日菜子「暇ですか」 (32)

短いです

日菜子「そうですか」

P「とりあえずファンの認知はそれなりにあるしさぁ、正式じゃないからこれといった大きいこともできないんだよなぁ」

美穂「ミーティングの予定って聞いてましたけど」

P「お前ら優秀だからこれといってこのままでも上手く行きそうなんだよ、俺としては腕がならないというか」

日菜子「じゃあPさんはお役御免ということでお菓子買ってきてください♪」

P「さっそくパシリかよ」

肇「でもPさんのおかげでこのユニット組めましたから……あ、私はおせんべいでいいです」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397729675

美穂「わたしはなんでもいいです」

P「ほいじゃ行ってくるわー、少しの間留守番よろしくな……もしお客さんが来ても失礼のないようにな」

日菜子「はぁい♪」

ガチャ

美穂「お客さん……?」

肇「今日なにか事務所でありましたっけ?」

日菜子「Pさんは変に勘のいいところありますからねぇ」

肇「裕子ちゃんがサイキックの素質があるかもってこの前言ってましたし」

美穂「荒木さんもニュータイプの素質があるって呟いてました……」

日菜子「ニュータイプってなんなんですかぁ?」

美穂「ガンダムってのに関係あるらしいけど」

肇「そういえば楓さんがガンダムに声優で出たって聞きました、私はアニメとかあまり見ないんですけど……」

日菜子「日菜子もですねぇ、しかし勘の良さが日菜子たちを巡り合わせてくれましたから」

美穂「悪いことでもなさそうですね♪」

肇「でもティンと来たって言って道端で強引に女の子をスカウトするのは少し怖いというか……」

日菜子「それで警察の人もスカウトしちゃいましたからねぇ」

肇「怖いもの知らずというか怖いものなしというか……」

日菜子「その才能を間違ってないと思いたいですねぇ」

美穂「また厄介事にならないといいけど……」

ガチャ

まゆ「ただいまかえりましたぁ」

日菜子「どうやらお客さんではなかったようですねぇ」

まゆ「お客さん……?誰か来るんですかぁ?」

肇「いえいえ、こちらの話です……Pさんは誰のことを言ってたのかな?」

まゆ「もしかしてまたPさんのあてずっぽうですかぁ?」

美穂「意外とそれが馬鹿にならないんですよね」

日菜子「もしかして新しいアイドル希望の子が来たり……」

まゆ「たしかにPさんって勘がいいと言うか第六感があるというか」

肇「Pさんにとってプロデューサーは天職かもしれませんね」


まゆ「きっとそれのおかげではまゆはPさんと運命に導かれて出会いそして熱烈にかつ強引にスカウトされ……うふ」

美穂「どこまで本当なんでしょう……」

肇「Pさんにってとこからですかね?」

日菜子「まゆさんなら多分一目惚れからPさんのために移籍ですしね」

まゆ「で、でも運命的な出会いというのは間違いでは……」

肇「なら事務所にいる全員がそうですよね」

日菜子「もうPさんの女性の好みって謎ですねぇ」

まゆ「それはまゆも思いましたけど考えるだけ無駄でした……」

肇「その人の魅力だけを見つけるのが天才と言っても過言ではないですね」

美穂「そういえばまゆちゃんは事務所になにか用があったんですか?」

日菜子「ご飯にしてもこの時間ならお昼も食べてますし……」

まゆ「実はぁ……Pさんのためにお菓子を作ってきたんですよぉ♪ それでちょうどおやつどきに手渡ししようと思ったのに……」

肇「もしかしておせんべいですか?」

まゆ「違いますよ、っていうかなんでそんな渋いチョイスなんですか、普通にクッキーですよぉ」

美穂「Pさんはちょうどお菓子を買いに行ってるので……もう少し待つかな?」

日菜子「ほとんど入れ違いですねぇ……というわけでクッキーだけ置いていってくださいねぇ、お疲れ様ですぅ♪」

まゆ「な、なんでまゆだけそんな邪険に扱われないといけないんですかぁ?」

肇「だって私達犬ですし」

美穂「ご主人以外は認めないんですよ」

日菜子「日菜子はただ早く食べたいだけですねぇ」

まゆ「別にまゆはご主人じゃなくて皆のお友達のつもりですよぉ……」

肇「ならまゆちゃんもこれをつけましょう……」

まゆ「犬耳……ですかぁ? そういえば三人でユニット組んでましたねぇ」

日菜子「まぁ即興の寄せ集めですけど楽しいですよぉ♪」

まゆ「とりあえずつけますよぅ……なんか皆がいつもつけてるのより、心なしか思いような……」

日菜子「Pさんが晶葉ちゃんに頼んで作ってもらったやつですねぇ」

まゆ「な、なにか嫌な予感が……しますよぅ」

美穂「新素材としてなんでしたっけ……サイコフレーム搭載、でしたっけ?」

