臼沢塞「え?! MahjongじゃなくてManzaiに?!」 (34)

※本SSは肩の力を抜き、頭を空っぽにし、難しい事や細かい事は気にせず、出来れば徹夜明けのテンションでご覧下さい。
また、皆様にレスを頂いた場合、客席の反応として作中の展開に反映させて頂く事が御座います。


~宮守女子 麻雀部室~

熊倉トシ「そうなんだよ……まさかこんな事になるとはねぇ。皆には何と言って良いやら……」

鹿倉胡桃「信じられない!」

エイスリン「ゴメンナサイデシタ……Very sorry……」

姉帯豊音「すごいねー……こんな事ってあるんだねー! まるでコメディみたいだよー!」

塞「せっかく5人集まったのに……そんな事って……」

小瀬川白望「それはだるい……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403789801

~数日前 遠野市役所~

トシ「後は窓口にこの書類を提出するだけで、申し込み完了だね」

エイスリン「カンリョー?」

トシ「あぁ……悪いけどエイスリン、もし呼ばれたらこの書類を渡して置いてくれるかい? ちょっとご不浄(トイレ)に行ってくるよ」

エイスリン「ワタス。オッケー!」

役所員「6番でお待ちの方ー」

エイスリン「Here! ヨロシク!」

役所員「(うお、外国人!?)えっと……インターハイ県予選大会の出場申請だね?」

エイスリン「Inter high! Mahjong!」

役所員「まんざい? そう、漫才で出場するの?」

エイスリン「イエス! Mahjong!」

役所員「そう、頑張ってね!」

エイスリン「ガンバル!」

トシ「ふぅ……出しておいてくれたかい?」

役所員「はい、確かに受理しました。健闘を祈ります!」

トシ「有難うね」

~その数時間後~

役所員「さてと……ん? この書類、麻雀って書いてあるぞ? 確認してみるか……」

――プルルルル プルルルル♪

宮守女子新任教師「はい、もしもし。宮守女子高校で御座います」

役所員「あ、私遠野市役所の佐藤と申します」

教師「はい?」

役所員「実は今日、そちらの先生と生徒さんがいらして、インターハイ県予選の出場届けを提出されたんですけども」

教師「はい」

役所員「ご本人、漫才で出場されるって事仰ってたんですけど、用紙の方は麻雀になってて、どちらかなーと確認の為にご連絡させて頂いた次第で」

教師「麻雀……(登録部活動一覧を見て)いえ、うちの学校には麻雀部はないですね。漫才研究部なら有ります」

役所員「あー、じゃあやっぱり漫才の方で良かったんですね。……もし良ければ、こっちで直しておきますけど」

教師「あ、本当ですか? お手数お掛けして申し訳御座いません」

役所員「いえいえ、困ったときはお互い様ですから」

教師(「やっぱり地方は人が温かいなー。東京なら絶対再提出しろとか言われるのに」)

~再び現在 部室~

胡桃「ひどい!」

塞「なんて運命の悪戯……」

トシ「5人になって、部活動への昇格手続き自体はしたんだけどねぇ……まだ一覧には反映されてなかったみたいで」

胡桃「急いで取り消して、申請し直さないと!」

トシ「それが……もう期限を過ぎちゃったんだよ。うちの場合は5人集めるのもギリギリだったしねぇ」

豊音「えー? じゃあインハイ出られないのー? ちょー寂しいよー」

トシ「残念だけど……こればかりはねぇ」

白望「……出るとしたら、漫才で出るしかないね」

エイスリン「デヨウヨ! Manzaiで!」

一同「「え?!」」

塞「い、いや……うちら漫才とかやった事もないし……」

胡桃「無理だよ!」

豊音「でもさー、せっかく5人揃ったんだしー、何もしないなんてちょー退屈だよー。私漫才好きだよー?」

白望「……出ようか、だるいけど」

塞「……出るの?」

エイスリン「デヨウ!」

胡桃「……出る?」

トシ「ほ、本気で出るのかい?」

~インハイ漫才県予選大会 当日~

塞(「あれから私達は……麻雀を封印して、漫才一本でやって来た……競技は変わっても、やる事は変わらない!」)

