【ラブライブ!】海未「ことりがいないこの世界で」 (140)

ラブライブ!のことうみSSです。

【ラブライブ!】海未「ある日のμ's、ある日のことり」

上記シリーズの続きとなります。

直接的には、

【ラブライブ!】海未「ことりがいきなりこんなに幼くなるなんて…ありえません!」

の続きとなります。

また、過去、未来という概念を扱いますので、見てる方は色々思うところがあるかと思いますが、暖かい目で見ていただければと思います。

更新速度はまったりです。

ゆーっくりやってきます。

それでは、楽しんで頂ければ幸いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403438607

海未「……はぁ…はぁ…」

海未(落ち着いて…そう、いつものようにやれば…)

海未(しっかり弓を持って、矢を引いて…)

海未(…これを外したらことりが…。そんなことは絶対に…)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピピピピッ!

ピピピピッ!

海未「……朝、ですか」

海未(なんだか嫌な夢を見ましたね。的を外したら、ことりがどうなるっていうんですか)

海未(それにしてもリアルな夢でした。まるで体験したことがあるかのような…)

海未(もしかして正夢?)

海未「…そんなの、ありえません」

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海未(ことり…遅いですね。いつもだったらとっくに…)

穂乃果「海未ちゃんお待たせ!」

海未「穂乃果!?…もう、そんな時間ですか?」

穂乃果「んー?嫌だなぁ、穂乃果がいっつも遅いからって。新しい嫌味?」

海未「穂乃果、ことりが…ことりがまだ来ないのです。何かあったのでは…?心配です」

穂乃果「ことりって海未ちゃん、小鳥さん飼ってたっけ?」

海未「え?ことりですよことり。私達の幼馴染の南ことりです」

穂乃果「幼馴染…?うーん」

ぴとっ。

海未「…急になんですか?」

穂乃果「熱はないみたいだね」

海未「穂乃果?ふざけないでください」

穂乃果「ふざけてないよ!」

海未「じゃあなんで…!」

穂乃果「だって、穂乃果の幼馴染は海未ちゃんだけだよ?」

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海未(どういうことでしょうか…?穂乃果が嘘をついているとは思えません)

海未(では、μ'sは?学校は?)

穂乃果「海未ちゃん?遅刻しちゃうよ!早く行こうよ!」

海未「…はい」

海未(そう、ですね)

海未(…行けば、わかります)

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海未「…それじゃあ穂乃果、私は部活へ行きます」

穂乃果「うん!また明日ね」

海未(放課後まで過ごしてみてわかったことがあります)

海未(音ノ木坂のアイドルグループμ's…このグループは7人であるということ)

海未(メンバー全員が私のことを穂乃果の幼馴染としてしか認識していなかった)

海未(この世界の園田海未はスクールアイドルではない。部活は弓道部…)

海未(なぜ、私がμ'sのメンバーではないか)

海未(それは南ことりがいないから)

海未(………この世界に、南ことりは存在しない)

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海未「はぁ…」

海未(とりあえずいつもの公園に来てみましたが…夢であってほしい)

海未(それとも今まで私が過ごしてきた世界が夢だったのでしょうか?)

海未(南ことりは私が創り出した妄想だった?)

海未(…そんなわけありません!)

海未(ですが、それを誰が証明出来るのです?)

海未(なんだか、悲しくなってきました…)

海未(家に帰りましょうか)

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海未(あれから3日)

海未(現状に変化なし。この世界は一体なんなのでしょうか?)

海未(私の大好きなことりがいない)

海未(私はμ'sメンバーではない)

海未(今までのことは本当に妄想だったのかもしれません)

海未(なんだか心が折れそうです)

海未(…寝ますか)


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海未(一週間が経ちました)

海未(穂乃果たちはライブの準備やらなにやらで忙しそうです)

海未(私は…毎日弓道をしています)

海未(なんだか一人だけ取り残された気分です)

海未(ことり…。いまどうしていますか?)

海未(本当は南ことりなんていないのですか?)

海未(私はどうしたらいいですか…)

海未(ことりの愛くるしい笑顔)

海未(元気いっぱいの声)

海未(優しく暖かい心)

海未(全て私の妄想ですか…?)

海未(ことり。会いたいです。ことり…せめて声だけでも…)

海未「……グスッ、ことりぃ…ひぐっ…うぅ」

海未(泣いていても、現状が変わらないことはわかってます)

海未(それでも…)

海未(この世界は辛すぎます)

海未(そうだ、ことりの存在を証明するような物…なにかないでしょうか?)

海未(……写真、はないですね。他になにか…。なにかないでしょうか)

ガサゴソ。

海未(なにか、なにか…)

ガサゴソ。

海未(私の衣装は…)

ガサゴソ。

海未(あるはず…ないですよ、ね)

ガサゴソ。

海未(あ!これは…)

『えへへー///あまった衣装の材料で作ってて…ようやく完成したんだぁー!』

海未(あの日ことりがくれた、ことちゃん人形!)

海未(ことり。見つけました!あなたを証明する唯一の手掛かり)

海未(…泣いている場合じゃないのに)

海未(涙が…)

海未「ことりぃ…ぁ…うぐっ……ひっく…うぅー……ぐすっ」

「海未ちゃん!」

海未「…!?ことり!?まさかそんなはず…」

「海未ちゃん!ことりだよっ!」

海未「ついに幻聴が…だって、ことちゃん人形が喋るわけないですもん」

「もー!海未ちゃんったらっ♪ことりの方ではうーちゃん人形がお喋りしてますよっ♪」

海未「…本当にことりですか?」

「もちろん!μ'sの衣装担当の南ことりだよっ♪」

海未「ことり…!」

「はいっ♪」

海未「ことり!」

「うんっ!」

海未「…本当に、本当にことりです!もう私、おかしくなってしまうところでした。あなたという存在は始めからなかったのではないかと…そんな、悲しいこと…ぐすっ」

「海未ちゃん、ことりも…本当に良かった…」

海未「色々起こりすぎて、頭が追いつきませんが…私も嬉しさでいっぱいです」

「ことりもビックリだよ!いきなり海未ちゃんの声が聞こえるんだもん。思わず話しかけちゃった」

海未「これもスピリチュアルパワー、なんですかね?」

「さ、さぁ?それはともかく、海未ちゃんは今どうしてるの?どういう状況なの?」

海未「は、はい。えっとですね…」

海未(私はことりにたくさん話をしました)

海未(南ことりが存在しないこと)

海未(自分がμ'sのメンバーでないこと)

海未(そして、この世界で生活して一週間たったこと)

「そっか…大体わかったよ」

海未「どうしてこんなことに…もしかしてことりもおかしな世界にいるのですか?」

「こっちも海未ちゃんと同じような感じだよ。ことりもなんだか居場所がなくて…」

海未「そう、ですか」

「でも、海未ちゃんとお話し出来て良かった!スピリチュアルパワーってすごいねっ♪」

海未「はい。ですが、私たちはどうしたら良いのでしょうか?元の世界に戻るには…」

「うん。はやく、会いたいな」

海未「私も、ですよ」

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ピピピピッ!

ピピピピッ!

海未(うーん、朝ですか…)

海未(昨日は夜更かししすぎましたね)

海未(また、今日も話せるでしょうか?)

海未(いつでも話せるわけではないみたいですし…)

海未(頑張って下さいね、ことちゃん人形!)

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海未(今日は神社に来てみました)

海未(困った時の神頼み…というわけではありません)

海未(困った時の巫女頼み…か)

海未(と言っても実際、希に会ってもなにを相談すればよいのか…)

「お困りのようやね」

海未「いえ、その……あ、あなたは、あの時の!?」

女性「お久しぶりやん!いやー、小さいことりちゃん可愛かったよね」

海未「なぜここにいるのですか?」

女性「うちとしては小さい海未ちゃんも見たかったんよ?」

海未「いや、それはいいです」

女性「あ、そう。じゃあさ、知りたくない?」

海未「なにを、ですか?」

女性「この世界のこと」

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海未「夢の中の世界!?」

女性「うん、そうだよ。ていうかなんで穂むらなの?」

海未「甘いものを食べたほうが頭の回転がよくなるかと思いまして」

女性「そ、そうやね。まあ、うちもほむまんは嫌いじゃないし、はむ…んー、おいしー♪」

海未「それで?希はどうしてここにいるのですか?」

女性「海未ちゃんの夢の中にお邪魔してるんよ。スピリチュアルパワーで!」

海未「やっぱり…」

女性「……あ…」

海未「あなた希なんじゃないですか。でも、私の知っている希ではないんですよね?」

希「バ、バレてしまっては仕方ない。そう、うちは海未ちゃんが学校生活を共にしている東條希ではないよ」

海未「驚きです…ですが、以前の行動や言動から想像するに、未来の希?なのかなと思っていましたが…いや、我ながら突飛なことを言ってるのはわかっているのですが」

希(未来)「まあ、大体あってるよ。ていうか海未ちゃんあんまり驚いてないね」

海未「もう、この世界で十分驚いてますから…」

希(未来)「そうやったね。この世界は夢の世界。神様の夢の世界」

海未「神様の?」

希(未来)「そう。神様の夢の世界であり、海未ちゃんの夢の世界でもある」

海未「えと…」

希(未来)「実際の海未ちゃんはね、今、病院にいるんよ」

海未「へ?私が?病院?」

希(未来)「そう。ちょっと事故にあっちゃって」

海未「私、そんな覚えは…」

希(未来)「記憶が混乱しているんやろね」

海未(うーん、にわかに信じられませんが…。とにかく今は元の世界に戻ることが先、ですね)

希(未来)「それで、この世界はね。海未ちゃんが元の世界に戻れるようにって、神様がくれたチャンスなんよ」

海未「…?えと、スピリチュアルですね」

希(未来)「人が意識不明の状態になるやん?そうすると必ず神様が試験みたいなことをするんよ。元の世界に戻るためのね。まあ、事故であったり病気であったり…理由は人それぞれだから元の世界に戻れるかも人それぞれなんよ」

海未「へー、そうなんですね」

希(未来)「うちが知ってるのはそのくらいだよ」

海未「一ついいですか?」

希(未来)「なぁに?」

海未「どうしてこの世界にはことりがいないのですか?」

希(未来)「…海未ちゃんにとって一番大切なモノ、だからじゃないかな?」

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海未(ふぅ…流石に疲れましたね。今日はぐっすり眠れそうです)

海未(希は、とりあえずこの世界での生活をしろと言っていましたね。なにか意味があるのでしょうか?)

海未(ホントにスピリチュアルパワーってすごいですね…)

海未(希の話をまとめてみると)

海未(神様の試験に合格すれば現実世界の自分の意識が戻るということですよね)

海未(希は元の世界に戻れるかは人それぞれと言っていました)

海未(どうやら試験の内容は、現実世界の自分の状態による、ということみたいです)

海未(例えば、軽い貧血などであれば簡単な試験)

海未(生と死の狭間をさまよっているような状態であれば高難易度の試験)

海未(ということみたいです)

海未(ちなみに私の状態は教えてもらえませんでした)

海未(それはまあ、よいのですが)

海未(心配なのはことりのこと…)

海未(ことりもなにか事故に?)

海未(心配です)

海未(今日はことちゃん人形に呼び掛けても反応しませんでしたし…)

海未(…今日は寝ますか)

海未(おやすみなさい、ことり)

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ピピピピッ!

ピピピピッ!

海未(うーん、朝ですか…)

海未「ふぁー…よく寝ましたね…」

希(未来)「お!おはよう海未ちゃん!もぐもぐ」

海未「…なにしてるんですか?」

希(未来)「いやー、海未ちゃん起きんの待ってたらさ、お腹空いちゃって…。今日もパンがうまい!とか言った方がいいかな?」

海未「そうしたら私ははらしょーとでも言った方がいいですか?」

希(未来)「あはははっ♪うみちか、ええやん」

海未「…それで、なにかご用ですか?」

希(未来)「…はやく着替えて。着替えたら、試験やって」

海未「そう、ですか」

海未(なんか、急ですね)

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本日はここまで。

見てくれた方、ありがとうございます。

おつ

おつコメありがとうございます。

再開します!

good

海未(試験会場は校内、と言っていましたね)

海未(さっさと終わらせてことりに会いに行かなくては……)

海未(ことりは大丈夫でしょうか)

海未(いまは考えていても仕方ありません)

海未(元の世界に戻る、それだけです)

希(未来)「海未ちゃん、ここやー」

海未「ここって……」

希(未来)「うん。弓道場!さー、中へどうぞ」

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海未「それで、試験というのは」

希(未来)「簡単、簡単。ここから、弓を引いて的に当てるだけやん?」

海未(いつも部活でやっていることと同じですね。おや?矢道の奥にだれか……)

海未「あちらの方は?」

希(未来)「神様やん」

海未「え?」

希(未来)「神様やん?」

海未(あの黒衣の方が神様?顔は、暗くてよく見えませんね。女性でしょうか?)

希(未来)「じゃあ、準備が出来たら海未ちゃんには弓道をしてもらうね。得意やろ?」

海未「……どんな的だって射抜いて見せますよ」

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希(未来)「おー!海未ちゃんかっこいい!弓道着はしっくりくるね」

海未「最近はいつもヒラヒラした格好でしたからね」

希(未来)「では、的さんどうぞー!」

海未(的場に誰か歩いてきて……あれは!?)

海未「どういうことですか?」

希(未来)「何って、的さん」

海未「ふざけないでくださいっ!」

海未(どうして彼女が!?)

「……海未ちゃん、射抜いていいよ?」

海未「……どうしてそんなところにいるんです?……ことりっ!」

ことり「海未ちゃんがそこから、私の体に弓を当てれば、2人とも戻れるんだって!」

海未「悪ふざけはやめて下さい。よもやこれが試験だなんて言うんじゃないでしょうね?」

海未(しかし何か、あのことりは……)

希(未来)「そう言われてもなぁ……チラッ」

神様「……出来ませんか?出来なければあの子も、あなたも元の世界には戻れませんよ?」

海未「なんですって……?」

神様「手とか足とかに上手く当てればいいじゃないですか。あ、急所はダメですよ?現実世界の彼女が死んでしまうかもしれない」

海未「……それは、あのことりが本物だったらの話ですよね?」

神様「……」

ハンター試験?

ことり「海未ちゃん、私ね!海未ちゃんと一緒に戻りたいよ!だから……ね?」

海未「一つ、いいですか?」

ことり「なぁに?」

海未「あなたは本物の南ことり、なんですよね?」

ことり「そうだよ!そうに決まってるじゃない!」

海未「だったら、あなたは私のなんですか?」

ことり「そんなの決まってるよ!恋人だよ!」

海未「では、私はあなたのなんですか?」

ことり「恋人、だよ!」

海未「……話になりませんね」

ギュッ。

海未「……ばぁんっ!」

ひゅっ!トンッ!

希(未来)(え!?ことりちゃんのリボンを射抜いた!?)

神様「そんな!?」

海未「人間やれば出来る、私の親友はそう言っていました。この位やってやれないことはありません」

ことり「ひいいいいっ……!」

海未「どこの誰かは存じませんが……私のことりにしてはいささか、品も知性も可愛さも、物足りないようですね。お引き取り下さいっ……!」

ことり「だれかたすけてぇー!」

海未「それと、神様でしたか?こんな茶番に付き合わせた理由はなんなのですかね?」

希(未来)「ま、まーまー海未ちゃん、落ち着いて」

海未「あなたもですよ。なぜこんなことを?私があんな偽物を見抜けないとでも?ことと次第によっては……」

希(未来)「そ、それは……」

神様「希、もういいです。彼女を元の世界へ。そして……」

希(未来)「……わかった。海未ちゃん、とりあえず元の世界にもどろかー」

海未「……チラッ」

神様「…………」

海未「……まあ、いいでしょう。なにやら訳ありみたいですし」

希(未来)「……よっしゃ!いくよー、希パワー注入!プシュッ!」

海未「……こんなので……あ、なんか眠たく…………」

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海未(うぅーん……朝、ですか?)

海未「……んー?……」

希(未来)「……ほのまんうまっ!最高やん!」

海未「はっ!そうでした!あの茶番は……あ、あーっ!」

希(未来)「思い出した?」

海未「……ええ、大体」

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希(未来)「海未ちゃん!」

海未「あ! あなたはこの間の。ことりがお世話になりました」

希(未来)「いやーこちらこそ。それよりさ、この薬飲んでくれへん?」

海未「ま、また薬ですか?」

希(未来)「ええやん! すっごいスピリチュアルな体験が出来るよ!」

海未「えと……」

希(未来)「人体に害はないよ! ほんと! すぐ済むから! ちょっとだけだから!」

海未「うーん。じゃあ、あなたの正体を教えてくれたらいいですよ!」

希(未来)「えー……まあ、どうせバレるからええか! 未来の東條希だよ!」

海未「へっ? 未来の……? 言われてみれば確かに……」

希(未来)「な! な! ええやん? ほら、飲んで!」

海未「ちょっ! 無理矢理は……やだっ、やめっ……」

希(未来)「ほら、辛いのは最初だけやから? ね?」

海未「ごくごくっ」

希(未来)「よっしゃ!」

海未「……うーん、なんだか体が熱く……」

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希(未来)「どやった?」

海未「どうもこうも不愉快な夢でした」

希(未来)「いやー! ごめんね」

海未「……過ぎたことはもういいですよ。それに、話してくれるのでしょう?」

希(未来)「うん、じゃあ連れてくるから待ってて!」

海未「誰を、ですか?」

希(未来)「海未ちゃんに会いたいっていう人がいるんよ」

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海未(いってしまいました)

海未(まさか鏡を入り口にして現在と未来を行き来するなんて……)

海未(スピリチュアルパワーって凄いのですね)

海未「……わっ!」

海未(鏡が光って……!)

