【ジョジョ】杉下右京「杜王町?」【相棒】 (98)

第一話 特命係、杜王町へ行く

――内村の執務室――

右京「我々にそこへ行けと仰るのですか?確か、杜王町はM県S市の町です。M県警の管轄のはずですが・・・」

亀山「もしかして、左遷ですか?」

内村「そうしてやりたいのは山々だが、私の一存では決められん」

中園「簡単に言えば、調査だ。杜王町は行方不明者数が全国平均の八倍もあるんだ」

亀山「八倍ですか!」

右京「確かにそれは異常ですね。それで原因を突き止めてこいと?」

中園「大規模な犯罪組織が関与してるかもしれないからな。 

本庁でも何か手を打つべきだという意見が出たのだ」

内村「だが、我々にはそんな余裕はない。暇なお前らが最適だ」

中園「さあ、異論はないだろ?さっさと行ってこい」

右京「わかりました。行きましょう。亀山君、杜王町へ」

ttp://www.youtube.com/watch?v=iDBQG3yc278


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399294782


はじめまして、今回クロスオーバーssに初挑戦しようと思います。

ss書くのは初めてなので至らない点や誤字、脱字など多々あると思いますが、暖かい目で見ていただけると幸いです

今回のクロスはジョジョ主体なので相棒キャラは右京さんと亀山の二人以外は登場しません。

内村刑事部長、中園参事官の出番もこれで終わりです。

ジョジョを知らない人でも楽しめるようには作っていますが、やはりジョジョを知っていたほうが良いかも

物語の都合上、一つだけオリジナルスタンドが出てきますので閲覧にはご注意ください。

四部には登場しない他の部のスタンド使いが何人か登場します。

四部舞台ですが、ホラー・サスペンスというよりはバトル・アドベンチャーとなっております。

――杜王町バス亭周辺――

亀山「着きましたね。右京さん。ここが杜王町ですか」

右京「ええ、見たところ閑静な住宅街といった感じですね」

亀山「こんなのどかな町の行方不明者数が全国の八倍なんて、何かの偶然なんじゃないですか?」

右京「刑事部長たちも僕たちに押し付けてきたということはそう思っているのでしょうね。
   しかし、偶然で片付けるのは異常な数です。調べてみる価値はあるでしょう」

亀山「わかりました。とりあえず、どうしましょう?」

右京「まずは最寄りの警察署で行方不明者の情報を見せていただきましょう」

――ぶどうが丘学校中等部――

亀山「この写真の子が一番最近の行方不明者ですか」

右京「矢安宮 重清君。ここ、ぶどうが丘中学校に通う中学校二年生。

右京「生徒や先生方のお話では勉強はあまり得意ではなく、友達も少なかったとか。
   しかし、やさしく明るい性格をしていたので本人はいたって元気だったそうです」

亀山「やっぱり、ご両親の言うとおり、家出とかの可能性は低そうですね」

右京「しかし、明るい子ほど、内面に悩みを抱えていることもあります。もう少し聞き込みをしてみましょう」

数十分後

右京「ほんの小さなことでも結構です。最近の重清君について何か知りませんか?」

生徒1「そういえば、行方不明になる少し前から高等部の先輩達とつるんでましたよ」

亀山「高等部の先輩と?」

生徒1「はい。名前はわかりませんが、変な髪形をしてる人だったと思います」

亀山「右京さん。どうします?会いに行って見ますか?」

右京「ええ、行ってみる価値はあるでしょう」

――ぶどうが丘高等学校――

亀山「変わった髪型って聞いたらみんな青ざめてましたね」

右京「東方仗助君、入学初日に自分の髪を侮辱した先輩達を打ちのめし、学校中に知れ渡る」
   しかし、髪型さえ侮辱しなければ、人当たりもよく、さらにアメリカ人とのハーフなので顔が整っていて女子生徒に人気がある」

亀山「あ、多分彼ですね。ハーフだけあって背が高いですね」

右京「東方君ですか?少しお話を伺ってもよろしいでしょうか?」

仗助「はあ。えっと、どちら様っすか?」

右京「警視庁特命係の杉下右京といいます」

亀山「同じく亀山薫です」

仗助「警視庁って!あれっすよね。東京の警察っすよね。なんかあったんすか?」

亀山「実は重清君が失踪した事件について聞き込みをしてるんだけど、何か知らない?」

仗助「重ちーのことっすか」

右京(顔つきが変わった)

仗助「確かに重ちーと最後にあったのは多分、俺っすけど、どこに行ったかは知りません」

亀山「何か、ちょっとしたことでもいいんだ。教えてくれないかな?」

仗助「すんません。わかんないっす」

右京「そうですか。それではそろそろお暇しましょう。行きますよ。亀山君」

亀山「え!もうですか?」

右京「最後に一つだけ。もしやあなたは我々に言えないような秘密を知っていて、
   この事件を自分たちだけで解決しようとしている。違いますか?」

仗助(ゲッ!なんだ。この刑事さん。するどいな。まあ、スタンドのことを言うわけにはいかないし、ここは嘘つくしかねえよな)

仗助「何のことっすか。知らないっすよ」

右京「わかりました。それではさような。」

仗助(ふぅ。行ったみてぇだな。なんか、妙に緊張したぜ)

亀山「なんですか?最後の質問は?秘密って」

右京「いえ。たいしたことではありません。ただ、彼の目が気になっただけですよ。
   さてと、次はあたりの聞き込みをしてみましょう。目撃証言があるはずです」

――商店街――

亀山「目撃証言が全然ありませんね」

右京「ええ、やはり最後に会ったのは仗助君のようですね。」

右京「しかし、仮に彼が犯人だとしても重清君を誰にも見られずにいったいどこに隠したのか。
   何より二人の間に何があったのか。まだまだ、情報が少なすぎますね」

バグオォン!

亀山「うわ!なんですか、この音!?」

右京「爆発のようですね。いってみましょう。亀山君」

第一話 END

本日はこれで終了です。書きだめはしてあるので、毎日一話ずつ登校していきます

いきなり誤字OTL
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投稿○

第二話 杉下右京!吉良吉影に会う

――靴のムカデ屋前――

二人の重傷の人間。一人は少年。その近くにたつ男。殺人鬼の吉良吉影である

吉良「さてと、このむかつくガキのボタンを爆弾に変えて始末するか」

亀山「大丈夫ですか!」

吉良(何!一般人だと!?騒ぎを聞きつけてここに来たのか。とりあえず、ここは爆発巻き込まれた通りすがりのものを装おう)

座り込む吉良

吉良「うわあ!こっここを離れろ!爆発が起こるぞ!」

亀山「大丈夫です。俺たち警察です。今、そっちに行きます」

吉良(警察だと!?まずい。やつらが近づいてきたらこのガキを始末するタイミングを逃してしまう。
   ガキには私の指紋がべっとりついているんだぞ。)

吉良(仕方ない!あの警官たちにも消えてもらおう。まずは若いほうの警官からだ。奴が私に触れたら爆弾に変えてやる)

右京「待ちなさい!亀山君」

吉良(何!?)

亀山「なんでですか?怪我人がいるんですよ」

右京「よく見てください。あの立っている男性の怪我と他の二人の怪我。近くにいるはずなのに怪我の度合いが全然違います」

右京「それにあの少年のほうのの傷、まるで誰かに殴られたような傷もあります」

亀山「つまりどういうことですか?」

右京「簡単です。あの少年は爆発によりあの状態になったのではないんですよ。
   誰かに攻撃されたんです。そして、そこにいる男性も犯人の可能性があります。」

右京「それにあの爆発を起こした爆弾犯の可能性もゼロではありません。近づくべきではないでしょう」

吉良「な、何をいってるんですか?そんなことより、私を助けてください。足がすくんで立てないんです」

吉良(なんだこいつ。こんな状況だというのに判断が冷静すぎる。まずいぞ!あの若いほうの警官も私を警戒して近づいてこない。)

亀山「でも、本当にけが人かもしれませんよ。右京さん。どうしましょう?」

右京「とりあえず、消防や他の警察の方が来るまでそのままに動かないでいてもらいましょう。今から連絡します」

吉良(今、連絡されるのはまずい。あの小僧には私の指紋がべっとりついている。仕方ない。少し距離はあるが、あの若いほうを爆発させよう)

吉良(そうすれば、いくらあの冷静な警官でも隙ができるはずだ)

吉良「キラークイーン!この石を爆弾に変えろ。」

右京(爆弾に変える?)

右京「亀山君!その石に触れてはいけない!かわしてください」

その掛け声とともに石をかわす亀山。その石はそのまま、後ろの電柱にぶつかった

ドグォォン!

亀山「電柱が爆発した?」

右京「にわかには信じがたいですが。どうやら、彼は触れたものを爆弾に変える能力があるようですね」

亀山「目の前で起きた以上、信じるしかないですね」

吉良(あせりすぎたか。しかし、まだチャンスはある。奴らにスタンドは見えないのだから)

吉良は立ち上がり、亀山に触れようとするが、亀山は後ろにとびはね、かわす

右京(先ほどの爆発では石は無事だった。ということは爆弾に変えたもの自身ではなくその物体に触れたものを爆発させる爆弾ということですね)

右京(しかし、今は亀山君に触れようとしている。どうやら、彼の爆弾にはいくつか種類があるようですね)

右京「あなたの能力について、少しだけわかりましたよ。」

右京「あなたの爆弾には触れたものそのものを爆弾にして爆発させるパターンと
   爆弾に変えたものに触れると触れたものが爆発するパターンがあるようですね」

右京「さらに、亀山君に触れようとしていますが、亀山君が至近距離で爆発したら自分にも害が及ぶはずです」

右京「それでも攻撃を仕掛けるということは爆発のタイミングも自由に操作できる。違いますか?」

吉良「恐ろしいほどの洞察力だな。しかし、どうするんだ?私は触れれば君たちを殺せる。しかし、そちらには攻撃手段がないだろ」

吉良「銃を構えようとすればその隙に私が触れるぞ」

右京「さて、どうしましょうかね」

???「あとは私に任せてくれ」

突如、吹っ飛ぶ吉良

???「私の名は空条承太郎。この男ように特殊な能力持つものだ。ここは私に任せて、助けを呼んできてくれ」

承太郎「変わった髪型をしてる奴だからすぐにわかる」

亀山「でも、そんな大怪我してるのに」

右京「いえ、彼の目は光を失ってはいません。僕たちに何かできるわけでもありませんし、指示に従いましょう」

――少し離れた所――

仗助「あの時の警察の人じゃないっすか」

右京「空条承太郎さんという人が傷だらけで戦っています。すぐに助けに行きましょう」

億泰「あの承太郎さんが傷だらけってかなりやべえ状況なんじゃねえのか」

仗助「ああ、行くぞ。億泰」

その後、駆けつけた仗助たちによって追いつめられた吉良は自らの左手を切り落としその場を逃げ出した
そして、近くにあった特別なエステ「シンデレラ」で自らの外見を別人に変え、右京達から逃げ切ったのであった

右京「さてと、どうやらとんでもない事件に首を突っ込んでしまったようですね」

亀山「しばらく帰れそうにないですね」

第二話END

ttp://www.youtube.com/watch?v=BAf2S6ij2gk

第二話はこれにて終了です。次回はまた明日投稿します。
一応、2話まではプロローグのつもりなので次回からが本編となります。

第三話 特命係、スタンドを知る

――喫茶店――

右京「一体?あの吉良吉影やあなたがた持っている能力は何なのでしょうか?教えていただけませんか?」

その問いかけにコソコソと話している仗助達と沈黙する承太郎

億泰「おい。仗助。どうすんだ?スタンドのこと話すのかよ?」

仗助「しょうがねえだろ。あそこまで見られた以上隠すのは無理だぜ」

康一「でも、いくら警察だからって民間人を巻き込むのは」

仗助「じゃあ、どうやって誤魔化すんだよ。少し話したことあるけどよ。あの刑事さん達妙に勘が鋭いんだぜ」

承太郎「いや、言うわけにはいかない。これはあなた方には関係のないことだ」

亀山「関係ないわけないでしょ!目の前で人が殺されてるんですよ!」

右京「ええ。このまま、犯罪を見て見ぬ振りをするなど、私たちにはとてもできません」

仗助「承太郎さん。やっぱり、正直に話して諦めてもらうしかないっすよ」

承太郎「わかった。ならば話そう。スタンドについて」

右京&亀山「スタンド?」

ここから先はスタンドの説明なので知ってる方は飛ばしても問題ないです。

承太郎「簡単にいえば一部の人間だけが使える特別な能力のことだ」

仗助「精神が具現化したものだから、みんな固有の能力を持ってるんすよ」

康一「僕は音を操ったり、物体を重くしたりできます。」

億泰「俺は空間を削ることができる」

仗助「俺の能力は物体を直す。まあ、見てたっすよね」

承太郎「そして、私の能力は時を止めることだ。だが、能力よりも重要なことがある。
    スタンドは形あるビジョンで、ものに触れたり、破壊することもできる」

右京「ということは康一君の腹部の不自然な穴は?」

康一「吉良吉影のスタンド、キラークイーンで貫かれたんです」

承太郎「スタンドにもよるが、そういう破壊能力が高いスタンドもある。そして、何より重要なのは」

仗助「スタンドはスタンドを持つもの“スタンド使い”にしか見えないんす」

亀山「ということは俺たちにはスタンド使いは止められない」

承太郎「そうだ。だから、はっきり言おう。あなた達は足手まといだ」

右京「なるほど、非常に興味深い話ですね。どうやら、ここは諦めたほうがよさそうです。行きますよ。亀山君」

亀山「え!いいんですか?」

右京「ここにもいても彼らの迷惑になるだけです」

立ち去ろうとする右京

右京「最後に一つだけ。スタンド使いにはどのような条件でなれるのでしょうか?」

承太郎「あなたまさか!?スタンド使いには先天的なものと後天的なものの二種類がある。
    後天的にスタンド使いになるには特殊な矢で打たれなければならない」

右京「矢?」

承太郎「それがスタンドに使いになる方法だ。あとは身内がスタンド使いになるとかな。」

仗助「でも、もうその矢はねえし、何より素質のない人間に矢を使うと死んじまうんだ。だから、あぶねえことはしないほうがいいぜ」

右京「わかりました。お心遣い感謝いたします」

ここでスタンドの説明は終了です

亀山「で、どうするんですか?このまま帰る気なんかないですよね」

右京「もちろんです。ですが、かなり危険な事件だ。あなたは降りても結構ですよ?」

亀山「いやいや、行きますよ。でもどこに?」

右京「とりあえず、明日、吉良吉影の勤務先に行ってみましょう。何か情報が得られるかもしれません」

――吉良吉影勤務先外――

亀山「びっくりするほど、特徴のない男だったみたいですね。女子社員に人気はあったみたいですけど、恋人はいないらしいです」

右京「おそらく、それが彼のスタンスなんでしょう。無駄な争いもせずに平穏な人生を送りたいといった所ですかね」

亀山「だけど、逃げ出すときに人を殺さずにはいれないとか言ってましたよ」

右京「平穏に暮らしたいという思いと人を殺したいという思い。その二つの相反する欲望持つ男。それが吉良吉影なんでしょう」

右京「さらに彼の言動からはそれに対する葛藤のようなものはまったく感じませんでした。今まで出会った殺人者のなかでも最も厄介な部類です」

亀山「それが爆発能力を持ってる。とても、野放しにできるようなやつじゃないですね」

――上空――

カラスにつかまり飛んでいる写真。その中の男がしゃべりはじめた。

???「ふぅ。なんとか、承太郎達から逃げ切ったぞ。しかし、この吉良吉廣のスタンド“アトムハートファーザー”から逃れるとは」

吉廣「承太郎。かなり、厄介なスタンド使いのようじゃな。じゃが、この矢さえあれば奴に対抗できるスタンド使いが生まれるかもしれん」

吉廣「お、さっそく反応したぞ。やはり、矢のほうがスタンド使いを探してくれるようじゃな」

吉廣は矢もって一人の男に近づく

???「う!」

バタン

???「右京さん!大丈夫ですか?」

吉廣(もう一人の若い方には反応がないな。まあ、良いか)

そのまま、どこかへ飛んでいく吉廣

右京「矢のようなもので刺されたようです。痛みはあったのですが、傷口も血も見当たりません」

亀山「まさか、それって。例の?」

右京「矢はなくなったはずですが。もしや、承太郎さん達に何かあったのかもしれません。彼の滞在するホテルに行ってみましょう」

――承太郎のホテル――

仗助「それで話って何っすか。右京さん」

右京「実は先ほど、スタンド使いを生み出す矢と思しきもに刺さりました。」

承太郎達「!?」

康一「まさか、右京さんがスタンド使いに!?」

右京「死んでいないということはそういうことになりますね。どんな、能力かはわかりませんが」

亀山「矢ってなくなったはずですよね。何かあったんですか?」

仗助「実は写真にとりつくスタンド能力をもった吉良吉影の親父の幽霊がもう一本あった矢を持って逃げ出したんっすよ」

亀山「・・・・・・・。幽霊?」

億泰「そもそもよお。俺たちが殺人鬼、吉良吉影に気づいたのも幽霊のおかげなんだよ」

康一「杉本鈴美さんって言う吉良吉影の最初の犠牲者の女性が殺人鬼の存在を教えてくれたんです」

右京「それもまた、興味深いですね」

承太郎「(目が輝いてやがる)杉下警部、これであなたはスタンド使いになったわけだ。ならば、これだけは覚えておいて欲しい」

仗助「スタンド使いとスタンド使いは引かれあう」

右京「はい~?」

仗助「スタンド使いには見えない引力見てえのがあって、知らず知らずの内に引き合うらしいんだ。」

承太郎「つまり、あなたはこの町にいる限りスタンド使い達と出会い、戦い続けることになる。悪いことは言わない。東京に帰ったほうがいい」

仗助「矢があるのはこの町だけだからな」

右京「いえ。例え、どんな危険があろうとも真実を追究するそれが特命係です」

承太郎「わかりました。もう止めません。」

右京「ありがとうございます。所でもう少しスタンド使いに教えていただけませんか?」

承太郎「わかりました。まずは私がエジプトへの旅で出会った・・・・・」

――数十分後――

右京「大変参考になりました。感謝いたします」

仗助「いやいや、礼を言われることはしてないっすよ。ところでこれからどうやって吉良吉影を探すつもりなんすか?」

右京「あのエステ周辺の会社を一つ一つ回りながら聞き込みしていこうと思います。赤の他人に完璧になりすますなど、不可能に近いのですから」

右京「必ず不審に感じてる人がいるはずです」

億泰「でもよお。会社つっても一杯あるぜ。どんだけ時間かかるか」

康一「それに犯人に出会えるという保障もないですし、大変なだけなんじゃ」

右京「僕は『結果』だけを求めてはいません。『結果』だけを求めていると、人は近道をしたがります」

右京「ですが、近道すれば『真実』を見失うかもしれないし、なにより、やる気もしだいに失せていくでしょう。」

右京「大切なのは『真実に向かおうとする意志』です。真実に向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人が逃げたとしても、
   いつかはたどり着くでしょう。真実に向かっているのですからね。違いますか?」

仗助「なんか、かっこいいっすね」

右京「当たり前のことを言ったまでですよ。それではまた会いましょう」

――夜道――

亀山「いや~。スタンドってのは色々な種類があるんですね」

右京「ええ。今後のスタンド使いとの戦いで参考になるかもしれません」

亀山「まあ、そんなすぐに襲われることはないでしょう」

ゴボ!

亀山「え?」

転ぶ亀山

右京「亀山君!」

亀山「なんだこれ?地面が液状化してる!」

右京「奇妙ですね。ここは埋立地でもなんでもないはずですが、何より地面は硬いままです。ですが、沈んでいく。こんな感覚は初めてです」

亀山「まさかこれは?」

右京「ええ、間違いないでしょう」

右京&亀山「新手のスタンド使い!」

第三話END

テーテレテーン

本日はここまでです。次回からいよいよスタンドバトルになります。右京さんをスタンド使いにするのは賛否両論だと思いますが、説得してやめる奴でもないですし、スタンドなしで吉良吉影に対処するのは不可能だと思ったからです。右京さんをアシストにとどめても良かったんですが、それもつまらないですからね。

一応、単純なスタンドバトルにならないような相棒らしい話にしているつもりです。

お付き合いいただけると幸いです

とはいえ、次回はスタンドお披露目なので単純なバトルになる予定です・・・。

右京さんのスタンドか……捜査に関する物になるのかな?期待
5部の台詞だけど右京さんに言わせても違和感がないのがすごい

>>38
ジョジョと相棒のコラボを思いついたきっかけもあのセリフなんですよね。五部とのコラボでも良かったんですが、キングクリムゾンが・・・・

課長「暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇」ボゴボゴボゴボゴボゴ

課長「暇かァーッ!!」バッグォーン

明日は投稿が遅い時間になりそうです

第四話 カルフォルニア・コネクション

右京「引かれあうとはききましたが、まさかこんなに早く出会うとは」

亀山「どうするんですか?まだ、右京さん。自分のスタンドの能力わからないんですよね?」

右京「さて、どうしましょうかね。
   スタンド能力を引き出すには怒りや自分の身を守ろうとする強い心が必要だそうですが、僕は激情の性格ではありませんからね」

亀山(嘘ですね)

そのとき、地面に引きずりこまれる亀山

右京「亀山君!(まずいですね。どうにかしなければ)」

???「ナラバ、僕ノ能力ヲ使ウトイイ」

右京「なるほど、相棒のピンチに都合よく目覚めてくれたようですね」

???「サア、杉下。教エテアゲヨウ。僕ノ能力ヲ」

・・・・・・・

右京「いきますよ。亀山君。空間よ!ジグザグになりなさい!」


その言葉とともに右京のもとに吸い寄せられる亀山。さらに地面の中から一人

亀山「助かりました。右京さん。」

???「くそ・・!まさか、てめえスタンド使いか・・!」

右京「あなたがこの能力の本体ですか。名乗りなさい」

???「ふんッ!おれの名は・・セッコ・・。スタンド名はオアシス・・」

セッコと名乗った男は全身タイツにヘルメットをつけている

亀山「てめえ。こんなとこで何やってんだ」

セッコ「この能力は強い・・だから・・試してんだよ。一般人共相手にな・・!」

右京「ならば、あなたを再起不能にしなければなりませんね。
   本来、そのような乱暴なことは僕の趣味ではありませんが、このまま、野放しにするわけにはいきません」

亀山「ただ、逮捕するだけじゃ、脱獄しちゃうかもしれませんしね」

その言葉と共に右京の後ろに現れる人型のビジョン

右京「どうやら、僕のスタンドは近距離パワー型のようですね。
   そして、能力は右手から直線距離10m以内の空間をジグザグに曲げること」

セッコ「けっ!近距離のパワーで俺に・・勝てるかよ!」

右京に殴りかかるセッコ。それをひらりとかわし攻撃を仕掛ける右京。

グァシ!

セッコ「うげ!速い・・。」

右京「なるほど、身にまとうスタンドですか。パワーと防御力はありそうですが、スピードは僕のスタンドのほうが上ですね」

セッコ「どうかな・・?」

少し体を地面に沈めたセッコは下から右京にパンチを繰り出す。その攻撃が右京にかする。

右京(先ほどより速くなっている。なるほど、地面を弾力あるものにしてその反動で速度と威力上げているのか)

セッコ「さあ・・どんどんいくぜ・・」

拳で右京を滅多打ちにするセッコ

右京(まずいですね。攻撃が激しく反撃に転じられません。)

ボォン

セッコ「なんだ・・石・・!?」

亀山「てめえの相手は右京さんだけじゃないぜ。」

少し離れたところから石を投げていた亀山

セッコ「スタンド使いでもないのに・・でしゃばりやがって・・!」

右京「隙あり!空間よ!まっすぐになりなさい!」

後ろに吹っ飛ばされるセッコ

セッコ(パンチじゃねえ・・。なんだこれは・・?)

右京「これが僕のスタンドの第二の能力。スタンド右手の先と対象の間に
   ジグザグな空間を作り出し、それをまっすぐに伸ばすことで相手を吹っ飛ばす」

右京「助かりましたよ。亀山君。さすがはわたしの相棒です」

セッコ「なら・・これなら・・どうだ」

地面に潜るセッコ。そして、右京の下に潜り込む

セッコ「このまま・・引きずりこんでやる・・。地面の中なら・・吹っ飛ばせない・・」

右京「確かに地面の中はあなたの独壇場です。引き込まれれば敗北必須でしょう」

右手を上にあげる右京。

右京「空間よ。ジグザグになりなさい!」

その言葉とともに右京の体が飛び上がった

右京「電線との空間を縮めました。僕の能力は基点を自分に置くか、物体のほうに置くかは自由なんですよ。」

電線に吸い付きぶらさがってる右京

セッコ「右手がお留守になってるぞ!」

口から泥を発射するセッコ。その泥は氷柱のようにとがっている

セッコ(俺のスタンドは触れたものをドロ化する。いったん俺の体を離れればよお。また、硬化するんだよ)

亀山「まずい!右手が上を向いてるから空間を操作できない!危ない。右京さん!」

しかし、氷柱はジグザグと不自然な動きをし、さらに見当違いの方向に飛んでいった

セッコ「なん・・だと・・!?」

その隙に地面に降りる右京

右京「私のスタンドの第三の能力。左手から直線距離で10mの空間をジグザグに延長する」

亀山「なるほど!それによって飛び道具はジグザグに移動して勢いは削がれる。
   さらにこの能力を途中でとけば、その攻撃は見当違いの方向に飛んでいく!」

右京「そういうことです」

セッコ「くそおおお!だったら、連射してやる!」

右京「それはさせませんよ」

セッコを引き寄せ殴りつける右京

セッコ(さっきより威力がある・・。吸い寄せる反動を利用したのか!)

右京「おや、一発では再起不能にはならないでしょうからね。まだまだ行きますよ」

右京はセッコを離しては殴り、離しては殴りを繰り返す

右京「オヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤオヤ」

ドドドドドドドドドドドドドドド

右京「最後に一つだけ!おやあああ!」

セッコ「アギェッ!うぎぐブげッ!!」

吹っ飛ぶセッコ

亀山「殴る衝撃と空間を伸ばすを同時にやったから、とんでもなく吹っ飛んだみたいだな」

――セッコ スタンド名オアシス 再起不能――

亀山「右京さんのスタンドかなり強いじゃないですか。名前はあるんですか?」

右京「ええ、スタンドが自分で名乗っていましたよ。スタンドの名は『カルフォルニア・コネクション』」

――上空――

吉廣「くそぉ。まさか、あの男が警察官で、承太郎達の仲間だったとは。次からは矢だけには任せず、相手を選ばねば」

第四話 END

スタンド名:カルフォルニア・コネクション

本体:杉下右京

タイプ:近距離パワー型・人型

破壊力:B  スピード:A 射程距離:E ただし、能力の射程は手の先から10m
持続力:C 精密動作性:B 成長性:E

能力:空間をジグザグに曲げることができる。左右で効果が違う。
 右手の能力はひとつの対象との間の空間をジグザグにし、近づけたり遠ざけたりすること。自分を基点にするか、対象を基点にするかで、移動、引き寄せ、吹っ飛びを思いのままに操れる。さらに、引き寄せるタイミングと攻撃のタイミングを合わせれば、攻撃力を上げることもできる。しかし、その見切りは難しく、右京だからこそ制御できると言える。能力が適応される物体は一つ。
 左手の能力は空間をジグザグに延長し、飛んでくる物体の勢いを殺す。さらに能力を途中で解除することで軌道を変えることができる。
左右ともに射程距離は手の先から直線で10mであり、それ以外の空間は操れない。

これにて第四話は終了です。遅くなると思いましたが、ほぼいつもどおりの時間に投稿できました。
スタンドの名前は水谷豊のシングル「カルフォルニア・コネクション」からです。

ちなみに掛け声はどこかのスレッドで見たものをパクりました

第五話 漫画家の家に聞き込みに行こう!

亀山「ふぅ。これで大体三分の一くらいの企業を回りましたかね」

右京「いえ、小売店などの含めると四分の一がいいところでしょうね」

亀山「いやいや、そんな所じゃすぐ違和感に気づかれちゃうから、吉良吉影も選ばないと思いますけど」

右京「果たしてそうでしょうか?あの時は切羽詰った状況でした。吉良吉影に人を選ぶ余裕はあったでしょうか?僕はなかったとおもいます」

右京「せいぜい、年齢や身長をが同じ人物を選ぶくらいが限界だったでしょう」

亀山「あ、そういえばそうっすね」

右京「まあ、とはいえひと段落ついたのは間違いないですね。ここで少し整理しましょう」

亀山「あ、はい。ええと、突然歩けるようになったハーフのジョニー城下さん。仕事というか出世への覇気が少し弱くなったという川尻浩作さん」

亀山「急に太陽に弱くなった武蘭戸出井男さんに疲れきった表情を見せるようになった三田幕院さんなどなど計15人ですかね?」

右京「後は最近、こちらに来たばかりというアメリカ人のジョンガリ・Aさんもいます。
   外国人ですが、永住権があり身寄りもいないのでうってつけかもしれません」

亀山「じゃあ、捜索を再開しましょうか」

右京「そのことなんですが、僕は会いたい人物がいるので、残りは亀山君一人で行ってもらえませんか?」

亀山「別にいいですけど、誰ですか?会いたい人って?」

右京「漫画家の岸辺露伴先生です」

亀山「ああ。確か、彼もスタンド使いでしたね。駅とかで写真を撮りながら吉良吉影を探してるとか」

右京「ええ。僕らの情報と彼の情報を照らし合わせれば、何かわかるかもしれません」

亀山「まあ、変人らしいですけど、右京さんなら大丈夫ですよね」

右京「それはどういう意味でしょうか?」

亀山「嫌だな。冗談ですよ」

――露伴邸――

ピンポーン

露伴「誰だい?」

右京「杉下右京といいます。実はあの男についてお話が」

露伴「ああ、康一君から聞いてるよ。今、開けるから待っててくれ」

右京「はじめま・・」

露伴「『ヘブンズドア』!さて、杉下右京。君の過去と特命係について調べさせてもらうぞ」

本のように顔が捲れ、倒れる右京
露伴「さあ、杉下右京。特命係やお前の過去に様々な事件。色々見させてもらうぞ。
   すごい内容だ。これはそのまま、ドラマや漫画にしてもおかしくない内容だぞ」

露伴「全て見るには時間がかかりそうだな。何!『岸辺露伴は変人だから、わざとスタンド攻撃を受けよう。勝手に納得するだろう』だと!?」

――数十分後――

露伴「スケッチやメモも終わったし、もう十分だな」

右京「満足していただけましたか?」

露伴「わざと僕の能力にかかるとはね」

右京「あなたに気に入られるにはこれが一番かと思いまして」

露伴「残念でしたね。そういうすかした態度が大嫌いになりました」

――露伴の部屋――

お互いの資料に目を通す両者

露伴「盗撮は犯罪だとか言わないでくださいよ。訴えても駅を撮影してただけと言うまでです」

右京「そんなつもりはないです。あなたがその程度で曲がらないことは承知の上です」

露伴・右京「・・・・・・・・。」

右京「あぶない!露伴さん」

露伴を突き飛ばす右京

ビスゥ!

露伴・右京「!」

露伴「なんだ!銃撃?」

露伴が座っていた地面には銃痕が残っていた

右京「ええ。おそらくスナイパーに狙われているようです」

露伴「スナイパーだって、いくら僕でもスナイパーに狙われるような事情は」

右京「今の銃の角度。不自然ですね。斜め上からですが、この近くにビルはなかったはず」

露伴「ヘリコプターか?」

右京「いえ、この狙撃は恐らくライフル銃のものです。
   遠くから確実な狙撃を目的とするライフルで、わざわざ足場が不安定なヘリから狙撃するとは思えません」

露伴「ということはスタンド?」

右京「恐らくそうでしょう。ですが、銃弾を発射するスタンド言うわけではなさそうです」

露伴「もしそうなら、とっくに撃ち込まれてるでしょうからね」

右京「断定はできませんが、ライフルによる狙撃を補助するスタンドかもしれません。」

露伴「窓を覗き込んで確認したいが、そういうわけにはいかないか」

右京「ええ。顔出したら即撃たれるでしょうね。こういう場合は本体を叩くしかない」

露伴「おいおいおい。本体ってライフルの射程は最高2kmくらいあるらしいじゃないか。
   通常なら風や重力の影響で最高射程での正確な狙撃は難しいかもしれないが」

露伴「このスタンドはそれを補えるもののはず。絶対に奴は遠くから僕らを狙ってる。ドアは窓の反対側にあるからこの部屋かも出れないぞ」

右京「本体を叩くのは僕らの仕事ではありません。」

露伴「仗助達に助けを求めるんですか?でも、敵の居場所もわからないし、探してる間に雲隠れする恐れも」

右京「いえ、ここは彼に助けてもらいます」

電話かける右京。その相手は

亀山「はい?」

右京「露伴さんの家でスタンド使いにライフルで狙撃されています。本体を探してください。」

ツーツーツー

露伴「何をやってるんだ!彼はスタンド使いでもないし、敵の場所だってわからないだろ!」

右京「いえ、亀山君ならきっと気づいてくれるはずです」

――亀山の所――

亀山(本体って、どうすればいいんだ。ライフルの射程ってかなり広かったよな。そう簡単に見つかねえよ。何か手がかりがあれば)

亀山「そういえば」

――何処かの部屋――

ライフルを構える男。部屋の中に引っ込んでいて外からは見えない

???(杉下右京。最初の銃撃をかわすとはな。次はこうはいかない。しかし、頭のほうは話しほどキレているわけではないな)

???(スタンド使いでもない男に当てずっぽうに捜索させる?馬鹿なことを)

???(部屋の中でサイレンサーをつけていれば音は外にはほぼもれない。しかも俺の腕とスタンドがあれば部屋の中からでも正確に狙撃できる)

???「このジョンガリAとスタンド『マンハッタン・トランスファー』に弱点はない」

ジョンガリ(日本に来て良かったよ。偶然だが、吉良吉廣とかいう写真ジジイがこの能力をくれたおかげで俺は世界最高のスナイパーになれる)

ジョンガリ(借りは返す主義だ。一人でも多く奴らを消す)

グシィア!

ジョンガリ「うぶっ」

踏んづけられるジョンガリA

???「隙だらけだぜ」

ジョンガリ「お前は亀山!どうして、ここが」

亀山「俺達はこの辺の会社で最近、様子がおかしくなった人物を調査してる。
   そして、偶然にも露伴先生の家の周辺でリストにのってたのがお前だけだったんだ」

ジョンガリ「まさか、しかし杉下はそんなことをお前に言ってなかったはず」

亀山「これでも杉下さんの相棒だからな。ジョンガリA、銃刀法違反の現行犯で逮捕する!」

???「待ってくれ。その前によぉ。こいつが二度と悪事を働けないようにしねえとな」

ジョンガリ「東方・・・仗助・・・!」

亀山「お前のスタンド能力の詳細がわからなかったからな。念のために来てもらったんだ」

仗助「いくぞ!ドララララララララララララ!」

ドドドドドドドドドドドドドドドド!

ジョンガリ「はぐあああああああああああ」

電話をかける亀山

亀山「右京さん。犯人確保しましたよ」

右京「さすがは私の相棒です」

――ジョンガリA スタンド名マンハッタントランスファー 再起不能――

第五話 END

第五話終了です。少し投稿が遅れてしまいました。誰も見てないかな?今回は亀山活躍回兼露伴登場回でした。
次回はジョジョと相棒のコラボをする際、どうしても右京さんと対峙させたかったキャラが登場します。
楽しみにしていてください。

ジョンガリAはヴァニラやプッチと同じDIO信者だからもっと昔にスタンド使いになってる筈

>>63
言い忘れていましたが、このクロスはパラレルワールドです。セッコもジョンガリAもジョジョ本編とは別の人物です。

あ、名前をつけ忘れてました。
>>64>>1です

第六話 杉下右京と男の世界

亀山「杉本鈴美さんに会いに行く?」

右京「ええ。吉良吉影に最初に出会った彼女なら何かわかるかもしれません」

亀山「確かにあれから色々回りましたけど、何も進展ないですからね」

右京「善は急げです。さっそく向かいましょう」

――数分後――

右京「変ですね。先ほどから前に進んでいるのに少ししたら戻ってしまいます」

亀山「あきらに異常ですよ。こういう異常なことをおこせるのは」

右京「新手のスタンド使いですかね。しかし、どんな能力なのか」

ズバァーン

亀山「銃声!」

右京「行ってみましょう」

右京たちが進んでみると、そこには倒れた男性ともうひとり銃を構えた男がたっていた

???「どうやら、俺の能力であなた方に迷惑をかけていたようだ」

右京「この不思議な現象はあなたの仕業ですか」

???「そうだ。」

右京「なぜ、このようなことを?」

???「俺を本気で殺しにかかってほしいからだ。

公正なる「果し合い」は自分自身を人間的に生長させてくれる」

亀山(なんだ、こいつ異常者か!?)

右京「あなたの理屈はしりませんが、警察官としてあなたを許すわけにはいきません」

???「俺はお前たちと戦うつもりはない。お前たちは俺を殺そうとは考えていない。
『受身の対応者』ですらない。そんな奴らと戦っても俺は生長できない」

右京「ひとつよろしいですか?『受身の対応者』とはどういうことでしょうか?」

???「正当防衛だ。私が行動してからそれに合わせて対応するもののことだ。私を生長させてくれるのは私を本気で殺しにかかるものだけだ」

???「能力は解いてやる。早くここを立ち去れ!」

右京「そうはいきませんよ!カルフォルニア・コネクション!」

なぞの男を吸い寄せ、殴ろうとする右京

右京「は!確かに彼を引き寄せたはず!これはまさか!」

???「お前もスタンド使いだったのか。私の名はリンゴォ・ロードアゲイン」

リンゴォ「私のスタンド『マンダム』の能力。6秒。それ以上は長くもなく短くもなく、
キッカリ『6秒』だけ、時を戻すことができる。そう認識していただきたい」

右京「時を戻す。なるほど、恐ろしいですね。しかし、六秒なら貴方を気絶させればいい」

リンゴォ「殺す気でこなければ私には勝てない。何度も言っているだろ!」

右京「ならば、そのズレた考えを正して見せましょう。警察官として!
僕の名は杉下右京。スタンド能力は物体を引き寄せたりふっとばしたりできる」

右京「また、左手の先から空間をジグザグにし、物体の軌道を変えることができる。これで条件は同じ、あるのは気持ちの差だけですかね」

リンゴ「仕方ないな。来い!杉下右京!」

石を投げる右京と銃を撃つリンゴォ

右京の投げた石はリンゴォの首に、リンゴォの銃は右京の心臓に

右京「ゴフッ」

亀山「右京さん!」

リンゴォ(うぐ。杉下右京はなんとか殺したが、呼吸が・・・意識が・・・。ここまでの威力とは・・・・このままでは再起不能になる)

リンゴォは右の時計をいじった。

右京「時を戻したようですね。おかげで助かりました」

リンゴォ「杉下右京。自分の身を犠牲にしても、俺を殺さないつもりか。だが、お前がどこを狙うかはわかったぞ」

右京「僕のどの程度の力加減ならあなたを気絶させられるかはわかりましたよ」

ふただび同じことをしようとする両者。しかし、リンゴォは首筋に手を当てていた

リンゴォ「これで勝利!」

そのとき、右京の石が後ろに戻った

リンゴォ「な!」

右京「一手、先ほどと遅れましたね」

そして、再びリンゴォめがけて飛ぶ石

リンゴォ「ブグ!」

石が顔面に当たり、倒れこむリンゴォ

亀山「後頭部を打ちつけ気絶したようだな」

――数分後――

手錠で縛られ動けないリンゴォ

リンゴォ「俺は負けたのか」

右京「ええ。一度石を引っ込めタイミングずらす。これが僕の作戦でした。ですが、あなたには人を見抜く観察眼がありますからねえ」

右京「一度目の戦いであえて違う行動を取り、あなたの思考を誘導しました」

リンゴォ「殺せ。受身の対応者ですらないお前に破れたんだ。せめて、死に方ぐらい俺の生き方を選ばせてくれ」
右京「あなたはしきりに自分の生き方や生長と言っていますが、今からそれを否定します。ですが、その前にあなたについてのお話を伺いたい」

リンゴォ「良いだろう」

・・・・・・

亀山「家族が殺され、その犯人を対等な条件で殺した。そして、病気が治ったのか」

リンゴォ「そうだ。そして、俺は対等な条件での殺し合いこそが俺を生長させてくれる。そういう闘いこそが男の価値であると考えた」

リンゴォ「現代社会の価値と男の価値はズレた所にある。しかし、真の勝利へ辿りつくには男の価値が必要だ」

リンゴォ「さあ、俺にとどめを刺せ。そして、お前も男の世界へ」

右京「勝手な理屈をこねるんじゃない!」

リンゴォ「!」

右京「確かに最初の闘いであなたは自信がつき、病気が治った。それは事実でしょう。
   しかし、その後のあなたの考えはそれに錯覚、ただの思い込みです」

右京「あなたは先ほど、価値観の変化を否定していますが、僕はそれを間違ったことだとは思いません。人は少しずつ前に進んでいるのです」

リンゴォ「前に・・・進む・・・」

右京「古い価値観を変えながら少しずつですがね。聡明な貴方なら前に進む僕と、過去に縛られる自分。どちらが優れているかはわかるはずです」

ぐったりとするリンゴォ

リンゴォ「見事だ。杉下右京。もう少し早くお前にあえていれば、私もやり直すことができたかもしれない」

右京「まだ、間に合いますよ。それでは亀山君は彼を連れて警察に。僕は鈴美さんの所へ」

――リンゴォ・ロードアゲイン スタンド名マンダム 戦意喪失――

第六話 END

第六話。これにて終了です。他のスタンド使いとの闘いはここで終わり、次回からクライマックスに突入します。

10時くらいに上げようかな

第七話 アナザーアンサー バイツァ・ダスト

――振り向いてはいけない小道――

右京「おや、露伴先生に康一君。二人もこちらに来ていたんですか」

康一「あ!杉下さん」

散らばる写真に座り込む露伴

右京「もしやお二人もスタンド使いの攻撃を?」

露伴「ええ。厄介な奴でしたが、なんとかね」

右京「では、写真を拾うお手伝いをしましょう」

???「ねえ、この写真」

康一「あ!鈴美さん」

右京「鈴美さん・・・?あなたが幽霊の」

鈴美「杉下右京さんだったかしら?話は聞いてるわ」

右京「いや~。幽霊とお会いするのはこれがはじめてですよ。色々、お話を伺いたい所ですが、その前にひとつ」

右京「今、写真で何か気づいていたようですが?」

鈴美「この写真。ここの男の子のところに丸がついてるわね」

右京「その写真見せていただいてもよろしいですか?」

写真の中にはカメラを構える少年が写っていた。名前は川尻早人

右京「川尻・・・。まさか!」

康一「何か気づいたんですか?」

右京「川尻浩作。僕らが杜王町内の企業を回った際、S社で話しを聞いた人物です」

右京「あの事件以来、仕事への覇気がなくなったということで、一応、怪しい人物にリストアップしていたんです」

右京「ただ、家族のある身なので候補としては決して有力ではありませんでしたが」

露伴「僕の駅で撮影した男のリストにも載ってる」

リストを見せようとする露伴。

右京「見せる必要もないです。この男性ですよ」

右京は川尻早人が写る写真を指差す

右京「この少年のカメラ先にいる男です」

川尻早人が写る写真には川尻浩作も写っていた

康一「同じ川尻ってことは親子ですよね。なんで、盗撮みたいなことを」

右京「もしかしたら、彼は父親の違和感に気づいたのかもしれません」

露伴「となると、こいつが吉良吉影」

右京「断定はできませんが、僕と露伴さん。二人のリストに載っている人物ですから、可能性はかなり高いですね」

康一「だったら、皆で行ってみましょう」


右京「それが良いでしょう。わざわざ、一人で相手をする必要はありませんからね。ただし、行くなら明日の朝が最善ですね」

露伴「朝なら通勤、通学時間帯ですから、コンタクトはとりやすい」

康一「わかりました。皆に伝えておきます。

右京「これが最後になると良いですね」

――後日、川尻邸周辺――

車で先に到着した露伴。それに近づく特命係

右京「やあ、露伴さん。」

露伴「ああ、杉下さん。そちらは亀山さんですか?」

亀山「始めまして、亀山です」

露伴「スタンド使いじゃない人間を連れてきても足手まといになるだけじゃないですか?」

亀山(噂通りの変人。右京さんと良い勝負だな)

右京「彼はスタンド以上の僕の相棒ですからね」

亀山「右京さん・・・。ありが、」

右京「あれは川尻早人君では?」

露伴「本当だ。君!ちょっと良いかな」

早人「え?僕ですか。」

その瞬間スタンドを構え、早人をあっという間に本にする露伴

右京「無関係かもしれない少年にいきなり攻撃を仕掛けるのはどうかと思いますが・・」

露伴「うるさいな。傷つけたわけじゃないんだから、別にいいだろ」

亀山「そういう問題じゃないだろ!」

露伴「なんだ!これは・・・?」

亀山「無視するなよ」

右京「どうしたんですか?」

露伴「警告と書いてある。おかしいな。『ヘブンズドア』で見れるのは人生の記録のはず。それが、警告?」

亀山「この子もスタンド使い?」

露伴「そんなことは書いてないが、本人も知らないうちにそうなった可能性も」

右京「とりあえず、これ以上読むのは危険ですね」

露伴「な!せっかくの情報源なのにか」

右京「僕らの創造を超えた恐ろしいスタンド能力かもしれません。用心するに越したことはないでしょう」

露伴「・・・・。わかったよ。で、こいつはどうするんですか?」

右京「彼には悪いですが、このままにしておきましょう」

亀山「そのほうが安全ですしね」

右京「では、僕らは少し当たりで聞き込みをしてみます」

露伴のもとを去る二人

露伴(悪いな、杉下右京。君の警戒心は最もだが、僕は好奇心のほうが上なんでね。君がいない内にこの警告の先を読んでやる)

そこに書かれていたのは未来の光景だった。さらに先を読み進めていくと、川尻浩作の正体が吉良吉影だと書かれていた。

しかし、そのページを見た途端に爆発する露伴。

実は吉良吉影は新しい能力を手に入れていたのだ。その能力の名は『バイツァ・ダスト』。

取り付いた人物を通して、吉良吉影を探るもの(質問して本人が答えなかったとしても)を爆殺し、さらに時間を一時間ほど戻してしまう。

戻した時間はなかったことになるが、爆殺された人物は再びその時刻がくれば、条件を満たしていても死んでしまう。

このようにして、吉良吉影を探るが全ていなくなるまで、このループは続くのだ。

その後、露伴だけでなく億泰、康一、仗助、そして、承太郎まで殺してしまった川尻早人は自殺を決意。

しかし、早人の中から現れたキラークイーンによってそれは阻まれてしまう。

自殺はできないと悟った早人は吉良吉影の殺害を決意する。

そのために屋根裏部屋に隠されていた謎の生物(猫草)の空気弾攻撃を利用することを考える。

だが、運は吉良吉影に味方していた。早人の攻撃は吉良のポケットに入っていた腕時計によって阻まれてしまう。

吉良「空気弾で私を狙うだと?そんな考えはこの朝を三、四回往復しなければ思いつかないアイデアだ」

吉良「どうやら、あそこにいる露伴以外にも死ぬ人物がいるようだな。
   露伴と仲が良い康一か?承太郎はどうだったあいつが死ぬと私はとても嬉しい」

吉良「あとは杉下右京だな。ある意味、あいつが一番厄介だ。しかし、猫草まで知っているなら、この朝をこれ以上ループさせるのは危険だな」

吉良「そいつらが死んだ後でいったん、『バイツァ・ダスト』を解除する」

早人「そんな!」

吉良「はははは。『バイツァ・ダスト』は無敵だ。そして、この吉良吉影に「運」は味方してくれている。ふふふふふふ」

何かに気づく早人

早人「今言ったその『名前』」

吉良「おっと、私の本名を言っちゃかな。そうだよ。私の名は吉良吉影。誰に話しても構わないよ」

早人「僕はしゃべっちゃいない。あんたのことは一言たりとも」

吉良「ああ。でも、相手に質問されても『バイツァ・ダスト』は発動する。書いたりしてもね」

早人「僕じゃない。名乗ったのはあんただ。あんた自身だ」

吉良「なんだ急に。恐怖と絶望で気でも違ったか?」

早人「あの時、僕の近くにいない人がいた爆発から逃れた人が。辺りで聞き込みするって」

吉良「?」

早人「ここにいるのが見えたから、ここにいたんだ。」

吉良「何を言ってるんだ!」

早人の目線のほうを向く吉良

ドドドドドドドドドドドドドドド

???「一つよろしいですか?あなた、今確かに吉良吉影とおっしゃいましたね」

吉良「杉下・・・・右京・・・・」

右京「お久しぶりですね」

第七話 END

ttp://www.youtube.com/watch?v=G65pvuTFR_A

ついにここまで来ました。次回はいよいよ吉良吉影VS杉下右京の最終決戦です。
ジョジョファンも相棒ファンも納得するラストにするつもりなので、最後まで読んでいただけると幸いです。

読んでる人いるのかな?

第八話 特命係は一人じゃない

右京「以前、S社を訪問した際にお会いしましたね」

吉良「え、ええ。お久しぶりです。(く。まさか、こんな所で出会ってしまうとは。
   バイツァ・ダスト中、私は無防備なんだぞ。なんとかやり過ごさねば)」

右京「それでもう一度聞きますが、あなたは今、吉良吉影と名乗っていましたよね。確か、あなたは川尻浩作さんだったはずですが?」

吉良「気のせいでは?私はそんなことは言っていない」

亀山「ふざけんな!確かに聞いたぜ!てめーが吉良吉影だって名乗ってんのをな!」

亀山の前に手を出し制止する右京

右京「これをみてください」

吉良「それは!」

ビンを見せる右京。そのなかには白い小さな物体が大量に入っていた

右京「これは吉良吉影の爪です。そして、昨日とある場所でこれと同じ遺伝子の爪を見つけました。どこだと思いますか?」

吉良「・・・・」

亀山「てめーの家のゴミ捨て場だよ」

吉良「なん・・だと・・!?」

右京「もう言い逃れはできませんよ。川尻浩作、いえ吉良吉影さん」

吉良「ふ。こんな形で私の正体がばれるとはな」

右京「認めるんですね」

吉良「戻れ。キラークイーン」

吉良の背後に現れるビジョン。

早人「やった。これでバイツァ・ダストは解けた!」

時間になっても爆発しない露伴がそれを証明していた

右京「それが、キラークイーンですか。こうして見るのは初めてですね」

亀山「ちなみに爪でのDNA鑑定はかなりの爪の量が必要だから、やったってのは嘘だぜ」

吉良「かまをかけたのか。杉下右京。本当に厄介な男だ。しかも、スタンド使いになって私の前にあらわれるとは」

右京「悪人というのはいずれ裁かれるものです。法で裁けないあなたを裁くために天が僕に力をくれたのかもしれませんね」

吉良「カルフォルニア・コネクション。空間をジグザグに曲げる能力」

右京「近距離型のあなたには不利な能力だと思いますよ」

攻撃を仕掛ける吉良。しかし、直後後ろに吹っ飛ぶ吉良。

早人「すごい!吉良が吹っ飛んだ」

吉良「速い」

右京「いつ戦いになってもいいように、スタンドの練習をしていましたからね。
   さあ、亀山君。君は早人君を連れてここを離れてください。隙は作ります」

亀山「はい。承太郎さん達にに連絡ですね」

吉良「そうはいかない!シアハートアタック!」

シアハ「コッチヲ見ロ」

右京「シアハートアタック。熱を感知して爆破する自動追尾爆弾でしたね。絶対に破壊できないとか」

吉良「そうだ。殴ったものを元に戻せる仗助のクレイジーダイヤモンド以外には無敵だ」

右京「シアハートアタックと本体。これでは亀山君を逃がすのは厳しいですね。まずはシアハートアタックから封じます」

宙に浮くシアハートアタック

吉良「杉下右京!お前のC・コネクションで掴めるものは一つ。つまり、お前自身は無防備だ!」

右京に触れようとするキラークイーン。それをかわした右京。さらに

右京「オヤァ!」

バグオ

吉良「うぐ」

右京「僕のスタンドは承太郎さんほどではありませんが、かなり素早い方です。普通に戦っても僕のほうが上の様ですね」

吉良(まさか、これほどとは。)

亀山「さあ、ここは右京さんに任せて行くぞ!早人君」

吉良「させるか!」

キラークイーンの腹の中に何かがいた。スタンド見えない亀山には

亀山「何かが浮いてるぞ。あれは植物か?」

早人「あれは!危ない!おじさん達よけて!」

早人の言葉でキラークイーンの直線上からよける二人。

ドグオァ

直線上にあった壁が爆発する

亀山「え?今、何もなかったのに」

右京「まるで空気が爆発さしたようです」

早人「あの宙に浮いてる植物のようなもの、あれが空気弾を発射したんです」

亀山「空気弾!じゃあ、あの野郎はそれを爆弾に変えたのか!」

右京「ちなみに宙に浮いてるように見えますが、キラークイーンの腹部に入っているようです」

早人「このためだったのか。あんな生物を飼っていたのは」

右京「空気と爆発。相性は最高」

亀山「しかも、近距離型という弱点もカバーか」

右京「それだけではありません。見えないという最大の特徴があります」

亀山「これじゃあ、助けを呼びにいけませんよ」

右京「とりあえず、すぐそこの民家に逃げましょう。僕に捕まってください」

亀山「はい」

吉良「させるか!キラークイーン」

右京「遅い!空間よ。ジグザグになりなさい」

空気弾が右京達に着弾する前に右京は空間を曲げ、近くの民家の玄関まで移動する

右京「今は非常事態です。このまま、こじ開けて非難します。オヤオヤオヤオヤ!」

扉に穴を開け進入する右京

亀山「どうやら、留守みたいですね」

右京「好都合ですね」

早人「でも、あの空気弾をどうやって切り抜けるんですか?」

右京「どこかの部屋に隠れましょう。彼は助けを呼ばれるのは困るはずです。必ず追ってくる。そこを不意打ちで狙います」

――外――

吉良(杉下右京。奴は恐らく携帯電話で承太郎に連絡を取ろうとするだろう。
   そして、それを阻止するために進入してくる私を不意打ちするつもりだな)

吉良(接近戦では奴が有利だからな)

――部屋の中――

右京「彼がこの家に侵入するには窓を割るか、玄関から入るかのどちらかです。窓なら音で判別可能。さらにこの部屋からは玄関が見える」

右京「これで侵入にいつでも気づけます」

早人「窓にさえ気をつければ奴からは見えないし。完璧な場所ですね」

亀山「とりあえず、承太郎さん達にここのことを知らせましょう」

携帯電話に手をかける亀山

グウオオオオオオン

早人「な!やばい!今、空気弾が僕の横を通った!」

亀山「なんだって!」

右京「吉良吉影にここは見えないはずですが。亀山君!そこにある灰皿の灰をばら撒いてください!」

灰皿をばら撒く亀山。すると空気弾が浮かびあがった。空気弾は亀山に向かっていた

右京「見えれば対処可能です。とりあえずつかんでおきましょう」

空気弾をつかみ三人から遠ざける右京。すると、空気弾が爆発した

右京「やはり、どこからか見ているようですね」

玄関の外がのぞける位置に移動する右京

右京「玄関の前で待ち構え当てますね。やはりここは見えないはず。
   なんとなく予想をつけてるとしても。あんな正確な攻撃ができるとは思いません」

亀山「吉良は何をしていたんですか?」

右京「誰かに電話していたようです。電話・・・?は!」

亀山「何かわかったんですか?」

右京は灰皿の近くにあったライターを早人に近づける。すると!

???「ぎゃあああああああああ」

亀山「しゃべる写真!まさか、てめぇは!」

右京「吉良吉影がこんな時に電話するのは一人。吉良吉影の父。吉良吉廣さん。ちゃんと携帯電話も持っていますね」

早人「こいつが吉良に僕らの居場所を」

右京「亀山くん!写真の処理はまかせます。僕は決着をつけに!」

亀山「わかりました!オラ!」

逃げようとする写真をつかむ亀山

吉廣「くそお。吉影」

――玄関先――

吉良「馬鹿な!親父がバレただと!?」

???「これで終わりですよ」

吉良に近づく人影

吉良「杉下右京!(ち、親父に気を取られすぎて接近に気づかなかったか)」

右京「C・コネクション!」

吉良を吹き飛ばす右京。

吉良「うぐあ!」

ドッパーン

遠くに吹っ飛ぶ吉良

右京「ついでにこの植物は回収しておきましたよ」

吉良「私にとどめを刺さなかったことを・・後悔させてやる」

――外の道――

吉良「こんな・・・こと・・・が」

吉良(だが、まだ動ける。なんとか、このまま、ここを)

???「てめえ、こんな所で何やってんだ?」

吉良「な!仗助!?」

仗助「亀山さんからの連絡通りだな。てめぇが吉良吉影だったのか」

吉良があたりを見回すと、仗助、億泰、康一、露伴、そして承太郎に囲まれていた

吉良「杉下右京!とどめをささずに吹っ飛ばしたのはこのためか」

右京(彼はまた僕の想像を超える方法で逃げ出すかもしれませんからね)

承太郎「これでてめぇに逃げ道はねえ」

吉良(冷静になれ。ピンチのときこそ私には幸運が訪れる。今までもそうだった)

仗助「さて。てめえが何かする前にとどめは刺させてもらうぜ」

仗助が吉良を殴ろうとしたその瞬間。地面にあった石を爆発させる吉良

吉良「この爆発の勢いで・・・ここから・・・脱出する!」

皆から少し離れたところに飛んだ吉良。そこに駆け寄る人影。

???「医者です。大丈夫ですか?」

吉良「ニィ」

早人「大変だ!あの女の人が爆弾に!」

右京のいる玄関まで駆け下りてきた早人と亀山

仗助「爆弾に変えて人質だと?やってみやがれ!俺のクレイジーDならその人が爆発した瞬間に元に戻せるぜ」

早人「違うんだ!人質なんてなまっちょろいもんじゃない。僕は知ってる。あいつには隠された能力。時を吹っ飛ばす爆弾があるんだ!」

早人「追いつめられたときに発動して、時を一時間ほど戻すことができるんだ」

吉良「あなたの「手」とても滑らかな関節と皮膚をしていますね。白くてカワイイ指だ。
   「ほおずり」してもいいですか?「ほおずり」するととても落ち着くんです」

吉良「フゥゥゥゥゥゥ。私は子供の頃レオナルド・ダヴィンチの「モナリザ」ってありますよね。」

吉良「あの絵を画集で見たときですね。あの「モナリザ」がヒザの所で組んでいる「手」。
   あれを初めて見た時、なんていうかその下品なんですが・・フフ・・」

吉良「勃起しちゃいましてね」

吉良「手のところだけくりぬいて、しばらく部屋に飾っていました。あなたのも切り抜きたい」

ペロペロレロレロ

医者「何をするんですか!?」

吉良「私の名は「吉良吉影」。今まで48人の手の綺麗な女性を殺しました。あなただけだ。私の正体を知るのはあなただけになる!」

右京「皆さん!彼を止めてください」

吉良に駆け寄る仗助達

承太郎(まずい!今、時を止めても間に合わない)

吉良「終わりだ!バイツァ・ダ」

ズン!

地面に腕を叩きつけられる吉良

康一「エコーズ!3 FREEZE!」

吉良「な!(康一のスタンドで腕が重い)」

さらに吉良の元から瞬間移動し離れる女性

億泰「ザ・ハンド!」

亀山「上手い!億泰君のスタンドは空間を削りとる。これで女性は助かった」

仗助「終わりだぜ。吉良吉影。てめーには物に変えるなんて真似はしねえ。平穏な生活を与えるつもりはねえからな!この変態野郎!」

仗助「クレイジーダイヤモンド!ドラララララララララララララ」

ズドドドドドドドドドドドド!!

吉良「うわああああああああ」

吉良(全身の骨がバラバラに)

吉良は三度吹っ飛んだ。

そして、そこには落下した先には

後ろにさがっている救急車が

救急隊員A「おい!人がいるぞ!」

ドグウン

救急隊員B「大変だ。男が救急車の下敷きに」

救急隊員A「だめだ。死亡してます。即死です」

救急隊員B「顔の皮が剥がれて誰だかわからないぞ」

医者「吉良吉影。そう名乗っていました」

――吉良吉影 スタンド名キラークイーン 死亡――

康一「事故死。奴の死因は事故死」

露伴「奴は法律では決して裁くことができない。これで良かったんだ」

右京「杜王町で生まれた怪物が杜王町によって倒される。ある意味因果応報といえるのかもしれませんが・・・・」

亀山「警察官としては納得しがたい結末ですね・・・・」

――後日、駅――

特命係を見送る仗助、康一、億泰、承太郎。そして、仗助の父であるジョセフ・ジョースター

仗助「そうっすか。もう帰るんすか」

康一「さびしくなりますね」

億泰「また、いつでも遊びにきてくれよな」

ジョセフ「あんた達のような人がいれば日本の警察は安泰じゃな」

亀山「まあ、特命係は窓側部署ですけどね」

右京「皆さんと過ごした日々は大変でしたが、とても有意義なものでした。何かあったらいつでも呼んでください。すぐに駆けつけます」

亀山「じゃあ、また会いましょう」

電車にのる右京達

亀山「しかし、これでよかったんですかね?」

右京「まだ、行方不明者の原因が完全に特定できたわけではないですからね」

亀山「そうですよ。吉良吉影以上のスタンド使いがまだいるかもしれないのに」

右京「以前、ジョースターさんが話していましたね。この町の若者には「黄金の精神」があると」

亀山「正義の輝きの中にあるという「黄金の精神」でしたっけ?」

右京「そうです。それがあれば例え新たな悪のスタンド使いが現れても大丈夫です。

そもそも、吉良吉影も僕らなんかがいなくてもきっと対処できていたと思います」

亀山「黄金の精神か・・・・。右京さんはすでに持ってそうですね」

右京「僕だけではありません。黄金の精神は全ての人間の心の中にあるのだと思っています」

亀山「そうですね。というかそうあるべきですね」

その後、吉良吉廣はスピードワゴン財団に引き取られ、実験材料しての日々を送る

亀山薫は警察官を辞め、子供達に本当の正義を教えるために腐敗した国サルウィンに旅立つ


そして、杉下右京はその後も特命係に残り、新たな相棒達とともに様々な難事件を解決。
その後、日本ではスタンド使いに出会うことはなかったとか

ttp://www.youtube.com/watch?v=mBcqMYRQgSw

亀山「ところで右京さん。刑事部長たちにはなんて言いましょうか?スタンドなんて信じるわけないし」

右京「あ!僕としたことが迂闊でした。何も考えてません」

亀山「えぇ!?」


杉下右京「杜王町?」  完

今までこのSSを見ていただいてありがとうございます。これで終了です。ジョジョと相棒のクロスがなかったので自分で書いてしまおう。それがこのSSを書くきっかけでした。僕自身は書ききって満足しています。今後もジョジョSSを色々書いていこうと思っているのでそのときはまた見てください。html化は少ししてから依頼しようと思っているので感想などを頂けるとうれしいです。

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