ちひろ「凛ちゃん、奈緒ちゃん、加蓮ちゃん、そろそろ時間よ」 (71)

P「島村、渋谷、本田、そろそろ支度しろ」の後日談というかただ単にその後というか。

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5月初頭/朝/事務所

凛「わかってるよ、ちひろさん」

奈緒「今日は撮影一発撮りで行きたいなァ」

加蓮「終わったらごはん食べにいこうよ」

ちひろ「私は送り届けたら戻るけど、終わったらプロデューサーさんに連絡してみてね」

加蓮「Pさん、今日は幸子のところだっけ」

凛「私たちとは別のスタジオだって」

ちひろ「じゃあ美優さん、お留守番お願いしますね」

美優「はい、お戻りは昼前ですよね?」

ちひろ「少なくとも美優さんが出る前には戻れるとは思います」

ちひろ「あ、そこに隠れてる乃々ちゃんをレッスンに送り出して下さいね」

机の下「ビクッ」

美優「多分もう少ししたら出てきてくれますよ」クスクス

凛「そういえば最近楓さんも机の下がお気に入りだよね」

加蓮「乃々はともかく楓さんは狭くないのかな」

奈緒「実は机と机の間まで体入れたらちょっと広いんだぞ?」

ちひろ(奈緒ちゃんも入ったことあるのね…)

机の下「早く行った方がいいと思うんですけどぉ…」

ちひろ「そうね、ほらほら、三人とも早く準備して降りてちょうだい」

TP「はーい」

美優「はい、いってらっしゃい」

期待


同日/車内

加蓮(助手席)「そういえば、ちひろさんの運転久しぶりだね」

凛(後部座席)「言われてみれば、最後はいつだっけ?」

ちひろ「少なくともアイドルの子を乗せるのは今年になってからは初めてじゃないかしら」

奈緒(後部座席)「ちひろさんってあんまり外に出ることって多くないもんなァ」

ちひろ「そりゃプロデューサーさんに比べたら多くはないけど、そこそこ外出はしてるわよ?」

凛「プロデューサーが事務所に一日いることなんてほとんどないもんね」

奈緒「確かにあっち行っちゃこっち行っちゃだもんな」

加蓮「新しくプロデューサーを増やしたりしないの?」

ちひろ「そうねぇ…」

加蓮「今でこそ文句言わずにやってるけど、いきなり倒れて辞めちゃったりしたら困るでしょ?」

奈緒(あのプロデューサーに限ってそんなことはないと思うけどなァ)

>>4 大したオチはないのよ?

ちひろ「あら、プロデューサーさんの心配してるの?」

凛「誰だって心配くらいすると思うよ…」

奈緒「業界でも【鋼の社畜】とか呼ばれてるもんな」

加蓮「あ、知ってる!あと【ちひろの――」

ちひろ「何を知ってるのかしら?加蓮ちゃん」ニッコリ

加蓮「い、いえ、何でもないです…」

凛(気にしてるんだ…)

ちひろ「それにしても、プロデューサーさんも果報者ね」クスクス

加蓮「どういうこと?」

ちひろ「可愛いアイドルにこんなに心配してもらえて、幸せ者だってことよ」

凛「まぁ…、いろいろわかってきたからね」

奈緒「それぞれの呼び方変えるだけで案外効果あるもんなんだな」

加蓮「たまに戻っちゃうけどね」

奈緒「あー、怒ってる時と焦ってる時は名字になってるよな」

凛「あれからちゃんといろいろ直そうとはしてるみたいだもんね」

ちひろ「あの人はあの人で、いろいろ考えてるから」

凛「ちひろさんはプロデューサーが何を考えてるのかわかるの?」

ちひろ「まさか、さっぱりわからないわ」

加蓮「付き合いの長いちひろさんでもわからないの?」

ちひろ「プロデューサーさん、頭の中の一部は中学校2年生のままだからね」クスクス

奈緒(あっ)

凛「出会ったころのまんま、ってこと?」

ちひろ「そんな感じかしらね?」

ちひろ「はい、着いたわよ。忘れ物のないようにね」

TP「はーい」

同日/昼前/某局関係者出入口

加蓮「結局奈緒の1ミスだけだったねー」

凛「…あ、もしもし、プロデューサー?」

奈緒「う、うるさいな、あんな衣装着せる方が悪いんだよ!」

凛「うん、今出入口の真ん前だよ」

加蓮「今日のお昼は奈緒のおごりけってーい!」

凛「右斜め前?わかりにくいよ」

奈緒「は?そんなの聞いてないぞ!」

凛「あー、うん、見えた見えた。そっち行くよ」

加蓮「今決めましたー、そしてドトールでミラノサンドとココア所望しますー」

奈緒「すんげぇ腹立つ…!」

凛「ほら、あっちでプロデューサーと幸子まってるよ」

加蓮「凛は何にする?季節メニュー?」

奈緒「だからおごるなんて一言も言ってないだろ!」

凛「もう、何でもいいから早く帰ろうよ」

同日/昼前/車内

P「凛、奈緒、加蓮。お疲れさん」

幸子(助手席)「………」ムスッ

凛「お疲れ様、幸子、プロデューサー」

加蓮「結構待ったんじゃない?ごめんね」

P「いや、俺たちも今戻ったところだ」

奈緒「…どうしたんだよ、幸子」

幸子「別に、何でもありません」

凛「…って言ってるけど、どうしたのプロデューサー」

P「あぁ、また765さんのとこの水瀬さんと喧嘩になってな。…車出すぞ、シートベルト締めろ」

奈緒「はァ?またかよ」

加蓮「いいかげん学習しなよ…」

幸子「ボクは何も悪くありませんからね」

凛「…具体的には?」

P「エントリー全2名の世界一カワイイ女の子選手権が白熱してな」

加蓮「何回目だっけ?」

P「俺が関知してる中では2か月ぶり6回目だ」

幸子「全く、事実をありのままに受け入れられない人を相手にするのは疲れます」

奈緒(Pさんが一番疲れてるんじゃないか…)

P「そんなわけで、急遽765さんとこのプロデューサーとアポイントができたから、お前らを下ろしたらちょっと行かなきゃならん」

凛「伊織ちゃんのプロデューサーって、秋月さん?」

P「いや、秋月さんはちょっと、な」

加蓮「Pさんが女の人に会いたくないだけでしょ?」

P「馬鹿言うな、別件の仕事が入ってて捕まらなかっただけだ」

奈緒「じゃあ会いたかったのかよ」

凛「秋月さん、美人だもんね、眼鏡だし」

P「眼鏡は今関係ない。…いや、なんかもういろいろ関係ない」

幸子「言っときますけど、ボクは謝りませんからね」

P「あぁ、お前は謝りに行かなくていい」

凛「ちょっとプロデューサー、いくらなんでも甘やかしすぎじゃ…」

幸子「当然ですよ!なんたってボクは…」

P「――輿水」

幸子「えっ」ビクッ

奈緒(あ、怒ってる)

加蓮(怒ってるね、これは)

P「確かに、765さんのところへ行くのは俺だけでいい」

P「でもな、お前達の足りてない言動でどれだけの人が迷惑を被ったと思ってる」

幸子「それは…」

P「今回ははっきり言って向こうの非もある。確かにお前一人に責任を丸投げするつもりもない」

P「だが、分かっているのか?撮影が中断したんだぞ?多くの人たちの時間を無駄にしたんだ」

幸子「だからそれは…」

P「だからなんだ?言ってみろ」

幸子「それは、水瀬さんが、ボクに…」

P「それが理由だというなら、お前はそれを盾に関係者全員に弁明して回れるのか?」

幸子「う…」

P「『向こうがケンカ売ってきたから皆さんに迷惑を掛けました』、なんて言って回るのか?鼻で笑われておしまいだぞ」

P「主義主張をぶつけ合うのは大いに結構なことだ。黙って言われてるだけよりは余程いい」

P「だが輿水。適切な時間や場所を選べないなら……」

P「俺は二度とお前をプロとして扱わない」

P「俺の言っている意味がわかるか?」

幸子「………」

加蓮「ま、まぁ、Pさんもその辺にしといてあげたら?」

P「……、悪いな、三人とも。嫌な気分にさせたなら謝るよ」

凛(甘やかすなと言った手前何もいえない…)

奈緒「なァPさん」

P「何だ奈緒」

奈緒「事務所、通り過ぎたぞ」

P「…すまん」

同日/昼過ぎ/事務所

TP「只今戻りましたー」

幸子「…戻りました」

ちひろ「お帰りなさい、4人とも」

加蓮「ちひろさん、Pさんが765プロに用事できたからって私たち下ろしてすぐ向かったよ」

ちひろ「765さんに?どういうこと?」

凛「ほら、幸子。報告は自分でしなきゃ。ね?」

幸子「…はい」

ちひろ「幸子ちゃん?」

奈緒「焦んなくていいぞ、ゆっくり自分の言葉で説明したらいいさ」

幸子「ちひろさん…」

ちひろ「はい、どうしたの?」ニコッ

幸子「ボクが、いろんな人にご迷惑をおかけしてしまったので、プロデューサーさんが765プロに謝りに行ってます」

ちひろ「……」

幸子「撮影中に、ボクと水瀬さんが口論になりました。それで撮影が中断して、スタッフさんたちに迷惑をかけてしまいました」

ちひろ「……そう」

幸子「撮影班の人たちにはプロデューサーさんが撮影後に謝罪に行ってくれました。でも765プロのプロデューサーは今日は同行してなかったので、今直接プロデューサーさんが…グスッ」

幸子「ぷろ、ック、ぷろでゅーさーが、ヒック、あやまりに、グスッ」

ちひろ「わかったわ。幸子ちゃん」ポンッ

幸子「ううっ、ぐすっ…ごめんなさい、ちひろさん…」

ちひろ「ううん、よく最後まで自分で言えたわね。よくできました」ナデナデ

幸子「グスッ…子ども…扱い、しないでください」

ちひろ「ええ、幸子ちゃんは子供じゃないわ」

ちひろ「だって自分で、自分の責任を自覚してるじゃない」ニコッ

<ガチャ

「おはようございます」

凛「あ、留美さん、おはようございます」

なおかれん「おはようございまーす」

ちひろ「留美さん、おはようございます。ちょうどいいところに」

留美「ちょうどいい?…幸子ちゃん、どうしたの?」

ちひろ「幸子ちゃん、一緒にごめんなさいしにいきましょうか?」

幸子「……え?」

ちひろ「幸子ちゃん、プロデューサーさんが一人で責任負ってくれて申し訳ないって思ってるんでしょ?」

幸子「…それも、あります」

留美「えっと、どういう状況なのかしら?」

ちひろ「すみません留美さん、少し所用が入りましたので、お留守番お願いできますか?」

留美「ええ、それは構わないけれど…」

ちひろ「幸子ちゃん、もう1台の社用車の前で待っててくれる?」スッ

幸子「はい、わかりました」

ちひろ「すぐ着替えて降りるから待っててね」

<パタン

留美「どういうこと?」

凛「説明すると…」

奈緒「長くなりそうなんだけど…」

加蓮「とりあえずドトール行ってきていい?」

――1時間後

留美「…なるほど、幸子ちゃんが…」

凛「今まではともかく、今回は撮影中だったみたいだからね」

加蓮「何かさ、最近名前で呼ばれるのに慣れてきたからたまに名字に戻るとちょっとビクってなっちゃうよね」

奈緒「うん、叱られるときの迫力が上がってる気がする」

留美「そうね。P君を怒らせないように気をつけましょ?」クスッ

奈緒「普段はそう怒りっぽいほうでもないんだけどなァ」

加蓮「以前はいつも怒ってるように見えてたけどね」

凛「あの一件以来、確かにちょっと見方変わったかも」

留美「三人ともあの現場にいたのよね」クスクス

加蓮「衝撃だったね、ちひろさんvsPさん」

凛「いつも優しいちひろさんと、あの時のちひろさんのどっちが本当のちひろさんなんだろう…」

留美「どっちもちひろさんよ」

奈緒「そりゃそうなんだろうけどさァ」

留美「ちひろさんとP君の付き合いは十年来よ?言いにくいことも言い合える仲ってだけよ」

加蓮「ねぇねぇ、Pさんって無職のところをちひろさんに拾われたんだよね?」

凛「形としては…そうなるのかな?」

加蓮「ってことは、Pさんってもしかしてちひろさんのこと…」

奈緒「『ってことは』ってなんだよ、話が天まで届く勢いで飛躍したぞ」

留美「ふふっ、楓の次はちひろさんにP君の彼女疑惑?」

加蓮「そ、それはもういいじゃん!」

<ガチャ

P「只今戻りました」

留美「あらP君、おかえりなさい」

凛「思ったより早かったね」

P「向こうだって業界最大手の事務所だからな、そう長々と時間は貰えないさ」

P「それより、千川さんはどうした?」

留美「ちひろさんなら幸子ちゃん連れて出かけたわよ」

奈緒「珍しくスーツ着てな」

P「スーツ?営業にでも出たのか?」

凛「なんか、ごめんなさいしに行くとか言ってたよ」

P「ごめんなさい?…あぁ、そういうことか」

留美「結構厳しく言ったみたいじゃない」

P「当たり前のことを言っただけですよ」

奈緒「幸子、ガチ泣きしながらちひろさんに謝ってたぞ」

P「え、泣いてた?幸子が?」

加蓮「あたし、幸子が泣いてるところは初めて見た」

凛「私も」

奈緒「乃々ならしょっちゅう見てるんだけどなァ」

P「…ふむ」

留美「何?ちょっと後悔してるの?」

P「まさか、いい傾向だと思っただけですよ」

凛「プロデューサー…そこまで性格悪かったなんて…」

加蓮(確かに泣いてる幸子はちょっとかわいいとは思ったけどね)

P「何デタラメな方向に勘違いしてるんだよ」

奈緒「じゃあどういう意味だよ」

P「…本人には絶対言うなよ?」

加蓮「言わない言わない」

P「あいつも多少大人になったのかな、って思ったんだ」

留美「…ちょっとわかる気がするわ」

奈緒「どういうことだよ?」

P「幸子、唯我独尊を地で行くタイプだろ?」

留美「独尊、というより…独カワイイ、かしら」

凛「死ぬほど語呂悪いね」

P「とにかく、昔の幸子なら今回みたいな一件があろうとさして気にも留めてなかったはずだ」

奈緒「うーん…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 幸子『ボクは世界一カワイイんですよ?それの何がいけないんですか?』

※あくまでイメージです
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

加蓮「あー、そうかも」

P「ところが今日のアレで泣きながら詫びたってことは、少なからず自分が周りに迷惑をかけたことを自覚したわけだ」

P「これは成長と言っていいんじゃないか?」

凛(…あれ、ちひろさんも同じようなこと言ってなかったっけ?)

加蓮「Pさん、いっつもそんなこと考えてんの?」

P「そんなこと、って…俺はプロデューサーだぞ」

奈緒(やっぱり細かいところまでちゃんと見てんだよなァこの人)

<ガチャ

ちひろ「只今戻りましたー」

留美「おかえりなさい、ちひろさん」

P「お疲れ様でした、千川さん」

ちひろ「留美さん、お留守番ありがとうございました」

留美「いいえ、お疲れ様。今お茶淹れるわね。P君もいる?」

ちひろ「すみません、何から何まで」

P「ありがたくいただきます」

P「千川さん、スタッフ、まだ残ってましたか?」

ちひろ「全員は無理でしたけど、残ってる方にはとりあえず、ですね」

P「すみません、自分の監督不行き届きです」

ちひろ「そうねぇ、何で埋め合わせしてもらおうかしら?」クスクス

机の下「監督不行き届きは、熱燗徳利で贖ってください、フフッ」

P「いたのかよ25歳児」

加蓮(ねぇ奈緒、今のどういう意味?)

奈緒(ほら、あつかん・とっくり、かん・とっくり、かんとく、ってことだよ)

凛(そろそろ出ていきたくて無理やりねじ込んできたんだね…)

P「ほら、楓さん…って、あれ?」

楓「今日は美優さんの机の下でした」ガタガタッ

P「なんですかその無駄フェイク」

留美「私は知ってたんだけど…」

ちひろ「さすがにもう熱燗は暑いですけど、そろそろビアホールが開きますね」

P「何でさも当然かのように拾ってるんですか」

留美「あらいいじゃない、私も連れて行ってもらおうかしら」

P「ダメですよ、今日は友紀と川島さんが遅くに帰ってくるんですから」

ちひろ「瑞樹さんなら鍵持ってるから大丈夫でしょう?」

P「そうじゃありません。友紀が乱入してくるのが面倒なんですよ」

凛(今日の姫川島の仕事って何?)

奈緒(キャッツ戦のネット実況解説)

加蓮(勝っても負けても…か…)

楓「いいじゃないですか、プロデューサーさん最近暇でしょう?」

P「ぐ、ぐぬぬ…」

留美「やめなさい楓。まだ劇場公演も学園ドラマも取ってこれなかったこと気にしてるんだから」

凛「そういえば最近友紀さんばっか目立ってる気がする」

奈緒「こないだのイベントもメインだったもんな」

加蓮「そんなこと言ったら奈緒だってメイド服着て喜んでたじゃん」

奈緒「よ、よろこんでねーし!愛梨ちゃんの方がはしゃいでたし!」

加蓮「どうだか…」

凛「そういう加蓮だって京都ロケ楽しかったみたいじゃん」

加蓮「でもあたしの夜宴シリーズだけなんか二人のと違う…」チラッ

P「こっち見んな」

ちひろ「…それで、765さんはなんて?」

P「特には。お互い気を付けましょう、とのことです」

凛「懐の広い事務所だよね」

加蓮「向こうのプロデューサーは優しい人だしねー」チラッチラッ

P「な、なんだよ」

奈緒「まァいろんなプロデューサーがいるよなァ」

楓「この間765の音無さんと赤羽根さんが一緒に飲んでましたよ」

加蓮「え、あの二人付き合ってんの?」

P「俺と千川さんが飲みにいくようなもんだろ」

留美(加蓮ちゃんほんとにそういうの好きね)

楓「…と言うより、音無さんが一方的に絡んでました」

P(むしろその絵しか見えない)

凛「でも雰囲気いいよね、あの事務所」

ちひろ「雰囲気ならうちも負けてないわよ?」クスッ

奈緒「そうだな、結構ギスギスしてるとこもあるもんな」

加蓮「そうそう、そういうとこほど気付いたら潰れてたりね」

P「…やめよう、その話は」

――2時間後

凛「じゃあ行ってくるね」

加蓮「今日はレッスン場から直帰するからね」

奈緒「あ、Pさん、ユニコーンのDVD明後日返すから」

P「あぁ、しっかりやってこいよ」

ちひろ「いってらっしゃい」

楓「レッスンがんばれっすん」ノシ

<バタン

P「…なんですか今の」

楓「流行らせたいなー、と。ふふっ」

留美「最近楓を中心に微妙にブームになりつつあるのよ」

P「そ、そうなんですか」

楓「流行の最先端です」ドヤァ

ちひろ「それよりプロデューサーさん、今日はどうします?」

P「今日の一番後ろは…姫川島ですね、なら定時で上がります」

留美「じゃあ、ちょっと早いけど事務所閉めましょうか」

ちひろ「家にもって帰っちゃダメですよ?」

P「しませんよ、したことないでしょう」

楓「じゃあ…」

P「…何ですか、物欲しそうな顔して」

楓「定時で上がれるなら飲みに行けますよね?」

P「え、ほんとにいくんですか?」

楓「そのために待ってたんですよ?」

留美「楓…P君にだって予定ぐらいあるんだから…」

ちひろ「え、プロデューサーさん予定なんてないですよね」

P「余計なこと言わないでください」

楓「じゃあ大人4名様でとっちゃいましょう」

留美「え、私も?」

ちひろ「留美さんは何か予定でもあるんですか?」

留美「いえ、そうわけじゃ…」

P「……」←何かを期待する目

留美「…わかったわよ…」

楓「じゃあ、私先に行って席取っちゃいますね」スッ

ちひろ「プロデューサーさんも一緒に行ってあげたらいいんじゃないですか?」

P「え、いや、俺、じゃない僕は」

楓「決まりですね、ささ、早く行きましょう」グイグイ

P(千川ァァァ!!!)

<バタン

カエデサンソンナヒッパラナクテモ

ケッコウニンキノオミセナンデスカラ

留美「…いいの?」

ちひろ「たまにはああいうのも薬です」クスクス

留美「それもそうね」クスクス

ちひろ「最近は少しマシになってきたんですけどね」

留美「正直、楓のことはまだ苦手そうだもの」

ちひろ「あ、別に楓さんのことが嫌いとかじゃ…」

留美「分かってるわよ、あぁいう手合いは完全に初めてなのね」

ちひろ「ほんっと、世話の焼ける人です」

留美「まぁ、お互い様じゃないかしら?」

ちひろ「そう…、そうですね」クスッ



ちひろ(そう、お互い様)

ちひろ(もう少し…いいえ、まだまだ一緒にがんばってほしいな、P君)

一旦ここまで。
あとちょっと小ネタ投下させてくださいな。

幸子がギャン泣きしてる頃/765プロダクション事務所

P「どうも、お時間いただきましてありがとうございます」

765P「いえ、こちらこそうちの水瀬がご迷惑をおかけしたようで…」

P「いえいえ、こちらの輿水が大変申し訳ないことを…」

765P「再発防止のためにもお互い気を付けていきましょう」

P「そうおっしゃっていただけて幸いです」

765P「…こんなもんでいいでしょう?」

P「そうですね」ギシッ

小鳥「ごめんなさいね、本当はこちらからお伺いしなくちゃいけないのに…」

P「いえ、音無さん、いいんですよ」

765P「何度目でしたっけ?」

P「6度目ですね。僕が知ってるだけで、ですが」

小鳥「伊織ちゃん、幸子ちゃんに相当対抗心燃やしちゃってるから…」

P「幸子も同じですよ。あの二人、個人的には非常にいい関係だとは思っています」

765P「それはこちらとしても同じです」

765P「で、わざわざ時間割いてうちまで来て、輿水さんにプレッシャーでもかけようって算段ですか?」クスッ

P「やはり分かりますか?」

765P「それは勿論、自分もプロデューサーですから」

P「まぁ、今回は流石にタチのいいものではありませんでしたのでね…」

765P「概ね、伊織から話は聞いています」

P「水瀬さんの様子は?」

765P「口頭で注意したところ、反省はしている様子でした」

P「根は素直な子なんですよね」

765P「とはいえ、本当は律子が目を光らせていないといけなかったんですが…」

P「ええ、【竜宮小町】をはじめご多忙なのは重々承知しています」

小鳥「律子さん、あいにく今日はあずささんとの同行なので…」

P「あー、はい、大変ですね、秋月さんも」

小鳥「ちょっとほっとしてます?」クスッ

P「い、いえ、そんなことは…」

765P「律子、Pさんのこと結構尊敬してるみたいですよ?」

P「それを言うなら僕だって秋月さんには敵わないですよ」

小鳥「そういえば業界に入ってきた年齢も同じくらいでしたっけ?」

P「いえ、秋月さんのほうが2年ほど早いんじゃないですか?」

765P「二十歳そこそこでプロデューサー業、って本当に異例ですけどね」

P「765さんはいい見本がいてこそでしょう」

765P「ははっ、おべっかはなしですよ?」

小鳥(765Pさんも大概なんですけどね…)

「お待たせしましたぁ、お茶が入りましたぁ」

P「あぁ、萩原さん、いつもすみません」

雪歩「いえ、私が好きでやってますので」

765P「雪歩もPさんに親近感沸く、って言ってたよな?」 

雪歩「ぷ、プロデューサーさん、それは…」

P「?なんでまた?」

雪歩「あ、あのぅ、私も男性が苦手で…」

小鳥「女性が苦手なPさんとある種のシンパシーを感じるみたいですよ?」クスクス

P「べ、別に僕は…」

小鳥「隠さなくてももうみんな知ってますよ、道程Pさん」プッ

P「……」イラッ

765P「こ、小鳥さん、流石にそれ以上は…」

P「音無さんだって変わらないでしょう」

小鳥「ち、ちがいますー、私は1人が好きなだけですー!」

P「うちのバカ社長も同じこと言ってましたよ」

雪歩「あのぅ、Pさんは何か心がけてることとかあるんですか?」

P「心がけてること…?」

雪歩「女性と話すとき落ち着かなかったりしませんか?」

765P「それは確かにちょっと聞きたいですね」

小鳥「常に賢者モードってホントですか?」

P(おどりゃクソ鳥)

P「まあ、その…確かに業界に入ったときはあんまり女性慣れしてなかったんですが…」

小鳥「うんうん」

P「男と女に分けるのをやめました」

雪歩「分けるのを、やめた…?」

P「変に異性としてみちゃうからいけないんだな、と。目の前にいるのはあくまで『人間』であって、それ以上は考えないことにしました」

765P「でもアイドルを見るときはどうしても女性として見ないといけないでしょう?」

P「『女性』、ではなく、『アイドル』としてのみ見るならどうでしょう?」

765P「あぁ、何となくわかります」

小鳥「うーん、プロデューサー同士の会話ってよくわからないわ」

雪歩「わ、私はちょっとわかります」

P「萩原さんはそのままでも素敵なアイドルですから、僕の話は聞き流していただいて構いませんよ」

雪歩「そ、そんな、私なんてひんそーでちんちくりんな…」

P「それを言い出すならうちの渋谷も体型は変わりませんよ」

雪歩「はわわわ、そういう意味じゃ…」

P「もちろん、分かっていますよ、お気になさらず」

雪歩「うぅ…」

P「…さて、あまり長居していたらご迷惑でしょうし、そろそろお暇します」スッ

765P「そんなこと言って、忙しくて仕方ないからでしょう?」

P「だったらよかったんですが…最近大きな仕事をあまり取れてないんですよ」

小鳥「総選挙やら、大規模ライブやらで大忙しの時期が長かったですものね」

P「それを言い訳にしてては、アイドルに申し訳が立ちません」

765P「それでは、お互いがんばりましょう」

P「ええ、765さんに負けないようにがんばりますよ」

雪歩「また、遊びに来てくださいね」

P「今度はアイドルも連れてきますよ」

P「…それでは、失礼します」

<バタン

P(何だあのイケメンっぷり…)


765P(相変わらず、食えないというか…)

小鳥(赤羽根×モバ…いえ、モバ×赤羽根かしらドゥフフフ)

とりあえずおわり

ちなみに、

雪歩 81/56/81
凛   80/56/81

どっちも大好物です
雪歩が好きすぎてPaを選んだ奴wwwwww

私です
今では立派ないつきPです

けどしぶりんと雪歩じゃ身長が全然違…いやよそう、俺の勝手な(ry

>>41
そこに気付くとはやはr
おっと誰か来たようだ

今回の話のちょっと前/某所居酒屋

ちひろ「ほら、P君上着貸して」

P「あぁ、ありがとう」

バイト店員「シャッセィ、オノミモノナニシャッショ」

P「生二つで」

ちひろ「あ、あとたこわさと枝豆とお造りで」

バイト店員「アリャアァッス、ゴチューモンイジョッデヨロシッカ」

P「とりあえずは」

ちひろ「お願いします」

バイト店員「アリャリャッス、ショッショオマチクダッセ」

<ゴチューモンハイリャアアアアッス

<ウェーイ

P「ふぅぅうう」

ちひろ「お疲れ様、P君。やっと落ち着いたわね」クスッ

P「あぁ、千川もな…」

ちひろ「ライブに選挙に京都ロケ…メディア対応だけでかなり時間取られちゃったわね…」

P「あぁ、事務所内のことは投げっぱなしにして悪かったよ」

ちひろ「なら今日はP君が7でいいかしら?」

P「代表が従業員に集るのかよ…いや別にいいけどな」

ちひろ「冗談よ、割り勘割り勘」

P「次の俺の休みいつになんだよ代表」ゴシゴシ

ちひろ「ちょっとおしぼりで顔拭かないでよ、もう」

P「あ、悪い、つい」

ちひろ「お休みね…私もいつになるかしら…」

P「あ、スタドリとエナドリ5ダースずつ入荷しといてくれよ」

ちひろ「安心して、もう10ダースは手配してあるわ」

P「え、いや、やりすぎじゃ…」

ちひろ「私の分もよ…」

バイト店員「オマタッシャシタナマフタツナリヤァス」

P「あぁ、どうも」

ちひろ「ありがとうございます」

P「じゃあ…」

ちひろ「総選挙とライブと京都ロケ」

Pちひろ「お疲れ様でしたー」カチン

P「……ッはぁ…沁みる…」

ちひろ「……ふぅ、一仕事終えた後は格別ねー」

P「俺、明日は営業でないからな」

ちひろ「分かってるわよ、飲みに来てるんだから」

P「理解があって助かるよ」

ちひろ「いい上司でしょ?」クスッ

P「あぁ、まったくだ」

バイト店員「ウェイタコワサトエダマメェッス」

ちひろ「あ、どうも」

P「あ、千川箸とってくれ」

ちひろ「はい」っ【箸】

P「ありがと」

ちひろ「で、最近はどうなのかしら、プロデューサー君?」

P「どう、って…何がだよ」

ちひろ「ちょっとは慣れてきたの?」

P「まぁ、それなりに、な」

ちひろ「アイドルの子たちが調子いいのも、P君との関係が上手くいってるからじゃないか、ってみんな言ってたわよ?」グィ



P「みんな…って、誰だよ」

ちひろ「主に大人組かしらね?留美さんとか瑞樹さんとか」

P「あぁ、女子会(笑)」

ちひろ「…それ、私だから許すけど他のアイドルに言っちゃだめだからね?」

P「安心しろ、お前だから言ってる」グイッ

ちひろ「腹立つわね…」

ちひろ「そんなんだから道程Pなんて言われんのよ」

P「もとはと言えばお前が事務所で喧嘩売ってくるからだろうが」

ちひろ「もとはと言えば非モテのP君が悪いんですー」

P「あ?お前俺が何も知らないとでも思ってんのか」

ちひろ「何も?何も知らないじゃない」

P「お前中学の時も高校の時もことあるごとに俺に近付こうとする女子全員に無いこと無いことベラベラ吹き込んでただろ?

ちひろ「あらぁ、何のことかしらぁ?」

P「誰が受け専の同性愛者だって?誰が年齢一桁しか愛せないって?」ビキビキ

ちひろ「困ったこと言う人もいたものねぇ?」

P「全部お前だろうが!息を吸って吐くようにデタラメ吹きやがって!」

ちひろ「失礼ね!楽しくなりそうなことしか言わないわよ!」

P「お前だけな!俺は結果ショタコンのホモ野郎に成り下がったんだよ!」ダンッ

女店員「ビクッ」

Pちひろ「あっ」

女店員「あ、あの、お造り、です」←半笑い

P「いや、すみません」

ちひろ「ご、ごめんなさい、大きな声だしちゃって…」

女店員「い、いえ、人それぞれですから!」

P「そうじゃねぇよ!」

ちひろ「あ、生2つ追加で」

女店員「あ、はい、只今!」タッタッタッ

P「…どうすんだよ、俺もうこの店来れねぇよ」

ちひろ「いいじゃない、人それぞれですから!(キリッ」

P「なんかもうどうでもよくなってきた」

ちひろ「ダメよ、明日は朝イチで会議って言ったじゃない」

P「あー、もう、あーもう!」

ちひろ「それにね?」

P「なんだよ」

ちひろ「P君の名前だけ欲しがる女の子なんていらないでしょ?」

P「…まぁ、な」

ちひろ「ちょっとはアイドルの皆の気持ちもわかるんじゃない?」

P「ファンの数がまるで違うだろ」

ちひろ「ふふっ、それもそうね」

女店員「生おふたつお待たせしましたー!」

ちひろ「はいはい、どうもですー」

女店員「空いてるグラスお下げしまーす」チラッ

P(こっちみんな)

ちひろ「あの子P君のこと見てたわよ?」クスクス

P「お前のせいだろうが!フラグ立ったみたく言うんじゃねぇよ」

ちひろ「あら、わからないじゃない」

P「立ったとしても俺の社会的死亡フラグだよ」

ちひろ「ところで、話は戻るけど、どうなの?」

P「どこまで戻ったんだよ」

ちひろ「女の子には慣れたの?」

P「あぁ、まぁ、そこそこ」

ちひろ「菜々ちゃんに怒られたのが効いたのかしら?」

P「俺よりも他のアイドルたちの方が影響受けたみたいだがな」

ちひろ「誰の反応が一番変わりました?」

P「加蓮」

ちひろ「あー、やっぱり?」

P「正直、こっちが戸惑うくらい会話が増えた」

ちひろ「でもよかったじゃない、京都ロケの前に和解できて」

P「それは確かにな」

ちひろ「加蓮ちゃんのP君への態度はちょっと気になってたのよ」

P「そうなのか?」

ちひろ「まぁだいたいP君のせいなんだけどね」

P「う…」

ちひろ「ああいう露骨にイマドキの子に弱いわよね、P君」

P「うわぁ…」

ちひろ「な、何よ?」

P「今の発言は年齢を感じさせるぞ…」

ちひろ「べ、別に変じゃないでしょ?!」

P「いや、けどまぁわからんでもない」

ちひろ「そうでしょ?」

P「けどそれ、留美さんや川島さんの前では言うなよ?」

ちひろ「口が裂けても言えないわよ」

P「あの人たち、アイドルじゃなけりゃとっくに相手も見つかってるだろうにな」

ちひろ「正直、P君から見てお姉さま方はどうなの?」

P「どう、ってなぁ…」

ちひろ「ほら、結婚するならー、とか彼女にするならー、とかあるでしょ?」

P「それ、俺に聞くか?」

ちひろ「他に男の人なんていないじゃない」

P「正直、大人組も含めてそういう風にみることはマジでない」

ちひろ「ほんとに?美人ばっかに囲まれてるのに?」

P「そんなこと考えてたら仕事にならんだろ」

ちひろ「そんなもんかしら?」

P「自分で言うのもなんだが、俺、こんなだろ?」

ちひろ「うんうん」

P「いちいち『女性』として見てたら出勤するごとに失神するぞ」

ちひろ「相変わらず童貞力がみなぎってるわねー」

P「やかましいわ」

P「なぁ、俺のことばっか聞くけど千川はどうなんだよ?」

ちひろ「わ、私は一人が楽なのよ」

P「二人を知らないからだろ?」

ちひろ「誰かさんと一緒にしないでくれる?」

P「強欲女狐と一緒なんざその誰かさんだってお断りだろうよ」

ちひろ「何ですって?!」

P「貰い手がないのを人に八つ当たりしてごまかしてんじゃねぇよ!」

ちひろ「言わせておけば……ッ!」

P「あ?もとはと言えば――」

女店員「ラストオーダーのお時間でぇーす」ニヤニヤ

Pちひろ「……」

女店員「追加のご注文よろしいですかー?」ニヤニヤ

Pちひろ「…おあいそで…」

深夜/居酒屋外

バイト店員「アリャリャッシター」

P「…どうすんだよ…」

ちひろ「どう、って何がよ?」

P「もう俺あの店行けないんだが…」

ちひろ「安心して、私もよ…」

P「ま、次までにまた違う店探しとくか」

ちひろ「楓さんならいくらでも知ってそうだけどね」

P「そうなるとあの人も連れて行かなくちゃいけなくなるだろ」

ちひろ「いいじゃない、一緒に行きたいっていつも言ってるわよ?」

P「いや、なんだろうな、その、嫌いとかそういうのは全くないんだが…」

ちひろ「苦手なんだ?ああいうタイプ」

P「得意に見えるか?」

ちひろ「まさか」クスクス

P「にしても、この辺歩いてると知り合いに会いそうでいつもビクビクするんだよな」

ちひろ「確かに、これだけ人が多いとね」


 警察官「ちょっとそこの君!」


Pちひろ「ビクッ」


 警察官「そこのピンク色の服の…君!」


P「俺たちじゃないみたいだな…」

ちひろ「別に悪いことしてるわけじゃないのに身構えちゃうわね」クスクス

P「普通に成人してるし、飲酒だって合法なんだけどな」



 警察官「君、未成年?お酒飲んでる?」
 
 ??「ち、ちがいます!ナナは大人ですから!」

 警察官「ほんとに?何か身分証明書とか持ってる?」

 ??「ほら!免許証!生年月日見てください!」

 警察官「あー、ほんとだね。でも君どこかで…?」

 ??「え?!い、いや、どどどこにでもあるような顔ですから!!」


P「………」

ちひろ「………」


おわり

おわりです

あとはボツネタをリサイクルしようかどうかなーってところです
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!

書き溜めをナチュラルにゴミ箱ダンク

ゴミ箱完全消去

ごめんなさい、さすがにこれ以上放置できないのでHTML化依頼出してきます。

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