男「火事場の処女泥棒」(37)

男「……」

女「……」

男「だ、大丈夫……ですか?」

女「あ、はい……」

男「えっと……どうしましょう」

女「どうしましょうか……」


何があったかというと、デパートに買い物に来てたんだけど、なんかいきなり建物が崩れ出したんだよ

そんで、名前も知らない赤の他人の女の人がバランス崩してこっちに倒れ掛かってきて、それを優しくカッコよく受け止めたまでは良かったんだけど、

天井から瓦礫が落ちてきて振動で俺も転んじゃっててんやわんやで、

結果、瓦礫に埋まった。

幸い、お互いに怪我は無かったみたいだけど、密着状態でしかも瓦礫に囲まれてるから身動きも取れない、どうしよう

男「……えっと、救助を待つしか、ないですかね」

女「そ、そうですね……」

男「……」

女「……そ、その、重くない、ですか?」

男「えぇ? あぁいえ、大丈夫です、はい」

女「そ、そうですか」

ちなみに俺が下で彼女が上、向き合ってくっついてます

男「(……む、胸おっきいな……)」

女「……あ、暑い、ですね」

男「そう、ですね……」

男「(しかも今日は暑いからお互い薄着だし)」

男「(い、いかん、こんな時に何を考えているんだ俺は)」

女「っ……」ヨジ

男「ぬっ」

女「あ、す、すみません!」

男「い、いえ、大丈夫です」

男「(そ、そんなに身体をよじられると余計押し付けられるわけで、ね?)」

男「(やばい、大きくなりそう)」

男「(……)」

男「あっ!?」

女「え!?」ビクッ

男「あ、すいません、何でもないです……」

女「そ、そうですか……」

男「(トイレ行った後チャック閉めたか!?)」

男「(やべぇ、覚えてねーぞ、もし開いてたら大きくなったときマズイんじゃないのか!)」

女「あ、あの、顔が青いんですが、ほんとに大丈夫です……か?」

男「あ……あー、はい」

男「(非常によろしくないぞこれは……)」

男「(と、とりあえずあれだ、チャック閉まってるか確認しないと)」サワッ

女「ひっ!?」

男「えっ、あっ、ご、ゴメン!」スルッ

女「ぁ、ぁぅ……はい……」ドキドキ

男「(しまったー! 俺の上に彼女が乗ってるから確かめられなかったー!)」

男「(そんなことにも気付かずに彼女の腰に手が触れてしまったー!)」

男「(本格的にやばいぞこれは!)」

グラッ

女「きゃっ」グニッ

男「おぁっ」

男「(変な声出た! いやそんな事より)」

男「(そ、そんなに押し付けられたら)」チラ

女「……」

男「!!」

男「(た、谷間だー!!)」

男「(見事な谷間がそこにあった! うわー!)」

ピトッ

男「あ」

女「えっ!?」ビクッ

男「……」

男「(アカン)」

女「……あ、あの……」

男「ご、ごめんなさい!」

女「あ、あぅ、はい……」ドキドキ

男「(やっちまった)」

男「(しかも窮屈具合からしてズボンのチャック閉め忘れてたみたいだし、最悪だぁ……)」

女「……」

女「(お、男の人のって、ズボン越しでも分かるくらいに、こ、こんなに大きくなるんだ)」ドキドキ

女「(……あ)」

女「(な、なんかスカートがめくれてきてる気がする……)」

女「(も、戻さなきゃ)」クイ

男「おぅっ」

女「きゃあ、ごめんなさい!」

男「い、いえ……」

女「(む、無理に動けない……)」

女「(スカートを元に戻せないよー……)」

女「(このままじゃ見え……)」

女「(……)」

女「あーー!!」

男「えっ!?」

女「あっその! 何でもないです!」

男「あ、あ、うん……」

女「……」サワサワ

女「(どうしよう……)」

女「(下着の横の紐が解けて下着がめくれてる!)」

女「(も、もしかしてさっき彼の手が私の腰に触れた時に……?)」

女「(きゃああ! 今お尻が丸見えだよー!)」

男「あの、顔赤いけど、だ、大丈夫ですか?」

女「え、あ! はい! その、はい!」

女「(やばいよ、やばい!)」

女「(スカートは諦めるとして、こっちだけは何とかして直さなきゃ!)」クイクイ

プチッ

男「!!!」

女「(? 何か外れた音が……)」

男「……」

男「(いけない……)」

男「(トランクスのボタンが外れて前開きからこんにちはしてしまった……)」

男「(外気が涼しい……じゃなくて)」

女「(と、とにかく下着を……)」

男「(これだけは駄目だ! 何とかして収めなくては!)」

ススッ

男「!!!!」

女「!?!?」

男「(な……なんだ?)」

男「(なんかもさもさしたところに当たった……?)」

女「(え、ちょっと……)」

女「(もしかして下着完全にずれてる?)」

女「(そして当ってるのって……)」


男「(この人、履いてない!?)」

女「(この人、出してる!?)」

グラグラグラグラッ!

男「(うわ、なんだ、揺れてる!?)」

女「(え、ちょっと何、崩れる!?)」

ガタッ!

男「うわっ!」

女「きゃ!?」

ズプッ

男「あおっっ!!?」

女「ひっっぎいいぃぃ!?!?」

男「(な、なんだ、どうした!?)」

男「(股間がなんか温かい何かに包まれているような)」

女「(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い)」

男「(ひ、ひょっとして)」

男「(挿入った!?)」

女「ぁっ……あっ……」プルプル

男「(ぬ、抜かないと!)」

女「だ、ダメ!」

男「な、え!?」

女「う、動かない、で……」

男「う、あ、うん、はい」

女「くっぅ」ギュー

女「(し、処女失うのって、こんなに、痛いの?)」

女「(い、痛すぎて、動けない……)」

女「はーっ、はーっ……」ギュー

男「……」

男「(ど、どうしたらいいのだ)」

男「(童貞には、荷が重すぎるぞ……)」

男「(……気持ちいいのが悔しい)」

女「ふ、ぐっ」

男「……」

男「(だ、抱き返したら、いいのかな)」ギュッ

女「ぁ……」

男「……」

女「……っ……っ……」

男「(何分経った?)」

男「(救助は一向に来ないし)」

男「(彼女に悪いけど気持ちよくて小さくなるどころか限界が近いし)」

男「……その」

女「……?」

男「なんつーか、ごめん、としか言えないけれど」

男「……ごめん」

女「……」

女「……馬鹿ぁ……」

女「(痛みが全然引かない……)」

女「ぅぁっ」キュッ

男「うっ」

男「(締まるっ!)」

男「(マズい、このままだと出してしまう)」

男「(何とかして気を紛らわさねば……)」チラ

女「っ……」プルプル

男「……」

男「(不覚にも、彼女の涙目な顔がかわいいと思ってしまった)」

女「はぁ、はぁ……」

女「(少し……楽になった、かな?)」

女「んっ」ズッ

男「ぅうっ」

女「くうっ」

女「(動くとまだ痛い……)」

女「(何とか、気を紛らわすことが出来ないかな……?)」チラ

男「あ」

女「あ」

女「(目が合っちゃった)」

男「……」

女「……」

女「(な、なんか……かっこいい、かも)」

男「……」

男「(な、なんだこの胸の高鳴りは)」ドキドキ

女「……」

女「(や、やだ、なんかドキドキしてる)」ドキドキ

男「……」

女「……」

男「(か、顔近い、ちょっと、顔近い)」

女「(あっあっ、このままだと……)」

チュッ……

男「……」

女「……」

男「(やっちゃった)」

女「(しちゃった)」

男「(……柔らかかったな)」

女「(なんか、逞しかったな)」

男「……」

女「……あ、あの」

男「へっ、あ、はい」

女「その……大分、楽に、なった……ので」

女「えっと……動いて、いい……ですよ?」

男「……」

男「(そういうこと、なのか?)」

男「い、いいの?」

女「はい……あ、でも」

女「代わりに……抱きしめて、ください」

男「……」

男「(これはもうアカンて)」ギュッ

女「あっ」

男「う、動きます」ズッ

女「んっ」

男「うっく」ズッズッ

女「んっんぁっ」

男「(やべぇ、気持ちいい)」

男「(これが本物か……!)」

女「あっあんっ」

女「(まだ少し痛いけど、なんか気持ちいい?)」

男「(あ、出る)」

男「そ、そろそろ出るから、抜き」

女「んっ、はんっ」ギュッ

男「あ、あの、離れないと、中に出してしま、う」

女「あの、大丈夫な日ですので! 続けてください!」

男「え、え!?」

男「(だ、大丈夫な日って)」

男「(なんだ!?)」

男「(でも腰が止まらない!)」ズッズッ

女「(あっ気持ちいい!)」

女「(も、もうちょっとで)」

男「あっ」ビュルッ

女「んんっ」ビクン

男「ふぅ、ふぅ」

女「はぁ、はぁ」

男「……」

男「(な、中に出してもうた!)」

男「(あ、あれだろ?)」

男「(中に出したら、その、ヤバイんだろ?)」

男「(何がヤバイかは童貞だからわかんねーけど)」

男「(あ、もう童貞じゃないのか)」

女「……」

女「(勢いで中に出してもらったけれど)」

女「(……今日は安全日で間違いない、のよね?)」

女「(うん、計算は合ってる、はず……)」

女「(……というか、しちゃったんだ、私……)」

男「……」

女「……」

男「(出したらやっと小さくなった……)」

女「あ、あの」

男「ひゅっ! あ、はい」

女「き、キス、してください」

男「え? えっと……はい」

チュッ

あの後どうなったかというと、

あのガタンってなって事故で挿入しちゃった時にそこそこのスペースが出来たみたいで、

なんとか密着状態から離れてズボンとかスカートとか直した直後に救助隊が来た。

情事を見られないでよかったねホントに。


そんで、なんで建物が崩れたかというと、

地震が起きたとかそんなんじゃなくて建物の建築に欠陥があったのが原因らしい。

特に怪我はしなかったけれど慰謝料そこそこ貰った、ラッキー


そして、彼女とはどうなったかというと……

男「(連絡先交換してなかったからあれ以来会えずじまいです!)」

ウエニマイリマス

男「(あーあ、もう会えないのかなぁ)」

サンカイデス

女「あ」

男「あ」

ウエニマイリマス

女「……」

男「……その、お久しぶり、ですね」

女「……そ、そうですね、偶然ですね」

男「あ、あはは……」

女「ふふ……」

ガタッ!

男「うおっ!?」

女「え、何!?」

男「電気消えた?」

女「これって……」

男「エレベーター止まった?」

女「み、みたいですね……」

男「(また二人きりか)」

女「……前もこんな感じでしたよね」

男「そ、そうですね、はは」

男「まあ、すぐに復旧すると思いますので待ちますか」

女「そうですね」

男「……」

女「……」

男「(こ、これはチャンスでは?)」

男「(……い、行くか!)」

「「あの」」

男「あ」

女「あ、えっと、先どうぞ」

男「そ、そうですか? えっとですね」

女「はい」


男「アドレス、交換しましょう!」



おしまい

お察しの通り吊り橋効果みたいなのを書こうとしたらエロマンガにありそうな展開になった
ちな俺童貞

見てくれた人、ありがとう

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom