・キャラ崩壊、口調注意
・春香と響がユニットを組んでいるという設定です
・今回、本家とミリオンのキャラが絡みます
よろしくお願いします。
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天海春香「『がなはるトーク!』楽しんでいきましょー!」
我那覇響「この番組は毎回ゲストを招き、ゲストとともにあるテーマに沿ってトークする番組だぞ」
春香「響ちゃん、突然だけどクイズです。子どもの最大の武器はなんでしょう?」
響「子どもの最大の武器?うーん……笑顔かな?」
春香「ブブー!正解は『防犯ブザー』です!」
響「ああ、そういう感じか。……春香、何があった?」
春香「えーとね――あっ、でもその前に響ちゃん、さっきの『笑顔』ってなんだか恥ずかしい勘違いだね!」
響「よし、じゃあゲストの――」
春香「あ、うそ!うそだから話を聞いて!」
春香「久しぶりの休日、わたしは一人でデパートに買い物に行きました」
響「ふむふむ」
春香「今日はどんな物を買おうか、期待に胸を膨らませながら店内をまわっていました」
響「徘徊リボンさんだな!」
春香「その名称は不名誉極まりないからやめてね?」
春香「するとお母さんとはぐれて今にも泣きそうな子どもがいました。響ちゃんならどうする?」
響「迷子センターまで連れて行くぞ」
春香「そう。普通の人ならそうするよね。でも、わたしはそのときこんな事を考えていました」
春香『あれ?これわたしがお母さんを見つけたらわたしの評価急上昇するんじゃないかな?』
響「そういうことをテレビで言うからダメなんだと思うぞ?」
春香「そしてわたしはゆっくりと子どもに近づきました。きっとそのときのわたしを見ていた人がいたならこう言ったでしょう『地上に舞い降りた天女だ……』と」
響「『恥辱にまみれた浅慮?』」
春香「もうね、響ちゃんの間違え方が酷くて絶句」
響「それで、天女さんはどうなったんだ?」
春香「そう!問題はそこなんですよ!笑顔でゆっくりと子どもに近寄るわたし。恐怖に引きつった子どもの顔とにわかに鳴り響く防犯ブザーの音。ちょうど通りかかったその子の母親!――世界がそのとき止ったように感じました……」
響「なんというか……ドンマイ!」
春香「もうあの防犯ブザーの音がトラウマになりかけていて……」
響「でもこれで防犯ブザーの有効性が証明されたじゃないか。新しいCMもらえるかもしれないぞ!」
春香「もしもらえたとしてもわたし絶対犯罪者役じゃん……」
響「むしろこれ以上の人選はないと思うぞ?」
春香「やめて!ただでさえこの前2時間サスペンスの犯人役やったのに!そんなイメージが定着しちゃうじゃない!」
響「でも需要には困らないでしょ?」
春香「供給したくないんだよ!」
響「まぁまぁ、母親が見つかってよかったじゃないか」
春香「交番に連れて行かれそうになったのに?」
響「貴重な経験だろ?」
春香「貴重すぎて心の傷として一生残りそうだよ……」
春香「はい!ということで皆さん。防犯ブザーを持っている子どもがいた場合は、サングラス等変装を解いて近づくことをお勧めします!」
響「うん。変装したまま近づいた春香が悪いって話だったな」
春香「完全に盲点だったよ。マスクにサングラスに帽子だったからね。そりゃ防犯ブザーも鳴らされますよ」
響「変装してそれだったんだから素顔だったら実刑だったな」
春香「響ちゃん、わたしの名誉のために言わせてね。その後素顔を見せて一曲歌ってサインも書いて事なきを得たからね」
響「そうだよな、音楽の力って凄いな!」
春香「違う、感心するのはそこじゃないよ!」
響「さあ、それじゃあ待ちくたびれてるだろうしゲストを呼ぶぞ」
春香「そうだね。ゲストの方どうぞ~!」
大神環「やっとか!くふふ、たまき待ちくたびれたぞ~!」
響「環、防犯ブザーは持ってるか?春香に襲われるぞ?」
春香「ちょっと」
環「大丈夫!いざとなったらはるかを倒すから!」
春香「いや、さすがに環には負けないと思うけど……」
響「春香、環はハトを素手で捕まえられるんだぞ」
春香「……ホント?」
環「うん!こっちのハトはだけどね」
響「ということで今回のゲストは自分たちの後輩の大神環だ」
環「よろしく!」
響「ところで環って今12歳だったか?」
環「うん!」
春香「じゃあ、最年少記録更新だね。えっと、今までの最年少ってこのみさんだっけ?」
環「このみはもうお酒も飲めるよ!」
響「そうだな。環はちゃんとツッコミもできて偉いな!」
春香「おっと、これは春香さんアウェーな気分」
環「それよりたまきあれ引きたい!あの、あれ……なんだっけ?」
響「トークボックスか?」
環「そうそれ!」
響「今春香が持ってきてくれるからな」
春香「今ナチュラルにわたしを使いにださせたよね?まぁ、いいけど……はい、環」
環「はるかありがと!」ニパッ!
春香「……かわいい」
響「環だからな!」
環「うーんと――」ゴソゴソ
響(頼むぞスタッフ!変なのが入っていませんように……!)
春香(さすがに小学生相手にキツイのは入れないでしょ……たぶん)
環「これだ!なになに――?ひびき!これなんて読むの?」
響「ん?どれだ?えーと――ふんっ!」ビリィ
春香「まさかの破り捨てた!?」
響「環、残念ながら今のはハズレだ。もう一回引いてくれ」
環「な~んだ。たまきハズレ引いちゃったのか。なら、もう一回引くぞ~!」
春香「あの……響ちゃん?あの紙にはなんて――」
響「春香、もうその話はしないでくれ」
春香「あ、うん」
環「よし、これだ!――ひびき、読んで!」
響「分かったぞ!えーと――『あだ名』だな」
春香「よかった……次はまともなのがきたね」
『あだ名』
響「あだ名か……」
環「はいはーい、たまき二人のあだ名つけたい!」
春香「よし、じゃあたまき頼んだよ」
環「任せて!」
環「まずひびきだね!ひびきは動物が好きだから動物っぽいのにしたい!」
響「うんうん」
環「それで、女神様みたいだから『動物女神』……はちょっとそのまま過ぎるかな~?」
響「いやいや、そんなことないぞ」
春香「環、女神の部分が邪魔じゃないかな?」
環「ううん、そんなことないよ!ひびきはとっても優しいしかっこいいもん!」
響「環……」
春香「あ、これ春香さん空気だ」
環「そうだ!英語にすればいいんだ『Animal Venus』略して『AV』!これが響のあだ名だ!」
響「」
春香「」
環「ねぇねぇどう?ひび――AV!気にいった?」
響「」
環「ん?AVどうしたの?元気が――」
春香「やめたげて!響ちゃん息してない!」
環「気に入ってくれなかったのかな?AVってあだ名」
春香「うん、ちょっとそのあだ名は上級者向け過ぎるかな?」
環「そうかな?AVってとても言いやすいし、かっこいいと思うのに……ほら、AV!AV!」
春香「環、あんまり連呼しないで?放送事故になっちゃう」
環「なんで?かっこいいからヒーローが変身するときのセリフにも使えるよ! ほら、エ~……ブイ!」シャッキーン!
