続続・切嗣「ほらアイリ、Fate0話が始まるよ!」 (1000)
1スレ目
切嗣「ほらアイリ、Fate0話が始まるよ!」 - SSまとめ速報
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切嗣「ほらアイリ、Fate0話が始まるよ!」
2スレ目
続・切嗣「ほらアイリ、Fate0話が始まるよ!」 - SSまとめ速報
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続・切嗣「ほらアイリ、Fate0話が始まるよ!」
の続編です。3スレ目です。適度に合いの手や感想などお書き戴けると励みになります。
1以外のコテハンやトリップ付きの書き込みはご遠慮戴いております。
特に話題の禁止事項はありませんが荒れそうな場合は臨機応変にお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1424244273
学校の校門
ランサー「よう元気か坊主ども」
士郎「ランサー。なんでこんなところに?」
慎二「げっ。ランサーじゃないか」
ランサー「いやなに、一週間ほど南米に行ってくることになってな。戦いが出来る知り合いに一通り当たっているところだ」
ランサー「そっちの間桐のガキは無理だろうが、坊主、お前はどうだ?」
士郎「うっ、ランサーに戦いに誘われるのは嬉しいし興味はある。でも学校があるからなあ」
慎二「ちょっとまてよ。南米ってモテるほうのランサーが負けた相手のところだろ?危ないんじゃないのかよ」
ランサー「そりゃあ危ないだろうな。猪より強いらしい。だが危なくないと面白くねえだろ。」
ランサー「まあいい。他あたるわ。なんか土産もってくるから期待しとけ-」
士郎「相変わらずだなあ」
アサシン小屋跡地
アサシン「諸行無常……」
キャスター「あなた何を突っ立ってるの」
アサシン「おぬし、無情にも英雄王の乗機をここに落としおって、人の心がないのか!」
キャスター「はいはい悪かったわよ。はいこれ」
アサシン「ん?つうちょう?なんだこれは」
キャスター「んーあんたの今までのお給金ってところかしらね。宗一郎様にお礼を言っておきなさいよ」
アサシン「ありがたく頂戴はするが、ここでどうつかえと言うのだ」プンスカ
キャスター「えっ?言ってなかったっけ?今あなた門に縛られてないから何処にでも行けるわよ」
アサシン「なんですとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!?」
キャスター「これが身分証明の保険証。正規のものだから病院で使えるからね。それと住所も必要だから」
キャスター「間桐雁夜に頼んで冬木市内の部屋借りておいたから、ゴソゴソ あったあった、これが部屋への地図ね」
キャスター「まあ追い出すわけじゃないの、連絡くれれば食事ぐらい出すからたまには戻ってきて顔出しなさいよ」
アサシン「~~~」
アサシン「すまぬ!おぬしをイケ好かぬババアだと誤解しておった!」ドゲザ!
アサシン「キャスターのようなマスターを持って私は幸せ者だ!」
キャスター「ば、ばばあ?」ピキピキ
また明日来ます
お休みなさい
教会
凛「ちょっと綺礼、あんたに協力するわけじゃないんだから勘違いしないでよね」
言峰「わかっているとも。しかし早々にアーチャーの正体が割れてしまっては不都合もあろう」
凛「そうね。ちょっとお父様にはクールダウンしてもらわないといけないし」
言峰「その点において利害が一致するわけだ。おまえが協力したくなくとも、こちらは協力したい理由が有るのだ」
凛「いいわ。当時こっちの陣営であった出来事を時系列順に説明するだけなら」
言峰「かまわん。それに聖堂教会の仕事でしばし冬木を離れるのでな。不在のまま事が進まぬよう取り計らう必要がある」
凛「でも時系列を整理したとして、お父様のほうはともかく衛宮くんのご家族のほうはコントロール出来ないんじゃないの?」
言峰「心配は無用だ。強力な助っ人(スパイ)を潜り込ませてある」ニヤリ
衛宮邸
切嗣「どうしたんだい?イリヤ」
イリヤ「キリツグー!これ貰った!」
マジカルルビー「どうも切嗣(ダメオヤジ)さん。今日からお世話になります!新たなマスターとその父親ゲットですよー!」
切嗣「」
今日の夜再開します
エイプリルフールじゃないよ(白目)
士郎「おじゃましまーす」
慎二「おう、上がれ上がれ。しかし珍しいなウチに来たいなんて」
士郎「まあ……ちょっと最近家に居づらくてさあ」
慎二「えーっと、まだセイバーが暗黒面なんだっけ?」
士郎「ああ、家は地獄だ。特に親父が」
慎二「まあサーヴァントにきつく当たったしっぺ返しなんだから自業自得じゃねえの?なんでもかんでも聖杯でチャラってわけには行かないものさ」
臓硯「おぬしもサーヴァントに当たっておったような気がするんじゃが気のせいかのう」
士郎「あ、臓硯さん。お邪魔してます」
臓硯「おうおう衛宮のせがれか。いつも孫たちが世話になってすまんのう。今日はゆっくりしていきなさい」
士郎「はい」
慎二「うっせーな。さっさと奥に行けよジジイ」
臓硯「最近孫の態度が酷いのう。家庭崩壊……松葉崩しじゃ」
慎二「それを言うなら積み木崩しだよ!」
士郎「慎二……おじいさんに当たるのは良くないぞ」
士郎「前に来たときと随分内装変わったなあ」
慎二「リフォームしたんだよ。ジジイが呆けて桜の奴が当主になったからさ「ジメジメした所は良くないです」って」
士郎「魔術師の家っぽくないけどおじいさんは反対しなかったのか」
慎二「今じゃすっかり物わかりが良い年寄りで桜の言いなりさ。元々伝奇ノベルの黒幕のようなジジイだったのに」
士郎「しかしこういう内装もいいなあ。ウチもちょっと手を入れてみるかなあ」
慎二「親父が帰ってきたからと言ってもお前の家だろ。好きにすりゃあいいんだ」
士郎「ドイツ貴族風の内装にしようとするイリヤを制止してるんだ。止めて置いて俺が好き勝手するわけにはいかない」
慎二「あー。あのクソ生意気な新しい妹か。お前も妹を持つ苦しみがわかったろ」ウンザリ
士郎「家族のことをそう悪くいうもんじゃないぞ慎二」
慎二「叔父さんも「男は包容力のある年上の女性に憧れるのが正しい」って言ってたしさあ。妹の時代じゃないんだよ」
士郎「そう言えば今日は雁夜さん留守なのか」
慎二「今週は言峰と関東のほうに行ってるよ。言峰の出張先に取材で行ったことがあるとかで案内するんだって」
士郎「言峰と一緒の旅なんて胃が痛くなりそうだ」
慎二「二人旅ならな。でも小次郎のほうのアサシンも東京に行く用事があるとかで一緒に行った筈だぜ」
士郎「今週は小次郎さんの新しい部屋に何度か行ったけど暫く行けないな」
慎二「あいつの部屋でスマブラやれるから都合良かったのになー」
おおう本当に帰って来たんだな
おかえり!
やっぱり雑談とかで荒れてるのが良くなかったのかな?
それともリアルが忙しかった?
慎二「……しかし桜も衛宮が来る日に限って居ないんだから間が悪いよな」
士郎「ん?なんだって?」
慎二「いや、こっちの話さ。それよりスマブラ付き合えよ。ちょっと特訓しねーと」
衛宮邸
桜「こんばんわー」
アイリ「いらっしゃい桜ちゃん。今日はゆっくりしていってね」
セラ「お荷物をお持ちします。どうぞ」
桜(最近来てなかったから懐かしいなあ)
桜「あ、これお土産に持ってきたので……」ドサリ
オルタ「ほう、菓子か。さすがに桜は気が利くな」ガシャンガシャン
ランスロット「良い献上品ですな。現代の菓子は素晴らしい」パクパク
オルタ「貴様、王より先に手を付けるとは何様だ」ギリギリ
ランスロット「」コヒュー
切嗣「いらっしゃい桜ちゃん」(このイギリス英霊たち早く出てってくれないかなあ)
今晩はここまで
お休みなさい
>>70
いえ、むしろ荒れていても雑談とかあるほうが良いです。正直人が居ないとやる気でないもので。
あと休んでいたのは艦これの武蔵が中々出なくて、溶鉱炉まわすのに忙しくて……
葛木「間桐か。今日は宜しく頼む」
キャスター「お先にお邪魔してるわ間桐さん。主人共々、今日はよろしくね」
アイリ「ほら、先週までみんなで集まって居たでしょう?ウチの家族だけというのも寂しかったのよねー」
切嗣(士郎も逃げてしまったし。いい迷惑だ)
オルタ「切嗣、何か不満でもあるのか?」
切嗣「いえ。不満などありません!サー!(白目)」
イリヤ「ほら、お母様、始まっちゃうよー」
凛『……体は剣で出来ている。血潮は鉄で心は硝子』
凛『……いくたびの戦場を越えて不敗。ただの一度も敗走はなく、ただの一度も理解されない』
凛『……かの者は常に一人、剣の丘で勝利に酔う。故に生涯に意味はなく』
凛『……その体はきっと剣で出来ていた』
切嗣(戦場……これはアーチャーの回想か。)
それで武蔵はお迎えできたの?
今何話まで観てるの?
断片的な映像。王と近侍のような装いの者たちに槍で刺されるイメージ、そして絞首刑のよなイメージが映る。
切嗣(現代の人間にしては登場人物が現代ではないな)
桜「あれっアーチャーさんって現代の人なんですよね?」
アイリ「ええ、貴方も知っている人よ」
キャスター「これはちょっとしたひっかけね。記録映像というよりエンターテイメントのためにあえて混乱する作りになってるのね」
葛木「自分たちのことが映っているとなると釈然としないが、映画というものはそういうものだ」
切嗣(アーチャーの正体に気付いたのはアイリとキャスターだけかな。恥をかかないように黙っているべきか)
オルタ「切嗣、貴方も早めに気付いて置いたほうがいい」
切嗣(うぉおおおおおい?!)
アイリ「えっ?切嗣、まだ気付いてなかったの?」
イリヤ「キリツグは駄目ねえ」
リズ「イリヤ、キリツグは微妙に繊細。スルーする」
切嗣(畜生!セイバー殴りたい)
ランスロット「王よ、アーチャーとは余り面識が無いので全くわかりませぬ」
オルタ「卿の場合は仕方有るまい」ゴニョゴニョ
ランスロット「なんと!……なるほど。それならばこの地での王の振る舞いも納得が行くと言うものです」
切嗣(凄く気になる)
今日は寝ます
お休みなさい
アーチャー『いつまで遊んでいるつもりだ』
凛『いつまでって、7時半までよ。それを過ぎたら遅刻しちゃうじゃない』
アーチャー『誰が登校時間を言っているか。私が言いたいのは聖杯戦争のことだ』
アーチャー『他のマスターと協力するのは悪く無い。だがキミの場合は選んだパートナーが悪すぎる』
切嗣(あああ腹が立つ。あのとき逃がすんじゃなかった)
アイリ「実際の所はどうだったのかしら?」
イリヤ「そうねえ。リンがシロウを捨てていたら私が貰っちゃってたかも。人形にしたいとは思っていたのよねー」
アイリ「あらあら」ウフフ
切嗣「」ギョッ
凛『はぁ。だから衛宮くんとの協定を切る気は無いと言ったでしょう?そりゃあ戦力としては不安だけど協力者として不満は無いんだから』
凛『その……衛宮くんなら何があっても裏切らないだろうしさ』
アーチャー『いいか。あれは勝ち残れる人間ではない。協力者を選ぶのなら、まだキャスターのほうが適任だぞ』
凛『ふざけないでアーチャー。あんた、私にあんな外道と志しを同じにしろって言うの?』
アーチャー『確かに。キャスターは外道だが、あれはあれで実に魔術師らしい。魔術師なら志しより結果をとるべきだ』
凛『皮肉を言っても無駄よ。私は方針を変えないわ』
桜(姉の口が悪くて気まずい……)
キャスター「あらあら、ここまで嫌われていたのではやっぱり仲良くとはいかなかったようね」
葛木「我々にも原因はあったが、衛宮たちとはどのみち折り合えなかっただろう」
キャスター「そうですわね。戦争中は折り合えませんでしたが、まずは今の関係に落ち着いたことに感謝しましょう」
桜「そうですよ!今はみんな仲良しになれましたし。終わりよければすべてよしです!」
キャスター「まあ全員仲良くとはいかなったのだけどね。特にそこ」
切嗣(円滑な人間関係とか英霊さまに出来るわけがないだろ!)
オルタ「キリツグ、何か不満でもあるのか?」
凛『いいわ。忘れて。とにかくあんたが私のサーヴァントである以上、私は自分の信じることしかやらない』
凛『私は衛宮士郎ほど甘くは無いけど、それでも譲れないものがある。相手が誰で有ろうと、それを譲る気なんて無い』
桜(やっぱり姉さんは強いなあ)
アイリ「この娘もいい子ねえ。ウチのお嫁さんには誰が来るのかしら?」
桜(えっ?)ダラダラ
切嗣(うーん、凛ちゃんは良い子だけど舅と嫁としては上手くやっていく自信が無いなあ)ダラダラ
凛『アーチャー、返事は!』
アーチャー『仕方有るまい。主が不調ならば、支えるのが臣下の役割だからな。キミが本調子になるまで陰ながら見守るとしよう』
切嗣「うーん、ちょっとアーチャーの思考分かってきたような気がするよ」
イリヤ「本当かなあ」
士郎『ふああああああ。なんだろ。ここんとこ目覚めが悪いな……』
アーチャーの剣を回想する。
士郎『まあ、綺麗な剣だったけどさ……気に入ってるよ。悪いか』
アイリ「うんうん。アーチャーが目標なのね。男の子っていいわねえ」
キャスター「そうね。自分の子供なら、この坊やくらい真っ直ぐなのも悪くは無いわね」
いやあアニメは背中合わせのシーンもやってくれて非常に満足しました
士郎の告白はいい
では今晩はここまで
お休みなさい
乙です
ライダーが録音したアーチャー達の会話を聞いた桜のお仕置きのネタとかやってくださると嬉しい
>>94
間桐家
慎二「剣がかっこいいってお前剣術家にでもなるのかよ。魔術師なんだからもっと魔術師らしいこと磨いたほういいんじゃないの」
士郎「それを言うなら、慎二だって無理に魔術師になる必要は無いだろう。おまえは何やっても大概器用にこなせるし」
慎二「うっせーよ。ウチは魔術師じゃないとヒエラルキー低いんだよ!桜なんか些細なことでお仕置きとか言い出すし!」
慎二「ボクだって家を出て行くつもりさ。でも負けて出て行くのはごめんだね!兄より優れた妹なんて居ねー」
士郎「どうせまた桜に酷いことしたんだろう。前の日記の時も……まあ桜も怖いが慎二が普段から気をつけていれば……」
慎二「あのときは死ぬかと思ったな。しかしな、最近はライダーにテープレコーダー持たせて密告させてるんだよ!恐怖政治だよ!」
慎二「ボクだって面と向かっては気をつけるようにしてるよ!でも独り言や相づちまで責任持てねーっつーの」
士郎「おまえも苦労してるんだな……」
慎二「衛宮、お前も人ごとじゃないぞ!日記のときお前も折檻されたろ?衛宮も密告の対象になる日は近いと見たね!」
慎二「朝トイレで大きいのしようとして尻からムカデが出てくるこの気持ち、お前も……」ガクガクブルブル
士郎「」(桜、なにやってんだ……)ガクガク
桜「はっ!」ピコーン
キャスター「どうしたの間桐さん?」
桜「今、先輩が私のこと考えてた気がしました!これが心が通じてるってことなんですね!」
切嗣(通じてない気がする)
結構二期って展開早そうですよね
ハートキャッチは再来週くらいかな?
昼休み、弁当を持って生徒会室に向かう士郎。
葛木『連絡事項は以上だ。言わずとも承知しているだろうが戸締まりは忘れないように』
一成『もちろん。言われるまでもありません』
キャスター「ああ、宗一郎様のお仕事中の姿が……」
アイリ「いつも水晶玉で見てるじゃない」
キャスター「それはそれよ。テレビに映る宗一郎様もまた違った趣があるわ」
アイリ「あ、それはわかるかも」
キャスター「それにこうして宗一郎様のお姿が記録出来るんですもの、この時代の科学も素晴らしいわね」
キャスター「私も家事を預かるようになって機械の類いには慣れてきたけど、アイリスフィールほどには行かないのよね」
アイリ「私たちも10年のブランクがあるから最近の機械なんかはわからないこと多いのだけど」
切嗣「そうだね。僕もコンピュータとか知識の常識が古くて士郎に教わっているくらいだよ」
アイリ「昔は最新のパソコンを使ってバリバリの科学系魔術師だったのにね」
切嗣「ははは、カメラや銃器を使って随分と魔術師の面汚しと言われたものだったけど、今じゃすっかりパソコン苦手なおっさんさ」
桜「ま、まあ魔術師はみんなパソコン苦手ですし……」
キャスター「魔術師は何でも使うのが本分よ。衛宮さんのほうが魔術師らしいと思うわ。今の魔術師が機械を苦手としてるというなら怠慢というものよ」
桜「えっ?姉さんなんか複雑な機械に触ると爆発させちゃいますけど……」
キャスター(爆発?)
切嗣(爆発?)
では今晩はこれにて
お休みなさい
乙
しかし士郎も凛も酷いなあ。お前メディアさんが数あるキャスターどもの中でどれだけ良識的か
>>106
?「えっ?キャスターはみんな良心的ですよ?特に私は!」
?「そうですね、聖処女の名に掛けて保証しましょう」
士郎『なあ、一成』
一成『なんだ衛宮』
士郎『前から疑問に思っていたんだが。お前と葛木、仲良いのか?』
一成『そう言えば衛宮には言ってなかったな。仲が良いのは当然なのだ。何しろ葛木先生は俺の兄貴分みたいなものだからな』
士郎『兄貴分?』
一成『宗一郎、ああ、葛木先生は三年ほど前からウチに居候をしていてな。朴訥な人柄だが、裏表の無い、実に誠実な御仁だ』
キャスター「一成くんもよくわかっているわねえ」
アイリ「そう言えばお寺に遊びに行くとよくこの子がお茶菓子持ってきてくれるのよねえ」
切嗣「そうなのか。士郎の(まともな方の)友人ということだし今度遊びに来たらちょっと話してみるか」
切嗣「間桐慎二くんみたいに怖がられたらちょっと嫌だなあ」
イリヤ「それはキリツグがシンジに殺気だすからでしょう」
アイリ「イリヤも慎二くん脅かしてたじゃない。だめよ。お兄ちゃんのお友達なんだから」
キャスター「あー、一成くんは礼儀正しい子だから大丈夫だと思うわよ」(寺では小姑だけど)
一成『同じ屋根の下で暮らしている者として尊敬出来る。兄として慕うのも当然だろう』
士郎『葛木が柳洞寺に……』
バタンと勢いよく扉をあけて生徒会室に凛が入ってくる。
一成『なっ……遠坂……』
凛『生徒会長?兄貴分ついでに聞くけど、最近寺で何か無かったかしら?』
キャスター「なるほど。それで宗一郎さまににあたりをつけて襲ってきたのね。
キャスター「当時は一成くんを始末するか迷ったのだけど、ここから漏れたということは間違ってなかったわね」
アイリ「えっ?この子と仲悪かったの?」
葛木「そうなのか?キャスター」
キャスター「あ、オホホ……そんなことありませんわ宗一郎様。ただこの時は宗一郎様と私以外は誰であっても利用しておりましたので」
キャスター「ちょっと追跡者を道連れにする罠を仕込んで置いただけで、今は同じ屋根の下で暮らす可愛い弟分みたいなものですもの」
葛木「そうか。ならば問題あるまい」
切嗣(この人王女メディアだったっけ。弟殺したんだったよな。……あー胃がキリキリ痛んできた)
一成『ええい、盗み聞きするようなヤツに何も話すことなど無いわっ!』
士郎『おい一成、俺からも頼む』
一成『な、何なのだお前たち。この間といい』
一成『何かあるかと言えば……葛木先生は近々祝言を挙げる。二週間ほど前、許嫁だという女性を連れてきてな。
一成『何処か腑に落ちぬところがあるものの、目出度い話だ。特別に住まうことを許可した。今は離れの部屋でで共に暮らしておる』
アイリ「この時もうご一緒に?」
葛木「ええ。既に寝食を共にする間柄でしたので」
キャスター「宗一郎様、そのようなことをおっしゃられると恥ずかしいです……」
葛木「?」
凛『決まりね』
士郎『一成のこともあるし、柳洞寺に住んでるからって怪しいと決めるのもどうかと思うんだが
凛『なんで?そんな怪しい奴、マスターに決まってるじゃない。その許嫁ってのがキャスターよ。間違い無いわ』
キャスター「なんという即断即決。凶暴な子だったし、野生の勘かしら……」
桜「あはは……姉さんは決断力が高いので……」
イリヤ「ものはいいようねサクラ。リンは野蛮なだけよ」
凛『今夜にでも仕掛けるわよ。衛宮くんも準備しておいて』
士郎『ちょっとまて。今夜だって?!』
凛『当然でしょ?葛木先生は明日も学校に来る保証は無いもの。帰り道であいつがマスターかどうか試すのよ』
士郎『試すってどうやって?』
凛『軽いガンドを打つだけよ。もし葛木先生が一般人でも、二日風邪で寝込む程度だし』
キャスター「」(#^ω^)ピキピキ
アイリ「ごめんなさい。ウチの子が学校帰りの先生を闇討ちだなんて、どうお詫びしていいか……」
切嗣「いやアイリ、これ聖杯戦争だからね?」
キャスター「ゴホンッ。いえ、こっちも卑怯な手を散々使いましたもの。謝られても困るわ」
葛木「最終的には衛宮たちに我々が敗れる結果になりましたが、そうでなければ私が衛宮を殺していたでしょう」
葛木「そのことに後悔はありませんが、ご両親からすれば私は仇も同然。責任はマスターである私にあります」
切嗣「ちょっ、頭を上げて下さい。先ほども言いましたが聖杯戦争でのことです。こうして平和になりましたし恨みっこなしにしましょう」キリキリ
キャスター(よし、ここで手打ちにしておかないと後で険悪になりそうだしね。良いタイミングだったわ)ニヤリ
士郎『いや、それも問題だろ。もし葛木がマスターなら、そのまま戦闘になる。それじゃあ話し合いにならない』
凛『ん?それなら余計好都合じゃない。何処に問題があるの?』
士郎『そうなったら遠坂があぶない、って話だろ?』
凛『そう。別にいいわよ。それなら私一人でやるだけだもの』
士郎『わーかった。俺も付き合う』
アイリ「あらあら、凛ちゃんが心配なのね」
桜「」ギリッ
キャスター「でもこの坊やとお嬢さんだと、お嬢さんのほうが猪突猛進で、坊やのほうがなだめ役なのね」
キャスター「坊やも結構ぐいぐい引っ張るタイプに見えていたけど、こうして裏側を見るとそうでも無いのね」
切嗣「士郎は女性に強く出られないようだし、心配だなあ……」
イリヤ「あ、キリツグ、頭のてっぺんにコインぐらいの大きさのハゲがあるよ!」
切嗣「」
アイリ「最近抜け毛が多いって言ってたものねえ」
オルタ「どうした切嗣、毛が抜けるなどと何か心労でもあるのか」
切嗣「」
今日はここまでです
お休みなさい
セイバー『では。今夜キャスターのマスターに仕掛けると?』
士郎『ああ。まだ葛木先生が、マスターだって決まったわけじゃ無いけど。……試してみるしか無くなった』
セイバー『そうですか。シロウの気持ちはわかりますが、ここは凛の作戦に乗りましょう』
ランスロット「おお、ついに王の出番ですか。さぞ活躍なされたのでしょうな!」
オルタ「……」イラッ
雪の降る人気の無い夜、凛と合流する士郎(とセイバー)
士郎『藤ねえ、いや藤村先生にさっき電話で確認したら葛木はまだ学校に残ってるって』
凛『ってことは、今夜はいつも通りってことね。すると、そろそろ学校を出る頃よ』
遠坂邸
葵「あらあら逢い引きしてるみたいね」
時臣「ぬぐぐ、高校生が夜に男と出歩くなど、いやしかし聖杯戦争は夜にやるものだと教えたのは私か。いやいやしかし」
葵「いいじゃありませんか。今は付き合ってるようですし。時臣さんも口で言ってるほど嫌いでは無いのでしょう?」
時臣「うっ……しかしだな。アレの父親が良くない。おい凛、んっ?凛はどうした?」
葵「今日は実綴さんのお家にお泊まりにいきましたよ」
時臣「そうか、なら安心……、いやまて、待つんだ時臣、女友達の家に泊まるというのは男と逢い引きする際のカモフラージュ」
葵「考えすぎですよ。何でしたら衛宮さんの家にお電話してみたらいかがですか」
衛宮邸
切嗣「はいもしもし衛宮です。なに?娘が来てないかだと?しらん!」
切嗣「士郎は間桐慎二と徹夜で遊ぶ約束があるとかで家には居ないよ!なに?友達の家はアリバイで、実は逢い引きしてるんじゃないかって?」
切嗣「たとえそうでも僕は困らないね。むしろ僕の息子だからそのぐらい当然だ。あと馴れ馴れしく電話かけてくるんじゃないよ!」ガチャン
セイバー『凛、なぜアーチャーが居ないのですか』
凛『あいつなら置いてきた。あいつとキャスターを会わせたくないのよ』
士郎『どういう事だよ?』
凛『……急ぎましょう』
切嗣「うーん。共闘者とは言え自分のサーヴァント無しで来るのは不用心だな」
キャスター「それは息子さんがサーヴァントよりも信頼されてるということでは無くって?」
切嗣「そう考えると悪い気はしませんが……これはアーチャーが信頼に値しないと……」
キャスター「あら、アーチャーもあれで主思いなのですけどね(それで私も痛い目を見たし)」
士郎『遠坂!帰ってきたみたいだぞ」
雪の中、家路につく葛木。
士郎『なあ遠坂、やっぱり葛木は違うんじゃないのか?』
凛『ま、やってみればはっきりするでしょ』
凛『仕掛けるわ』
ガンドを撃つ凛。直撃した葛木、持っていた傘だけを残して消し飛ぶ。
アイリ「えええええええ!?」
キャスター「問題無いわよ。私が居たんだから」
士郎『ああっ!』
凛『待って!』
キャスター『忠告した筈ですよ、宗一郎。このような事になるから、貴方は柳洞寺に留まるべきだと』
葛木『そうでもない。実際に獲物は釣れた』
キャスター『さあ、そこから出てきなさい。馬鹿な魔術師さん。三秒あげるわ』
キャスター『それで貴方のしたことを、そのまま返してあげましょう』
凛『衛宮くん、準備はいい?合図をしたら行くわよ』
士郎『すまん。それは後にしてくれ、遠坂』
キャスター「奇襲してきたわりに交渉しようとしたりちぐはぐだと思っていたけど、こういうこと」
キャスター「問答無用な考え無しよりはいいけれど、この期に及んで話を聞こうなどという甘さ、息子さん危ういわよ」
切嗣「僕ならもっとばっさばっさとやっているんですけどねえ。あまり僕のようにはさせたくないんですよ」
切嗣「葛木ご夫妻には言っておりませんでしたが、以前の仕事は魔術師相手の殺し屋のようなものを……」
葛木「奇遇ですね。私も今は教師をしておりますが元々は人を殺す為の修練を積んでおりました」
切嗣(この男ただ者では無いとは思っていたが……この間合いなら僕が不利か)
葛木(近接戦に長けているようには見えないな。上着に銃の膨らみがあるところを見ると銃器に気をつけねばなるまい)
アイリ「切嗣、この後士郎くんがやられるみたいだけど葛木さんに襲いかかっちゃ駄目よ」
切嗣「ははは、僕に限ってそんなことはしないさ」
イリヤ「キリツグはもう歳だもの。興奮すると押さえが効かないのよねー」
士郎『葛木!あんたキャスターに操られているのか?』
キャスター『うるさい坊や。殺してしまおうかしら』
葛木『まて。その質問の出所はなんだ?衛宮。疑問には理由があるはずだ。言って見ろ』
切嗣(すごく教師っぽい問答だな。根が真面目な人なのか)
士郎『あんたはまともな人間だろう。なら、キャスターのやっていることを見逃しているはずがない』
葛木『キャスターのやっていること、だと?』
士郎『ああ。キャスターは街中の人間から魔力を集めている。そいつにとって人間は生け贄なんだ』
士郎『キャスターが魔力を吸い続ける限り、いずれ死んでしまう人間も出てくる。取り返しの付かないことになるのは、そう先の話じゃない』
葛木『なるほど。マスターである私がキャスターの所行を放置しているのは、彼女に操られているからだと考えたわけだ』
士郎『ああ。そういう事なら、俺たちはキャスターだけを倒す。もしあんたがわかった上でキャスターを好きにさせているのなら』
士郎『あんたは只の殺人鬼だ。俺も容赦はしない』
葛木『いや。今の話は初耳だ』
顔をほころばせる士郎。
葛木『だが衛宮、キャスターの行いは、そう悪いものなのか?』
士郎『な、ん、だって……?』
葛木『他人が何人死のうが私には関わりの無い事だ。私が生きていることを彼らが問題視しない限り』
士郎『葛木、あんた魔術師のくせに人間を巻き込むつもりか!』
葛木『私は魔術師などでは無い。只の朽ち果てた殺人鬼だ。私は聖杯戦争に関与しない』
葛木『キャスターが殺し、お前たちが殺し合うのなら傍観するだけだ』
葛木『私はお前たちの戦いに何の責任も負わないし、お前たちも私の命に責任を負う必要はない』
切嗣(あれっ?この人教師で大丈夫なんだろうか。というか普通に悪人なのか?)ダラダラ
キャスター「あっ。これは宗一郎様が私を庇うために言っているので本心では……」アセアセ
葛木「いやキャスター。この場で謀るのは良くない。私は山の中、隔離された環境で暗殺者として育ちました」
葛木「私の倫理観は普通の人間とは違う。普段は教師として正しいと思われる行動をとっているつもりですが」
葛木「聖杯戦争中はキャスターを優先し、他は全て切り捨てました。教師と両立できる生き方がわからないからです」
キャスター「宗一郎様……」
切嗣(少しわかる気がする)
葛木『では好きにしろキャスター。生かすも殺すもお前の自由だ』
セイバー『そうか。ではここで死しても構わぬだな。キャスターのマスターよ!』
飛び出すセイバーと凛。
キャスター『お待ちなさい!セイバー!』
キャスターの魔術をはじき葛木に肉薄するセイバー。キャスターは葛木を守れない。
キャスター『対魔力!?っ宗一郎様!』
ランスロット「おお!これは……」
逆袈裟懸けに斬り上げるセイバー。
セイバー『はっ!?』
なんと膝と肘で挟むように剣を止める葛木。
葛木『侮ったな。セイバー!』
ランスロット「見事な慢心ですな。とりあえず軽くマスターを片付けて、キャスターに相対しようなどと」ゴスッ
オルタ「うるさい」
切嗣(ああ、こいつに文句を言えるチャンスなのになんでまだ暴君のままなんだ!)
変則的な接近戦で後手後手にまわるセイバー。延髄に一撃をくらいふらつく。
強化された連撃を捌ききれずに押されるセイバー。
ランスロット「おお、王がこのように押されるとはなんという技量。見事な技ですな!」ゲホゲホ
切嗣(なんでこいつ主君がやられて嬉しそうなんだ?)ドンビキ
アイリ「えー。セイバーがやられてるのに心配もしないなんて。セイバー、この人なんで部下にしたの?」
オルタ「」
キャスター「セイバー。身内は選んだ方がいいわよ」
オルタ「……ああ。次はもっと人を選ぶことにする」
ランスロット「またまた、お戯れをwww」
士郎『まさか、魔力で強化されているのか!?』
葛木『良く躱す。なるほど。目が良いのでは無く勘が良いと言うことか』
強化された右手で首を締め上げる葛木。
なんとか逃れるも、葛木の一撃でふっとびセイバーノックアウト。
士郎『そんな、馬鹿な』
葛木『マスターの役割は後方支援と決めつけるのはいいがな。常に例外は存在する。私のように前に出るしか能の無いマスターも居るということだ』
ランスロット「葛木殿の技量も大したものですが、あの拳や運動能力は魔術によるものですか?」
キャスター「拳は強化したけれど、他は元々宗一郎様が身につけていたものよ」
切嗣「まさかセイバーを圧倒するなんてなあ」ドキドキ
葛木「いえ、セイバーは強い。これは二度と通用しないものの類いです」
今日のアニメはキャスターのマスターが出たり俺のセラが殺されたり凄かったですね
ギルガメッシュに殺意が湧いたので今日はもう寝ます
お休みなさい
キャスター『セイバーには私が手を下します。貴方は残ったマスターを』
葛木『行け』
身体を蝶に変えてセイバーのもとへ移動するキャスター。
ランスロット「こちらも慢心としか言い様がありませぬな。王が昏倒から回復されるまで時間があると考えるのが甘い」
キャスター「耳が痛いわね。最も有名な騎士のひとりである貴方ならどうやっていたかしら」
ランスロット「私なら1秒で押し倒し、3秒ぺろぺろして、残り10秒臭いを堪能します」(王の回復力を考えて、私なら3秒で首を刎ねます)
ランスロット「あっ」
オルタ「」ダッ
ランスロット「」←無言で外にダッシュ
凛『上等!セイバーは面食らってやられたけど、要は近づかれる前に倒せば良いんでしょ』
ガンドを撃つ凛。かいくぐり凛に一撃を入れる葛木。凛は吹き飛ばされ意識を失う。
士郎『と、おさかー!』
凛の危機に割って入る士郎、強化された木刀を打ちおろすも葛木の拳で砕かれ、頭部と腹部に何発かくらってしまう。
切嗣「しっろおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
アイリ「リズ」
リズ「まかせて」
切嗣「は、はなせ!」
アイリ「さっきも言ったでしょう。落ち着いてね切嗣」
切嗣「ぬぐぐ」
士郎『ここで倒れたら……遠坂が死ぬ』
踏みとどまる士郎
士郎『それは……だめだ。武器だ。戦う為の武器が要る。強い武器が!』
士郎『アイツが持っていたような……!強い武器が!』
アーチャーの双剣を回想する士郎。
士郎『投影、開始(トレース・オン)!』
切嗣「えっ?アーチャーの宝具を投影……?」
桜「すごいですね。投影って英雄の武器まで作れるんですか」
切嗣「いや普通はかたちだけで、打ち合えるようなものは作れないんだよ」
イリヤ「シロウは投影をキリツグに見せたら、それはやめて他のにしなさい、って言われたって」
切嗣「……そんな事言ったっけかな?」
イリヤ「覚えてないなんてさいってー!」プイッ
切嗣「」ガーン
今晩は短いですがこれにて
お休みなさい
しかし投影の腕を上げたと思しきアーチャーだと釣り竿やクルーザーも実用範囲レベルで投影出来るんだからよくわからんよね
切嗣「はいもしもし衛宮です。なに?葛木さんを出せ?ああ凛ちゃんが吹っ飛ばされたからか」
切嗣「聖杯戦争中のことだし、一々激昂してるんじゃないよ、みっともない」
アイリ「もう切嗣ったら。遠坂さんとは上手くおつきあいしないと」
切嗣「今いいところなんだから電話してくるなって言っただろうが。あん?凛ちゃんを庇ったのは褒めてやるだと?」
切嗣「当たり前だ。僕は女の子には優しくするように教育したからね」
オルタ「自分に出来ないことを息子にさせるのはどうなのだ」←戻ってきた
アイリ「まあまあ。男親ってのはそういうものなんじゃないかしら」
切嗣「はぁ?士郎を婿にしてやってもいいだと?!誰がお前のような舅の居るところに送り出すか!死ね!ばーかばーか!」ガチャン
キャスター「そうね。あのお嬢さんの家は野蛮だもの。間桐さんのような子をお嫁さんに貰った方がいいと思うわよ」
桜「そ、そんなこと無いですよ」テレテレ
桜(お義父さんをこんなに怒らせるなんて、もう覚えてませんけど元お父さんGJです!)グッ
葛木「まあ交際はかまわないと思いますが、衛宮と遠坂は不純異性交遊しているようですので、高校在学中は控えるように親御さんのほうからも……」
アイリ「あら、まあ!」
桜「」
遠坂邸
葵「士郎くんかっこよかったわね。凛を守ってくれるところなんか凛の騎士って感じかしら」
時臣「ふん。まあ70点と言ったところかな」
葵「あら、及第点ですか」
時臣「まあ一部においては才能があると言ってもいいだろう。親があんなのでなければもっと筋が良かっただろうに」
葵「では婿に来てくれたら貴方が仕込んであげればいいじゃないですか」
時臣「むっ……。まあそういうこともあるかも知れないな」
葛木『まて、ここまでだ。退くぞキャスター』
キャスター『……はい』
時臣「それにしてもあのクソ教師め……」
葵「凛も気にしてないようですし……」
凛『やられた。こうなったら葛木は柳洞寺から降りてこない』
セイバー『では凛。キャスターを討つのは諦めると?』
凛『冗談!キャスターはほうっておけない』
士郎『当たり前だ』
凛『それより衛宮くん。それは何?貴方の魔術って強化だけじゃなかったの?』
士郎『いや、そうだけど。はじめに出来た魔術が投影で……』
凛『それ、頭にくるくらい聞いてない。じゃあ投影魔術は始めてじゃないのね?』
士郎『ああ。そうなるかな。でも外見は似せられるけど、中身は空っぽだったんだ。だから自分でもさっきのことは驚いてる』
凛『強化より先に投影を習得したってこと』
士郎『それしか出来なかったんだって。切嗣はそれじゃあ何の役にも立たないから強化にしろって』
時臣「はんっ!衛宮切嗣、とんだ無能だな!よし、見る目が無いのを追求してやろう」
葵「やめてください。凛に怒られますよ」
今日はここまで
次回間桐邸地下の慎二シーンで10話は終わりの予定です
ではお休みなさい
間桐邸蟲蔵に佇むギルガメッシュ。
慎二『なんだあ。ここに居たのか』
士郎「おっ。慎二の場面か」
慎二「ああ。強いサーヴァントが手に入ったからさあ、さくっとジジイ殺して下克上しようと思ってさ。工房を襲撃したのさ」
士郎「おまっ、そんなこと言ったら……」
慎二「いいんだよ、ジジイも知ってるし。大体だな、おまえは知らないだろうけど、ウチのお爺さまは歴とした悪の魔術師なんだからな」
慎二「衛宮、おまえ正義の味方だろうが。呆けてなかったら絶対お前の敵になってたね。聖杯戦争の黒幕みたいなもんだし」
士郎「そうは見えないけどなあ。近所のおばさん達にも評判いいじゃないか」
慎二「魔術師は切り替えがはっきりしてるんだよ。そう言う意味じゃ魔術師として立派なんだろうさ」
臓硯「散々言われておるのう。わしはお前にいつも優しくしてやったというのに何が悪かったのかのう」
士郎「おじいさん可哀想じゃないか」
慎二「衛宮さあ、前から思ってたけど、僕の言うことは聞くのに話は聞き流すというか信用してないよね」
士郎「そりゃあ付き合い長いからな」
慎二『朗報だぜ。言峰のヤツ僕らの行動には、目を瞑るってさ』
ギルガメッシュ『言峰は随分とオマエを買っているようだな』
慎二『まあ人を見る目だけはあるよ。聖杯を手に入れたなら、礼の一つでもやろうかって思案中』
士郎「言峰のやつ、この時にも暗躍してたのか」
慎二「言峰なんかウチのジジイに比べたら可愛いもんだろ」
士郎「慎二、おまえなあ」
慎二『それじゃあ手っ取り早くさあ、じゃんじゃん殺しまくって強くなってよお。そしたら次はアイツらだあ!はっはー』
慎二『衛宮にお礼参りをし・な・い・と・ね』
士郎「慎二も大概執念深いよな。スマブラで一成に負けたのも根に持ってるし」
慎二「あったりまえだ。負けてそのままにしておけるかってーの」
士郎「それにしても良く殺されなかったな。ギルガメッシュの肩に手を置くなんて」
慎二「? まあそりゃあ怖い奴だったけど、サーヴァントはサーヴァントだろ?」
士郎「それで疑問を感じないのがわからないな。慎二と話してると、ゲームでもやってる気になってくる」
慎二「だいたいポケモンみたいなもんだろ聖杯戦争なんて」
ギルガメッシュ『慎二、おまえは聖杯というものを理解していない』
ギルガメッシュ『聖杯が欲しいのなら他のマスターなど放っておけ。連中は所詮生け贄に過ぎん。先に抑えておくべきモノがある』
慎二『抑えておくべき物?』
ギルガメッシュ『まあ、オマエの気持ちは分からんでもないが。復讐は気持ちが良い』
ギルガメッシュ『快楽を求めるのは人の証だ。するべき事を済ませたなら、お前の遊びにも付き合おう』
慎二「これでもさ、聖杯戦争中のことはちょっと僕も悪かったとは思っているんだぜ。少し大人げなかったよ」
士郎「もういいよ。終わったことだし」
慎二「もう友達を売るようなことはしないと誓ってもいい。だからさ衛宮、おまえも僕を裏切らないでくれよ?」
士郎「ああ」(すまん慎二。俺は桜に逆らえないんだ……)
慎二『そう言えば聞いてなかったね、お前の望み』
ギルガメッシュ『我は豪勢なものを許す。装飾華美など最も愛でるべき物だ。だが、余分なモノに与える意義など無い』
慎二『余分な、モノ?』
ギルガメッシュ『昔、十人の奴隷を選び、その中でいなくともよいモノを殺そうとしたことがある。どうなったと思う?シンジ』
慎二『全員殺したんじゃ無いの?』
ギルガメッシュ『一人も殺せなかった。いかな人足とは言え無駄なモノなど居なかったのだ、かつての世界には
ギルガメッシュ『だが。この世界には余分が溢れている。十人どころか何千という人間を選んだところで殺せない人間など出てきまい』
慎二「結局さあ、小難しいこと言っても地球に人口が多すぎるとかそういう話だろ?」
士郎「そう……なのか?」
慎二「だから人間減らそうって発想が古い人間だよな。僕なら聖杯に地球を10倍の大きさにしてくださいって頼むね」
士郎「その願いは私の力を超えている、って断られるんじゃないか?」
慎二「ドラゴンボールかよ」
慎二「ちっ。僕の活躍はまだまだ先か」
士郎「アインツベルン城までお預けだな。それじゃあ今日は世話になった」
慎二「まあ碌にもてなしもなくて悪いな。じゃあ今日はウチに泊まったってことにしとけばいいんだな?」
士郎「ああ。悪いが頼む」
慎二「遠坂とお泊まりか。まあいいさ、そのくらいはアリバイ工作してやるよ。親が煩いだろうしね」
士郎「ははっ、まあそんなところだ」
士郎間桐邸を出る。
慎二「はん。馬鹿だね衛宮も、僕が裏切っているとは露も疑うまい」
慎二「もしもし。こちら間桐慎二。衛宮は今ウチを出た」
凛「もしもし。了解、情報感謝するわ」
慎二「わかってるんだろうな、遠坂、借りを返すためにこんなことをやっているが」
凛「わかったわかった。これで貸しを一つ精算したことにしてあげるわ。あと28個ね」ガチャリ
慎二「金で請求されたほうが良かったかな」ウンザリ
凛「さて、と。綺礼には士郎が男と密会するという情報を貰ったから尾行してみるけど」
凛「まあそんなことあるわけないんだけど。まあ一応、念のため念のため」
凛「ここはアサシン(小次郎)の借りてるアパート!?じゃあアサシンと?いえ、落ち着くのよ遠坂凛、今アサシンは上京していて不在のはず」
凛「聴覚を強化して中の様子を覗ってみましょう」
アーチャー「ふむ、遅かったな衛宮士郎」
士郎「仕方無いだろ。おまえと顔を合わせるのに積極的になれるわけ、ない」
アーチャー「しかしおまえも興味があったのだろう?」
士郎「言いたくないが、それは否定しない」
凛(アーチャー!?駄目よそんなの!不健全だわ!)
アーチャー「では急ごう、夜は短い。さあ、ここに入れてくれ」
凛(どう聞いてもそういうことよね!あああああああああどうしたらいいのかしら)
士郎「遠坂、聞えてるんだろう。入ってこいよ」
凛(尾行がばれてる!?)
アーチャー「くっくっくっ。私と衛宮士郎が逢い引きでもしてるなどとは妄想たくましいことだな」
士郎「遠坂、俺そんなに信用無いか?」
凛「くっ。あんたらこういう時だけ息ぴったりね。さっきの小芝居といい」
アーチャー「小芝居もなにもしてないがね。ディスクを入れてくれと言っただけだ」
凛「しかしまさかあの時壊されたと思っていたけど、まさか」
士郎「ああ。『Fate/Zero』 Blu-ray Disc BoxI&IIだ。あの瞬間、俺とアーチャーとで偽物と入れ替えた」
凛「よくもまああの面々を出し抜けたわね」
アーチャー「そこはまあ私も元は同じモノだ。アイコンタクトで成すべきことは理解出来た」
凛「でもセイバーとランスロット卿が壊そうとしていたのに」
アーチャー「そこはそれ。こういうからくりだ」
ランスロット「すまぬ。待たせたかな」
凛「ちょっと!あなた右腕が!」
ランスロット「王に疑念を抱かれぬよう、ちと王を怒らせて逃げる必要が」
士郎「しかしあんたセイバーを裏切って良かったのか?」
ランスロット「なに、私も見たかっただけのことです。正直に言いますと当時のことは狂化していましたし余り覚えていないのです」
ランスロット「改めて王の軌跡を確認するのは臣下の義務。同士(アーサー王ファンクラブ)のあなた方も同じことでしょう」
アーチャー「まあ否定はしない」
士郎「ああ」
凛「でもセイバーに知られたら怒られるわよ」
ランスロット「まあそれはそれで望むところです」
アーチャー「まあ否定はしない」
士郎「ああ」
凛「このマゾヒスト(アーサー王ファンクラブ)共が……」
アーチャー「本音を言うと切嗣のことも知りたいからな。さあやってくれ」
士郎「ほら遠坂、Fate/Zero第一話が始まるぞ」
今晩はここまで
お休みなさい
今晩はついにハートキャッチですね。
綺麗なギルに改変されてイリヤへの態度がぬるくならないか不安ではありますがギルVSヘラクレスは非常に楽しみです。
~に続きませんという冗談のつもりだったのですが希望があるようですのでちょこっとだけ
士郎「ほら遠坂、Fate/Zero第一話が始まるぞ」ダイジェスト
視聴開始
士郎「ひゃっほーーーーーっ!!!若いときの切嗣だ!」
アーチャー「みっともないぞ衛宮士郎。ひゃっほーーーーーっ!!!」
凛「あなたたちキャラクター崩れてるわよ……」
ウェイバーをいびるケイネス。
士郎「この学生の人がロードエルメロイになるんだっけ」
凛「そうよ、でも退任するから私たちが教わるのは、この学生をいびってる人のほうね」
士郎「うげっ」
雁夜と臓硯の心温まるやりとり。
士郎「」
凛「どうしたのよ?」
士郎「いや、それがついさっき間桐の家に行っていたんだけど。臓硯が悪の黒幕だと言った慎二を信用しなかったんだ」
士郎「慎二に悪いことしたな」
凛「まあ慎二の言うことじゃあねえ」
ギルガメッシュの触媒を入手する時臣。
凛「あっ。これギルガメッシュの触媒だったのか」
アーチャー「そういえば遠坂邸にあったな」
凛「まあ私はアーチャー召喚して良かったと思ってるしね。ギルガメッシュを召喚しても二人居てややこしいことになっただけよ」
アーチャー「当然だ」フンス
士郎「でもあいつ黄金律があるから、遠坂の家計は助かったと思う」
凛「はっ!」
アーチャー「おいマスター」
召喚シーン。
士郎「ランスロット、あんたこんな重装備してたのか」
ランスロット「正体隠してましたからね」
凛「お父様が慢心しきっていて見るのが辛い」
セイバーも登場。
ランスロット「麗しきお姿……我が王いいよね……」
士郎「いい……」
アーチャー「いい……」
凛「やっぱり私もセイバー召喚したかったわー」
士郎「遠坂、夜中だけど時間大丈夫なのか?」
凛「導入で終わりにするのも切りが悪いでしょう?今日は綾子の家に泊まるって言ってあるから大丈夫」
士郎「よし、それじゃあ次行くぞ」
第二話開始。
イスカンダルとウェイバー。
凛「日本からマケドニアまで西進か。随分と剛毅な英霊ねえ」
士郎「第四次のライダー?この人征服することしか考えて無いじゃないか。気の良い人のようだけどやっぱり危険なんじゃ無いか」
アーチャー「同感だな。先日、エルサレムを落としたと聞く。このままだと戦禍は拡大する一方だろう」
凛「まあ関係者が落としどころを探ってるそうだから、外野が口を出すのも良くないでしょ、我慢なさい」
クルミ探しするイリヤと切嗣。
凛「士郎のお父さんって意外に大人げないのね」
士郎「」
アーチャー「い、いや。子供相手でも全力で戦うという教育なんだ。きっと」
アイリとセイバーの会話、切嗣から不評を買ったのではと悩むセイバー。
ランスロット「ひー、はっはっは」
士郎「ウチの親父が大変申し訳ない!」
アーチャー「申し訳ない!」
ランスロット「何を言うのですか。王をこのように悩ませるとは最高ですな!」
凛「うわぁ……」
龍之介登場、殺人実行中に召喚。
士郎「くそっ。連続殺人犯だって!?この男だけ明らかに違うだろう。聖杯戦争どころじゃない」
アーチャー「そうだな。しかしこの聖杯戦争では切嗣が居る。このような輩を許すまい」
凛「あのねえ。士郎のお父さんとは言え情報が無いんじゃどうしようも無いんじゃないの」
凛「聖杯戦争で連続殺人犯が参戦だなんて、これはお父様が冬木の管理人として倒す展開よね」
遠坂時臣に対しアサシンを向ける言峰綺礼。
凛「えっ?嘘っこんなに早く裏切るの?」
士郎「言峰だからな。何か怪しい」
ギルガメッシュ登場。
凛「ちょっと私たちが戦ったときより威圧感あるわね」
アーチャー「受肉して10年経っているしな。召喚直後のほうが座の大本により近いのだろう」
第三話開始。ギルガメッシュと時臣。
凛「あのギルガメッシュ相手とはいえ、親がペコペコ頭を下げるところは見たくないわね」
アーチャー「仕方有るまい。だからこそ時臣もこれを見せたく無かったのだろうし、見たことは忘れるのが思いやりだぞ凛」
凛「わかってるわよ」
寝室、ウェイバーとイスカンダル。
ランスロット「なかなかの好青年ですな。差し詰め彼がこの物語の主人公と言ったところでしょうか」
アーチャー「い、いや。衛宮切嗣が主人公のはず……」
ランスロット「私も好青年のマスターが欲しかった……」
士郎「あんた雁夜さん嫌いなのか?」
ランスロット「いえ人妻好きなところなどは共感出来るのですが、いかんせん駄目人間ですからね」
教会、璃正に保護を求める言峰綺礼。教会には倒されたはずのアサシンが。
凛「……お父様……正々堂々とか言ってたけど、アサシン倒したのも欺瞞の出来レースですか」
アーチャー「り、凛、これもこうどなじょうほうせんなんだよ。時臣の立場も察っするべきだ」
士郎「しかし、あの璃正さんもグルだったなんて少しショックだ」
アーチャー「あの言峰綺礼の父親だ。そのくらいはやるだろうよ」
アイリとセイバーが百合百合に市内散策。
ランスロット「いいですなあ」
アーチャー「キミはそればかりだな。まあセイバーにひかれるのはわかるが」
ランスロット「いえ、王の相手をなされてる切嗣殿の奥方のほうです。実に可憐な人妻ですな。王が手を出したくなるのもわかります」
士郎「おい、アイリさんにちょっかい出す気じゃないだろうな。うちの家庭が崩壊するようなことはやめてくれよ」
切嗣と舞弥、夜のミーティング。
士郎「……うちの家庭が崩壊……はははっ。いや舞弥さんがそうだっていうのは既にオープンになっているわけだし……(白目)」
アーチャー「お、お、お、お、おちつけ衛宮士郎。切嗣はダークヒーローだからこのくらいは(震え声)」
凛「愛人持ちだとは聞いていたけど、さすがに濡れ場はちょっとひくわね」
セイバーとアイリ、他サーヴァントの挑発を受ける。
アーチャー「ほう、ここでセイバーの戦闘か。第四次の面々がどんなものか楽しみだな」
ランサー登場。
ランスロット「ちっ、こいつか」
凛「なんで彼にだけ態度違うのよ」
ランスロット「それは勿論、この男が王に気があるからですね。私の目の黒いうちは絶対に近づかせません」
アーチャー「そうだな」
士郎「ああ」
凛「あんたたちはセイバーの父親か!」
セイバー戦闘準備。武装を纏う。
ランスロット「市内を散策しているシーンから思っていたのですが」
アーチャー「なんだね」
ランスロット「王にはスーツ姿のまま戦って欲しい」
凛「あ、それは私もちょっと思った」
第三話終了。
本日はこれにて終了します。
zero全部いっきにやるわけにもいかないので、まとまった話数をUBW視聴後に徹夜で見るという形式で何度かにわけてやってみようと思います。
本編部分放っておくわけにも行きませんしね。
ではお休みなさい。
いやすまん如月ちゃんのレベリングしてるんで……
如月ちゃんが無事改二になったので
冬木港。貨物船の船着場で密かな釣りスポットなのだが、鯖ばかり釣れる。
そして一部の頭悪そうな面々や子供に人気の場所である。しかし、ここのところランサーが日本を離れてからは閑散としていた。
時臣「なのに何故ここに貴様が居るのだ衛宮切嗣」
切嗣「見ての通り釣りをしてるんだよ。」
時臣「釣りという顔か」
切嗣「それはこっちのセリフだよ名門魔術師さん。貴族趣味のエセ紳士が居る場所じゃないだろう」
時臣「私だって釣りなんて趣味じゃなかったんだ!しかし気分転換になるような趣味が無くてね。アーチャーに薦められて仕方無く」
切嗣「気分転換?穴蔵に籠もるタイプの魔術師だと思っていたが」
時臣「最近ウチの経済事情もよろしくはないのでね。当主を退いたとは言え父として財産管理などしなければなるまい」
切嗣「ああ。言峰綺礼にいいようにされて貧乏ぐらしだったか(爆笑)」
時臣「ぐぬぬ。まあそう言うわけだ。今から私が釣りをするのでキミは帰りたまえ」
切嗣「何を言っているんだこの顎髭野郎。もともと港は僕のテリトリーだ。お前が帰れ」
時臣「キミは昼間から釣りなどと言っていられる状況なのかね?衛宮家では扶養人数が増えた上に、職にも就かずフラフラしているとご近所で言われてるそうじゃないか」
切嗣「お前だって無職だろうが」
時臣「私の場合は「遠坂さんの旦那さんはご職業は何を……いえ資産家でいらっしゃるものね。働かずに生活できてうらやましいですわね」と言われている!」
切嗣「……いやすまなかった」
時臣「何故謝る!」
切嗣「いや今のは僕が悪かったよ。あとお前商店街の薬局で育毛剤買ったろ。ご近所で噂になってたぞ。ハゲ」
時臣「」
このあと滅茶苦茶釣り勝負した。
ロードエルメロイは嘆息した。
と、言っても時計塔で現在ロードエルメロイと認識されているのは彼では無く、出来の悪かった教え子のほうなのだが。
一ヶ月ほど前、何の因果かこの世に舞い戻ってしまったケイネスだったが、いざ時計塔に戻ってくるとトラブルばかりであった。
それは当然10年前に死んだ者が戻ってきたのだから当然なのだが、冬木に戻った者たちに不在期間のつじつま合わせが行われたのに比べると理不尽な話である。
もっとも、つじつま合わせが一般人相手のものであって、魔術関係者には一切改竄されていないだけなので事実公平ではあったのだ。ケイネスの周りには魔術関係者しか居ない故の苦労である。
ケイネスも覚悟はしていたが、過去の人間が戻ってきても全く歓迎されない―特に影響力の強かった者なら尚更―ので結局は唯一生還を喜んだウェイバー・ベルベットの元に身を寄せざるを得ないのが腹立たしいことである。
周囲の者からすれば、時計塔での勢力争いに繰り出すのではないかと思われて敬遠されていただけなのだが、当のケイネスは聖杯戦争で碌な目に会わなかった為に気力を喪失しており、もう魔術師も引退してソラウと静かに隠遁しようなどと思ったいた。
当のソラウは受肉したディルムッドに狂喜乱舞して、まったくケイネスのほうを見ては居なかったのが皮肉である。
ディルムッドと袂を分かったのは特に憎かったと言う理由でも無かったのだが、如何せん世捨て人に従者など不要である。いくらなんでも小間使いにするにはスペックが高すぎる為、無駄が嫌いなケイネスゆえに放逐するしか無かったのである。唯一の聖杯戦争の遺産とも言えるサーヴァントを捨て、栄達も諦めたケイネスは時計塔内で今後忘れ去られて行くだろうと思われた。
そんな風向きが変わったのは、つい一週間前の事である。
「それでどうだった?」
「はい先生。検査の結果どこにも異常は見受けられませんでした。貴方の仮説は見当違いだった」
「そうか、今回ばかりは外れていてくれて嬉しい。命の再生、なにかしら代償があるのではと怯えていたが」
「そうですね。無制限の奇跡よりは何かしら―例えば短い間しか生きられない等―のデメリットがあると言う方がわかりやすいですからね」
「ああ、再生の影響でないのならばソラウの命の心配は要らぬわけだ。これがわかっただけでも……」
「ですが、戻ってきて直ぐの先生のバイタルデータと比べると明らかに一部だけ劣化が見られます」
二人の問答に蒼いドレスの少女が割って入る。
「少しよろしいでしょうかロード」
「なんだね、ミス・エーデルフェルト」
「エルメロイ教室に二人のロードエルメロイが揃って、よりにもよってハ・ゲの研究などと気は確かなのですか!?」
「はしたないなキミは。目上の者には敬意を払いたまえ。それにこれはハゲの話ではないし、私は禿げていない」
「相応の敬意は払っておりますわ。しかし尊敬を勝ち得たいというならば、聖杯戦争で敗北なさったロードの実績を思い返すべきでは?」
「キミの家も何代か前の者が無様に敗退したと聞くがね」
不穏な空気になりかけるのを察してウェイバーは話を戻す。
「ですがこれで証明されました。概念の衰退による魔術基盤の喪失」
「そうだ。育毛増毛の概念は失われ、魔術によって生えることは二度とあるまい」
「あっはっは。端から見たら凄く頭悪そうな会話ですよねー」
馬鹿に指摘されるまでもなく二人とも馬鹿馬鹿しいことには気付いていたのだが、馬鹿馬鹿しいことを避けると問題が解決できないので意識的に無視する。
「いまだ秘匿されては居るが問題は深刻です。隣の学科の教授も魔術でフサフサだったものが全て消え失せてしまっている」
「と、なるとだ。やはりこの若造の言う事を検討せざるを得ないようだな」
二人の視線の先には、拘束された褐色の禿げた男。
石油王アトラム。第五次聖杯戦争に時計塔から参戦し、戦争開始前に自らのサーヴァントであるキャスターの手で葬られたマスターである。
話は更に三日前に遡る。
よりにもよってこの男は、ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリを浚いケイネスを脅迫したのである。
「貴様、何が目的だ!こんなことをして只ですむとでも思っているのか!ソラウを離せ!」
「ふんっ。もう後が無いのさ!この女の命が惜しくば、お前の身体をよこせ」
ホモな意味ではなく、同じく再生した身体のケイネスの身が必要だったと言うことだったが。
結論から言うと、この男を許さなかった魔女メディアにより、死なぬ程度に加減はされた極大の呪いを受けていたのだ。
呪い返しも叶わず、仕方無く呪いを地脈に受け流そうとロンドンの霊脈に新たな呪いをかけることで自分に対する効果を分散させようとした結果。
強大な魔力の為に分散したにも係わらず、魔術師全体に脱毛の呪いを与えてしまい、なおかつ自身の呪いは薄まらなかった。
そしてケイネスの身に呪いを移すことを目論んだと、尋問により白状させられたのがこれまでの経緯である。
「つまりこの男が全部悪いんですね」
「まったく。サーヴァントの手綱も握れずにこの様か。これで私より優れているつもりだったとは」
「……とりあえず第5次のキャスターをなんとかするしか無いようです。幸いにも向こうにまだもう一人の第5次のマスターが居ます」
「そうだな。連絡をとってくれ。これほどの呪いを扱う英霊だ。あくまでも穏便に交渉させよう。何だったら(この男の)生死を預けてもいい」
こうしてキャスターの封印指定へと繋がっていくのだが、毛根の行方はまだ誰も知らない。
とりあえず幕間は終了で次から11話に行きます
あと俺はハゲじゃないです
ふと気付いてしまったんだけど、現代科学で育毛発毛は再現出来てないよね(確信)
つまりハゲの克服は第六魔法(白目)
小次郎の部屋
凛「便利ねー。ここ佐々木さんの不在の間は好きに使えるということね。しばらく帰ってこないんでしょう?」
士郎「ああ。この間電話で聞いたらまだ新宿駅構内を探索中らしい。東京駅は踏破したと言っていたぞ」
凛「ほんと佐々木さんも負けず嫌いだものねー。サーヴァントってみんなそうなのかしら」
士郎「佐々木さんに限らず英雄の類いはみんなそうだろ」
アーチャー「ところで、その佐々木さんというのはなんとかならんのか?アサシンを真名で呼ぶのを咎めるわけではないが妙に気が抜ける」
凛「仕方無いでしょ。クラス名だと名前が被るし。あ、そうそう。あんたはそのままでいいわよ」
士郎「もうひとりのアーチャーはアーチャーと呼ばれたいと思ってないようだしな」
凛「お父さんの前で「エミヤ」なんて呼ぶわけにもいかないものね」
アーチャー「しかし、美綴嬢がアリバイ工作してくれるとは言え、時臣が不審がっていたぞ。二週続けて外泊はまずいのではないか?」
凛「そんなこと言っても先週の第四次映像の続き見るには仕方無いじゃないの」
アーチャー「まあ私はかまわないが、父親との関係がこじれると後々苦労するぞ」
凛「そりゃあまあ、昔は尊敬してたし、帰ってきて嬉しかったし、出来るだけ良い子にしようと」
士郎「うん、うん」
凛「でも魔術師が夜間外出禁止とか門限とかあり得ないでしょう!私は小学生か!」
士郎「だけどな遠坂、お父さんもきっと遠坂が心配でかわいいから言っているんだ。だから」
凛「わかってるわよ!でもお父様帰ってからというもの、デートの一つすら出来ていないじゃない」
士郎「……それはまあ」
凛「そ、それにそろそろパスのつなぎ直しもしておかないと……」
士郎「お、おう」
アーチャー「わかったわかった。映像見終わったら私は先に帰るから、そう言う話は二人きりのときにやりたまえ」バカップルメ
イリヤ「そう簡単にリンの思い通りには行かせないわ!」ドカーン
士郎「」
凛「」
イリヤ「そもそも第四次聖杯戦争の視聴を私抜きでしようというのが気に入らないわ!」ドヤッ
アーチャー「二つ質問だ、イリヤスフィール。ひとつ、こんな時間の外出を親には止められなかったのか?ふたつめ、どうしてあの映像のことを知っている?」
イリヤ「案外察しが悪いのね、アーチャー。まあシロウだから仕方無いか。Fate/Zero?のことは先週シロウの目を通して見たわ」
凛「なんてことしてんのよ!士郎、なにかイリヤスフィールにされた?」
士郎「いや、身に覚えが無い」
イリヤ「ふっふーん。シロウは魔術耐性が低いから簡単だったわ」
士郎「まあ俺は別に……でもトイレに行ったときとか身体を見られるのは恥ずかしいかな」
イリヤ「」
アーチャー「で、だ。黙って家を出てきたのかね?」
イリヤ「ううん。キリツグには、夜遊びするから行ってくるって言った」
士郎「」
アーチャー「」
イリヤ「それで、キリツグは……」
切嗣『お父さんの目の黒いうちは夜遊びなんて不良のようなことさせません!どうしても行きたければ僕を倒してから行きなさい!』
イリヤ「……なんて言うから、倒してきた!」
バーサーカー「■■■■■■―――――――――!!」
アーチャー「」
ちょっと切りが悪いですが、今日はもう寝ます
お休みなさい
別に艦これで忙しいわけやないんやで。なにせ月間ランキング12位まで落ちてしもうたし
それと投下長い日は艦これをながらプレイしてる日なので、プレイ時間多いほうがスレ進んでるという謎
凛「まあいいわ。イリヤスフィール、ここの事は他言無用よ。いい?」
イリヤ「そうね。シロウやリンが言い訳しなくちゃいけないのも面白そうだけど、第四次の記録を見る前に取り上げられたら困るもの」
士郎『今日の鍛錬は無しにしよう。セイバーもあんな酷い傷を負ったんだしさ。』
セイバー『いえ、私のほうは問題ありません。それよりシロウ、貴方の方こそ大丈夫なのですか?』
士郎『いや、別に大丈夫だぞ』
セイバー『もし、身体が痛むようなら声をかけて下さい』
夜中、無茶な投影の反動で苦しむ士郎。
イリヤ「まったくシロウはー。こういうときは我慢しちゃ駄目なんだからね!」
凛「そうよ。後遺症が残ったらどうするのよ」
士郎「でもなあ」
凛「言い訳しない!」
士郎「はい」
大河『えー。本日、葛木先生は病気でお休みすることになりましたー』
ざわめく教室。
大河『はーい静かに。本来なら世界史の時間ですがー。せっかくですので、この時間は英語の小テストを行います』
イリヤ「ふーん。学校でのタイガはこんな感じなんだー」
凛「普段と違う?」
イリヤ「ううん。かわんないわ。タイガが居ると学校も楽しそうでいいわね」
凛「そういえば貴方、わたしたちより年上だったのね。こっちの学校とか行かないの?」
イリヤ「うーん、キリツグは小学校に通わせようとしてるのよね。せめてシロウと同じ学校、同じ教室なら考えてもいいんだけど」
士郎「……流石に外見小学生の妹が同級生というのは勘弁してくれ」
イリヤ「もうっ!ほんとうなら私がシロウのお姉ちゃんなんだからね!」
衛宮邸
切嗣「あいたたた。いかん、イリヤを探しに行かないと」
リズ「バーサーカーが付いてるから大丈夫」
切嗣「しかしなあ」
校内放送『下校時間になりました。放課後の生徒の居残りは禁止されております。速やかに下校して下さい』
士郎『まずいかな……感じないくせに重くなってきた気がする』
士郎『あっ遠坂と話をするの忘れた。ま、あっちから来なかったんだから大きな動きはなかったんだろう』
士郎帰宅。昼食の準備。
士郎『遅くなってすまない。直ぐに昼飯にするから』
しかし左半身が思うように動かず、器を落としてしまう。
セイバー『シロウ!』
士郎『皿を割るなんて、初めてだ』
切嗣「やっぱり宝具の投影なんて無茶だったんだ。昔、士郎の投影を止めたのは間違いじゃ無かった」
アイリ「あら、この間は覚えてないと言ってたけれど」
切嗣「いや、あれはどう言ったのか忘れてただけでね。消えない投影だということには当時も気付いていたよ」
切嗣「それを遠坂時臣の奴、ネチネチと……「私が教育していたら高校生になるころには投影だけで時計塔に入れる腕になっていた」などと」
セラ「しかし衛宮士郎が投影で聖杯戦争を生き残ったのは事実です」
切嗣「ぐっ。そうなんだよなあ。士郎、役に立たない父親ですまなかった!イリヤにも嫌われるし、僕はもう駄目だ……死のう」
アイリ「ほらほら泣かないの。イリヤはちょっとじゃれてるだけだし、士郎くんもあなたのことを信頼してますよ」ポンポン
今日も短くてすみません続きは明日やります
鯖はブルネイです
ではお休みなさい
連打されるチャイム。
士郎『はーい。今出ます』
玄関を開けると凛が。士郎は咄嗟に戸を閉めてしまうが、憮然とした凛が再び開けてしまう。
士郎『遠坂、なんで』
凛『定時連絡!衛宮くん、すっぽかしたから!』
イリヤ「相手が凛とは言え、レディとの約束を破るなんてシロウさいってー」
士郎「」グサッ
凛「相手が私とは言えとは何よ」
士郎『すっぽかした、って。確かに遠坂と逢うのは忘れたけど……そもそも、そんな決まり事あったっけ?』
極めて不機嫌になる凛
士郎『すまん!忘れてたのは謝る!協力者として、定時連絡は当然の義務だった』
イリヤ「悪かったと思ってないのにその場しのぎで謝るのね。そういういい加減なところキリツグそっくり!」
士郎「」
アーチャー「まあまてイリヤスフィール。きちんと約束していなかった凛の落ち度でもある。一概に責めるのは」
イリヤ「こういうときはアーチャーも自分(シロウ)の肩を持つのね!第三者として自分をフォローするなんて男らしくない!」
アーチャー「」
凛『良い機会だから今日はここで会議するわ』
士郎『なっ。待てよ、今日はこれから昼御飯(ひる)なんだ』
凛『ちょうど良かったわー。私もお昼まだだったから。よろしくね?』
イリヤ「リンって招待もされてないのにあつかましいわよね。優雅じゃ無いと言うかほんとはしたないわ」
凛「うっさい。お子様に優雅じゃ無いとか言われたくないわよ」
イリヤ「こんなんじゃ、シロウが私にめろめろになってリンを捨てる日も近いわね」
凛「ぐぬぬ」
凛『結局、キャスターには正面からの実力行使しかない、って事ね』
セイバー『そうですね。あの山には霊体に対して強力な結界が張られています。正面以外手がありません』
士郎『で、無理して境内に上がったら、キャスターが待ち伏せているわけか』
凛『まあね。で、なんでそんなに離れたところに居るのよ?』
士郎『俺の定位置を遠坂が横取りするから、こうなったんだろ!』
凛「士郎って、こういうの結構気にするわよね、縄張り意識?」
イリヤ「シロウも子供っぽいけど、これはリンが侵略者として認識されてるからじゃないの?」
アーチャー「ぶふっ。一理ある」
士郎の抗議を黙殺する凛とセイバー。
凛『んで、境内に上がった後、キャスターをどう追い詰めるのかが問題よ。下手に追い詰めたら、柳洞寺ごと道連れにされかねない』
セイバー『たしかに。キャスターならあり得ます』
士郎『セイバー、しれっと怖いこと言うなよ。キャスターの奴、追い詰めたら自爆するって言うのか?』
凛『するでしょう。そりゃあ』
セイバー『しますね。おそらく』
凛・セイバー『うん、うん』
士郎『……二人とも、息ばっちりだな』
イリヤ「リンとセイバーは仲がいいのね。シロウとリンでサーヴァント交換すれば良かったのに」
アーチャー「恐ろしいことを言わないでくれ。私が衛宮士郎のサーヴァントになるなど想像もしたくない」
士郎「それはこっちのセリフだ」
凛「あらー?それはどうかしら。案外上手く行ってたかもよ?」
士郎「遠坂もこいつが俺の命を狙ってたのは知ってるだろ。無茶言うなよ」
イリヤ「ふふーん?でもアーチャーも頼られるとすぐ丸くなりそうだもの。シロウはシロウなんじゃない?」
凛「そうね。こいつら馬鹿だしねー」
士郎「ぐっ。こいつらさっきまであんなに仲悪そうだったのに……」
アーチャー「あきらめろ、衛宮士郎はどこまで言っても女に口論では勝てない。ましてや複数相手では……」
士郎「何言ってんだ。おまえそんなに口が回るようになったのに……」
アーチャー「……折れなくてもどうしようも無い事は、ある」
では今晩はこれにて
お休みなさい
士郎『なんだ、もうこんな時間か。とりあえず話し合いはここまでだな。そろそろ夕飯の支度をしないと』
凛『何よ衛宮くん。ひとの顔ジロジロ見ちゃって』
士郎『いや、だから……』
凛『はーん?そっかー。外じゃマスター同士ってことで気にならなかったけど、自分の家の中になったら、素に戻るってことね』
士郎『男なんだから、こんなの普通の反応だ』
イリヤ「シロウは女の子慣れしてないものね。結構結構。でもアーチャーみたいになっちゃう未来もあるのよねー?」
アーチャー「人聞きの悪いいい方は止めてくれ。私とて女性は苦手だよ」
凛「それはどうかしらねー?」
士郎「いや、できれば苦手じゃ無い未来が欲しいんだが……」
凛『でもおかしくない?セイバーだって女の子だし、聞いた話じゃ、藤村先生も桜もここに来るんでしょ?なら、私だって似たようなものじゃない』
士郎『いいからもう帰れよ』
イリヤ「あ、わたし知ってる!こういうのツンデレって言うんでしょ?」
凛「あー。そう言えば士郎はツンデレかもねえ」ニヤニヤ
アーチャー「待ちたまえ、そういうのは女性の話であってだな……」
イリヤ「あ、そうだわ。アーチャーとシロウが一番変わってないところはツンデレだ!」
アーチャー「」
士郎「」
凛「ぶふっ」
凛『あら、今後の方針が出ていないのに変えれる分けないでしょう』
セイバー『シロウ、凛の言い分は正しいのでは無いですか。別に彼女が滞在しても問題は無いわけですし』
士郎『セイバーまで……わかった。けど後で藤ねえ、藤村先生も来るだろうから、その時はお前が説き伏せてくれよ』
凛『わかってるわかってる。藤村先生のことも承知の上だから気にしないで』
士郎『後悔しても知らないからなあ』
イリヤ「こうして士郎の領地を侵略していったわけか。やるわね凛。参考にさせてもらうわ」
凛「そりゃあどうも」
大河『ただいまー!』
士郎『おかえり』
大河『ああ、さぶさぶさぶ、雪が降りそうだよ。あっ、今夜は鍋物だー。さっすが士郎!冴えてるじゃなーい?』
大河にじゃれつかれる士郎。
凛『お邪魔しています。藤村先生』
大河『あー。遠坂さんだー。士郎のウチで会うなんて珍しいなー。ってなんで遠坂さんが士郎の所に居るのよー!』
イリヤ「大河ってリンが苦手よねー」
凛「それはあんたでしょ。藤村先生の天敵じゃない」
士郎「虎では悪魔には勝てないんだ……」
アーチャー「二人とも悪魔だからな。不憫な……」
大河『ちょっと遠坂さん、こんな時間に何やってるの?貴方、非常識でしょう!』
凛『何って、衛宮くんのうちで夕飯をご馳走されているのですが。そういう藤村先生こそチャイムも鳴らさずに上がり込んで、非常識ではないですか』
大河『うっ。わ、わたしはこの家の監督役なんです!衛宮くんのお父さんから任されているんですから家族も同然なの!』
凛『そうなんですか。夕食後も衛宮くんとは試験勉強しますけど、どうぞお構いなく』
大河『はぅっ、しろう、じゃなくて衛宮くん!これはどういうことですか!?
凛『先生、呼びにくいのでしたら無理をなさらずに。別に先生が衛宮くんをどう呼ぼうと私には関係有りませんから』
凛「やっぱり藤村先生って士郎と距離近いわよねえ。もしかして初恋の人だったりするの士郎?」
士郎「無い。それは無い」
イリヤ「うーんタイガのほうはまんざらでも無かったみたいだけどね。光源氏がどうこう言ってたし。気をつけた方がいいわよ、リン」
凛「ご忠告、心して置くわ。警戒しておくにこしたことは無いし」
士郎「いやホント無いから。勘弁して下さい」
大河『ううっ、遠坂さん、もしかして桜ちゃんから聞いてる?』
凛『さあ?残念ですが間桐さんが何を話していたかも個人のプライバシーですから。先生の想像どおりだといいですね』
大河『ぐはっ』
士郎『勝負あったな』
士郎「遠坂、藤ねえはあれで結構繊細なんだ。あまり虐めないでやってくれ」
凛「ふーん?士郎ってば藤村先生に優しいわよね」
イリヤ「タイガにはこれくらいでいいのよ。虎を甘やかすと調教に良くない結果を残すわ」
アーチャー「君たちな、目上の人には敬意を払いたまえ。今の歳からそんな調子では……」
イリヤ「うるさいうるさい!アーチャーもシロウなんだからお姉ちゃんの私に敬意を払いなさいよね!」
凛「そういえばアーチャーって聖杯戦争中も妙に藤村先生気にしてたわよね。生前好きだったりしたの?」
アーチャー「無い。それは無い。そもそも覚えてない」
イリヤ「それは私も興味あるわね。タイガを覚えてないというのも怪しいけど、生前誰と結婚したのかぐらい言いなさい」
士郎(余計な火種になるから覚えていても言うんじゃないぞ!)アイコンタクト
アーチャー(お前に言われんでもわかっとるわ!)アイコンタクト
凛「良い機会だから全部吐きなさいよ」
アーチャー「そもそも何故君たちの言う事を聞かなくてはならないのかね?」
士郎「そうだ。プライバシー侵害だぞ」
イリヤ「えっ?弟は姉に絶対服従でしょう?だから私が知りたいと思ったなら答える義務があるわ」
凛「そうね。姉は弟妹に絶対命令権があるもの。妹のものは姉のもの。姉のものは姉のもの」
イリヤ「さすが、わかってるわねリンは」
士郎(拝啓、間桐桜様。あなたの姉君はとんでもない暴君のようです。この声が聞えていたら今すぐ逃げて下さい)
凛を探しに縁側に出る士郎。
士郎『遠坂?』
凛『良い結界ね』
凛『私の家とは違って、人間の情を感じる。』
―遠坂邸―
時臣「んー。私は良き父親では無かったのだろうか」
葵「どうしたんですか?いきなり」
時臣「こうしてみると、凛は衛宮の家に魅力を感じているように見える。桜もそうだ」
士郎『なんだよ』
凛『ちょっとね。この家って特殊だから、その、衛宮くんはそのままでもいいのかな、ってふと思った』
士郎『それって半人前で良いって事かよ』
凛『そうじゃないんだけど、そうなのかもね。衛宮切嗣って人がどんな魔術師だったか知らないけど、この屋敷はすごく自然なのよ』
凛『魔術師の工房のくせにひらけてる。入るのも帰るのもご自由にって感じ』
縁側で語らう士郎と凛。
時臣「桜は顔を合わせても話しかけてきてくれないし、凛は今週も家に居ないし……反抗期なのだろうか」
時臣「衛宮切嗣のほうが父親として上手くやってるような気がしてきた。」
葵「余所は余所、ウチはウチでしょう?自信が無いと父親の威厳も無くなりますよ」
士郎『遠坂の家は違うのか?』
凛『ええ。違う。来るものは拒む。そのくせ入ってきたものは逃がさない』
凛『ときどきね。なんか違うなって思うんだけど、これが変えられないのよ』
時臣「よし。ちょっと結界の仕様変えてくる。開かれた親しまれる遠坂邸にしよう!」
葵(そういうことじゃないと思うんだけど)
士郎『遠坂はきつかったのか?』
凛『魔術の修行が?おあいにくさま、苦しいなんて思ったことは無かったわ。それに新しいことを覚えるのは楽しかった』
凛『言ったでしょう?わたし、生まれつきそういう性格なんだって。だから、心配してくれてるなら杞憂ってやつよ』
―間桐邸―
慎二「僕もさあ、魔術が使えるようになって、今覚えるの楽しくてたまらないんだよね」
桜「……兄さん、わたし今日はもう寝ます」
慎二「なんだよ、番組の途中で。ほんと陰気くさい奴だなあ」
ライダー「慎二、デリカシーが無いとまたムカデ刑にされますよ」
慎二「ひぃっ」
今晩はこれにて
お休みなさい
すまぬ
ローマがドロップしないんだよ……
17話を視聴した時の反応どんなんだろうな
後半は見る人もっと多くてもいいなあ
ゲイボルク対アイアスに血気盛んタイプの英霊陣が盛り上がったり切嗣が真名推察で混乱したり
八極拳凛で時臣が言峰問い詰めたり
やられるシーンでキャスター株価が急上昇してアイリが恋愛ドラマみたいと喜んだり
時臣が杖持ってアーチャー探し始めた直後切嗣が銃持ってアーチャー探し始めるのかな
【速報】ワイ鎮守府に戦艦ローマ着任
>>467
見る人増やすのは前スレでやったときにまとめサイトのコメントで
1. えすえすな名無し 2015年02月19日 01:53
各勢力の家族連中が和やかに見てるのが面白かったのに、全員集合のせいでなんか微妙になった。
イリヤやら
2. えすえすな名無し 2015年02月19日 01:55
途中送信すまんな。
イリヤやらセラやらが空気になったのが残念。
まぁ書き手変わってるし、書いてくれるだけありがたいんだけども。
と書かれてむかついたので当分無いと思う
いやまあ集合してやるのは当分無いというだけで普通に続きはやるのでお気遣い無く
士郎『そっか。学校はどうなんだ?魔術師としてやっていくんなら、意味無いんじゃないか』
凛『寄り道かもしれないけど、無駄じゃないのよ。学生って楽しいもの』
切嗣「そうだよ。やっぱりイリヤには小学校に行かせよう」
アイリ「見た目は小学生でも歳は違うから、ちょっと心配だわ。士郎くんと同じ学校でいいんじゃないの?」
セラ「お嬢様も最近は聖杯戦争から解放されて子供のように遊んでおられます。低年齢層向けの学舎でよろしいのでは?」
リズ「イリヤ、バーサーカーのジムで近所の子供たちと遊んでる。学校に行くのはめんどくさい」
切嗣「コミュニケーション能力を養わないと将来碌な大人になれないよ。めんどくさいでかたづけるわけにはいかないな」
凛『私ね。基本的に快楽主義者なの。父さんの跡を継ぐのは義務だけど、それだって楽しくなければやらないわ』
凛『衛宮くんと協力してるのだって、貴方が面白いからだし』
士郎『そっか。遠坂が楽しそうで、良かった』
凛『ありがとう。で?勿論、衛宮くんも楽しかったんでしょ?……ちょっと、どうしてどうして黙るのよ』
凛『ちゃんと答えて、衛宮くん。私、とんでもない勘違いをしてたかも』
士郎『そうだな、魔術の修行を楽しいと思ったことはなかった。魔術そのものも……けど、俺は周りが幸せならそれで嬉しかったんだ』
士郎『だから、魔術を習っておけば、いつか誰かの為になれるかな、って』
士郎『俺は切嗣のような正義の味方になりたかった。その為に魔術を習ってきた。俺の理由なんてそんなもんだけど』
アイリ「……切嗣」
切嗣「……」
凛『じゃあ何?あんた自分のために魔術を習ったんじゃ無いの?』
士郎『え、いや。自分のためじゃないのか?これって。誰かの為になれれば、俺だって嬉しいんだから』
凛『あのねえ!それは嬉しいのであって楽しくは無いの。いい?私が言っているのは、衛宮くん自身が楽しめるかどうかよ』
凛『周りがどうこうじゃなくって自分から楽しいって思えることは無いのかって聞いてるの
士郎『自分から楽しめることなんて……いや、でも』
士郎『俺には、そんな、余分な、願いをもつ資格が無いって言うか……』
アイリ「切嗣には似て欲しくないところが一番似ちゃったかしら?最近は随分切嗣もかわったけれど」
切嗣「きみも変わったよ。随分と僕の痛いところをついてくるようになった」
アイリ「それはもう奥さんですもの」
切嗣「しかし、僕のことはどうでもいいが、士郎はこのままじゃ……」
凛『ちょっと!はっきり言いなさい!』
士郎『いや、別に……』
凛『あー!もう頭きた!要するにあんた人のことばっかりで自分に焦点があってないのよ!』
士郎『あ、ちょっ』
凛『うるさい!口答えするな!あーもう!似てる似てるって思ってたけど、まさかここまで一緒とは思わなかった』
士郎『落ち着け遠坂。お前、何でそんなに怒ってるんだ?』
凛『それがわからないヤツだから頭にきてるの!』
アイリ「ほら、彼女が言うべき事は言ってくれてるわ。今の士郎くんには、この思い詰めた感じは薄れてるように感じるもの」
切嗣「しかし、これは僕にしか理解出来ない部分が大きいはずだ。こんなときこそ親子の語らいを」
リズ「しかしシロウはおでかけ」
切嗣「なんてことだ!息子も娘も家に寄りつかないなんて、僕の甲斐性が無いばっかりに!」
セラ「典型的な家庭崩壊ですね。父親に似てることでさらに反発した息子は留学を期に家を出て、そのまま恋人と愛の逃避行、爛れた生活。そして妊娠を機に……」
リズ「セラはテレビドラマの見過ぎ」
士郎『おーい遠坂ぁ、そろそろ帰るだろ?送っていくぞー遠坂』
そこに私服に着替えた凛が。
凛『とーさかとーさか煩いわねー』
士郎『遠坂、その格好』
凛『アーチャーに言って、宿泊道具一式を持ってこさせたの。藤村先生の許可もちゃんと貰ってあるから』
凛『わたし、右の客間を借りるわ』
ガックリと項垂れる士郎。
アイリ「遠坂さんちの凛ちゃんは凄く積極的よね。これはもう決まっちゃったかしら」
リズ「もう既に頭が上がらない。シロウ苦労する」
セラ「しかし長子が高校生のうちから女性を家に泊めたなどとご近所に知られると衛宮家の軽重が問われかねません」
セラ「今後は控えるよう奥様か旦那様のほうから言っていただけ無いと」
切嗣「まあ若いときはこんなもんだよ。それよりこんな展開だと、そろそろ奴から電話が来る!」
電話「ジリリンジリリン」トキオミ!
セイバー『今夜も魔術の鍛錬ですか?』
士郎『ああ。欠かさずやれって言うのが切嗣の教えだったから。けどまあ、教えてくれたのはそれだけだったけど」
セイバー『それだけ?では魔術師としての知識もあり方も教授されてはいないのですか?』
士郎『ああ。そもそもさ、教えるべき本人が魔術師らしくなかったんだよ』
士郎『困った大人だったな。楽しむときは思いっきり楽しむんだ、なんて子供みたいにはしゃいでたし』
セイバー『なるほど。そういう師が好きだったのですね。シロウは』
士郎『ああ。憧れてた。自由で全然魔術師っぽくなくても、俺にとっては、切嗣こそが本当の魔法使いだったんだ』
アイリ「切嗣は士郎くんに救われたのね?」
切嗣「そうだ。僕が士郎を救ったなんてとんでもない。僕が救われたのさ」
アイリ「あなたの奥さんとしては、ちょっと妬けるかな」
セイバー『シロウ、貴方の半身はどうなっているのです』
士郎『セイバー、気付いてたのか』
セイバー『はい』
士郎『ちょっと麻痺してるだけだ。運動機能は、全く問題が無いんだ。』
セイバー『原因は、やはり』
士郎『ああ。昨夜の投影魔術による反動だと思う』
切嗣「士郎にはふつうに生きてふつうの幸せを掴んで欲しかった。士郎の異常な投影も身体には良くない。でも」
アイリ「切嗣……」
切嗣「これも僕が士郎に与えてしまった影響のせいか。僕は一体どうすればいいんだ……」
磯風が出ないまま、まるゆが20隻穫れたんですがなんとかなりませんかね
アーチャー『身体の大部分は麻痺したままか』
セイバー『アーチャー』
アーチャー『当然と言えば当然だが』
セイバー『何用だアーチャー。我々は互いに不可侵の協定を結んでいる筈。止まれ。それ以上進むのならば、相応の覚悟をしてもらおう』
切嗣「こいつ……また!」
アーチャー『……ふん。投影をしたと凛から聞いたがやはりそうか。半身の感覚がなく胴体が中寄りに7cm程ずれているのだろう?力になれるかもしれん』
アーチャー『運のいい男だ。壊死していると思ったが閉じていたものを開いただけか』
士郎『閉じていたものが、開いた?』
アーチャー『本来使われるはずの回路が放棄され眠っていたのだ。おまえの麻痺は一時的なものだ』
アーチャー『今まで使われていなかった回路に全開で魔力を通した結果、回路そのものが“驚いている”状態だろう。これで回路は現役に戻ったという事だ』
士郎に魔力を通すアーチャー。
アーチャー『こんなところか。数日もすれば回復する。体が動く頃には、以前よりはましな魔術師になっているだろうさ』
切嗣「いや、役立たずの僕に比べたら、よほどこいつのほうが士郎の為になっているか……」
アイリ「切嗣、あまり自分を卑下しちゃ駄目よ」
セイバー『詳しいのですね、アーチャー』
アーチャー『似たような経験があってね。私も初めは片腕をもっていかれた』
切嗣(似たような経験?何かひっかかる……)
士郎『待てよ』
アーチャー『なんだ』
士郎『聞きたいことがある。理想を抱いて溺死しろ。あれがどんな意味なのかってな』
アーチャー『言葉通りの意味だ。付け加えるものなどないが』
士郎『じゃあお前は何のために戦ってるんだ』
アーチャー『知れたこと、私の戦う意義はただ己のためのみだ』
士郎『自分の為だけ、だと』
アーチャー『そうだ。おまえの欲望が“誰も傷つけない”という理想であるなら好きにするがいい』
アーチャー『ただしそれが、本当にお前自身の欲望ならばな』
士郎『―――――――――な』
切嗣「士郎は……自分の理想を追いかけているのでは無いということなのか……」
アーチャー『自分の意思で戦うのなら、その罪も罰も全て自分が生み出したもの。背負うことすら、理想のうちだ』
アーチャー『だがそれが借り物の意思であるのなら、お前の唱える理想は空想に堕ちるだろう。戦いには理由がいる。だがそれは理想であってはならない』
アーチャー『理想のために戦うのなら、救えるのは理想だけだ。そこに人を助ける道はない』
切嗣(なぜこいつの言うことがすんなり僕の心に入ってくるのか……)
アーチャー『戦う意義とは、何かを助けたいという願望だ。少なくともおまえにとってはそうだろう、衛宮士郎』
アーチャー『だが他者による救いは救いではない。そんなものは金貨と同じだよ。使えば他人の手に回ってしまう』
アーチャー『確かに“誰かを救う”などというおまえの望みは達成できるだろう。だがそこに、おまえ自身を救う、という望みが無い』
切嗣(こいつ士郎の内面に詳しいのか。士郎を深く知っている人物、僕……なわけは無いか。士郎自身、なわけも無い)
切嗣(今冬木で知っている人物で言うと……性転換した凛ちゃん……そんな馬鹿な話は無いな)
アーチャー『おまえは、おまえの物ではない理想を抱いて、おそらくは死ぬまで繰り返す』
アーチャー『だから無意味なんだ。おまえの理想は』
アーチャー『人助けの果てには何も無い。結局、他人も自分も救えない。偽りのような人生だ』
士郎『違う、違う。それは―――――――』
切嗣「なんてこった。はははっ、僕なんかよりアーチャーのほうが父親らしいくらいだ」
アイリ「切嗣、やけになっては」
切嗣「彼の正体が誰かは知らないが、アーチャーの言い分は正しい、僕も耳が痛かったよ。それに比べて僕は……」
切嗣「ああ!士郎にもどうやって向かい合えばいいんだ!」
セイバー「何をしているのですか。キリツグ!」
切嗣「セイバー?」
セイバー「アーチャーともシロウとも語り合うしか無いではないですか。ここで嘆いて何のたしになると言うのです!」
切嗣「それはそうだが……」(いつのまに元に戻ったんだこいつ)
セイバー「今のシロウはこの時ほど危うくはないようですが、今は貴方こそ危うい。父親なら息子とわかりあうまで語りあうのもいいでしょう」
切嗣「息子と殺し合ったきみがそれを言うのか」
セイバー「だからこそです。貴方はわたしのようになってはいけない」ニコリ
切嗣「セイバー……。わかったよ。ちょっと士郎を探してくるよ」
セイバー「ちょうど先ほど、橋近くのコンビニで凛とアーチャーと士郎で三人揃っていましたよ。さあ行きなさい」
切嗣「ああ!……ありがとうセイバー」
アイリ「セイバー、ありがとう。切嗣は悩むと結構後を引いちゃうのよ」
セイバー「いえ。このぐらい発破をかけてやらないと。アーチャーとも会話させておいたほうが後々良いでしょうし」
アイリ「そうよね。この間はちょっと関係が悪くなりそうだったもの」
リズ「でもアーチャーはあれでお人よし。大丈夫」
アイリ「あら、リズはアーチャーと話とかするの?」
リズ「商店街で買い物手伝ってくれたり、ケーキご馳走してくれる」
セラ「いつの間にか一人でケーキを買い食いしてると思ったら、アーチャーですか」
リズ「わかった。今度はセラの分も買って貰う」
セラ「いりません!」
切嗣は夜中に家を飛び出し士郎たちを探し、コンビニ近くのアーチャーに遭遇するも脱兎のごとく逃げるアーチャーに振り切られ
夜通し無駄に走っただけの結果に終わった。
では11話はここまでで
次は士郎凛アーチャーのzero視聴の続きやります
とりあえず磯風掘りの戻るので今日はこれにて
お休みなさい
うちのLV150しおいちゃんは優秀なので
E-5掘り潜水艦デコイでは十二の試練なみに不死身ですとも
もしくはLV150ろーちゃんも回避率高くて優秀です
でも磯風は出ないお……
小次郎の部屋
凛「アーチャー遅いわよ。何やってたの」
アーチャー「君たちな。コンビニから自分らだけ先に帰っておいてそれはないだろう。ちょっと外で切嗣に追跡されてな」
士郎「切嗣に?やっぱり怪しまれてるのかな。まさか尾行されてないだろうな」
アーチャー「たわけ。いくら切嗣が凄腕の暗殺者とは言え、サーヴァントの私がそんな間抜けなわけあるまい」
凛「でもあんた、なんでそんなに嬉しそうなのよ」
アーチャー「ふふっ。さすが切嗣、人の身で有りながら私にあそこまで追いすがるとは」
士郎「まあ切嗣ならそれくらいは」
凛「あんたたちお父さん好きすぎでしょ」
士郎「そんなことないぞ。切嗣は尊敬してるけど久々に一緒に暮らすと、その、なんというか……結構鬱陶しい」
凛「あ、わかるわかる」
アーチャー「きみたちも存外親不孝だな。家族は大切にしたまえ」
士郎「おまえにだけは言われたくない」
イリヤ「だってキリツグ、ウザいもん」
アーチャー「イリヤスフィールまで……なんということだ。私だけでも今度優しくしてやるか」
凛「そう言えば小次郎さんはまだ帰ってこないの?上がり込んでから聞くのもおかしいけど」
士郎「この前の電話では京王線と京王新線のホームが違うのが腹立たしいとか言ってた。まだ新宿踏破には時間が掛かるとは思う」
凛「サーヴァントが道に迷うなんて情けないわねー。やっぱり小次郎さん正規の英霊じゃないからかしら」
アーチャー「きみは新宿駅の恐ろしさを知らぬからそんなことが言えるのだ、まったく。多分きみが一番迷いそうだぞ」
イリヤ「リンは科学的なもの一切適応できないもんねー。電車なんか乗れないんじゃないの」
凛「うっさい、このお子様。あんただって電車なんか乗った事無いんじゃないの?」
イリヤ「電車は庶民の乗り物だから確かに乗った事はないけど、わたしは自動車の運転くらいならできるわよ?」
凛「」
士郎「まあ直ぐ帰ってくるということじゃないけど、あまり長くやっかいになるのも良くない。今晩も映像の先を急ごう」
凛「そうね。まあ小次郎さんも第四次に興味あるかも知れないけど、そういう問題じゃないしね」
アーチャー「これで全員だな。再生するぞ」ポチッ
凛「あれっ?ランスロット卿は来ないの?」
士郎「雁夜さんに呼ばれて群馬に行った」
アーチャー「ふむ。雁夜をどうこう言ってたわりには主と認めているのか」
イリヤ「あの変態もツンデレなのね」
【速報】ワイ鎮守府に磯風着任
第四話OP
凛「ところで、どうでもいいけどこのオープニング映像ってなんなわけ?」
アーチャー「なんなわけとは何だね」
凛「私たちの第五次のほうでもだったけど、明らかに行われていない戦闘シーンがあったりするし」
アーチャー「細かいなきみも。テレビ番組形式になってるんだから、そのぐらいイメージ映像のサービスだと思っておけ」
士郎「サーヴァントはマスターよりかっこいいからな」
アーチャー「否定はしない」フフン
士郎「しかしこのセイバーのエクスカリバーを街中でぶっ放してるように見えるのはやり過ぎじゃないのか。イメージとは言え」
アーチャー「いや、我々は第四次の詳細を知らないからな。実際にセイバーが使ったのかも知れない」
士郎「そんなまさか」
凛「どうかしらね。最後に新都で聖杯による大災害があったし、それをセイバーが吹き飛ばしたのはあったでしょうけど」
士郎「当時のことって他に何かあったかな。ビルの倒壊事件とかもあったんだっけ」
凛「むかし聖杯戦争中のことを新聞で調べた事があるけど、未遠川での集団幻覚も怪しいわね」
士郎「お父さんに聞いたら教えてくれるんじゃないのか?」
凛「士郎こそお父さんに聞きなさいよ。わたしも聞いたけど言葉を濁して教えてくれないのよ」
士郎「ウチもだ」
親もあまり聖杯戦争のことは喋りたくないだろうな
しかしイッチはガチ勢なのに去年夏に磯風とってなかったのか
セイバーVSランサー
士郎「この槍の二刀流って凄いやりづらそうだな。アーチャー、おまえなら捌けるか?」
アーチャー「どうかな。クーフーリンと腕はほぼ互角だろうが、供給魔力量が多いようだし長時間は難しいだろう」
凛「私たちのほうのランサーは言峰がマスターな分弱体化してたわ。このランサー、ロードエルメロイがマスターというのは強みよね」
イリヤ「ふふーん。やっぱりサーヴァントの強さはマスター次第よね」
切嗣がケイネスを発見
アーチャー「いかにマスターとして優秀でも、こうも無防備ではな。彼に限らず、君たちもだぞ」
イリヤ「アーチャー説教臭い。元がシロウでも中身はおっさんよね」
凛「ぶっ」
アーチャー「」
士郎「確かに俺たちが無防備だったのはその通りだが、この人はどうなんだ?偉い人らしいし、銃弾とかに対する準備くらいしてるんじゃないか?」
アーチャー「偉い人だからというのと銃弾に対する備えは全く関係あるまい。まあお手並み拝見と言ったところか」
アサシンからの情報で論評する言峰綺礼と遠坂時臣
凛「あっちゃー。お父様、切嗣さんの思惑通りにマスターをアイリさんだと誤解してるわね」
アーチャー「まあ仕方有るまい。ここで誤解しないほうが捻くれてると言ってよかろう」
ケイネスに命じられ勝負に出るディルムッド。セイバー、速攻でエクスカリバーを見破られる。
凛「これだから有名すぎる英霊はやりづらいのよね。セイバーも大変だわ」
アーチャー「しかしこれはランサーの宝具のせいだからな。セイバーの咎ではあるまい」
士郎「破魔の紅薔薇(ゲイ・シャルグ)か。セイバーの鎧も消すなんてどういう基準なんだ」
アーチャー「まあ効果は刃先だけのようだが、魔力を解いているのか。宝具を消すことまでは出来ないようだが、格によるのかも知れんな」
凛「じゃあランク低い武器だと投影の剣消されちゃうんじゃないの?」
アーチャー「まあやってみないとわからんが」
イリヤ「ねえねえ。じゃあ宝具じゃないものなら消せるのかな。セイバーの服だけ攻撃したら裸にされちゃう?」
凛「……とんだエロサーヴァントだわ。略奪愛で有名なだけはあるわね」
士郎「やっぱりこいつをセイバーに近づけるわけには行かないな」
アーチャー「そうだな。警戒しておこう」
宝具で癒えぬ傷。手の健を斬られたままのセイバー。
アーチャー「両方が別の効果の魔槍とは。これは随分とやりづらい。そしてこれで大分セイバーは不利になった」
凛「衛宮くんほどでは無いにしろ、切嗣さんも供給魔力多いわけじゃないものね」
士郎「どうせ俺はセイバーに碌に魔力を遅れなかった駄目マスターだよ」
アーチャー「まあそう腐るな」
そして乱入するライダー。
凛「これは酷い」
アーチャー「私がマスターならこの場で自害させるな」
イリヤ「えー。男らしいじゃない。このぐらい正々堂々してたほうが英雄って感じがするわよ」
アーチャー「キミとバーサーカーならそれでいいだろうがな。このマスターは衛宮士郎よりマシな程度で征服王も全力を出せないのだ」
イリヤ「へっぽこな魔術師は大変なのね。わたしにはわからない世界の話だわ」
士郎「」
今日はここまでで
お休みなさい
>>528昨年夏イベは長期入院中でやれなかったんや
第五話臣下に勧誘するライダー、すげなく断られる。ついでにさらっとブリテン王と正体ばらすセイバー。
凛「うわー空気読めてないわねー」
士郎「せ、セイバーが。俺には正体教えてくれなかったのに……」ガックリ
凛「ま、まあ今のは名乗られて売り言葉に買い言葉というか」オロオロ
アーチャー「なんでキミが釈明しているのかね」
ケイネスの演説。イスカンダルの反論。
凛「このおっさん嫌な感じね。この人が教授なんだから覚悟しておきなさいよ、士郎」
士郎「この人、ウェイバーさんを既に根に持ってるよな。もし親父や遠坂の父さんが恨まれてたら俺たちも恨まれてる可能性があるんじゃ」
凛「それは気になるわね。アーチャーは覚えてないの?生前の時計塔生活で」
アーチャー「殆ど忘れてるから聞かれても困るのだが、デジャブすらないな。私の時も敗死していて出会わなかったのではないかな」
イリヤ「嫌な教師が居るなら無理にロンドンなんか行かなきゃいいのに」
見てるサーヴァントは姿を現せと挑発するイスカンダル。
凛「さっきは空気読めてないと言ったけど、ここまで徹底すると強みよね。やっぱり我が強い英霊たちは出たくもなるでしょ」
アーチャー「まったく愚かな事だが」
士郎「でもアーチャー、おまえこういうの好きだろ」
アーチャー「たわけ。わたしは、のこのこと姿を現したりはしない」
士郎「いや、確かにおまえは自制するだろうけど。そうじゃなくて、こういうの好きだろ」
アーチャー「……まあ颯爽と現れて名乗り出るのに憧れないとは言わないが」
士郎「かっこいいもんな」
凛「馬鹿だわ」
イリヤ「馬鹿ね」
ギルガメッシュ登場。我の顔がわからんのかとキレる。
凛「いやいやわかんないわよ。10年前のことに相変わらずというのも変だけど、相変わらず変なところでキレるわよねこいつ」
イリヤ「こいつの顔見てたらまた腹が立ってきたわ」
士郎「イリヤ、落ち着いて落ち着いて」
士郎「ギルガメッシュなんてマイナーな英雄普通知らないぞ」
ステータス「最古の大英雄だが古いので逆に無名の英雄」
バーサーカー登場。ギルガメッシュのGOBを凌ぐ。ライダーの解説。
士郎「これ凄いな。俺には見えなかったのに、スローモーションで見えるようになってる」
アーチャー「サーヴァントしか目がついて行かぬテレビ番組などあっても困るだろう」
凛「イスカンダルが妙に説明口調なのも気にしないことにするわ」
イリヤ「ちょっとびっくり。あの変態、強かったんだ。私のバーサーカーには勝てないだろうけど」
アーチャー「それは比べる相手がおかしい。しかしランスロット卿のスキルはやっかいだな」
士郎「手にした宝具を自分の物に出来るのか。ギルガメッシュ相手に苦にしてないというのは驚きだ」
アーチャー「凛。キミなら私でどう戦う?」
凛「そうね。ギルガメッシュと同じく剣の射出は武器を与える事になりかねない。かといって」
アーチャー「ああ。接近戦では凌ぐことも難しい。さすがは円卓最強と言えるだろう」
凛「セイバーなら近距離でも問題無いし、最終的にはエクスカリバーぶっぱなせばいいんだけど」
士郎「円卓がビーム必須というのもわかる気がしてきた」
凛「ブロークンファンタズムで武器を与えないように立ち回るしかないわね。基本的には他のサーヴァントにぶつける方向で」
アーチャー「残念だがそれしかあるまい」
時臣令呪を使ってギルガメッシュを撤退させる。
凛「えー。なんて勿体ない使い方してるのかしら。ここは押し押しで押し切れる展開じゃないのよ」
アーチャー「まあそう言ってやるな。たしかにギルガメッシュはこの時点で最強だが、万が一全員に連携されたら一人だけ脱落ということもあり得なくは無い」
士郎「しかし殆ど集まってる状況と言うのも凄かったな。ここで聖杯戦争が終わってもおかしくなかった」
アーチャー「このまま続行して、順当にセイバー、ランサー、ライダー、バーサーカーが脱落していたら時臣の勝利は確実だっただろう」
イリヤ「その場合、コトミネがアサシン使って勝って終わるんじゃないの?」
凛(ありうる)
士郎(ありうる)
セイバーVSバーサーカー。
凛「雁夜おじさんの思惑はともかく、中身がランスロット卿じゃあこうなっちゃうわよね」
士郎「さっきは手にした宝具を自分のものに出来るのかと思ったけど、まさか何でも宝具になるとは。鉄パイプや金属バットでも宝具になるんだな」
凛「金属バット・ミズノ:ランクA+とかルイスビルスラッガー:ランクB++になるのね。彼と野球をする機会があったら気をつけましょう」
アーチャー「そんな機会あってたまるか」
ピンチに割って入るディルムッド。
士郎「くっ。悔しいがかっこいい」
凛「さすがイケメン枠のサーヴァントね」
アーチャー「なんだね、そのイケメン枠というのは」
しかしケイネスはバーサーカーに加勢するように令呪で縛ってしまう。
士郎「うわっ。これは……」
凛「この前小さい金ぴかに「最もぐだぐだだったサーヴァント」とか言われてたけど、たしかにこの陣営はぐだぐだね」
アーチャー「まあ戦略としてはセイバーを優先的に排除するのもわかるのだがな」
イスカンダルの轢き逃げアタックでランスロットを吹き飛ばし、ランサー・バーサーカーVSセイバー戦を止める。
アーチャー「これ以上無いタイミングで流れを切ったな。強かったのは他にも居たが、この一連の流れを支配していたのは征服王だろう」
凛「そうね。最初は考え無しかと思ったけど、これは大した英霊だわ。受肉以降に世界を動かしているのも納得ね」
士郎「世界史でも習ったけど、頭も良い人だったんだろ?これで世界征服しようなんてしなければなあ」
バーサーカー「■■■■■■■■」フンス
イリヤ「バーサーカーの子供の子供のずーっと先の子供なんだって」
士郎「ああそうかヘラクレスの家系だったっけ。世界史では与太話だけど、血を引いているというのもあの大きい身体を見ると説得力があるな」
地下道で雁夜、時臣のサーヴァントが自分のサーヴァントに敗走したと勘違い全開。
アーチャー「この雁夜は駄目だな。周りが見えていない。最近の常識人な雁夜と同じと思わないほうがいいだろう」
凛「うーん。やっぱり極限状態だと人間歪んじゃうわよね。私たちも気をつけないと」
士郎「雁夜さん良い人なのになあ」
イリヤ「えー。今もあのおじさん気持ち悪いよ?」
キャスター陣営、水晶球で埠頭を見ていた模様。セイバーを見て狂喜するキャスター。
凛「キモっ」
イリヤ「気持ち悪いー」
アーチャー「きみらな。他に感想は無いのかね」
凛「またストーカーかしら」ワクワク
イリヤ「他人の恋愛は見ていて楽しいわ!」
士郎「セイバーの苦労も考えてやれよ」
凛「セイバーも変なのにばかり絡まれて大変だとは思ったわ。ドラマチックに考えるとキャスターと金ぴかがセイバーを賭けて決闘かしら?」
イリヤ「キャスターが決闘とかしないでしょう」
アーチャー「キャスターも中々筋肉が付いているようだから、その線も無いとは言い切れないが」
五話終了
第六話
冒頭、峠で走り屋ばりの運転をするアイリスフィール。
士郎「うぷっ。アイリさんの運転、これがまた凄いんだ」
アーチャー「運転の腕前はいいようだな」
イリヤ「お母様の運転は凄いんだから!ライダーより早いのよ!」
アーチャー「たしかに騎乗スキルAはありそうだが……」
士郎「でも荒っぽいから、同乗するのはオススメできない……」
イリヤ「アインツベルンのホムンクルスはこういう事の学習能力が高いの。勿論私も車は大得意よ。今度シロウも乗せてあげる」
シロウ「お、お手柔らかに頼む」
車の前に佇むキャスター。車から降りて会話する。ジル・ドレイと名乗るキャスター。
アーチャー「こいつもまた真名を喋るのか」ウンザリ
凛「釈然としないわねー」
士郎「遠坂のお父さんも「敵と直ぐ遭遇し、即正体を明かし正々堂々死力を尽くした」と言ってたけど」
アーチャー「まあ言葉通りではある」
凛「それにしてもジル・ドレイねえ。フランスの元帥か。なんでキャスターなのかしら」
アーチャー「セイバーをジャンヌ・ダルクだと勘違いしているようだが、明らかに正気を失っているぞ」
士郎「こいつが正気かどうかはどうでもいい。生前に殺人鬼だった男が殺人犯のマスターのもとに居ることのほうが問題だ」
アーチャー「そうだな、このままセイバーが斬り殺してくれるなら解決するのだが」
凛「この時点でセイバーはそんな事知らないしね」
ホテル内ケイネスの部屋、ランサー陣営。ケイネスの説教。
ソラウ登場、ケイネスに厭味。
凛「三角関係ね!ぐだぐだするだけの陣営じゃなかったわけか」
イリヤ「面白くなってきたわね!」
アーチャー「ランサーにも同情せざるを得ない部分があるようだな。あとこの女はいかん。毒婦の臭いがする」
凛「なになに?生前こういう女性に惚れられたことでもあったの?」
アーチャー「色恋があったかはともかく、女に振り回されたのだけは地獄に落ちても覚えている」ジロリ
イリヤ「アーチャーが女難?実から出たサビなんじゃないの?」
アーチャー「さてどうだったかな」
火災報知器が鳴る。すわ敵の襲撃かと迎え撃とうとするランサー陣営。
アーチャー「切嗣か」
士郎「切嗣だな。しかしホテルなんかでどうやって戦うんだ」
アーチャー「だから火事を起こして人が居ないようにしたんだろう。もっと手段を選ばないと思っていたが、存外良心的なのだな」
士郎「おまえ、まだそんなことを」
アーチャー「勘違いするなよ、衛宮士郎。おまえを認めはしたが、私は自分のやり方を否定したわけではない。そして切嗣も暗殺者だ。おまえの理想とは違う」
士郎「わかってる。そりゃあ俺だって、切嗣が犠牲の出ない戦い方をするとは思っていないさ」
アーチャー「ならいいのだがな。切嗣が汚いなどと泣いてくれるなよ」
士郎「誰が泣くか」
凛「切嗣さんってテロリスト紛いの手口だったんだっけ?」
アーチャー「まあそうだな。しかし切嗣もプロだ。私なんぞよりもよっぽどスマートに事を運ぶだろうよ」
凛「あ、そういえばこのビル、この日に倒壊してるわよ」
アーチャー「」
士郎「」
ケイネスの工房自慢。
凛「あー。これが全部無駄になるのか。勿体ない」
アーチャー「たしかに機能するなら恐るべき城なのだろうが……」
イリヤ「でもこのおじさん、馬鹿っぽいよね」
士郎「……イリヤさん、もうちょっと言葉に衣を着せてください」
ホテル崩落。
凛「スマート?」
アーチャー「こ、これは一般人を避難させてなお籠もっているロードエルメロイだけを狙うスマートな仕事だったな!(震え声)」
イリヤ「切嗣もなかなかやるわね!派手なところは褒めてあげる」
士郎「こ、このビル倒壊で何人が職を失……いや、ランサーのマスター以外死ななかっただけでも……(白目)」
凛「幻滅した?みんな想像通りじゃあないのよね。私たちのイメージを押しつけてたのも父さんたちの負担になってるかな」
士郎「そんなことはない。ただ驚いただけだ……今は、切嗣が何をして何を感じたのかを最後までみるのが俺の義務だと思う」
凛「そうね、全ては最後まで見てから考えましょう」
半端ですが今日はここで終わります
お休みなさい
言峰VS舞弥。
士郎「どうも言峰っぽくないと思ってたけど、喋ってるのを見ると段々言峰になってくるな」
凛「綺礼っぽいというのもおかしいけどそんな感じかしら。父さんや璃正さんの前では態度が違うのよね。猫かぶりよ」
士郎「遠坂の猫かぶりは言峰直伝だったのか」
通信による言峰親子と時臣の会話。聖杯戦争抜きに連続殺人に耽るキャスターの危険性を鑑みて対処しようという話になる。
士郎「さすがに璃正さんはこう言うよな」ホッ
凛「お父様も冬木の管理人としては当然の対応ね」
アーチャー「しかし全てのマスターをキャスター討伐に動員しようなどと、教会の一存で出来るものなのか」
凛「綺礼はおもしろおかしくするために何もしなかっただけで、監督役っていうのはこういうのも仕事なのよ」
言峰綺礼の部屋。時臣への不満、魔術師と根源。
士郎「遠坂は根源目指さないのか?」
凛「戻ってこられるなら行ってみてもいいかな。とりあえず宝石剣による魔法の再現は考えているわ」
士郎「しかし根源か。遠坂のお父さんは結構真面目に根源目指してたんだな」
凛「そうね。最近は時計塔でも昔に比べて根源至上主義は薄まってるそうだから、珍しい方なのかもね」
アーチャー「言うまでも無いが根源の渦への到達に対しては抑止力が働くからな」
凛「魔法が先か根源が先か。魔法使いになってみるのもいいわね」
イリヤ「これも魔法なんでしょ」ステッキ
マジカルルビー「そ、そうだったんですか!まさか凛さんと両思いだったなんて!今すぐ再契約しましょう!」
凛「」
真っ当な聖職者として会話する言峰に愉悦講座をするギルガメッシュ。
凛「なにかおかしいとは思ったけど、こいつが元凶か!」
士郎「うーん、ギルガメッシュが居なければ璃正さんのような神父で居られたのかな」
アーチャー「それはどうかな。結局人間はなるようにしかならん。」
ギルガメッシュが去り一人思索に耽る言峰。衛宮切嗣を知りたいと考える。
凛「こいつの興味を引くと絡み方が気持ち悪いのよね。切嗣さんも災難だわ」
イリヤ「コトミネはキリツグのことが好きなんだってお母様が言ってた!」
士郎「」
第六話終了
第七話
ホテル倒壊跡で救助隊が水銀の球を発見。触ったあと運び出さないといけないと言い出す。
凛「ロードエルメロイね。水銀ごしに精神操作してるのかしら」
アーチャー「サーヴァントが居るから死にはすまいと思ってはいたが、この水銀操作は大した物だな」
士郎「高いところから落ちたからあれで死んでしまったのかと思ってた……」
イリヤ「馬鹿ねえ。テレビドラマなんだから序盤で退場するわけないじゃない」
士郎「そんなこと言ったって、切嗣たちがテレビの事を考えて戦ってるわけじゃないんだから」
マジカルルビー「ああ!それをあまり追求すると第四の壁が崩れてしまいますよ!それはルビーちゃんだけの特権なのです」
※まあ見てるのはアニメですが、アニメのキャラがアニメを認識出来ると妙な話になるのでドラマと誤解しているようなものだと考えて下さい。
教会。キャスター討伐令を説明する璃正。腕には大量の令呪。
凛「げっ何よこれ!」
アーチャー「過去の聖杯戦争の残り物か。まさかこんな隠し球があったとは……」
士郎「もしかして言峰も璃正さんから受け継いで持っていたのかな」
凛「見ては居ないから確信は持てないけど、十分あり得るわね。これならランサーへの下らない命令に浪費させてたのも納得だわ」
時臣と璃正の密談シーン。令呪というエサで他マスターをキャスター討伐に踊らせて、キャスターのトドメはアーチャーにやらせましょう。
凛「こ、この二人も結構策謀家ね……。綺礼がああなったのもこの人らのせいかしら(白目)」
アーチャー「聖杯戦争などこんなものだ。きみの父がとりわけ汚い訳でも無いさ」
マッケンジー邸。宅急便。
凛「通信販売なんてよくやるわねー」
イリヤ「リンは出来ないの?」
士郎「そんなことないぞ。遠坂の家には通信販売で勝った健康器具が沢山ある」
イリヤ「むー。リンの家に詳しいのね」
士郎「そ、そんなことないぞ。たまたまだ」
アーチャー「だがこれからの時代、通信販売はインターネット中心になっていくからな。凛には適応できまい」
凛「そ、そんなことないわよ。いんたーねっとってアレでしょ。パソコンでピコピコやるやつ」
アーチャー「はぁ。パソコンくらい衛宮士郎が出来るから必要な時はやって貰いたまえ」
アインツベルン城、作戦会議。キャスターの非道を止める為、討伐に打って出ようと言うセイバー、無視する切嗣。
士郎「うぐっ」
アーチャー「そうは言ってもだな。何処に居るかもわからんのだ。入れ違いになっても困るから待ち構えるのは間違いでは無い」
士郎「まだ何も言ってない!」
凛「仕方無いわよ。でもセイバーに返答もしないというのは凄いわね。私ならこの空気に耐えられない」
イリヤ「キリツグはやっぱり性格悪いわ。ちょっとセイバーに同情しちゃうかも」
イリヤ「これで女の子には優しくしないとなんて言ってたなんて、そっくりそのまま言ってやりたいわね」
アーチャー「」
士郎「」
夜。アイリスフィールに弱音を吐く切嗣。全て捨てて逃げよう。アイリとイリヤのためだけに生きると。
士郎「……」
アーチャー「……」
イリヤ「……」
凛「……ちょっと、切嗣さんだって逃げたくなるときもあるわよ」
士郎「そうじゃない、そうじゃないんだよ遠坂。親父も理想と大切なものを天秤にかけることが出来ることがわかって、ほっとしたんだ」
イリヤ「私はキリツグが考えてくれてたのが嬉しいかな。ちょっと明日からキリツグに優しくなれるような気がする」
えっ
俺も魔術刻印だと思ってたわ
凛の反応修正したほういい?
敵襲。キャスターが誘拐した子供たちを連れて森にやってくる。
子供の頭を握りつぶし、鬼ごっこを開始。
士郎「こいつ……っ」
アーチャー「」ギリッ
キャスター、海魔召喚する。
士郎「なんだあれ。あの本、宝具なのに解析……できないというか良くわからないぞ」
アーチャー「それはおまえが未熟だからだ。地球外概念が入っているから想像理念と基本骨子を無理に理解しようとするな」
士郎「うぷっ……吐きそうだ」
颯爽と助けに入るランサー。
凛「うわーこの人こういうタイミングになる巡り合わせなのかしら。一人だけジャンルが違うんじゃないの」
アーチャー「こういうのは持って生まれたものだからな」
アインツベルン城に単身進入するケイネス。迎え撃つ切嗣。砕ける皿や照明。
イリヤ「ああっ!うちの玄関になにしてるのよこのハゲジジイ!」
凛「ああ、なんて勿体ない」
士郎「あの水銀自動防御は凄いな。ちょっと剣じゃどうこう出来る気がしない」
時臣「姉妹で殺し合いになろうと根源目指せるなら幸せ」
アーチャー「魔術師などこんなものだ。きみの父がとりわけ汚い訳でも無いさ(震え声)」
ケイネス、誅伐開始。
凛「誅伐(笑)」
イリヤ「誅伐www」
アーチャー「誅伐(核爆)」
凛「固有時制御かあ。切嗣さん確かに強いのね」
士郎「いいな、これ。親父がもうちょっと長く生きてたら俺も教えて貰えたんだろうか」
凛「士郎は投影以外適正無いから無理じゃないかしら。刻印による家伝だったりすると教えても難しいし」
士郎「そうか……」ガックリ
水銀の探査をやり過ごす切嗣、背中を向けたケイネスにわざわざ声をかけて弾丸を防御させる。もう一丁の銃を構えたところで次回に続く。
凛「酷い引きね。まあ直ぐ続き見れるからいいけど」
アーチャー「じゃあ次に行くぞ」
第八話終了
第九話開始
妻妾共闘。言峰綺礼を迎え撃ちましょう。
凛「うわあ。切嗣さん大した色男よね」
士郎「まあじいさんなら仕方無いな。かっこいいし」
イリヤ「まあマイヤは優しいけど、釈然としないものを感じるわ」
アーチャー「それはそうだ。妻妾同居などイリヤの教育に悪い。切嗣も何をやっているのだ」
イリヤ「アーチャーもキリツグそっくりだもんねー。シロウは妾を家にいれようなんてしちゃだめよ」
アーチャー「」
凛「士郎もあやしいものね。それは気をつけるわ」
イリヤ「何言ってるのよ。奥さんは私で妾なりそうなのがリンでしょう?
凛「」
軽い銃撃を防御させて、トンプソン・コンテンダーで水銀防御を突き破る切嗣。少し先に逃げて起源弾を込めて待ち受ける。
凛「あれはわざと防御させたのね。それを貫くことにより、次回により強く防御させることに意味があるみたいだけど」
士郎「そもそも背中に銃撃じゃ駄目なのか?」
アーチャー「どのみち防御されていただろう。切り札のためになにか必要な事のようだが」
舞弥・アイリVS言峰綺礼。
凛「綺礼も愉悦などわからないーなんて言ってたのに危機として嬲るような戦い方してるわよね」
士郎「別に嘘じゃないだろう。まだ自覚が無いだけじゃないのか」
アーチャー「この男の自己申告による細かい趣向はともかく、大まかに分類すると普通のサディストだな。そう珍しくも無い」
ランサー・セイバーVSキャスター。ストライクエアで道を拓き、ランサーが魔道書を斬る。
イリヤ「あれ、これランサー主人公だっけ?」
凛「でもトドメ刺すところまでいかないところが脇役臭いのよね」
UBW見終わったので寝ます
お休みなさい
良く見たら>>625の話数ずれてた
>第八話終了
>第九話開始
は
第七話終了
第八話開始
が正しく
>イリヤ「何言ってるのよ。奥さんは私で妾なりそうなのがリンでしょう?
のところは
イリヤ「何言ってるのよ。奥さんは私で妾になりそうなのがリンでしょう?」
と脱字が。やっぱり夜遅くは眠くていかんな
段々人相が悪くなっていくケイネス。八つ当たりに壁や窓を破壊していく。
凛「段々小物っぽくなってきたわね。こんなのが教授で時計塔大丈夫かしら」
士郎「雁夜さんだって結構人が変わってたろ。この人も平時は常識人なのかも知れない。そうでもなければ協会のロードになんか」
凛「そういうのは排他主義と政治力がある証明にはなっても人格の保証にはならないわ。士郎もこの前渡英したときに見たでしょう、敵意むき出しの奴とか」
士郎「ああ。凄いのが居たな。遠坂そっくりな子とか」
凛「あのクソ縦ロール、今度会ったらぎったんぎったんに」
アーチャー「凛、仮にも日本の名門魔術師として行くのだぞ。相手をクソなどと言ってはいけない。きっとその縦ロールとは友人になれるはずなのでキミも穏便にだな」
凛「何アーチャー、あのクソ縦ロール覚えてるの?!ロンドンで覚えてる事があるなら全部吐きなさい!」ギリギリ
士郎「遠坂、首締まってる締まってる」
アーチャー「ぐぇ……テムズ川……突き落とすのだけはやめてください遠坂さん……なんでもしますから……」
士郎「なんでそんなに卑屈なんだ……」
イリヤ「あ、走馬燈みえてるのね」
ケイネスVS切嗣第三幕。
先ほどと同じパターンでコンテンダーの弾を今度はきっちりと防御するケイネス。にやりと笑う切嗣、ケイネスの危機を察知するランサー。
キャスターに逃げられる。ケイネスの元に急ぐランサー。
凛「ぱっと見た限り特殊な弾丸のようね。アーチャー、アレ何かわかる?」
アーチャー「ああ。だが私が説明するよりも続きを見た方がいいだろう」
士郎「しかしこれでまたキャスターを逃してしまったぞ」
イリヤ「シロウもアーチャーも見なかった事にしてるけど、セイバーがランサーを行かせたのは立派な裏切りよね!」プンプン
アーチャー「」
士郎「」
凛「まあここまで険悪だと無理ないけど。私たちの時にセイバーが律儀だったのは切嗣さんの時の反動かしらね」
士郎「うん。これは切嗣が悪い」
アーチャー「私は悪いとは言わんが、聖杯を望むなら切嗣はコミュニケーションを怠るべきではないな。明らかな失策と言える」
凛「ロードエルメロイも主従関係上手く行ってないし、やっぱりサーヴァントとの信頼関係は重要よね」
イリヤ「そうね。サーヴァントに裏切られた凛が言うと説得力あるわ」
凛「」
アーチャー「」
起源弾の説明。幼い切嗣と蒼い髪の女魔術師。起源弾でのたうち回るケイネス。
凛「うわっエグイわねー。こりゃあ再起不能かも。士郎、時計塔ではちょっと覚悟しておいたほうがいいかもよ」
士郎「終わった。俺の時計塔生活終わった」
アーチャー「しかしケイネス・エルメロイも実力は確かだったのに、イマイチそれを生かせぬままの終わりだったな。巡り合わせか」
イリヤ「あの私の城で暴れたんだから当然の報いよ」
アイリスフィールを尋問する言峰綺礼。舞弥を踏みつけアイリの腹を刺してから撤退する。
自発的に切嗣の為に戦いに来た二人に、想像の切嗣と乖離しているのではないかと煩悶する。
凛「趣味でやってないだけ今よりはマシなのかしら」
士郎「さっきアーチャーが言ってた通り、無自覚なだけで今と変わりないんじゃ無いか」
アーチャー「……なるほどな。確かに切嗣に執着しているのは確かなようだ。もっとも誤解しているが」
士郎「切嗣が言峰の同類だなんてとんでもない勘違いだな」
イリヤ「でもこれでコトミネがキリツグのことが好きというのは確定したわね。お母様は正しかった」
凛「刺されたお母さんを心配しなさいよ。でも女に対する容赦の無さは、少しそっちの気がありそうな人にも見えるわよね」
士郎「……遠坂までそんなことを」
駆けつけたセイバーに抱き起こされるアイリスフィール。アヴァロンをアイリが所有するに至る回想。
凛「そっか、衛宮くんの身体の中のアヴァロンは以前はアイリさんが持っていたのね」
※UBWではアヴァロンは知られないままですが、このスレ内では、原作後に明らかになったことにします。
士郎「セイバー、アイリさんを経て切嗣が俺に埋め込んだのか……」
凛「うん。そういう意味で言えば、士郎はセイバーやアイリさんから生まれたようなものじゃないの?身体の中にあったんだし」
士郎「なんかそう言われると妙な気分だ」
凛「お母さん、って呼んであげれば?」
エミヤ「お母さん!」
モード「お父さん!」
セイバーにこうですかわかりません
アロハシャツだって着るしエレベーターだって使っちゃうしな!
第九話開始
フィンとグラニアの婚約シーンからフィンとの和解と見せかけて許されず死ぬところまで夢で見るケイネス。
凛「うーんディルムッドとグラニアの話は諸説あるけど、これだとちょっと同情しちゃうわね」
士郎「だまし討ちをしたフィンのほうが酷いんじゃないか」
イリヤ「でもフィンも先に裏切られたんだからどっちもどっちじゃないの」
アーチャー「結局のところディルムッド・オディナの主観だからな。どうしてもバイアスは入っている」
目覚めたケイネス、ソラウに令呪を移譲しろと脅迫される。
士郎「」
アーチャー「だからこの女は毒婦の類いだと言ったろう」ガクガク
凛「凄い事に、この二人結局結婚したのよね」
士郎「……凄いな。ケイネスさんを初めて尊敬したかも」
アーチャー「尊敬してる場合か!おまえも身の回りの女性には気をつけろ!」ガクガク
士郎「一体俺の未来に何があるんだ……」
ランサーに自分にマスター替えしろと迫るソラウ。断るランサー。
凛「まあ魔力供給は変わらないんだし、口だしされない分最初からソラウさんがマスターだったら良い線行ったかもね」
士郎「まるでもう終わったようないい方だな」
凛「終わってるでしょ。ここまで流れが悪いとここから勝ち残るところが想像付かないもの」
アーチャー「流れが悪いのは何処の陣営も同じなようだがな」
凛「こうしてみると、毎回時計塔のマスターは運が無いわね。バゼットも主替えされたし」
士郎「しかし俺も聖杯戦争中、セイバーが遠坂と契約して初めて実力を出せたときには思うところがあった」
イリヤ「サーヴァントに最善を尽くさせる環境を与えるのもマスターの仕事だもんねー」
バーサーカー「■■■■■■■」
士郎「だから場合によっては主替えも一概に悪いとは……」
アーチャー「主替え、時計塔、執事、うっ頭が……」
凛「またか!さっきからあんたなんなのよ!」ギリギリ
アーチャー「違うんだ遠坂……ルヴィアとは何も無かったんだ……ちょっとだけ……」ガクガク
凛「……衛宮くん?」ニッコリ
士郎「知らないぞ!アーチャーの生前は俺とは無関係だ!」
幸運格差ェ
今日はここまでにします
お休みなさい
セイバー、切嗣のことをアイリスフィールに愚痴る。
士郎「アイリさん、中間管理職みたいな立場だ」
アーチャー「板挟みだな。先ほどは切嗣もセイバーの件でアイリスフィールが聞き役になっていたしな」
凛「図らずも二人マスター制をやったという点でセイバー陣営、ランサー陣営は似通っていたわけだけど、人間関係の不具合も似たような内訳だったのね」
マッケンジー邸。酒盛りするイスカンダル。
凛「微笑ましいエピソードだけど、一般人思いっきり巻き込んでるわよね」
士郎「ウェイバーさんに悪意は無いんだろうけど、このおじいさんおばあさんが巻き込まれる事も考えられる」
凛「藤村先生みたいにね」
士郎「ぐっ」
凛「ウェイバーさんは良い人っぽいから、切嗣さんあたりがサクっとマッケンジー夫妻を人質にとったら敗退しちゃうんじゃないかしら」
士郎「……この切嗣ならやるかな?」
アーチャー「やる。絶対やる」
ウェイバー、川から採取した水を錬金術で調べてキャスターの工房の場所を特定する。
凛「よく考えると魔術師らしいことしてるのウェイバーさんだけじゃない?魔術師っぽいケイネスさんもやってることは殴って殴られてるだけだし」
士郎「まともな魔術が使えない俺から見ると贅沢な話だな。単に敵の所に行って戦うだけを魔術師と思いたくない」
イリヤ「凛の父親も何にもしてないしね。みんなもうちょっとやる気だすべきよ」
アーチャー「いや、君たち全員鏡を見たらどうかかね」
ライダー陣営キャスターの工房襲撃。
凛「私たちのときはキャスターがキャスターで良かったわね」
士郎「まったくだ。メディアさんは善人では無いけど、殺すにしてもすんなり殺してくれるだろうし」※そんなことはありません。
アーチャー「そうかな?このキャスターがとりわけ悪趣味なのは事実だが、女の魔術師というものはどれも残酷だ」
凛「あぁん?」(#^ω^)ピキピキ
アーチャー「」ビクッ
イリヤ「私は士郎なら優しく人形にしてあげるわ」
第十話、凛の冒険回。冒頭、凛が魔術に失敗する。
士郎「お、遠坂が主役なのか?面白そうだな」
アーチャー「小さい頃の凛など私も知らぬからな。興味深い」
凛「さ、さあこの話は飛ばして次に行きましょうか!」ダラダラ
士郎「何いってるんだ、最後まで見るぞ。小さい頃の遠坂もかわいいんだから見なけりゃ勿体ない」
凛「ば、ばかぁ!」
イリヤ「シロウは小さい子が好きだもんねー」
小学校時代の凛。いじめっ子から友達を助けたり。家で時臣から魔術を習ったりしている。
イリヤ「リンにもかわいらしい時代があったのね?」
アーチャー「今もこれくらい可愛げがわかりやすければな」
凛「あー!うっさいっつーの!」
すいません、ちょっと詰まったので寝ます
お休みなさい
バケツが30切って、もう何もできねー
凛と葵を冬木から遠ざけようとする時臣。凛は反発して自分も聖杯戦争で役立てると一人時臣の書架で魔術の勉強をしようとする。
魔術書に憑いたものが目覚めてしまい、書から伸びた手に捕まり危機に陥る。
士郎「遠坂だって間違う事はあるさ。ドンマイドンマイ」
イリヤ「そうよ、こんな子供の頃だもの仕方無いわよね」
アーチャー「うむ。子供は失敗して成長していくのだ。うっかりじゃないさ」
凛「あーもー慰めるんじゃない!あんたら全員死ね!」
時臣に助けられ、魔術危険センサーのような時計を貰う。
士郎「良いお父さんじゃないか。……俺が会うと結構怖い目で見られるけど」
アーチャー「しかし粗相をしたら叱ってやるのも親のつとめだと思うがね」
イリヤ「この「聖杯戦争が終わったら、もっと本格的な宝石魔術をやってみるとしよう」って言うのが死亡フラグなんでしょ?」
イリヤ「キリツグも死亡フラグのせいで戻ってこられなかったってお母様が言ってたし、親子って死亡フラグに気をつけないといけないのね」
アーチャー「イリヤスフィール、それはあくまでジンクスの類いだからな。実際には気にしなくてもいい」
上記で時計と書きましたが、時計じゃなくて時計のような魔術具でしたね。
連続誘拐殺人事件により、とうとう同級生の死亡者が出る。さらに親友のコトネも行方不明に。
一人疎開先から冬木に舞い戻る凛。子供を連れる龍之介に遭遇。センサーが激しく反応する。
凛「これ、ちょっと軽率だったわね。連れられるのを見たときに警察に駆け込んだ方が良かったかしら」
アーチャー「さあな。キミの安全を考えれば軽率だと言うべきだが、警察では対処しきれなかった可能性もある」
士郎「少しの遅れが手遅れになったかも知れないしな」
センサーに凛の手に負えないレベルの反応。キャスターの海魔が現れ危機に。既の所で雁夜に助けられる。
凛「ちょっとこの辺り覚えてなかったのよ。雁夜おじさんの使役する蟲だったのね」
士郎「この前はちょっとおかしかったけど、やっぱり雁夜さんは常識人だよな」
イリヤ「えー。絶対気持ち悪いって」
アーチャー「独りよがりな正義でも、希に周囲の望みと一致する場合はある。一見まともに見えても内実はどうだろうな」
士郎「考えすぎだって。余裕が出て正気に戻ったんだよきっと」
凛を探す葵、公園で凛を見つける。そこに雁夜が現れてべらべら自分の事を喋りまくる。
俺のサーヴァントは最強なんだ!聖杯戦争に勝利出来るよう祈ってくれ宣言。
士郎「」
凛「」
イリヤ「コレは無いわー」
アーチャー「ん?常識人がなんだって?」
士郎「」
凛「お母様に懸想してるとは思っていたけど、ちょっとこれは酷いわ」
アーチャー「キミの父親を殺して母親に感謝されたいのだからな。誰しも心に醜い部分はあるが、それを自覚できていないところが救われないな」
イリヤ「だから気持ち悪いってー」
士郎「いや、まあ確かにそうだが、人は成長するし改心もする。今の雁夜さんは……」
アーチャー「それはそうだろうよ。しかしこの時に人間として堕ちて行っているのも確かだ」
イリヤ「今も気持ち悪いよー」
アーチャー「イリヤスフィール、気持ちはわかるが雁夜の前でそれは言わないようにな」
第十話視聴終了。
凛「昔の自分を見せられるなんて一体何の拷問よ」
アーチャー「私の気持ちがわかったかね?」
凛「まあ、ちょっとは」
アーチャー「さて凛も疲れたろう。今日はここで終わりにするべきだと思うが、どうだろうか」
士郎「そうだな。イリヤもそろそろ家に帰さないと」
イリヤ「いや!帰ったら凛と寝るつもりでしょ!絶対帰らない!」
士郎「いやいやイリヤさん、僕らは清く正しいお付き合いですからそんなことはありませんです」
凛「あなた意味わかって言ってんの?」
イリヤ「だーかーらー、わたしは士郎より年上だって言ってるでしょー!子供の作り方だって知ってるし、士郎の性癖も隠してるエロ本で知ってるんだから!」
凛「それって慎二が押しつけていった本のこと?」※
士郎「」ダラダラ
イリヤ「ううん。それはダミーでもっと奥に本命が隠してあるの。お姉ちゃんにはお見通しよ」
士郎「姉上様、かわいい弟のプライバシーを侵害するのはいかがなものでしょうか……?」
凛「ふぅん……やっぱりあのときのセイバーとの賭けは私の勝ちだったのか……衛宮くん、よくも謀ってくれたわね」ニコリ
士郎「」
※hollowの遠坂探検隊参照
アーチャー「姉なら弟の邪魔をするものでは無いとは思わないかね」
バーサーカー「■■■■■■■」
アーチャー「それではイリヤスフィールは私とバーサーカーが家まで送るから、戸締まりは任せる」
イリヤ「いーやー!」バタバタ
士郎「お、おう。助かる」
凛「いえ、私たちも帰りましょうか。なんかそんな気分でも無くなっちゃったし」
士郎「お、おう」ガックリ
こうして遠坂RINによる衛宮士郎の貞操のピンチは去ったのだが、彼女最大の濡れ場と、それを防いだ勇者イリヤの物語は誰に語られるコトもなく忘れ去られるのであった、まる
昔etaFスレでよく入れ替えネタ書き込んでました
では夜も遅いので今日はここまで
お休みなさい
アラヤ「ぶっちゃけ管轄外ですわ どうにもできんし」
ガイア「人間滅んでも特に影響無いですし」
アトラス院「結論:世界は滅ぶ」
小次郎のワンルーム
ハドーケンハドーケンソニックブーソニックブーショーリューケン
慎二「衛宮さあ。ちょっと思ったんだけどさ、僕らに足りないのは必殺技だと思うんだ」ガチャガチャガチャ
士郎「えっ?」ガチャガチャガチャ
慎二「だからぁ、必殺技だよ。波動拳とか」ガチャガチャガチャ
士郎「あー。手から何か飛ばしたいというのは思う」ガチャガチャガチャ
慎二「魔術師なんだからさあ、ビームくらい出せないと駄目だと思うんだよ。蟲じゃダサイしさ」ガチャガチャガチャ
士郎「で、なんで俺たちストIIやってるんだっけ」ガチャガチャガチャ
慎二「ウチの経営してるゲーセンが潰れたんだよ。行き場の無い対戦台を家に持ち帰ろうとしたら桜が煩くてさ。小次郎さんこういうの好きそうだしいいだろ」ガチャガチャガチャ
士郎「……」ガチャガチャガチャ
慎二「……」ガチャガチャガチャ
慎二「ところでさあUBWのアフターSSって普通僕と桜とか、僕と美綴が余り物カップリングになるじゃん。僕に女の気配すら無いこのスレおかしくねえ?」ガチャガチャガチャ
オウアーオウアーオウアーユウウィン
士郎「やめろ慎二、あまりメタなことをいってはいけない」ガチャガチャガチャ
慎二「まああいつら顔は良くても中身はゴリラだから、こっちからお断りだけどな」ガチャガチャガチャ
士郎「ならいいじゃないか。新しい出会いを探すくらいおまえなら簡単だろう?」ガチャガチャガチャ
慎二「ああ。だからさあ。合コンやろうぜ、合コン。それでさ、魔術で波動拳やったら受けると思うんだ。かめはめ波でもいい」ガチャガチャガチャ
士郎「まあ合コンはやぶさかではないけど、魔術の秘匿を破るのはまずいぞ」ガチャガチャガチャ
慎二「大丈夫だよ。合コンで宴会芸やって手品だと思わない奴は居ないって。「超魔術です」キリッ とか言っておけば余裕余裕」ガチャガチャガチャ
士郎「まあそれもそうか」ガチャガチャガチャ
アーチャー「それで?なんで私のところに来るのだ」
士郎「慎二、前から言おうとは思ったんだけど、実はアーチャーは……」
慎二「わーかってるよ!僕の未来じゃなく衛宮の未来なんだろ?さすがに話が進めば誰にだってわかる」
士郎「ほっ」
慎二「まあ冬木で弓の腕において僕に匹敵するのは衛宮くらいだからね。簡単な謎だったさ」
アーチャー「そこまでわかっているのなら、なおさら何故私のところに来るのかわからんな」
慎二「まあそう言うなよ反抗期の衛宮」
アーチャー「誰が反抗期だ」
慎二「なら厨二病の衛宮」
士郎「」ブフォッ
アーチャー「」
慎二「仮にも英霊に至った衛宮の未来が必殺技とか開発していないわけはないね。衛宮馬鹿だし」
士郎「馬鹿は無いだろう馬鹿は」
アーチャー「まあ無いとは言わんが」
慎二「だからぁ。あったら教えてよ必殺技。なるべくかっこいいのをさあ」
士郎「まあサーヴァントでも倒せるような簡単な必殺剣とかあったら」
アーチャー「ば、馬鹿なことを言うな衛宮士郎、それは禁句だ。特にセイバーの前では言ってはいけないからな!」
アーチャー「それでどのようなものが欲しいというのだ。必殺技というだけではわからん」
慎二「わかりやすく漫画に出てくる必殺技とかかな」
士郎「そうだなあ。できれば少年漫画的な」
アーチャー「まあ剣技なら……しかしおまえたちの技量では無理だろう」
慎二「まあいいからとりあえず何か見せてよ。見てから考えるからさあ」
アーチャー「構えろ衛宮士郎。まあ英霊の技を模倣するだけなのもつまらんだろうし、今日は曇りだからコレがよかろう」トレースオン
士郎「そ、それは真魔剛竜剣!ま、まさか……」
アーチャー「ギガデイン!」※ただの落雷誘導です。
士郎「うおおぉおおおおお」
―――――――――――――――――――――――――
士郎「まさかギガブレイクを撃てるとは……」
アーチャー「まあ見た目だけで聖杯戦争に使えるようなものでは無いのだがな」
慎二「いやあ良い物見せて貰ったよ。アバンストラッシュとギガブレイクは定番だよね」
アーチャー「斬撃を飛ばすタイプのアバンストラッシュも生前練習したのだがね。残念ながら飛ばせなかったのだよ」
士郎「じゃあしょうが無いな」
アーチャー「それでおまえたちは今どの程度出来るのだ。少しくらいは見てやろう」
士郎「まあ実戦じゃ使えないんだけど」トレースオン
アーチャー「むっ、刀か。大体わかった」
士郎「そうか俺がやってればおまえも当然やってるよな。変移抜刀霞斬り」
アーチャー「自分より素早い相手には使えんからな」
慎二「流石に古いよ」
アーチャー「間桐慎二、おまえは何か無いのか?」
慎二「僕は魔術始めたばかりだからあんまり……ちょっと遊びで作った物だけど」
士郎「モンスターボール?」
慎二「ピカチュウ!キミに決めた!」
アーチャー「なんだこれは。蟲で出来ているのか」
士郎「ピカチュウのかたちをしてるけど蟲が寄り集まって出来ているのか。ちょっと気持ち悪いな」
慎二「だから見せたく無かったんだよ!蟲で作ったフレッシュゴーレムのようなものさ。猫にも負けるけどね」
士郎「でも技術的には凄いんじゃないか?」
慎二「まあ間桐の魔術としてはスタンダードなんだよ蟲は。令呪を開発しただけあって、何かを縛って命令させるのなら大概出来る」
アーチャー「ならば蟲ではなくてもそこら辺の霊体でも使えば良いのではないか?」
慎二「ちょっと考えてみるよ。このままじゃ女の子受け悪いし」
慎二「と、いうわけで僕らはお山の奥様の所にやってきたのだ、ゼ」
キャスター「ゼ、じゃないわよ、このクソガキどもが。あまりふざけた事してるとぷちっと殺すわよ」
慎二「かたいこと言うなよメディえもん」
キャスター「だれがメディえもんよ」
士郎「あ、これ。アイリさんのご実家からヨーロッパの調味料が届いたので、お裾分けに持ってきました」
キャスター「あ、それはちょっと助かるわね。……まあ少しなら話を聞いてあげてもよくってよ」
―――――――――――――――――――――――――
慎二「そういうわけでさあ。魔術師っていうのはぐいっとしてどがーんって感じで」
士郎「手からビームとかやってみたいな、と」
キャスター「そういうのは遠坂のお嬢さんに習えばいいんじゃないの?特にぼうや、貴方一応彼女の弟子なんでしょ?」
士郎「いや、遠坂の必殺技は拳だから……」
キャスター「ああ、そうよね……」
慎二「昔は僕も騙されてたけどさあ。遠坂って優秀な魔術師づらしておいて、中身はゴリラだからね。だめだめ」
士郎「ですので是非とも今回の聖杯戦争で最もビームを放ったかっこいいサーヴァントのキャスター先生にお願いしたいと思う次第でして」
慎二「ビームを宜しくお願いします!」
キャスター「うーん、まあそう言うことなら……」
1時間後
キャスター「身体を動かすのが苦手な人でも、強制して一度正しいフォームでやらせれば覚えるでしょう?」
士郎「そうですね。ゴルフとか野球とかそうですよね」
キャスター「だから貴方たちにも身体で覚えて貰おうと思って」
慎二「それで僕たちはなんで拘束されて身体にヌルヌルしたものを塗られてるのでしょうか?若奥様」
キャスター「塗っているのは魔力を遮断してるのよ。これで魔力を塗ってないところから放出できるようにできるわ」
士郎「しかし奥様!拘束されているのは何故でしょうか!?」
キャスター「それは貴方たちが逃げようとするからでしょう?さあ手のひらの皮を剥きましょうね」
慎二「ひぃっ!痛くないけど僕の皮が剥かれてる! 嫌だもうおうち帰る!」
士郎「ヒッ、一応、聖杯戦争の遺恨は忘れて手出ししない約束じゃないですかと愚考する次第なのですが、ご考慮戴けませんか!」
キャスター「だから貴方たちが頼んできた事に協力してあげてるだけじゃないの。……飛んで火に入る夏の虫とも言うわね」
慎二「だから僕は嫌だっていったんだ! 衛宮は置いていくから僕だけは助けて下さい!」
キャスター「別にとって食いはしないわよ。さて坊やの場合は剣製に特化しすぎていて放出は無理ね。とりあえず何か飛ばせるイメージの剣を出しなさい」
士郎「はい。命だけはお助けを。とれーすおん」
キャスター「じゃあ、魔術回路を直結させるわね」グリグリ
士郎「ひぃっ! 腕の回路に指を入れないでいただけないでしょうか!」
慎二「こうして僕ら美少年魔術師たちの肉体は魔法新妻にもてあそばれてしまったのであった、まる」
士郎「もうお婿に行けない……」
キャスター「あんたたち、まだ結構余裕あるじゃないの」
慎二「でもこれで前方に飛ばせるようになったな!かなり前進した気がする」
キャスター「あなたは前に遠距離攻撃系の使った事あったの?」
慎二「ああ、ジジイに貰った魔道書にデフォルトで入ってたのがあってさ」
士郎「へえ。それも出来るのか?」
慎二「ちょっとやってみるか。いでよ!土爪(トウチャオ)! おっ、自分の魔力で出せるようになってるわ」※fateルートの黒い影三本の魔術。
士郎「3×3EYESか、あれ完結したんだっけ」
慎二「衛宮、おまえのほうは、その剣、ダイの剣か」
士郎「おう。ついにアーチャーを超えてしまった。自分の才能が怖い。アバンストラッシュ、後でアーチャーに自慢しよう」
慎二「いやあ、今日は大きな収穫だったな!やっぱり冬木の中年駄術師どもに習うより本物に習った方がいいという僕の考えは正しかった」
士郎「いや、それはまだ早い。……キャスターさん、等価交換のお代はいかほどになりますでしょうか」
キャスター「そうね。もちろんタダという事は無いけど」
慎二「えっ」
士郎「」
キャスター「安心なさい。先ほど、貴方たちの魔術回路を1センチほど戴いておいたわ。培養して魔杖にしようかと思って」
士郎「そ、それでいいんですか?」
キャスター「聖杯戦争中は貴方の脳みそを使おうと思っていたのだけど、そっちのほうがいいかしら?」
士郎「」ブンブン
こうして無事キャスターの工房から奇跡の生還を遂げた二人は、美綴実典ら弓道部男子を連れて陸上部女子との合コンを開催、魔術芸で大受けすることになる。
しかし蒔寺楓によって凛にチクられ、一般人の前で魔術行使した咎で無慈悲に粛正されたのであった。
ニコニコでUBW見るので今日はこの辺で終わります
慎二「やっぱり今回の合コンは失敗だったな」
士郎「そうだな。俺たちも卒業だし次回はきっちりバトンタッチしないとな」
実典「いいからもう帰って貰えませんかね。衛宮先輩も間桐先輩も何で弓道場でたむろってるんですか」
慎二「黙れこの敗北主義者め。この間はおまえのせいで碌に女の子と親しくなれなかったろうが!」
実典「誰が敗北主義者っすか。ああいうの苦手なんすよ。そもそも間桐先輩は大受けしてたじゃないですか。それで上手く行かなかったとか無いでしょう」
慎二「合コンってのはなあチーム戦なんだよ。これだから弓道部は個人プレイしかできないと言われるんだ。女の子全員に気持ちよく帰って貰えないと負けなんだよ」
実典「他校とならともかく、ウチの学校内で完結してるんだからそんな深刻な話にしないでくださいよ」
慎二「ほんとわかってないんだな。学校の評判は男女でわかれているんだ。ウチの男子が下手を打てば、女子から他校に評判が流れるんだよ」
綾子「そうそう。だから下手は打てないわけだ。だからこそ穂群原の女子は学校間カーストで低迷して校内合コンしか出来ないんだけどね」
慎二「それこそ陸上部女子が評判悪いから仕方無いだろ」
綾子「そうなんだよねえ。だから遠坂連れて行きたかったんだけど、あいつ合コン絶対来ないし。そうなって欲しくないから実典に行かせたのに……」
慎二「おまえにはホント失望した。チンコ付いてるのか?」
綾子「大体さ、女と会話も出来ないのに彼女が出来るとでも思ってるの?」
実典「うっさいなー、ねーちゃんは。しかたないから行きましたけど合コンなんて嫌なんすよ」
慎二「おまえなー。この前は二年の○○ちゃんとおまえを良い感じにする第一目標があったんだよ。断るにしろ空気読んでエスコートくらいしろよ」
実典「そんなこと言われても困りますよ。だいたい俺は……」
慎二「ああ。おまえ桜のこ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」うるさいなあ」
士郎「いや、遮らなくても大体みんな知ってるから」
綾子「そして桜と上手く行く可能性は全く無いのもみんな知っている」
実典「もうやだこの3人」
慎二「まあ桜もぶっちゃけおまえは趣味じゃないと思うが、それはいい。おまえ、女と付き合うまでカップルじみた事をする気がないだろう」
実典「そうっすよ。あんたらみたいに不特定の女性相手にふらふらするなんて」
慎二「ほんっと馬鹿だなおまえ。おまえまだ自分がイケメンで硬派で普通に恋人が出来るタイプだと思っているんじゃないだろうな」
実典「えっ?」
慎二「おまえはイケメン枠ではあるが、既に女に縁が無い奴扱いなわけだ。ホモと同じ枠だな」
実典「えっ?」
綾子「だから既に恋愛対象としてカウントされないのよ」
士郎「それで上手く女の子と最低限コミュニケーション出来るようにと皆に推薦されたわけだったんだが」
慎二「おまえは会話をシャットアウト。全部興味無いと空気を凍らせてしまった。おまえに興味があった子もセットしたのにだ」
士郎「それで慎二もフォローにまわって、盛り上がりはしたけど自分のほうまで手が回らなかったんだ」
実典「待って下さいよ!衛宮先輩だって、女の子と仲良くはなってなかったじゃないですか!」
士郎「それはな、実典。役割が違うんだ」
綾子「合コンスイーパー衛宮。鍋奉行的な働きで場を持たせ、あぶれた女の子や上手く行かなかった子が恥を掻かないようにフォローするで有名なの」
慎二「校内で、便利屋扱いされたり変人扱いされる衛宮が妙に人望があるのは合コン一緒に行った奴がみな感謝しているからだ」
実典「ま、マジで?」
綾子「マジ」
慎二「ぶっちゃけて言うとな、おまえの評判はどうでもいいが、ウチの男子の評判が落ちるのは困る」
士郎「もう俺たちも卒業だからな。いいかたちで次の世代にまかせたい」
綾子「私たちが入学したころは最悪だったからね。先輩達の所行のせいで穂群原はもとより弓道部は特に駄目だった」
慎二「それを俺と衛宮で立て直したわけだ」
綾子「慎二なんて性格悪いのに女子に人気があるのは、何も馬鹿な女子が多いからと言うわけじゃ無いのよ。合コンでは盛り上がるし、まめだし」
実典「そ、そうだったのか」
慎二「だから、この前おまえがやるべきは、女の子を断るにしろ、うまくエスコートしてお断りしつつ紳士的に家まで送るのが正解だった」
実典「それなら最初からそう言ってくださいよ!」
士郎「だから二年の佐々岡に伝言させたはずなんだがなあ」
慎二「こいつ「あ、俺そういうのいらないから」とか言って聞かなかったんだ」
綾子「協調性無いわね。姉として恥ずかしいわー」
実典「……すみませんでした。今後気をつけます」
慎二「まあいい。重要なのはこれからのことだ。今月中にあと三回はやろう。一度の失敗は母数を増やす事で印象は薄くなる」
士郎「しかし、二年を多数入れていかないと世代交代にならないぞ。今の戦力でやれるのか?」
慎二「そこで、だ。外部の助っ人を招聘する」
士郎「助っ人か。あ、そういえば昨日ランサーが冬木に帰ってきたから……」
綾子「なになに?ランサーさん来るの?それじゃああたしも……」
慎二「ランサーだけは駄目だ。以前女子大生グループとの合コンをあいつ一人で全員お持ち帰りしたことがあってね。奴は強すぎて場が壊れる」
士郎「小次郎さんが居ればな」
慎二「小次郎さんはマジ合コン達人だからな。剣を振るしかやってなかったとか絶対嘘だよあの人。ランサーも止められるから居たら色々選択肢が増えるんだけど」
士郎「まあ東京から帰ってきてないものは仕方無い」
慎二「よし、アーチャーとアヴェさんを招聘してトリプル衛宮しかない」
士郎「」
綾子「アーチャーさんってあの世話焼きな人だよね。阿部さんって言うのは誰?」
慎二「ええっと、衛宮の遠い親戚だっけ?」
士郎「……まあそんなところ」
慎二「外人で、外見は黒くて刺青入れた衛宮みたいな感じ。ブラック衛宮とでも覚えておけばいい。とりあえず衛宮と同等の活躍が出来る」
綾子「へぇ、それはちょっと見てみたいかも」
士郎「アーチャーを連れてくるのは気が進まないが仕方無いかなあ」
慎二「よし、決まりだな。美綴弟、次は失敗するなよ!」
実典(めんどくさい……)
大河「さて、あなたたち。神聖な弓道場で何の話をしているのかしら?せんせい、ちょっとおこっちゃうかもー」
慎二「げぇっ藤村!」
綾子「今日は来ないと言っていたのに!」
桜「それは私が先生を呼んだからです」
士郎「げぇっ桜!」
桜「せんぱい、何がげえっなんですか?」ニッコリ
間桐慎二、衛宮士郎、リタイヤ
資源使い果たしたのにU511出なかったわ
まあ図鑑埋まってるから二隻目は必須ではないがくやしい
海浜公園
アヴェンジャー「それで俺の所にきたわけか」
士郎「おう。まあ良かったらでいいんだが」
アヴェンジャー「いや、バゼットがこの間の先走りの代償でお山の魔女のところで門番やってるんでな。最近暇なんだわ。是非やらせてくれ」
慎二「つーかなんだそのスーツは。似合ってねえ。いやまあいつもの露出度高い格好でも困るけど」
アヴェンジャー「これなら中東のビジネスマンって感じでも通じるだろ」
慎二「ノリノリじゃねえかよ」
言峰「合コンか。なかなか面白そうなことをするではないか」
士郎「うぉっ!言峰、帰ってきていたのか」
慎二「おじさんと一緒に群馬に行っていたんじゃなかったのかよ」
アヴェンジャー「まてよ、まさか言峰も誘うんじゃないだろうな!?」
士郎「いやそれはない」ナイナイ
慎二「中年神父なんて合コンの空気が悪くなるだろ」ナイナイ
言峰「そうか。残念だ。群馬では女子中学生とばかり会話していたので若い学生の相手は得手だと思うのだが」
慎二「そういやおじさんはどうしたんだよ。まさか始末したんじゃないだろうな?あれでも居なくなると困るんだけど」
群馬県で中学生ってまどかたちのことかな?
>>872ビンゴ
まあ風呂敷はがっつり広げるけど書けないのめんどくさいのは省略するので収集付かなくなって終了したりはしないと思う
多分
言峰「間桐雁夜なら、あと一週間は向こうに残ると言っていたぞ。中学生に囲まれて、警察に逮捕されなければいいがな」
慎二「おじさん、なにやってるんだよ……」
士郎「雁夜さん、ランスロットを呼び出してたろ。言峰、おまえ向こうでなにかやらかして来たんじゃないだろうな」
言峰「心外だな衛宮士郎。わたしは教会の仕事で群馬県見滝原市という街で人心を惑わす超常の輩と戦ってきたというのに」
士郎「あやしいな。何があったのか説明しろ」
言峰「最後の数日は時臣師と衛宮切嗣も来ていたのだが、親から何も聞かされていなかったのかね。蚊帳の外とはとんだ正義の味方だな」クックック
士郎「見滝原って、そう言えばニュースでスーパーセルだのなんだの災害が起こっていたところだな」
言峰「うむ。始まりは紀元前から観測されている異星由来の猫型聖杯がその街で観測されたことだった。願いを叶えることと引き替えに人を破滅させる。よくある悪魔の類いだ」
士郎「聖杯?」
アヴェンジャー「知らん知らん、冬木の聖杯とは全く関係無い代物なんだろうよ」
※スピンオフ スーパー虚淵タイム・魔法少女まどか☆マギカ VS Fate/Zero に続く予定は無かった
――――――――――――――――――――――――――
言峰「悩む少年少女の煩悶は実に芳醇だった。後は親に聞くのだな。衛宮切嗣は最近息子と会話が無いと嘆いていたぞ」
士郎「余計なお世話だ」
言峰「……そうそう。話は変わるが、聖杯解体の話が進んでいるのはお前たちも知っていると思う」
士郎「ああ」
言峰「その絡みでアインツベルンの当主が今日辺り来日するはずだ。衛宮切嗣とは折り合いが悪く、何かしら面白いことになるのではと期待している」
士郎「……悪い。慎二、俺家に帰る」
慎二「そうだな。じゃあ今日は帰るわ。アヴェさん、日取り決まったら連絡するから」
アヴェンジャー「おう、待ってるぜ」
間桐邸
慎二「ただいまー」
桜「兄さん!いいところに!お爺さまが警察に……」
慎二「なんだよ、ボケが治って人殺しでもして捕まったとか?」
桜「えっと、先輩のお母様のお爺さま?が日本にいらっしゃって、お爺さまと駅前で殴り合いをして」
慎二「おちつけ。何を言ってるのかわかないだろ」
ライダー「慎二。臓硯が殺人容疑で逮捕されました」
慎二「なに――――――――――――――――――!!?」
ライダー「幸いにも相手が息を吹き返したので殺人未遂になるとは思いますが」
桜「バックドロップで見事なアーチを描いて、拍手喝采だったって近所のおばさんが言っていました!」
慎二「なんだよそれ!わけわかんねーよ!」
ライダー「100歳オーバー同士のストリートファイトだということで新聞に載りそうですね」
慎二「」
ライダー「相手はアインツベルンの当主。敵もなかなかの技量でした」
慎二「見てたのなら止めろよ!」
>>875の修正
>慎二「おちつけ。何を言ってるのかわかないだろ」
は慎二「おちつけ。何を言ってるのかわかんないだろ」の間違いで
翌日
慎二「悪いな衛宮。ウチのクソジジイが」
士郎「いや、まあ切嗣は喜んでたから気にしないでくれ」
慎二「まじで?本当に舅仲悪いんだな」
士郎「お見舞いに行ったら結構元気にしてたぞ。魔術で回復も出来るけど新聞にも乗ってしまったから暫く静養するって言ってた」
慎二「偏屈な若造だとウチのジジイは言ってたけど、親父さんが仲悪いのに大丈夫だったのか?」
士郎「いや、話してみると結構面白い人だったぞ。日本の少年漫画は主人公最強ものが好きだとか言ってた」
慎二「それでアーサー王にヘラクレスかよ。名門魔術師のくせに安直だなあ」
士郎「それでさ、ちょっと切嗣と顔合わせづらいんで、今日もおまえの家行って良いか?」
慎二「まあジジイが豚箱だからちょうどいいか」
その晩―第12話視聴―
士郎「こんばんわー」
慎二「おう上がれよ」
桜「いらっしゃい、先輩。そういえば少人数で先輩と一緒に見るのは初めてですね!」
士郎(しまった、たしか遠坂とデートする回だったような)ダラダラ
桜「どうしたんですか先輩?具合悪いんですか?」
士郎「い、いやなんでもない。ちょっと今日は……」
ライダー[桜は今日一日楽しみにしてました。士郎、帰るなどと言ったら……]ボソッ
士郎「今日はお世話になります……」ダラダラ
では今晩はこれにて
明日12話やります
お休みなさい
アイリ「ランスロットさんが帰ってきたから、このメンバーで見るのも久しぶりね」
切嗣「今日も士郎は居ないのか……」
セイバー「群馬に行っていたそうで、お疲れ様でした切嗣。言峰は障害になりませんでしたか?」
切嗣「いや、相変わらずだったよ。やはりあいつはどこかで始末しておくべきかな……」
ランスロット「まあ神父も本気では無かったようですし、元凶を始末しただけでよしとしましょう切嗣殿」
セイバー「元凶とは?」
ランスロット「これです」グイッ
謎の猫?「キュウキュウ」
アイリ「あら可愛い」
セイバー「これは……まて、ランスロット卿。私はこれをブリテンで見た事があるぞ」
ランスロット「はい。かつて何度か遭遇した契約の悪魔です。我々の民の心を惑わせ、力を与え怪物に変えて治安を乱し、蛮族に力を与えることもありました」
セイバー「日本のことわざで言う、ここで逢ったが百年目というものだな。よくやってくれたランスロット卿」
ランスロット「いえ、雁夜に切嗣殿、そして遠坂時臣にも協力して貰ったゆえの結果です。私の手柄ではありませぬ」
切嗣「いや、魔術師だけでは辛かったからね。ランスロット卿が居なければ酷い事になっていた筈さ」
ランスロット「我々の時代では怪物にされた民は救いようがありませんでした。今回犠牲者を人間に戻せたのは貴方たち現代の魔術師のお陰です。胸を張られよ」
切嗣「そう言われると多少慰めにもなるが、それならば第三魔法を蘇らせた冬木の聖杯戦争も無駄では無かったと思いたいね」
ランスロット「こやつに抜かれた魂たちも、その第三魔法とやらで身体に戻せましたし、もうこの星に仲間がやってくることも無いでしょう」
セイバー「そうか」
朝、凛を起こしに来る士郎。寝ぼけ眼の起きがけの凛を見てしまう。
アイリ「高校生って初々しくていいわよねー」
切嗣「僕としては血なまぐさいことはやめてこういう日々を過ごして欲しいんだけどね」
ランスロット「ですが士郎殿は淡泊ですな。こう遠坂のご息女が寝所で誘っておられるのだから、即……」
セイバー「たしかに円卓の面々は皆そうでしたが、円卓の常識は世間の非常識です」ギリギリ
アイリス「セイバー、ランスロット卿、息してないわよ」
同時刻間桐邸
桜「ね、姉さん、なんてあざとい……」ワナワナ
ライダー「桜、我々に足りないのはこれです! ここは臥床心胆、堪えて凛のテクニックを学びましょう」
桜「わかったわ、ライダー!」グッ
士郎(気まずい)
慎二(僕のほうが気まずいよ)
士郎(いや俺のほうが気まずいって)
臥薪嘗胆って言いたいのかなライダーさんは
>>910
いやこれはお恥ずかしい。四字熟語を間違って覚えておりました
>>909の
>ライダー「桜、我々に足りないのはこれです! ここは臥床心胆、堪えて凛のテクニックを学びましょう」は
ライダー「桜、我々に足りないのはこれです! ここは臥薪嘗胆、堪えて凛のテクニックを学びましょう」の間違いで
朝食
セイバー『シロウ、身体の調子はどうですか』
士郎『半身の麻痺はもうないよ。まだ、かすかに重い程度かな』
セイバー『それは良かった』
切嗣「良かった。士郎はすぐ無理をするからね。セイバーに気遣って貰って助かる」
セイバー「いえいえ、サーヴァントとして当然のことです」
アイリ「えっ?嘘、切嗣がセイバーを気遣っているなんて」
セラ「この衛宮切嗣は偽物ですね」
リズ「きっと群馬で入れ替わった」
切嗣「君たちね、僕をなんだと思ってるんだい?」
アイリ「切嗣」
凛登場。朝のことで凛を意識して照れている士郎。
セイバー『おはよう、凛』
凛『おはよー』
セイバー『昨夜はゆっくり寝られたようですね』
凛『別にそうでも無かったんだよどねー。0時過ぎてもごそごそやってる奴らは居るし。それと、今日は出かけるわよ。早く用意なさい』
士郎『出かけるって何処に』
凛『隣町までよ』
士郎『何をしに?』
凛『何って、遊びに行くに決まってるじゃない。デートよ、デート』
士郎『デートって、誰が、誰と』
凛『わたしと、士郎が』
士郎『あっそうか?俺と遠坂が。えええええええええ!』
桜「なんて直球……朝のあざとさも私には無いし、姉さんには勝てないな……」
ライダー「サクラ、しっかり!あざとさぐらいどうにでもなります!」
桜「私なんてもういいの。先輩、姉さんとお幸せに!」タタタ
ライダー「サクラー!」
士郎「桜!」
慎二「いや、どう見ても桜もあざといだろう」
すみませんね打ち間違えて
>>913の
>凛『別にそうでも無かったんだよどねー。0時過ぎてもごそごそやってる奴らは居るし。それと、今日は出かけるわよ。早く用意なさい』は
凛『別にそうでも無かったんだけどねー。0時過ぎてもごそごそやってる奴らは居るし。それと、今日は出かけるわよ。早く用意なさい』の間違いで
大河『しーろーおー?遠坂さんとデートなんだってー?こいつは大勝負ですなー!うりうりうり』
士郎『茶化さないでくれよ。俺だってわけがわからない』
大河『はっはー。照れちゃってー。いいですなー青春ですなー!』
アイリ「この子も結構大人になったのねえ。立派な保護者よね」
切嗣「うんうん」
セイバー(これで!?)
凛『藤村先生も今日デートなんですよね?』
士郎『藤ねえが!?』
大河『そっ。私もデートなの! だけど、士郎たちはハメ外しすぎちゃ駄目だからね。じゃあお先にー!』
凛『さ、私たちも行くわよ』
切嗣「えっ?大河ちゃん恋人とか居るの?」
セイバー「ふふっ。さあどうでしょうね」
凛『さて、どこから行こうかしらね。二人とも、リクエストある?』
士郎『そういわれても、困る』
凛『でしょうね。セイバーは?』
セイバー『いえ、そもそも私はシロウの護衛です。いないものとして扱ってください』
ランスロット「一歩引く態度で意外ですな。王はこの二人にはどういう立場で臨んでおられるのでしょう?」
セイバー「うーん。放っておけないというか、弟と妹というか、親心……?」
ランスロット「うっ!王が姉、そういうのもあるのか!王よ、次は是非とも私の姉に!」
アイリ「この人昔からこうだったの?セイバー」
セイバー「……はい」
凛『そう?じゃあ二人とも、わたしの方針には絶対服従でオッケー?』
士郎『物騒ないい方するな。大体な、遠坂に付き合うとは言ったけど、デートするとは言ってないぞ、これはあくまで、たまには息抜きをしようって」
凛『はい残念、世間じゃそういうのをデートって言うの。あんまり往生際が悪いと嫌われるわよー?』
士郎『き、嫌われるって、誰にっ?』
凛『さあ誰でしょうねー?』
セイバー『シロウ?』
士郎『んああああもう。わかった。こうなったら何処にでも付き合ってやる』
ライダー「桜、わかりましたか?士郎はこうやって押されると弱いのです。つまり」
桜「つまり逃げられないようにすれば観念して、案外素直に言う事を聞いてくれるということなのね!」
ライダー「こういう風に」
士郎「あの、ライダーさん、何故、俺は縛られているのでしょうか」
ライダー「さあ?なんででしょうね」
慎二「衛宮ー!」
凛『どう?美味しい?』
士郎『味なんてわからないよ』
凛の隣りでどぎまぎして緊張で味のわからない士郎。もくもくとパフェを食べるセイバー。
ランスロット「美味そうですなあ」
セイバー「実際、美味でしたよ」
クレープを食べるセイバー。
ランスロット「王よ、私も食べたいです」
セイバー「卿もマスターに買って貰いなさい」
鯛焼きを食べるセイバー。
ランスロット「狡いでは無いですか王よ!せっかく今の日本に召喚されたというのに私は雁夜から一度も美味なるものを貰った事が無い!」プンスコ
アイリ「いつもヘラヘラしてるのに、この人の沸点もよくわからないわねー」
セイバー「雁夜と二人で食事にでも行けばいいではないですか」
ランスロット「……王は人の心がわからない!」
セイバー「こんなことでそのセリフを言わないでください!」
三人でメガネを掛けていちゃつく。背が低いのを気にする士郎。
凛『背のことは保証できないけど、きっととびっきりのいい男になるわ。それだけは私の保証付きよ、士郎』
士郎『なっ』
凛『あは、照れてる照れてる。衛宮くん、すぐ顔に出るから好きよ』
士郎『くっ、この性悪っ!同学年の男をからかって楽しいのかおまえはっ!』
切嗣「士郎の喜怒哀楽が引き出されてるなあ。やっぱりセイバーから見ても凛ちゃんはお似合いなのかな」
セイバー「そうですね。凛ならばシロウの未来を任せられると思いますよ」
凛『もちろん。士郎の反応は極上だしね。士郎で遊ぶのはこのへんにして本命に行きしょうか。お昼前に、こうカッキーンって』
三人でバッティングセンターへ。凛打ちまくり。
セイバー『シロウ、何をぼうっとしているのですか』
士郎『ああ、遠坂には負けられない』
いまいち上手く打てないセイバー。
セイバー『くっ』
ランスロット「王よ。昔も球打ちはやりましたが、この程度の球も打てないとは情けないですな」
セイバー「なんだと?」
ランスロット「野球こそ我らの時代にやっていたものが進歩したものですからね。我らにとっては正に得意分野」
セイバー「……まあその通りだ」
ランスロット「だというのにこの無様なバッティングフォームは何ですか王よ!」
セイバー「この時は初めてだったのだ。私とてこの後修練を重ね、凛に迫るところまでは……」
ランスロット「ふふん。志し低いものですな。私は王とは違い、既に草野球でもバットを振っております。マイバットも選定いたしました」スッ
セイバー「そ、それは……」
ランスロット「これこそこの時代で手に入れた新しい宝具、ミズノ・ビヨンドマックスにございます」
切嗣「僕はSSKのほうが好みだな」
ランスロット「この宝具を手にした私は既にプロ選手以上、セリーグなら既にウッズと同等のバッターと言えましょう」
切嗣「ランスロット卿。プロ野球は木製バットだからね」
すみませんランカー報酬で烈風改が来たので今日はここまでにします
お休みなさい
ランスロット「良い機会です。どちらが野球人として上かここで白黒付けましょうか。どうせ王はエクスカリバーで打とうなどとするのでしょうが」プッ
切嗣「いや、そもそも野球はバッティングだけじゃないんだよ。打つだけなんてのは野球に対する冒涜だ。野球がやりたいなら草野球でもやったほうが」
セイバー「良く言ったランスロット。ピッチャー返しで塵も残さぬと思え」
ランスロット「切嗣殿、ピッチャー役をお願いします」
切嗣「」
アイリ「まあまあ。夜中にどうかと思ったけど、ランスロットさんも甘いもの食べたいといっていたし、甘い物食べて落ち着きましょうか」
リズ「アーチャーに買って貰ったケーキあるから、みんなで食べる」
セラ「夜中に食べるのは良くないのですが……」
アイリ「ごめんね。リズのケーキなのに」
リズ「いい。新しいのをアーチャーに買って貰う。アーチャーはマイ財布」
ランスロット「おお、なんというお心遣い、心が洗われるようだ。アイリスフィール殿、是非とも私と愛の語らいなど……」
切嗣「おい。ぶち殺すぞ不倫騎士」
セイバー「すみません切嗣、この男は私が処分するので」
ランスロット「だめかな?」
セイバー「だめ」
ランスロット「」←邸外にダッシュ
セイバー「」←ランスロットを追いかけてダッシュ
新スレ立ててきました
いい加減スレタイ長いので少し変えてみました
切嗣「ほらアイリ、Fateの二期が始まるよ!」 - SSまとめ速報
(ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432087186/)
まあタイトルに二期とありますが今スレで一期終わりそうに無いのでちょっとスレタイ詐欺ですが
あれ、書いていてふと気付いたが、12話終わるともう高校卒業か
二期に入るともう士郎たち冬木から居なくならないとおかしいだろうか
どうしよう
ロンドンは9月に年度開始じゃないの?
留学したことないからわからんけど、じゃあ>>958の言う通り9月からなら春から留学組は長い休みということでいいかな
セイバー『な、なんでしょうかシロウ。そのような目で見られると困ります』
士郎『負けず嫌いにも程がある』
凛『誤算だったわ・・・あそこまでセイバーが勝負に拘るなんて思わなかった』
士郎『手を抜くと怒るし、差を付けると拗ねるんだもんなあ』
セイバー『シロウだって凛に対して闘志を燃やしていたではありませんか?』
士郎『そりゃ隣でポンポン打ち返されたらムキにもなるさ』
アイリ「ふふっ。セイバーも子供みたいね」
切嗣「そうだなあ。セイバーも本来はこんな少女だったというのに」
アイリ「まだ英雄というものに対する憤りは消えない?」
切嗣「いや、彼ら彼女らの気持ちもようやく考えられるようになってきた……ような気はする」
アイリ「セイバーにも普通に接せられるようになってきたものね。もう家族みたいなものでしょう」
切嗣「まあイリヤと士郎のお姉さんみたいなものかな」
サンドイッチに目を輝かせるセイバー。
士郎『驚いた。まさかここまで手が込んでるとは思わなかった』
凛『当然でしょ。私から誘ったんだから、それなりの準備はしてるわよ』
士郎『ああ。これで謎も解けた。遠坂、このために食パンを使ったんだな』
士郎『てっきり夜中に腹が減って、もしゃもしゃ食っちまったのかと思ってた。一斤まるごと』
凛『衛宮くーん?』
桜「姉さん、サンドイッチもこんなに可愛くまとめてくるんですね。外でのお弁当でもかなわないなあ」
ライダー「そうですね、凛は料理の腕も大したものと言えるでしょう。しかし料理が上手いものが勝つとは限りません、つまり」
桜「つまり……?」
ライダー「士郎を料理したのも凛ですが、それを食べるのが料理した凛とは限らない。つまり我々でもいいのです」
桜「なるほど。さすがライダーね!」
士郎「たすけて慎二!このままだとデッドエンドだ!」
慎二「ふ、ふふ、ふふふ……安心しろよ衛宮、桜だって鬼じゃないさ。命までは取らないって昔おまえも言ってたろ」
士郎「取る!間違い無く取る!おまえは破れかぶれになった桜の弾けッぷりがわかってない!ってこれも昔言った記憶がある!」
慎二「まあ貞操は取られるかも知れないが、そこまで僕も責任持てないしなー」
凛『お喋りはそれくらいにして、早く食べましょう』
士郎『はい、そうですね。いただきます』
セイバー『いただきます。凛』
凛『士郎、もしかして辛いの苦手だった?』
士郎『あ、いやあ、大丈夫。強烈な味付けだけど美味いぞ、これ』
凛『そ、良かった。あ、口元にソースが付いてる』
士郎『んっ?』
凛『とったげようか?』
顔が近いのに動揺し飛び退く士郎。
桜「頬に付いたソースでこんなにイチャイチャできるなんて……私も先輩の頬を舐め取ってあげますね……」
士郎「落ち着け桜!別に遠坂には頬を舐められていない!」
ライダー「ならば好都合。先につばを付けるのです桜!」
凛「そんなことさせるものですか!」ドガーン
桜「姉さん、何故ココに!?」
凛「おかしいと思ったのよ。小次郎さんの部屋で待ち合わせしてたのに来ないから。貴方たち、間桐の家に来るよう士郎の意識弄ったわね?」
ライダー「そこまで気付いていましたか。しかし一人で来るとはうかつですね。今この場では我々のほうが強い」
慎二「なんということだ!こうして冬木が崩壊しかねない姉妹喧嘩が始まってしまったのだ!次回へと続く!」
同時刻衛宮邸、イチャイチャする横で、もくもくと食べるセイバーのシーンを見て。
切嗣「しかしよく食べるなあ。うちの家計は大丈夫なのかい?」
セラ「そうですね。セイバー、バーサーカーの食事が少ないとは申しませんが、何分大人数ですので衛宮家の家計は風前の灯火と言って良いでしょう」
リズ「そろそろキリツグが働かないとまずい?」
切嗣「」
アイリ「わたしもパートに出た方がいいかしら?」
セラ「とんでもございません。奥様にそのような事をさせては旦那様の恥となりましょう」
切嗣「」
セラ「シロウ様の留学も控えておりますので金銭的な余裕は必要かと」
アイリ「困ったわねえ。アインツベルンにお金の無心、お願いしてみようかしら」
切嗣「そ、それはちょっと良くないんじゃないかなあ。僕も奥さんの実家に泣きつくようなことはしたくない。働くよ」
リズ「アハト様が、先日のお見舞いでシロウのこと気に入っていた。喜んで出してくれると思う」
セラ「旦那様が今の日本で会社勤めするのは、少し難しいのではないですか?」
リズ「うん。難しい」
アイリ「そうなの?切嗣」
切嗣「」
凛「士郎、大丈夫?」
士郎「な、なんとか……」
凛「記憶の混乱に意識の誘導……モラルの低下が入ってるわね、最近合コン行ったりどこかおかしかったものね」
慎二「いや合コンは前からやってたぞ、僕たち」
凛「そうか、キャスターのところへ行ったときに仕込まれたのね。道理でわからないわけだ。くっ、そういえばキャスターが桜に肩入れしてたの忘れてたわ」
慎二「聞けよ」
桜「ふふふ……分析も結構ですけど、先輩を連れて逃げられるとでも思っているのですか、姉さん」
凛「おあいにく様、今日の私には協力者がいるの。カモン、イリヤスフィール!」
桜「なんですって!」
バーサーカー「■■■■■■■!!!!!」
イリヤ「甘かったわねサクラ、シロウは私のものよ。手を出そうなんて56億年早いわ」
桜「」
凛「さて、桜。私も妹の貴方をかわいいと思ってるけど、やっていいことと悪い事があるのを教えるのも姉の勤めだと思ってるわ。今日は少し痛い目を見て貰うわね」
桜「くっ」
凛「さあイリヤスフィール!ガツンとやっちゃっていいわ!」
イリヤ「えっ? 何を言っているの、凛。シロウを探させたところで貴方の役目も終わりよ。妹ともどもここで退場しなさい」
凛「」
このSSまとめへのコメント
そろそろ更新してほしいな
崇めよ…
まだかな
きたきたやっと来た、たのしみにしてる
更新楽しみにしてまーす
更新待ってまーす