花京院典明の安価キッチン(126)

花京院の家

ガチャッ
タダイマー バタバタ

花京院「ふー疲れた。母さん、晩御飯は何?」

シィーーーーーン・・・

花京院「いない・・・」

花京院「ん? テーブルの上になにやら手紙が」ピラッ

花京院母『典明へ』

花京院母『お母さんとお父さんはしばらく海外旅行へ行きます』

花京院母『おみやげ楽しみにしててね! 母より』

花京院「なんだ、母さんたちまた旅行か」

グーッ

花京院「よし! 腹も減ったし>>2でも作るか」

イカスミスパゲティ

花京院「イカスミスパゲティを作るか!」

花京院「材料あったかな・・・・・・」

花京院「アッ! この間買っておいたイカがあったはず・・・・・・」

ゴソゴソ

花京院「あったあった! 麺もあるし早速作ろう!」

花京院「ん?・・・・・・あ、これも余ってたんだっけ。ついでに入れようかな」

余ってたもの>>4

にんにく

花京院「材料も揃ったし早速取りかかろう」

花京院「イカスミソースを作ろう!」

花京院「オリーブオイルと細かく切ったニンニクを炒めて・・・」

サッサッ

花京院「イカのワタと墨袋を取り出して・・・墨を絞り出して・・・」

ガタガタ

花京院「混ぜて炒めて・・・。味は・・・こんなものだな」ペロリ

花京院「麺もゆであがったし・・・」

花京院「完成だ!!」

ババァーーーーンッ

パクパク

花京院「うん、悪くない。意外といけるな」

花京院「両親がいない・・・・・・」

花京院「普段賑やかな場所に人気がなくなるのはチョット寂しい気もするが」

ニヤリ

花京院「これは好機・・・ッ!」

花京院「・・・自室ってのには置ける家具に限界があるなあ」

花京院「部屋が小さければ小さいほど、置ける家具も少なく小さくなる・・・」ドドド

花京院「テレビの大きさもそれに比例するようにな・・・・・・」ドドドドドド

花京院「ぼくはリビングの大画面でゲームをするぞォーッ!」ズアッ


オラオラオラオラ バッコォォォォン
ディ・モールトォッ

花京院「クソッ またやられたッ!」ガンッ

花京院「・・・・・・もうこんな時間か」

花京院「明日のお弁当の下準備でもするか」

花京院「メインのおかずは>>9にしよう」

間違えた>>11を作る

ペペロンチーノ

花京院「ペペロンチーノにしよう! 簡単だし」

花京院「・・・また麺類だが、まあいいか」チラッ

花京院「麺もまだ残ってるしいける」

花京院「さ、材料は・・・・・・」

材料「あ、そうだ。せっかくだし具は>>14にしよう」

エメラルドスプラッシュ

花京院「エメラルドスプラッシュにしよう」

ハイエロ「!」

花京院「よし、ニンニクがまだ余ってるから刻んで・・・鷹の爪も・・・」

トントントン

花京院「オリーブオイルでベーコンとニンニク、鷹の爪を炒めて」

ジュウジュウ

花京院「エメラルドスプラッシュッ!」

ドドドドッ

花京院「カリカリになるまで炒めよう」

花京院「お湯が沸いたな。・・・・・・麺を茹でるか」


花京院「できた!」

ババァーーーーンッ

花京院「簡単だな。明日の晩御飯はもっと高度なものに挑戦しよう」

翌日昼休み

キーンコーンカーンコーン

承太郎「飯食うぜ」

ガタガタッ カパッ

花京院「今日も君のお弁当は豪華だなァ」

承太郎「あのアマ朝起きるの早いからな・・・・・・時間余して暇なんだろ。だからこんなもんに力入れやがる」

花京院(それは違うと思うぞ承太郎)

承太郎「おめーの弁当はいつもと違うな。スパゲティか」

花京院「ペペロンチーノだ。ぼくが作ったんだよ」

承太郎「へえ」

花京院「そうだ! 味見してみるかい? 結構自信があるんだ」

承太郎「いいぜ、貰おうじゃあねえか」

承太郎「ウググ・・・ッ!」

花京院「どうかしたか?」

承太郎「・・・・・・この緑色でキラキラ光ってるのはなんだ?」

花京院「食べてからのお楽しみだよ」

承太郎「・・・・・・」

花京院「・・・・・・」ワクワク

承太郎「やっぱやめ・・・」

花京院「え?」

承太郎「・・・・・・仕方ないから食うぜ」

バクゥッ
ガリガリゴリィッ

承太郎「」

花京院「・・・・・・どうかな?」ゴクリ

承太郎「」

花京院「・・・・・・承太郎?」

花京院「ハッ!」ドドド

花京院「死んでる・・・ッ!」ドドドドドド

ガタンッ

女子生徒A「キャーJOJOどうしたの!?」

女子生徒B「JOJO! しっかりして!」

承太郎「」

女子生徒A「わたしが保健室までかついでってあげるわね」ヨイショ

女子生徒B「どさくさに紛れて承太郎に触ってんじゃないわよブス!」

女子生徒A「なによペチャパイ!」

ブスブスブスブスペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイ
ザワザワザワザワ・・・

花京院の家

花京院「承太郎・・・・・・惜しい男を亡くしてしまった」ウウッ・・・

花京院「一体どうして死んでしまったんだ・・・・・・」


花京院「さて、気を取り直して晩御飯を作るか」

花京院「>>20を作るぞ!」

豚の丸焼き

花京院「豚の丸焼きを作るぞ!」

花京院「丸焼き・・・・・・」

花京院「豚の丸焼き・・・・・・」ドドド

花京院「まずいぞ! ぼくの家はマンションだから、豚を丸ごと焼くようなスペースがないッ!!!」


空条邸

花京院「という訳で承太郎の家の庭を借りることにした」

ホリィ「花京院くんガンバってね! 何か手伝うことがあれば言ってちょうだい」

花京院「ありがとうございますホリィさん。ですが、そのお気持ちだけで充分です」ニコリ

ジョセフ「すごいことを思いつくのう、花京院」

花京院「ジョースターさんも楽しみに待っててくださいね!」

豚「ブヒーブヒーッ」

花京院「まずは豚を殺して・・・・・・」

エメラルドスプラッシュッ!
ドドドドドドッ
ブヒーッ

豚「」チーン

花京院「よし!」

花京院「内臓の処理をするか・・・」

ザクザクザク
ブチブチブチ

花京院「きれいに洗って・・・」

花京院「棒を尻から口に貫通させて・・・」ズブッ

花京院「・・・・・・」

花京院「シンプルすぎるな・・・・・・焼く前に何か豚の腹につめるか」

具材>>25

ハーブ

花京院「ハーブをつめるか!」

花京院「ハーブ・・・・・・」

花京院「アッ! ちょうどいいところにハーブっぽいものが植えられているぞ」

花京院「これをかってに貰うか」ブチブチ

花京院「ハーブをつめて・・・・・・豚の表面に油と醤油を塗りつけて」

花京院「焼けば完成だ!!!」

ジュージュージュー

花京院「うーん、いいにおいがしてきたぞッ!」

ピンポォーン

ジョセフ「ん? だれか来たようじゃな」

・・・トトトトトッ

ホリィ「パパ! >>さんが来たわよ」



ホリィ「パパ! >>29さんが来たわよ」

また死人が出る予感

ポルナレフ「よぉー! 元気だったかじいさん!」

ジョセフ「おお、ポルナレフか」

ジョセフ(・・・そういえば今日来るとか言ってたかのう)

ポルナレフ「ん? なんかいいにおいがするな」

ジョセフ「花京院が庭で豚の丸焼きを作ってくれてるんじゃよ」

ポルナレフ「へー、花京院来てるのか! アッ! 花京院ひさしぶりーッ!」

花京院「相変わらず騒々しいなおまえは」

ジュウジュウジュウジュウ

ポルナレフ「ふーん、おめーもこんな野蛮なもん作るのか。意外だぜ」

花京院「野蛮とはなんだ。きちんとした料理だぞ失礼な」

花京院「できたぞ!」

ババァーーーーンッ


ジョセフ「うまそうじゃ!」

ポルナレフ「うーん、いいにおいだぜ!」

ホリィ「花京院くんお疲れさま」ニコニコ

ジョセフ「さっそく盛り付けて、みんなでいただくとするか」

ポルナレフ「じゃ、その前におれが味見を・・・」バクゥッ

花京院「アッ! なんてやつだ! ホリィさんがまだ席についてないというのに」

ホリィ「いいのよ花京院くん、飲み物持ってきたワ♪」

ジョセフ「ちゃんと焼けとったか?」

ポルナレフ「」

花京院「・・・・・・ポルナレフ?」

バッターーーンッ

ポルナレフ「」泡泡泡泡

花京院「なんてことだ、死んでる」ドドドドドド

花京院の家

花京院「やれやれ、ポルナレフのおかげで豚の丸焼きを食べ損なった」

花京院「一体なにしにきたんだやつは」プンプン

花京院「まぁ、ひさしぶりにホリィさんのご飯を食べれたからよしとするか」

花京院「寝込んでいる承太郎のお見舞いも兼ねてたんだが・・・・・・逆にご迷惑をおかけしてしまっただろうか」

花京院「・・・・・・明日のお弁当でもつくるか」

花京院「メインのおかずは>>36にしよう」

牛乳

花京院「牛乳にしよう!」

花京院「牛乳・・・」

花京院「せっかくだから朝一番にとれた牛乳にしよう!」

花京院「よーし、明日の朝は早く起きて牧場に行くぞッ!」


翌朝・牧場

ダン「は? 搾乳がしたいだと? ダメダメ、帰った帰った」

花京院「そこをなんとか」

ダン「ダメったらダメダメ。こっちは仕事なの、生活かかってんだから素人さんにやらせるなんてできな」

エメラルドスプラッシュッ!

ダン「」

花京院「しぼりたての牛乳をてに入れたぞ!」

ババァーーーーンッ

花京院の家

花京院「まだ6時か」

花京院「時間があるしもう一品くらい作るかな」

花京院「よくよく考えれば、牛乳だけじゃあお腹がすきそうだ」

花京院「よし、>>39つくるぞ」

承太郎の女体盛り

花京院「承太郎の女体盛りをつくるぞ!」

花京院「・・・・・・」

花京院「・・・・・・」ドドド

花京院「承太郎は男だぞ・・・? 男なのに女体盛りとは・・・・・・ぼくの頭はイカレてるのか?」ドドドドドド

花京院「いや問題はそこじゃあない」

花京院『女体盛りしたいんだけど君の体を貸してくれるかい?』

承太郎『冗談じゃあないぜ』

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ

花京院「・・・・・・」ドドド

花京院「確実に殺される」ドドドドドド

花京院「・・・というかやっぱり頭を心配されそうだ」

花京院「取り敢えず具を用意して頼んでみるか」

>>41

ヒトデ

高校・お昼休み

キーンコーンカーンコーン・・・

承太郎「飯食うぜ」

花京院「きみ復活早いなァ」

承太郎「・・・・・・」

花京院「昨日はどうなるかと思ったけど無事でなによりだ」ゴソゴソ

承太郎「おう・・・・・・なんだ花京院、今日は牛乳だけか?」

花京院「ああ・・・朝イチでしぼった牛乳だよ! あ、きみも飲んでみるかい?」

承太郎「エンリョするぜ!」

花京院「そうか?」

承太郎「・・・それだけで腹すかないのか?」

花京院「!」

花京院「そ、それなんだけど・・・・・・」

エメラルドスプラッシュッ!
ドゴォッ!

承太郎「ウゲーーッ」

承太郎「」チーン

花京院「頼んでもだめだろうから実力行使だ! すまない承太郎。ぼくの食に対する好奇心は誰にも止められないッ!」

花京院「よし、じゃあまず承太郎の服を剥いで、と・・・・・・」

ハガシハガシ

女子生徒たち「!?」

花京院「横たえた承太郎の上に、茹でたヒトデを並べて・・・・・・」

花京院「できたぞ!」

ババァーーーーンッ

女子生徒たち「き、キャーーーーッ!」

キャーJOJOォーッ JOJOガゼンラーッ

花京院「いただきます」

花京院「うーん、ヒトデってあんま美味しくないな」パクパク

女子生徒A「花京院私も食べていい?」

女子生徒B「私も私も!」

花京院「ええ、ヒトデはいくらでも余ってますのでどうぞ」

女子生徒A「ヤッタァ! JOJO、いただきます!」ベタベタ

女子生徒B「なにどさくさにまぎれて触ってんのよこのドブス!」

女子生徒C「JOJO、デザートに私を食べてね」

女子生徒A「キャー! なに言ってるの破廉恥!」

女子生徒B「JOJOに跨がってんじゃないわよ!! この痴女!!」

花京院(なんだか簡単だったなァ・・・イマイチ料理って感じもしないし物足りないぞ)

帰り道

花京院(承太郎の女体盛りは、アイディアとしては最高だっけど満足感は得られなかったなァ)

花京院(女性だったらもっと違ったのかもしれないが・・・・・・いや、女性にそんなことはできない!)

花京院(さ、晩御飯の材料を買いにスーパーへ行くか)

花京院(今日の晩御飯は>>46にしよう)

うどん

花京院(うどんにしよう!)


花京院(・・・・・・麺類は作りやすいからな! 工夫もしやすいし)

花京院(うどんの具材はなににするかな・・・)

>>49

花京院(たまごうどんにしよう!!)

花京院(シンプルだがとても美味しそうだぞ!)



スーパー

サカナサカナサカナーサカナーヲータベールトー
ザワザワ

花京院(麺類のコーナーはどこかな?)

花京院「・・・・・・」

花京院(普段スーパーに来ることなんかないから配置がまったくわからないな・・・)

花京院(小さいときはお菓子売り場にしか行くことなかったし)

花京院(・・・・・・)

花京院(アッ! あそこにいるのは>>51だ)

ジョセフ

花京院「ジョースターさん」

ジョセフ「おお、花京院・・・ッ!」

花京院「夕食の買い物ですか?」

ジョセフ「ああ。ホリィにお使いをたのまれてね」

花京院「そうでしたか」

ジョセフ「花京院もお使いか?」

花京院「ええ、・・・・・・お使いというかぼくが作るんですけどね」

ジョセフ「ほー、何を作るんじゃ?」

花京院「たまごうどんです」

ジョセフ「UDON!」

花京院「うどんです」

ジョセフ「それは良さそうじゃのう!」

花京院「ええ、ぼくも今から作るのが楽しみです」

ジョセフ「どれどれ、わしもいただくとするかな」

花京院「エッ! ホリィさんが家で待ってるんじゃあ・・・」

ジョセフ「お使いというのは嘘っぱちじゃ。じつはホリィを怒らせてしまってね。作る料理に文句を言ったら、『食べたいモノを買ってくれば!?』と言われてしまったんじゃよ」

花京院「それは・・・・・・なんというか」

ジョセフ「じゃから、よかったらその美味しいUDONとやらをご馳走してくれんか?」

花京院「うーん、ぼくの作るものでよければ・・・」

ジョセフ「ヤッタネ!」バンザイ

花京院「ですが、必ずホリィさんに謝ってくださいよ。差し出がましいようですが、ジョースターさんは失礼なことを言ってしまったんですからね」

花京院の家

ジョセフ「なにか手伝うことはあるかな?」

花京院「いえ、お気持ちだけで。テレビでも見て待っててください」

ジョセフ「『魔●天●ジ●リー●』・・・? これジブリの新作かのう?」

花京院「アッ! そ、それはテレビじゃあ見れないのでコッチの『ポニョ』なんてどうですか!?」アセアセ

ポニョソースケスキー

花京院「やれやれあぶなかった」

花京院「親が居ないといろんなモノを出しっぱなしにしてしまうからな、反省しなくては」

花京院「さて、うどんを茹でるか」

花京院「ダシ汁を作って・・・・・・」

グツグツ

花京院「卵をといて・・・・・・」

花京院「せっかくジョースターさんが食べてくれるし、卵になにか混ぜようかな」

混ぜるもの>>55

優しさ

花京院「やっぱり料理には『優しさ』が必要だ! 優しく卵をかき混ぜるぞ!」

ヤサシクヤサシク・・・
シャカシャカシャカ・・・

花京院「これくらいでいいかな?」

花京院「麺と汁と卵を煮て・・・・・・」

グツグツ

花京院「できたぞ!」

ババァーーーーンッ

花京院「ジョースターさん、出来ましたよ」

ジョセフ「・・・・・・」ウウッ・・・

花京院(ポニョで泣いてる・・・)ドドド


ジョセフ「おおっうまいのぉ!」ズビズバーッ

花京院「それはよかったです」

花京院「満足してくれたようでなによりだ。あんなに誉めてくれるとは・・・」

花京院「他人から誉められると、俄然やる気も出てくるなァ」

花京院「・・・・・・ジョースターさん、ちゃんとホリィさんと仲直りしてるといいな」

花京院「さて、ジョースターさんも帰ったしお弁当を作るかな」

花京院「お弁当のおかずは>>59にしよう!」

馬刺し

花京院「馬刺にしよう!」

花京院「たまごもまだ余っているし」

ゴソゴソ

花京院「まず、買ってきた馬刺にタレを和えて・・・」

花京院「ゴマをふって・・・」

花京院「たまごをのっけて・・・」

花京院「できたぞ!」

ババァーーーーンッ

花京院「・・・・・・簡単すぎたかな」

花京院「早く作りすぎたから、ゲームやって寝るか」

花京院「アッ! またこのDTelenceDTってやつに当たったぞ!」

花京院「こいつのDIO強いんだよなー」

エメラルドスプ
ウリィーーーーーッ
ディ・モールトォ

花京院「くっ・・・また負けたッ!」ガンガンガンッ

翌日・昼休み

キーンコーンカーンコーン・・・

花京院「承太郎、今日は休みか」

女子生徒D「アラッ! 花京院くん今日は一人?」

女子生徒E「一緒に食べましょうよ!」キャッキャッ

花京院「エッ!」

女子生徒F「エンリョしないで~」

ガタガタッワイワイ

花京院「ありがとう、じゃあお言葉に甘えて」

キャー

女子生徒D「私花京院くんの隣ッ!」

女子生徒E「花京院くんお弁当なの?」

女子生徒F「アッ! 馬刺しだ~! しぶーい!」

花京院「そうかな?」

数日後

花京院の家

ゼンブワタシダッ タスクッバババババッ
ディ・モールトォ

花京院「うーん・・・もうこんな時間か」

花京院「洗い物もないしもう寝るかな」

花京院「晩御飯作るのも飽きて、結局カップ麺生活とは・・・」

花京院「毎日料理をするって大変なことなんだなァ・・・」

花京院「母さんはすごいな」

花京院「・・・・・・」

花京院「母さんと父さん、今ごろ何を食べてるんだろう・・・・・・?」

プルルルル・・・

花京院「電話だ!」

花京院「ハイ、花京院です」

花京院「アッ! 母さん・・・」

花京院「うん、ちゃんと食事はとっているよ」

花京院「うん・・・・・・うん・・・・・・はい・・・・・・ええ」

花京院「そう、明日の夜帰ってくるんだね」

花京院「わかったよ、おやすみ」

ガチャ

花京院「・・・・・・」

花京院「まずいぞ・・・・・・」

花京院「この荒れたリビングを片付けなくては・・・ッ!」

ガタガタッ ドタドタッ

翌日・昼休み

キーンコーンカーンコーン・・・

花京院「また承太郎休みか」

花京院「これで5日目だぞ」

女子生徒D「典明くーん! お弁当食べましょう!」

女子生徒E「典明くん、お弁当ないの?」

女子生徒F「わたしの食べる? 一応、わたしの手作りなんだけど・・・////」

花京院「ああ、ありがとう」

花京院「・・・美味しい! すごいな、こんな美味しい卵焼き初めてだよ」

女子生徒F「あそ、そぅお?///」テレテレ

女子生徒D・E「わ、わたしのも食べる?!」ガタガタッ

花京院「うん、いただくよ」

花京院(さすがに心配だな、帰りにちょっと様子見にいくかな・・・)

空条邸に行くor行かない>>65

行く

帰り道

花京院(よし、手土産>>67も買ったしさっそく向かおう)

花京院(・・・・・・またいつものサボりか?)

花京院(それとも風邪かな?)

花京院(ホリィさんも心配しているだろうなァ)

石仮面

空条邸

ホリィ「アラ、花京院くんいらっしゃい」

花京院「おじゃまします。これよかったらどうぞ。つまらないものですが」

ホリィ「気がきくわね♪素敵な仮面どうもありがとう」ニコッ

花京院「それで、承太郎はどうしたんですか? ここ数日姿を見ないんで・・・」

ホリィ「・・・・・・それが・・・」

ドタドタ

ポルナレフ「よぉ花京院! よく来たなーッ!」

花京院「ポルナレフ!? 生きてたのか」

ポルナレフ「・・・・・・てめーの作った料理のせいで生死をさ迷ったが、なんとか生きてるぜ!」

花京院「しぶといな」

ポルナレフ「それよりよ、てめー承太郎に何をしたんだ?」

花京院「え?」

ポルナレフ「承太郎のヤツ、すげー怒ってるぜ」

花京院「承太郎が怒ってる? ぼくに対して?」

ポルナレフ「おぼえがないのか?」

花京院「ああ、特におぼえはないな・・・」

ポルナレフ「・・・・・・」

花京院(承太郎が何もないのに突然怒るなんてことはありえないな・・・)

花京院(ぼくの知らぬ間に、彼の嫌がるようなことをしてしまったんだろうか・・・)

ポルナレフ「承太郎がガッコウ休んでたのもそれが原因なんじゃねえか?」

花京院「え! 風邪とかじゃないのか」

ポルナレフ「あいつがそんな長く風邪にかかるタマかよ」

ポルナレフ「・・・・・・そういえば承太郎は、花京院が>>71するまで許さないとか言ってたカナー」

プリキュアのコスプレ

花京院「ぷ、プリキュアのコスプレだと・・・・・・!」ドドドドドド

ポルナレフ「ああ、キュアロゼッタがいいとか言ってたような・・・」

花京院「キュ、キュアロゼッタだと・・・!?」

花京院(なぜよりにもよってイエローなんだ・・・ッ!)クゥゥ・・・

花京院「ハッ!」

花京院「承太郎はアニメなんか見ないのになんでプリキュアなんか知ってるんだ・・・・・・?」

ポルナレフ「エッ!」ドキッ

花京院「・・・・・・本当にそんなこと言ったのか、ポルナレフ」

ポルナレフ「言ってたぜ」キリリッ

花京院「・・・・・・」

花京院「ホリィさん、出直してきます」

ホリィ「そうなの? また来てね!」

空条邸・再び

花京院「おじゃまいたしますわ!」

ババァーーーーンッ

ポルナレフ「キュ、キュアロゼッタ!!」

ホリィ「か、花京院くん・・・ッ!?」

花京院「キュアロゼッタです、ホリィさん」

ポルナレフ「ほんとにコスプレしやがった」

ポルナレフ「足の毛もそのままかよ」

花京院「時間がなかったもので」

ホリィ「えっと・・・・・・」オロオロ

ホリィ「よかったらこれもかぶってみて!」

花京院「石仮面・・・・・・、ありがとうございます! ホリィさん!」ニコッ

花京院「では、承太郎に謝りに行ってきます!」

ホリィ「ガンバって! 花京院くん!」グッ

ポルナレフ「健闘を祈るぜッ!」クククッ

承太郎の部屋

スパーーーンッ

承太郎「!」

花京院「承太郎! すまなかった!!」

ババァーーーーンッ

承太郎「誰だてめーッ!!!!」スタープラチナッ

花京院「キュアロゼッタですわ!」

承太郎「だから誰だッ!!」

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ
ドゴォッ
ディ・モールトォ!


花京院「」チーン

ポルナレフ「ワハハハハハッ! ざまあねえな花京院!」



数分後

花京院「きみがプリキュアの格好をすれば許してくれると聞いて・・・」

承太郎「プリキュア? なんだそれは」

花京院「・・・・・・」

ポルナレフ「~~♪」

エメラルドスプラッシュ!

承太郎「ところでよお、花京院。おれが何に対して怒りを感じているか、てめーわかってんのか?」

花京院「!」

花京院「・・・・・・それは、すまない。どうにも心当たりがないんだ」

承太郎「・・・・・・」

ポルナレフ「」チーン

承太郎「てめー・・・この間の昼飯の時間、いきなりエメラルドスプラッシュを喰らわせてきたよな」

花京院「アッ!」

承太郎「その後、おれに何をした・・・?」ドドド

承太郎「おぼえてないとは言わせねーぜ」ドドドドドド

花京院「あ、あれは・・・・・・女体盛りをチョットやってみたくって・・・・・・」

花京院「まだ怒ってるのか・・・・・・?」オソルオソル

承太郎「・・・・・・怒ってるか、だと?」ドドド

承太郎「決まってるだろ!!!」ドドドドドド

承太郎「気がついたら全裸になってて、上に女が乗っていた・・・・・・それも数人がかりでな・・・ッ!」

花京院「なんだそれ! エロゲかよ・・・・・・」ウウッ・・・

承太郎「教室で全裸だぞ! スタープラチナ・ザワールドがなかったら、おれは完全に変態だったッ!!!」

承太郎「あんな辱しめを受けたのは初めてだぜ!」

承太郎「花京院、責任とってもらうぜ!」


承太郎「・・・・・・責任とって、結婚してもらうッ!!!!!」


花京院「エッ?」

『結婚した』

新居

花京院「まさか本当に結婚するとは・・・・・・」

花京院「まぁ、ホリィさんたちも喜んでくれたしよしとしよう」

花京院「なんやかんやあったが承太郎のために腕を奮って晩御飯を作るぞ!」

花京院「記念すべき第一品目は、ぼくの得意料理の>>82にしよう」

イカスミスパ

花京院「イカスミスパゲティにしよう!」

花京院「フフ、懐かしいな。これはぼくが初めて作った『ちゃんとした料理』だ」

花京院「えーと、イカは買ってあったかな・・・・・・」

ゴソゴソ

花京院「・・・・・・あったあった」

花京院「ニンニクもあったぞ」

花京院「これで完璧に美味しいイカスミスパゲティが作れるな」

花京院「承太郎の喜ぶ顔が目に浮かぶぞッ!」ワクワク

花京院「うーむ、ただレシピ通り作るのも面白味がないかな・・・」

花京院「よし! 隠し味に>>84を入れよう!」

シアー・ハート・アタック

花京院「そうときまったらさっそく、吉良さんに借りてこなきゃだな」バタバタ

承太郎「出掛けるのか?」

花京院「うん、チョット吉良さん家にいってくるよ」

承太郎「遅くなるなよ」



マンションの隣の部屋(304)

ピンポォーン

吉良「はい」

花京院「夕御飯時にすみません、花京院です」

ガチャッ
キイッ

吉良「あ、どうも・・・? どうかしました?」

花京院「えーと、おたくのシアー・ハート・アタックをお借りしたくて」

吉良「は?」

吉良(な、なぜ・・・・・・!)ドドド

吉良(なぜ最近越してきたコイツがわたしの能力を知っているんだ・・・!?)ドドド

吉良(しかも『貸してくれ』だと・・・!?)ドドド

吉良(一体何物なんだコイツ・・・!!!)

吉良(お、落ち着け吉良吉影・・・・・・)ドドド

吉良(素数を数えつつ、すっとぼけよう)ゴクリ・・・

吉良「エ~ト・・・・・・きみ、何を言ってるんだい?」

花京院「・・・エッ!」

吉良「わたしはそんなもの知らないなァ。誰かと勘違いしてないかい?」

花京院「・・・貸していただけないんですか?」

吉良「貸すもなにも、そんなもの知らないからなァ・・・・・・。すまないね」

花京院「そ、そんなバカな・・・!」

吉良「もし、わたしが持っていたらお隣のよしみでよろこんで貸したんだが」フゥ・・・

花京院「・・・・・・」

吉良「さ、じゃあもうわたしも夕御飯の仕度があるんで失礼するよ」

キイッ・・・
ガッ!

吉良「!」

吉良(ドアの隙間から緑色の変な物体が入ってくる・・・ッ!)

グググ・・・

吉良(こ、こじ開けられるぞ・・・ッ!)

吉良「なんだこの触手は・・・!」ドドド

花京院「貸していただけないのなら、やむを得ん・・・・・・」

花京院「ころしてでもうばいとる・・・ッ!」ズアッ

吉良「く・・・ッ! 貴様スタンド使いか・・・ッ!」バッ キラークイーンッ

花京院「スタンドを出したなッ!」

吉良「キラークイーン第一の爆弾ッ・・・点火ッ!!!」カチッ

花京院「何ィッ!!」

ボムッ ドグオォォォォンッ

花京院「ウ・・・ウググ・・・」ヨロッ・・・

花京院(ぼくはまだ彼に『一ミリ』たりとも触れていないぞ・・・ッ!)

吉良「どうして?という顔をしているね・・・」フフフ

吉良「どうして、『触れてもいないのに爆発が起きたんだ』って顔だ」

花京院「!」

吉良「答えは簡単さ」

吉良「きみのスタンドの触手が触っているそのドア。そこに予め爆弾をセットしておいたんだよ」

吉良「わたしは用心深い性質でね、来客の際によくこういった『準備』をしてから招き入れるんだ・・・・・・」

吉良「きみのような訳のわからない来訪者に備えてな・・・ッ!!!!」

花京院「く、くそっ・・・・・・ハイエロファントグリーンッ!」

ドドドドッ

吉良「! 地面から触手が突き出てきただとッ!!!」

吉良「くっ・・・」サッ

ズバズバズバッ

花京院「ちっ・・・外れたか!」

吉良「ふぅ・・・・・・危なかった。不意をつかれるとはな」

花京院「ハイエロファントグリーンッ!」

ドドドドッドドドドッ

吉良「今度は天井と地面から出てきただと・・・!? 小賢しいマネをッ!!!」

吉良「・・・・・・だが、そんなヤワな攻撃ッ! このキラークイーンには通用しないよ・・・」ニヤリ

吉良「キラークイーン第一の爆弾!」キィィィンッ

カチッボムッ
ドグオォォォォンッ!!!!

花京院「ウ、ウワァァァァァァァッ」

花京院「」

吉良「・・・・・・」

シィーーーーン

吉良「やったか・・・」

吉良「フン、まったく面倒なことだ」スタスタ

吉良「わたしの能力を知ったからには、粉微塵になるまで爆発してもらわなければ」

吉良「せっかくお隣同士仲良くやっていけると思ったのに」

吉良「非常に残念だが・・・」キィィィンッ

吉良「やむを得んッ!! さらば花京院ッ!!!!!」

ガッ!

吉良「!」

キラークイーン「・・・!」

吉良(う、動けんッ!)ドドド

吉良(な、なんということだ・・・・・・ッ!)ドドドドドド

吉良(この、体の『違和感』は・・・ッ!)ドドドドドド

花京院「・・・・・・あくまで触手はオトリにすぎない」

吉良「!」

花京院「貴様の気を反らすためのな」

吉良「ハッ!」

吉良(キラークイーンの口の中に・・・ッ! メロンのような物体が潜んでいるぞ・・・ッ!!!)

花京院「ぼくのハイエロファントは身を潜ませるのが得意でね」

花京院「おまけに狭いところが好きなんだ」

花京院「吉良さん、覚悟してもらおう」

体内からの
エメラルドスプラッシュ!!

吉良「こ、このッ!! クソカスがァァァァァァァッ!!!!」

バッグオォォォォォォォォォンッ
\ディ・モールトォ!/

花京院「お仕置きの時間だよ、ベイビー」



マンション自宅(303)

ガチャッ

花京院「た、ただいま・・・」ヨロッ・・・

承太郎「遅かったな、飯まだか?」

花京院「今つくるよ」

花京院(さッ! 承太郎もお腹を空かせているし、気合いをいれてがんばるぞ)

シアー・ハート・アタック「」グッタリ

花京院「さて、まずはこの新鮮なイカから捌くか・・・」

ザクッ ズルリズルリ・・・
スッスッスッ・・・

花京院(不思議だな)

花京院(まさかぼくがキッチンに立つことになるなんて)

トントントントン・・・

花京院(こうして誰かのために料理をするのって楽しいな)フフ

ジュワッジュワッジュワッ
ヤメロー・・・!!!!
ジューーーーッ

花京院(母さんも、毎日こんなふうな気持ちでぼくの為にご飯を拵えてくれたんだろうか・・・)

花京院(いや・・・)

花京院(毎日は言い過ぎかな。ぼくだって母さんたちが旅行してた間、ずっと台所に立つことができなかった)

花京院(毎日同じ気持ちで作るなんてムリだな)

花京院「ハッ!」

ジュワワワッ
ァーーーーッ

花京院(だとすると、毎日料理を作り続けているのってすごいことじゃあないか・・・!?)

花京院(人間だから、気分も変動するものだ。やりたくない日だってあったはずだ)

花京院(だが、母さんは『一日足りとも食事を作らなかった日はない』・・・ッ!!!)


花京院「なんてことだ・・・・・・」

花京院「毎日食べることが当たり前すぎて、気づきもしなかったぞ」ツゥーッ

花京院(母さん、今までありがとうございます・・・・・・)ウッウッ・・・


ジュウウウウウウウウッ
ダメカァ・・・・・・

あれ?ID変わったぞ?

スマホからとかだと割りとコロコロ変わるよID

花京院「アッ!」

花京院「マズイな。イカスミ投入前に焦がしてしまった」

花京院「・・・・・・黒いからバレないか」

花京院「・・・・・・」

花京院「だめだだめだ! 新生活の記念すべき第一品目だぞ!」

花京院「何事も始めが肝心だ」

花京院「やり直すか・・・」チラッ

承太郎「・・・・・・」

テレビ『ハッキョーーイ! ノコッタ!ノコッタ!ノコッタ!ノコッタ!』

花京院「ダメだ、試合も終わりそうだ・・・ッ!」

花京院「何か、何かごまかせる・・・・・・いや、味がカバーできるものはないかな」ゴソゴソ

花京院「おや? 冷蔵庫の中に>>105があったぞ! ・・・・・・これは使えるかもしれん」

>>102
ありがとう

イギー

花京院「イギーが冷蔵庫に・・・・・・ッ!」

イギー「」グッタリ

花京院「い、一体どういうことだ・・・!?」ドドド

花京院「新手のスタンド使いの仕業かッ!?」ドドドドドド

花京院「・・・・・・」

花京院「なァ~んてね!」

花京院「勝手にマンションに入ってきたなこいつ・・・・・・」

花京院「おい! こんなところで寝るなイギー!」ユサユサ

花京院「まったく、こいつはどこでも寝られるんだな・・・。うらやましいよ」

ユサユサユサユサユサユサ
ユサユサユサユサ
ユサ・・・

花京院「・・・・・・」

花京院「・・・・・・」

花京院「・・・・・・エッ!?」

花京院「できたぞ!」

ババァーーーーンッ


承太郎「うまそうなにおいだな」

花京院「ああ、今できたところなんだ!」

承太郎「そうか・・・・・・なんかする事あるか?」

花京院「じゃあ取り皿を並べてくれるかい?」

承太郎「任せろ」スタープラチナッ

花京院「それくらい自分でやれよ」

イカスミスパゲティーーーッ

承太郎「なんだか全体的に黒いな」

花京院「イカスミスパゲティ花京院風だ」

承太郎「山ができるくらい盛られてるんだがこれは・・・・・・」

花京院「うん。具を中に沢山つめてみたんだ!」

承太郎「具って・・・」

花京院「食べてからのお楽しみだよ」

承太郎(やれやれ、デジャヴュを覚えるぜ!)

花京院「さ、食べてみてくれ」

承太郎「悲しいことに嫌な予感しかしないぜ」

花京院「・・・・・・」

花京院「じゃあまずぼくが味見しようか!」

承太郎「それはいい考えだな」ウンウン

花京院「まずスパゲティからいただこう」

チュルルッ
パクパク

花京院「うん、自分で言うのもなんだけどうまい!」

承太郎「・・・・・・なんともないか?」

花京院「? いやとくになにもないが・・・・・・?」

チュルルッ

承太郎「ああ、悪くないな」

花京院「本当かい!?」ガタッ

承太郎「! どうかしたのか・・・?」

花京院「いや・・・じつはニンニクやらを焦がしてしまってね、一度失敗してるんだ」

承太郎「ほう」

花京院「だが、ちょうどイギーがいたからだし汁を使って炒め直してみたんだよ! 効果は絶大だったようだ」

承太郎「!?!?!?!?」

承太郎「な・・・・・・」ドドド

承太郎「なにを言ってやがる花京院・・・ッ!?」ドドドドドド

花京院「・・・・・・いや、だからイギーの」

承太郎「ウオオォォォォォォォッ!!!」ガタガタッ

花京院「アッ! 承太郎どこへ・・・!?」

承太郎「イギーはどこだ!?」

ドタバタ
ガシャーンッ

花京院「オイッ! 台所を荒らすのはやめてくれッ!」

承太郎「うるっせェェェェェェッ!!!」

バンッ
ダンダンッ ドンガラガシャーンッ

花京院「承太郎、ほんとうにやめてくれ・・・ッ! 高い皿が割れる」

承太郎「てめーよくも・・・ッ! 鬼か!? 悪魔か!?」スタープラチナッ

花京院「なにか誤解してるよきみ!」

承太郎「誤解もクソもあるかよ! てめーはイギーを殺した! これは事実だろーがッ!」

花京院「こ、殺しただって!?」

花京院「ぼくがそんなことするヤツだと言うのかきみは!!」

承太郎「じゃあ『イギーのだし汁』ってなんだよ!」

花京院「イギーのだし汁はイギーのだし汁だろう。それ以上でもそれ以下でもない」シレッ

承太郎「」プッツーン

花京院「ハッ!」

花京院「ち、ちがうそうじゃない!!」

承太郎「・・・・・・ほお」

花京院「そういうことが言いたいんじゃなくて・・・・・・とにかく話を・・・ッ!」

承太郎「聞いてやるぜ、てめーの遺言をな」スタープラチナステンバーイッ

花京院(アワワ・・・、これはまずいぞ)


トトトトトトトッ

承太郎・花京院「!」

トトトトトトトッタンッ
ガバッ

イギー「ワンッ!」プゥーッ

承太郎「イギー・・・!」

花京院「・・・だから、誤解だと言っただろう」

承太郎「生きてたのか」

花京院「冷蔵庫で眠りこけて、そのまま気絶していたらしい。温めたら起きるかなァと思って茹でてみたら元気になったんだよ・・・」

承太郎「それがイギーのだし汁か」

花京院「誤解はとけたかな?」

承太郎「ああ、勘違いして悪かったな」ニコッ

花京院「いいんだ。ぼくの言い回しも紛らわしかったのだろう」

イギー「ガブガブガブッ」

花京院「・・・・・・わかったから、ぼくの顔面からどいてくれイギー。君のぶんのご飯も用意してる」

花京院「さて、じゃあ食事を再開しようか」

承太郎「やれやれだぜ」

花京院「そういえば、安全だというのはわかってもらえたかな?」

承太郎「ああ、まぁ少しは」

花京院「じゃあ、せっかくだし皿に取り分けようか」

承太郎「ああ、まかせた」

花京院「適当に盛るけど、文句はなしだからな」

承太郎「やらせておいて文句はつけねえよ」

花京院「だよね」フフフ

花京院「承太郎、お腹はすいてる? 沢山盛っても構わないかな」

承太郎「いいぜ」

花京院「頼もしいな。・・・・・・よいしょ」

ズルズルズルリッ

シアー・ハート・アタック「」コンガリ

承太郎「!」

花京院「うーむ、やはり量を多く作りすぎてしまったかな」

承太郎「お、おい・・・」

花京院「ん?」

花京院「あ、スパゲティで隠してた具がバレちゃったか! 食べてからのお楽しみにしたかったんだが・・・残念だ」

承太郎「・・・・・・く」ドドド

承太郎「食い物なのか・・・!?」ドドドドドド

花京院「もちろんだとも」

花京院「苦手だったかい?」

承太郎「それ以前の問題だぜ・・・」ゴクリ

花京院「食わず嫌いはよくないぞ承太郎」

承太郎「・・・・・・」

承太郎「てめーが食えよ」

花京院「エッ!」

承太郎「てめーが用意したんだろ、責任もっててめーで処理しろ」

花京院「・・・・・・そんな・・・・・・」

承太郎「・・・・・・」

花京院「きみのために死ぬ思いまでして取ってきたのに」

花京院「・・・きみはそんなことを言うのか?」

承太郎「・・・!」

承太郎「・・・おれのために?」

花京院「ああ、そうだ! 普通のイカスミスパゲティじゃあ面白みがないと思って、きみのためにわざわざ用意したんだ!」

承太郎「・・・・・・おれが、喜ぶと思ってか・・・?」

花京院「うん・・・」

花京院「ぼくらは今日からここで一緒に暮らしていくわけだろう」

花京院「食事っていうものは、生きていくのに必要なものだ。毎日とるものだ」

花京院「一緒に暮らすってことは、そういう時間を二人で・・・家族で共有することだろう」

花京院「だから・・・・・・その記念すべき最初の『食事』を、ぞんざいに扱いたくなかったんだ」

花京院「思い出に残るような、そういうものにしたかったんだ」

花京院「・・・・・・きみに、喜んで欲しかった」

承太郎「花京院・・・・・・」

承太郎「・・・・・・感動したぜ!」

花京院「承太郎・・・?」

承太郎「おれが間違ってた」

承太郎「てめーの気持ち確かに受け取ったぜ」

花京院「そ、それじゃあ・・・!」パァァッ

承太郎「ああ」

承太郎「・・・・・・いただきます!!」

花京院「承太郎・・・!!」

承太郎「食べさせてくれるか?」

花京院「ああ! もちろんだ!」

花京院「ハイッ! あ~~ん!」サッ

シアー・ハート・アタック「」コンガリ

承太郎「あ~~ん」


カチッ

ドグオォオォオォォォォォォォォォオンッ

シュウシュウ・・・

モクモク・・・モクモク・・・

花京院「げほっげほっ・・・」

花京院「やれやれひどい目にあった」

花京院「まさか爆発するなんてな、ハハハ・・・ねえ承太郎?」

承太郎「」

花京院「・・・・・・」

承太郎「」

花京院「・・・承太郎?」

花京院「ハッ!・・・」ドドドドドド

花京院「・・・・・・」ドドドドドド

花京院「・・・・・・死んでる」ゴクリ・・・


花京院の安価キッチン【完】

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