花京院「カマボコも刺身も好きだからE・スプラッシュ!!」(50)

【前回までのジョジョの奇妙な冒険】

――――――
承太郎「おれには『悪霊』がとりついている」
――――――
アヴドゥル「ホリィさんにも、スタンドが発現している!」
――――――
灰塔『お前らはDIO様のところへは行けん!』
――――――
鳴滝「おのれディケイド!」
――――――
アヴドゥル「50日以内にDIOに出会わなければ……!」
――――――――
ポルナレフ「わたしの知り合いが、首筋にこれと同じ形のあざを持っていたなぁ」
――――――――
ポルナレフ「何ぃ! ぐあああああ」ドッ ゴン
――――――――
月「くそっ やられた」
――――――――
ポルナレフ「おれはアンタたちと共に、エジプトに行くことに決めたぜ!」
――――――――
トルケル「オレァ アンタについていくぜ 王子」
――――――――
左之助「お前が口先だけのイカサマ維新志士とどう違うか、この目でしかと見極めてやるぜ」
――――――――
万極「……み 見ているぞ。お お前達のなそうとすること……地の底で……ずっと……」
――――――――
ポルナレフ「DIOを目指していけば、きっと妹のカタキに出会える!」
――――――――
花京院「エメラルド・スプラッシュウウウウゥゥゥッ!!」


 忌まわしき DIOの呪縛!

 現在 最先端を誇る SPW財団の医療すら

 DIOの 呪縛の前には無力である!

 

医者A「こりゃあもうだめですな。いくら私でも、もう手も足も出ませんよ」

医者B「この世に万病に効く薬なんてモンは、ありゃしないんだ」

医者C「ええ何だ、あれだ、手術しましょう!」

 
 
 ホリィを救うために はるかエジプトを目指す ジョジョ達一行!
 
 
[日本>>【×】>>ホンコン>>>キャンベラ>>>ウェリントン>>>]
 
 
 危険を考慮して 空路を避け
 
 
[>>マニラ>>>台湾>>ホンコン>>ホーチミン>>>シンガポール]
 
 
 海路で まずはシンガポールに向かう!!

――

ジョセフ「ホンコンからシンガポールまで、丸三日は海上だな」

ジョセフ「ま、ゆっくりと英気を養おう」

ジョセフ「しっかしおまえらなあ。その学生服はなんとかならんのか?」

ジョセフ「その格好で旅を続けるのか? クソ暑くないの?」

花京院「ぼくらは学生でして、学生は学生らしくですよ」ペラッ

承太郎「ふん」

花京院「やっぱり更木隊長は最強だな」ペラッ

承太郎「読み終わったら返しな」

ジョセフ「ふんっ、日本の学生はヲタかいのう」

アヴドゥル「なるほど、これが武士道。心頭滅却すれば火もまた涼し」

アヴドゥル「試しに我がマジシャンズレッドで焼き払ってみようか」

ポルナレフ「ははは、いいぞやれやれ」

アヴドゥル「ぬううん! クロス・ファイヤー・ハリ」

ポルナレフ「なんでおれに向かって撃つんだよ!!」

 
?「放せ! 放しやがれ! このアホが! 放しやがれ!」
 
一同「?」
 
船員「静かにしろォ! ふてえガキだ!」
 
ジョセフ「おいどうした? わしらの他には乗客は乗せない約束だぞ」
 
船員「すみませェん、密航です。このガキ、下の船倉に隠れてやがった」
 
ジョセフ「密航~?」

密航者「くるなら来い! タマキン蹴りつぶしてやるぞ!」
 
船員「へっ、海上警察に突き出してやる!」
 
密航者「えっ警察? お願いだ、見逃してくれよォー」
 
密航者「シンガポールにいる父ちゃんに会いに行くだけなんだよォー」
 
密航者「何でもするよォー。こきつかってくれよォー」

船員「どうしようかなァ。見逃してやろうかなァ」 イツミー! マーリオー!

船員「どうしようか? あどうしようかなァ?」グニニ  グニニ  ビローン
 
船員「やっぱりダメだね! や~だよ」 ビヨヨン  レッツァゴ!
 
密航者「ギギギ……おどりゃクソ船員!」

 
船員「とりあえずキャプテンに報告するから、付いて――」
 
密航者「」ガブッ
 
船員「WEED!!」
 
密航者「」ザバーン
 
ポルナレフ「おっほ、飛び込んだぞ。元気ぃ~」

花京院「ここから陸まで泳ぐ気なのか?」

ジョセフ「どうする?」
 
承太郎「ほっときな。泳ぎに自信があるから飛び込んだんだろうよ」
 
 
密航者「オレはフリーしか泳がない!」ザブザブ
 
 
船員「マズイっすよ! この辺はサメが集まっている海域なんだ!」
 
アヴドゥル「うおっ魚影!」ギョエイ

花京院「これはまずいッ!!」

ジョセフ「おい小僧! 戻れー! 戻るんだー! 危険だー!」
 
ポルナレフ「サメだぞー! サメがいるぞー!(裏声)」


  ススス…
 
  
密航者「!」
  
 
 ザ バ ー ン !
 
 
密航者「うあああぁぁぁ!?」
  
     法皇の緑『エメラルド・スプラッシュ!』
    法皇の緑『エメラルド・スプラッシュ!』
   法皇の緑『エメラルド・スプラッシュ!』
  法皇の緑『エメラルド・スプラッシュ!』
 
 法皇の緑『エメラルド・スプラッシュウウウウゥゥゥゥ!』
 
 
 ドバババババババババババババババババbbbbbbb
 
 ザパーン
        プカァ
 
密航者「あ……」
 
花京院「大丈夫かーッ!?」
 
ジョセフ「あいつ承太郎よりラッシュ力あるんじゃないの」

 
ジョセフ「何とか助かったみたいだな。サメは?」
 
ポルナレフ「こなみじんになって死んだ」
 
承太郎「ん……?」ジィー
 
 星の白金『あのガキ……女か』
 
 星の白金『それもまだションベンくせえ』
 
ジョセフ「なんじゃと!?」
 
アヴドゥル「承太郎、詳しく」
 
  
 
 花京院「よいしょ。よいしょ」ジャブジャブ
 
 密航者(なんだこいつ片手泳ぎメチャクチャ上手い)
 
 
 ザブン    ズズズ…
 
 
ジョセフ「!」
 
ジョセフ「花京院、下だ! 海面下から、何かが襲ってくるぞ!!」
 
 花京院「はいー!? 何ですかァー!?」

 
ジョセフ「サメではない、凄いスピードだ! 花京院、早く!!」
 
花京院「化け鮫か? それともユイチイタン!?」ザブザブ
 
ジョセフ「早く船まで泳げー!」
 
アヴドゥル「と、遠すぎる!」

承太郎「ちっ」ス…

船員A「あの距離なら俺達に任せてください!」トンッ
船員B「あっしも!」トンッ
船員C「うちも!」トンカラリッ

ジョセフ「うっ!? 次々と船員が現れて――」

 <船員A>B>C>D>E>F>G>H>I>J>  バーン

ジョセフ「一瞬で人間バシゴになった!」
 
花京院「助かった!」ガッ
 
船員A「手を取りました! すいません引っ張ってください!」
 
ジョセフ「一人ぐらい残せ!」
 
 ザ パ ー ン
 
花京院「あっ今のはスタンド! くそっ、なら仕留めていたのに!!」

 
アヴドゥル「海底のスタンド……このアヴドゥル、知恵袋でも聞いたことがない」
 
密航者「ハァ……ハァ……」
 
ジョセフ(この女の子……まさか……)
 
ポルナレフ(今のスタンドの使い手か……?)
 
承太郎(まさか……サメの海に花京院をわざと誘い込んだか……?)
 
花京院(あれ。結構がんばったのに誰も声をかけてくれない……)
 
密航者「ん? なんだよ、何見てんだよ」
 
密航者「何が何だかわからねぇがやる気か!?」シャキン
 
密航者「このアン様をなめんな。相手になってやる!」
 
密航者「タイマンだぜ! タイマンで来いこのジョナサン・ジョーンズがァ!」

ポルナレフ(とぼけてやがるぞ……もういっぺん海へ突き落とすか?)

承太郎(早まるな……本当にただの密航者なら、サメに食われるだけだ)

アヴドゥル(名前はアンちゃんというのか……密航者→アンちゃんだな……)

ジョセフ(しかしこの船の10名の船員の身元はすべてチェック済み……)

ジョセフ(この少女以外には考えられん! 何か正体をつかむ方法はないものか……)

 
アヴドゥル「おい、DIOの野郎は元気か?」

アン「ディオ? 元気だよ!」
 
ポルナレフ「とぼけるんじゃねえこのガキ!」
 
アン「このチンピラども! オレと話がしてーのか」

アン「それとも刺されてーのかどっちだ? アアァ!?」
 
アヴドゥル「わたしなら刺されたいです」
 
アン「この妖刀チキンナイフが、早えーとこ255回目のとんずらを決めてぇって慟哭してるぜ!」
 
花京院「ウッフ」
 
アン「何 が 可 笑 し い ! !」
 
花京院「いや、今週の斉木が当たり回かもって」ペラッ

承太郎「早く読み終われよ」

ポルナレフ「ビーチチェアに戻ってんじゃねえ!」

アヴドゥル「ジョースターさん、なんかこの女の子は違うような気がしますが」

ジョセフ「ふーむ……しかし……」

  ??「その女の子かね? 密航者というのは」 ザッ

いったんここまで(^q^)

 
船長「……」かたもみもみ
 
アン「うわぁっ! 放せ!」
 
ジョセフ「キャプテン」
 
船長「私は……密航者には厳しいタチだ」
 
船長「女の子とはいえ、ナメられると限度なく密航者がやってくる」モミモミ
 
アン「いだだだだだ……くない? どころか、肩こりがなくなったッ」
 
船長「港に着くまで、下の客室でゆっくり休んでもらうよ」
 
ジョセフ「キャプテン。お聞きしたいのですが、船員10名の身元は確かなものでしょうな」

船長「スタ……ンド……? 何だねそれは一体」
 
船長「ところで!」
 
 パシッ!   
 
花京院「あっ!」
 
船長「甲板でのジャンプの立ち読みはご遠慮願おう」
 
船長「君はシワがついた表紙や、折り目のついたページをどうするつもりだったんだね?」
 
花京院「くっそう買います!!」

 
船長「君はお客だが、この船のルールには従ってもらうよ」
 
船長「後で船長室まで取りに来なさい」
 
花京院「くうぅすまんジョジョ! 没収されてしまった!」
 
承太郎「……フゥー」スパー
 
船長「分かったね?」 スタ スタ スタ
 
承太郎「待ちな」

船長「ん? あっタバコ――」

承太郎「大物ぶってカッコつけてんじゃねえこのタコ」
 
ジョセフ「おい承太郎、船長に対してプッ、タコってお前」
 
承太郎「フン、承知の上の無礼だぜ。こいつは船長じゃあねぇ、いま分かった」
 
承太郎「スタンド使いはこいつだ!」
 
ジ/ア/ポ/花/船「「「な、なんだってー!!」」」
 
アヴドゥル「それは考えられんぞ、承太郎!」
 
アヴドゥル「このテニール船長はヤフーメールの紹介を通じ、身元は確かなんだ!」
 
ポルナレフ「コイツそんなんでこの船乗ってんの!?」

 
船長「ちょっと待ってくれ。ディオ様? 一体何を言ってるのか分からんが……」
 
ポルナレフ「ジョジョ、いい加減な推測は惑わすだけだぞ!」
 
花京院「証拠はあるのか、ジョジョ!」
 
 >証拠   >タバコの煙   『 く ら え っ ! 』
 
承太郎「スタンド使いに共通する見分け方を発見した」
 
ジョセフ「何!?」

承太郎「それは――スタンド使いは、タバコの煙を少しでも吸うとだ」
 
承太郎「鼻のアタマに血管が浮き出る」
 
ジョセフ「えっ!?」サッ
アヴドゥル「!?」サッ
ポルナレフ「!?」サッ
船長「!?」サッ
船員A「!?」サッ
船員B「!?」サッ
船員C「!?」サッ
船員D「!?」サッ
船員E「!?」サッ
 
アン(みんな何やってんだ……?)

花京院(みんな何やってんだ……?)

 
ポルナレフ「ウソだろ承太郎、ほんとに浮かんできやがった!」

承太郎「ああ、ウソだ」

承太郎「だがマヌケは見つかったようだな」
 
花京院「オレェ?」
 
ジョセフ「結局、さっきのスタンドの本体は誰なんじゃ!?」
 
アヴドゥル「こうなったら占い師のわたしに任せろ!」
 
アヴドゥル「【能力発動】占いの結果、船長は『スタンド使い』でした」

花京院「確定●! リンチ決定!」

船長「ま、待て! 私はスタンド使いなんかじゃあない!」
 
ジョセフ「いいや……おそらく当たっている」

ジョセフ「船長が指さされた時、わしの義手がすごい音で軋んだ」ギギギ

ジョセフ「もし濡れ衣なら、じわじわと大きくなるのだ。誤解による不安と興奮でな」
 
ジョセフ「しかし今回は始めが一番大きくて、どんどん軋みが落ち着いていった……」
 
ジョセフ「つまり、典型的な嘘つきの旋律なのだ!」
 
船長「まるで意味が分からんぞ!!」

 
ポルナレフ「もうどっちか考えるのは面倒くせえぇッ!」
 
ポルナレフ「こいつがスタンド使いだッ!」ドゴッ
 
船長「レッチリ!」
 
ジョセフ「どうして船長だと思ったんだ?」
 
ポルナレフ「知りたいか? ――全員ぶん殴るつもりだったんだよ!」
 
船員A~J「…………!」
 
花京院「ならば、ぼくもスタンド使いを当ててみせるッ!」
 
花京院「こいつだァーッ!」ドゴッ

船長「クワバラ!」
 
ジョセフ「どうして船長だと思ったんだ?」
 
花京院「船長が一番殴りやすかった。それだけだ!」
 
ジョセフ「決まりじゃな。満場一致で、お前がスタンド使いだ!」
 
船長「……」
 
船長「ヒドイねェ……」
 
船長「まったくおたくら、ヒドイぜ」 ゴゴゴゴゴ…

 
船長「確かに俺は船長じゃねえ」
 
船長「本物の船長は今ごろ、掴ませた金を使って家族旅行を楽しんでいるぜ」
 
ポルナレフ「こいつ結構いいやつなんじゃね」
 
承太郎「それじゃあテメェは、地獄旅行を楽しみな」
 
花京院「なんて冷徹!」
 
 
 暗青の月『 』ザパーン
 
 
アン「うああああぁぁぁぁ!?」
 
一同「「し、しまった!!」」
 
アン「う、動けない……!」ドチャアアァァ
 
 
水のトラブル! 嘘と裏切り! 愛と正義!

未知の世界へのおしおきを暗示する、月にかわるカード戦士!

その名は、美少女戦士セーラームー

 
船長「ダークブルームーン!!」

 
船長「てめーらと5対1じゃさすがの俺も骨が折れるから」
 
船長「正体を隠し一人ひとり順番に始末してやろうと思ったが……」
 
船長「バレちまったらしょうがねえな。5対1でやらざるを得まい!」
 
ジョセフ「船員もいれて15対1じゃ!」
 
船員s「「「オオォーッ!」」」
 
花京院「オオオォォォーッ!!」
 
船長「しかし、この小娘が手に入ったのは俺に運が向いてる証拠」
 
船長「今からこいつを解放し、サメの海に飛び込むぞ」
 
船長「当然てめーらは海中に追ってこざるを得まい!」
 
アン「この! ううっ!」ジタバタ
 
船長「俺のホームグラウンド・水中なら5対1でも相手できるぜ?」
 
承太郎「人質なんか取って舐めんじゃあねえぞ」

花京院「この花京院典明がビビりあがると思うなッ!!」
 
船長「舐める? こりゃ予言だよ。あんたは踊り狂って死ぬ」

承太郎「花京院なら常に踊り狂ってるようなもんだがな」


船長「特にあんたのスタンド『星の白金』……素早い動きをするんだってな」

船長「自慢じゃあないが、俺の『暗青の月』も水中じゃあ素早いぜ?」

船長「どんな魚よりも華麗に舞い泳げる!」

花京院「カレイに?」ヒラメェ?

