P「情熱」 (137)

初めて投稿します。
このSSはパッションユーザー向けSSです。
他の属性のキャラも出てきますが、メイン登場はありません。
また、このキャラのこれじゃない感やしゃべり方違うというのはご指摘下されば修正いたします。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402418783

「はぁあ?……最近ため息多いな…」

俺はごくごく普通のサラリーマンで先月に転勤を言い渡され新天地で頑張ろうとしていたのだが。
前の勤務地ではやりがいもそこそこに自分なりに一生懸命やっていた、しかし…今の勤務地は全てがマニュアル化されており、何かを変えようとしたり自分から動こうとすることを極端に嫌がるのだ。したいことをできない俺は、若干おセンチモードになっている。

「お疲れ様でした…」
今日もルーティンワークに似た仕事(かなりの肉体労働だけど)をこなして何事もなく帰宅して、テレビ見る。
最近はずっとこんな毎日ですよ。
んで。たまたまテレビで今流行りのアイドルが出てた。天海春香、押しも押されぬ超トップアイドルだ。
そんなにアイドルに興味ないけど、何か目に留まった。

春香「Go my way♪」
「しかし、ほんま楽しそうに歌うなこの子。しかも何かキラキラしてるし。…なんかエエな、こういうの羨ましいな。」

了解です。
モバマスの設定です、説明足りずで申し訳ない。

度々すいません。基本的のモバPは関西弁になってます、書きやすかったので。

多分辛いこととかしんどいこととかあっても頑張ってんねやろなぁ。
前は周りの人が自分のことを支えてくれてて、俺も周りの人の為ならと死に物狂いで頑張ってた。と思う。
けど今は…あかん、自分が嫌になってくる明日休みやけどはよ寝よ。

「休みやけど、することないなぁ…」
「積みゲーも消化し終わったし、昼飯探しがてらこの辺ブラブラしよかな」
アリガトゴザッシター
「あんまうまくなかったな、高いし。」
「ガ○ガ○君でも買って食うてから、帰るか」
「あ?あ、暑いからすぐ溶けるし!ベンチ座って食べよ…タバコもあるしな!」
ヨイショ
「ふぅ…つか俺一人言おおいな。」
「フゥ?……」

?「あの…大丈夫ですか?」
「はぁあ…もう嫌になってきたなぁ…」
?「あの…」
「フゥ……まぁいざとなったら…」
?「あの!」
「ふぁ!?おれ?なんでしょか?」
?「い、いえ!あの…そんなに思い詰めないほうがいいですよ」
「ん?」
?「大きなお世話かもしれませんけど!悲しむ人がきっといますよ!」
「んんん?もしかして、盛大な勘違いをしてません?俺別に貴方が思ってるような行動しませんよ?」

?「ええ!?だって死んだ魚みたいな目してましたよ?」
「マジで?元からやと思うけど…」
「まぁでも心配してくれてどうも、でもほらガ○リ○君もあるし大丈夫!」
「ってあああ!!!」
?「ど、どうしたんですか!?」
「が、が、ガ○ガ○君が落ちてる……うぅ……」
?「すみません!多分私がさっき驚かしたときに……」
「そうか……まぁしゃーないよな!……うぅ……」
?「あの、もしよかったらお詫びにアイスご馳走しましょ……」
「マジで!?アザーっす!やったぜ!」

アリガトゴザッシター
「いやぁ、やっぱハー○ン○ッツのバニラ旨いなぁ♪」
?「何かランクアップしてません?」
「そう?」
?「そうですよ!?だって○ッツですよ?○ッツ!」
「美味しいから気にしない気にしない♪それにアイスだし?」
?「ぐっ……狡いですよ!」
?「まぁいいです!でも良かった全然大丈夫そうですね!」
「悪いね、心配してもらった挙句、アイスまで、ん?てか君さ…」
「アイドルの天海春香さん?」

春香「えへへ…実は…そうなんですよ♪」
「あ、やっぱそうなんや!やっぱりリボンやね。」
春香「どういうことですか?」
「いや、何でもないよ?そっか…本物か…すげぇな…。」
春香「特にすごくないですよ?」
「いや本物はやっぱりキレイやな、と思いまして。」

春香「エヘヘ///、キレイってあまり言われないんでけっこう照れますね///」
「そうなん?ま、トップアイドルの素顔を見ても可愛くもキレイにも思えるんは天海さんくらいやない?あんま他は知らんけど」
春香「私よく普通っぽいって言われるので…」
「まぁでもそれだけ親近感あるてことやない?やっぱトップアイドルになったら近より難いイメージあると思うし」

春香「嬉しいですね!それが私の理想のアイドル像なんですから!」
「ほなバッチリやな、おれも○ッツ分くらいは応援するで!」
春香「ショボくないですか!?」
「アホ!○ッツは高級品やぞ!」
春香「買わせたん誰ですか!ったくもう掴めない人ですね…でも…」
「ん?」
春香「何だか私を育ててくれた人にちょっぴり似てますね♪」
「俺、24でお父さんか…」
春香「そうじゃなくて!アイドルとして育ててくれたプロデューサーさんに」
「この短期間でおれのその立場はプロデューサーに失礼やない?」

春香「うーん…でもけっこう似てますよ♪雰囲気はプロデューサーさんは優しい雰囲気してますけど、特に…目が似てますよ?目が!」
「おう、さりげなく優しくなさそうな雰囲気と言いやがって…死んだ魚みたいな?」
春香「違ーう!今はとっても情熱的な目をしてますよ!」
「…そ、そうか?あんまり誉められたかとないけどな。おれがそんな目してるんは天海さんのおかげやない?天海春香さんはそういうアイドルやと思うよ」
春香「エヘヘ///そういうところもそっくりですよ♪」

春香「でも、見た目は少し怖そうかな?って思っちゃいましたね。だからすごく声かけるの緊張しちゃいました」
「あぁ…それは凄い言われるね近寄り難いとかね」
春香「そうですね、左耳にピアスもしてますしね…しかも3つも 」
「ん?これはまぁ……しゃーないよね」
春香「話してみたら、そんなこと無かったんでちょっぴり安心しました♪」
春香「でもやっぱり気になりますね、さっきの表情ほんとに暗かったですし」
「あぁ、まぁ仕事で悩んでるんはたしかやけど、てか昨日天海さんをテレビで見て今日会うとか凄いな」

春香「昨日のテレビ観てくれたんですか!?」
「たまたまね、でも天海さんがキラキラしてるの見てたら自分が若干おセンチになっちゃってね」
春香「どうして、ですか?」
「辛いこととかしんどいこととかあってもこんなか弱い女の子は頑張ってんのなとか俺はさとか色々…こう見えてちっちゃいんですよ?私」
春香「へぇ…でも私もみんなが一緒の方向に頑張っているから頑張れるんだと思います!」
「…」

春香「プロデューサーさんも765プロのアイドルもみんな私を支えてくれてるから、私もみんなの期待に応えようと頑張れるんです!」
春香「みんなの為ならって頑張れちゃう!って時無いですか?私はそのお陰で頑張れてるんだなって思いますよ!」
「…っ!ほう、流石はトップアイドルやね、何かやっぱすげぇわ…頑張れる場所か…探してみよかね…」
春香「いいんじゃないですか?思い切って頑張れる場所を探してみるのも!何だったら765プロどうですか!?」

「765プロはもうみんなトップアイドルやん、それに全員をトップアイドルにした伝説級のプロデューサーと同じ職場はね…」
春香「嫌ですか?いい人ですよ、プロデューサーさん」
「嫌とかやなくて、張り合いがないやん?目標みたいなもんがないと中々に身が入らない性分でしてね?」
春香「ライバルみたいな感じですか?」
「まぁ、そんな感じかな。そういや今やトップアイドルの天海さんとしては目標みたいなもうないんとちゃうのん?」

春香「確かにトップアイドルの夢は叶いましたけど、まだまだ魅力的なアイドルはたくさんいますからね!」
春香「そういう子達の目標になれたらなって今はそう思います!それにフェスとかだと負けちゃうこともあるんですよ?」
「そっか、上に行けばまた目標とかできるんやろね。行けるかわからへんけど。」
春香「でも、貴方ならきっと素敵なプロデューサーさんになれると思いますよ?」
「そう?…うーんじゃやめとく!」
春香「何で!?」

「だって芸能界やろ?いっぱいめんどくさそうな人めっちゃおりそうやん?無理無理♪俺謝るの苦手やし?♪」
春香「そうですか、何か残念です…」
?「おや?あそこにいるのは765さんとこの天海春香さんだね。そして、あの青年…ティンときた…」
春香「何か言いました?すごく怖い顔でしたけど…」
「いや、○ッツうめぇなって言っただけよ?てかこんなとこで油売ってていいの?」
春香「…あああ!!!そうでした!!急がないと!!」

「ヤバいやん。間に合いそう?」
春香「うーん…この辺じゃ、タクシー厳しそうだし…どうしよう…」
「ふーん…なら車だしたるわ、ちょい待っといて。」
春香「いいんですか!?」
「家近所やし、別にええよ。○ッツもらったしね♪」
…ブーン
「ここでええの?」
春香「はい!助かりました!何とか撮影間に合いそうです!」
「ほんなら良かった、んじゃ頑張ってね?」
?「おーい、春香?」
春香「プロデューサーさん!」

765P「お、おい春香その男性は……も、もしかしてお前の!?」
春香「ち、違いますって!通勤途中にたまたま送っていただいただけですので!」
765P「なんだそうか…春香がご迷惑おかけして申し訳ありません」
「ども、いえいえ…でももうちょい春香さんの安全考えた方がいいかもしれないっすね」イライラ
「あなたプロデューサーさんなんやろ?知らない男性の車にホイホイ乗らない方がいいんやな… 春香「大丈夫です!貴方は大丈夫そうでしたので!」
「は?」

765P「そっかなら大丈夫だな」
「何か色々おかしくないです?」
765P「僕は春香のこと信用してますので、そういう輩には付いていかないですよ?」
「いや、でもさ…」
765P「それに…私から見ても貴方は信用できそうですよ!」
「大丈夫ですか?その危機感の無さ…」
765P「もちろん最初は何だあのチャラい男は!!っと思いましたが…」
「あんたといい、天海さんといい色々言ってくれるな!?」
765P「でも開口一番に僕のアイドルの心配してくれる人を信用しないなんて、ありえませんよ!」

「口からは嘘も吐けるんですよ?」
765P「確かに。でも貴方は恐らく私に対しての怒りを露にしていた。自分のアイドルを大事にしていないのか!?くらいにはね?」
「……」
765P「出会ってすぐの女の子に対してこれだけ素直に怒りを露にできる人を信用しない方が失礼ですよ?」
「…ただ短気なだけですよ、あぁ何か怒りが冷めましたよ」
春香「あ!やっぱり怒ってたんだ!何か有難いですね!」
「うっさい、ガソリン代請求するぞ。

765P「さぁ、そろそろ撮影の時間だぞ、春香」
春香「わかりました!天海春香、頑張ってきます!」
765P「頼んだぞ!」
春香「あ、それとありがとうございました!またいつかどこかでお会いしましょうね?」
「俺はテレビつけたら天海さんに会えるよ、頑張ってねー」
765P「ふぅ、にしても色々とありがとうございました。」
「いやいいですよ別に、伝説のプロデューサーさんにお会いできて光栄ですよ。んじゃ私はそろそろ…」

765P「お引き留めして申し訳ない。」
「にしても、腰が低いですね。俺なんてただのパンピーですよ?」
765P「はは、そうですかね?でも、春香の恩人ですから!」
765P「ではまたお会いしましょう!」
「ん?また?プロデューサーさんとは会えないかもですよ?」
765P「なんとなくですが、あなたとは遠くない将来また会える気がします。それもごく必然的にね!」
「占い師か何かですか?貴方は…」
765P「はは、人を見る目には自信ありますからね!それにあなたはとても…いい眼をしていますよ」

?「ふふ、見てましたよ!一部始終を!なかなかの人材を見つけましたよ!社長に報告しなきゃ!」
…ブーン
「はぁ…何か色々あって疲れたな。」
「いい眼か。2回もおんなじこと言われるとはな、視力悪いんやけどな。」
「さて、明日から仕事やし、飯食ってさっさと寝るか」

…とある事務所
?「社長、社長!今日ですね素晴らしい人材見つけてきましたよ!」
社長「千川君!君もかね?」
ちひろ「ええ?もってことは社長も見つけたんですか!?」

社長「ああ!ちょうど私がお昼のおやつを買いに行った時に公園で見つけたのだよ!」
ちひろ「私が働いてるときになにしてるんですか!?」
社長「いやぁすまないね!その彼は765の天海春香君と一緒にいてね!」
ちひろ「ええ!?私はここの近くの撮影所で天海春香ちゃんとそのプロデューサーさんが一緒にいた方を見つけたんですよ!?」
社長「なんと!もしやその彼は左耳にピアスが付いてなかったかね?」
ちひろ「ええ、3つもつけていたのでよく覚えています!」

ちひろ「ええ、決して威張れることではないですけど…」
社長「善は急げだ。今週中になんとしても彼を見つけなければ!」
ちひろ「はい!」

次の日、夜

「はぁ、今日も疲れたなぁ。あ、ヤベ!このDVD返却今日までやないかい!急いで返しにいこ!」
テクテク
「疲れてんのに、歩いて駅までくるんやなかった…」ドン!!!
?「キャッ!」
「ひでぶっ!」

?「だ、大丈夫ですか!?」
「あぁ、死んだ。このままおれは死ぬんだ…」
?「そそそ、そんな!ど、どうしよう!」
「嘘に決まってるやろ、大丈夫や」
?「本当ですか!?良かったぁ…あ、あのすみません!私急いでるので!」
「へいへい、んじゃねーってこれ落としてるし。おーいこれ…って車が!」
プップー!!!
?「キャーーーーーッ」
キーーーーッ!!!ガシャン!!!
「青信号とはいえ危ないってーの。はいこれポーチ。急いでるんしょ。」
?「あ、あのでも車が…」

「ええんちゃう?青信号で渡ってて右折車が勝手に事故っただけやし。っと悪い、首根っこつかんだままやった。」
?「で、でも中の人大丈夫でしょうか?」
ガチャ…オイ!!!
?「ヒィ!?」
DQN男「てめぇ!どうすんだよ、これ!あん!?」
「げっめんどくさそう…んじゃおれはこれで」
?「え!?あ、あのごめんなさい!」
DQN男「謝ってすむわけねえだろ!?あーあ、お前なんか轢いてりゃただ逃げりゃ良かったのにさ!あん!?」
ブチッ!!!

?「本当にすみません…」…ポロポロ
「はい、ちょっとすみませんね。」
DQN男「誰だてめぇ!?」
「いやぁ、事故見てたんですけどぉ?この人青信号で渡ってましたよぉ?だから、あなたが勝手に糞みたいに下手な運転で勝手に馬鹿みたいに事故っただけですよねぇ?」
DQN男「てめぇ!チョームカつくしゃべり方するじゃん!ああん!?誰が下手な運転だって!?」グィ
「胸ぐらか…うーん…まだ足りないかな…」
DQN男「なんつった!?ああん!?誰が下手な運転かって聞いてんだ!コラ!!」

「俺の目の前にいる息がチョー臭いアホ丸出しのあなたのことですよぉ???」
DQN男「てめえ…ざけんなよ!!」
ドカ!バギ!ドゴォ!
DQN男「あんま調子乗んなよ、チョー弱いくせしてよ?ハハハ!」
?「あ、あ!ごめんなさい!この人は関係ないのでもうやめてください!何でもしますから!!」ポロポロ
「おいおい、こんなゴミに何でもしちゃあかんぜよ?」
?「え?」
「ええっと…顔面パンチ2発と腹に蹴り1発か…であと、この子の精神的なダメージで合計20発かな、もうええかな?」

DQN男「おい、なに訳のわかんねぇこと言ってんだよ!ああ!?」
「楽しかった?無抵抗な人間殴って楽しかったかな?」
DQN男「はぁ!?」
「俺が何も抵抗しなかったのはね、理由が欲しかったのよね。自分を正当化する理由がさ。」
DQN男「訳のわかんねぇこと言ってんじゃねぇよ!!!」シュッ!!!
バシ!!!
DQN男「なっ!」
「あかんよ、そういうルール違反は。次は俺の番やから。さてと…ほないくで?」

DQN男「おい、なに訳のわかんねぇこと言ってんだよ!ああ!?」
「楽しかった?無抵抗な人間殴って楽しかったかな?」
DQN男「はぁ!?」
「俺が何も抵抗しなかったのはね、理由が欲しかったのよね。自分を正当化する理由がさ。」
DQN男「訳のわかんねぇこと言ってんじゃねぇよ!!!」シュッ!!!
バシ!!!
DQN男「なっ!」
「あかんよ、そういうルール違反は。次は俺の番やから。さてと…ほないくで?」

ボッコボコ!!!
DQN男「ぐぇ…」
「あのさ、まだあと6発残ってるんやけど?」
DQN男「も、もう勘弁して…何でもしますから!」
「何でも?じゃあさ、あと6発殴らせてよ♪」
DQN男「ひ、ヒィ!?イカれてる!イカれてるよ!!???死ぬ!死んじゃう!!」
「殺しても逃げればええんやんな?それにあんたの死体を車の運転席に乗しときゃ事故死になるかもしんないし♪」
?「うぅ…」ポロポロ

「はぁ…まぁええわ、さっさとおれの視界から消えろ」
DQN男「は、はいぃぃ!!」
「チッ」イライラ
「あのさ、ちょっとポーチの中確認してくへん?壊れてるんとかあるかもしれへんし」
?「は、はい…えっと…」
「おい、忘れ物やで…」
DQN男「へ?」
ボキイ!!!ギャーーーーー!!!!!
?「だ、大丈夫でした…」
「そうか、ほんなら良かった。んで急いでたんちゃうのん?」
?「あ、はいそうでした…でも…あ、足が震えて…」

「そらそうやろな…怖かったやろ」
?「はい…あれ?…あはは腰も抜けちゃいましたぁ…もう年かな…」
「いやあんたまだ若いでしょ」
?「キャハ★☆アセアセそうでした!ナナは17歳ですよ!」
「ナナ?ああ!あんたってあれか!?あの」
菜々「はい!そうですよ!」
「安部菜々37さい!?」
菜々「17歳ですよ!!!」
「へぇ、最近なんかスーパーアイドルによく会うな…手かしたるから、ほれ立てるか」
菜々「あ、はい」ギュッ
「よっと…しかしまぁ災難やったな」


菜々「そ、そうですね。ウサミン星に逃げたくなりました…あ、手に血がついてる…ハンカチで拭きますね♪」
「わざわざすまんの。ウサミン星て電車で1時間の?」
菜々「そうですよ!ええ、そうですよ!?」
?「ななぁー!!菜々ぁー!!」
菜々「あ、Pさん!」
CuP「あ!っじゃないよ!全然こないから心配したよぉ…」
「……!!」
「んじゃ!俺急いでるから!」グィ
菜々「キャッ」
「アウチ!」ドサ
「しまった…手貸したままやった…」
CuP「ちょっと!目の前でなにイチャイチャしてるの菜々!?」

CuP「手を繋いで抱き合って倒れるなんて!」
菜々「ちょ、ちょっとちがうんですよ!////」
CuP「で、誰なの君は…って君は!?」
「はぁ…できれば会いたくなかったし」
事情説明…カクカクシカジカ
CuP「なるほどね、いやぁ久しぶりに会ってそうそうだけどごめんね、迷惑かけちゃって」
「別に迷惑はしてへんよ、俺も良いストレス解消になったし」
CuP「はは、変わらないねキミは!」
菜々「あのー、Pさんとお知り合いなんですか?」
「まぁな、大学時代の知り合い…」

すみません、寝ます。
書き溜めがまだあるんで明日にまた投稿します。

忠告ありがとうございます。気をつけます。

CuP「何?知り合い??大親友じゃないかぁー?」ベタベタ

「あぁウザイ!離れろ!!」

菜々「あ、あぁ…そういう関係だったんですね…」

「ちゃう!全然ちゃう!!凄絶に勘違いするんやない!!」

CuP「大学時代はあんなことやこんなことを…」

「ってゴルァ!?助長すんな!」

「つか安部さん急いでんちゃうん?」

菜々「そうでした!?ラジオの収録が!?」

CuP「おっと!そうだったね!じゃあこっちにいるんだったら連絡くらいしてよね!んじゃね♪」

「…ったく…」

「…一応念のためやからな…ハンカチも返さないと…」

テクテク

「…」

CuP「ふふ、やっぱりいたね♪」

「その行動の見透かされ方が腹立つ…」

CuP「どうせさっきの輩が仕返しにこないか見張ってるんでしょ?」

「お前に任せてもええけど、俺の責任やしな…」

CuP「相変わらずだね…その自分ルール。」

「ほっとけい!ほれ、缶コーヒー」

CuP「お、ありがと☆てかやっぱ僕がくるのも分かってたんだ?」

「お前ほど周りに気を使うやつがおるか、安部さんがこんな状況なら尚更な。」

CuP「嬉しいこと言ってくれるね♪」

「しかし、お前がプロデューサーとはね。しかもあのキュートプロの凄腕プロデューサーとはな」

CuP「いやぁ、たまたまスカウトされちゃってさ♪僕の場合はアイドルに恵まれてただけだよ?」

「ダイヤモンドも磨かなきゃただの石やろ?」

CuP「ふふ♪ほんとキミはおだて上手だね♪」

「ま、そろそろ良い時間やしお前おるなら大丈夫やろ」

CuP「ありがとね、色々♪ところで、仕事はなにやってるの?」

「しがない労働者」

CuP「そっか…楽しい?」

「いや…」

CuP「ふぅん、ってことは頑張ることができないてことだね」

「…どういう意味?」

CuP「だってキミ、頑張れることだったら何でも本気でするじゃん?でもさ、それすらできないって辛いことだよね?」

「…」

CuP「もし良かったら、ウチにこない?けっこうやりがいあるしキミなら間違いなくトップになれるよ!」

「…買いかぶりすぎ。…でもまぁ考えとくよ。しばらくは考えたい。」

CuP「うん、分かった!♪でもさ、会社の為にキミがいるんじゃないよ?キミの為に会社があるんだからね?」

「…へいへい…ったくお前のお節介変わってないなぁ、最もそれがアイドル達からの信頼が得られてる理由なのかもね。」

CuP「キミには負けるさ。」

「んじゃな」

CuP「あとさ、CoPも近々顔見せるとおもうよ!」

「なんで?」

CuP「キミを勧誘しにね、やるなら是非僕と一緒にやろうね!」

「やるならって、全然決めてないのに勝手やわ…まぁ考えとくよ、んじゃな?」

テクテク…
CuP「行っちゃったか…」

菜々「ちょっと、Pさん!」

CuP「やぁ、菜々!収録終わったの?」

菜々「やぁじゃないですよ!探したんですから!はい、終わりましたよ!」

CuP「そっか!あ、あとこれハンカチ!」

菜々「あ、さっきの方からですか?ちゃんとお礼言いたかったな…」

CuP「大丈夫だよ!きっと近いうちに会えるさ!」

菜々「そういえば、さっきの方大学時代のお知り合いなんですよね?どんな方なんですか?」

CuP「うんとね、一言でいうのは難しいけどねぇ…」

菜々「そうなんですか?」

CuP「あえて言うならリーダーシップとカリスマ性を持ってるかな、怖いくらいにね♪あと、怒らせると怖いよ?」

菜々「そ、そうですね。さっきも車の人よりもはるかに怖かったです…」

CuP「あぁいう輩は本当に彼嫌いだからね、まぁ好きな人はいないだろうけどさ?」

菜々「確かに嫌な感じですよね!そっか、カリスマ性…確かにあの人独特のオーラみたいなのありますよね!」

CuP「うん、彼の周りには自然と人が集まるんだ。しかも彼の為に頑張ろうとする人がね。そして、彼もその人達の為に全力を尽くすんだ。」

CuP「だから早めに手を打っておきたいんだよ」

菜々「どういうことですか?」

CuP「この間ね、765さんのプロデューサーさんと会う機会があってさ、その時に彼に会ったらしくてね。」

CuP「その時に、彼を是非うちの仲間にしたいって言ってたらしいんだ。あ、これで本人談ね。もう765の社長さんにまで話がいってるらしい。」

菜々「それがどこか問題なんですか?」

CuP「うん、大問題だよ。僕の知ってる限り彼は人心掌握に長けてて、人の心を引き付ける。んでね、もし彼が本気でプロデューサーになりたいっていうんなら…」

菜々「言うんなら?」

CuP「ぼくは彼を全力で引き入れる。それが叶わないなら…全力で阻止したいんだ。彼は…彼だけはできれば敵に回したくない。」

菜々「そこまで…。でも、あの人プロデューサーとしては全くの…」

CuP「あぁ素人だよ?でもね、アイドルも1人の人間なんだ。彼はね人のモチベーションを高めるのが得意…それも天才的にね。彼がもしトップアイドルになる可能性を秘めた女の子を育てる事になったら恐らく…」

菜々「…」

CuP「それがね…僕たちの相手になるって想像しちゃうと、少し不安なんだ…。ごめんね、菜々…頼りなくてさ…」

菜々「そんなことありませんよ!でも、プロデューサーさんがそこまで不安そうにしてるのは初めて見た気がします。でも、あの人もしかしたらプロデューサーにならないかも知れないですよね?」

CuP「…そうだね。」

CuP「でももう歯車は周り始めてる気がするんだ…そして、CoPも動いてくるだろうね。」

ー某事務所ー

ちひろ「マズイ…非常にマズイですよ!社長!」

社長「どうしたんだね、千川くん!」

ちひろ「今日、例の彼がキュートプロのCuPさんと接触していました!」

社長「なんだって!?」

ちひろ「しかもCuPと彼とは旧知の仲だそうで…」

社長「マズイね…。」

ちひろ「えぇ…そして、もうひとつ残念なお知らせが。」

社長「なにかね?」

ちひろ「恐らくクールプロも動き始めます。」

社長「なんと!」

ちひろ「クールプロのCoPも彼とは旧知の仲だそうで…。我々が彼をスカウトすることもままならなくなりつつあります…。」

社長「しかし、元々私たちとキュートプロ、クールプロとも同じ企業だった彼らがこぞって同じ人物に目をつけるとはね。」

ちひろ「元々は765さんのプロデューサーさんが発端でここまで広がったとはいえ…」

社長「…事を大きく捕らえ過ぎている様にも感じられるが…」

ちひろ「だといいんですが…とはいえ我々には彼のようなプロデューサーが必要なのにはかわりありません!」

社長「そうだね、これは我々もボンヤリしていてはいけないね!」

一方、その頃…

「いやぁ参った参った!まさかあんなとこあいつに会うとはね…」

「ただDVD返しに行くつもりが…DVD…あああ!!!」

「返すの忘れてた!!!」

「まだ行けるやろか!?何時!?」

午前0時

「…明日延滞払えば良いんでしょ!払えば!!くそぅ!!!」

次の日…

「よし!仕事終わり!今日こそは返しに行くぜよ!っと明日は代休で休みなんだよね。だから久しぶりに酒でも飲みにいくか!」

「あ、でもここ最近なんか妙に人に絡まれるしなぁ…あ!居酒屋とかに行けばアイドルとかに会わなくて済むだろう!よっしゃ酒飲み行くぜ!野郎共!1人だけどね。」

ー居酒屋ー

シャーセー!オヒトリサマデェーイ!シャーセー!

「…うっせぇ」

「てか混んでるな…平日にこんな人多いもんかね?まぁいいや、すみません生一つ!」

「っかぁーー!最初のビールは一番うまいのぅー♪」
シャーセー!!!シャーセー!!!シャーセー!!!

「うわっ更に混んできた。カウンターまで一杯やし…はよくって帰ろう…」

シャーセー!オヒトリサマデェーイ!シャーセー!

「ゴクゴク…ぷはぁ…っと隣ですか?あ、すいません。すんません!生一つと、焼き鳥盛り合わせとヤキイカ追加で!」

?「フフ…ヤキイカ追加…フフ…」

「ん?まぁいいか。」

?「フフフ…ヤキイカ、まぁいいか…」

「いかん!一杯目で酔うてきた…」

?「フフフ…ヤキイカ、いかん!…フフ…フフッ…フフフ」

「あの… 」

?「あ、はいなんでしょうか?…フフ」

「さっきから丸聞こえなんですが…」

?「あ、すいません。もしかして、わざとですか?」

「いいえ、わざわざダジャレとか言いませんよ? 」

?「…フフフ…わざと、わざわざ…フフフ」

「いや、まぁうん、もういいや。何でもないです。」

?「お一人なんですか?」

「ええ、ご覧の通り。本当はテーブル席のみんなと来たんですけど…とかだったら俺いじめられてますからね?」

?「そうですね…フフ…面白い方。」

「貴女には敵いませんが?色んな意味で。」

?「いえいえ、そんな。良かったら一緒に飲みませんか?」

「話が飛ぶね、貴女。まぁいいですけど。」

カンパイ!

「なるほど、待ち合わせで?んで2時間も?ほう…んで待ち合わせの時間は?あと1時間半後?…へぇ」

?「そうなんですよ…待ち人がなかなか来ないんで寂しくて…」

「うん、時間まだまだやからね。ただ単に酒飲みたかっただけでしょ、」

?「そうかもしれませんね…フフ。あ、焼き鳥もらって良いですか?」

「自由だなあんた、いいけどさ。」

「んで、貴女お名前なんて言うんです?」

?「はい、えっとモクモグ…熱いですね…ハフハフ…たははひはえででひゅ…ハフハフ」

「何て!?食うてからでええから!慌てなくて良いから!」

?「…ん!ゴクン あ、はい高垣楓です。」ニコ

「へぇ、普通にしてたら絶世の美女ですね…ん?もしや…」

楓「ありがとうございます…フフ。どうされました?」

「いや、まさかと思うけど芸能人だったりしないよね?」

楓「ピンポーン!当たりですよ!アイドルしてるんですよ♪パチパチ」

「あっすっげぇ帰りたくなった!」

楓「ええ?まだ大丈夫ですよ♪」

「いや、閉店時間の心配やなくて色々と用事がっ」

楓「エ?ヤダヤダ?もっとお話したいぃ?もっと飲みたいぃ?!」

「いや、飲んでていいよ!?オレ、帰ル!オーケー!?」

楓「オーケー!すみません、生2つ追加でー♪さっどうぞ♪」

「Oh…」

「…はっ!あ、あのさ待ち合わせの人ってさ。CoPって人…だったりする?」

楓「当たりですよ♪どうしてわかったんですか?」

「悪い予感だけは当たるの!」

「ハァ…よし!ほな、あと1時間だけね。」

楓「はぁーい♪」

「ホンマにわかってんのかな…ちょっとお手洗いに…」

楓「逃げちゃダメですよ?♪」

「…。約束くらいは守りますよっと」

ートイレ内ー

「ああ!!何で!!くそぅ!!!この居酒屋にしたん誰!!?オレだよ!!くそぅ!!」

「ただオレは借りてきた皇帝ペンギンを返すついでだったのに…くそぅ!!!」

「そうだ…!逃げちゃえ!会計を払って逃げてしまえ、オレ!!」

ガチャ

楓「嫌です…!」

酔っ払いA「いいじゃん、一緒に楽しく飲もうよ、ね?」

酔っ払いB「ほら、一人なんでしょ?俺たちチョーオモシレェからさぁー♪」

楓「いやっちょっと離して…!」

「…。おーい。」

「ごめん、ごめん。待った楓?いやちょっと仕事長引いちゃってさ。って誰、この人ら?」

楓「知らない人です…」

「そっか!あのさ、見てわかるよね?楓はオレの彼女なんだ?離れてくんない?」ギュッダキッ

「何なら表、行く?」ギロ…

酔っ払いA「い、いやぁこの店混んでるから別の店に行こうか!なぁ?」

酔っ払いB「そ、そうだな!」

スタスタスタ…

楓「…ありがとうございます。」

「いらんことしてごめんな。嫌そうだったからつい…おっ悪い!肩借りてたわ。すまん。」

楓「あ、いえ別に///」

「詫びついでにここは俺が出すよん。」

楓「いえ!助けて頂いた上にそんなことまでは…!」

「いや、美女とお酒飲めるんだから安いもんで?ハハハ!(帰ろうとした罪悪感てのは黙っておこう…。)」

楓「…!ではお言葉に甘えて!」パァ!

「ほんなら、飲み直しと行きましょか♪」

カンパイ!!!ー1時間経過ー

「高垣さーん、おーい高垣さーん。」ユサユサ

楓「ムニャムニャ…zzz」

「完全にスリープモードやないか!ったくとりあえずまだ時間大丈夫やし、楓さんは…しゃーないおぶるか。」

アリガトゴザッシター!!!!

楓「スゥ…zzz」

「今の店員の声で起きへんとは…さてどうしたもんかなタクシー乗せても家知らんしな…やっぱ起こすかね…」

…ブロロ…

…ガチャ…バタン!

「ん?」

?「やはりな…久しぶりだな…」

「あちゃー…!お前が時間に鬼の用に律儀なの忘れてたよ。CoP…」

「しかしまぁその反応じゃ、おるのわかってたぽくね?」

CoP「まぁな…キミは恐らくここ数日の出来事によって無闇な外出は避けるだろうが、明日は休み。となると酒が好きなキミは居酒屋に行くだろう。そして、この店はキミの好物焼き鳥が有名。」

「オイ、そのストーカー並の予備知識なんだ?」

CoP「キミに会うためさ。」

「素敵なセリフ♪」

CoP「そして、更に私は酒が飲めるアイドルの中でも最も酒癖がめんどくさい楓をスタンバイさせといた。キミは何だかんだお人好しだから、楓に付き合ってしまうだろう…くらいは想定していたが…。…。」

「ん?どないした?」

CoP「まさか、本当に楓と付き合うことはないんじゃないか!?」

「ハァ!?」

CoP「か、楓は成人しているとはいえ!アイドルだぞ!アイドル!」

「盛大に勘違いすな!ドアホ!!付き合ってないわ!!」

CoP「嘘を吐くな!!今のキミ達はどうみても…カップルのそれじゃないか!」

楓「うーん…ムニャムニャ…zzz」ギュッ

「…寝てるだけやから!酔い潰れて寝てるだけやから!」

CoP「待て、楓が酔い潰れた、だと?」

「お、おう…それがどないしてん?」

CoP「うむ、確かに…物凄く酒クサイ…」

「この子アイドルだよね!?いいの!?そのコメント!?」

CoP「大丈夫だ!多分キャラ的に大丈夫だ!」

CoP「しかし、楓が酔い潰れるとはな…」

「何なん?結構珍しいん?かなりハイペースで飲んでたからいつもこんな感じかと。」

CoP「珍しい何てもんじゃないぞ、私は見たことがない。」

「え!?そうなん?」

CoP「そもそも楓がハイペースで飲むなんてことは考え難い。酒を味わうように飲む彼女は非常にスローペースだ。」

CoP「恐らく酒を味わう以上に楽しい時間だったのだろう、キミといる時間は…私らしくないが、少し妬けるな…」

「それはちゃうで?高垣さんの話聞いてたらお前の話ばっかりやで、CoP。多分、お前の前で酔わへんのはな、恥ずかしいところお前にだけは見せたくないってことや思うで?」

CoP「…」

「高垣さんはアイドルの前に一人の女性やからな。」

CoP「…フッ…!相変わらずだな、キミは!車に乗ってくれ。キミに少し話がある。」

CoP「楓はトランクにでも…」

「いやいや!後部座席に乗せるからね!」

ガチャ…ブロロロ…

「へぇ…ええ車乗ってるやん!」

CoP「車は社用車だ。私は車を持っていない。」

「そういや、お前あんま興味ないもんな車。んで、話って?つかビジネスの話くらいしか興味ないお前がオレに話って…?想像つくけどさ。」

CoP「何を言っている…?キミはもう私のビジネスの一環だよ。手短に言おう、キミがもしプロデューサーとして私と一緒に働いてくれるのであれば、私は全力でキミをサポートする。」

「どっかの勧誘のキャッチコピーみたいやな。」

CoP「話には続きがある。ある意味ここからが、本題と言ってもいい。」

「なんや?」

CoP「もし、私と共に働けないのならば、プロデューサーとして働かないでほしい。」

「ほぅ…」

CoP「キミは今や時の人だ。765プロに始まり…クールプロはもちろんのことキュートプロまで動いている。」

「動く?」

CoP「キミをプロデューサーとして雇うということにだよ。」

「ど素人に何もそんな大層な…」

CoP「キミはキミ自身のことわかってなさすぎる!」

「…」

CoP「天性のリーダーシップと統率力そして影響力をキミは持っている思う。キミは自分自身の影響力を考えたことがあるか?」

「買い被り過ぎやない?今は只の労働者ですよ?」

CoP「ある意味それが問題なんだ。キミは今満ち足りてるのか?」

「…!」

CoP「図星だろう。キミは元々物凄く野心家だ。大学を卒業したばかりのときのキミと今のキミではまるで眼が違う…!」

「あぁどうせ、死んだ魚みたいな目とか言うんやろ?」

CoP「違うね。大学の時代、キミは満ち足りてた眼をしていた。少し前まではさっき言ったのうに死んだ魚みたいな目をしていたんだろう。」

CoP「正直、この時期のキミならば何てことなどなかっただろう。」

「んじゃ心配しなくて、いいんやない?つい最近死んだ魚みたいな目て言われたで?」

CoP「そうだろうな…天海春香、765プロデューサーに会うまでは…!」

「んじゃ…今はまた違うんか?」

CoP「私が知らない眼をしている。…飢えた狼がエサを見つけたような眼だね…!」

「オレそんな怖い顔してるかね?」

CoP「茶化してるわけじゃない。…本当はもう決めてるんだろ?」

「…!」

CoP「キミはプロデューサーになるんだろ。」

「わかんね、まだ本当に。こんなんで決めて良いもんかどうかもわからへんけど…やけど多分近いうちに結論…出す。」

CoP「そうなった場合は是非うちのクールプロにいることを願うよ。さて長くなってしまったね、そろそろキミの家だ。」

「あ、ほんまや。悪いな…ってかなんで俺んち知ってんの?」

CoP「それは…まぁ…企業秘密だ。」

「俺の秘密は!?泥酔だし、もういいや、んじゃ楓さん頼んだよ。」

CoP「酔ってないさ。どうせ、キミは楓がハイペースで飲んでた時はスローペースだったんだろ?楓が潰れた時の為に。」

「あぁ、もう吐いちゃいそうだわ!つか…相変わらずお前も不器用なのな。」

CoP「何がだ?」

「俺んち知っててさ、俺に話あるんだったら話しにくりゃええやん?」

CoP「それはスケジュール的にだな…」

「高垣さんの為、やろ?」

CoP「…」

「今日お前は車。なんで車かつったら恐らくこの後も誰かの送迎やろ。一緒に飲めないよね、飲みに行く約束してた高垣さんとさ。」

「んで、オレとの話の下りは後付け…要は…」

CoP「フン…違うね!」

「高垣さんの悲しい顔見たくなかったからやろ、けどな?お前も自分自身のこともうちょい理解した方がええぞ?酒飲めなくてもただに一緒にいたい人だっておるやろが。」

「な!高垣楓さん?」

楓「…!」ピクッ!

CoP「…なっ!…本当にキミは…!」

「おっと、馬に蹴られないうちに俺はねんねしまっせ?♪」

CoP「待て!キミはいずれ結論を…と言ったが、時間は待ってくれないぞ。もう動きはじめてるんだよ。全て。」

CoP「吉報を待ってるよ。お休み。」

「…お休みー♪」

ブロロロ…

CoP「いつから起きてた?…楓」

楓「…私をトランクに入れるんですか?」

CoP「結構始めじゃん!?ったくまぁ、さっきまでの会話は忘れてくれて構わないぞ?」

楓「いえ、一生覚えておきますよ。…フフ」

楓「それに嬉しいです。」

CoP「何がだ?」

楓「私の悲しい顔見たくないって、想ってくれてるのが知ることができたので。」

CoP「…ったく楓…あまり他人に私がどう思ってるかなんていうもんじゃ…」

楓「あら?私は言ってませんよ?さっきの方がおっしゃるまで知らなかったですし…フフ」

CoP「なっ!…ったくあの男は…」

楓「あの方もプロデューサーなんですか?」

CoP「いやまだ…そう感じるか?」

楓「ええ…でも。…フフ」

CoP「どうした?」

楓「ちょっと個性的かなって、プロデューサーというよりもアイドル向きなのかも?」

CoP「さて、どうだろうな?意外と目立ちたがらないからな、彼。」

楓「そうなんですか?」

CoP「でも、結局目立ってしまうんだよ。だから、ああ見えて結構苦労してるんだ、彼は。」

CoP「普通の企業にとって個性なんてものは邪魔なもの、だからな」

CoP「だから、彼がこの業界に入るのも時間の問題さ。」

楓「…フフ。楽しみですか?」

CoP「正直、不安で仕方がない。」

楓「不安…ですか。」

CoP「さっきの会話聞いていたのなら…私は彼の才能のことを天性の、と言ったよな?」

楓「ええ」

CoP「ある意味では天然の…という意味でもある、彼はそれを狙ってやっているわけではない。楓も感じたとは思うが、彼はどこか人を引き付ける引力みたいなのがあるみたいでね。」

楓「…確かにそうですね。私、意外と人見知りしてしまうのであんなに初対面の方で打ち解けることができたのは初めてかもしれません。」

CoP「…。…話が逸れたがともかく私が不安なのは彼のもたらす影響だ…彼は湖に投げ込まれた石…その波紋は大きく広がるだろうさ。」

楓「どうなるんでしょうか。」

CoP「そうだな、彼の個性と才能を喜んで受け入れてくれるところなんてそう多くは無さそうだが。」

楓「クールプロはどうでしょうね。」

CoP「受け入れてくれるとは思うが、それを言うならキュートプロだってそうだろう。恐らく、765プロももちろん。…他は思い浮かばないね。」

楓「そうですか、うちに来たらまた飲みに行きたいなぁ♪」

CoP「ハハ…そうだな。ん?待てよ……。はっ!!マズい!?」

楓「ど、どうしたんですか!?」

CoP「楓もうついたぞ!明日も早い早く寝るんだぞ!じゃ私はこれで失礼する!」

楓「ちょ、ちょっとPさん!?」バタン!
ブロロロ…

楓「あんなに慌ててるPさん初めて見た…フフ。」

ー某店内ー

CuP「どうしたんだい?急に時間あるか?って」

CoP「いや、先ほどまで彼と会っていたんだが。」

CuP「まさか!?お持ち帰り!?」

CoP「君が言うと違う意味に聞こえるね。違う、私とは恐らく来てくれない。」

CuP「ってことは僕の所も違うかな。やっぱ765さんかな?」

CoP「いや、私も最初はそう思ったんだが…果たして彼がそれを良しとするか?」

CuP「恵まれた状況からのスタートってことでしょ?多分合わないよね。」

CoP「そうだろう?765プロや大手プロ除かれる…」

CuP「だったら、ちょっと安心かもね♪他のプロだったら僕とCoPで力業で封じられなくもないし♪」

CoP「相変わらず意外と腹黒だな…でもたった一つだけ彼を最も必要としていて、かつ彼が最も必要としている所がね。」

CuP「どうだろ?他のプロだと彼の個性もて余すだろうし…あ!!」

CoP「そう、考えられるのは一つ…」

CuP「…ハ○プロなんだね?」

CoP「ちっがーーーう!!!」

CuP「おお!パチパチ」

CoP「…分かるだろ?」

CuP「うん…そうだね。」

CuP CoP「パッションプロダクション…」

CoP「元々はキミと私はモバイルプロダクションという同じ組織で一緒に働いていたんだったな…プロデューサーとしてではなかったがな。」

CuP「そうそう♪懐かしいなぁ…けど詳しく理由は知らないけど、離散しちゃったんだよね。それで3つのプロダクションに分かれて、それぞれ今の社長が起業したんだよね。」

CoP「そう、そこで私はプロデューサーとして働かないかと社長に声をかけられたんだ。まさか君も為っているとは思わなかったがな。…パッションプロダクションもその一つだ。…経営の方は我々と比べものにならないくらい酷いらしいが。」

CuP「所属アイドル0、プロデューサー0で事務員と社長がそれぞれ1人いるだけだもんね…。」

CoP「それだけ聞くとたいしたことはないが、しかしこの状況の中では彼をプロデューサーとして雇った場合、彼にアイドルに関する全権に関して彼に与えることになるだろうね。」

CuP「スカウトとかでしょ?彼の場合アイドルの方から寄ってきそうだけど…。」

CoP「だろうな。恐らくこの逆境と圧倒的な不利な立場からのスタート。彼の土俵だな…阻止できるか?」

CuP「明後日にトッププロの会合あるから、それまでには何とかしなきゃだね。」

CoP「明日に、恐らくパッションプロは動きだすだろう。つまり明日…彼の運命が決まる。」

ー自宅ー

「へっくしょん!!」

「あぁ、くそぅ…ってはぁ家ついてもすることないなぁ…何かDVD借りれば良かったなぁ………DVD……あああ!!!???…ああ…」

ー翌日ー

アリガトゴザッシター

「良し!!今日はもうDVD返してきたで!延滞は痛かったが、もう忘れよう…」

「コーヒー飲んで帰るか!」

カランコロン

「やっぱコーヒーとタバコはやめれませんな♪」

「…ふぅ……プロデューサー…か…。」

「まさかこんなに悩まされるとはな、あとはもう決めるだけ…か。」

「しかし、765プロもキュートプロもクールプロもいまいちピンとけぇへんしなぁ。」

ー喫茶店外ー

CuP「あそこにいるの彼だよね?」

CoP「うむ、間違いないな。凛の追撃をかわせて良かった。」

CuP「僕もまゆの包囲網から逃げてきたよ。」

CoP「お互い大変だな。」

CuP「本当に…さてここからどうしようか。よし、こうなったらパッションプロのあることないこと吹き込んで…」

?「Pさぁん♪ウフフ…」

?「ふーん…プロデューサーそういう趣味だったんだ…」

CuP CoP「ヒィ!?まゆ!?凛!?」

CuP「ど、どうしてここに?」

まゆ「ウフ♪緑色の服を着た人にPさんが女の人と歩いてるって聞いたんですよぉ♪…でPさぁんその女はどこなんですかぁ?」ギロォ!!

CoP「り、凛はどうしたんだ?」

凛「私も緑の服を着た人にさ、プロデューサーが、ここで女の人をストーカーばりに監視してるって聞いたんだ…」

凛「…ねぇどういうこと?…答えてよ…変態プロデューサー…」ジリジリ

CuPCoP「鬼!悪魔!ちひろ!!」

ギャーーーーーー!!!!!!!

ちひろ「ふふふ♪やれることはやっときましたよ。あとは頼みましたよ!社長!」

ー店内ー

「外が騒がしいな…何かあったんかな?」

社長「ウォッホン!ちょっとキミいいかね?」

「え、俺?はい、なんでしょか?」

社長「単刀直入に言おう!私はキミをスカウトしに来た!」

「すみません、僕ヌードはちょっと…」

社長「違?う!違うよキミィ…ここ最近キミの身の回りで様々なことが起きていると思う。」

「…まぁ何のスカウトかもだいたい察しはつきますが。」

社長「なら、話が早い。はいかいいえで答えてくれたまえ。」

「…一つ…一つ頼みがあります。会社を案内していただけないですか?」

社長「え!?あ、あぁ…もちろん構わんよ?アセアセ」

社長「ちょっと失礼」
ケータイトリダシポパピプペ

社長「千川くん!大至急事務所の拡張を頼みたい!」

ちひろ「…無理です。」ブチ…ツーツー…

ーパッションプロ事務所前ー

社長「ちょっとここで待っていてくれるかね?すぐすむから!」

「はい。」

社長「マズイよ!千川くん!彼が来てしまったよ!」

ちひろ「ええ!?スカウト成功したんですか!?」

社長「いや、会社を見せて欲しいと言われてね…」

ちひろ「ちょっと!どうするんですか!?うちにプロデューサーもアイドルも0って分かったら、絶対無理じゃないですか!?」

社長「しょうがない…アイドルが0なのは誤魔化そう…」

「へぇ、0なんですか…」

社長「そうなんだよ。ってええ!?」

ちひろ「い、いつの間に!?」

「いや、最初から居ましたよ?一応失礼しますとは言ったんですけど。」

「で、何もかも0の状態であると。」

ちひろ「うぐっ、はい…」

社長「すまない…騙すような真似をしようとして。」

ちひろ「本当にごめんなさい…やっぱりダメですよね?こんな事務所…クールプロとキュートプロも同期なのにうちは…」グスッ

社長「本当にすまない、今からでも765プロのプロデュ…「いいですよ?」

ちひろ「へ?」

「てか、会社見せて欲しいて言ったんはすんごい大きい事務所だったら断ろうと思って。」

社長「本当かね!?だが、うちにはキミにキュートプロやクールプロのような額を払う財力は…」

「いらないですよ、だいだい1人暮らしの男にそんな大金いらないですって。」

ちひろ「でもでも、765さんみたいに目標となるプロデューサーさんもいないんですよ!?」

「近くに居れば成長するとは限らないですからね。目標は遠い方が近づいた時の喜びが大きいと思いますし。」

社長「アイドルもいないんだよ!?」

「あの、オレ断りましょうか?さっきから嫌がってるみたいですし…」

ちひろ「いやいや!とんでもございません!ただちょっと信じられなくて…」

「何がです?」

ちひろ「だって大プロダクションがこぞって欲しがる人材の方がうちに来るなんて…」

「周りが過敏に反応し過ぎなんですよ。たかが、ズブの素人のど新人なんて相手にする方がおかしいんですよ。」

社長「だとしてもだね、どうしてうちを選んでくれたんだね?」

「うーん…ざっくりいうと勘です。」

ちひろ「勘なんですか!?」

「ええ、まぁ…それに完成間近のジグソーパズルよりも最初から全部作ったほうが嬉しいもんでしょ?そんな感じですよ?」

社長「本当にいいのかね?」

「むしろ、こちらこそよろしくお願いします。」

ちひろ「うぅ…やりましたね!社長!」

「そういえばお名前は?」

ちひろ「私、千川ちひろと言います。これからよろしくお願いしますね!」

「千川さんですね、よろしくです。」

社長「そういえばキミの名前を聞いてなかったね。」

「PaPと言います。これからよろしくお願いします。」

ー事務所内ー

ちひろ「…以上ですね。何かわからないことありますか?」

PaP「いえ、特にないですかね。あ…スカウトの基準はオレの判断で構わないんですよね?」

ちひろ「はい、差し支えはありませんよ。」

P「では明日から本格的に出社でよろしいですかね?」

ちひろ「え、ええ構わないですけど、大丈夫ですか?前の会社?」

PaP「あぁそれなら昨日退職してきましたよ?」

ちひろ「え、ええ!?でもそんな急に辞めたら迷惑なんじゃ?」

PaP「流石に急に退職ってなるとあれなので有給消化で帳尻合わせてきたんで書類上も問題なく退社してます。」

ちひろ「じゃ、じゃあ明日からよろしくお願いしますね。今日はこれくらいにしましょう。」

PaP「了解しました。ではこれで…」

ちひろ「あ、Pさん!」

PaP「はい?」

ちひろ「お伝え忘れてましたが、明日プロダクション同士の会合があるので、それに出席してもらいたいのですが…」

PaP「えぇ、構わないですが…何かあるので?」

ちひろ「その会合は一部のトッププロだけの会合なんですよ。プロダクションの代表としてプロデューサーや社長が1名とあと代表アイドル1名が来ます。」

PaP「言葉は悪いですが、よくうちが参加してますね…」

ちひろ「ま、まぁ、うちの会社の場合は前のモバプロからの名残でただ席をもらってるだけ…ですから。」

PaP「なるほど…ってことはアイドルいなんい?でオレが1人でいくことになるってことですかね?」

ちひろ「え、ええ…お恥ずかしながら…大丈夫ですか?」

PaP「何がです?」

ちひろ「だって、参加してるのはトッププロだけですよ?気まずくないですか?」

PaP「まぁ、話を聞く限り、参加しているだけのようですので、そこまで負担には思ってないです。大丈夫です。」

ちひろ「そ、そうですか。では明日とりあえずここに出社してきてそのあと向かってもらっていいですか?」

PaP「了解です。以上ですかね?」

ちひろ「そうですね!すみません、長々と。ではまた明日!」

P「はい、お疲れ様です。」

ガチャバタン!

PaP「…ああ…めんどい…」

PaP「トッププロってことはまたあいつらと顔会わさなあかんやんけ…まぁいずれ答え出すとは言ったからついでやしちょうどええかな。」

PaP「代表格のアイドルも来るんか、ちょっと調べてから行こうかね。あんまアイドルってどんなんかわからへんから、スカウトの基準でも学びにいくつもりで行くか。」

P「765さん辺りに、聞くのもアリかなあの人からはいっぱい学ぶ所多そうやしな。あと、あいつらにも…」

ー翌日、パッションプロ事務所ー

ちひろ「…以上が今回の会議での主な内容ですかね。」

P「イベントの種類とルール確認ですね?わかりました、ではここの地図の場所に向かえばいいんでしょうかね?」

ちひろ「そうですね。そろそろ向かってもいい時間ですね!」

P「わかりました、ではそろそろ行ってきます。」

ちひろ「よろしくお願いしますね!」

ートッププロ会合、会場ー

P「デカっ!!?んで広っ!!?」

P「こんなもん会議室探すだけで苦労しそうやぞ…」

→プロダクション会合の会場はこちら

PaP「あっすんごい分かりやすいとこに看板あったわ…」

「やっぱり来たんだね…」

PaP「ん?おお、CuPとCoPやないか、どうしてオレがここにいるてわかったん?」

CoP「そりゃ看板の目の前で大声の独り言言ってたら目立つぞ?」

CuP「ハハ!そうだね!でも来ることは分かってたよ?」

PaP「お前ら無駄に情報早いよな。」

CoP「というよりも、勘だ。パッションプロとしての参加だろう?」

PaP「ご名答。さすがやね。あ、ちょうど良かった。ちょいお前らに聞きたいことあるやけど、ええ?」

CuP「なになに?」

PaP「スカウトの基準みたいなんて、ある?」

CoP「それはもう、綿密に調査した上で…」

CuP「可愛らしい趣味を持ってるかとかー♪」

PaP「うん」

CoP「でもやっぱり最後に頼りになるのは自分の直感だな。キミは最初から直感で動くだろうが。」

CuP「やっぱり、そうだよね。どれだけ魅力的でも僕と合わないかも知れないしね。」

P「何か参考にならへんなぁ…」

CoP「ったく折角答えさせておいて酷い言い草だな。」

?「プロデューサーさん!お待たせしました!」

CuP「お、卯月?♪今日も普通に可愛いね♪」

卯月「普通、は余計ですよ!?」

CuP「あ、凛ちゃんも一緒なんだね?おはよう♪」

凛「おはよ、CuP。ごめん、待たせちゃった?」

CoP「いや、問題ない。」

凛「そっか。ん?その人は?」

CuP「ああ。彼は僕達と大学時代の知り合いなんだ!」

CoP「そして、今回めでたくプロデューサーとなった。」

卯月「へぇ、そうなんですか♪初めまして!島村卯月です!」

凛「ふーん…凛だよ。渋谷凛…よろしく。」

PaP「よろしく島村さん、渋谷さん。」

CoP「おっと、そろそろ時間だ。行こうか凛。では私達は先に行くぞ。」

凛「わかった。それじゃ、また…」

CuP「僕達も行こうか?」

卯月「はい♪では、失礼します♪」

PaP「どうも。」

凛「ねえ、プロデューサー。あの人ってさ前にプロデューサーが話してた…」

CoP「ああ、そうだ。PaPだ。」

卯月「私もプロデューサーさんから、この間、聞きましたよ!何でも敵に回したくない相手…なんですよね?」

凛「プロデューサーも、同じようなこと言ってたね…。でも、うん…何か分かる気がする…。」

CuP「ハハ…やっぱりわかっちゃう?」

卯月「はい、何だか独特の雰囲気の方ですね!」

CoP「掴み所がないからな、彼は。」

CuP「今回の会合なにもなければいいけどね。」

PaP「なるほどな、さっきのが島村卯月と渋谷凛か。」

PaP「島村卯月、持ち前の可愛らしさと素晴らしい笑顔の持ち主やな。少し、天然っぽい所も恐らくファンの心を掴む要因やろな。天海春香とタイプでいうと似ているか。」

PaP「渋谷凛、端正なルックスと落ち着いた雰囲気やったな。だが、クールなイメージなだけに、売り出し方によってはギャップ狙いでもいけるか。3代目シンデレラガール…実力派だな。」

PaP「うーん、第一印象はまぁこんなとこか。あとは潜在的にある魅力をどこまで引き出せるがプロデューサーの仕事…やろな。しかしあいつらすげぇな」

PaP「うーん、二人ともとっても魅力的やけどオレとは毛並みが違う、か。」

「おや?貴方は確か…」

PaP「あ、765さんのプロデューサーさん。またお会いしましたね。」

765P「やはり、プロデューサーになったんですね。」

「プロデューサーさんっ!ちょっと待って下さいよ?!ってキャア!!??」

ドンガラガッシャーン!!

PaP「大丈夫?」

春香「イテテ…あ、はい…大丈夫ですよ、って…えええ!?」

PaP「どうも」

春香「○ッツの人!?」

PaP「もっと他にない!?」

春香「あれ?どうしてこんなところにいるんですか?」

PaP「ああ、えっとプロデューサーになったっぽい?」

春香「ええ!?そうなんですか!?」

PaP「はいな。」

765P「どこのプロダクションなんです?」

PaP「パッションプロてとこですよ。」

765P「パッションプロ…ハハ!なるほど!貴方という人がどういう人物か分かります。」

P「たまたまですよ、たまたま。」

春香「これから、一緒にお仕事できますね♪」

PaP「いや俺んとこアイドルいねぇし、トップアイドルと仕事なんて無いと思うけど?」

春香「でも!いつかきっと一緒にできますよ!」

PaP「言い切るなぁ…まぁご期待に添えるように頑張るよ。そうや、765のプロデューサーさんちょっと聞きたいんですけど、よろしいですか?」

765P「なんです?」

PaP「スカウトの基準てあります?」

765P「うちは社長がやってるんですよ。何でもティンとくる子をスカウトしてるようで…」

PaP「やっぱ直感ってことか。ありがとうございます。」

765P「いえいえ、参考になれず申し訳ありません。」

PaP「いや、そんな事はないですよ?」

春香「プロデューサーさん!そろそろ…」

765P「おや、そろそろ時間が近いみたいですね。行きましょうか?」

PaP「お先にどうぞ。オレもすぐ向かいますんで。」

春香「じゃまた後で、ですね♪」

765P「では先にいってますね!」

PaP「結局スカウトはある意味自分を信じることかもな。後は俺が気張るだけやろな。さて、んじゃま行きますか。」

ートッププロダクション会議ー

PaP「(ふむ、Liveバトルは三人ユニットでアピールポイントを稼ぐと。フェスってのは最大5人ユニットでボルテージポイントを稼ぐ。フェスに関しては途中メンバー交代可能…なるぽよ。)」

PaP「(こんなとこかね。しかし、これオレいる!?って感じやな。まぁアイドルとそのプロデューサー観察もある程度終わったらすること無いし…眠い…。)」

「他に今期に催したいイベントありますか?」

PaP「(あかん、イベントとか全然わからん。餅つき大会しかでてけぇへん。)」

「特に今回もルールなどの変更はなしということで。では、皆さんお忙しい中お集まり頂き、ありがとうございます。これにて会議は終わります…」

PaP「(ヨシ!いやぁ腹減った♪飯、飯♪)」

「では締めの挨拶をお願いします、今日はパッションプロですね。おや?あなたは、見ない方ですね?」

PaP「(は、はぁ!!??おい聞いてへんぞ!!!?)」

あ、因みにこっからオリジナルのモブプロダクション出てきます。

PaP「あ、はいこの度パッションプロのプロデューサーに就任した新人です。(よーし、めっちゃ普通や。これで新人の方なら仕方ないですね的な流れに…)」

「あ、そうなんですか!では自己紹介も兼ねて挨拶お願いしましょうか!」

PaP「(ノォーーーー!!!???)」

「別にしなくていいのでは?そもそもパッションプロがトッププロダクション会議にいること自体が私にとって不愉快だもの。」

「そうですね。お姉さんの言う通りですね。Aランクが条件のこの会合にランク外…アハハ…ですものね。」

「そうだぜ。こちとら忙しい合間を、縫ってきてんのにさ。暇なとこはいいよね。」

「大丈夫だよ兄貴、勝手に消えるよ♪」

「ちょ、ちょっとSistersプロとBrothersプロ!?暴言ですよ!?」

CuP「ヤバいよ、ヤバいよ。」

卯月「うぅ、空気悪いですね…」

凛「ああいう人、嫌いかな。」

CoP「でも、本当にマズイのはあの2つのプロだね。」

凛「…なんで?」

CuP「見てればわかるよ。」

凛 卯月「え?」ヒ
PaP「(はい、カッチーンときたね。)」

PaP「では、お言葉に甘えて自己紹介させて頂きたいのですが…よろしいでしょうか?」

凛「うん…雰囲気がまるで違うね…」

卯月「…ハハ…言葉使いは凄く丁寧なのに…何でかな…すごい威圧感…」

CoP「彼をこの際よく見ておいた方がいい。」

PaP「えっと、この度パッションプロの新人プロデューサーとして就任した、PaPと申します。」

PaP「今はまだアイドルも所属しておりませんし、トッププロとは程遠いですけど、この会合に恥じないプロになりたいと思いますのでこれから、よろしくお願い致します。」

PaP「あと少し質問あるんですけど、よろしいですか?」

「な、なんでしょうか?」

PaP「この会合の条件ってAランク以上のプロですよね?」

「そうですね。」

PaP「では、今度から我々パッションプロは参加しません。」

一同「!!」

PaP「確かに我々だけ特別扱いというのはおかしいですよね。」

PaP「なので、Aランク以上というルールというのを厳密に守りたいと思います。厳密に。」

「そ、そうですか。では次回からは参加されないと?」

PaP「ええ。ついでにまた2つほど質問なんですが…」

「ど、どうぞ?」

PaP「今この会合のプロダクション数てけっこう飽和状態じゃないですか?」

「確かに毎年トッププロダクション条件の厳粛化は議題にあがりますが…」

PaP「なるほど、であとひとつなんですが…」

PaP「…ランクが下がることってあるんですかね?」

「え、ええそれはもちろん。業績はもちろんですが、フェスやLiveバトルの勝敗で格下のプロダクションに負けてしまうとIC(Idol Community)からの評価はみるみる下がっていきますね。」

PaP「なるほど!では我々がこの会合に再び招待される頃にはこの会合の規定数を減らせそうですね!」

「それはどういう?」

PaP「では、トッププロダクションがランク外のプロダクションにフェスなどで敗北したらどうなるんでしょうね?」

「それは、もちろん!みるみるランクが下がってしまいま……!?」

PaP「敢えて名前は言いませんが、ここの会合から我々パッションプロが戻って来たときには2つのプロの席はないでしょうね。」

一同「!!!??」

CuP「あ?あ…やっちゃったよ…」

CoP「ダメなパターンだな…」

ブラP「!?…て、てめえ…!?」

シスP「言ってくれますね…!」

765P「…ハハ…修羅場だね…。」

春香「あわわ…どうするんだろう…?」

卯月「凛ちゃん!どうしよう大変なことが起こってるよ!?」

凛「…そうだね。…けどこの会合で新人のプロデューサーが、ここまで…すごい度胸…」

PaP「あれま、本人たちはよくお気づきのようで?」

ブラP「ふざけろ!?担当アイドルもいない分際でよく抜かしやがる!」

シスP「ランクすらついてない弱小も弱小のプロが噛みついてくれますね!」

PaP「言うだけタダだし?」

ブラP「オレに喧嘩売るとはいい度胸じゃねぇか…?」

シスP「これはもう宣戦布告ととらえますよ?」

PaP「俺に少なからず期待を寄せてくれてる、2人の恩人が作った会社をさ、よくもまぁこっぴどくいってくれますやん?」

PaP「宣戦布告…そう捉えてもらってかまわないですよ。オレはあんたらを標的にした。」

ブラP「タダですむと思うなよ…?」

シスP「叩き潰してあげる♪」

PaP「何も無いプロやのに潰れへんよ?潰れんのはあんたらやで。俺がツブす…。」

PaP「お騒がせして申し訳ありません。私はこれで失礼いたします。…ではまたいずれ。」

キイ…バタン…

ブラP「くそっ!なんだあのガキ!」

シスP「失礼極まりないですね。」

CoP「しかしまぁ…荒業だが、相変わらず上手いな…」

凛「どういうこと?」

CoP「この会合をまんまと利用したのさ、彼は…」

卯月「でも、タダ怒って取り乱しただけなんじゃ…?」

CuP「はは、彼は滅多に怒らないよ?あれはパフォーマンスさ。」

凛「でもあれじゃ、悪い意味で目立っただけだよ…」

CoP「だが、パッションプロを注目させたことは事実。どこの世界にランク外のプロの名前を覚えている?」

凛「…確かに。」

CuP「でも大丈夫かな、相手悪くない?」

CoP「そうだな、A3ランクだが…根回しや裏工作などのロビー活動でここまでのしあがった言わば、賢い連中だからな。」

CuP「それに結構なんだかんだ騙くらかして素晴らしいアイドルもいるみたいだしね。」

卯月「大丈夫かな…?PaPさん…」

765P「いやぁ、参ったね…。」

春香「どうするんですか!?このままじゃPaPさんのところが!」

765P「でも彼が望んでそうなったんだ。おれたちが介入できることじゃないよ。」

春香「でもでも!きっとPaPさんなら何か秘策があるんじゃ…!」

765P「いやどんな策を弄しても現段階で万にひとつも今のところ勝機はない…それだけ大きな壁なんだ。」

春香「そんなぁ…」

765P「(唯一の強みがパッションプロが無名ということ、守りに入る必要がないことだ。だが…あの2つのプロ相手に攻めきれるか…?)」

ー会場外ー
PaP「いやぁ…どうしたもんかな…どうしよう…」

PaP「お昼ご飯なに食べよっかなぁ?どうしようかなぁ?、せや!こんな天気のええ日は弁当でも買って外で食うか!」

アリガトゴザッシター

PaP「買いすぎた…大丈夫!俺なら食える!」

ー公園ー

パクパク…モグモグ…

PaP「しっかしアイドルもいないプロに喧嘩売られても何の迫力もないよな…。」

PaP「オレの育てるアイドルか…7人…7人やな。」

PaP「7人がベストな人数や。とりあえず7人を目安にスカウトしよう。」

PaP「スカウトか、今どきの子てみんなおしゃれで可愛いもんなぁ。」ピュー…ポト …

?「すいませーん、それとってもらっていいですか?」

PaP「ん、あ、はい。」



……ん?……まず1人目か……?

以上で書き溜め終了です。

長々とお目汚し失礼いたしました。

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