豊音「って誰がスカイツリーだよー! 世界一高い電波塔じゃないよー」

胡桃「もう少しテンポ良く!」

エイスリン「クモガ フタツ アリマシテー♪ アメガ ザーザー フリマシテー♪」カキカキ

白望「もう少し大きく描いた方が良い……」

トシ(「皆……この数ヶ月、本当に良く頑張った……後はその全てをこの舞台にぶつけるんだよ!」)



実況「今年もこの日がやって参りました。インターハイ漫才岩手県予選大会! 解説は岩手の喜劇王、ナンブアカマツさんさ師匠、宜しくお願いします」

解説「宜しくお願いします」

実況「今年も県内から腕自慢の高校生漫才師達が集まりました」

解説「そうですね、年々レベルも上がってますからね。楽しみです」

実況「それではここでルールの確認をさせて頂こうと思います。番組をご覧の皆様は、読み飛ばして頂いてOKです」

参加校は全8校。
A、B各ブロックで4校ずつが、それぞれ3つのネタを披露し、その合計得点を競い、最も高いチームが決勝戦へ進出。
これに加え、各ブロックの2位同士によって行われる敗者復活戦に勝利したチームも決勝ステージへ。
決勝戦ではこれらの3校が決戦の1ネタをぶつけ合い、最も得点の高かったチームが優勝。
全国の舞台へと駒を進める。

出場者は事前に登録してある者であれば、組み合わせは自由。
例えば2名の登録であれば、全部のネタをその2人でこなす事になる。
6名であれば、2人ずつがそれぞれ1ネタを担当しても良いし、エースが相方を変えて何度も登場しても良い。


解説「決勝戦に最も自信のあるネタを温存したいのは人情ですが、まず各ブロックを通過しなくてはいけませんからね」

実況「そうですね、安定して高いレベルである事が求められますね」

解説「では参加校を見て参りましょう。まずはAブロックから、注目は去年一昨年の優勝校である譜代女子学園高校。今年も大本命です。そして初参加、宮守女子高校。台風の目となるのか! 更には――」



実況「……ではいよいよ、Aブロック各校の先鋒がスタンバイを終えた様です。早速、譜代女子先鋒のネタから。はりきってどうぞ!」

譜代女子「ってシモネタじゃねーか! もういいよ」

譜代女子「「有難うございましたー」」

客席「「アハハハ! パチパチパチ!」」



~宮守 控え室~

胡桃「レベル高い……!」

白望「くくっ……ふふ……」

塞「シロがツボってる……!?」

豊音「あはは、ちょー面白いよー! 後でサイン貰おうっとー♪」

トシ「ほら、アンタ達出番だよ!」



~ステージ~

実況「いやー、さすがと言う感じでしたね」

解説「ネタの作り込み、進行、全てにおいてハイレベルでした。お客さんの反応見ても解りますよね」

実況「さぁ、席が温まった所で次は宮守女子高校の先鋒です! はりきってどうぞ!」

塞「ど、どうもー。塞でーす」

エイスリン「エイスリンデース」

塞・エイスリン「「二人合わせて、シャッターキーウィです」」

塞「皆さんご覧になって解る通り、こちらの彼女はニュージーランドからの留学生なんです」

エイスリン「Hi!」

塞「おぉ、留学生らしい挨拶したね」

エイスリン「バブー、チャーン」

塞「ってそっちかい! イクラちゃんは日本人だからね!」

客席「「……」」


~控え室~

白望「やば……」

胡桃「前のチームとの落差が!」

豊音「まだまだー、お笑いは9回裏3アウトからだよー」

白望「それ野球……しかも3アウトしたら終わりだから」

トシ(「しかし……ここ暫くの特訓を経て、会話の中にも自然とボケとツッコミの流れが出来つつある……この子達の才能に賭けるしかないね」)

塞(「ヤバイ……さっきまでニッコニコだった客席が、まるでお葬式みたいに静まりかえってる!」)

