神「世界が大変だからちょっと見に行く」(126)

神「うーん……寝てたぁ?」

神「あぁ、世界の様子見なくちゃ……あれ?魔物が増えてる」

神「てか、生き物全般が増えてるなこれ、魔物がずば抜けてるけど」

神「畜生、ふざけて無限に広がる世界なんて作るんじゃなかった」

神「と、言うわけで従者君、ちょっと出掛けてくる」

従者「あ、わかりましたぁ」

神「……さて、下界に来たよ」

神「美味しいものはどこかなぁー?」

神「おっと、こんなことしてる場合じゃあなかった、魔物を減らさないと」

「…おい、聞いたか…」「ああ、勇者様、だろ」

「まったく、王様はご乱心か?あんな子供に任せるなんて」

神「へぇ、勇者かぁ、でも評判悪いみたいだね」

神「おっ、ここの酒場なら美味しい酒と食べ物あるかな」

神「ヘイマスター、美味しいものくださいな」

マスター「はいよ、ついでにおいしい話も買ってくかい?」

神「おや?そんなのあるんかい?」

マスター「おう、ちょうど来たぜ」

勇者「あのぉ、すいません、傭兵の人を探してるんですけど……」

マスター「はいよ、宿泊してる傭兵のリストだよ」

神「これが勇者かぁ、子供じゃあないか」

勇者「え、えっと、この、魔法使いさんと戦士さんと僧侶さんにお願いしたいです」

マスター「OK、おーい、そこのパーティ!」

神(へぇ、子供の割にバランスを考えてるけど、全員女ってさぁ)

戦士「なんだい?マスターさん」

マスター「よう、あんたら、勇者様のお眼鏡に適ったぜ」

僧侶「本当ですか!?あぁ、天におわします我らが神よ、感謝いたします」

神(それ私私、天にいないから、隣にいますよ)

魔法使い「それじゃ、勇者様、準備を整えてから出発いたしましょう」

神「ふぅ、美味しかった、マスター、お代置いておくよ」

マスター「はいよ、またどうぞ」

神「さて、魔物を減らさないと他のが絶滅しちゃうか」

神「これは人間より魔族に言った方が早いかな」

神「よし、行くか」

魔王「ふぅ、連日魔物の被害の報告か」

神「そんなあなたに特報です」

魔王「だ、誰だ!」

神「うわぁ、魔王も女かぁ、男性弱いなぁ」

魔王「族が、焼き尽くす!」

神「あ、ごめんきかない」

魔王「何!?ならば、凍てつけ!」

神「あぁ、それより聞いて、魔物をちょっと減らして欲しいんだ」

魔王「何?魔物を?」

神「あぁ、取りあえず最近の魔物はだいたい人間の欲望だけど、魔族の欲望からも結構生まれてるんだよね」

魔王「お前は、一体?」

神「ん?世界作った人」

神「さーて、この聖剣神様ソードでばったばったと魔物を減らして……」

神「あれ?あれはさっきの勇者チーム?」

僧侶「もう、魔力が……!」

戦士「ウヘヘヘヘ、私はなにをした!」

魔法使い「……!……!?」

勇者「くっ!」

神「おう、見事にカオス」

神「じゃあ、この私が直々に倒して差し上げましょう……うーん、星でも降らしとくか」

神「おーい、大丈夫か?」

僧侶「あ、あなたが?」

神「取りあえず、全員全快しとくよ」

戦士「……ん?あれ?」

魔法使い「や、やっと喋れたぁ」

勇者「あ、あの、ありがとうございました」

神「うん、きをつけなね、全世界の希望でしょ?勇者って」

勇者「……はい」

神「まぁ、まだ旅慣れしてないようだし、次の町までついて行こうか?」

僧侶「い、いえ、大丈夫ですよ?」

戦士「あ、あぁ、何もそこまでしなくて良いぜ」

神「そうかい?それじゃあ気をつけて」

神「さて、次は山あいの町だな」

神「山菜料理に猪鍋、あぁ、美味しそうだ」

神「猪型の魔物と本物の猪は味が違うんだよねぇ」

「大変だぁ!魔物が町にぃ!」

神「あら大変、倒さなきゃ」

魔族少年「ぐぅ、何するんだ!」

「うるさい!魔物め、町に何のようだ!」

魔族少年「買い物しにきただけだよ!」

「嘘をつくな!」

神「ありゃりゃ、魔族じゃないか」

「おぉ、勇者様!」

勇者「どうかなさいましたか?」

「この魔物が町を破壊しに来たんです!」

魔族少年「はぁ!?なに言ってんだよ!」

魔法使い「勇者様、倒しましょう」

勇者「し、しかし……」

僧侶「相手は魔物、大丈夫です、天は我らにあります!」

戦士「やらなきゃこっちがやられるんだ」

勇者「そう、だよな」

神(あぁ、ごめんね、天は君らに味方しないよ)

神(ちょちょいのちょいであの子を家に)

魔族少年「わ、わぁぁぁ!」

「き、消えた!?」

勇者「……ふぅ」

僧侶「残念でしたね、倒せなくて」

戦士「まったく、私が倒したかったのによぉ」

魔法使い「……名を……名を上げなくちゃ」

神(うわ、あの子たちの欲望……多すぎ……!?)

神「さぁて、今度こそ魔物をばったばったとなぎ倒そう」

魔族少年「くっそぉ、なんだったんだ?さっきの」

神「あれ?さっきの魔族少年じゃあないか」

魔族少年「ひっ、に、人間!?」

神「まぁ、怖がらないでおくれ、私は君に危害は加えないよ」

魔族少年「し、信用できるか!人間はいつもいつも俺達を殺すんだ!」

神「いやだって、私人間じゃあないからさ、ほれ証拠」ファサァ

魔族少年「羽?なんだ、同じ悪魔か」

神(いや、神です)

神「まぁ、取りあえずお家に帰りなさい、ここにいたら見つかったりするよ」

魔族少年「でも、薬草を取りに行かなくちゃ……お母さんが……病気で……」

神「そうか、なら、私が見てあげよう、もしかしたら治せるかもしれない」

魔族少年「本当!」

神「よし、案内してくれ」

魔族少年「お母さん、ただいま!」

魔族母「あ、お帰りなさい……ゲホ」

魔族少年「お母さん、病気が治るかもしれないよ!」

神「おじゃましまぁす」

魔族母「ひぃ!に、人間!?」

神「いいえ、違います、あなたの病気を治しにきました」

魔族母「ほ、ほんとう、ですか?」

神(まぁ、適当に回復すれば普通に治る奴だな、何で治せないんだ?)

神「……はい、治りましたよ」

魔族母「まぁ!身体が軽いわ!」

神「それでは、私はこれで」

戦士「あぁ、案内ご苦労さん」

神「ん?だれ?」

魔族母「あらあら、お仲間です、が……!」

魔法使い「いいえ、あなた方を倒しにきました」

僧侶「うふ、うふふ、うふふふふふっふふふ」

神「あらら、魔物が結構生まれそうな欲望だね」

魔族少年「お母さん、お母さん!」

魔族母「に、逃げ、なさ、い」

戦士「おっと、逃げれると思うなよ?」

神「うわぁ、げすいげすい」

神「ちょっと聞くけど、君らのことを勇者は知っているのかい?」

戦士「いいや?私達は魔族の首とか若い魔族を捕らえて売りさばくハンターさ」

僧侶「勇者に近付いたのも魔族と戦う機会が増えるからですわ」

神「あぁ、そこまでしれば十分だよ」

戦士「はっはぁ!知ってるぜ、お前もまぞっ……!」

僧侶「へっ?」

魔法使い「ぐがっ」

神「魔物を減らすだけじゃあなくて、源も絶たなくちゃいけないからさぁ」

戦士「なっ、私の体!?」

僧侶「へっ?えっ?」

魔法使い「あ、ああ……」

神「……あ、大丈夫だよ、体もそっちに送っとくから」

神「それじゃあ、三名様ごあんなーい」

ーーーーーーーー

戦士「ん、治ってる」

僧侶「神はまだ我々を見捨てていなかったのですね!」

従者「いいえぇ、神が見捨てたからここに来たんですよぉ」

魔法使い「ここ、どこ?」

従者「神の拷問部屋へようこそー、私、ここの獄卒兼神の従者でーす」

従者「永遠に終わらない苦しみを差し上げましょう」

神「ふぅ、遊びすぎないでくれればいいけど」

魔族少年「母さん!母さん!」

神「蘇生」

魔族母「……あ、あら?」

魔族少年「生き返った!?あぁ、お母さん!」

魔族母「あ、ありがとうございます!神様」

神「うん、別にやれることやっただけだし、これからも欲を出さないで生きてね」

魔族少年「じゃあね、神様!」

神「さて、魔物もこれで少しは減るだろうね」

神「さてさてさて、次の町は海辺の町だぁ!」

神「蟹、魚、海藻、あぁ、早く食べたい」

神「ほんともうさぁ、作った側からしてもさ、蟹って本当に食べやすい形してるよね」

神「自分で自分にグッドデザイン賞あげたいね」

「また、海賊か」「更に魔物もでるってよ」

勇者(みんな、どこに行っちゃったんだろ?)

「おお、勇者殿!すまないが、頼みがある」

「最近、この海域で海賊がでるんだ、更に魔物も一緒くたになって襲ってくる」

「退治してくれ!」

勇者「え、あ、はい……」

神「うーん、鯛でも釣れないかな」

神「塩釜焼きか、それとも刺身で食べるか」

神「あぁ、何でこんなにおいしく作ってしまったんだろう」

神「ん?なんだ?向こうから舟が」

勇者「ふぅ……ふぅ……」

神「えっ、なにしてんの?」

勇者「海賊と……魔物を……倒しに……来ました」

神「えぇー、いかだでここまで来たの?港から10キロ程離れてるけど」

神「うーん、取りあえず、こっちの船にのりなよ、沈みかけてるじゃあないか」

勇者「ありがとうございます、また、助けていただいて」

神「あぁ、そういや、勇者君だったね」

勇者「すいません、僕と一緒にいた人たちを知りませんか?突然居なくなってしまったんです」

神「知ってるよ」

勇者「本当ですか!?い、今、どこにいますか?」

神「私の家に居るよ」

勇者「そうですか……やっぱり、魔王を倒す旅はやりたくないんでしょうね」

神「えっ」

神「え、マジで?魔王倒すの?」

勇者「えぇ、だって魔王を倒さなければ魔物がずっと出て来るんですよ?」

神「what?」

勇者「魔王が魔物を出してるんですよ?当たり前じゃないですか」

神(あぁ、これ作るときどっか間違えたな、人間まじやべっすわ)

神「えっと、魔物はね、魔王が出してるわけじゃあないんだよ」

勇者「あっはっは!なに言ってるんですか?冗談きついですよ」

神(どういう教育したんだ?これ)

神「これもうなに言っても無駄……あ、着いた」

勇者「こ、これが海賊船!」

神「よっこら聖闘士」

勇者「?何ですか?その大量の魚」

神「家の料理自慢呼んで宴会しようかと思って」

勇者「お家の方?だけど、けっこう陸から離れてますよ?……!?」

神「ちょっと、別に天使スタイルじゃあなくても」

従者「いやぁ、私これぐらいしか持ってなくて、これでも地味な方です」

神「うん、それじゃあ乗り込もうか」

神「はろー、海賊さぁん」

従者「キッチン借りますねぇ」

海賊「だ、だれだきさまぁ!」

神「ん?神様」

海賊「な、何!?」

勇者「えっ」

神「キャプテンさんは誰ですかい?」

船長「あたいがここの船長さ、あんたぁ神様だってなぁ」

神「うんそうだよ」

船長「へぇ、だったらこの辺荒らしているクラーケンでも倒してもらおうか」

神「あぁ、まぁまずは宴会でもどうですかな?」

従者「はいはい、できましたよぉ」

神「そぉら!酒が降ってくるぞ!」

「おうおう、やれやれぇ!」「もっと出せぇ!」

従者「はい、テーブルの上開けてねぇ」

「おぉ、これは!」

神「さっきとれたばかりの魚を使った活け作り、塩釜焼きになまこの酢漬け、他にも酒の魚各種、いっぱい揃ってるよ!」

「おっしゃあ!食うぜ食うぜ!」「もうおれ、明日死んでもいい」

勇者「うーん……」

神「そしてぇ!本日のメーンディッシュゥ!」

神「クラーケンのす が た 焼きだぁー!」

「ウッヒョォォォ!デケェェエ!」

「噛めば噛むほど味が出るぜ!」

従者「喜んでいただけたようで」

神「いやぁ美味しい」

神「今思ったけどさ、この世界女強くね?勇者以外殆ど主要人物が女ってどういうこと?どっかで間違えたか?」

神「……うーん、飲みすぎたか、二日酔いだぁ」

神「全回復ぅ……あふぅ、すっきりした」

船長「おや、起きたかい?」

神「まぁ、神様だからね、あぁそうだ、あんまし船とか襲わないでね」

船長「分かってるよ、もう船は襲わない、襲ったこともないしね、魔物退治でもやってるさ」

神「うん、あんま欲望だしちゃあだめだよ、あと、勇者君を港まで送ってあげてね」

船長「あぁ、分かったよ、じゃあな神様」

神「さて、国を越えて、次の国は軍事国家だね、食べ物は期待できないなぁ」

神「でも、お酒ならたくさんあるし、今月はなんと酒豪大会が開かれるらしいね」

神「まぁ、出場したら勝てるだろうけど、だめかな……やってみなきゃあわからない、出場するか」

神「ついでになんか珍しいのでもないか見てこよう」

「優勝は、彗星のごとく現れた挑戦者!チャンピオンを子供扱いで勝利だ!」

神「昨日の海賊の方がもっと飲めたね」

神「うーん、賞品は何かな?」

「優勝賞品は、話題の牧場から入手した肉10キロだ!」

神「……よっしゃ、出てよかった」

神「あぁ、口の中でお肉が溶ける」

神「最近はお肉も質がいいね、前は恐竜とかいたけど、その中で一番おいしかった奴に似てるよ」

勇者「ぅぅぅぅ、頭がぁぁぁ」

神「あれ、勇者君じゃあないか、どうだい?君も食べるかね?」

勇者「あぁ、えっと、旅の人、それがですね、王様に会いに行かなくちゃいけないんです」

神「そうか、じゃあ私もついていっていいかな?」

勇者「いいですよ、仲間がいなくて心細かったんです」

神(人の指導者か、頭いいかな?)

神(あ、王様はげてら)

勇者「どうも、西の国より参りました、勇者です」

王様「うむ、噂は聞いておる、海賊を懐柔したようだな」

神(わぁ、しかも欲望がすごいことに、あれ?こいつ魔物だ)

勇者「本日はご挨拶に参りました、何か困っていることがあれば……!?」

「な、何をしている!王の御前であるぞ!」

神「どいてよ、やらなきゃいけないんだ」

勇者「何してるんですか!」

神「そいつはね、魔物だよ?それに過去を見たら割と酷いことしてたし」

「これは、魔物に操られているのか!」

王様「無礼者め、消え去れ」

神「聞くと思ってるの?……ああ、そうだね」

神「君が自分で言えば早いじゃないか」

王様「ほう、何を言うのかね?私が魔物だと言うとでも?高い知能を持つ私だから人間に変装できるのだよ?口を滑らすなんて」

神「うんそうだねー、何だったら本当の姿もみせてもらえないんだろうなー」

王様「ふっふっふ、分かっているようだな、こんなにもスタイリッシュかつビューティフルな私の体をそう易々と見せると思ったか」

神「……語るに落ちるってこういうことを言うんだね」

勇者「ば、化け物!」

「ひぃぃ!」「まさか……そんな……」

「勇者様、助けてくれぇ!」

神「はいどーん」

王様「ぎゃあああああああああ!」

神「ふぅ、すっきりした」

勇者「……え?」

神「ん?何、従者君……あぁそう、そりゃよかった」

神「へい勇者君、朗報だよ、魔法使いが帰ってくるって」

勇者「あ、あ、あぁ、はい」

神「従者君がこの子はあまり欲が出てないし、記憶だけ消して連れてくるってさ」

従者「はい、お届けものです」

神「はいありがとう、じゃあまたね」

勇者「えっ、てん、し!?うーん……」

神「ほら勇者君、お仲間が帰ってきたよって気絶してるや」

神「おーい、起きてー」

魔法使い「う、うーん……ん?あぁ、勇者さんおはようございます」

勇者「どこ行ってたんですか?心配しましたよ」

神(ねぇ、もしかして勇者君の記憶も少し消したりとかした?)ヒソヒソ

従者(ええ、少しですよ、神様に関係することを少しです)ヒソヒソ

勇者「よかったよ、生きててくれて」

魔法使い「?え、えぇ」

神「いやあ、よかったよかった、それじゃあ私はこれで」

魔法使い「さよう、なら」

勇者「またどこかでお会いしましょう」

神「さて、次は農耕国家だね」

神「レタスにトマトにキュウリにナス、どれも美味しそう」

神「更に最近は自慢の野菜を使って育てた牛の牛乳や食肉が大人気」

神「さらにさらに、米を使ってお神酒を作って私に捧げてくれるほどの国だからね」

神「あぁ、早く食べたい、後この山を越えればいいんだ」

「う、うわぁぁぁぁぁ!」

神「ん?あぁ、魔物か」

「た、助けてくれぇ!」

神「ん?魔族じゃあないか、山賊紛いのことは許せないね」

エルフ「黙れ人間!神聖な山を勝手に登るな!」

神「じゃあ私は登ってもいいね」

エルフ「何を言っている!貴様も人間だろう!精霊様の山を汚す奴は許さん!」

神「いや、精霊って奴よりも私の方が偉いさ、神だもの」

エルフ「戯れ言を抜かすな!捕らえて生贄にしてやる!」

神「むしろ生贄をもらう側ですけど?」

神「さて、精霊のところに連れて行ってもらおうか?」

エルフ「私は舌をかみ切って死ぬ!」

神「どうぞ、さようなら」

エルフ「え?」

神「こっちだね、さっきからちらちらと見すぎだよ」

エルフ「……え?」

神「私を差し置いて神を名乗るなんて……私が直々にお仕置きしてあげないと」

エルフ「せ、精霊様逃げて超逃げてぇ!」

精霊「ハッハァ!酒持ってこーい!」

精霊「まったく、存在もしない神なんかより俺の方がよっぽど世界を治めるに向いてるのによぉ」

神「だぁれが存在しないって?」

精霊「あぁん?だれだぁ?貴様ぁ、神の御前だぞ、まぁ、裸で踊りでも踊れや」

神「勝手に私の名を偽り、哀れな者から年貢や生贄を求める不浄な精霊が、生きて入れると思うなよ?」

精霊「私の名だと?自分が神だとでも言うのか?」

神「あぁ、優しい優しい創造神様だし、怖い怖い破壊神様だよ」

精霊「ふっ、者共であえぇい!我の名を語る不届きモノぞ」

「何だと!?」「神のなにおいて貴様を始末する」

神「やってみろ、かかってこいやくず共が」

神「おぉ、弱い弱い、歯ごたえ無いねぇ」

精霊「どうやら腕は立つようだな、だが……」

精霊「炎を司りし精霊よ、我が身に集いて力となれ!爆炎!」

精霊「どうだ、我に立ち向かって来たものはこれを受けてその身を滅ぼすのだ!」

神「え、何だって聞こえない」

精霊「なに!?」

神「あのさぁ、君が中二病だってことしか分からなかったんだけど、なにその詠唱文、痛いよ、うわ恥ずかしい」

神「はぁ、興味が無くなった、もう良いよ死んで」

精霊「な、何を言っている、我は死なぬ!」

神「君のその欲望ごと世界に還元してあげるよ、じゃあね」

精霊「!?体が……消えて……いや、だ……た、す……」

神「ふぅ、まぁ世界に資源が増えるし、これでいいか」

「あら、私はいったい?」「まだあたまがふわふわするぅ」

神「洗脳だったのか、今後はこう言うのも注意しないとなぁ」

神「いっそのこと初期化しちゃってもいいかな、余りにひどければ」

神「さぁさぁ、やって参りました、農耕国家の酪農場!」

神「ここの名産品のチーズとこの国で作られたパンを合わせて……美味しい!」

神「これはもう山から私をつけてきたエルフかなんかに食べさせてみたいほど美味しいねぇ」

エルフ「!?」ビクゥ!

神「まぁ、もしもそんなのが居たらの話だけどね」

エルフ「……」(いや、これはもしかしたら罠かも)

神「あーあ、早くしないと無くなるなぁ」

エルフ「……あ、あのぉ」

神「あ、無くなっちゃった、残念だったねぇ、私を信じないばっかりにねぇ」

エルフ「……ふん!人間の施しなど受けないぞ」

神「いやだから神だってば」

神「まったく、なぁんで信じてくれないんでしょうねぇ」

エルフ「人間はうそつきだからな、信用してはいけないんだ」

神「そうか、これでもか」

エルフ「!?な、な……」

神「必殺、後光、これで信じてくれるかい」

エルフ「ぐっ、に、人間の魔法も、なかなか」

神「もうここまでくると病気だね、もう良いよ」

勇者「あ、旅の人、こんにちは」

神「おや、勇者君じゃあないですか、どうしたの?ここは別に欲望も殆どないから魔物も少ない、平和だよ」

勇者「あの、魔法使いがここの出身で一度来てみたかったんです」

神「へぇ、そうだったのか」

勇者「あれ?その人って、エルフ、ですか?」

エルフ「そうだが、それがどうした」

勇者「へぇ、やっぱり旅人さんはモテますね、女性にも男性にも」

エルフ「?人間の美的センスは分からないな、こんなにくたびれた男のどこがいいんだ?」

魔法使い「?エルフの美的センスもわからないです、こんなに聡明そうな男性なのに」

勇者「?2人とも何を言ってるんだ?こんなに可愛らしい女性を男性なんて言うもんじゃないよ」

エルフ「?何を言ってる、これが女性だと!?目がおかしいのかあんた」

魔法使い「そうですよ、この方が女性だとしたら、勇者様も女性です」

神「あ、魔法切っとくの忘れた」

勇者「ぐぅ!強烈な光が!」

魔法使い「闇魔法でも取り去れないですよ!」

エルフ「なんのこれしきっ!……グハァ!目がぁ!目がぁぁぁぁ!」

神「あっやべ、取りあえず勇者君の姿を借りよう」

勇者「ようやく、収まったか……って!?」

魔法使い「ゆ、勇者様が二人!?」

エルフ「あぁぁぁぁ!目がぁぁぁぁ!めぇがぁぁぁぁ!」

神「エルフ君、回復」

神「うーん、やっぱり一個の形にしといた方がいいか」

神「じゃあそうだな、やっぱり凛々しい感じの女性でいいかな」

魔法使い「あ、勇者様(偽)がまた変身しました!」

勇者「こ、今度は何をする気だ!……くっ、催眠術か!?」

エルフ「……zzz」

神「ふぅ、肉体作りは疲れるね……髪なんて長くするんじゃなかった」

神「素っ裸じゃあなに言われるかわからんし、鎧とインナーも作って、と」

神「あぁそうだ、記憶の書き換えもしとかないと……よしOK」

神「もう良いだろう、そうだ、魔王の方にも会いに行かないと……勇者君たちはほっといてもいいだろ」

神「おハロー、魔王君」

魔王「……誰だ?」

神「神様でーす、魔王君はどうしてそんなにぼろぼろなんですかいな」

魔王「ふぅ、貴様の出した魔物討伐の議題を提出してな、昨日が実行日だったんだ」

神「なんだ、呼んでくれれば来たのにさぁ、呼ぶのも簡単だよ、神殿とか祭壇に向かってきてほしいって言えば行くさ」

魔王「そこで失敗した班がいたんだ、それの援護をしていたら後ろからザクッとやられてな、騒ぎに乗じての暗殺を誰かが指示したんだな」

神「あらら、魔王ってのも大変ですねぇ」

魔王「貴様こそどうしたんだ?前に来たときは男の姿だったが」

神「イメチェンさ、そんで?誰が暗殺しようとしたの?」

魔王「分かっていたら苦労はない、まずは怪我を治さんといかんな」

神「なんだ、はいよどうぞ」

魔王「ん?おぉ、これほどまでに強い魔法を即座に使うとは、やはり神はすごいな」

神「さてと、ここは何が名産なの?」

魔王「そんなのを知ってどうする気だ?」

神「美味しいものが欲しいのさ、今回降りてきたのは魔物退治と他に昔からやってる文化調査をしに来たのだよ」

魔王「うーむ、しかしだなぁ、私はあまり食事はしないし……」

神「食事をしないぃ?それはだめだね、食事は生きとし生けるすべてのものが体験する最高の娯楽だよ、私がそう設定したんだから」

魔王「ふぅむ、あまりいいモノはないが地下の貯蔵庫に何かあっただろう」

神「本当かい?取りに行くか」

魔王「ん?どうしたんだ?」

神「……全部腐ってたよ」

魔王「そうか、また買い足さないと」

神「全部掃除して、浄化して、きっついぜ」

魔王「すまなかったな、礼を言う」

神「もういいや、前のお肉を薫製のしたのがまだあったはず、それを食べよう」

魔王「ん?なんだそれは」

神「薫製だよ、食べる?」

魔王「ん、少し旨そうだな……うん!美味しいねこれ!」

神「そうだろう、私がそう設定したんだからそう感じなきゃおかしいんだよ」

魔王「旨し旨し、あれ?どこに行くんだ?」

神「うん、暗殺しようとした奴のとこ」

魔王「分かったのか?」

神「分かってるよ、そこのドアから出てすぐの所に暗殺者が二名、更に廊下に三名、どうする?」

魔王「決まっているだろう、返り討ちだ」

神「OK、やってやる」

「ヒャッハー!こんにちはー!魔王様ぁ!」

「お届け物でぇす、鉛玉か刃か選ばせてやるよぉ」

「それとも、燃やされたり凍らされたりの方がお好きですかぁ?」

神「うわ、頭悪そうなやつらだなぁ」

魔王「障気にでも当てられたか、それとも元からか」

「何を言っている?貴様の時代を終わらせてやるんだよ」

「私がちゃあんと後をついであげるよ」

神「でっかい口だねぇ、死亡フラグってやつだね」

魔王「さっさと片づけたいが、あまり本調子じゃないんだ」

「き、貴様ぁ……!」

神「あぁ、脆い、脆すぎる、手加減の方が大変だね」

魔王「……ん?」

「なぜだ!なぜ既にその4人が倒れているんだ!?」

神「さて、暗殺なんて考えるようなクソやろうはどこの誰だ?」

「わ、私は、側近に頼まれて……」

神「あっそ、じゃあね」

魔王「……ちょっと話に着いてけない」

神「はいどうぞ、側近の首」

魔王「えっ?えっ?」

神「早くしないと、もうこれ以上魔物が増えたらリセットしなきゃいけなくなっちゃう」

魔王「リセット、だと!?」

神「あ、あんまり欲を出さないで生活してね、魔王君」

魔王「……なぜ、一瞬で側近の首が?」

神「はぁ、魔物減らないなぁ」

神「最初は勇者がいるんだったらそのうち減ると思ってたけど、同じ環境でこうも違いがでるか」

神「もうこれ、人間を滅ぼしちゃってもいいかなぁ……」

勇者「あ、旅人さん」

神「おやおや、魔物を減らせもしない方々じゃあないですか」

エルフ「なに?」

神「ごめん、口が悪かったね、でも欲望が全く減ってないからさぁ」

魔法使い「でも、もうそろそろ平和になります、魔王は私たちが倒しますから」

神「はぁ、もういいや、君らに愛想が尽きた、死んでいいよ」

エルフ「何を言っている?まさか魔王に操られているのか!?」

勇者「目を覚ましてくれ!」

神「……遺言は、それでいいね」

神「まったく、使えない勇者も居たものだ」

神「あ、魔物がもう増え切っちゃった」

神「あーあ、リセットかぁ、折角ご飯美味しかったのに」

神「まあいいや、めんどくさいけどやっちゃえやっちゃえ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

魔王「ん?空の色が消えていく?あれ?何もみえない、こ、えも、だせ、な……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

船長「海の水が、消えていく?」

「う、ウワァァァァァ!」「身体が、身体がぁ……」

船長「野郎共!ビビってんじゃな……!」

神「ふぅ、疲れたよぉぉ」

従者「お疲れ様です神様、再設定しておきますか?」

神「うん、お願い」

従者「分かりました」

神「さて、疲れたからちょっと寝てくるよ」

従者「ごゆっくりお休みください、神様」

神「新しく文明出来たら教えてねぇ……」

おしまい
世界観とか分かりづらい所ばかりだと思うので
質問あれば説明いたします

神は絶対的な力を持つ唯一の存在の存在なのか普通の人間がRPGツクールでゲームを作る感覚(神は超文明の一般人)なのかどっちなんだろうか

欲を言えば勇者覚醒&魔王救済エンドが見たかった
水戸黄門的展開と

あと記憶操作がどれだけしたのか解りづらかったかな

>>63
神は前者です
記憶操作は違和感ある場所はすべてだと思ってください

神「はて?僧侶は戦士と仲良くぶちころがされていたはずだけど」

人格ごと入れ替えしました
他の二人がすごく欲望を出していたため気づけなかっただけで
魔法使い自身はあまり欲望が出てなかったため帰りました

God has created a new world.
Are you going to see the new world?

神「……ん?うぉう、寝過ごしたか」

従者「お目覚めですか、神様」

神「えぇと、前回行ったのが確か……」

従者「まだまだ魔法も文化も育っていない地上人に欲望を送る儀式を教えに行くために顕現しました」

神「そっかそっか、それで安心して寝てたらまた魔物が増えたと」

従者「欲送りですが、地上では300年ほど前に無くなりました」

神「だからか」

従者「今回の魔王は欲送りの儀式を悪用して魔物を生み出しております」

神「そうか、じゃあまた行ってくるね」

従者「行ってらっしゃいませぇ」

神「よっこら聖闘士」

神「さぁてと、姿は何にしようか」

神「うーん、聡明そうな女性でいいか」

神「さて、取りあえず周りの魔物を倒しておこう」

勇者「……う、ぐぅ……」

神「うん?人間だ、勇者か」

勇者「ぐっ、ま、まだ、おわら、ない……」

神「ほら、どうしたのさ」

勇者「……?傷が、治った?」

神「どうしたのさ、仲間はどこ行ったの?」

勇者「仲間なんていない、我には呪いの力が宿っている、貴様も我に近付くと呪われるぞ」

神「中二病か、痛いなぁ」

勇者「ぐぅ……右手が疼く!は、早く逃げろ……!」

神「うん、魔力高めてるだけですねわかります、実力のある中二病はほんとたちが悪い」

神「そんなこと行ってる間に魔物がよって来ちゃったじゃあないか」

勇者「魔物共よ、よるでない!」

神「そんなんじゃあ威嚇にもなりゃしない、こうやるの!」

勇者「!?」

神「まったく、使えない勇者だね」

勇者(地面に……穴が……)

勇者「……すいませんでした、調子こいてました」

神「もういいよ、謝らなくても、あの程度敵じゃあないし」

勇者「あの、すいませんでした」

神「もういいって、それより、なんであんなに中二病な発言をしていたんだい?」

勇者「あ、そのことなんですけど……中二病って何ですか?」

神「あぁ、勇者君ぐらいの年の子供によく見られる現象だよ、さっきの勇者君みたいに悪魔とか呪いとかがかっこいいと思っちゃう奴だよ」

勇者「だって、神に選ばれた聖なる戦士ですよ、それが実は悪魔の力も持ってるって格好いいじゃないですか」

神「じゃあ、その発言覚えといて、精神年齢上げてあげるから」

神「はい、さっきの言葉もう一回言ってみて」

勇者「え、む、無理ですって///」

神「じゃあ、そのまんまでいい?」

勇者「はい、もうあんな恥ずかしいの思い出すだけでもう恥ずかしいです」

神「うん、よし、町着いたね、それじゃあ頑張ってね」

勇者「はい、ありがとうございました」

神「さてと、今回の勇者はヘタレてたな」

神「次は魔王様でも見に行きますか」

神「と言うわけで、やってきました魔王城」

神「城下町で買ったドラゴンの串焼きとかベヒーモステーキをお土産にいざ、参らん」

魔王「ふっ、ついにここまで来たか勇者ぁアベシっ!?」

神「こぉんにぃちはぁ、魔物止めてくださいよぉ」

魔王「ぐ、うう、うぅぅぅぅ、ウワァァァァァン!」

神「泣くなよ、ってまだ子供じゃあないか、どうして子供が魔王をやってるんだ」

魔王「うぅ……ぐす……ひぐ……」

神「あー、串焼き食べる?」

魔王「……………………うん」

某まとめから。
続編書くつもりが元からあったんなら、あそこでおしまいなんて書かなきゃ良かったのに。
あれじゃチュートリアルでしかないでしょう。
という訳で続き期待。

神「ふむふむ、つまり、側近が世界征服を狙ってて魔物を作り出す能力を持ってる魔王君をこの魔王城に拉致監禁したと」

魔王「うん、側近のおじさんは怖い人なの、ちゃんと台詞を喋れないと……」

神「!落ち着け!」

魔王「いやだお願いやめて殴らないでごめんなさいいやだお願いやめて殴らないでごめんなさいいやだお願いやめて殴らないでごめんなさい……」

「ギシャアアアアアア!」「グルルルルル……」

神「なるほどね、怖い思いをすると魔物が出て来るのか、自分を守るために」

側近「何事だ!こ、これは!?」

神「おや、君が側近かい?魔王様が暴走しておりますですよ」

側近「誰だ貴様は!ここでなにをしておる!」

神「神様でぇす、で?どうすんの?」

側近「あぁ、頼む!こうなってしまっては魔物が制御できない!止めてくれ!」

神「はいはい、それじゃあ」

>>80すまんね
書く気は無かったけど深夜のテンションと
不完全燃焼で書きたくなった結果こうなった

側近「……え?」

神「まずはあんたが邪魔だからね、消えてもらうよ」

神「そして、魔王君の方は記憶を操作しやすいように、眠ってもらって」

魔王「いやだお願いやめて殴らないでごめんなさ……」

神「ちょっと失礼するよ……うわぁ、うん、子供は見ちゃいけない内容が大量に入ってるね」

神「全部消して、よし、これでいいだろう、起きて」

魔王「ん、うぅん、誰ぇ?あれ?ここはどこ?私は?」

神「あなたは魔王様です、魔物を殲滅しこの世界を平和にするために魔王に即位なされました」

魔王「?そうなの?ありがとう教えてくれて」

神(危なかった、とっさの出任せだけど大丈夫だよね)

神「さて、早速だけど魔王君、一緒に世界を見に行こう」

魔王「旅行?やったぁ!」

神「うん、それじゃあ出発しよう」

魔王「うん、しゅっぱぁつ!」

魔王「あ、そう言えば、あなたはお名前なんて言うの?」

神「ん?私は神様だよ」

魔王「じゃあ、改めてよろしくね!神様!」

神(あれ?この子の魂、どっかで見たような……?)

神「はい、やってきました、勇者の国!」

魔王「わぁい!」

神「さてと、今の季節は夏です、摂氏30度のこの日に何を食べましょう?」

魔王「アイス!アイスを食べよう!」

神「そうだね、こんな暑い日には確かに冷たいアイスが一般的だ、だが今回は鍋を食べる!」

魔王「なにぃ!?鍋だって!?」

神「暑い日に熱い鍋を食べる、贅沢じゃあないか?」

魔王「はっ、確かに!」

神「では、材料を買いに行こう」

魔王「わかったよ!」

神「土鍋を用意してお水を入れて煮えにくい野菜を入れていって鶏肉入れていって豚肉入れて火をつける」

神「お手軽鍋の完成だよ」

魔王「うぅ、寒い……なんで?」

神「やっぱし暑いからここだけ冬にしたんだ」

魔王「なにそれ?すごいね!」

神「それじゃあ、いただきまー……」

魔王「いただきまー……」

ガゴォォン!

神「……チッ」

魔王「!?」

神「誰だぁ!こんな町中で魔法なんぞ使ってんじゃねぇ!」

「あぁ、あんたは旅の人だから知らないんだね、あれは勇者様が復活するときの音だよ」

神「勇者の復活、だと?」

「たとえ魔物に倒されても蘇ることが出来るんだよ、勇者様は」

神「……あぁ、そうか、炊事場が汚れてしまったな、片付けないと」

「流石、神の加護を与えられた戦士だね」

魔王「へぇ、勇者様ってすごいんだね!」

神「今日は、宿を取ろう」

魔王「お泊まりだね!」

ーーーーーーーーーー

「はい、二人部屋ですね、ごゆっくりお休みください」

魔王「ヒャッハァー!」

神「……魔王君、少し質問をしよう」

魔王「?なぁに?」

神「人間は、一度死ぬとどうなると思う?」

魔王「うーん、分からないよ」

神「人間は死んだらそのままだ、土に還り、大地となり、魂は転生する」

神「だけど、転生するには記憶を全部捨てなくちゃあならないんだ、そのまま生き返るなんて出来ないんだよ」

魔王「でも、勇者って人は生き返ってるよ?」

神「そうだよ、それがおかしいんだ、なぜ生き返るんだ?私は何もしていないのに」

魔王「うぅん、もう眠い」

神「あぁ、眠りなさい、私はまだ起きてるから」

魔王「じゃあ、おやすみなさぁい」

神「……こんばんは、従者君」

従者「えぇ、こんばんは、そして説教タイムですよ?神様」

神「ごめんって、間違いは誰でもあるでしょ?」

従者「あなたが行うことには間違いがあるはず無いでしょう、意図的としか考えられません」

神「うん?私は別に何もしてないよ?」

従者「白々しいです、あの魔王の魂をわざと残しましたね?」

神「だってさぁ、欲送りを魂レベルで覚えられそうなのあの子しかいなかったんだもん」

従者「その判断がどれだけあの子にひどい思いをさせたか……理解してて言ってるんですよね」

神「……解ってるさ、君のような子は、もう出したくない」

魔王「うぅん……トイレ……」

神「おや、魔王君が起きたようだ、私はもう寝ようかな」

従者「……では、私も今は帰ります」

神「うん、おやす……zzz……」

従者「本当に、自由気ままですね」

魔王「あ、神様……そこ……私のベッド……zzz」

従者「……可哀想に」

神「うむんぬぁぁぁぁ……よく寝たぜい」

魔王「神様って、なんか変な喋り方だね」

神「仕方ないだろう、こんなんじゃあなきゃやってらんないさ」

魔王「?神様って変な人」

神「さぁて、今日は勇者様を探しに行きましょうか?魔王様」

魔王「なんで?だって勇者は私を倒しに行くんじゃないの?」

神「簡単だよ、初めの方で姿を現して力を見せ付けれて、その程度じゃまだまだ私は倒せんぞ!とか言えば格好いいじゃあないか」

魔王「ほんとだ!」

神「それじゃあ行くよ?」

魔王「はーい!」

神「はいついた」

魔王「えっ」

神「こんにちは、勇者様」

勇者「え、えっと、どこからきました?」

神「気にするなよぉ、それよりどうかね?強くなっているかい?」

勇者「はい、あなたほどでは無いですが魔法も使えるようになりました!」

神「そう……ならば簡単には死なないだろうな、勇者様ぁ?」

魔王「ふ、ふはははは!我こそが魔王であリュ!……噛んだ」

勇者「おや、この子はあなたの子供ですか?」

神「違うよ、魔王城で拾ってきた」

勇者「なっ!?すると、この子は」

神「うん、魔王」

魔王「うぅ……れろかんは」

勇者「……マオ…コ…ス…」

神「ん?様子がおかしいなぁ」

勇者「マオウコロスマオウコロスマオウコロスマオウコロスマオウコロスマオウコロスマオウコロスマオウコロス!!」

魔王「きゃあ!」

神「こいつはまずいな、どうしてこうなった」

魔王「いや……やめて……」

勇者「マオウハ……コロス……コロサナキャ!」

魔王「イヤァァァァァ!やめてこないでお願いやめてこないでお願いやめてこないでお願いやめてこないでお願い」

神「あらら、魔王も暴走しちゃった」

神「落ち着きなよ、浄化!」

勇者「……アベシっ!?」

魔王「ウボァッ!?」

神「まずは勇者様からお話をいただきましょうか」

勇者「う、うぐっ……」

神「ふむふむほうほう、これだね、勇者のあかし、随分と強力な呪いだね」

勇者「あ、あれ、俺はいったい?」

神「やぁ、起きたかい?あぁそうだ、質問だけどさぁ、なんで君は生き返るの?」

勇者「へ?知らないですよ?なんか、神の力で生き返ってるとか教会の人が言ってたけど」

神「それはないな、うん、それはない」

神「神の力って私の力だからね?」

勇者「ははっ、なに言ってるんですか?」

神「分かりづらい?あいあむあごっどだよ」

勇者「……マジで?」

神「いえす」

勇者「oh my god...」

神「私は君のじゃないよ」

神「さてと、魔王君、起きて」

魔王「う、うぅん、ひぃ!勇者!」

神「落ち着いて、呪いは解いたから」

魔王「……う、うん」

勇者「俺、なんかしました?」

神「この子を追いかけ回してその手に持った太く長い棒で彼女の体を……」

勇者「……すみませんでした」


神「さて、君たちに質問だ、勇者君が生き返る秘密を知りたいとは思わんかね?」

魔王「!?知りたい!」

勇者「俺も知りたいです!」

神「よし、それじゃあ行こうか、まずは勇者君」

勇者「はい!何でしょうか!」

神「一回死のう」

勇者「……えっ」

神「大丈夫、神を信じてその身を任せなさいな」

勇者「え、ちょ、いやだぁぁぁぁ……」

神「よし、それじゃあ、お城へ行こうか」

魔王「勇者の死んじゃった体はどうするの?」

神「従者君が回収してくれる手はずになってるよ」

魔王「?従者君って誰?」

神「君は気にしなくっていいの、ほら、時間が過ぎちゃうよ」

魔王「う、うん……」

神「気になるなら、移動中に色々と話をしてあげる」

魔王「ほんと?」

神「神様、うそ、つかない、ほんと」

魔王「やったぁ!」

神「さぁて、なにから話そうか?」

魔王「従者君って誰?」

神「従者君はねぇ、私の部下だよ、いろいろできる優秀な部下」

魔王「へぇ……天使様なの?」

神「まぁ、そういうことだね」

魔王「会ってみたいなぁ」

従者「ここに居ますよ」

魔王「わぁ!?」

神「従者君、何だぁ来てたのかぁ」

従者「白々しいです、あなたが呼んだんじゃないですか」

神「うんまぁそうだけど」

魔王「すごい!天使だ天使!」

従者「……こっちに決めましたか」

魔王「何の話?」

神「……よし、着いたよ、勇者君を探そう」

従者「私もついて行きます、良いですよね?」

魔王「こ、怖い……」

神「やってきました、城の地下」

魔王「……え?」

神「わぁお、いっぱいあるねぇ、お人形さんが」

従者「……人はどこまで強欲なんだ!」

魔王「だ、ダメ!顔面は殴っちゃだめだと思う!」

神「ほら、もうそろそろくるよ」

魔王「誰が?」

「ふぅ、勇者がまたやられたか」「コストもただじゃないんだ、いい加減にしてくれ」

神「こんにちは、命を冒涜し、私の真似事をするようなクソやろうども」

「だれだきさまは!?」

神「神様ですとも」

従者「あ、あのぉ、神様?向こうは武器を持ってますけどぉ」

「侵入者発見!侵入者発見!」「敵は三人だ!撃ち殺せ!」

魔王「わぁ!かすったかすった!」

従者「危ない危ない!怖い怖い!」

神「予想はしていたが、まさか本当にこんな事をしているとはな」

神「今日の私は実に紳士的だ、楽に全員殺してやる、覚悟しておきな」

従者「!?魔王!離れて!」

魔王「えっ?」

神「……ふぅ、しまった、やりすぎた」

魔王「き、消えた?」

神「まぁ、王でも脅そう、マジでぶっ殺す、あいつら生かしておけん」

従者「あ、えぇと、私帰りますね」

魔王「待って!二人にしないで!怖い!何か黒いオーラがめっちゃ吹き出してる!」

従者「いやです、帰ります、前にも他の世界で神なんて居ないとか言われたときと同じ顔してるもの」

魔王「ホント待って!お願い!」

従者「……一緒に来て下さい、どうせあなたには色々と話さなければいけないですから」

告知しないタイプのSSスレに来るのが初めてなんだけれど、
合いの手とか感想を書くタイミングに悩む。

相変わらず神様つえーなー

>>107いつでもいいと思うよ

従者「……ここまでくれば巻き添えにはならないか」

魔王「それで、話って何なの?」

従者「はい、まずは……あなたのことを話しましょうか」

魔王「私のこと?」

従者「えぇ、あなたの魂のことですが、不死なんです、あなたの魂」

魔王「え」

従者「まぁ、体は死にますよ、けど、魂は記憶を引き継いで生き返ります、まぁこれはこの世界ではあなただけですが」

魔王「……」

従者「それで、あなたが次に死んだら、私の下で働いてもらいます」

魔王「本当!?」

従者「えぇ、まあ、私も最初はそんな感じでしたから」

魔王「天使様も、人間だったの?」

従者「……えぇ、そうですよ」

魔王「私も天使になれるんだ!」

従者「うーん、もう話は終わりですが……そうですね、魔物の話をしましょうか」

魔王「?」

従者「あなたは魔物を創り出してますよね」

魔王「え?まさか、私を、こ、殺すつもりじゃ……」

従者「殺しませんよ、仕方のないことだって分かりましたから」

従者「……話を続けますね、魔物を創るには欲望が必要なんです、魔物は元々欲望が一定量に達すると自然に出るものなんですが」

従者「あなたの創る魔物は自分の周りにある欲望を萃めて創り出されてます」

魔王「?天使様、まず、欲望って何ですか?」

従者「そこからか」

従者「欲望と言うのは、まぁ、生命すべてが持っているものです」

魔王「へぇ」

従者「えっとですね、まず、欲望の前に願いと言うものが必要です、その願いに悪意や絶望などのネガティブな感情や善意、希望などポジティブな感情が混ざると欲望となるのです」

魔王「うーん、難しいなぁ」

従者「あなたの欲望はとても美しい輝きを放っています、今まで生きていた中で悲しいことなど無かったかのように」

従者「……羨ましいです」

魔王「……天使様、大丈夫?」

ガゴォン!

従者「……神様ったら、やりすぎですよ」

時間は戻って王城内

神「オラオラァ!」

「ぐふっ」「こ、この女、強ぇ」「死にたくねぇ、死にたくねぇよ」

神「君らは殺さないよ、さぁ、今回の首謀者は誰だい?」

「な、何の話だ!?」

騎士団長「……何の用だ、部外者は立ち入り禁止だ」

神「君は何か知ってそうだね、今度は手加減しないと」

騎士団長「貴様、なにを知っている!」

神「知らないですよ、ぜんぜん知らない」

騎士団長「……!生かして帰さん!」

神「国へ帰るんだな……おまえにも家族がいるだろう」

「き、騎士団長が、ワンパンで……」「ば、化け物だ!」

騎士団長「くっ、くそっ」

神「はい、それじゃあ質問するね、今回勇者を生き返るようにした奴はだれだい?」

騎士団長「……分からん、いきなりあいつが勇者になって、生き返るようになっていた」

神「うー、やっぱし王を脅さなきゃだめか」

騎士団長「すまないが、あなたの名前を教えてくれないか?」

神「ん?神様です」

騎士団長「……なるほどな、だからか」

神「さてと、はやく行かないと」

騎士団長「待ってくれ神様!……あいつを、勇者を助けてやってくれ!」

神「?助ける?」

騎士団長「あぁ、あいつが生き返るたびに、あいつが別人になるのはもういやだ」

神「はいはいほうほう」

騎士団長「頼む……!頼む……!」

神「下手だね、芝居」

騎士団長「!?」

神「ごめんね、随分と熱演していたみたいだけど、私記憶読めちゃうから」

騎士団長「へっ、そうかよ!」

神「あぁ、後ね、あたり判定も無いからね」

騎士団長「ぐ、ふ」

神「よし、王様に会いに行こうか」

王「くっ、族が入り込んだか」

側近「いかが致しましょうか」

王「勇者を10人ほど起動しておけ……まったく、コストが……」

ガゴォン!

神「こんにちはぁ、天罰に来ましたぁ」

王「だ、だれだきさまは!」

神「あぁもう、いちいち名乗るのめんどくさい、記憶操作しよう」

王「な、か、神だと!?」

神「それじゃあ早速質問だ、どうして勇者を生き返らせたりした」

王「ふっ、たとえ神だろうと、我々が極秘に開発した身体増殖魔法と入魂魔法を教えることなどできぬ!」

側近「そして、私の弟を魔王城に送り込み、魔王を悪人と世に知らしめて勇者に討伐させ、領地を奪う計画のことも教えられん!」

神「……いやぁ、この魔法便利だなぁ」

神「君らには……そうだな、ひさびさの拷問部屋だ、泣いて喜べ」

王「はっ、私は一体何を言って……」

側近「お、おうさ……」

神「……あ、従者君いないじゃん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
王「……ぬ、ぬぅ」

側近「こ、ここは……?」

僧侶「ぎ、ぎぃ……!ぐぎっ……」

戦士「うがああああああああ!」

王「な、なんだここは!」

側近「う、うわっぁぁぁ!」

神「ヤッホー、従者君、魔王君」

従者「あぁ、神様、お帰りなさいませ」

魔王「あ、神様!私聞いちゃった!天使になれるんでしょ!」

神「なんだ、教えちゃったのか」

従者「はい、こう言うのは教えておいた方がいいですから」

神「うん、それじゃあもういいか、帰ろう」

魔王「帰っちゃうの?」

神「じゃあね、魔王君、また今度あおう」

魔王「……じゃあね!」

神「……あー、我が家は落ち着くぜい」

従者「ふぅ、でもこれで私にも部下ができるんですね!」

神「不謹慎だね従者君、彼女はあんなにも酷い扱いを受けていたのに、まぁ、記憶消したけど」

従者「だって、部下ほしかったんですもの」

神「……勇者君どうしたっけ」

従者「あ」

終わり

一応終わり
また最後の方が駆け足になってしまった
すまんね


質問があれば受け付けます

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