レッド「悪魔召還プログラム?」オーキド「そうじゃ」(13)

???

レッド「…ここは…」ムクリ…

レッド「…辺り一面真っ白で…何もない…」キョロキョロ…

『心せよ…』

レッド「…!…誰?」

『…心せよ』

『…もうじき終焉が始まる』

レッド「終焉って…?」

『…現世より巡り巡りて全てが常世となる…』

『…心せよ』

レッド「さっきから何言って…」

『心せよ…』

……ド!…きな……い!

レッド「う…うぅ…」

…レッド!ほら、早く起きなさい!…

レッド「……」パチ…

ママ「あぁ…やっと起きた」

レッド「…ここは?」

ママ「まだ寝ぼけてるの?ここはあなたの部屋でしょ?」

-マサラタウン レッドの自室-

ママ「それより今日は博士に会う約束でしょ?早く言って来なさい」

レッド「あぁ…」ムクリ…

-マサラタウン レッド自宅前-

レッド「行ってきます」

ママ「行ってらっしゃい」

…スタスタスタ…

-オーキド研究所前-

グリーン「よう!レッド」

レッド「グリーン」

グリーン「お前が寝坊なんて珍しいな…何か疲れた顔してるしよ」

レッド「あぁ…昨日、変な夢を見たんだ」

グリーン「へぇ…奇遇だな。俺も昨日…」

…ガチャ…

オーキド「おぉ、二人とも来ておったのか」

グリーン「じいさん!」

レッド「博士」

オーキド「あんまり遅いもんじゃからお前達を迎えに行こうと思っておったところじゃ」

レッド「すみません」

グリーン「わりぃわりぃ」

オーキド「まぁいいわい、それよりあがってくれ」

レッド「はい」

グリーン「邪魔するぜぇ」

…スタスタスタ…

-オーキド研究室-

レッド「博士、それは?」

オーキド「うむ、これはポケギアという携帯端末じゃ」

グリーン「携帯端末?」

オーキド「要するに超小型化されたパソコンのようなモノじゃよ」

グリーン「へぇ…便利なもんだな」

レッド「…すごい」

オーキド「これをお前達に
やろう」

グリーン「マジで?じーさん太っ腹!」

レッド「ありがとうございます」

オーキド「うむ。ではさっそくポケギアを起動させてみてくれ」

レッド「はい」

グリーン「おう」

…ポチ!…

『…おはようございます、マスター』

レッド「…!」

グリーン「しゃ…喋った!?」

バロウズ「私はこのポケギアのナビゲーションAI、“バロウズ”です」

レッド「…バロウズ」

バロウズ「マスター、貴方の名前を教えて下さい」

レッド「レッド」

バロウズ「レッド様ですね!わかりました。登録します」

…キュイィーン…カチャ…

バロウズ「登録完了。」

オーキド「セットアップは完了したようじゃな…グリーンや、そっちはどうじゃ?」

グリーン「終わったぜ」

オーキド「よろしい。では本題に入ろうかの」

オーキド「お前達、この世に“悪魔”は存在すると思うか?」

グリーン「……は?」

レッド「悪魔…ですか…?」

オーキド「そうじゃ」

グリーン「そんなもんいるわけ…」

…キャー!…ウワー!

レッド「…!…何だ!?」

…ヤメロー!…マ、マダ…シニタクナ……

オーキド「…!…奴らめ!よもやこの町にまで…!」

-マサラタウン オーキド研究所前-

…悪魔の軍勢だ!…

グリーン「な…何だよこいつら!」

レッド「人の顔の模様があるテントと鳥籠が合体したような気持ち悪いモノが…いっぱい」

バロウズ「あれは“ウィッカーマン”ですね」

レッド「ウィッカーマン?」

ウィッカーマン「オォ…」わらわら

…ギギィー…

青年「は…離せ!離してくれぇ!」

…バタン!…

バロウズ「はい!ウィッカーマンは自身の体の中に人間を閉じ込めて…」

ウィッカーマン「グオォー…!」ゴオォ!

青年「ギャアア!」

グリーン「…ッ!」

バロウズ「…閉じ込めた人間ごと自分を焼き殺してしまう悪魔です」

レッド「な…!」

オーキド「二人とも、わしから離れるんじゃないぞ!」

レッド「は、はい!」

グリーン「おう…」

ウィッカーマン「グオォ…」ガパァ…

…イヤー!…

レッド「今の声は…!」バッ!

グリーン「お、おい!レッド!」

…タッタッタ!…

レッド「…母さん!」

ウィッカーマン「グオォー…」

ママ「レッド!こっちに来てはだめ!私はもう…」

ウィッカーマン「オォ…」ゴオォ…

ママ「キャアァッ!熱い…熱いぃ…!」ガクガク…

レッド「やめろ!母さん離せ!…離してくれぇ!」ゲシッ!ゲシッ!

ウィッカーマン「ウオォ…」ニヤニヤ…

ママ「ア゛ァ゛ーッ!!レッド!…レッドー!…た……たす…け……て……」ジュワー…プスプス…

レッド「うわあぁぁーー!」

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