花陽「エエー!?穴にハイッチャッタノォ!?」 (25)

穂乃果「うん朝起きたら何故か……」

花陽「よ、よじ登れないの!?」

穂乃果「いや無理だよね掴むとこないし」

穂乃果「そんなことよりここってどこなの?」

花陽「ここは郊外の田んぼです!なんでこんなところに……」

穂乃果「花陽ちゃんこんな所通るんだ……」

花陽「私は稲作の帰りに通りがかったただけで……」

穂乃果「稲作!?」

花陽「あっ取れちゃった」タタ

穂乃果「あっ!ちょっと花陽ちゃん先に助けてーー!!」

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花陽「どうすればいいですか!?」

穂乃果「近くにロープとかないの?」

花陽「無いですねぇ…」

穂乃果「全然辺り見回してないじゃん!ちゃんと見てよ!」

花陽「じゃあちょっと見てきますね!」

穂乃果「えっ?ちょっと一人にしないでー!」

穂乃果「…行っちゃったよ私を穴に落としたの花陽ちゃんじゃないのかな…」

穂乃果「ハッ花陽に限ってそれはない!穴に落とされた恐怖のあまりどうかしてたよ……」

穂乃果「………………」

穂乃果「花陽ちゃん!?まだー!?」

穂乃果「……………………」グーグー

穂乃果「はっ……」パチッ

穂乃果「あんまり遅いから寝てたよ……もう夜じゃん……」

穂乃果「ねえー!誰かいないのー!?花陽ちゃーん!」

ガサガサ

穂乃果「」ビクッ

海未「……穂乃果?」

穂乃果「う、海未ちゃん!」

海未「なにしてるんですか?こんなところで」

穂乃果「助けて!朝起きたらこの穴の中にいて」

海未「……意味がわかりません」

穂乃果「とにかく助けて!」

海未「随分深い穴ですね……10mくらいあるんじゃないでしょうか」

穂乃果「怖いから早くー!」

海未「仕方ありませんね……」

ガラガラ

穂乃果「えっどこから持ってきたのその大きい蓋!」

海未「え?いや塞ぐのにちょうどいいかと」

穂乃果「なんで塞ぐの!?貞子じゃないんだから!」

穂乃果「変なことしないでよ!本当に怖いんだから!」

海未「すみません穂乃果ちょっとボケてみたくて」

穂乃果「そういうの要らないよ!!」

海未「しかしここ剣道場の裏庭ですよ?なんでこんなところに」

穂乃果「えっ…ここ郊外じゃないの?」

海未「いえ裏庭ですが……」

穂乃果「……」

海未「……」

穂乃果「いいから早く出してよー!!!」

海未「あっ」

穂乃果「な、なに?」

海未「ケーキあるんですけど食べますか?」

穂乃果「あ、食べたいお腹空いてたんだよね」

海未「じゃあちょっと取ってきますね」

穂乃果「うん!待ってる!」

穂乃果「……」

穂乃果「出してもらうのが先じゃん!なにやってんの私~……」

穂乃果「…………」

穂乃果「………………」

穂乃果「……………………」

穂乃果(来ない)

穂乃果「う、海未ちゃーん」

穂乃果「そろそろ戻ってきたー?」

穂乃果「……………………」

穂乃果「……………………」グーグー

穂乃果「はっ……」

穂乃果「また寝ちゃってた……海未ちゃーん!?」

………………

穂乃果「い、居ないのかなぁ……」

穂乃果「……」グー

穂乃果(お腹すいた)

穂乃果「あっケーキ!!」

穂乃果「海未ちゃんが置いてくれたのかなぁ」モグモグ

穂乃果(美味しい)モグモグ

穂乃果「モグモグ」

ジョロ

穂乃果「えっ」

ジョロロロロロロ

穂乃果「わっ!?水!?」

穂乃果「いやああ!!」

穂乃果「……」カベニハリツキ

穂乃果「……ふう、もう勘弁してよ……」

「えっ!?」

穂乃果「えっ?」

ことり「ほのかちゃん?」

穂乃果「ことりちゃん!」

ことり「ほのかちゃんなんでこんなところに……」

穂乃果「良かった!ことりちゃん助けて!」

ことり「う、うんいいけど……」

穂乃果「朝起きたら(以下省略」

ことり「そうなんだ大変だったね」

穂乃果「うん……」

ことり「今出してあげるからね」

穂乃果「ありがとう!……あ、それと」

ことり「うん?」

穂乃果「今って雨降ってるの?」

ことり「え?降ってないよなんで?」

穂乃果「……さっき短いけど水が落ちてきたから……」

ことり「………………じゃあロープ持ってくるね!後ロープじゃ無理だった時のために消防車も」

穂乃果「あ、ありがと……」

穂乃果(なに?さっきの間)

ことり「穂乃果ちゃんロープおろすね」

穂乃果「うんわかったー!」

穂乃果(やっと、やっと出られるよぉ)

ことり「はいっ」バララ

穂乃果(縄が降りてきた!)

穂乃果「上で木に結びつけてるのかな?」

ことり「ううんことりが持ってるよー」

穂乃果「……大丈夫?」

ことり「大丈夫だよー」

穂乃果「わかったよ!今行くね」


グッグッ

穂乃果(すごい……!体重かけて登ってるのに)

穂乃果(縄が全然ブレない)

穂乃果(ことりちゃんってこんなに力あったっけ?)

穂乃果「あと少し……」グッ

ことり「穂乃果ちゃんってさ」

穂乃果「え?」

ことり「登った先に何があるか知ってる?」

穂乃果「え、ことりちゃんの家?」

ことり「ことりの家なのは間違いないんだけど」

ことり「本当にここで合ってるの?」

穂乃果「……え?」

ことり「つまり」

ことり「本当にこの地球で合ってるのかなって」

穂乃果「……ごめん言ってる意味がわからないんだけど」

ことり「登ったらもう戻れないよ」

穂乃果「……」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「意味わかんないよ……」

ことり「意味わかると思うんだけど」

穂乃果「……」

ことり「あ、そっかそういう概念があっちの地球にはないんだもんね仕方ないよね」

穂乃果「あっちの地球って?」

ことり「うーんわからない人にどうやって言えばいいかなぁ」

穂乃果「…………???」

ことり「でもそう言う事言っちゃダメなアレがあるからなー」

穂乃果「……どういうこと?」

ことり「まー端的に言うとこの穴は時空の歪みだよね♪」

ことり「地球は 複 数 存在してそれぞれの生き物が独自の進化を遂げて今に至る訳だけど」

ことり「穂乃果ちゃんはどの地球のどの生物から進化したんだろうね」

穂乃果「……え、猿じゃないの?もう登っていいかな?」

ことり「猿!」

穂乃果「え」

ことり「じゃあここの地球は間違ってるね、ロープ切っちゃうよ」ブチッ

穂乃果「わー!」ドタン

ことり「人間にこの姿で見せる訳にはいかないから♪」

ことり「いつか穂乃果ちゃんの地球にたどり着けるといいね♪」

穂乃果「え、ちょっとことりちゃん!?」

穂乃果「………………う、ううん」

穂乃果「こ、ことりちゃーん!」

…………………………

穂乃果「……なんだったんだろうさっきの」

穂乃果「私一体どうなってるんだろうこの穴は時空の歪み……地球が複数……うっ頭が……」

「私宇宙ナンバーワンアイドルになる!」

「穂乃果、いくらなんでもそれは……」

「そうだよ穂乃果ちゃん宇宙ナンバーワンアイドルってことは全銀河ってことだよ?」

「それでも私はやるよ!じゃなきゃ私たちの地球は捨てられちゃうんだから!」

穂乃果「……え?」

穂乃果「今のって、私の声だよね?」

「無茶です穂乃果!」

穂乃果「それに海未ちゃんやことりちゃんの声が……」

「そうじゃないと私たちの地球どころか他の地球まで無くなっちゃう!」

「他の地球の私たちがラブライブで優勝してくれればこんなことしなくてすむんだけどね……」

「そんなこと言っても仕方ないよことりちゃん!今私たちに出来ることをしなきゃ!」

穂乃果「他の……地球?」

穂乃果「な、なんなのここ!夢でも見てるのかな私……」

穂乃果「もしかして私って他の地球の……コピー?」

穂乃果「そもそもどうして私はこの穴に入ったままなの?」

穂乃果「もう訳わかんないよ……」

「じゃあまずはエントリーしてくるよ!ギャラクシーラブライブ!」

「もう知りませんよ……どうなっても」

「あはは……いつも通り強引だね……穂乃果ちゃんは」

「いいですか穂乃果いくらエントリーしても外惑星の地球の私たちがラブライブで優勝することでしか私たちは決勝に出れませんからね?」

「わかってるよ!」

穂乃果「…………」

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