岡崎泰葉「コタツで迎える誕生日」 (34)

P「来た!」

杏「準備いい?」

イヴ「バッチリですぅ!」

ブリッツェン「ブモッ!」

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ガチャ

泰葉「わずらわしい太y…」

「ハッピーバースデー!」パーン!パンパン!パーン!

泰葉「ひゃっ!?」ビクッ

泰葉「え?………敵襲!?」

P「なんでだよ!」

泰葉「…あ、Pさん。おはようございます」ペコリー

P「うん。おはよ」

泰葉「それで、敵はどこですか?」キョロキョロ

P「いないし、違うし」

泰葉「?じゃあ、さっきの銃声は?」

杏「銃声じゃなくてクラッカーなんだけどなー…」

泰葉「あ、杏さんにイヴさん。おはようございまー」

イヴ「おはようございますぅ」

杏「はよー」

泰葉「それで…クラッカーですか?」

P「うん」

泰葉「なんでまた?」

P「泰葉、誕生日だろ?」

泰葉「誕生日?」キョトン

P「あれっ?」

杏「ちょっとプロデューサー」

P「いやいやいや、間違いないって!」

泰葉「……………」ンー

イヴ「泰葉さんのお誕生日じゃないんですかぁ?」

泰葉「…………あ、今日が16日ですか」ポン。

P「えっ?忘れてた!?」

杏「マジで?」

泰葉「そういう訳ではないんですが…」

泰葉「嬉しい事に、今月に入って色んな現場でお祝いしていただいてたので…」

杏「あー…。終わった気になってたとか?」

泰葉「はい」

P「根回ししすぎたかな…」

泰葉「いえ、そんな事は…。ただ、どこに行っても皆さんからお祝いしてくれるのは驚きましたが…」

杏「どんだけよ?」

P「いやいや、別にしてくれとは言ってないぞ?会話の中で、そういえば~程度にしか」

杏「プロデューサー、そういうのは無駄に上手いよね」

P「無駄にって…」

泰葉「そうだったんですね」

P「えっ?そんなに凄かった?」

泰葉「一年分のケーキは食べ溜めしました…」

イヴ「羨ましいです~」

杏「いや、一年分て」

P「うんうん。泰葉がみんなから愛されてる証拠だな」

泰葉「そう…でしょうか」フフッ

P「最近どんどん明るくなってるって評判なんだぞ?」

泰葉「すべて、Pさんのおかげです」

杏「明るいと言うか何と言うか…」

泰葉「Pさんは」

P「ん?」

泰葉「Pさんは、愛してくれてますか?」ウワメヅカイ

P「お、おう。アイドルとしてな」

泰葉「それだけ…ですか?」

P「ぐっ!……ノーコメントで」

泰葉「むぅー」

杏「久しぶりに見た。キモいプロデューサー」

P「うるさい!」

泰葉「ふふっ。昔は、誕生日も形だけでしたから…正直、どうすれば良いのかは戸惑いましたが」

P「素直に喜べばいいんだよ」

泰葉「はい。今になって、誕生日が嬉しいと思えるなんて思ってもいませんでした」

イヴ「良い子には必ずとびきりのプレゼントが届くものですから♪」

杏「妙に説得力あるよね。流石」

イヴ「うふふ」

P「さあさ、そろそろ始めようぜ」

杏「だね」

イヴ「は~い」

泰葉「何するんですか?」

P「いや。泰葉の誕生日だって」

イヴ「まずはケーキから~」

ブリッツェン「ブモ~」

泰葉「おおおっ!」

P「事務所のケーキ職人に頼んで作ってもらった」

イヴ「二段ケーキですぅ」

杏「もはや店が開けるレベルだよね」スゲェ

泰葉「この、真ん中の人形って…」

P「泰葉だな」

イヴ「そっくりです~」

泰葉「…………」ジー

杏「凝視してるし」

泰葉「Pさん」

P「ん?」

泰葉「お持ち帰りを希望します!」

P「いやいや、溶けるだろ」

泰葉「そこをなんとか…」

P「写真にしときな。気持ちは分かるけど」

杏「ロウソクおっけ」

P「流石に電気は消せないからこのままな」

泰葉「はい」ワクワク

P「よし。点火」カチカチ

イヴ「綺麗ですね~」ホワァ

P「…ん。それじゃあ、泰葉」

泰葉「はい?」

P・杏・イヴ「お誕生日おめでと~」パチパチ

泰葉「あ、ありがとうございます」エヘヘ

杏「さぁ、吹き消して」

泰葉「あ、はい。…ふーーーっ」

泰葉「……ふふ」

P「どうした?」

泰葉「はい…凄く嬉しいのと…。何度やっても、少しこそばゆいです」

P「じゃ、切り分けるぞ」

杏「あ、ちょい待ち」

P「ん?」

杏「折角だから泰葉と一緒に」

泰葉「私もですか?」

イヴ「写真はお任せください~」

泰葉「……あ!」ティン

P「じゃあ、やるか?」

泰葉「はい。失礼して…」

杏「ではでは、ケーキ入刀!」

P「なにそれ?」

泰葉「いわゆる二人の初めての共同作業的な」

P「あっ!それって」パシャッ!

