エレン「オレだって女に興味ぐらいあるっての!」 (93)

コニー「なぁエレン、お前さ。ホモってマジか?」

エレン「……は!?なんだよいきなり!」

コニー「いや、だってさ。お前いっつもミカサと一緒に居んだろ?
    でもミカサのことはなんとも思ってねえんだよな?」

エレン「そりゃ、あいつは家族みたいなもんだしな。別にそういうんじゃねえよ」

アルミン(ミカサの方がどう思ってるかは分からないけどね……)

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コニー「でもよー。ミカサって結構美人だろ?マジでなんとも思わねぇのお前?」

ジャン「……おいコニー」

コニー「うわっ!?いきなり後ろから話しかけんじゃねぇよ!びっくりするだろ!」

ジャン「お前まさか……ミカサのことが好きなんじゃねぇだろうな」

コニー「は?俺が?なんで俺が。美人だとは思うが別に好きとは言ってねえよ」

ジャン「だ……だよな!大体、お前みたいなチビがミカサと釣り合うわけねぇもんな!」

コニー「なんだよ、チビは関係ねぇだろ!?……いや、あるのか?
    確かにミカサは背ぇ高いもんな。関係あるのか……?」

エレン「……で、コニー。お前まさか、俺がミカサと何もないからってホモ扱いしたんじゃねぇよな?」

コニー「ん?ああ……。いや、実は同期の中で結構噂されてるんだぞ?お前がホモだってな」

ジャン「俺も聞いたことあるな。なんでも女にはまるで興味ないとか。……違うのか?」

エレン「なんでだよ!違うっての!」

ジャン「チッ……」

エレン「俺だって女に興味ぐらい……!」

アルミン「エ、エレン!声が大きいよ!周りには女子も居るんだから!」

ライナー(エレンのやつ大声で何言ってんだ……)

アニ「…………」

ミカサ「……エレン、どうしたの?大きな声が聞こえてきたけど」

コニー「おっ、噂をすればなんとやらってヤツだな!」

ミカサ「噂?」

ジャン「あぁ、いや別に!それよりミカサ!今まで、どこに行ってたんだ?」

ミカサ「どこって……」

アルミン「(ジャン!駄目だよ、その……ミカサは洗面所に行ってたんだから!)」

ジャン「!え、あっ……わ、悪いミカサ!な、なんでもねぇ、今の質問は忘れてくれ!」

ミカサ「……それで?エレン、何の話をしていたの?」

エレン「あぁ、聞いてくれよミカサ!」

エレン「お前もこいつらに言ってやってくれ!俺はホモなんかじゃないって!」

ミカサ「え……?」

エレン「それがよ。ひでぇ話なんだが、俺がお前のことなんとも思ってな……」

アルミン「エ、エレンが女子に照れたりだとかさ!
     今までそういうことが全然ないからだよ!」

エレン「は?」

アルミン「だからその、エレンは女子に興味がないんじゃないかって、
     そういうことになったんだ!ね、エレン!」

エレン(なんだ?アルミンの奴なんでそんな嘘ついて……
    もしかして何か機転きかせてくれてんのか?)

エレン(よくわかんねぇけど……とりあえず、ここは乗っとくか)

エレン「あぁ……まぁ、そういうことなんだよ」

ミカサ「……そう」

コニー「で、どうなんだよミカサ!エレンはホモなのか?」

ミカサ「違う。エレンはホモなんかじゃない。エレンが好きなのは、女の子」

エレン「そうだミカサ!もっと言ってやれ!」

ミカサ「だけどエレンが他の女に興味がないのは事実。そうでしょ、エレン?」

エレン「え?いやだから、別にそんなことは……」

期待

エレンの興味は全部巨人だもんな
あながち間違っちゃないな

アルミン「ほ、ほらエレン!今は恋愛なんかしてる場合じゃないだろ!?
     巨人を倒すことで頭がいっぱいなんだしさ!そ、そういう意味だよね、ミカサ!」

ミカサ「……どうなの、エレン?」

エレン「あぁ……その通りだ。
   今は女がどうとか言ってる場合じゃねぇよな。お前の言う通りだ」

アルミン「だよね!」

ミカサ「……そう」

アルミン(う、うわあ〜……明らかにガッカリしてる……)

エレン「まぁ、とにかくそういうことだよ。俺はホモでもなんでもねぇ。
    今は女のことなんか考えてる余裕なんかないってだけだ。
    わかったら他の連中にもそう伝えておくんだな!」

コニー「ちぇっ。なんだ、つまんねぇの。
    ホモだったらライナーとくっ付けてやろうと思ってたのによ」

ライナー「ぶふっ!?ゲホッ、ゲホッ……おい聞こえてるぞこの馬鹿!誰がホモだ!」

コニー「だははは!冗談だよ冗談!
    そんじゃそろそろ席に戻るか。おいジャン、お前も……ジャン?」

ジャン「…………」

エレン「なんだよ。俺の顔になんか付いてるか?」

ジャン「うるせぇよクソ!ふざけんな!死に急ぎ野郎!
    てめぇなんかホモに掘られちまえば良いんだ!クソが!じゃあな!」

エレン「す……すごい勢いで捨て台詞吐きながらどっか行ったぞ。なんだあいつ……」

アルミン(そりゃあミカサのあの表情見てたらそうなるよ……可哀想に)




女子部屋

ユミル「しっかしビビったよなエレンのやつ。
    いきなり大声で女に興味がどうとか叫びやがって。発情したのかと思ったぜ」

クリスタ「も、もう、ユミルってば……」

サシャ「でもエレンもちゃんと女の子が好きなんですね。安心しましたよ」

ミカサ「!」

ユミル「ああ?なんだサシャ。お前まさかエレンに惚れてんのか?」

期待

サシャ「え!ち、違いますよ!別に深い意味は……」

クリスタ「駄目だよユミル!そういうのでからかうなんて!」

ユミル「へっ、冗談だよ。お前が食い物以外を好きになるってのがまずあり得ねぇもんな」

サシャ「はは……」

ユミル「だが結局、あいつは今は女に興味がねぇってことで落ち着いたんだろ?
    それじゃあやっぱりあいつのホモ疑惑は晴れないままってことだよな」

サシャ「そういうことに……なっちゃいますかね?」

ユミル「そうだ……良いこと思い付いた。サシャお前、ちょっと確かめろ」

サシャ「はいっ?」

サシャ「た、確かめるって?何をですか?」

ユミル「エレンのホモ疑惑に決まってんだろ」

クリスタ「何言ってるの……。大体、確かめるって言ってもどうやって……」

ユミル「色仕掛けだよ。それでエレンの反応を見るのさ」

サシャ「い、色仕掛け!?私がですか!?」

ユミル「お前じゃイマイチ色気が足りないかもしれねえが、
    あいつがホモじゃねぇなら胸の1つでも見せりゃ……」

ミカサ「駄目」

ユミル「おっと、ここでエレンの保護者の登場かよ」

ミカサ「色仕掛けなんて、絶対に駄目」

クリスタ「そうだよ!サシャだって女の子なんだよ!
     そんなの嫌に決まってるよ!そうでしょ、サシャ!」

サシャ「は、はい。流石に、ちょっと……」

ユミル「チッ……じゃあなんだ。クリスタ、お前がやるか?」

クリスタ「なっ……!」

ユミル「例えばお前みたいな小さい女の上目遣いなんかは男にゃ結構効くって言うぜ?」

クリスタ「や、やだよ恥ずかしいもん!」

ユミル「ははっ、嘘だよ。私がクリスタにそんなことさせるわけないだろ?」

クリスタ「もう……」

ユミル「しかしお前以外に上目遣いができる女と言やあアニぐらいのもんだが……。
    あいつは駄目だな。上目遣いっつーより睨んでるようにしか見えねぇもんな。
    色気の欠片もありゃしねぇ」

