響「インスマウスの影」(88)

このSSは作中に一部冒涜的な表現が存在します。苦手な方はご注意ください。
また、作中に多量の百合成分が存在します。アレルギーの方はご注意ください。
私自身、まだまだ知識不足なのでおかしな点などありましたら、ご指摘いただけると幸いです。
また、感想やアドバイスなどいただけますと大変うれしいです。
まだまだ未熟者ではありますが、おつきあいただければ幸いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372482937

765プロ事務所

ガチャッ

響「はいさーい!」

美希「すぅ・・・すぅ・・・・・・」スヤスヤ

亜美「あ、ひびきん!」

真美「おっは→!」

響「あれ?亜美と真美だけなのか?」

亜美「ミキミキもいるよ→」

美希「・・・あふぅ・・・・・・」スゥスゥ

響「ほかのみんなは?」

亜美「亜美達が来た時にはミキミキとピヨちゃんしかいなかったよ→」

真美「ピヨちゃんは切手買いに出てったよ→」

亜美「おやん?」

真美「どうしたのかね亜美隊員」

亜美「うむ、真美隊員。ヒビキンの腕を見てなにか気付かないかな?」

真美「あ!ヒビキン新しいブレスレットしてる!」

響「これか?」

亜美「うんうん!金色のアクセ、ちょ→似合ってるよ!」

真美「うん、ひびきんの雰囲気と相まってすごくエクソシズムな感じだよ!」

響「エキゾチックな。自分悪魔払いはできないぞ」

亜美「お姫ちんならできそうだけどね→」

真美「むしろ、召喚っ!て呼び出して、使ってそうだよね」

亜美「ねぇねぇ、ひびきん!それ亜美にもかして!」

響「うん、いいぞ」

亜美「ありがと!」

真美「うーん、亜美がつけるてもなんか浮いててイマイチな感じかなぁ」

亜美「えー…じゃあ、真美が付けてみてよ」

真美「んふっふ→真美のせくちーなふいんきならどんなアクセもばっちりっしょ→!!」

亜美「えー?真美もやっぱり似合ってないよ」

真美「やっぱり、ひびきんが付けてるのが一番だね」

亜美「ところで、このアクセどこで買ったの?」

響「あぁ、これは昔、おばぁからもらったさー」

亜美「ひびきんのおばあちゃんから?」

響「そうだぞ。荷物整理してたら出てきたんだ」

真美「ほほぅ、それにしても変わったデザインですな」

亜美「うん、この模様、なんか鱗っぽいよねー」

ガチャッ

やよい「おはようございまーす!!」ガルーン

伊織「おはようございまーす」

亜美「あ!いおりんだ!オッハ→」

真美「オハオッハ→!」

響「伊織、はいさーい!!」

伊織「あんたら、朝から元気ね。あら?亜美そのブレスレットどうしたの?」

亜美「これ?ひびきんのだよ」

やよい「うっうー!キラキラしててきれいですー!」

伊織「へえ、そうなの。それ、高そうだから気をつけなさいよ」

亜美「え?これメッキっしょ?」

伊織「ちょっと貸してみなさい」

亜美「う、うん」スッ

伊織「……」ジッ

真美「いおりん?」

伊織「やっぱり、間違いないわ」

響「なにがだ?」

伊織「このブレスレット、純金よ」

亜美「ええっ!?」

やよい「き、金ですかっ!?」

真美「嘘でしょ!?」

伊織「なに?私の目を疑ってるわけ?」

真美「そうじゃないけど……」

亜美「で……おいくらくらい?」

伊織「ちょっと亜美、そういうこと聞くんじゃないわよ」

響「じ、自分も気になるぞ」

伊織「そうね……そのサイズだと一つ20万ってところかしら?」

亜美「にっ!?」

響「20万!?」

真美「それが3つだから、ええっと……」

やよい「にじゅうまんがみっつだから…にじゅうまんはひゃくえんがにひゃっこで……」

亜美「わっ!?やよいっちの頭から煙がっ!?」

伊織「ちょ、ちょっとやよい!?落ち着きなさい!?」

やよい「にじゅうまんがみっつ…ひゃくえんだまがにひゃくまいがみっつで……」ブツブツ

ガチャッ

千早「おはようございます」

春香「おはようございまーす」

やよい「にじゅうまんがみっつ……にじゅうまんが」ブツブツブツ

春香「やよい!?どうしたの!?」

伊織「大丈夫よ。ちょっと桁が大きすぎてフリーズしてるだけ」

千早「高槻さん……かわいい」

P「みんな、おはよう」

一同「「「「「「「おはようございます、プロデューサー(さん)」」」」」」

ガチャッ

貴音「おはようございます」

P「お、貴音も来たか。それじゃあ、次のロケの打ち合わせ始めるとしようか」

響「そういえば、そうだったな。自分準備してくるぞ」

春香「私も手伝うね」

やよい「にじゅうまん……ひゃくえんだまが……」ブツブツブツ

美希「……すぅ……すぅ……」スヤスヤ


―――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――

会議室

P「次のロケはアーカム観光ロケだ!」

春香「アーカムですか!?」

P「そうだ」

春香「千早ちゃん!アーカムだよアーカムっ!!」

千早「遊びで行くんじゃないのよ?」

春香「そうだけど、観光ロケなんて楽しみだね!」

貴音「それにしても、アーカムといえばかなり遠いのでは?」

P「そうだな。だから、俺と春香、千早は電車で、貴音と響にはロケ先からバスで移動してもらうことになる」

響「ロケってキングスポートの?」

貴音「港町でのぐるめろけ、まこと楽しみです」

P「そこからバスで出て、途中一泊してからアーカムに向かってもらう」

響「泊まりがけかー……大変そうだな」

P「すまん、バスの乗り継ぎの都合でどうしてもな」

P「乗り継ぎの合間、少し余裕があるから、せめてゆっくり休んでくれ」

響「なんくるないさー」

――――――――――――――――――――――――――

潮の香り

波の音 魚の大群 

青い世界

海の世界

暗くて 冷たい

なのに

どこか 懐かしい世界

私は その中で

……びき……ひびき……

誰?

誰なの?

?「ひびき、ひびき」


貴音「響、着きましたよ。目を覚ましてください」

響「……ん……貴音……?」

貴音「ばすを降ります。疲れているのならば宿で休みましょう」

響「少し眠ってただけ。なんくるないさー」

貴音「なら、良いのですが」

響「んっ……よく寝たさぁ」

響「それで、なんて町だったっけ?」

貴音「いんすまうすです」

ザザーン ザザーン

響「同じ海でも沖縄とは随分ちがうなー」

貴音「えぇ、ここの海も響の故郷の海も繋がっているはずなのに。まこと不思議なものです」

響「それにこの臭い……」

貴音「えぇ……港町とはいえ、この臭いは……」

響「早くアーカムに行きたいぞぉ……」

響(それにしても、本当に沖縄と同じ海のはずなのに全然違うさぁ)

響(沖縄の海は青くてキラキラしてるのに)

響(ここの海は暗くて冷たくて・・・・・・)

響(それにあの岩……)

響(ただの岩のはずなのに……すごく不気味だぞ……)


……びき………ひびき………

響「……っ!?」

貴音「響?どうかしたのですか?」

響「い、いま声がっ!?」

貴音「えぇ、先ほどから何度も呼んでおりますが」

響「え、ごめん。ちょっとボーッとしちゃって」

貴音「ひと雨降りそうです。降りだす前に宿に向かいましょう」

響「雨?こんなに晴れてるのに?」

貴音「海辺の天気は変わりやすいものですから」

響「貴音乗ってよく天気あてるけどコツとかってあるの?」

貴音「コツ…ですか、そうですね……湿り気…でしょうか?」

響「湿り気?空気とかの?」

貴音「いえ、そうではないのですが」

響「うーん、よくわかんないぞ……」

路地

貴音「迷いました」

響「うぅ……ホテルはどっちだー?」

貴音「誰か、尋ねてみましょうか?」

男「……」スタスタ

響「ねぇ、おじさん」

男「……」ギロッ

響「っ!?」ビクッ

男「何か?」

響「あ……この辺にギルマンハウスってホテルない?」

男「ギルマンハウス?それならそこの角を曲がったところだ」

響「あ、ありがとう」

男「……」スタスタスタ

響(さっきの男の人の顔、魚みたいだったぞ……)

ギルマンハウス

男「はい、これが部屋のカギ」

響(この人の顔も魚……)

男「なにか?」

響「い、いや、なんでもないぞ」

貴音「響、あまり人の顔を覗き込むのは失礼ですよ」

響「ご、ごめんなさい」

男「………いえ」

貴音「ときに店主殿、夕食はどちらでいただけばよろしいでしょうか?」

男「それなら外で食ってくれ。うまい店はあまりないが」

貴音「そいうですか。ありがとうございます」

貴音「それでは参りましょう響」

響「あ、ちょっと貴音!まってよぉ!!」

レストラン

貴音「」モグモグモグモグモグモグモグ

響「おぉっ!この魚おいしいぞ!」

貴音「」モグモグモグモグモグモグモグモグ

響「貴音」

貴音「」モグモグモグモグモグモグモグ ゴックン

貴音「何でしょうか?響」

響「いや、流石に慣れたさ」

青年「お客さんたちいい食べっぷりだね」カタッ

響「ん?コーヒーなんて頼んでないぞ」

青年「いい食べっぷりだからサービスだよ。店長には内緒だぜ」

響「ありがとな!」

青年「客さんたちかわいいね。ここらへんじゃ見ない顔だけど旅行かい?」

響「うん、仕事の途中なんだ」

青年「へぇ、若いのにすごいね!」

青年「俺も伯父さんの手伝いのために隣町から来たんだけど、……正直、後悔してるんだ」

響「そっか、一人ぼっちでさびしい気持ちはすごくわかるぞ」

青年「それもあるんだけど……」

青年「どうも、この町の連中がね……その不気味でさ」

響「それって」

青年「お客さんも見たかい?連中の顔」

響「うん…その……魚みたいだったぞ」

青年「そうなんだここいらの人間はインスマウス面なんて呼んでるけど……気味が悪いよ」

響「インスマウス面……」

青年「それともう一つ」

青年「お客さん、海のあれは見たかい?」

響「あれって……あの岩のこと?」

青年「そうだよ。不気味だろ?ここいらじゃ悪魔の暗礁なんて呼ばれてて」

ガタッ

老婆「………」ブルブルブル

老婆「……」スッ

チャリン

青年「まいど」

バタン

貴音「先ほどのご婦人は?顔色が悪いようでしたが」

青年「あぁ、唖蓮婆さんだよ」

貴音「あれん……異国の方なのですか?」

青年「いや、聞いた話じゃハーフなんだそうだ」

青年「ここらじゃ変わり者って有名だよ。変な話するしな」

響「変な話?」

青年「戦前からこの町にいるらしいんだけど、陀魂(だごん)がどうのとか間首(まくび)が呪いをかけたとかね」

響「だごん?」

青年「新興宗教だよ。この町の連中はほとんどが入信してるみたいだ」

青年「信者じゃないから詳しいことはわからないけど、ミクロ様とかいう仏像を御神体にしてるとか」

貴音「………」

響「そうなんだ………お?」

貴音「……どうかしましたか響」

響「あのバッグ、さっきのお婆さんのだ」

響「追いかけたら間に合うかも」バッ

貴音「響!」

響「貴音は先に戻ってて」

貴音「あ」

バタン

貴音「行ってしまいました」

青年「台風みたいな子だね」

貴音「ところで先ほどの話ですが」

青年「さっきのって唖蓮婆さんの?」

貴音「詳しく聞かせていただけませんか?」

――――――――――――――――――――――

ザザーン

響「どこだ?」ハァハァ

ザザーン

老婆「……」

響「いたっ!」

響「おばーさーん!!」

老婆「っ!?」ビクッ

響「探したぞ」

老婆「な、なにか用かしら?」ビクビク

響「うん、このバッグお婆さんのでしょ?」

老婆「あら……ありがとう」

響「ううん、なんくるないさー」

老婆「………」

響「ん?自分の顔に何か付いてるか?」

老婆「い、いえ」ハッ

老婆「ごめんなさいね、古い友人に似ていたものだから」

響「そうなんだ」

老婆「私の大切な友達だったの」

老婆「もう70年も前のことだから、お譲ちゃんと関係なんかあるはずないのにね」

響「それって、どんな人だったの?」

老婆「そうねぇ……」

老婆「あなたと同じ、とても澄んだ優しい目をしていたわ」

老婆「彼女……沙矢(さや)と出合ったのは私が両親にこの町につれてこられたとき、ちょうど70年ほど前のことだったわ」

老婆「優しくてとてもきれいな娘だった」

老婆「私と沙矢は毎日一緒に遊んだわ。そしてある年のこと」

老婆「魚がまったくとれない年があったの」

老婆「こんな小さな港町だから町の経済は漁に頼り切っていて、それはたいへんだったわ」

老婆「そんなときよ、あいつらがやってきたのは」

響「あいつら?」

老婆「間首(まくび)とかいう怪しい男が開いた陀魂教団よ」

響「でも、その陀魂ってこの町の人はみんなは言ってるってきいたぞ?」

老婆「そうね。でも最初はあんなに大きな教団じゃなくて信者も何人かしかいなかったのよ」

老婆「間首はミクロ様なんていう気味の悪い像をあがめていたの」

老婆「最初は誰も信じていなかったわ。でも陀魂を進行した漁師だけ魚が取れるようになって」

老婆「それから信者はどんどん増えたわ」

老婆「町の漁師がほとんど入り、それまででは信じられないくらい魚が取れるようになった」

老婆「さらに間首はどこからともなく金を仕入れてきて、それを加工する工場を町の一角に作ったの」

老婆「間首のおかげで町は活気付いたわ」

老婆「その頃には町にいたほとんどの人間が陀魂の信者になっていたわ」

老婆「でも、それから奇妙なことがおこるようになったの」

響「奇妙なこと?」

老婆「定期的に町の若者たちが姿を消すようになったのよ」

老婆「ある晩、私は見てしまったの」

老婆「悪魔の暗礁の上に無数のなにかがいたのを」

老婆「そして間首達が大きな袋を海に投げ込むとそれが一斉に海に飛び込んでいく様を……」ブルブルブルブル

響「それって……」

老婆「そうよ。間首達はそのなにかに生贄をささげていたのよ」

響「でもそんなのって……」

老婆「じゃあ、どうして間首達が暗礁へ向かうたびに若者が消えたの!?」

響「そっ、それは……」

老婆「そしてある日のことよ」

老婆「間首を不審に思った警官たちが暗礁に向かう間首達を逮捕したわ」

老婆「間首も拘束された」

老婆「それから二週間ほどした晩のことだった」

老婆「奴らがやってきた」

響「奴らって……その間首の仲間とかか?」

老婆「それはわからないわ」

老婆「でも……あいつらは人じゃない……人じゃないなにかだったの」ブルブルブルブル

老婆「そしてその晩、間首に逆らっていた人間が町から姿を消した」

老婆「暴動に巻き込まれたなんて言われてるけど、そんなのは嘘よ!奴らが奴らがみんなをっ!!」ガタッ

響「っ!?」ビクッ

老婆「そして……奴らが町にやってきたわ」

老婆「私たちは皆、陀魂に入信させられたわ」

老婆「逆らう人間は誰ひとりとしていなくなった」

老婆「奴らは私たちの中に自分の血を混ぜようとしていたのよ」

老婆「やがて、町にあいつらとの混血が現れるようになったわ」

老婆「そいつらは子供の頃は普通の子供と変わらないけど、大人になるにつてある特徴があらわれるの」

響「特徴?」

老婆「あなたも見たでしょう?あの気味の悪い顔を」

響「インスマウス面……」

老婆「そしてさらに数年後」

老婆「沙矢が間首の家に嫁げといわれたの」

響「そんな……」

老婆「もちろん止めたわ。でも町で間首に逆らえる人間なんて誰ひとりとしていなかったのよ……」

老婆「そして沙矢は間首の三男のもとに嫁いでいったわ」

老婆「普段は外に出ないで、家の中に閉じこもっている不気味な男だったわ」

老婆「噂では奴らとの子供だったって噂する人もいたわ……」

響「そんな、沙矢さんは!?沙矢さんはそのあとどうなったのさ!?」

老婆「わからない」フルフル

老婆「そのあとすぐに戦争になって、この小さな港町も空襲されるようになったの」

老婆「噂では空襲を逃れて南のほうへ逃げたって聞いたけどそれも本当なのか……」

響「そんなのって……そんなのってひどすぎるよ……」

老婆「でも本当に恐ろしいのは今までに起こったことじゃない」

響「え?」

老婆「これからもっと恐ろしいことが起こるとしている」

響「恐ろしいこと?」

老婆「そう、奴らはあの暗礁からあるものをこの町に運び込もうとしている」

響「あるもの?」

老婆「それは『ショゴス』と呼ばれていたわ」

響「しょごす?なんだそれ?」

老婆「私も直接見たわけではないわ」

老婆「でもあれはっ!!」ハッ

……ポツ…ポツポツポツポツ……

響「あ……雨」

老婆「………られ…た……」ガタガタガタガタガタガタガタガタ

響「お、おばあさん大丈夫!?すごく顔色が悪いぞ!?」

老婆「…ぃ……」ガタガタガタガタガタ

響「え?」



老婆「いあああああああああああああああああああっ!!!!!」バッ


響「っ!?」ビクッ

老婆「いああああああああっ!!!いああああああああああ!!!!」ダッ

響「あっ、待って!」

ザァァァァァァ……

響「なんなのさ」

ザァァァァァァァァ……

響「ショゴスって一体……?」

ザァァァァァァァァ……


ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
遅筆ゆえ、2~3日に一度しか進めることができませんがお付き合いただければ幸いです。

待っていただいている間に前作などで楽しんでいただければ嬉しく思います。
前作
千早「闇にささやく者」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365378456/)

感想などいただけましたら、すごくうれしいです。

ギルマンハウス


ガチャッ

響「ただいま」

貴音「………」

響「貴音?」

貴音「………」

響「貴音ってば!」

貴音「!?」ハッ


貴音「……響……戻っていたのですか」

響「うん、いまさっきね。それよりどうしたんだ?ぼーっとしてたみたいだけど」

貴音「いえ………少し考え事をしておりました」

響「そっか、悩みがあるなら相談してよね……その……友達なんだからさ……」///

貴音「あ、ありがとうございます、響」///

響「うん」///

貴音「……響」

響「なに?」

貴音「………もしも……」

貴音「もしも、私が響の大切な者たちの敵となったとき」

貴音「あなたは私を………許して……くださいますか?」

貴音「………」

響「……貴音?自分は」

貴音「……いえ、なんでもありません。おかしなことを聞いてしまいましたね」

響「自分は貴音の味方だよ」

貴音「え」

響「そりゃあ、自分の家族や事務所のみんなと貴音がケンカしたりしたらいやだけど」

響「それでも貴音は自分の一番大切な友達だから」

響「だから、自分は貴音の味方だぞ」

貴音「っ!!」ジワッ

貴音「響っ!!」ガバッ

響「うわっ!ちょっ!?」ジタバタ

貴音「響っ!響っ!!」ギュウッ

響「急にどうしたさ!?貴音!?」///

貴音「私もっ!私も私も貴女のことをっ!!」

響「た、貴音、落ち着いてっ!く、苦しいぞ!!」

貴音「はっ」ハッ

響「落ち着いたか?」

貴音「わ、私はいったい」///

響「ちょっと、はずかしかったぞ」アハハ

貴音「も、申し訳ありません。私としたことが取り乱してしまって」

響「なんくるないさー……それに嫌じゃなかったぞ……」ボソッ

貴音「ひ、響」///コホン

響「な、なに?」

貴音「服がぬれているようですが、濡れたままでは風邪をひいてしまいますよ」

響「お、そうだな。じゃあちょっとシャワー浴びてくるさ」

貴音「私は少し出かけてまいります」

響「え!?こんな時間に?外、雨ふってるぞ?」

貴音「少々遅くなるかもしれませんが朝には必ず戻ってまいります」

貴音「……必ず」

響「?わかったぞ」

貴音「響は先に休んでいてください」

響「あ、貴音っ!」

バタン

響「行っちゃった」

響「」ブルッ

響「とりあえず、シャワー浴びるさ」

深夜

ザァァァァァァァァ……

響「……んっ…」モゾッ

子供の頃は普通の子供と変わらないけど
 大人になるにつてある特徴があらわれるの

沙矢は間首の三男のもとに嫁いでいったわ


あなたと同じ、とても澄んだ優しい目をしていたわ


響(……まさか……ね……)

響「………」モゾッ

ザァァァァァァァァ……

響(眠れないぞ……)

ガタッ

響(……ん……ドアの外に誰かいる……?)

響(………貴音……?鍵持ってなかったのかな?)

ドンドンドン!

響「っ!?」ビクッ

響(な、なんだ!?)

スッ

ボソボソ

……ダナ……ァ…ロ……
 ……ゥ……ギガ……
…ラ……デ……………

ボソボソ

響(男の人の話し声?それもたくさん)

ガチャガチャガチャッ

響(っ!?鍵をっ!?ど、ドアふさがないとっ!)

響(なにか……あのタンスっ!」

ズッ……ズッ……

響(重いさぁ……)グギギ

ズッ……ズッ……ズッ……

響(こ、これでとりあえずは……)

ガチャッ

ガタガタガタガタ

響「ひっ!?」

響(あ、危なかったさぁ……)

響(で、でもこの後どうしよう!?………貴音はどこだ!?)バッ

シーン

響(いない……まだ戻ってきてないの!?)

響(とにかく、警察に電話をっ)スッ

ドンッ

響「っ!?」ビクッ

ドンッ

ミシッ

響(ど、ドアがっ!?嘘でしょっ!?)

ドンッ

ドンッ

響(に、逃げなきゃっ!?)

響(でもどこから?窓から外にっ!)

響(……って、ここ5階だぞ!?)ウガー

ドンッ

ドンッ

響(隣の建物!窓が開いてるぞ!)

響(あそこに跳び移れば!)

ガチャッ

ザァァァァァァァァアアアアア……

響(ううっ、高っ……下見ちゃだめだ!前を、前だけをみるさ!!)

響「うわあああああああっ!!」バッ

ザァァァァァァァァァ……

響「はぁ……はぁ・・・・・・・」ドキドキドキドキ

響(な、なんとか跳び移れたけど……)

バキッ

男達「「「………」」」」ゾロゾロ

響「っ!?」ビクッ

バタン

響(あ、危なかった………)

男達「「「………」」」」ジーッ

響「ひっ!?」ビクッ

響(なんなの……なんなのさ一体……)ジワッ

響(泣いてる場合じゃないっ……貴音を探さなきゃっ……)グッ


――――――――――――――――――――――――――――――――――

ザァァァァァァァァ………

響「はぁ……はぁ……」

響「ここまで……来ればあいつらも……」

響「貴音に電話を……」ピッ

オカケニナッタデンワバンゴウハゲンザイデンゲンガハイッテイナイカデンパノトドカナイトコロニアルタメカカリマセン

響「……貴音ぇ……」グスッ

男「……」ヌッ

響「っ!?」ダッ

響(なんなのさっ!?何で自分がっ!?)

男2「………」ヌッ

響「しまっ!?」

響(挟まれたっ!?どうする?抜け道はっ……)キョロキョロ

響(ゴミ箱っ!あの中にっ!!)バッ

バタン

ザァァァァァァァァァァァ………

ザァァァァァァ………

響「………」

…タ……カ……

……ダ…ドコ…


響(……このまま隠れてれば……)

ギィッ

響(っ!?)

バタン

ガラガラガラ

ガチャン

ガラガラガラ

響(探してるっ!?……このままじゃっ!?)ギュッ

響(………)スッ


G<ヤァ カサカサ


響「っ!??!!!?!?」ガタガタガタッ

……!……ゾ…

…ダ……!!……

響(……しまったっ!?)

ツカツカツカツカ

ガタガタガタ

ガラガラッ

ツカツカ

響(ち、近づいてきてっ!?)

ガンッ

響(っ!?)

ギィッ……

響(もうっ……だめっ……)ギュッ

ドォォォォオオオン

ガタガタガタガタガタガタガタ

響「っ!?」

響(なに今の音!?爆発!?地震っ!?!?)


…ンダ!?…ニガ……

……ミノ…ラダ……

バタン


タッタッタッタッタッタッタ………

響(……助かった……のか……?)

響「………」

ギィッ

響「………」キョロキョロ

響「………」ソーッ

バタン

響「………」キョロキョロ

男達「「「………」」」ゾロゾロゾロゾロ

響「!?」バッ

響「………」

シーン

響「………」キョロキョロ

響(た、助かったさぁ……)

響(さっきの揺れは一体……とにかくここにいてもダメさ)

響(貴音を見つけなきゃ)ダッ

タッタッタッタッタッタ

ザァァァァァァァァァァ………

今日の更新とか言って明日になってしまいました……
とりあえず、今回の更新はここまでです。

お付き合いただきありがとうございます。

改めまして皆さん、ご支援ご感想ありがとうございます。
まさか支援絵までいただけるとは………これも地球温暖化の影響なのでしょうか?
嬉しさのあまり一時的狂気に陥ってしまいました。


感想やアドバイスなどいただけましたら嬉しいです。
遅筆ではありますが今後もお付き合いいただければ幸いです。

ザァァァ……

響「貴音……どこにいるんだよぉ……」ハァハァ

ザザーン……ザザーン

響(波の音……海が近いのか)キョロキョロ

響「」ビクッ

響(……あれって……)

響(悪魔の……暗礁……)

響(近くで見るとますます不気味だぞ……)

チカッ

響「!」

響(今何か光って)

ぁ…ぃ……ぁ…

響「っ!?」ビクッ

響(町のほうから何か近づいてきてる……?)

響(あれは……ライトの光?)

響(こっちに来る!?隠れなきゃっ!!)サッ

響「………」ギュッ

ザァァァァァ……

ゾロゾロゾロゾロ
ぁ……ぃ……るふ……
ゾロゾロゾロゾロ
ん…ぁ……ぃ……ぁ……
ゾロゾロゾロゾロ
るる……ぇ……ぃ……
ゾロゾロゾロ

ザァァァァァァァァ………

響(す、すぐそこにっ……)ギュゥッ

響(いったい、どこに向かってるんだ?それになんで……)

響(まさか貴音もいるんじゃっ!?)ハッ

響(そんなわけない!貴音がそんなこと……)ブンブン

響(でも……確かめるだけなら…魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚顔魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚
魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚
魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚
魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚顔魚魚魚臭魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚
魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚魚
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響「……ぅ」


響「うわぁぁぁあぁあああぁぁあああああぁぁああああああああ!!?!!?!!!!!!!」バッ

響「ぁああああああああああああああああああああああああああああああああっ!?!?!?!??!」

逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
怖い怖い怖い怖い怖い逃げなきゃ怖い怖い恐い嫌だ怖い逃げろ怖い逃げなきゃ逃げろ
恐い怖い恐い助け怖い逃げろ逃げろ怖てい逃げろ恐い誰か恐い怖い恐い嫌だ
怖い気持ち悪い恐い逃げろ恐い恐い逃げろ恐い誰怖い怖い怖い嫌いか怖い助け怖いて怖い
逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
怖い怖い怖い怖い怖い逃げなきゃ怖い怖い恐い嫌だ怖い逃げろ怖い逃げなきゃ逃げろ
恐い怖い恐い助け怖い逃げろ逃げろ怖てい逃げろ恐い誰か恐い怖い恐い嫌だ
怖い気持ち悪い恐い逃げろ恐い恐い逃げろ恐い誰怖い怖い怖い嫌いか怖い助け怖いて怖い
逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
怖い怖い怖い怖い怖い逃げなきゃ怖い怖い恐い嫌だ怖い逃げろ怖い逃げなきゃ逃げろ
恐い怖い恐い助け怖い逃げろ逃げろ怖てい逃げろ恐い誰か恐い怖い恐い嫌だ
怖い気持ち悪い恐い逃げろ恐い恐い逃げろ恐い誰怖い怖い怖い嫌いか怖い助け怖いて怖い

響「ああああああっ!!!!!!」

ガラッ

響「っ!?」

響(ここ崖っ!?)

響「うわぁあああああああああああああ!!」



ザァァァァァァァァァァ………

ザザーン ザザーン

波  の音   ?

夢 なの  かな ?

崖か ら 落ちて

ここは どこ?

暗くて 冷たくて でも

どこか懐かしい

び き   
ひ  びき

だれ?
自分をよんでるのは
だれなの?

自分死んじゃったのかな?

あんまぁ……

にぃに………

みんなぁ………


?「…びき!……ひびき!!」

?「目を開けてください響っ!!」

響「んっ……」

貴音「響っ!お願いです……目をっ……開けてください」ポロポロ

響「たか……ね……?」

貴音「響っ!」ギュッ

響「わぷっ!?貴音……苦しいぞ」

貴音「あっ!も、申し訳ありません」バッ

響「貴音……泣いてたのか……?」

貴音「そ、そのようなことはっ……」///

響「心配掛けてごめんな」スッ

貴音「いえ、響が無事で何よりです」

響「自分……なにがあったんだ……?」

貴音「散歩の途中で崖から落ちたのですよ」

響「散歩……?」

貴音「えぇ、夜中に突然出て行ったので心配して追いかけたのですが……憶えていないのですか?」

響「え……だって自分逃げて……」

貴音「夢でも見たのでしょう」

「そう……だよね。そうだよね」

響「あんなこと……あるわけないもんね」

貴音「その通りです。今宵はなにもおかしなことなど起こってはおりません」

響「そっか……あ」

ボーッ

貴音「あぁ、どうやら町のほうで火事があったようですね」

貴音「とにかく、もう夜も遅いです。そろそろ宿屋に戻りませんと」

響「う、うん」

ザザーン 

響「……」

響「…………」チラッ

ザザーン ザザーン

響「………」

チカッ

響「っ!?」ゾクッ

響「………」ガタガタガタ

貴音「響?」

響「っ……」ガタガタガタ

貴音「どこか痛むのですか?」

響「そうじゃ……ないけど……」ガタガタガタ

響「………っ!?」ガタガタガタガタ

貴音「響っ!」

響「え?」

ギュッ

貴音「申し訳……ありません……私がついていながら……」

響「なんで貴音が謝るのさ?」

貴音「それは……」

響「………」

貴音「…………」

響「じゃあ」ボソッ

響「もう少しこのままでいてほしいさ」ギュッ

貴音「わ、わかりました」///

響「貴音」

響「ありがとね……助けてくれて」

貴音「当然のことです」

響「貴音は自分の一番の親友さー」

貴音「っ!?」///

響「あ……ごめん、迷惑……だったかな?」アハハ

貴音「そ、そのようなことはっ!わ、私も響のことをお慕いしてっ!!」

響「め、面と向かっていわれると結構恥ずかしいもんだな」///

貴音「うぅ……」///

響「………」

響(さっきの光は一体?それに誰かにみられてたような……)


ザザーン ザザーン

ここまでお付き合いただきありがとうございます。
更新するとか言いながらなんやかんやでまたも日をまたいでしまいました。
狂気がうまく表現できてればいいのですが

皆さまからの感想、支援ありがとうございます!!
感想などいただけましたら書く上での活力になりますし、参考になるのですごくうれしいです。

それでは今後ともお付き合いいただければ幸いです。

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