春香「たしかに男の人は一部が変身するかもしれな――ってわたしまで何言ってるんだろう……」
環「英語ってかっこいいよね!だから響にはかっこいいAVが似合うと思う!」
春香「環ちゃんあのね、AVってのはね、えーと――くそぅ……っ!日本の教育はどうなってるんですか!12歳なら知っててもおかしくないのに!」
響「――はっ!」
春香「あ、響ちゃん生き返ったんだね!」
響「あぁ、無邪気って、子どもって怖いな……」
環「ひびきはAV気に入らなかった?ひびきはAVって聞いて興奮しなかった?」
響「」
春香「響ちゃん!」
響「――はっ!そ、そうだな。そのあだ名はちょっと問題があるな。できるなら違うのにしてほしいぞ」
環「そっか。じゃあまた新しいの考えるぞ!」
響「ああ、頼むぞ」
環「うーんと――」
響「春香、今回の収録は覚悟したほうがいいぞ……」
春香「そうみたいだね。正直、環がゲストだと分かったとき今日の収録は平和に終わると思ったけどそんなことはなかったね……」
響「ああ、そんなことなかったな……。子どもの最大の武器は『防犯ブザー』じゃなくて『無邪気さ』だな……」
環「うーん、この前、動物番組でひびきと一緒になったとき馬と鹿になつかれてたから『うましかさん』かな?」
春香「ほら、馬鹿って言われてるよ?」
響「あれはまだ考えてる最中だから……」
環「……うん!決まったぞ~」
響「き、決まったか?た、楽しみだなー」
環「くふふ、今回は自信あるぞ!ひびきのあだ名は『クールダンサー』だ!」
響「お、おぉ……かっこいいじゃないか!気に入ったぞ!」
環「でしょ!」
春香(だっさい……)
環「ひびきはいつも太陽みたいに明るいのにダンスのときは別人みたいにすっごくクールでかっこいいんだ~」
響「そ、そうか?なんだか照れるぞ……」
環「うん、だから『クールダンサー』!ひびきのダンスは劇場のみんなもすっごい褒めてたぞ!」
春香「環、わたしはなんて言われてた?」
環「いっぱいリボン持っててすごいって!」
春香「あ、うん」
響「うん、クールダンサーな!ありがとう環、気に入ったぞ!」
環「くふふ、ぶいっ!あ、でもたまきはAVのほうが好きだけどな~」
響「」
春香「響ちゃん!」
響「――よし、気を取り直して次は春香のあだ名だな」
環「たまきに任せて!はるかにぴったりのあだ名を考えるから!」
春香「ほんとお手柔らかに頼むね?」
環「はるかといえばリボン……リボンといえばはるか……はるかといえばリボン――」
春香「ねぇ、早速心配なんだけど……。リボンが無限ループに突入したよ?」
響「そうだな。もう抜け出すのは難しいな……」
春香「そんなにわたしってリボン以外の特徴ないかな……」
響「……そんなことないぞ」
環「よし!できた!」
春香「あ、できた?それじゃあ教えて?」
環「うん!春香はいつも太陽みたいに明るいし、イメージカラーは赤だよね?」
響「そうだな、いつも能天気でイメージカラーは血の色だな」
春香「悪いように言うのはやめて!」
環「だから太陽の赤!英語にして『サンレッド』だぞ~!」
春香「」
響「春香、川崎市行ってこい」
環「戦隊ヒーローってかっこいいよね。だからはるかのイメージカラーが少しうらやましいぞ!」
響「よかったな春香。うらやましいって」
春香「今だけは……今だけ赤はいやだったな……」
環「ん?なんで?サンレッドってヒーローの名前みたいでかっこいいぞ?」
響「たまき、そのヒーローは実在するんだぞ」
環「そうなの?」
響「ああ、悪の組織から市民を守ってる?からな。かぶっちゃうから違う名前にしたほうがいいぞ」
環「そっか~。それなら違う名前にする!」
春香「まさか、まさかこんな偶然があるなんてね……」
響「そうだな。でも性格的には結構合ってると思うぞ?」
春香「全然違うよ!わたしはどちらかというとヴァンプ将軍だよ!」
響「まぁ、分からないでもないかな……?」
環「はるか、これならどう?『リボーン』!リボンのイメージを強くしたんだ!」
春香「環ってもしかしてわざと言ってる?実はマンガとかめちゃくちゃ読むタイプ?」
環「?」
響「そんなことなかったな。純粋だからこその破壊力なんだぞ」
春香「余計にたちが悪いね……。環、違うのお願いしてもいい?」
環「これもダメか~……結構自信あったのに~」
環「うーん、はるかは優しいし、リボンだから――『マザーリボン』!これならどう?」
春香「……うん、納得」
響「優しい……?」
春香「自分で言うのもなんだけど結構優しいからね?」
環「じゃあ次は二人がたまきにつけて!」
春香「うん。わたしたち二人が環にぴったりのあだ名を考えるからね!」
響「ああ、任せてくれ」
春香「さて、やっぱりあだ名といえば外せないのが亜美と真美だね」
響「……嫌な予感しかしないんだけど」
春香「わたしが『はるるん』響ちゃんが『ひびきん』じゃあ環は『たま――』」
響「言わせないぞ!今回の収録下ネタ多すぎだ!」
春香「もう、冗談だよ~。大体あの二人は環のこと『たまきち』って呼んでるじゃない」
響「いや、そうなんだけど春香が言うと冗談に思えないぞ……」
春香「環の魅力って何?」
響「動物が好き、好奇心旺盛、天真爛漫……とかかな」
春香「ふふふ、まだまだ甘いね響ちゃん」
響「むっ、なんだと!」
春香「響ちゃんは環の魅力を全然理解できてないよ。ま、そこでじっとしててよ、環の本当の魅力をあだ名に乗せてお届けしますよ」
響「春香、お前――」
春香「ふふ」
響「ロリコンだったのか……!」
春香「違うからね?」
春香(環の魅力は小学生の割りには発達した体と無邪気さ!この二つが合わさって最強に見える……!つまり――)
春香「環、あだ名を考えてきたよ」
環「ん、何だろ?楽しみだな~♪」
春香「環のあだ名はね――『誘惑ランドセ――』」
響「いかがわしいぞ!」バシッ
春香「ヴぁい!?」ドサッ
環「マザーリボンー!?」
環「酷いぞクールダンサー!マザーリボンは何もしてない!」
響「環、これは番組の演出なんだ」
環「えんしゅつ?」
響「ああ、さっきディレクターから指示がきたんだ」
環「そっか……それなら仕方ない……のかな?」
響「ああ、意味有る犠牲だ。春香は番組のために犠牲になったんだ」
環「『意味有る犠牲』……なんだかかっこいいぞ!」
響「そうだな」
環「はるかは犠牲になったんだね。犠牲の犠牲に……」
響「……環ってホントはインドア派だろ?」
環「ううん、外で遊ぶほうが好き!」
響「あぁ、うん」
響「じゃあ二人で考えた環のあだ名を発表するぞ。『イノセントウルフ』だ」
環「イノセントウルフ?」
響「ああ、無邪気な狼って意味だな。狼は『おおがみ』と似てるからそこからとったんだ」
環「――うん、すっごくかっこいいぞ!たまき気に入った!」
響「そうか、それならよかったぞ」
響「あ、もうそろそろ時間だな。イノセントウルフ、頼んだ」
環「頼んだ?……あっ、任せて!」
環「来週水曜○時にたまきがお仕事した『温泉街のある温泉がいいんかい? ――ってただのギャグやん!? ~楓と奈緒の温泉めぐり~』が放送するぞ!くふふ、とても楽しかったからみんな見てね!」
響「たしか『猿まわされ』をしたんだよな?」
環「うん!たまきの活躍をちゃんと見ててね!」
春香「――ひ、ひびきちゃん」
響「なんだ春香、生きてたのか」
春香「イノセントウルフってダサ――」
響「それじゃまた来週ー」
環「来週~!ねぇ、お仕事終わり?これからテレビ局を探検しよっ!」
響「あぁ!いいぞ!」
環「やった~!くふふ、楽しみ!」
春香「……あの、テレビの前の皆さん……イノセントウルフってダサ――ぐっふぅ!」ドカッ
環「ほら、マザーリボンも早く!」バタバタ
春香「ちょっと環、背中に乗って暴れないで――あ、ちょっ、ホントに……ホン……ホ……やめて!!」
収録後
春香「お疲れ様、環」
響「お疲れ様だぞ」
環「二人もお疲れ!」
環「じゃあ、クールダンサーとマザーリボン!早速探検に行こっ!」
響「そうだな。それと環、別にその名前で呼ばなくてもいいぞ」
環「そう?」
響「ああ、収録も終わったし、やっぱり自分たちは今までどおり名前で――」
環「じゃあAVって呼ぶ!」
響「」
春香「響ちゃん!」
響「……た、環。自分が言いたいのはそういうことじゃなくてな?今までどおり名前で呼ぶ合うのが自分たちらしいと思うんだ」
環「うーん、わかった!」
響「わかってくれたか、嬉しいぞ……」ホッ
春香「響ちゃん……よかったね、よかったねホント……」
響「ああ……ホントにな……」
環「くふふ、じゃあ環探検隊出発しんこー!」
響「了解、環隊長!今日はとことん付き合うぞ!」
春香「隊長!まずはどこに行きましょう?」
環「くふふ、まずは――」
END
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
お目汚し失礼いたしました。
今回ホントすみません。
環、かわいい
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