希(未来)「連れて来たよー」

「希、案内ありがとうございます」

海未(夢の中で神様と呼ばれていた人ですね……あ、あれ? もしかして)

海未(未来)「ご機嫌よう、園田海未さん」

海未「わ、私!?未来の私ですか!?」

海未(未来)「はい、そうです」

海未「希? これはどういう……」

海未(未来)「私が希にお願いしたのです。あなたと話がしたいと」

海未「そう、ですか……」

海未「そう、ですか……」

海未「とりあえず、お茶を入れてきます。ほむまん好きですよね?」

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海未「どうぞ」

海未(未来)「ありがとうございます。こくこくっ。はむっ」

希(未来)「こくこくっ」

海未(未来)「ふふっ。ほむまんはやっぱり最高です♪」

海未「あの、それで……」

海未(未来)「そうそう、ことりのこと好きなんですよね?」

海未「ぶっ! い、いきなりなんですか!?」

海未(未来)「あら? 過去の私、可愛いですね。真っ赤になってるっ♪」

海未「からかわないで下さい///」

海未(未来)「それでどうなんですか?好きなんでしょう?」

海未(なんでそんなに目を輝かせているのですか未来の私……)

海未「あなただって、そうなのでは?」

希(未来)「……海未ちゃん」

海未(未来)「……ちょっと違うのですよ」

海未「そう、なんですか。私の人生計画ではあなた位の年齢で、ことりと一緒に住む予定なのですが」

海未(未来)「そう、なんですね」

海未「はい……はむっ。やっぱりほむまんは最高です」

海未(未来)「……食べながらで結構です。私の話、聞いてくれますか?」

海未「……いいですよ」

海未(未来)「ありがとうございます。あれは、私があなたと同じ年齢のころです……」

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絵里「じゃあ、今日の練習はここまで!」

『ありがとうございました!』

海未「……こ、ことり! 一緒に帰りましょう!」

ことり「海未ちゃん? うん、いいよ!」

海未(やりました! ことりと一緒に帰宅です!)

穂乃果(やったね海未ちゃん! 今日はことりちゃんをデートに誘えるといいね……)

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ことり「じゃあ海未ちゃん、また明日ねー♪」

海未「ことり! あ、あの……っ///」

ことり「ん?なぁに?」

海未「……き、気をつけてくださいねっ!」

ことり「……うん。海未ちゃんもね!」

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穂乃果『それでまたダメだったの!?』

海未「ほ、穂乃果。電話で大きな声を出さないで下さい!」

穂乃果『穂乃果だって出したくて出してるんじゃないもん! 海未ちゃんがヘタレだから!』

海未「うぅっ、だってそれは!」

穂乃果『もー、海未ちゃんことりちゃんのことになると言い訳ばっかり! 穂乃果怒っちゃうぞ!』

海未「うぅ……」

海未(か、返す言葉がないです……)

穂乃果『とにかく! 頑張って! お休みの日に誘うだけなんだよ! 一緒にお出掛けするだけだよ!かんたんでしょ!? はいっ!』

海未(なぜ、にこの持ち歌の真似を……?)

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海未「やっぱり! ことりのこと好きなんじゃないですか! さすが私!」

海未(未来)「ふふっ♪ それで、何度か誘おうと試みたのですが上手くいかず、穂乃果のおかげでようやく誘えたのですが……」

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海未(今日はことりと初デートです)

海未(服装も気合いを入れて来ました!)

海未(……穂乃果のおかげですね。今度クレープ奢りますからね!)

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海未(ことり、遅いですね。雨も随分降ってきました)

ザーッ。

海未(携帯、に電話してみましょうか)

海未(……でません)

海未(心配です。迎えに……)

「近くで通り魔が出たらしいよ」

「え? 怖いね……どの辺りなの?」

「あっちの神社、人だかりが出来てた」

海未「……もしかして、いや、そんなわけ」

海未(ないですよね?)


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海未「はぁっ……はぁっ……!」

ザーッ。

海未(神社……あそこですね)

ザーッ。

海未(雨、うるさいです)

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海未「こ、とり? ……そんな。ことりっ!」

海未「どいて下さいっ!ことり……!ことりぃ!」

ことり「……海未ちゃん……」

海未「しっかりして下さいっ! すぐに救急車が来ますから!」

ことり「あはは……服、かわい……ね」

海未「そんなこと言ってる場合ですか!?」

ことり「海未、ちゃん……ことり、怖いよ……体に力、はいらないよぉ……」

海未「だ、大丈夫です!私が、私が……っ!」

ことり「……護って、くれるん、でしょ?」

海未「あぁ……ひっく、グスッ……ことりぃ……!」

ことり「ふふっ……いつも、まも、って……くれて、あり……」

ことり「……顔、こっち……」

海未「なん、ですか? よく聞こえません……寄ればいいんですか? 」

チュッ。

ことり「……えへへ……」

海未「こ、とり?」

ことり「……海未ちゃ、だいす……」

海未「ことり!?……ことり!」

ことり「………………」

海未「ことり!? ことりぃ! あぁぁぁっ! いやっ! いやぁぁぁぁあああああああっ!」

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穂乃果「……海未、ちゃん」

海未「穂乃果。大丈夫ですか?」

穂乃果「うん……涙、出てこなくなっちゃった」

海未「そう、ですか」

穂乃果「……」

海未「……なんで、ことりなんですかね」

穂乃果「わかんない」

海未「……」

穂乃果「……海未ちゃんのことは穂乃果が護るよ」

『ことりのことは私が必ず護ります』

海未「約束、破ってしまいました」

穂乃果「え?」

海未(……なんで、護れなかったんだろう……)

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海未「嘘、ですよね?」

希(未来)「残念ながら本当だよ」

海未(未来)「私のいる世界には南ことりはいない。受け入れたくはないですが事実です」

海未「……護れなかったのですか?」

海未(未来)「……ごめん、なさい」

海未「……」

希(未来)「海未ちゃん……」

海未(未来)「……園田海未さん。改めてあなたにお願いがあります」

海未「……なん、ですか」

海未(未来)「私にとっての過去、あなたにとっての未来を変えて下さい」

海未(未来)「……南ことりを護って下さい」

海未「……当たり前です。私とことりの未来を奪う不届きな輩、この手で成敗します」

海未(未来)「……よろしくお願いします」

海未「それで、犯人の名前等は?」

海未(未来)「わかりません」

希(未来)「わかっているのは、×月×日にことりちゃんが殺されてしまう、それだけなんよ」

海未「では、犯人は……」

海未(未来)「捕まりませんでした」

海未「そう、ですか……」

希(未来)「ホント、どうやって逃げ切ったのか」

海未(未来)「あの、勝手とはわかっているのですが」

海未「なんですか?」

海未(未来)「あなたなら、ことりを護れると信じています」

海未「なぜですか?私はあなたですよ?」

海未(未来)「確かにそうです。ですが、私がしていない経験をあなたはしています」

海未「それが?」

海未(未来)「多分、そのせいなんですかね?偽物のことりだとわかったのは」

海未「何を言っているのです?」

海未(未来)「実は何度かあの薬を飲んでいますが……私は気付けなかったのです」

海未「え?」

海未(未来)「あのことりが偽物だということに」


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希(未来)「さて、どうする?帰る?」

海未(未来)「そうですね、少し遊んでから帰りましょうか」

海未「え?」

希(未来)「えー。帰って寝たいよー」

海未(未来)「あなたは頻繁に来てるからいいですけど、私ははじめてなんですよ?」

海未「あの、遊んでいくとは?」

海未(未来)「丁度いいです。案内してください」

海未「私が!?」

希(未来)「うち、海未ちゃんの部屋で寝てていい?気が向いたら追いかけるよ」

海未(未来)「仕方ないですねぇ」

海未「まって下さい!なんであなたが部屋の主のように振る舞うのです!?」

海未(未来)「堅いこと言わないで下さいよ……うーん、私、は呼びにくいですね」

海未「え?でも、私はあなたじゃ……」

海未(未来)「決めました。あなたのことは海未と呼びます。海未は私のことをミウ姉さんと呼びなさい」

海未「……えーっと」

希(未来)「海未ちゃんミウちゃんいってらっしゃい。おやすみー」

海未(未来)「さっ!行きますよ!」

海未「これが、未来の私。はらしょー……」

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本日はここまでです。

コメント、閲覧して下さった方ありがとうございます。

ハンター試験ってこんなのでしたっけ?

忘れちゃいました。

続き行きます。

海未(未来)「穂むらにいきます」

海未「さっき食べたじゃないですか」

海未(未来)「テイクアウト出来ない物を食べたいのです」

海未「はぁ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未「美味しいですか?」

海未(未来)「やっぱりおじさんが作る甘味は最高です!おいしい……」

海未「そちらではおじさんが作ってないのですか?」

海未(未来)「穂乃果が作るようになってから少し味が変わってしまって。まあ、そちらも美味しいのですが」

穂乃果「お!海未ちゃん、来てたんだ」

海未「穂乃果、今日はお店の手伝いでしたね」

穂乃果「うん!そちらの海未ちゃんにそっくりな方は?」

海未(未来)「こんにちは、海未の親戚の園田ミウと申します」

穂乃果「はじめまして!高坂穂乃果です。スクールアイドルやってます!」

海未(未来)「ふふっ、海未から伺っています。頼れるみんなのリーダーですよね。ねっ?」

海未「なんで私に振るんですか」

穂乃果(わぁー、すっごい綺麗な人///)

絵里「ちょっと、穂乃果!なにデレデレしてるの!」

穂乃果「わっ!絵里ちゃん!」

海未「絵里、あなた最近どこにでもいますね」

絵里「お店のお手伝いよ」

海未(未来)「絢瀬絵里さん、ですね。はじめまして、海未の親戚の園田ミウと申します」

絵里「あ、失礼しましたっ!絢瀬絵里です。お見苦しいところを……」

海未(未来)「うちの海未が穂乃果さんにちょっかい出しているのかと思ったんですよね?」

海未「え?」

絵里「は、はい……ついに海未が幼馴染ハーレム計画を実行にうつしたのかと」

海未「なんですかそれ」

穂乃果「え?海未ちゃん、穂乃果のことどうするつもりなの?助けて絵里ちゃん!」

海未「えと……」

絵里「よしよし、私が護ってあげるちか」

穂乃果「絵里ちゃん///くすぐったいよぉ///」

絵里「ふふっ///可愛い子♪」

海未「イラッ」

海未(未来)「大丈夫ですよ穂乃果さん。この子、ことりさんが大好きで仕方ないみたいなので」

海未「ちょ、ちょっと///」

穂乃果「あー!海未ちゃん照れてるー!」

絵里「今さら隠すようなことでもないのに。この子ったらホントに可愛いわ」

海未「あなた達……私をいじるのがそんなに楽しいですか?」

海未(未来)「せっかくなので写真を撮らせて下さい。はいチーズっ!」

パシャッ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未(未来)「次はにこの自宅に行きます」

海未「急に行ったらにこ、怒りますよ?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピンポーン。

ガチャッ。

にこ「はい、どちら様で……げっ、海未」

海未「ご機嫌よう。急にすみません、私の親戚がどうしてもにこに会いたいと……」

海未(未来)「はじめまして、園田ミウと申します。にこさんの大ファンなんです!サイン頂けませんか?」

にこ「え、あ、えと……とりあえず中へどうぞ」

海未「……すみません」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

こころ「お姉様、お客様ですか?」

ここあ「あ!μ'sの!」

虎太郎「みゅーずー」

海未「あら、ご機嫌よう」

海未(未来)「ご機嫌よう」

にこ「ほら、お姉ちゃん少しお話するから、向こうで遊んでて。ね?」

海未(未来)「お姉さんなにこにーなんて、ファンがみたらおかしくなりそうな光景ですね」

海未(ファン?未来にもにこのファンがいるんですかね?)

にこ「改めまして、矢澤にこです。海未さんにはいつもお世話になっています」

海未「え?」

にこ「な、なによっ!」

海未(未来)「ふふっ♪突然押し掛けてしまいすみません」

にこ「……そっくりですね」

海未(未来)「よく言われます」

海未「はい……」

にこ「それで、御用件は?」

海未(未来)「宇宙No.1アイドルにこさんのサインが欲しいんです。さっ!この色紙に!お願いします!」

海未「すみません、お願い出来ますか?」

にこ「しょ、しょうがないなぁ!い、いまはプライベートですけど、メンバーに頼まれたら断れないにこっ」

海未(嬉しそう)

海未(未来)(すごく嬉しそう)

にこ「ふんふふーん♪はいっ!どうぞ!」

海未(未来)「ありがとうございます。大切にします」

にこ「にこっ!」

海未(未来)「もう一ついいですか?」

にこ「なんですか?」

海未(未来)「海未がどうしてもにこさんと一緒に写真がとりたいと」

海未「え?」

にこ「は?」

海未(未来)「本当はいつもお願いしようと思っているのに、自分では恥ずかしくて言えないんですって」

海未「なななな、何を勝手な!」

にこ「海未、そうだったのね……言ってくれれば良かったのに!」

海未「にこぉぉぉぉお!?」

海未(未来)「さっ、海未!はやくにこさんの横に!ほら!ポーズもとって!」

海未「こう、ですか?」

にこ「にっこにっこにー!」

海未(未来)「違いますよ!角度が甘いです!そうだ、せっかくだから妹さん達も……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未(未来)「久しぶりに真姫のピアノが聴きたいですね。電話して音楽室に来るように言ってください」

海未「えー!ちょっと強引じゃ……?」

ピッ!

海未「あ、真姫ですか?はい。お願いがありまして。ええ、いまどこに?……学校ですか。ちょうどうよかった、音楽室で……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未「……どうして、凛達まで?」

希「うちらも部室にいたんよ」

凛「凛も真姫ちゃんのピアノが聴きたいにゃー♪」

花陽「花陽達も暇してたから♪」

真姫「その人が電話で話してた……」

海未(未来)「はい。園田ミウと申します。よろしくお願いします」

のぞまきりんぱな((似てる))

海未「真姫、急ですがお願い出来ますか?」

真姫「ま、いいわよ。他ならぬお姉……海未の頼みならね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

~~♪ ~~~♪ ~♪

海未(未来)(……気持ちのいい音色ですね。懐かしいです。そして……)

真姫「あいしてる、ばんざーい♪」

海未(未来)(やっぱり上手いですね)

凛「うぅー、我慢出来ない!凛も歌うにゃー!かよちんも!一緒に歌おう?」

花陽「うん!あいしてる、ばんざーい♪」

希「うちらも歌おうか」

海未「わ、わかりました」

海未(未来)(では、私は写真を……)

パシャッ!

海未「なに、写真ばかり撮ってるんですか。あなたも歌うんですよ?」

海未(未来)「え!?私もですか!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未(未来)「ふぅー楽しかったです」

海未「やっぱり『きっと青春が聞こえる』はいいですねぇー」

海未(未来)「私は『どんなときもずっと』がよかったです」

海未「ふふっ♪ μ'sの曲はみんな大好きです」

海未(未来)「おや、知らず知らずのうちにこんなところに来ていましたか」

海未「……UTX学園」

海未(未来)「ここに穂乃果が来てくれたから、μ'sが始まったんですよね」

海未「はい……」

「あ、あの!園田海未さんですよね?」

海未「は、はい!そうですが……」

「本物だ……ファンなんです!」

海未「は、はぁ」

「園田海未!?」

「μ'sの!?」

「すごい!本物だ!」

ワイワイガヤガヤッ。

海未「ちょっ、ちょっと!みなさん、待ってください!」

海未(未来)(あっ、という間に人集りが……凄いですね)

海未(未来)(ちょっと離れてファンサービスがおわるまで待ちましょうか)

海未(未来)(私がμ'sやってた頃はこんなにファンがいなかった気がする)

海未(未来)(勘違い、ですかね?)

「……うーみちゃんっ♪」

海未(未来)(……この声)

ドクンッ!

海未(未来)(……懐かしい、声)

海未(未来)(優しくて、それに)

ドクンッ。

海未(未来)(……暖かい)

ドクンッ。

海未(未来)(大変です、ドキドキが止まりません)

ことり「あ、あれ? んー? 海未ちゃんが2人?」

海未(未来)(やっぱり、あなたでしたか……)

海未(未来)「南ことりさん、ですよね。私は海未の親戚で園田ミウと申します」

ことり「あ、失礼しました。南ことりですっ♪ 海未ちゃんそっくりでしたので……」

海未「ふふっ、よく言われます」

ことり(んー、たしかにこっちの海未ちゃんは海未ちゃんよりもずっと大人……)

ことり(あっちでファンの人に囲まれてるのは、ことりの海未ちゃんで……)

ことり「……じーっ」

海未(未来)「ど、どうかしましたか?」

ことり「あ、いえ、ホントに似てるなって。まるで本人が大人になったみたいっ♪」

ことり(でも、ことりが海未ちゃんを間違えるわけないし、それに)

海未(未来)「そ、そうですか///」

ことり(なぜか、この人のカバンにことりのマケミちゃん人形が付いてる)

「あ、あれ? もしかして」

「あ! 南ことり……?」

ことり(あ、やばいちゅん!)

ことり「わっつ!? コトリ? ちがいまーす。ヨキニハカラエミナノシュウ……さらば!」

ガシッ!

海未(未来)「へ!? ちょっ!」

ことり「すみません!とりあえず一緒に逃げましょうっ♪」

「あ、行っちゃった……」

「足はやいなぁ……本物?」

海未「ことり? ことりがいたのですか? ちょっ、皆さん押さないで!」

海未(あー、うー……だれかたすけてぇー……)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ことり「はぁ、ふぅ、だいぶ走ったね!海未ちゃんっ♪」

海未(未来)「はぁ、はぁ……そうですね、ことり。こんなに走ったのは久しぶりです」

ことり「……にこにこっ♪ 」

海未(未来)「どうしたのですか……は!」

ことり「やっぱり海未ちゃんだねっ♪」

海未(未来)「ああ、いや、あの……」

ことり「だよね!」

海未(未来)「はい……」

ことり「どういうことなの?」

海未(未来)「……懐かしいです。この公園。昔、よく来ました」

ことり「むかし?」

海未(未来)「私は未来から来た、園田海未です」

ことり「え。未来から……」

海未(未来)「はい。と、言っても信じてもらえませんよね」

ことり「わぁー! すっごい♪ 海未ちゃんこんなに綺麗になるんだぁー!」

海未(未来)「こ、ことり? あまり褒めないで下さい///」

ことり「大人になっても恥ずかしがり屋なんだねぇ」

海未(未来)「あ、あの。どうしてそうも簡単に私の存在を受け入れられるのです?」

ことり「……ことりが、海未ちゃんのことを見間違えるなんてあり得ないからですっ」

海未(未来)「……どうして、ですか?」

ことり「海未ちゃんはことりにとっての光だからです!ことりだけの光を見間違えるわけありませんっ♪」

海未(未来)「……そう、ですか」

ことり「ところで、未来のことりってどんな感じですか? やっぱり一緒に住んでるの? きゃーっ///」

海未(未来)「あ、いえ、一緒には……」

ことり「え?……そっか、そうなんですね。ことり達お別れ、しちゃうんだ……」

海未(未来)「そ、そうではなくてですね……」

ことり「んー?」

海未(未来)(隠してても仕方ないですね……。本人も知っていたほうが、気を付けるでしょうし)

海未(未来)「驚かずに聞いてください。実は…………」

ことり「…………え、ことり、が?」

海未(未来)「はい、私はそれを止めたくて……私に、園田海未に会いに来ました」

ことり「海未ちゃんに!?」

海未(未来)「私が護れなかった約束を、彼女に護ってもらいます」

ことり「そう、なんだ」

海未(未来)「ええ……」

ことり「……だったら、安心だよ」

海未(未来)「え?」

ことり「海未ちゃんが、約束を破るわけないもん!」

海未(未来)「な、なにを言ってるんですか!?実際に私はあなたとの約束を護れていないのですよ!?それなのに!」

ことり「それなのに、どうしてだろうね」

海未(未来)「……はい?」

ことり「ことりはね、信じたいだけなんだ。ことりだけの光を」

海未(未来)「ことり……」

ことり「それに、ことりが言ってたでしょ?」

海未(未来)「え?」

『護って、くれるん、でしょ?』

海未(未来)「………で、ですがそれは」

ことり「……約束はまだ、破られていないよ。『南ことり』は信じてる。あなたが自分を護ってくれるって」

海未(未来)「……っ!」

ことり「……『園田海未』が、2人の未来を切り開いてくれるって。信じてるよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未「はぁ、はぁ、み、見つけました……ことりー!」

ことり「あ、海未ちゃん。うーん、はやーい///おーい!」

海未(未来)「汗だくですね、私」

ことり「そこもいいんだよぉ///」

海未「……はぁ、ふぅ、ようやく追いつきました。み、ミウ姉さんも私を置いて好き勝手しないで下さい」

ことり「ミウ姉さん?」

海未(未来)「ああ、お互い呼びにくいので外ではそう呼ぶようにと……」

ことり「未来の海未ちゃんじゃ呼びにくいもんね」

海未「え? ちょっと、もしかして」

海未(未来)「はい、割とあっさりバレました」

海未「なにやってるんですか……」

ことり「いや、仕方なかったと思うよ。だって、ことり最初からわかってたもん」

海未「ホントですか?」

ことり「海未ちゃん、逆に考えてよ。未来のことりがその辺歩いてたら、姿が違ってもことりだってわかるでしょ?」

海未「当たり前です。私がことりを見失うはずがありません」

ことり「でしょ? それと一緒だよっ♪」

海未「……なるほど」

海未(未来)「海未、そろそろ希が起きる頃です。名残惜しいですが戻ります」

ことり「……希ちゃん?」

海未「ほら、この間ことりが小さくなった時の……」

ことり「あー! え!? あの人希ちゃんだったの!?」

海未(未来)「私と同じ世界から来ました」

ことり「びっくり……。はらしょーってやつだね!」

海未「そうなのですかね?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日はここまで!

おつ

コメントありがとうございます。

最後までお付き合い頂けると
嬉しいです!

おつ
楽しみにしてる

おつ

乙コメありがとうございます。

再開します!

希(未来)「おー、海未ちゃんミウちゃんおかえりー」

ことり「希ちゃん、こんばんわっ♪」

希(未来)「ことりちゃん、相変わらず可愛いね。こんばんわ」

海未「なに、してるんですか?」

海未(未来)「ああ、懐かしいですね」

ことり「やーん、小さい頃の海未ちゃん可愛い///」

希(未来)「なにって暇だからアルバムみてたんよ。ていうか、ミウちゃん、ことりちゃんに正体バレとるやん」

海未(未来)「仕方なかったのですよ。私はわからないよう努めました」

ことり「みて! この写真、小学生の時にかけっこで転んじゃって……はぁ、最高だよ、最高にやんやん///」

海未「あ、あなた達……っ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


希(未来)「海未ちゃんことりちゃんばいばい! 久し振りに顔を見れて嬉しかったよ」

海未「また、来ればいいじゃないですか?」

ことり「うん! 大歓迎だよっ♪」

海未(未来)「それが、そうもいかないんです」

希(未来)「あんまり過去に干渉するとお上に怒られてしまうんよ。多分、もう来ることもないと思う」

海未(未来)「全て、海未に託しましたから」

ことり「そう、なんだ」

海未「なんだかさみしいですね……」

海未(未来)「海未、最後に聞いてもいいですか?」

海未「ええ」

海未(未来)「どうして、あのことりが本物ではないと?」

海未「そう、ですね。色々あったのですが……ことりは私、にとっての光ですから」

海未(未来)「……っ!」

ことり「海未ちゃーん///えへへっ///」

海未「これでは答えになりませんか?///」

海未(未来)「……いえ、充分です。『園田海未』あなたに全てを託すには、充分すぎる答えです」

希(未来)「海未ちゃん……いこか?」

海未(未来)「ええ。ことり、未来で待ってます」

ことり「ちゅんちゅんっ♪」

海未「さようなら希。さようなら未来の私」

海未(未来)「ええ、お元気で」

希(未来)「ほなねー」

ピカッ!

ことり「わっ! ……いっちゃった。鏡が出入口なんだね、不思議~♪」

海未「他にも『映る物』だったら大丈夫みたいですよ? ……あれ? カメラ忘れてるじゃないですか。って、これ私のカメラだったんですね」

ことり「なにを撮ったの?」

海未「他のメンバーと私の写真を……」

ことり「ふーん、そうなんだ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

希(未来)「……はい、到着!」

海未(未来)「ありがとうございました」

希(未来)「海未ちゃん、大丈夫かな?」

海未(未来)「……きっと大丈夫ですよ」

海未(未来)(お互いのことをあんな風に言えるって、若さなんですかね?)

海未(未来)(……いや、当時の私はそうは思えなかった)

海未(未来)(そんなこと、考えてもいなかった)

海未(未来)(……園田海未、この間違った世界を変えて下さい)

海未(未来)(私は、あなたを……自分を信じます──)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未(……今日、ですね)

海未(ことりのことは『園田海未』が護ります)

海未(待っていて下さい)

海未(約束はまだ破られていません)

海未(……雨、いまにも降ってきそう)

海未(いき、ますか)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ごめんなさい。

一時中断します。

明日も更新します。

おつ

コメントありがとうございます。

再開します。

ゆーっくりいきます。

(……いた、南ことりだ)

(この神社をよく通るってのは本当だったんだな)

(後ろから近付いて、こいつで……)

「──やるか」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ことり(……今日が未来の海未ちゃんが言っていた日)

ことり(ことりがこの神社で……)

ことり(気を付けなきゃ)

ことり(注意しなきゃ)

ことり(一応、何かの助けになればと思って自分なりに色々もってきたけど……)

ことり(音が出るものがおおい。クラッカー? なんでこんなものが?)

ことり(パーティーじゃないんだよ……)

ことり(いけない! 余計なこと考えてちゃダメだ)

ことり(大丈夫かな……?)

ことり(じーっ……。じーっ……あ!)

ことり「海未ちゃん!後ろ!誰かくるよ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

(……このまま、後ろから刺し殺してやるっ!)

(南ことり、死ねっ!)

クルッ。

(……っ! こっちに気付いた!?)

海未「……はっ!」

(!? 腕を掴まれて……っ!)

「うわっ!」

ドサッ!

ことり(海未ちゃんが犯人さんを投げた!)

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

海未「ことり、釣りをしましょう」

ことり「釣り?いまから?でも、今日は……」

海未「わかってます。私達が釣るのは犯人です」

ことり「犯人さんを?」

海未「犯人の狙いはあなた一人。私がことりに変装して犯人をおびき出します」

ことり「え!?でも、それだと海未ちゃんが……」

海未「わかってます。突然後ろから……なんてシュチュエーションもあるでしょうし」

ことり「うん。ことり心配だよ」

海未「ですから、ことりには私の目になって貰いたいんです」

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

海未(少し離れた位置からことりに見てもらっていて正解でした)

海未(マイク付きイヤホン……普段使いませんが、なかなか便利ですね)

「いってぇ、な……くそ!」

海未「──ずっと考えていたんですよ。なぜ、ことりを殺したあなたが捕まらなかったのか」

「誰だ? 邪魔しやがって!」

海未「そもそも、こんな都会の真ん中で人を殺して……捕まらないわけが、逃げ切れるわけがありません」

「お前もしかして」

海未「そう考えたら一つの仮説が頭に浮かびました」

『──犯人は未来からきたのではないか?』

海未「あなたが犯人ですね。容赦はしません。ことりの未来を奪おうとした罪、万死に値します」

スッ──。

「園田海未か!?なんで……」

ことり(海未ちゃんが竹刀を。ことりは、連絡しなきゃ……)

海未「……愚問ですね。約束を護りにきました。ただ、それだけです」

「……なにが約束だ。俺は悪くない!」

海未「意味が、わかりませんよ?」

「くそがぁぁぁあ!」

海未「はぁぁっ!」

バシーンッ!

ことり(……きゃっ! 一本!? 海未ちゃんすごいっ)

海未「もうじきここに警察がきます。観念しなさい」

「……うぐぐっ。くっそ! 俺は悪くないんだ!俺は!」

海未「……さっきから何を言ってるのですか?」

「お前らが、勝手に解散して! お前が俺から、南ことりを奪ったからだ! お前が悪いんだろ!」

海未「解散!? ……それに私がことり、を?」

ことり(かい、さん……?)

ズブッ。

「……はぁ、はぁ……」

ことり「……え?」

海未「……げほっ!こふっ!」

ドサリ。

「やった、やったぞ……っ!」

ことり「……うみ、ちゃん?」

海未「…………げほっ」

ことり「……そん、な。血が……嘘!? いやっ!」ポロポロ

「……南ことり、そこにいたのか」

ことり「海未ちゃん! やだっ! 海未ちゃん!」ボロボロ

「ははっ……見つけたぞ」

ことり「……っ!」

「なんだ? 睨んでるつもりか? 怒った顔も可愛いじゃん」

ことり「あなた、なんなんですか?」

「ただのあんたのファンだよ」

ことり「どうして、こんなことを?」

「南ことりが俺のモノにならないから」

ことり「だから殺すの?」

「お前を殺して俺も死ぬ」

ことり「……そんなの、おかしいよっ!」ポロポロ

「なんとでも? お前を護るナイト様はあのザマだ」

海未「…………」

「約束がどうとか言ってたな。死ぬ約束でもしてたのか?」

ことり「海未ちゃんは死んでないっ!」

海未「…………」ピクッ

「はぁ……あ、そ? まあいいや」

ことり「だって、ことりは信じてるから!」

「さっさと殺そ」

海未「…………」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

海未(……体がふわふわして、すごく心地いいです)

「──起きて」

海未(……ずっと、ずっとこのままでいたい……)

「──起きて」

海未(……誰、ですか?)

「……」

海未(いま、凄くいい感じなんです)

「そうなの?」

海未(邪魔、しないで下さい)

「それでいいの?」

海未(いいも何もないですよ)

「護りたいモノは?」

海未(なんですかそれ?)

「あなたにとって1番大切なモノ」

海未(……タイセツナモノ?)

「うん」

海未「……と、り……」

「そう、あなたの護りたいモノ」

海未「……護りた、い……です」

「…………うん」

海未「……私、護りたい、です」

「そう、だね」

海未「でも、体、動かなくて」ポロポロ

「…………」

海未「どうしてですか……っ!なぜ、動かないのですかっ!」

「痛いよね?」

海未「…………」フルフル

「辛いよね?」

海未「…………」フルフル

「……」

海未「護りたい」

「うん」

海未「失うことがなにより辛い」

「うん」

海未「だから──」

「……ごめんね」

海未「どうして、謝るのですか?」

「魔法をかけるよ」

海未「え?」

「とっておきの魔法」

海未「魔法?」

「この世界で私だけしか使えない魔法」

海未「……はい」

「この世界であなただけがかかる魔法」

海未「お願いします」

「死んじゃうかもしれないよ」

海未「かまいません」

「…………」

海未「この世界が輝き続けるなら、どうなってもかまいません」

「やっぱり」

海未「え?」

「やっぱりあなたは……」

海未「なん、ですか?」

「ううん……いってらっしゃい」

海未「……すぅーっ、はぁーっ」

海未「いってきます」

「……海未ちゃん、ことりを護って……」
















『 おねがいっ──』










◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「大丈夫だよ、南ことり。すぐに向こうで会えるだろ」

ことり(海未ちゃんっ!)ギュッ

海未「──待ち、なさい」

ことり「……あっ」ポロ

海未「……はぁ、はぁ。ことりには、手は出させませんっ!」

「……ムカつくな。おとなしく死んでりゃいいのによ」

海未「あなたのような、ふぅ……社会のゴミに、殺されたりはしませんよ」

ことり「……海未ちゃん」ポロポロ

「ま、いいや。順番が戻っただけの話だ」

海未「はぁ、はぁ……」

海未(さすがに躱して一太刀浴びせるのは、無理ですね)チラッ

ことり(海未ちゃん?)

海未(ことり──)

ことり(……っ!うん、分かった)

「死ねよ」

海未「ふぅ……すぅーっ」

海未(ここで諦めたら私も、ことりも。そんな真っ暗な世界なんて──)

「あぁぁあああっ!」ダッ

ことり「えいっ!」パンッパンッ!

「え?」

海未「めぇぇぇんっ!」

バシーンッ!

「ぅっ……ぁ……」

ドサッ。

海未「はぁ、はぁ──」

ドサッ。

ことり「海未ちゃん?海未ちゃん!」ダッ

ウゥーーーーッ!

ことり「しっかりしてっ!」ダキッ

海未「こ、とり。サイレンが……聞こえます」

ことり「うん。もう、大丈夫」ポロポロ

海未「よく、気付き、ましたね」

ことり「うん」ボロボロ

海未「クラッカー、助かり……はぁ、はぁ」

ことり「と、当然だよっ! だってことりは」ボロボロ

海未「なん、ですか」

ことり「海未ちゃんの、ひぐっ……グスッ! 未来のお嫁さんだ、もん!」ボロボロ

海未「……こと、りぃ」ポロポロ

ことり「えへへっ。言っちゃった」ボロボロ

海未「ありが、と……こと、り」

ことり「海未、ちゃん?」

海未「……だいす、き……」

ことり「……海未ちゃん?」

海未「…………」

ことり「嘘?海未ちゃん?海未ちゃん!?」

海未「…………」

ことり「やだ、そんなのいやだよ海未ちゃん!ねえ、目を開けてよ……」ポロポロ

海未「…………」

ことり「ことりのこと護っても、海未ちゃんがいなかったら意味ないよぉっ!」ボロボロ

海未「…………」

ことり「嘘だよね?ねぇ!?海未ちゃん!」

海未「…………」

ことり「ことりのこと、ずっと……ずっと護ってよっ!」

海未「…………」

ことり「ことりのお願いをため息ついて聞いてよっ!」ポロポロ

海未「…………」

ことり「ことりのおやつ、起きなきゃ食べれないんだよ!?」ボロボロ

海未「…………」

ことり「目を、開けてよぉ……」

海未「…………」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

海未「では、行ってきます」

海未(ふぅ、今日も朝の稽古は大変でした)

海未(学校についたら少し予習をしなくては)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未(最初は数学、ですね)

海未(その次の授業は体育、その次は日本史、その次は……)

海未(今日もたくさん授業があります)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未「はむ。もぐもぐ」

海未(なんだか味気ないですね)

海未(昼休みってこんなに長かったんですね)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未(放課後です)

海未(少し、弓道の練習をしましょうか)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未(いい汗を流しました)

海未(少し、公園によっていきましょう)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未「こくこくっ」

海未(お茶が美味しいです)

海未(明日も飲みたいです)

海未「……こくこくっ」

海未(この世界は)

海未(だれも知ってる人がいない)

海未(きっと、死後の世界)

海未(みんなもいない)

海未(穂乃果もいない)

海未(ことりも……)

海未「こくこくっ」

海未(いつまでこの世界にいればよいのでしょうか?)