イヴ「バッチリ撮れました」フンス

泰葉「後で送って下さいね」

イヴ「モチロンです~」

P「油断してた…」

杏「まあまあ、今日くらいはね」

P「はぁ…。まあ、良いけどさ」

P「じゃ、プレートと人形は泰葉のに分けて…」

泰葉「おおー」キラキラ

杏「ってか、よく考えたら4人でこの量は無理くね?」

イヴ「ブリッツェンがいますよ?」

ブリッツェン「ブモッ!ブブモー!」ムリムリ

P「んー…。泰葉、持って帰る?」

泰葉「もぐもぐもぐ……?美味しいですよ?」

P「……うん。口拭こうか」

杏「もう皿に無いし」

泰葉「……ふぅ」マンゾク

P「美味いのは分かるけど、食べ過ぎないようにな」

泰葉「大丈夫です。アイドルですから」

P「理由になってないし」

杏「あー、流石にもう無理」ケプ

イヴ「私もです~」

P「まだ半分以上あるなー」

泰葉「もったいないですけど…」

P「持って帰る?」

泰葉「いえ、折角なので後は皆さんに」

P「皆さん?……ああ。そうだな」

杏「まあ、明日には無くなってるだろうね」

P「だな。…すでに狙ってる奴もいそうだけど……」

ガタッ

P「それで、だな…」

泰葉「なんでしょう?」

P「はい、プレゼント」

泰葉「えっ?………はい」

P「何が良いか分からなかったから、最近出たシルバニアの家」

泰葉「おおー!」

杏「無難だね」

P「うっさい」

泰葉「有難うございます。これで新居が出来ました」

P「喜んでくれたみたいで良かった」

泰葉「ちなみに現在は4人家族です」

P「えっ?」

泰葉「ふふっ。Pさんは何人が良いですか?」

P「えっ?」

杏「杏とイヴからはこれー」

泰葉「杏さん達も?」

イヴ「ホームプラネタリウムと……うふふ」

泰葉「チケット?」

杏「開けてみて」

泰葉「はい。……これって」

イヴ「プラネタリウム2名様ご案内~」

杏「ちなみに、プロデューサーは本日夕方で強制退社となります」

P「はあ!?」

イヴ「ちひろさんは了承済みですぅ」

P「マジで!?」

泰葉「つまり、これは…」

P「そういう事だな」

泰葉「楽しみ、ですね」フフッ

P「………だな」

杏「あんずちゃんちょーがんばった」フンス

P「頑張る方向間違ってるだろ」

杏「可愛い妹分の為だからね」フッ

泰葉「お姉ちゃん…!」

P「仕事とかレッスンもそのくらいしてくれると有り難いんだけどな…」

杏「断固拒否する!」

P「あっそ」

イヴ「今だと夏の星座に変わってる頃でしょうか」

泰葉「あれがデネブアルタイルベガ?」

イヴ「あ、夏の大三角ですね~」

杏「また泰葉の瞳に映った星に見とれないようにね」ボソッ

P「なんでそれを!?」ボソボソ

杏「泰葉に聞いた」ボソボソ

P「………何言ってんだよ」

泰葉「?」

杏「ま、そーゆーワケだから。間違っても予定入れないでね」

P「はいはい。でも、泰葉は大丈夫なのか?別の予定とか」

泰葉「はい。特には…。それにPさんとのデートなら、最優先事項になりますので」

P「………そうか」

泰葉「あ、でもお洒落したいので、一度帰りたいです」

杏「勝負服だね」

泰葉「はい。あと、服以外も…」

P「泰葉!?」

泰葉「あれ、知りませんか?16歳からは結婚できるんですよ?」

P「どういう意味かは聞かないけど、まだする気はないからな」

イヴ「まだ?」

P「あっ…………知らん!」

<プロデューサーさん、チェック終わりましたよー!

P「あ、ありがとうございまーす!」

泰葉「チェック?」

P「ああ。こっち来な」

泰葉「?」

杏「なになにー?」

イヴ「何があるんです?」

P「ふっふっふっ。これだ!」

泰葉「えっと……」

ちひろ「全部、泰葉ちゃん宛てですよ」ウフフ

泰葉「私宛?」

ちひろ「じゃ、プロデューサーさん後はお願いします」

P「はい」

ちひろ「あ、それと…」

P「はい?」

ちひろ「今夜、羽目を外しすぎないでくださいね」

P「………はい」

泰葉「あの、これって」

P「全部泰葉のファンからだよ。念の為チェックはさせてもらったけどな」

杏「すげぇ」

イヴ「プレゼント、沢山ありますね~」

泰葉「……………」

P「どうよ?」

泰葉「……………」

P「泰葉?」

泰葉「………Pさん」

P「ん?」

泰葉「私をアイドルにしてくれて、ありがとうございます」

P「何だよ今更」

泰葉「ありがとう、ございます」ポロポロ

P「……はいよ」ポンポン

P「手紙はこっちにまとめてるから、ゆっくり読むと良いよ」

泰葉「はい」グスッ

P「俺達はコタツにいるから」

泰葉「はい」

P「………良かったな」

泰葉「はいっ!」

杏「泰葉の努力のたまものだねー」

イヴ「ずっと憧れてたみたいですからね~」

P「頑張ってきた一つの形、ってやつだろうな」

泰葉「只今戻りました……」

P「お、もういいのか?」

泰葉「はい。残りは、帰って読ませてもらいます」

P「うん、ゆっくり読むと良いよ」

泰葉「私、これからもっとお仕事頑張ります!」

P「楽しみにしてるよ」

杏「あ、そろそろ時間だね」

P「時間?」

イヴ「デートのお時間ですよ~」

P「ああ…って、まだ早くない?」

杏「女の子は色々準備が必要なのさ」

P「…お前がそれを言うか」

杏「なにさー」

泰葉「ふふっ。そうですね。ではPさん、また後で」

P「………ん」

P「………はぁ」

杏「何ため息ついてんのよリア充」

P「リア充て……。いや、まさかデートとはなー」

イヴ「ダメでしたかぁ?」

P「いやいや。そんなことは無いけど」

杏「ヘタレプロデューサー」

イヴ「へっぽこプロデューサー?」

P「え?ひどくない?」

杏「本来はプロデューサーから誘うべきだったんだぜ?」

P「………分かってるけどさぁ」

杏「……待たせっぱなしじゃダメでしょ」

P「………分かってるさ」

イヴ「難しいお話かなぁ?」

ブリッツェン「ブモォ?」

泰葉「お待たせしました…」

P「いや、待ってないから大丈夫」

泰葉「………どう、ですか?」クルクル

P「うん………綺麗だよ」

泰葉「ふふっ。Pさんも、着替えたんですね。素敵です」

P「一応な…じゃ、行くか」ウデ

泰葉「あ……はい」ギュッ

イヴ「お似合いですねぇ」ウフフ

杏「やれば出来るじゃないか」ウンウン

イヴ「このあと、どうしますか~?」

杏「これ以上つけるのはは野暮ってもんだし………」

杏「よし。帰るか」ヨジヨジ

イヴ「は~い」ヨジヨジ

イヴ「ブリッツェン、ご~」

ブリッツェン「ブモー」



おしまい

おまけ

薫「あっ!やすはちゃんいたー!」

泰葉「えっ?」

薫「やすはちゃーん!」ダキッ

泰葉「薫ちゃん?」

桃華「ご機嫌よう、泰葉さん」

泰葉「と、桃華ちゃん?」

薫「やすはちゃん、やすはちゃん!」

泰葉「ん?」

薫「おたんじょうび、おめでとうございまー!」

桃華「おめでとうございます」

泰葉「あっ。ふふっ。ありがとう」ナデナデ

薫「えへへ。それとね、それと…」ゴソゴソ

泰葉「?」

薫「………あれ?」ゴソゴソ

桃華「薫ちゃん、こちらですわ」ハイ

薫「あ!ももかちゃん、ありがとー!」

泰葉「?」

薫「やすはちゃん、これー!」

泰葉「これ…マグカップ?」

桃華「私と薫ちゃんからの誕生日プレゼントですわ」

薫「えっとね、かおる、ももかちゃんといっぱい考えてね、これにしました!」

泰葉「この絵って、もしかして」

桃華「私達ですわね、一応」

薫「かおるとももかちゃんがかいたんだよ!」

泰葉「うん。ふふっ。そっくりだね。ありがとう」ナデナデ

薫「えへへへへ」

泰葉「桃華ちゃんも、ありがとう」ナデナデ

桃華「あっ……どうも、ですわ」

それから

杏「さあ!お茶の時間だー!」

イヴ「ひゃっはー?」

泰葉「はーい」ゴソゴソ

P「そろそろ冷たいのが欲しいかなーって」

泰葉「そんな事もあろうかと。本日は水出しをご用意してみました」

イヴ「おおー!」

泰葉「おせんべもありますからね」ドサッ

杏「やっぱこれだね~」

P「ロッ…言わないからな?………って、あれ?泰葉カップ変えたのか?」

泰葉「あっ、はい。ふふっ」コトッ

杏「ふーん……良いじゃん」

イヴ「はい。可愛いです~」

P「うん。良かったな」

泰葉「はい」フフッ

泰葉おめでとう!
以上。読んでくださった方ありがとうございましました!
泰葉誕生日おめでとう!おめでとう!
あとリトルチェリーブロッサム流行れ!

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