エイスリン「……?」

塞「ま、まぁでも、ニュージーランドと言うと、日本人にとっては少し縁遠い国ですよね。どの辺にあるのか皆さんに紹介して下さい」

エイスリン「New Zealand……(カキカキ)……New Zealand……ココ!」

塞「あー、なんかゴージャスな人みたいに言ったね。はい、オーストラリアの東だね?」

エイスリン「ハイ! New Zealandハ、シマグニ! ニホント、ニテルトコロ、イッパイアル!」

塞「へー、そうなんだ! 例えばどんな?」

エイスリン「ヒトガイル!」

塞「……うん?」

エイスリン「シカモ、メト、ミミト、クチガアル」

塞「あー、うん……大体地球上どこでもそんな感じだよね。じゃあ似てる所はもういいからさ、違う所を教えてよ」

エイスリン「チガウトコロ?」

塞「うんうん」

エイスリン「イワテ、メンコイTV、ミラレナイ」

塞「それ割と日本でも見られない所多いからね!? ほ、他には?」

エイスリン「New Zealandハ、ミナミハンキュー!」

塞「おー、難しい言葉出ましたよ。南半球ですよね。南半球だと何が違う?」

エイスリン「ニホンノナツハ、New Zealandノフユ!」

塞「そうなんですよね、皆さんご存じでしたか? 南半球は季節が逆なんです。と言う事は?」

エイスリン「イマ、New Zealandハフユ! フユゲシキ! ツガルカイキョウ!」

塞「ニュージーランド感薄れるから変なの足さないでね。なるほど、と言う事は……こっちが冬だとそっちが夏になるんだよね?」

エイスリン「ウン! ニホンデ、コタツハイッテ、ミカンタベテ、コウハクミテルトキ!」

塞「あー、典型的な日本の冬だね」

エイスリン「New Zealandハ、ミズギデ、ビーチデ『コバヤシサチコ』ノ、イショウ、ミテル!」

塞「そこ一緒かよ! しかも最近出てないよ! やめさせて貰うわ!」

塞・エイスリン「「ありがとうございましたー」」

客席「「……」」シーン

塞(「うわ……まさに水を打ったように静まりかえってる……!」)コソコソ



実況「いかがでしたか、初出場の宮守女子」

解説「そうですね……留学生というキャラを活かした漫才でしたね。ただ、お客さんの反応を見ても解る通り、今ひとつパンチに欠けたかなと」

実況「確かに、どこか無難と言う印象は拭えないかも知れませんね」



~控え室~

胡桃「厳しい!」

白望「……やっぱり他と比べるとね」

豊音「でも頑張ってたよー」

トシ(「これが他校とのレベルの差……全国への高い壁……!」)




実況「……さぁ各校の先鋒がネタを終えました。ここまでいかがですか?」

解説「そうですね、今年は特にレベルが高いですね。高得点の競り合いになる予感がしています」

実況「さぁ、それでは中堅戦スタートです!」

~ステージ~

譜代女子「ってまたシモネタじゃねーか! もういいよ」

譜代女子「「有難うございましたー」」



~控え室~

白望「あははは!」

胡桃「!?」ビクッ

塞「やっぱインハイ常連校は上手いな……芸人さんのネタを見てるみたいだ……」

豊音「緊張してきたよー。緊張で背が伸びちゃったよー」

エイスリン「ソレ、モトモト! トヨネ! ファイト!」

トシ「さぁ、行っておいで!」

~ステージ~

豊音「豊音でーす」

胡桃「胡桃でーす」

豊音・胡桃「「二人合わせて、秒速67センチメーターズでーす」」

胡桃「それにしても豊音は身長高いよね」

豊音「そうなんだよー。どこ行っても脳天唐竹割りのポーズしてーって言われてちょー大変だよー」

胡桃「馬場!? 今時ジャイアント馬場を求められるの?!」

豊音「場合によってはー、摩天楼地獄やってーって言われるよー」

胡桃「まさかのスカイ・ハイ・リー!? 今時誰も知らないよ!」



~控え室~

トシ「ぶっ……くく」

塞「熊倉先生……秘伝のネタって言うけどニッチすぎますよ……もっと言うと、40年くらい前にやるべきネタですよ」

白望「……伝授した本人しかウケてない」

豊音「それとー、67センチっていうのはー、私達の身長差でーす」

胡桃「秒速っていうのは?」

豊音「特に意味はなくてーアニメのタイトルのパクリだよー」

胡桃「ごめん、聞かない方が良かった!」

豊音「でも凄い身長差だよねー」

胡桃「いわゆる凸凹コンビ!」

豊音「でも凸凹は身長だけじゃないんだよー?」

胡桃「そうなの?」

豊音「私は出るとこ出てるけどー」

胡桃「私も別に凹んではいないよ!」

豊音「あとほらー、私は山の奥の村から来たよー」

胡桃「あー、確かに」

豊音「胡桃はホビットの村から来たんだよねー」

胡桃「うん、ガンダルフ花火見せてよ! って違うよ! 人間だよ!!」

豊音「そっかー。じゃあ私達、人間同士だったんだねー。ちょーびっくりだよー」

胡桃「今!? 知り合ってから結構経ってるよ!」

豊音「でもさー、私も胡桃くらい小さかったらいいなーって思うよー」

胡桃「本当? 私は逆だなぁ。小さくなって良い事ある?」

豊音「だってさー、香港行くでしょー? バスの上で戦うでしょー? 前の方から看板が迫ってくるでしょー。ぶつかっちゃうよー」

胡桃「ジャッキー!? 普通バスの上で戦わないよ! 香港まで行って何してるの!」

豊音「じゃあさー、胡桃は大きくなってどうするのー?」

胡桃「うーん……高い所の物を取る」

豊音「うわー、ちょー地味だよー」

胡桃「高い所の物を取ってあげる」

豊音「良いことだねー、地味だけどー」

胡桃「それくらいかな……」

豊音「そっかー。胡桃はそのままでいいねー」

胡桃「いや、そう言わないで、大きくなる為にはどうすれば良いか教えてよ!」

豊音「うーん……背の高い両親の元に生まれるといいよー」

胡桃「現実的だけど現実的じゃない!」

豊音「じゃあこのブーツを履くって言うのはどうかなー?」

胡桃「あー、いわゆる上げ底ブーツね?」

豊音「このブーツを履くと、16!」

胡桃「16cmも高くなるの?! 凄い!」

豊音「ううん、16文キックが出せるよー」

胡桃「最後まで馬場?! もういいよ!」

豊音・胡桃「「有難うございましたー」」

~控え室~

トシ「くふっ……ふふ……」

塞「うーん……目の届く範囲で一人しかウケてない。客席が静かすぎて、まるで無観客試合だよ」

エイスリン「ムカンキャク」

白望「私らで逆転するしかない……だる」



~ステージ~

実況「さぁ中堅戦が終了致しました。いかがですか?」

解説「先鋒戦の勢いそのままに、更に白熱して来たと言う感じですね。でもね、まだどの学校が勝つか解りませんね」

実況「はい、いよいよ大将戦に突入です!」




譜代女子「ってそこはシモネタじゃないんかい! もういいよ」

譜代女子「「有難うございましたー」」

~控え室~

白望「くはっ……あは……苦し……ひぃ……」

胡桃「……」

塞「なんて盛り上がり……でもここまで来たら憶していられない! 笑いに肥えた観客達……掛かってくるがいいよ!」

エイスリン「ガンバッテ!」

トシ「全てを出し切っておいで!」

~ステージ~

塞「どうもー。塞でーす」

白望「白望です」

塞・白望「「七方塞がりでーす」」

塞「名前だけでも覚えて行って下さいねー」

白望「つまらなくても笑って下さい」

塞「いやいや、無理して笑って頂いてもしょうがないからね。実力で笑わしていきましょうよ」

白望「あと、出来れば優勝させて下さい」

塞「ま、まぁ確かにね。それは一番だよね」

白望「それと」

塞「ま、まだ何かお願いあるの?」

白望「そのままスターダムに乗せて、売れっ子芸人にして下さい」

塞「そこまで!? 相当なお願いだよ!? 芸人を志す人は、皆そう言う強い想いでやってますからね、私達も努力しないと!」

白望「えぇ、だる……」

塞「ほら、すぐそれ言う。悪い癖だよ」

白望「だめ?」

塞「若いんだから、そう言う口癖やめていこう」

白望「ビッシュならいい?」

塞「そう言うダルだったの!? 大元から話が違ってくるよ!」

白望「それにさ、私も強い想いあるよ」

塞「おぉ、漫才に対する熱い想い。良いじゃ無いですか、言っちゃって下さいよ」

白望「楽して大儲けしたい」

塞「はい済みません、お客さん今のところ忘れて下さい。ちょっとした聞き違いです」

白望「名前だけ貸してゴーストライターに自叙伝書かせて印税で儲けたい」

塞「あーあーあー!」

白望「『やる気レス高校生』みたいな題名で」

塞「よし! 一旦落ち着こう、シロ! お客さんが苦笑いしてくれてるうちに落ち着こう!」

白望「最終的に知名度だけで政治家になって、賄賂や裏金だけで楽な生活を送りたい。あと選挙カーの中でセクハラしたり」

塞「あーもう知らない、そこまで言うならもうシロと漫才出来ませんよ! そんな気持ちで漫才やられちゃたまりませんよ!」

白望「怒った?」

塞「怒ったよ。激おこブンブン丸だよ」

白望「今時池山って、女子高生解らないよ。……解った……ごめん、取り消すよ」

塞「シロ、解ってくれたの?」

白望「本の出だしは自分で書く」

塞「そこだけかい! もういいよ!」

塞・白望「「有難うございましたー」」

客席「……」シーン


~控え室~

胡桃「凄い静か!」

トシ「……池山ネタも受けないとはねぇ」

豊音「それは予想通りだったけどー」

エイスリン「ゲイノミチ、キビシイ!」




実況「さぁ各ブロック全てのネタが終わりました! いかがですか?」

解説「そうですね、どの校もこの大会に掛ける情熱を大いに出してくれたと思いますよ」

実況「ではいよいよ、運命のお時間です! 各ネタ毎に客席の皆さんには、お手元の採点ボタンでネタを評価して頂いております。持ち点は最大10点、100人の観客の皆様によって、1000点満点の採点となっております」

解説「お客さんシビアですからね、どう言う審判が下るんでしょうね」

実況「はい。では先鋒のネタから順番に、その合計得点を発表していきます! どうぞ!」

Aブロック先鋒ネタ

譜代女子 776

宮守女子 487

名竹女子 508

笛通女子 498


解説「あーっとやはり強い! 譜代女子リード! 名竹女子と笛通女子がそれに続く! 初参加宮守も健闘! 続いて中堅ネタ」


中堅ネタ

譜代女子 752

宮守女子 506

名竹女子 493

笛通女子 501


解説「ここも譜代女子! 二位争いはデッドヒートだぁっ! 最後は大将ネタの得点と、合計得点が併せて表示されます!」


大将ネタ

譜代女子 778 2306

宮守女子 535 1528

名竹女子 538 1527

笛通女子 521 1522



~控え室~

塞「うわぁぁぁー!」

エイスリン「2イ!」

胡桃「って事は……敗者復活戦!」

白望「まだやるの……」

トシ「池山ー!」

豊音「池山は関係ないと思うよー」

胡桃「と言うか、敗者復活戦のネタは予定通りでいいの?」

豊音「ちょー不安で逆にワクワクしてきたよー」

トシ「これまでの得点と客席の反応を見て、少しネタに手を加えよう」

塞(「なんだろう、嫌な予感しかしない」)




実況「さぁここで、各ブロック二位同士による敗者復活戦が行われます!」

解説「初参加の宮守と、決勝常連の網部高校ですね」

実況「まさに土俵際! 意地と意地のぶつかり合い! 勝つのはどっちだぁっ!? まずは網部高校から、どうぞ!」



~ステージ~

網部高校「そりゃエアロスミスやろ」

網部高校「「有難うございました」」

客席「あはは! パチパチパチ」



~控え室~

塞「うわ……結構うけてるね」

豊音「大丈夫ー、まだまだ続けたいのでー、負けるわけにはいかないよー♪」

胡桃「がんばる!」

エイスリン「ファイトー!」

トシ「手は尽くした。行っておいで!」

~ステージ~

豊音「身長130センチの胡桃とー」

胡桃「身長197センチのアンドレ・ザ・ジャイアントのー」

胡桃・豊音「「秒速67センチメートルズでーす」」

豊音「ちょっと待ってー! アンドレじゃないよー、豊音だよー」

胡桃「違った?」

豊音「違うよー、アンドレは223センチだからねー?」

胡桃「詳しいね!」

豊音「でもほらー、私達って身長大きかったり小さかったりするから、そうやってネタにされちゃうよねー」

胡桃「だよね」

豊音「マイナスに考えるよりー、それを活かした職業を目指すのが良いと思うんだー」

胡桃「なるほど! 私だったら、競馬の騎手とか」

豊音「そうそうー」

胡桃「豊音だったら、三本ロープのジャングルで、投げたり投げられたり、関節技を掛け合ったりする職業が良いよね」

豊音「だからそれプロレスラーだよねー? なんですぐレスラーにしたがるのかなー。もっとあるよー」

胡桃「うーん……あ、解った!」

豊音「沢山あるでしょー、私に合いそうなのー」

胡桃「リバティ島で、松明を持つ仕事!」

豊音「それ自由の女神だよー! 33.86メートルだからねー。そもそも、英語喋れないし日本で仕事したいよー」

胡桃「いちいち高さに詳しいな! じゃあ……東京の仕事なんてどう?」

豊音「いいねー、都会だよー」

胡桃「それもね、墨田区!」

豊音「わくわくしてくるねー」

胡桃「電波を受けたり送ったりする仕事」

豊音「それスカイツリーだよねー? 一人の人間の手に負える仕事じゃないよー」

胡桃「豊音ワガママ! じゃあどんな事したいのか言ってみなよ」

豊音「やっぱりー、可愛いお仕事がいいよー。お花屋さんとかー、ケーキ屋さんとかー」

胡桃「そう言うのもいいけど、野球選手とかはどう?」

豊音「あー……背が高いと角度のある球を投げられるって言うよねー」

胡桃「画家とか」

豊音「いいねー、お絵描き好きだよー」

胡桃「マッサージ師」

豊音「うんー? ……ってそれ全部ジャイアント馬場にゆかりのある仕事ばっかりだよねー」

胡桃「いっそプロレスラーで!」

豊音「もういいよー、唐竹割り!」

胡桃・豊音「ありがとうございましたー」

相手校にビーグル38いるぞwww

~控え室~

トシ「決まったね」

塞「そのプロレスネタに対する絶対の自信はどこから来るんですか……」

エイスリン「カイジョウ……シズカ」

白望「逆にこの無反応さが心地よくなってきた」

塞「シロ、それ滑り芸人ルートだよ……」



~ステージ~

実況「さぁ、網部、宮守両校のネタが終わりました。観客はどの様な審判を下すのか!」

解説「楽しみですね」

実況「いざ、ジャッジ!!」


網部高校 672

宮守女子 674


実況「おーっとぉ! またも僅差で宮守勝利ー! 大金星を上げたー!」

解説「おー、こうなりましたか」



~控え室~

豊音「やったよー」

胡桃「なんか勝った!」

トシ「ふっ」

エイスリン「プロレス! スゴイ!」

塞「笑いというものが良く解らない」

白望「いよいよ決勝戦かぁ……」

~ステージ~

実況「さぁついに、役者は揃いました。A、B両ブロックの戦いを制した譜代女子、岩泉女子、そして敗者復活枠を這い上がった宮守女子の三校によって、県大会優勝の座が争われます!」

解説「譜代、岩泉は永遠のライバルですからね。宮守がどこまでその戦いに食い込めるか注目したいです」

実況「泣いても笑ってもこれで最後! まずは譜代女子から、ラストバトル、スタートですっ!!」



譜代女子「やっぱりシモネタかい! もういいわ!」

譜代女子「「有難うございましたー」」



~控え室~

白望「あははは……はがっ!? ……あおあ……はうえあ……」

エイスリン「シロー?」

胡桃「シロの顎が外れた!」

塞「ちょっと!? 決勝戦どうするのー! と言うかまず大丈夫?!」

豊音「どうしよー」

トシ「まずいね……」

~ステージ~

岩泉女子「もう自分の気持ちに嘘はつけない!」

岩泉女子「弱虫だった昨日までの自分にさよなら!」

岩泉女子「「イエス、フォーリンラブ」」



~控え室~

エイスリン「デバンキタ!」

白望「あおあぁ~」

胡桃「ダメみたい!」

塞「まずいな、私とシロのネタしかもう残ってないのに」

トシ「……よし、こうなったら私が出るよ。制服を貸しな」

塞「ええっ!? いや、それはちょっと無ぼ……無茶じゃないですか?!」

エイスリン「ムリ!」

トシ「無理は百も承知だよ! なぁに、制服着てりゃ解りゃしない! ほら、アンタも抵抗しないで大人しく脱がされな!」

白望「あうあぁ~!?」

豊音「あはは。人間って本当にやばいときはー、逆に笑えてくるよねー」

~ステージ~

塞「さ、塞でーす」

トシ「トシでーっすぅ!! サッカー好きだー?! ってそりゃ蒼き伝説だっちゅーの!」

塞・観客「「!?」」

塞・トシ「ふ「2人合わせて、モノクルギャルズでーす!」」

塞「え、えーと……夏真っ盛りですね(やばいよ、お客さんざわついてるよ! せめて台本通りやって下さい!)」

トシ「夏と言えばー、うちらナウでヤングなギャル的にはやっぱ、ちょー海で決まりっしょ!」

塞「そ、そうですよねー(ちょーの使い方間違ってるし!?)……でもほら、水着とかって恥ずかしいじゃないですか」

トシ「何言ってんだい。夏ってのはねぇ、恋の季節なんだよ! この時期に勝負をかけられない奴は、モーレツに暗い青春を送ってアラサーになっても孤独な麻雀プロか何かになるんだよ!」

塞「そ、そっかぁ……じゃあ私も恥ずかしいけど、今年はちょっと大胆なビキニに挑戦しちゃおうかな」

トシ「は?」

塞「え、いえ……ですから、セクシーなビキニに」

トシ「今時ビキニなんか着たってダメダメ! 流行に乗り遅れてるよアンタ」

塞「ええっ……じゃあ、どんな水着を着れば良いですか?」

トシ「ふんどしだろうね」

塞「捕まりますね!? 仮に運良く捕まらなかったとしても、男子ドン引きですよ!」

トシ「ダメかい?」

塞「ダメですって絶対」

トシ「じゃあ赤ふん」

塞「色の問題じゃない!」

トシ「そうかい? アタシが若い頃は当たり前だったけどねぇ」

塞「同世代! 同世代ですよ! 熊倉せ……トシちゃん!」

トシ「たぁらとしぃこれぇす!」

塞「(少しも似てない田原俊彦の真似ぶっ込んできたー!? 自由すぎるでしょこのバ……熊倉先生!)」

トシ「そうだねぇ、じゃああれなんかどうだい? 旧式スクール水着」

塞「あー……ちょっと別の方向にダメな奴ですね」

トシ「じゃ白スク水」

塞「ですから、色の問題じゃなくて……」

トシ「透明」

塞「そんなもんほぼ全裸じゃないですか! エロゲのアペンドディスクアイテムですか!」

トシ「アタシらが若い頃は、それくらい情熱的に殿方を魅了したもんだけどねぇ」

塞「同世代! 同世代ですよ!」

トシ「じゃあ海は諦めて、山にしたらどうだい」

塞「あー、それが良いですね。山なら服装はそんなに迷わなくて済むし、流行の山ガールみたいな感じでね。可愛い帽子被って」

トシ「それに可愛いふんどしを合わせてね」

塞「もういいよ!」

トシ・塞「「有難うございましたー」」

~控え室~

胡桃「終わった!」

エイスリン「オワッタ!」

豊音「おわったけどー、でもまだわからないよー」

白望「あ゛ぁ゛ー……」



~ステージ~

実況「これで3校のネタが終わりました!」

解説「はい、もう後は天に委ねるだけですね」

実況「さぁ集計が終わったようです。笑いの女神はどの高校に微笑むのか!!? ファイナルジャッジです!」



譜代女子 953

岩泉女子 927

宮守女子 906


実況「決まったー! 譜代女子3連覇達成! 全国への切符を勝ち取ったー!」

解説「盤石でしたねー。岩手の代表として、全国でも大暴れして欲しいですね」

実況「岩泉は後一歩及ばず、そして新鋭の宮守が敗者復活枠から健闘を見せました!」

解説「はい、どの高校も素晴らしい戦いぶりでしたね!」

~会場外~

豊音「譜代の皆さんと、岩泉の皆さんにサインもらってきたよー……このお祭りに、皆と一緒に出られた想い出にするんだー」ポロポロ

塞「豊音……」グスッ

胡桃「終わっちゃったね……」

エイスリン「ウン……」

トシ「さすがに、初出場で初優勝なんて奇跡は起こせなかったねぇ……」

――プルルルル。

トシ「はい、熊倉です。……あぁ、鈴木先生。うん……えぇ?!」

胡桃「……やばい!」

エイスリン「ヤバイ?」

塞「熊倉先生が女装……じゃなくて、偽装して決勝に出たことがバレたんだよきっと! って言うかバレない方がおかしいし!」

豊音「もしかしてー、学校名だけじゃなく私達の名前とか顔もネットで晒されてー、大炎上しちゃうかもー?」

エイスリン「ダイエンジョウ! ユウメイジン!」

胡桃「やだよそんな方法で有名になるの!」

トシ「解った……私から伝えておくよ」

――プツッ。

トシ「皆、良く聞くんだよ」

一同「……」ガクブル

トシ「鈴木先生や校長先生、それに役所の人達が手を尽くしてくれてね……県大会に出られる事になったんだ!」

塞「え、県大会は今終わって……まさか、麻雀で?!」

トシ「そのまさかだよ。事情が事情だからって、特例でね」

胡桃「やったー!」

エイスリン「デラレル? ホント?」

塞「やっほー!!」

豊音「ううっ……ちょーうれしいよぉ……」ゴシゴシ

白望「あぁうぅー」

トシ「あぁ、そうだったそうだった。とにかく今は病院に連れて行って、この子の顎を嵌めて貰わないとね」

豊音「諦めるなー、傷は浅いよー」

胡桃「それ戦争映画で死んじゃう奴!」

エイスリン「シンジャダメ!」

白望「はぁうぅー」

塞(「ここからもう一度……5人の夏が始まるっ!」)


~カンッ 全国編1話へ続く~

せっかくだからもう少し続けようぜ
大会でもリーチかけた時に一発ギャグやらないと無効、とか
上がった役でダジャレやらないと点数半減とか、そのダジャレがウケなかったらチョンボ扱いとか


漫才ネタでいじられ続ける豊音とかダジャレがウケなくて逆ギレするネキとか見たいんよ~

最後ちょっと綺麗な感じで〆ておけば、それまでの全てが帳消しになると思った。一生掛けて償いたい。
と言う訳で、まずは宮守ファンの皆様、申し訳御座いませんでした。
全員がキャラ立ちしてるので、ネタは作りやすかった気がします。
鼻先でせせら笑って下さった方がいらっしゃれば本望です。

>>21
最近あんまり見ないけど好きです。
レス有難うございました。危うく0レスを阻止して下さって。(笑)

>>28
……なるほど、面白そうですね……。
いずれネタが固まったら、この後の時間軸という感じで書けるかも知れません。
後は文字で一発ギャグを表現出来るかどうかとか……その辺のハードルをクリア出来れば。(笑)

トシさんのネタが微妙に古くて困る。それが分かってしまう自分も…
昭和は遠くなりにけり。年を取ったもんだな、トシだけに

>>31
んー、山田くん、座布団一枚やってください。


トシ塞よかった

>>33
あざます!

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