プリヤ士郎「強くてニューゲーム?」 (169)

ーーー時計塔

「こいつ、なかなか面白いな」

「大師父、なにを?」

「いや、物語を面白くするための細工をな」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395559696

―衛宮家 深夜

士郎「―――あんた、誰だ」

夢かと疑った
だが夢ではなかった
寝ていたはずの俺はこいつに叩きおこされた


大師父「もうすぐわかる」

じいさんが楽しげに答える
謎は一向に深まるばかりだ

士郎「......どうしてここに?」

頭の信号が告げている
―こいつにいは勝てない、次元が違うと
だからまず、時間稼ぎをしないと

大師父「ワシが一般人に手を出したと知られるといろいろ面倒なのでな
         ―――お前にはこれから全ての並行世界の全ての結末を体験してもらう」

ふざけたことを口にして、じいさんは”何もない場所”から杖を取り出した

士郎「―――え?」

わからないわからないわからないけど、ここで逃げたら後悔すると頭が言っていた。

士郎「―――何、を」

大師父「質問に答えるきはない、だがお前は後でわしに感謝することになる―――ではな」

じいさんは杖で俺の額を叩き、意識は途絶えた

昔、ある出会いがあった
おそらくは、一秒すらなかった光景
されど
その姿ならば、たとえ地獄に落ちようとも鮮明に思い返すことができるだろう

『―――その道が。今までの自分が、間違ってなかったって信じている』

『――なんて要らない。俺は―――置き去りにしてきた物の為にも、自分を曲げる事なんて、できない』

―――「・・・・・・・・・」

『I am the bone of my sword』

『その誰かを――いう願いが綺麗だったから憧れた!』

―――

『―――決して、間違いなんかじゃないんだから........!』

―――「・・・・・・・ア」

........そうだ。
だからこそ、守らないと。
 が犯した罪、 を責める罪、 が思い返す罪、全部から、守るんだ
俺の前でだけ笑えた少女。
未来のない体で、俺を守ると言った彼女が―――
―――俺以外の前でも、いつか、強く笑えるように

―――「そうだ、”正義の味方”にならないと


―――全てを経験した

なぜ忘れていたのか、とは思わない

頭は綺麗に、目的だけを胸に

「あぁ、感謝する―――大師父」

まずは、遠坂達の加勢にでも行くか

大師父は割と親切に、遠坂たちの任務の説明も頭に入れてくれたようだ

さっと着替えて、魔術回路の確認をする

「..............これ、は」

膨大な魔翌力

どこの世界の俺でもここにいたらなかった

とてつもない魔翌力の回路

「経験しているあいだに、回路も鍛えられたのか」

これなら”無限の剣製”を長時間使用できるし、永久に遥か黄金の剣も一度くらいは使用できる

「―――ハ、ハ」

これなら、みんなを守れる

桜も、遠坂も、ルヴィアも、イリヤも、セラも、リズも。

みんなを守れる..................!

今日は人生最高の日かもしれない!

「今なら、足でまといにならない」

嬉しくて駆け足で玄関に行き、想定外の人物と遭遇した




士郎「―――――え?」

イリヤ「―――え?」






士郎「―――イリヤ?」

この世界のイリヤは本当に俺の妹で、夜に出かけるような悪い子じゃないのだが

イリヤ「お兄、ちゃん?」

士郎「イリヤ、どこに行くんだ?もう夜だしイリヤは早く寝ないと」

もの凄い嫌な予感をかんじながら、イリヤを説得する

イリヤ「え、ええっと」

なにか、用事でもあるのだろうか
イリヤは必死で言い訳を考えているようだった

『仕方ないですねーまた眠らせて、記憶を消してしまいましょう』

士郎「!?」

この声は、数々の世界で地味に面倒なことをしてくれた―――!?

士郎「カレイド、ステッキ?」

ルビー「あら?」

イリヤ「え、えぇ?」

イリヤの説明を歩きながら聞いている

目標は学校

ちょこまかと動き回るルビーを撃墜したくなりながらもなんとか耐える

今までも一緒に暮らしてきたが、なにせ経験したばかりなので

ここまで素直なイリヤを見ると、本当に安心する

.........しかし遠坂は、どの世界でもあんまり変わんないのか

だがこの世界の遠坂はあの生き恥戦闘服をためらいなく着ていたのか

..................笑ったら殺されそうだから気を付けよう

凛「お、ちゃんときたわねって............誰よ後ろの男はーーーー!!!」

やっぱり変わってなかった

イリヤ「お兄ちゃん、です」

ちなみにイリヤには『一回時計塔ってとこの偉い人にあったことあるから、それで魔術を知ってるんだ☆』
と伝えてある

だから問題はない

凛「なんでお兄ちゃんがついてきてるのよ!!」
イリヤ「カクカクシガジカで」

イリヤが説明をしてくれている

その間に魔術回路の調整をしておこう
設計図通りに頭の中で組み立てる

―ここではじめての投影、慎重すぎるくらいでちょうどいい

思考を戦闘用に切り替える

集中に集中を重ねる

凛「衛宮君って大師父にあったことあるの!?」

士郎「ああ、あったことだけだけど、詳しいことは終わってからだ。いまはカードの回収が先だろ」

凛「え、あなたもついてくるの?無理よ!死ぬわよ!?」

士郎「大事な妹が命をかけてる、兄として見過ごせない!!」

凛「わ、わかったわよ、いくわよルビー!」

よかった、やっぱり遠坂はいいやつだった

ルビー「それじゃあいきますよー!」

ルビー「半径2メートルで反射路形成!鏡界回廊一部反転します!」

士郎「..................」

迷いはない、アーチャーの人生を経験しほか全てを経験した俺が望むのは
手の届く範囲全ての人間の味方になること

そのためならば、たとえこの身が朽ちようとも構わない

未熟だった時とは違う、イリヤが戦うことは避けたいが”英霊”相手にはやはりカレイドの力が必要だ

イリヤ「えっ....な.....なにをするの?」

凛「”カードがある世界”に飛ぶのよ」

凛「そうね....
無限に連なる合わせ鏡
この世界をその象の一つとした場合――」

凛「それは”鏡面そのものの”世界」

イリヤ「...............っ!」

視界が変わる
今までとは違う異質の空間

凛「鏡面界―――そう呼ばれるこの世界にカードはあるの」

濃密な空気
守護者のときほどではないが、不愉快なものがそこにある

ライダー「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

”ライダー”彼女とのおもいでは多い

けれど、思い出を振り切る

”今”手のひらにある全てを守るのだ

 トレース―オン
「投影―開始」

干将・莫耶を投影

ここからライダーと斬り合った先に何十手で勝てるか

士郎「宝具を使われる前に倒す」

セイバーの時とは違う
まってはくれない

すべての可能性をシュミレーションし、勝つための一手を探し出す..........!!


すいません
ごはん

すいません
ごはんいってました


士郎「イリヤ!俺が隙を作る!!合図をしたら魔翌力弾で撃ってくれ!!」

イリヤ「えっどっどうやったら!!」

士郎「ルビーに聞け!!そいつはそんなだが、戦闘ではわりと頼りになる!!」

駆け出す
英霊の時とは違い、身体は鍛えられていない
あるのは剣の腕と魔術回路
だから、遠坂のロンドン留学でようやく覚えたこの魔術!身体強化の魔術を施す」

ライダー「・・・!」

こちらにむかってくる

距離3メートル
この1回で決める
干将・莫耶をなげる

   シンギ ムケツニシテバンジャク
―――鶴翼、欠落ヲ不ラズ
    チカラ  ヤマヲヌキ
―――心技、泰山ニ至リ



距離2メートル
ライダーが干将・莫耶を弾く
干将・莫耶を再び投影
強化・オーバーエッジ

   ツルギ ミズヲワカツ
―――心技、黄河ヲ渡ル
   セイメイ リキュウニトドキ
―――唯名、別天ニ納メ



距離1メートル
状況は整った
これで詰みだ

ライダー「・・・・・・・・・・!」

死角からくる干将・莫耶
前方からのオーバーエッジ
ライダーが一瞬固まる

士郎「―――じゃあな!」

   ワレラ トモニテンヲイダカズ
―――両雄、共ニ命ヲ別ツ



肉を切る感覚
干将・莫耶は防がれたが、オーバーエッジは入った

これで相当の隙ができた!

士郎「イリヤ。今―――」

    ゲイボルグ
「――刺し穿つ死棘の槍!!!」




じゃあ書き溜めてきマース

ーーー宝具

あれは、ランサーのカードか
イリヤと同じ魔法少女が最後の一撃をもって行った

「"ランサー"接続解除
対象撃破クラスカード.....」

「"ライダー"回収完了」

淡々と情報を伝える少女

イリヤ「え....だ.....誰...?」

どうやらイリヤも知らないようだ

ルヴィア「オーホッホッホッホ!!!」

聞き覚えのある声がした

凛「このバカ笑いは...!」

ルヴィア「すこし自慢したいですけれどまず今は、そこの貴方!一体何者なんですか?」

まぁ、俺の魔術くらいは説明しなきゃいけないのかな

凛「はっ!そうよ、衛宮くん!
さっきのは何なのよ!!!」

士郎「俺の魔術だ。投影魔術」

凛「投影....?嘘言わないで、投影ならすぐに消えるでしょう」

ルヴィア「えぇ、そもそも投影なんて儀式用に使うぐらいのもの。
世界に押しつぶされてしまいます。
ですが、あなたの"それ"はまだ残っています」

割と仲良く責め立てる2人
説明、どうやって説明しよう

士郎「正確には、俺の固有結界の能力なんだ。そこから漏れでた魔術が、この投影」

凛・ルヴィア「は?」

「・・・・・・!」

少女も衝撃を受けている様子

時計塔でも俺の魔術を教えたとき、ロードエルメロイ?さんもそんな反応をしたなぁ....

凛「え、衛宮くん?固有結界ってあの固有結界でいいのよね?」

ルヴィア「嘘なら嘘とはやく言ってください、固有結界なんて出来る訳..」

やっぱりなかいいな、この二人は

士郎「できるよ?今は魔翌力の無駄だからしないけど
それよりはやくこの世界から抜け出した方がいいんじゃないか」

凛・ルヴィア「あ」

ルビー「よくきずきました士郎さん!!実はこの世界もうそろそろ壊れます!」

呑気にとんでもないことを告げるルビー
やはりろくでもない

凛・ルヴィア「はやくいいなさい!!」

仲良く突っ込む2人
やっぱりこの2人がいると楽しいな


ルヴィア「美遊、はやくジャンプを!!」

美遊「サファイア」

サファイア「はいマスター」

サファイア「半径6メートルで反射路形成。通常界へ戻ります」

プロレス技vs八極拳

TVでも見ることのできないレアな戦いは、止まるところをしらず
どんどん白熱して行く

ルヴィア「ち!
この私が攻めきれないとは....!
生意気にも攻撃の精度が上がってきてますわね 貴方!」

少年漫画か

凛「単純なタックルがいつまでも通用すると思わないことね
くるとわかってれば対応策ある.....!」

仲良くしてよー

イリヤ「仲が悪いってレベルじゃないね コレ」

ルビー「いつもこんな感じですよー」

そういや聖杯戦争でもキャスター相手に八極拳使ってたなぁ

士郎「ルビー、お前があの二人から逃げた理由がなんとなくわかった気がする」


イリヤ「(私空気だ.....)」

反転する視界
戻ってきたという感覚と、イリヤを守れたという達成感

そしていつの間にかバトッてる2人

凛・ルヴィア「あぁん!?」

士郎「なんでもないです」

怖い

凛「ーーーで?
さっきから気になってたんだけど
そっちの子はなに?
なんでサファイアを持ってるのよ」

ルヴィア「それはこちらのセリフですわ
どうしてあの白い子がルビーを?
これではまるで....」

あっ.....(察し)

士郎「ステッキに見限られたみたい?」

凛「なんであんたが言うのよ!!」

怖い

ルヴィア「ふっ....
ええそうですわよ!
あの後サファイアを追いかけたらすでにこの子と契約完了してて
『この子がマスターです』とかわけのかわらないことを......ッ!」

泣きそうになりながらキレるルヴィア
同情したような顔の遠坂

こんな感じで
始まりの夜は終わりを告げた

イリヤ(これはパターンでいくとこれって.....)

学園とはいいものである
まさに平和の象徴

仲の良い友人
平和なクラス

ーーーこの2人がいなければ

凛「衛宮くん、昼ご飯一緒に食べない?」
ルヴィア「シェロ、昼ごはんを食べましょう」

ざわ.......ざわ........
ざわ......ざわ.......

今日転校してきた美少女2人が
ごく普通の高校生衛宮士郎をお昼に誘ったのだ、したしげに!

後藤「せんせーい!事件です!!」
先生「そっとしておけ、命令だ」
後藤「くっ権力には逆らえない!!」


この世界でも元気な後藤くん
刑事ドラマでも見たのだろうか

士郎「わかった 、屋上いこう」

歩き出す俺
ついてくる美少女2人

困惑した顔の後輩、桜&森山さん
困惑した顔の寺の子、一成

あぁ...
平和な学園生活は終わりを告げたのだ!!

ーーーーーー
ーーーー
ーー


なんだかんだで放課後

下駄箱を開けるとそこには2枚の紙切れ

2枚の脅迫状

士郎「まぁ、ご飯作らないだけで殺されるよりましか.....」

とりあえず今日はここまで
ありがとうごさいました



イリヤと共に家をでる
絶対に帰ってくるという想いとともに

イリヤから今日のことは聞いた
カードのこと
美遊ちゃんが凄かったこと
初めてリレーで負けたこと
そして、美遊ちゃんに言われた言葉

イリヤ「本当はね。結構不安だったんだ。でも、お兄ちゃんがついてきてくれて、よかった」

本当に安心したように、イリヤは本心を口にした

士郎「大丈夫、俺は絶対イリヤを守るよ」

ーーー救えなかった数多くの世界
あの狂戦士に誓った想い
それにかけて、必ず守るよ、と告げた

『あなたは戦わなくていい
カード回収は全部わたしがやる』

『せめて、私の邪魔だけはしないで』

美遊という少女
とってつけたような、エーデルフェルトの性

戸籍がないのか

ただの養子なのか

もしかしたら"別の世界"から

いや、考えすぎか

ーーー美遊がもう苦しまなくていい世界になりますように

ーーー優しい人たちに出会って

ーーー笑いあえる友達を作って

ーーーあたたかでささやかな

ーーー幸せをつかめますように

士郎「....! 」

今の、は並行世界の、俺?

思い浮かんだのは牢屋のなかにいるボロボロの男と、ないている美遊

ーーそうか

ーーーそれが願いが

イリヤ「お兄ちゃん?大丈夫?」

士郎「あぁ、大丈夫。イリヤ、美遊ちゃんのことは好きか?」

イリヤ「今のところはちょっと苦手かな~」

士郎「できれば仲良くしてくれ、一緒に戦うのに信頼しきれてなかったら、悲しいだろ?」

イリヤ「うん、わかった。お兄ちゃん!」

どんな、顔をしていたのか
イリヤは真剣な声で約束してくれた

凛「油断しないようにね、士郎、イリヤ。
敵はもちろんだけどルヴィアたちがドサクサに紛れてなにしてくるかわからないわ」

イリヤ(なんでこんなにギスギスしてるのかな)

士郎「ルヴィアはそんなことしないよ」

ルビー「士郎さんは根っからのお人好しですねー」

ルヴィア「さすが野蛮な遠坂
考えることも野蛮ですわね。
そんなことしませんわ
美遊!
開始と同時に距離を詰め
一撃で仕留めなさい」

美遊「はい」

ルヴィア「可能ならシェロにばれないように遠坂凛を殺ってしまいなさい(小声」

美遊「無理です」

サファイア「殺人の指示はご遠慮下さい」

美遊ちゃんが目を合わせてくれない
むぅ.....

やはりこちらから仲良くしに行くしかないか

凛「いくわよ、3.2.1....」

サファイア・ルビー「限定次元反射路形成!
鏡界回廊一部反転!」



ジャンプ
サファイア・ルビー「接界!!」

視界の反転
目を開けると、そこは魔法の渦だった

士郎「準備万端なのはあっちも同じか!」

聖杯戦争でもこんな性格だったな
ぁ!

今この状態で勝つのは、無理か

なら時間を稼ごう

士郎「―――I am the bone of my sword.(我が骨子は捻じれ狂う。)

―――“偽・螺旋剣”(カラド、ボルク)!」

遠距離からの射出

これは当たらないが、隙ぐらいは作れるだろう

ーーー壊れた幻想
あのバーサーカーを一度殺すほどの
威力だ
10秒くらいかせげないか

ーーが、幻想は壊れる前に消えた


凛「弾いた!?」

ルヴィア「あれは魔力思考制御平面!まさかこれほどの規模でーー!」

くっそ、用意のいい奴!!

士郎「美遊!ジャンプ!!」

すでに敵の術中だ
一発逆転はまず無理だ

美遊「は、はい!サファイア!」

なぜか緊張した美遊の声
まぁ緊急時だしな

サファイア「限定次元!反射路形成!鏡界回廊一部反転!
接界!」

視界の反転

士郎「ーーーーーッ!」



とりあえず、キャスターを倒すためには魔法陣の上まで飛ばなくてはならないため、飛ぶ訓練である

イリヤは素晴らしい思い込みにより
飛べたのだが、頭の良すぎる美遊は
飛べないらしい

なので昨日誘って見た

ーーー『美遊ちゃん、イリヤと一緒に特訓しよう、もしかしたら飛べるようになるかもしれない』

ーーー『えっあっ、はっはい。よろしくお願いします』

ーーー『うん。今回のカード回収は2人のコンビネーションが要になるから、できるだけ一緒にいることにしよう』

ーーー『はい、 お兄ちゃん(超小声』

林の中で特訓である
お昼ごはんはたっぷりと作ってきたので、いっぱい特訓できるぞー

セイバーの特訓はキツかったなぁ
ライダーの真似したらボコられたし

ーーーーー昼後ーーーーー

イリヤ「私はもう結構飛べるけど.....」

美遊「とべません」

ルビー「もう一度認識を改めてみては?イリヤさんも飛べてますし」

美遊「無理」

サファイア「美遊様、頭を柔らかくして下さい」

美遊「無理」

士郎「じゃあ、家でイリヤがよく買ってるアニメをみたらどうだろう?」

美遊「無理です」

士郎「そう言わずに、みてみたら案外納得するところがあるかもしれないだろ?」

それに、もっとイリヤと仲良くして欲しい
イリヤのためにも、美遊ちゃんのためにも

ーーー夜ーーー

意外にも美遊ちゃんは熱心にアニメを見ていて、1クール一気見していた

なんどかお菓子をもっていってあげたが、美遊ちゃんはあまり会話してくれない

むぅ.......

俺は暇な時間はずっと鍛錬+筋トレをしていた
今から遅れを取り戻して、ちゃんと力をつけなければ

ゆっくりなどしてはいられない

これは命がけだ

そこに抵抗はない、いつだって
死線をくぐってきた

ーーだがイリヤは

あの2人はカレイドが守っている

死ぬ危険はないが、イリヤには命がという自覚がない

つまり、本当の"死"を感じたら
戦意喪失しかねない

士郎「だから、俺が守らないと」

ーー守ってくれた姉がいた

死にかけの自分を助けてくれた

ーー今度こそ守る

誓いはここに

キャスター攻略へと、向かう

ぶっつけ本番、美遊が飛べるようになったかは分からない

最悪、固有結界を使用する

凛「リターンマッチね
もう負けは許されないわよ!」

イリヤ「うん!」



キャスター「!」

思考を切り替える

今回俺がするのは、サポートのみ

あとはイリヤたちに任せるしかない

凛「一気に片を付けるわよ!」

ルヴィア「2度目の負けは許しませんわよ!」

イリヤ・美遊「了解!!」

ーーあの盾を用意しておく

イリヤたちが作戦を開始

美遊もちゃんと飛べているようだ

魔法陣の攻撃をよけて行く2人

"アレ"がカレイドの力

空を飛ぶという大魔術を簡単に起こす

性格がアレではなければ完璧である

こちらに来る

攻撃は俺がさばく

士郎「投影ー開始!」

投影ーー偽・螺旋剣

ーー壊れた幻想で攻撃の相殺に成功

今回の作戦はまず、美遊ちゃんが接近距離に飛び込まなければならない

今、俺が危惧しているのは
キャスターが何かしらの防御魔法を自分の身体につけていた場合

あるいは転移、近づきすぎて不意を打たれたら本当に危ない

凛「タイミング合ってるわ!
いける......!」

ルヴィア「やっておしまいなさい!
美遊!」

美遊「ランサー、限定ーーー

キャスターの転移が発動する
攻撃をよけきれずに美遊が落ちる

士郎「くっそーー!!」

あの攻撃、おそらく物理保護も間に合ってないだろう

つまり、美遊は今この状態だけ
隙が生まれたのだ、巨大な隙が

ーーそれを見逃さない、見逃してはくれないのだ

美遊の元へかける

守る

絶対に守る.....!

ーー美遊が幸せになるためならなんでもした

ーー汚いことだってやってみせた

ーーたとえ奴らが世界を守ろうとしていたとしても

ーーこの世界が消えようとも、美遊が幸せに暮らせるようにーーー

絶対に守る!!

身体は美遊の前へ

美遊「お兄ちゃん!!」

呼ばれた、だから守らないと

士郎「投影ー・熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!!」

ーーー七つの花弁

この盾は破れず

ーーー随分この盾に助けられた

キャスター「ーーーー!」

今、俺が美遊を助けたことで狙いが俺に変わる

盾を破壊しようとしてさらなる魔術を投下する

士郎「やっぱり違うなーー聖杯戦争の時のアンタはそんなんじゃ無かった!」

あの女ならば、絶対に勝てなかった
セイバーより達が悪い

少なくともーー俺を殺そうとして、
イリヤへの注意を薄くするなんてマネはしなかった!
フォイア
イリヤ「特大級のーーー狙射!!」

キャスターが落ちる

士郎「ーー行けるか、美遊」

美遊「はい」

イリヤ・美遊「ーーー狙射!!!」

イリヤと美遊、両方からの攻撃

ちょっとした宝具級の魔力の塊だ

弱ったキャスターには耐えられないだろう

士郎「ーーーじゃあな」

思い出に別れを

聖杯戦争では苦戦し、あの4日間をともに打ち破ったキャスターは

爆煙に消えた

士郎「カード回収完了」

頭に残るのは思い出ばかり
奴は結局最後まで幸せを求めただけだったな

ーある意味美遊ちゃんの兄と同じかもしれないな



キャスターを倒してなお、思考を戦闘ようにしているのは何故か

ー魔術回路を研ぎ澄ましているのは何故か

『士郎、貴方にとって私はその程度の存在ですか』

全身が危険信号をはっしている

士郎「遠坂、早くもどーーー」

凛・ルヴィア「ーーーーーー!」

斬り伏せられる遠坂とルヴィア

イリヤ「え......?」

士郎「そ、んな」

あれは、あいつは

『士郎、あなたを愛している』

美遊「あり得るの?こんなこと」

ーーー2人目の敵.....!!!

突然の事態

士郎「まず、冷静になれ...!!
俺があいつを引き付ける
だから、遠坂とルヴィアを2人で回収してくれ」


駆け出した

美遊ちゃんとイリヤも別々に駆け出す

セイバーに奇襲は通じない

セイバーを前にして、逃げることはできない

ーー頭にあの顔が、チラつく

『士郎』

一つ一つの会話がーーー!

ーー助けられるかも

士郎「ーーーーーーッ!」

なんて間抜けだ俺は!

もしかしたら正気に戻せるかもしれないなんてことを考えてしまうなんて!!

ーーー迷いを振り切れ

ーー思い出は遠くに

ーーー遥か幻想を頼りに

ーーこの身体(まじゅつかいろ)を持ってして

ーーー最愛に別れを


士郎「投影ー開始!」

干将・莫耶

この双刀で迎え撃つ

セイバー「ーーーーー!!!」

ーが、セイバーが狙ったのは俺ではなく

士郎「イリヤ........ッ!!」

ーー俺が思い上がったせいだ

あのときのセイバーでもなんでもないのに

イリヤ「えーーーきゃっ!!」

セイバーの斬撃は魔術障壁では無効化できずに

イリヤ「あっ....!腕が........!血っ.!」

士郎「イリヤ、逃げろ!」

イリヤ「あっ....!あぁぁ....!!」

ルビー「立ってください!イリヤさん!!」

恐れていたことがおきた

本物の"死の恐怖"でイリヤの戦意が消えた

ーー思いは振り切った

あの時点で俺の知っているセイバーではない

ならば、迷いなく倒そう

士郎「ーーーーラッ!!」

なんとか追いついて
セイバーの剣を受け止める

一撃

かつてない重量の剣

二撃

暴走していても剣の英霊
ーー剣技はアイツそのもの!

三撃

干将が砕ける


士郎「投影ー開始!」

再投影

干将

ーー10手先までの剣戟の予測

幻想をー重ねる

俺はこの剣技だけを持ってして

セイバーを打ち破る.....!

ーーー数多に連なる並行世界

ーーあのとき、あの状況で

ーーーセイバーを打ち破った自分は1人もいない

士郎「ハ、ハーーーー!」

十撃

ーー前へ

セイバー「グッ...!!」

セイバーを一歩下がらせた

ーーーさらに前へ

士郎「俺は俺の剣技でーーお前を越えて行くーーーー!」

剣戟は激しく

三十撃目までの戦闘予測

まだ、自分は立っている

士郎「ハ、ハハハ」

嬉しくて笑みがこぼれる

ようやく追いついた

すでに自分はボロボロだ

恐らく血は深く

けれども、目は離さず

セイバーを捉える

三十撃

今だに健在

剣戟はよりスローに

1秒が遥かとおく

撃ち合いの衝撃が胸まで響く

恐らく五十は越えられない

あと二十の撃ち合いのなかで

セイバーを凌駕するーーー!

三十六撃

勝機はおもったより早く現れた

セイバーが斬撃を放つ

予測を超えたつもりか

いや、ーーー勝負を急いだな

斬撃を避ける

セイバーに1秒ほどの隙ができる

干将・莫耶を投げる

士郎「凍結ー解除」

用意していた剣

"勝利すべき黄金の剣"

左右の逃げ道はふさいだ

逃げられる前に仕留めるーーー!

士郎「勝ったぞーーーセイバー」

セイバーの胸元に剣を射し込む




セイバー「シロ、ウ」

士郎「ーーーー!」

セイバーが俺を蹴り飛ばす

士郎「セイーーーー」

眼前に黒い光

膨大な魔力

ーーー対抗する策はある

セイバー「約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!!」

ーーー俺自身が編み出した宝具

士郎「遥か遠き黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)!!!」

ーーーこの剣は型落ちの剣

撃ち合いなどは出来ないが、聖剣の軌道を変えることはできる

ーーー守れた

あと、はとどめをささない、と

士郎「アーーー」

魔力がきれた

どうする、どうすーーー

イリヤ「夢幻召喚(インストール)」

書き溜めってどこにすればええんや・・・

赤い外套

投影魔術

イリヤは英霊化している

無茶苦茶な戦いでセイバーを押して行くイリヤ

ーー嬉しい

イリヤ「フッ..!!」

セイバー「アァ....!!!」

俺がつけた傷がきいているのか
セイバーの剣は鈍い

士郎「俺も行かないと」

駆ける

少し、雀の涙ほどの魔力は回復した

何が出来るか

盾ぐらいにはなるだろう


セイバー「ーーーー!」

セイバーが大きく後ろに下がる

まさか

美遊「宝具の二撃目......!!
逃げてイリヤスフィール!
いくら英霊化しても、あの聖剣には勝てなーーーー」


イリヤ「投影 開始」

イリヤの手にはセイバーの聖剣

汚れない王の剣

それ故に、そのあり方を拒まれた

悲しき王の剣

イリヤの剣に俺の腕を重ねる

あのバーサーカー戦の再現のようだ

狂ってしまったお姫様を、止める

ー ー輝ける、かの剣こそは

ーー過去、現在、未来を通じ戦場に散っていく

ーー全ての兵達が今際の際に抱く、悲しくも尊き夢

ーーその意思を誇りと掲げその信義を貫けと正し

ーー今、常勝の王は高らかに手に取る奇跡の真名を謳う

ーー其は・・・

セイバー「エクスーーー」

イリヤ・士郎「カリバーーー!!」

撃ち合いのさなか

彼女の夢をみる

どの世界でもセイバーは俺を助けてくれた

聖杯戦争では俺の馬鹿な行動に付き合ってくれた


不甲斐ない俺を支えて

引っ張ってくれたのだ

あの4日間終わらせようとする俺(達)をセイバーは、誇ってくれた


士郎「ありがとうーーお前に会えて幸せだ」

ーーー心からの感謝を

――学校


遠坂から聞いた話では俺とイリヤはセイバーを倒したあと、二人で倒れたらしい。

凛「ボロボロの傷を治療して、バレないように家に戻すのは大変だったんだから!」

ルヴィア「次からは、戦い方を考えてください。あなたはもう少し自分の身を案じるべきですわ」

昼ご飯、屋上で二人に注意されている

士郎「あぁ、迷惑かけてすまない。でもこれが、俺の戦い方だ」

そうだ、いつだってギリギリの状態で踏ん張ってきた

自分が流した血の分だけ、より多くの人々が救われると信じて

凛・ルヴィア「別に、迷惑ってほどじゃ」

士郎「ありがとう。俺二人みたいなやつ、好きだよ」

精一杯の感謝を口にした

凛・ルヴィア「ーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ルヴィア「シ、シェロもう一回、もう一回お願いします!!」

凛「お、おだてたって何も出ないんだから!!!」

それより、気になっていることがある

士郎「そういや俺、二人に名前言ってたっけ?」

かなり今更だが、不思議に思ってたことを聞いてみた

凛・ルヴィア「..............................................................................................................」

士郎「...........................」

なんでしょう?この沈黙は

凛(思い出したなんて言えない・・・・・・てかなんで覚えてないのよ!)

ルヴィア(オーギュストに調べさせたなんていえませんわ・・・・・)

桜(私のポジションが誰かに奪われた気がする・・・・)

凛・ルヴィア「イ、イリヤに聞いたのよ(たんですわ!)」

なるほど、納得

もうすぐ昼安みが終わるな

士郎「変なこと聞いて悪かったな、おれはもう戻るよ。また夜に」













士郎「ただいまーってうおっ!セラが懐かしい格好してる!!」


書き溜めが尽きたのでまたあした

ルビー「番外編ですよー」

美遊「――――!!!!!!」

ルビー「もー、美遊さん暴れないでくださいよー!!」

美遊「むがーーーーーーーーーーー!!!」

ルビー「この前、士郎さんとイリヤさんが倒れた時の映像を用意したのでご覧くださーーーい」

美遊「―――!!!!!/////////////」







ここからは凛さん視点でお送りしまーーす!!







凛「衛宮くん!!イリヤ!!!!」

ルヴィア「シェロ!!!イリヤスフィール!!!!!」

二人が倒れた

イリヤは特に外傷はないから大丈夫だけど、衛宮くんは―――

凛「美遊、とりあえずイリヤはだいじょ――」

美遊「お兄ちゃん!!!!!!!」

凛・ルヴィア「!?」

お兄.............ちゃん.................................!?

そのまま誰よりもはやく衛宮くんのとこへ駆け寄った美遊は泣きながら衛宮くんをずっと抱きしめていた


離したのは、傷を治した後だった


冷静になった美遊は、赤い顔をして

美遊「..................黙っててください」

さすがにいじれなかった

凛「あぁ、うん」

ルヴィア「え、えぇ」


ルビー「ニヤニヤ」撮影中













ルビー「美遊さんって妹属性あったんですねー」

美遊「うがあああああああああああああああああああああああああ///////////////////////」




Q. 別世界の妹に手を出す事は人として許されないと思いますか?

ニア 1 許される
2 許される
3 許される

                                 ,.へ
  ___                             ム  i
 「 ヒ_i〉                            ゝ 〈
 ト ノ                           iニ(()

 i  {              ____           |  ヽ
 i  i           /__,  , ‐-\           i   }
 |   i         /(●)   ( ● )\       {、  λ
 ト-┤.      /    (__人__)    \    ,ノ  ̄ ,!
 i   ゝ、_     |     ´ ̄`       | ,. '´ハ   ,!
. ヽ、    `` 、,__\              /" \  ヽ/
   \ノ ノ   ハ ̄r/:::r―--―/::7   ノ    /
       ヽ.      ヽ::〈; . '::. :' |::/   /   ,. "
        `ー 、    \ヽ::. ;:::|/     r'"
     / ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ

     | 答 |     許 さ れ る         │|
     \_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ

―驚きはなかった

イリヤの異常さは知っていたし

魔力の多さもよくわかっていた

考えていたとすれば

士郎「聖杯戦争は―――無かったんじゃなかったのか.............!?」

―驚きはなかった

イリヤの異常さは知っていたし

魔力の多さもよくわかっていた

考えていたとすれば

士郎「聖杯戦争は―――無かったんじゃなかったのか.............!?」

士郎「今回は随分と狭いな.....」

警戒に警戒を重ねる
今回は、アサシンが出てくるだろう
――どちらが来るか
目に強化をかけておく

凛「カードを回収するごとに歪みが減ってきている証拠ね」

アサシンならどう狙ってくる

攻撃力の低いアサシンなら、必殺を狙ってくるはず

イリヤ「ん?」

士郎「どうした..........?イリヤ」

イリヤ「今何か、動いたよう―――」

黒いダガー

それが、まっすぐイリヤの首元に向かって―――

士郎「イリヤ、危ない―――ぐぁっ!!」

ダガーが俺の手のひらに突き刺さる

凛「衛宮くん!!」

みんなの動きが、スローに見える

ここで、終わるわけにはいかない........!!

士郎「とうえ―――!」

魔術回路が開けない.....!!

士郎「狙いはイリヤじゃなくて、俺だったってことか............!!」

ざっざっざっ

耳障りな音がする

だがどうして―――

第5次では、こんなアサシンはいなかった

佐々木小次郎か、あのアサシンだと思っていたのに

だが、イリヤは守れた

これなら、なんとか帰れるだろう

イリヤ「あっ..........あっああああ、ああああああああああああああああああああああああ」

そして、今に戻る



膨大な魔力

イリヤは、暴れながらアサシン達を撃破していく

イリヤ「私のせいで、私のせいで私のせいで私のせいでお兄ちゃんが!」

後悔を口にしながら

美遊「大丈夫ですか、士郎さん............!!」

士郎「あぁ、大丈夫だ」

不甲斐ない

せっかく強くなれたのだと

ようやくみんなを守れて、誰も死ななくていいようになったと思ったのに

自分に腹が立つ

士郎「くっそ...........!!これじゃあ、何も変わってない!」


結局、イリヤが敵を全て倒し今回は終わった

残ったのは自分への怒りと、この気持ちの悪さ

冷静になったイリヤの絶望した顔は、ひどく胸に突き刺さった

そのままイリヤは帰り、今日は解散となった

俺は、何のためにここまで来たのか

包帯を巻いた手を握り締める

士郎「こんな傷で、こんなことで...........くそ」

家につく

今日はもう眠ろう

疲れてしまった

士郎「ただい―――」

セラ「この、馬鹿!!」

強烈な平手がまっていた

士郎「セ、ラ?」

もう、寝ている時間なのに

セラ「こんな時間にどこをほっつき歩いてたんです!
イリヤさんまで連れて!貴方にしっかり聞かせていただきます!!」

士郎「セラ、イリヤは大丈夫か」

セラ「ひどく動揺していました。あんな状態のイリヤさんは初めてです」

情けない、兄として

妹にあんな顔をさせて、あんな思いをさせてしまった

士郎「ごめん..........ごめん.....うっ......あぁ」

涙が、止まらない

士郎「―――え?」

セラに、抱きしめられた

セラ「まったく、貴方のことだからきっと自分を責めてるんでしょう?
今のあなたを見てちゃんと安心できたわ。
あなたは悪いことは何もしてないのね。
よかった。私の信じる、士郎のままでいてくれて」

セラ「でもね、親じゃないとしても。心配になるの。
イリヤさんも、士郎のことも。
最近、あなたの雰囲気がかわって不思議に思ってたのよ。
叩いちゃってごめんなさい。
それと、あなたにも帰るところはあるんだから切羽詰まった顔しないで」

士郎「あぁ、あぁ。ありがとう。ごめんなさい.......!」


そうして、子供のように泣いてしまった

俺は何を焦っていたんだろう

あれを経験してから、家を家だと思っていなかったのかもしれない

俺には、迎えてくれる家族がいたのに

一人ではなかったのに

明日で、バーサーカー戦にいきます

そろそろクロがでますよーーーー

―朝―

昨日子供のように泣いてしまったため、セラと顔を合わせるのがとても恥ずかしい

セラもそういうことでからかってくるような奴ではないので

一層恥ずかしくなっているのだ

士郎「イリヤのことを頼むよ。セラ」

学校に行く前に、気にかかっていたことを口にしてでた

もうあのイリヤに戦わせることはできない

ならば、俺がイリヤの分まで戦わないと

切嗣が死んで、涙は枯れてしまったと思っていた

まだ、残っている

帰る家もある

それだけで、救われた気がした

―昼―

遠坂たちとの作戦会議

場所はやっぱり屋上

凛「それで、イリヤは大丈夫なの?」

やはりみんな気にしてくれていたのだ

士郎「たぶん、イリヤはもう戦えない」

戦わせる訳にも、いかない

士郎「戦場では微かな気の迷いが命取りになる。しかも次はバーサーカーだ、油断なんかしてられない」

凛「そうね、ルビーがいないのがきついけど。やるしかないわね」

士郎「あぁ」

ルヴィア「シェロ、左腕は大丈夫なんですか?」

士郎「大丈夫、ルヴィア達が頑張って直してくれたおかげだ」

魔術とは万能ではないが、科学にはない部分を補える

共存できれば素晴らしいと思うのだが


凛「あなたも結構な戦力だし、失ったら困るってだけよ//」

ルヴィア「私とシェロの仲です。遠慮など無意味ですわ」

..............ほんと、いい人たちである

クロルートかハーレムか全員個別でやるか悩む





―夜―

きっとこれが最後

家族を守るために、戦いに行く

士郎「行ってくる」

決意の言葉

絶対に戻ってこよう

俺の家に

凛「ラストバトル・・・・始めるわよ!」




バーサーカー「■■■■■―!!!」

やはり敵はヘラクレス

つまり宝具は十二の試練だろう

士郎「Iam the borm of my sword」

投影  偽・螺旋剣

まずは1殺

着実に殺していく

士郎「壊れた―――幻想!」

バーサーカーの額に直撃する

が、やつは健在

凛「今の、当たったわよね.......」

士郎「遠坂、ルヴィア、美遊!あいつはヘラクレス!
今ので分かった!宝具は奴の体自身!あと11回殺されなきゃ死なないぞ!!」

確証はなかった

だがやはり第5次と変わっていない

凛「えっ、と。わかった」

ルヴィア「わかりましたわ!!」

美遊「了解」


駆ける美遊

美遊「突き穿つ死棘の槍―!!」

バーサーカー「■■■■■■ーーーー!!!」

これで2殺

―あの時の再現だ

美遊「士郎さん!逃げて!」



士郎「―――投影、開始」

バーサーカー「■■■ーーーーー!!!」

迫り来る狂戦士

左腕で幻想を持つ

士郎「―――投影、装填」

敵を睨みつける

目を離さない

士郎「全工程投影完了―――是、射殺す百頭」

バーサーカー「■■■ーーー!!!」


士郎「邪魔だ、失せろ!!!!!!!」

九回、命を切り刻む

一秒は永遠のごとく

その先が見えず

凛「ラストバトル・・・・始めるわよ!」




バーサーカー「■■■■■―!!!」

やはり敵はヘラクレス

つまり宝具は十二の試練だろう

士郎「Iam the borm of my sword」

投影  偽・螺旋剣

まずは1殺

着実に殺していく

士郎「壊れた―――幻想!」

バーサーカーの額に直撃する

が、やつは健在

凛「今の、当たったわよね.......」

士郎「遠坂、ルヴィア、美遊!あいつはヘラクレス!
今ので分かった!宝具は奴の体自身!あと11回殺されなきゃ死なないぞ!!」

確証はなかった

だがやはり第5次と変わっていない

凛「えっ、と。わかった」

ルヴィア「わかりましたわ!!」

美遊「了解」


駆ける美遊

美遊「突き穿つ死棘の槍―!!」

バーサーカー「■■■■■■ーーーー!!!」

これで2殺

―あの時の再現だ

美遊「士郎さん!逃げて!」



士郎「―――投影、開始」

バーサーカー「■■■ーーーーー!!!」

迫り来る狂戦士

左腕で幻想を持つ

士郎「―――投影、装填」

敵を睨みつける

目を離さない

士郎「全工程投影完了―――是、射殺す百頭」

バーサーカー「■■■ーーー!!!」


士郎「邪魔だ、失せろ!!!!!!!」

九回、命を切り刻む

一秒は永遠のごとく

その先が見えず

凛「ラストバトル・・・・始めるわよ!」




バーサーカー「■■■■■―!!!」

やはり敵はヘラクレス

つまり宝具は十二の試練だろう

士郎「Iam the borm of my sword」

投影  偽・螺旋剣

まずは1殺

着実に殺していく

士郎「壊れた―――幻想!」

バーサーカーの額に直撃する

が、やつは健在

凛「今の、当たったわよね.......」

士郎「遠坂、ルヴィア、美遊!あいつはヘラクレス!
今ので分かった!宝具は奴の体自身!あと11回殺されなきゃ死なないぞ!!」

確証はなかった

だがやはり第5次と変わっていない

凛「えっ、と。わかった」

ルヴィア「わかりましたわ!!」

美遊「了解」


駆ける美遊

美遊「突き穿つ死棘の槍―!!」

バーサーカー「■■■■■■ーーーー!!!」

これで2殺

―あの時の再現だ

美遊「士郎さん!逃げて!」



士郎「―――投影、開始」

バーサーカー「■■■ーーーーー!!!」

迫り来る狂戦士

左腕で幻想を持つ

士郎「―――投影、装填」

敵を睨みつける

目を離さない

士郎「全工程投影完了―――是、射殺す百頭」

バーサーカー「■■■ーーー!!!」


士郎「邪魔だ、失せろ!!!!!!!」

九回、命を切り刻む

一秒は永遠のごとく

その先が見えず

凛「ラストバトル・・・・始めるわよ!」




バーサーカー「■■■■■―!!!」

やはり敵はヘラクレス

つまり宝具は十二の試練だろう

士郎「Iam the borm of my sword」

投影  偽・螺旋剣

まずは1殺

着実に殺していく

士郎「壊れた―――幻想!」

バーサーカーの額に直撃する

が、やつは健在

凛「今の、当たったわよね.......」

士郎「遠坂、ルヴィア、美遊!あいつはヘラクレス!
今ので分かった!宝具は奴の体自身!あと11回殺されなきゃ死なないぞ!!」

確証はなかった

だがやはり第5次と変わっていない

凛「えっ、と。わかった」

ルヴィア「わかりましたわ!!」

美遊「了解」


駆ける美遊

美遊「突き穿つ死棘の槍―!!」

バーサーカー「■■■■■■ーーーー!!!」

これで2殺

―あの時の再現だ

美遊「士郎さん!逃げて!」



士郎「―――投影、開始」

バーサーカー「■■■ーーーーー!!!」

迫り来る狂戦士

左腕で幻想を持つ

士郎「―――投影、装填」

敵を睨みつける

目を離さない

士郎「全工程投影完了―――是、射殺す百頭」

バーサーカー「■■■ーーー!!!」


士郎「邪魔だ、失せろ!!!!!!!」

九回、命を切り刻む

一秒は永遠のごとく

その先が見えず

バーサーカー「■■■ーーーーー!!!!!!!!」

あと1殺

これで終わり

これで―――

バーサーカー「■■■!!」

目の前に、狂戦士
回復が、速すぎる―――!

士郎「ーーーー!」

一瞬、早かったおかげでよけれた

士郎「とうえ―――ふっ!」

有無を言わさず迫り来る狂戦士

士郎「ちっ――!」

投影する一瞬もつくれない!

凛・ルヴィア「無視しないでよ!(くださる!?)」

直撃する宝石魔術

標的は遠坂たちに



士郎「逃げろ!!」

凛「えぇそのつもりよ、美遊!」

美遊「はい!!!」

美遊の魔力砲で俺がいた場所の床が落ちる

同様に、美遊たちも階段で降りてきた

士郎「大丈夫か!」

怪我とかはしてないか

凛「あんたね、自分の体見てから言いなさいよ」

士郎「え?」

傷だらけになっている

バーサーカーの剣の圧か

士郎「このぐらい大丈夫だ」

ルヴィア「そんなわけありませんわ。ここは1度撤退して――」

士郎「駄目だ!」

声を荒げる

ルヴィア「なぜですか!そんなボロボロの体で―あんな怪物を倒せるわけないでしょう!!」

凛「冷静になって。あれは英霊よ?勝てるわけないわ」

冷静だ

頭はこれまでになく冴えている

冴えているから

いま撤退しすれば誰が呼ばれるかも、わかる

―夜―

お兄ちゃんが行ってしまった

きっと大丈夫

美遊もいるし、凛さんやルヴィアさんもいる

きっと、大丈夫

イリヤ「はぁ~やっぱり風呂は落ち着くねぇ」

ルビー「なんだかジジくさいですよーイリヤさん」





ごめんまた朝にでも

―夜―

お兄ちゃんが行ってしまった

きっと大丈夫

美遊もいるし、凛さんやルヴィアさんもいる

きっと、大丈夫

イリヤ「はぁ~やっぱり風呂は落ち着くねぇ」

ルビー「なんだかジジくさいですよーイリヤさん」

イリヤ「なにおぅ、お風呂は人類が生んだ至高の文化よ」

みんな大丈夫

イリヤ「だい、じょうぶだよ。きっと大丈夫」

アイリ「何が大丈夫なの?」

イリヤ「―――え?」

アイリ「ん?」

イリヤ「ママ?帰ってきてたの?」

アイリ「えぇ。スグ帰らなきゃいけないけど」

イリヤ「そうなんだ」

アイリ「ところで、士郎はどこ?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

イリヤ「................」

アイリ「なにかあったんでしょ。話して」

イリヤ「変な話なんだけど。不思議なことに巻き込まれて、お兄ちゃん達と一緒に戦ってたの?
でも、自分が怖くなっちゃって。私はその戦いをやめたの」

自分でも、なんて変な説明だと思う

アイリ「10年貯めた魔力が溢れ出たのね。鍵が2度開いてる」

イリヤ「え?」

アイリ「自分がみんなを傷つけてしまわないか不安になったんでしょう?
自分が何なのかわからなくて、怖くなったの?」

イリヤ「そう、だよ。でもきっと大丈夫。美遊もいるし、お兄ちゃんもいるから」

アイリ「そう、士郎は戦って守ることを選んだの。やっぱり親子ね。
イリヤ?私はどれが正しいなんて言わないし、ここで忘れて生きていけばきっとイリヤは普通に幸せになれる。
でもね、逃げることで掴める明日なんてないわ」

イリヤ「うん」

アイリ「目をそらして、見てないふりして、苦しんでないふりして。
そうやって生きていくのは苦しいことよ。
イリヤがどんなに忘れようとしても、それはあなたに最も近いところであなたに後悔させ続ける。」

イリヤ「うん」

アイリ「美遊ちゃんは、あなたにとって何?」

イリヤ「私に.....とって......」


美遊「撤退は、できません.........!」

いまここで倒さないとイリヤが呼ばれる

それだけは嫌だ、それだけは

ルヴィア「あなたもそういうのですか?美遊」

美遊「私たちだけで倒さないと、イリヤが呼ばれる」

絶対に嫌だ

私に初めて言ってくれた少女

――だと

私とイリヤは――だと、言ってくれた

それだけで嬉しかった

ここに来て、壊れかけた私の心を助けてくれた、暖かい言葉

だから、それを守る

美遊「サファイア、私以外のみんなをジャンプさせて」

サファイア「美遊様!?」

凛「美遊!?」

ルヴィア「何を考えていますの!?」

士郎「やめろ美遊!」

美遊「はやく!!」

サファイア「はい」

今家がごたついてて、少し投稿

サファイア「美遊様にとってここまでするほどの人なのですか?イリヤさまは」

美遊「私にとってイリヤは」

イリヤ「私にとって美遊は」

美遊・イリヤ「友達!!」

お久しぶりです

イリヤ「ごめんママ!ちょっと出てくる!」

アイリ「行ってらっしゃい」

駆け出した

理由なんて一つで充分で

最初から、迷いなんてなかったのに

イリヤ「ルビー!」

ルビー「待ってました!」

お久しぶりです

イリヤ「ごめんママ!ちょっと出てくる!」

アイリ「行ってらっしゃい」

駆け出した

理由なんて、友達を助けるってことだけ

本当は迷う必要なんてなかった

イリヤ「ルビー!」

ルビー「待ってました!」

士郎「くそッ!」

強制的にジャンプさせられた

まずい...!

士郎「美遊!!」

凜「まずいわね...」

ルヴィア「私たちだけでジャンプすることは出来ませんし」

力を手に入れて、何ができた

俺が、助けなければいけないのに!!

イリヤ「お兄ちゃん!」

美遊「くっ!」

強い..!

これが、バーサーカー

サファイア「美遊様!」

でも、ここで倒さなきゃ...!

イリヤが....!

美遊「エクスーーーカッ!」

バーサーカー「■■■■■ーー!」

防がれたーー!

美遊「うっくっ 」

美遊「ーー倒さないと!」

美遊「エクスー!!」

倒さなければ、初めて友達との呼んでくれた女の子

平行世界でも私も助けてくれたお兄さん

みんな守らないと

みんなーーー


士郎「ありがとう」

イリヤ「でも私達は、友達と一緒に戦いたい!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月21日 (日) 14:11:05   ID: OhLYj6Yv

ちょま
続き

2 :  SS好きの774さん   2014年10月23日 (木) 23:13:16   ID: 7WQy5lHR

おもしろいだけにもったいないなぁ。
設定借りて新たに自分が作ってもいいかしら?

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