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泰葉「――なんて言ってたら、すっごく売れていっちゃうんだもんね。みんな」

泰葉「それだけじゃない、か」

柑奈「あとラブとピースですよね！！」ﾊﾞｧｧｧｧｧﾝ

泰葉「わっ」

Ｐ「柑奈ー、ちょっと抑えようなー」

柑奈「はいっ！　じゃあピースマシマシで！」ﾀﾞﾌﾞﾙﾋﾟ――ｽ

柑奈「さあ、泰葉さんもご一緒に！　セイピース！」ﾋﾟ――ｽ

泰葉「えっ？　ぴ、ピース……？」ﾋﾟｰｽ

Ｐ(かわいい)

柑奈「いいですねー！」

柑奈「じゃ、次はラブいってみましょうラブ！」

泰葉「え、どうやって？」

柑奈「そりゃあもう、まずは一番身近な人からぶつけていくんですよ！」

泰葉「あ、お母さん、とかから……？」

柑奈「イイ線いってますが、今回の場合……」

泰葉「場合……？」

柑奈「プロデューサーさんからですね！！」ﾗﾌﾞｱﾝﾄﾞﾋﾟ――――ｽ

Ｐ「えっ」

泰葉「え、えっと……」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

泰葉「…………」ﾑｳ･･･

泰葉「あ、お仕事でお返し。そうします」

柑奈「なるほど！　オクテですね！」

泰葉「そうではなくて」

柑奈「あ、歌でラブを伝えるってことですか！　気が合いますね！」

泰葉「だからそうじゃなくて」

Ｐ「そうだぞ柑奈ー。泰葉にラブをあげないと」

泰葉「ふぇっ？」

柑奈「そうでした！　そのために来たんです！」

泰葉「え？」

Ｐ「あちゃー、忘れてるってこともあるのか」

泰葉「……？」

Ｐ「おい有浦ァ！」

柑奈「へいっ！」

Ｐ「カタにぶん取って来たそのギターで、今日が何の日か教えたれ」

柑奈「分かりやしたァ」ﾁｬｯ

泰葉「なんで新喜劇のヤクザ風……？」

柑奈「ヤクザじゃなくて海賊です！」

ｼﾞｬﾝｶｼﾞｬﾝｶｼﾞｬﾝｶｼﾞｬﾝｶ･･･


柑奈「ハッピバースデートゥーユー♪　ハッピバースデートゥーユー♪」

柑奈「ハッピバースデーディーア泰葉さーん♪」

柑奈「ハッピバースデートゥーユーーーー♪」

Ｐ「ソイヤッ!!」ｸﾞｲｯ


パーン！パパパーン！！



Ｐ柑奈「「誕生日おめでとーう！！」」


泰葉「え……？」

泰葉「あ、今日って……」

Ｐ「16日だ」

柑奈「思いっきりラブを独占しても許される日ですよ！」

泰葉「ああ。あー……」

泰葉「…………」






泰葉「」ｼﾞﾜｯ

Ｐ「！？」

柑奈「！！？」

泰葉「あ、あれ。おかしいな……ちょっと待ってください……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

Ｐ「どどどどうしたややややしゅっ」

柑奈「お、落ち着くんです。そう、ここはピースで」

Ｐ「ぴ、ピースか、そうだ、ピースだ」ﾀﾞﾌﾞﾙﾋﾟｰｽ

柑奈「い、いいピースですよ漲りますよ」ﾀﾞﾌﾞﾙﾋﾟｰｽ

泰葉「なんだか、その、嬉しくて……止まらなくて……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ



ｶﾞﾁｬｯ

周子「なにこれ」ｼｬﾒﾊﾟｼｬｰ

Ｐ「お、おう周子か」ﾀﾞﾌﾞﾙﾋﾟｰｽ

周子「とりあえずそのピース下ろしなよ」

Ｐ「ｱｯﾊｲ」ｽｩｰ

Ｐ「…………」ﾊｧｰ


Ｐ「おう周子、戻ったか」ｷﾘｯ

周子「Take2とかいいから」

周子「泰葉泣いてるんだけど」

Ｐ「いや、ちょっと柑奈とさ」ﾁｮｲﾁｮｲ

柑奈「あわわわわ」ﾀﾞﾌﾞﾙﾋﾟｰｽ

Ｐ「下ろしな」

柑奈「ｱｯﾊｲ」ｽｩｰ

柑奈「…………」ﾊｧｰ


柑奈「周子ちゃんお帰りなさい！！」

周子「声でかいね」

周子「どったの、この状況」

Ｐ「柑奈と一緒に」

周子「うん」

柑奈「泰葉さんの誕生日を祝ったら」

周子「うん」

Ｐ「泣いちゃった」

周子「うん」





周子「祝うのは全員集まってからって言ったじゃん」

Ｐ「あっ」

柑奈「あっ」

周子「泰葉のことだから、仕事に集中しすぎて誕生日忘れてるんじゃないかってＰさんが言ったんだよ？」

Ｐ「ちょっとラブが抑えられなかったんで」

柑奈「ラブならしょうがないですよね！！」

周子「柑奈も同罪」

柑奈「えっ！？」

泰葉「あの、すいませんでした。もう大丈夫です……って周子さん？」

周子「やっほ」

Ｐ「ごめんな泰葉ー。もう少し後できっちり祝いなおすから、ちょっと一旦お開き」

周子「ごめんねＰさんが早いもんだから」

Ｐ「その言い方男にするとセクハラだぞ」

周子「そういうリアクション堂々と見せるのもセクハラだよ」

Ｐ「ぐぬぬ」

泰葉「…………」ﾑｳ

泰葉「えいっ」ｸﾞｲｯ

Ｐ「ｵｳﾌ」

泰葉「さっき、柑奈ちゃん言いましたよね」

柑奈「はい？」

泰葉「今日は思いっきり、ラブを独占してもいいって」

泰葉「……」ｺﾞｿｺﾞｿ

Ｐ「ｵｳ」

泰葉「これ……」ｽｯ

柑奈「封筒ですね。綺麗に飾られてます！」

泰葉「プラネタリウムのチケット、ですよね？」

Ｐ「……バレてる？」

周子「バレてるバレてる」

泰葉「今から準備するのなら、席外した方がいいですよね」

Ｐ「……友達と楽しんで来いってつもりだったんだがなあ」

泰葉「ふふっ。私の自由、ですから」ｷﾞｭｰｯ

――私がアイドルになって覚えたのは


泰葉「それじゃ、Ｐさんお借りします」

柑奈「いいですか！　おもいっきりのラブですよ！」


――ライバルなんかじゃない、友達と

周子「男手が必要って言ったら？」

泰葉「先輩命令、です」


――それでも勝ち取ろうとするしたたかさと、


Ｐ「せ、せめて変装をしっかりしてだな……」

泰葉「はい、アイドルですか」


――ステージに立つことの楽しさと、

泰葉「じゃあ、行ってきます」


――大事なラブだと、思います



完

おしまい

泰葉おめでとう。もうね、好き
書き溜めをしたことがないのが仇になり、一番乗りを逃した上になかなかショボいものに仕上がってしまいました
去年はモバマスがアニメ化するなんて思ってなかったけど、来年はどこかで動いてるのが見られるんでしょうか
そうだ、ニュージェネレーションズ漫画をベースにアニメにすれば泰葉がガッツリ活躍するじゃないかそうしよう