P「あの、フレデリカさん、機嫌を直してもらえないでしょうか？」

フレ「知らなーい」ﾌﾟｲ

泰葉「そもそもフレデリカさんは何故あんなに怒ってるんですか？」

P「バレンタインチョコを貰ったときにホワイトデーは必ず返すと言ったのに、
当日すっかり忘れてたからでございます」

泰葉「それは、ちょっと……」

フレ「そうだそうだー」

P「……言い訳もございません」

泰葉「そういえば私が渡したときも」

P「ぎくっ」

泰葉「Pさん……」ｼﾞﾄﾒ

フレ「プロデューサー……」ｼﾞﾄﾒ

P「やめて、そんな目で見ないで！」

P「明日！　明日こそ二人の分用意しますので何とぞ！」

泰葉「うふふ、期待してますね」

フレ「アタシは明日まで我慢できない！」

フレ「なので、自分で用意して来ました！」

P、泰葉「？」

フレ「はい、プロデューサー。これをアタシ達に配ってちょうだい！」

P「あれ、ホワイトデーってこんな日だっけ？」

P「なんかもうちょっと、自分で買ったものを上げたりするものじゃないの？」

泰葉「た、多分……」

フレ「プロデューサーが忘れてたせいだよ！」

P「申し訳ございません……。で、これ中身はなんなんだ？」ｶﾞｻｺﾞｿ

フレ「あ、中身はまだ見ちゃだめだよ！　サプライズなんだから！」

P「全く意味がわからん」

フレ「それじゃ、本番ね。ヤスハちゃんこっちこっち」

泰葉「え、あ、はい、わかりました」ﾃﾄﾃﾄ

フレ「ではでは、スタート！」

フレ「あ、プロデューサーおはよー♪　今日は何の日だか覚えてる？」

P「……あーそういうことか。
――あぁ、今日はホワイトデーだな。ちゃんとプレゼントも用意してあるぞ」

泰葉「え、Pさんなにを？　今日はホワイトデーの翌日ですが」

フレ「ちがうちがーう。今日はホワイトデーなんだよ！」

泰葉「？」

P「泰葉、そういう設定の劇をやってると思えばいい」

泰葉「……あぁ、そういうこことですか」

フレ「それじゃ再開するねー」

フレ「わお♪　さすがプロデューサー、気が利くぅ♪」

P「ぐさっ……。はい、フレデリカ。泰葉の分もちゃんとあるぞ」

泰葉「あ、ありがとうございます」

フレ「これ、今開けちゃってもいい？」

P「おう、いいぞ。俺も中身が何か気になるしな」

フレ「それでは御開帳ー♪
おぉデカデカとI love you と書かれたチョコレートが！」

泰葉「あ、私のもです」

フレ「これはそういうこととして受け取っていいのかな？」

P「いや、それ自分で書いたものだろ」

岡崎泰葉(16)
http://i.imgur.com/YfsmN57.jpg
http://i.imgur.com/qhAFFZx.jpg

宮本フレデリカ(19)
http://i.imgur.com/AWBY9g4.jpg
http://i.imgur.com/yxumaNz.jpg

フレ「えー、アタシはプロデューサーとスキャンダラスな関係になってもいいんだよ？」

Ｐ「いやいや、アイドル的にだめでしょ」

フレ「ぐぬぬ、こうなったら……。えい！」ﾇﾘﾇﾘ

Ｐ「おい、ちょ、顔にチョコレート塗りつけてくるな！」

フレ「プロデューサー、顔にチョコつけてどうしたの？」

Ｐ「お前が塗りつけたんだろ」

フレ「もったいないから食べちゃおっか♪」

Ｐ「何言ってんだこいつ」

フレ「いただきまーす♪」ﾁｭｯ

Ｐ「ふぉ！？」

泰葉「……」

フレ「んっ、甘くておいしいっ♪」

Ｐ「え、俺今何されたの？　思考が追い付かないんだけど」

フレ「この甘さをプロデューサーにも」ﾇﾘﾇﾘ

Ｐ「フレデリカさん、チョコはファンデではございませんよ？」

フレ「というわけで、はいどうぞ♪」ｸｲｯ

Ｐ「どうしろと」

泰葉「……」

フレ「あま～いアタシを頂いちゃって☆」

Ｐ「いやいや。ちょ、ちょっと落ち着きませんか？」

フレ「ぶーぶー。何も考えず頂いちゃえばいいのに」

泰葉「……」ﾇﾘﾇﾘ

Ｐ「いや、そういうわけにはいかんでしょ」

泰葉「あ、あの！」

Ｐ「お、どうした泰葉。フレデリカに何か物申すか？」

泰葉「わ、私のも頂いちゃってください！」ｸｲｯ

Ｐ「」

フレ「わお♪」

Ｐ「あの、泰葉さん？」

泰葉「は、恥ずかしいので早く///」

Ｐ「」ｷｭﾝ

フレ「……」ｸﾞｲｯ

Ｐ「うお！」

フレ「アタシを先に頂くんだよね、プロデューサー！」ｷﾞｭｯﾑﾆｮﾝ

Ｐ「うふぁ！　いえ、あのですね。や、泰葉なんとか言ってやってくれ」

泰葉「ふふっ、たまにはこういうのもいいですよね？」ｷﾞｭｯ

Ｐ「や、泰葉！？」

フレ「ねぇねぇ、はーやーくー」

泰葉「期待してますからね、Ｐさん。ふふっ」

Ｐ「」



ﾜｲﾜｲ　ｷｬｯｷｬ

ちひろ（私も渡したはずなのに）ｸﾞｽﾝ


終わり