沖田艦長「巨人?」 (49)

時に西暦2199年、地球は突如現れたなぞの敵ガミラスとの戦闘に破れ滅びかけていた。敵の
戦略兵器遊星爆弾の手により、地球は放射能にまみれ人類は地下都市にひっそりと逃げ隠れているしかなかった。
しかし、そこま人類滅亡まで後一年というころ・・・・・・
だが、そんな人類に希望が現れた。大マゼランにある惑星イスカンダルから放射能除去装置
コスモクリーナーDの給与とコスモクリーナーDをイスカンダル星まで受け取りに行くことが可能な
波動エンジンの設計図が届けられたのだ。

これをうけ地球防衛軍は、地球からの脱出および移民船として改装が進められていたかつての大戦艦
大和を改造し、これを宇宙戦艦ヤマトと命名。
それによる選ばれた精鋭によるコスモクリーナーD受領のたびが始まろうとしていた。だが、これはその
矢先に起きた短期間ながらのハプニングである。

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古代「ここは、どこだ?いったいどうなってんだ、俺たちはヤマトのドッグにいたはずだ!」

沖田「古代、落ち着け!戦闘班長たるお前が動揺しては、いざ実戦となればどうなるか分からん!
非常時であるからこそ、冷静であるべきなのだ!」

沖田「相原、地球防衛軍との通信を取れ!島、航海長のお前は現在位置の把握に雪
とともに務めてもらいたい!」

相原「駄目です、地球防衛軍との連絡取れません!それ以前にガミラスの攻撃によって
通信量が減ったとはいえ、明らかに人工的な電波シグナルが一切見られません!」

森「レーダーにも反応はありますが、人工物らしきものは捉えらられていません!」

島「艦長、それどころか完全にあきらかに周辺の地形が違っています!それどころか、
これを見てください!」

一同「おおっ!」

古代「みろ、緑だ!ガミラスの遊星爆弾で壊滅したはずなのに!緑が生い茂っている!」

森「夢を見ているのかしら、私たち・・・こんな光景が今の地球で見られるはずないのに!」

沖田「しゃきっとせんか!全員で同じ夢や幻覚を見ているわけではないだろう!引き続き状況把握を
続けてくれ!」

真田「こ、これは・・・」

真田「艦長、大変な事実が判明しました!外の世界の大気組成を分析していたのですが、大気組成に放射性物質が
含まれていません!」

沖田「それは予想できたことだ、外にまともな自然がある以上はガミラスによって放射能まみれにされているわけではない
ことは明瞭だ。」

真田「確かにそうですが、大気組成成分が地球のものと似ていますが酸素含有量等で違いがあります。未知の成分は
確認されず、我々が呼吸可能な大気ですが地球のものとは秋からに窒素含有量やアルゴンの量などで違います!
あえていえば、産業革命以前のものと似ていますが・・・・・」

古代「でも真田さん、何だってこんなことになっちまったんだい。俺たちは地球に先ほどまでいたはずじゃないか!」

真田「おそらくここがどこかまでは断言できんが・・・・・艦長、これから言うことは馬鹿馬鹿しいことに聞こえるかもしれませんが、ここはおそらくは別の地球外の居住可能惑星か、あるいは異次元か、過去の地球にタイムスリップした
可能性さえあります!」

島「真田、お前が言うことだから信用するが流石にそんな途方もないことは信じられないぞ!」

沖田「いや、島!わしは防衛軍軍人と共に物理学の学位を持っているが、理論上20世紀、いやそれ以前からも
異世界の存在については論議されておった。宇宙はひとつではなく、多数あるなどフィクションの世界では
ありふれた題材だということは若いお前たちのほうがしっとるだろう?」

沖田「それにブラックホール近郊では、理論上超光速を超えるため、時間移動が内部に入って耐えられれば可能ともいわれている。まずありえんことではなかろう。
それにだ、ガミラスの存在が確認された以上は地球外に居住可能惑星があったとしてもおかしくはない!」

沖田「問題はこんなことになった原因追求も大切だが、戻れるかだ!地球には今ヤマトをもう一隻作り出せるような余裕はない・・・・その人類最後の希望であるヤマトがなくなれば地球はガミラスによって皆殺しにされることだ!
真田、全力で元の世界に戻れるか探ってもらいたい!」

古代「そうですよ、真田さん!このまま俺たちがここにいたら地球はおしまいじゃないか!」

島「古代、沖田艦長も先ほどいったが俺たちは軍人だ。その軍人たるものに求められるのは、どんな絶望的な状況であったとしても冷静な判断を行えることだ。
いたずらに血気に従ってもいいことはないんだぞ」

相原「そうはいいますが・・・・このまま地球に俺たちが戻れなかったらみんなは・・・母さんは・・・・」

沖田「馬鹿者、しゃきっとせんか!地球の命運は我々の挙動一貫にかかっているのだぞ、その我々がこのような非常事態に動揺してこそ地球の未来はないと思わんか!
どのような地獄のような状況であれそれに挑むからこそ、それを打破できるのにやる前からあきらめてどうするというのだ!」

徳川「沖田艦長、こうなった原因だがわしにはひとつ思い当たることがある。機関室の藪と山崎からの報告で
波動エンジンが異常な暴走を起動もしていないのにしたらしい・・・・・それを告げようとしたときにこうなって
しまったんだが、波動エンジンはワープをも可能とする機関だ・・・・
偶発的な暴走によってまとはずれなワープを行ってしまいここにたどり着いたと思われる!」

沖田「それが原因か・・・」

徳川「すまん、わしがふがいないばかりに・・・・・」

沖田「何を言う徳川機関長・・・・・・未知の機関である以上は不具合が出るのは当然だ!このような事態に陥ったが、
ヤマトは爆発したわけではない!無論、このような事態を引き起こさないよう注意は必要だが機関班としても
この状況打破のために今は動くべきだ!」

徳川「艦長すまん・・・・・」

沖田「波動エンジンはそれ以外に何も報告せんということは以上はないのだな?ココは未知の惑星だ、何があるか分からない、もしかしたら恐竜が襲ってくるということもありうるかもしれない。
いつで始動できるよう準備は進めてくれ!」

徳川「機関部、なにをぼさっとしている!波動エンジンに再度異常はあるのか、異常はない!なら、
念のためにチェックを行って起動できるよう準備だ!」

真田「艦長、元の世界に戻れる方法が分かりました!」

沖田「それは本当か?」

真田「本当です!ワープは、空間をゆがめて超光速で空間の一転と一転をとびこえるものです。そのため、空間に
ワープの際の痕跡を残します。
ヤマトは的外れなワープを行ったために従来よりも空間のゆがみが極めて大きいものが残っている。」

真田「その空間のゆがみを拡大するようにワープを繰り返せば元のドッグに戻れるはずです」

沖田「よし、各員少し予定を上回るが波動エンジン始動!惑星内でワープを行い、地球に帰還する!」

森「艦長、本艦前方10キロ先に無数のレーダーとおよび熱源反応探知!高速で移動しています!時速60キロほど!」

沖田「ヤマトに向かっているのか!」

森「いえ、こちらにはむかっていません!モニターに目標移します!」

古代「な、そんな馬鹿な!」

島「醜い化け物がなんでモニターに映る!まったく、俺は本当に夢を見ているかと思いたくなってくる!」

真田「あれは巨人か!世界中の神話や伝説にその奈を刻み、ギリシャ神話に出てくるティターン神族は巨大なかみと伝わっていて、それが転じて英語のタイタンの語源となったという」

沖田「・・・・フム一見知性のない生物のように見えるが実際はかなりの規模の群れを構成し、それが
目的を持ったかのようにうごている!おそらく明確な意図を持った行動だろう、まるで軍の進撃だ!
雪、あの巨人の群れの進む先になにがあるか調べてはくれんか?」

森「はい!」

森「こ、これは巨大な壁!!!」

古代「なんてとてつもない壁だ!!あれは城壁なのか!!」

南部「万里の長城には匹敵しないでしょうが驚くべき壁ですね?!ということはこの星にもあんな知性を持ってないやつらじゃなくて本物の人間が?」

森「全高50メートル、長さ数千キロと思われます!それと壁の中に生命反応を確認!」

古代「町だ、それに人もいるぞ!!」

真田「文明レベルは中世レベルのようだ、これではあの巨人群がきたら人たまりもない!」

島「あのサイズだ、普通に歩いただけでもかなりの被害を生むでしょうね!」

徳川「あそこをみろ。兵士がいる!」

南部「あくびなんてしてる場合じゃないのに・・・」

沖田「おそらくこの世界の人間は、巨人による攻撃を恐れ防壁を作り自ら閉鎖環境に閉じ籠ることで身を守ろうとした・・
しかし長年の平和が兵を弛緩させたということだろうな。
ああはなりたくないものだ・・・・」

古代「沖田艦長、戦闘班長として意見具申させていただきます!!あの町を助けるべきです!
この船の、ヤマトの力なら、巨人なんかにゃ負けません!」

島「そうはいうが古代、俺たちはイスカンダル星を目指しているんだ。その俺たちがこんな所で時間を潰したらどうなる?」

真田「技師長のおれも同意見だ・・・・・もとの世界に戻るのに必要な空間の歪みがいつなくなるかわからないんだ」

古代「真田さんに島!お前たちはなんとも思わないのか、このまま巨人どもがあの町に足を踏み入れたら虐殺が巻き起こるかもしれないんだ。
その虐殺から人々を守る力があるなら行使するべきじゃないか!
臆病ものめ!」

島「落ち着けよ古代!」

古代「俺は冷静だ!」

沖田「馬鹿者、落ち着かんかお前たち!」

沖田「たとえいかな強力な兵器とてそれを運用するのは人間だ。
人間同士の不和で強大な大軍が滅んだこともないわけではない!それと同じで百害あって一利なしだ!!
きちんと協力せねば勝利はこん!」

沖田「古代、お前の言うことも正しいがまずは様子を見る・・・・何もないと言うこともあるかもしれないのだからな」

森「これはっ!奇妙な反応です。町の中に多数の熱源反応があるのですが、ひとりぶんの人間サイズの熱源反応があります。」

沖田「確かに奇妙だな・・・・もしこの世界の人間が巨人を恐れ壁の外部と途絶した生活を行っているならば外にいくことはないだろう。
仮にいくことがあるとしても大人数であるはずだ。
巨人が脅威でないのかもしれないが、奇妙だ。
モニタ-に映してくれないか」

少年「」

古代「少年じゃないか、あんなところで何しているんだろう。それに門が開いた形跡もないし」

超大型巨人「ガアアアアア!!!!!」

一同「!!!!」

島「人が巨人になった・・・・どういうことだ!」

古代「ガミラスの新兵器か!!!」

相原「いくらガミラスでもあんなものを作れるとは思えません。それにガミラスの科学力なら巨人なんかに頼るのは非効率じゃないですか」

真田「そうか、そういうことか!艦長、敵の正体がわかりました!」

真田「あの巨人は、所謂生物兵器、BOWです!」

古代「BOWってなんなんですか真田さん!」

真田「知らないのも無理はないが、BOWはBioorganicweapon、有機生命体兵器の略で前世紀や20世紀に開発された兵器だ」

真田「要は人間や動物に遺伝子操作や外部から手は加えられるが、遺伝子を変異させる性質を持ったウィルスによる肉体変化を起こし圧倒的な破壊力をもった化け物にするというものだ」

南部「南部重工業の御曹子の僕が言えた義理じゃありませんが、たしかアンブレラって製薬会社がやっていたんでしたっけ?」

真田「ああそうだ。だがBSAAという当時極秘の対バイオ兵器専門の国連機関と、ビーム兵器の急速な発達に国際的な遺伝子操作のガイドラインによって廃れていったがね」

沖田「それでそのBOWがあれだと?その根拠は?」

アンブレラ社がでてきやがった わかった巨人は平行世界のアンブレラ社の生物兵器だ

真田「あの巨人を分析しました。この惑星も地球と同じ重力を持っていることは確認済みですが、通常そのような環境で大型化するには限界があります。
恐竜の例がありますが、さすがにあれは原理的に無理です。」

真田「ですがあの巨人は分析の結果、非常に軽量でかつ強靭な骨格構造をしています。宇宙は広く探せば天然にもいるかもしれませんが、まず自然界に普通に存在するものとは思えません。」

真田「またあの巨人に子供が変形していますが、あれは何らかの細胞配列を変えることで行われるものです。他の巨人とのサイズや能力の違いは、突然変異ではなく人為的に種類の異なるものが作られたと考える方が説明できます」

真田「それに細胞サンプルをとらない限り正確には分かりませんが、エックス線等で見てみた限り臓器に違いはありますが遺伝子分析すると人間の遺伝子との類似性や遺伝子操作されたらしき痕跡があります。」

沖田「おそらくその推論に間違いはないだろう。わしの考えが間違っていなければ次来るのはあの巨人による壁の破壊---」

森「目標巨人が壁を破壊しています!壁に巨大な亀裂が!!」

森「それに合わせ巨人群が速度を上げました!壁にみるみるうちに迫っています!」

沖田「やはりそうきたか・・・・」

島「艦長、どうしてそんなことがわかったんですか?」

沖田「簡単なことだ・・・・・・あの壁を攻撃している巨人と先ほどの巨人は、モニタ-だからはっきりとはわからんがサイズに明らかな違いがある」

沖田「真田のいうように早々巨人の変種がうまれるとは思えん。巨人といった巨大生物に襲われれば、対抗手段はろくにないだろうが撃滅することを諦め壁内部に逃避するということを選択したようだ」

沖田「あの壁のサイズは、ゆきのほうこくにあったように五十メートルサイズ、目分量で計れば明らかに通常の巨人に比べて大きい」

沖田「いかに生物兵器を所持しきょうりょくといっても、使えなければ意味はない。だから従来の巨人に代わる大型巨人を開発し、それに壁を破壊する役目を担わせた。
いわば壁を破壊している巨人はこうじょう兵器だ」

沖田「その後に続く巨人が壁破壊と同時に速度をあげたことからも周到に練られた戦術ということが予測は、たつ。
あの壁破壊用巨人に変身して少年がなるのは、従来の巨人は受精卵段階での操作が施されたものかなにかで知能がもとから低く命令遂行をかろうじてできる水準だから、こうてんてきに遺伝子操作を子供に施し身に付けさせたかあるいはあれも受精卵段階での操作の施されたもので知能を得させたのだろう」

沖田「壁を軍のしんこうとあわせ破壊するのは、かなりタイミングが重要だ。速すぎれば逃げる時間を与えるだけだからな」

南部「艦長と真田さんの推論は正しいと思われます。今気づきましたがあの壁を破壊しているものとは別の巨人に西から強力な電波が送られています。
おそらくあれで指示しているというよりあやつっているのだと思われます」

真田「機械に使われる人間にはなりたくないと思っていたが、この世界では人造で人のなれの果てのようなものだが機械に人が操られているとは皮肉だな!」

古代「艦長、そんなことはどうだっていいじゃないですか!!今はっきりしてるのはやつらが町をおそうおうとしてるってことだ!!」

古代「あんな化け物にこれからあの町の人々は踏み潰されたり、食い殺されるかもしれないんですよ!
いますぐヤマトを動かして巨人を倒すべきじゃないですか!!!
ショックカノンを使えばあんなやつら一瞬で肉塊になりますよ!」

沖田「ウム。ヤマト発進準備だ!!」

沖田「本艦はこれよりあの巨人群を殲滅にかかる!」

徳川「ヤマト発進準備だ。補助エンジン始動!」

徳川「続いてフライホイ-ルにエネルギ-貯蔵開始だ」

沖田「波動エンジン点火を許可する!」

徳川「だが艦長、波動エンジンは暴走を」

沖田「波動エンジンは恒星間文明が渡したものだ、信頼は十二分にある。
確かに暴走したがこれからの航海で使わねばならんし、どのみち元の世界に戻るためにはワ-プをしなければならないのだから避けては通れない道だ」

徳川「分かった艦長、やってみる。波動エンジン始動準備だ」

徳川「波動エンジン点火のために必要なエネルギ-は、集まっている。藪、お前を信頼しているから火をともすのを任せられるんだ。
山崎は補佐を頼む!」

徳川「波動エンジン起動まで後十分はかかるぞ艦長!それまでの間はどうする?」

沖田「先ほどの映像を見る限り、現地にも軍事組織はあるようだ。
それに堪え忍んでもらうしかない」

古代「艦長、補助エンジンでもショックカノンは撃てます。主機関の起動をまたずに攻撃すべきではないでしょうか!」

古代「攻撃は最大の防御ともいうじゃないですか!!!」

沖田「はやるな古代、感情で動けば戦はまける」

沖田「相手は未知の生物兵器だ、それにだ生物としては考えられん強度を誇ってると真田はいっている」

沖田「補助エンジンだけでも負けないかもしれないが、相手の防御がこちらの予想を上回ってるのかもしれんのだから主機関の起動を待て・・」

古代「くっ、それじゃその間は見捨てろって言うんですか!圧倒的な暴力にさらされ、無惨に蹂躙されている人がいると言うのに!!
見損ないましたよ沖田艦長!!」

古代「あなたのしきにいて自爆した兄さんと同じであなたは、人を見捨てるのがお得異なようですね!!!」

島「やめないか古代」

古代「あなたが生き残ってこれたのも、味方をあえて見捨ててきたからじゃないんですか。
優秀だからではなくて、味方殺しだからガミラスとの戦いで生き残れたんだ!!」

島「ばか野郎!!!」パチン

古代「何をするんだ島っ!!!」

島「いまの頭にちがのぼったお前にはこれぐらいがちょうどいい!」

島「仲間を、沖田艦長が見捨ててきただって!」

島「俺たちは軍人だ、それがころしあいをやってるんだから味方を犠牲にする策をとらなければいけないこともあるだろう。」

島「だけどなそれでも部下を犠牲にしたことをなんとも思わないような指揮官じゃ、沖田艦長はない!」

島「それに守さんがしんだのは彼の責任だ!」

古代「なにをっ!」

島「彼がガミラスに滅ぼされたのならそれはガミラスの責任だが、彼が特攻したのは彼の責任じゃないか!」

島「確かに地球を思っての行動かもしれないが、自分が死ぬだろう行動を取ったのが最終的に彼の意思なら沖田艦長の責任なのか?答えろよ古代」

古代「・・・・・」

島「それに大切な人を失ったのがお前ばかりと思うなよ・・・・」

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