モバP「幸せだなぁ」茄子「私だって♪」 (81)

のんびりと書いていきます

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ガラッ


「どうぞ、こちらでございます」

P「おぉ、結構すごいな」

茄子「わぁっ!いい感じですねぇ♪」

「お荷物はこちらに置かせていただきます」

P「はい、ありがとうございます」

「では、お時間になりましたらお食事の方を運ばせていただきます」

茄子「はーい、楽しみにしてます♪」

「では失礼いたします、ごゆっくり」ピシャ

茄子「いい景色...」

P「そうだな、満足か?」

茄子「はい、昨日から楽しみにしてたかいがありました」

P「昨日の茄子は遠足の前の子供みたいだったな」

茄子「そうなっちゃいますよぉ、なんと言っても...」



茄子「Pさんと二人だけの温泉旅行ですから♪」

P「茄子は最近ものすごーくがんばったからな、ゴホービだ」

茄子「ありがとうございます、さすがに疲れました...」

P「なにせドームツアーだったからな、本当にお疲れ様」ナデナデ

茄子「Pさんもここ最近はずーっと事務所にカンヅメでしたもんね」

P「ああ、俺も疲れたよ、でも上手くいってよかったな」

茄子「社長も喜んでましたね♪『大成功だー!』って」

P「そうだな、社長からもゆっくりして来いって言われてるし二人っきりでのんびりと羽伸ばそう」

茄子「ええ、のんびりしましょう♪」

P「というわけで横になるよ」ゴロン

茄子「じゃあ私も♪」ゴロン

P「ん~、本当に疲れたなぁ...」

茄子「そうですねぇ...」

P「あー...こんなにのんびりとした気分になるのは久しぶりだ...」

茄子「ええ...最近忙しかったですもんね...」

P「毎日毎日書類の山と格闘したり会議の連続...」

茄子「毎日毎日レッスンとリハーサル...」

P「疲れたなぁ...」

茄子「疲れましたねぇ...」

P「思いっきり休むぞ、今回は」

茄子「はい、私もそのつもりですよ」

P「茄子ー」

茄子「はい?」

P「おいでー」

茄子「はーい♪」ゴロゴロゴロゴロ...

P「おぉ、転がってきた...」

茄子「はい到着♪」ピトッ

P「茄子....お疲れ様」ギュッ

茄子「Pさんも♡」ギュッ

P「うーん、久しぶりの感触だ...」ギュウウウウウ

茄子「久しぶりのPさんです...」ギュウウウウウ

P「うーん、こうしてると安心するな」ギュウウウウ

茄子「私もですよー♪」

P「おっ、これは....」モミモミ...

茄子「やん♡くすぐったいですよぉ...」

P「やっぱり茄子の身体、あちこちが張ってるな」

茄子「ライブとリハーサルの連続でしたからね」

P「本当に大変だったなぁ」

茄子「Pさんも身体のあちこちがこってるんじゃないですか?」

P「かもな、でも茄子に比べたら大したことないよ」

茄子「そんなことありませんよ、本当にお疲れ様でした♪」

P「ありがとな茄子...」チュッ

茄子「んっ...」

P「少ししたら温泉に入りに行こう」

茄子「はい♪それまでもうちょっとだけこうしてましょうか」ギュウウウウ

P「そうだな、そうしよう」

------



茄子「楽しみですねー♪」テクテク...

P「ああ、俺も温泉なんて久しぶりだからすごく楽しみだよ」

茄子「あっ、ここですね♪」

P「ネットの評判だと景色がすごくいいらしいぞ?」

茄子「私もそれ見ました、なんでも桜が見れるらしいです」

P「日頃の疲れを癒すためにもゆっくり浸かろう」

茄子「はい、そうしましょう、ゆーっくりと♪」

P「じゃ茄子、またあとでな」

茄子「はーい♪」

チャプン...


P「ふぅ...」

P「温泉に入るなんて何年振りだろうな...」

P「すごく気持ちいいし、おまけにいい景色だ」

P「特に最近は常に疲れてたから身体に染みわたる...」

P「それにしても誰もいないな、もっと混んでると思ったのに...」

P「これも茄子と一緒に来たおかげかも...」

P「だが一人でこの広い風呂に入ってのもなんか変な気分だな」

P「せめて話し相手がいれば...」




「ふふっ♪」ススッ...

P「でもまぁ、たまには一人で贅沢するのも悪くは...」


「えいっ!」ギュッ


P「うわっ!なんだ!?」

「Pさーん♪」ギュウウウウウ

P「....茄子か?」

茄子「はいー♪」ギュウウウウ

P「お前どうやってここに....っていうかここ男湯だぞ!」

茄子「ふふっ、このお風呂ってどうも隣と繋がってるみたいです♪」

P「繋がってる?」

茄子「ほら、あそこの戸を開けると男湯と女湯を行き来できるみたいですよ?」

P「なるほど...じゃなくて!誰かに見られたらどうするんだ?」

茄子「だってPさん、話し相手がいればいいなって言ってたじゃないですか」

P「そこから聞いてたのか...」

茄子「女湯も私一人しかいなくて寂しいんです」

茄子「だからいっしょに入りましょ?お家のお風呂みたいに♪」

------


P「結局押し切られてしまった....」

茄子「どうかしました?」

P「茄子、言わなくてもわかると思うけど....」

茄子「大丈夫ですよ、誰か来たらすぐに隠れますから♪」

茄子「今は仲のいい二人が温泉を楽しんでるだけです、なにも問題ありません♪」

P「ここが男湯じゃなければな...」

茄子「そうですねぇ、混浴だったらよかったんですけど...」

P「そうだ....いや、やっぱりダメだ」

茄子「あら、どうしてですか?」

P「茄子といっしょに風呂に入れるのは俺の特権だからな」ギュウウウウウ

茄子「ふふっ、そうですね♪」

P「...今誰か入ってきたら大変だな」

茄子「きっと大丈夫ですよ♪」

P「なんでわかるんだ?」

茄子「そんな気がするからです♪」

P「茄子がそう言うのなら大丈夫かな」

茄子「そうです、だからもっとギューってしてください♪」

P「ああ...」ギュウウウウ

茄子「Pさん見てください、綺麗な桜ですよ」

P「だな、温泉に入りながら桜が見れるなんてすごいな」

茄子「...最高です」

P「景色がか?」

茄子「それもありますけど、こんな素敵な温泉に連れてきてもらって...」

茄子「Pさんに抱きしめてもらいながらゆっくりできるなんて...とっても素敵」

P「茄子...」

茄子「Pさん....」


チュッ

P「茄子...」

茄子「んんっ....」

P「ずっとこうしていたいな...」

茄子「ちゅっ...ふふっ....のぼせちゃいますよ♪」

P「ゆでナスになるのか...」

茄子「そうなっちゃいますね...」

P「怒らないのか?」

茄子「許しちゃいます...ちゅっ...今とっても幸せですから...」

P「そっか...」

茄子「んぅ....Pさん...」

P「...なあ茄子」

茄子「んっ...なんですか?」

P「その...いや、やっぱりなんでもない」

茄子「どうしたんですか?」

P「なんでもないよ」

茄子「気になります、教えてください」

P「うるさい」チュッ

茄子「んんっ...もう...」

P「後で言うよ...」

茄子「ちゅっ...きっとですよ?」

------


茄子「はぁ...いいお湯でしたねぇ♪」

P「ああ、疲れた身体に染みわたるな」

茄子「でもちょっとのぼせちゃったかも...」

P「少し長湯しすぎたな、茄子がいつまでたっても離れてくれないから...」

茄子「違いますよ、Pさんがいつまでもキスしてくるからです!」

P「いや茄子が...」

茄子「Pさんが...」

P「ふぅ...どっちもどっちだな」

茄子「ふふっ、そうですね♪」

P「あっ、そうだ...茄子、ちょっと横になってくれないか?」

茄子「横にですか?」

P「晩御飯が来るまでまだ時間あるみたいだしさ、マッサージしてやるよ」

茄子「いいんですか?」

P「ああ、茄子の身体ずいぶんと張ってたみたいだし温泉上がりならマッサージにちょうどいいかと思って....」

茄子「でもPさんだって疲れてるのに...」

P「俺はいいんだよ」

茄子「うーん...どうしましょうか、Pさんエッチですからねぇ」

P「おいこら、どういう意味だよ!」

茄子「マッサージにかこつけていろんなところ触られちゃうかも♪」

P「そんなに俺が信用できないのかよ...」

茄子「あっ、冗談です!落ち込まないでください!」

P「まあ、俺がエッチかどうかは茄子の想像に任せるけど....」

P「でもさ、茄子が疲れてるんだったら何とかしてあげたいと思うんだよ」

茄子「ありがとうございます♪Pさんはやっぱり優しいですね♪」


茄子「それじゃ...お願いします♪」ゴロン


P「変な所触ったらゴメンな」

茄子「平気です、Pさんにいろんなところを触られるのは慣れっこですから♪」

グッ グッ...


P「痛くないか茄子?」

茄子「んっ...大丈夫です...」

P「やっぱりだいぶ身体を酷使してたんだなぁ」モミモミ...

茄子「うーん、まぁそれなりには...」

P「本当に御苦労様だったな」

茄子「ありがとうございます...」

P「お客さん、どこかこってるところはございませんか?」

茄子「ん~...じゃあ肩を...」

P「あいよ、肩だな」モミモミ...

茄子「最近とってもコリが激しくて...」

P「大変だなぁ、やっぱり胸が大きいと...」

茄子「Pさんのせいですぅ...」

P「俺が?」

茄子「いっぱい揉むからぁ...」

P「すいません...」

モミモミ...


茄子「んんっ...」

P「どうだ?」

茄子「すごく気持ちいいです...」

P「ならよかった」モミモミ...

茄子「本当に...来てよかったです...」

P「俺もだよ...」

茄子「ふふっ♪」

P「言い忘れてたけど、浴衣もよく似合ってるぞ」

茄子「...ありがとうございます♪Pさんも似合ってて素敵ですよ」

P「うん、ありがとう茄子」

茄子「どういたしまして♪」

P「よし、こんなもんかな」

茄子「.....」

P「茄子、おい茄子」ユサユサ

茄子「ふにゃ...」

P「ほら茄子、そろそろ晩御飯来るぞ?」

茄子「ふぁい....」

P「ちょっとリラックスしすぎたか...」

茄子「Zzz...」

P「こうなったら....」


コチョコチョコチョコチョ...


茄子「ひゃあん!」

P「ほーら、起きろ起きろー!」

茄子「ちょっ...Pさん...くすぐっ...きゃははははっ!」

P「うりうり~」コチョコチョ

茄子「きゃははははっ!や、やめてくださいー!」

P「起きないともっとくすぐるぞ~」コチョコチョ

茄子「あっ、そこはダメ...あはははっ!」

P「どうだどうだ、これでもかー」コチョコチョ

茄子「も、もう!」ガバッ

P「うおぅ!」


ドサッ


茄子「よくもやりましたねー!このー!」コチョコチョ

P「か、茄子!そこは...」

茄子「おかえしですー!こちょこちょこちょー!」コチョコチョ

P「うひゃあっ!や、やめろー!」

茄子「やめないですー!」

P「はぁ...はぁ...疲れた...」

茄子「私も...ふぅ...」

P「まったく、茄子はすぐ怒るなぁ」

茄子「Pさんがくすぐるからですよー」

P「本当にナスは...」

茄子「カコです!カコなんです!」

P「わかってるって、ナス」

茄子「もうー!」



P「ふぅ...ははっ」

茄子「うふ...うふふふ...」

P「かーこ」ナデナデ

茄子「はーい♪」

P「茄子といると本当に飽きないなぁ」

茄子「私もですよー♪」

P「茄子は可愛いなぁ」

茄子「んふふっ♪あっ、そうそうPさん?」

P「なんだ?」

茄子「さっき温泉に入ってた時なにかを言いかけたじゃないですか」

P「ああ、そういえば...」

茄子「なにを言いかけたんですか?」

P「実はだな...」

茄子「はいはい」

P「えーっと...茄子に...」

茄子「私に?」

P「つまり...」

茄子「?」

P「....まあ、気にするな!」

茄子「なんでですか!そんな言い方されたら気になりますよー!」

P「あ、あとで言うから!あとで!」

茄子「さっきだってそう言ってたじゃないですか!気になります!」

P「こ、今度は本当だって...」

茄子「本当ですか?」

P「本当の本当だよ」

茄子「うーん...」ジーッ

P「あっ、なんだその疑いの目は!」

茄子「もしかして、悪だくみでもしてるんじゃないって...」

P「こいつめ、そういう事言うのはこの口かー!」ムニッ

茄子「にゃあ!いひゃいです!」

P「おー、よく伸びるな、さすが茄子のもち肌...」

茄子「もー、わひゃひだってー!」ムニッ

P「いひゃい、いはい...」


「あの、お客様...」


P・茄子「っ!!」


「お食事をお持ちしたのですが...お邪魔でしたでしょうか?」

P「し、失礼しました...お見苦しいところを...」

「クスッ、では御用意させて頂きます」

茄子「お、お願いします...」

------


P「ふぅ、美味しかったなぁ」

茄子「はい、とっても♪」

P「今日は疲れただろうから、ゆっくり寝るといい」

茄子「いつもはベッドですけど...」ゴロン

茄子「たまにはふかふかのお布団もいいですねぇ♪」

P「そうだな...」

茄子「Pさん...」

P「な、なんだ?」

茄子「Pさん、さっきから本当に変ですよ?」

P「そ、そんなことないぞ!」

茄子「でも...」

P「それよりもう寝よう!電気消すぞ!」

茄子「あっ...」


パチン

P「それじゃおやすみ!」

茄子「おやすみなさい...」




P(やっべー...なんであんな態度取ってるんだ俺は...)

P(こんなことしたいんじゃないのに....)

P(俺はただ...茄子に...)


モゾモゾ...


P「んっ?」

茄子「よいしょっと...」

P「茄子...」

茄子「....」


チュッ


P「んっ...」

茄子「Pさん...」

P「茄子...」


ギュッ


茄子「あのですね、上手く言えませんけど...」

茄子「Pさん、すごく悩んでるっていうか迷ってますよね?」

茄子「いつものPさんらしくないです、なんだか難しい顔してて、不安そうで...」

P「....」

茄子「私じゃ役に立たないかもしれませんけど...」

茄子「悩みがあるなら相談してください、Pさんが悩んでるのを見るの...正直つらいです...」

茄子「Pさんの事大好きですから...いつも笑ってて欲しいです...」

P「茄子...お前...」

茄子「大丈夫です、私の幸運をいっぱいお裾分けしますから...」



茄子「Pさんが悩んでる事もきっと上手くいきますよ♪ねっ?」

P「そうだったな、俺には茄子っていう幸運の女神がついてるんだったな...」

茄子「はい、だから話してみてください、私に♪」

P「....ああ、上手くいくといいんだけど」

茄子「さあさあ、何をそんなに悩んでたんですか?」

P「茄子殿、ちょっとそこに座ってくださいますか?」

茄子「うむ、いいぞよ♪」

P「では...オホン」

P「茄子、お前と出逢ってようやくここまできたな」

P「お前をプロデュースしてから二人三脚で頑張ってきて...」

P「ついにドーム公演を成功させた、本当にすごいと思う」

茄子「私は何もしてませんよ、Pさんが頑張ったんです」

P「何を言ってるんだよ、茄子がレッスンに仕事に頑張ったからで...」

茄子「いえいえ、Pさんこそ♪」

P「ふぅ...本当に茄子は...そういう所が...」

茄子「そういう所が、なんですか?」

P「茄子...」

茄子「はい?」



P「結婚...しよっか?」

茄子「....えっ?」

P「いや、あの....突然言われて混乱してると思うけど...」

P「でも本気だ!一生お前を大事にする!」

P「いろいろと反対する人も多いだろうけど...なんとかするから!」

P「ずっと茄子といっしょにいたいから...」

茄子「はい!」

P「はい....えっ?」

茄子「はい!返事はイエスです!結婚しましょう!」

P「お、おぉ...いいのか?」

茄子「当たり前ですよ!やっと言ってくれたんですね♪」

P「そ、そうか...」

茄子「...もしかして、私が断るかもとか考えてたんですか?」

P「まあ、ちょっとは...」

茄子「むぅぅ...」


チュッ


茄子「断るわけないじゃないですか♪」

P「だ、だってさ...」

茄子「というか、今までだって一緒の部屋に住んで、一緒にごはん食べて...」

茄子「一緒のお風呂に入って、一緒のベッドで寝てましたし...」

茄子「実際結婚してたようなものじゃないですか」

P「ま、まあそうかもしれんが...」

茄子「そんなに私の気持ちが信用出来なかったんですか?」

P「いや、そんなことはないけど...」

P「でも結婚するとなると、やっぱり気が変わったりするかもって....」


ギュッ


茄子「変わりませんよ」

茄子「何があっても、Pさんを好きな気持ちは変わったりしません」

P「茄子...」

茄子「Pさんの事、ずっとずーっと愛してます」

茄子「これが私の変わらない気持ちです♪」

P「そっか...」

茄子「Pさんはどうですか?」

P「俺もだよ、たとえこの先どんな状況になっても...茄子に隣にいてほしい...」

P「ずっとだ、ずーっといて欲しいんだ」

茄子「はい...私も同じです」

P「茄子、手を出してくれるか?」

茄子「手?」


ススッ


P「やっと渡せた...」

茄子「わぁ...綺麗な指輪...」

P「改めて言うぞ?」



P「鷹富士茄子さん、俺と結婚してください」


茄子「はい、喜んで♪」

いったん中断します もう少しで終わります
多分今日中には終了できるかと

ちょっとずつ再開します 今日中に終わればいいけど

P「ふぅ...よかった...」

茄子「安心しました?」

P「ああ、すごくな」

茄子「ふふっ...グスッ...」

P「どうした?」

茄子「えへへ...すみません、嬉しくって...」

茄子「オホン、Pさん....」


茄子「不束者ですが、これからよろしくお願いします」ペコリ


P「ああ....」ギュッ

茄子「んっ....」

P「もう離さないぞ...」

茄子「はい...」

P「何があってもだ、ぜーったいに離さない...」

茄子「私もですよ...」

P「茄子....」チュッ

茄子「ちゅっ....んぅ...ふっ...」


ドサッ



---

--------

---後日 事務所 社長室---



P「と言うわけで社長、茄子と俺は真剣に愛し合っています」

P「自分の担当するアイドルとこんな関係を結ぶなんてプロデューサーとして失格なのも重々承知しています」

P「ですがそれでも、俺は茄子が好きです!」

P「彼女と一緒に生きていきたいと思っています」

茄子「Pさん...」

P「お願いします!俺と茄子との結婚を認めてください!」ドゲザッ


社長「うん、構わんよ」


P「えっ?そんなあっさりと...」

社長「というかこちらからすれば今更か、という感じだがね」

茄子「という事は...いいんですか?結婚しても」

社長「まあね、ただし今すぐにというわけにもいかないが...」

P「あ、ありがとうございます社長!」

社長「そもそも君たちの仲は事務所内ではほぼ公認だったじゃないか」

P「ま、まあそうかもしれませんが...」

社長「いつかこんな日が来るだろうとは予測していたよ、でなければ二人だけの同棲など認めるものか」

P「は、はぁ...」

社長「一つだけ聞いておきたいのだが、鷹富士君は引退するつもりかな?」

茄子「うーん、そうなりますね...できれば今後はプロデューサーとして働くPさんを支えてあげたいと思うので...」

社長「うん、なるほどね、わかったよ」

P「茄子、いいのか?」

茄子「はい、私はPさんが頑張って働けるように身の回りのことをしてあげたいですから♪」

P「ありがとな...」

茄子「ふふっ♪」

社長「すまんが、話を続けてもいいかな?」

P「あっ、すみません...」

社長「さっきも言ったが今すぐに結婚、引退というわけにはいかないからね」

P「はい、その辺は...」

社長「よろしい、大丈夫な時期になったらマスコミや芸能関係者に公表を...まあそう遠くないだろう、なにせ鷹富士君だからな」

茄子「そうだといいんですけど♪」

社長「もちろん、引退する前にはたくさん働いてもらうよ?引退ツアーとかライブとかね」

茄子「心配しなくてもお仕事はちゃんとやります」

社長「うむ、こちらとしても君を失うのは正直痛手だからね、いなくなる前にガッポリ稼がせてもらうよ」

P「身も蓋もない話ですね...」

社長「当然だよ、経営者なのだから」

茄子「ふふっ、じゃあ社長がガッポリ稼ぐためにもPさんと私はもうひと頑張りですね♪」

社長「そういうことだ、Pくんは幸運だね、奥さんがこんなに賢い人で...」

P「そ、そんなことは...じゃなくて!」

P「はい、本当に俺にはもったいないくらいの素晴らしい女性です」

茄子「Pさん....」

社長「では本日のところは以上だ、下がってくれたまえ」

P「はい、本当に...ありがとうございます!」

茄子「ありがとうございます♪」

社長「かまわんよ、それとPくん」

P「はい?」

社長「....鷹富士君を幸せにしてくれよ」

P「...はい、必ず!」ギュッ

社長「それと鷹富士君」

茄子「はい♪」

社長「Pくんの事をしっかり支えてくれたまえ」

茄子「ええ、精一杯♪」

社長「うむ、二人ともおめでとう」

P「はい、失礼します」

茄子「失礼します、本当にありがとうございます、社長♪」


バタン

P「なんか...意外なほどあっさりだったな」

茄子「そうですねぇ、正直すごくドキドキしてたんですけど...」

P「茄子でもか?」

茄子「そうです、ほら触ってみてください...」

P「本当だ...すごくドキドキしてる...」ピトッ

茄子「Pさんもドキドキしてたんですか?」

P「ああ、認めてくれなかったらどうしようってな...」

茄子「ふふっ♪でも...許してくれて本当によかったですね」

P「だな、安心したよ」

茄子「Pさん...」

P「どうした?」

茄子「なんだか...安心したら、キスしたいなって...」

P「ここでか?」

茄子「チュってするだけですから...」

P「しょうがないな...」ススッ


ちひろ「オホン!社長室に入りたいんですけど、構いませんねッ!?」


P・茄子「っ!!」ビクッ!

社長「ふぅ...」


ガチャッ


ちひろ「失礼します社長、決算をいただく書類をお持ちしました」

社長「おお、ありがとう千川君、そこに置いといてくれたまえ」

ちひろ「ではここに」パサッ

社長「なんだか今ドアの前で大声出してなかったかい?」

ちひろ「いーえ、とある男女に時と場所を弁えなさいというお話をしただけです」

社長「なるほど...結婚を決めた二人だ、多少は目をつぶってくれ」

ちひろ「むしろ結婚を決めてから余計に酷くなるかもしれませんよ?イチャイチャが」

社長「本人たちはバレてないと思っていたんだろうけどなぁ...」

ちひろ「わりとバレバレでしたよね、なのに芸能マスコミ等には一切バレていないという...」

社長「鷹富士君のおかげかもなぁ」

ちひろ「でもずいぶんとあっさり認めましたね、反対しなくてよかったんですか?」

社長「反対するくらいなら同棲を認めたりせんよ」

ちひろ「それはそうですけど、茄子ちゃんが抜けるとウチの事務所としても....」

社長「まあね、鷹富士君はウチの稼ぎ頭の一人だったしなぁ」

社長「なんというかねぇ、事務所の社長としては止めなきゃいけないっていうのはわかってはいるんだが...」

社長「あの幸せそうな二人を見ると、とてもそんな風にはね...」

ちひろ「社長...」

社長「Pくんたちが幸せになるのなら、いいのではないかと思って....」

社長「すまんね、経営者としては失格だな私は...」

ちひろ「ふふっ♪いいんじゃないですか、そんな経営者がいても」

社長「そうかな?」

ちひろ「いろんな事務所があるんですもの、いろんな社長がいてもいいはずですよ」

社長「...ありがとう千川君」

ちひろ「いえいえ♪」

社長「結婚式には呼んでくれるようにお願いしておいたからね、千川君も来るといい」

ちひろ「ええ、ぜひ」

社長「もし私の事務所がダメだと思ったらいつでも出て行っていいからね」

ちひろ「もう...そんなことしませんよ、今お茶を淹れてきます」

社長「ああ、ありがとう」

社長「.....幸せになるかな、あの二人」

ちひろ「大丈夫でしょう、茄子ちゃんがいますし」

社長「そうだな、きっと大丈夫だな...」

ちひろ「はい♪」



社長「おめでとう、二人とも」













社長「ところで千川君はそろそろ結婚しないのかね?」

ちひろ「出て行きますよ?」

------


茄子「はーい、できましたよ♪」

P「おっ、いい匂いだ」

茄子「今日は焼きナスですよー♪」

P「焼きナスか...」

茄子「あっ、今変なこと考えましたね?」

P「思ってない思ってない、茄子がナスを食べるなんてジョークみたいとか思ってないよ」

茄子「もう!やっぱり考えてるじゃないですか!」

P「おっと、つい口が滑った」

茄子「ふん!もう食べさせてあげません!」プイッ

P「悪かったよ茄子、冗談だって」

茄子「せっかく美味しくできたのに....」

P「ああわかってるよ、すごく美味しそうだな」

茄子「本当にそう思ってます?」

P「もちろんだよ、だから食べさせてくれよ、なっ?」

茄子「それじゃ、あーん♪」

P「あーん」パクッ

茄子「美味しいですか?」

P「うん、すごく美味しいよ」

茄子「よかった♪」

P「しかし、なんというかこう...」

茄子「なんですか?」

P「いや、結婚するって決めたのにいつもと全然変わってないなぁって....」

茄子「うーん、言われてみればそうかも...」

P「普段と同じだもんな、いっしょのご飯食べてこんな風に茄子をからかって...」

茄子「ふふっ♪私はとっても嬉しいですよ?」

P「そうか?」

茄子「ええ、普段の暮らしも十二分に楽しいですけど...」

茄子「Pさんの奥さんになれるんだって思っただけで、なんでも今まで以上に楽しくなってます♪」

茄子「私、今とっても幸せですよ♪どうにかなっちゃいそうなくらい♡」

P「茄子...」


ギュッ


茄子「ふふっ♪どうしたんですか?」

P「今、すごく茄子を抱きしめたくなったんだ」

茄子「もう...夕飯なのに仕方ないですね♪」

P「ん~...」ギュウウウウウ

茄子「Pさん、ご飯冷めちゃいますよ?」

P「うん、もうちょっとだけ」

茄子「もう...」

P「あっ、そういえばさ...」

茄子「なんですか?」

P「俺と結婚したら、茄子は『鷹富士茄子』って名前じゃなくなるんだよな」

茄子「そういえばそうですねぇ」

P「ちょっともったいないかもな、縁起のいいものが全部揃った名前だったのに...」

茄子「いいんですよ、気にしなくても♪」

P「でもなぁ、そのせいで幸運が逃げちゃったりしたら...」

茄子「たとえ幸運が逃げちゃったとしても、それと引き換えに一番の幸せが手に入るんですから安い物ですよ♪」

P「一番の幸せ?」

茄子「ええ...」ギュッ

茄子「だーいすきな人のお嫁さんになれるんですから、いいんです♪」

P「そっか...」

茄子「まあ、掴みのネタがなくなるのはちょっと惜しいかもしれませんが...」

P「掴み?」

茄子「お、オホン!なんでもないです!」

P「茄子、俺は茄子から幸運が逃げちゃったとしてもお前が好きだ」

P「世界で一番好きだ、愛してる」

茄子「Pさん...」

P「ずっと一緒にいような」

茄子「....はい!」ギュッ!



P「幸せだなぁ...」

茄子「私だって♪」



P「そろそろ夕飯食べようか?冷めちゃったけど....」

茄子「ふふっ、温め直しますよ♪」

P「ゴメンな、手間かけて」

茄子「いいえ♪あっ、それと...」

P「なんだ...」


チュッ


茄子「私も愛してますよ、Pさん♪」

茄子「至らない所もありますけど...」




茄子「これからよろしくお願いします、旦那様♡」




おわり

ちょっとだけ続き


---一年後---


ガチャッ


P「ただいまー」

茄子「あっ、お帰りなさいPさん♪」

P「うん、ただいま茄子」チュッ

茄子「お仕事どうでした?」

P「担当してるアイドルの単独ライブにようやく漕ぎつけてさ、準備でてんやわんやだよ」

茄子「大変ですねぇ」

P「まあな、俺の今の担当アイドルがこれまた生意気なやつでさ...」

茄子「でもPさん嬉しそうですよ?」

P「んっ、そうかな?」

茄子「はい、私をプロデュースしてた頃はいっつもそんな顔でした♪」

P「そうか...自分じゃわからないけど...」

茄子「ふふっ、Pさんのそういう顔は見てて楽しいです♪」

P「ありがとな」ナデナデ

茄子「だけど、担当アイドルさんに浮気しちゃダメですよ?」

P「しないよ、だって美人の奥さんがいるからな」チュッ

茄子「んふふっ♡」

P「茄子の方こそ俺のいない間に他の男と浮気してるんじゃないかって心配だよ」

茄子「もう!しませんよそんなこと!」

P「茄子は若くて綺麗だからさ、いろんな男が寄ってくるんじゃないかと思って」

茄子「平気です、だって...」


茄子「私は初めて会った時からPさんに夢中ですから♪」ギュッ


P「茄子...」

茄子「だから大丈夫ですよ♪安心してください」

P「そうだな、疑ってゴメン」

茄子「Pさーん♡」チュッ

P「愛してるよ」

茄子「私もです♪」

P「んっ...さっ、ご飯にしよう」

茄子「はーい♪」

P「今日の晩御飯はなんだ?」

茄子「ふふっ、今日はウナギですよー♪」

P「おぉ、ずいぶんと奮発したなぁ」

茄子「お魚屋さんが安くしてくれたんです、そのほかにもいろいろと...」

P「なるほどな」

茄子「Pさん最近お疲れみたいですから、精を付けてもらおうと思って♪」

P「ありがとな茄子」ギュッ

茄子「あんっ....もうダメですよ、今料理中です!」

P「エプロン姿の茄子も可愛くていいな...」チュッ

茄子「ひゃっ...ダメです、危ないから...」

P「わかってるって、あんまりやると怒られそうだからこのへんにしとく」

茄子「...えっち」

P「ゴメンゴメン」

茄子「もうできますから、ちょっとだけ待って...」


ドクン


茄子「んっ...」

P「どうした?」

茄子「いえ、今なんだか...」

P「具合でも悪いのか?お腹抑えて...」

茄子「気のせいかな...でも...」

茄子「うん、きっと...」

P「茄子、本当に大丈夫か?」

茄子「....」

P「茄子?」


ギュッ


P「どうしたんだ?」

茄子「Pさん、私のカンってよく当たりますよね?」

P「ああ、茄子の予測や予感はアイドルだったころからよく当たってたろ」

P「こうなるんじゃないかとか、こんな気がするっていうのはよくその通りになってたし、でもそれがどうした?」

茄子「そうですよね....ふふっ♪」ギュウウウウウ

茄子「じゃあきっと、この予感もその通りになりますね♪」

P「なんだよ、なにが言いたいんだ?」

茄子「Pさん♡」チュッ

P「んむっ...やけに嬉しそうだな」

茄子「あの...多分なんですけど...」




茄子「私、お腹の中に...」




本当におわり

駄文失礼しました~
今まで細々と茄子さんSSを書いてきましたがこれにていったん終了です
というのも結婚させてしまったしこれ以上のイチャイチャが物理的に難しいという理由からです
あとは昔に比べてイチャイチャ分が増やせなくなったから
次はまた別のアイドルで似たような話を書けたらなと思います
だけど茄子さんのSRとかが出たらまた書くかも...
ではまた~

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