海未(それともずっとこのまま、なのでしょうか)

海未「それは嫌、ですね」

海未「こくこくっ」

「……なにしてるんですか?」

海未「なにって、休憩です」

「ふーん、隣いいですか?」

海未「空いてますよ?勝手にどうぞ」

「わーいっ♪」

海未「こくこくっ」

「だから言ったのに」

海未「え?」

「死んじゃうかもしれないよって」

海未「……ことり!?」

ことり「うーん、ちょっと違うかな」

海未「けど、その姿は」

ことり「私はね、あなたの世界とは違う世界のことり。しいて言うなら──」

海未「未来のことり……」

ことり「そうだよ」

海未「その節はありがとうございました」

ことり「ううん、こちらこそ」

海未「おかげで、ことりを護ることができました」

ことり「お礼を言うのはことりの方だよ。護ってくれてありがとう」

海未「いいえ、当然のことですから」

ことり「……海未ちゃんのおかげで、未来がかわったんだ。『死んでしまったことり』という存在はもうすぐ消える。だから、お礼をいいにきたんだっ」

海未「そう、ですか」

ことり「──なにもないね、この世界は」

海未「はい」

海未「……休憩、ですよ」

ことり「……」

海未「私、気付いたことがあるんです」

ことり「え?」

海未「私、ことりを護れるならどうなっても構わないって思っていました」

ことり「うん」

海未「けど、それって凄く無責任なことなのかなって」

ことり「うん」

海未「あとに残された人達は私のいない世界を過ごしていく」

海未「いつか私のこと忘れてそれぞれの道を進んで行く」

海未「『ことりもきっと』……」

ことり「……」

海未「そういう風に思いたいだけなんですよね」

ことり「うん」

海未「でも違うんです」

海未「私にとってことりがいないとダメなように」

海未「ことりにとって私がいないとダメなんです」

海未「私達はお互いに足りない部分を補っていたのですから」

海未「……今になってそんなことに気付きました」

海未「遅すぎですよ」グスッ

ことり「……海未ちゃんが初めてデートした時、ここでした約束……覚えてる?」

海未「……覚えています。忘れるわけがないでしょう?」

ことり「海未ちゃん」

海未「はい」

ことり「海未ちゃんはここにいちゃ行けない人だよ」

海未「それは、そうですよね。成仏しなければ……」

ことり「うふふ。そうじゃないよ」

海未「はい?」

ことり「この世界はね、狭間の世界なんだ」

ことり「海未ちゃんはこっち側に来ちゃダメだよ」

海未「えと、私はもう死んでしまったのでは?」

ことり「まだ、ギリギリ大丈夫だと思うよ?」

海未「ほ、本当ですか!?」

ことり「なにかがキッカケで戻れると思うから、それまでがんばってっ♪」

海未「はい!……あの、キッカケがなかった場合は?」

ことり「……あ、あははっ」

海未「は、ははっ……はぁ」

(海未ちゃんっ!)

海未「……? 呼びました?」

ことり「ううん」

(……目を覚まして……)

海未「いや、ことりの声ですよね?」

ことり「え? ああ! そういうことかぁ」

ことり「きっと、お姫様が海未ちゃんを呼んでるんだよ」

海未「もしかして……え!? なんか体透けてません!?」

ことり「あははっ。お別れだね。言ったでしょ? 私は消えるって」

海未「そう、でしたね」

ことり「ほんの少しの時間だけど楽しかったよ。これからの未来はだれも知らない未来、だねっ♪」

海未「ふふっ、そうですね」

ことり「海未ちゃん」

海未「はい」

ことり「ことりのこと、ちゃんと護ってあげてね?」

海未「はいっ!ありがとうございました」

ことり「それじゃあ、ね……」スッ

ことり「また、ね──」

海未「……行ってしまいました」

海未「さて、戻れるまでのんびり待ちますか」

海未(なんだか、色々なことがありましたね)

海未(ほの会議に巻き込まれたり)

海未(ことりとデートしたり)

海未(スーパー銭湯にも行きましたね)

海未(『私』がした様々な経験)

海未(それらがもたらすのは素敵な未来、だといいですね)

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

ことり(海未ちゃん、あれから数日たったけど目を覚ましてくれない)

ことり(なんとか一命は取り留めたけど……)

ことり(先生が意識が戻らない理由はわからないって言ってた)

ことり(このまま、なのかな……)

ことり(ううん! 弱気になっちゃダメ!)

ことり(人間やれば出来ないことなんかない)

ことり(穂乃果ちゃんがそう言ってた)

ことり(信じるんだっ!)

ギュッ。

ことり(海未ちゃんの手、あったかい)

ことり(この手を繋いで歩きたいなぁ)

ことり(優しく撫でてもらいたいなぁ)ポロポロ

ことり「海未ちゃん……」グスッ

ことり「目を覚ましてよ」ボロボロ

ことり「ねぇ、『おねがいっ』」ボロボロ

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

(……おねがいっ……)

海未「こと、り?」

ピカーッ!

海未「わっ! なんですか?」

海未(光ったと思ったら急に扉が……狭間の世界、はらしょーです)

海未(きっと、この扉を開ければ)

海未(ことりの元へ戻れるのですね)

海未(…………)

海未(ことりの『おねがいっ』がキッカケなんて)

海未(私らしいというかなんというか)

海未(私はことりに依存し過ぎていたのかもしれませんね)

海未(それは私の最大の強みであり)

海未(最大の弱点です)

海未(……もっと、もっと強くなって)

海未(ずっと、ずっと歩んで行きましょう)

海未(『約束を護り続ける』)

海未(それが私の新しい一歩──)

海未「ことりがいないこの世界で」

海未「私が出した一つの答え」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

海未「…………」

ことり「そう、だよね」グスッ

ことり「さすがにこんな状態じゃ、ことりの『おねがいっ』も……」

海未「…………」ピクッ

ことり「……ぅぅ、ひっく! 海未ちゃん!」ポロポロ

『ことりは穂乃果に甘すぎます!』

ことり「ことりっ! さみしいよぉ!」ボロボロ

『今日いただいた物の中で……1番美味しいです』

ことり「いやだよぉ!」ボロボロ

『やっぱりこれ、スカート短すぎじゃないですか?』

ことり「海未ちゃんの声、聞きたいよぉ」ボロボロ

『私、ことりのことが好きです』

ことり「……うぇ、グスッ……ぅ……」ボロボロ

ことり「海未ちゃん……」ボロボロ














「……なか、ないで下さい」

ことり「……え?」

「──ことりのことは私が護ります」

ことり「あ、海未ちゃ、ん」ポロポロ

「今までも、そしてこれからも」

ことり「うん……うんっ!」

「あなたの隣に居続けられる限り、私が護ります」

ことり「海未ちゃん……っ!」ゴシゴシッ

「だから」

海未「──泣かないで下さい」

ことり「えへへっ♪おかえり、なさいっ」ニコッ

海未「ことり、ただいまかえりました」ニコリ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

絵里「海未っ!」

海未「絵里っ! 来てくれたんですね。お店は大丈夫ですか?」

絵里「メンバーの晴れ姿だもの。なんとかするのなんてわけ無いわ」

海未「ありがとうございますっ♪」

絵里「あら? この人形、懐かしいわね」

海未「ええ。せっかくなので連れて来ちゃいました」

絵里「中に入ってた石は?割れちゃったのよね」

海未「ネックレスにリメイクしました。ことりとお揃いにしていつもつけていますよ」

絵里「うふふ、そうだったのね」

海未(──あの時。私を刺した刃)

海未(もう少しずれていたら危なかったそうで……)

海未(どうも、ことちゃん人形が護ってくれたみたいなのですが……)

海未(私、ことちゃん人形を持って行った覚えはないんですよね)

海未(いったいどうやってことちゃん人形が私を護ったのか……)

海未「スピリチュアル、ですね」

絵里「え?」

ガチャッ。

ことり「あ! 絵里ちゃんっ♪」

絵里「ことり! 久しぶ……うわぁ、すごいドレスね! とっても似合ってるわっ♪」

ことり「えへへっ♪ ありがとう。ことりデザインのスペシャルドレスだよっ!」

海未「ことり、綺麗ですよ……///」

ことり「あ、ありがとう///」

海未「…………///」

ことり「…………///」

絵里(な、なんか2人共恥ずかしそうね)

絵里「………えと、じゃあ私は先に行ってるわね」

海未「は、はい」

ことり「会場で、ね」

ガチャッ、パタンッ。

ことり「なんか、照れるね///」

海未「はい///本当に綺麗です」

ことり「えへへっ♪ ありがとうっ」

海未「……よかったのですか?」

ことり「なにが?」

海未「式の会場です。普通の式場の方が……」

ことり「もーっ! 海未ちゃんったらまだ言ってるの? ことりはここがいいんだってばっ♪」

海未「……ことり」

ことり「みんなと、海未ちゃんと過ごした、音ノ木坂が──」

海未「そう、ですね」

ことり「楽しみだね」

海未「ええ、みんなで集まるのも久しぶりですから」

海未(特ににこと真姫の2人はかなり忙しいらしいですし)

海未(未来の私が撮ってくれた写真)

海未(いまでは各メンバーと撮った大切な写真です)

ばぁーんっ!

穂乃果「こっとりちゃーん! うーみちゃーん!」

ことり「穂乃果ちゃんっ♪」

海未「穂乃果? 扉はもっと静かに開けて下さい」

穂乃果「あははっ、ごめんごめん」

海未「もうっ」

穂乃果「うーわーっ! ことりちゃんすごい綺麗!」

ことり「ありがとうっ♪」

穂乃果「いいないいなー! 穂乃果のドレスもことりちゃんがデザインしてね!」

ことり「了解っ♪」

海未「それで? 穂乃果は何をしに?」

穂乃果「あ、そうだった。みんな揃ったからさ呼びにきたんだ」

海未「にこもこれたんですか?少し遅れると聞いていましたが」

穂乃果「銀河No.1アイドルに不可能はないんだってっ!」

ことり「ふふっ。にこちゃんらしいねっ♪」

穂乃果「穂乃果は席で待ってるねっ! じゃっ!」

ガチャッ!

穂乃果「あ! 忘れてた」

海未「はい?」

ことり「うん?」

穂乃果「2人共とっても素敵だよっ! 幼馴染としてこの日を迎えられたことを嬉しく思うよっ!」

海未「穂乃果……」

ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「それじゃっ!」ニコッ

バタンッ!

海未「あ、相変わらず慌ただしいですね」

ことり「穂乃果ちゃんらしいねっ!」

海未「では、行きましょうか?」

ことり「うんっ♪」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

海未「……ことり?」

ことり「なぁに?海未ちゃん」

海未「卒業式以来ですね、ここを通るのは」

ことり「うん」

海未「この先にはみんながいて、私達を祝福してくれる。こんなに嬉しいことはありありません」

ことり「ことりも、だよ」

ことうみ『だけど──』

海未「……こ、ことりからどうぞ」

ことり「う、うん」

ことり「だけどね、いまこうしてことりの隣に海未ちゃんが居ることが……1番嬉しいよっ」

海未「あっ!」

ことり「えへへっ/// もしかして同じ事、考えてた?」

海未「はい///」

ことり「なんか、恥ずかしいね///」

海未「……ことり、私達はずっと一緒です。これから先、何があってもあなたを護り続けます」

ことり「ことり、海未ちゃんのことずっと護るよ。海未ちゃんが笑顔でいられるようにがんばるよっ」

ことうみ『だから──』

海未「ずっと私を支えて下さい」

ことり「ずーっと隣にいてくださいっ♪」

海未「…………」

ことり「………♪」ニコニコッ

海未「ことり?」

ことり「なぁに?」ニコニコッ

海未「なぜ先程から、被せてくるのですか?」

ことり「やだなぁ、被せてないよぉ」

海未「本当ですか?」

ことり「話すタイミングを海未ちゃんに合わせただけだよっ♪」

海未「やっぱり被せてるんじゃないですか!」

ことり「えへへーっ♪ すごいでしょぉー!」

海未「すごいですがっ! すごいですが私の話をちゃんと聞いてください!」

ことり「聞いてたよ?」

海未「じゃあ、言ってみて下さいっ!」

ことり「いますぐことりにキスしたいだなんて……海未ちゃんったら大胆だね///」

海未「違いますよ! そんなこと一言もいってませんっ!」

ことり「ことりは大胆な海未ちゃんも好きだよっ♪」

海未「凛の真似!? ねえ、それ凛の真似!?」

ことり「もー、うるさいなぁ……」

ちゅっ。

海未「むぐぅ……っ! ぷはっ!ことり!?///」

ことり「えへへーっ♪ あんまりうるさいからおやつにしちゃったっ///」

海未「誰のせいだと……っ///」

ことり「海未ちゃん」

ことり「ことり、わかってるよ?」

海未「ことり?」

ことり「約束だよ? ずっと、ずーっと! 一緒にいてねっ♪」

海未「──はいっ!」

ことり「えへへっ///」

海未「さっ! 行きましょう。きっとみんな、待ちくたびれてます」

ことり「うんっ!」

海未(行きましょう)

海未(だれも見たことのない明日へ)

海未(ことりと私の素敵な未来へ──)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

【ラブライブ!】海未「ことりがいないこの世界で」

おしまい

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

おまけ

『音ノ木坂学院廃校のお知らせ』

理事長(まさかもう一度これを見ることになるなんて……)

理事長(しかも、作製者が自分)

理事長「はぁ……落ち込みます?」

「何が落ち込むの?」

理事長「未羽!? なんでここに!?」

未羽「理事長室開いてたよ? ん?これなぁに?」

理事長「あ、それは」

未羽「廃校の、お知らせ? 学校、なくなっちゃうの?」

理事長「えと、あの」

未羽「海未母さん?」

理事長「うぅ、そうです。このままだといずれは……」

未羽「えぇーっ……ことりママにはもう言ったの? 今日、帰ってくるんだよね?」

理事長「いえ、まだ……です」

未羽「うわぁー……未羽、教室戻るねー……さらば!」

理事長「ああ! 未羽っ! 待って下さい!」

ばたーんっ!

理事長「くっ、逃げ足の早いところはことりに似たのでしょうか?」

理事長「……いや、外見も趣味も、ほぼことり……!」

理事長「さすが私の娘っ!」

理事長「……はぁ」

理事長(どうしましょうか?)

理事長(このままじゃ廃校──)

理事長(いや、それではμ'sのみんなに顔向けが)

理事長(μ's、あの時は穂乃果が……)

理事長(穂乃果だったら、どうするでしょうか?)

理事長(あー、穂乃果がいてくれたら……)

理事長(…………いや、ちょっとまって下さい)

理事長「たしかクラス名簿がこのあたりに……あ、ありました」

理事長「…………」ペラッ

理事長「…………」ペラッ

理事長「…………」ペラッ

理事長「……っ! いたっ!」

理事長「高坂穂乃果が……いた!

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

コンコンッ!

理事長「……授業中恐れ入ります」

先生「理事長!? ど、どうぞ!」

未羽「お母さん!?」

理事長「絢瀬さん、少し宜しいですか?」

「……ぐぅー。お母さん、餡子はもういいよぉ……」

理事長「……絢瀬華穂さん!」

華穂「んー……? あれ?海未ちゃん?」

理事長「……学校では理事長と呼びなさい」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

華穂「こんなところまで呼び出して、話ってなぁに?」

理事長「華穂、その前に。授業はちゃんと受けなさい」

華穂「えーっ!いいじゃん、テストの点数はいいんだからさぁ!」

理事長「ダメです。授業態度は内申点に響きます」

華穂「ぶーっ」

理事長「あなただったら推薦でいい大学に入れるんですから……」

華穂「それって、入試で9割以上取れば関係無いよね?」

理事長「ぐぬぬっ…! ところで──」

華穂「あ、話切り替えた」

理事長「華穂! スクールアイドルに興味はありませんか?」

華穂「スクールアイドルってお母さん達がやってたやつ?」

理事長「はいっ! そうですよっ! どうですか!?」

華穂「……海未ちゃんはっきり言うよ」

理事長「は、はい」

華穂「アイドルは無しだよっ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

おまけ(嘘予告)

おしまい

終わりです。

見てくれた方、コメントくれた方、ありがとうございました。

シリーズ通して見てくれた方、いらっしゃったらありがとうございます。

このシリーズは終わりです。

また機会があれば宜しくお願いします。


全部好きでしたよ

乙です

おつ
土日でシリーズ全部読んだけどどれも良かったよ

コメントありがとうございます!

ほんとですか!?

普通に嬉しいです。

また別の物を書く予定なので(ことうみかは不明)次回も宜しくお願いします!

おつおつ
相変わらずいいものを書く

おつ
全部最高でした

コメントありがとうございます。

これまでの御支援にも感謝です!

おつ
いいことうみだった

コメントありがとうございます。

また、ことうみ頑張ります!

ナチュラルに子供ができてるのはワロタ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年06月29日 (日) 04:11:37   ID: wdPl8Pa8

続きが読みたい!

2 :  SS好きの774さん   2014年07月03日 (木) 07:56:29   ID: L48yX_Fj

つまんな

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