春香「それ、誰のサングラスですか?」 (8)

海、船シリーズ?的な思いつき


車内


春香「あれ?それ、誰のサングラスですか?」


P 「俺のじゃないし…まさか律子か」


春香「えぇ!? そんなマッカーサーみたいなサングラスを律子さんが!?」


P 「…鬼軍曹から元帥になったか」


春香「後で報告しておきますね」


P 「ええ!? じ、冗談だよ?」


春香「…駅前のクレープ 」ボソ


P「ウグ これで買ってこいよ」


春香「もう! 一緒に食べるのが良いんですよ?」




春香「って事があったんですよ」

小鳥「ピョォ いつの間にそんなに積極的になっちゃったの?」


春香「いや、そのぉ いや、それよりサングラスですよサングラス!」


小鳥「…まぁ後で話は聞くとしてサングラス?」


春香「はい」


小鳥「それはきっと社長のよ」


春香「え?社長があんな金縁のを!?」


小鳥「確か社長が現役の船員だった時の物らしいわよ」


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社長「んむ?呼んだかね?」

春香「あ、社長おはようございます」

春香「昨日車のなかにサングラスがあったんですけど社長のですか?」


社長「あぁそういえば置いたままだったねぇ」


春香「あんな真っ黒のサングラスを船で使ってたんですか?」


社長「あぁ 聞きたいかね?」ソワソワ


春香「」チラッ

小鳥「」コク


春香「ハイっ!」


社長「プールの監視員がサングラスをかけているのは見たことあるかね?」


春香「あぁ、そういえば」

春香「なぁんだ それで…でも何で車内に?」


社長「良い質問だね」


社長「朝焼けと夕焼けが眩しくてね」


春香(なんだ 普通の話じゃ…)


社長「船で走っていて一番難しい時間帯があるんだが知っているかな?」


春香「ほぇ!? そ、そんなこと全然知らないです」



社長「さっき言った朝焼けと夕焼けの時間帯だよ」


社長「暗順応って言葉があってだね」


春香(あ、これ話長いやつだ)


社長「船は夜真っ暗の中で走るんだよ 車みたいに道を照らすことはなくね」


社長「周りの明かりが頼りなんだ」


社長「だから夜は自分の目を暗闇に慣れさせるんだ」


社長「これが暗順応だよ」



春香「…車みたいにライトつけたらダメなんですか?」


社長「船には法定灯火ってものがあってだね、こういう灯りをつけろって定められているんだ」


社長「明るい所から暗い所を見ると見えにくいだろう」


春香「ら、ライブなら後ろの席までちゃんと」


社長「あぁ 船が全速で走っていて止まれる最低距離ってどのくらいって言われていると思うかね?」


春香「車でいう制動距離って事ですよね」


社長「うむ」

春香「600m位ですかね」


社長「船の大きさによって変わるが船の長さの8~9倍と言われているんだ」


春香(問題の説明不足ですよ)

社長「船の大きさが300m位のタンカーだと止まるまで2、3キロはかかるんだ」


春香「そ、そんなに」


社長「それより先を見ないといけないんだよ」


社長「だからレーダーを使って遠くまで見るだがね、船の灯りを近距離で見れないと危険なんだ」


社長「なるべく明かりが外に漏れないようにして自分の舷灯を見えやすいようにしているんだよ」


春香「 」

響「え? 自分客船がキラキラして走ってるの見たことあるぞ それに舷灯ってなんだ?」


社長「おお!?良い質問だね」キラキラ



春香「…」

小鳥「春香ちゃーん電話来てるわよー」


春香「はぁーい!」

春香「社長ごめんなさいっ 行ってきます!」


社長「う、うむ仕方ない これから良いところなんだかね♪」


終わり

おつ

社長さんサングラスかけてもわからんし

響どっから湧いた

おつー

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