真「流派東方不敗?」 (55)

真「いきなりどうしたの小鳥」

小鳥「うーん...あのね?プロデューサーが一年間ハリウッドに行ってるでしょ?」

真「そうだけど...それとその拳法みたいなのがどう関係するの?」

小鳥「その間この765プロダクションに新しいプロデューサーが来ることになったのよ」

真「え!?本当!?・・・で、その新しいプロデューサーはどんな人なの?」

小鳥「え、ええとね...と、東方不敗、マスターアジアさんだって」

真「は?」

真「え、ちょっと待ってそれ本名なの?」

小鳥「だってそう書いてあるんだもの...年齢は49歳で、趣味は俳句。あと心身を鍛えることだって」

真「49歳って、結構歳いってるね...何かヤバい人なんじゃないの?」

小鳥「社長が言うには『ティン!と来た』らしいんだけど...」

真「ふーん...ま、まぁいいや。いつ来るの?その人は」

小鳥「そうねぇ...明日、みんなが集まる日の、お昼とは聞いているわ」

真「明日とはまた急だなぁ...色々準備だってあるでしょ?近いところに住んでるならまだしも」

小鳥「香港に住んでるらしいわよ?」

真「はぁ!?日本人じゃないの!?」

小鳥「らしいんだけど、詳しいことは分からないのよ。日本語はできるらしいんだけど」

真「だって住むところとか色々問題あるでしょ?どうするのさ」

小鳥「わ、私に言われても困るわよ~!」

真「まぁ社長が何とかしてくれてるとは思うけど、じゃあもう少ししたら飛行機に乗るくらいかな?」

小鳥「それなんだけどね、飛行機代以外はいらないって言ってるのよ」

真「ええ?どういうこと?」

小鳥「さぁ...」

春香「ただいま帰りましたー!」

小鳥「おかえりなさい春香ちゃん」

真「おかえり春香、ちょっとこれ見てよ」

春香「?わぁ凄い厳格そうなお爺さんだねぇ...名前も変わってるなぁ」

真「その人、これから一年間ここのプロデューサーだって」

春香「えええええ!?このお、お爺さんが!?そ、それにこの人アイドルとか分かるの!?」

小鳥「春香ちゃん、この人まだお爺さんって年齢じゃないわよ」

春香「あっ...49歳ですかってそれギリギリアウトじゃ...」

真「まぁ何にせよ明日になれば分かるよ。...何だか心配だけど」

翌日 AM11:30

亜美「わっ!ロン毛のじ→ちゃんだ→!」

真美「ね→ね→ピヨちゃん。ほんとにこんなおじちゃんでだいじょぶなの?」

小鳥「うーん、社長のカンはあれでもアテになるからねぇ。大丈夫よ!きっと!」

伊織「アンタそれ自分に言い聞かせてるでしょ。まぁあのバカプロデューサーでも結構使えたんだし?何とかなるんじゃないの?」

美希「でこちゃんまたハニーのことバカって言ったの!許さないの!」

伊織「ああもううるさいわね!悪かったわよ!別に、ほ、ほんとにバカだなんて思ってないから..」

亜美「おっ!?早速いおりんがデレましたなぁ?」

真美「んっふっふ~♪いおりんさすがのツンデレ要員ですなぁ?」

伊織「やかましいわよもう!!今から新しいプロデューサーが来るんだからシャキッとしなさいよ!」

律子「そうよ二人とも。でも伊織、今回はかなり年上なんだから、アンタも失礼の無いように!」

伊織「分かってるわよそれぐらい。この清楚で可憐なスーパーアイドル伊織ちゃんには愚問よ!」

貴音「そういえばもうすぐ12時となりますね」

小鳥「そうねぇ...ちゃんと間に合うかしら...」
パカラッパカラッ
ヒヒーン!!

真「!!..う、.馬ァ!?」

春香「あ、あの人だよね?今あの大きい馬から降りて来た人だよね?」

小鳥「え、ええそうみたいね(駐車場に馬入れないでほしいんだけど)」







コンコン
ガチャ
ヌッ

東方不敗「失礼、765プロダクションとやらはこちらでよろしいのかな?」

律子「え!?え、ええははい!!765プロダクションで間違いありません!!(でかぁッ!!)」

小鳥「あ、ああどどどうも私こちらの事務員をしております小鳥と申しますぅぅぅ!!」

千早「(よく見たら後ろに社長がいるわね)」

社長「ウォッホン!えー今日からこちらで、一年間!君達のプロデュースをしてくれる、東方不敗君だ!皆、頼むよ!」

東方不敗「とは言え、足を踏み入れたことのない世界。この世界では君達の方がワシよりもはるかに先輩と言えよう。至らぬことが多々あるやるかもしれんが、どうかよろしくお願い致します」

伊織「(大男が深々と頭下げる光景ってなんかシュールね...)」

雪歩「お、大きな男の人ぉ...」

社長「あ、あー...そうだねぇ。東方不敗君、いきなり全員は大変だと思うから、どうだね?一人二人選んではみんかね?」

一同「ビクッ」

東方不敗「高木殿、お心遣い誠に有難いのですが、ワシとてまだまだ現役。体力ならばそんじょそこらの若者よりありますぞ?」

社長「おお!それは頼もしいねぇ!ならば、彼女達を宜しく頼むよ!」

東方不敗「お任せ下さい。ハリウッドに行っておるプロデューサーとやらに恥をかかさぬよう、全身全霊で取り組ませて頂きます」

一同「ビクッ」


それから、東方不敗マスターアジアさんによるプロデュースが始まった・・・

律子「しかし、3日もすれば慣れるものですねぇ」

東方不敗「おや、何がかな?」

律子「いえ、失礼かもしれませんが、デスクワークというものが何だか似合わない印象だったもので...」

東方不敗「ウワッハッハッハ!確かにそうだな!ワシ自身もそう思うものよ!」

小鳥「しかし達筆ですねぇ。字の書き方とか教えてほしいくらいです」

東方不敗「何を言う。お主も相当綺麗な文字を書くではないか。文字には性格が表れるものよ。お主はきっと美しい心の持ち主なのだろうな」

小鳥「ピヨッ!?ああありがとうごごございますぅ!!///」

律子「(無意識にフラグ建ててるわねぇ)」

亜美真美「ね→ね→マスター!あそぼあそぼー!!」

東方不敗「む?これこれ、後にせんか。お前達も学校の宿題があるのだろう?」

亜美真美「え→!?やだやだめんどいもーん!」

東方不敗「駄目だ。終わらせたら幾らでも遊んでやるぞ?ほれほれ」

亜美真美「ブーブー!約束だよー!」

律子「(子供達もすっかり馴染んだみたいね...)」

やよい「マスター!おっはようございまーす!」

東方不敗「おおやよいか。朝から元気だのう。良い子だ!」

やよい「うっうー!褒められましたー!じゃあいきますよー?ハイ!」

東方不敗「ほれ、タッチだ」

やよい「イェイ!」

律子「(やよいも慣れたみたいね...あと気掛かりなのが...)」

雪歩「う、うぅ...」

真「ほら雪歩。ちゃんと挨拶しないと駄目だろ?」

貴音「そうですよ雪歩。東方不敗殿は確かに少々大きいですが、とても優しい方です。あなたの思うような方ではありませんよ?」

雪歩「で、でもぉ...」

東方不敗「...」

雪歩「や、やっぱりこわいですぅぅぅぅぅ!!」

真「あ、ちょっと雪歩!!」

東方不敗「」

貴音「...申し訳ありません東方不敗殿。雪歩はとても繊細な
心の持ち主。悪気があるわけではないのです」

東方不敗「あ、ああ大丈夫だ。気にしてはおらん」

律子「(心配なのは雪歩ね...プロデューサーと関わって多少は男性恐怖症は治ったけど、それでも東方不敗さんは少しキビシイかしら?)」

小鳥「あ、そろそろ美希ちゃんを迎えに行く時間ですね。東方不敗さん...お願い出来ますか?」

東方不敗「了解した。すぐに出よう」

律子「あの、車は...」

東方不敗「む?それがだな、風雲再起が走りたくて仕方ないようなのだ。それにワシは免許を持っておらん」

律子「」

響「おー風雲再起ー今日も元気だなー!」

東方不敗「おお響か。風雲再起は今何と言っておるのだ?」

響「ん?早く可愛い女の子を乗っけたいっていってるぞ!」

東方不敗「」


美希「あふぅ...ラジオの収録って顔が出ないから眠くても何とかやっていけるの」

パカラッパカラッ
ヒヒヒーン!!!

美希「なのっ!?」

東方不敗「待たせたな美希。さあ乗るが良い!」

美希「...眠気が一気に吹っ飛んだの。凄いの」

パカラッパカラッ

東方不敗「しかし響は素晴らしい能力を持っているのう。ワシも風雲再起とは長い付き合いだが、そのワシですら分からんことを奴は答えてみせた」

東方不敗「ワシも聞いてみたいものよ、動物達の声を...さすれば、この地球にも何か役立てる術を見つけられるやもしれぬ」

東方不敗「お前もそう思わんか、美希」








美希「なぁあぁあぁのぉおぉおぉお死んじゃうのぉおぉおぉお」

春香「あ、東方不敗さん、美希、おかえりなさい!」

東方不敗「うむ、ただいま」
美希「うぇぇ死ぬかと思ったの...」

東方不敗「何を言うか、キチンと捕まれとあれ程いったではないか」

美希「嫌なの!美希が捕まるのはハニーだけって決めてるの!」

東方不敗「ほう!一人の男をここまで一途に思いやるか!その心意気や良し!」

律子「あ、はいわかりました。でしたら今すぐ迎えにいきますから!そこで待ってて下さいね!」

東方不敗「む?どうしたのだ律子よ」

律子「それが、あずささんが道に迷ってしまったようで...」

東方不敗「はて?仕事場はそこまで遠い場所だったかな?」

響「へへー。あずさだったら珍しくないぞ!ちょっと目を離したらいつも道に迷うんだ!」

東方不敗「そうか...幼子なら分かるが、もう二十歳を過ぎているのだろう?いくらなんでも危ないのではないか?」

春香「あはは...いつもはプロデューサーや律子さんが迎えに行ってくれるんですよ。仕事の一環みたいなものです」

東方不敗「それはよくない。一度ワシが話をせねばならんな。どれ、ワシが迎えにいくとしよう」

律子「え」

あずさ「はぁ...また道に迷ってしまったわぁ...」

あずさ「これ以上みんなに迷惑をかけてはいけないというのに...」

あずさ「こんな調子じゃいつまでたっても運命の人なんて見つかるわけないわよね...」

パカラッパカラッ
ヒヒーン

あずさ「!?」

東方不敗「あずさよ!この程度の道で迷うとは!学習せんかこのうつけものがぁっ!!」

あずさ「あ...(白馬の、お、お、おじ...様?)」

東方不敗「お前はどうやら誰かがすぐに迎えに来てくれると思って甘えておるようだな。少しは自分で努力をせんか」

あずさ「自分で...努力を...」

あずさ「(そうよね。私ったらなんて馬鹿なことを...運命の
人だって同じじゃない!自分で探す努力もせずに、ひたすら待っているだけ!そんな調子じゃいつまでも現れるわけないわ!)」

東方不敗「と、説教はこれくらいにして、ほれ、さっさと乗らんか。風雲再起がお前を乗せたがっておるようだからな」

あずさ「は、はい!(でも、こんな風に怒鳴られたのは初めてかもしれないわね...何だか、新鮮だわ。何もかも)」

東方不敗「ああそれと、この風雲再起、少々荒い走り方をする。振り落とされぬようしっかり捕まっておれ」

あずさ「はい...///(年上の運命の人も、いいのかもしれないわね)」




東方不敗「(何も考えずに乗せてしまったが、これはちとまずいのう...)」

一週間後

東方不敗「レッスン?」

真「はい!ボクたちだって仕事仕事じゃなくてちゃんとレッスンだってしてるんですよ!良かったら見学していって下さい!」

東方不敗「ほほう。ならばお前達の修行の成果、見せてもらうとしようか!!」

真「いやあの、レッスンですよ?」





雪歩「はうぅ...見にきちゃうんですかぁ...?」

トレーナー「ハイ!ワン!ツー!スリー!フォー!ワン!ツー!スリー!フォー!」

東方不敗「ふむ...」

トレーナー「(何だかやりづらい...)」

ワン!ツー!スリー!フォー!
ワン!ツー!スリー!フォー!


東方不敗「少しよろしいかな?」

トレーナー「ワン!ツー..うわわっ!!...は、はいなんでしょうか?」

東方不敗「動きは全員寸分の狂いもなく一致しておる。確かに実力はあるようだ」

響「へへーん!そりゃ自分達はトップアイドルだからな!」

千早「ええ。日々の訓練の賜物です」

東方不敗「しかし、それでもこの東方不敗マスターアジアの眼は誤魔化せんぞ?雪歩」

雪歩「!?」ビクッ

貴音「?...何がおかしかったのでしょうか?」

東方不敗「雪歩よ。お前がワシを怖がっておるのは分かっておる。だがしかしそのせいか『早く終わってくれ』と言わんばかりの顔つきをしておる」

雪歩「・・・!?」

東方不敗「まだまだワシもプロデューサーとしては未熟者よ。だがこうして任されたからには、少々口も挟むことがある」

真「あ、あの東方不敗さん。雪歩も頑張って慣れようとしてるんですよ?」

春香「そうですよ!だから、その、叱ったりするのは、駄目だと、思います...」

東方不敗「む?いやなに、叱る気など毛頭ありはせん。...だがな雪歩よ」

雪歩「は、はいぃ?」

東方不敗「プロデューサーになったからには、ワシはお前の『ファン』も同然なのだ

雪歩「...?」

東方不敗「お前達のプロデューサーであるワシが、まずはじめにしなければならんこと。それはお前達の『ファン』になることなのだ」

東方不敗「そうすることで、気持ち良くお前達の応援も出来、背中を押す事もできる」

東方不敗「だから、『ファン』であるワシに、お前の本当のダンスを見せてはくれんか?」

雪歩「...東方不敗、さん」

真「...うん!そうだね!東方不敗さんの言う通りだよ雪歩!」

春香「あれ?雪歩、東方不敗さんと触れ合ってるじゃない!」

雪歩「え...あ...」

東方不敗「ふむ。どうやら少しは心を開いてくれたようだな」

トレーナー「...ハイ!じゃあレッスン再開しますよ!さ、雪歩ちゃんも♪」

雪歩「は、ハイ!...あ、あの東方不敗さん!」

東方不敗「ぬ?」

雪歩「あ、ありがとうございました!」



東方不敗「(やはり、思ったとおり、とても素直で良い子だのう。



あのバカ弟子に爪の垢を煎じて飲ませてやりたいものよ)」



??「へっくし!...なんだ?」

一ヶ月後

千早「~♪~♪」

東方不敗「(...いつ聴いても心地良い歌声よ)」



千早「どうでしたか?東方不敗さん」

東方不敗「ああ。まるで子守唄のように心地良いわ!風雲再起にもきかせてやりたいものよのう!」

千早「ありがとうございます。でも、何か足りないものはありませんでしたか?」

東方不敗「む?...ワシはそういったアドバイスは出来んのだが...それだけのレベルならば十分トップになれるだろうに」

千早「いいえ。それでは駄目なんです。周りに合わせるのではなく、私自身が何処まで行けるか、試したいんです。
だから、もっと自分を高めたいんです」

東方不敗「ほう...まるで、若い頃のワシのようだ。純粋に強さを求めたあの頃のように、お前もまた、純粋に高みを目指すのだな」

千早「はい!そのためならば、どんな努力も惜しみません!」


東方不敗「ふむ...いやしかし、ワシはあくまで武術家。たいした助言は出来ん。期待に添えなくてすまんのう」

千早「い、いえその、大丈夫ですから。そんなに気を落とさないで」

雪歩「~♪」

雪歩「(ファンである、ワシに、かぁ。
東方不敗さん、とっても優しい人なんだなぁ)」




グルルルルル・・・

千早「東方不敗さんは、演歌がお上手なんですね」

東方不敗「ふふふ、そうか?年甲斐にもなく照れるのう」

千早「いつか一緒に、歌ってみたいものですね」

東方不敗「ほう!それは光栄だのう!ウワッハッハッハッハ!」



春香「東方不敗さん!!」

東方不敗「む?どうした春香。そんなに息をきらして」

春香「...ッ...ゆ、雪歩が野犬に襲われてるって!!」

東方不敗「!!!?」

雪歩「ひぃぃぃぃぃ野犬怖いですぅぅぅぅぅぅ!!!!」

グルルルルル グルルルルル
ワンッ! ワンッ!
ワンッ!
ワンッ!


雪歩「ひ、ひぃぃ...こっち来ないでぇぇ...」








真「雪歩!!」

雪歩「ま、真ちゃぁぁぁんたすけてぇぇぇぇぇぇ!!」

東方不敗「確か雪歩は、犬も苦手と言っておったな...」

春香「ついさっき雪歩から、電話がかかってきて、すぐに切れちゃったからもう心配で心配で...」

東方不敗「あぁ泣くでない泣くでない。ワシが助けに行ってやる」

千早「真は?真のことだから、いの一番にすっ飛んでったんでしょう?」

春香「う、うん!だけど、真ちゃんだけだと心配だったから...」

千早「そう。分かったわ。...東方不敗さん。雪歩と真をどうかよろしくお願いします」

東方不敗「うむ」

グルルルルル
ワンッ!ワンッ!ワンッ!ワンッ!
ワンッ!ワンッ!ワンッ!ワンッ!


真「おかしいだろ!?なんでこんな沸いて出て来るんだよぉぉぉ!!」

雪歩「ひぃぃぃぃぃぃぃん!!!」

真「ま、マズイ!

行きどまりだぁぁぁ!!」

雪歩「ば、万事休すですぅぅ...」



真「(ボクだけなら何とか逃げられるかもしれない


...だけど、そんなことできるわけない!!)」

真「雪歩!ボクが犬を引きつけるから雪歩だけでも逃げて!!」

雪歩「え...で、出来ないよそんなことぉ!!」

真「ボクなら大丈夫だから!あんな犬っころ100匹だろうが1000匹だろうがやっつけてやるさ!」

雪歩「ま、真ちゃあん...」

真「...ボクが雪歩に、嘘をついたことなんてないだろ?」

雪歩「...うん。分かった。すぐに警察呼んでくるからね!だから、ケガだけはしないでね!?」

真「分かってるって!



よっしゃあ!!犬達!こっちへおいでーだ!!」

グルルルルル
ワンッ!ワンッ!ワンッ!
ワンッ!ワンッ!ワンッ!


雪歩「こっちに向かってきてるですぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」


真「雪歩ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!?」

雪歩「びぇぇぇぇぇ!!!もうだめですぅぅぅぅぅぅ!!!」

真「雪歩ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!(ダメだッ・・・間に合わないッ・・・!!)」









東方不敗「流派東方不敗が最終奥義!!

石破!!天響けぇぇぇぇん!!」

キャインキャインキャイン・・・











東方不敗「ふん!手加減してやっただけ有難いと思わんか!」

真雪歩「東方不敗さん!!!」

雪歩「怖かったですぅぅぅ!!」

真「良かったぁ...雪歩が無事で

...東方不敗さん、本当にありがとうございました」

東方不敗「ウワッハッハッハッハ!礼なら春香に言うのだな!彼奴がワシに連絡しなければ、今頃お前たちは歯型塗れになっておったぞ!」

雪歩「こ、怖いこと言わないで下さいぃ」

真「...でも、何で雪歩だけ狙ってたんだ?あの犬達」

雪歩「え?ええっとお...多分、これですぅ」ガサガサ


真「・・・お肉?」

雪歩「は、はいぃ...今日はお家でバーベキューがあるので、足りないお肉を買っていたんですぅ」

真「も、もう雪歩はぁ...」












東方不敗「・・・」

その翌々日

東方不敗「む、むぅ...」

真「お願いします!!」

一同「・・・」




真「ボクを弟子にして下さい!!」

東方不敗「真よ。お前はアイドルで、学生だ。

...正直、ワシに武術の教えを乞うのはお門違いではないのか?」


真「い、いやあの違うんです!ボクが学びたいのは、あなたのその姿なんです!」

東方

東方不敗「わ、ワシの姿だと?」

真「はい!あの犬の集団にもたじろがず、追い払ってしまうその立ち振る舞い!それを伝授していただきたいんです!」

東方不敗「ほう..そうか。だが、この東方不敗マスターアジア。修行をつけるとなれば、並大抵の覚悟ではつとまらんぞ?それでもワシについてくるか?」

真「はい!」

一同「・・・」

東方不敗「そうか...分かった!!ならばこれからワシのことは師匠と呼べ!!分かったか真!!」

真「はい!!師匠!!!」












雪歩」


雪歩「あ、あの!」

東方不敗「む?どうした雪歩」

雪歩「し、師匠!わ、私もお願いしますぅぅ!!」


一同「・・・・!!?」

真「ゆ、雪歩!?」

雪歩「私はもう守られるだけの存在じゃいやなんですぅ!!」

雪歩「私も師匠のように強くなりたいんですぅ!!」

伊織「最早アイドル関係無いわよねそれ」

亜美「んっふっふ~♪何だかおもしろそ→じゃん!!」

真美「ねぇねぇ、みんなで修行つけてもらおうよ!!」

伊織「は、はぁ!?何言ってんのよ!あんたらみんな筋肉ダルマにでもなるつもりなの!?」

千早「...私、やるわ」

伊織「千早!?あんたまで!?」

千早「歌へのプラスにつながるかどうかは分からないけれど、やってみる価値はあるわ...師匠、これから師匠と呼ばせて下さい」

貴音「そうですね...それに動けば動いたほど、その後のらぁめんが美味しくなるというものです」

響「自分も教えてほしいぞ!」

やよい「え、えっとぉ、よくわかんないけど!よろしくお願いしまーっす!!」

伊織「あ、あずさ!あんたはさすがに、ね?」

あずさ「伊織ちゃん...私決めたの」

伊織「な、何を?」

あずさ「待っているだけでは駄目なの。だから私は努力することにしたわ!」

伊織「な、何なのよもう...は、春香!」

春香「ヴァイッ!?」

伊織「もうこの際あんたも来なさい!!」

春香「え、えええええ!!?」

そして、辛く長い修行の日々が始まった

山までのフルマラソン

その山での滝修行

山での野宿

それから事務所までフルマラソン

アイドル達の体力は限界を超えていたが、それでも皆一向に疲れることのない東方不敗マスターアジアを見て、歯を食い縛り立ち上がった。

BGM
男道/獣道 マスターアジアの恨み節

師匠「ほれほれどうした!?ワシの身体は一向に動かんぞ!」

一同「ふんぬぬぬぬぬぬうぬぬんうぬぬ・・・!!」

東方不敗「甘いわぁっ!!」





亜美「あー...亜美達なんでこんなことしてるんだっけ...」

伊織「言い出しっぺがいう言葉じゃないわよそれ...」

真美「10人相手にしてるってのに押し返すってどういうこと...?」

美希「美希は参加なんて言ってないの...筋肉ダルマなんてやなの...」

春香「旅は道ずれ世は何とかってやつだよ...」

貴音「らぁめん...」
響「貴音...」

あずさ「でも、あの二人だけは違うみたいね...」

真「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
雪歩「ふんにゅぅぅぅぅぅ!!」


東方不敗「甘い甘い甘ぁぁぁぁい!!」

真雪歩「うわぁぁぁぁぁぉさ

東方不敗「その程度で、このワシを倒すなど、無理の一言!!

だからお前達はアホなのだぁぁぁぁぁっっっ!!」



真「ど、どうしろって、言うんですか!」

東方不敗「所詮貴様らは一人ではワシには太刀打ちできんことなど百も承知よ。

だが、貴様らには最高の武器がある!」


真「最高の...武器?」

東方不敗「それは、団結力よ。

貴様らが一致団結すれば、きっと無敵となろう」

雪歩「で、でもさっき全員投げ飛ばされたじゃないですかぁ...」

東方不敗「それは貴様らがまだ、自分の力を見極めていない証拠よ。

自分一人でも何とか出来る。

貴様らは一人で様々な番組に出る事で、己の力を過信するようになったのではないか?」

真「・・・!」

師匠「今までにもあったはずだ。誰かの力を借りて、助け合って初めて成功した思い出が」


春香「あ...」

千早「そういえば...」


師匠「自分の弱さを認め、誰かの助けを借りるのも、貴様らの強さよ。
さぁ!いつまでも寝とらんで起き上がらんかぁぁぁぁ!!」

一同「うおおおおおおおおお!!!」

一同「師匠おおおおおお!!!」

師匠「感じるぞ!貴様らの団結!絆の力を!!」

春香「私たちは一人じゃ弱いかもしれません!」

千早「でもみんなで協力しあうことで!」

美希「許しあえることで!」

真「ボクらの力は、何倍にもなるんだぁぁぁぁぁぁ!!!!」









ピカアァッ...

BGM
~我が心明鏡止水
されどこの掌は烈火の如く~


東方不敗「な、なんと!!?」


一同「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

東方不敗「これは、間違いなく、は、ハイパーモード!!

此奴ら、この修行でそこまで!?


ま、まさか、このワシを超えるつもりか!!


ば、馬鹿な!このワシが!流派東方不敗が手も足も出せんなどということが、あってたまるかぁぁぁぁぁ!!」







いぬ美、風雲再起「あれ?地震?」

チュンチュンピヨピヨ

律子「で?言い訳はそれだけですかぁぁぁ!!!??」

東方不敗「い、いやすまんと言っておろう...
ワシもつい燃えてしもうて...」

























律子「どこのプロダクションにアイドルボロボロにするプロデューサーがいるんですか!!!!!」

東方不敗「い、いやそれはだな律子よ、ま、真に聞いてはくれんか?」

律子「・・・真?ほんとなの?」

真「うん!ホントホント!もー参っちゃったよ師匠には!」

美希「追い詰めたと思ったらシショーもピカーって光って美希達みんなふきとばしちゃったの」

真美「帰ったら凄い怒られたね→」

やよい「お父さん凄い泣いて謝ってきましたー!」

伊織「・・・やよい・・・」



律子「はぁ...せめて一人でも無傷な子がいれば良かったんですけどねぇ...」


社長「まあいいではないか律子くん!ちょうどアイドル達も最近は仕事と修行で忙しかったんだから。

暫く慰安旅行という形で休みにしようじゃないか!」

律子「はあ!?本気ですか!?これから色んな番組に出演しなきゃいけないんですよ!?」

社長「いやでも、これじゃあ出れないだろう?」

律子「うっ...」

一同「」ボロッ・・


社長「東方不敗くん!君もどうだね?たまにはゆっくり羽根を休めてみては」

東方不敗「そう...ですな。お言葉に甘えるとしましょうか」

やよい「うっうー!社長太っ腹ですー!はい!」バッチィン!!!

社長「タッーチぃだああっ!!!!」



雪歩「何だか、凄い自信が湧いてきました!師匠!ありがとうございました!」

東方不敗「む?ウワッハッハッハッハ!!」

律子「笑ってる場合じゃないでしょおおおおお!!!!?」

そして、一年後

P「ん!んん~!!...ハァッ。

やっと帰ってこれたなぁ。
懐かしい光景だなぁ」

P「みんなには一応伝えてあるから、多分出迎えてくれるとは思うけど...
もしかしてみんな新しいプロデューサーに懐いちゃってたりして...ま、まあいってみなきゃ分からないか!」


765プロ
P「あ、み、みんな出迎えてくれてる!



おーい!みんなー!」

















「「おかえりなさい!プロデューサー!!!」」ピカー

P「」


あれ?うちのアイドル達って戦闘民族だったっけ?え?

美希「ハニィィィィィィィ!!!」ダキィ!

P「あはは美希ィッ」ポキポキポキ

P「」





BGM
戦闘男児

以上、終わりました
こんな下らんオナニースレ見てくれてありがとうございました

おまけ1

あずさ「一年って本当に短いものですね...」

小鳥「みんなさみしがってましたもんね...

亜美ちゃんと真美ちゃんなんてしがみついて離さなかったんですものね」

社長「こうして君と酒を呑むのも、これが最後になるかと思うと、感慨深いものだねぇ」

東方不敗「元々一年という約束。
それに彼奴らに教える事は最早ありませぬ。
少々名残惜しいというのはありますが...致し方ないでしょう」

あずさ「ほんとに、帰ってしまうんですね...せっかく、仲良くなれたのに」

社長「うむ...出来る事なら、ここでプロデューサーとして働くのはどうかな?」

小鳥「そうですよ!悪くないんじゃないですか?
きっとみんなも喜びますよ?」

東方不敗「有難い提案だが、生憎ワシにも一番弟子というものがおりましてな。

まだまだ未熟者ゆえ、ワシが修行をつけてやらねばならん。
...だから、駄目なのだ」

あずさ「一番弟子?
・・・真ちゃんじゃ、なかったんですね?」

東方不敗「ああ。...そうだのう、あずさよ、お前とそう変わらん歳だ。いつの日か、逢える日が来るやもしれんぞ?」

あずさ「え、ええ?

・・・でも、私は年上の方の方がいいかも///」

小鳥「ピヨッ!?」

社長「そうか...東方不敗くんの愛弟子か。...会うは別れの始まりとも言うし、仕方ない事だね」

東方不敗「これが今生の別れでもありますまい。
生きている限り、また会うこともありましょう」

社長「そうだね...なら、次会う時の為に、乾杯!」

おまけ2

ドモン「師匠、どうしたのですか?日本の新聞を見たりして。
珍しいですね?」

東方不敗「む?...ああ。以前のワシなら、こういうことはあまり無かったであろうな」

ドモン「ほう。...765プロオールスターズ、金色のLIVE?
..そういえば、師匠は一年間、日本でこの子達のプロデューサーをやっていたんでしたね」

東方不敗「うむ。しかしこれは...」

ドモン「なんというか、ライブというより、テロに近い感じでは?」

東方不敗「力のコントロールも、教えねばならんかったなぁ...」










『765プロオールスターズ、金色のLIVE!
観客を吹き飛ばす程の歌唱力!
握手会ではファンの手を握り潰すほど!

菊地真、大砲の如く観客席へダイブ!』

ドモン「負傷者全員って...」

ドモン「でも凄いですねこの子は。俺が何年もかけて会得した超級覇王電影弾を素でやってしまうとは...」

東方不敗「彼奴には元々才能がある。少しもんでやれば、開花するというものよ」

ドモン「そういえば師匠、その765プロの高木社長という方からお手紙が来ております」

東方不敗「む?...どれどれ。『拝啓 東方不敗殿、その節はお世話になりました。
アイドルも皆、今まで以上に活動に取り組んでおり、飛躍的に活躍の場を広げております。
さて、ここで不躾なお願いなのだけれど、私の知り合いのプロダクションがプロデューサーを募集しているようなので、またお願いしたいのですが...。

どうか、良い返事を期待しております 敬具」


ドモン「これが、そのプロダクションの住所ですね。
なになに?『CGプロダクション』?
...まだ出来たばかりらしいですね」

東方不敗「ふむ...よし!ドモンよ!」

ドモン「は、はい師匠!」











東方不敗「お前がいくがよい」

ドモン「え?」

東方不敗「人に物事を教える事ほど難しい事はない。修行の一環と思え」

ドモン「お、俺が?...しかし、俺はまだまだ未熟!」

東方不敗「だからこそよ!ドモンよ、このCGプロダクションとともに、修行してくるがよい!!」

ドモン「!!・・・はい!師匠!!」

東方不敗「ならばドモン!流派!東方不敗はぁ!!」

ドモン「王者の風よ!!」

東方不敗「全新!!」

ドモン「系裂!!」

東方不敗、ドモン「天破狂乱!!」

「見よ!!東方は赤く萌えているぅぅぅぅぅ!!!!」












数日後

渋谷凛「ふーん。アンタが私のプロデューサー?」

ドモン「なんだこいつは...」



終わり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年04月16日 (日) 13:52:38   ID: sL6UjCon

乙!面白かった、ありがとう!!

2 :  SS好きの774さん   2018年08月19日 (日) 01:43:04   ID: NSZVmw1Q

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