アニ「……勝手に話題に出しといて貶すのやめてくれる?」

ユミル「なんだよ、怒ったのか?お前も色気とか気にするんだな」

アニ「はあ……。どうでも良いけどさ。
   下らない話するんならもっと小声でやりな。うるさいから」

ユミル「へっ……まぁあいつがこんな話題に興味持つはずねぇか」

ミカサ「……とにかく、駄目だから。エレンを誘惑するなんて、絶対に」

クリスタ「ミ、ミカサ?どこ行くの?」

ミカサ「気分転換に少し夜風に当たってくるだけ。消灯までには戻るから。それじゃ」

ユミル「……ちっ、なんだよあいつ。マジで保護者気取りじゃねぇか」

サシャ「え、えーっと……じゃあ、私そろそろ寝ようかな……」

ユミル「待った」

サシャ「ま、まだ何かっ?」

クリスタ「やめなよユミル!まだ何かやらせるつもりなの!」

ユミル「別に胸見せろとは言わねぇよ。ただ……ちょっと押し付けろ」

サシャ「お、押し付ける……?」

ユミル「対人格闘術の時にでも事故を装ってな。簡単だろ?」

サシャ「い、いやぁ……それもちょっと……」

ユミル「あぁ?なんだよお前、純情気取ってんじゃねぇよ。芋女のくせしてよ」

サシャ「すみません……」

ユミルクズだなぁ

クリスタ「謝ることなんてないよ!サシャは何も悪くないんだから!」

サシャ「!」

クリスタ「とにかくこれでわかったでしょユミル!
     サシャだって女の子なの!ちょっと食いしん坊なだけなんだよ!」

サシャ「ううっ……か、神様ぁ……!」

ユミル「……じゃあ明日のパン、私の分やるよ。それでどうだ?」

サシャ「やります!」

クリスタ「ええ!?」

翌日

サシャ「ちょっとだけ、そう、ちょっとだけ押し付ければ良い……。
    ほんの一瞬、恥ずかしいのをガマンすれば……パンが2倍……フフフフ……」

ミカサ「……サシャ」

サシャ「ほああああっ!?ミ、ミカサ!?いつの間に!」

ミカサ「ユミルに、何をやらされるの?」

サシャ「えっ!いえ、別に……特に何も……」

ミカサ「…………」

サシャ「ほ、本当ですよ?何も言われてませんよ?」

サシャ(嘘をつくのは心苦しいけど、特にミカサには絶対言うなって念押しされてますからね……)

ミカサ「……パンで釣られたの?」

サシャ「ええっ!?ど、どうしてそれを……ハッ!」

ミカサ「…………」

サシャ「あ、あはは……いえ、なんというかその……」

ミカサ「…………」

サシャ「そ、それはそういうことではなくてですね、えっと……」

ミカサ「…………」

サシャ「あ……はは……」

ミカサ「エレンに近付かないで」

サシャ「はい……」




クリスタ「あれ……?サシャが居ないね。ちょっと前までは確かに居たのに」

ユミル「ちっ、何やってんだあの馬鹿。訓練始まっちまうぞ……」

ミカサ「サシャなら来ない」

クリスタ「えっ!ミ、ミカサ?」

ミカサ「あの子は今、腹痛で医務室に居る。対人格闘術の訓練は欠席」

ユミル「なん、だと……?」

怖すぎる…

特に理由の無い腹痛がサシャを襲う!

ユミル(まさかあいつ……)

ミカサ「ユミル……今日は私と組もう」

ユミル(やっぱりだ!あの芋女喋りやがったな……!)

ユミル「い、いや待てミカサ。私じゃちょっと力の差がありすぎて訓練に……」

ミカサ「大丈夫、あなたに実力があることは知ってる。
    必死になれば大きな怪我はせずに済む。たぶん」

ユミル「く、くそっ……クリスタ……」

クリスタ(そ、そんな目で見ても駄目だよユミル……。
     悪いことしようとしたんだから罰は受けなきゃ……ごめんね)

今日はこのくらいにしておきます
明日の夜また更新します

俺のサシャになんてことしやがる…!!




クリスタ(でもどうしよう……私1人余っちゃった。どこかに入れてもらおうかな……)

エレン「!見ろよライナー。クリスタのやつ、あぶれちゃったみたいだぞ」

ライナー「ん?ああ、そのようだな……って、おいエレン。
     お前まさか、クリスタをこっちに引き込むってんじゃないだろうな」

エレン「そりゃ確かにお前とは体格差があり過ぎる気もするが、仕方ないだろ?
    それともお前、クリスタに教官の頭突き食らわせる気かよ?」

ライナー「む……そいつはいかんな」

エレン「決まりだな。おーいクリスタ。余ってんならこっち来いよ、3人でやらねぇか?」

クリスタ「!エレン……う、うん。ありがとう」

クリスタ「よろしくね、2人とも!」

エレン「あぁ。そんじゃ、早速始めるか。
    順番で言えばまずはライナー、お前がならず者だ。クリスタを襲え」

クリスタ「……!」

ライナー「ほ、本当にやるのか?俺がクリスタを……」

エレン「おいおい、クリスタだって兵士だろ?それに体格に恵まれてるわけじゃないんだ。
    お前みたいなデカい奴に襲われた時に対処できるように練習しとくべきじゃないのか?」

ライナー「一理あるが……」

クリスタ「ライナー……エレンの言うとおりだよ。お願い、やって……!」

ライナー「し、仕方ねぇ……死ぬ気で怪我しねぇように努めろよクリスタ!」

クリスタ「うん!」

エレン「よし!行けライナー!」

ライナー「うおおおおおお!」

クリスタ「きゃっ!」

ライナー「!す、すまんクリスタ。大丈夫か?いきなり激しすぎたか?」

クリスタ「う、ううん!大丈夫……ちょっとびっくりしちゃっただけだから……」

ライナー(……!オ、オイ、涙目じゃねぇか……)

クリスタ「だ、大丈夫だから!ほんとに!だから……来て……!」

エレン「そうだぞライナー!訓練にならないだろ!」

ライナー「わ、わかった……うおおお!」

クリスタ「!やあっ!」

ライナー「いてっ」

クリスタ「!ライナー大丈夫?ごめん、痛かった!?」

ライナー「え?あぁいや、別に……」

クリスタ「ほんとごめんね、怪我してない……?」

ライナー「…………」

ライナー(結婚したい)

エレン「おいおい……なんだよ2人とも。それじゃ訓練にならないだろうが」

ライナー「……すまんエレン。俺には無理だ、変わってくれ……」

クリスタ「えっ……や、やっぱり私じゃ実力が……」

ライナー「い、いや違う!そうじゃない、お前は何も悪くないんだクリスタ!
     その、なんと言えば良いのか……とにかくエレン!早くやれよ!」

エレン「?変な奴だな……」

クリスタ「え、えっと……じゃあエレン。続き、する?」

エレン「そうだな。言っとくが俺は手加減が下手だからな。
    体格に差があるからって抜くつもりはないぞ?お互いのためにならないからな」

クリスタ「わ、私も一生懸命やるよ!」

エレン「じゃあ、まずは俺がならず者をやる。行くぞ!」

クリスタ「う、うん!」

エレン「おらぁ!」

クリスタ「えい!」

エレン「!なんだやるじゃねぇか!じゃあこれならどうだ!」




ミカサ「…………」

ユミル「ぜえっ、ぜえっ、ぜえっ……。な、なんだよミカサ、余所見してよ……」

ミカサ「……別に」

ユミル「わかってるよ……エレンが気になるんだろ……?」

ミカサ「!」

ユミル「へっ……だったら、あいつらのとこに行こうぜ……。
    私もあいつらからクリスタを引き取りたいからさ……」

ミカサ「……良い。まだあなたとの訓練が終わってない」

ミカサ「さぁ、続けよう」

ユミル「こ、この野郎……」

ミカサ「早く。今度はあなたが私を襲う番」

ユミル「く……くっそぉおお!おらあああくたばれええええ!!」

ミカサ「ふ!」

ユミル「がはっ……!…………」

ミカサ「……思ったより時間がかかった。早くエレンのところに……。っ!?」




クリスタ「いたたた……」

エレン「くそっ。なんだ、今……?躓いたのか?まさかコケるとは……」

クリスタ「大丈夫?エレ……ン!?」

エレン「!うおっ!?す、すまんクリスタ!悪い!」

クリスタ「っ〜〜〜!う、ううん!わ、わた、私の方こそ、ごめん!ごめんなさいっ!」

ライナー(お、俺は今何を目撃したんだ……?俺の目か頭がおかしくなったんじゃなけりゃ……。
     まるでエレンがクリスタを押し倒したみてぇだったぞ今のは……!
     クリスタに覆いかぶさるようにしてエレンが倒れこみ、しかも顔の距離が……!)

エレン「その……け、怪我はねぇか?」

クリスタ「あ、う、うん!平気、大丈夫!そ、それよりエレンの方こそ、大丈夫?」

エレン「怪我するなら俺なんかよりクリスタだろ。だって俺の下敷きに……あっ……」

クリスタ「っ……!」

エレン「いや、えーっと……。け、怪我してねぇなら良いんだ。はは……」

クリスタ「う、うん……」

ライナー(くそっ……事故とは言え羨ましい!こんなことなら変わるんじゃなかった!)

ミカサ「……クリスタ」

天使ですね

(結婚しよ)

クリスタ「!ミカ……ひっ!?」

ミカサ「…………」

クリスタ「ご……ごめんなさいっ!違うの今のは!べ、別にそういうのじゃなくて!
     事故でたまたまああなっちゃっただけなの!本当だよ!」

ミカサ「大丈夫……わかってるから」

クリスタ「ほ、ほんと……?」

ミカサ「今、向こうでユミルが気絶してる。
    だから早く行って……私の気が変わらないうちに」

クリスタ「……!は、はい!」

クリスタたんハァハァ

ミカサ「……エレン、大丈夫?」

エレン「え?あ、あぁ。別に怪我はねぇよ」

ミカサ「…………」

エレン「しかし……いや参った。
気付けばあんな目の前にクリスタの顔があるんだもんよ……」

ミカサ「っ!エレン……顔が赤くなってる」

エレン「えっ?ば、馬鹿、見るんじゃねぇよ」

ミカサ「…………」

ミカサ「……ライナー」

ライナー「!?な、なんだ……?」

ミカサ「あなた、どうしてエレンにクリスタの相手を譲ったの?
    一度は相手をしたんだから、ちゃんと最後まで相手しなくちゃいけないでしょ?」

ライナー「お、おう……」

ミカサ「それから、どうして目の前で事故が起こったのを黙って見てたの?
    一番近くに居たのはあなたでしょ?じゃあ、止めなくちゃダメでしょ?」

ライナー「す……すまん……」

ミカサ「ライナー……次は私と組もう」

さよなライナー

ライナー・・・・

エレン「……行っちまいやがった。くそっ、まさか今度は俺が炙れることになるとは……」

アニ「本当に保護者気取りなんだね、ミカサは」

エレン「アニ!なんだよ、どういう意味だ?」

アニ「別に……。それより、どうだった?クリスタを押し倒した感想は」

エレン「見てたのかよ!っつーか、押し倒したわけじゃないっての!
    おいおい、まさか他の連中にも見られてやしないだろうな……。
    あんなネタでからかわれるなんてゴメンだぞ……」

アニ「……嫌なの?」

エレン「は?」

アニ「クリスタみたいな奴と噂になるんなら、そう悪くないんじゃないかと思ってね」

エレン「あ、あのなぁ……。それよりさ、お前今1人か?」

アニ「そりゃあ、まぁね」

エレン「だったらオレと組んでくれよ!ライナーがミカサに持ってかれて炙れちゃったが、
    それでお前とやれるんならラッキーってもんだ。な、良いだろ?」

アニ「……そこまで言うんなら相手してやっても良いけど」

エレン「よしっ、ありがとな!そんじゃ早速やるぞ!」

アニ「……ついでにさ。新しい技、教えてやろうか?」

新しい技…69か!

エレン「!本当か!?ああ、ぜひ頼む!」

アニ「わかった……それじゃ、襲ってきな」

エレン「おう!行くぞ!うおおおお!」

アニ「…………」

エレン「もがっ……!?」

エレン(ま、待て、この技って……)

エレン「ぐあっ!いててて……お、おいアニ!これって最初に教えてくれた技じゃねぇか!」

アニ「新しい技はここからだよ」

続き待機




ライナー「お、お手柔らかに頼むぞミカサ……」

ミカサ「悪いけど手加減は……できない」

ライナー「おふっ!?」

ミカサ(サシャ、ユミル、クリスタ……。
    昨日あの話をしていた中心人物は、今はここには居ない。
    反対してたクリスタがあんなことになったのは予想外だったけど。
    でもこれで、安全のはず。もうエレンを誘惑しようとするような女は、ここには……。っ!)

ライナー「うぐっ……ミ、ミカサ、絞まってる、絞まってる……」

ミカサ(何……?あれは、アニ?何を、してるの……!?)

 ざわ……ざわ……

ベルトルト「な、何をしてるんだ、アニ、エレン……」

マルコ「あわわわ……そ、そういうのは、夜に2人きりの時に……」

ジャン「真昼間から、しかも訓練中に盛ってんのか……?
    それとも頭がイカれちまったのか……!?」

コニー「なぁオイ!アレって、アレだよな!セック……」

キース「何をしている貴様ら……。訓練に励め」

ジャン「し、しかし教官!あそこの2人が……!」

キース「押さえ込み技がどうかしたか?珍しい技を見たので訓練に集中できないか?」

素晴らしいと思います

ジャン「お、押さえ込み技……?」

キース「あれはふざけているわけではない。れっきとした技だ。
    ならず者を制圧するためのな。もっとも、訓練で使う者など見たことはないが……。
    とにかくそういうわけだ。罰されたくなければ訓練に戻れ」

マルコ「は、はい!」

ベルトルト(あんな技が存在していたのか……)

コニー(なんだよ……じゃあ俺が昔見たアレは違ったのか。
    父ちゃんと母ちゃんは技の練習をしてたのか……)

ジャン(しかしなんでいきなりあんな技を。
    別にアニとエレンがどうなろうが知ったことじゃねぇが……)

ライナーが危ない!

オアエリ

エレン「ちょっ、な、なにす……おい!ど、どけよアニ……!」

アニ「どかせてみなよ。そういう技なんだから」

エレン「く、くそっ……!」

エレン(なんだよこの技!聞いたことねぇぞ!つーか、ヤバイだろこれ!色々と!
    抱き付かれてるみたいじゃねぇか!は、早く脱出しねえと、ヤ、ヤバい……!)

エレン「っ、ぐっ……く、はぁ……!」

アニ「……っ……ん、ふっ……」

エレン「!?オ、オイ!耳元で息吹きかけんなよ!力が抜けちゃうだろうが!」

アニ「息くらい漏れるよ。こっちだって本気で押さえ込んでるんだから」

いいぞ〜これ

アニ「大体、ただでさえ体格差が……」

エレン「わ、わかった、もう良いって!新技はわかったから、もう離してくれ!
    て、ていうか、あ……当たってんだよ、色々と……!」

アニ「……あ」

エレン「『あ』……!?」

アニ「当ててんのよ」

エレン「は!?お、お前何言って……!」

ミカサ「アニ」

アニ「!……遅かったね、ミカサ。もっと早く来るもんだと思ってたよ」

「当ててんのよ」


あの漫画がラブコメ路線で行っていればどうなってたんだろうか……

ライナー大丈夫かな?(棒)

ミカサ「しばらく……放心してた。
   何が起きているのか、自分が今何を見ているのか、理解できなかった」

アニ「……まあ良い。じゃ、私は行くよ」

エレン「!や、やった!やっと解放された……。危なかった、もうちょっとで……」

ミカサ「もうちょっとで、何?」

エレン「えっ!?あ、いや別に……」

アニ「エレン。今回は邪魔が入ったけど今度は……
   頭と足の位置が逆になるやつを教えてやろうか?」

エレン「!?あ、頭と足が逆って、お前……!」

ミカサ「駄目」

アニ「ほんの冗談さ」

ミカサ「アニ、次は私と……」

アニ「あとは2人でやってな。さっきの技の練習の続きでもすれば良いよ」

ミカサ「っ!」

エレン「い、いや俺はもう……」

ミカサ「しよう、エレン」

エレン「え?マジで……?て、ていうかお前、ライナーはどうしたんだよ!」

ミカサ「気絶してる。気付いたら落ちてた」

アニ「はあ……ライナーは私が医務室まで連れて行くよ。サボれる良い口実だしね」

ミカサ「……ありがとう、アニ」

アニ「別に。じゃあね」

ミカサ「そ……それじゃあ、エレン。練習しよう。さっきの、押さえ込み技の練習」

エレン「お、おう。じゃあ、どっちが……」

ミカサ「私が下が良い」

エレン「えっ、俺が押さえんのか?」

ミカサ「……その……まだやり方がよく分からないので、エレンが押さえる役をした方が……」

エレン「あぁそうか……そうだな。じゃあ横になれよ、ミカサ」

ミカサ「!う、うん」

エレン「……えっと、確かこんな感じで……」

ミカサ「っ……!」

エレン「どうだ、ミカサ……?しっかり固まってるか?」

ミカサ「う、うん……大丈夫。ちゃんと、エレンとくっ付いてる」

エレン「よし、そんじゃ俺がこのまま押さえてるから、脱出してみろよ」

ミカサ「うん……わかった。……ふっ!」

エレン「ぐああああああっ!?」

ミカサ「えっ?」

ヒュンッ

ミカサ「エ、エレン!大丈夫!?」

エレン「あ、あぁ……。だが、まさか吹き飛ばされるとはよ……恐れ入ったぜ……」

ミカサ「……ごめんなさい……。本気で力を入れるべきじゃなかった……」

エレン「何言ってんだよ。本気じゃないと訓練にならねぇだろ?良いんだよそれで!」

ミカサ「エレン……」

エレン「だけどまぁ……あれだな……。
    やっぱ押さえるのはお前がやった方が良いかもしれん」

ミカサ「わかった……エレンがそう言うならそうしよう」

エレン「やり方はもうわかるよな?」

ミカサ「う、うん」

エレン「じゃあ横になって、と……。よし、良いぞ。押さえてくれ」

ミカサ「えっと、う、腕はこうで、脚は……こ、こう?」

エレン「ん……?ちゃんと固まってるか?もっとくっ付いた方が良いんじゃねぇか?」

ミカサ「っ!こ……これで、どう?」

エレン「あぁ、良い感じだ。それじゃ、脱出するぞ。お前もしっかり力入れろよ?」

ミカサ「……わかった」

エレン「よし……ふん!……あ、あれ?」

ミカサ「?エレン……?」

エレン「ふっ!ふん……!ぐっ、うおおっ……!ぬっ……ぐぎぎっ……!」

エレン(ぴ……ぴくりともしねぇ……!)

エレン「ぬぐっ……く、ふっ……!うぐぐっ……!」

ミカサ「エレン……私と離れたくないという気持ちは、わからなくはない。
    でも、それでは訓練にならない。あなたのためにもならない。
    私なら吹き飛ばされても受身を取れるので……だから、思い切りやってくれて構わない」

エレン(う、うるせぇよ!やってるっての!
    っつーか、この状態から人間吹き飛ばすとかあり得ねぇだろ!)

エレン「うぐっ、ぎっ……!うおおっ……!」

ミカサ「…………」

エレン「ぐぬぬぬっ……っ……く、はあ、はあ、はあ……。ミ……ミカサ……」

ミカサ「何?」

エレン「ちょ、ちょっと、タンマ……」

訓練後

エレン「はぁ……はぁ……はぁ……」

ミカサ「…………」

エレン(け、結局、訓練時間中、最後まで脱出できなかった……。
    つーか、マジで1mmも動けなかった……。
    鉄枷か何かで拘束されてるみたいだったぞ……)

ミカサ「……今日はきっと、疲れていたから何も出来なかっただけ。だから気にしないで」

エレン「あ、あぁ……そう、かもな……」

ミカサ「それより、その……どう、だった?」

エレン「どうって、何が……?」

ミカサ「私と、み、密着して……。か、体があんなに密着するなんて、
    今までほとんど、なかったから……」

エレン「あぁ……。言われてみればそうだよな」

ミカサ「わ、私は、その……ドキドキした。エレンと密着して……」

エレン「俺はずっとドキドキしっ放しだったが……。まだ動悸が治まってねぇよ……」

袈裟固めのがエロいと思う

ミカサ「っ!わ、私も……今、ドキドキしてる」

エレン「?そうなのか……?」

ミカサ「う、うん」

エレン「っていうかさ。やっぱすげぇな、ミカサ」

ミカサ「な、何が?」

エレン「いや、体だよ。なんとなくそんな気はしてたが、あれだけくっ付いて初めて知ったよ」

ミカサ「……!わ、私の体、そんなに……?」

エレン「あぁ。もうガッチガチ。筋肉すげぇなお前」

ミカサ「…………」

まるで板チョコのように見事な腹筋割れしてるから……

エレン「なんつーか、マジで戦士の体だったよ。すっげぇ羨ましい」

ミカサ「アニは?」

エレン「は?」

ミカサ「アニの体はどうだったの?」

エレン「や、やめろよ……思い出させんなっての」

ミカサ「アニはどうだったの?」

エレン「なんだよ?なんでそんな……」

ミカサ「良いから答えて」

エレン「わ、わかったよ!だからそんな迫って来るなっての」

エレン「アニはその……やっぱ結構小柄ってのが改めてわかって……。
    あと、筋肉も付いてるんだろうが意外と柔らかかったっつーか……。
    も、もう良いだろこの話はよ。恥ずかしいだろうが」

ミカサ「……クリスタは?」

エレン「だからクリスタは触ってねぇよ!
    多分柔らかいとは思うが……一番女子っぽい感じするし……」

ミカサ「…………」

エレン「…………」

ミカサ「……エレン」

エレン「な、なんだよ?」

ミカサ「次の対人格闘術も、私と組もう」

いいぞ、もっとだ!もっとヤれ!!




医務室

サシャ「あれ……ジャン、あなたもですか」

ジャン「ちくしょう、ちくしょう……。なんだよアレ、ミカサとエレンが……。
    ぐっ……頭痛と吐き気が……くそっ……!」

ユミル「ジャンの奴よっぽどヤバイ光景を見せられたらしいな……。っつ、いてて……」

クリスタ「ま、まだ起きちゃ駄目だよ。あちこち打ってるんだから……」

ユミル「あの怪力女……マジで手加減しやがらなかった……」

クリスタマジ天使

サシャ「た、大変でしたね……」

ユミル「なに他人事みてぇに言ってんだよ……大体お前がミカサの奴に喋らなけりゃ……」

クリスタ「もう!サシャにあんなことさせようとしたユミルが悪いんでしょ!」

サシャ「か、神様ぁ……!」

ユミル「くそっ……」

ジャン「ん……?そう言やアルミンの奴はどこ行っちまったんだ?
    あいつも、俺より先に医務室に行ってたような気がするんだが……」

ライナー「……アルミンは別の部屋で特別に治療を受けてる。
     どうやら胃に穴が開いたらしくてな……」

ジャン「マジかよ」




 おしまい

クリスタは天使だからな
筋肉なんかついてないと信じてる

>>82
兵士としてどうなんだそれ……


追いついたと思ったら終わった

付き合ってくれた人ありがとう、お疲れ様でした。
アニの技のイメージは縦四方固めに近い感じで。

あとクリスタは天使じゃなくて女神

おいおい、もう終わりかよー

もう少しがんばってくれ

もう少しエレン争奪戦してくれー

キャラの関係性が原作っぽくていいな

まだまだ続けられるよね?

シチューの話がしたいようなので貼っておきますね

「彼氏の実家に行ったらご飯にシチューをかけて食べてた。正直、将来うまくやっていけるかどうか不安になった。
一瞬、結婚できないとも思った」と語るのは、都内の商社勤務のOL智子さん(26歳)。
彼女は当編集部の記者の知人女性で、同僚の男性と今年のクリスマスに挙式の予定。
 
・ご飯にシチューをかけて食べはじめた
そんな彼女が先日、彼氏の実家に3度目の訪問をしたという。今回は、はじめて彼氏の実家に宿泊。
夕食を彼氏の母親が作ったらしいのだが、そこでとんでもない出来事があったとのこと。
彼氏、その父親と母親、そして彼氏の弟全員が、ご飯にシチューをかけて食べはじめたというのだ。

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