猫耳メイド「ご主人様…犬派なんですか?」 (16)

猫耳メイド「私は猫耳メイド。みんなから猫耳と呼ばれています。」

猫耳「私は生まれた時からなぜか猫の耳が生えていて、みんなから怖れられてきました。」

猫耳「しかし、ご主人様と出会ってから私の人生は変わりました。」

猫耳「今はご主人様のお家でメイドとして働かせてもらっています。大変な時もありますが、とても楽しいです。」

猫耳「しかし…。」

~~~~~

男「え?猫か犬、どっちが好きかって?」

猫耳「はい。」

男「うーん、そうだなあ…どちらかというと犬かな。」

猫耳「…え?」

男「…え?」

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猫耳「ご主人様…犬の方が好きなんですか?」

男「う、うん。」

猫耳「あ、そうですよね…。」ショボーン

男「…なんでそんなりしょんぼりしてるの?」

猫耳「いえ、なんでもないです。」ショボーン

男「それならいいけど。」

~~~~~

猫耳「ってことがあったんですよー!!うわーん!!」

犬耳「え、ご主人様って犬派なんですか?」

猫耳「猫よりも犬の方が好きなんだー!私より犬耳の方が好きってことだー!!」

犬耳「いやいや、落ち着いて?ご主人様は私のことなんかなんとも思ってないと思うよ?」

猫耳「で、でも!私より猫耳の方がご主人様のメイドをやってるんでしょ?付き合い長いわけでしょ!?」

犬耳「いや、別に恋人ってわけじゃないし…どっちかっていうと家族みたいな…。」

猫耳「夫婦(家族)!?」

犬耳「いや、とりあえず落ち着いて!?違うから!夫婦じゃないから!!」

猫耳「…ぐすん。」

犬耳「落ち着いた?」

猫耳「うん…。」

犬身「まったく、別に犬が好きだからって猫耳のことが嫌いっていうわけじゃないでしょ?」

猫耳「そうか、なあ?」

犬耳「そうだよ。だから、ほら。頑張れ。」

猫耳「うん、わかった。頑張って犬耳からご主人様を奪いとるよ!」

犬耳「だから違うってば!!」

~~~~~

猫耳「とりあえず、掃除でもしましょう。」フキフキ

男「あ、お疲れさん。」

猫耳「ひゃっ!ご主人様!?」ビク

男「あ、ごめん。驚かせた?」

猫耳「い、いえ!大丈夫です。」(男さんに話しかけられたラッキー!)

男「ごめんな。俺の家、すごく広いから掃除大変なんだよな。」

猫耳「…なんか聞く人が聞けば嫌味ですよね。それ。」

男「2人しかメイドいないし…大変だろ?」

猫耳「いいえ、そんなことありませんよ。ご主人様に拾ってくれる前までの生活にくらべればとても幸せです!」

男「…そうか。それならいいんだ。」

猫耳「…ご主人様。」

男「ん?」

猫耳「私を拾ってくれて…ありがとうございます。」

男「…どういたしまして。」ニコ

[たぬき]?

>>5 違う!


~~~~~

犬耳(まったく…猫耳は変なところで抜けてるんだよなあ。)

犬耳(メイドとしては完璧なのに、もったいない。)

猫耳「フンフフーン~♪」フキフキ

犬耳(満面の笑顔で鼻歌歌いながらチリ一つ残さず綺麗に掃除するって…生まれ持っての才能あるのかな。)

猫耳「ごっ主人さまー!」ビューン

犬耳「うわっ危ない!モップを振り回すな!!…まったく、なんでそんなにご機嫌なの?」

猫耳「え?えへへーご主人様と少しお話したんだー!」

犬耳「そ、それだけでそこまで機嫌良くなるものなの…?」

猫耳「えへへー。」ニコニコ

犬耳(…ま、今朝の犬派事件を忘れてくれてるならいっか。)

犬耳(ご主人様…犬派だったんだ。犬…私のことも、好きなのかな?)

猫耳「…?どうしたの?」

犬耳「な、なんでもない!さ、掃除掃除!」フキフキ

どうでもいいけど猫耳がなんで私より猫耳方がって言ってんの

>>9 間違えた。犬耳の方が長く男のメイドやってます。


~~~~~

男「おーい、誰かー。」

猫耳「はーい!なんですかー?」タタタッ

男「少し頼みたいことがあるんだ。」

猫耳「…?」

男「友達から犬を預かってるんだが。」

猫耳「…犬?」ピキ

男「なんかしばらく友のやつでかけるらしいから預かってくれって。」

猫耳「…。」

男「でも、俺犬の世話とかしたことないから困ってたんだ。」

猫耳「…。」

男「世話、してくれないか?」

猫耳「…。」

男「だ、ダメだったか!?」

猫耳「いえ、かしこまりました。」

男「そうか。ならこれ、よろしく頼む。」

犬「わん!」

猫耳「…はい。」

~~~~~

猫耳「ってことがあったの。」

犬耳「なるほど…それでさっきから――」

犬「わん!わん!」ワサワサ

犬耳「犬がいるのね。」

犬「わおーん!」ワサワサ

犬耳「しかもめっちゃ私になついてるし。」

猫耳「まったく…誰がご主人様か教えてあげましょう。お手。」ヒョイ

犬「グルルルルルルル…。」ガブリ

猫耳「あああああああああ!!」

犬耳「猫耳にめっちゃなついてないけど…。」

遅くなってごめんなさい。反省はしてません。
あと、明日からしばらくの間出かけます。


猫耳「くっ…こんな屈辱…。」

犬「ガルルルルル…!」

犬耳「まあまあ。」ナデナデ

犬「わおーん…。」

猫耳「なぜ犬耳にだけ懐くの!?」

犬耳「さ、さあ?」

~~~~~

猫耳「気をとりなおして掃除しますか。」フキフキ

ガシャーン キャー

猫耳「ん?何やら向こうの方が騒がしいですね。」

兎耳「うう…。」プルプル

猫耳「…って誰ですか!?」

兎耳「ご主人様のご友人のお皿、割っちゃった…。」

猫耳「ん…?ご友人ってまさか…。」

男「あ、何やら騒がしいと思ったら猫耳が皿を割ったのか?」

猫耳「い、いえ!私じゃありません!」

男「そうか?じゃあ誰?」

猫耳「こ、この子ですよ!」

兎耳「も、もうしわけないです…。」

男「あれ?兎耳ちゃんがなんでここに?」

猫耳「あれ?ご主人様この子のこと知ってるんですか?」

男「ああ。俺の友達のとこでメイドしてるんだ。」

友「おーい!兎耳ー!」

男「あ、友。」

兎耳「ご主人様ー!」ダキッ

友「おお、よしよし。」

猫耳「…どういうことですか?」

男「さあ?」

友「いや、頼みたいことがあってお前んちに入ったはいいけど広いからよくわからなくてな。」

男「…迷子か?」

友「ああ。兎耳とはぐれちゃって。」

男「なるほどね。」

猫耳「なるほど。」

男「それで、頼みってなんだよ?」

友「いや、しばらくの間でかけるから兎耳を預かってほしいんだよ。」

兎耳「…。」

男「うーん…犬も預かってるしなあ、これ以上増えると…。」

友「責任とれないってか?」

男「ああ。すまんな。」

友「そうかあ。困ったな。兎耳を連れていくことはできないし。」

兎耳「だ、大丈夫だよ!一人で留守番できるもん!」

友「むう、心配だ。」

猫耳「(ご主人様、この子を預かってはどうですか?)」コソコソ

男「(うーん、でも犬の世話もあるしなあ。)」コソコソ

猫耳「(でも…。)」

男「(…あの子が昔の自分に似てる、のか?)」

猫耳「(…はい。兎耳ちゃんは昔の私に似ています。)」

男「(わかったよ。猫耳の頼みだしな。)」

猫耳「(ありがとうございます!)」

男「あのさ、友。やっぱり兎耳ちゃんを預かるよ。」

友「なっ、本当か!助かる!」

男「よろしくな、兎耳ちゃん。」

兎耳「あ、ありがとうございます。よろしくです…。」

猫耳(…よかった。)

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