神原「私は、阿良々木先輩に恋をした」 (4)

神原「すまないな、お忙しいところ」

暦「別に。お前が思っている以上に、僕は暇だ」

暦「というか、むしろその有り余る暇を埋める予定を探しているくらいなんだぜ」

神原「そうなのか?」

暦「高校生だった頃のほうが、幾分か忙しかったくらいだよ。時間に縛られることもほとんどない」

神原「そうか、ならよかった」

暦「それに」

神原「?」

暦「僕はお前の頼みだったら、暇があろうがなかろうが、絶対に断らないけどな」

神原「……」

暦「沼地?花の墓だけど、調べたらここから車で1時間くらいかかるそうだ」

神原「フフ、調べさせたら、の間違いだろう?」

暦「何笑ってるんだよ、お前」

神原「いや、すまない」

神原「阿良々木兄妹の奇妙なチーム感というか、連帯感というか、そういうのが好きなんだ、私は」

神原「なあ、阿良々木先輩、本当にありがとう」

暦「なんだよ、急に」

神原「今回の件、お礼がまだだっただろう?」

暦「お前の言う今回の件が、この運転手の件だっていうなら、気にするなよな」

暦「どうせ僕は、今日この予定がなくてもドライブしてただろうから」

神原「いや、もちろん今日のこともそうなんだが、そうじゃなくて」

神原「先日、動けなくなった私を車の後部座席に放り込んで山の中を走った時の話だ」

暦「言い方に気をつけろ!なんだか僕が犯罪者みたいじゃないか!」

神原「阿良々木先輩が犯罪者みたいなのは、今に始まったことではないと思うが」

暦「うるせーよ!僕は法を犯したりはしない!時々妹のおっぱいを揉んだり撫でたりするだけだ!」

神原「その発言を受けて前言を撤回するわけにはいかないな……」

そうか、じゃあまた今度にするわ

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