P「アイドルと恋したら・・・?」(200)

くっそ
年内書き上げ間に合わんかった
見切り発車や!

p「あぁ、うちの子たちがみんな出てるあのゲームですか」

p「そのテストプレイを俺がやるんですか?」

小鳥「女の子との恋愛ゲームですよ?他に誰がやるんですか」

p「音無さんがやればいいじゃないですか。好きでしょ?そういうの」

小鳥「いくら私でもギャルゲーはちょっと・・・。やるなら乙女ゲーですから」

p「でももう完成間近なんでしょ?なんで今さら」

小鳥「もうすぐ発売だからこそ宣伝するんでしょう?しっかりしてくださいよ」

p「うーむ、この企画ノータッチだったからなぁ・・・」

小鳥「cmバンバン打ってるんですから、こんな感じですよーって見せてくれればいいんです」

p「ネット配信されるのか・・・。まぁいいか、やります」

小鳥「はい、というわけで早速どうぞ」

p「用意いいなぁ。いつもこうならいいのに」

p「えーっと、どれどれ。うわ、今のゲームって綺麗だなぁ」

p「携帯機でこんなに綺麗なのか・・・」

小鳥「ゲームやらない人のセリフですねぇ」

p「こういうゲームって初めてやるからさっぱりだなぁ」

p「なになに、播奈牟高校の・・・へぇ、エスカレーター式なのか」

p「じゃないと中学生組出せないもんなぁ」

p「主人公は高校に入学したばかり、と・・・。ほうほう」

p「とりあえず始めてみるか・・・」

 アーユレディー アイムレィディー

p「おお、いきなりready!!が流れたぞ。いいな、始まるって感じだな」

p「あずささんは教育実習生か」

p「律子いないじゃないか!どういうことだ!!訴訟も辞さない!」

小鳥「本人が嫌がったんですよぅ。もうアイドルじゃないからって」

p「あ、律子出てきた。なるほど、システムの解説役か」

小鳥(本当は攻略できるんだけど黙っとこ。上級者向けだしね)

p「音無さん、これ最初は誰にすべきですかね?」

小鳥「そこは自分の好みでいってくださいよ」

p「好みったってなぁ・・・」

小鳥「春香ちゃんとか立ち位置的にも初心者向けですよ」

p「ちょろい、と」

小鳥「・・・まぁ」

p「同じクラスなのか。お、千早もいるんだな」

小鳥「千早ちゃんは上級者向けですねぇ。ゲームやらないプロデューサーさんには厳しいんじゃないでしょうか」

p「そうなんですか。真と雪歩がいない・・・あ、2年生かぁ。貴音は3年生でいるのか」

p「響は隣りのクラス?一緒にしてやればいいのに」

小鳥「まぁまぁ。別クラスだからこそ起きるイベントもありますからねぇ」

p「まぁ誰に絞るとかいいや。適当にやってこう」

小鳥「初心者なんだから攻略対象絞った方がいいと思いますけどね」

伊織「この娘なんかいいんじゃないかしら。一人だけヒロインレベルが違うわ」

p「伊織かぁ?だって伊織は中等部だしなぁ」

伊織「だからなによ?」

p「っていたのか。ビックリさせないでくれ・・・」

伊織「話に聞いてた配信用の?」

小鳥「そうよ。今プロデューサーさんにテストプレイをしてもらってるところなの」

伊織「だったら尚更だわ。伊織ちゃんにしときなさい。私ならミリオン間違いなしよ。にひひっ」

 春香『初めましてだね。私の名前は天海春香。よろしくね、pくん』

p「おぉ、春香はとっつきやすいなぁ。フルボイスで凄い・・・」

 千早『・・・如月千早よ。自己紹介はhrで済ませたでしょう?用がないなら話しかけないで』

p「千早・・・」

小鳥「いやぁははは。ここに入ってきた当初を思い出しますねぇ」

伊織「さっさとエリア移動して中等部に行きなさいよ」

p「これなんで体力とか知力とか項目あるんですか?」

小鳥「体力があるとそれだけ多く行動できますよ。あと体育などの授業で注目を集められます」

小鳥「知力は高ければ高いほどテストで点数が良くなります。学年順位とかに関わってきますよ」

p「うっ、この年になってテストだの学年順位だの聞きたくなかった・・・」

p「魅力は、と」

 律子『魅力が高ければ女の子の好感度が高くなりやすいわよ』

p「へぇ、じゃあこれらを満遍なく上げればいいんですね?」

小鳥「それが理想ですけど、難しいと思いますよ」

p「まぁそんな完璧超人なんか漫画やアニメの中にしかいないよなぁ」

伊織「そんなのいいからさっさと中等部に行きなさい!私が出てこないじゃないの!」

p「へいへい、と。昼休みになったら行きますよ」

p「学食だぁ!学食だぁい好き!」

p「カツ丼850円?カレー600円?おい随分高いぞどうなってんだ!!」

小鳥「一応それなりの子たちが通う私立高校って設定ですから・・・」

p「なのに俺の所持金・・・3000円、だと・・・」

伊織「ちょっと、あそこにいるのって・・・」

p「ははぁなるほど。こうやって出会っていくわけか」

小鳥「近づいてみてください。イベントが始まりますよ」

 貴音『女将、替え玉を』

p「おいこれ近づくのか?イベント起きたら中等部行けないんじゃないのか?」

伊織「そうね、やめときましょう」

小鳥「放課後も移動できますし、部活とかもありますから」

 貴音『そこのあなた、何を見ているのです?』

伊織「あーぁ、始まっちゃったわ」

p「選択肢が出ましたよ?」

小鳥「これだと思うものを選んでください。それによって貴音ちゃんの好感度が変わります」

p「4番のすいません、なんでもありません、と」

小鳥「ちょっと!それじゃあ何にも始まらないじゃないですか!」

 貴音『見世物ではありませんよ』 四条貴音の好感度が下がった!

p「なるほど、こうやって下がるのか」

 律子『好感度が下がりすぎると会話すら出来なくなるわ。気をつけてね』

p「はぁい」

小鳥「あぁもう、せっかくの出会いイベントだったのに・・・」

p「そういやこれ宣伝するんでしたね。しまった、失敗したな」

小鳥「そうですよ!せっかく貴音ちゃんの――」

p「いおりん見ーっけ!」

伊織「いおりん言わないの」

 伊織『ちょっと!どこ見て歩いてんのよ!寝ぼけてんの?』

p「・・・伊織さんや」

伊織「・・・うるさい」

小鳥「選択肢出ましたよ。今度はちゃんとやってくださいね」

p「さっきのも結構本気で選んだんですけどね・・・」

伊織「3番よ。3番を選びなさい」

小鳥「伊織ちゃん、駄目よズルは」

p「3番?ごめんね、怪我はない?と」

 伊織『ふん、まぁ今回は許してあげるわ。次はないわよ?いいわね!』 水瀬伊織の好感度が下がった!

p「・・・伊織さんや」

伊織「えっ?あれっ?うそっ?」

p「はぁ、楽しようとした罰と甘んじて受け止めよう。伊織編もなし、と」

伊織「ちょっと!おかしいわよこれ!確かこれで上がるはず・・・!」

p「この学校広いなぁ。昼休み終わっちゃうぞ」

p「屋上に来たぞ。普通学校の屋上って安全管理の面から――」

小鳥「はいはい、誰かいますよ」

 美希『あふぅ、うるさいなぁ。せっかく気持ちよくお昼寝してたのに』

p「お、美希だ。こんなにいい天気だもんな、と」

 美希『そうなの!こんな日はお昼寝に限るって思うな。あはっ』 星井美希の好感度が上がった!

p「こんなので上がるのか・・・」

小鳥「もうお昼休み終わっちゃいますよ。教室に戻りましょう」

p「部活選び、か・・・。何にしようかな」

伊織「もう時間だわ、行かなくっちゃ。私と同じ部活にしなさい!いいわね?」

p「と言われても中学生の子と同じ部活って・・・」

 春香『pくんもう部活決めた?良かったら一緒に見学して回らない?』

p「春香積極的だな」

小鳥「メインヒロインですからね」

p「だがnoだ」

 春香『そっか。じゃあ私は千早ちゃんと一緒に行くね』

p「あれっ?もしかして千早と仲良くなれるイベントだったの?」

小鳥「(本当に素人なんだなぁ)基本断らないでくださいね、イベントは」

p「グラウンドに行こう」

小鳥「そういえばプロデューサーさんって高校の時は何部だったんですか?」

p「野球部です」

小鳥「へぇ。なんか意外ですね。やっぱりあれですか?丸坊主?」

p「いえ、緩いところでしたし、軟式でしたしね」

p「あれっ?あそこでストレッチしてるのは――」

 真『なんだい?男子空手ならあっちだよ』

p「真か。真は女子空手部なのか」

小鳥「真ちゃんだけじゃありませんよ。ほら、ここにも」

p「響もいますね。響は卓球部か」

 響『はいさい!自分の名前は我那覇響だぞ!キミも卓球部に入部希望なのか?』

p「いいえ」

小鳥「だから!なんでさっきから断ってばかりなんですか!?」

p「いやなんとなく」

小鳥「さっきからゲームになってないじゃないですかぁ!」

p「そういやそうだ」

p「春香が家庭科部。家庭科部なんてあるんだなぁ。お?やよいもいる」

p「千早はやっぱり合唱部か。雪歩が文芸部ね。貴音が・・・剣道部?」

p「・・・いいかもしれん。貴音の剣道着姿、か」

小鳥「早く部活決めてくださいよぉ。帰宅部でもそれはそれでイベントありますけど」

貴音「わたくしがどうかしましたか?あなた様」

p「おぉ、本物の貴音か」

貴音「本物?」

p「かくかくしかじか」

貴音「ヤサイマシマシ、と。なるほど・・・」

p「で、部活を何にするかで悩んでるんだよ」

貴音「悩む必要などありません、あなた様。わたくしと同じ剣道部に入ればよいのです」

p「剣道かぁ。剣道なぁ」

貴音「なにか不都合が?」

p「剣道ってさぁ・・・、臭いじゃん」

貴音「・・・」

小鳥「そうなんですか?」

貴音「そのようなことは・・・。道具もきちんと手入れを怠らなければいいのです」

p「竹刀の中にカビが生えてたりするんですよ。あとあの面もこう、独特の匂いがするし・・・」

小鳥「詳しいですね」

p「小学校の時に、ちょっとだけ」

貴音「あなた様は手入れを怠ったのですね・・・」

p「うん。竹刀で叩き合ったら中からカビがぼわっ!と」

小鳥「うひゃあ・・・」

貴音「これはげぇむなのです。細かいことは無用です」

p「そうだなぁ」

小鳥「もうこんな時間ですね。残りはお家に帰ってからゆっくりとどうぞ」

貴音「よいですか。剣道部ですよ」

p「はぁい」

p「とは言うものの・・・、どうせなら自分がやったことのない部活をやってみたい」

p「こないだ炎尾先生の“ウィンブル首領”を読んだばかりなので、テニス部にしてみた」

 亜美『んっふっふー、じゃあ』

 真美『ダブルスでいくよ』

p「失敗だったと思う」

p「おかしい。亜美と戦っていたはずなのに、いつの間にか真美と戦っていて」

p「真美と戦っていたと思ったら、亜美に倒されていた」

p「おかしい」

p「悔しかったので家に帰ってから体力作りに勤しんだ」

p「ランニング、と」

 ???『きゃああ!助けてぇ!』

p「はっ!絹を裂くような声!」

 雪歩『いやぁ!こっち来ないでぇ!』

p「うおぉ!雪歩がでっかい犬に襲われている!」

p「今行くぞ雪歩!!」

 雪歩『あっ、あのっ、ありがとうございますっ・・・』

p「電信柱に隠れてこっちと目を合わそうともしない・・・」

p「男性恐怖症って設定はゲームでも生きているのか」

 ???『なにやってる!雪歩から離れろぉっ!』

p「あぁ、なるほど・・・。リアルでもこうなりそうだもんなぁ。なぁ、真」

 雪歩『真ちゃん、違うの、この人は・・・』

 真『大丈夫!ボクが来たからにはもう安心だよ』

 雪歩『あの、だから、その、違うの・・・』

 真『せいや!!』

p「真って結構人の話聞かないとこあるもんな。あ、正拳突き」

p「おぉ、上段廻し・・・」

p「おぉ、後ろ廻し・・・」

p「おい、死んだぞ」

小鳥「で、どうでした?昨日は」

p「真に殺されました」

小鳥「は?」

p「いや実はこういうイベントで――」

小鳥「あぁ、なるほど、ビックリした」

p「でもこのイベントで雪歩と真の好感度がぐっと上がりましたよ」

小鳥「良かったじゃないですか。じゃあこのまま雪歩ちゃんか真ちゃん狙いで――」

p「それでですね、今朝律子に聞いてみたんです」

p「好感度ランキング?みたいなのが見れるってんで」

小鳥「あぁ、ゲームの律子さんにですか。それで?」

p「これなんですけど」

 律子『今はこんな感じよ。 1:萩原雪歩 2:菊地真 3:天海春香』

p「俺、春香とはなんのイベントも起こしてないはずなんですが・・・」

小鳥「さすがメインヒロイン・・・」

p「お、職員室で千早が困ってる」

小鳥「コピー機が使えないんですね。可愛い」

p「選択肢だ。もちろん助けるぞ」

 千早『あ、ありがとう・・・』 如月千早の好感度が上がった!

小鳥「あ、そうだ。部活はどうしたんですか?」

p「テニス部にしました」

小鳥「おっ?ってことは亜美真美ちゃん狙いですね?」

p「いえ、行ったらいました」

小鳥「はぁ、しまらないですねぇ」

p「大体伊織がどこにいるのかさっぱりで・・・」

小鳥「伊織ちゃんは確か馬術部ですね」

p「名前からしてセレブですねぇ・・・」

p「昼休みだ。屋上に行こう」

 美希『あふぅ。また来たの?』

p「やっぱりいたか」

 美希『キミもお昼寝好きなの?』

p「好きだ」

美希「ミキも好きだよ!」

p「好きだ!大好きだ!」

美希「ミキもなの!ハニー、一緒にお昼寝するの!」

 美希『ミキも大好きなんだ。一緒にお昼寝、する?』 星井美希の好感度が上がった!

美希「あふぅ」

 美希『あふぅ』

p「・・・俺は今どっちの美希と会話してたんだ?」

小鳥「なにこのカオス」

律子「いつまでも遊んでないで仕事してくださいよ」

p「そうは言うがな律子」

律子「あぁ、それやってたんですか。まぁそれも仕事ですね、すみません」

p「なぜ律子を落とせんのだ」

律子「なっ、なに言ってるんですか・・・」

p「どうやったら律子を落とせる?教えてくれ律子。律子は俺に、何も言ってはくれない・・・」

律子「ちゃんと・・・段階を踏んでくれたら、大丈夫ですよ・・・」

小鳥「どっちの話なんだろうこれ・・・」

p「部活をふたつ掛け持ち出来る?」

小鳥「はい。運動部と文化部に分かれますが」

p「現実じゃ不可能ですねぇ。さすがゲーム」

小鳥「家庭科部なら春香ちゃんとやよいちゃんが。合唱部には千早ちゃん、文芸部なら雪歩ちゃんがいますよ」

小鳥「あと冬に限り、家庭科部に響ちゃんが参加します。天文部には貴音ちゃんも。冬だけですが」

p「そういや響の趣味は編み物でしたね」

小鳥「で、どうします?」

p「まぁここまでお膳立てされてるんです。やよいにも会いたいし、家庭科部にします」

小鳥「妥当ですね」

 春香『pくん来てくれたんだ!大歓迎だよ!』

 やよい『うっうー!p先輩よろしくお願いしまーす!』

p「やよいは可愛いなぁ!!」

p「えっ?中間テスト?」

小鳥「はい、テストイベントですよー。いい点取って、学年上位に入れば注目度アップですよ」

p「えっ?教育実習生?」

 あずさ『よろしくお願いします~』

小鳥「あずささんが参加しましたね。これで全員ですかね」

 律子『知力が低下してるわよ。このままじゃ危ういわね』

p「しまった。体力作りばかりしてたから・・・」

小鳥「今からじゃもう間に合わないですねぇ」

p「あぁ、案の定散々だぁ・・・」

 律子『仕方ないわね。期末で取り返しましょう。私が勉強を教えてあげるわ』

p「あれ?律子が表に出てきた・・・」

小鳥「フラグ立てちゃいましたねぇ」

 あずさ『短い期間ですが、家庭科部の副顧問を務めます。よろしくね』

p「なんか忙しくなってきたな・・・」

真「えぇー。なんで空手部じゃないんですかぁ?」

p「そうは言うがな真」

雪歩「私はもう助けてくれたんですか?」

p「もちろんだ雪歩」

真「ボク達は2年生なんですよ?ただでさえみんなと比べて時間が少ないのに・・・」

雪歩「部活は・・・別々なんですね・・・」

p「すまんな」

真「今誰が好感度高いんですか?」

p「雪歩なはずだ。ちょっと待ってくれ」

 律子『今はこんな感じよ。 1:天海春香 2:萩原雪歩 3:星井美希』

雪歩「・・・私は、ゲームでも現実でも一番になれないんですね・・・」

p「音無さん?音無さーん!」

小鳥「はいはい、ぴよぴよ」

p「これおかしい!壊れてる!」

小鳥「仕様です」

律子「はいはい、仕事よ仕事ー」

真「プロデューサー、インハイ来てくださいねー」

p「インハイ?あぁ、高総体か」

小鳥「うちもインターとかインハイって言ってましたよ」

p「俺のとこは高総体でしたねぇ」

雪歩「はい、お茶です」

p「うむむ、インハイったってもうテニス部は始まるし・・・選ばれないよなぁ」

 春香『うわぁ!1年なのにインハイ出れるなんて凄いよ!pくん!!』

p「選ばれてるわ」

小鳥「体力だけは高いですもんねぇ」

 春香『絶対応援に行くからね!!』

p「推してくるなぁ、春香・・・」

小鳥「さすがメインヒロイン」

p「ふぅ、ただいま、っと・・・」

p「寒いし、ビール飲む気になれないな・・・」

p「よいしょっと、高総体終わって期末かぁ」

 律子『夏休み、補習なんて出たくないでしょう?分かったら真面目に勉強しなさい』

p「音無さんの話じゃあ夏休みはイベントが盛り沢山だっていうからなぁ」

p「ん?響からメールだ・・・」

p「自分は今何位かって?」

p「気にするな、と」

 律子『そうね。たまには息抜きも必要よね』

p「お?外出できるのか?誘えるっぽいぞ」

p「どこかに一緒に行かないか、と」

 律子『いいわよ。ちゃんとリードしてくれるんでしょうね?』

p「もちのロンさ」

p「また響からか。たかがゲームになにを・・・」

p「落ち着け、と」

p「響、か。そういや夜の公園付近で・・・」

 響『おーい、p!こんな時間になにやってるんだ?』

p「やっぱりいた。いぬ美の散歩か」

 響『じゃあね。あんまり夜遅くなっちゃ駄目だぞー』 我那覇響の好感度が上がった!

p「高総体でのイベントで真と響が大幅に上がったはずだ。どれどれ・・・」

 律子『今はこんな感じよ。 1:天海春香 2:菊地真 3:萩原雪歩』

p「おかしいやろ!!」

p「なんやこれ!なんやこいつ!どうやったら下がんねん!!」

p「いや落ち着け。春香が嫌いなわけじゃないんだ。嫌いなはずあるもんか」

p「でも、何もしてないはずなのになんでいつも上位にいるんだ・・・」

p「む、律子の誕生日か」

p「所持金は・・・1800円だと・・・?」

p「小学生か!」

p「・・・」 ポパピプペ

小鳥<<もしもし、ぴよぴよ>>

p「所持金を増やすにはどうすればいいんですか?」

小鳥<<手っ取り早いのはバイトですね。アーケードにバイト募集の告知があるはずなんで行ってみては?>>

p「どうも」

p「コンビニ、引越し、倉庫内軽作業・・・」

p「倉庫内軽作業なんか二度とやるもんか」

p「妥当にコンビニか。いや、ペットの散歩・・・?」

p「これはもしや・・・」

 響『あれ?その犬どうしたんだ?』

p「やっぱり響イベントか。分かってきたぞ段々」

 響『へぇ、ペットシッターかぁ。あ、それじゃいぬ美と一緒にこれから散歩しようか?』

p「よしよし、これでさらに響の好感度が上がったぞ」

p「うおっ、日当とはいえ3000円貰った!これで律子にプレゼントを買ってやれるぞ!」

 律子『えっ?これを私に・・・?』

 律子『ふふっ。変なセンスね。貰っておくわ』

p「あれ?このチョイスじゃなかったのかな・・・」

 律子『ありがとう』 秋月律子の好感度が上がった!

p「ん?律子のも上がるのか?これ律子落とせるのか!?」

p「明日音無さんに聞いてみよう」

小鳥「結論から言うと、落とせます」

p「なんだぁ、落とせるんじゃないですかぁ。攻略できないって言うから」

小鳥「うーん、本当にお勧めできないんですよ、律子さんは」

p「なんだと!」

小鳥「あ、あくまでゲームの中のですよ?」

p「そりゃまたどうして?」

小鳥「完全に上級者向けだからです。他にも理由はありますけど」

p「やれば出来るぅ~、きぃっとぉ~」

小鳥「・・・本当にやめておいた方がいいんだけどなぁ」

p「お、千早がいる」

p「千早と話そうとすると必ず春香もセットなんだな」

p「この時間帯の廊下でなら千早は一人なんだな」

p「・・・」

p「会話が弾まない・・・。何を選んでも上がらないぞこれ」

千早「何がですか?」

p「あぁ、千早と仲良くなれないんだ」

千早「・・・ゲームの話ですか」

p「どうしたらいい?俺は千早と仲良くなりたい」

 千早『そういうの興味ないわ。あまり馴れ馴れしくしないでほしいのだけれど』

千早「・・・」

p「どうしてだ千早・・・。俺は千早の笑顔が見たいだけなんだ・・・」

 千早『大きなお世話だわ』

千早「・・・嫌な女」

p「えっ?」

千早「私、他人からこんな風に見えてるんですね・・・」

p「いや、違うだろそれは。そんな事ないぞ」

 千早『もういい?部活に行かないといけないのよ』 如月千早の好感度が下がった!

p「どうしてだ千早・・・!」

千早「音録りの時に、なんでこんなセリフばかりって思ってたけど・・・」

p「仲良くなってからのセリフだってあるんだろ?」

千早「確かに録りましたけど、でも・・・」

p「・・・そんな顔するなよ。俺はお前にそんな顔をさせたいんじゃない」

千早「・・・」

p「笑ってくれ。千早の笑顔、好きだぞ」

千早「なっ、何を言ってるんですか急に・・・」

p「・・・」

千早「変なこと・・・言わないでください」

p「よし、決めた」

千早「なにをですか?」

p「俺は千早を落とす」

千早「っ!」

p「もう決めた。千早一筋でいく」

千早「・・・」

p「覚悟しとけ。俺は本気になったら凄いんだぞ」

千早「・・・知ってます。誰よりも」

p「俺は世界で一番千早のことを知ってるつもりだ。なぁに、ゲームくらいワケないさ」

千早「・・・はい」

p「見てろ。すぐに俺に夢中になるようにしてやる!」

千早「期待してますよ」

小鳥「なにこの空気。入りづらい」

p「期末だと?律子のおかげで知力が上がった俺に隙はなかった!!」

p「はぁ?私立対抗テニス大会だぁ!?そんなものまであるのか!」

 亜美『まぐれとはいえよくそんなんでインハイ出れたねー』

 真美『まだまだだね』

p「ぐわぁ!中学生に負けた!っていうかなんだよこの亜美真美、強すぎるだろ!」

p「なんだよ分裂するボールとか!避けらんねえ!!」

 真美『十字架を背負って生きろ』

p「知力上げばっかやってたせいで体力が・・・」

 亜美『滅びよ』

p「おかしいやろもう色々ぉ!!」

p「せっかく期末を生き延びたのにテニス部で合宿だと?」

p「いや、考えようによっては亜美真美と接することが出来るチャンスだ・・・」

亜美「そのとぉーり!!」

真美「んっふっふー、早速やってるね、兄ちゃん!」

p「来たな、悪魔の羽と天使の羽・・・!」

亜美「あー、そういやそんな設定だったね」

真美「亜美が右が天使の羽で、左が悪魔の羽なんだよね」

亜美「で、真美がその逆。亜美と真美で無尽合体すると“熾天使”セラフになれるんだよね」

p「“ウィンブル首領”でもやってたけど凄いんだな、テニスの世界って」

亜美「あぁ、ちなみにセラフになった時の亜美と真美の戦闘力は」

真美「53万だから頑張ってね」

p「今の俺は?」

 律子『120よ』

p「はい、亜美真美編もなし、と」

亜美「うあうあー、それはないよ兄ちゃあん!」

真美「そうだよー!合宿で修行すれば大丈夫だからー!」

p「修行?テニスで修行ってなんだよ・・・」

 亜美『自分のラケットに名前も聞けない。そんな奴が!』

 真美『真美たちに勝てるワケないっしょー!!』

p「さっさと終わらないかな。千早んとこに行きたい」

亜美「それを亜美たちの前で言うのはどーかと思うよ」

真美「兄ちゃんは千早お姉ちゃん狙いなのかー」

p「なんだよラケットの名前って。ミズノだよ。ミズノ・キャリバー」

亜美「ラケットと魂を通い合わせた時に、そのラケットの本当の――」

p「いや、大丈夫だ。そういうのはもういい」

真美「なんなのさー!そんなに千早お姉ちゃんが好きかー!」

p「俺は千早の笑顔を取り戻したいだけなんだ!」

p「やっと合宿が終わった・・・。体力と戦闘力がかなり上がったぞ」

p「なんだよ戦闘力って・・・。くそっ」

p「千早はどこだ?夏休みとはいえ部活はやってるのか・・・?」

 春香『千早ちゃん?千早ちゃんなら定期演奏会に行ってるよ』

p「合唱部は合唱部でそんなのがあるのか。これじゃあ千早に会えないじゃないか」

 春香『そうだpくん。家庭科部でクッキー焼いたんだけど、食べる?』

p「いらん。もうここに用はない」

p「なんだよ!断るって選択肢ないのかよ!!」

p「ならなるべく好感度が上がらないようなものを・・・」

 春香『美味しい?ほんと?良かったぁ!』 天海春香の好感度が大幅に上がった!

p「大幅ってついちゃった!初めてだよこんなの!」

p「チョロインにも程があるだろ!!」

p「駅前に千早いた!こっちに来てみてよかった!!」

p「あぁ!でもスーパーの前で荷物が多すぎて動けなくなってるやよいもいた!!」

p「見捨てられるわけないだろうが!!」

 やよい『p先輩!ありがとうございまーす!!』 高槻やよいの好感度が上がった!

p「やよいは可愛いなぁ!!」

p「やっぱり千早はいなくなるんだな・・・。仕方ない、次のチャンスを待とう」

 如月千早の好感度があがりました!

p「え?なんでだ?」

p「まぁいいか、上がったんなら」

p「夏休みといったら花火大会だ!あるはずだ。そうだろう?律子」

 律子『花火大会は7/28よ』

p「これに千早を誘えれば・・・」

 春香『花火、綺麗だね・・・』

p「なんでや・・・」

p「おかしいやろこれ・・・。なんで春香と花火見とんねん・・・」

 春香『ねぇ、pくん。どうして・・・私を誘ってくれたの?』

p「俺にも分からん・・・」

p「だって選択肢が 1:花火大会に誘う 2:花火大会に誘ってみる 3:花火大会に誘おう だぞ・・・」

p「4番にいたっては論外だ。なんで告白しようとするんだ・・・」

p「春香が嫌いなわけじゃない・・・。でも俺は千早のところに行きたいんだ・・・」

あずさ「私の誕生日もスルーしたのに・・・」

p「申し訳ないです・・・、来年こそは・・・」

あずさ「来年はもう私いないじゃないですか・・・」

p「申し訳ありません・・・」

あずさ「やっぱり若い娘がいいんですよね。そうですよね・・・」

小鳥「なにこの空気。入れない」

p「音無さん、俺は決めました。千早一本で行きます」

小鳥「これまた上級者向けですね」

p「あなたを家に呼んだのは他でもありません」

小鳥「艶のある話じゃないとは思ってましたよ、どうせ」

p「アドバイスをください。俺は千早の笑顔が見たい!」

小鳥「私だってこのゲーム、あんまりタッチしてないですよ?」

p「でも俺よりゲーム勘みたいなものはあるでしょう?」

小鳥「そりゃあまぁ」

p「好きなだけ食って飲んでしてていいんで、そこにいてください」

小鳥「色気も何もない話ですねぇ・・・」

p「二学期が始まったぞ。クラス換えか。ありゃりゃ、千早とは別クラスになってしまった・・・」

p「で、春香とは一緒なんだな。もういいよ、慣れたよ」

p「部活の方は秋大と冬の個人戦までは特にイベントもない、はずだ」

p「とにかく千早に会いにいこう」

小鳥「私思うんですけど、千早ちゃんの性格からするとですねぇ」

p「はい、なんでしょう」

小鳥「大して親しくもない、顔見知り程度の元クラスメートが押しかけてきたとして・・・」

小鳥「会いますかねぇ」

 千早『何か用?あなたとはそれ程親しくはないと思うのだけれど』

小鳥「ほらぁ」

p「それもそうか・・・。いやしかし好感度を上げるにはこうやって足しげく――」

小鳥「それじゃただのストーカーじゃないですかぁ」

p「じゃあどうしたら・・・」

小鳥「ここはですねぇ、他の人にお願いしましょう」

p「他の人?」

小鳥「そうです。このゲームでも春香ちゃんと千早ちゃんは仲がいいのでぇ」

小鳥「千早ちゃんと親しい人との好感度も関連してくるんですよぉ」

p「いや、でも春香との好感度はもうかなり・・・、待てよ」

p「やよいとのスーパーでのイベントの時・・・、そうか!やよいか!」

小鳥「あれはですねぇ、やよいちゃんを助けているところを千早ちゃんが見てたんですねぇ」

p「うおお!待ってろやよい!!」

小鳥「アドバイスになってればいいけどぉ」

p「さすが俺のボウモアを空にしただけのことはありますね!」

小鳥「うっへっへぇぇ」

p「さよなら、俺のボウモア15年・・・」

p「朝起きたら隣りに音無さんが寝ていたが、どうということはなかったぜ!」

小鳥「頭痛ぁい・・・」

p「水を差し出すぜ!」

小鳥「ぴよっ!なんで私・・・?あ、あわわわわ・・・!!」

p「とっておきのカティサークまで空けてベロンベロンに酔っ払ってた気分はどうだぜ?」

小鳥「わ、私ついに、ついに・・・」

p「そんな訳ないでしょう。さっさと起きてください」

小鳥「そんなぁ」

p「はいはい、シャワー貸すから頭しゃっきりぽんとさせてきてください」

小鳥「着替えもないのに・・・」

p「俺のジャージでよかろうもん!!」

p「ほらぁ!死ぬ程恥ずかしかったけどコンビニで買ってきたパンツでもはいてろや!!」

小鳥「痛い!パンツ叩き付けないでくださぁい!」

響「おはよーございまーす!」

p「おはよう」

響「ピヨコもおはよー!」

小鳥「うっ、おはようございます・・・」

響「具合悪いのか?大丈夫か?」

小鳥「大丈夫よ・・・。ちょっと二日酔いなだけ・・・。薬も飲んだし、すぐ良くなるわ」

響「そっか。大人って大変・・・、ん?」

小鳥「どうしたの?」

響「・・・」

p「えぇい、また答えが外れた!なぜ外れる!なぜ・・・。邪魔をする気配があったのか・・・」

響「なんで二人とも同じ匂いがしてるんだ?」

p「シャンプーが同じだからだ」

響「えっ」

小鳥「・・・」

響「えっ・・・」

小鳥「という訳でして・・・」

響「なっ、いや、それでもプロデューサーは男だぞ!男の人の家でそれって・・・」

小鳥「反省してます・・・」

p「音無さんは俺を男だと思っていない。そんなことはどうでもいい。それよりもゲームだ」

響「あぁ、そのゲーム気になってたんだ!自分は?自分はもう攻略してくれたのか?」

p「すまんな」

響「・・・そっか」

 律子『今はこんな感じよ。 1:天海春香 2:我那覇響 3:秋月律子』

響「って自分2位だぞ!2位!」

p「うん、いつの間にかな」

響「いつの間にかって・・・」

p「響関連のイベント結構あったからなぁ」

響「そっか、自分2位か。2位かぁ、うへへ・・・」

 やよい『うっうー!ありがとうございます!』

 やよい『p先輩、どうしていつも私を助けてくれるんですか?』

 やよい『な、なに言ってるんでしょうね、あはは・・・。わ、私部活に行ってきます!』

p「やよいは可愛いなぁ!!」

やよい「うぅ、いきなりなに言ってるんですかぁ・・・」

p「やよい!さぁ!ハイ!」

やよい「ターッチ!!」

p「やよいは可愛いなぁ・・・」

やよい「今日のプロデューサー、なんかちょっと変かなーって」

p「しまった!こんなところにお徳用チョコパイが!」

p「あぁ!やよいのカバンにぃ・・・!入ってしまったぁ!!」

やよい「はわっ、いいんですかぁ?」

p「今日は収録大変だったからな。ご褒美だ、お家のみんなと食べなさい」

やよい「うっうー!ありがとうございまぁす!!」

p「・・・やよいは可愛いなぁ」

 あずさ『あら?あなたは確か・・・』

p「お、あずささんだ。教育実習終わってもイベントあるんだな」

 あずさ『そうよ。今は大学でまだ』

p「そうだよなぁ。先生の卵ってだけで、普段は大学生だよなぁ」

あずさ「で、どうなんですか?ゲームの私は」

p「ゲームでも可愛いですよ、あずささんは」

あずさ「でも私のこと、見てくれないじゃないですか」

p「申し訳ないです。次は必ず・・・」

あずさ「いつまでも次があるとは思わないでくださいね」

p「・・・」

あずさ「私、いつまでも待ってられないんですから・・・」

p「はい。必ず迎えに行きますから」

小鳥「プロデューサーさん、いつか刺されますよ」

貴音「あなた様、冬のいべんとでわたくしの好感度は一気に高められますからね」

伊織「もっと中等部に来なさいよ!私はそっちに行けないんだから!」

真「ボクの誕生日に何もしてくれなかったんですかー?やだー!」

雪歩「わ、私も冬に大きなイベントがありますから」

美希「ミキは晴れてる日は大体屋上にいるはずなの!ミキに会いに来てね!」

p「忙しいなぁ・・・。っていうか現実のお前たちも新年ライブで忙しいはずだろうに」

貴音「よいですかあなた様。休日は環七のらぁめん店巡りを忘れないでくださいまし」

伊織「知力よ。知力を高めれば私とのイベントがあるんだから」

真「体力ですよ!やっぱり男の人は体力がなくっちゃ!」

雪歩「学校の掲示板を利用してくださいね。そこにヒントが・・・」

美希「家庭科部で料理の腕を高めるといいよ。そうしてミキにおにぎりをプレゼントすれば――」

p「元気だなぁ、みんな・・・」

p「色々とアドバイスを貰ったが、今回は千早って決めてるんだ」

小鳥「で、実際どこまで進んだんですか?」

p「冬休みまで進めました」

小鳥「千早ちゃんの好感度は?」

p「全然です・・・。これってリミットいつまでですか?」

小鳥「このお仕事のですか?それともゲームの?」

p「ゲームの」

小鳥「卒業までですよ」

p「ならまだ時間はあるか・・・」

小鳥「どうでしょうねぇ」

p「なにか?」

小鳥「いえいえ、ぴよぴよ」

p「必ず俺の方を振り向かせてやるぞ、千早・・・!」

千早「・・・」

小鳥「耳まで真っ赤ですねぇ」

 亜美『冬の個人戦?その程度の力で出れるわけないっしょー』

 真美『どうしても出たいってんなら、真美たちを倒すことだね!』

p「大体なんで高校生の大会選抜に中学生のこいつ等が絡んでくるんだ」

p「もうテニス部なんぞ興味ない。時間の無駄だ」

 キャリバー『問おう。あなたが私のマスターか』

p「ラケットが喋るな。いいえ、と」

 亜美『兄ちゃんが今から挑むのは無限の――』

p「だからもういいって言ってるのに」

p「いきなり格ゲーになりやがった!うおお!子供の頃鉄拳やりまくった俺をなめるなぁ!!」

 真美『ボ、ボールが真っ二つに・・・!両者引き分けだぁ!!』

p「個人戦に出場決定しちゃった・・・」

p「冬。冬といったらクリスマス」

p「その前に雪歩イベントだが・・・」

小鳥「プロデューサーさん、まさかのこれをスルー」

p「クリスマスに公民館で演奏会があるらしくって、そっちを優先しました」

小鳥「なるほどーなるほどー」

p「さよなら、俺のマッカラン12年」

小鳥「ハイボール美味しいいいい」

小鳥「おつまみ作ろーっと」

p「さよなら、俺のスペアリブ」

p「千早!千早!観に来たよ、演奏会。とっても良かったよ!」

 千早『あの程度の出来で?・・・ごめんなさい、なんでもないわ』

p「こっちの千早もやっぱり自分に厳しいんだなぁ」

p「さぁ、この日の為に買っておいたクリスマスプレゼントだ!」

 千早『私に?貰えないわ。理由がないもの』

p「・・・」

p「気がつけば俺はやよいの家でクリスマスパーティーをやっていた・・・」

p「プレゼント?千早に渡すために買ったのを、やよいに渡せるわけないじゃないか・・・」

p「そんなの、やよいに失礼すぎる・・・」

小鳥「ゲームなんですよゲーム。たかがゲームですよぉぉ」

p「ゲームでも、です」

小鳥「ふわあああ、凄い熱中ぶりですねぇ。これならヒットするかもぉ」

p「うちの子たちが総出演してるんです。ヒットしてもらわなきゃ困るでしょ」

小鳥「ですねぇ、あははははは」

小鳥「んにゅ、眠い・・・。お化粧落とそ・・・」

p「なんかもう自分ちみたいになってるな・・・」

p「千早・・・、俺はどうすればいい・・・」

p「律子、今のランキングを」

 律子『今はこんな感じよ。 1:天海春香 2:高槻やよい 3:双海亜美』

p「亜美はあの時の戦いが効いたんだな。春香は相変わらず不動か」

p「ん?下からのランキングも見れるのか」

 律子『今はこんな感じよ。 1:如月千早 2:三浦あずさ 3:四条貴音』

p「あれだけイベントあってこのザマか・・・」

p「あずささんと貴音、伊織はしょうがないとして・・・」

小鳥「うう、寒い・・・」

p「はいはい、ちゃんと布団かけて、ほら」

p「もう2年生になってしまう。2年生になったら貴音は卒業・・・」

p「代わりに伊織と美希が入学してくる、か」

p「・・・正月に賭けるか。俺ももう寝よう」

律子「おはようございます」

p「おはよう」

 春香『あっ、pくん!明けましておめでとう!』

p「春香は振袖か。可愛いな。千早は普通の格好か」

 春香『ねぇ、何をお願いしたの?』

p「千早と仲良くなれますように、だ」

 春香『私と同じだね!』 天海春香の好感度が上がった!

p「このゲームの制作陣、春香を馬鹿にしてないか?」

p「おみくじ、末吉、待ち人来ず、か」

 やよい『p先輩、明けましておめでとうございます!』

p「やよいは可愛いなぁ」

 伊織『やよい、誰よこいつ』

p「そういや伊織とは接点無いんだった・・・」

律子「千早がもうすぐ来ま・・・ってほら!ゲームばかりしてないで!」

p「あぁ、千早が行ってしまった・・・」

千早「どこにもいきませんよ。私はここにいます」

p「そうだな、うん。そうだな・・・」

千早「うまくいってないんですか?」

p「あれだけ大口叩いといて情けないですハイ・・・」

千早「・・・ただのゲームです。私は気にしませんよ」

p「千早ぁ、俺は・・・千早一筋だぞ・・・。ぐぅ・・・」

千早「・・・知ってます。知ってますから」

雪歩「プロデューサー、寝ちゃったの?」

千早「しっ」

雪歩「ゲーム機握り締めたまま寝ちゃうなんて、子供みたいだね」

千早「そうね。ふふっ」

小鳥「最近事務所に入りづらい・・・」

p「いかんいかん、まさか仕事中に寝てしまうとは」

小鳥「ゲームばっかりやってるように見えて、実は結構きつく仕事してますもんねぇ」

p「これだって一応仕事です。というか音無さんが持ってきた仕事じゃないですか」

小鳥「別に私が持ってきたってわけじゃ・・・」

p「年末年始、アイドル達だってフル稼働です。俺だって今踏ん張らなきゃ」

小鳥「ゆっくりさせてあげたいですよね。本音は」

p「というわけで俺はちょっと律子と出かけてきます」

律子「えっ?」

p「あぁ、こっちの律子だよ」

律子「紛らわしい・・・」

p「律子と出かければそのエリアで誰とイベントが起きるのか教えてくれるんですよ。だから最近はいつも」

小鳥「・・・へぇ」

p「なにか?」

小鳥「いえいえ、ぴよぴよ」

p「2年生になってしまった。千早とは全くうまくいってないが、まだ来年もある!」

p「貴音は・・・すまん。いつか攻略するからな・・・」

p「クラスはうまい具合に千早と一緒になれた。まぁ春香と響もいるが・・・」

 春香『また一緒だね。なんか、運命感じちゃうね』

 響『今年もよろしくな、p!』

 千早『まぁなんでもいいけれど』

p「見てろよ千早・・・」

p「さぁ律子、新学期一発目の好感度チェックだ!」

 律子『・・・』

p「律子?どうした?」

 律子『なんでもないわ。他の女の子の好感度チェックね。それが私の仕事だもの』

p「・・・なんだ?どうした?」

 律子『はい。今はこんな感じよ。 1:天海春香 2:秋月律子 3:高槻やよい』

p「なんだ?機嫌が悪そうだ・・・」

p「新入生歓迎会だ。美希と伊織は同じクラスか」

 美希『あはっ、同じ学校になったね!』

p「エスカレーター式だぞ、当たり前だ」

 美希『もう。ミキに会えて嬉しくないの?』

p「嬉しいよ」

 伊織『あぁ、誰かと思ったら初詣で会ったわね。これも何かの縁だわ。よろしくね』

p「好感度低いだけあって興味なさそうだなぁ」

p「ん・・・?画面が・・・」

 律子『全学年男子たちの不興を買ったみたいね。気をつけなさい』

p「なんでだよ!!」

 律子『美希は入学当日に30人以上の男子から告白されて、全部ふってるのよ』

 律子『伊織だって、あの容姿に加えて水瀬グループのご令嬢よ。正真正銘のお嬢様なの』

 律子『妬まれて当然でしょ』

p「美希と伊織には近づかない方がよさそうだ・・・」

p「まぁいいや。千早は・・・と。あれ、教室にいない」

p「律子。千早の場所を教えてくれ」

 律子『知らないわ』

p「マーカー指定したはずだぞ?間違えて外しちゃったのか・・・?」

p「オプション画面、やっぱり千早にチェック入ってる」

p「律子、千早の場所を教えてくれよ」

 律子『・・・そんなにあの子が気になるんなら、自分で探せばいいでしょう!』

p「律子?あれ?律子さん?ウィンドウ閉じちゃったぞ?どうすれば・・・」

p「なんだよこれ・・・。まぁいいや、放課後にでも探そう」

小鳥「ふっひっひ・・・、琥珀色が綺麗だわぁ」

p「さよなら、俺の山崎12年」

小鳥「オン・ザ・ローック!!」

p「音無さん、聞きたいことがあるんですが」

小鳥「なんでしゅかぁ?」

p「律子がウィンドウを閉じてこっちの言うことを聞いてくれないんですよ」

小鳥「あー、やっぱりそうなりましたか・・・」

p「やっぱりって」

小鳥「ねぇプロデューサーさん。考えてみてくださいよ」

小鳥「自分が気になっている男性から、他の女性のことを聞かれたりしたら面白くないでしょう?」

p「いや、だって律子は・・・」

小鳥「律子さんも攻略対象なんですよ?忘れましたか?」

p「・・・なんてこった」

小鳥「だから言ったんですよ。やめといた方がいいって」

p「便利な機能は全部律子に依存してるのに・・・」

p「電話を使わせてくれ!メールをさせてくれぇ!」

p「せっかく、ようやく、千早のメアド手に入れたのに・・・」

p「自分のステータス画面も見れないのか!これじゃ何にも分からない・・・」

p「あ、さすがにセーブは出来るのか・・・」

小鳥「カシューナッツ美味しいいいいい」

p「どうやったら律子の機嫌が直るんだ・・・」

小鳥「生ハム美味しいいいいい」

p「知らない内に律子を傷つけてたっていうのか・・・」

小鳥(セーブ&ロードするとか、ってデータも複数作ってたりしてないんだろうなぁ)

p「もう今日はやめた。寝る」

小鳥「えええええ、一緒に飲みましょうよお」

 律子『・・・』

p「・・・」

 律子『おはよう』

p「律子?戻ってきてくれたのか?」

 律子『昨日はごめんなさい。どうかしてたわ』

p「いいんだ。俺が、悪かったんだから」

 律子『これ、お詫びなんだけど・・・』

p「弁当?ありがとう。昼に食べるよ」

 律子『えぇ。それじゃ、またね』

p「ふぅ、一日経ったら機嫌が直ったみたいだ」

小鳥「んにゃぁ、カーテン閉めてぇ」

p「この人もう普通に俺んちで寝るようになったな・・・」

p「とにかく、これで千早に連絡を・・・、あれ?」

p「電話帳が・・・律子以外全部消えてる・・・」

p「り、律子!」

 律子『なに?』

p「こ、好感度・・・チェック、を」

 律子『・・・いいわよ。 1:秋月律子 2:     3:     』

p「おお、もう・・・」

 律子『なにか、不満?』

p「滅相もない!」

 律子『そう。それじゃ、またね』

p「なんでこううまくいかないんだ・・・」

小鳥(ゲームも、現実も、ね・・・)

書き溜め尽きた・・・
みんなおやすみ・・・

p「律子にはもう頼れない。なんかそんな気がする」

p「こうなったら勘でいくしか・・・!」

 春香『pくん、お昼一緒に食べようよ』

p「お、おう。千早も一緒だな、よしよし」

p「そういや朝に律子から貰った手作り弁当が・・・」

p「千早、お前ゲームでもそんな食事なのか。飲むゼリーとエネルギーバーって・・・」

p「春香のは普通だな。お母さんに作ってもらってるのかな?」

p「さて、俺のは・・・」

p「・・・律子って料理下手って設定だっけ・・・?」

p「真っ黒い米って初めて見たよ。あとこれウインナー?指じゃないよね?」

p「これひじき?髪の毛みたい。あははは!」

 天海春香の好感度が下がった! 如月千早の好感度が下がった!

p「おお、もう・・・」

 律子『お弁当、食べてくれた?』

p「もちのロンさ」

 律子『美味しかった?』

p「忘れられない味だったよ」

 律子『明日も、作るね』

p「なんだって?それは本当かい?」

p「起きて下さい、音無さん」

小鳥「乙女の寝起きの顔は見るもんじゃないですよぅ」

p「え?」

小鳥「カーテン閉めてぇ・・・」

p「え?」

小鳥「電気消してぇ・・・」

p「起きて下さい、音無さん」

小鳥「起きました。起きましたよぅ、もう。なんですか?」

p「俺ね、思ったんですけど。この世界線、無かったことにしません?」

小鳥「うっわサイテー」

p「俺ね、もうどうやってもね、うまく行く気がしないんです」

小鳥「最初っからやり直すんですか?2年目なのに?」

p「だってもう律子には頼れないわ千早の好感度はだだ下がりだわで」

小鳥「エンディングは見ましょうよ?ね?クリアデータ保存できますから」

p「クリアすると何か特典が?」

小鳥「一部ステータスを引き継ぎますよ。あと最初から全てのエリアへ移動できます」

p「・・・じゃあ続けよう」

p「2年生になって初の高総体だ。正直もうどうでもいい」

 美希『なんかえっちぃね、このユニフォーム』

p「なんで練習なのにそんな格好してんだ美希」

 伊織『この伊織ちゃんの脚線美を拝めるのよ?感謝しなさい』

p「もうなんでこいつ等テニス部に入ってくるわけ?」

p「距離置きたかったのに・・・」

p「あと普通は高校の女子テニスったら短パンだからな」

p「そんなミニスカはプロじゃないと穿かないんだぞ」

 男子テニス部の士気が上がった!!

p「知るか!」

 キャリバー『お腹が空きました、p』

p「知るか!!」

 亜美『この一年でどれだけ力をつけたのか』

 真美『見せてもらおう!』

p「冬に戦ったばっかだろうが。あぁこれ回避不可イベントなのか・・・」

 キャリバー『引けば老いるぞ。臆せば死ぬぞ。叫べ!我が名は――』

p「あ、スキップ機能なんてあるのね。便利」

p「選択肢出てきた。どうでもいいよもう本当に」

小鳥「そろそろ時間ですよ。行きましょう?」

p「もうそんな時間か・・・」

小鳥「すごい夢中になってません?」

p「いやなんかもう悔しいんですよ。腹が立ってくるというか・・・」

小鳥「ゲーム素人のプロデューサーさんをここまで夢中にさせるとは、いい感じですね」

p「まぁ全くの素人ってわけじゃないですよ。一応子供の頃はゲームっ子でしたしね」

p「こういったゲームは完全にお手上げですが」

響「おはよー」

やよい「おはようございまーす」

真「おはよーございまーす」

小鳥「みんなおはよう。今年最後のお仕事、しっかり締め括ってね」

 「「「はーい!」」」

p「うん、いい返事だ。何も心配はないな」

響「・・・最近あの二人、よく一緒に出勤するようになったね」

真「なにそれ?なにそれ?」

響「自分、何回か見たことあるんだ。あの二人が朝一緒に歩いてるの」

真「ちょっと、それってまずくない?」

響「ピヨコんちってプロデューサーと同じ方向だったっけ?」

真「んー、プロデューサーの家を知らないからなぁ」

やよい「私知ってますよぉ」

真「どこどこ?」

やよい「たしか――」

響「うーん、どうなんだ?真。こっちの地理はまだよく・・・」

真「途中から一緒になるけど、でも路線は違うはずだよ。駅だって違う。あっちは地下鉄、こっちはjrだもの」

響「じゃあ、やっぱり・・・」

p「あー、すまんが」

真「わっ!」

p「お前たちが、その、期待してるようなことは何もないんだ」

響「期待してるわけじゃないけど」

p「響は知ってるだろ?でもあんまり言わないでほしいんだ」

響「自分が?知ってる?・・・あぁ、あぁ!」

真「えー、響だけずるいよー。ボクにも教えてよー」

p「駄目だ。そうしたらお前は雪歩に言いたくなるだろ?」

真「言いませんからー」

p「さぁもう行くぞ。生放送なんだ。最後はバシッと決めてくれ」

真「ずーるーいー!」

小鳥「がらんとなりましたねぇ」

p「他の子たちはもう現地入りしてますからね。今日あの三人を送ったら俺もそのまま現地に残ります」

小鳥「じゃあ私は一足早くお正月休みをいただきますね」

p「はい、お疲れ様でした。また来年」

小鳥「えぇ、また来年。あ、そうだ。今度は私が美味しいお酒、持って行きますね」

p「楽しみにしてますよ。それじゃ――」

年内これで最後や・・・
みんなまた来年な・・・

p「はいみんなおはよう。そして明けましておめでとう」

 「「「明けましておめでとうございます!」」」

p「さて、新年一発目のお披露目だ。この出来で今年の一年が決まる」

p「その覚悟でやってもらいたい。みんななら出来る。お前たちの力を見せてやれ!」

 「「「はいっ!!」」」

律子「竜宮小町としても同じです。他のメンバーに食われないよう、思いっきりやってください」

伊織「逆に食ってやるわよ」

p「その意気だ。さぁみんなリハが始まるぞ。各自立ち位置を確認してくれ」

p「真!周りをよく見ろ!出すぎだ!!」

p「響!お前がダンスを見せる相手は誰だ?真じゃない!ファンのみんなだろう!!」

p「真美!なんで亜美に遠慮するんだ!もっと前に出ろ!!」

p「立ち位置を確認しろと言った!なんの為のバミリだ!!」

p「やよい!もっと高くジャンプ出来るだろう!!お前がそれでどうする!!」

p「雪歩を見ろ!ちゃんと見てろ!美希と雪歩を中心にいくんだろ!!」

p「春香!焦るな!でも急げ!!」

p「そこで伊織の邪魔してどうするんだ!!貴音!お前が焦るとみんなに伝染するんだぞ!!」

p「亜美もっと早くもっと早く!はいはいはいはい!!」

p「千早!階段を見ながら降りるな!怖いのは分かるが、常に前だ!!」

p「あずささん!間奏の一瞬で緩んでますよ!ファンは見てます!忘れないで!!」

p「笑顔だろうそこは!律子に恥かかせるな!竜宮!!」

律子「こんなプロデューサー初めて見たわ・・・。もっと甘いと思ってたけど」

律子「うちの子たちって、実は叩かれた方が伸びる子多いのよねぇ・・・

亜美「うぁー、今日の兄ちゃん厳しすぎだよー」

伊織「そう?あれくらいで丁度いいわ」

真美「お姫ちんが怒られてるの見たの初めてだよ」

真「早くステージ出たいよ。今にも爆発しそうなんだ」

響「自分もだぞ。きっと今日は今までで最高の出来になる気がするんだ」

あずさ「気を引き締めないと本当に竜宮はオマケになっちゃうわね」

美希「今日のメインはミキと雪歩なの!絶対に負けないからね!」

雪歩「はい。今日は、今日だけは主役を譲る気はありません」

千早「いい傾向だわ。私も今日は気が昂ぶってる・・・」

春香「うぅぅ、なんかワクワクしちゃうね!」

やよい「もっと高く。もっと、こう・・・こう!」

貴音「今は休む時ですよ。大丈夫、響ではありませんが、今日のわたくし達は完璧です」

p「よし、みんな聞いてくれ」

p「音楽はひとつ。俺たちもひとつだ」

p「誰が日本最高のアイドルなのか、見せつけてやれ」

 「「「はい!!」」」

律子「言いたいことは全部プロデューサーが言ってくれたわ。私は信じて、あなた達を見守ります」

p「春香」

春香「はい!みんな組んで!!」

 「「「トップアイドルー!!」」」 「「「オーッ!!」」」

p「行ってこい!!」

律子「・・・始まる直前のこの空気は、いつまで経っても慣れません」

p「つい最近まで、あそこにいたのにか?」

律子「つい最近まであそこにいたからですよ。プロデューサー」

p「そうだな。もう始まったぞ。俺たちは特等席で見よう」

律子「はい」

美希「ハニー!ハニー!!」

p「おいっ、危なっ!!」

美希「見ててくれた?ミキのこと見ててくれた?」

p「あぁ、ずっと見てたよ」

美希「キラキラしてた?」

p「最高に」

律子「はい、いつまでも抱きついてないの。他の目もあるんだから」

あずさ「走って抱きつける元気があって羨ましいわぁ」

亜美「兄ちゃん!」

真美「兄ちゃん!!」

p「おい美希離れろ!三人は無理うわああああっ!!」

春香「どうでしたか?私たち」

p「・・・俺の胸はまだドキドキしてる。お前たちのおかげでな」

伊織「当然でしょ!にひひっ」

律子「はいはい、いつまでも乗ってないでどきなさい、あんた達」

p「お疲れ様、律子」

律子「はい。お疲れ様でした」

p「みんなは?」

律子「あはは、さすがに今日は。ホテルに着いてご飯食べたら、倒れるように眠りましたよ」

p「・・・いいもの見れたなぁって心底思うよ」

律子「はい」

p「乾杯しようか」

律子「ジュースでですか?」

p「うん」

律子「何に乾杯します?」

p「そりゃ決まってる。最高の結果を残してくれた、あの子たちにだ」

律子「乾杯」

p「乾杯」

p「ふぅ、さすがに俺もちょっと疲れたな・・・。よいしょっと」

p「最後まで会場に残ってて良かった。満足したファンの顔を直に見ることが出来て」

p「・・・さて」

p「あけおめ、律子」

 律子『明けましておめでとう。今年もよろしくね?』

p「お、おぅ」

p「律子さん、いつものいいですかね?」

 律子『見ても意味ないと思うわよ』

p「ですよね!じゃあ今日は――」

 律子『期末の準備は?大丈夫なのかしら?』

p「忘れてましたよ律子さん!ははっ(裏声)」

p「律子と知力上げに入ったらもうこのルートから出られない気がする」

p「千早に頼んで・・・、いや無理だ」

p「一体どうすれば・・・うごごご」

p「今何時だ?22時か」

p「ちょっと一休みするか・・・。気分転換にロビーにでも」

p「ん?あれは・・・」

貴音「・・・どうされました?あなた様」

p「目が覚めたのか?」

貴音「えぇ。少し眠ったのですが、どうもまだ昂ぶっているようで」

p「そうか・・・」

貴音「・・・」

p「月を、見てるのか?」

貴音「はい。月の光は見ていると落ち着くのです」

p「あぁ、分かるよ」

貴音「・・・」

p「その、すまなかったな。リハで少し、言い過ぎた」

貴音「いえ。あなた様が本気だということは、分かっていますから」

貴音「わたくしの事を考えた末の言葉だと」

p「そう言ってもらえると助かるよ」

貴音「今日のわたくしは、どうでしたか?」

p「とても、その、素敵だった。綺麗だったよ」

p「今日来たファンの何人かは、間違いなく貴音に恋をしただろうな」

貴音「ふふふ、恋でございますか」

p「あぁ、・・・うん」

貴音「恋といえば、あなた様」

p「・・・はい」

貴音「わたくしとは結局何ひとつ進展させることなく卒業していったそうですね」

p「・・・はい」

貴音「わたくしではあなた様の隣りには・・・不足ですか?」

p「滅相も!」

貴音「では何ゆえ」

p「・・・貴音さん、怒ってる?」

貴音「怒るはずがありません。あなた様」

貴音「たかがげぇむ。たかが児戯です。その様なことでわたくしが怒るはずがありましょうか」

p「ですよね。さっすが貴音、話が分かるぅ」

貴音「では、何ゆえ」

p「貴音さん、ちょっと外出てラーメンでも食べに行きませんか?こんな時間なんですけどもどうでしょう」

貴音「・・・いいでしょう。ですが話を逸らそうとしてもその手には乗りません」

p「ですよね」

貴音「らぁめんは食べます。ですがあなた様から――」

p「助けてください・・・」

貴音「店主殿、全部乗せで。えぇ、全部乗せで。大盛りで」

p「助けてください・・・」

p「ふぅ、ようやく貴音が帰ってくれた・・・」

p「アイドルと深夜のラーメンデートなんて言葉にすると最高なんだけど・・・」

p「食うか説教されるかのどちらかだもんなぁ」

あずさ「あらぁ?プロデューサーさん?」

p「あずささん。どうしたんですか?こんな時間に」

あずさ「うふふ、目が覚めちゃって」

p「あすささんもですか」

あずさ「も?」

p「あぁ、さっき貴音もいたんですよ」

あずさ「・・・あぁ、それで」

p「あ、匂いますか。まいったな」

あずさ「私にも一杯付き合っていただけませんか?」

p「お酒ですか?」

あずさ「はい」

p「いいですとも!」

あずさ「はい、お疲れ様でした」

p「いえいえ、本当にお疲れ様なのは、あずささんの方ですから」

あずさ「はぁ、美味しい・・・」

p「貴音にも言いましたが、すみません。リハでちょっと、言い過ぎました」

あずさ「律子さんの為でしょう?」

p「出しゃばっちゃいましたね。律子の仕事、取っちゃって・・・」

あずさ「いいんですよぅ。みんな分かってますから」

p「助かります」

あずさ「スイッチが入った時の雪歩ちゃんと美希ちゃん見てると、負けられないなって思います」

p「・・・竜宮小町は本当にいいグループになりました」

あずさ「ありがとうございます。今日のコンサートで私の運命の人、見ててくれるといいけど」

p「・・・そうですね」

あずさ「運命の人といえば、プロデューサーさん?」

p「・・・はい」

あずさ「私が高校を去った後は全く相手にしてないそうですね?」

p「いやそのなんと言いますか、わたくしめにとってあずささんは高嶺の花すぎるといいますか」

あずさ「プロデューサーさん?」

p「・・・はい」

あずさ「私の目を見て言ってもらえますか?」

p「高校男子が年上の女性に淡い恋心を抱く、実にその、素敵な話だと思いますですがまぁその」

あずさ「まぁその?」

p「現実はかくも厳しく、手折られることのない花は手折られることがない故に美しくですね」

あずさ「花はいずれ枯れるんですよ?プロデューサーさん?」

p「今日はいい天気です」

あずさ「えぇ、月がとても綺麗ですよ。プロデューサーさん」

p「・・・し、死んでもいいです」

あずさ「・・・まだ間に合いますからね。覚えておいてください」

p「・・・はい」

p「・・・やっと眠ってくれた。部屋に戻ろう」

p「これ以上出歩かない方がよさそうだ。なんかそんな気が――」

春香「プロデューサーさん?」

p「はいここで来ました。来ましたよ」

春香「どうしたんですか?」

p「なんでもない。なんでもないぞ春香」

春香「私、ずっと年末はプロデューサーさんに会えなかったから」

p「そうだね。年末一番働いてたもんね」

春香「だからこうやって話すの、久しぶりだなぁって」

p「そうだね。目が覚めちゃったのかい?」

春香「はい。千早ちゃんのところに行ったんですけど、ぐっすり眠ってるみたいで」

p「そうだね」

春香「どうして・・・あずささんの部屋から出てきたんですか?」

p「それはね、目が覚めちゃったあずささんがまた眠れるように、ちょっとお酒に付き合っただけなんだよ」

春香「・・・」

p「ここで飲めるのって俺しかいないからね。音無さんがいればあれだったんだけどね」

春香「・・・」

p「一人で飲むって、結構寂しいもんなんだ。春香もあと少しすれば分かるさ」

春香「・・・ラーメン屋みたいな匂いがする」

p「そうだね。あれって結構服に付いちゃう匂いなんだよね。小腹が空いてちょっとね」

春香「・・・貴音さんの香水の匂いもする」

p「そうだね。ラーメンと言えば貴音。貴音と言えばラーメンだよね」

春香「・・・美希と、亜美と、真美の匂いもする」

p「そうだね。ステージ裏で春香も見てたよね。あいつ等危ないよね。飛びついてくるんだもんね」

春香「・・・」

p「春香はすごいね。鼻がいいんだね。いぬ美とどっちが上なのかな?なんちゃって」

春香「・・・」

p「あ、それ知ってる。ハイライトって言うんだよね。ゲームの中の律子も、最近それないんだ」

p「さぁ、春香が眠くなるまでお話しようか。今まで話せなかった分、取り戻そう」

春香「はい」

あけましておめでとう
みんなの一年がより良くなりますように
今日はこれでおしまいや

p「――で、これがまた大変でな」

p「――と、こうなると思っていたんだけど、実際は、ん?」

春香「すぅ・・・すぅ・・・」

p「寝ちゃったか」

p「仕方ない。眠り姫を部屋まで運びますか」

p「春香ー、鍵はどこだー?」

p「ちょっとごめんな、ポケット探させてくれ」

p「・・・」

p「春香、鍵持ってないぞ・・・」

p「ありがちな失敗をきっちりやりやがって・・・」

p「フロントに、いや、春香をここに置いておくわけには・・・」

p「ちょっとの間だけど、いや、でもうちの大事なアイドルを・・・」

p「これはあれか。俺の部屋コースか・・・」

p「俺の部屋からフロントに電話すればいいんだ」

p「そうと決まれば、よいしょっと。軽いなぁ春香」

p「はぁ?本人じゃないとダメ?」

p「ですが・・・。はぁ、規則・・・」

p「本格的に俺の部屋で寝させることになってしまった」

p「起こすのも可哀相だし、仕方ないか・・・」

p「ん、もう1時か。俺も・・・寝るか」

p「ソファーでいいや・・・」

p「ぐぅ・・・」

春香「・・・」

春香「・・・」

春香「・・・」

春香「・・・すぅ・・・すぅ」

春香「プロデューサーさん。朝ですよ、朝」

p「ん・・・、春香か」

春香「おはようございます」

p「あぁ、おはよう・・・。いてて・・・」

春香「ソファーなんかで寝るからですよ、もう」

p「誰のせいだ、誰の」

春香「一緒のベッドで良かったのに」

p(押してくるなぁ、さすがメインヒロイン・・・)

p「そんなこと出来るか」

春香「じゃあ私、部屋に戻ります」

p「鍵は?」

春香「もう開けてもらいましたから。それじゃまた食堂で」

p「あぁ」

p「ってあいつ、俺の部屋の鍵はちゃんと持っていったのか・・・」

p「ふぅ。朝はシャワーを浴びないと気が済まなくなってしまった」

p「毎日人に会う仕事だしな。身だしなみだけは必要以上に――」

p「もう、さっきから誰だ。執拗にノックしてるのは」

美希「ミキだよ!」

p「おはよう、美希」

美希「おはよ、ハニー!えっへっへぇ、ハニーのお部屋ぁ~」

p「あ、おい。もう朝ご飯の時間だぞ」

美希「知ってるよ!ベッドに今ダーイビーン!!」

美希「夢ならー覚めないー・・・」

美希「で・・・」

p「そのまま寝るなよ、もう」

美希「・・・」

p「なぁ、着替えたいからさ」

美希「・・・」

p「美希?」

美希「どうして・・・?」

p「ん?」

美希「どうしてハニーのベッドから春香の匂いがするの・・・?」

p「・・・え?」

美希「うん、間違いないよ。これ、最近春香がよくつけてる香水だもん・・・」

p「へ、へぇ・・・ソーナンダ・・・」

美希「ねぇ、どうして・・・?」

p「あれだな、うちの子たちはハイライト消すの得意なのか?ハハッ(裏声)」

美希「・・・」

p「いや、実は春香が鍵を持たずに部屋を出てしまってな。それで色々話してる内に――」

p「で、ようやく寝付いたのに起こすのも忍びなくてな。いやもちろんフロントには鍵を――」

美希「・・・いいよ。信じる」

p「あ、あぁ。俺もあの後すぐ寝ちゃって・・・、ソファーで!ソファーでな」

美希「信じてるよ、ハニーのこと。ミキ、先に食堂行くね」

p「お、おぅ(でも帰ってこないハイライト・・・)」

律子「おはようございます。みんなもうご飯食べちゃいましたよ?」

p「あ、あぁ。ちょっとな」

律子「春香と美希、また何かしたんですか?」

p「ど、どうしてさ」

律子「いえ、さっきちょっと・・・。まぁ子猫同士のじゃれ合いみたいなものでしたけど」

律子「帰ってきてからシャワー浴びてるはずなのに」

律子「わざわざ香水つけ直してやることがあざといとかなんとか言い争ってましたし」

p「昨日までの団結ぶりはどこいったんでしょう・・・」

律子「しっかりしてください。あの子たちに手玉に取られてどうするんですか!」

p「面目ない」

律子「まったく!昨日はあんなにかっこ良かったのに・・・」

p「ごめん、母さん」

律子「誰が母さんですか!」

p「はぁぁぁ、やっと帰ってこれた」

p「自分の家に帰ってくるとほっとするな・・・」

p「プロデューサーに休みはなし。仕事納めも仕事初めも・・・」

p「あぁ、考えてみれば今この瞬間が俺にとっての仕事納めか」

p「で、17時間後には仕事初めなんだな。はっはっは」

p「はぁ・・・」

p「・・・ん?この匂い・・・」

p「あぁ、音無さんの香水か」

p「香水ねぇ。よく嗅ぎ分けられるなぁ、あいつ等」

p「さて、晩飯にはまだ早い時間だし・・・やりますか」

p「2年目の期末、そして夏休みをより良いものにするために!」

p「スタート!」

p「律子に頼れなくなったが、学力アップのお守り(\5000)で乗り切るぜ!」

p「大好き好っきハンバーガー、と」

p「そうだ。今夜はハンバーガーを食べよう」

p「お、千早に勉強教えてもらえるぞ。これはいける・・・!」

 千早『どこが分からないのか分からない?問題外だわ』

p「いやぁ、最初っから諦めてたけどいけるじゃないか。千早との勉強会」

 春香『なになに?テスト勉強?私もやる!』 春香が割り込んできた!

p「お、おのれー」

p「まぁいいか。知力も上がったし、千早の好感度も上がったし」

p「期末は乗り切った!夏休みだ!」

p「合宿?知りませんよ、もういいじゃないですか」

p「あぁ、また連打するだけのミニゲームが始まるんですね」

p「しかも今年から亜美真美だけじゃなく美希と伊織も一緒なわけか」

p「そういや伊織とは全然だったから、合宿の間くらいは伊織と接してみるか」

 伊織『そこのあんた。ちょっと練習台になりなさい』

p「先輩に対する口の聞き方がなってないな・・・」

p「ふっ、まぁいい。上には上がいることを知れ!」

p「・・・ボロ負けした、だと・・・」

 伊織『大したことないのね。この学校のレベルなんてこんなものかしら』

p「くっ、なんだよこのボール・・・!まるで意思を持ってるかのようにっ!」

 伊織『行きなさい!ファング!!』

p「うおおおっ!四方八方からボールがっ!!」

 伊織『ファングなのよっ!!』

p「それはお前の兄貴の技だろうがっ!!」

 キャリバー『くっ、今回のような制約がなければ、あの程度の技に遅れを取ることは・・・』

p「遅れを取ってばっかりだったろ、お前は!」

p「・・・勝てんっ!!」

 伊織『故郷に帰りなさい。あんたにも、家族はいるんでしょう?』 水瀬伊織の好感度が上がった!

p「なんでこれで上がるんだ・・・」

 伊織『まぁそこそこ楽しめたわ。またね』 水瀬伊織の連絡先をゲットした!

p「おぉ、これで伊織とメール出来るぞ」

 美希『次はミキだよ!よろしくね!』

p「美希か、もう油断しないぞ。どうせこいつも変な技使ってくるんだろ?」

p「・・・あれ、普通のサーブだ」

p「あ、なんか久々にラリーが続いてる」

p「・・・普通のテニスやれてる」

p「・・・美希は可愛いなぁ」

 美希『ありがとっ!すっごく楽しかったの!』 星井美希の好感度が上がった! 星井美希の連絡先をゲットした!

p「・・・あれ?実は美希もチョロインなのか?」

p「そういや簡単に好感度上がるんだよな、美希・・・」

 亜美『んっふっふ、次は亜美たちがお相手しよう!』

 真美『恐れずして、かかってこい!!』

p「あ、結構です」 双海姉妹の好感度が下がった!

p「伊織たちとメールするためにはメニュー画面を開かないといけないわけだが」

p「開くとですね」

 律子『・・・』

p「これまた虚ろな目をした律子さんがこっちを見ていてですね」

p「電話帳の項目にある伊織の名前にカーソルを合わせるとですね」

p「名前の色が消えるんですよ。白から灰色に。伝わるかな?」

p「あー、律子さんや。下ろした髪も可愛いけど、俺は普段のアップの方が好きだぞ」

 律子『他の女に連絡するの?』

p「他の女って・・・、そ、そうだ!花火大会行かないか?合宿終わったら。な?な!」

 律子『ほんと・・・?』

p「プロデューサー、ウソツカナイ」

 律子『分かった。楽しみにしておくね・・・』

p「でも名前の色は灰色のままなんですね」

なんで俺はすぱっと短く作れんのやろ・・・
今日はこれでおしまいやで

p「律子との花火大会はそりゃあもう盛り上がった」

p「どれくらい盛り上がったかってもう爆弾解体してる気分さ」

p「さて、夏休み中の定期演奏会。千早は、と。いたいた」

 千早『また来たの?いつも来てるわね』

 千早『歌、好きなの?』

p「好きだ。大好きだ」

p「なんかようやくいい感じになってきたぞ」

p「千早と二人っきりの帰り道。いいじゃないか、青春だよ」

p「俺の高校時代なんてチームメイトと牛丼食ってた記憶しかないぞ」

p「おっ、あの姿は・・・やよい?」

p「また買いすぎて動けなくなってるのか」

p「やよいは可愛いなぁ」

p「千早とは一緒にいたい」

p「だがやよいを見捨てるなんて選択はもっとない」

p「今行くぞ、やよい!」

 やよい『はわっ、p先輩!』

p「片方持つよ、やよい」

 やよい『いいんですか?うっうー!ありがとうございます!』

 千早『優しいのね』

 やよい『・・・彼女さん、ですか?』

p「そう見えるかい?まいったな!なはははは!」

 千早『違うわよ。ただのクラスメイト』

p「ですよね」

 やよい『・・・そうですか』

 千早『私もそっちを持つわ』

p「千早とやよい。いいじゃないか、両手に花で」

p「確かやよいの好感度も結構高かったはずだな」

p「もう確認できないけどさ・・・」

 千早『それじゃ、さよなら。今度は登校日で』

 やよい『p先輩、ありがとうございました!』

p「・・・飯でも食うか。ハンバーガー買いに行こう」

p「とりあえず帰宅して、セーブ・・・」

 律子『お帰り』

p「・・・なんでいるの?」

 律子『いちゃ悪い?』

p「いや、だって鍵・・・」

 律子『おばさんから預かってるわ』

p「え?なんで?」

p「そういえば以前も起きたら部屋にいたな。どうして・・・。説明書、はまだないんだよな」

p「あれか?幼馴染とかいう設定なのか?」

p「おはようございます」

小鳥「おはようございます、プロデューサーさん」

p「音無さん、明けましておめでとうございます」

小鳥「はい!今年もよろしくお願いしますね」

p「今日は・・・芸能人モノマネ選手権に亜美真美と、新春初笑い2013に春香と千早か」

小鳥「どっちも生放送ですからね。ばしっと決めてもらいましょう」

p「春香はともかく、審査員役で千早も呼ばれるとはなぁ・・・」

小鳥「亜美ちゃんと真美ちゃんモノマネ、もう見ました?」

p「いえ、見せてくれないんですよ」

小鳥「なぁんだ。プロデューサーさんも知らないんですかぁ」

春香「おはようございます」

千早「おはようございます」

p「おはよう。早いな、どうした」

春香「んー、なんとなく、ですよ」

千早「なんとなく、です」

小鳥「本当は楽しみで楽しみでたまらないんじゃ?」

春香「あはは、実はそうなんです。ハンバーガーマンさんのコント、生で見れるんですよ!」

千早「私はやっぱり川中家が楽しみだわ」

春香「いいよね、川中家!」

p「いいなぁ。春香たちを送り届けたらすぐ亜美真美を迎えに行かなきゃならないし・・・」

小鳥「見れなくて残念でしたねぇ。まぁ私が録画しておきますから、あとで観ましょう」

小鳥(今夜、一緒に)

p(いいですね。楽しみにしておきます)

p「よし、少し早いが行くかぁ」

春香「はーい!」

千早「はい」

tv「哀しい川の町と書いて、哀川町だ。よろしくな」

小鳥「あはははは!」

p「あ、芋焼酎持ってきたんですか」

小鳥「はい。杜の妖精、お勧めですよ」

tv「ちょっと何言ってるのか分かんないですけど」

小鳥「あはははは!」

p「酔っ払う前からもう酔っ払ってるみたいに見えますね」

p「あ、これ美味しい」

p「うーん、これを飲みながらやりますか」

小鳥「どこまで進んだんですか?」

p「今もう二学期ですね。目標は千早との文化祭デートです」

小鳥「文化祭かぁ。懐かしいなぁ」

p「1年生の時は誰とも回れませんでしたが、今年こそ・・・」

小鳥「律子さんとはどうなったんですか?」

p「・・・さぁ、頑張るぞ!」

tv「何を急にふられてドキドキしとんねんお前は!」

p「文化祭と、体育祭でどこまで稼げるかだよな」

小鳥「あはははは!」

tv「なんかこう伝わんねん!体全体でぇ!兄弟ってのは不思議なもんやな、お兄ちゃん」

小鳥「あ、もうすぐ亜美ちゃんと真美ちゃんの出番ですよ?いったん止めますね」

p「あぁ、そんな時間ですか」

小鳥「おつまみ作りますね。お台所お借りしまーす」

p「はーい」

 律子『楽しそうね』

p「もうすぐ文化祭だからね」

 律子『私も行ってもいい?』

p「いいんじゃないかな」

p「あ、出ましたよ。音無さん」

小鳥「今行きまぁす」

小鳥「はい、簡単にですけど」

p「ありがとうございます。いただきます」

亜美「b級室外機の音」

真美「ぞんげぞんげぞんげぞんげ――」

p「ブフゥッ!!」

小鳥「やだ!もう汚い!」

p「す、すいません。だって真美のやつあんな顔して・・・」

亜美「えー、続きましてー」

真美「パーティー中に新人のミスを慌てて止めるチーフコンパニオン」

p「あいつ等いつの間にこんな芸を・・・」

小鳥「ほえぇ、よく見てますねぇ。あ、ウケてますよ!プロデューサーさん!」

p「亜美真美は決勝に残りましたか。よかった、俺付き添いじゃなくて」

小鳥「律子さんが行ってくれなかったら今でもスタジオにいることになりますもんね」

p「また出番が来たら教えてください。それまではこっちやってるんで」

小鳥「はーい」

p「まずは前夜祭だ。さぁ千早、俺とデートしてくれ!」

 千早『春香と一緒に回るからいいわ』

p「春香ァ・・・!!」

 やよい『あ、あの、p先輩、お暇ですか?』

p「たった今暇になった」

 やよい『その、もし良かったら・・・前夜祭、私と一緒に行きませんか?』

p「喜んでー!」

 やよいと楽しい時間を過ごした! 高槻やよいの好感度が上がった!

p「まぁまだ文化祭当日と、後夜祭があるからな・・・」

p「さぁ、文化祭本番だ!今日こそ千早と――」

 律子『・・・』

 やよい『・・・』

p「・・・」

p「ばっ、爆弾処理班ー!!」

 千早『行きましょう、春香』

 春香『うん、千早ちゃん。ねぇ、今日はどこ見て回る?』

p「あぁ、千早が行ってしまった・・・」

 律子『初めまして。pの姉の秋月律子です』

 やよい『お姉さん?でも苗字が・・・』

 律子『姉、みたいなものよ。子供の頃からずっと一緒だったから』

p「今明らかになる衝撃の設定だなそれ」

小鳥「説明書には書いてあるんでしょうけどね」

p「選択肢、選択肢・・・。逃げるしかないじゃないか」

p「逃げるがない・・・。律子に付き合う、やよいに付き合う、決闘させて勝った方に付き合う、しかない・・・」

p「昨日やよいに付き合ったんだから、今日は律子ということで、ね?」

p「やよいが目に涙をいっぱい溜めて、走っていってしまった・・・」

 高槻やよいの好感度がブレイクしました!

p「音無さん。ブレイクって何ですか?」

小鳥「あぁ、関係がゼロどころかマイナスになるのがブレイクです」

p「おお、もう・・・」

小鳥「こうなると引っくり返すのは至難の業ですよ」

p「俺の天使が・・・」

小鳥「いくら中学生とはいえ、他の女性の前で好きな男性にあぁ言われたらこうもなりますよ!」

p「どうしてこうなった・・・」

小鳥「なるべくしてなりましたねぇ」

 律子『さぁ行きましょう。ちゃんと案内しなさいね』

小鳥「わ!恋人繋ぎじゃないですか」

p「もうちっとも自分の思い通りにいかない・・・」

 律子と楽しい時間を過ごした! 秋月律子の好感度が上がった!

 文化祭の様子を見ていた他の女の子の好感度がゼロになりました

p「・・・ぐふゥ」

小鳥「あーぁ、これもう律子さんルート一直線ですね」

p「後夜祭、もうやる気しない・・・」

小鳥「あ、亜美ちゃんと真美ちゃんですよ!」

亜美「インタビュー中、これでもかと如月千早を褒める、天海春香」

真美「もうほんっと、千早ちゃんはぁ、もうほんっと歌声がぁ、もうほんっと――」

p「似てるなぁ・・・」

 真『この拳が、お前の鼻にめり込む感触を何度も想像していたさ。何度もね』

 真『何度も』

 真『何度もだ』

p「えー、ところ変わりまして現在、女子空手の大会に来ております」

小鳥「もう完全に諦めましたね?」

p「あー、真や。メンホー付けてるからって顔打ったら駄目だぞ」

 真『えいしゃおらえいしゃえいしゃー!!』

p「頑張れ真ぉー!!」

小鳥「現実見ましょうよ。もう律子さんルートで行くんでしょう?」

小鳥「あんなに最初は律子さん落とせないのかって聞いてたじゃないですか」

p「律子は好きです。大好きです」

p「でも俺は千早一筋でいくって決めたんですゥ!」

小鳥「だからってもう進展もない女の子のイベント追いかけることないでしょうに」

 響『反応!反射!音速!光速!』

 響『インパルス走るっ――!!』

 響『もっと速く!もっと!!』

 響『裏ァっ!!』

p「いいぞ響ぃー!押せ押せ我那覇ー!行け行け我那覇ー!」

p「・・・」

小鳥「あ、我に返った」

p「家に帰りたくない・・・」

小鳥「不協和音だらけの家庭を持つ夫か!」

p「暗い部屋で律子が待ってるんだ。明かりをつけず、真っ暗な部屋で」

p「そして真っ黒なご飯を出される。かかっているのはケチャップなのか、本当にケチャップなのか」

p「これは本当にイカ墨スパゲティなのか、疑問に思うんだ。でもすぐ思考は止まってしまうんだ」

小鳥「どれどれ、あぁいい感じで病んでますね。さしずめ病ンドルってところですか」

p「律子はこんなこと言わない!」

小鳥「だといいですけどねぇ」

p「クリアだ!とにかくクリアすることを目標にします!」

小鳥「お、開き直って2周目作戦ですね?」

p「よーし、こうなったら思いっきり律子とイチャイチャするぞ!!」

p「告白クリアー!」

小鳥「イェイッ!」

p「初キスクリアー!」

小鳥「イェイイェイッ!!」

p「正式に恋人になりまんた」

小鳥「髪下ろして病んだ瞳の律子さんも可愛かったですけど」

小鳥「こっちのデレ期に入った律子さんも可愛いですね」

p「初お泊まりクリ、お泊りィっ!?」

小鳥「大丈夫です!全年齢対応ですから!!」

 秋月律子と楽しく長い時間を過ごした! 律子の好感度がマックスになった!

p「長い時間って・・・」

小鳥「大丈夫!大丈夫ですから!」

p「しかしベッドに寝そべる律子の可愛さといったらもう」

小鳥「はいはい、私たちももう寝ましょうね」

p「もうすぐ3年生か。次こそは・・・千早・・・」

小鳥「はいはい、お休みなさい」

p「・・・」

小鳥「・・・」

p「・・・」

小鳥「・・・」

p「・・・」

小鳥「ベッドに寝そべる私はどうですか?・・・なんちゃって」

p「・・・」

小鳥「・・・」

p「可愛いですよ」

小鳥「・・・ばか」

p「おはようございます」

律子「おはようございます」

p「昨日はご苦労さま」

律子「いえいえ、あの子たちの送り迎えだけでしたし」

p「亜美と真美はどんな様子だった?」

律子「楽しんでましたよ。興奮冷めやらぬって感じで」

p「あの二人はほんと芸達者だなぁ」

律子「実は何でも出来ますからね」

小鳥「おはようございます」

律子「おはようございます」

小鳥「うひゃあ、請求書の山だぁ・・・」

律子「ご愁傷さまで。領収書のチェックはこっちでやりますから」

p「今日は・・・と、千早のミックスダウンが終わる予定だからチェックしに行くか」

律子「プロデューサー。この領収書は駄目です」

p「えっ」

小鳥「判子、判子と・・・。プロデューサーさーん、引き出し開けますよー?」

p「どうぞ」

小鳥「あったあった。ん・・・?何これ・・・。フローチャート?」

小鳥「に、2周目の千早ちゃん対策用フローチャート・・・」

p「あぁ、時間を見て作りました」

p「今までの経験を元に、2周目は全ての力を千早に注ぎ込みます」

p「それ以外は全て排除しました」

小鳥「こ、効率厨だ・・・」

p「さぁ、3年生の期間はぱぱっと終わらせますよ!」

律子「もう3年生ですか。今はどんな感じなんですか?」

p「・・・」

小鳥「・・・」

律子「・・・なんですか?」

p「ナンデモナイデス」

 コーイーヲーユメーミールー オヒメサマハー

p「感動のラストでございました」

 イツカー ステーキーナー オオジサマニー メグリアエル

 律子『お爺ちゃんとお婆ちゃんになっても、ずっと一緒にいようね』

p「そうだね」

p「・・・」

p「魔法を、かけてっ!」

p「さ、2周目です」

p「部活はもちろん合唱部」

p「律子とのイベントは起こさないよう徹底して進めるぞ」

 千早『あなたも合唱部なの?歌が好きなようには見えないけれど』

p「選択肢もとにかく真面目に答えていく。狙ったような回答や、ふざけた回答はなし」

 千早『私には、歌しかないの。それだけしか』

p「そんなことないんだぞ、千早。そんなこと、ないんだ」

p「体力は行動限界数さえ維持出来ればよし。基本は知力上げと魅力上げのみ」

 あずさ『短い期間ですが、家庭科部の副顧問を務めます。よろしくね』

p「ははぁ、あずささんは文化部に所属したら自動で顧問になるんだな」

p「お、合唱部の練習は音ゲーみたいな感じだな」

p「得意だぞ。最大スピードでもいけるぞ。鍛えられてるからな」

p「・・・何に?って・・・何でもいいだろ」

p「さぁ、初の定期演奏会。千早と一緒に出られるぞ」

 千早『お疲れさま。驚いたわ。本当に上手いのね』

p「よしよし、入学してからこっち、ずっと好感触だ」

p「律子」

 律子『今はこんな感じよ。 1:如月千早 2:天海春香 3:高槻やよい』

p「うおぉ!初めて千早が・・・1位に!!」

千早「さっきからブツブツと、気持ち悪いですよ。プロデューサー」

p「どうだった?」

千早「満足いく出来でした。すぐにでも発売できそうな感じです」

p「今年の2月14日はあいにく木曜日だが、14日発売でいくからな」

p「発売日厳守ってfaxしとかないとな」

千早「この手作りチョコプレゼントって本当にやるんですか・・・?」

p「やるよ?応募してくれた中から抽選でやるよ?」

p「しかも千早が作ってるとこちゃんと撮って放送するからな」

千早「春香に手伝ってもらったらまずいですか・・・?」

p「アシスタントならいいが、基本は千早が最初から最後までだ」

千早「うう・・・」

p「練習しといてくれ」

千早「プ、プロデューサーに、練習台になってもらったら・・・まずいですか?」

p「・・・」

千早「・・・」

p「俺で良ければ、喜んで」

千早「プロデューサー・・・」

p「――なんてことがあってな」

春香「へぇ。じゃあ今年はチョコ以外のものを作った方がよさそうですね」

p「頼むぞ春香。千早を鍛えてやってくれ」

春香「任せてください!」

美希「バレンタインといえば真クンなの」

真「ボクはあげたいのになぁ・・・。いやもちろんたくさん送ってくれるのは嬉しいんだけど・・・」

やよい「捨てちゃうの、勿体ないですよね」

p「お前たちに食べさせるわけにはいかないからな。これはどこの事務所も一緒だ」

春香「美希にはまたおにぎり作ってあげるね!」

美希「春香はどうしてそうなっちゃったの・・・?」

雪歩「でも今は友チョコとかあるから」

p「ま、なんにせよまだ先の話だ」

p「ただいま、っと」

小鳥「お帰りなさい」

p「お腹空きました」

小鳥「じゃあ今お味噌汁温めますね」

p「まだ食べてなかったんですか?」

小鳥「せっかく作ったんです。一緒に食べたいじゃないですか」

p「そうですね」

p「さて、着替えるか」

小鳥「出来たら呼びますから」

p「はぁい」

p「こうソファーに座ってくつろいで、テレビを観てるといい匂いが台所からしてくる」

p「いいな、これ。新婚ってこんな感じなのかな」

小鳥「・・・な、なに言ってるんですか、もう」

p「夏休みだ」

p「誰よりも早く部室に来て、掃除をしている千早、か」

p「俺も手伝うよ」

 千早『ありがとう』

p「エアコンつけてないのか?こういうところも千早らしい」

p「といっても、他の部員が来ちゃうとエアコンつけちゃうんだけどな」

p「・・・学校にエアコンってなんだよ!!」

p「俺の時はそんなものなかったぞ!!」

小鳥「最近の学校はエアコン珍しくないそうですよ?」

p「これがジェネレーションギャップ・・・」

小鳥「なんと、トイレには音姫もあるとか」

p「恵まれてるなぁ・・・」

 千早『今日の練習はこれくらいにしておきましょう』

p「と言って屋上で一人練習するんだよな。知ってる」

 千早『これは自主練習よ。付き合う必要はないわ』

p「俺も練習したいんだよ」

 千早『そう』

p「いつもなら美希がいるが、夏休みじゃあさすがにいないか」

p「千早の歌声は綺麗だなぁ・・・」

p「俺も入っていいかい?」

 千早『練習しに来たんでしょう?好きにしたら?』

p「吹奏楽部の練習に負けていられないからな」

 千早『そうね・・・。うん、その通りだわ』

p「やっと笑ってくれた。やっぱり千早は笑顔も可愛いなぁ」

小鳥「デレデレですね」

p「今回はうまくいってますよ!」

p「さて、とんとん拍子に進んで秋です」

小鳥「花火大会とか文化祭はさすがにまだ無理ですか」

p「時期尚早と判断しました。秋の全国合唱コンクールでまず第一打を」

p「クリスマスの公民館で第二打を」

p「正月の初詣イベントをあわよくば、といったところですね」

小鳥「誕生日は?」

p「そう、そこです。2月25日・・・!」

小鳥「バレンタインは?」

p「それもまだ早いです。2年になってからにします」

p「今千早と築き上げていかなければならないのは信頼関係です。恋だの愛だの、まだ先でいいんです」

小鳥「なるほど」

 千早『声が・・・』

p「えっ」

小鳥「えっ」

 千早『声が・・・出ない・・・』

一向に終わる気配が見えない
ワイのssの明日はどっちや?
今日はこれで仕舞いです

ミスを見つけてしまった・・・

>>132
×あずさ『短い期間ですが、家庭科部の副顧問を務めます。よろしくね』
○あずさ『短い期間ですが、合唱部の副顧問を務めます。よろしくね』

です

p「な・・・、なん・・・」

小鳥(あっ、本気で怒る・・・)

p「なんやこれは!!」

p「あのっ!あの一件がっ!!どれだけ千早を苦しめたと思ってっ!!」

小鳥「お、落ち、落ち着いてく・・・」

p「これは抗議や!抗議せなあかん!!」

p「千早でこれはやったらあかんのや!!」

小鳥「お国言葉出てますから!落ち着いて!!」

小鳥「この台本は!千早ちゃんも了承してのことです!!」

p「っ・・・!!」

小鳥「千早ちゃんも、分かってて、それでももうみんなのおかげで乗り越えたから、だからって」

p「・・・」

小鳥「あの時のことを、今は笑顔で感謝できるからって・・・」

p「・・・」

 あずさ『だから言ったでしょう。あなたの歌い方は、喉に負担をかける間違った歌い方なのよ』

 千早『・・・すみません。何度も注意されていたのに・・・』

 あずさ『しばらく歌うことは禁止します。喉の負担を和らげるのは、それが一番手っ取り早いわ』

 千早『そんな・・・、もうすぐコンクールが・・・』

p「・・・くそっ!!」

p「なんであずささんがおるんや!教育実習生ちゃうんかい!!」

小鳥「そっちですか・・・」

p「・・・本人が納得した上で演じたというなら、俺がどうこう言うことじゃないです」

小鳥「でもまだ恐い顔してますよ?」

p「・・・駄目だ。駄目です。今日はもう寝ます」

小鳥「は、はい・・・」

小鳥「電気、消しますよ」

p「・・・」

小鳥「プロデューサーさん、こっち向いてください」

p「・・・嫌です」

小鳥「そんな恐い顔のまま、明日あの子たちに会うつもりですか?」

p「・・・」

小鳥「はい、こっち向いて」

p「・・・」

小鳥「いい子いい子」

p「なんですかもう。やめてくださいよ」

小鳥「お姉さんの言うこと聞きなさい」

p「・・・なんやもう」

小鳥「よしよし」

p「・・・」

小鳥「歌だけにすがっていた千早ちゃんはもういません。そうでしょう・・・?」

千早「おはようございます」

p「おはよう、千早」

千早「・・・どうかしたんですか?」

p「千早、歌は好きか?」

千早「なにを今さら・・・」

p「好きか?」

千早「好きですよ。歌も好きですし、今の仕事も好きです」

p「そうか」

千早「いきなりそんなこと聞いて、どうしたんですか?」

p「コンクール、行かせてやるからな!」

千早「コンクール?・・・あぁ、そこまでいったんですか」

p「必ず行かせてやるからな!」

千早「相当難易度高いって聞いてますけど」

p「俺はやると言ったらやる男だ」

千早「知ってます。知ってますよ、ここにいる誰よりも。・・・頑張ってくださいね」

p「というわけでな。お前休め」

 千早『この日のために頑張ってきたのに・・・』

p「俺らだけで勝ち抜く。代表に必ず選ばれる。全国に行ってやる。だから今は休め」

 千早『・・・信じても、いいの?』

p「俺を信じろ」

 千早『・・・分かったわ。ありがとう』 如月千早の好感度が大幅に上がった!

p「獲るぞ、混声金賞・・・」

雪歩「コンセイキンショウ?」

p「ん?あぁ、ゲームの話だ」

雪歩「ずっとやってますね。面白いですか?」

p「そういえばすっかりハマってしまってるなぁ」

雪歩「その・・・、私とは、どうなってるんですか?」

p「・・・えっ?」

雪歩「プロデューサー?」

p「・・・いや、その」

雪歩「好感度ランキング、見せてください」

p「いや、雪歩。今はそれどころじゃなくてだな」

雪歩「前見た時、私は2位でした。でも響ちゃんも2位だって聞きました」

p「あ?あぁ、あったね、そんな時期も」

雪歩「私はどうなったんですか?私とはどうなったんですか?」

p「あれだね。うちの子たちはそのハイライト、自在にオン・オフ出来るのかい?」

雪歩「見せてくれないってことは・・・、私とは・・・」

p「すごいね、それアイドルにとって必須スキルなのかな?まいったな!」

亜美「亜美参上!」

真美「真美参上!」

p「おお、いいところに来てくれた。亜美真美、おはよう」

亜美「おはよー、兄ちゃん」

真美「おはよー、ゆきぴょんも」

雪歩「おはよう」

亜美「おんや?ゆきぴょん目に光がないよ?」

雪歩「そうかな?そんなことないよ?」

真美「スコップ持ち出してなにする気だったの?」

雪歩「なにもしないよ」

p「いやもうなんだろうね、あっはっは」

亜美「兄ちゃんがなにかしたんだね?」

真美「手にゲーム機持ってるとこ見るとあれ関係だね?」

p「ささ、みんな仕事だ仕事。えーっと今日のスケジュールはだな」

亜美「どうしてそうロコツに話を逸らそうとするのかな?」

真美「かな?かな?」

p「いやもうほんっとあれだね。うちの子たちみんなその技使えるんだね」

p「スイッチ?みたいなものがあるのかな?心の中に。なんてな。ははっ」

亜美「兄ちゃん?」

真美「兄ちゃん?」

p「さって、今日は――と」

真「目の光を無くせるか?ですか?」

響「簡単だぞ、そんなの」

やよい「アイドルなら多分みんな出来るんじゃないかなーって」

p「そ、そうなのか・・・。やよいも出来るのか・・・」

真「こうでしょ?」

響「こう」

やよい「こうかなって」

p「もうなんだろうね。すっごい勢いで俺の中のなにかが削れていくよ」

涼「こうですね」

愛「こうです」

絵里「こう・・・?」

p「ごめんもう耐えられない」

 ガシャーン! カラカラッ・・・

響「なんでそんなこと言うんだ!」

やよい「・・・だって」

響「貴音なら・・・。貴音ならそんなこと言わなかったのに!」

やよい「・・・貴音、さん・・・」

響「もういい。帰る!」

 バタン!

やよい「・・・」

真「とまぁ、こんな感じの時に――」

p「エ…エ゛ーヴ!…ェ゛ーヴ!!」

やよい「はわっ、大丈夫ですか?」

響「誰でも出来る簡単な技なんだけどな」

春香「というわけで!やってきましたプロデューサーさんのお家です!イェイッ!!」

千早「い、いぇーい」

春香「声が小さいよ千早ちゃん!イェイッ!!」

千早「イェーイッ!」

春香「まだ照れがあるけどまぁいいでしょう!」

千早「早く入りましょう、春香・・・。誰に見られるか分からないし」

春香「お邪魔しまーす!って千早ちゃん、鍵!鍵!」

千早「急かさないで」

春香「うわぁ、初めて来たけど、ちゃんと片付いてるなぁ。なんかガッカリ」

千早「どうして?」

春香「汚かったら掃除してあげようと思ってたから」

千早「あらかじめ綺麗にしておいたんじゃない?でないと私たちに先に入ってていいなんて」

春香「かもね。んー、キッチンに調味料がちゃんとあるなぁ」

千早「当たり前じゃないの?」

春香「千早ちゃん、自分ちのキッチン見てそう思う?」

千早「う・・・」

春香「お醤油とマヨネーズとサラダドレッシングしか置いてなかったじゃない」

千早「い、今はもう少し置いてあるわ!コショウとか・・・」

春香「一人暮らしの男の人の部屋って、もう少しだらしないイメージがあったんだけどなぁ」

千早「お鍋に、お皿とかもちゃんとあるわね・・・」

春香「気のせいかな・・・。そこはかとなーく女性の影が・・・」

千早「私には分からないわ。それよりも準備しましょう?」

春香「そうだね!スイーツマスターこと春香さんにお任せあれ!」

千早「まずは市販のチョコを刻んで、溶かして・・・」

春香「湯煎でね。火に直接かけて焦がす人、結構いるから」

千早「どうしてこんなまだら模様に・・・」

春香「テンパリングに失敗するとこうなるんだよ」

千早「溶かして固めるだけなら簡単だと思ったのに・・・」

春香「温度管理をもっとしっかりやらないとね。それでいてゆっくり、慌てず、優しくかき混ぜるの」

p「お、やってるな」

春香「お帰りなさい、プロデューサーさん」

千早「お帰りなさい」

p「・・・おぅ、ただいま・・・」

春香「どうしたんですか?」

p「いや、アイドル二人に迎えられてお帰りなさいなんて言われる俺って、幸せ者だなぁって」

千早「お帰りなさいなんて言ったの・・・久しぶりだわ」

春香「やだこの子、すっごい可愛い」

千早「なに言ってるのよ、もう」

p「大正義はるちは・・・」

p「高校部門aグループ、か・・・」

p「ここまで来たぞ。千早」

 千早『えぇ。本当に・・・』

p「いけるのか?」

 千早『一曲だけなら。許可も貰ってるわ』

p「よし、獲るぞ!金賞!」

 千早『えぇ!』

p「んー、アイドルの手作りチョコを食べながらするゲーム・・・」

p「格別だな」

p「正直、金賞獲るの簡単なんだよね。問題はここまで千早を連れて来る方であって」

p「審査結果発表、喜びに沸く部員。千早と抱き合って喜ぶ俺」

p「気付いた千早が慌てて離れて、顔を真っ赤にしながら言う」

 千早『あ、・・・ありがとう』

p「・・・格別だな」

p「クリスマスの公民館演奏会も大成功!プレゼントも受け取ってもらえたぞ」

p「・・・これもういけるな」

p「・・・他の女の子は、どうしてるのかな・・・?」

p「脇目もふらず千早一直線で来たからなぁ」

p「とにかく、千早と正式に恋人になってからだな」

p「初詣イベント来いっ!」

 千早『ねぇ、初詣とか、行く?』

p「行くよ。全然行くよ」

 千早『その、一緒に行く友達が、急にその・・・来れなくなっちゃって・・・』

p「初詣に来てーくれるかなっ?」

p「いいともー!!」

 千早『それじゃ、1日に・・・ね?』

p「いいぞいいぞ、千早本来の可愛らしさがにじみ出てくるようになったぞ」

 千早『明けましておめでとう・・・。なんか、照れるわね』

p「いいよ千早!最高に可愛い振袖姿!!」

 千早『ねぇ。なにをお願いしたの?』

p「また来年も、千早と一緒に来れますようにって」

 千早『・・・そ、そう』 如月千早の好感度が上がった!

p「・・・バレンタインイベントを経て、千早の誕生日で告白する!」

p「ゴールは見えた。完璧な計画だ・・・!」

p「くくく・・・、フゥーッハッハッハッハッハ!!」

p「・・・寝るか」

日常編なんて書くからだらだら長くなるんやなー
他の人らのアイマスss読んでるとすぱっと終わらせてるから羨ましい

今日はこれで仕舞いやで

伊織「お疲れ様までしたー」

p「お疲れ様」

伊織「あら?なんであんたが・・・?律子はどうしたの?」

p「律子はちょっとトラブルでな」

伊織「なにかあったの?」

p「亜美が撮影中に足を捻ってなぁ。病院に付き添いにいってる」

伊織「亜美が?大丈夫なの?」

p「軽い捻挫だとさ。大事を取ってもう帰らせたよ」

伊織「そう。ならいいけど」

p「というわけで俺が迎えに来た。ほら、オレンジジュース」

伊織「気が利くじゃない」

p「家まで送ってくよ。帰ろう」

伊織「えぇ」

伊織「車の中にまで持ち込んでるわけ?このゲーム」

p「待ち時間とか、ちょっとした時のための暇潰し用だよ」

伊織「今どんな感じなのよ」

p「一回クリアしたんだけどな。今は二回目」

伊織「ずいぶんとまたハマってるわね」

p「初回は勝手が分からなくてなぁ・・・」

伊織「もちろんこの伊織ちゃんは攻略したんでしょうね?」

p「それが・・・伊織は難しいんだよ。中々なびいてくれないんだ」

伊織「と、当然ね」

p「高嶺の花だよ。ゲームの中でもな」

伊織「まぁしょうがないわね!」

p「伊織とのテニス勝負に勝てないしさ」

伊織「テニス勝負・・・?あぁ、あのヘンテコなテニス・・・」

p「っと、着いたぞ。・・・じゃあお疲れ様でした」

伊織「えぇ。お疲れ様」

p「さて、次は貴音と・・・、あずささんはまだまだかかるな」

p「貴音」

貴音「あなた様・・・」

p「まだかかりそうか?」

貴音「申し訳ありません。まだ・・・」

p「いや、待ってられるから、気にしないで心ゆくまでやってくれ」

貴音「ですが、あなた様をあまりお待たせするのは・・・」

p「それで中途半端な演技をするつもりか?そうじゃないだろ?」

貴音「・・・はい」

p「お前に仕事を成功させやすいようにするのも、待つのも、俺の大事な仕事だよ」

p「気にしないで、集中しろ」

貴音「はい。あなた様」

p「控え室は?個人で?」

貴音「はい。わたくしの名前で一室いただいております。あなた様はそちらでお待ちください」

p「うん。しっかりな」

p「さて、と。ちょっと空きができたわけで・・・」

 千早『これ、春香と一緒に作ったのよ・・・。あまりうまくはないけれど』

p「千早のチョコ、ゲットだぜ!」

p「まぁ現実に千早の手作りチョコを最近はたくさん食べてるけど」

p「こうやって貰うのもまた嬉しいもんだ」

p「さて、・・・いよいよ勝負どころだ」

p「千早のイメージカラーに合うイヤホン、それなりにしたんだぜ」

p「この日のためにバイト代全部つぎ込んだんだ。やってやるぜ!」

 千早『今日、私誕生日だったのね。忘れていたわ。ふふっ』

p「うおおっ!千早、誕生日おめでとう!こいつをくらえっ!!」

 千早『くれるの?私に?・・・綺麗な色のイヤホン・・・』

p「さぁ来い来い選択肢・・・!来たっ!!」

p「もちろん告白する!好きだ!千早ァっ!!」

 千早『えっ・・・?』

p「どきどき、そわそわ」

 千早『私・・・、わ、私は・・・』

 千早は走っていってしまった・・・

 如月千早の好感度がブレイクしました!

p「ファッ!?」

p「・・・」

p「はっ?いやいや、え?」

p「り、律子ぉっ!」

 律子『今はこんな感じよ。 1:高槻やよい 2:天海春香 3:我那覇響』

p「・・・えっ」

貴音「あなた様、お待たせしました」

p「・・・」

貴音「あなた様?プロデューサー?」

p「・・・」

あずさ「なるほど・・・」

貴音「・・・どうでしょうか」

p「なにが・・・なにがあかんかったんや・・・」

あずさ「それは・・・千早ちゃんの性格を考えると・・・」

p「千早の性格?」

貴音「戸惑った、のではないでしょうか」

p「戸惑った?」

あずさ「ゲームの中の千早ちゃんとは、それなりにいい関係を築けていたんですよね?」

貴音「そこに突然の告白となれば・・・」

p「そんな・・・、ここに至るまでにどれだけの布石を打ったと・・・」

あずさ「きっと混乱しちゃったんじゃないかしら・・・」

p「急ぎすぎたというのか・・・」

あずさ「いいですねぇ、千早ちゃんは・・・」

貴音「わたくし達など、相手にされてないというのに」

p「・・・すんません」

p「千早からメールの返事も来ない・・・」

p「学校で会ってもどこか素っ気ない・・・」

p「本格的にやってしまったのか・・・?もう挽回は無理なのか・・・?」

p「もしこのまま進級して、クラスが別々になってしまったら・・・」

p「いや、部活で会えるけど、それでも・・・」

p「というわけでですね」

真「はい」

p「恋愛ならボクに聞け。少女漫画マイスターこと、菊地真さんをゲストにお迎えしております」

真「へっへ-、やーりぃ!」

雪歩「わー、パチパチパチ~」

p「真さん、こういった場合の女性側の気持ちというのは、どういった?」

真「そうですね。やはり言われます通り、戸惑い、という感情が正しいと思います」

p「戸惑い、ですか」

真「はい。聞けば初詣にバレンタインと、かなりの好感触だったとか」

p「それはもう」

雪歩「好きでもない人と二人っきりで初詣には行きませんよ」

真「バレンタインも同じです。話を聞く限り義理チョコとも思えません」

p「ちなみにそのチョコの画像がこちら」

雪歩「間違いなく本命ですぅ!」

真「ですね」

p「しかしここまでしてもらってなお――」

真「そこが、乙女心の難しいところなんです」

p「と言いますと?」

雪歩「本日はーみーんーなーにー」

真「私のーとってーおーきーの恋ーバーナーをー」

雪歩「聞ーかせてーあーげーちゃーうーよー」

真「歌にもあるようにですね、突然告られちゃったぞ!どーしよー!」

雪歩「私がもしそのシチュエーションだったら、同じようになっちゃうかも・・・」

p「なるほど」

真「これは逆に言えばですね、脈ありなんですよ!脈あり!」

p「と、あの二人は言うんだが」

千早「それを私に言ってどうしろと」

p「なぜだ千早。なぜ俺の気持ちを受け取ってくれん!」

千早「ゲームの私に言ってください」

p「実際千早も同じシチュエーションだったらこうなる?」

千早「・・・。・・・?・・・。し、知りません!」

p「そう言わないでくれ・・・」

千早「歌にもありますよね?なんとかするべし、ですよ」

p「ケータイ取り出しポパピプペ?」

響「デートしてくれま・す・か?」

p「もちろんだ響。さぁ行こう」

響「あっはは!ゲームばっかりで、恋愛が下手なプロデューサー!自分が盛り上げてあげるぞ!!」

響「あそこで千早が般若の顔してなければな・・・」

p「・・・千早さん?」

千早「知りません!!」

p「さて、なんだかんだでヒントは貰った」

p「直接話しかけても駄目、メールでも駄目」

p「でも電話なら?」

p「顔は見えない。でも声は聞こえる」

p「電話ならではの距離感、これでどうだ」

 千早『・・・もしもし』

p「千早、キミに会いたい」

 千早『・・・学校でも、会ってるでしょう』

p「千早、俺はキミが好きだ」

 千早『・・・電話で言うことじゃないわ』

p「これなら、キミが話を聞いてくれると思ったんだ」

 千早『・・・私は・・・』

p「今すぐ会いたい。会って話がしたいんだ」

 千早『話って・・・、ちょっと待って。誰か来たわ・・・』

 千早『こんな時間に・・・誰かしら』

 ガチャッ キィーッ

p「俺は千早が好きです。俺と付き合ってください」

 千早『・・・わざわざ家まで来て・・・、バカじゃないの?』

p「千早を好きになってから、ずっと俺はバカになってしまったよ」

 千早『・・・私、面白くない女よ。めんどくさい女よ?それなのに?』

p「それでも、キミが好きだ」

 千早『・・・私も。私もあなたが好き・・・』

p「えんだあああああああああああああああ!!!!」

小鳥「いやあああああああああああああああ!!!!」

p「ありがとう!!」

小鳥「ソフトバンク!!」

p「はい、というわけでですね」

小鳥「はい!」

p「苦節4年。ようやく千早のハートをキャッチしました」

小鳥「おめでとうございます!」

p「千早のハート、ゲットだぜ!!」

小鳥「プロデューサーめ、まんまと盗みおって」

p「いえ、あの方は何も盗らなかったわ。私のために戦ってくださったんです(裏声)」

小鳥「いや!奴はとんでもないものを盗んでいきました」

p「・・・?」

小鳥「あなたの心です」

p「はいっ(裏声)」

小鳥「では、失礼します!」 ウインク

p「ノリノリで小芝居、ありがとうございます」

小鳥「いえいえ」

p「長かった・・・。長かったよここまで」

小鳥「千早ちゃんの好感度ブレイクは仕様なんですねぇ。びっくりしました?」

p「そりゃあもう。前回やよいでやらかしちゃってますから」

p「いやぁ、でもたかがゲームでもほんっと嬉しい!」

小鳥「ゲームをやってくれたユーザーのみなさんが、そう言ってくれるといいですね」

p「えぇ」

小鳥「さぁ今夜はお祝いですよ。飲みましょう!」

p「お、今回は泡盛ですか」

小鳥「久米仙かくらかで迷ったんですけど、私はくらの方が好きなんです」

p「うん、美味しい。するする飲めますね」

小鳥「そこそこ度数高いんで気をつけてくださいね」

p「酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞー」

小鳥「酒が飲める飲めるぞー、酒が飲めるぞー」

千早「おはようございます」

p「・・・おはよう」

千早「・・・どうしたんですか?」

p「くくく・・・、フゥーッハッハッハッハ!これを見ろ歌手よ!!」

千早「・・・歌手ですけど?」

p「デレ期に入った千早さんです」

千早「うっ・・・、こうやって見るとなんて恥ずかしい・・・」

p「あとはこのままラブラブと卒業まで過ごすだけだ」

千早「・・・そうですか。・・・いや、なんか本当に恥ずかしいですね」

p「やってみて分かったが、これは大ヒット間違いなしだ。うん」

千早「そうですか。恥ずかしいセリフも、それなら言った甲斐があるというものです」

p「千早だけじゃない、他のみんなのあまり知られてない面も、これで知れ渡るといいがな」

千早「そうですね」

 メトメガアウーシュンカーン スーキダトーキヅーイター

p「感動の・・・エンディングっ!!」

 アナタハイマー ドンナーキモーチーデーイールーノ 

 千早『私たちはずっと・・・でしょう?』

p「そうだね!」

p「・・・」

p「そーらさなーいーぃでっ!」

p「・・・ふぅ」

p「さ、あとはこのゲームデータをコピーして渡すだけだな」

p「いい宣材になってくれることを願おう」

千早「プロデューサー?あの・・・」

p「あ、すまんすまん。これ鍵な。先に入っててくれ。コンビニ寄ってからいくから」

千早「はい」

千早「今日は春香がいないから、しっかりやらないと・・・」

千早「お邪魔します・・・」

千早「・・・ふふ。またお帰りなさいって言えるのね」

千早「プロデューサーが帰ってくる前にトイレ借りておこうかしら・・・」

千早「確かこっちね――、これは・・・歯ブラシ?」

千早「・・・なんで二本?」

千早「歯ブラシだけじゃない。どう見ても女性用のシャンプー、リンス、コンディショナー・・・」

千早「・・・メイク落としまで」

 ――気のせいかな・・・。そこはかとなーく女性の影が・・・――

千早「男性の一人暮らしの割には揃ってる調味料、お鍋、お皿・・・」

千早「洗われた食器・・・、どう見ても二人分・・・」

千早「ふ・・・ふふふ・・・。あははは・・・」

p「ただいまーっと。千早ー?」

千早「・・・」

p「どうしたんだ?電気もつけない・・・で・・・」

千早「・・・」

p「あれだね。やっぱ千早もその技使えるんだ・・・」

千早「プロデューサー?正直に答えてください・・・」

p「はい?」

千早「誰と・・・住んでるんですか?」

p「住んで・・・?いや、誰とも――」

千早「嘘だっ!!」

p「ひっ」

千早「どう見たって女の人と住んでる痕跡があるんですよ。あちらこちらに」

p「女の・・・?あ」

千早「あ?」

p「あ、いや、その・・・」

千早「やっぱりいるんだ・・・」

p「いや、一緒に住んでるってわけじゃ・・・」

千早「私のこと、弄んだんですか・・・?」

p「いや、そんなことっ」

千早「本当に・・・ただのお遊び(ゲーム)だったってことですか・・・?」

p「いや、ちが――」

千早「私一筋だって・・・言ってたじゃないですかっ!!」

 ヴォルンッ! ドッドッドッドッドッド・・・

p「千早さん・・・?そのチェーンソー、どこから取り出したんですかねぇ・・・?」

千早「誰なんですか・・・?私の知ってる人ですか・・・?」

p「おおおお落ち着け、歌手ゥ!!」

千早「プロデューサーは渡さない・・・。誰にも絶対渡さない・・・」

p「千早さん?聞いていただけませんか?千早さん?」

千早「・・・こうなったら・・・プロデューサーの前頭葉を切除して・・・私の奴隷にするしか・・・」

千早「あるいは海馬に電極を刺して・・・私以外の女の記憶を抹消するしか――」

p「ちっ・・・千早さん・・・?」

千早「くっ、うっふあっはっは・・・!早速・・・実行しなきゃあ!!」

p「ひっ、ひいいいい!!」

千早「大丈夫ですよ・・・。痛くしませんから・・・。さぁ・・・、プロデューサァァァァアアアア」

p「おっ!お助けえええええ!!」

千早「どこに逃げようというんですか・・・?どこに・・・?」

p「ひいいいいい!どうしてこうなったどうしてこうなったああああ!!」

千早「電子レンジに頭なんか入れようとしてえええええドウシタンデスカァアアアアアアア?」

p「とっ、飛べよおぉぉぉおおおおぉぉぉおおおお!!」

千早「大丈夫ですよプロデューサー・・・!一緒にぃぃい飛びましょおおおぉぉおおおお!?」

 ぴよぴよ、こうして夜の住宅街に、男性の断末魔が響いたぴよ
 ちなみにゲーム「765プロオールスターズ・アイドルと恋したら」は 40万本の売上を記録したぴよ
 めでたし、めでたし――

千早「えんだああああああああああああああああああ!!!」

p「嫌あああああああああああああああああああああ!!!」

                                end

はぁ、終わりました
ラストのシュタゲネタが唐突な感じするけど、実は最初っからオチはこれに決めてたんや・・・
残念だったのはもっとシュタゲネタをちらほら出すべきやったなぁ・・・

ほな、みなさんおやすみなさいー

すまんな
小鳥さんとのハッピーエンド期待してたんなら
p「寝ている女の子に性的悪戯をするのが好き」でググってみてくれ
こっちなら小鳥優勝待ったなし!でハッピーエンドやで
ただし、エロss

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