P「事務所に帰ったら雪歩がエロ漫画を読んでいた」 (55)

P「ただいまー」ガチャ


…………………


P「ん?誰も居ないのか?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399982820

P(……)

P(今日の仕事は全部終わったし、暇だな……)

P(そうだな、テレビでも飲みながらみんなの帰りを待とう)

ペラリ

P(ん?あれは雪歩?)

P(本を読んでるのか?)

P(凄く集中してる……ステージ以外であんなに集中した雪歩を見たのは初めてかもしれない)

P(それにしても、どんな本を読んでいるんだろう)

P(気になるな…ちょっと覗いてみよう)

スッ…

P(なんとか気付かれずに雪歩の後ろまで来たぞ)

P(さてさて、どんな本かな……!!)

P(こ、これは!!)

P(エロ漫画……しかもプロデューサーもの……!)

P(どうせ音無さんの入れ知恵なんだろうが、まさか雪歩がこんな物を読んでいるなんて……)

雪歩「!!」

P(しまった!気付かれた!!)

雪歩「あ……………………」

P「あっあの雪歩、これは……」

P(やばいやばいやばいやばいこれは間違いなく事務所に穴が開いてしまう…………!)

P(てかエロ本の表紙で顔隠さないでくれ!恥ずかしい!)

雪歩「……………………私…………」



雪歩「…………穴……掘って…………」


P「雪歩、俺が悪かったから、ほら、その…………!」

P(俺の立場と予算が危ない…………お願い誰か助けて……!)

雪歩「埋まっt

小鳥「ただいまー」

P(よりによって音無さんかよ!!)

小鳥「あれ? 雪歩ちゃん……その本は……」



小鳥「何の本?」

P「えっ」

雪歩「えっ」

P「これ音無さんの本じゃないんですか?」

小鳥「私そんな本持ってませんよ……というかこれは……」

小鳥「!!」

小鳥「これは……僅か500冊しか刷られていない◯◯先生の超レアなエロ漫画じゃないですか!!!」

小鳥「雪歩ちゃん何でそんなもの持ってるの!?」

雪歩「えっ、これ小鳥さんの机の中のエロ漫画スペースに入ってたのでてっきり小鳥さんのものかと……」

小鳥「ちょっと待ってなんで私のエロ漫画隠し場所知ってるの」

P「ちょっと待ってなんで事務所にエロ漫画隠してるの」

小鳥「まあそれはこの際どうでもいいわ」

P「いいのかよ」

小鳥「ともかくそれは雪歩ちゃんの物でも私の物でも無い訳ね」

雪歩「はい」

P(話が逸れた事で事務所に穴は出来ずに済んだみたいだな……よかったよかった)

小鳥「じゃあその本はプロデューサーさんの物ということになりますね」

P「ちょっと待って」

小鳥「だって他にエロ漫画買いそうな人プロデューサーさんくらいしかいないじゃないですか」

P「だからって俺のせいにするのはやめて下さいよ!そもそもこれ女性向けじゃないですか」

小鳥「セッ◯スするのに男性向けも女性向けも関係ないですよ、しかもプロデューサーさん変態ですし」

P「変態……」

雪歩「あっあの……」

雪歩「私、プロデューサーがエロ本を隠したようには思えないです……」

雪歩「そもそも、プロデューサーは小鳥さんのエロ本の隠し場所を知ってなかったんですから」

小鳥「言われてみればそれもそうね……」

P「ふぅ」

小鳥「じゃあ誰がこの本を?」

「……………………」


雪歩「あの、一人一人に聞いてみるのはどうでしょう?」

P「思春期真っ先の女の子に『ねえエロ本隠した?』って言ったらクビにされかねない」

雪歩「じゃあ、 そこはかとなく触れてみるとか」

P「例えば?」

雪歩「ネットで◯◯(エロ漫画家の名前)って言葉を見かけたんだが、意味がわからないんだ… みたいな?」

P「なるほど、それならクビにならずに済みそうだな」

P「よし、明日みんなに聞いてみよう」

小鳥「じゃあ本の方は、私が責任を持って預かっておきますね」

P「ダメです。没収です」

小鳥「ええええええ!?」

P「ついでにここにある音無さんのエロ本も全部没収です」

小鳥「ううっ、ホントはエロ本が欲しいだけのくせに…………」

P「こんなにかわいいアイドルがたくさんいるのに、エロ本なんかいりませんよ」

雪歩「? 今何か言いましたか?」

P「ん?何も言ってないぞ」

─────────次の日─────────

P「なあ皆」

春香「?」

千早「はい、何でしょう」

貴音「相談事でしょうか?」

美希「まさか、ミキが可愛すぎて生きるのが辛いとか!?」

P「昨日ネットしてたら◯◯って言葉を見つけたんだけど、意味わかる?」

美希「スルーなの……」

春香「なんだか美味しそうな言葉だね」

千早「分かりませんね…………」

美希「そもそもそれって動詞なの?名詞なの?」

貴音「はて、そのような言葉は聞いたことがありませんね」

P「多分名詞だと思うけど…………俺もよく意味が分からないんだ」

P「帰ったら調べてみよう」

春香「食べ物だったらそれ奢ってください!」

美希「ミキも食べたいって思うな」

貴音「お腹いっぱい食べたいものですね」

P「多分食べ物じゃないと思うぞ、後貴音は洒落にならないぞ」

春香「えー」

千早「まあ、なんでも、いいですけれど。」

貴音「そんな……」ショボーン

美希「食べ物じゃないならなんなのなの……?」

P(嘘をついてるようでもなさそうだし……違うようだな)

雪歩「ねえ真ちゃん」

真「ん?何だい?」

雪歩「昨日◯◯って言葉を聞いたんだけど、真ちゃん意味分かる?」

真「うーん、聞いたことない言葉だなぁ……」

響「おーい!何話してるんだ二人共!自分も混ぜてくれ!」

やよい「うっうー!私も聞きたいです!」

真「雪歩がね、◯◯って言葉の意味がわからないんだって」

響「なんだか美味しそうだな!食べ物じゃないか?」

やよい「甘い味がしそうです!」

雪歩「うーん、そうなのかなぁ……帰ったら調べてみるね」

雪歩(ここにいるみんなは知らないみたい……ちょっとほっとしたかも)

小鳥「ちょっといいかしら?」

律子「?何です?」

小鳥「◯◯って言葉を昨日見かけたんですが、律子さん聞いたことあります?」

律子「私は聞いたことないですね……二人は分かる?」

亜美「流石の亜美でもそれはちょっとワカンナイかなぁ」

真美「ピヨちゃん、そういうのはネットで調べればすぐワカルと思うよ」

小鳥「そ、そうね……今度調べてみるわ」

あずさ(ちょっと気になるかも、調べてみましょう……………………あっ)

小鳥(この四人でもないようね…………あずささんは今知ったのかしら?)

P「となると、残りは伊織だな」

伊織「聞こえてるわよ、何が残ってるの」

P「◯◯って言葉の意味知ってる人探してて」

伊織「!!」

P「これまで一人も意味知ってる人いなくて。 伊織は知ってる?」

伊織「しっしし……知らないわよそんな人!!」

P(これは知ってるな……『人』って言ってるし)

P「伊織さっき『人』って言ったよね」

伊織「ぎくっ」

P「本当は知ってるんだろ?教えてくれよ、そう困るもんでもないだろ?」

伊織「………………………………分かったわ」

伊織「…………その…………その人はね…………」

伊織「エロ漫画家よ」

P「エ、エロ漫画家…………」(計画通り)

伊織「ちょっと繰り返して言わないでよ!恥ずかしいじゃない!」

P「で、何で伊織がその人を知ってるんだ?」

伊織「そういうのも言わなきゃいけないワケ!?」

P「………………………………オレンジジュース3箱でどうだ」

伊織「賄賂を使っても無駄よ」

P「じゃあやよいを一日好きにしていい権を与えよう」

伊織「分かったわ、話せばいいんでしょ話せば」

P(ちょろい)

伊織「うちのメイドさんがね、こっそり隠し持ってたエロ本を私が見ちゃったってわけ」

P「して感想は」

伊織「そもそも漫画をあまり読まないからあまり偉そうなことは言えないけど、絵が綺麗だったわね。」

伊織「別に大好きって訳でもないけど、熱心になる人の気持ちも分からなくはないわ」

P「以外と真面目な感想が返ってきた……」

伊織「どういう感想を期待してたわけ?」

P「もっともじもじして恥ずかしそうに『…………気持ちよさそうだった///』とか言うのを期待してたんだけど」

伊織「この変態!ド変態!der変態!」

P「ありがとうございます!」

伊織「…………」

P「……じゃあ犯人は伊織という事でいいんだな?」

伊織「えっ」

P「えっ」

伊織「犯人って……何のこと?」

P「ここまで来て知らないとは言わせないぞ、音無さんの机の中に◯◯のエロ漫画入れたの伊織だろ」

伊織「ちょっと待って!どういうことよそれ」

伊織「確かに◯◯のエロ漫画を読んだことあるのは認めるけど、小鳥の机の中にエロ漫画入れたのは私じゃないわよ?」

P「本当か?」

伊織「本当よ!」

P「確かに、伊織が嘘ついたときはすぐ分かるからなぁ……」

伊織「それどういうことよ」

小鳥「じゃあ伊織ちゃんは知ってたけど犯人ではなかったんですね?」

P「ええ、伊織が嘘をついているとは思えません」

雪歩「伊織ちゃんは嘘苦手だからなぁ……」

小鳥「他の子達も知らないみたいでしたし……」

小鳥「なら、一体誰が…………」




『私だよ』ガチャ



P小鳥雪歩「社長!!!!!!」

P小鳥雪歩「社長!?!?!?」

高木「はっはっは、二回も言わんでいいよ」

P「しゃしゃ社長がこのエロ漫画を!?しかも女性向けの!?」

雪歩「」ブクブクブク

小鳥「どういうことですか!社長!?詳しく説明して下さいよ!!」

高木「おっと何やら誤解しているようだね諸君」

高木「確かに買ったのは私だが、これは私のための物ではないよ」

高木「ほら、もうすぐ音無君の誕生日だろう?」

高木「だから、前々から音無君が欲しいって呟いてた本を買ってきたんだよ」

P「まさか社長の外出が最近多かったのも……」

高木「そういうことだ」

高木「いやあ中々見つけるのは大変だったよ」

高木「二ヶ月くらい探したのだが全然見つからなくて、そしたらある人が譲ってくれたんだよ!いやあ本当ありがたい」

小鳥「そこまでして…………ぐすっ」

小鳥「社長…………愛してます!一生あなたについていきます!」

高木「はっはっは!こちらこそ喜んでもらえて良かったよ」

P(エロ漫画の為に東奔西走する社長…………想像するのはやめておこう)

P「そういえば社長、『ある人』って誰です?」

社長「ああ、その人はね…………音無君のお母さんだよ」

おわり

初SSで色々至らない所もあるかもしれませんが楽しんで頂けたら幸いです。

>>37
買ってきた ではなく 貰ってきた ですね すいません

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom