生?」

平塚「私は教師です。自分の教え子がそんな危ないことに巻き込まれるのをわかっていて「はい分かりました」というとでも思いましたか」

山本「これは人類の問題だ、それに司令官の仕事をしながら学校に通ってもらっても構わない」

平塚「そういう問題じゃありません、彼はまだ高校生です。それは彼に兵士になれと言っているものでは?」

山本「ああ、高校生の兵士なんてものは世間が許すはずがないだろう」

平塚「ええ、ですから」

山本「しかしこんな壊れしまった世間で今更、常識だとか言っている場合じゃなんだ、国家の存亡危機なんだよ」

八幡(壊れた世間か)

叢雲「……」ジッ

八幡(?)

平塚「そんな高校生を兵士にする時点で国家は既に腐敗してます」

山本「彼がやらなければ国家は滅亡するのかもしれんのだ」

平塚「彼が司令官に務まる器には見えませんが」

八幡(え、ちょっとひどい)

山本「既にデータとして確定しているんだ、それにその補助として平塚先生にも勤務をお願いしているんだ」

平塚「お願い?」

山本「ああ、そうだな。 これは国からの強制命令だ」

平塚「……っ」

八幡(あれ? 俺ってどうなるの?)

叢雲「うっさいわね」

山本「叢雲」ギロッ

叢雲「なによ」

八幡(マズイな、とりあえず艦娘ってのはよくわかんねぇけど、この山本って人と叢雲の関係は後々で大きなズレがくる)

平塚「……比企谷、お前はどうしたい」

八幡「えっと」

平塚「本来ここで止めるのは教師の役目だ、しかし状況が状況だ、先生を許してくれ」

八幡「いいっすよ(あー……俺の平穏な日々はどこいちまったんだろうなぁ)」

八幡「俺、やります(てか拒否権ねぇだろ)」

-鎮守府-

八幡「ちけぇ……」

平塚「まさか学校から三十分とはな……」

叢雲「グズグズしないで早く歩いて」

八幡「お、おう、すまん」

山本「それでは私は執務があるので東京に戻ります」

平塚「あ、分かりました」

ブロロロッロ

平塚「くそ!なんだあの糞ジジイ!!!」ガシガシ

八幡「先生、その石には罪はありません」

叢雲「アンタたちも大変だったわね」

八幡「ま、まあな……(距離感が分からん)」

平塚「どうなってるんだ全く」

八幡「広いな、ここってほかに誰かいんの?」

叢雲「なにタメ口聞いてんのよ」

八幡「しゅ、しゅいません」

叢雲「いないわよ、整備とかは全部妖精さんがやってくれるわ」

八幡「妖精さん?」

平塚「ファンタジーだな……」

叢雲「そこのドックに行きましょ」

八幡(これから八幡はどうなっちゃうの? 小町助けて)

叢雲「これが妖精さん」

整備妖精「オッス」

平塚「信じられん……」

八幡「先生、ここは日本ですよね?ファンタジーな世界じゃないですよね?」

叢雲「何言ってんのよ」

叢雲「ほら、行くわよ」

八幡「小町助けて小町助けて小町助けて小町助けて小町助けて……」ボソボソ

平塚「 」ポカーン


叢雲「ここはこの資料を使うのよ」

八幡「お、おぅ……」

平塚「 」ポカーン

八幡「む、叢雲さん」

叢雲「叢雲でいいわよ」

八幡(女子を呼び捨てとか緊張するのでやめてもらいたい)

八幡「叢雲って意外と面倒見いいんだな」

叢雲「な、なにいってんのよ!」バコッ

八幡「痛い!」

叢雲「せいぜい迷惑かけないように頑張りなさい」

八幡(なんか雪ノ下に似てるな、暴力雪ノ下って呼ぼう)

叢雲「あんた、司令官にいきなりなれって言われてどう思った」

八幡「驚」

叢雲「……え? それだけ」

八幡「えっと不安とか驚きました」

叢雲「普通に喋ってよ」

八幡「いやお前から言ったんじゃねぇか……」

八幡「そりゃ、なんつーか驚いたっていうか理不尽って感じだ」

叢雲「理不尽ね」

八幡「お前もそう思ってんだろ」カキカキ

叢雲「え?」

八幡「聞いた話だと艦娘も自分がどうやって生まれたか分からないって聞いたぞ」

叢雲「気づいたときには海にいたわね」

八幡「そんなわからない状況なのに深海凄艦と戦わされて、よっぽどお前のほうが理不尽だと思うけどな」

叢雲「そうね」

八幡「山本さんってやつもなんだか信用できねぇしな、平塚先生を抜いて信用できそうなのはおまえしかいないし」

叢雲「え」

八幡「山本さんはなんかあるんだろ? お前だって異常に毛嫌いしているぐらいだ」

叢雲「別に、ただちょっと扱いが横暴だけよ」

八幡「そりゃ、お前は所詮は兵器だもんな」

叢雲「っ!」

八幡「兵器ってのは人に使わえるもんだ、だからそいつがどんな扱いしても知ったことはねぇよ」

叢雲「アンタ!」

八幡「でも俺はゲームで出てくる弱い武器でもしっかりと取っておくタイプなんだ」

叢雲「は?……っ」

八幡「俺はゲームの中でもフレンドはいねぇからな、あらゆる事態に備えるために取っておくんだ大事に」

叢雲「アンタ、口が下手ね」クスッ

八幡「う、うるせぇ」カキカキ

平塚「……フッ」

八幡「先生、意識戻ったんなら言ってくださいよ」

平塚「すまないな、比企谷が珍しく他人に気を使った言葉を言っていたからな」

八幡「俺はいつも他人の意識に触れないように気を使ってますよ」

平塚「そ、そうだな」

叢雲「友達いないの?」

八幡「友達を作る必要がないだけだ」

叢雲「アンタ……」

平塚「そろそろ十九時になってしまう、帰るか」

八幡「そっすね」

叢雲「何言ってんのよ」

平塚「?」

叢雲「平塚?だっけ? あんたは帰ってもいいけど、ここの司令官のあんたは帰れないわよ?」

八幡「え? まさかのブラック企業? 労基に訴えていいですかね」

叢雲「あんたがここ離れたらもしもの時どうするのよ、馬鹿じゃないの?」

八幡「おいまて、まさか」

叢雲「そこのドアの向こうは寝室よ、それにそっちのドアはキッチン、ここであんたは暮らすのよ?」

八幡「なん……だと?」

平塚「まてまてまて、まずいだろそれは」

叢雲「上からの命令よ、まったく」

八幡「絶対いやだ! 俺は小町のもとに帰るんだ!!」

叢雲「いい!? 深海凄艦に対抗する力を得るってことはそれだけ狙われるのよ!」

八幡「いつでも指示できるようにってことか」

叢雲「そうよ、分かったらさっさとその資料に目を通しなさい」

八幡「なんだこれ、深海凄艦に対する戦術?」

叢雲「私は夕飯作るから見ときなさいよ」

平塚「わ、若い男女が2人で生活は教師として許さんぞ!!」

八幡(教師としては……?)

叢雲「私は兵器よ、間違えないで」

八幡「……」

平塚「し、しかしな」

八幡「大丈夫っすよ先生、俺はリスク負う真似なんてしませんよ」

平塚「そうか、仕方がないな……、家族には私から連絡しておく」

叢雲「それなら既に山本がしたわよ」

平塚「あのクソじじい」

八幡「せめて小町の声でもきくか……」スッ

八幡「……おい、なんで電波建ってねぇんだよ」

叢雲「当然でしょ、ここは最高秘密基地よ? 妨害電波流してるに決まってるじゃない」

八幡「外の連絡はどうすんの?」

叢雲「明日になったらここ専用の電話が届くわ」

八幡(あれ? これって軽く監禁じゃないですかね?)

叢雲「学校には通えるんだし、いいでしょ」

八幡「おい、俺の生活範囲は家と学校とか思ってんじゃねぇぞ」

叢雲「ほかにどこがあんのよ」

八幡「ほ、本屋とか……? えっとあとは……ないな」

叢雲「ほら」

平塚「それじゃあ、私は帰宅するぞ」

叢雲「明日は休日だし学校の仕事が終わったらすぐここに来なさいよ、あとこのことは他言無用」

八幡「ずっとか?」

叢雲「いや、近々、国民に艦娘を公表するらしいわ」

平塚「なら、私は帰るぞ……」

八幡「おつかれさましたー」

叢雲「お疲れ」

平塚「あ、ああ(比企谷がなにげに順応性高いんだが……)」

 バタン

叢雲「明日は一通りこの施設の運用方法と戦闘実戦、それと任務についてとかいろいろ説明するわね」

八幡「お、おう」

叢雲「インスタンドのカレーがあるからそれでいいでしょ」

八幡「ああ」

八幡(ああ……愛しの小町様助けて……)

叢雲(他の人間はいやだったけどこいつだったらなんとかやっていけそうな気がする……)



-朝-

叢雲「起きなさい」

八幡「小町ー、あともうちょっと」

叢雲「何言ってんのよ」ドカッ

八幡「痛い! お兄ちゃんは小町をそんn……あれ? 誰だおまえ?」

叢雲「叢雲よ」ズガズガ

八幡「あぁ……そうだったわ、てか蹴らないでください」

叢雲「今日は仕事があるんだから早くしなさい」

八幡「おう……(専業主夫とはなんだったのか)」




-2時間後-

八幡(朝からカレーはきつかった……)

叢雲「ここのドック使うわよ」

建造妖精「おっす」

八幡「おーっす(普通に挨拶してる俺ってすごい☆)」

叢雲「それじゃあ艦娘建造について説明するわね」

八幡「はーい」

叢雲「まず妖精さんに資材の使用量を言うの」

八幡「うむ」

叢雲「あとは向こう側の倉庫から資材とかいろいろとってくるからあとは待つだけ」

八幡「え?それだけ?」

叢雲「それだけ」

八幡「それで艦娘が誕生するの?」

叢雲「ええ」

八幡「まじかよ、どうなってんの艦娘」

叢雲「はやく妖精さんに言ってよ」

八幡「えっと―――」





叢雲「まさか4ドック全部使うとは」

八幡「ダメだったかのか」

叢雲「資材には限りがあるから気をつけなさいよ」

八幡「おう」

叢雲「次は実戦ね」

八幡「なにそれ?俺って死んじゃう?」

叢雲「この辺はまだ弱い奴しかいないわよ、でももっと先にいけば死ぬ可能性は高いわね」

八幡「艦娘もか?」

叢雲「ええ、そりゃもちろんよ」

八幡「……そうか」

叢雲「ほら行くわよ」


八幡「んでどうすんの? 海は広いなー」

叢雲「しっかりしなさいよ」

八幡「してますよ」

叢雲「よっと」ガチャン

八幡「おぉ、それってどこから出してんだよ」

叢雲「感覚よ、感覚」

八幡「それは答えになってません」

叢雲「ふぅ」タッ

八幡「え? 水の上に浮いた?」

叢雲「艦娘は水の上を滑走するのよ」

八幡(ますます不思議だな……)

叢雲「あんた離れてなさい」

八幡「ん?」


チカッ……バシャアアアアアアアアア!!ドボオオオオーーーン

八幡「 」ベショヌレ

八幡(あ…ありのままに今、起こったことを話すぜ!)

八幡(叢雲の偽装が消えたと思ったらいきなり船が現れたぜ!!おかげでびしょ濡れだぜ!!パンツ冷たい!)

叢雲「だから言ったのに」

八幡「おせぇよ」ベチョベチョ

八幡「んでなんだこれ? えっと……モクラム?」

叢雲「ムラクモよ、特型駆逐艦5番艦の叢雲よ」

八幡(あぁ、これが艤装から船にするってことか、すげぇな! なんかおらワクワクするど!)

叢雲「早く乗りなさいよ」




八幡「はえーな」

叢雲「通常の駆逐艦とか全然違うわよ」

八幡「やべぇ、酔ってきそう」

叢雲「吐いたら海に落とすわ」

八幡「叢雲の姉貴、勘弁してください」ウプッ

叢雲「だらしないわね」

八幡「こ、ここにも妖精さんはいるんだな」

叢雲「武器の操作とか任せてるのよ、私だけでも動かせるけど、負担が減らせるのよ」

八幡「そ、そうか」

妖精「深海棲艦はっけんだよー!」

叢雲「来たわね!艦種は!」

妖精「駆逐イ級ダヨー」

八幡「い、い級ってなんだよ」

叢雲「そこの本に書いてあるでしょ! いよいよ戦場ね!」

八幡(小町、助けてください、お兄ちゃんはどうしてここにいるのでしょう)

叢雲「砲撃準備よ! 一気に距離を詰める!」

妖精たち『イエッサー!』

すまん、深海棲艦を深海凄艦って書いてた

-鎮守府-


八幡「ちょ、ちょっと休憩」ウプッ

叢雲「せっかくの初勝利ってのにまったく……」

八幡「普段、引きこもってるからこういう激しい場所はっ!」ウプッ

叢雲「先が心配だわ」

八幡「はぁはぁ……」

八幡(やべぇよやべぇよ、八幡こんな激しいとは思わんかったぞ☆)

叢雲「建造終わってそうだから行くわよ」

八幡「お、おう」トボトボ

叢雲「新しいメンバーはどんな子かしらね」

八幡「さあな(もっと心優しい方がいいです、なんというかほら……)」

叢雲「さっさとしなさいよ!」

八幡「俺はガラスのハートだから、もっと丁寧に扱ってくれ」

叢雲「何言ってんのよ」

八幡(最近なんだか罵倒になれちゃったんだ☆テヘッ)

叢雲「妖精さん、新しい子きてる?」

妖精「バッチリだよー!」

八幡「へぇ……、どれどれ」

妖精「自己紹介どうぞー!」

曙「特型駆逐艦曙よ。 って、こっち見んな! このクソ提督!」

八幡「 」

不知火「不知火です。 ご指導ご鞭撻、よろしくです……? 何でしょうか? 不知火に落ち度でも?」ジロッ

八幡「 」

夕張「はーい、お待たせ。夕張です!」

八幡(よかった)

鳳翔「航空母艦、鳳翔です。 よろしくお願いしますね」

八幡(マリア様)

叢雲「叢雲よ、よろしく。……あんたもなんか言いなさい」

八幡「あ、ああ、えっと……? ここの司令官の比企谷八幡だ、よろしく」

曙「ヒキガエル?」

八幡「俺帰っていいか?」

不知火「ダメです」

鳳翔「提督にそんなこといっちゃダメよ」

八幡(マリア様!)

夕張「賑やかね」

八幡「な、なんつうかみんな女なんだな、男はいないのか?」

叢雲「いないわよ」

八幡「へ、へー(あ、あれ? これって俺もついにリア充の仲間入なのか!?)」ニヤニヤ

曙「キモいわね、何笑ってんのよ」

八幡「しゅ、しゅいません」サッ

八幡(こ、小町助けて! お兄ちゃんのメンタル持たないよ!)

不知火「それで、これからの予定は?」

叢雲「えっと、このあとは集団での戦術を話して……、部屋決めて役割決めて終わりって感じよ」

夕張「りょーかい」

曙「何してんのヒキガエル」

八幡「そろそろ泣くぞ」

曙「泣けば?」

八幡(辛いぜ☆)

叢雲「次は役割分担ね」

鳳翔「私が料理の方作っていいでしょうか?」

夕張「いいんですか? 一番手間がかかる役割だと思うんですけど」

鳳翔「いいですよ」

八幡「俺の味噌汁作ってくれ」

鳳翔「はい」ニコッ

八幡(天女様ッ)ニヤニヤ

不知火「提督、顔がにやけてます」

曙「本当に気持ち悪いわね」

八幡「おい、それ以上言われるとトラウマ思い出して泣いちゃうぞ」

叢雲「メンタル強いわね」

八幡「ゴキブリ並の精神力と自負してるからな」

平塚「いま、戻ったぞー、って……なんか増えてるだと」

叢雲「建造したからよ」

鳳翔「鳳翔です」

夕張「夕張よ」

不知火「不知火です」

曙「曙よ、よろしくねオバサン」

八幡「 」

叢雲(地雷?)

平塚「曙ちゃん?今なんて言ったのかな」ニコッ

八幡(満面の笑)

曙「オバサンっていったのよ、なに? なんか文句ある?」

平塚「フフフ」ニコッ

夕張「……っ」

平塚「比企谷くん、ちょっと曙ちゃんを借りていいかしら」

八幡「ど、どどどどうぞ、ご自由に!」

曙「ちょ、ちょっと! なんで勝手に決めてんのよクソ提督! ババア掴むな!」

平塚「フフフ」ゴオオオ

曙「ひぃぃ! あ、あの……す、すいま」

平塚「遊ぼうか」


バタンッ


イヤアアアアアアアア……

八幡(恐るべし!)


曙「静お姉さま静かお姉さま静かお姉さま静かお姉さま静かお姉さま……」ボソボソ

八幡(ちょっとあの娘大丈夫なのか)

叢雲「何をしたのよ」

平塚「いや、ちょっと教育だよ」

夕張「怖いわね……」

鳳翔「ご飯できましたよ」

平塚「すまないな、私の分まで」

鳳翔「いえいえ」

夕張「美味しそうな匂い!」

叢雲「人数増えたら執務室じゃなくて、食堂で食べないといけないとね」

鳳翔「明日からは食堂ってことで」

八幡「いいぞ……って、おぉ!(すげぇ、うまそう)」

平塚「これはすごいな!」

叢雲「なかなかやるじゃない」

夕張「はやくはやく」

曙「お姉さまお姉さまお姉さまお姉さま……」ブツブツ

みんな『いただきます!』オネエサマオネエサマ……



八幡「う……、うまい!(これはあの雪ノ下を越えるんじゃないか!?)」

平塚「驚いた! ここまでの味とは!!くぅ! 一杯やりたいなぁ!」

鳳翔「焼酎ならここに」コトッ

平塚「なんて出来る人なんだあなたは!」

鳳翔「注ぎますよ」コトッ

平塚「くぅぅ~! あ~! いきかえるぅー!」

八幡(残念だなこの人……)

叢雲「お、美味しいじゃない」

夕張「これっておかわりありますか!」

曙「オネエサマオネエサマ」

八幡(まじで曙ちゃん大丈夫なの? 大丈夫なんでしょうか? お兄ちゃん心配だぞ)

平塚「ところで比企谷」

八幡「なんですか」

平塚「ちょっと適応しすぎじゃないか?」

八幡「?」

平塚「いや、もっとこれだけ状況が変わったら困ったりするはずだが」

八幡「先生、あまり俺を舐めないでくださいよ、こんな状況、中学時代にイメトレしてますよ」

平塚「おいそれって」

八幡「いや、妄想じゃないよ? イメトレだからね? ここ大事」

不知火「提督が可哀想な人だとよくわかりました」

八幡「おい、どうしてそうなる」

不知火「気にしないでください」

八幡「そろそろ泣いちゃうゾ☆って心の中で思っておこう」

夕張「声に出てるから」

八幡「なんだと……」

平塚「あと、妹には電話したのか?」

八幡「あっ」

平塚「あの妹のことだ、激怒されるぞ」

叢雲「私忘れてたわ、はいこれ」スッ

八幡「なにこれ、普通のスマホじゃねぇか」

叢雲「ここ専用の通信機よ」

八幡(なんかいろいろ高機能なんじゃねぇか、これ売ったらどんだけもらえるかな?)

夕張「提督、それ売らないでよね」

八幡「な、何を言ってるんだお前は」

鳳翔「本当に売る気だったんですね……」

八幡「ばっか、そんなわけないですよ」

夕張「なんか提督の性格が分かってきた気がする」

不知火「売ったら許しませんので」

八幡「なにこれ俺って確信犯なの?」




平塚「いいから、かけてこい」

八幡「ちょっと行ってきますね」

八幡(なんだこれ、どうやって使うんだ?)

八幡(小町の番号はしっかり覚えてるぜ!!)ピッ

プープープー……

小町『はい、比企谷小町ですが』

八幡「あ、小町? オレだよオレ」

小町『小町はそんな詐欺に引っかかるほどアホじゃないです、それでは』

八幡「おい、待つんだ小町、お兄ちゃんだぞ」

小町『もう、心配したんだよ』

八幡「いや、その……すまん」

小町『なんかスーツの人がよくわかんないこと言ってお兄ちゃんはどっかに行ったっていうし!』

八幡(小町のお花畑の頭だと理解できなかったか)

小町『いつ帰れるの!』

八幡「いや、わからん」

小町『えっ!? どういうことなのそれ? お兄ちゃんいないと寂しいよ?あっ、今の小町的にポイント高い』

八幡「オー高いぞ高い」

小町『じゃなくて! 本当にどういうことなの!』

八幡「いや、ちょっとここだと話づらいから、後日話すってことでいいか」

小町『絶対だからね』

八幡「おうおう」

小町『体に気をつけてね』

八幡「すまんな、愛してるぜ小町」

小町『お兄ちゃんちょっとヒクよ』ピッ

平塚「帰るぞ」

八幡「おつかれっす」

叢雲「お疲れ様」

曙「お、お疲れ様、お姉さまッ!」

不知火「お気を付けて」

夕張「ここに住めばいいと思うんだけど」

鳳翔「そうですよね」

平塚「いや、それだと周りに甘えてしまうからな、やはり自分のことは自分でやらなければ」

八幡「そうっすか」

平塚「じゃあ」ガチャッ

鳳翔「さて、寝る準備でもしましょうか」

曙「やっと帰ったわねあのバb!」バシッ

八幡「そ、それ以上いうな!」

曙「ちょっと! 人の口を抑えないでよ! このクソ提督!!」

八幡「いいから窓の外みてみろ」

平塚「……」ジーーー

曙「ひぃぃぃぃ!!!」

八幡「だろ?」

曙「べ、別にあんたに感謝なんてしないんだから!」

八幡(ツンデレだと!?)ゴクリ

夕張(ツンデレ!?)ゴクリンコ

曙「お風呂行くわ、覗くんじゃないわよクソ提督」

八幡(ツンデレなの? ツンデレでいいでしょうか! 八幡初のツンデレにビックリ☆)

夕張(ええ、あれはツンデレです!)

八幡(こいつ直接脳内に…!)

叢雲「コイツと夕張はなんで見つめ合ってんの?」

不知火「仲がいいんですね」

曙「早くしなさいよクソ提督!」

八幡「なんだよ、待っててくれてたのか」

曙「み、みんなが待っていただけよ!」

叢雲「朝からうるさいわよ」

曙「なに!」

叢雲「うるさいって言ってんのよ」

八幡(何でしょうかこの内輪もめみたいな空気)

曙「うっざいわね!」

八幡「おいおいおい、お前ら朝から喧嘩するなよな?」

2人『黙れ』

八幡「ひゃい!!(え! なにあの目! 女の子がするような目つきじゃなかったですよ!)」

不知火「おはようございます」

八幡「お、おう」

アーダコーダ ワーギャァー

不知火「どうしたんですかこれ」

八幡「分かるだろ、喧嘩だ喧嘩」

不知火「提督が止めてください」

八幡「お、俺って陰ながら支えるタイプだからこういうのは論外なんですよ」

不知火「役に立ちませんね」

八幡「おい」

不知火「不知火に任せてください」スタスタスタ

叢雲「なによ!」

曙「邪魔する気!?」

不知火「……っ」ボソボソ……ギロッ

八幡(なんだろう、あの中でものすごい恐ろしいことが行われている気がするゾ☆)

叢雲「さ、さてご飯でも食べるわね」

曙「そ、そうね」

不知火「そうですね」

八幡「何したんだよいったい……」

不知火「気にしないでください」

八幡「なにこれ誘拐するの?」

運転手「お待ちしておりました、比企谷様」

叢雲「学校への送迎よ」

八幡「そ、送迎? なにそれ? 羞恥プレイじゃないですか」

叢雲「いいから早く行きなさいよ」

八幡「お、おう……」

叢雲「今日も建造する?」

八幡「任せたわ」

叢雲「いってらっしゃい」

八幡(学校行った時の周囲の目が怖い)






-総武高校-


アレヒキタニクンジャネェ? ナンデクロヌリノクルマカラ? オカネモチ? ナニアレ?


八幡(なにこれ、動物園のパンダ? てか堂々と車で行くとかなにが国家機密だよ)

不知火は提督じゃなくて司令って呼ぶんじゃなかったっけか

>>1です。完全に寝落ちしてました(´・ω・`)

>>76完全に間違えてました
八幡のキャラ崩壊しゃーせん!

-教室-


結衣「ヒッキーなにあれ!」

八幡(ですよねー)

八幡「なんだよ朝から、あんまり教室で話しかけてくるなよな」

結衣「なんであんな高そうな車で学校にきたの!」

八幡「あ、あれだよあれ、親戚のおじさんが来ててな、それで送ってもらったんだ」

結衣「なるほど! それなら納得!」

八幡(アホな子で助かった)


-放課後-

平塚「比企谷」

八幡「なんですか」

平塚「お前は部活に行かずにそのまま帰っていいぞ」

八幡「はい」

結衣「えっ! 部活こないの?」

平塚「用事があるらしい」

八幡「そうなんだよ、つーわけで今日は帰らせてもらうぞ」

結衣「んー、分かった、ゆきのんにも伝えとくね」

八幡「ああ」



運転手「お待ちしておりました」

八幡(ですよねー)

エーナニアレ キョウノアサモイタヨネ ヒキタニクンパネェ

-鎮守府-



望月「望月でーす、ちょっと休んできていい?」

初雪「初雪です……ちょっと引きこもってくる」

八幡「ナイスアイデア」

叢雲「何言ってんの」

八幡「んで、今日は何するんだよ……」

叢雲「沖に出て集団戦術をやるわよ」

曙「うわ、クソ提督」

八幡「クソ提督?あまいな、俺はゴキブリ並の精神力を持ち合わせてるからな、そんなもので沈む俺でもないさ」

夕張「卑屈ですね……」

不知火「司令、どうしますか」

八幡「ゲッ、こんなにやることあんの? これって書類をちょろまかしてやったことにすればよくない?」

曙「ダメに決まってんでしょ、うっざいわね」

八幡(ツンツン曙め)

夕張(ツン90%ですね、私としてはもうちょっとデレが欲しいんですねぇ)

八幡(え? なに? なんでこの子、直接、脳内に話しかけてきてんの?)

叢雲「なにしてんの2人とも」

不知火「心で通じ合う何かがあるんでしょう」

-沖合-


八幡(おいなんだよこれ、すげぇ立派な艦隊じゃん)

叢雲「いないわねー」

不知火『敵、見当たりません』

曙『さっさと出てきなさいよ』

鳳翔『偵察機、飛ばしますね』

夕張『ちょっと、みんな待ってよ』

叢雲「あんた、なんか指示したらどうなの?」

八幡「え? あぁ……いや、指示つってもな(何やればいいか分かんないんですけど)」

叢雲「はぁー、ほんとに大丈夫?」

八幡「司令官変わろうぜ」

叢雲「何言ってんのよ馬鹿」


-鎮守府-

八幡「すげーなおい、全勝じゃねぇか」

叢雲「当たり前よ」

八幡「これって俺、いらなくね? いらないよね? みんなに気づかれないようにフィールドアウトしていいよね?」

曙「何言ってんのよクソ提督!」

鳳翔「これから敵が強くなるとやはり、司令官がいませんと戦いにくいですよ」

八幡(その指示ができないんですけど)

叢雲「そうえば、望月と初雪以外にあと2人たぶんドックにいるから」

八幡「資材考えて建造やれって言ったの誰だよ」

叢雲「うるさい」

鈴谷「鈴谷だよ! にぎやかな艦隊だね。よろしくね!」

熊野「ごきげんよう。 わたくしが重巡熊野ですわ」

叢雲「よろしく」

八幡「 」

鈴谷「おー! 提督でしょー? ちーっす!」ポンッ

八幡「お、おう、比企谷八幡だ」

熊野「よろしくてよ」

八幡(え、何この娘、なに俺にソフトタッチしてるの? え? あれな娘なの?)

鈴谷「さーて、鈴谷たちの部屋はどこー」

熊野「案内をお願いしますわ」

八幡(八幡の天敵が来ちゃったぞ)


鈴谷「おぉ~う、うまそーなカレーじゃん!」

熊野「いただきますわ」

鳳翔「どうぞ」

夕張「福神漬けもっと欲しいな」

八幡「賑やかだなおい」

叢雲「そうね」

平塚「酒だ酒、酒をもってこい」

八幡(なんでこの人ナチュラルに混じってんの)

鳳翔「どうぞ」コトッ

曙「お、お姉さま、ど、どうぞ」

八幡(怯えてる曙ちゃんかわいい)

夕張(そうですね)

八幡(ねぇ、それどうやってやってんの?)

夕張(さあ?)

鈴谷「提督~、明日からは鈴谷たちもつかってよねぇー」

八幡「おう(つかう? 使うってどんなことにでもいいんですか? 期待しちゃっていいですか?)」

不知火「司令、顔がにやけてます」

八幡「気のせいだ気のせい」

平塚(比企谷は変わったな……、昔とは比べ物にならんな、ちょっと皮肉っぽさは残ってるが)

鳳翔「どうぞ」

平塚「ああ、すまないな(こんな世の中だ、どんなやつも変わっていくんだろうな)」

まぁ原作者ですら扱いに困る程のキャラだからな八幡はww

一応聞くけどモバマスとのクロス書いてた人?

やっぱSSLってクソだわ

望月「あ~これいいねー」

初雪「おいしい……」

八幡「つか、これからってどうすんの?」

叢雲「どういうこと?」

八幡「沖に出て敵倒して帰ってくるが日課になるわけ?」

叢雲「本部からの任務とか届くでしょ」

八幡「まあ、そうだな……」

鳳翔「しばらくは近辺の海域で慣れないといけませんね」

八幡「だけどさ、これってなんのためにやってんだよ」

曙「は?何言ってんのクソ提督、深海棲艦を倒すんでしょ」

八幡「いやいや、いくらなんでも世界中の海洋にいる深海棲艦をすべて駆逐とか無理だろ」

不知火「そうですね」

八幡「だったら、いつ終わりがくるんだ? 俺らはずっとここで戦えってことなのか?」

鈴谷「まー……そういうことでしょ」

八幡「冗談じゃねぇぞ……」

熊野「とりあえずは日本の海上貿易路の安定ですわね」

八幡(それはなんの解決にもなってない、イタチごっこになるのがオチだ……)

望月「めんどいなー」

夕張「んー、なんか引っかかる」

八幡「叢雲、ここ以外に艦娘の鎮守府ってどこがあるんだ?」

叢雲「まだ試験段階だから確かあと2箇所あるってきたわ」

平塚「裏がありそうだなって顔をしてるな比企谷」

八幡「そんなこと思ってないっすよ」

>>87
いや、違います

>>88
しゃーせん(´;ω;`)

>>88を曙(MVP)が言っていると考えるんだ...
あとフィールドアウトじゃなくてフェードアウトでは?

>>95
くっ、バレたか(´・ω・`)

後々気づいていつ指摘されるかおどおどしてました、気をつけます!しゃーせん!

平塚「そうか」フッ

叢雲「とりあえず明日の予定を言うわよ」

望月「手短にねー」





-夜-


八幡(そろそろ寝る準備するか……、あぁ、小町に会いたい)テクテク

鈴谷「おーっす、提督!」

八幡「おっすおっす、んじゃねるわ」

鈴谷「チョ、チョット待っててばー!」ガシッ

八幡(腕、腕! 腕がおまえの胸に埋もれてる!! やめろこのビッチ! 好きになっちゃうだろ!)

鈴谷「提督、大丈夫?」ズイッ

八幡「な、なんだよ、てか離してくれ」

鈴谷「いいじゃ~ん」

八幡(よくないじゃ~ん)

鈴谷「鈴谷とお話しよ?」

八幡「 」ゴクリンコ





鈴谷「~でさー、本当にここ来たときはどうかなーって思ったんだけど、って聞いてる?」

八幡「聞いてる(ちょっと期待しちゃったじゃねぇか、返せよ俺の従純な気持ち)」

鈴谷「普通の人間の女の子って普段何してんのー?」

八幡「おい、それを俺に聞くか」

鈴谷「いいじゃん」

八幡「あー、普通に学校行って友達と喋って、放課後はカラオケとかファミレスとかいってんじゃねぇの?」

鈴谷「ふ~ん、なんかうらやましーな」

八幡「羨ましい?」

鈴谷「だって、鈴谷も友達とそういうことやってみたしー」

八幡(なるほどな……)

八幡「友達も楽なもんじゃねぇぞ」

鈴谷「なんでー?」

八幡「これは俺の友達の友達から聞いた話だ」

鈴谷「あれ、友達いるの?」

八幡「うっせぇ、いいから聞けって」

鈴谷「うん」

八幡「そいつは遊ぶ約束をしていたんだ、友達たちと」

鈴谷「うんうん」

八幡「いや、その日となった時にその友達グループの中心的なやつからメールが来たんだ」

鈴谷「なんて?」

八幡「『緊急の用事ができたから中止』ってな」

鈴谷「あららー」

八幡「まあ、そのメールを見たときは既に目的地についてたから1人で遊ぼうと思ったんだ」

八幡「すると、なぜか集合場所にそいつ以外の友達グループ全員が集まって遊んでたっていう話だ」

鈴谷「えー……それって」

八幡「ハブられた、そいつは空気を呼んでひっそりと帰ったらしい」

鈴谷「提督」

八幡(なんだよ、その哀れみの目は)

八幡「よーするにだ、友達を遊んでもいろいろ気遣いとかしねぇといけないから。そんぐらいなら1人の方がマシだってこと」

鈴谷「提督ウケるー」

八幡「いや、ウケねぇよ(この手の話はこういうタイプには通じねぇな)」

鈴谷「なら、こんどどっか連れてってよ」

八幡「いや、なんで」

鈴谷「鈴谷と提督は友達じゃん」

八幡「友達じゃねぇーよ、上司と部下だ」

鈴谷「部下がタメ口聞いても罵倒しても怒らない上司って上司じゃなくない?」

八幡「なくないです」

鈴谷「だったら、仲間でしょ」

八幡「?」

鈴谷「同じご飯を食べて、共に戦う、もう仲間じゃん?」

八幡(意外と熱い奴なんだな)

鈴谷「ってことで今度の休日どっか連れっててよ」

八幡「やだよ」

鈴谷「いいじゃーん!」ガシッ

八幡「おいこら、ひっつくんじゃねぇよ、興奮しちゃうだろ」

鈴谷「こ、興奮!?」

八幡「あっ……(やべ、口に出てた)」

八幡「連れっててやるから、今日はもう寝るぞ」バッ

鈴谷「あっ」

八幡「さっさと寝ろよ」バタン

-朝-

鈴谷「起きろー」

八幡「あと、三時間」

熊野「だらしない、早く起きてくださいませんこと?」

八幡「んん……、ふぁ~」

鈴谷「ほらほら」ガシッ

八幡(なんで、昨日のことがあってこんなにフレンドリーに接してこれるんだよこの子)

熊野「行きますわよ」

八幡「小町に会いたい」

鈴谷「?」

八幡「ん……眠い」

熊野「ってなんか近づいてきてません?」

ドドドドドドドドドドドド!!! ドゴン!!

八幡「お゛う゛っ!?」

島風「お゛う゛っ!!」

島風「いてて、あ! 提督ぅ! おはようございまーす!」

八幡「み、鳩尾に入った」ガクッ

鈴谷「大丈夫ー?」

八幡「ちょ、ちょっとまて」ウウウ

島風「提督、ごめんね……」

八幡「し、新入りか?」クイッ

島風「駆逐艦島風です。 スピードなら誰にも負けません!」

八幡(なんつー格好してるんだこの子! 見えてるよ! 見えちゃってますよ!!)ハァハァ

曙「ジロジロ見てんじゃないわよ、クソ提督!」ドガッ

八幡「 」チーン

>>1です、ぼちぼち更新していきますぅ(´・ω・`)

-学校-

八幡(なんとか自転車で通わせてもらうことになったな)

彩加「おはよう八幡!」パァ

八幡「天使……」

彩加「え?」

八幡「いや、なんでもない」

平塚「HRはじめるぞー」

八幡(放課後は疲れるからな……、学校だけはせめての休憩場だな)

結衣「むぅ~」ジィー

優美子「結衣どーしたし」



結衣「ヒッキー、今日は部活くるよね」

八幡「今日も用事があってだな」

結衣「えぇ! ヒッキーなんか隠してるでしょ!」

八幡「隠してない」

結衣「ゆきのん怒るよ?」

八幡「むしろ雪ノ下は大歓迎だろ」

結衣「またそんなこといって……」

八幡「つーわけで、今日も帰るかんな」

八幡(これ部活行けないじゃん)

結衣「……」

-鎮守府-

叢雲「なんか荷物が届いてんだけど」

八幡「来たか」

叢雲「? なにが入ってんのよ」

八幡「マッカン」

叢雲「?」

八幡「ジョージア・マックスコーヒーだ」

叢雲「なにそれ? コーヒー」

八幡「これはただのコーヒーじゃないぞ、これはなっ!?グハッ!!」ズドンッ

島風「提督おかえりなさーい」

八幡「ま、またお前か……」

鈴谷「なになに? おー飲み物じゃーん!」

不知火「司令、このお金はどこから?」

八幡「必要経費として判断した」

夕張「怒られますよ……」

八幡「ちょっと書類を書き直せば問題ない」

望月「一本もらってくねー」

八幡「おう」

初雪「甘い……」

鳳翔「5箱も買ったんですね……」

八幡「これで一ヶ月はもつ」

熊野「一ヶ月しか持ちませんの……?」

曙「バッカみたい、そんなのどこが美味しいのよ」

鈴谷「おー、以外に美味しいじゃん」

望月「甘いけどいいねー」

夕張「うんうん」

八幡「だろ?」チラッ

曙「……」プルプル

八幡「おら、一本飲めよ」

曙「うざいわね、そんなに飲んで欲しかったら飲んであげるわよ!」

八幡「いらねぇならいいわ」スッ

曙「あっ……」

八幡(ヤダ、かわいい)

八幡「冗談だ、ほらよ」ポイッ

曙「ふんっ!」プイッ

曙「……甘すぎね」ゴクゴク

曙「虫歯になるのになに飲ましてんのよ」ゴクゴク

夕張(かわいいーなー)

-夜--執務室-

叢雲「仕事やってるわよね?」ガチャッ

望月「司令官、後ろ注意だよー」

八幡「え? げっ、スターかよ!」

島風「キノコで早くなりまーす! 提督おっそーい!」

八幡「なんで俺にぶつかってくるんだよ……」

初雪「お先に……」

八幡「なんで1人、コツコツと今までやってきた俺が圧倒されてんだこれ」

叢雲「あんたなにやってんの……」

八幡「マリカー」

叢雲「仕事しなさいよ」

八幡「人間は集中力はすぐに切れるんだ、だから少しずつ小休憩を入れてやったほうが効率はいいんだ」

叢雲「で、そのゲームは」

八幡「必要経費」

叢雲「バカじゃないの……」





艦娘と八幡のやりとり面白いな

ちなみにスレ主は艦これは提督レベルどんぐらいなの? 今回のイベントE5すら難航してる自分ですが

平塚「上からの指示が来たようだ」

八幡「?」

平塚「この地図にかいてある航路を通りながら鎮守府に戻れということだ」

叢雲「長距離の予行練習ってわけね」

平塚「そうだ」

八幡「俺はここで待ってるんで頑張ってください」

平塚「馬鹿者、当然、比企谷もついていくことになっている」

八幡「 」

叢雲「当たり前よ」

平塚「決行日は今度の土曜日だ」

艦娘『はーい』

八幡(完全に俺って負のスパイラルに入ってますよね)

平塚「あと、比企谷、明日は実家に帰っていいそうだ」

八幡「やっと愛しの愛らしき愛する小町に会える」

夕張「小町って誰ですか?」

平塚「妹だ」

曙「キモいわね、クソ提督」

鳳翔「明日は提督の分を抜いた分の夕飯になりそうね」

平塚「それと近日に艦娘について新日本海軍が公表をするそうだ」

八幡「それって大丈夫なんすか?」

平塚「どうだろうな、こんな世の中だから案外、国民にも受け入れられるかもしれない」

八幡「だといいですけどね……」

艦娘「……」

八幡(艦娘、深海棲艦を唯一として倒せる兵器として確かに人から見れば都合のいい存在)

八幡(だが、艦娘も不明な点が多い、下手をすれば世間からは批判的な目を見られるかもしれない……)

八幡(しかし、このまま公表しないでバレた時はさらにひどいことになるかもしれん)

鳳翔「不安ですね」

-次の日-

小町「お兄ちゃんおかえり!」

八幡「あーっ! 小町小町小町小町ぃ!」

小町「ごめん、ちょっとお兄ちゃんきもい」

八幡「それでもいいから小町成分を補給させてくれ」

小町「じゃなくて、説明してよ!」

八幡(あれ? 艦娘って言っていいのか? 近々発表だからいいのか?)


 -説明中-



八幡「~ってなわけだ」

小町「お兄ちゃんハーレムじゃん」

八幡「第一声がそれかよ」

小町「てか、お兄ちゃんって軍人さんってこと?」

八幡「そーだな」

小町「それってやめれないの?」

八幡「やめれたらやってないよお兄ちゃん、強制命令なんだとさ」

小町「それってひどくない」

八幡「そーだな」

小町「なんとかならないの?」

八幡「ならねぇんだよ……」

小町「お兄ちゃん……危ないことだけはしちゃダメだよ」

八幡「いや、無理だろそれ」

小町「……」

八幡「お兄ちゃんが小町を置いて死ぬと思うか?」

小町「確かに」

八幡「だろ」

小町「今日は小町が腕を振るって豪華な料理作っちゃうね!」

八幡「おう」

>>125
提督レベルは99でお嫁さんは弥生ちゃんです。
イベントはE6一回削るのに資材が恐ろしい程消えたのでとりあえず保留もしくは諦めます(´・ω・`)

-その頃の鎮守府-

鈴谷「提督がいないとつまんなーい!」

熊野「少しは落ち着いたらどうですの」

鈴谷「だってー」

夕張「曙ちゃん、なんか元気ない?」

曙「は、はぁ? 別にいつも通りだけど」

夕張「そうかなー?」

曙「な、なによ」

夕張「提督がいないから寂しいとか?」

曙「っ!! な、なわけないでしょ! あんなクソ提督、帰ってこなくていいんだから」プイッ

夕張(可愛い)

叢雲「誰か仕事やってくんないかしら」

不知火「不知火でよければ」

叢雲「ありがと、あんたたち、今から仕事するからほかの部屋でやりなさいよ」

望月「え~、ここにしかテレビないんだけどー」

初雪「ゲームできない……」

島風「だったらかけっこでもする?」

望月・初雪『断る』


-八幡自室-


八幡(明日からまた鎮守府生活かよ)ブーブーブ

八幡「うお!? あぁ、メールか」ピッ

鈴谷『超暇』

八幡「知らねぇよ」ブーブー

八幡「ん?」

夕張『ラノベ持ってきてください』

八幡「ふぅ……」ピッ

八幡「寝るか」



小町「お兄ちゃん寝た?」

八幡「zzz……」スースー

小町「お邪魔しまーす」ガサゴソ

八幡「zzz」

小町「えへへ」ギュッ



-朝-


小町「お兄ちゃん起きろー」

八幡「ん……あぁ……」

小町「朝ごはんできてるからね、はやく準備してね」

八幡「おう」ガサコソ

八幡「あー……眠いな」

八幡「ラノベ持っててやるか……」


 バタン

>>1です。ぼちぼち書いていきます(`・ω・´)

小町「はいはい、はやく漕いで」

八幡「なんか久しぶりだな」

小町「だねー、おかげでいつもより早く出なくちゃいけなくて大変だよ」

八幡「頑張れ頑張れ」

小町「小町はもっとお兄ちゃんに送って欲しいんだぞ、あっ、今の小町的にポイント高い」

八幡「ん、ついたぞ」

小町「えっ、じゃあね、お兄ちゃん」

八幡「おう」

小町「たまには帰ってきてよ」

八幡「ばっか、小町に会うため休日のたびに帰るに決まってんだろ、あっ、今の八幡的にポイント高い」

小町「ごみいちゃん頑張ってね」

八幡「おう」キーコーキコー

-総武高校-



結衣「ヒッキー!」

八幡「なんだよ朝から、カツアゲですか?」

結衣「違うし! 今日こそは部活に参加してもらうからね!」

八幡「無理だ」

結衣「なんで?」

八幡「いろいろとやることがあんだよ……」

結衣「嘘つかないでよ!」

八幡「嘘じゃねぇよ」

結衣「あたしたちのこと嫌いになったの?」

八幡「え、なんでそうなるんだよ」

結衣「だって、それしかないじゃん」ジワッ

八幡「わ、分かった分かった、今日はいくから」

結衣「ホント?」

八幡「ほんとだ」

結衣「ちゃんときてよ!」

八幡(あいつらに怒られそうだな、メールしとくか)ピッピッ

沙希「……」チラッ

戸部「それマジやばいっしょー」

大岡「あははは!」

姫菜「なんか眠そうだね」

優美子「最近なんか忙しくてさー」

八幡(騒がしいな、はやく鎮守府に帰りたい……あれ? 俺、いま……?)

平塚「席につけー」ガラッ

-放課後-

八幡(よし帰ろう)ガラッ

結衣「ヒッキー」ムスッ

八幡「いや部室行くつもりだったし」

結衣「うそ、絶対に帰ろうとしたでしょ」

八幡「してねぇよ」

結衣「ほら行くよ」



雪ノ下「あら、サボり谷くんじゃない、どうしたのかしら」

八幡「いや、俺もいちよう部員なんすけど」

雪ノ下「そう、お茶を入れるわ」

八幡「お、おう(妙に優しいな、なんか裏とかあんだろ絶対)」

結衣「えへへ、久しぶりに3人で部活だね」エヘヘ

八幡「由比ヶ浜、顔がバカっぽいぞ」

結衣「馬鹿じゃないし! それに失礼すぎだし!」

雪ノ下「そうよ比企谷くん、いくら彼女は馬鹿だといっても顔までは馬鹿ではないわ」

八幡「そうだな、悪かった」

結衣「あれ、なんか微妙に馬鹿にされてない?」

八幡「ふぅ……」prpr

八幡「小町から電話だ」ピッ

小町『お兄ちゃんー』

八幡「なんだい愛しの小町」

結衣「ヒッキーきもい……」

小町『今って部活やってるよね?』

八幡「そうだけど」

小町『ちょっと、大志くんが相談したいことがあるらしいんだけど』

八幡「そうか、切るぞ」

小町『ちょ!お兄ちゃんってば!! 小町からもお願い』

八幡(クソ、小町が可愛くて断りづらいのがムカつく)

小町「近くのサイゼで待っててね、結衣さんも雪乃さんも連れてきてよね!」ピッ

八幡「っておい!」

雪乃「電話のやり取りからして依頼なのかしら? 比企谷君」

八幡「なにやり取り聞いちゃってんの」





-ファミレス-

小町「おまたせしましたー」

大志「うっす、お久しぶりです」

結衣「やっはろー」

雪乃「久しぶりね」

大志「お兄さんもありがとうございます」

八幡「誰だお兄さんって、俺は君のお兄さんになった覚えはない」

雪乃「それで、話というのは?」

八幡「おい、話をずらすなよ、ここ一番大切なんだから」

結衣「また、川崎さんの帰りが遅いとか?」

大志「というか帰ってこないんすよ」

結衣「え?」

雪乃「それは川崎さんが家にかえってこないってことでいいのかしら?」

大志「はいっす」

結衣「またバイト?」

八幡「いや、家に帰れないバイトってなんだよ(え、エロいこととか?)」

大志「なんか親はワケを聞いてるらしんすけど、俺が聞くと濁すんすよ」

雪乃「両親からの承認があるのならいいんじゃないのかしら?」

結衣「でも大志くんには教えれないってのはなんかおかしくない?」

雪乃「そうね、両親は承認できても弟に言えないことってことかしら?」

小町「不思議ですね、お兄ちゃんはなんか分かった?」

八幡「さっぱりだ、情報がまず少なすぎるな」

すいません完全に誤字です

「一応」ですね(´;ω;`)

しゃーせん……

雪乃「そうね」

結衣「尾行だね!」

雪乃「彼女のプライバシーを侵害したくないのだけれど」

八幡「でもそうしねぇと埒があかねぇぞ?」

結衣「うんうん!」

八幡「なんでお前は楽しそうにしてんだよ」

結衣「だってなんか探偵っぽいじゃん!」

小町「そうですね!」

八幡(もうヤダこの2人)

雪乃「仕様が無いわね……明日は川崎さんの後を追ってみるってことでいいかしら?」

八幡「人の後ろを着いてくのは感心したことじゃねぇぞ」

雪乃「あら、常に関心されたことがない比企谷くんにそれを言われるとは侵害だわ、それに私たちはたまたま川崎さんと帰路がかぶるだけよ」

八幡「これって明日の話だよな」

雪乃「そうね、明日はちょっと遠回りをして帰るだけよ」

八幡「そーかよ」

小町「お願いしますね」

大志「感謝するっす」

-鎮守府-

八幡「おっす、帰ったぞ」

鳳翔「学校お疲れ様です」

鈴谷「ちーっす!」

夕張「お帰り提督、持ってきてくれた?」

八幡「ほらよ」スッ

夕張「ありがとうございます!」

叢雲「何をもらったのよ?」

夕張「小説だよー」

叢雲「ふーん」

曙「うわ、クソ提督」

八幡「大人しくしてたか」

曙「保護者面しないでくれない? うざいわね」

夕張「提督がいないときは元気なかったよね」

曙「は、はぁ!? そんなわけないでしょ!」

八幡「え、そうなの?」

曙「勘違いすんな!」バゴッ

八幡「いって! 脛蹴るなよ」

曙「ふんっ!」

夕張(照れちゃって)

八幡「今日は建造をしたほうがいいか?」

叢雲「いや、明日は戦艦を建造したいから資材を貯めるわ」

八幡「なんか強そうだな」

叢雲「装甲と火力だったら私たちよりも遥かに強いわ」

八幡「お、おう(こいつらより強いってどんなやつだよ)」

お久しぶりです。>>1です(`・ω・´)

ぼちぼち更新していきます

叢雲「土曜日の長距離航海練習のためによ」

八幡「そんなに強いのが出てくるのか?(別にびびってないけどな、ビビってないぞ)」

叢雲「念のためよ」

平塚「何があるか分からないからな」

八幡「いつからそこにいたんすか先生」

平塚「今来たんだ」

叢雲「平塚、明後日のことで打ち合わせをしたいわ」

平塚「分かった」

八幡(あれ、おれが提督だよな?)

-次の日-

結衣「ヒッキーいくよ!」

八幡「どこにだよ」

結衣「跡をつけるって言ったじゃん!」

八幡「めんどくさい」

結衣「ほら行くよ!」

八幡「引っ張んなよ……」




雪乃「待たせたわね」

結衣「こっちだよゆきのん」

雪乃「彼女はどこに向かうつもりなのかしら?」

八幡「方角的には駅だな」

結衣「ってことは、やっぱり家には帰らないってこと?」

八幡「どっか店に寄るだけかもしれんだろ」

雪乃「その可能性は低いと思うけど」


-電車-

雪乃「彼女は至って普通ね」

結衣「別にソワソワしてないしね」

八幡「降りるみたいだぞ」

結衣「ここってなんかあったっけ?」

八幡「近くにサイゼがある」

結衣「わざわざ電車に乗ってまで遠くのサイゼにいくの……」

雪乃「駅を出るわよ」

結衣「海の方に近づいてるね」

雪乃「そうね」

八幡(足が痛い)

結衣「海で泳ぐのかな」

八幡「時期を考えろ馬鹿」

結衣「馬鹿っていうなし!」

雪乃「随分と殺風景なところね」

八幡「なんかコンクリートの壁ばっかだな」

結衣「あ、角を曲がったよ」

雪乃「ここは一体どういうところかしら」

八幡「コンクリートばかりで海沿い……、なんかの基地みたいだな(ん?)」

結衣「あれ、行き止まり」

雪乃「柵で向こうには行けないみたいね」

結衣「うわー、なんかすごく怪しそうだよ」

雪乃「なにか、書かれているわね……」

結衣「新日本海軍?」

八幡「 」

雪乃「なぜ、軍事施設に川崎さんが?……」

結衣「中でバイトでもしてるんじゃないの?」

八幡「お、お前ら帰るぞ」

結衣「えっ」

八幡「あんまり、こういうところには長く居たらマズイだろ」

雪乃「そうね、一旦離れましょう」

八幡(おいおいおいおい……いやまさか……)

八幡(叢雲がほかに鎮守府があるっていってたが……)

八幡(いや、まさかこんな近場にあるのはおかしいよな?)

結衣「ヒッキーどうしたの?」

八幡「いやなんでもない」

雪乃「?」

-鎮守府-



八幡「今戻ったぞ」

金剛「Hi! 初めましてテイトクー! 英国で産まれた帰国子女の金剛デース!」ギュッ

八幡「 」

榛名「妹の榛名です、よろしくお願いします!」

叢雲「提督が死んじゃうって」

金剛「Noooo! テイトクしっかりするネ!」

八幡「ん……? あぁ、なんかカタコトの可愛らしい帰国子女の女の子に抱きしめられた夢をだな」

夕張「現実だって……」

金剛「か、可愛い/// こ、金剛がデスか!」

八幡「え、いや……」

金剛「違うんですか」シュン

八幡「か、可愛いです」プイッ

金剛「テイトクー!」ギュウウ

八幡「 」

榛名「金剛姉さま!」


八幡(外国の文化ってこえぇ……あそこまでフレンドリーなのか)

鳳翔「今日は金曜日なのでカレーですよ」

鈴谷「やったね!」

島風「早く食べよー!」

金剛「Curryは楽しみネ!」

榛名「そうですね」

八幡「これが金曜カレーってやつか」

叢雲「そうよ」

叢雲「それで明日の事なんだけど」

八幡「この航路に沿って移動するんだな?」

叢雲「そうよ」

八幡(うわぁ、めんどくさそうだなおい……)

叢雲「めんどくさいとか思った?」

八幡「そんなわけありません」

叢雲「そ、昼頃にこの折り返し地点に着く予定よ」

八幡「夕方ぐらいに帰還か?」

叢雲「そうね、でもその前に寄るところがあるわ」

八幡「?」

叢雲「この鎮守府の近くにある、もうひとつの試験鎮守府よ」

八幡「 」

叢雲「親睦も兼ねて行くって感じね、めんどくさいわね」

八幡(いやまさか……)

叢雲「あんた大丈夫?」

八幡「そ、そこにも提督ってのがいるんだよな?」

叢雲「ええ」

八幡「いくつぐらいなんだ」

叢雲「それは分からないけど、女性だって聞いたわ」

八幡(いやいや、ねぇから)

八幡「分かった」

叢雲「?」

-土曜日--太平洋-



叢雲「そろそろ折り返しよ」

平塚「まだ、敵と会ってないのが幸いだな」

八幡「できればこのまま会わずに帰りたいですね」

叢雲「てかなんで私が旗艦なの?」

八幡「いやだって、戦艦とかってでかいだろ」

叢雲「だから?」

八幡「そうなるといい的になるから」

平塚「敵の攻撃がたくさん受けるってことか?」

叢雲「旗艦は後方に下がるから関係ないわよ……」

八幡「強い戦艦が後方に下がっちゃダメだろ、これぞ適材適所」

叢雲「旗艦だけど前に出るわ」

八幡「おいやめろ」

叢雲「あんたねぇ……」

曙『左二十度、艦影4、針路北西、距離100よ』

叢雲「総員戦闘よーい!」

八幡「やるのか?」

叢雲「当たり前よ、ここでやらなきゃいつやるのよ」

金剛『撃ちます!Fire!』

榛名『主砲! 砲撃開始!』

 ドドドンッドドド……

八幡「すげーなおい、ちょっと興奮しちゃったよ俺」

鈴谷『うりゃー!』

熊野『一捻りで黙らせてやりますわ』

 ドンドンドド


八幡「壮観だな」

平塚「なんかこう、来るものがあるな」

曙『全艦撃沈確認よ』

八幡「戦艦ってスゲー……」

金剛『テイトクが褒めてくれて触れしいネ!』

榛名『榛名、感激です!』

金剛て由比ヶ浜と声同じじゃなかったっけ?

>>182

そうっすね金剛、比叡、榛名、霧島、高雄、愛宕、摩耶、鳥海、綾波、敷波と由比ヶ浜は同じ声優ですぬぅ

叢雲「流石、戦艦ってところね」

八幡(俺ってまじで必要なのか? ねぇ? ねぇ?)

平塚「このままいけばヒトロクマルマルぐらいに第二試験鎮守府に着くな」

八幡(ヒトロクマルマルってなんだよ……16時って言ってくださいよ)

叢雲「あ、あんたたち」

平塚「ん?」

叢雲「お、お腹空いたでしょ」

平塚「ああ、そうだな」

叢雲「サンドウィッチ作って来たけど食べる?」

八幡「おいなんの罠だよ」

叢雲「失礼ね、あんたにはあげないわよ」

八幡「失礼しました叢雲様」

平塚「おぉ、パニーノか」

叢雲「テレビで観たから作ってみたのよ」

八幡「パニーノ?」

叢雲「イタリアの軽食よ」

平塚「おぉ、うまいな」パクパク

八幡「むむ……(普通にうまいな)」パクパク

叢雲「どうよあんた」

八幡「いや、普通にうまい」

叢雲「そ、そう」

平塚(チッ!)

金剛『私も一緒にティータイムしたいネ……』

鈴谷『いいな~』

熊野『早く帰りたいですわ』

妖精『鎮守府より通信が来てます』

叢雲『まわしてちょうだい』

夕張『提督死んでないですか? 柩の準備いりますか?』

八幡『おいこら上司だぞ、あと執務室の暖房暖めといてくれ、時間通り帰れる』

夕張『了解~』ピッ

叢雲「仲いいのね」

八幡「何言ってんだ」

叢雲「そろそろ、第二鎮守府につくわよ」

八幡(おいおい、マジで昨日のところじゃねぇか)

平塚「随分と近いな、これって意味はあるのか?」

叢雲「まだ試験段階だからね、連携が組合やすいように近場にされてるのよ」

平塚「ゆくゆくは飛ばされるのか」

叢雲「でしょうね、横須賀、呉、舞鶴、佐世保には鎮守府は配置されるでしょ」

平塚「遠いな……」

八幡「……」ダラダラ

叢雲「アンタ、汗がすごくない? そんなので大丈夫?」

八幡「気にすんな……(勘違いでありますように)」

曙『艦娘が来たわよ』

叢雲「先導ね」

青葉『どもども!恐縮です!青葉といいますー!』

八幡「お、おう」

青葉『浮標に沿って、奥からお願いしますー!』

第二試験鎮守府-

平塚「ここが第二試験鎮守府か」

叢雲「あまり変わらないわね」

鈴谷「ん~、疲れたー!」

青葉「どもっ! 第二試験鎮守府所属の重巡洋艦青葉です!」

金剛「よろしくネー!」

榛名「よろしくお願いしますね」

青葉「おぉ、戦艦さんが既にいるとは、提督はそちらの女性の方ですか?」

平塚「私は監視役みたいなものだよ、こっちの男が提督だ」

八幡「比企谷っす」

青葉「どもどもー!」

八幡「お、おう、んで、ここの提督ってのは?」

青葉「今くるはずですよー、あっ」

暁「早く行きなさいよ!」

電「お客さんを待たせてはダメなのです!」

響「襟が曲がってる」

雷「しっかりしなさいよ」

?「ア、アンタたちうるさい」

平塚「これはどうも、私は第一試験鎮守府で監督をやってます平塚です。こっちは提督のひき……え?」

八幡(oh……)

川崎「あ、私は川崎s……は?」

>>186

川崎「あ、私は川崎s……は?」
   ↓
沙希「あ、私は川崎s……は?」  に変更オネシャッス

-第二試験鎮守府執務室-


平塚「まさか川崎までやっていたとはな……」

沙希「こっちだってビックリですけど」

八幡「世間は狭いな……」

平塚「あのクソじじい、私の生徒だってのに連絡もしてこなかったぞ」

沙希「ああ、それは私が言わないように口止めしたんですよ」

平塚「なにぃ?」

沙希「先生に言ったら100%許可貰えないと思ったんで」

沙希「むしろこいつがやってることにビックリだけど」

八幡「うるせー、拒否権がねぇんだからしょうがねぇだろ……」

沙希「どうせ仕事してないんでしょ」

八幡「し、してるし?」

沙希「例えば」

八幡「書類見たり、サインしたり?……」

沙希「ほら」

平塚「まったく、高校生に軍務をやらせるとはなにを考えてるんだ……」カチッ……スパー

沙希「ここ、禁煙ですけど」

平塚「こんな時ぐらい許してくれ」

沙希「小さい子とかいるんで」

八幡「お前って結構世話好きだよな……」

沙希「う、うるさい///」

平塚(チッ)

八幡も白軍服着てるのか
それとも制服のままなのかどっちだ?

>>195

説明が足りませんでした、仕事中は第二種軍装の設定です!

八幡「まあお互い頑張るしかねぇだろ」

沙希「なんかアンタに言われるといい気がしないんだけど」

八幡「ひでぇな」

八幡「お前みたいなブラコンはこういう仕事嫌でもやらなそうだけどな」

沙希「アンタのほうがブラコンだろうがッ」

八幡「まあそうですけど」

沙希「それなりに給料もいいし」

八幡「そうなのか?」

平塚「あ、そうえば、比企谷宛に給料明細着てるぞ」スッ

八幡「行く前に渡してくださいよ」スッ

八幡「まあ、高校生にやるぐらいのお金なんざ気がしれてますけどね」ガサッ

八幡「……」

平塚「どうした?」

八幡「これ、桁が二個ほど間違えてません?」スッ

平塚「どれ……なっ!?」

八幡「なんだよこの額……人生イージーじゃねぇか」

平塚「教師の年収を有に超えてる……」

川崎「命懸けの仕事なんだからこんぐらい普通じゃないの」

八幡(あれ? これって専業主夫よりよくねぇか……)

八幡(それなりに仕事をやれば国家公務員以上の給料が貰えて三食住まい付き……)フッフフフフ……

川崎「アンタ何笑ってんの……」

八幡「笑ってねぇよ……(なんか悪くない気がしてきた)」

ブラコン・・・?

-第一試験鎮守府-


八幡「帰ったぞ」

曙「遅かったじゃないクソ提督」

夕張「おかえりなさい」

不知火「司令、なにかいいことでもありましたか?」

八幡「い、いや別に」

島風「ごはんできてますよー!」

八幡(しかも任務や出撃をこなせば報酬や手当が多く出るみたいだな)フフフ……

望月「どうしたの」

八幡「よし、明日からバンバン仕事をやるぞ」

叢雲「明日は非番だけど」

夕張「どうしたの提督……」

>>201
シスコンでした(´;ω;`)

-日曜日-

鈴谷「提督~起きろー」

八幡「あぁ……」

鈴谷「ほらほら」

八幡「今日は非番だろ……」

鈴谷「今度の休日にどっか連れてく約束したじゃーん!」

八幡「ばっか、非番と休日はチゲぇよ、あれはおまえが無理やりだろ……」

鈴谷「どっか連れっててよー!」ユサユサ

八幡「明け方まで仕事でつらい、ゆっくりさせろ」モゾモゾ

鈴谷「……そっかぁ、分かった」

八幡(……はぁ)

鈴谷「起こしてごめんね提督」

八幡「準備するから待ってろ」ムクッ

鈴谷「!」パァ

鈴谷「あざ~っす!」



八幡「お前らって外出ていいのか?」

鈴谷「提督の同伴があれば許可書なしでいけるよー」

八幡「そうか」

鈴谷「どこ連れてってくれるの」

八幡「そのへんブラブラ」

鈴谷「なにそれー」

八幡(せっかくの休息が……)

曙「どっか行くの?」

八幡「コイツと約束しちまってな、ちょっと外を回ってくるんだよ」

曙「ふ、ふーん」

鈴谷「曙も来たかったー?」

曙「そ、そんなわけないないでしょ!」スタスタ

鈴谷「あっちゃー……」

-ショッピングセンター-


鈴谷「おぉー……」

八幡「少しは落ち着け」

鈴谷「鈴谷こういうところ始めてなんだよねー!」

八幡「そうか」

八幡(女子と2人でお出かけとかドキドキするだろうが)

鈴谷「提督! あそこのお店行ってみたい!」

八幡「女性物の服屋に男が行くってハードル高いんですが」

鈴谷「いいじゃ~ん!」

八幡「だめじゃーん、あと外では提督ってやめませんか」

鈴谷「そうだね、んー……八幡行こうよ!」

八幡(名前で呼ばれてドキドキしてます)

鈴谷「行こうよー!」

八幡「勘弁してくれよ、外で待ってるからいいだろ」

鈴谷「いーいーかーらー!」ズルズル

八幡「チカラツエー」ズルズル



鈴谷「これってどう!」バッ

八幡「うわーかわいいー」

鈴谷「ちゃんと言ってよー!」

八幡「どれでも似合うからいいだろ」

鈴谷「そ、そうなんだ」スッ

八幡(マジで試着を待っているときの周りの視線が痛い……)

鈴谷「買い物って楽しいねー!」

八幡「そーかよ」

鈴谷「鈴谷、次はあそこ!」

八幡「 」

鈴谷「どうしたの八幡」

八幡「ばっか、あんなところ入ったら俺が捕まるだろうが」

鈴谷「いやいやないって」

八幡(ランジェリーショップはマジでまずい、いろいろまずい)

鈴谷「いーくーよぉー!」ズルズル

八幡「お、おい! まじでやめろ!」



結衣「えっ、ヒッキー」

八幡「え」

八幡(た、助かった……、いやまずいだろ)

雪乃「あら、目が腐っている人間がいると思ったら比企谷君じゃない」

八幡「よ、よう」

結衣「ヒッキーこんなところで何してんの? その子は?」

鈴谷「ちーっす! 鈴谷っていいまーす! よろしくぅー!」

雪乃「雪ノ下雪乃よ、比企谷くんとは同じ部活の仲よ」

結衣「由比ヶ浜結衣だよ、ヒッキーとは友達だよー」

八幡(友達か……)

雪乃「それで、比企谷くんはなぜここに?」

八幡「買い物に付き合ってんだよ」

結衣「か、買い物に付き合ってる?」

雪乃「あら、それは付き合ってるのではなく無理やり引き連れている間違いじゃないのかしら」

結衣「ヒッキー無理矢理とかマジでキモい!」

雪乃「そうね、これ以上は犯罪行為になるからやめたほうがいいわよ、比企谷君」

八幡「俺は常習犯かよ」

鈴谷「……」ムッ

雪乃「それで、鈴谷さんとの関係はなんなのかしら」

八幡「え、えっと(親戚は無理がある……全然似てないしな、友達は論外だろ……)」

鈴谷「付き合ってるの」

結衣「え?」

雪乃「え? それはどういうことかしら」

八幡(な……)

鈴谷「だーかーら、鈴谷と八幡は彼氏彼女なの!」

結衣「う、嘘でしょヒッキー?」

八幡「いや、あn」

鈴谷「昨日だって一緒にご飯食べて朝も起こして、一つ屋根の下なんだからねー! ね、八幡」ギュッ

八幡「は、えっ……」

鈴谷「行こっか、八幡」ズルズル

八幡(チカラツエー)

雪乃「 」

結衣「 」

八幡「おい、なんであんな紛らわしいこと言うんだよ」

鈴谷「だってそれ以外に説明できないじゃん!」

鈴谷「それにちょっとムカついたしー」

八幡「?」

鈴谷「昼ごはんでも食べよー八幡」

八幡(明日学校いきたくねー)

鈴谷「ハンバーガーってやつ食べてみたかったんだよねー鈴谷!」



鈴谷「おぉ~! ここがゲーセンかぁ!」

八幡「あんまりウロチョロすんなよ」

鈴谷「これこれ! これやってみたかったんだよね!」

八幡「ああ、プリクラだな、なんでもリア充の間では聖地とも言われているほどでその影響力は」

鈴谷「はいはい入るよー」ズルズル

八幡「操作分かるのかよ……」

鈴谷「大丈夫大丈夫」

八幡「そうやって言う奴に限って大丈夫じゃねぇんだよ」

 パシャッ

鈴谷「あっ! 撮ちゃった」

八幡「ほらみろ……」

鈴谷「ほらほらなんかポーズ!」

八幡「え、ちょっ」

 パシャッ

鈴谷「次々ー!」ギュッ

八幡「お、おい!」

 パシャッ





鈴谷「楽しかったー!」

八幡「なんで俺だけに落書きしてんの? いじめなのこれ?」

-鎮守府-

鈴谷「八幡」

八幡「もう鎮守府だろ」

鈴谷「提督」

八幡「なんだよ」

鈴谷「今日はありがとね」ニコッ

八幡「お、おう」プイッ

鈴谷「んじゃ開けますか」

 ガチャッ

鈴谷「たっだいまー!」

八幡が勤務している鎮守府はめんどくさいので第一試験鎮守府じゃなくて鎮守府って書きます

コロコロ変えてしゃーせん!

鳳翔「ご飯はもうすぐできますよ」

鈴谷「おぉー」

夕張「どうだったんですか? 外は」

鈴谷「すっごい楽しかったよ!」

熊野「何をしたんですの?」

ワイワイワイ……


八幡「……」


鈴谷「あ、プリクラとったんだけどさー」

アハハハ ウフフフ 


八幡「はぁ……」

榛名「随分とお疲れですね、お茶をどうぞ」

八幡「お、おう」ズズズ

榛名「外の世界いいものなんでしょうか?」

八幡「別に、いちいち周りに合わせたり気を使わなきゃならないからな……」

榛名「フフ……」

八幡「いいものでもねぇよ」

金剛「テイトクー! 鈴谷だけずるいデース、私も今度連れっててヨー!」

夕張「私も!」

島風「行ってみたーい!」

榛名「榛名も御一緒したいです」

曙「わ、私は別に興味ないわよ」

夕張「とか言って~」ツンツン

曙「や、やめなさいよ!」

八幡「勘弁してくれ」

鳳翔「ご飯できましたよ」

-月曜日-

-総武高校-


八幡「……」

結衣「……」チラチラ

沙希「……」チラチラ

八幡「なんかすごい視線を感じるんですが……気のせいですよね」


-放課後-


平塚「比企谷、川崎は話があるから残ってくれ」





比企谷「で、なんすか話って」

川崎「手短にしてください」

平塚「新日本海軍から連絡があった、今日の夜に艦娘について発表するらしい」

比企谷「随分と急っすね」

川崎「それで、その報道をするとして、あの娘たちについての立場は理解されるわけ?」

平塚「それはなんとも分からん、とりあえず艦娘について発表するそうだ」

比企谷「鎮守府の場所や俺たちについても報道されんすか?」

川崎「報道が押し寄せて仕事どころじゃなくなるよ」

平塚「未成年の提督選別については説明されるが、提督の詳細や場所は発表しないぞ」

比企谷「それでもマスコミは何が何でも探してくるでしょうね」

平塚「新日本海軍は艦娘の詳しいことについては報道規制をおこなって、それに違反したものを処罰するらしい

川崎「あんな千葉にでかいコンクリートに囲まれた施設を造ってる時点でバレバレでしょ」

八幡「時間の問題だな……」

川崎「前のアンタだったら何がなんでもこの仕事を辞めそうだけど」

八幡「は、こんな大金が貰えてほかの子が仕事をして、三食住居付きの仕事なんてやめれるかよ」

八幡(あいつらを置いて辞めれるかよちくしょう……)

川崎「まあ、そういうことにしとくけど」

平塚「話は以上だ、帰っていいぞ」

八幡(今日、奉仕部行くのはめんどくさそうだから帰ろう)

川崎「奉仕部いかないのアンタ」

八幡「今日はいいんだよ」

川崎「ふーん」

八幡「……」

八幡(あれ? 思ったらなんか川なんとかさんと二人で帰ってねぇか?)

川崎「……」チラッ

八幡(この空気どうにかしてくれ)

川崎「アンタの鎮守府ってどこにあんの?」

八幡「自転車で三十分もかからん」

川崎「ずるい、代わって」

八幡「やだよ」

川崎「この仕事、怖くないの?」

八幡「あ? なんでだよ、こんなに金がもらえる仕事なんざそうそうねぇだろ」

川崎「いつ死ぬか分からないでしょ」

八幡「どうせ、深海棲艦が攻めてきたらどこに居ても死ぬ」

八幡「第一、艦娘がいるから守ってくれる」

八幡「ほとんど何もしないで大金が入る、必要経費でいろいろ買える」

川崎「なんか、アンタらしいね」

八幡「なんだよ……」

川崎「別に」

>>1デース。ぼちぼち書いていくデース!

-鎮守府-

八幡(執務室で革張りの椅子に腰をかけて、紅茶を飲みながら仕事をしている俺ってイケメンじゃね?)フッ

叢雲「なに悟ったような顔してんのよ……」

八幡「そこはスルーしろよ」ギシッ

叢雲「明日の建造なんだけど」

八幡「うぬ」ズズズ

叢雲「空母を建造するから」

八幡「了解だ」コクッ

叢雲「似合わないからやめなさい」

八幡「やって後悔したわ、ちくしょう」

島風「提督ー! もうすぐ発表!」

叢雲「行きましょう」

八幡「ここで見てもよくね?」

叢雲「黙って来なさいよ」



平塚「来たか」

政府『日本国民の皆様、及び諸外国の皆様に重大なお知らせをいたします。』パシャパシャパシャ!

政府『我々、人類は古き時代から海と共存し、生活の糧としてきました。』

政府『しかし、深海棲艦という謎の生命体に我々人類は海から淘汰され』パシャパシャ

政府『海上航路は壊滅し、貿易は愚か、エネルギーの補給もままならない状況となっております』

政府『従来の兵器では全くもって深海棲艦に通用せず、撤退をせざるを得ないのが現実です』

政府『しかし、我々、日本政府は新たに深海棲艦の力に対抗が出来る新日本海軍の設立を致しました』パシャパシャバシャバシャ!!!

タイコウ!? バカナッ! スイマセーン!

政府『深海棲艦に対応できる武力、それを艦娘といいます』バシャバシャバシャ

―――
――



政府『このように決定いたしました。 艦娘の公開戦闘は明日としていただきます。以上が日本政府からの発表となります』

パシャパシャパシャ!!パシャパシャ!!パシャ!! フザンケンナー シンカイセイカントオナジジャナイカ! ウソダロ!!

比企谷「猛烈なアンチだな」

夕張「各種の、情報掲示板や動画サイトは大荒れでしょうね」

平塚「公開戦闘で艦娘の力を観てもらわんと収まらんな」

-次の日-

-鎮守府-


平塚「やはり、今日の公開戦闘は大きな話題を呼んでいるな」

比企谷「そっすね、どうやら国民のほとんどは排他主義じゃなさそうですね」

平塚「今は艦娘に頼らなければいけないと実感したんだろう」

比企谷(まるで宗教、深海棲艦という驚異を前に人類は唯一それに対抗できる艦娘に一種の敬虔心のようなものを抱いてる……)

平塚「一部の国民には排他主義者やむしろ、艦娘の容姿から過保護な連中までいる」

比企谷「最悪な状況に落ち込まなかっただけマシですよ」

平塚「日本は九十九神という考えや、従来のアニメ文化による擬人化は一部の層にも受け入れられていたのも大きいだろうな」

比企谷「コアなファンが増えなきゃいいんすけどね」

平塚「既に表には数人の報道関係者が張り込んでるぞ」

比企谷「捕まりたいんすかね……」

平塚「マスコミはそういうもんだろ、明日は念のために裏門から学校に出てくれ提督どの」

比企谷「分かりましたけど」

金剛「ハーイ二人共、ティータイムにしまショー!」コトッ コトッ

平塚「おぉ、ありがとう」

比企谷「ん……」ゴクリ

比企谷(うまいな、雪ノ下よりもうまいんじゃないか)

平塚「美味しいな、紅茶についてよくわかってるんだな」

金剛「biscuitもありマース!」

比企谷「これクッキーじゃね?」

金剛「NoNo! アメリカではこれをcookieだけど、イギリスではbiscuitって呼ぶデース!」

平塚「そうなのか、おぉ、うまいな」

金剛「アメリカのbiscuitはイギリスのscone(スコーン)に近いネー」

比企谷「へぇ……」

金剛「元々、biscuitはフランス語のビスキュイから来てマース、サブレーとか有名デース」

平塚「詳しいな」

比企谷(サブレー? 由比ヶ浜は自分の犬にビスケットの名前をつけてんのかよ)

どうして急に八幡じゃなくて比企谷になったんだ?

>>236

うわああああ完全に間違えました(´;ω;`)

間違えたところを再度投下


八幡「猛烈なアンチだな」

夕張「各種の、情報掲示板や動画サイトは大荒れでしょうね」

平塚「公開戦闘で艦娘の力を観てもらわんと収まらんな」



-次の日-

-鎮守府-


平塚「やはり、今日の公開戦闘は大きな話題を呼んでいるな」

八幡「そっすね、どうやら国民のほとんどは排他主義じゃなさそうですね」

平塚「今は艦娘に頼らなければいけないと実感したんだろう」

八幡(まるで宗教、深海棲艦という驚異を前に人類は唯一それに対抗できる艦娘に一種の敬虔心のようなものを抱いてる……)

平塚「一部の国民には排他主義者やむしろ、艦娘の容姿から過保護な連中までいる」

八幡「最悪な状況に落ち込まなかっただけマシですよ」

平塚「日本は九十九神という考えや、従来のアニメ文化による擬人化は一部の層にも受け入れられていたのも大きいだろうな」

八幡「コアなファンが増えなきゃいいんすけどね」

平塚「既に表には数人の報道関係者が張り込んでるぞ」

八幡「捕まりたいんすかね……」

平塚「マスコミはそういうもんだろ、明日は念のために裏門から学校に出てくれ提督どの」

八幡「分かりましたけど」

金剛「ハーイ二人共、ティータイムにしまショー!」コトッ コトッ

平塚「おぉ、ありがとう」

八幡「ん……」ゴクリ

八幡(うまいな、雪ノ下よりもうまいんじゃないか)

平塚「美味しいな、紅茶についてよくわかってるんだな」

金剛「biscuitもありマース!」

八幡「これクッキーじゃね?」

金剛「NoNo! アメリカではこれをcookieだけど、イギリスではbiscuitって呼ぶデース!」

平塚「そうなのか、おぉ、うまいな」

金剛「アメリカのbiscuitはイギリスのscone(スコーン)に近いネー」

八幡「へぇ……」

金剛「元々、biscuitはフランス語のビスキュイから来てマース、サブレーとか有名デース」

平塚「詳しいな」

八幡(サブレー? 由比ヶ浜は自分の犬にビスケットの名前をつけてんのかよ)

八幡(確かにビスケットぽいな、色だけ)

金剛「テイトクー」ズイッ

八幡「な、なんだよ」

金剛「紅茶セットや茶葉をもっといいものにしたいデース」

八幡「必要経費で落とすことを許可する」

金剛「やったデース! Thank you very much!」ギュッ

八幡「紅茶、紅茶溢れるからやめろ(興奮しちゃうだろうが、全くけしからん!)」

平塚「楽しそうだな比企谷」ピキッ

八幡「気のせいですよ先生」

叢雲「楽しそうね随分と」

金剛「叢雲も紅茶飲みまショー!」

叢雲「今はいいわ、それと空母2人を連れてきたわ」

八幡「建造するとかいってたな」

翔鶴「翔鶴型航空母艦一番艦、翔鶴です。 よろしくお願いしますね」

瑞鶴「妹の瑞鶴です。よろしくね!」

八幡「お、おう」

平塚「よろしく頼むぞ」

金剛「ティータイムにしまショー!」

瑞鶴「おいしそー!」

翔鶴「瑞鶴、あまり騒がしくしてはだめよ」

瑞鶴「翔鶴姉も食べなよ!」

金剛「ドウゾー!」

八幡(馴染むのはえーよ)


投下終了なら終了ってアナウンスが欲しいわ

酉を付けよう

次の日-

-総武高校駐輪場-

八幡(個人的には水曜日が一番だるい……)キィィ

川崎「ちょっとアンタ」

八幡「お金持ってないんで」

川崎「何言ってんの」

八幡「なんだよ」

川崎「艦娘のことについてマスコミも必死に情報を掴もうとしてるから気をつけなよ」

八幡「分かってるよ」

川崎「ならいいけど」スタスタ

結衣「あー!ヒッキー!」

八幡「なんだよ朝から」

結衣「今日こそは部活に来て説明してよね!」

八幡「なんのだよ」

結衣「鈴谷ちゃんについて! 本当に彼女なの!?」

八幡(ほかの言い訳を考えてなかった)

結衣「ねえ!」

八幡「いや彼女のわけねぇだろ……」

結衣「ちゃんと目を見ていってよ!」

平塚「こらお前らさっさと教室にいけ」

八幡「だってよ」

結衣「ちょっとヒッキー!」

平塚「はい座れー」

>>246

しゃーせん……今度からそうするように気をつけまする……

>>247
酉の付け方がイマイチよくわからないのでちょっと実験してみますぅ……

たまに日本語が不自由なのが気になる

彼女「の」わけ→彼女「な」わけ

>>256
ご指摘ありがとうございます(´;ω;`)

>>256
> いろははロッカーを開けると、ガサガサと漁り、白い下着を取り出した

読点片方要らね

> いろはは八幡に近づくと、スボンのチェックを下げて、トランクスを脱がす。

ズボンのチャック
後ろの読点要らね

> そして手に持っていた雪ノ下の下着を押し付けセンズリを始め、いろはは八幡とキスをして舌を絡ませる

「八幡のペニスは勃っていた」って描写をはさんでいるのに「そして」で繋げるのはおかしい
「センズリを始め」はおかしい、「八幡のペニスに押し付けて擦り始め」とかそういう感じになるはず
「センズリを始め、」の読点の後に「いろはは」は要らね

> 八幡のペニスを、いろはは下着を膝の所まで降ろし、陰部へと擦り付ける

「八幡のペニスを」と「いろはは下着を膝の所まで降ろし」を入れ替えて後ろの読点は要らね

> 女子達の会話がなければペニスが擦れる音で、近くにいる人に気づかれる可能性があったが、今は大丈夫なようだ

「会話がなければ」の後に読点入れて「擦れる音で」の後の読点は取る
「会話がなければ~、今は大丈夫なようだ」がよくない
「ペニスが擦れる音で近くにいる人に気付かれる可能性があったが、女子達の会話に紛れて誰も気付かないようだ」とか

> その後、八幡はいろはの手コキでイキ、また奉仕部でおもわず雪ノ下の下半身を凝視した為に、雪ノ下の毒舌を帯びることになるが、それは別のお話。

毒舌を浴びる
「手コキでイキ、また奉仕部でおもわず~凝視した為に」
文章の流れがおかしい
「その後、いろはの手コキでイッたり、奉仕部で無意識に雪ノ下の下半身を凝視していた為に毒舌を浴びたりすることになるが、それは別のお話」

> 八幡は生徒会室の戸を開けると、全裸の状態で、犬耳とアナルに尻尾型のを入れ、首輪をしてリードを持ち、まるで散歩して欲しい犬のようにしているいろはすの姿があった。

「八幡は」で書き出すなら「いろはの姿を見た」みたいに終わらないとおかしい
もしくは、「八幡が戸を開けるとそこにはいろはすの姿があった」
「犬耳とアナルに尻尾型のを入れ」は「犬耳をつけてアナルに~」ならおかしくはない

「基本の文章を組み立てた後で、前後を読点で挟んだ修飾を入れる」スタイルのせいで不要な読点が多い

>>261
中卒かな?

ガヤガヤ

平塚「今日は転校生を紹介するぞ」

マジデー キタイッショ オォー

平塚「入ってこい」ガラッ

スタスタスタ……

八幡「 」

川崎「 」

鈴谷「ちーっす! 千葉鈴谷っていいまーす!」

青葉「どもっ! 千葉青葉ですぅ!」

結衣「あっー!!」

オーオオー カワイイー スゲェー ユイドウシタシ

平塚「二人は親戚関係らしい、みんな仲良くしてくれ」

八幡「 」

川崎「 」

結衣「 」

鈴谷「結衣ちゃんちーっす!」

結衣「や、やっはろー……」

優美子「あいつと知り合い?」

結衣「ま、まあ……」

鈴谷「♪」スタスタスタ

八幡(おいおいおいおいどういうことだよ、こっちくんな!)

鈴谷「ちーっす! 八幡♪」

八幡(……もうやだ)

エードウイウコト ヒキタニコンパネェ ヤバクネェ ウソ

文章が変でしゃーせん……(´;ω;`)

名前に#○○○(○は適当に漢字か数字)を入れるといいよ
私は仮面ライダー555からとってる

>>267

やってみますぅ!

テスト!

-HR後-


川崎「ちょっとアンタきな!」

青葉「え、ちょっ!」

川崎「そこの二人も」

鈴谷「えー……」

八幡(あんまり騒ぎ立てるんじゃありません)

川崎「ほら」グイッ

エーナニアレ! ドウイウコト?

結衣「……」


体育館


八幡「なにこれなんで体育館裏なの」

青葉「これがカツアゲ!」

鈴谷「鈴谷、初体験!」

川崎「冗談言ってないで説明してくんない?」

八幡「なんも聞いてねぇんだけど」

川崎「こっちもだよ」

青葉「ちょっとサプライズでもしようかと思いまして……」

川崎「バレたらどうすんのさ」

鈴谷「よく分かんないけど、上からの命令なんだよねー」

八幡「命令?」

鈴谷「もしもの時に備えるんだってさー」

川崎「ボディーガードってこと?」

青葉「そういうことです! ここが学校ですかぁ~」パシャパシャ







川崎「緊張感がなさすぎない?」

鈴谷「通常兵器で鈴谷は倒せないよ」

八幡「そうじゃねぇよ」

鈴谷「?」

八幡「上からは艦娘のことは隠すように言われてんだろ?」

鈴谷「うん」

八幡「それなのに俺らに絡んでたら怪しまれるだろ」

青葉「艦娘ってバレなきゃ大丈夫じゃないですかー」

八幡「そういうのは直にバレるんだよ」

鈴谷「いいじゃ~ん! 提督と鈴谷は恋人設定でしょ!」

川崎「こっ!?」

八幡「おいやめろ、面倒くさいことになる」

鈴谷「え~」

青葉「ちょっとそれについて詳しくお願いします!」

八幡「艦娘については世間に公表はしたが、完全に受け入れられたわけじゃねぇからな……」

川崎「実際に傍にいる状態だと、どうなるか分かんないね」

鈴谷「結衣ちゃんには恋人って言ったけど」

八幡「冗談って言ってくれ」

鈴谷「えー」

八幡「親の友達の娘ってことでいい」

川崎「アンタもいいね」

青葉「はーい」

八幡「1時限目始まるから戻るぞ」





-放課後ー

鈴谷「八幡、かえろー」

八幡(目立つからやめろ)

結衣「ヒッキー部活!」

八幡「いやちょっと今日も」

鈴谷「八幡と鈴谷はこれからデートでーす!」

八幡「チゲぇよ」

鈴谷「でも、帰る方向は同じでしょ」

結衣「ヒッキー本当に」

八幡「チゲぇよ」

川崎「うっとしい」

青葉「そんなこと言わずにー!」

結衣「部活来てよ……」

鈴谷「……部活行こう!」

八幡「え?」

鈴谷「部活って興味あるかもー」ギュッ

八幡「お、おい」ズルズル

結衣「まってヒッキー!」ギュッ

八幡「おま!?」ズルズル

お休みします(´・ω・`)ノ

>>262
俺も「~の訳がない」という表現がおかしいとは思わないな。
「~な訳がない」は、断定の助動詞「なり」の連体形「な」が前後の名詞と結びついているのに対して、
「~の訳がない」は、格助詞の「の」が前後の名詞と結びついた表現というだけの違いに過ぎないでしょ。
もっとも、「なり」の連体形「な」は変則的な音変化をしているらしいから、前に名詞を取るのならば、
公的な書面では「名詞+の訳がない」の方が無難だと思うけど。
少なくとも俺は訴状や準備書面で「名詞+な訳がない」という表現は使ったことはないよ。

それではぼちぼち投下します!

-奉仕部-


鈴谷「ここが部室かー」ガラッ

雪乃「あら? あなたは確か」

鈴谷「ちーっす! 雪乃ちゃんだっけー」

雪乃「それにその制服」

結衣「あたしのクラスに転校してきたんだよゆきのん」

八幡「……」

結衣「それに彼女ってのも冗談だったってさ!」

雪乃「そう、私にはどうでもいい事なのだけれど」

鈴谷「ふ~ん」

雪乃「なにかしら、鈴谷さん」

鈴谷「べっつにー」

八幡(なにこの空気)

鈴谷「それじゃあ、八幡帰ろっか」

結衣「え!」

雪乃「鈴谷さん、そこにいる目の腐った男は部員なのだけれど」

八幡「せめて名前で言ってくれ」

鈴谷「鈴谷と八幡は用事があるんで~す」ギュッ

八幡「おいこら掴むな」

雪乃「私はここの部長として部員を部活に参加させる義務があるわ」

鈴谷「この部活ってそこまで拘束する部活だったの? 八幡」

八幡「いや、由比ヶ浜はちょいちょい抜けてるが」

雪乃「……」ジロッ

八幡(おいなんだよ、睨むなよ)

鈴谷「んじゃ、いいよねー」

鈴谷「鈴谷と八幡は帰ってやることがいっぱいあるんでーす! にししっ」

結衣「や、やることがいっぱい!?」

八幡「誤解を生む言い方はやめろ、あと反応すんなビチヶ浜」

結衣「ビッチじゃないし! まだs……何言わせようとしてるの!変態!」

鈴谷「んじゃいこー」ギュ

結衣「ヒッキー!」

八幡(チカラツエー)ズルズル

八幡「ちょ、おいこら、いろいろと誤解をされてんじゃねぇか」ズルズル

鈴谷「はーやーくー!」




-鎮守府-



平塚「すまなかったな、急なことで連絡を忘れていた」

八幡「勘弁してくださいよ」

鈴谷「学校楽しかったー!」

夕張「羨ましいですね」

島風「学校行ってみたーい!」

榛名「楽しそうですね」

望月「面倒くさいだけだけどなぁ」

初雪「部屋にいた方がまし……」

-夜-


八幡「ふぅ……」

瑞鶴「提督さん、なにしてんの?」

八幡「風呂から戻る最中」

瑞鶴「ふーん」ジロジロ

八幡「なんだよ」

瑞鶴「提督さんってさ、あんまり提督って感じがしないよね」

八幡「嫌味か」

瑞鶴「違う違う、固くなさそうだから喋りやすいってこと」

八幡「そーかよ」

瑞鶴「提督さんって、分け隔てなく接してくれるよね」

八幡「なんだよいきなり、なんか裏でもあるのか」

瑞鶴「ないって」

瑞鶴「本部のことは知らないけど、叢雲ちゃんが言うには怖がったり粗末に扱ってくる人とか多かったらしいよ」

八幡「あらゆる環境に適応できるからな俺は」

八幡「それに俺は差別はしない、差別をする程距離が近い人間はいなかったからな」

八幡「差別なんてもんは自分の立場を誇示するためだけにやる行為だ」

八幡「そんなことをすれば、いつか自分にツケが回ってくる、そんなリスクがある行為を俺はやらんだけだ」

瑞鶴「アハハ、提督さんって結構、面倒くさい性格」

八幡「悪かったな」

瑞鶴「別に嫌いじゃないよ」

瑞鶴「提督さんもこの鎮守府も」

八幡「……」

瑞鶴「提督さん、瑞鶴たちはこのまま一生戦い続けるのかな」

八幡「本部から使われる限りそうだろ」

瑞鶴「そっかぁ」

八幡「……」

瑞鶴「いつか、瑞鶴も死んじゃうのかな」

八幡「……っ」

瑞鶴「ごめんね提督さん、また明日ね」スッ




八幡「……」

-執務室-


八幡「……クソ」

叢雲「どうしたのよ」

八幡「別に」

八幡「……」カキカキ

八幡「……」ピラッ

『南西諸島海域出撃案』

八幡(新日本海軍は何を考えてんだよ)

八幡(すべての深海棲艦を駆逐するのは不可能だ……それなら)

八幡(自国に関係している海上貿易路での監視をすることで貿易を安定させるだけか?)

八幡(違う、それだけじゃない)

叢雲「なんて顔してんのよ」

八幡「んだよ」

叢雲「コーヒーを入れたわ」コトッ

八幡「ん」ズルズル

叢雲「この資料はやっといたわ」

八幡「おう」スッ

八幡(唯一、深海棲艦に対抗することができる武力を持った日本……)

八幡(これを利用するわけがないだろうな)

八幡(アメリカの立場を日本が交代させる気か? それとも別の何かをするつもりとか)ズズズ

八幡「……」グイッ ドバァ

叢雲「なんで、コーヒーの中にさらにマッカンを入れてんのよ……」


        |    ||       ||

        |    ||  ,,,      ||   
        |    .Ω,,(#)    .Ω,,       ビシッ
        |   /;ω(;;)'ヽ   /;.。@゙/(从///   .γ´⌒\
        |   |;':':;,;;,;;,;|;  |;':':;, ,;;)(   て.   /       \
        |   'ー-;;-'‐;;´;  'ー-;;8''゚ '\ゝ 彡 / ビシーッ!!
        |____;_;`__;,____8___ヽ   ∩∧__∧
       /     ; ポタポタ…  8     \((((・ω・#) チャーハンのサイドメニューに
     /    ,:;∵;'::`;      8      ヾミ⊃  ) 小籠ぽう作るよ!
    /                         |   ヽ
  /                           し ⌒ヽ,)

 \i、"ゞ/( _ 人 ,;从ノ" i、;;::.\メラメラ                      /
)ヾ ノ  从 ,,:;:''  ,; ;, ,;., ’.∠ たすけてぽぉおおおおおおおおお!! >
    \          /./_たすけてぽぉおおおおおおおおお!!\

  | \   | ̄ ぶたごや  ̄| _| : : ̄ / /∨| /W\  /\|  \  .|  ̄
:. ,: |::: : |  |::::| ̄ ̄| ̄ ̄ '. : :::::::|   //    |/    \/       \|
,)ノ',|::: : |  | ,;' ,;ノ!、从 ゙'! | .::::::|

ノ;ノヾ;, ., ( _ 人 ,从ノ" i、  i  :::::::| (:
(. ,.( ,;  /     _,,..,,,,_::::|.:从, ボーボー
人:. ヾ,、 (.    ./ ;ω;ヽ    ,;;'人,,ノ

 (;. (::,  ,)::.   l      l ;,、 ,;ノノ .:;.(
、 ヽ;,:.;):,パチパチ `'ー---‐´ ,.:;(゙:  ,.:.人
从ヾ;. '',人ヾ,´         ,ノ (,.ノ,、ヾ , .,;ノ

;;''')ヽ);;;;;;;,,,,,,)ソ''⌒;;)⌒;ソ.( ,;. ,:ノヾ; . ,;) ,、, 从 メラメラ

見つけ次第殺せ♪

        彡(^)(^)                    |
       /´   と   ギャアアアッ           |
 グイッ /       、 ``;’ ´           |
    | |彡(´。ω゚`) 、`・、:,;:',;:",         |
  彡 U⊂⊂   ⌒;;:+*+;・';⌒つ∽∽∽∽∽|

        `ー''",:;,*∞o;、''‐'Uー’         |
         |  |, . ´, ..,; +;,,`、8o         |
            ブヂヂヂヂィッ


          タスケテポォ...    オウチニカエシテポ...

  |    ||         ||       ||         ||  
  |    ||          ||       ||          ||    
  |    .Ω,,       .Ω,,      .Ω,, ,      .Ω,,      
  |  ./:::ω,*;ヽ    / ;ω;#ヽ   /;ω。;;ヽ   /。,q,,。ヽ  
  |  '''';;''||'';' '';    l  メ;;;  l   l,  ,;8';'; ;l   l (;;;;;) l   
  |  `  V       `'ー---‐´    `' '';;8 ;'''´     'ー--;-‐´   
  |_____;_;_______________8;;_________ ;;____

/     ; ,;;,, ,,  …  ,, ;,       8
    ,:;∵;'::`;    ,,::####;;,,      ;∞∞'   ,,,;;;;;;;;;,,,,,
              '''''';;;;;;''゚''            ''';;;;;;;''''

                     
      ∧_∧  と、いうわけでここはぽをぶっ殺すスレなんよw

      ( *・ω・) どんどんぽをぶち殺すんよwwwwwwwwww
      (    )                        (*゚д゚)ノ 豚が足りねぇぞw
      |  |  |                        ノ(_(   持ってこいwww
      (__)_)                        ( ( 
 死にたくないぽぉぉ!ママーッ!ママーッ!

 今だ

 一匹残らず殺せえええええええええええええええ
      __
     ミ__|  ドガッ
  ∧,,∧  /
  ( #´゚ω゚)/   川  ゴスッ
 と    つ==| |    ボコッ  タスケテポォォォォォォ

   Y /ノ    人_」
    / )    <  >__,,..,,,,_   ゲシッ
  _/し' //. V. ;;; ;д゜:ヽ ; ; ;; ,;  グチャッ
 (_フ彡       ;'' ;つ ;;  ,;つ
           `'ー---‐´

      | ̄ ̄ |   まんまと引っかかったなデブ共wwwwwwwww
      |   __|  逃がすなww
    _|___|_        
      (#・∀・)               .+∵        __,,..,,, ’,
    と⌒     て)   从    ≡≡ ≡≡≡≡_─_─/;;#);ω゚:ヽ
─=≡ (  ______三フ<  >≡≡  ≡≡≡ ≡_─_─ ,;;,;;#)メ  ノ

 ─=≡ )  )     V                    :`'ー-8-‐´
 ─=  レ'                          ∞∞∞'  ドチャ

 ぽを殺すよ!バラバラにするよ!バラバラにして湯に沈めるよwww

  ∧,,∧         
  (#゙゚'ω゚') ,,,,,,,,,,,,,,,,,, ;,            _,,..,,,,_  
  /   o〓二二二⊃;        ==|三三;;,,Д,゚'ヽ ゲポッ...痛いぽ...
  しー-J ''''''''''''''''''''・,'           / ,;;つ '; つ  体が熱いぽ...助けてぽ...タスケテ...
       チュイィィィン            `ー;',---‐´ 
                         ';;'


            |      ,, _,,..,,,,_         (⌒Y'丶
           |     ./;エ;。;д゚:';; ; ;,,,,''    (__ ⌒)
           |   / l エ ::::::::<    \   ( ` __)
           |___'ーエ_;''''';8______,,..,,,,_     グツグツ
     ─┐/,.,,,,.,,,_   ;;; '',';8 ;, 。。  ./,;メ,Д。ヽ;;,,,_ヾ
   ─┐川 ./ 。;;,;;; ;;'ヽ   _,,;;..,,,,_ ,, ....;;;;;l @;;メ;; っ/ |
    /;‐;;';; .l#,,,q,;,('∞'8'  /,,,'';;Q。',,';, ''"'''';;"''''"''''/  |
  /;‐;;';;;‐;;' ''"''''";;;;'''"_'"'"'..;, ;-# ;,;-  '''''';;;; / ∪ |
 i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄し ̄ ̄ ̄し;;'8' ̄ ̄ ̄''';;∥   /

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 |______________;8'_____ル/   ,.,,,,.,,,_   
/  ,.,,,,.,,,_     ,, _,,;;..,,,,_ ,,   ;;          ./ 。;;,;;; ;;'ヽ,,,   
 ./ 。;;,;;; ;;'ヽ,,,   ;; .,,,,'';;q。',,' ,,;''          l#,,,Q,;,('∞ ,;,, ,,, ,  
  #,,,3.,;,('∞ ,;,, ,,, ,-l..;, ;-# ;,;-,'             `-゚;‐;;';; ;'''∞∞∞'
 `-゚;‐;;';; ;'''∞∞∞  ,, `''';;;-'''-'';´           ''''''';;;;;



  ∧,,∧    ,,,;..
 (;`・ω・)  #);q゚:ヽ⌒) デブを煮込んでデブガラのスープを作るよ!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J           どんどんお湯の温度を上げるよ!

-木曜日-

-総武高校-

鈴谷「マジでー!」

優美子「でしょー」

結衣「マジやばいよね~」

姫菜「このシーンとか最高ォォォ!!」

青葉「まだまだありますよ」ニシシ

八幡(1日でトップカースト入りかよ……)

八幡(まあ、あの性格で好奇心は旺盛だからな)

彩加「あの2人すごいね」

八幡「天使降臨」

彩加「え?」

八幡「なんでもない」

彩加「なかなか、直ぐにクラスに馴染む人ってあんまりいないのにね」

彩加「八幡とあの2人ってどういう関係なの?」

葉山「それは俺も気になるな」

八幡「なんでお前がいるんだよ」

葉山「いいじゃないか、それでどういう関係なんだい」

八幡「別に、親の友達の娘ってだけだよ」

彩加「それにしては随分と仲いいよね」プクー

葉山「確かに」

八幡「向こうが勝手に寄ってくるだけだ」チラッ

鈴谷「ん? 八幡~」フリフリ

彩加「手を振ってきてるよ八幡」

八幡「無視だ無視」

優美子「2人はどういう関係だし」

鈴谷「相思相愛」

結衣「え!!」

鈴谷「冗談でーす」

八幡(マジでやめろ)

葉山「彼女に好かれてるんだな」

八幡「いい迷惑だ」

青葉「話しましょーよ~! さきさき~」

沙希「鬱陶しい!」

八幡(あいつもあいつで大変だな……)






-鎮守府-

-倉庫-

八幡(なんだこれ?……釣竿か)

八幡(……)





-鎮守府-防波堤-


八幡「……」ゴクゴク

八幡(一人でマッカンを飲みながら釣りもいいな……)ザパーン

八幡(……釣りとかよくわかんねぇんだよな)

八幡(とりあえずミミズをつけてみたが)

八幡(釣れねぇな……)



八幡(……)




八幡「帰るか……お!?」ビクビク

八幡「来たか! ……なんか軽い? いや近づいてる?」ザーーー

 ザバンッ

ヲ級「ヲ!」

八幡「 」

八幡(釣りをしたら女の子が釣れた)

ヲ級「ヲ?」

八幡「いや、お前こそ誰だよ……」ヒキッ

ヲ級「ヲ!ヲヲヲ?」

八幡「つ、釣りをしてたんだよ」ビクビク

ヲ級「ヲ」

八幡「いや怖がるなって言われても……」

八幡(なにこれ艦娘の一種なのか? 野良艦娘?)

ヲ級「ヲヲヲ」

八幡「いや冷静になれっていう方が無理だろ……」

ヲ級「ヲ」

八幡「相談っすか……」

八幡(なんなのこの子)

八幡「いや最近疲れてまして」

ヲ級「ヲ」

八幡「いやね、自分の周りの環境が一変しまして」

八幡「今までおかしかった事や理不尽だったことが当たり前みたいになっているんすよね」

ヲ級「ヲヲヲ……」

八幡「そっすよね、俺は上に立てれるような人間じゃねぇし」

ヲ級「ヲヲヲヲヲ」

八幡「そう言われましても……」

ヲ級「ヲヲ」

八幡「そうっすかねぇ……」

ヲ級「ヲ」

八幡「あ、これ飲みます?」マッカン

ヲ級「ヲ?」

八幡「そこを回とって飲むんですよ」

ヲ級「ヲヲ……?」

八幡「そうです」

ヲ級「……」ゴクリ

ヲ級「ヲヲヲ! ヲ!」ゴクゴク

八幡「気に入ってもらえたんで良かったっす」

ヲ級「ヲ!」グッ

八幡「どうも」

ヲ級「ヲヲヲ」

八幡「ノルマっすか?」

ヲ級「ヲヲヲ、ヲヲ!」

八幡「苦労してるっすね……」

ヲ級「ヲ……」ショボーン

八幡「気にすることもないと思いますよ」

ヲ級「ヲ?」

八幡「そうっすね」

ヲ級「ヲヲヲ!」

八幡「いえいえ」

ヲ級「ヲ」

八幡「あ、帰るんすか、俺もそろそろ帰りますわ」

ヲ級「ヲ~」フリフリ

八幡「ありがとうございました」

ヲ級「ヲ」

バシャーン

八幡(海に帰ったぞ)

-執務室-

叢雲「野良艦娘?」

八幡「いるのか?」

叢雲「私も気づいたら海の真ん中で浮かんでいたわ、保護されてない艦娘がいてもおかしくないわね」

八幡(あいつも艦娘だったのか)

叢雲「そろそろ出撃しないといけないわ」

八幡「周辺警備か」

叢雲「そうよ」

八幡「ん……なんつーか、気をつけろよ」

叢雲「どうしたのよいきなり」

八幡「うるせぇ」

ベタ褒めで逆に怖いです(°д°)

-夜中-




八幡「12時か……」

八幡(腹減ったな……この分だと3時ぐらいまでかかるぞ)

八幡「柄にもなく仕事を片付けようと思うなんてな……」カキカキカキ

 トントン

八幡「ん? 入ってこい)」

榛名「提督」

八幡「どうしたんだよこんな時間に」

榛名「執務室の明かりがまだついていたので……」

八幡「あー……、仕事が山積みなんだよ、少しは自分でやらねぇとな」

榛名「手伝いましょうか?」

八幡「大丈夫だ、人の手は借りない」

榛名「クスッ、資料を貸してください」

八幡「いや寝ろよ」

榛名「榛名、今日は非番ですので大丈夫です」ニコッ

八幡「い、いやいいって(ときめいちまったよ)」

榛名「提督は今日も学業に励まなければいけません」カキカキ

榛名「榛名にも任せてください」

八幡「無理すんなよ……」カキカキ



-3時-

叢雲「ふぅ……疲れたわね」ガチャ

叢雲「……クスッ」

八幡「zzz」

榛名「zzz」

叢雲「机の跡がつくわよ……」

叢雲「お疲れ様」カキカキ

-総武高校-木曜日-



彩加「八幡、その顔どうしたの?」

八幡「ちょっと勉強してたらそのまま寝ちまったんだよ」

葉山「凄い机の跡だな」

八幡「なんでナチュラルにおまえがいるんだよ」

葉山「いいじゃないか」

八幡「よくない」

彩加「クスッ」

八幡「どうした戸塚」

彩加「なんか八幡って明るくなったよね」

八幡「は?」

葉山「確かにな」

八幡「気のせいだろ……」



-放課後-

-鎮守府-


八幡「今日も釣りするか……」

ヲ級「ヲ!」

八幡「あ、どもっす」

ヲ級「ヲ」

八幡「どうぞこれ」マッカン

ヲ級「ヲー」ゴクゴク

八幡「ふぅ……」ゴクゴク

ヲ級「ヲ……」

八幡「お疲れっす」

八幡「……」

八幡(なんか落ち着く)

ヲ級「……」フゥ

八幡「……」フゥ




ヲ級「ヲ」

八幡「あ、お疲れ様っす」

ヲ級「ヲヲ」

八幡「いえいえ」

ヲ級「ヲ」フリフリ

バシャーン

八幡「豪快だな」

-次の日-

-朝-


八幡「裏門にもマスコミらしき人がいる?」

鈴谷「うん」

八幡「最悪じゃねぇか」

鈴谷「どーする?」

八幡「車にしてもついてくるだろうな」

鈴谷「休む?」

八幡「これずっと学校行けなくね?」

鈴谷「鈴谷が強行突破しようか?」

八幡「やめろ」

鈴谷「だったら海の上から提督抱えて高速航行」

八幡「シュールすぎる」

不知火「どうしたんですか?」

鈴谷「マスコミが裏口にもいて学校にいけないんだよね」

不知火「提督を抱えて海から行くというのはどうでしょうか」

八幡「それしかないのかよ」

不知火「防波堤の近くを移動していけば見えないかと」

鈴谷「そうだね」

八幡「俺の意見は」

鈴谷「んじゃいくよー!」グイッ

八幡「お、おい!」

八幡(なんで俺はお姫様抱っこされてるんですか?)

鈴谷「全速前進!!!」バシャアアアアアン!!!!

八幡「ちょま!!!!アアアアア………」

ヒュウウウウウウウン……

不知火「行ってらっしゃいませ」

>>358

不知火「提督を抱えて海から行くというのはどうでしょうか」
           ↓
不知火「司令を抱えて海から行くというのはどうでしょうか」

に修正

-総武高校-


彩加「八幡なんか疲れてない?」

八幡「い、いや大丈夫だ」

八幡(並のジェットコースターより怖かった)

優美子「鈴谷なんか元気よくねー?」

鈴谷「運動してきたんだよね」

結衣「最近、運動してないなぁ」



-昼休み-


八幡「やはりここで食べる昼食はいいな……」

沙希「ちょっと」

八幡「なんでお前がいるんだよ」

沙希「話があんのよ」

八幡「なんだよ」

沙希「最近、マスコミの奴らが妙に活発じゃない?」

八幡「どこだってビックニュースを伝えたいんだろ」

沙希「軍は何してんの」

八幡「規制はかけてるけどイタチごっこだなありゃ」

沙希「はぁ……学校来るのにも一苦労だよ」

八幡「ばっか、俺なんてな……いやなんでもない」

八幡(俺の新たなトラウマを教えるところだった)

沙希「なに?」

八幡「なんでもねぇよ」

青葉「お二人共、学校でイチャイチャとはやりますね~」

沙希「は!? ってなんでアンタたちいんのよ」

鈴谷「だって鈴谷達、ボディーガードだもーん」

八幡「はぁ……」

-夕方-

-鎮守府-防波堤-



八幡(最近ここが俺のベストプレイスになってきてるな……)

八幡(今度こそ魚を釣ってやるぜ……)シュッ

八幡(そしてマッカンを……)ゴクゴク




八幡(あの人、今日はいねぇんだな)フゥ

ザバーン ザバーン


翔鶴「♪」ニコニコ

八幡「あ、あのなんですか翔鶴さん」

翔鶴「外に出たら提督が居たので、来てみました」

八幡「そーすか」

翔鶴「釣りですか?」ニコニコ

八幡「まあ、全然知識とかないんですけどね」

翔鶴「そうなんですか」ニコニコ

八幡「……」

八幡「あの、釣りしてるところ見てもつまらなくないすか?」

翔鶴「そんなことありませよ」ニコニコ

八幡「そうすか……」

八幡「これ、飲みますか」マッカン

翔鶴「いいんですか?」

八幡「今日はいらなそうなんで」

翔鶴「?、いただきますね」コクッ

翔鶴「ちょっと甘いですけど、美味しいですね」ニコッ

八幡「どうも」

翔鶴「♪」ニコニコ

八幡「……」

八幡(なんでこの人ずっと見てるの)

翔鶴「落ち着きますね、ここは」

八幡「最近はお気に入りの場所ですね」

翔鶴「提督」

八幡「?」

翔鶴「瑞鶴のことどう思ってますか」

八幡「ん? 元気なやつって感じっすかね、あとは姉想いですね」

翔鶴「ちょっとお転婆ですよね」

八幡「あー……そんな感じしますね」

翔鶴「これからも末永く、瑞鶴のことをよろしくお願いしますね」

八幡「俺はほとんど何もしてないんすけどね」

翔鶴「そんなことはないですよ」

八幡「そーすか……」

翔鶴「ええ」ニコニコ

八幡「そろそろ戻りますか」

翔鶴「そうですね」ニコッ


-土曜日-

叢雲「今日は機動艦隊を編成するわよ」

八幡「ん」

八幡(どうせやることがなさそうだな……)

叢雲「行くわよ」



鳳翔「準備できましたよ」

翔鶴「頑張ります!」

瑞鶴「瑞鶴の力、見せてあげるわ!」

鈴谷「頑張るぞー」

熊野「行きますわよ」

叢雲「また私が旗艦のわけ?」

八幡「ぼちぼち行くか……」

瑞鶴「ちょっと大丈夫なの……」

叢雲「いつもこんな感じよ」


-沖合-


叢雲「深海棲艦、いないわね」

八幡「あぁ」

妖精「暇っすね」

叢雲「気を引き締めなさい」

妖精「いえっさー!」

八幡「……」ゴクゴク

叢雲「こんな時にまでマッカンなの?」

八幡「いいだろうが」

鳳翔『彩雲より入電、敵艦隊発見、艦影4、針路南西、距離600、駆逐艦2、巡洋艦1、空母1、です』

叢雲「了解、攻撃隊の発艦をお願いするわ」

八幡(俺が提督だよな……?)

翔鶴『了解しました!』

瑞鶴『行くわよ!』

艦戦妖精1『いくぜぇぇぇ!!』

艦攻妖精1『一発当ててみせます!』

鳳翔『敵艦載機と接触しました』

艦戦妖精1『余裕だぁぁ!!』

艦戦妖精2『行きます!』

―――
――


鳳翔『制空権優勢、雷撃を開始します!』

艦攻妖精1『もっと低く!』

艦攻妖精2『了解!』

艦攻妖精3『怖い怖い怖い!!』

艦攻妖精1『私が高度を上げて気をひくわ!』



鳳翔『敵艦隊、空母を残して他は撃沈しました』

叢雲「そう、ならいいわ」

八幡「終わりか?」

叢雲「無理して沈める必要もないわね、帰還しましょ」

八幡「ん、鎮守府に戻るぞ」

艦娘『了解』

八幡(置物提督とかいうあだ名がつくぞ……)

瑞鶴『提督さんって置物提督だよね』

翔鶴『瑞鶴!』

八幡「 」


今日の分は終了です。

少しだけですが投下していきます

-鎮守府-


瑞鶴「ん~! 疲れたー!」

翔鶴「翔鶴、お風呂に入りましょうか」

瑞鶴「うん!」

八幡「予定より早く終わったな」

叢雲「そうね」

八幡「ふぅ……」ゴクゴク

八幡(疲れたあとのマッカンはうまい、俺頑張った)

八幡「疲れたな」 

 ガチャッ


-執務室-


望月「あー……」

初雪「抜かされた」

島風「きのこいっぱい使っちゃうよ!」

八幡「おいこら、執務室は遊び場じゃねぇぞ」

望月「えー、いいじゃん」

初雪「ここにしかテレビない……」

八幡「仕事はどうした仕事」

島風「今日は非番です!」

望月「だってー、ほかのみんなが全部やっちゃうんだもん」

初雪「うん」

八幡(なんだろう、この親近感)

望月「ゲーム疲れてきたぁ」

八幡(認めたくねぇ)



八幡「……」カキカキ

八幡(艦載機開発とかした方が良さそうだな)

八幡(機動部隊の運用となるとボーキサイトの消費量が心配だな……)

八幡(低コストでの開発をする方がいいのか?)

八幡(……あれ、なんか俺って仕事やってる)

島風「はやーい!」

望月「お先~」

初雪「まって……」

 ワイワイワイ ガヤガヤ

八幡(……)チラッ

八幡(いかんいかん)カキカキ





叢雲「何してんのよあんたたち」

八幡「スター来たぜ」

島風「島風より速いなんて!」

望月「うわぁ……」

初雪「コースから落ちた……」

叢雲「なんなのそれ?」

八幡「マリカー」

叢雲「?」

八幡「アイテムとかを使うカーレースってところだ」

叢雲「ふーん」

八幡「意外に一人でも楽しめるんだなこのゲーム」ポチポチ

叢雲「上手いのがムカつくわね」

八幡「うるせぇ」

島風「提督に当てられて落とされたー!」

叢雲「ゲスイわね」

八幡「不確定要素は徹底的に弾き飛ばす主義だ」

叢雲「ゲームでなに格好つけちゃってんのよ」

望月「半周差とかだるい……」

八幡(各部屋にもテレビぐらい置いてやるか……)

叢雲「仕事やりなさいよ」

八幡「分かってる」

叢雲「そろそろ戦力も増やしたいわ」

八幡「戦艦でも作るのか?」

叢雲「そこまで戦艦を運用するほど資材もないわよ」

叢雲「駆逐艦や巡洋艦を増やしていきたいわね」

八幡「本部からの支給資材増やしてくんねぇかな」

叢雲「そうね」

細かいかもしれないけど、翔鶴が翔鶴って呼んでるのが気になってしまった…。話は面白い。乙です。

>>396

完全にミスです……

翔鶴「翔鶴、お風呂に入りましょうか」
     ↓


翔鶴「瑞鶴、お風呂に入りましょうか」


‐日曜日‐

八幡(今日はゆっくりと休めるな)

八幡(さて、プリキュアだ)ピッ

夕張「間に合った」スッ

八幡「……始まった」



―――
――




八幡「なんでお前がいるんだよ」

夕張「いいじゃないですか」

八幡「……」

夕張「♪」



-食堂-


八幡(ふぅ……軽くなんか食べたいな)

鳳翔「提督、おはようございます」

八幡「どうも」

鳳翔「朝ごはんですか?」

八幡「なにか食べれるやつはないかと思いまして」

鳳翔「そうですか、でしたら私が作りますので」

八幡「申し訳ないっすよ」

鳳翔「提督はお休みなんですからどうぞ遠慮なさらずに」

八幡「なら、いただきます」

鳳翔「えっと……」パカッ

鳳翔「サンドウィッチになりそうですけどいいでしょうか」

八幡「ああ、お願いします」

望月「ふぁ~」

初雪「眠い」

八幡「お前らもっと早く起きろよ」

望月「どうせ仕事は不知火が片付けちゃうって~」

初雪「叢雲もいるし……」

鳳翔「2人の分のサンドウィッチも準備しますね」

望月「ありがとー」

初雪「ありがとうございます……」

八幡(うまいな)モシャモシャ

鳳翔「どうでしょうか提督」

八幡「うまいですよ」

望月「おいしー」モグモグ

初雪「うん」ムシャムシャ

鳳翔「提督の今日のご予定は?」

八幡「あー、妹に時間がある時は戻ってこいって言われてるんで実家に帰ろうかと」

鳳翔「提督のことが大好きな妹さんなんですね」

八幡「可愛い妹だからな小町は」

鳳翔「そうですか」ニコニコ

八幡(そして俺も今すぐ会いたい)



-昼前-


八幡(そろそろ出るか)



マスコミ「すいませーん! 話だけでも!」

軍人「これ以上入るんじゃない!」

マスコミ「取材ぐらい受けてもいいじゃないですか!」

軍人「ダメだ!」

八幡(忘れてた)コソコソ

八幡「まいったな……」

不知火「司令、どうかされたのですか?」

八幡「いや、実家に戻ろうかと思ったけど表があれなんだよ」

不知火「マスコミですか」

八幡「どうしようもねぇな」

八幡(小町に電話するか……)

不知火「司令、まだ方法はありますよ」

八幡「おいまて」

投下していきます!

不知火「司令の休みを全力で支援するのも艦娘の義務なので」

八幡「そんな義務つけた覚えねぇよ」

不知火「不知火も外の世界には興味があります」

八幡「そうか」

不知火「今日は非番です。」

八幡「そうか」

不知火「不知火も連れて行ってください」

八幡「やだ」

不知火「不知火になにか落ち度でも?」ジロッ

八幡「な、ないです」

不知火「それでは行きましょう」ガシッ

八幡「おいこらやめろ!」スッ

不知火「しっかりと掴まっていてください」バシュッ!!

八幡「上官の命令をきk……ひぃ!」ビュゥゥゥゥ


 -比企谷家-




小町「どうぞどうぞ」スッ

不知火「ありがとうございます」

小町「いやーびっくりしたよお兄ちゃん、まさか女の子と一緒に来るなんて」

八幡「いやだから艦娘だって」

小町「でも女の子でしょ」

八幡「まあ、そうだな……」

不知火「……」

小町「それで、お兄ちゃんとはどういう関係なんですか!」

八幡「そういうので来たわけじゃねぇよ」

不知火「司令と艦娘という関係ですが」

小町「あ、うん……そうだよね、分かってた」

八幡「なんでがっかりしてんだよ」

小町「艦娘っていっても普通に人間にしか見えないですね」

不知火「そうですか」

小町「ほっぺもこんなに伸びますし」クイッ

不知火「ほうれすか」ギュー

八幡「やめなさい」

小町「あっ不知火さんごめんなさい!」

不知火「問題ありません」

小町「いやー、お兄ちゃんが仲良くやっていけてることが分かって小町は安心したよ」

八幡「仲良くねぇよ、給料がいいから最低限働いてるだけだ」

小町「またまたー」

不知火「司令は最低限も働いてないと思います」

八幡「おいこら、妹の前ではバリバリ仕事ができる兄っていう設定を付けようとしたんだぞ」

小町「お兄ちゃん……」

小町「お兄ちゃんってまだ雪乃さんとか結衣さんには言ってないんだよね?」

八幡「なにが?」

小町「新日本海軍のこと」

八幡「ああ」

小町「なんで」

八幡「いや、言う必要もないだろ」

八幡「その事がどっからか漏れて騒ぎになるかもしれねぇし」

小町「部活は出てるの?」

八幡「ぼちぼち」

小町「結衣さんは良くても、雪乃さんならなんとなく勘付くかもよ?」

八幡「その時はその時だ……」

小町「あの2人になら言ってもいいと思うんだけどな」

八幡「今までの内容とはレベルが違うだろ」

小町「もしかしたら2人を巻き込んでしまうかもって?」

八幡「んなこと思ってねぇよ」

小町「素直になりなよ、お兄ちゃん」

八幡「俺はいつも素直で純粋な心だっつーの」

不知火「……」ゴクゴク…

八幡「またな」

小町「頑張ってね仕事」

八幡「来週あたりにまた来る」

不知火「ありがとうございました」ペコッ

小町「不知火さん、お兄ちゃんのことよろしくお願いします」

不知火「守り抜いてみせます」

八幡「俺はお前らの子供かよ」



不知火「……」キョロキョロ

八幡「……」

不知火「……」ジー

八幡「……どうした?」

不知火「あれは学校ですか?」

八幡「ああ、あれは中学校だ」

不知火「……そうですか」

八幡「……」

八幡「……ん」カチャッ…ガチャン

不知火「?」

八幡「……ほれ」スッ

不知火「マッカンといいましたか?」

八幡「一本やるよ」

不知火「……ありがとうございます」カコッ

八幡「ふぅ……(寒いな)」




-鎮守府-

八幡(死ぬかと思った)

不知火「司令」

八幡「ん?」

不知火「今日は不知火のわがままに付き合ってもらいありがとうございました」

八幡「……気にすんな」プイッ

叢雲「おかえり」

八幡「おう」

叢雲「客が来てるわよ?」

八幡「客?」

叢雲「本部からの研究者よ」

八幡(研究者……)

-執務室-


研究者「初めまして!」

八幡「どうも」

研究者「本部で艦娘の研究をしております。研究者といいます」

八幡「ここの司令官をしています。 比企谷八幡です……」

八幡(なんだこの女の人)

研究者「本日、お伺いしてきたのは艦娘の研究に協力してほしいからです」

八幡「研究……」

研究者「いえいえ! 研究といってもそんな非人道的なことではないですよ」

研究者「軽いデータでいいんです。 一回の補給で使われる艦娘別の資材量やこちらで開発した武器の試験などです」

八幡「はぁ……」

研究者「艦娘のことを解明したいですからね」

八幡「そうすか」

研究者「突然ですが、艦娘についてどう考えてますか?」

八幡「どうって……」

研究者「アバウトでいいんですよ」

八幡「未解明な存在、深海棲艦に唯一対抗できる存在……ですかね」

研究者「そうですね、私たち研究員も未解明ですから」

研究者「しかし私たちはあくまで艦娘は解明できるものだと思っています」

八幡「……神や妖精のような超自然現象の一種じゃなくて、科学的に証明できる存在ってことっすか?」

研究者「そうですね、厳密に言えば、神も妖精も存在などしていないんですが、ここで話すことではありませんね」

八幡(理系って感じだな)

研究者「艦娘の艤装、あれはどこから出てくると思いますか?」

八幡「分からないっすね……」

研究者「無からはモノは生まれません、私はこう考えているのです」

研究者「艤装は普段、気体として艦娘の周りに存在するのではないかと」

八幡「気体……? 空気みたいになっているってことですか?」

研究者「はい」

研究者「昇華、学校でも習ったのでは?」

八幡「それは固体から気体の時じゃないんすか?」

研究者「その逆でも昇華というのです」

八幡(そうだった気がする)

研究者「普段は気体となっている艤装の物質……これを艦娘物質からKM物質と仮名しましょう」

研究者「KM物質は何かしらの要因で普段の艤装の形になると考えています」

八幡「そんなことがありえるんですか?」

研究者「ありえない、そう考えるの普通ですね」

研究者「しかし、そう考えなければ何もないところから艤装が出てくるはずがありません」

研究者「艦娘は現代の科学では実現できないような強度な物質と火力を誇ります」

研究者「既に常識という枠から外れてますから」

八幡「KM物質……」

研究者「艦娘自身の体も我々人類とは比べ物になりません」

研究者「傷ついても治り、強固な身体を持つ艦娘と強固な装甲を誇り、壊れても修復される艤装」

研究者「この2つを形作る物質が違う物のわけがない」

八幡「っ……、でも修復の時には鋼材やボーキサイトが使用されますよね?」

研究者「それだけであそこまでの物は作れるはずがありません」

研究者「そして、艤装を船のフルサイズにすることで補給ができますよね?」

八幡「はい」

研究者「あそこまで体積を大きくでき、そして強度は全く変化しない」

研究者「密度は変化しないのですよ」

八幡(さっぱりわからん)

研究者「さらに、フルサイズにした時に補給された燃料は艤装し縮小される時に同じように圧縮されていると考えています」

研究者「しかし通常は気体と違って液体を圧縮しても微妙に体積が変わるだけなのです」

研究者「この非現実的な現象にもKM物質は絡んでいるのです」

研究者「KM物質はあらゆることができる万能物質と考えています」

八幡「KM物質が艦娘や艤装の元ってことっすか」

研究者「仮説ですが、しかし私はさらに考えを深めています」

研究者「ならば、そのKM物質はどのように生成されるのかと」

八幡「……っ」

研究者「分かったみたいですね」

八幡「いえ、どうやってできるかまでは流石に分かりませんよ」

研究者「それは私も分かりません、言ってみてください」

八幡「……妖精さんが関係しているってことっすか?」

研究者「ご名答」

研究者「偽装の修理や補給、そして艦娘の入渠に使われるお湯を準備しているのも妖精さん」

研究者「KM物質の生成を方法を妖精さんが知らないわけがないですよね」

研究者「KM物質の仮説を考えると妖精さんが必ず関係しているのです」

八幡「……」

研究者「しかし妖精さんは気まぐれです、そして大多数の人間を毛嫌いしてます。だから真相を教えてはくれません」

研究者「きっと艦娘にも、そして貴方にも教えることはないでしょう」

研究者「妖精さんは艦娘……もしかして深海棲艦に関する秘密を握っているのかもしれないと考えているのです」

八幡「ホントに注目すべきなのは艦娘ではなく妖精さんってことですか」

研究者「そうですね、これが私が考えている仮説です」

八幡「……そうっすか」

八幡(なるほどな……KM物質か……)

八幡(だが本部の本当の目的は艦娘の解明ではないだろうな、ここは触れない方がこの人たちにとっては好都合……)チラッ

研究者(?)

八幡(でも)

八幡「本当の目的ってなんすか?」

研究者「ん?」

八幡「まさか、そのKM物質の存在を実証されるだけが目的じゃないっすよね?」

研究者「アハハッ、勘がいい子だと思ってたけどアハハ」

研究者「普通だったら空気読んで気づいても黙っておくべきだよ」

八幡「生憎そんなタイプじゃないんで」

研究者「フフ、面白ね、話に聞いたとおりの子だ、さっきまでの堅苦しい話し方はやめるね」

八幡「そうっすか」

八幡「それで、本来の目的はなんなんすか?」

研究者「予想してみてよ」

八幡(教える気はあるのか?)

八幡「KM物質を人間の手で作り出すことでそれを科学技術に利用させる……」

研究者「本当にそう思っているのかい?」ニヤッ

八幡「……それを軍事利用する」

研究者「30点かなー」

八幡「……(やっぱりか)」

研究者「心の中ではなんとなく分かってそうだよね、君は新日本海軍の戦力の中軸になるからね、知る権利はあるよ」

研究者「これはビジネスだよ」

八幡「……」

研究者「深海棲艦に対抗できる戦力を保有した日本」

研究者「そして世界の国々は安定した海上貿易を行えない」

研究者「日本が深海棲艦から輸送船を守るという正義を口にして重要貿易航路に駐留する」

研究者「そして各国は自分たちをなるべく守ってほしいと要求をする」

研究者「艦娘にも数が限られているからね」

研究者「わかるでしょ?」

八幡「だからビジネスってことっすか……」

研究者「それだけじゃない、これは艦娘の利用方法は」

八幡「抑止力……」

研究者「そうだね」

研究者「さらにKM物質を解明、そして開発に成功すればそれは莫大な利益を生む」

研究者「その技術を使えば日本は隔絶した地位に立てるってわけさ」

八幡「とんでもない理想郷っすね」

研究者「理想じゃないよ実現するんだよ、これからね」

八幡「社会情勢が大きく変わりますよ、各国だって黙っていないでしょう」

研究者「このまま変化がなければどうせ日本は潰れる、この計画に失敗しても未来は同じだよ」

研究者「恨まないでくれよ君、これは国の存続を賭けた戦いなんだ」

八幡「それに俺みたいな学生を巻き込むんすか?」

研究者「君は軍人だろ」

研究者「どうせ潰れる国だ、最後は盛大に潰れたいとは思わないか?」ニヤッ

八幡「生憎、そういうのは苦手なんすよ」

八幡「国が亡くなろうが、世界が潰れようが、俺はひっそりと生活したいんですよ」

研究者「ならばなぜ君はこの仕事をしている?」

八幡「それは国からの強制で」

研究者「違うね、それならばいくらでも後で仕事を辞退したいと懇願できたはずだ」

八幡「そりゃ、金が入りますから」

研究者「君がさっき言った「ひっそり生活をする」ってのに反するだろ?」

研究者「いつ死ぬか分からなくて、そして国の命運がかかっている仕事はどんなに大金を積まれてもやらないよ」

研究者「でも、君は断らない。 もしかしたら1つのミスで国が滅びるかもしれないのに」

八幡「……っ」

研究者「君は艦娘たちに同情してしまったんだ、いや、愛に近いのかな?」

研究者「もしも俺がここを辞めたら艦娘たちはどんな扱いを受けてしまうのだろうっと」

八幡「……」

研究者「君はもう断れない立場なんだよ」

研究者「君には大切な妹さんがいたね」

八幡「!?」

研究者「別に何かをしようとかじゃないよ、その大切な妹さんを守りたいならこれからも頑張ってよ」

艦娘が戦闘時には実際の艦になるって設定は正直、大戦時代の艦で戦える相手なら現代の海上自衛隊のイージス艦でも十分に対抗できるんじゃないかとか思ってしまうわけで







研究者「それでは私は帰るよ」カチャッ

研究者「またいつか」キィ


バタン



八幡「……っ」





八幡「クソ!!!」ガシャンッ

>>421

設定ではフルサイズですが性能は全くの別物とさせていただいてます、設定をもう少し詳しく書いておくべきでした、すいません!
なぜ艦娘の攻撃しか通用しないかはお察しの通りです

忙しくて投下できませんでしたが、また再開させてもらいます!

-月曜日-



八幡「朝か……」

八幡「準備するか……」モゾモゾ




曙「遅いわよクソ提督」

八幡「うるせぇ」

金剛「Good morning! 」

榛名「おはようございます提督」

鳳翔「おはようございます」

翔鶴「提督、おはようございます」

瑞鶴「おはよう提督さん」

八幡「ん? なんか少ないな」

叢雲「鈴谷と熊野以外は遠征に行ってもらってるわ」

八幡「あぁ……そうか」

叢雲「?」

鈴谷「おっはよー」

熊野「ごきげんよう」



八幡「……」モグモグ

曙「うわ……ピーマン」

鳳翔「ちゃんと食べないとダメですよ」ニコッ

瑞鶴「今日は休みだよね、翔鶴姉」

翔鶴「そうね」

金剛「んー、たまには朝のコーヒーも悪くないデース」

榛名「美味しいですね」

八幡「……」

叢雲「あんた大丈夫?」

八幡「何がだよ」

叢雲「なんていうか、心ここに在らずって感じよ」

八幡「んなことねぇよ」

叢雲「昨日の研究者となにかあったわけ?」

八幡「なんもねぇよ」

叢雲「……ならいいけど、それとここ最近、深海棲艦の動きが活発になっているわ」

八幡「どういうことだ?」

叢雲「被害に合う艦船が急増してるのよ、それに沿岸部の街への無差別艦砲射撃が増えてるわ」

八幡「それって大丈夫なのかよ」

叢雲「大丈夫なわけがないわよ、このままだと沿岸部は立ち入り禁止区域になるかもしれないわね」

八幡「日本終わってるだろ」

叢雲「それを食い止めるのが目的でしょ……」

八幡「そうだな」

鈴谷「提督ー、そろそろ学校いく時間だよー」

八幡「ん」


-総武高校-

八幡「だりぃ……」

鈴谷「だいじょうぶー?」

八幡「そう思うんだったらもっと丁寧に行ってくれ」

鈴谷「速いほうが楽しいじゃん」

八幡「楽しくねぇよ、おかげで毎朝の登校がトラウマになるわ」

青葉「おやおや、お二人さんおはようございます!」

鈴谷「おっはよー!」

八幡「ん」

川崎「おはよ」

青葉「いやー、マスコミがいたるところに居るので来るのが一苦労ですよぉ」

八幡「お前らはどんな感じで来てるんだ?」

青葉「地下通路から来てるんですよー」

八幡「なにそれ」

青葉「鎮守府の下に通路を通して、別の建物から出てるんです」

川崎「元々は非常通路らしいけど」

八幡「聞いたことないんですけど」

鈴谷「あれーいってなかったっけー」

八幡(この野郎……)

八幡「明日からは俺らもそれ使うからな」

鈴谷「えー、つまんなーい」

八幡「面白くもないけどな」

本日はここまでにします。忙しくなるので週1か2ぐらいの更新になるかもしれません

あぁ……久しぶりだったせいか川崎って書いてしまいました……訂正で投下します

-総武高校-

八幡「だりぃ……」

鈴谷「だいじょうぶー?」

八幡「そう思うんだったらもっと丁寧に行ってくれ」

鈴谷「速いほうが楽しいじゃん」

八幡「楽しくねぇよ、おかげで毎朝の登校がトラウマになるわ」

青葉「おやおや、お二人さんおはようございます!」

鈴谷「おっはよー!」

八幡「ん」

沙希「おはよ」

青葉「いやー、マスコミがいたるところに居るので来るのが一苦労ですよぉ」

八幡「お前らはどんな感じで来てるんだ?」

青葉「地下通路から来てるんですよー」

八幡「なにそれ」

青葉「鎮守府の下に通路を通して、別の建物から出てるんです」

沙希「元々は非常通路らしいけど」

八幡「聞いたことないんですけど」

鈴谷「あれーいってなかったっけー」

八幡(この野郎……)

八幡「明日からは俺らもそれ使うからな」

鈴谷「えー、つまんなーい」

八幡「面白くもないけどな」

お久しぶりです、それでは投下させてもらいます

沙希「土曜日、忘れないでよ」

八幡「?」

沙希「会議」

八幡(そんなのあったっけ?)

沙希「艦娘の関係者が集まっての今後の方針とか決めるってやつ」

八幡「ふーん」

八幡(どうせ方針はもう上のやつらで決めてるんだろうな)

沙希「じゃ、じゃあ」スッ

八幡「……おう」

八幡(だからといって俺が何をしようと言うわけでもないけどな……)


-教室-

ザワザワ

八幡(寝よう……)

女子1「ねえねえ、知ってる?」

女子2「なにが?」

女子1「なんかこの学校に新日本海軍関係者がいるらしいよ」

女子2「え、まじ?」

女子3「あー、なんかメールが回ってきたね」

八幡(おいおい、どういうことだよ……)

女子1「噂なんだけどね」

女子2「関係者ってどういうことだろう」

女子3「軍人とか?」

女子1「なんかかっこいいね」

女子2「だよね」

女子3「葉山くんとかそうだったらまじでヤバイかも」

八幡(俺です、ごめんなさい)

八幡(……どこから情報が漏れたんだ)

-昼休み-

八幡「……」ポケー

八幡「空が青いぜ」ボソッ

沙希「何言ってんのよ……」

八幡「き、聞いてました?」

沙希「まあ」

八幡(死にたい)

沙希「妙な噂を聞いたんだけど」

八幡「ああ、この学校に新日本海軍の関係者がいるってやつだろ」

沙希「知ってたんだ」

八幡「今朝、女子が話してるのをな」

沙希「盗み聞きとか趣味悪い」

八幡「おい」

沙希「気を付けないとね」

八幡「ちょっと不自然だけどな」

沙希「なにが?」

八幡「噂だよ、どっから出てきたんだよ」

沙希「さあ? 発信源がわからないのが噂ってもんじゃないの」

八幡「軍が情報を伏せているってのにか? しかも俺たち個人がバレたんじゃなくてこの学校にいるっていう不特定な情報だ」

鈴谷「つまり誰かが意図的に流してるみたいな?」

青葉「いやー怖いですね」

八幡「いつから居たんだよ……」

鈴谷「鈴谷はボディーガードですからー」

八幡「そういう発言もいつ誰が聞いてるか分かったもんじゃねぇぞ」

青葉「ですねー」

八幡「もしも、この情報が『この高校に艦娘が存在する』だったら?」

沙希「真っ先に疑われるだろうね」

鈴谷「なんでー?」

八幡「考えろ、艦娘の発表が行われた前後に転校してきたのはお前らだけだ、どう見ても怪しいだろうが」

青葉「いっそのことバラしちゃうのはダメなんでしょうか?」

八幡「ダメだ」

鈴谷「どーして?」

八幡「人ってのは近くに自分と違う存在がいると排他的になるんだよ……」

沙希「あんたが人の心配するなんてね」

八幡「あ? 俺はこいつらが疑われたら俺まで疑われてしまう可能性が……」

沙希「はいはい」

八幡「……」

鈴谷「んー……」

八幡「こうやって集まるのも控えたほうがいいかもな」スッ



沙希「そうだね」

鈴谷「窮屈だねぇ」

青葉「そうですね」

沙希「提督ってのも楽な仕事じゃないね」

八幡「当たり前だろ……」

沙希「あんたはなんでこの仕事やってんの?」

八幡「国からの強制って言っただろ」

沙希「そんなことでやるあんたとは思えないけどね」

八幡(国に抗うイメージなのか俺は)

八幡「この仕事はそれなりに金はもらえるからな」

沙希「この前聞いたけど」

八幡「だったら聞くなよ」

沙希「……そういう答えじゃなくて」

八幡「? こういう話はあんまり外ですんな」

沙希「分かってる」

八幡「誰かに聞かれたらやばいだろ」

雪乃「そうね、私みたいに聞いてしまう人も居るのよ」

八幡「!?」

川崎「雪ノ下……」

鈴谷「あらら」

青葉「やっちゃいましたね……」

雪乃「詳しく教えてくれないかしら比企谷くん」ニコッ

-奉仕部部室-

雪乃「それで、話してくれないかしら比企谷くん」

八幡「由比ケ浜は?」

雪乃「今日は来てないわ」

沙希「……」

鈴谷「あちゃー」

八幡「無理だ」

雪乃「それはなぜかしら?」

八幡「お前は部外者だ、これは周りにペラペラ話していいものじゃない」

雪乃「さっきの話を聞く限り、あなたは新日本海軍に所属していると思われるのだけれど、そうなのかしら?」

八幡「……」

雪乃「そう、あくまでも話さないつもりね」

雪乃「……不本意なのだけれど、私に教えて欲しいわ」

八幡「珍しいな雪ノ下、おまえがそこまで執着するなんて」

雪乃「……」

八幡「これは今までのお悩み相談とかいうレベルじゃねぇ」

雪乃「分かってるわ」

八幡「それに俺はお前に教える義理もない」

雪乃「……そうね」

八幡「じゃあな」

雪乃「そう、あなたはまた何も言わないのね」

八幡「……」ガラッ


バタン


沙希「言っても良かったんじゃないの」

青葉「世間には公表してますしね」

八幡「……」

鈴谷「家族には言ってるんでしょ?」

八幡「……」



-鎮守府-


八幡「本当に地下道があったんだな」

鈴谷「便利だねぇ」

瑞鶴「提督さん、鈴谷おかえり」

翔鶴「おかえりなさい」

八幡「ああ」

鈴谷「たっだいまー」




-夜-


八幡(防波堤に来るのは久しぶりかもな)カコッ

八幡(……うまい)ゴクン

八幡(あの人いないな)

曙「ちょっと」

八幡「ん?」

曙「ご飯、できたわよ」

八幡「行くわ」

曙「さっさとしなさいよ」

八幡「うるせぇ」

曙「……」チラッ

八幡「……なんだよ」

曙「別に、元気ないわね、なんかあったわけ?」

八幡「なんもねぇよ」

曙「嘘つけ」

八幡「ついてねぇよ」

曙「嘘よ」

八幡「なんでそう言えるんだよ」

曙「うるさいわね、私が嘘をついてるって言ったら付いてんのよ」

八幡(無茶苦茶だろ)

曙「……無理しないでよね、クソ提督」プイッ

八幡(デレた!?)

曙「早くしないしなさいよ!」スタスタ

八幡「お、おい」


それでは再開します

-火曜日-

-総武高校-


八幡(今までどおりステルスヒッキーで過ごせば……)

由比ヶ浜「ヒッキー!」

八幡(開始早々かよ……)

由比ヶ浜「起きてるんでしょ」

八幡「……なんだよ」ムクッ

由比ヶ浜「なんで昨日は部活に来なかったの?」

八幡「用事」

由比ヶ浜「なんの?」

八幡「なんでもいいだろ、お前は俺の保護者かよ」

由比ヶ浜「教えてくれたっていいじゃん!」

八幡「ほら、前言っただろ? 小町が受験勉強だから俺が家のことを手伝わないといけないって」

由比ヶ浜「そうだったかも」

八幡「つーわけで、今日も休む」

由比ヶ浜「んー……しょうがないよね……」

八幡(……)

八幡(……)

八幡「なんだよ、葉山」

葉山「君が妙に元気がないと思ったからね」

八幡「元からだ」

葉山「何があった」

八幡「なにもねぇよ」

葉山「……そうか」

八幡「そうだ」

-放課後-


八幡(やっと終わった……)

八幡(この建物でいいんだよな)ガチャッ

八幡(……一人で歩いているとなんか怖いな)カツカツ

鈴谷「ちょっとちょっとー!」

八幡「なんだよ」

鈴谷「一人で帰るなんてひどいじゃん!」

八幡「ばっか、一緒に帰るとか恥ず……みんなにおかしく思われるだろ」

鈴谷「提督と鈴谷は彼氏彼女だから大丈夫でーす」

八幡「違げぇよ」

鈴谷「またまたー! そんなこといってー」

八幡「いや事実だから」

鈴谷「あ、今度さ、優美子たちを遊びに行くんだけど」

八幡(トップカースト怖い)

鈴谷「提督もこない?」

八幡「行かねぇよ」

鈴谷「えー、なんでー?」

八幡「俺が来ても「え? なんでこいつ居るの?」みたいな空気になるだろうが」

八幡「それに相手も俺も楽しくない」

鈴谷「そんなことないって!」

八幡「あるから、絶対な」

鈴谷「というわけで今度の日曜日ね」

八幡「おい」

八幡「つか、お前もずっと俺の傍にいなくてもいいぞ、放課後とか三浦たちと遊んでこいよ」

鈴谷「職務放棄じゃん」

八幡「上官命令だからいいんだよ」

鈴谷「そんなこと言わないでよー、鈴谷は提督をお守りするんだよー」

八幡(最近、保護者が多い)

八幡「ばっか、そんな一日中仕事してて楽しいのかよ」

鈴谷「楽しいよ」

八幡「……そうかよ」

鈴谷「ふぅ……寒いねぇ」

八幡「さっさと帰るか」

-鎮守府-

-執務室-


八幡「ふぅ……」ギシ

叢雲「疲れてるわね」

八幡「まあな」

叢雲「これ、今日の分ね」バサッ

八幡「うわー……」

叢雲「はぁ、私も手伝うわよ」スッ

八幡「お前は休んでろよ」

叢雲「うっさいわね」

瑞鶴「提督さん、入るよー」ガチャッ

八幡「ノックしろ」

瑞鶴「はいはい」トントン

八幡「おせーよ」

瑞鶴「なにやってんの?」

八幡「見れば分かるだろ、仕事だ」

瑞鶴「ふーん」

八幡「……なんだよ」

瑞鶴「手伝おっか?」

八幡「いや、いい」

瑞鶴「いいよね、叢雲」

叢雲「いいんじゃない?」

八幡「俺に拒否権はねぇのか」

瑞鶴「つべこべ言わないで、その書類貸してよね」

八幡「俺って司令官だよな……」カキカキ

-夜-



叢雲「おやすみ」

瑞鶴「おやすみー」

八幡「おう」

八幡(……疲れたな)

コンコン

八幡(?)

夕張「どうも」

八幡「なんだよ」

夕張「テレビ貸してくれないですか?」

八幡「テレビ?」

夕張「やっぱり見るには生の時がいいじゃないですか」

八幡「……ああ、なるほど、自由に使っていいぞ」

夕張「話が早くて助かります」

八幡「んじゃ、観終わったらちゃんと電源消しとけよ」

夕張「はーい、おやすみなさい」

八幡「ん」ガチャン



少しですが、投下します

-朝-


島風「提督ぅ! おはようございまーす!」ユサユサ

八幡「ん……」

島風「朝ですよー!」

八幡「あぁ……」チラッ

八幡(朝からパンツ拝めるとかとかこのまま一生目覚めなくてもいいです)

八幡「分かった」

島風「早く来てくださいよぉ!」ガチャッ

八幡(夜中に壁の向こう側から声が聞こえたような……まあいいか)

-総武高校-

八幡「……」

彩加「おはよう八幡」

八幡「おう」

彩加「八幡、ニュース見た?」

八幡「?」

彩加「今朝、千葉県の街が深海棲艦の砲撃の被害にあったんだって」

八幡「まじか」

彩加「怖いね」

八幡(あれ? おれって軍関係者だよね、知らなかったよ?)チラッ

鈴谷(……)ニコッ

八幡(教えろよ)

ザワザワ

八幡(なるほど、朝から教室がいつもより騒がしかったのはこのことか)

八幡(というか、普通は休校にするべきじゃねぇの?)
 
ガラッ

平塚「朝のHR始めるぞ、比企谷と川崎は後で職員室に来るように、私の1限目の授業は遅れるのでそれまで自習だ」



-応接室-


平塚「コーヒーだ」コトッ コトッ

八幡「どうも、なんすか授業潰してまで話って」サラー

川崎「朝のことですか?」

平塚「うむ……」ズズズ

八幡「……」ズズズ

平塚「ああ、比企谷は知っているのかね」

八幡「いちよう」

平塚「それについての対応が本部から来ている」

八幡「鎮守府待機っすか?」

平塚「いや、学校待機だ」

八幡「?」

川崎「は?」

平塚「つまり、まだなにもしなくていいということだ」

川崎「街を砲撃した深海棲艦の索敵は? 追撃準備とかはしなくていいんですか?」

平塚「深海棲艦の姿、およびその反応は既に消えたらしい、奴らがどこにいるかわからない以上、無駄に動く必要もないという判断だ」

八幡「はぁ……」

川崎「なにそれ」

平塚「そう言うな、私も私でこの対応には疑問を感じている」

川崎「それでここが被害にあったらどうするんですか」

平塚「そうならないと、こちらが出撃できないわけだ」

川崎「なにそれ」

八幡「はぁ……、こっちの艦娘に周辺警戒演習させときますよ」

平塚「おい、それは命令違反ではないのか」

八幡「あくまで演習ですよ」

平塚「なるほど」

川崎「私もやるけど」

八幡「く、空母いたっけお前のとこ」

川崎「ま、まだいないけど、駆逐艦の娘たちで周辺警戒演習ぐらいなら」

八幡「いや、だったら俺のとこだけで」

川崎「うるさい、やるって言ったらやるから」ジロッ

八幡「お、おう」

平塚「よし、もしもの時がある時はすぐに準備ができるようにしておけ」

八幡「早速、連絡しときます」ピッ

プルルルルル……

鳳翔『はい、鳳翔です。』

八幡『あ、比企谷ですけど』

鳳翔『提督、どうなされたんですか?』

八幡『ちょっと、鳳翔さんとそれに翔鶴と瑞鶴に頼みごとが―――』

平塚(随分と比企谷は変わったものだな……)

平塚(教師が言うべきではないが、あながち、軍に入ったのも間違いではなかったのかもしれんな)

-放課後-

ガラッ


八幡「うっす……」

雪乃「あら、デレ谷君、あなたの彼女さんは一緒じゃないのかしら?」

八幡「彼女じゃねぇよ、あいつは三浦たちと教室で喋ってる」

雪乃「そう、警告しておくのだけれど、気の間違いで手を出さないようにね」

八幡「出さねぇよ」

雪乃「そう、ならいいけれど」

八幡「……」

雪乃「由比ヶ浜さんはどうしたのかしら?」

八幡「教室で三浦たちと喋ってる」

雪乃「……」

八幡「……」

雪乃「……」チラッ

八幡「……なんだよ」

雪乃「……別になんでもないわ」

八幡「そうか」

ガラッ

結衣「やっはろー」

鈴谷「ちーっす!」



今日はここまでです、時間が増えてきたので週3ほどのペースで投下させてもらいます!

>>512
>八幡「いちよう」

一応指摘するけど、「一応(いちおう)」だよね?
国語学年三位ェ…

少しですが投下します

-鎮守府-


島風「おかえり提督ぅ!」ポチポチ

望月「おかえりー」ポチポチ

初雪「おかえりなさい……」ポチポチ

叢雲「おかえり」カチカチ

八幡「自由すぎだろ」

叢雲「なに? 変わりたいの?」

八幡「ちげぇよ」

八幡「ふぅ……」ガチャッ

八幡「着替えたいんですが……」

望月「寝室で着替えてよー」

八幡「あ、はい」

八幡(釈然としない)



八幡「やるなお前」カチカチ

島風「ふっふーん!」カチカチ

叢雲「勝てないわねぇ……」カチ

 コンコン

不知火「みなさん、ご飯ができてます」

望月「分かったー」

初雪「ん」

八幡「終わるか」

-食堂-


鳳翔「どうですか提督」

八幡「美味しいですよ」ズズズ

鈴谷「やっぱり味噌汁がいいねー」

熊野「そうですわね」

夕張「落ち着きますねぇ」

八幡(この味噌汁を飲むと体が休まるな)ズズズ


prpr……

叢雲「電話、なっているわよ」

八幡「ん……?(小町か?)」

   『山本』


八幡(げっ……)

叢雲「あいつね……」

八幡「なんで分かったんだよ」

叢雲「あんたの顔を見ればわかるわよ、行ってきなさいよ」

八幡「あぁ、ちょっと席を離れる」



八幡「はい、比企谷ですが」

山本『比企谷君、調子はどうですかね』

八幡「ぼちぼちって感じっす」

山本『ハハハ、そうかね』

八幡「それで、電話をわざわざしてきたのは」

山本『悪い報告だ、つい1時間前に東北の街が深海棲艦の艦砲射撃の被害にあった』

八幡「……そうですか」

山本『そうだ、それについての対応を伝えたくてね』

八幡「はぁ……」




叢雲「おかえり」

八幡「ん」

瑞鶴「電話ってなんだったの?」

八幡「あ? ああ、1時間前に東北の街が深海棲艦の艦砲射撃されたそうだ」

翔鶴「またですか……」

鳳翔「私たちがなんとかしたいですね」

叢雲「それで?」

八幡「それについての対応だ、内容は鎮守府周辺の警備を強化して、いつでも出撃できるように準備しとけとよ」

叢雲「……そんなのとっくにやってるわよ」

瑞鶴「瑞鶴たちでどうにかできないのかな」

望月「範囲広すぎだよ」

熊野「それに深海棲艦の出現する場所もまったく分かりませんし」

島風「んー……打つ手無しって感じかなぁ」

叢雲「それ以前に、本部が許すはずがないけどね」

翔鶴「戦力の保存というものでしょうか提督」

八幡「断言はできないけどな、完全に戦闘方法が確率されてないうちは容易に艦娘を動かしたくないんだろう」

叢雲「開発、しばらく資材を貯めるために止めてたけど、どうする?」

八幡「今のままだと鎮守府周辺だけでも一苦労だしな、艦娘が増えて困ることはないだろ、人は無駄に増えても支障がでるだけだけどな」

叢雲「そ、そうね……妖精さんと話し合って開発はやっておくわ」

八幡「ああ……」

八幡(なにかスッキリとしない、本部と鎮守府の対応の温度差もそうだが、なにか根本的なものが違うような気がするな)

瑞鶴「提督さん」

八幡「なんだよ」

瑞鶴「艦載機の方を開発したいんだけど……」

八幡「ああ、ボーキサイトの配給増量を本部に連絡すればいいんだろ」

瑞鶴「流石提督さん」

叢雲「……」フッ

八幡「なんだよ」

叢雲「仕事してるわね」

八幡「千葉県民として我が祖国である千葉を守るのは義務だろ」

叢雲「そうね」

投下終了です。今日の夜ぐらいにまた再開させてもらいます

投下させていきマース

-木曜日-

-総武高校-


葉山「やけに欠席が多いな」

彩加「深海棲艦の艦砲射撃で自主避難してる人も多いみたいだよ」

葉山「そうか……」

彩加「沿岸部は立ち入り禁止になっちゃうのかな」

葉山「時間の問題だろうな」

八幡「なんでナチュラルにおまえがいるんだよ」

葉山「いいじゃないか」

八幡「よくねぇよ」

彩加「あはは……」

 ザワザワ ヒソヒソ

八幡(明らかにクラスメイトにも不安や焦りが募っているな)

八幡(この事態になにも動かない新日本海軍に批判的な意見が増えてきているらしいしな)

八幡(実際は動きたくても動けないのか、動けるのに動かないのか……)

彩加「どうしたの八幡」

八幡「いや、なんでもない」

-昼休み-


八幡「言っただろ、こうやって校内で話すのは控えたほうがいいって」

沙希「状況が状況でしょ」

八幡「んで、なんだよ」

沙希「アンタはどう思うの?」

八幡「いやなにが」

沙希「本部の対応だよ」

八幡「別に、戦力の温存という点からいったら妥当だろ」

八幡「まだ戦いに慣れてない状態で闇雲に深海棲艦を探すのは現実的じゃないだろ」

沙希「そうだけど、なにか……」

八幡(こいつの言いたいことはなんとなく分かる、でも俺もそれを言葉には表せない何かが引っかかる)

八幡「この話はこれで終わりだ、連絡は鎮守府の電話でやってくれよ」

沙希「……分かったよ」

八幡「じゃあな」

八幡(マッカン買ってあの場所に行くか)



八幡(……)ピッ ガコン

八幡(……)カシュッ ゴクゴク

八幡「はぁ……」

雪乃「随分と大きなため息ね、比企谷くん」

八幡「なんだ、雪ノ下」

雪乃「人と話すときはこっちを向くべきだと思うのだけれど」

八幡「……なんだよ」クルッ

八幡「自販機で飲み物を買いたいからどいてくださいってわけじゃないよな」

雪乃「あたり前でしょ」ハァ……

八幡「何か用か?」

雪乃「寒いわね」

八幡「……一月だからな」

雪乃「あなた、この距離でも油の匂いがするわよ」

八幡「え?」

雪乃「あと花火みたいな……火薬の匂いもするわ、そういうの、気をつけたほうがいいと思うのだけれど」

八幡「まじで」クンクン

雪乃「……じゃあ、私はこれで」スッ

八幡「おい、用があるんじゃなかったのかよ」

雪乃「別に、なんでもないわ」

八幡(何が言いたかったんだ雪ノ下……)

八幡(寒いな)ブルッ

-放課後-

-鎮守府-



八幡「無理」

瑞鶴「ダメ」

八幡「いや、無理に決まってんだろ」

瑞鶴「無理でも嫌でもやるの」

八幡「なんだよエアボーン訓練って」

瑞鶴「パラシュートで降下するのよ」

八幡「知ってる、いやだからなんでその訓練がいるんだよ」

瑞鶴「マニュアルに書いてあるからでしょ」

八幡「基礎訓練とか適当にちょろまかしたし、いいだろ」

瑞鶴「しっかりやらないとダメ」

八幡「おい、絶対に面白がってんだろ」

瑞鶴「そんなことないって」ニヤッ

八幡「やらねぇよ」

瑞鶴「だーめ! 提督さんなまっちゃうよ!」

八幡「そんな、死ぬかもしれないことをやるぐらいだったら鈍る方がいいぞ」

瑞鶴「いーいーかーらー」ズイッ

八幡「まじでやめてください」ズズズ……

八幡「おまえ、訓練つっても教える人がいないだろ」

瑞鶴「大丈夫、このマニュアル通りにやればいいって、私も昼間にやってみたし」

八幡「無理に決まってんだろ……、それに場所もないだろ」

瑞鶴「目の前にあるじゃん」

八幡「海かよ……」

瑞鶴「うん」

八幡「普通に死ぬだろ」

瑞鶴「大丈夫だって、このために新開発された超防水性保温スーツがあるから」

八幡「胡散臭すぎる……」

瑞鶴「瑞鶴の実証済みだよ」

八幡「試したのかよ……」

瑞鶴「うん、というわけで早く行くよ、提督さん」ガシッ

八幡「おいやめろ!」

瑞鶴「ちなみに上空までは九七式艦上攻撃機でいくから、三人乗り出し」

八幡「死ぬ、死ぬから! こんな一月にしかも上空とかどれだけ寒いか分かってるよな!? しかもそこから降下するんだぞ!」

瑞鶴「だからスーツがあるんでしょ」グイッ

八幡「まじでやめろ!」

瑞鶴「瑞鶴も一緒に飛ぶから、ポイントにつく前までにマニュアル読んどいてよ」

八幡「冗談ですよね?」

瑞鶴「島風ちゃん、ちょっと手伝って欲しいんだけど――」

-4時間後-


八幡「 」

叢雲「どうしたのあれ」

夕張「なんか瑞鶴さんにいろいろと振り回されたそうだよ」

瑞鶴「アハハ、だ、大丈夫提督さん?」

翔鶴「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい! こら! 瑞鶴も謝りなさい!」

金剛「テイトクぅー!」ギュッ

八幡「や、やめろ、苦しい」

鳳翔「暖かいものを作ってきますね」

島風「おー……」ツンツン

曙「こんなことでだらしないわね」

八幡(まじで死ぬかと思った)

-食堂-


鳳翔「今日は鍋にさせてもらいました」

鈴谷「おぉ~!」

熊野「任務から帰ってきて冷えていたので嬉しいですわ」

榛名「榛名、感激です!」

瑞鶴「て、提督さんのよそってあげる」スッ

八幡「いやもう気にするな」

瑞鶴「提督さんは許してくれても、ちょっと私もやりすぎたなって思ってるからいいの」コトッ

鈴谷「なにかあったの?」

望月「さあ?」

初雪「美味しい」

夕張「それが――」ゴニョゴニョ

鈴谷「なるほど~」

不知火「それは災難でしたね」

曙「だらしないだけよ」

翔鶴「もう、瑞鶴ったら……」

金剛「瑞鶴のことは許してほしいネー」

翔鶴「金剛さんが言うなら……」

榛名「はい、どうぞ」コトッ

翔鶴「ありがとうございます」スッ

島風「熱いっ!」

夕張「慌てて食べないの」

 -夜-

八幡(うわっ、まだこんなにあるのかよ)カキカキ

八幡(この時のボーキサイトの消費が……)カキカキ

瑞鶴「提督さん」ガチャッ

八幡「ノックしろノック」

瑞鶴「……」トントントン

八幡(3回ノックか……)

八幡「だからおせぇよ」

瑞鶴「いいじゃない」

八幡「よくねぇよ、それで」

瑞鶴「手伝おうかなって」

八幡「気にするなって言っただろ」

瑞鶴「違う違う、私が手伝いたいなって思っただけだから」

八幡「一人でできる」

瑞鶴「そんなに邪険に扱わないでよ」

八幡「扱ってない」カキカキ

瑞鶴「コーヒー入れてあげる」ピラッ

八幡「いや、いいから」

瑞鶴「ほら、この書類ってこの前、私がボーキサイト増やして欲しいって言った時の」

八幡「必要分を記入してその理由書くだけだからな」

瑞鶴「任せて」カキカキ

八幡「おい」

瑞鶴「……」カキカキ

八幡「はぁ……」カキカキ

 トントントン

八幡「……どうぞ」

翔鶴「コーヒー、入れてあげますね」

瑞鶴「翔鶴姉!」

八幡「……どうぞご勝手に」

-金曜日-

-鎮守府-

鈴谷「いやぁ~、海から行ったほうが鈴谷的には楽しかったんだけどなぁ」

八幡「楽しくねぇよ、朝から疲れるだけだろ」

鈴谷「そんなことないってー」

八幡「あるから」

鈴谷「……」

八幡「……どうした、地下道に入らないのか?」

鈴谷「ん~……なんだろー」

八幡「なんだよ」

鈴谷「よくわかんないけど、なんか海が騒がしい?」

八幡「曖昧すぎだろ」

鈴谷「んー、もういいや、はやくいこー」グイッ

八幡「おいこら、引っ張るな」

-総武高校-


彩加「おはよう、八幡」

八幡「おう」

彩加「昨日より人少なくなってない?」

八幡「そうかもな」

彩加「八幡、僕達のところは大丈夫だよね」

八幡「どうだろうな……」

彩加「近くには新日本海軍の基地もあるって聞いたよ」

八幡「……それなら大丈夫かもな」

 ガラッ

平塚「HR始めるぞー」

 ザワザワ


平塚「やけに少ないな……、えー、お前たちが知っている通り、深海棲艦による艦砲射撃が多発している」

平塚「もしもの事があるのかもしれない、それに対する避難行動の紙を今から配るぞ」

八幡「……」

八幡(なんかムカムカするな、自分が防げる人間なのに未然に防げないからか? 本部の対応に不満があるからか? ……分かんねぇな)

川崎「……」

本日はこれで終了です。

少しですが投下させていきます

-昼休み-


八幡「ん……」ゴクゴク

八幡「はぁ……」

八幡(ため息多いな)

いろは「先輩、疲れてますね~」

八幡「なんだよ」

いろは「私もジュースを買いに来たんですよ」

八幡「ん、そうか、じゃあな」スッ

いろは「せんぱぁーい、待ってくださいよー」

八幡「あざとい」

いろは「なんだかんだ言って待ってくれますね」

八幡「行くわ」

いろは「冗談ですって」グイッ

八幡(おいこら掴むな、このビッチ! ときめいてしまうだろ)

八幡「なんだよ……」

いろは「ちょっと、手伝って欲しいことがあるんですが~」

八幡「断る」

いろは「内容ぐらい聞いてくださいよー」

八幡「なんだよ……」

いろは「避難行動の紙、もらったじゃないですか」

八幡「深海棲艦のか」

いろは「それで、生徒会の方でも避難経路の確認とか、書類整理とかやらないといけないんですよ」

八幡「それを手伝えってか?」

いろは「この時間だけでいいので……」ウルッ

八幡「あざとい」

いろは「そんなぁ……」

八幡「……少しだけな」

いろは「先輩、ありがとうございます~」

 -生徒会室-


八幡「……」カキカキ

八幡「……」ペラッ

いろは「ほえー……」

八幡「なんだよ」

いろは「先輩、めちゃくちゃ仕事早いじゃないですか」

八幡「そうか?」

いろは「前はそんな感じしなかったような、あんまり便りにはしてなかったんですが……」

八幡「おい」カキカキ

いろは「冗談ですよー」

八幡(毎日やってるからな……)



八幡「そろそろ行くか」

いろは「そうですね」

八幡「ふぅ……」バサッ

いろは「ありがとうございました、先輩」

八幡「ん」

-教室-


八幡(まだ10分ぐらい時間あるか)

 ガラッ



沙希「は? 意味分かんない」

相模「だーかーら、川崎さんは新日本海軍の関係者って聞いてんの」

沙希「だからなんで」

相模「これ、みんなにメールが回ってきたの」

八幡(どういうことだ?)

結衣「ヒッキー」タタッ

八幡「なにこれ、どうなってんの」

結衣「こんなメールがみんなに回ってきたの」

八幡「えっ、俺は来てないけど」

結衣「だってヒッキー、回ってくるほど……」

八幡「うるせぇ、それより見せてくれ」

結衣「あ、うん」スッ


 『総武高校2年、川崎沙希が新日本海軍で勤務しているっぽいよ! ↓にあるURLはその証拠の写真』

八幡「なんだこの迷惑メールみたいな書き方……」

結衣「URL、押していいよ」

八幡「ん……」スッ

八幡「……っ」

八幡(鎮守府の正門から出た時の写真か……、隠し撮り……いったい誰が)

結衣「そのことで、さがみんが……」

八幡「そうか」

結衣「さがみんのおばあちゃんの住んでるところも深海棲艦の被害にあったみたいでさ……」

八幡(……なるほどな)

相模「それで、どうなの?」

沙希「違うから」

相模「でもこの写真はどうなの?」

相模「艦娘ってやつを指揮してるんでしょ?」

沙希「……」

相模「ふぅん、なにも言い返さないんだ」

沙希「だから、違うって言ってんでしょ」

相模「今の状況、わかってるよね?」

沙希「なにが」

相模「深海棲艦が無差別に攻撃してきてるのになんでアンタたちはなにもしないわけ?」

沙希「は?」

相模「深海棲艦を撃退するために創られた組織って言うわりには何かしている風には見えないけど」

 ザワザワ タシカニ ナンダナンダ

沙希「てかさ、さっきから違うって言ってんでしょ」イライラ

女子1「か、川崎さん、ほんとなの?」

女子2「ホントなの?」

沙希「は? アンタらそんなの信じるわけ?」

ザワザワ シャシンガ コレッテアブナインジャナイノ

結衣「なんか嫌な空気かも」

八幡(普通だったら信じないだろ)

八幡(度重なる深海棲艦による被害で不安と緊張で蓄積されたストレスから疑心暗鬼になっているな……)

相模「結局は自分だけよければいいとか思ってんでしょ?」

沙希「いい加減にしなよアンタ」

姫奈「ちょっと嫌な空気だね……」

優美子「……」

葉山「2人ともやめてくれないか」

相模「隼人くんはどう思ってるの?」

葉山「俺は……このメールの真意は分からない、でもそういう問い詰め方は良くないと思う」

沙希「違うから」

沙希「合成写真かなんかでしょ」

女子3「あの、私さ、川崎さんが前に電車で家とは違う方向の駅に降りるのを何度かみたことあるんだけど」

女子4「う、うん、新日本海軍の基地があるってところの近くにある駅だった……」

相模「ふーん」

沙希「……っ」ギロッ

女子3「っ」ビクッ

相模「ちょっとー、図星だからっていじめるのやめてくんない?」

沙希「そういうつもりじゃないけど」

葉山「やめろ、2人とも……」

八幡(みんな仲良くの解決策を考える葉山に宥めることはできないだろな)

相模「川崎さんはいいよねぇ、艦娘だっけ? 兵器がいつも隣で守ってくれそうでさ」

沙希「それ、どういう意味」ギロッ

相模「そのままの意味だけど、怖くて戦えないんでしょ?」

沙希「はぁ? アンタさ何様のつもり?」

相模「ウチ達はこうやって怯えながら暮らしてるの、川崎さんは艦娘を盾にして暮らしてるんでしょ?」

沙希「……っ」ブチッ

青葉「まあまあまあ!! お二人共そのぐらいに!」

沙希「……」

相模「ちょっと、ウチは川崎さんと話してんだけど、どいてくれない?」

青葉「いやいやー、喧嘩はよくないかなって、思っちゃいまして!」

相模「あー……、てかさ、青葉さんってさ」

青葉「はい?」

八幡(まずい)

相模「転校してきたばっかなのに、川崎さんと仲いいよねー? なんかちょっとおかしくなーい?」

青葉「お、親が知り合いなんですよー。あはは」

相模「とか言ってさ、本当は青葉さんも関係者なんじゃない?」

 タ、タシカニ マジカヨ 

女子1「た、確かに、知り合いにしては仲が良すぎるような……」

女子3「だね……」

相模「もしかして、艦娘とかってわけじゃないよね?」

沙希「っ!」

青葉「……」

相模「あれ? 何その反応? えぇ……まじで艦娘のわけ?」

 マジカヨ…… ザワザワ オイオイオイ 

青葉「そんなわけないじゃないですかー!」

女子2「……っ」ブルブル

八幡(……)チラッ

鈴谷「……っ」

八幡(目立った真似をするなよ)

相模「てかさ、もしかして鈴谷さんもそうなわけ?」

鈴谷「す、鈴谷?」

相模「だって、2人とも同じ時にきたし」

鈴谷「そんなわけないじゃーん」

相模「ふーん……、でも本当に艦娘だったら怖くない?」

相模「だって、ものすごく強いんでしょ? しかも人間じゃないし、 そんなものが同じ教室とかありえないよね」

沙希「いい加減にしなよ」ガシッ

相模「なに? なんで怒るの? 別に関係者じゃないんでしょ?」

沙希「……っ!」

姫奈「あ、青葉……」

青葉「いやいや、違いますってー!」

姫奈「う、うん……」

女子3「か、艦娘ってよくわかってないんでしょ……?」

女子4「ネットで実は深海棲艦だっていう人もいたよ……」

 ヤバイダロ ナンデガッコウニキテンダヨ バケモノ……

相模「で、どうなの?」

沙希「……違うって言ってんでしょ」

これで終了です

投下していきますー

八幡(川崎がこの場を逃れてもクラスメイトからの疑いは晴れない)

八幡(そうなれば確実にこれからの生活に支障が出るはずだ……)

相模「そこの二人もさ、どうなの?」

青葉「違いますよー」

鈴谷「そうだって!」

相模「口ではなんでも言えるよねー?」

女子1「そうだよ……」

八幡(鈴谷と川崎、青葉に向ける疑いの目を取り払って、これからの生活を不自由なく過ごさせる方法……)

八幡(そして、艦娘という存在に迫害的目をやめさせるには……)

相模「素直に言ったほうがいいよ? 別にうちらは何もしないからさ」

女子2「う、うん」

 ドッチナンダヨ ドウセカンムスナンダロ サッサトイエヨ

青葉「ち、ちがっ」

相模「聞こえないんだけどー?」

鈴谷「……」

相模「聞いてんの?」グイッ

優美子「相模、あーしのダチに何してんの?」ガシッ

鈴谷「……っ」

相模「は?」

優美子「その手、離してくんない?」

相模「え? 三浦さんはその化物みたいな奴の味方なの? それってどうなの?」

優美子「はぁ?」

女子1「もしかして三浦さんも?」

女子2「え……」

 オイオイ ドウナッテンダヨ

結衣「このままじゃ……」

八幡(既にクラスの大半が正常じゃねぇな、疑心暗鬼の心がさらに歪みを生んでやがる……)

八幡(適材適所、既に傷を負って治らない者に同じところを傷つけても同じことか……)

優美子「あーしのことは何言ってもいいけど、ダチの事はやめてくんない?」

相模「なに? 三浦さんはこいつが艦娘でも構わないってこと?」

優美子「別にそれでも関係ないって言ったらどーすんの?」

女子1「やっぱり三浦さんも……」

男子2「おいおいマジかよ……」

ナンニンイルンダヨ ドウナッテンンダヨ ウワァ クルナヨ…

優美子「はぁ? あーしは違うから」

相模「やっぱり関係者なんでしょ」

女子3「だよね……」

女子1「うわぁ……」

姫奈「ちょ、ちょっとみんな!」

相模「……っ」キッ

姫奈「っ」

優美子「違うから」


ザワザワ ヒソヒソヒソ


葉山「みんなやめろ、疲れてるんだよきっと」

相模「葉山くんもまさかそうなの?」

葉山「俺は違う」

相模「だったら、うちらの味方だよね?」

葉山「それは……」

相模「もしかして葉山くんはクラスメイトに悪い隠し事をしてる人たちの味方をするわけ?」


 ヒソヒソヒソ

八幡(スクールカーストは崩れてるな……)

相模「みんなもそうだよね? クラスメイトに隠し事をする人たちなんて嫌だよね?」

女子1「う、うん」

女子2「そうだね……」

 タシカニネ シンジラレナイネ ウン 

相模「そんな人たちをうちは仲間だと思えないけど、みんなはどう思う?」

女子3「確かに……」

男子1「そうだな……」

 ウンウン ソウダソウダ

相模「だから、うちらはアンタたちが本当のことを言うまで仲間って思えないかも」

女子1「うん」

女子2「そうだよ……」

男子1「信じられねぇわ……」

相模「というか、同じ教室にいてもらっても怖いんだけど……」

女子1「うん」

女子3「どっか行ってくれないかな……」

八幡(異常だ、異常すぎる……)

男子1「出てけよ……」

男子2「そうだな」

女子4「迷惑……」

沙希「……」

青葉「……」

鈴谷「……」

優美子「……ッ」


 デテケヨ ガッコウニクルナ マジデコワイ カエレヨ

相模「本当に怖いよね……、ウチたちはただの一般人なのに……」

結衣「ちょっとさがみ――」

八幡「プハッ……ハハハハ!!」

相模「は?」

八幡「ハハハハハ!!!」

結衣「ヒッキー?」

鈴谷「八幡?」

八幡「はぁはぁ……」

相模「何笑ってんのヒキタニ」キッ

八幡「すまんすまん、お前らが面白くてさ」

相模「は? なにそれ、馬鹿にしてんの?」

八幡「まさか、俺が仕組んだ罠にここまで引っかかるとはなぁ」ニヤッ

彩加「は、八幡?」

葉山「どういうことだ比企谷」

八幡「そのままの意味だ、俺はカモフラージュのために川崎を陥れる写真を送付したんだよ」ニヤ

沙希「は?」

相模「それって……」

八幡「ああ、噂の新日本海軍の関係者ってのは……俺だよ」

結衣「え……」

八幡「なぜか新日本海軍の関係者がこの学校にいるっていう噂があったからな、ばれる前に誰かを陥れようと思ったわけだ」

相模「じゃあこの写真は」

八幡「今の時代、そんな写真はちょっとした知識があれば作れるしな」

八幡「友達が多いやつだと擁護する奴が増える、かといって友達がいなくて根暗のやつだと信憑性がない」

葉山「だから彼女に……」

八幡「ああ」

八幡「でも、まさかここまでクラスがバラバラになるとは思わなくてな、笑いを止めれなかったってことだ」

葉山「比企谷、いくらクラスの仲を直し――」

八幡「違う」

葉山「しかし、おまえが関係者という証拠がないだろ……」

八幡「証拠か」

八幡「鈴谷、こっちにこい」

鈴谷「えっ」

八幡「早くしろ」

鈴谷「う、うん」タタッ

八幡「コイツはお前らの言うとおり――艦娘だ」

鈴谷「っ!?」

沙希「な!」

青葉「えっ!?」

八幡「鈴谷、艤装を装備しろ」

鈴谷「えっ……」

八幡「命令だ」

鈴谷「うん……」スッ

 ガシャンッ!

葉山「なっ!?」

相模「や、やっぱり……」

結衣「うそ……」

優美子「……」


ウソダロ マジカヨ ナンダアレ……


八幡「これが証拠だ」

鈴谷「……」

八幡「コイツは俺の部下だ」

鈴谷「……うん」

相模「艦娘だったんだ、そんな恐ろしいやつらを学校に行かせてどういうつもりなわけ!?」

八幡「恐ろしい?」

相模「そんな、人をいつまでも殺せるようなやつ……」

八幡「アハハ!! こいつらが恐ろしいか!」

相模「なに……」

八幡「確かにこいつらは深海棲艦を倒せることができる化物だ」

鈴谷「……」

八幡「でも、それは深海棲艦に対してだけだ、こいつらが人間に対しては全くもって攻撃どころか抵抗しない」

相模「は? そんなの信じられるわけない」

八幡「見せてやるよ」

鈴谷「え?」

八幡「……スマン」ボソッ

 ドッ!

鈴谷「っ!」ドサッ

八幡「ほらな」

八幡「こいつらは人間に対しては無抵抗だ」グイッ

鈴谷「うぅ……」

結衣「ひ、ヒッキー……」

八幡「しかもさっきみたいに艤装や船を出せるだけで体の構造上は人間と同じ」

相模「なんでそんなことが分かるのよ……」

八幡「あ? 今の話を聞いても分からなかったのか?」

葉山「……っ」

八幡「体の構造は同じで人間には無抵抗」

八幡「そして、お前らはこいつらを人間と同じだと見ていない」

八幡「そんな奴らを俺が何もしないわけねぇだろ?」

相模「最低!!!」

八幡「最高に楽しいぜ、抵抗出来ない奴を弄るってのはさ」

 ザワザワ……

男子1「比企谷ッ!!!」バコッ!


 ガシャンッ

八幡「……いってぇな」

八幡「何を怒るんだよ、お前はこいつを恐ろしい存在として見てるんだろ?」

八幡「こっちは命張ってお前らみたいな、何もできない無能な市民を守ってんだよ」

八幡「そんぐらいの事やってもいいだろ?」

鈴谷「違うって! 提督はそんなことしてないじゃん!!」

八幡「後が怖いからって嘘をつかなくていい」

鈴谷「そんなことしたことないじゃん!」

八幡「うるせぇ、いつもよりひどくするぞ」

女子1「最低……」

女子2「ひどい……」

女子3「鈴谷さん可哀想……」

男子2「艦娘が可哀想だよ……」

八幡「は? さっきまで集団でこいつらに問い詰めてた奴らは誰だよ」

八幡「お前らは平然とあそこまで言ったんだ、だったら俺もいいよな?」

八幡(これでいい……、これで……)

相模「最低! 人として恥ずかしくないわけ!?」

八幡「全然。ああ、今夜が楽しみだわ」

優美子「……ヒキオ」スッ

八幡(ああ、やっぱりおまえがトップカーストにいるべきだ、さっさと俺の頬を叩いて威厳を取り戻してくれ)

       
          バシッ!!!

本日はこれで終了です


??「俺が艦娘だ、さぁ葉山いつも通り俺を殴れ!」
葉山「比企谷ァァァァァアアア!!!!!」

http://nagamochi.info/src/up148795.png

支援絵うp。応援しています頑張ってください^^

それでは投下させてもらいます

八幡(……いてぇ)

優美子「ヒキオ、なんでそんな嘘つくし」

八幡「……は?」

優美子「あーしを舐めんなし」

優美子「鈴谷がヒキオのことをいつも嬉しそうに話してくるけど、ヒキオがひどいことしてたらそんな顔できないっしょ」

優美子「確かに鈴谷に怪しいところがあったり、ヒキオと言えない関係があるように見えたけど、鈴谷がヒキオの事が大好きってのは感じた」

優美子「なんでそんな嘘つくし、嘘をつかれたこっちのことを考えろ」

八幡「三浦……」

葉山「そうだな、2人の関係はそんな風には見えないな」

結衣「ていうかさ、ヒッキーにそんな度胸ないし!」

彩加「八幡は優しいもんね」

相模「は? いやいや、みんなどうしてそんな風に思えるわけ?」

相模「コイツは鈴谷さんに乱暴するようなクズなんだよ?」

川崎「比企谷」

八幡「なんだよ……」

川崎「助けて欲しいって言ったつもりはないけど」

八幡「……そうだな」

川崎「……」

川崎「……私もコイツと同じ、関係者だよ」

結衣「そ、そっか……」

優美子「別にあーしには関係ないし」

姫奈「青葉……」

青葉「ごめんなさい、青葉は艦娘なんです……」

姫奈「なんで謝るの?」

青葉「えっ?」

姫奈「別に艦娘とか関係ないよ、青葉は青葉でしょ」

青葉「いいんですか?」

姫奈「当たり前だよ」ギュッ

青葉「ありがとうございます」グスッ

相模「ねぇ、なんで勝手に話を進めてるわけ?」

相模「結局、あんたたちはウチらに嘘ついていたんでしょ? 謝罪の言葉とかないわけ!?」

葉山「もういい……」

相模「葉山くんは嘘をつかれていたって分かっても平然としていられるの?」

葉山「彼女たちには公にできなかった理由があったんだ、それは仕方がない」

葉山「みんなもストレスや不安でちょっとおかしくなってしまっただけだよ、この件は水に流そうじゃないか」

相模「で、でも……」

八幡(葉山に任せておけば収拾がつくだろう……)

鈴谷「提督ッ!」ギュッ

八幡「うぉ!? おいこら離せ」

鈴谷「提督の馬鹿! 馬鹿馬鹿馬鹿!!」ポカポカポカ

八幡「痛い、やめろ」

鈴谷「もっと自分を大切にしてよ!」

八幡「俺は別にお前らのためにやったわけじゃない……」

鈴谷「ふーん?」ズイッ

八幡「なんだよ……」

鈴谷「そういうことにしときまーす」

八幡「んだよ」

結衣「ヒッキー言ったよね?」

結衣「そういう解決方法はもうやめてって」

八幡「……いやだから」

葉山「みんな、そろそろ昼休みが終わるから席に戻ろうか」

 オ、オウ ソウダナ…… ウ、ウン……


八幡(……なにやってんだ俺)

彩加「八幡」

八幡「なんだ?」

彩加「よかったね!」ニコッ

八幡「……お、おぅ」

彩加「もうダメだめだよ? そんな―――」


 ガシャアアアアアン!!!!


 キャアアアア!! ウオ!?

葉山「なんだ!?」

戸部「なんかグラウンドに落ちたっしょ!?」

結衣「な、なに!?」

 ドゴン!! ドゴン!!

男子1「なんか落ちてきてるぞ!!!」

川崎「比企谷ッ!!」

八幡「……っ」ガタン

鈴谷「提督!!」

 バゴン!! 

平塚「お前ら! 避難しろ!!」

結衣「先生! これはどういうことですか!?」

平塚「深海棲艦からの攻撃だ! 避難指示どうりの行動をしろ!!」

 ハ、ハイ! 

葉山「みんな落ち着いて非難するんだ!」

戸部「歩いて避難っしょ!」

 ピーピーピー

『叢雲』


八幡「叢雲、どうなってるんだ!?」

叢雲『うるさい』

八幡「あ、はい」

叢雲『深海棲艦の艦隊が鎮守府から南西の沖合25㌔地点に突然発生したわ』

叢雲『構成は少なくとも、戦艦2 巡洋艦4 空母2と見ているわ』

八幡「なんでそんな近場に現れたんだ?」

叢雲『分からないわ』

八幡「鎮守府の様子は?」

叢雲『沖合で警戒任務に当たっていた、熊野、不知火、望月それと第二鎮守府の衣笠、暁、響が先遣隊として追撃戦を開始しているわ』

八幡「戻せ」

叢雲『え?』

八幡「艦隊の練度が低いうえに敵の戦力が高すぎる、戻してくれ」

叢雲『……分かったわ』

叢雲『あんたも早く戻ってきなさい』

八幡『ああ、全艦娘の出撃準備を整えてくれ』ピッ

彩加「八幡どうしたの? 怖い顔して……」

 ドゴン!! ドゴン!!

彩加「わぁ!?」

平塚「比企谷、川崎、ちょっと来てくれ!」

結衣「ヒッキー!」


-空き教室-

川崎「先生、早急に鎮守府に戻りたいんですが」

平塚「それが難しくなった」

八幡「どういうことすか?」

平塚「鎮守府への道が既に深海棲艦の艦砲射撃で通れる状況ではない」

平塚「地震や火事と違って、明確な避難方法が1つしかない」

八幡「この街から離れるってことっすね」

平塚「そうだ、おかげで通りは人で溢れている」

川崎「どうすれば」

平塚「通信機を利用して指示を出し、艦娘に任せるしかないだろ……」

川崎「そんな……あの娘たちが……」


 ピーピーピー

八幡「ん?」

 『瑞鶴』


八幡「どうした?」

瑞鶴『提督さん! グラウンドに出てきて!』

八幡「は?」

瑞鶴『艦載機をそっちに向かわせたから、それに乗って瑞鶴のところに行けるわ!』

八幡「そ、そうか」

瑞鶴『第二鎮守府の人の分も向かわせてるから』

八幡「ああ、今の状況は?」

瑞鶴『深海棲艦は徐々に沖合に引き返しているみたい、こっちは全艦娘が出撃開始してるわ!』

八幡「サンキュー、瑞鶴」

瑞鶴『後で、ご褒美頂戴ね』

八幡「却下」

瑞鶴『ケチ』ピッ

八幡「艦載機に乗って行きます」

平塚「正気か?」

川崎「どこに来るわけ?」

八幡「グラウンドだ、おまえの分も用意してある」

平塚「あの大きさで着陸と離陸ができるのか?」

八幡「スペック上ではできると思いますけど、妖精さんの腕を信じるしかないですね」

川崎「だったらグラウンドの状況を確かめないと」

八幡「今朝に雨が降ったおかげで散水はやらなくていいはずだ」

平塚「サッカーゴールを移動させないといけないぞ」

鈴谷「鈴谷たちも手伝うよ」

青葉「艦娘の力だったら楽々運べますよー!」

平塚「行くぞ」

八幡(小町の無事を確かめねぇと)ピッ

 ピーピーピー


小町『も、もしもしお兄ちゃん!』

八幡「小町、大丈夫か!?」

小町『う、うん』

八幡「怪我とかしてないよな?」

小町『大丈夫だよ、お兄ちゃんこそ大丈夫?』

八幡「ああ」

小町『行くんだよね?』

八幡「……ああ」

小町『ダメ』

八幡「小町……」

小町『お兄ちゃんがそんな危険な場所に行く必要はないよ……』

八幡「悪いけどこれが仕事だ」

小町『前のお兄ちゃんだったらやらなかったよ……』

八幡「……強制だからな」

小町『クスッ お兄ちゃんは優しいね』

八幡「あ? なんでだよ」

小町『やっぱりお兄ちゃんらしいよ』

八幡「意味がわからん」

小町『絶対に生きて帰ってきてね』グスッ

八幡「……愛しの妹を置いていけるわけねぇだろ」

小町『それはちょっとキモいよお兄ちゃん、じゃあ、また後でね』

八幡「ん……」ピッ




-昇降口-


結衣「ヒッキー!」

八幡「なんだよ、てか避難はどうしたんだよ」

結衣「ヒッキー、行っちゃうの?」

八幡「仕事だからな」

結衣「……怪我、しないでね?」

八幡「どうだろうな」

結衣「死んだら駄目だよ?」

八幡「……どうだろうな」

結衣「何もできなくてごめんね」ポロポロ

八幡「お、おい! 泣くなよ……」

結衣「ごめん……」ギュッ

八幡「……行くわ」

結衣「うん、ごめんね……」スッ

優美子「結衣」ギュッ

優美子「ヒキオ、絶対に生きて帰ってこい」

八幡「お、おぅ」

姫奈「頑張ってね、ヒキタニくん」

葉山「比企谷、今はお前に頼るしかない……、すまない」

八幡「こっちは仕事で行くだけだ」

彩加「八幡、死なないで!」ギュッ

八幡「バカ、お前を残して死ねるかよ!」

姫奈「ハァハァ」

結衣「緊張感持ってよ……」

材木座「はちまーん!」

八幡「もうおまえ帰れよ……」

八幡「ん……行ってくるわ」

いろは「せんぱーい!」

八幡「窓から顔だして何やってんだよ……」

いろは「絶対に戻ってきてくださいねーー!」ブンブン

八幡「ああ……」スッ

八幡(あれ? なんで材木座も一色も俺が新日本海軍の関係者って知ってんの? 情報が広まるの早すぎだろ……)

鈴谷「提督ー、移動完了したよー」

八幡「あとは待つだけだな……」

 ドゴン…… バゴォン……

八幡(無力だな……、壊れていく街をただ見ているだけかよ)





雪乃「行くのね」

八幡「雪ノ下か、避難はいいのか」

雪乃「空から来るのだからどこへ逃げても同じことよ」

八幡「そんなことはないだろ……」

雪乃「私たちは無力だわ」

八幡「……」

雪乃「現に私はあなたを見送ることしかできないわ」

雪乃「でも、あなたには止める力を持っている」

八幡「持ってねぇよ、俺はあいつらの指揮をするだけだ」

雪乃「十分よ……」

青葉「味方の艦載機がきましたよ!」

鈴谷「護衛の零戦もいるね」

八幡「……んじゃ、行くわ」

雪乃「ええ……」

八幡(行くか)

平塚「見事な腕だな……」

艦攻妖精1「お乗りください!」

鈴谷「提督早く!」

八幡「ああ」

艦攻妖精2「そちらの方はこっちに」

青葉「ありがとうございます!」

川崎「すまないね……」

八幡「よいしょっと」グッ

雪乃「比企谷くん!」

八幡「……っ、離れてないと危ないぞ」

雪乃「これ、あなたに持っていて欲しいの」スッ

八幡「……これって」

雪乃「あなたに貰ったシュシュよ」

八幡「身につけていたのか」

雪乃「ええ、毎日ね……」

八幡「どうして返すんだ?」

雪乃「貸すだけよ、だから絶対に私のところへあなたが返しに来なさい」

八幡「雪ノ下……」

雪乃「あなたの武運長久を祈ってます」ニコッ

八幡「……分かった」

雪乃「……いってらっしゃい」

八幡「ああ」

 カシュッ

八幡「出してくれ」

艦攻妖精1「了解!」

鈴谷「鈴谷は飛行機初めてなんだよねー!」

 ドゥウウウウウウウ……


艦攻妖精1「離陸完了、敵艦載機に注意して航空母艦瑞鶴に帰投します」

艦戦妖精1『それまでは我々が全力でお守りします!』

本日のぶんはこれで終了です



>>638
素晴らしい絵をありがとうございます! 頑張って最後まで書かせてもらいます!

僅かですが投下します

-鎮守府正面海域-

-航空母艦瑞鶴-


瑞鶴「おかえり、提督さん!」

八幡「ん、艦載機サンキューな」

瑞鶴「緊急時だもの」

鈴谷「空母に乗るの初めてだなー」

瑞鶴「着艦するとき怖かったでしょ」

八幡「ぜ、全然そんなことねぇし」

鈴谷「提督の背中震えてたよ」

八幡「おい」

瑞鶴「フフ、中に案内するわ」


-操舵室-


妖精「お疲れ様です、司令官!」

八幡「お、おう」

妖精「既に第一次攻撃隊は出撃しています」

八幡「そうか……」

瑞鶴「少しでも足止めをしないと逃げられちゃうね」

八幡「現在の陣形はどうなっているんだ?」

叢雲『空母を中心とした輪形陣よ』

八幡「びっくりした、聞いてたのかよ」

叢雲『繋がってるわよ』

八幡「榛名と金剛はどうした」

叢雲『艦隊後方よ』

八幡「前に出せ」

叢雲『えっ』

八幡「敵の構成と位置は把握しているんだ、あとは周囲への警戒を継続すればいい」

八幡「こっちは練度が圧倒的に低い、慎重すぎる行動が仇になるかもしれないからな」

叢雲『……分かったわ』

金剛『了解デース!』

榛名『了解しました!』

鈴谷「鈴谷も位置に戻るね」

八幡「ああ、頼むぞ……」

鈴谷「任せといてー!」ガチャッ

妖精「第一次攻撃隊が敵艦載機と交戦を開始しました!」

八幡「分かった、第二次攻撃隊の準備を完了しておいてくれ」

叢雲『今日はいつもと違うのね』

八幡「何がだよ」

叢雲『別に』

夕張『今日は提督が心強いですね!』

八幡「そうかよ……」


―――
――



艦攻妖精2『投下用意!』

艦攻妖精3『魚雷投下ッ!』

艦攻妖精4『離脱します!』

艦戦妖精2『敵機残りわずかです!』

艦戦妖精3『うぉぉぉ!!』

瑞鶴「敵、巡洋艦の左舷に魚雷2本、巡洋艦1隻の左舷に魚雷4本、計6本の命中を確認したわ」

八幡「やるじゃねぇか」

瑞鶴「提督さんが学校に行ってる間に猛特訓したもんね、翔鶴姉」

翔鶴『そうね』

艦爆妖精1『俺たちも負けられないな!』

艦爆妖精2『降下開始ッ!』

艦爆妖精3『待て、何か接近してくるぞ!?』

艦戦妖精2『あれは、陸へ攻撃を行っていた敵機か!?』

艦戦妖精4『十……二十? 20機ほど確認ッ!』

艦戦妖精5『急いで援護に回れッ!!』

瑞鶴「提督さん!」

八幡「急いで第二次攻撃隊を発艦させろ!」

八幡「それと、無傷のもう1隻の空母への攻撃を優先させるんだ」

翔鶴『りょ、了解しました』

鳳翔『了解です』

瑞鶴「……っ」

八幡「んだよ……」

瑞鶴「本当にあの物置提督さんなの?」

翔鶴『コラ、瑞鶴!』

本日はこれで終了です

すみません間違えました……

瑞鶴「本当にあの物置提督さんなの?」
      
       ↓

瑞鶴「本当にあの置物提督さんなの?」


に変更お願いします

投下します

―――
――




八幡「砲雷撃戦を開始するぞ」

艦娘『了解ッ!』

妖精『敵艦捕捉完了』

金剛『全砲門!Fire!』ドドンドドドドン!!!

榛名『主砲!砲撃開始!!』ドドドンドドド!!!

八幡「うおっ!?」

瑞鶴「提督さんビビリすぎ」

観測妖精『敵、手前戦艦に2発の弾着を確認、続いて巡洋艦に1発を確認』

観測妖精『敵、後方戦艦左舷後方30に近弾を確認』

妖精『了解、修正します』 

観測妖精『敵戦艦、攻撃来ます!!』

瑞鶴「提督、捕まってて!!」

 ドゴォォォォン!!! ドゴォォォン!!!

八幡「くっ!?」グラグラグラ……

瑞鶴「うぅ……、各員、被害状況を!」

叢雲『全弾回避!』

鈴谷『この距離なら届くよ!』 ドドンドドドン!!!

熊野『一捻りで黙らせてやりますわ!』ドンドドン!!

鳳翔『第一次攻撃隊全機帰投しました!』

八幡「次の攻撃に備えてくれ」

瑞鶴「制空権優勢よ」

八幡「瑞鶴」

瑞鶴「なーに、提督さん」

八幡「……墜とされた妖精さんはどうなる」

瑞鶴「……」

八幡「……そうか」

 ガチャッ

艦戦妖精1「あぁー、撃墜されちゃったなぁ」

瑞鶴「お疲れ様」

八幡「え、なにこれ? どうなってんの?」

瑞鶴「撃墜されてもなぜか妖精さんは戻ってくるのよ」

八幡「俺の悲しみを返せ」

―――
――



翔鶴『雲が出てきましたね』

八幡「なにかまずいのか?」

瑞鶴「提督さん、ちゃんと勉強したの……?」

八幡「うるせぇ」

翔鶴『上空に雲が張ってしまうと、敵艦載機の発見の遅れを招いてしまいますからね……』

瑞鶴「電探の精度も著しく下がるわね……」

翔鶴『現在のレーダーにはまったく映らないというのが面倒ですね』

八幡(KM物質か……)

曙『クソ提督、このまま突撃する気なの?』

八幡(全くもって戦術知識がない……どうすればいい……)

瑞鶴「第二次攻撃隊帰投するわ」

叢雲『敵艦隊の速力が下がってるわね』

八幡(艦隊同士の戦闘において戦力がほぼ互角の場合、どうすれば優位に進めることができるか……)

八幡(攻撃可能な砲門数だろうな……)

瑞鶴「どうしたの、提督さん?」

八幡「……方向そのまま、5分後に全艦面舵40、直後に総攻撃を開始する」

艦娘『了解!!』

金剛『次、行きマス!』

榛名『榛名も!』

瑞鶴「妙に敵が静かだね」

八幡「……」

瑞鶴「なにか……近づいてきている……?」

電探妖精『敵機観測!!!』

金剛『Where!?』

叢雲『どこよ!』

八幡「……っ! 真上だ!」

妖精『敵機直上、急降下ァーーーー!!!』

ブゥゥゥゥゥゥ!!!

榛名『対空射撃急いでッ!』

不知火『数が多いっ』


ドドドドドッドドドドッ!!!


艦戦妖精3『奴らを通らせるな!!』

八幡「地上攻撃をやっていた奴らか!?」

瑞鶴「まだ爆弾を残していたなんてッ」

叢雲「回避急いで!」

艦戦妖精4『間に合いません!!』

 ヒュゥゥゥゥ…… ヒュゥゥゥゥ……

 ガシャァァァン!! ドゴォォォン!! バシャァァン!!

瑞鶴『くっ!!』ガタガタガタ

観測妖精『敵艦、攻撃来ます!!!』

 バゴン!! バシャァァン!!

八幡「くそっ!!!」グラグラグラ

叢雲『被害状況を報告して!』

観測妖精『まだ来ますッ!!!』

 ガシャンッ!! ドゴォォォォン……

八幡(まずいッ!!! 敵と接近しすぎた……!)

 ドドドドドッ!!!

八幡(このままだと……)

 ドシャァァ!!

妖精「船体右舷に被弾ッ!!!」

妖精2「甲板にも被弾ッ!!!」

瑞鶴「誘爆をなんとしても防いで!」

観測妖精『敵、空母から攻撃隊の発艦を確認ッ!』

艦戦妖精3『補給しないと弾が持たないぞッ!!』

艦戦妖精4『至急応援を!』

八幡「……空母の状況はどうなっている」

瑞鶴「て、提督さん、頭から血が!」

八幡「そんなことはどうでもいい、報告を」

瑞鶴「後部と前部のエレベーターが破損、右舷からは浸水を確認……、速力が低下しているわ……」

翔鶴『爆弾が甲板に直撃……、艦載機発艦は不可能です……』

鳳翔『至近弾を多数受けましたがほとんど無傷です』

八幡「各員、至急修理を急いでくれ……、鳳翔さんは直掩の零戦隊を至急出してください」

鳳翔『了解しました』

八幡(敵の攻撃隊とこっちの直掩機の数が違いすぎる……結果は目に見えている……)ギリッ

瑞鶴「火災消火を急いで!」

八幡「他の被害状況は……」

叢雲『……望月、不知火、熊野、瑞鶴が中破、初雪、翔鶴が大破しているわ』

八幡「そっちは?」

叢雲『至近弾だけよ』

八幡「くそ……」

望月『ちょっとやばいかもね……』

不知火『すみません……』

熊野『服が汚れてしまいましたわ』

初雪『帰りたい……』

翔鶴『すみません、提督……』

瑞鶴「提督さん、どうするの?」

八幡「……これからの作戦行動は叢雲、島風、曙、夕張、鈴谷、鳳翔さん、金剛、榛名のみとする」

不知火『っ……』

本日はここまでです

それでは投下していきます

鳳翔『ダメです! 直掩機突破されました!』

叢雲『対空戦闘急げ!』

金剛『これはマズイネ!』

榛名『ここは近づけません』

鈴谷『みんな後ろに下がってて!』

曙『まずいわよ!!』

 ドドドドドッ!!!

八幡(このままだと確実にやられる……)

八幡(くそッ!)

熊野『右舷から敵機8、接近中ですわ!』

鈴谷『熊野は鈴谷の後ろに下がって!!』

熊野『間に合いませんわよ』

鈴谷『うぉりゃぁぁぁ!!』

瑞鶴「魚雷投下距離まで僅かよ!」

観測妖精『敵戦艦の攻撃を来ます!』

 ガシャァァァン!!! ガシャァァン!!!

金剛『くっ!』

八幡「大丈夫か!?」

金剛『第一砲塔の一部が破損、第二煙突が破壊されマシタ……』

榛名『上空に敵機が!!!』

島風『このままだと!!』

八幡「くそっ!!」

観測妖精『別の艦載機を発見……いや、あれは!』

八幡「どうした?」

瑞鶴「敵機が次々と撃墜されてるわ!」

望月『友軍?』

叢雲『なにあれ?』

八幡「た、助かった……いったい誰が……」

沙希『私だけど』

八幡「さきさき!」

沙希『さきさき言うな』

青葉『どうも!』

衣笠『間に合ったわね』

雷『助けに来たわよ!』

電『ご無事ですか?』

暁『暁たちが来たからには安心よ!』

響『加勢する』

蒼龍『こちらは航空母艦蒼龍、ご無事ですか!』

飛龍『こちらは航空母艦飛龍です!』

翔鶴『に、二航戦の先輩方……』

八幡「知り合いなのか?」

瑞鶴「翔鶴姉と私の先輩たちよ」

八幡「先輩とかいるのかよ」

瑞鶴「なんとなくそう思うだけよ、それに史実でもそうなっているしね」

八幡「そうなのか」

友軍妖精『おりゃぁぁ!!』


―――
――


叢雲「周囲に敵機は見当たらないわ」

八幡「……川崎、正直助かった」

沙希『これは今日のお返しだから』

八幡「お返し?」

沙希『……いやだから……あんたが今日……』

八幡「もう少し大きい声で言ってくれ」

沙希『もういい』

八幡「え」

沙希『もういいって言ってんの』

八幡「そ、そうっすか……」

八幡「つか、空母はまだいないって言ってなかったか?」

沙希『戻ったら着任してた』

八幡「そうか」

観測妖精『敵戦艦、攻撃の用意を確認』

金剛『まずいネ……』

榛名『その前に榛名がッ!』

沙希『撃て』

 ガシャァァァン!!!

観測妖精『敵戦艦1隻の撃沈を確認!』

比叡『金剛お姉さまには触れさせません!』

霧島『金剛姉さん、榛名大丈夫ですか?』

金剛『比叡に霧島!』

榛名『お、お二人がなんで?』

比叡『本日、第二試験鎮守府に着任したんです!』

霧島『これからお願いしますね』

沙希『挨拶はそれぐらいにしなよ』

霧島『そうですね』

観測妖精『敵艦隊の残りは空母1、戦艦1、重巡洋艦1、軽巡洋艦1です』

瑞鶴「傾斜回復完了したわ、私たちはこれからどうすればいい?」

八幡「そうだな……」

八幡(このまま艦隊後方に行ってもらうか、それとも撤退させるか……、いやそれだと……)

瑞鶴「提督さん?」

八幡(……護衛に行動可能な船を置いていく余裕もねぇな、だからといってこのまま艦隊を撤退させればまた被害が……)ジッ

瑞鶴「な、なに?」

八幡「……そうか」

瑞鶴「?」

八幡「負傷した艦娘に告げる、直ちに艦船を艤装装備に変化させてくれ」

熊野『どういうことですの?』

八幡「被害食らってる船を護衛しながら戦う余裕なんてないからな」

瑞鶴「でも、そのまま艤装装備で海にいる方が危ないと思うけど……」

八幡「あぁ、それで近くの行動可能な艦娘の船に乗り込んでもらう」

翔鶴『なるほど』

金剛『ナイスアイデアデース!』

沙希『こっちが足止めしているんだから、なるべく早くしてくんない?』

八幡『あぁ、すまんな、行動に移ってくれ』

艦娘『了解!』



―――
――

叢雲「で、なんで私なのよ」

八幡「一番慣れてるからな」

瑞鶴「よろしくね」

八幡「これより第二次作戦を開始する」

八幡「陣形は単縦陣、旗艦は叢雲で行く」

八幡「最大戦速で敵艦隊に左舷より突撃を敢行する」

艦娘『了解!』

沙希『援護するから』

八幡「よろしく頼む」

叢雲「あんた、本当にいつものあんたなの?」

八幡「なんだよ」

叢雲「熱でもある?」

八幡「うるせぇ」

沙希『第二次攻撃隊、発艦開始』

蒼龍『第二次攻撃隊、発艦開始!』

飛龍『こっちも続いて!』



―――
――


観測妖精『敵艦隊、残りは戦艦1 空母1 重巡洋艦1になっています』

沙希『そろそろ止めを刺したほうがいいと思うけど』

叢雲「そうね、既に全艦とも攻撃可能よ」

八幡「よし……、全艦、目標は敵艦隊――」

観測妖精『敵戦艦と敵空母に異常発生!』

瑞鶴「え?」

観測妖精『2隻の船体が急速に変化』

沙希『は?』

観測妖精『砲塔の数が増えています!』

霧島『そんな!?』

榛名『どういうこと!?』

八幡「……ッ! 構うな! 全艦攻撃開始!!」

榛名『主砲!砲撃開始!』

霧島『主砲、敵を追尾して!……撃て!』

比叡『主砲、斉射、始め!』

鈴谷『とりゃぁぁ!』

青葉『青葉も行きます!』

 
 ドドドッドドドドンドドドドドン!!!


観測妖精『多数、敵艦に着弾を確認、重巡洋艦の撃沈を確認!』

霧島『よし、この調子で―――』

  ガシャァァァン!!!

比叡『霧島!?』

川崎『な!』

 ドゴォォォ!!! ガシャァァァン!!! 

青葉『うわ!?』

蒼龍『この距離で!?』

響『霧島、青葉、蒼龍に被弾』

八幡「攻撃を続けろ!」

榛名『よくも!』 ドドドドン!!

鈴谷『装甲が硬い!』ドンドンドド!!

瑞鶴「薄く黄色に発光している? 船体が大きくなってるように見えるね……」

観測妖精『敵空母から艦載機の発艦を確認!』

叢雲「この距離で!?」

八幡「直掩隊急げ!」

艦戦妖精4『了解!』

飛龍『撃墜早く!』

八幡(戦艦の装甲が硬すぎる……)

八幡「目標を空母に移せ!」

艦娘『了解!』

 ドンドドドドッ!!

妖精『敵の急降下爆撃来ます!』

飛龍『回避急いで!』

鈴谷『こっちにも来てるって!』


 ヒュゥゥゥゥ…… ヒュゥゥゥゥゥ…… ヒュゥゥゥ……


妖精『爆弾多数投下確認ッ』

暁『まずいわよ!』

 ガシャァァァン!!! ガシャァァン!!


飛龍『甲板にッ!!』

電『消火を急ぐのです!!』

響『くっ!?』

曙『艦首をやられたわ……』

叢雲『次ッ 来るわよ!』

八幡「対空戦闘緩めるな!!」

鈴谷『艦隊左舷より雷撃機接近!』

 ガシャァァァン!!!

夕張『きゃあぁぁ!?』

不知火『夕張、至近弾です!』

瑞鶴「戦艦からの攻撃!?」

沙希『数はこっちが勝ってるのになんでッ』

八幡「敵は相当戦いに慣れてるだろうな」

叢雲「世界中の軍隊と交えてきたものね」

初雪『波状攻撃……』

八幡「榛名、敵空母を目標にしてくれ!」

榛名『了解しました! 目標合わせて!』

沙希『比叡もお願い』

比叡『了解しました!』

鳳翔『直掩機のみなさん頑張ってください!!』

艦戦妖精6『落ちろ!』

榛名『斉射始めッ!』

比叡『砲撃開始!』

観測妖精『敵空母の大破を確認!』

八幡「敵艦載機を叩いてくれ!」

沙希『どうする? 敵はあと1隻だけど』

比叡『いきましょう!』

八幡「いや、一時後退だ」

金剛『Why?』

翔鶴『いいのですか?』

八幡「ここまで一斉砲火しても沈めないとすると、後退して作戦を練り直す必要がある」

八幡「このまま行けば、こちらの被害が心配だしな」

沙希『あいつは諦めて撤退ってのは?』

八幡「……いや」

青葉『また、どこかを攻撃するために戻ってきそうですね』

八幡「あぁ」

八幡「総員、一時後退」




―――
――




叢雲『後退完了』

沙希『どうするの?』

鳳翔『情報をまとめたほうがいいですね』

瑞鶴「うん」

叢雲『こっちの行動可能な艦は、私と島風、鳳翔、鈴谷、榛名よ』

沙希『こっちは暁、雷、電、衣笠、比叡だよ』

八幡『死傷者が出ていないのが奇跡的だな』

夕張『艤装装備になって他の子のところに退避するってのがよかったね』

八幡「あぁ……、空母戦力が削られすぎたがな……」

瑞鶴「ごめん」

八幡「いや、むしろ相手は優先的に狙ってきているのか?」

熊野『どういうことですの?』

八幡「そもそも深海棲艦は艦隊を組んで行動している時点で何かしらの戦術的思考は備わってるわけだ」

沙希『だから、空母を優先的に狙ってきたのもおかしくないってこと?』

八幡「ああ」

翔鶴『もしかして、敵の方にも私たちと同じようなものが居るのでしょうか……』

八幡「それは分からんな」

叢雲「今は敵戦艦をどうするかでしょ」

榛名『そうですね』

霧島『空母の方はあそこまで破壊すれば、しばらくは攻撃できないでしょう』

金剛『急に船体が変化したのはビックリデース……』

翔鶴『変化した点をまとめたほうがいいですね』

霧島『船体の大きさ、砲塔数と艦載機の増加、それに黄色い線のようなものが発光してましたね』

八幡「どういう仕組みなんだ……」

比叡『それに装甲がかなり強化されましたね』

八幡「戦艦3隻を含む多数で攻撃をしても沈められなかったからな……」

叢雲「どんな仕組みしてるのよ」

榛名『まだまだ、練度も装備強化も足りませんね……』

沙希『さらに戦力がそれから削れてるけど』

八幡「現時点では砲撃は有効じゃないとすると」

鳳翔『しかし、航空戦力は既にほとんど……』

叢雲「残りの艦載機は?」

鳳翔『零戦21型が4機、零戦52型が4機、九九式艦爆が5機だけです……』

沙希『その数だと……』

不知火『魚雷攻撃はどうですか?』

夕張『魚雷攻撃するには距離を詰めないと……』

電『もうすぐで、太陽が沈み始めるのです』

沙希『水雷戦隊による夜戦ってのは』

八幡「確かに得策だが、夜戦の経験が全くない俺らには危険すぎるだろ……」

八幡(側面の装甲が硬い、魚雷攻撃といっても夜戦をすれば練度の低さからさらに被害が及ぶ可能性もある……)

八幡(やはり甲板や上部に設置されている重要箇所を破壊したいが……、艦載機の数が足りない……)

八幡(甲板や上部の重要箇所を破壊することができて、急降下爆撃、もしくは戦艦並の火力ができる攻撃……)

瑞鶴「寒くなってきたね」

叢雲「あんた、制服のままだけど寒くないの?」

八幡「あぁ、前にエアボーン訓練の時の超防水性保温スーツ着てるからな」

瑞鶴「そ、そうなんだ」

八幡「結構薄いから普段着の下に着れるし、めっちゃ温かいぞ」

八幡(……ん? エアボーン?)

八幡「……っ!」

叢雲「どうしたのよ」

八幡「ちょっといいか」

叢雲「なによ」

八幡「艦娘の船って普通の船に比べたら強度はどのくらい違うんだ?」

叢雲「全く違うわね」

瑞鶴「天地の差だね」

叢雲「というより、人類の兵器は私たちに干渉することができないわよ、だから強度とは別問題よ」

八幡「そうじゃなくて、重力による負荷とかにはどのくらい耐えることが出来るんだ?」

叢雲「試したことがないわね……」

瑞鶴「でも、上空から落としても耐えられるんじゃないの?」

不知火『流石に落下の衝撃には耐えれるか分からないのでは?』

沙希『現実離れ過ぎるでしょ……』

八幡「……そうか、あと」

叢雲「なに?」

八幡「妖精さんなしに艦娘は船をどれだけ操作できる?」

叢雲「砲撃も魚雷の発射もできるわよ、でも全てを操作しようとすると体に負担がかかって精度が悪くなったりするわ」

八幡「妖精さんを出さないで艤装を船に変えることはできるのか?」

瑞鶴「できるよ」

沙希『妖精さんってどうなってるのよ』

飛龍『アハハ……』

八幡「……よし、榛名、鳳翔さん、話があるから叢雲のところまで艤装装備で来てくれ」

榛名『りょ、了解です』

鳳翔『分かりました』

八幡「作戦名は――」



――――
――

叢雲「何という作戦……」

瑞鶴「頭が痛いね……」

金剛『流石にそれは思いつかなかったデース……』

八幡「これは敵に見つからない為にも単機での出撃になるぞ」

榛名「榛名は大丈夫です、しかし榛名には……」

八幡「それは俺がついていくから大丈夫だ」

瑞鶴「本当に?」

八幡「お前に何連続でやらされたと思っているんだ」

榛名「提督といけるのなら……、榛名は幸せです」

叢雲「くれぐれも本当に逝くことになるんじゃないわよ」

八幡「それは運次第だな」

沙希『アンタがそれをやる必要ないと思うけど……』

八幡「俺と瑞鶴にしか経験はないだろ」

瑞鶴「それなら瑞鶴が」

八幡「いや、俺が行く」

八幡「作戦を考えたのは俺だからな、それだけ思い通りに行動ができる」

瑞鶴「でも」

八幡「これは上官命令だ」

八幡「榛名、お前には嫌な役目を押し付けて悪いな……」

榛名「いえ、光栄です」ニコッ

鳳翔『艦載機の準備が整いました』

八幡「ん、行くか……」




―――
――




艦爆妖精4「只今、高度4500m、時速300kmで飛行しております」

八幡「こ、このまま、雲に隠れながら行ってくれ……」

艦爆妖精4「せ、狭くないですか? 銃座を取り外してスペースは作ったのですが」

榛名「す、すいません///」

八幡「あ、あぁ……」

八幡(や、やばい、いろいろとやばい!)

榛名「て、提督……、重くないですか?」

八幡「大丈夫だ……」

榛名「すみません、榛名が降下訓練をやっていないばかりに……」

八幡「これは仕方がないことだろ」

叢雲『で、榛名と密着して乗る飛行機はどういう気持ち?』

八幡「おい」

八幡(考えるな……)

榛名「///」

夕張『九九式艦爆しかなくて良かったですね』

八幡「なにが良かったんですかね」

八幡(いろいろと当たっているのですが清楚ビッチさん!)

夕張『いろいろ堪能できるじゃないですか』

望月『ラッキーだね』

榛名「///」

曙『変態提督!』

艦爆妖精4「敵艦発見!」

榛名「仄かに黄色く光ってますね」

艦爆妖精4「速度落とします」

八幡「了解」


―――
――

艦爆妖精4「降下位置への移動完了しております、いつでも降下してください」

榛名「気付かれてなくてよかったですね」

八幡「あ、あぁ」

八幡(心臓ばっくばくだぞ……)

榛名「しっかりとベルトを止めますね」ギュッ

艦爆妖精4「時速121Km……そろそろ限界です」

榛名「行きましょう、提督」

八幡(あぁ、大天使戸塚のご加護を)

八幡(小町、お兄ちゃんは頑張るぞ)

榛名「行きましょう、提督」ギュッ

八幡「……よし(胸! 胸が当たってる!)」

艦爆妖精4「ご武運を!」

沙希『頼んだよ』

青葉『頑張ってください!』

鈴谷『絶対に帰ってきてよね!』

叢雲『し、信じてるわよ』

八幡「降下開始」バッ

榛名「提督ッ」ギュッ

ビュゥゥゥゥゥ!!!

八幡(怖ッ!)

八幡(姿勢を戻させねぇと!)グイッ

 ビュゥゥゥゥ!!!






八幡(雲を抜けたな……、このまま行けばちょうど敵戦艦の真上に行けるぐらいか?)

八幡(妖精さんすげぇな)

榛名「あ――ぉ!」

八幡「なんだって!?」

榛名「ぁ―!」グイッ

八幡(顔が近い!)

榛名「あれを見てください!」

八幡「ん? おぉ、夕日が……」

榛名「綺麗ですね……」

榛名「提督」

八幡「な、なんだ」

榛名「榛名は……いえ、第一鎮守府のみなさんは比企谷八幡さんが提督で本当によかったです……」

八幡「……そうかよ」プイッ

榛名「これからもよろしくお願いいたしますね」ニコッ

八幡「ん……」

榛名「それでは、暁の水平線に勝利を刻みましょう!」

八幡「お、おう?(あれ? 暁って夜明けだろ?)」

―――


-駆逐艦叢雲船内-


叢雲「戦艦落とし……、艦載機から降下して自分の目の前に船を出し、それを対空砲火からの盾にしながら敵艦に砲撃しつつ衝突させる……」

瑞鶴「一定の距離がないと船を操作できないしね、提督さんも無茶な作戦を考えるね」

夕張『作戦名がなにかのパクリっぽく思えるけど……』

沙希『自軍の艦娘の船を生贄にして敵艦に大打撃を与える方法ってのがもう何というか……』

鈴谷『提督らしいねー』

叢雲「予想の斜め下の作戦を考えるわね」

翔鶴『帰ったら妖精さんたちは大忙しですね』

瑞鶴「なかなか出来る作戦ではないでしょ」

鳳翔『そうですね、今のように低い位置にうっすらと雲があって、敵艦隊の対空能力を削ってなければできませんね』

島風『私は逆に関心しちゃったよー』

青葉『無事だといいんですが……』

曙『本当にクソ提督ね……』

夕張『あれ? 曙ちゃん、ちょっと泣きそうだよ?』

曙『な、なわけないでしょ!』


――――

-深海棲艦上空-


榛名「船を出します!」

八幡「了解(うまくいってくれよ……)」


 ヒュッ!  ビュォォォォォ!!!


榛名「出せました!!」

八幡「敵が気づいたぞ!!」

榛名「くっ!! 狙いが……」

八幡「俺たちがパラシュートを開くまでの時間が限度だ! そのまま撃ちまくれ!」

榛名「撃ちます!!!」

 ドドドドドッ!!! ドドドッ!!!

榛名「外した! でもッ!」

八幡「次が限界だぞ!」

榛名「これで!」

ドドドンドドド!!!  ガシャァァァン!!!  


八幡「パラシュート開くぞ!」グイッ

榛名「ハァハァ……」

八幡「大丈夫か」

榛名「はい! 船が敵艦にぶつかります」

八幡「あぁ」クイッ

八幡(できるだけ遠くに離脱しねぇと)クイクイッ

 
  ズドォォォォン!!!!





榛名「敵戦艦の撃沈を目視で確認しました」

八幡「成功したな……」

榛名「はい!」


 ビュォォォォ!!


八幡「くっ!?」

榛名「あぁ……」

八幡(この距離で衝撃波がッ!)

八幡「まずい!」

八幡(姿勢が!? 海面衝突はまずいぞ!)

八幡「榛名ッ!」ギュッ



 バシャァァァァン!!!



八幡(……海か? あぁ、体が動かねぇ……)

榛名「……」スゥ……スゥ……

八幡(息はしてるな……、救命胴衣も作動した……)

八幡(あれ? 大破してた深海棲艦の空母が近づいてねぇか……?)

八幡(意識が……)




―――
――





――
―――




八幡「……んっ」パチッ

八幡(知らない天井だ……、病院か?)

八幡(……あれ? 俺って……、あぁ、確か……)

榛名「zzz」スゥスゥ

八幡「うぉ!?」ビクッ

榛名「ん……!? て、提督!」ジワッ

八幡「お、おう」

榛名「目が覚めたのですね! どこか痛いところなどはありませんか?」ズイッ

八幡「ちょ、ま――」ムギュッ

島風「て、提督……か、顔を押さえないで……」

八幡「なんで一緒に寝てんだよ……」

八幡(なにこれ? ご褒美? ご褒美なのこれ?)

島風「提督、大丈夫?」

八幡「あ、あぁ……いてぇ!?」

榛名「落下の際に右手を骨折してしまったみたいで……」

八幡「むしろそれだけで済んだのか……」

島風「二日間が覚めなかったんだからね!」

八幡「心配かけたな……、ん?」

八幡(布団の中にまだ誰かいるぞ……)ゴクリ

八幡(誰だ? 金剛にしてはちょっと小さいな……)バサッ

曙「zzz……」

八幡「は?」

曙「ん……? 朝なの?」

曙「えっ」

八幡「お、おっす……」

曙「……っ!!!!!!!????」

曙「……っ///」カァァ

曙「この、クソ提督!!」ゴスッ

八幡「いってぇぇぇぇぇぇ!!!」



本日はこれで終わりです

誤字修正すみません
>>744
島風「二日間が覚めなかったんだからね!」
    ↓
島風「二日間も覚めなかったんだからね!」に修正です>< 

少しですが投下していきます!

榛名「大丈夫ですか!?」

八幡「お、おぅ……、それでここは?」

榛名「鎮守府の医務室です」

島風「みんなに伝えてくるね!」ビュンッ

曙「まったく、体を鍛えなさいよ」

八幡「俺が悪いのですか?」

鈴谷「提督!!」ガラッ

八幡「よ、よう」

鈴谷「心配したよ!!」ギュッ!

八幡「いってぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

榛名「て、提督!?」

八幡「うぐっ……、だ、大丈夫だ」

榛名「そうですか、あっ――」

榛名「これを」スッ

八幡(雪ノ下のシュシュ……)

榛名「救助された際に随分と大事そうに握っていたようですよ」

八幡「……あぁ、すまんな」スッ

―――
――


ガラッ

平塚「調子の方はどうだ」

八幡「どうも」

平塚「まったく、心配させやがって……」ウルッ

八幡「すいません」

平塚「骨折だけでよかったよ」

八幡「先生」

平塚「なんだ」

八幡「俺が倒れたあとはどうなったんすか」

平塚「深海棲艦の艦隊は壊滅、その日からは日本への地上攻撃の報告はない」

八幡「そっすか……」

平塚「被害を受けた街は復旧が進められてる」

八幡「……今回の攻撃での死傷者の数は」

平塚「奇跡的に死者は出ていないぞ」

八幡「……」

平塚「お前はよくやった……、よくやったな……」ギュッ

八幡「……先生」

平塚「なんだ」

八幡「腕が痛いっす」

叢雲「もういいかしら」

八幡「居たのかよ」

叢雲「居たわよ」

八幡「心配かけたな」

叢雲「……心配したわよ」プイッ

八幡(デレた)

叢雲「報告をいくつかするわよ」

八幡「お、おう」

叢雲「戦闘で被弾した艦は戦艦榛名以外の修理を終えているわ」

八幡「榛名はどのぐらいの修理日数なんだ?」

叢雲「戦闘の後に艤装に戻して引き上げたのだけれど……」

八幡「なんだよ」

叢雲「艦首切断、上部構造はグチャグチャよ、最初から建造するようなものね」

八幡「そ、そっすか」

叢雲「半月ぐらいかかるらしいわ」

八幡「早すぎるだろ……」

叢雲「あんたの作戦で生んだ被害よ」

八幡「ばっか、敵艦を撃沈できたんだからいいだろ」

叢雲「はぁ……」

八幡「……すまん」

叢雲「次が本題よ」

八幡「なんだよ」


叢雲「……敵空母を鹵獲したわ」


八幡「……は?」

平塚「ちょ、ちょっとまて! 何の話だ!?」

八幡「ど、どういうことだ?」

叢雲「あんたと榛名が海に落ちたのを救助したのよ」

平塚「意味が分からない」

叢雲「あんたの白シャツを棒に縛って振りながら接近してきたのよ」

平塚「降伏表明!?」

八幡「ちょっとまて、振っていたってどういうことだ?」

叢雲「あいつらにも居たのよ、私たちみたいな人間の姿をしたやつが」

平塚「そいつは今はどこに?」

叢雲「艦娘の宿舍の空き部屋に拘束しているわ」

八幡「このことは本部には?」

叢雲「言ってないわ、知っているのはあの場にいた者だけよ」

叢雲「第二鎮守府の人はあんたの判断に任せるらしいわ」

八幡(さきさきめ、面倒事を押し付けたな)

八幡「……そいつに合わせろ」

叢雲「案内するわ」

平塚「立てるか? 肩を貸してやろう」スッ

八幡「ありがとうございます」

本日はこれで終了です


明日からは秋イベの始まりですね、気合入れて頑張りましょう!

それでは少しながら投下していきます

秋イベ攻略した方、お疲れ様でした!まだされてない方も頑張ってください!

雷巡が育ってない自分にはE4ボスがなかなかきつかったです……

 -艦娘宿舍-


叢雲「ここよ」

不知火「司令! 大丈夫なのですか!?」

八幡「あぁ、心配かけたな」

叢雲「金剛と熊野は?」

不知火「金剛さんと熊野さんは中で鹵獲空母の尋問中です」

八幡(尋問……)

平塚「……」

 トントントン

叢雲「入るわよ」 ガチャッ

金剛「テイトクぅーーー!!!」ギュッ

叢雲「ちょ! ち、ちがう! 私よ!」

金剛「テイトクが叢雲になってるデース!?」

八幡「おいおい」

金剛「テイトクぅー!!」バッ

平塚「こらこら、比企谷の腕がさらに悪化するだろ」ガシッ

金剛「うぅー!」

熊野「提督、お体の方は?」

八幡「心配ねぇよ」

叢雲「あれが鹵獲した空母よ」スッ

ヲ級「ヲ!!!」ジタバタ

八幡「……ん?」

ヲ級「ヲ!! ヲ!!」

八幡「……あれ?」

叢雲「どうかしたの?」

ヲ級「ヲ!!」

熊野「先ほどまで何も話さなかったのに……」

八幡「お、お前!?」

ヲ級「ヲ!!」

八幡「深海棲艦だったのか!?」

ヲ級「ヲ!! ヲヲヲヲ!」

八幡「う、嘘だろ……」

不知火「?」

ヲ級「ヲヲ……」

八幡「あぁ……、一ヶ月もしたら治りますよ……」

叢雲「なんで口調変えてるのよ」

ヲ級「ヲ……?」

八幡「ん」

叢雲「ちょ、ちょっと待ちなさい」

八幡「なんだよ」

叢雲「この空母と知り合いなの? というかなんで言葉が分かるのよ!?」

八幡「えっ」

八幡「……確かに、なぜか頭の中に直接……」

平塚「どこで知り合ったんだ」

八幡「鎮守府近くの防波堤っすよ」

熊野「信じられませんわ……」

八幡「俺も信じられないぐらいだ……」

ヲ級「ヲ!」ジタバタ

叢雲「暴れるな」ガシッ

ヲ級「ヲッ」バタッ

八幡「お、おい!」

叢雲「勘違いしないで、こいつは敵よ」

ヲ級「ヲ!ヲ!」ガシャガシャ

不知火「暴れないでください、次、暴れたらその頭を吹き飛ばします」ガシャン

八幡「お前ら落ち着け」

不知火「司令、ここは軍です。 司令とこの鹵獲空母とは面識があるようですが関係ありません」

不知火「少しの油断が命取りになります」ゲシッ

ヲ級「……ヲ」

八幡「……お前、喋れるのか?」スッ

ヲ級「……ヲ?」

平塚「人の言葉は喋れないようだな……」

ヲ級「コ……、コンナカンジカ?」

八幡「!?」

平塚「な!?」

金剛「しゃ、喋りマシタ!?」

ヲ級「アア、ツタワルネ……」グッ

不知火「動くな!」ガシッ

ヲ級「ドケッ」グッ

八幡「不知火、手を離せ」

不知火「し、しかし!」

八幡「これだけ艦娘に囲まれているとなにも出来ないだろ」

不知火「りょ、了解しました」スッ

ヲ級「イタイ……」スッ

八幡「……お、おまえは」

ヲ級「ナンダ」

八幡「深海棲艦なのか?」

ヲ級「ソレハナンダ?」

八幡「お前がさっきまでいた仲間と同類なのか」

ヲ級「ソウダ」

八幡「……なんで話すことができる?」

ヲ級「ワレワノイチブハ、ニンゲンノノウニカンショウデキル」

平塚「干渉だと」

ヲ級「イチブダケダガナ」

叢雲「脳内に言葉を伝えることもできるってことね」

ヲ級「アア、ニンゲンノノウナイカラコトバヲガクシュウシタ」

平塚「まだ少し片言だが、日本語を会得しているな……」

ヲ級「マッテクレ……これでいいカ?」

叢雲「凄い……」

八幡「……お前らはどうして人を攻撃する?」

ヲ級「分からない、それが本能のようなものだからナ」

金剛(意外と口調が凛々しいデース……)

平塚「どのようにして生まれた?」

ヲ級「いつの間にか海の上にいタ」

八幡(似ているな……、艦娘に)

八幡(違うところは人を攻撃するか深海棲艦を攻撃すること……)

叢雲「それを信じる根拠がないわ」

ヲ級「だったら喋ろうとしてナイ」

叢雲「なぜ助けたの?」

ヲ級「飲み物と話し相手のお礼ダ……」

平塚「なんだそれは?」

八幡「防波堤で出会った時っすよ」

叢雲「それだけで仲間を裏切って敵を助けるとは思えないわ」

ヲ級「お前らの言う、深海棲艦には仲間意識はナイ」

平塚「……」

ヲ級「人に怖がられなかったのは始めてだった、話したのも何かを口にしたのもダ」

八幡(鎮守府勤務以前の俺だったら逃げてたな……)

叢雲「どうするのよこいつ」

不知火「本部の方に引き渡しますか?」

平塚「このままはマズイだろ」

八幡(……深海棲艦の鹵獲)

八幡(正直、これは人類最大の戦果だろうな……)

叢雲「本部に渡すの?」

八幡(あの研究者……、いや、本部は明らかに何かを隠している……)

八幡(『日本を世界の隔絶した地位にする』、そう言っていたな……)

八幡(戦争でも始めるつもりなのか?)

叢雲「ねぇ」

八幡「叢雲」

叢雲「な、なによ」

八幡「どうして俺が目覚める前に本部にこのことを連絡しなかった」

叢雲「私を叱る気?」

八幡「いいから答えろ」

叢雲「あいつらは信用できないわ、今回の戦いでも救援一つ寄越さなかったしね」

八幡「……なるほどな」

ヲ級「私をどうするつもりダ?」

八幡「……お前はこの鎮守府の捕虜になってもらう」

ヲ級「捕虜?」

八幡「深海棲艦からの身柄引渡しが要求されない限りは俺らが身柄を拘束する」

叢雲「そんな要求されるわけがないじゃない……」

平塚「本当にいいのか比企谷、もしも本部に知れたら……」

八幡「そっすね……」

八幡「でも、本部は俺らに何か重要なことを隠している」

八幡「この深海棲艦を確保していれば本部に対する切り札になると思いますよ」

不知火「仲間を呼んでここを襲撃させるのかもしれません」

八幡「それなら司令官である俺が寝ているうちに襲撃させているだろ」

平塚「……素直じゃないな」

不知火「司令はそこまで策士で度胸があるお方だったでしょうか?」

金剛「テイトク可愛いデース」

八幡「うるせぇよ」プイッ

八幡「……お前は」

ヲ級「ヲ? なんダ?」

八幡「……人を殺したことはあるのか?」

平塚「……」

ヲ級「ない、私の役割は船への攻撃だったからナ」

ヲ級「私が生まれた頃には人類は海から撤退してイタ」

八幡「……そうか」

八幡「こいつの船はどこにあるんだ?」

金剛「この帽子のことですカー?」

八幡「なんすかそれ」

叢雲「私たちにとっての艤装みたいなものらしいわよ」

ヲ級「大破して使い物にはならないゾ」

八幡(艦娘にやはり似ているな)

八幡「こいつの世話は叢雲に任せるぞ、適当に仕事とか教えてやれ」

八幡「俺はもう一回寝る、このことは他の艦娘に教えてやってくれ、本部には絶対に伝えるなよ……」

叢雲「分かったわ」

叢雲「あと、寝る暇はないわよ」

八幡「療養させてください」

叢雲「違うわよ、これから予定が入ってるわ」

八幡「は?」

叢雲「会議」

八幡「??」

叢雲「あんたが寝てたから延長になったのよ、早急にやる必要があるから本部にあんたが目を覚ましたって連絡したわ」

八幡「起きた当日に会議とかなんなの? どんなブラック企業なの?」

叢雲「それだけ早急な会議なんでしょ」

叢雲「午後から会議が始まるわ」

八幡「三時間後じゃないすか……」

叢雲「着替えてきなさい」

八幡「……この手で服って着れるか?」

叢雲「包帯を外さないといけないわね」

八幡「めんどくせぇ……」

叢雲「……はぁ、私が手伝うわよ」

八幡「え?」

叢雲「なに? 何か不満なの?」

金剛「私もやるデース!」

八幡(家に帰りたい)




本日はここまでです

それでは投下します

―――
――




-車内-

八幡「……お嫁にいけない」

叢雲「下着は脱がしてないでしょ」

平塚「なにをしていたんだ……」

叢雲「着替えさせただけよ」

八幡「……」

八幡(深海棲艦にも人に近いものがいた……)

八幡(今まで沈めてきた奴らにも居るってことか……)

平塚「あと10分で到着だ」



―――
――

-新日本海軍横須賀鎮守府-
    -会議室-


山本「比企谷くん、怪我の方は大丈夫かね?」

八幡「はい」

研究者「久しぶり」

八幡「……どうも」

叢雲(……)

沙希「元気そうね」

青葉「そうですね」

山本「今回は本当によくやってくれた」

八幡「いえ」

山本「この戦いで多くの国民から期待の声が向けられるようになった、本当にありがとう」

平塚「そろそろ本題の方をお願いできますかね」

山本「おぉ、そうだったな」

山本「今日はこれからの新日本海軍の動きについて確認する」

八幡(あくまで話し合いではなく確認か……)

山本「その前にまだメンバーが揃っていない」

平塚「ほかに誰が?」

山本「ここ、横須賀鎮守府の司令官だよ」

平塚「山本さんが司令官ではないのですね」

山本「ハハハ、私は艦娘に好かれなくてね」

コンコン コンコン


山本「入ってくれ」

山本「彼女がここの司令官だ」

??「失礼します」

長門「失礼する」

叢雲「戦艦長門……」

平塚「そうですか、よろ――……は?」

八幡「ッ!?」ガタッ

平塚「お、お前!」


陽乃「ひゃっはろー、比企谷くん」ニコッ


平塚「は、陽乃!?」

八幡「雪ノ下さん……」

陽乃「いやー、聞いたよ比企谷くん! 深海棲艦に戦艦を落としたんだって?」

陽乃「本当に面白いことを考えるね、お姉さん聞いたときは笑いが止まらなかったよー!」バンバン

八幡「痛いっす」

平塚「お、おい! だからなんでお前までいるんだ!」

陽乃「やだなー静ちゃん、私がここの司令官だからに決まってるでしょ?」

陽乃「一番最初に艦娘と接触したのは私なんだ」

陽乃「これからよろしくね、比企谷くん」ニコッ

八幡(……いい加減にしてくれ)

次のスレは
八幡「艦娘?」 叢雲「うるさいわね」【二】
八幡「艦娘?」 叢雲「うるさいわね」【二】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416660053/)
になります

あぁ、すいません!
残りの200レスは次のスレが半年後になるのでこの時代の小話的なものを書こうと思っています!
ややこしくなってしまいごめんなさい><

-ちょっとしたお話編-


 -宿題-



鈴谷「提督ー、マッカンもらっていくよー」

八幡「ん……」

鈴谷「提督ー」

八幡「ん」

鈴谷「提督ー!」

八幡「……なんだよ」ギシッ

鈴谷「宿題が分かんない」

八幡「すまんな、俺にもわからないから諦めてくれ」

鈴谷「えぇ!?」

鈴谷「鈴谷はこの宿題をどうすればいいの?」

八幡「友達に聞けよ……」

鈴谷「分かんないって」

八幡「誰に聞いたんだよ」

鈴谷「結衣ちゃん」

八幡「聞いた俺が馬鹿でした」

平塚(横に私がいるのになぜ教えてもらおうとしないのだ……)グスッ

-ラノベ-


夕張「提督、ありがとうございます!」

八幡「ん、俺はもう読んだから返さなくていいわ」

夕張「やったー!」

八幡「早く寝ろよ」

夕張「分かってますよー」

曙「……」ジー

八幡「んじゃ、いくわ」

夕張「ラノベ♪ ラノベ♪」

曙「ちょっと」

夕張「曙ちゃん、どうしたの?」

曙「な、なに貰ったのよ?」

夕張「気になるの?」

曙「そ、そんな訳ないでしょ!?」

夕張「そっか、ならいいね」

曙「あ……」

夕張「嘘だよ、これ、本をもらったんだよ」

曙「ふぅん……?」ペラッ

曙「っ///」ボフッ

夕張「曙ちゃんには刺激が強かったかな?」

夕張「あ、ラノベ持ってちゃった」
 

 -廊下-

八幡(寝るか……)

曙「クソていとくぅぅぅぅぅ!!!!!」

八幡「ん? うお!? あ、あけ――」

曙「死ねッ!!」ゴスッ

八幡「うごっ!?」ガシャン

八幡「……な、なぜ」

曙「ふんっ」スタスタ

曙(……部屋に戻ったらよ、読んでみよう)

本日はこれで終了です

少しですが投下します

-ティーカップ-


金剛(今日は外出許可を貰って、街にやってきたデース!)

金剛(テイトクと行きたかったけどお休みじゃなかったデース……)シュン……

金剛(でも、街に来るのは始めてネ!)



店員「いらっしゃいませ」

金剛「Wow!」

金剛「たくさんティーカップがありマース!」

金剛(皆さんにティーカップをプレゼントしたいデース)


 ウロウロ  キョロキョロ


金剛(うぅ……、こんなにもあるとどれを選べばいいか分からないネー、ティーカップの事はあまり分からないデース)


 キョロキョロ


金剛(! 模様が可愛いデース!)スッ

??「……」スッ

金剛「あ! Sorry!」

??「いえ、こちらこそ」

金剛「お先にいいですヨー」

金剛(黒髪が綺麗な大和撫子デース……)

??「私のことはお構いなく」

金剛「アナタもティーカップを買いに来たのデスカ?」

??「ええ、まぁ、そんなところです」

金剛「私はプレゼントを買いにきたのデース」

金剛「でも、ティーカップのこと、あまり分からないネー……」

??「そうなんですか」

金剛「もっとフレンドリーでいいデース!」

??「わ、分かったわ」

金剛「うぅ、もしよかったらティーカップについて教えて欲しいネー……」

??「私も人に教えれるほど知識は多くないのだけれど」

金剛「選ぶのに付き合ってくれるだけでいいネー」

??「……分かったわ」

金剛「Thank You!!」

??「普段は何を飲むのかしら?」

金剛「ミルクティーデース」

??「そう、失礼ですが、出身国は?」

金剛「イギリス生まれデース!」

??「だからそのような喋り方なのね」

??「イギリスではミルクが主流らしいわね」

金剛「そうデース!」

??「……この辺が妥当かしら」カチャッ

金剛「なるほどネー」

??「ミルクティーの場合はこの口が狭くて深いカップを選んだほうがいいかもしれないわ」

??「スト……、あなたの国ではブラックティーって言ったほうがいいかしら、それは逆に口が広くて浅いものがいいと思うわね」

??「ここに売ってるのはどれもボーンチャイナだからこの中から選んでみたらどうかとおもうのだけれど」

金剛「ボーンチャイナ?」

??「磁器の種類のひとつよ」

金剛「なるほどネー」

??「いくつほど買うつもりなのかしら?」

金剛「ンー……、16個ぐらいデース!」

??「ず、随分と多いのね」


―――
――



金剛「今日はアリガトウゴザイマシター!」

金剛「いい買い物ができたネー」

??「気に入って貰えてよかったわ」

??「それじゃあ、私はこれで」スッ

金剛「バイバイデース!」フリフリ

金剛「さて、私も帰るデース」

金剛「あっ、名前を聞いておけば良かったネー……」

-休暇-


-執務室-



望月「今日は休みだねー」ダラン

初雪「……うん」

望月「あぁー明日からしんど~……」

初雪「……zz」

望月「……寝たか」

望月「窓からの光が暖かいな……」

初雪「zz……」

望月「ん……、まだ冬なんだから風邪ひくぞー」

初雪「zzz」

望月「めんどくせー」スッ

初雪「zzz」バサッ

望月「はぁ……」ウトウト

望月「…zzz」



 ガチャッ

八幡「……なんでこいつらは執務室の床で寝てるんだよ」

叢雲「知らないわよ」




前スレに書いてるのか

短いですが本日はこれで終了です

>>833

試験鎮守府の時代の小話とさせてもらっていますのでご了承ください><

それでは投下します

 -マッカン-


 -食堂-


鈴谷「疲れたー!」

熊野「そうですわね」

鈴谷「♪」ジャー

熊野「どうして、鍋に水を入れているのかしら?」

鈴谷「これを温めるの」スッ

熊野「それは……、マッカン?」

鈴谷「そそ、こうやって冷たいやつも鍋で温めればホットで飲めるからねー」

熊野「なにもそこまでして飲まなくても……」

鈴谷「美味しいもん~♪」グツグツ

熊野「レディでしたら、もっと上品なものを……」

鈴谷「よし、できたー!」スッ

鈴谷「あったかーい♪」カコッ

熊野「まったく……」

鈴谷「おいしい! 体が温まるなぁ~」フゥー

熊野「……」チラッ

鈴谷「飲む?」

熊野「いりませんわよ」プイッ


―――
――

-夜-

 -食堂-


熊野「……」カサコソ

熊野「♪」ジャー……カチッ   グツグツ




―――
――


島風「んー! おいしい~!」ゴクゴク

夕張「そーだね」ゴクゴク

曙「……」ツーン

夕張「飲む?」スッ

曙「いらないわよ」

夕張「そっかそっか~」ニヤニヤ

島風「飲めばいいなのに~」

夕張「島風ちゃん、向こう行って休憩しよっか」

島風「うん」タタタッ

夕張「♪」

曙「……」チラッ

曙「……」キョロキョロ

曙「……」スッ  カコッ

曙「♪」ゴクゴク

夕張「……」ニヤニヤ

曙「ブッ!!!!」

曙「な、なななな! べ、別に飲みたくて……!」

夕張「素直になればいいのに~」ニヤニヤ


―――
――

 -三日後-



叢雲「朝の集会は終わりでいい?」

八幡「あぁー、なんか最近、マッカンの減りが早いんだが」

曙「」ピクッ

熊野「」ピクッ

八幡「知らないか?」

鈴谷「んー、鈴谷は毎日飲んでるよー?」

島風「私もー」

初雪「早く寝たい……」

八幡「……この数日でかなり減りが激しくなった気がするぞ」

曙「き、気のせいじゃないの?」

熊野「そうですわ」

不知火「司令」

八幡「ん」

八幡「……は?」

叢雲「なんでそんなことを……」

不知火「やはり、この鎮守府のことや仲間の情報は多く知っておくべきだと思いまして」

八幡「消費量まで調べるのかよ……」

不知火「何でしょうか? 不知火に落ち度でも?」ジロッ

八幡「な、ないっす」

叢雲「よく調べられたわね」

不知火「ありがとうございます」キリッ

叢雲「べ、別に褒めてないわよ……」

不知火「それでは、発表します」

 
 デレデレデレデーン!!


八幡「なんだよこのBGM……」

叢雲「……さあ」

榛名「どうしてでしょうか、榛名、ワクワクします!」

金剛「そうですネー!」

不知火「♪」ワクワク

八幡(張り切ってるな)

不知火「この3日間の消費量、ベスト5から発表いたします」

曙「……」ダラダラ

熊野「……」ダラダラ

不知火「5位は望月さんと夕張さんの6本です」

望月「お~」

夕張「5位ですかー」

榛名「榛名は1日、1本です……」

金剛「榛名はいい子デース」

不知火「4位は島風さんと瑞鶴さんの7本です」

島風「うぅー……、4位か~」

瑞鶴「4位かぁ、もっと順位上だと思ってたなぁ」

翔鶴「飲みすぎよ、瑞鶴」

夕張「4位で7本か~」

不知火「3位は鈴谷さんで9本です」

鈴谷「1位かと思ったのになぁー」

八幡「いや、俺よりも飲んでるじゃねぇか……」

叢雲「あとの2位と1位ってどれだけ……」

熊野「」

曙「」

不知火「おめでとうございます」パチパチ

八幡「……」

叢雲(どうするのよこの空気……)ツンツン

八幡(おい、こんな空気で俺にどうしろって)

鈴谷「え、えぇーっと」

八幡「……」

八幡「……」ガサゴソ

叢雲「?」

八幡「あー、ゴホン、1位と2位、おめでとう……」スッ

熊野「な、なんですの? このダンボール」

八幡「マッカン、30本入だぞ」

鈴谷「わ、わー! いいなー……」

瑞鶴「そ、そうね!」

熊野「 」

曙「 」グスッ




>>848のあとに

熊野「」ダラダラ

曙「」ダラダラ

不知火「一挙に発表します、2位は熊野さんで13本、1位は曙さんで15本です、おめでとうございます」



入れ忘れてしまいました><

あぁ……その>>848の前でした


書き直します



熊野「」ダラダラ

曙「」ダラダラ

不知火「一挙に発表します、2位は熊野さんで13本、1位は曙さんで15本です、おめでとうございます」

熊野「」

曙「」

不知火「おめでとうございます」パチパチ

八幡「……」

叢雲(どうするのよこの空気……)ツンツン

八幡(おい、こんな空気で俺にどうしろって)

鈴谷「え、えぇーっと」

八幡「……」

八幡「……」ガサゴソ

叢雲「?」

八幡「あー、ゴホン、1位と2位、おめでとう……」スッ

熊野「な、なんですの? このダンボール」

八幡「マッカン、30本入だぞ」

鈴谷「わ、わー! いいなー……」

瑞鶴「そ、そうね!」

熊野「 」

曙「 」グスッ

本日は以上です><

遅くなりましたが投下していきます><

 ‐軍服‐
 
‐執務室‐


八幡「……」

八幡(この白い軍服……、第2種軍装だっけか?)

八幡「……」フム

八幡「なかなか、似合うよな」ボソッ

 ガチャッ


叢雲「……」

八幡「……」

叢雲「前から思ってたけど、それ、なんで着てるのよ?」

八幡「? これを着るもんじゃないのか?」

叢雲「……それは夏服よ」

八幡「 」

 ‐SNS‐


八幡「本部から届いた、全員に配布するぞ」

榛名「これはなんでしょうか?」

八幡「携帯端末だ、これで連絡とか調べごともできたりする」

夕張「ありがたいですね」

八幡「説明書をよく読んで使えよ」

艦娘『了解』



 ‐夜‐
 
‐自室‐



 ブブブブブ……


八幡「うおっ」

??『こんごーす』

八幡「なにこれ、迷惑メール?」

八幡(こんごーすってなんだよ)

 ブブブブ……

鈴谷『鈴谷だよー! 登録ヨロシクぅー!』

八幡「やっべ、女の子からメールきちゃったよ」デレッ

 ブブブ……

不知火『不知火です、よろしくお願いいたします』

八幡(うまく使えてるみたいだな……)

 ブブブ…

??『クソて』

八幡(迷惑メール?)

 ブブブ…

瑞鶴『提督さん、よろしくね』

八幡(いや誰だよ、言い方的には瑞鶴だろうな……)

 ブブブ……

翔鶴『昇格です、よろしくお願いします』

八幡(この人は何に昇格したんだよ)

 

 ブブブ……

夕張『夕張です(`・ω・´)ノ 何卒、よろしくでござる(`・ω・´)』

八幡(……)


 バタンッ!!

島風「みてみて! 提督宛に送ってみたよ!」

八幡「直接来たら意味がないだろ」

 ブブブ……

?『クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソてい。dw』

八幡「うおっ!?」

 ブブブブブブブ……

八幡(どんどん来てるんだが、 なにこれ、俺もついにリア充?)


 朝まで途絶えませんでした。

本日はこれで終了です。これからは時間ができそうなのでどんどん投下していきます><

僅かですが投下していきます

‐SNS2‐



‐執務室‐



八幡「……」カキカキ

ブブブ……

八幡「ん?」スッ

八幡(グループ招待? 第一試験鎮守府メンバー?)

八幡「……」ゴクリ

八幡(とりあえず参加してみるか)


‐比企谷八幡さんが参加しました‐ 19:02


鈴谷『提督じゃん!』19:02

熊野『参加したのですね』19:02

夕張『これで全員が入ってくれましたよね?』19:04

鈴谷『そうだね』19:05

金剛『テイタカ』19:05

八幡(テイタカってなんすか)

金剛『oh……、誤字が多いです』19:05

八幡(文字のときはいつもの「~ネー」とか「~デース」とかじゃないのかよ)

曙『うわ……』19:06

夕張『曙ちゃん、文字打てるようになったんだね!(`・ω・´)b』19:06

曙『最初っから打てるわよ!』19:06

夕張『そうなの?』19:07

曙『そよ!』19:07

曙『そうよ!』19:07

八幡(慌てて直す曙ちゃんまじ可愛い)

瑞鶴『よろしくね、提督さん』19:08

翔鶴『よろしくお願いします』19:08

鳳翔『賑やかになりましたね』19:08

鈴谷『反応がないのは夜勤メンバーだね』19:09

夕張『そうですね』19:09

八幡(凄いスピードで流れていくな……)

瑞鶴『提督さん、なにか喋ってよ』19:09

鈴谷『確かに』19:09

夕張『緊張しているんですか(´・ω・`)』19:10

八幡(こういう空気になる方が、参加しにくくなるんだよ……)

金剛『そうなの?』19:10

八幡(違和感ありすぎだろお前)

金剛『これから、軽くクッキーと一緒に紅茶を飲むよー』19:11

瑞鶴『参加していいですか?』19:11

鈴谷『いいね!』19:11

熊野『私も参加いたしますわ』19:11

夕張『ちょっと、忙しいので私はパスでー』19:12

金剛『提督はどうですか?』19:12

八幡(だから、違和感ありすぎだろ……)

八幡『ん、いいわ』19:13

夕張『キェェェェアァァァァァシャベッタアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』19:13

八幡(……)



‐比企谷八幡さんが脱退しました‐


八幡(ふっ……)



結局、執務室で強制お茶会が始まりました。

これで終了です><

こちらも小話も進めていきます!

 -第二試験鎮守府小話1-


 -第二試験鎮守府近海-


雷「ん~! いい感じで演習成功したんじゃない?」

電「よかったなのです!」

響「хорошо」

暁「疲れたわ、早く戻って休憩したいわね」

沙希「あんたたち、帰るまで気を緩めない」

暁「分かってるわよ!」

響「そうだね」

電「帰ったらお風呂に入りたいのです!」

雷「そうね、司令官も一緒にどう?」

沙希「は、はぁ!?」

雷「なによ、びっくりするほどのことでもないじゃない」

雷「裸の付き合いってやつよ!」

沙希「あたしは別にいいから」

電「司令官さんと一緒に入るの楽しそうなのです」

響「いいね、一緒に入ろう」

暁「レディーとしての振る舞いをみせてあげてもいいけど」

沙希「入らないって言ってるでしょ」

電「うぅ……、司令官さんとお風呂入れること楽しみだったです……」

響「そうだね」

沙希「う……」



―――
――




 -執務室-


電「zz……」ポカポカ

響「zz」ポカポカ

雷「ん……zz」ポカポカ

暁「レディーは寝ないんだか……ら……zz」ポカポカ

沙希「まったく……」フキフキ

沙希「こんなところで寝たら風邪ひくでしょ」バサッ……

沙希「……クスッ」


 パシャッ!

青葉「いい笑顔もらいました!」ガチャッ

沙希「あ、あんた!!」

 -その2-


 -執務室-


沙希「……」カキカキ

青葉「……」パシャパシャ

沙希「……」ペラッ

青葉「……」パシャッ

沙希「ねぇ」

青葉「はい、なんですか司令官!」

沙希「カメラやめてくんない?」

青葉「お邪魔だったでしょうか!」

沙希「邪魔」

青葉「むむ、それではインタビューの方でいいですか!」

沙希「いやなんで……」

青葉「ズバリ! 第一試験鎮守府の比企谷司令官のことはどう思っていますか!」

沙希「は、はぁ!?」

沙希「な!ななななな、なんであいつの話になるわけ!?」

青葉「おっと、この慌て様……、何かしらの気持ちを持っていますね?」

沙希「ゴホン……、もってないから」

青葉「微塵たりとも?」ジロー

沙希「ないから」ゴクリ

青葉「本当ですかー?」ジロー

沙希「す、少しぐらいは感謝の気持ちも無くもないけど……」

青葉「少しですか~?」ジロー

沙希「し、仕事しろ! ほら、この書類に目を通して!」バサッ

青葉「すみません司令官!青葉、取z……いえ、仕事が出来ちゃいました!」ガタン

沙希「ちょ! あんたどこ行く気!?」

青葉「第一鎮守府です!」バタン

沙希「はぁぁぁ!?」ガタン

沙希「あんた待ちなさい!!」カオマッカカ


 ガシャーン!ダダダダダダダ!バタン!!





衣笠「またやってるし……」

響「そうだね」

本日はこれで終了です

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月23日 (土) 15:00:35   ID: hw7YCKMl

超期待

2 :  SS好きの774さん   2014年09月01日 (月) 02:53:11   ID: ApE71_42

艦これはよく知らないけど、おもしろいです。
完走頑張って下さい。

3 :  SS好きの774さん   2014年09月04日 (木) 12:41:39   ID: eMRp80z4

久し振りに期待できるのがきたな

4 :  SS好きの774さん   2014年09月05日 (金) 19:58:21   ID: E1LSoO-9

なんか所々日本語変

5 :  SS好きの774さん   2014年09月05日 (金) 23:33:05   ID: E1LSoO-9

やっぱ無視できない文章の不自然さ

6 :  SS好きの774さん   2014年09月07日 (日) 02:07:40   ID: PMqw6SnS

なんで同じやつが2回も批判コメしてんだよ寝てろ

面白いから完結させてほしい

7 :  SS好きの774さん   2014年09月07日 (日) 15:23:19   ID: hhByVT4S

志貴さんで書いたら面白そう指揮だけにHAHAHA

8 :  SS好きの774さん   2014年09月10日 (水) 20:16:40   ID: hSsQBHbc

面白いから頑張って欲しいなぁ

9 :  SS好きの774さん   2014年09月11日 (木) 07:13:25   ID: y-5lpuvz

期待

10 :  SS好きの774さん   2014年09月14日 (日) 21:54:58   ID: x-UTGrt5

面白いです!

11 :  SS好きの774さん   2014年09月26日 (金) 20:41:40   ID: x6Uv9Vmm

続きが楽しみです!

12 :  SS好きの774さん   2014年09月29日 (月) 21:53:17   ID: Jspzb_ab

面白いので完走してほしい

13 :  SS好きの774さん   2014年09月30日 (火) 18:15:13   ID: nDL-ZwdQ

完結してくれればどれだけ時間かけようがスレ跨ごうが構わない

14 :  SS好きの774さん   2014年10月03日 (金) 19:11:52   ID: uvHWB1-8

続き頼むよぉ

15 :  SS好きの774さん   2014年10月13日 (月) 08:52:40   ID: nVMoOppM

面白くなってきたな

ただのハーレムじゃないとこがいいね

16 :  SS好きの774さん   2014年10月16日 (木) 12:37:05   ID: 8hf_IXCX

正直だんだん面白くなくなってきた

17 :  SS好きの774さん   2014年10月16日 (木) 14:12:49   ID: wiZ8pT04

さすが 相葉屑過ぎる! 相葉は要らない♪ ゲスい 屑 役立たずの 三拍子 揃った 味噌っかす

18 :  SS好きの774さん   2014年10月17日 (金) 00:23:56   ID: Xd_DlliG

相葉なんてキャラ居ないんだよなぁ

19 :  SS好きの774さん   2014年10月17日 (金) 21:52:57   ID: 1xHzYJLg

面白いぜ!!

20 :  SS好きの774さん   2014年10月20日 (月) 07:53:52   ID: X0DvzACx

相模はここでもしっかり相模をやってた

21 :  SS好きの774さん   2014年10月20日 (月) 11:33:40   ID: Vg-jPUeE

八幡らしい解決方法だな
面白い

22 :  SS好きの774さん   2014年10月21日 (火) 17:28:59   ID: bXK0YEqJ

昔の八幡らしい解決方法もやっぱいいな

23 :  SS好きの774さん   2014年10月23日 (木) 21:29:26   ID: fZBiBgJ4

面白い
頑張ってください

24 :  SS好きの774さん   2014年10月24日 (金) 02:58:46   ID: S1S-mcgz

ほんと面白いです!
頑張ってください

25 :  SS好きの774さん   2014年10月25日 (土) 12:28:44   ID: kdZsOv8H

クラスの奴が屑なのはいつも通りだが、鈴谷は提督に悪いイメージつくの嫌だろうなぁ……

26 :  SS好きの774さん   2014年10月26日 (日) 04:24:48   ID: Nzlz005m

いいね俺ガイル感が出てる

27 :  SS好きの774さん   2014年10月27日 (月) 00:05:34   ID: 9UrNz-xw

あーしさんを信じてたぜ!

ゆきのん大勝利だな

28 :  SS好きの774さん   2014年11月12日 (水) 23:21:35   ID: jKISlb0l

期待(=゚ω゚)

29 :  SS好きの774さん   2014年11月15日 (土) 12:10:58   ID: PwTamxwg

ほんと面白いです!頑張って下さい
ところで、戦艦や重巡って人型…戦闘時にわからなかったってこと?

30 :  SS好きの774さん   2014年11月17日 (月) 00:17:45   ID: K1ZvpUuP

なぜだか知らんが平塚先生がとっても鬱陶しく感じる

31 :  SS好きの774さん   2014年11月17日 (月) 14:35:07   ID: pA-UYhjF

>>29
どういうことだ?
この世界では深海棲艦も艦娘もアルペジオみたいに船と体に分かれるんだろ?それで深海棲艦はヲ級が見つかるまでは人型がいるなんて分からなかったんやろ?

32 :  SS好きの774さん   2014年11月18日 (火) 14:37:47   ID: a68rOXa5

ぶっちゃけ平塚先生いらんからな

33 :  SS好きの774さん   2014年11月18日 (火) 17:06:12   ID: xX92OVc7

>>32
平塚先生に罪はないだろいい加減にしろ! 平塚先生が出ないと俺が寂しくなるだろ!

34 :  SS好きの774さん   2014年11月20日 (木) 15:17:53   ID: u2AeZtG_

面白い(*´ω`*)続き楽しみにしています。大本営のラスボス感パネェ

35 :  SS好きの774さん   2014年11月22日 (土) 00:10:31   ID: 0Hvpq-Ec

この人
フィールドアウトとかいちようとか
誤字じゃなくて間違って覚えてるっぽい

36 :  SS好きの774さん   2014年11月22日 (土) 23:31:43   ID: QyqTBKhh

>>35
しらんがな

37 :  SS好きの774さん   2014年11月27日 (木) 10:08:26   ID: I1c0M0X2

非常に面白いんだが遅筆すぎる

38 :  SS好きの774さん   2014年11月27日 (木) 17:34:52   ID: izL9-neH

まぁ、俺も待ち遠しいけど のんびりって注意書きしてくれてるからなぁ

39 :  SS好きの774さん   2014年12月04日 (木) 10:46:54   ID: V4jsMHKU

ぬいぬいかわええな

40 :  SS好きの774さん   2015年01月07日 (水) 13:10:44   ID: Mtl2wgNk

面白いから何とか完結してくれ~

41 :  SS好きの774さん   2015年02月12日 (木) 13:07:08   ID: HWkQEOKh

面白かったけど、誤字多過ぎて子供が書いてるのかと思ったわ

42 :  SS好きの774さん   2015年02月15日 (日) 17:43:00   ID: hgpGJHiu

>>41
最初に誤字許してって書いてあるか問題なっしんぐ
それに子供だったとしても何が悪いのかって感じ

43 :  SS好きの774さん   2015年02月15日 (日) 17:44:08   ID: hgpGJHiu

とかいう俺が誤字ったわ><

最初に誤字許してって書いてあるから……ってことで

44 :  SS好きの774さん   2015年06月22日 (月) 01:03:56   ID: Q2FqwIdV

相模はSSでもクソだな。

45 :  SS好きの774さん   2015年07月11日 (土) 13:17:32   ID: 1ju5U4TG

一々誤字にツッコミ入れてる奴キモすぎだろ

46 :  SS好きの774さん   2018年08月11日 (土) 18:41:49   ID: aQteia5b

指摘厨がいちいちウザい、文句あるなら自分でかけよ

47 :  SS好きの774さん   2019年11月18日 (月) 23:12:15   ID: 6pBFTvNT

>>46
主も一々再投稿しなくていいのにな

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