船長「ヘッヘッヘ。ひとつ比べっこしてみないか? ついてきな」スッ
 
アン「放せ……あ、あれ? 下ろしてくれた」
 
船長「海水たらふく飲んで、死ぬ勇気があるならな!」
 
 バッ
 
星の白金『オラァッ!』 ボゴコン!!
 
暗青の月『ぶっ』

星の白金『オラオラオラオラオラオラオラオラ!』ドドドド
 
銀の戦車『チャリオッツ串刺しにしろ!!』
隠者の紫『本体を狙えハーミットパープル!!』
魔術師の赤『クロス・ファイヤー・ハリケーン!!』
 
法皇の緑『エメラルド・スプラッシュウウウウゥゥゥゥッ!!』ドッババババ
 
暗青の月『うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!?』ボゴゴゴゴゴゴゴ

いったんここまでー


 ドゴゴォン
 
 暗青の月『ぶええ』 ザパーン
 
 船長「ら……落下するより速く……リンチしてくるなんて……そんな……」プカァ
 
承太郎「海水をたらふく飲むのは、テメェ一人だ」
 
承太郎「アヴドゥル、何か言ってやれ」

アヴドゥル「ッエ”-イ!」

ポルナレフ「何か言った」
 
 船長「」 プカプカ…
 
ポルナレフ「流されていくぞ」

ポルナレフ「スタンドの能力自慢を散々していた割には、大ボケかました奴だったなァ」
 
承太郎「!?」ググッ
 
ジョセフ「おいどうした承太郎、フェンスから身を乗り出して」
 
承太郎「ち……ちくしょう、引きずり込まれる……!」
 
花京院「ははは、ジョジョのボケもなかなかだな! ☆ふたつ!」
 
承太郎「助けろボケ」

 
承太郎「……!」ブシュウゥ
 
ポルナレフ「うおおっ」
 
ジョセフ「こ、これは……!」
 
アヴドゥル「フジツボだ! 名前以上のことは分からんがとにかくフジツボだッ!」
 
ジョセフ「『星の白金』の腕から船腹にかけてびっっっしりと!」
 
承太郎「奴はまだ戦う気だ……さっき殴った時くっつけやがった!」グググ
 
花京院「あの船長まだやる気だったのかッ! とっちめてやるッ!!」 ザブン

承太郎「どんどん増えやがる……俺のスタンドから……力が抜けやがる」ググ
 
ジョセフ「い、いつの間にかいない! 船長が! どこにも!」
 
ジョセフ「承太郎! スタンドを引っ込めろ!」
 
承太郎「それができねーから、かきたくもねぇ汗をかいているんだぜ!」
 
承太郎「うおっ!」

 ドシャッ

承太郎「急に手ごたえがなくなったんだぜ」

ポルナレフ「あれ花京院は?」

 
【海中】

花京院「いた! 船長ッ!」
 
船長「よぉ~こそようこそ。『暗青の月』の独壇ジョ……承太郎は!?」
 
花京院「この野郎、承太郎に貼っつけたフジツボを何とかしろ!」

船長「ああん? この俺をナメとったらいかんぜよ? おにいちゃん」
 
花京院「おにいちゃん?」キュン
 
船長「海中とはいえスタンド同士の会話が可能だから……あれ? てめえさっきから生の声で」
 
花京院「お前……何になりたいんだ?」
 
船長「えっ?」
 
花京院「なりたいキャラを言え。普通の妹か? それとも従妹?」
 
花京院「好きな設定で『おにいちゃん』と呼ばせてやってもいいぞ!」
 
船長「この妄想バカが。強がったクチ聞いとるがなおにいちゃん」
 
船長「オタクはいま心の中でこんなことを考えている――」
 
船長「『こいつどれくらいの間、水中に潜っていられるのか――』」
 
花京院(妹の親友ってのも捨てがたいが、ご近所さんの女の子ってのも悪くないんだ)

 
船長「『自分の限界は2分ってとこだが、自分より長く潜っていられるのだろうか?』」
 
船長「――とね。フッフッフッヘッヘッヘッヘ。答えてやろう! 俺の肺活量は常人の3倍よ!」
 
花京院「赤くない分際で!」
 
船長「そして訓練されている。潜水の自己ベストは6分12秒!」
 
花京院「9分44秒! ぼくの最高記録!」
 
船長「洞窟にまいた催眠ガスも耐えきっちゃうの!?」
 
船長「だが!」
 
 暗青の月『 』シャシャシャシャッ
 
船長「『暗青の月』の水かきは、スクリューの回転よりシャープに動く水中カッター!」
 
船長「それに舐めたクチ聞く前に、てめーのスタンドをよ~く見てみろ!」」
 
花京院「ん?」
 
 法皇の緑『 』プチプチプチプチ
 
船長「こいつの付けたフジツボが1個ずつちまちま取り除いてんじゃねえ!!」
 
花京院「これは意外と美味だぞ! おあがりよ!!」

船長「お粗末!」

 
船長「だが! 泳いで水面に逃れようとしても無駄だぞ! 周りをよくみろ!」
 
  暗青の月『』ワッショイワッショイワッショイ
 
花京院「!」

船長「さっきから『暗青の月』が渦の流れを作っていることに、気がつかねーのか!」

船長「おにい(↑)ちゃん!」

花京院「今の言い方よかった!」キュン

船長「泳げ泳げ! どんどん呼吸が苦しく成り、パワーが抜けていくぞ!」

花京院「『おにいちゃん』って呼ばれりゃそうなるさ!!」

 

ジョセフ「お、遅い……浮かんでこないぞ!」

アヴドゥル「渦だ! 巨大な渦が出来てるんだ!」

ポルナレフ「どこだ花京院の奴は!?」

承太郎「助けに行くぞ」

ジョセフ「レスキューに必要なのは、スキルと冷静な判断だ!」

アヴドゥル「救助完了後……全員で乾杯をあげましょう……!」

 
 星の白金『!!』 ブシュウゥ
 
 魔術師の赤『ケェー』

 銀の戦車『イテェー』
 
承太郎「こいつぁ……」
 
承太郎「花京院のエメラルド・スプラッシュだ」
 
アヴドゥル「渦の中に花京院のエメラルド・スプラッシュが舞っている!」
 
ポルナレフ「あいつ苦し紛れに水中で乱射しているんだ!」
 
アヴドゥル「これは水のハイエロ地獄! 飛び込めば全員皆殺しにされる可能性ッ代打ッ!」
 
  
 
  法皇の緑『スプラッシュウウウ痛いッ!』ゴボゴボ
 
花京院「渦に巻き込まれてるから自分に攻撃がクリティカル!」ビシビシ
 
船長「クックック。そして次に何を考えてるか当ててやろう!」
 
船長「『渦には一点だけ動かない部分がある。それは中心だ!』」
 
船長「『奴のいる中心に飛び込めば攻撃できる』――ヘッヘッヘ、そう考えてるな?」
 
花京院「そうか! その手があったかーッ!!」

 
 うずずずず……
 
アヴドゥル「くそっ。うかつに手が出せん!」
 
 チラッ
 
承太郎「! 船長だ。渦の中に船長が見えたぞ」
 
ポルナレフ「い、いかん! ぐったりしていたぞ!」
 
ジョセフ「ぐったり? 全然もがいてなかったのか?」
 
ジョセフ「フーム。そりゃひょっとしたらナイスかもしれんな」
 
アヴドゥル「見ろ、渦が収まっていくぞ!」
 
 
 ずずず……
 
 ず……
 
 ……
 
船長「……」プカァ…
 
 
花京院「」ザパーン
 
花京院「みんな! 勝ったぞッ!!」

 
船長「……パクパク……」
 
花京院「何ィ~聞こえんな!」
 
船長「……渦に流れていたのに……俺が余計なことを言ったせいで……」
 
船長「中心に無理矢理つっこんできて……ゼロ距離乱射……」

船長「そう考えてたんだ……」
 
花京院「違うね!」
 
花京院「ぼくが考えていたのは、お前が妹キャラだからやっぱりオチは


                               ヽ`
                              ´
                               ´.

                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;

  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´


エジプト急ぐ花京院!
船でゆっくり花京院!

船長に出会った花京院!
なんなく撃破の花京院!
船もバクハツ花京院!

カマボコ好きな花京院!
刺し身の好きな花京院!
フジツボ大好きポルナレフ!

三部の序章も佳境イン!
がんばれぼくらの花京院!!

終わり

週遅れですみません
次も書けたらがんばります(^q^)

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom