ベルトルト「男は身長じゃない、中身だよ」(11)

アルミン(ベルトルトが言うと説得力ないなあ)

ライナー「というか見てくれで釣れる女にロクな奴はいないだろう」

ライナー「出会いは少ないかもしれんが、心の綺麗なイイ女を手にできる確率は上がる」

ベルトルト「もちろん、相応の努力が必要だけどね。それさえできれば」

ライナー「それにお前は頭もいいし、人間が良くできてるじゃないか」

アルミン「…でも、ユミルにチビって言われた事実は変わらないよ…」

ライナー「お前まさか、あいつのことが好きなのか?(青春)」

アルミン「いや…ユミルと一緒にクリスタがいてさ…必死にフォローしてくれる姿がね…」

ベルトルト「ユミルだって本気で言ったわけじゃないよ。僕だってよく木偶の坊とかトーヘンボクとか言われるし」

ライナー「そうだ、俺だってゴリライナーとか筋肉達磨とか言われる。あいつの言うことは気にすんな」

アルミン「でもさぁ…やっぱり情けないよ、背が低いのって…」

アルミン「歳を取れば後輩もできるし部下もできる…部下より背が低い上司なんてかっこ悪いじゃないか…」

ベルトルト(これはかなりネガティブになってるな…別に助けてあげる義理はないしいいか)

ライナー(仲間として放ってはおけんな…)

りばいの悪口はやめて差し上げろ

この二人の温度差

ライナー「気にし過ぎると伸びるものも伸びなくなる。あまり気にしないほうがいい」

アルミン「気にするなって言われてもさ…一度気になったものはそう簡単に忘れられない」

アルミン「常に意識する状況に晒されているんだから」

ライナー「…逆に言うぞアルミン。身長が伸びさえすればお前は変われるのか?」

アルミン「…多分」

ライナー「ベルトルトを見ろアルミン」

ベルトルト(何のつもりだよライナー…)

アルミン「104期で一番背が高い奴じゃないか…」

ライナー「こいつの生活が充実しているように見えるか?」

アルミン「えっ」

ベルトルト「…」

ライナー「存在感が薄くて名前もちゃんと憶えてもらえず、内向的なせいで友達も少ない」

ライナー「いつも俺のケツについて回り、ホモ疑惑が浮上して女も寄り付かん」

ベルトルト「ライナー…」

ライナー「高身長で好成績で顔が良くても、コミュ力がなければこんなもんだ」

アルミン「…そうなの? ベルトルト」

ベルトルト「…悔しいけど、事実ではある」

ライナー「それに引き換えアルミンは、みんなに相談事を持ちかけられたりと頼りにされているだろ?」

アルミン「うん…時々胃が痛くなるけど」

ライナー「それだけお前を信頼しているんだよ、みんな。ベルトルトよりお前の方がよっぽど充実してるぜ?」

ベルトルト「…」イライラ

(…あかん)

ベルトルさん怒りの巨人化宣言

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