肇「難しそうな話をしていましたから、理化学とか私はさっぱりです……」

まゆ「でもつけてみると意外と重みもきになりませんねぇ」

日菜子「とっても似合ってますよぉ♪」

美穂「まゆちゃんもこれで仲間入りですね♪」

まゆ「うふふ……まゆわんこだわん♪ なんてどうですかぁ?」

肇「晶葉ちゃんもいいものを作ってくれましたね」

まゆ「たしかに犬耳も可愛いですねぇ」

日菜子「これでまたメンバーも増えましたねぇ」

まゆ「いえいえ、まゆは非正規雇用でいいですよぉ♪やっぱりこのユニットは3人の方がしっくりきますし、でも困った時には呼んでくださいねぇ♪」

肇「まゆちゃんならいつでも歓迎しますから」

まゆ「ありがとうございますぅ♪ でも今からレッスンがあるから……まだお喋りしたかったのに……」

美穂「わたし達仕事以外ではほとんど事務所にいるから大丈夫だよ♪」

日菜子「まゆわんことはまだまだ仲良くなれそうです……むふ」

まゆ「まゆもとっても楽しかったですよぉ♪」

日菜子「このあとのレッスンがんばってくださいねぇ」

まゆ「あ、あと肇ちゃん……」

肇「?……なんですか?」

まゆ「…………」

肇「あぁ……最初はなんでもいいですよ♪」

まゆ「楽しみにしといてくださいねぇ♪ それでは、行ってきますぅ」

ガチャ

肇「楽しみですね」

美穂「もしかして……おせんべいですか?」

肇「はい♪」

日菜子「あの短時間でこうも意思疎通ができるってすごいですねぇ」

肇「まゆちゃんがあの犬耳をつけてくれたからですね、凄く親近感がわきました♪」

日菜子「やっぱり犬耳って良いですねぇ」

肇「でもまゆちゃん……犬耳つけたままいっちゃいましたね」

美穂「確実に目立っちゃうよね……でもまゆちゃんのカリスマならなんとかなるかも?」

日菜子「これに乗じて日菜子たちの知名度アップも期待ですねぇ」

美穂「でもそんなに上手くいくかなぁ?」

日菜子「妄想するならタダですよ……むふふ」

美穂「Pさんもまゆちゃんのこと喜んでくれるかなぁ」

日菜子「実際この事務所にいるほとんどはメンバーですけどねぇ」

ガチャ

P「ただいまー」

肇「ご苦労さまです」

美穂「まゆちゃんがついさっきまでいたんですけど」

P「そうなのか……ん、晶葉の作ったやつがないな、まゆか?」

日菜子「まゆちゃんにあげましたけど……もしかして大事なやつだったんですかぁ?」

P「いや、そうでもないさ……晶葉も簡単に作れるって言ってたし」

肇「そういえばお客さんって誰だったんですか?まゆちゃんのことだったんですか? 」

P「このユニットにとってはお客様だな、まぁ半ばあてずっぽうだけどな」

日菜子「強引というかなんというか」

美穂「納得できるような……できないような」

P「まぁいいさ、それよりお菓子食おうぜ新商品いっぱいあるからさ」

日菜子「あ、そういえばまゆちゃんがPさんにこれを……」

P「クッキーか?なら皆で分けるか」

肇「1枚もらいます……美味しいですねこれ」

美穂「わたしも今度何か作ってこようかな……」


日菜子「日菜子も練習したいですねぇ」

P「三人で料理番組でも出るか?なかなか面白そうだけどな」

肇「なら葵ちゃんに和食とか教えてもらおうかな……」

美穂「あれ?おせんべいじゃなくていいんですか?」

P「料理番組でせんべいって……まぁお前らのやりやすい仕事持ってくるよ」

日菜子「なら今度皆で練習しませんかぁ?」

肇「そうですね、皆でやった方が楽しそうですし」

P「すっかり仲良くなって俺としては嬉しい限りだよ、本格的にお役御免かもな」

日菜子「Pさんは日菜子たちの散歩係なんで辞めさせるわけにはいけませんけどねぇ」

美穂「もちろんお仕事もがんばってくださいね♪」

P「任せとけ、こう見えても仕事には定評があるからな!時間あるし散歩しながら考えてくるかな」

日菜子「日菜子たちも行きましょうかねぇ」

美穂「外はいい天気ですからね、きっとおさんぽびよりですよ」

肇「犬耳もつけていきますか?」

P「ははっ、このメンバーならそれもいいな」


一方

まゆ「はぁっ……はぁっ……あ、ありがとうございましたぁ……」

ベテトレ「今日もよく頑張ったな!ストレッチはしっかりするようにな!」

まゆ「は、はい……」

ベテトレ(こころなしかドリンクを飲む姿に犬の尻尾が見える……)

ベテトレ「さ、佐久間?」

まゆ「?……はい?」

ベテトレ「お、お手」

まゆ「!?」

今日の分は終わりです
日菜子たちはとても可愛いです

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom