爽「私は、君がほしい!!」 (34)

【注意】
咲-Saki-の有珠山高校SS
ほんのり百合?あり。さわゆき風味
時系列は由暉子が入部した頃の話くらい
捏造しまくりです
成香ちゃんは天使

以上OKな方だけ読んで、どうぞ

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ザワ…
アノヒトサンネンノシシハラセンパイヨネ
キマシタワー
ワタシノセリフガツカワレタ
センパイダイスキッスー
ココデハヤメロー
ワハハーダイタンダナー


由暉子「…ここ一年の教室ですよ」

爽「長野の学校でこう叫んだら成功するって聞いたから」

爽「君こそ私の理想だ!」

由暉子「…はい?」

爽「我ら雀士にとって今をときめくアイドルといえば!?」

由暉子「…瑞原はやりプロでしょうか」

爽「そう正解!」

爽「終わりなき夏の情熱の物語?♪惚れたよ君が魅せたドラマに乾杯?♪」

由暉子「サザンオールスターズですか。あと私はドラマどころか何も見せてませんが」

爽「スカートの中がさっきからチラッチラ見え隠れしている」

由暉子「そうですか」

爽「ありゃ?そこは『爽先輩のエッチ!!』って某のび太に風呂に乱入された某しずかちゃんみたいになるとこじゃね?」

由暉子「獅子原先輩なので恥ずかしくないですよ」

爽「そうか」

由暉子「そうです」

爽「…で、だ」

由暉子「はい」

爽「アイドルにならないか? 由暉子「なりません」

爽「はやっ!即答かよ」

爽「ちなみに今の「はやっ」は、はやりんの小学生からの口癖と「早っ」をかけたんだよ」

由暉子「なんでそんな頃からって知ってるんですか」

爽「Weekly麻雀のはやりん特集に書いてた」

由暉子「打倒とか言ってる割にお詳しいですね」

爽「それはホレ『汝の敵を愛せよ』ってなんかで見たから」

由暉子「なんかじゃなくて新訳聖書です。マタイによる福音書第五章・ルカによる福音書第六章にある言葉ですよ」

爽「とにかくはやりんの事が書いてある雑誌は買いあさってるからさ。生粋のハヤラーだよ私は」

由暉子「そんな無駄遣いしてるから昼食代も桧森先輩に借りる羽目になるんですよ」

爽「必要経費だよ」

由暉子「何のですか」

爽「ユキをアイドルにする為の、さ」キリッ

由暉子「人生でほぼしないであろう真剣な顔をこんなところでしないで下さいね」

爽「私はいつだって真剣ダヨッ」

由暉子「(麻雀してる時の表情は結構好きなんですけどね)」

由暉子「…そうじゃなくて」

由暉子「なんで私なんですか」

爽「ユキ意外にいないだろ」

由暉子「麻雀部の皆さんは全員素敵ですよ」

由暉子「桧森先輩は正統派美人、本内先輩も小柄で小動物的な可愛さで岩館先輩だって長身のモデル体型でオシャレですし」

爽「私は?」

由暉子「えっ」

爽「えっ」

由暉子「とにかく」

爽「ん?」

由暉子「アイドルに興味はありませんので」

爽「なんで」

由暉子「無意味に騒がれたり囃し立てられたりするの、好きじゃないんですよ」

爽「大丈夫!私がついてるから」

爽「枕営業なんてさせ 由暉子「そこまで」

由暉子「とにかく」

爽「ん?」

由暉子「アイドルに興味はありませんので」

爽「なんで」

由暉子「無意味に騒がれたり囃し立てられたりするの、好きじゃないんですよ」

爽「大丈夫!私がついてるから」

爽「枕営業なんてさせ 由暉子「そこまで」

爽「なんで駄目なんだよーこの前揺杏が作ってきた衣装ノリノリで着てたじゃんかよー」ナーナー

由暉子「(しゃがんでからの上目遣いすばら)可愛い服を着るのが好きなのは女の子としては当然なのでは?」

爽「衣装じゃなくてユキが可愛いからだよ」

爽「抱き締めたくなる小柄な身長」

爽「そしてそのクールな雰囲気とは正反対にあどけない顔立ち」

爽「そして何より際立つその爆裂ワガママオッパイ!!」

爽「天賦の才能じゃーーーー!!!」

ジャー ジャー ジャー……

ザワザワ…
ワガママオッパイナラノドチャンモマケテナイジェー
ヤメテクダサイ
ミホコダッテナカナカノオッパイヨネ モミモミ
ウ,ウエノサン!!

爽「確かに内の部員は私を筆頭として皆すばらな可愛さをおもちだ」

爽「が!」

爽「いかんせん皆乏しいおもちだ」

爽「全てを兼ね備えているのはユキしかいないんだよ」

爽「だから私とアイドルを目指そう」

由暉子「セクハラで訴えますよ」

ミスシシハラ!マタアナタデスカ!

爽「げっ!シスターだ!気付かれた」

由暉子「この学校で騒ぎを起こすのは大体獅子原先輩ですからね。シスターにマークされてるんですよ」

爽「逃げるから話は部室で!」スタコラー

オマチナサイ!


由暉子「…はぁ」

放課後 麻雀部 部室



揺杏「爽?今度は何やらかしたんだよ?シスター探してたぞ」

爽「人聞きの悪いこと言うなよ。ちょっと一年の教室で騒いだだけだよ」

誓子「充分やらかしてるでしょ…うちの生徒は淑女らしくおしとやかに振る舞うべし、がモットーなんだから」

成香「うちのクラスでも話題になってました。何でも大声で告白したとか…ちょっと素敵ですよね」

誓子「なるか、惑わされちゃ駄目だよ」

成香「ふぇえ」

爽「まぁいいさ。それじゃ始めようか」

誓子「ユキがまだ来てないから四人で打ってようか」

爽「第157回 有珠山高校麻雀部!!チキチキ真屋由暉子アイドルプロデュース計画?!!」

誓子「は?」

成香「157回もやってない気がします…」

誓子「いやいやそこじゃなくて」

揺杏「3回目だろ?爽」

爽「ノリだよノリ」

誓子「そうじゃなくて」

支援

応援しとるて!

期待
有珠山でしかも爽が主役

誓子「ユキ、嫌がってるんでしょ? 無理強いはよくないって」

爽「じゃー誓子着るか?」

誓子「え?」

爽「揺杏」パチンッ

揺杏「へいへい」ファサッ

成香「これは…」

揺杏「改造制服 試作品!」

爽「苦労して作ったのさ!」ドヤアッ

揺杏「爽はなんもしてねーじゃん」

誓子「ス…スケスケじゃないのよ…!」

成香「スカートのスリットも、もはやスリットと呼べないくらいまで入ってて…怖いです」

誓子「これは制服じゃなくて『かつて制服だったもの』にまでクラスチェンジしてるじゃない…ネグリジェじゃんこれもう」

爽「試作品だからな」

揺杏「とりあえず色々な可能性を…と思いましてね」

誓子「わわっ私は無理よこんなの!」

爽「じゃあ成香」

成香「私だって嫌ですよ!怖いです」

誓子「(ちょっと見てみたい)」

爽「何でもやらない内から無理だとか出来ないとか言ってたら、人はそこで、立ち止まるんだよ」ヒラヒラ

誓子「そのネグリジェをはためかせながら良いこと言わないでよ…」

成香「た…確かに爽先輩のいう通りです…」ハッ

誓子「騙されないでなるか」

爽「…とにかく何度挑んでもイエスとは言わないんだよなぁ」

揺杏「日本人はイエスとは言わないよな」

爽「敵はなかなかの策士だ」



爽「別の日もな…」

ポワポワポワーーーーン

ーーー回想 とある日ーーー

由暉子「」テクテク

爽「ユキ!」どん!!

爽「この服(セクシーな改造制服)を着て…アイドルになろう!」

由暉子「着ません」

爽「おい、自分の立場わかってるか? 私は先輩でユキは後輩だ」

由暉子「そうなりますね」

爽「先輩の言うことは絶対なんだ。ユキは可愛い後輩だから悪いようにはしないさ。ここまで言えば…………賢いユキなら分かるな?」

由暉子「獅子原先輩こそ優しくて麻雀も強くて面白くて素晴らしい先輩だと思いますよ」

爽「よせやい。もっと言っていいぞ」テレテレ

由暉子「のどが渇いたので獅子原先輩に買ってもらった紅茶が飲みたいですね」

爽「まかせろ」タッ



爽「あれ?」

ーーーーー


爽「な?」

揺杏「バカだろ」

誓子「バカだね」

成香「ば…何でもありません」



爽「またある日の私の完璧なまでの作戦もスルーだよ」


ポワポワポワーーーーン

ーーーーー回想

爽「ユキ!これを見ろーー」

バーーン


ヘソ出しのセーラー制服「」


由暉子「なんですかこれ」

爽「何って制服じゃん制服。これならはやりんとは別路線のアイドルになれる!」

由暉子「うちはセーラー服じゃないし、オヘソも丸出しじゃないですか」

爽「恥ずかしがってちゃ人衣一体は出来ないぞ!」


爽「着るか着ないか!」

爽「つまり キルラキルさ!わが妹よ!!」

由暉子「姉妹になった覚えはありませんので」スタスタ


揺杏「うちの学校に姉妹(スール)制度はないだろ」

誓子「(なるかにおねえさまって呼ばれてみたい…)」

成香「?」

爽「深夜アニメ見て影響を受けたキルラキル作戦も失敗したよ…」シュン

成香「(シュンってなってる先輩はちょっと可愛いですね)」

揺杏「穴だらけすぎてもはや作戦とは言わないだろーよそれ」

爽「普通はさ、アイドルになろうって言われて二つ返事しない女子なんているか?」

誓子「まぁ素質があるって言われたら大抵の子は喜ぶよね」

爽「お前らじゃおもち不足だしな」

揺杏「何気に私らまでディスんなよな。あとお前も貧困おもちだろ」

成香「うぅ…」ペッターン


爽「あーもう…」


ガチャリ

爽「ユキのひねくれ屋ーーーーー!!!」


由暉子「」


誓子「あ」

揺杏「ユキ」

成香「ちゃん」


爽「へ?」


由暉子「いきなりの挨拶ですね獅子原先輩」



爽「いや…その違うんだよユキ。誓子がそう言ったら運気が上がるって…」アセアセ

誓子「ちょっ」

由暉子「大丈夫です桧森先輩。分かってますから」


揺杏「やっばいぞー。どーすんだろこれ」ヒソヒソ

成香「修羅場な雰囲気がして怖いです…」ヒソヒソ

由暉子「獅子原先輩」

爽「はい!」ビシッ

誓子「(一年相手に直立不動…)」

由暉子「私、ひねくれてますか?」

爽「滅相もございません」

由暉子「いま仰ってたじゃないですか。しかも大声で」

爽「大声ダイヤモンドってやつだよ。AKBの」

揺杏「(無理矢理アイドルの話題に持っていった…)」

由暉子「意味が分かりません」

爽「ゴメンなさい」

爽「これもユキをアイドルにしたい私の心叫びだよ。そうしろって囁くんだよ、私のゴーストが」

揺杏「(草薙少佐かよ)」

由暉子「何度も断りましたよね。なんで私をアイドルにすることにそこまでこだわるんですか…?」

爽「私には分かる。入部してくれた時に ティン!っときた」

爽「この感覚は今まで外したことはない。ユキには才能があるんだよ」

成香「(今度は高木社長…)」

由暉子「才能…ですか」

爽「そう。あのはやりんみたいになれる!」
爽「いや、はやりんさえも越えられる!」

爽「はやりん世界一かわいいよ!!」

爽「だからこの衣装を来て、大会に出て、目立って…はやりんみたいになろう!!!」ファサッ


誓子「あ…バカ……」

揺杏「あーあ…」

成香「あ…」

由暉子「はやりんみたいに はやりんみたいにって……」ボソ

由暉子「…そんなにはやりんが好きなら私がそうなる必要ないじゃないですか」グワッ

爽「うわわっ」


由暉子「獅子原先輩はその衣装を何故私に着せたいんですか?アイドルっぽくなってほしいからですか?はやりんみたいになってほしいからですか?それだけなんですか?
じゃあ仮に…仮にですよ?その衣装を着た私が不特定多数の前に出ることはどう思うんですか?ヒラヒラの衣装も露出の多い衣装もあなたが言うなら着ること自体には抵抗はありませんよ?でもそれはあなたの為に着るのであってはやりんみたいにだとか皆の前でだとかそういう意図があるのは理解しかねるんです」

爽「あわわわわわ。 ま、待っ」


誓子「(出た!ユキのマシンガン追及!!)」

揺杏「(いつ見てもすごいよなー。句読点使ってないし)」

成香「(まったく噛まないからすごいです…)」

爽「ユキっ落ち着け」ワタタ

由暉子「獅子原先輩」

爽「はい」


由暉子「…私ははやりんの代わりなんですか?」

爽「?」



由暉子「……」

爽「………ん?」

爽「…ちょっと待ってな。 えーと…」グルグル


由暉子「訳がわからないのであればその追い付かない頭のためにはっきりと言ってあげます」

爽「サンキュー、頼む…」

成香「(サラッとひどいことを言ったような気がします)」


由暉子「獅子原先輩」

爽「はい」


由暉子「あなただけのアイドルになってはいけませんか」





爽「」

誓子「」

成香「」

揺杏「…おぉー」

爽「え?え?」

爽「アイドル自体は嫌じゃないってことか?」

由暉子「…すみません、失礼します」

ガチャ…


誓子「…ハッ!爽なにしてんの追いかけなさい!」

爽「えっ、えっ?」アタフタ

揺杏「あそこまで言われてもまだ分かんないのかよー」

成香「?」

誓子「早く行って!部長命令!!」バン

爽「いててっ背中叩くなよー、わかったわかった」

ダダダダ

バターン!!


ユキードコダーーー

ミスシシハラ!オマチナサイ!
ワースンマセーーン



誓子「行ったわね」


誓子「じゃあ始めましょうか」



誓子「第7回有珠山高校麻雀部!チキチキユキの気持ちに気づかない獅子原爽の鈍感バカを正そうーー!!」


成香「わー」パチパチ

揺杏「こっちはホントに7回目っすね」パチパチ


カン

以上っす。読んでくれた人ちょーありがとーペッコリン

ステマですが、同時進行の 咲「幻想水滸伝?」
も、よろしくお願いします(震え声)

乙です

乙ー

おつおつ

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