エレン「駆逐してやる!一匹残らず」エド「必ず2人で元の体に戻る!」(348)

・進撃の巨人と鋼の錬金術師のssです。

・更新ペースは比較的に遅いです。

・原作設定崩壊、キャラの口調は変になってるかもです。

・脳内変換、ご都合主義ですがよろしくおねがいします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368961530

五年前 トロスト区 とある一室

エド「畜生……返せよ、弟なんだよ……」

エド「足だろうが!両腕だろうが!」

エド「…心臓だってくれてやる」

エド「だから!!返せよ!!たった一人の弟なんだよ!!」バッ

???『バカだな、また来たのか』

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巨人は鎧アルを人間として認識するだろうか

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━━━

キース「おい、貴様」

アルミン「ハッ!」

キース「貴様は何者だ!?」

アルミン「シガンシナ区出身!アルミン・アルレルトです!!」

キース「そうか!バカみてぇな名前だな!!」

キース「親がつけたのか?」

アルミン「祖父がつけてくれました!」

キース「アルレルト!貴様は何しにここに来た!?」

アルミン「人類勝利の役に立つためです!!」

キース「それは素晴らしいな!!貴様は巨人のエサにでもなってもらおう」

キース「三列目後ろを……!?」

アル「…」

キース「……貴様…なんだその格好は?」

アル「…」

キース「貴様だ!貴様に言ってる!!貴様…何者なんだ!?」

アル「ト、トロスト区出身!アルフォンス=エルリックです!」

キース「アルフォンス=エルリック…貴様はなぜ鎧をかぶっている?」

アル「それは……(どうしよう )」

アル「(……そうだ!)」

アル「それは、宗教上の関係で野外での肌の露出が禁止されているからです!!」

キース「……そうか…なら仕方がないな」

キース「まぁ本当にそれだけが理由ならばな」

アル「っ!」

キース「アルフォンス=エルリックよ、あとで教官室に来い」

アル「ハッ!」

キース「次っ!」

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━━━

エド「アル!これからお前教官室にいくのか?」

アル「うん、そうだよ兄さん」

エド「……それじゃ俺も着いて行く」

アル「えぇっ!なんで兄さんが着いてくんのさ!一人で大丈夫だよ!」

エド「お前なぁ、あんな理由であの教官を騙せたとでもおもってのんのかよ」

アル「えっ、でも呼ばれただけだし…」

エド「あのなぁ!教官に呼ばれたってことは怪しまれてるってことなんだよ」

エド「そもそも錬金術師はここでは異端者扱いだ」

エド「だからいかにお前が人類の役に立つかとか言わなきゃ訓練なんかできねぇんだよ」

エド「それにはアル一人じゃ心配だし俺の体のこともあるから、とにかく一緒に行くぞ」

アル「う、うん」

大佐は生きてるかな……

エドはマメだから立体起動有利だな

鋼側の時系列は?

アルは掌パンで錬成できる?

期待

教官室

アル「アルフォンス=エルリックです!失礼します!」

エド「失礼します!アルフォンス=エルリックの件で同伴しました!エドワード=エルリックです!」

キース「むっ、貴様アルフォンスの兄弟か?」

エド「ハッ、そうでございます!」

キース「声をあげなくてよい。そうか、単刀直入に聞くがアルフォンス、貴様はその鎧の中身は空だな?」

アル「(兄さん、どうする?)」

エド「(正直に言うぞ)」

アル「はい、教官殿のおっしゃるとおりです」

キース「やはりな、とゆうことは人体錬成をしたのか…」

エドアル「は、はい…」

キース「ふん、ならばここにはおいておけない、人体錬成は重罪だからな」

キース「…たが、それをわかっていてここに来たな?何故だ?」

エド「元の体に戻るためです」

キース「ほぉ、それで何故ここに?」

エド「調査兵団に入り、ウォール・マリア奪還を目指すためです」

キース「ウォール・マリアの奪還?何故それを目指す?」

エド「ウォール・マリア内にあるとある研究所に元の体に戻るための秘密があるとの情報を得たためです」

キース「研究所…それはどこにあるんだ?」

エド「詳しくはわかりませんが、イェーガーという医師が関係しているそうです」

キース「!?イェーガー?イェーガーとはグリシャ・イェーガーのことか?」

エド「イェーガーとしか聞いてないのですが、おそらく…」

キース「ふむ、まぁ人体錬成を行った錬金術師を抱えるなどはじめてだがグリシャが関わるとは…」

エド「じゃ、じゃあ」

キース「特別に入団を認めよう、それから、アルフォンスは中身はが空だったな?」

アル「えっ?は、はい」

キース「貴様に対して巨人はどのような反応を示すのだ?」

アル「!?そ、それはわかりません…が」

アル「もしかすると、捕食される肉体がないので巨人は反応を示さない可能性があります」

キース「ほぉ、なら確証はないのだな?」

アル「はい、すみません」

キース「謝らなくてもよい、とりあえずもういいぞ、下がれ」

エドアル「失礼しました!」

と今日はここまでです。
いろいろ変なとこがありますね、見逃してください
思ったより見ててくれた人が多くて嬉しい
時系列はエドが国家錬金術師になるであろう時期に訓練兵に入りました

面白い!
期待して待ってる。


期待してる


期待

面白そうだが微塵も完結する気がしない

時間が空いたので投下します
完結はしたいので頑張ります
それでは

食堂

コニー「オイ、あの芋女まだ走らされてるぞ」

エレン「え?すごいな5時間ぶっ通しか」

ワイワイガヤガヤ

エド「あのなぁアル、お前もうちょっとマシな言い訳は無かったのかよ」

エド「いくらなんでも宗教はねぇだろ、周り見てみろよ完全に変人扱いじゃねぇか俺ら」

ホラミロヨアノヨロイ
デカイナ、アンタヨリデカインジャナイ?
ダロウネ…デモナンデマダヨロイナンダロ
シラナイヨ
オイ、アノイモオンナマダハシラサレテルゾ

アル「仕方ないじゃないか!だったらほかになんか言い訳があったのかよ兄さんには」

エド「そ、そりゃあな」

アル「何だっていうのさ?」

エド「……趣味とか…」

アル「もっと変じゃないか!」

ライナー「よぉ、お二人さん仲がいいねぇ、隣いいか?」

エド「ん?いいぞほら座れ(デカイな)」

ベルトルト「僕らもいいかい?」

アニ「…」

エド「あ、ああ全然構わねぇよ(またデカイ)」

ライナー「俺はライナー・ブラウンだよろしく、んでこのデカイのがベルトルト・フーバー、こっちの女はアニ・レオンハートだ」

エド「よろしくなライナー、ベルトルト、アニ」

ベルトルト「うん、よろしく」

アニ「……よろしく…」

ライナー「あんたらそっちの鎧くんと幼馴染かなんかか?(ウホッいい男なんだろうな)」

エド「兄弟だよ、俺が兄のエドワード=エルリックだ、エドって呼んでくれ」

アル「僕が弟のアルフォンス=エルリック、アルでいいよ」


ライナー「エドにアル、兄弟か!(弟なのか……アリだな)」

ベルトルト「教官に呼び出されてたけど大丈夫だったの?」

アル「うん、べつになんもなかったよ」

ライナー「でもなんでだ?宗教とかならべつにいちいち呼び出さないだろ」

エド「それはべつの理由でな、俺たちは錬金術師なんだ」

ライナー「錬金術師なのか!?そいつはすごいな」

エド「あぁ、前々から伝えてあってな、どんな分野の錬成か説明をしてたんだよ」

ライナー「なるほど(こりゃなんか隠してるな)」


アル「三人はどこの出身なの?」

ベルトルト「えぇっと、それは…」

アニ「ウォール・マリア南東の山奥の村」

ベルトルト「そう、ウォール・マリア南東の山奥の村だよ」

エド「二回も言わなくていいよ」

ベルトルト「」

アル「ウォール・マリアか、なら巨人を見たことあるのか?」

ライナー「あぁ…」

アル「ごめんね!急にそんなこときいてね!(兄さんなにしてんだよ)」

ライナー「大丈夫だ、それより見ろよ、サシャ・ブラウスだっけ?あいつまだ走ってんぞ」

エド「ほんとだ、よくあそこで芋が食えたな」

ベルトルト「確かにね、僕にはあんな勇気ないよ」

アル「(よかったよかった、はぁ…)



エレン「どうした、アルミン?」

アルミン「なんだか僕ととても気が合う人がいるような気がする」

エレン「なんだそりゃ」

進撃の錬金術師ってかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

期待してんぞ!

翌日

キース「まずは貴様らの適性を見る!」

キース「これができんやつは囮にもならん!」

キース「それからアルフォンス=エルリック、貴様はこっちの特注品のベルトでやってもらう」

アル「ハッ」



試験官「次っ!」

エド「エドワード=エルリックです!」

試験官「よし、はじめるぞ」

エド「うおっ」グググ

試験官「合格!降ろすぞ」

エド「よっしゃ」

ライナー「うまいな、なかなか」

エド「お前らほどじゃねぇよ」

ベルトルト「まぁ、体動かすのは慣れてるからね」

エド「どうやったらあんなに静止できんだよ」

キース「何をやってるエレン・イェーガー!上体を起こせ!」

ライナー「なんだなんだ?」

ベルトルト「どうやらうまくいってないようだね」

エド「あいつって昨日超大型巨人を見たっていってやつじゃん」

ベルトルト「超大型巨人か…」

アル「おーい、兄さーん!合格したよ!」

エド「流石だなアル」

ライナー「(このガタイでこの性格……アリだな)」

ベルトルト「(ライナー?)」

アルはフラグ建築士でもありながら苦労人だからなwwwww

寝室

エド「姿勢制御のコツか」

エレン「頼むよ!教えてくれ!」

エド「やり方とかあんまり考えてなかったからなぁ」

エレン「そんな…」

アルミン「君はどうだった?アルフォンス君だっけ?」

アル「アルでいいよ、ごめん僕もあんまりわからないよ」

エド「あそこにいるライナー達に聞いたらどうだ?俺たちよりもうまかったぞ」

エレン「ありがとうな、アルとエドワードだっけ?」

エド「エドでいいぜ、エレンとアルミンだよな?」

アルミン「うん、それじゃ」


翌日

キース「エレン・イェーガー覚悟はいいか?」

キース「立体機動装置を操ることは兵士の最低条件だ、できなければ開拓地に戻ってもらう…いいな?」

エレン「はい!」

キース「始めろ」



アル「どうなるかな?兄さん」

エド「わからん、どうなんだ?ベルトルト」

ベルトルト「僕にふらないでよ…」

オォッ!!

エレン「ああ!!」グルンガキン

エレン「まだ…」

キース「降ろせ」

エレン「オレは!!」

キース「早く降ろせ」

アルミン「あぁ、エレン」

エド「ちょっとの間だけどちゃんと耐えてたじゃねぇか」

ライナー「ちょっとだけじゃできてないも同然ってことだ…グハッ」

ミカサ「……そんなはずない、エレンはやればできるはず、見てて」

キース「ワグナー、イェーガーのベルトの装備を交換しろ」

交換後

エレン「ッ!」ギシギシ

エレン「(何で?できたぞ急に…)」

キース「装備の欠陥だ、新たに整備項目に加える必要がある」

エレン「で、では適性判断は…」

キース「問題ない、修練にはげめ」

エレン「(やった!どうだミカサ!もうお前に世話焼かれることもねぇな!!)」

エド「何とかなったな」

アルミン「目でどうだ!って言ってるよ」

ミカサ「いや違う、これで私と離れずにすんだと思って安心してる…」

エド「おいおいそれは…」

アル「ハッ!」ガバッ

ライナー「それはないだッ!グッ」

ベルトルト「(いい弟を持ったねエド)


対人格闘訓練

アル「やぁっ!」バッ

ベルトルト「はぁっ!」ガキンッ

ベルトルト「ksvのかzxjmれgdc!!!」

アル「あぁ!ごめんね、僕鎧だったよ」

ベルトルト「鎧着てその速さは反則だよ」

アル「ははは」



エレン「うおぉぉぉ!」ダッ

エド「うらぁぁ」ガキンッ

エレン「痛ってぇぇぇええ!!」

エド「あっそういやオートメイルだった俺」

ライナー「エドお前…」

エド「なんだ?」

ライナー「いや、何でもない」

ライナー「それよりも見ろよ2人とも」

エレン「アニか」

ライナー「また教官にばれないようにサボってるな」

ライナー「あの不真面目なやつにも説教するぞ、兵士とはなんたるかをな」

エド「(死亡フラグって言ってやった方がいいんかな?)」



アニ「…」

ライナー「教官の頭突きはいやか?」

ライナー「それ以上身長を縮められたくないのなら、ここに来た時を思い出して真面目にやるんだな」

エドエレン「(めっちゃ怒ってる、ってか怒った顔怖いな)」

ライナー「そら!始めるぞエレン!」

アニ「アニ?これは刃物の対処の訓練だぞ?まぁいいや、行くぞ!」ダッ

アニ「…」バキッ

エレン「!!いっ!?」ドサッ

エレン「なんだ?足。蹴られたのか?」

アニ「もう行っていいかい?」

ライナー「まだだ!短刀を取り上げるまでだ!」

エレン「オイ!ちょっと待てよアニ!これにはやり方が…もがッ」

ヒュッバキッドサッ

ライナー「……次はエドだ」

エド「はぁ!?何で俺が…」

アニ「はい」パス

エド「畜生、やってやらぁ!」ダッ

ヒュッバキッドサッ

エド「(なんだこいつ、師匠よりは遅ぇけど速ぇ)」

アニ「はい」パス

アニ「最後にあんたが襲う番だね」

ライナー「いや、俺は……」

エレン「やれよライナー」

エレン「兵士としての責任を…教えてやるんだろ?」

ライナー「あぁ、そうだ…兵士としてひけないときがある…今がその時だ!」

エド「(さよなライナーってか)」

あれっ?思ったより少なかったここまでです
言い忘れてましたが、年齢的にアルはまだ錬成陣書かなきゃ無理です、ただでさえ無限の体力+鎧なのにそこまでいったらチートになるんで
次の投下は明日のこの時間帯をよていしてます

アニメ一期基準か
あれは途中まで練成陣を書いていたな

アニ強ぇwwwwww

ライナーのホモネタはあんまり好きじゃない

oh…気が着いたらこんな時間

すっかり寝てしまいました

ってことで書き溜めがないので今回はイルゼの手帳のとこを挟みます

駄文ですがお付き合いください

849 壁外のとある森

???「はぁっはぁっ」

???「クッ」ガチャガチャ、ポイ

???「はぁっはぁっ」ガリガリ

私はイルゼ・ラングナー
第34回 壁外調査に参加 第二旅団左翼を担当

帰還時、巨人に遭遇

所属班の仲間を失い馬も行方不明

故障した立体機動装置は放棄した

北を目指し走る

巨人の支配する壁外で馬を失ってしまった

人の脚では巨人から逃れられない

街への帰還、生存は絶望的

ただ…巨人に遭遇せずに壁まで辿り着くかもしれない

そう、今私が取るべき行動は巨人の恐怖に平伏すことではない

この状況も調査兵団を志願した時から覚悟していたものだ

私は死をも恐れぬ人類の翼、調査兵団の一員

たとえ命を落とすことになっても最後まで戦い抜く

武器は無いが私は戦える

この紙に今を記し、いまできることを全力でやる、私は屈しない


私は屈しない!

イルゼ「ッ!?」

ゴォッッ、ドンッ

巨人「ふぅー、ふぅー」

イルゼ「ひぃっ」ガリッ

巨人、遭遇

イルゼ「うぅっ、わ、私は屈しない」ガリガリ

6m級、すぐには私を食べない、奇行種か

いよいよ最期を迎える、これまでだ

勝手な事ばかりした……まだ親になにもかえしてない

きもちわるい、終わる…

巨人「…ユ…ミル…の…たみ…」

ズズズズッ

イルゼ「!?今っ…」

巨人「ユミル…さま…」

巨人「…よくぞ……」

イルゼ「…」




しゃべった



巨人がしゃべった、ありえない

意味のある言葉を発音した

「ユミルの民」「ユミル様」「よくぞ」

間違いない、この巨人は表情を変えた

私に敬意を示すような姿勢をとった

信じられない、恐らく人類史上初めて私は巨人と意思を通わせた

イルゼ「あ、あなたたちは何?」

この巨人に存在を問う

巨人「うー…うぅー…」

うめき声、言葉ではない

イルゼ「何処から来たの?」

所在を問う

巨人「うぅー…」

応答はない

イルゼ「どうして私たちを食べるの?」

目的を問う

巨人「うぅー」




イルゼ「どうして私たちを食べる!!?」

イルゼ「なにも食わなくても死なないお前達が!!?…なぜだ!!!」

イルゼ「お前らは無意味で無価値な肉塊だろ!!この世から消え失せろ!!!」

巨人「うぅぅ」ブチッブチッ

イルゼ「えっ!?何…?何なの!?」

イルゼ「何で?何が…?」

巨人「うぁぁ」ドォッドォッ

ガシッ

イルゼ「いゃぁぁあああ!!!」















パリッ



ドォン、ドサッ



???「ふぅ、怪我はないか?」

イルゼ「えっ!?い、今なにを…」

???「大丈夫そうだ、よかった」

イルゼ「なんで、一般人が壁外に…」

???「立体機動装置は?」

イルゼ「えっ」

???「壊れたのか?」

イルゼ「えっ、は、はい…なので放棄しました」

???「どこにある?」

イルゼ「えっと…たしかあの辺に…」

イルゼ「あった、これです……がこれをどうするんですか?」

イルゼ「内部が損傷しているので修復は不可能ですよ」

???「かしてごらん」ヒョイ

イルゼ「えっ、なにを」

パリッ

???「これで大丈夫だ、あと馬だけどさっきあっちに繋げておいたから」

???「勝手に連れて行くといい」

イルゼ「あ、ありがとうございます」

イルゼ「あのっ、失礼ですがあなたは何者なんですか?」

???「俺かい?俺は…」























???「化け物…だよ」

イルゼ「えっ、化け物…?」

化け物?「それじゃ、馬がいるからって気をつけなよ」ヒュッ

イルゼ「ちょっと、待って…」

イルゼ「行ってしまった…」

イルゼ「それよりも、あの人も立体機動を使っていた?」

イルゼ「それよりも帰還が先か」ハッ




壁外のとある森

イルゼ「確かこの辺にいると…」

イルゼ「いたいた、しかしあの人は結局なんだったんだろ…」

イルゼ「でも、これで帰れる」

イルゼ「お父さん、お母さん、私生きて帰れるよ…」

???「それは残念でしたね」

イルゼ「何が残念なのよ…」!?









イルゼ「誰?」

???「貴方が知る必要は有りませんよ」ニコッ

イルゼ「それって…」


シュッ、ドサッ


イルゼ「」

???「……イルゼ・ラングナーか、まぁ死体処理はグラトニーにでも任せておきましょうか」ズズズ

???「しかし、これは錬成痕……ヴァン・ホーエンハイムですかね、またお父様の邪魔でもしてるのでしょうか?」

???「……と、今は気にしても仕方がないですね」ザッザッ

???「返ってお父様に報告をしないといけないこともありますし」ザッザッ

壁って円だし逃げ場ないから詰んでね

これで終わりです

やっぱり難しいですね
いろんなところがおかしいですね
どっちももっと勉強してきます


次の投下は今週中にしときます

待ってるぜ

乙です!



時間が余ったので投下します

ライナーがアニに挑むところからですね
それから、名前の付け足しやオリキャラの登場もあるので苦手な方はそっとじで

駄文ですがおつきあいください


ライナー「」

エレン「お前の倍近くあるライナーが宙を舞ったぞ…」

エレン「……すげぇ技術だな、誰から教わったんだ?」

アニ「……お父さんが…」

エレン「親父さんがこの技術の~」



エド「……。」

エド「今頃どこほっつき歩いてんだかあのクソ親父…」

エド「(お父さん、か…)」
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━━━━━━
━━━

エド「おかーさーん」

エド「アルがおしっこいきたいって」ゴシゴシ

トリシャ「あらそうなの?」

???「それじゃ…行ってくるよ……」

エド「???」

ガチャ バタン

アル「おかーさん?」

トリシャ「…」

━━━
━━━━━━
━━━━━━━━━━━━
エド「今度会ったら一発ぶん殴ってやるか」

エド「そのためにも…」

エド「まずは訓練兵を卒業しなきゃな!」グイッ

ダズ「うわっ、急に大声だすなよ」ドサッ

エド「おぉダズ、悪ぃ悪ぃ」

アル「(兄さん、頑張れ!)」

サシャ「よそ見してますよ!」

サシャ「ホァチャァァァアア!!!」シュッ
アル「えっ!?あ、サシャ?」

サシャ「なんですか、アル?」ホァァァ

キース「オイ…貴様ら…」

キース「サシャ・ブラウスにアルフォンス・エルリック、貴様らは真面目にやるということを知らんのかぁ!!」

アルサシャ「「すいませんでした」」

キース「罰として死ぬ寸前まで走って来い!晩飯はもちろん抜きだ!」

サシャ「そんな…、晩ご飯が…」

アル「(なんで僕まで…)」

キース「(むっ、アルフォンスには意味のない処罰だったな)」ン?

コニー「アタタタタタタタタァァッ!!!」

キース「コニー・スプリンガー!!!貴様は一人で何をやっているんだぁぁぁああ!!」

コニー「げっ、教官!!」

キース「貴様も走って来いぃ!!」

グランド

サシャ「はははっ、お肉が一匹お肉が二匹、お肉が…」ジュルリ

アル「ちょっとサシャ!?ここにお肉はないよ!」

コニー「うへへ、母ちゃん俺憲兵団に入ったんだぜぇ、しかも首席でよー」

アル「まだ卒業すらしてないよコニー!?」

サシャ「死ぬ寸前まで走ったあげくに晩ご飯がないとは……」

アル「(そういや僕っていつやめたらいいんだろう…)」

サシャ「っていうかなんでアルはそんなに平気なんですか?」

サシャ「そんな大きくて重そうな鎧着て……ハッ!?アル!その鎧に食べ物を隠しているんですね!」ジュルリ

アル「えぇっ!?違うよ!だいたいこの中に食べ物入れるなんてできないよ(本当は出来るけど)」

コニー「なるほど、あとで一人だけ食えるってか…、そうはさせねぇぞ!!!」オラッ

アル「違うから!なにも入ってないから!なんでそんな発想になるんだよ…」ウゥッ




エレン「なんか楽しそうだなあいつら」

エド「どっからみたらそんな風に見えるんだよ…」

ミカサ「(アホなエレン可愛い)」キュン

アルミン「(とか思ってるんだろうなぁミカサは…)」ハァ

ジャン「(キュンキュンしてるミカサも最高だぜ!!)」

マルコ「あれ?ライナーは?」

ベルトルト「全身打撲で医務室だよ」

マルコ「なにがあったんだよライナー…」

アニ「売られた喧嘩を買っただけ」

マルコ「」

ベルトルト「あはははは(棒)」

兵站行進

アルミン「はぁっはぁっ」

キース「どうしたアルレルト訓練兵!!」

キース「貴様にはこの荷物が重いのか!?」

キース「貴様だけ装備を外すか!?」

ライナー「借せっ、アルミン」ヒョイッ

アルミン「ライナー…」

ライナー「このままじゃ不合格だぞ」

アルミン「そんなことしたら、ライナーまで…」

ライナー「バレねぇように尽くせ、俺の気が変わらねぇうちにな!」

キース「…」


ライナー・ブラウン
屈強な体格と精神力を持つ、何よりも仲間から高い信頼を得る

アルミン「はぁっはぁっ」クッ

ライナー「お、おいアルミン」バシッ

アルミン「死んでもお荷物なんかになるもんか!」ダッ

キース「…」


アルミン・アルレルト
体力面では兵士の基準に達していないものの、座学の受け答えにおいて非凡な発想があると聞く

エド「はぁっはぁっ」

アル「大丈夫?兄さん?」ガシャンガシャン

エド「大丈夫だ、ってかうるせぇよさっきから」

アル「(好きでうるさくしてるんじゃないやい)」シクシク


アルフォンス・エルリック
対人格闘術、座学においてのトップクラスの成績を誇り、さらに錬金術と鎧の身体によるイレギュラーな特性をもっている

馬術訓練

コニー「おらー、いけいけー」

クリスタ「そんな乗り方してると危ないよコニー」

ユミル「(馬に乗ってるクリスタもマジ可愛い天使)」


クリスタ・レンズ
馬術の成績が高く、馬への理解も深い、小柄な体型ゆえに立体機動の腕前も中々

アル「兄さん、馬の上ってこんなに高いんだ」

エド「なかなかいいもんだな、こういう景色も」

ライナー「ほーら大人しくしr」バキッ

クリスタ「ライナー!馬の後ろに立つと危険だよ!」

ベルトルト「ライナー!死んじゃダメだ!」

ライナー「死…ぬ前に…故郷に…帰りたかった…な……」

ベルトルト「ライナー!!」

ユミル「なに茶番始めてんだよ」


ユミル
大抵の技術をそつなくこなせる実力があるが、協調性が欠けている

クリスタ「アルは馬の扱いが上手だね」

アル「えっ、そうかなぁ」

クリスタ「うん!そうだよ!」

クリスタ「ところでアルはその鎧付けっ放しで重くないの?」

アル「あぁっ!慣れているからね!」

クリスタ「そうなんだ、アルの素顔って結構噂になってるんだよ、どんなんだろうって」

アル「へぇ、そんなに気になるのかなぁ」

クリスタ「見てみたいな、アルが鎧を脱いだ姿」

アル「たいした容姿じゃないけどね(そろそろエレンやライナーたちには教えたほうがいいのかな?)」

ベルトルト「(くそっ、僕らの天使と仲良くしやがって、デカブツめ!)」

アルミン「(今日から君は敵だよ、アルフォンス)」

ライナー「(夢のコラボレーションだな…しかし……)」

エレン「アルミン?」

マルコ「男の嫉妬…かな?」

立体機動訓練

ヒュンッヒュンッ

ズバッズバッ

アニ「…」

ベルトルト「…」

ジャン「ちっ(斬撃の深さじゃかあかなわねぇ…なら)」


アニ・レオンハート
斬撃の侵入角度に非の打ち所が無い、目標を深くえぐり取る、性格は孤立気味で連帯生に難がある


ベルトルト・フーバー
あらゆる技術をそつなくこなし、高い潜在性を感じされるが、積極性に欠け自身の行動を人に委ねる癖がある

ジャン「先に見つけるしかねぇな」

ジャン「憲兵団になるのはおれだ!」バシューッ


ジャン・キルシュタイン
立体機動の扱いに長けその理解が深い、現状の認識能力も持っているが抜き身すぎる性格が軋轢を生みやすい

ジャン「獲ったぜ!!」

コニー「うぉぉおお!!」バシュッ

ジャン「なっ!?(コニー!あの野郎…)」


コニー・スプリンガー
バランス感覚が良く、小回りのきく機動が得意、ただ頭の回転が鈍く作戦の誤認が多々ある

コニー「つけといたかいあったぜ!!」バシュッ

ジャン「セコいぞてめぇ!」バシュ

バスッ

ジャンコニー「「!?!?」」

サシャ「やったー、もらいましたよ二人とも」


サシャ・ブラウス
身のこなしが素早く型破りな勘のよさがあるが、型にはまらないゆえに組織的な行動には向かない

ジャン「ちくしょう、着いてくんなてめーら!!」

マルコ「こっちにもまだあるよ」バシュ

ジャン「でかしたマルコ!」バシュッ

バスッ

ジャン「よしっ!」


マルコ・ボット
平均的に高い実力を誇る、周りをよく見ているため、相手への分析力が高い

マルコ「流石だね、ジャン」

ジャン「あぁ…」

バシュッ

エド「おらぁぁあ!」バスッ

ミカサ「…」バスッ

エレン「うぉりゃぁ!」バスッ

エレン「ちっ、また二人より浅い」


エレン・イェーガー
格闘術に秀でる他は目立った特技は見られないが他ならぬ努力により徐々に成績を伸ばした、人一倍強い目的意識をもつ

エド「へっ、まだまだだな!」

エレン「…ならこうだ!」バシュ

エド「これは…!?」


エドワード・エルリック
全ての成績において優秀であり特に立体機動を完全に使いこなしている、さらに錬成陣なしでの錬成も可能

ズバッ

エレン「うまくいった!」ン?

エド「すげ~、遠心力を利用しての斬撃か…」ン?

ミカサ「エレン危ない!」バシュッ

グイッ

エレン「おい、はなせよ!」

ミカサ「エレンは危ないことばっかりする、やっぱり私がいないとダメ…」

エレン「わかったからお姫様抱っこはやめろよ」


ミカサ・アッカーマン
あらゆる難解な科目を完全にこなす実力がある、歴代でも見ない逸材として最高の評価は妥当といえる

エレン「あれっ、エドは?」

ミカサ「あっち」






  「\
  ヽ )   /~)
  / /   ( /
  / /    ||
 ( \   ||

  \ \  / |
   \ ヽ/ /
  _|   /__



エレン「ぷっwww」

エド「笑ってねーで助けてくれよ!引っかかって動けねぇ」

エレン「その格好で命令すんなwww」

エド「ミカサ!お前なら…」

ミカサ「わかった、ちょっとまってて」

エレン「エド神家の一族」ボソッ

ミカサ「っ!www」

エド「ミカサも笑ってんじゃねーよ!」

アル「(遠くから心配だから見てたけど…)締まらないなぁ」ハァ

850 トロスト区 とある場所

教官「周知の通り、今から107年前、我々以外の人類は皆巨人に食い尽くされた」

教官「その後我々の先祖は巨人のこえられない強固な「壁」を築くことにより、巨人の存在しない安全な領域を確保することに成功した」

教官「だがそれも五年前までの話…」

教官「諸君らの中にはその場に居合わせた者も少なくないだろう」

教官「五年前、再び惨劇は起きた」

教官「…百年の平和の代償は惨劇によって支払われた」

教官「当時の危機意識では突然の「超大型巨人」の出現に対応できるはずもなく」

教官「その結果、先端の壁「ウォール・マリア」を放棄、人類の活動領域は現在我々のいる「ウォール・ローゼ」まで後退した」

教官「今この瞬間にもあの「超大型巨人」が来たとしても不思議ではない」

教官「その時こそ諸君らはその職務として生産者に代わり、自らの命を捧げて巨人という脅威に立ち向かってゆくのだ!」

教官「心臓を捧げよ!」

訓練兵「「「ハッ!」」」

教官「本日諸君らは訓練兵を卒業する…」

教官「その中で最も訓練成績が良かった上位15名を発表する、呼ばれた者は前へ」


首席
ミカサ・アッカーマン

二番
エドワード・エルリック

三番
ライナー・ブラウン

四番
ベルトルト・フーバー

五番
アニ・レオンハート

六番
アルフォンス・エルリック

七番
エレン・イェーガー

八番
ジャン・キルシュタイン

九番
マルコ・ボット

十番
ランファン・シャルル

十一番
コニー・スプリンガー

十二番
サシャ・ブラウス

十三番
クリスタ・レンズ

十四番
ユミル

十五番
フー・シン


教官「以上15名だ」

教官「本日をもって訓練兵を卒業する諸君らは、三つの選択肢がある」

教官「壁の強化に務め各街を守る駐屯兵団」

教官「犠牲を覚悟して壁外の巨人領域に挑む調査兵団」

教官「王の元で民を統制し、秩序を守る憲兵団」

教官「ー無論、新兵から憲兵団に入団できるのは、成績上位15名だけだ」

教官「後日、配属兵科を問う」

教官「本日は、これにて第104期訓練兵団解散式を終える…以上!」

訓練兵「「「ハッ!」」」

食堂

「いーよな、お前らは15番以内に入れてよ、どーせ憲兵団に入るんだろ?」

ジャン「ハァ?当たり前だろ…何のために15番内を目指したと思ってんだ」

マルコ「オレも憲兵団にするよ。王の近くで仕事ができるなんて…光栄だ!!」

ジャン「まだお利口さんやってんのかマルコ…」

ジャン「言えよ本音を、内地に行けるからだろ?」

ジャン「内地での安全で快適な生活が俺たちを待ってるからだろうが!」

マルコ「お前…恥を知れよ少なくともオレは…」

ジャン「あーすまん、お前は優等生だったな」

ジャン「しかしお前らならどうする?」

ジャン「オレ達が安全で快適な内地に住める機会なんてそうそうないぜ!?みんな内地に行きたいよなぁ?」

「そりゃあ…」
「好きでこんな端っこで生まれたわけじゃないし…」
「巨人の足音に怯えなくて済むなら…」

ジャン「だよなぁ、みんな内地に行きたいよな」

ジャン「…で、お前らは」

ベルトルト「僕は憲兵団を志願するよ」

アニ「私も…だけど」

アニ「あんたと一緒だとは思われたくないわ」

ジャン「ハハハッ!」

エド「オイ、内地が快適だとかいったな…ここも五年前までは内地だったんだぞ」

ジャン「なにがいいてぇんだ?」

エド「ジャン、内地にいかなくてもお前の脳内は快適だとおもうぞ?」

ライナー「ブフーッ」ブシュー

アル「うああぁぁ」

アルミン「うぅ、汚い…」

ライナー「す、すまん、二人とも」

ジャン「オレが頭のめでたいやつだと言いたいのかエド?」

ジャン「いいか?エド…4年前、人類は人口の2割を投入して巨人に総攻撃を仕掛けた…」

ジャン「だがそのほとんどが巨人の胃袋に直行した…あと何割か足せば巨人に奪われた領土は奪還できたか?」

エド「…」

ジャン「巨人を一体倒すまでに平均で30人は死んだ、でもこの地上にいる巨人の数は人類の30分の1だと思ってんのか?」

ジャン「もう十分わかった…人類は、巨人に勝てない…」

エド「……」

エレン「それで?」


ジャン「エレン?話聞いてたか?」

エレン「あぁ、「勝てないと思うから諦める」ってとこまでな」

ジャン「…」

エレン「なぁ…諦めて良いことあるのか?」

エレン「あえて希望を捨ててまで現実逃避する方が良いのか?」

ミーナ「…」

エレン「そもそも、巨人に物量戦を挑んで負けるのは当たり前だ」

エレン「4年前の敗因の1つは巨人に対しての無知だった」

エド「(巨人への無知か)」

エレン「その戦いで負けはしたが…それで得た情報は、確実に次の希望に繋がる」

エレン「お前は戦術の発達を放棄してまで大人しく巨人の飯になりたいのか?……冗談だろ?」

ジャン「…」

エレン「…オレには夢がある」

エレン「巨人を駆逐して、この狭い壁内の世界を出たら…外の世界を探検するんだ」

トーマス「…」

アルミン「(エレン…やっぱり覚えてて…)」

ジャン「…ハッ、めでたい頭してんのはお前のほうじゃねぇか」 トントン

エレン「…何だと」

ジャン「回りを見ろよ…誰もお前らに賛成なんかしねぇよ!」


「………」


エレン「……あぁ…そうだな…わかったから」

エレン「さっさと行けよ内地に…お前みてぇな敗北主義者が最前線にいちゃあ士気に関わんだよ」

ジャン「お前こそさっさと行けよ壁の外に…大好きな巨人がお前を待ってるぜ?」

エレン「…めんどくせぇ」

ジャン「へっ…」

バキ!


ジャン「オラッ!」ドォ

エレン「…ッ!」ドスッ

ジャン「くっ…!」


コニー「おいおい…あんま騒ぐと教官が来るぞ」

ライナー「それに忘れたのかジャン?エレンの対人格闘成績は」

ミカサ「……」スッ

ライナー「ほぼトップだぞ」

エレン「…」ドォッ

ミカサ「…」ヒュッ

エレン「ミカサ…!?」

どっ、だははははははははは

ミカサ「……」

エレン「放せ…!降ろせよ、ミカサ…!」

だははははははははは

フランツ「ジャン、これ以上騒いだら教官が来ちゃうよ」

ジャン「フランツ…これは送別会の出し物だろ!止めんなよ!」

フランツ「もう十分堪能したよ…」

ハンナ「やめてよ!人同士で争うのは…」

ジャン「チッ…よかったなエレン!またそうやってミカサにおんぶに抱っこだ!そのまま調査兵団にミカサを巻き込むつもりだろ!」

エド「…」

アル「(兄さん…主人公なのに空気だね…)」

エド「(言うなそれを…)」

クリスタ「なにしてるの二人とも?」

アル「なにもないよ」

クリスタ「そんな風には見えないけど…」

エド「」ズーン

ユミル「弟くんがいるから心配ないだろ」

アル「久しぶりに弟扱いされた!」パァ

クリスタ「大丈夫?元気だしてね、エド!」ニコッ

エド「…ありがとう」

ユミル「(女・神・降・臨!)」

アルミン「(見てるだけで癒される…)」

ベルトルト「(天使様)」

ライナー「(結婚しよ)」



ランファン「若っ、やはり憲兵団ニ?」

フー「あァ、コノ国は変わらなければいけないからナ」」

ランファン「やはりそうでスか…」

フー「憲兵団ならできるはずダ、コノ国を変えることモ…」

フー「今の政府デハやっていけなイ、新タなる王が必要ダ」

フー「その為には強くナラないと…」

ランファン「…どこまでもお供いタしまス、若」

フー「あァ」

フー「ところで偽名で過ごせテタが顔は出回らナカったのカ?今となってはどうでもイイけど」

ランファン「内地にさえいかなければ心配ありまセンヨ」

オイオイキイタカ?ユウメイナキゾクノヤオケノジキトウシュガコノマチ二イルッテ
アァー、リン・ヤオダッケ?
シランケドソンナンダッタゾ
トウヨウジントカイウウワサモアルゾ
ソレナラワカリヤスイナ!

フー「…本当に大丈夫ダったヨナ?」

ランファン「オソらく…」

フー「おっ、アレは…」



アルミン「エレン!?」

ハンネス「そ、そうか…すっかり忘れてた…」

フー「なにカあったようだナ…」

ランファン「若?」

アルミン「大変だ!早く医務室に…」

フー「手を貸そうカ?」

アルミン「えっと、君は確か…」

フー「フー・シンだ、よろシく」

ランファン「ランファン・シャルル…」

アルミン「フーにランファンか、よろしく、エレンを運ぶのを手伝ってくれよ」

フー「わかっタ」

ハンネス「独特の訛りがあるな、なんか聞いたことのあるような…」

ミカサ「そんなことより今はエレンの事が先」

ハンネス「あぁ、もっともだな」


翌日

エレン「しっかし」

エレン「最前線の街だってのに、人が増えたよな…」

ハンナ「もう五年もなにも無いんだもん、数年前の雰囲気のままとはいかないでしょ」

フランツ「この五年で壁もずいぶん強固になったしね!」

ハンナ「もう大型巨人なんて来ないんじゃないかな」

エレン「何腑抜けたこと言ってんだバカ夫婦!!そんなんじゃ…」

ハンナ「そ、そんな…夫婦だなんて/////」

フランツ「お似合い夫婦だなんて/////気が早いよエレン!/////」

エレン「…」イラッ

エド「おーい」

エレン「ん?エドとアルか」

エド「サシャ見なかったか?」

エレン「見てないけど」

アル「二人は?」

フランツ「見てないよ」

ハンナ「私も」

エレン「なんかようか?」

アル「実はね、サシャが食糧庫から肉をとったのを偶然見ちゃって……教官と…」

エド「それで探して来いとのことだ」

エレン「あいつ俺の班だし、言っておこうか?」

アル「ありがとう、頼んだよ」

エレン「別にいいけどよ…バカって怖ぇな」

フランツ「なにしでかすかわからないもんね…」

ハンナ「そうよね、あれっ?」

フランツ「どうかした?ハンナ?」

ハンナ「いや、ベルトルトみたいな人が見えたような…」

エド「あいつは固定砲整備にいってるだろ」

ハンナ「だよね…」

エレン「そういや俺、固定砲整備があるから行くわ」

アル「いってらっしゃい」


エド「俺たちもガス管の管理があるな、行くぞ」

フランツ「行こうかハンナ」

ハンナ「うん」

アル「まってよ三人とも~」ダッ


ガス管理室

教官「それで、サシャブラウスはみつかったのか?」

アル「いいえ、でも同じ班のエレnっ、班長に伝えたのでもうじきくる頃だと思います」

教官「そうか、ご苦労だったな、それにしてm」









ドォォォォォォォォオオン!!!!!





カン!カン!カン!カン!

「超大型巨人が現れたぞー!」
「作戦開始は開始してるぞ、いそげ!!」

アル「そんな…壁にはエレンたちが…」

エド「心配すんなアル、あいつらに限ってそれはねぇよ」

エド「それよりも俺たちが今するべき事は戦闘準備だ!急ぐぞ!アル!」

アル「う、うん」

アル「大丈夫だよね…きっと」

サシャ「エド!」

エド「どうしたサシャ?」

サシャ「サムエルが頭と足を負傷してしまいました!」

エド「マジかよ…」

アル「だったらこの班は僕と兄さんとハンナとフランツの四人に…」

エド「あれこれ言っても仕方がねぇ、サシャ!サムエルは離脱させるから補助してやってくれ」

サシャ「はい!行きましょう、サムエル」

サムエル「ごめんな、エド…みんな…こんな時に…」

アル「気にしないで、大丈夫さ」

エド「あぁそうだ、気にすんな」

フランツ「そうだよ、気にしないで、大丈夫だから」

ハンナ「大丈夫…よねフランツ?」

フランツ「大丈夫だよハンナ…僕が必ず君を守るから」

ハンナ「フランツ…」

サムエル「くそっ…こんな時に…なにも、なにも出来ないなんて…」

サシャ「ほら、行きましょうサムエル」

サムエル「うぅっ」

エド「おらぁ、行くぞ!」

アル「うん!」


投下終了です

次の投下も今週中の予定です
それでは

この発想はなかった
応援してる

大作のヨカーン




明日はアニメですね

それではちょっと投下


本部

上官「~ならない、それではみな、心して命を捧げよ」

上官「解散!」



「「「ハッ!」」」



ジャン「なんで今日なんだ…!?明日から内地に行けたってのに!」

「う、うぅ」ビチャビチャ

クリスタ「大丈夫!?」

アル「エレン!ちょっと聞きたい事があるんだけど…」

エレン「なんだ?こんな時に聞きたいことって」

アル「エレンたちと接触した超大型巨人って五年前と同じだったの?」

エレン「顔のことか?それなら同じだったぜ」

エレン「あいつのせいで母さんは殺されたんだ…見違えるはずもねぇ」

アル「ご、ごめんねエレン」

ベルトルト「…」

エレン「いいよ、それにあんなバカデカいやつは一匹で充分だろ」

エレン「んで、それがどうしたんだ?」

アル「いや、なんでもないよ…ごめんねエレン、死ぬなよ!」

エレン「おう!アルもな!」




エド「アル、どうだった?」タッタッ

アル「同じだったって」

エド「なら…やっぱり…」

アル「…でも確証はないんだよ?」

エド「それでも可能性は0じゃない、人間の巨人化なんて聞いた事もないけどな…」

ライナー「なんの話してんだお前ら?」

ベルトルト「人間の巨人化って?」

アル「あぁ…ライナー、この作戦が終わったら話すよ」

エド「ほら、とっとと行くぞ、ハンナとフランツも」

ハンナ「うん…」

フランツ「大丈夫だって、行こう!」

ライナー「おっと、俺らも行かないと」

ベルトルト「どうするライナー?」

ライナー「いまやるべき事を優先させる…」

ベルトルト「だね」

トロスト区 とある屋根の上

エド「前衛部隊は壊滅状態だってよ」

アル「そんな…」

フランツ「嘆いていても仕方がないよ」

ハンナ「そうよ…住民の避難が完了すればこっちの勝ちなんだから!」

エド「へっ、そうだなそれじゃあ」

上官「41班!前進!!」

エド「行くぞ!!」

アルフラハンナ「おぉぉ!!!」




バシュッ

ハンナ「前方に10m級巨人発見!通常種のようね」

アル「僕が一人でやってみる」

フランツ「いきなりなにを言っているんだアル!?」

アル「ちょっと試したい事があるんだ…」

エド「あとにしろ」

アル「でも…」

エド「でもじゃない、危険すぎる」

フランツ「そうだよ、単騎行動は危ないよ」

ハンナ「びっくりさせないでよアル」

アル「…ごめん」

エド「ったく、かかるぞ」バシュッ

アル「うん」バシュッ

フランツ「ハンナ、行くよ」バシュッ

ハンナ「ええ」バシュッ

巨人「あぅ~」ヒュッ

エド「おせぇよっ、アル!」サッ

アル「うぉぉぉ!」ザシュッ、ドォン!

アル「よし!」

フランツ「もう終わっちゃった」

エド「(アルには見向きもしなかったってことは)」

エド「アル、やっぱり巨人はお前を捕食対象として見てない」

アル「だね」

フランツ「なにそr」

ハンナ「大変!ダズが!」

「うわぁぁあ!」

エド「あっちか!」



ダズ「く、くるなぁ!」ブンブン

巨人A カジカジ

巨人B ニタァァ

アル「二体もいるのか」

エド「アル!いま食ってる最中の巨人Aをやれ!ハンナはダズの救出を!俺とフランツで巨人Bをやるぞ!」

「「「おぉ!」」」

エド「急げ!(間に合え…)」バシュッバシュッ

ダズ「はなせぇぇ!はなしてくれぇぇぇ!!」バタバタ

巨人B ガパッ

アル「うぉぉ!!」バシューッ、ザシュッ

巨人A ドォン!

ハンナ「ダズ!」ガシッ

ダズ「ハ、ハンナ!?」

フランツ「僕が足をやる!」バシュッ

巨人B ニタニタ

ザシュッ

エド「ナイスだフランツ!」

エド「おらよっ!」ザシュッ

巨人B ドォン!

エド「大丈夫だったかダズ?」スタッ

ダズ「うぅ、ありがとう、本当にありがとう」シクシク

アル「ダズ以外は全滅しちゃったんだ…」

ハンナ「でもダズだけでも生きてて良かった」



「奇行種だ!そっちにいったぞ!」


ハンナ「…えっ?」

奇行種 ゴォォッ

アル「危ないみんな!」

エド「ちっ!」バッ

ダズ「ひぃ!」ヒュッ

フランツ「ハンナ!!!」ドンッ

ハンナ「きゃっ!」


バツン!


フランツ「…ハ…ンナ…」ドサッ

ハンナ「フランツ…?」

エド「フランツ!」

奇行種 ゴクン、ドシンッドシンッ

エド「待ちやがれ!」

ダズ「うぁああもうダメだぁぁ!」

巨人 ゾロゾロ

アル「くそっ、なんで5体もいきなり…」

ハンナ「フランツ!フランツ!」ドッドッ

ダズ「お終いだ…もうみんな死ぬんだ…」


ザシュッ、ドォン!


エド「ダズ、動けるか?」スタッ

ダズ「エド?動けるけど…」

エド「ならハンナに近づく巨人の足止めを頼んだ」

エド「アルは俺と残り4匹をやるぞ」

アル「そんな、兄さん、無茶だ!いくら僕と兄さんでm」

エド「じゃあ大人しく巨人のエサにでもなるのか?」

アル「それは…」

エド「……おれはならねえ、必ず…決めただろ、どんな困難があっても二人で元の体に戻るって」

エド「覚悟を決めろ、アルフォンス」

アル「兄さん…」

アル「仕方ない、これじゃ止めても無駄だね」ヤレヤレ

エド「なんだよそれ!?…行くぞ」

アル「うん」



巨人 ニヤニヤ

エド「10m級が2体と3m、7m級が1体ずつ…」

エド「来いよ三下ども、格の違いってのを見せてやる」スチャ



投下終了です


本当に少なかった…


次の投下は水曜までにしときます


エドはなるべく人前で錬金術は使わないってことかな?


今更だけど進撃の巨人の世界は錬金術が公認の世界なの?
扉越えてきたんじゃなくて?

シチューの話がしたいようなので貼っておきますね

「彼氏の実家に行ったらご飯にシチューをかけて食べてた。正直、将来うまくやっていけるかどうか不安になった。
一瞬、結婚できないとも思った」と語るのは、都内の商社勤務のOL智子さん(26歳)。
彼女は当編集部の記者の知人女性で、同僚の男性と今年のクリスマスに挙式の予定。
 
・ご飯にシチューをかけて食べはじめた
そんな彼女が先日、彼氏の実家に3度目の訪問をしたという。今回は、はじめて彼氏の実家に宿泊。
夕食を彼氏の母親が作ったらしいのだが、そこでとんでもない出来事があったとのこと。
彼氏、その父親と母親、そして彼氏の弟全員が、ご飯にシチューをかけて食べはじめたというのだ。


なんだよ三下って…どこの○方さんだよ…

>>72
ほら、立体機動装置は両手ふさがってるので戦闘中は…ってことで頼みます

>>73
公認です、人体錬成はもちろん禁忌です
その理由はそのうち

状況がわかりにくいと思ったのでちょいちょいナレーションをいれます
不評ならやめます

それでは投下


ザシュッドォン!

エド「ふぅ、やっぱり狙われねぇってのはちょっとセコイな」

アル「ははっ、でもガスがもう危ないよ」

アルフォンスはその鎧により体重が常人の倍近くある

その為、ガスの消費量も常人の倍近く必要となっている

エド「まだいけそうか?」

アル「もちろんだよ」

エド「じゃあもう片っぽの10m級を頼む、俺は7m級をやる」バシュッ

アル「うん」バシュッ

巨人 ニコニコ

アル「ハッ!」ザシュッドォン!

巨人は振り向く気配すら見せずアルフォンスにうなじを削がれる

アル「っと、兄さんは…」クルッ

7m級巨人 ドォン!

エド「うしっ!」ン?


エド「アル!3m級はどこにいった!?」

アル「そういえば…」ハッ

そこには3m級の巨人とそれに剣を向けるダズの姿があった

巨人 ニタニタ

ダズ「うぅ、来るなら来い!こ、殺してやるから!」ガタガタ

エド「まずい、アル!」バシュッ

アル「わかってる!」バシュッ

巨人 ダッ

ダズ「う、うをぉぉ!」

ザシュッドォン!

突然、巨人が弱点を削がれ倒れる

???「危なかったね、大丈夫?」

ダズ「マ、マルコ…か?」

マルコ「うん、ちょうど戦闘中のエド達をみて危ない様子だったから」

フー「大丈夫カ?」スタッ

ランファン「やっと見つけタ…」スタッ

エド「ダズ!無事か!?」シュッタッ


ダズ「あぁ、マルコが助けてくれたんだ」

マルコ「無事で何よりだよ」

フー「マルコ、ねぇ…」

ランファン「貴様らはダズと皆のとこへ向かエ、本部でなにかあったようダ」

エド「わかった、でもハンナがいま一人だ、アル、ダズ、行くぞ」ダッ

アル「うん」ダッ

ダズ「まってくれよ」ダッ

マルコ「僕らも行こう!」ダッ

フー「ちょっとまテ、エド達は先に行ケ、マルコに用があル…」

マルコ「ん?どうしたの?」

フー「…行ったカ」

マルコ「ねぇ、いっt…」
フー「貴様は誰ダ?」

マルコ「誰だ…ってどうしたの?マルコだよ?」

フー「しらばっくれるナ、マルコはさっきライナー達といたはずダ」

マルコ「あぁ、だからいったじゃないか、エド達が危ない様子だったから来たって」

フー「埒が明かないナ、聞き方を変えル、貴様…中に何人いル?」

マルコ「!?」

マルコ「…へぇ、そういうことか…」パリッ

フー「ランファン、来るゾ」スッ

ランファン「…」スッ

???「やだなぁ、ケンカは嫌いなんだよね」


トロスト区 とある屋根の上

そこでは訓練兵が集まってなにやら口論していた

「クソッ、どうするんだよ!?」

ジャン「どうもこうもねぇよ…」

ジャン「やっと撤退命令が出たってのにガス切れでオレ達は壁を登れねぇ…」

ジャン「そんで死ぬんだろうな全員…あの腰抜け共のせいで…」

ジャン「戦意喪失したんだと…気持ちはわかるけどよ…」

ジャン「オレ達への補給任務を放棄して本部に籠城は無ぇだろ…案の定巨人が群がってガスを補給しに行けねぇ…」

コニー「だから!イチかバチかあそこに群がる巨人を殺るしかねぇだろ!!」

コニー「俺らがここでウダウダやってても同じだ!ここにも巨人が集まる!!」

コニー「いたずらに逃げ続けても俺たちの残り少ないガスを使い果たすだけだ!」カンカン

ジャン「珍しく頭をつかったなコニー、だが…」

ジャン「今のオレたちの兵力でそれができるのか?指揮は誰がとる?」

ジャン「まぁ仮に指揮がとれて巨人を倒せる兵力があっても、ガス補給室には3~4m級がいるぜどうせ」

ジャン「そんなとこで作業なんか出来ねぇよ」

コニー「……ダメかな?」

ジャン「はぁ~、つまんねぇ人生だった、こんなんならいっそ言っておけば…」

サシャ「やりましょうよみなさん!さぁ!立って!!」

サシャ「皆が力を合わせればきった成功しますよ!」

サシャ「私が先陣を引き受けますから!」

サシャ「み、みなさん…」

サシャ「アルミン、一緒に皆を…」

アルミン「」

サシャ「…」


アニ「ライナー、どうする?」

ライナー「まだだ、やるなら集まってからだ」

マルコ「だめだよどう考えても」

マルコ「僕らはこの街から出られずに全滅だ、死を覚悟していなかったわけじゃない…」

マルコ「でも、一体何の為に死ぬんだ?」

「エド達は?」
「さぁ、みてないが…」
「大方巨人の群れにでも遭遇して食われたんだろ」
「フーとランファンもか!?」
「たぶんな…」
「そんな…嘘だろ…あんなに強ぇのに…」

そこに息を切らしたフーとランファンが到着する

フー「面白い奴らが多いナ、死ぬかと思ったゾ」スタッ

ランファン「すみませン、逃がしてしまっテ…」スタッ

フー「気にするナ、おーイ、何かあったのカ?」

ランファン「撤退命令が出ているハズだガ…」

トム「生きてたのかお前ら…」

フー「あァ、それにエド達はまだなのカ」

トム「あいつら生きてるのか!?」

フー「さっきあった時はナ」

「ミカサ!?お前後衛のはずじゃ…」
「生きてたか、エドとアルとハンナにダズも!」

そしてミカサと4人も到着する

アル「ハンナ…」ワシャワシャ

ハンナ「うぅ…ひっく」グスッ

ダズ「マルコ!ありがとな…本当に本当に…」

マルコ「え?う、うん(きっと酷い目にあったんだろうね)」

エド「ミカサもいるのか、どうしたみんなして?」

マルコ「それなんだ、実は本部g」
アルミン「トーマス・ワグナー、ナック・ティアス、ミリウス・ゼルムスキー、ミーナ・カロライナ、エレン・イェーガー」ヒッグ

アルミン「以上5名は自分の…自分の使命を全うし…壮絶な戦死を…迎えました…」ヒッグ

サシャ「そんな…」

フー「エレンがカ…」

「34班はほぼ全滅か…」
「俺達もまともに巨人とぶつかればそうなる…」

アル「…」

アルミン「ごめんミカサ…エレンは…僕の身代わりに…」グスッ

アルミン「僕は…何もできなかった…すまない…」

ミカサ「アルミン」


ミカサ「落ち着いて、今は感傷的になっている場合じゃない」

ミカサ「さぁ、立って!」

ミカサ「マルコ、本部に群がる巨人を排除すればガスの補給ができてみんなは壁を登れる」

ミカサ「違わない?」

マルコ「あ…あぁ、そうだ…」

アル「そうだよ!そうすればいいんだ!」

ミカサ「…アル?」

アル「僕が…あの巨人達を一人で殲滅させる!」

ザワザワ

ジャン「はぁ?アルよ、お前ついにいかれちまったのか?」

ジャン「なんかいってやれよエド」

エド「…本気か?アル?」

アル「うん」

ジャン「はぁ、だめだこりゃ」

マルコ「なんの話なんだ?一人で巨人を殲滅なんてできるわけないじゃないか」

アル「できるよ」ガシャン

そう言って鎧を外すアルフォンス

アル「僕の体は人間じゃない…鎧なんだ…だから僕は…巨人に狙われることはない…」

エド「…」

ジャン「……は?」

「なんだあの体?」
「体が…中身がないぞ?」

フー「ほぅ、あれが違和感の正体カ」

ランファン「鎧の人間…」

困惑の色が隠せない訓練兵達、そのほとんどがあることに気付いていた

アルミン「アル…その体って…」

アルミン「なんで…定着してるの?」

アルミン「もしかして…魂の…」

エド「やっぱり知ってるか、仕方がねぇよな…」

エド「俺達はな」

アルミン「そんな…」

エド「五年前に」

アルミン「嘘だ…」




エド「禁忌を…人体錬成を行ったんだ…」


「…」
「おい…これって…」
「は…反逆者だ!」
「あの二人は!人体錬成をしやがった!」
「ただの錬金術ができるやつだと思ってたのに…」
「あの悪魔の錬金術師といっしょだ!俺達を殺す気なんだ!!」
「殲滅すべきなのはあいつらだ!」

ジャン「てめーらぁ!落ち着けぇ!」

ジャン「もうこれしかねぇだろ!」

「ジャン…?」

ジャン「もう考えてる暇はねぇんだよ!」

ジャン「こいつらは12年前のあの大事件を起こしたやつと同じじゃねえ!」

ジャン「それは俺が保証してやる!絶対だ!」

ジャン「ウダウダ言ってる暇があるなら俺の話を聞きやがれ!」

マルコ「ジャン、それで話ってなに?」

ジャン「…知ってるやつも多いが、コイツはガスの消費が普通じゃねぇ」

ジャン「それに、巨人に狙われねぇってのはあくまで通常種の話だろ?」

アル「うん…」

ジャン「奇行種の行動原理がわからねぇ今、必ずてめーが狙われない保証なんかない」

マルコ「何が言いたいんだ?」

ジャン「…ガス補給室の巨人を駆逐してもらう」

アルミン「補給室の?」

ジャン「あぁ、こいつにはいち早く巨人を無視しながら本部に向かってもらう」

ジャン「移動だけなら奇行種に捕まることもないハズだ」

ジャン「そんでガス補給室に侵入、3m級の殲滅を行ってもらう」

ジャン「そしたら本部で籠城しているバカどもに囮をして」

ジャン「巨人を出来るだけ引きつけ…」

ジャン「その間に俺達も侵入及び撤退を行う」

ジャン「バカげた作戦なのは重々承知だ、でも…」

ジャン「これ以上は俺の頭じゃ浮かばねぇ」


マルコ「ジャン…」

コニー「そりゃすげえ!いけるじゃねぇか!」

サシャ「そうと決まれば行きましょう!」

エド「アル、俺のガスを使え」

アル「いいの?兄さん?」

エド「俺には錬金術がある、他のヤツらよりは生身での機動力は高い」

アル「…死ぬなよ、兄さん」

エド「当たり前だ」

ジャン「覚悟を決めろ!てめぇら!ここで死ぬのか、禁忌を犯した野郎にすべてを捧げるか!!」

ジャン「行くぞぉ!!」


「「「オォォォォ!!!」」」


今日はこれで終わりです

小ネタとかもあるんでちょいちょい挟みたいとおもっています

次の投下も水曜までを予定してます


思ったより人体錬成がタブーとして知られているんだな

木曜になってしまった…

深夜のテンションっておかしいね

それでは投下


サッカーウォールカップ850決勝戦 104期訓練兵団vs調査兵団

それは四年に一度、壁の中の人々が誰もが夢中になれる時間…

絶対に負けられない戦いが!ここにはある!!!

チーム紹介
104期訓練兵代表チーム

キース・シャーディス(監督)
個々の選手の特性・短所を適正に把握し、評価する監督
過去に選手としてチームを優勝に導いた経歴がある

ベルトルト・フーバー(GK)
背番号1、チームの守護神、いざという時は顔でボールを止める肝の据わった選手

ミカサ・アッカーマン(FW)
背番号10、1人で100人の平凡な選手に匹敵する天才プレイヤー、ただ試合中にベンチのエレンばかり見ているのはいただけない

アニ・レオンハート(FW)
背番号9、エースストライカー、強烈なキックから放たれるシュートは相手GKごと吹っ飛ばすほど

マルコ・ボット(MF)
背番号11、キャプテン、冷静かつ現実的な洞察力と判断力を持ち、効率的なプレイをする

コニー・スプリンガー(MF)
背番号4、自称「天才プレイヤー」、お調子者でチームの盛り上げ隊長、パスがうまい

サシャ・ブラウス(MF)
背番号8、天性の勘のよさと鋭い五感をもち、身のこなしの良さもなかなか
試合中に焼きそばを食べるのはやめろ

ユミル(MF)
背番号7、ミカサ・アニに次ぐエース級のアタッカー、しかしエースが全て女子とはどうなのか

アルミン・アルレルト(DF)
背番号2、ズバ抜けた観察力・洞察力で相手チームの裏をかく智将
口癖は「だからこそ行く」

ジャン・キルシュタイン(DF)
背番号6、エレンとよく衝突する、トップクラスのドリブルのテクニックがある

ライナー・ブラウン(DF)
背番号3、屈強な体格と精神力をもつエースキラー、なぜかよく怪我をする

クリスタ・レンズ(DF)
背番号5、天使・女神・神様などの愛称がある、小柄だがその実力は高い

エレン・イェーガー(MF)
背番号20、控え、強靭な精神力と非凡な行動力を持つ



アル「それじゃ、行ってくるよ」

アルミン「気をつけてね、アル」

ライナー「奇行種にはとくにな」

エド「…行ってこい、アルフォンス」

アル「うん…」バシュッ



ジャン「おいエド…」

エド「なんだジャン?」

ジャン「この作戦が無事に終わったらよ、人体錬成の話を聞かせてくれ」

エド「…」

ジャン「どーせわけありなんだろ?でもオレ達はそのわけを話してくれなきゃ、いやでもお前を疑いたくなる」

ジャン「だから…頼むぞ、な?」ガッ

エド「あぁ、無事に終わったな」

ミカサ「エド、後で相談がある」

エド「……あぁ」

マルコ「アルが無事に着いた、俺達もそろそろ行こうか」

ジャン「(本当にいけんだろうな?この作戦?)」

ジャン「(ええい!ウダウダ考えてる暇はねぇって言ったのは誰だ!)」ブンブン

ジャン「突入だ!行くぞてめーら!」ダッ

「「「おぉ!!!」」」

ミカサ「(大丈夫…きっとエド達ならできるはず)」ダッ

アルミン「(ミカサ…)」ダッ

ガス補給室

アル「ふぅ、なんとかなったね」

アル「入口に早速いたのはビックリしたけど」

アル「中の巨人はあんまり多くない方が嬉しいな…」バッ


巨人達 シュゥゥゥウウ


アル「え?」

アル「巨人が…全滅してる…」

???「人間もよ」

アル「誰だ!?」

???「後方支援部隊の一人よ、新兵のようすが気になったから来たの」

アル「人間も全滅って!?どういこと!?」

???「さぁ?ここに来たときにはみんな殺されてたわ」

アル「間に合わなかったのか…」

???「気に病む必要なんてないわ、戦闘のあとがあったのよ…」

アル「もしかして中に巨人が」

???「それはなかったわ、巨人相手に銃なんて使わないでしょ?」

アル「そんな…」ガクッ

???「だから気に病む必要なんてないわよ、これは彼等の選んだ結末なのだから」

アル「…君はどうしてここに?」

???「あら?だから新兵のあなた達が気になったからよ?」

アル「だったら…」

???「仲間ならはぐれてしまったわ…、巨人を引きつけるからお前は先に行けって…」

アル「ご、ごめなさい」

???「ふふふ、謝らなくてもいいわ」

???「それよりも、ここに仲間が向かっているのでしょ?」

アル「!?そうだ!このままじゃ囮役がいない…」

???「私がやってあげる」

アル「一人で!?無茶だ!」

???「でも私がやらなければ仲間が全員死ぬわよ?」

???「まさかあなたが囮役をするわけにはいかないでしょ?」

アル「うっ…」

???「安心しなさい、私は巨人ごときには殺されないから」

アル「そんな…こと…」

???「それにあなた達兄弟を失う方がいけないから…」クルッ

アル「兄弟って…」

???「それじゃあ、ガスの補給が終わり次第仲間のサポートに行きなさい」バシュッ

アル「あっ!」

アル「誰だったんだろう…味方だったんだろうけど…」

アル「…僕は…助けなきゃ、みんなを」ガタッ


トロスト区 作戦本部付近

マルコ「見て!巨人が本部から離れて行くよ!」バシュッ

ジャン「作戦は成功か、よかったぜ…」バシュッ

ミカサ「その割にはその囮が見当たらない」バシュッ

フー「(複数の気が一斉に動いてるのに見えないだと?)」バシュッ

アルミン「まぁ、大丈夫だよきっと」バシュッ

アル「みんな!」バシュッ

「「「アル!!??」」」

エド「お前…無事だったか」

ジャン「おいどうしたんだよ?かなり急いでたみたいだけど」

アル「そうだ!はやく補給しにいかないと!」

ライナー「なにかあったのか?」

アル「急いで!話はあとで!」バシュッ

コニー「お、おう」バシュッ



ガス補給室

コニー「し、死んでる…」

アル「ここに来たときには巨人もしんでたんだけど」

ライナー「お前以外の生き残りは何人だった?」

アル「……一人だよ」

エド「はぁ!?一人であの巨人の群れを誘導したのか?」

アル「うん…、ごめん、止められなかった」

ライナー「なるほど、そいつを助けに行きたいからあんなに焦ってたのか」

アニ「…アルミンとミカサは?」

サシャ「そう言えば見てませんね…」

サシャ「少なからず巨人との戦闘はありましたが、まさか負けるとは思えませんし…」

エド「だな」

ジャン「あんだけいて生き残ったのは半分くらいかよ…」

マルコ「あの状況で死者を出さずに行くのは無理だったよジャン」

フー「(銃で撃ち抜かれたやつもいるガ、なにか槍のようなものデ刺された者もいル…)」

フー「あレ?ランファン?どこいっタ?」


ジャン「つってもなんでそいつは一人だけ無事だったんだ?」

アル「その人が来たときには既に全滅してたって…」

コニー「 なぁ?そろそろ行かないとやべぇぞ?」

アル「そだね、ここで悩んでも仕方がない」

サシャ「せっかくガスも補給できましたしね」

フー「なァ、アルフォンス、ちょっと聞きたいんだガ…」


グォォォオォォォォ!!!


マルコ「外からだ!」ダッ

アル「巨人の雄叫び?」

ジャン「いいから行くぞ!今の声が巨人共ならこんなとこにいられねぇよ!」ダッ




ミカサ「アルミン、私達が今見てるのはなんなの?」

巨人 グォォォォ!!!

アルミン「巨人が……巨人を殺してる…」

アルミン「いったいなんで…?」

ランファン「やはりどこにも見当たらなイ」スタッ

ランファン「囮役がいないゾ…」

ミカサ「一人も?」

ランファン「あァ、一人もダ」

アルミン「普通そんなことはないはずなんだけど…一斉に巨人が別のとこに向かったし…」

ランファン「その時は50人近くの気があっタ」

ランファン「いたら一人くらい見えるハズ」

アルミン「50ってかなり多いしね…」

ミカサ「勘違いというのはない?」

ランファン「あるハズがなイ」

ランファン「50近くの気があったのは確かダ」

アルミン「とにかく、今ガスが残ってるのはランファンだけだ」

アルミン「あの奇行種にここの巨人を倒してもらわないと…って…」

巨人 ガァァァ…

アルミン「あの巨人が、食われてる?」

アルミン「いったい…何が起こったんだ?」

ランファン「通常、巨人は人以外には興味を示さなイ」

ミカサ「みんなが来た」


投下終了

深夜だからかテンションがおかしい

次の投下は土曜までです
おやすみなさい

ランファン不気味だな…


ミカサまさか人体錬成を……
そういえばウィンリィはいるのか?


>>89のメンバーでイナズマイレブンとのクロスしたいなーと思ってしまったwwwwww



すんません、今日の投下は無理かもしれません。

原作読みまくって書きダメ作っときます。

>>95
マジですか…結構ふつうのつもりだったので勉強してきます。

>>97
ヒント 工業都市

>>98
イナズマイレブンっすかww
その発想はなかったです。

待ってるよ


本当にちょっとだけ投下

原作読んで、北欧神話ググってといろいろしてたらあらやだもうこんな時間

構成はまだできていませんのでどうなるかもわかりませんが、完結はさせます。


ジャン「何があった!?」スタッ

アルミン「ジャン!」

ライナー「な、なんだあの巨人…」スタッ

ミカサ「わからない、でもなぜか私達を救ってくれた」

コニー「救ってくれたってお前らは襲われなかったのか!?」

アルミン「うん、僕とミカサのガスが切れて危なかったんだけど急にあの巨人が現れて…」

ジャン「巨人と戦いだしたと…」

コニー「じゃああの巨人は味方なのか!?」

コニー「すげ~じゃねぇか!あんなデカイのが味方になるなんて!」

ジャン「バカはだまってろ」

ランファン「若、やはりさっきのエンヴィーとやらと同じ部類の者が誘導していたト…」ヒソヒソ

フー「あぁ…やっぱりカ、しかし巨人を誘導して消えて…何が目的だったんダ?」ヒソヒソ

サシャ「とりあえず!三人はガスの補給に行って下さい!」

サシャ「今なら巨人もいませんし!」

ライナー「サシャの言う通りだ、三人」

ライナー「立体機動が使えないならいくらミカサでも巨人には無力だ」

ライナー「怪我でもされたら助けれなくなる」

ジャン「おい、何これから戦うみたいな事言ってんだよ」

ジャン「それに助けるって…まさかライナー、あの巨人を助けるとか言わねぇよな?」

ライナー「そうだとしたら何だ」

ジャン「正気かライナー?」

ジャン「巨人だぞ?」

ライナー「とりあえず延命させるだけでもいいだろう」

ジャン「よくねぇよ、解析でもすんのかよ、この巨人が湧いてくる場所で」

ライナー「する価値はある」

ジャン「はぁ、今日のお前ちょっと変だぞ」

アニ「もし…」

ジャン「あん?」

アニ「もしあの巨人が味方になるなら…どんな大砲よりも強力な兵器になるんじゃない?」

ジャン「アニ、せめてお前ぐらいはまともな事に言ってくれよ」

フー「グダグダいっても仕方がなイ、やるならやル、やらないのなら早く立ち去るゾ」

ライナー「だな、とりあえず三人のガスだ…」

アル「ふぅ、着いた」スタッ

エド「ガスボンベ、持ってきたぞ」

ライナー「おぉ、随分と都合がいいな」


ジャン「エド、アル聞いてくれよ、こいつらがわけわかんねぇ事言い出しt…」

アルミン「ねぇ、なんか変じゃない?」

ジャン「あぁ?今度はなんだよ…」

アルミン「あの巨人、体が再生してないんだ」

ライナー「もう時間がないな」スッ

ライナー「みんな、俺はいまからあの巨人を食ってる奴らを殲滅させる」

ライナー「手伝ってくれ」

ライナー「嫌なら戻ってくれて構わない」

ライナー「唐突で悪い…でも頼む」バシュッ

ベルトルト「…」バシュッ

コニー「よし、あの巨人を助ければいいんだな!」

サシャ「みなさんまって下さいよ!」バシュッ

アニ「…」バシュッ

アルミン「よし、ガスをいれ終わった」

ミカサ「アルミンはどうするの?」

アルミン「僕は…助けるよ」

ジャン「お前もかよ、なんでだ?」

アルミン「なんか…わからないけど、助けた方がいい気がする」

ジャン「けっ、勘かよ」

アル「状況が飲み込めないんだけど…」

エド「要はあの巨人を助けたらいいんだろ?」

ジャン「はぁ、ミカサはどうする?」

ミカサ「もちろん、手助けはする」

ミカサ「エドたちに話がある、ので、こんなところで死なれたら困る」バシュッ

ジャン「はぁ、しゃーねぇーな」

ジャン「お前らだけ戦って俺だけビビって逃げるわけに行かねぇなぁ…」バシュッ


謎の巨人には三体が張り付いている
その中の二匹を早くも仕留めるミカサとアル

ミカサ「アル、あなたは辺りの巨人の殲滅にむかって」

アル「わかったよ!」バシュッ

謎の巨人が暴れたおかげもあり、辺りの巨人は少なくなっていた

ライナー「おらっ!」ザシュッ

ドォン!

ベルトルト「ライナー、ちょっと焦りすぎだ」

ライナー「ん?そうだったか…悪い」

サシャ「ひぃっ!」

ジャン「危ねぇ!」ザシュッ

ドォン!

サシャ「ジャン!ありがとうございまじだ!!」

ジャン「ぼさっとすんな、死ぬぞ」

サシャ「は、はい!」

━━━━━━━━━━━━

エド「ふぅ…」

アル「付近の巨人はあらかた片付けたね」

サシャ「うぅ…巨人に屈服してしてしまった…」

コニー「気にすんな!あとで好きなだけ罵倒してやるから!」

ガァァァ…… ドォン!

ジャン「おいおい、こんだけやったのに死んだってオチはねぇよな?」

アルミン「立ち上がる気配がない…」

ジャン「…ったく、なんのために戦ったんだy………!?」

ジャン「なん…だ…あれは…」

ライナー「…!?」

アニ「…」

サシャ「なんですか?みなs…!?」

エド「マジかよ…」

アル「!?」

コニー「えっ?アルミン…お前…」

ベルトルト「…」

アルミン「ま…さか…」

皆が言葉を失った

力尽きて倒れた謎の巨人、その弱点、うなじの部分から人が現れた

それは彼ら全員が見覚えのある人物、それは……





ミカサ「エレン…?」


死んだはずのエレン・イェーガーであった


Q、まさかちょっとって、こんだけで投下終了ですか?

A、ええ、こんだけで投下終了です。


ハンジさんリヴァイさんリコさんエルヴィンさん小鹿さんと盛りだくさんの回でしたね

次の投下は水曜の予定です


>>105
アニメの話です

面白いな


遅くなったな…決して寝てたとかじゃ無いんだぜ?(震え声)

リアルがちょっと忙しくて短めですが勘弁

そんじゃ投下

あと、なんか主人公以外がいる時の描写があまりにも少ないのでたぶんふやしていきます


時は少し遡る
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━
━━━

ボチャン

「…うぅ~」

熱い…何なんだここは…?

「~~…」

何だって?聞こえねぇよ…確か俺は…

「あぁぁぁ…」ブクブクブク

誰かいるのか?そういえばアルミンは…アルミン!?

俺は確かアルミンの手を掴んで…


手がない


「あつい…よう……」

嘘だ…こんなの嘘だ…

こんな奴らに…

エレン「う…ああああ…!?」

エレン「こんな…」

こんなハズじゃ…

エレン「違うんだ…」

俺達は五年前とは違うんだ…

必死に訓練した…必死に考えた

こいつらに勝つため、こいつらから奪われないために…

「お母さん……熱い…熱いよ…」

どうしてこうなる?どうして俺達は奪われる?

命も…

夢も…

エレン「うッ…」

エレン「あぁぁ…」

ちくしょう…

エレン「ウッ……チキショウ」

エレン「チキショウ!!」

そうだ…

エレン「あ…諦めてたまるか…」

この世界は残酷だ…でも

エレン「駆逐してやる」

だからどうした?

エレン「この世から…一匹のこらず…」

駆逐してやるんだ

エレン「俺が…この手で…」


ドォ………ッ


ドォォォォオォォォ!!

バキッ、バキバキバキッ

謎の巨人「…」シュゥゥゥゥウウウ…

謎の巨人「…ァァアァ…」

謎の巨人「アァァァァァァアアアアアア!!!!」

ズシン!ズシン!

巨人「ハァァ」ダッ

駆逐…シテヤル

ゴオッ!!!

コノ世カラ…

ドシュッ!

一匹ノコラズ

ドォン!

巨人「」ジュゥゥゥゥウウウ…

コロス…

モットコロス…

モットコロシタイ

モット…

モット…

モットモット…

タクサン…

イッパイ…

━━━
━━━━━━
━━━━━━━━━━━━











エレン「殺シテヤル」




アルミン「エレン?」

エレン「はっ!」

なんだ?ここはどこだ?

「あ…」
「…!?」
「」
「今…あいつ…」
「なんなんだ?」

ミカサ「エレン!!」クルッ

ミカサ?

エレン「……?」

アルミン「エレン!ちゃんと体は動くか?意識は正常か?」ガッ

アルミン「知ってることを全部話すんだ!きっと分かってもらえる!」

何言ってんだアルミン?

エレン「アルミン……?」

「オイ…聞いたか…」
「あぁ、殺してやるって言ったな…」
「確かに聞こえた、きっと俺達の事だ…」

「あいつは俺達を食い殺す気だ」

は!?

エレン「!?…待って…」

何言ってんだみんなは?

何で…

俺達三人は囲まれて剣を向けられてるのか…

それは巨人を殺すための武器だろ?

何でそんな目で俺を見る?

エレン「…」

まさか…さっき見た物は…

夢…だよな?腕だってちゃんとついて……

!!…これは……?

キッツ「イェーガー訓練兵!意識が戻ったようだな!」

キッツ「今貴様らがやってる行為は人類に対する反逆行為だ!」

キッツ「貴様らの命の処遇を問わせてもらう!!」

キッツ「下手にごまかしたりそこから動こうとした場合はそこに!」

キッツ「即座に榴弾をブチ込む!!ためらうつもりはない!!!」

エレン「…は?」

ちょっと待て

キッツ「率直に問う」

キッツ「貴様の正体はなんだ?」

キッツ「人か?それとも…」



キッツ「巨人か?」


……何だ?その質問は…

何なんだその目は…?

まるで…

そう…まるで

化け物を見ているような目だ

俺がそうだとでも言うのか…?

エレン「し、質問の意味がわかりません!」

キッツ「…」

キッツ「シラを切る気か化け物め!!」

キッツ「もう一度やってみろ!貴様を粉々にしてやる!一瞬だ!正体を現すヒマなど与えん!!」

キッツ「大勢の者が見たんだ!」

キッツ「お前が巨人の体内から姿を表した瞬間をな!」

キッツ「我々人類はお前のような得体のしれない者をウォール・ローゼ内に侵入させてしまっているのだ!」

キッツ「たとえ貴様らが王より授けられし訓練兵の一人であってもリスクの排除は妥当だ!私は間違ってない!」

キッツ「今にもウォール・マリアを破壊したあの鎧の巨人が姿をあらわすかもわからん!」

キッツ「今我々は人類存亡の危機の現場にいるのだ!もう五年前の失態は許されない!」

キッツ「分かったか?これ以上貴様相手に兵力も時間も割くわけにはいかん!」

キッツ「私は貴様らに躊躇無く榴弾をブチ込めるのだ!」

リコ「彼らの反抗的な態度は明らかです」

リコ「有益な情報も引き出せそうにない…おっしゃる通り、兵と時間の無駄です」

「今なら簡単です!」
「奴が人に化けている内にバラしちまえば!」

ミカサ「私の特技は…」ザッ

ミカサ「肉を…削ぎ落とす事です」

ミカサ「必要に迫られればいつでも披露します、私の特技を体験したい方がいれば…どうぞ一番先に近づいて下さい」スッ

「……」

イアン「隊長、彼女がミカサ・アッカーマンです、私達精鋭と共に後衛に就きました」

イアン「彼女の働きは並の兵士100と等価です…失えば人類にとっての大損害です」

キッツ「……!」

エレン「オイ…お前らは何を…?」

エレン「何でここにいるんだ?」

アルミン「ミカサ、人と戦ってどうするんだ?」

アルミン「この狭い壁の中の何処に逃げようっていうんだ…」

ミカサ「どこの誰が相手であろうと…エレンが殺されるのは阻止する、これ以外に理由はいらない」

アルミン「話しあうんだよ!」

アルミン「誰にも…なんにも状況がわかんないから恐怖だけが伝染してるんだ…」

エレン「……」

俺が巨人じゃないって思ってるのは俺だけか?



クソッ!ここに至るまでの記憶がない…

体もだるいし、下手に喋っても殺されそうだし…

人間に殺される?そんなバカなことが…

そもそもなんだって?

巨人の体内から俺が出てきた?

あれが夢じゃないなら…この腕は生えたってことか?

それじゃ本当に巨人じゃねぇか…

キッツ「もう一度問う!貴様の正体はなんだ!?」

!!…とにかく答えを間違えるな

エレン「じ、自分は…」

死ぬのは俺だけじゃない

そうだ…俺は昔からお前らと同じ…

エレン「人間です」

キッツ「……」

キッツ「……そうか…」

キッツ「悪く…思うな……仕方が無いことだ…」

キッツ「誰も自分が悪魔では無いことを……証明できないのだから…」スッ

何やってんだ俺は…自分の願望を言っただけじゃねぇか…

ミカサ「エレン!アルミン!上に逃げる!」

よせ!

エレン「俺に構うな!」

このままじゃお前らも…

エレン「お前ら!俺から離れろ!」

アルミン「マズイ…このままじゃ」

ミカサ「上にも!?」

アルミン「聞いて下さい!」

ウソだろ?

アルミン「巨人に関して知ってることを話します!」

こんなことが…

エレン「…?」チャリン


ザザッ

グリシャ『エレン…帰ったら…ずっと秘密にしていた地下室を見せてやろう…』

ザザザッ

グリシャ『エレン…この鍵をずっと肌身はなさずもっているんだ』

ザザザザザッ

グリシャ『そしてこの鍵を見るたびに思い出せ…お前が地下室に行かなくてはならないことを…』

グリシャ『この注射のせいで今からお前に記憶障害が起こる…』

ザザザッザザザッ

グリシャ『だから今説明してもダメなんだ…だがいつか地下室に行けば真実がわかる…』

グリシャ『辛く長い道のりだが…お前はウォール・マリアを奪還さて地下室に行かなければならない…』

グリシャ『この 力 はその時訳にたつだろう…使い方は彼らの記憶が教えてくれるだろう…』

ザザザッ

キッツ「…」スッ

ザザッ

グリシャ『ミカサやアルミンを救いたいのなら、お前はこの力を…』

ドォン!

グリシャ『支配しなくてはならない!』

エレン「…」ガリッ














カッ



一方エドの方では本部を奪還した十数名の訓練兵が集まっていた

ライナー「これで全員か?」

マルコ「あぁ、これだけだ」

ジャン「たったの…これだけ…」

コニー「これだけって…あれ?エレン達は?」

マルコ「あとで話すよコニー、まずは」

ライナー「エド達の話を聞くんだろ?」

ライナー「それにしても…大丈夫か?サシャにダズ」

サシャ「あ、あんまり…」

ダズ「大丈夫だ…たぶん…」

マルコ「外のエレン達も心配だな」

ベルトルト「…」

アニ「…」

コニー「外にいるのかエレンは?なぁ、サシャ?」

サシャ「ちょっと黙ってて下さいよ」

コニー「えっ」シュン

ジャン「…あいつらの事も気になるが……」

ジャン「そろそろ話してもらうぜ?」

ジャン「二人とも」

アル「…兄さん」

エド「…あぁ」

エド「分かってる」

エド「いつかは話さなくちゃいけなかったからな」

ライナー「…」

エド「あれは…そうだな…」

エド「もう十年くらい前のことだな…」

━━━━━━━━━━━━
━━━━━━
━━━

840 トロスト区

エドワード・エルリック 5歳

アルフォンス・エルリック 4歳


投下終了

なんか進撃すごいことになってますね。
11巻が待ち遠しいです。

次の投下は土曜の予定です。
あと心理描写多すぎるのは勘弁

凄いことになってるのはわかるんだが
謎がさらに深まるばかりで核心部分に触れられないのがモヤモヤする
あとメンヘライナーがキモい


土曜に投下すると言ってたのにできなかった…ごめん…

そんじゃ投下


トリシャ「エド!アル!どこ?」ガチャン

トリシャ「あらま!」

トリシャ「また父さんの書斎を散らかして…本当に本が好きなのね」

トリシャ「あら!だめよそんなとこに落書きしちゃ」

トリシャ「父さんが帰ってきたら怒るわよ?」

エド「らくがきじゃないよ、みてて」

パリッ

トリシャ「…」

トリシャ「これ錬金術よね?父さんに習ったの?」

エド「いない人にどうやってならうのさ!」プンプン

アル「本よんだらかいてあったよ」

トリシャ「書いてあったて…」

トリシャ「こんな難しいのがわかるの!?」

エドアル「「なんとなく」」

トリシャ「世の錬金術師が聞いたら卒倒するわね…」

エド「やっちゃいけないことだった?」

トリシャ「そんな事無いわ!たいしたものよ!」ニコッ

トリシャ「さすが父さんの子ね、母さんみんなに自慢しちゃおう」ナデナデ

単純な事だった

“母さんが誉めてくれる”

たったそれだけの事が嬉しくて俺達は錬金術にのめり込んだ…

……でも…

エド「ただいま~」

アル「おかあさん?」

エド「野菜とっ…」ガチャン

エドアル「「おかあさん!!!」」

流行り病だったらしい

その時はもう既にあいつは家にいなかった


アル「兄ちゃん」

アル「おなかすいた」

エド「…」

アル「さむいし」

エド「…」

アル「かえろうよぉ」

エド「…」

アル「…」

エド「錬金術の本にホムンクルスっていうのがあるんだ」

エド「人間は魂と精神と肉体の三つでできているんだって」

アル「うん、ボクもよんだ事がある」

エド「…おかあさんを元に戻せないかなぁ」

アル「でも人間を作るのはやっちゃいけないことだって書いてあったよ」

エド「うん…だから」

エド「二人だけのひみつ」

生命を創り出す事になんの疑いも無かった

ただもう一度母さんの笑顔が見たかった

エド「…細胞が66%、細胞外液が24%で…細胞外固形物が10%だろ?」カリカリ

アル「ECW26%、ICW34%、脂質19%、蛋白質が…」エーット…

エド「やっぱ人体の構成成分からやったほうが早いと思うんだ」ズイッ

アル「蛋白質の構成が分かればそっちの方が…」

先生「…エドワード君アルフォンス君」

先生「今は算数の授業中なんだけどなー?」

エドアル「「だってつまんないんだもん?」」

白墨乱舞!!
エルリックガード!!

俺達は独学で人体錬成をしようとしてたんだ


「~~」

アル「へへー、じゃあね」

エド「シチューを発明した人は偉大だ!」

エド「牛乳が入ってるのにあんなにうまい!」

アル「なんだよそれ」

エド「野菜スープに牛乳を突っ込むっつー考えがすげーよ」

エド「巨人とかにもきっとそういう発想の転換をして考えたらいいんだよ」

アル「そんなもんかな?」

アル「…何が足りないんだろうね、人体錬成」

エド「そもそもなんで人体錬成は法律で禁止されてるんだ?」

アル「昔なんか事件があったからじゃない?ほら、王都がどうのこうのって…」

エド「あぁ、あの錬金術師の話か?」

アル「そうそれ、あれが結局人体錬成だって」

エド「あれは“人体錬成”じゃ無いんだろ?」

アル「じゃあさ、あれは?」

アル「錬成中にハエが入り込んでハエ人間になっちゃったってやつ」

エド「そりゃこの前みた劇の話だ…」

エド「きっと大人は誰も人体錬成なんかできないからって禁止してるんだ」

エド「死んだ人が生き返ればみんな嬉しいに決まってる」

エド「俺とアルと母さんとまた楽しく暮らせるなら母さんだって喜んでくれるよ…」

アル「…」

エド「…」


アル「ねぇ、やっぱりボク達だけの知識じゃ無理だよ」

アル「…父さんがいれば錬金術を教えてくれたかな?」

エド「あいつの話はするな!勝手に出てって母さんを泣かせて!」

エド「母さんは女手ひとつで苦労して俺達を育てて病気になって!」

エド「そんな目にあわせといてあいつは葬式にも帰ってきやしない!」

アル「…」

アル「でもやっぱり独学じゃ限界があるよ…」

エド「……うん…」



「扉を爆破なんてなにやってるんだ!」
「今こそ巨人を受け入れるべきなのだ!!」
「シガンシナでももう一度扉を開ける!」
「そんなことをしたら数十年前の惨劇を繰り返すだけだぞ!」
「惨劇などではない」

ジャンは知ってるかもしれないが

7年くらい前に巨人を信仰してる宗教の団体がトロスト区の外側の扉を爆破したんだ

すぐに騒ぎが収まったのには理由があってな

「なにをやっている!」
「駐屯兵団の内部に信仰者がいたらしい」
「とにかく壁を塞げ!幸いにもここはウォール・ローゼ、巨人は現れない」

???「…」スタスタ

駐屯兵「おい!一般人は下がれ!今、我々駐屯兵団は忙しいんだ!」

???「」パン!

駐屯兵「だから近づくんじゃ…」

バチッバチッ

ドドン!

「」
「」
「」

エド「」

アル「」

目を疑ったよ、壊れた扉が再生されたんだ

???「これでなんとかなるでしょう」

???「あとは運ぶだけですが…大丈夫そうですね」

???「それと補強作業もお願いします」

駐屯兵「あんた…?いったい何者だ?」

イズミ「ただの…通りがかりの主婦です」ニコ

イズミ「」ゴフッ

ここはほぼ原作どおりか……
師匠は素手で巨人とか倒せそうだから普通に生きてそう


イズミ「ここには観光に来ていただけですよ」

イズミ「たまたま通りかかったところでしたが役に立てて良かった」

駐屯兵「いえ、本当に助かりました」

駐屯兵「錬金術師ですか?」

イズミ「ただの主婦ですよ、イズミ・カーティス」

イズミ「こっちが旦那のシゲ」

シゲ「…」ずもももも

「ダブリスから来たんか」
「ダンナさんでかいな」
「いやぁ、本当に助かったよ」
「ありがとね」

エド「アル!」

アル「うん!」

エド「おばさん!俺達を弟子にしてよ!」

イズミ「」ブチッ

ってな感じでしばらく錬金術を師匠から教わってたんだよ

無人島での修行とか、他にも色々とな

そして五年前だな…

エド「よしっ」カリッ

エド「できた!」

俺達はついに人体錬成の構築式を完成させてしまったんだ

水35?、炭素20?、アンモニア4?、石灰1.5?、リン800g、塩分250g、硝石100g、イオウ80g、フッ素7.5g、鉄5g、ケイ素3gなど…これで人間の体は構成されている

アル「あちち…」

エド「気をつけろよ!母さんの元になるんだから」

アル「えへへ、母さんに最初に会ったらなんて言おう」

エド「決まってんだろ」

エド「『先生には黙っといて』だよ」

アル「あはは!」

錬成は俺ん家の地下室で行ったんだ

エド「大人一人分の身体を構成する元素…」

エド「構築式…そして…」シュッ

エド「魂の情報…」ポタッ

エド「いくぞアル」

アル「うん」

バシッ!ゴォォォ…

エド「………」わくわく

エド「……え?」

アル「兄さん、なんか変だよ…」パキッ


アル「うわあああ!!」

エド「アル!!」バキッ

エド「!?」

“リバウンド”

術が失敗した時、術者に返ってくる反動だ

リバウンドで俺は左足を、アルは全身を持っていかれたんだ

アル「兄さん!兄さん!兄さn…」バキバキバキ

エド「アル!!!」バキバキバキバキ

バキン!

エド「」

エド「…アル?」

エド「あれ?俺なにしてたんだっけ?」

なにかに引きずり込まれた先には真っ白でだだっ広い空間があった

エド「おーい」

『よぉ』

どこからともなく声がしたんだ

エド「誰だ!?」

『ここだここ、お前の目の前にいる』

エド「どこに……」!

そこにはなんだよよくわからないやつが一人で座っていたんだ

エド「……誰?」

『おぉ!よくぞ訊いてくれました!』

『俺はお前達が“世界”と呼ぶ存在』

『あるいは“宇宙”』

『あるいは“真理”』

『あるいは“全”』

『あるいは“一”』

『そして…』

『オレは“おまえ”だ』

エド「!?」

真理『ようこそ、身の程知らずのバカ野郎』ゴゴゴゴ…

ガシッ!

エド「うわあああああ!!!!」バキバキバキ

真理『うるさいな、お前が欲しがっていたものだぞ?』

エド「ああああああ!!!!」ギギギギ…

真理『真理を見せてやるよ』

バタン!

真理「まりちゃん、って呼んでね♡」

そっから扉のなかに引きずり込まれたんだ

その中は…そうだな、まるで脳に直接ものすごい量の情報をぶち込まれたみたいだった

だけど理解した、これが“真理”なんだってな

エド「そうだ…」

エド「俺の人体錬成理論は間違っちゃいなかった、でも足りない…」

エド「もう少し!もう少し先に俺の求めてる人体錬成の真理があった!」

真理『…』

エド「お願いだ!もう一度見せてくれ!」

エド「もう一度…」真理『ダメだね』

真理『これだけの通行料だとここまでしか見せられない』

エド「通行料!?」

真理『そう…通行料』

エド「!?」バキッ

真理『“等価交換”だろ?錬金術師匠』ニィィ

ドクン

そうして気がつくと地下室に戻ってたんだ

エド「ああああああああああああああああああ!!!」

エド「…アル!アル!アルフォンス!」

エド「くそ!こんな事があってたまるか!」

エド「こんな…こんなはずじゃ…」

エド「助けて…誰か…」

エド「母さん…母…」

そこで目にしたのは

母さん?「ヒュー、ゴヒュー」

人の形をしてない、変わり果てた母さんの姿だった

エド「ひっ…」ドン

母さん?「ヒュー、ヒュー……ゴバッ!」ベシャッ

エド「うそだ…違う…こんなの…」

エド「うっ」

あまりに酷い結末だった、俺は…母さんを錬成し損なった上に二度も殺してしまったんだ

エド「ちがう…こんなのを望んだんじゃない…」

エド「アル…俺のせいだ…」ギリッ

エド「俺の…」ガチャン!

エド「畜生……返せよ、弟なんだよ……」

エド「足だろうが!両腕だろうが!」

エド「…心臓だってくれてやる」

エド「だから!!返せよ!!たった一人の弟なんだよ!!」パン!

ドクン

真理『バカだな、また来たのか』

━━━
━━━━━━
━━━━━━━━━━━━



エド「んで、今度は俺の右手を代償にアルの魂を錬成、この鎧に定着させたんだ」

ライナー「」

マルコ「そんな…事が…」

ジャン「マジかよ…」

ベルトルト「…」

アニ「…」

ライナー「その…良かったのか?そんな話を俺達なんかにして」

ライナー「こっちから聞いといてなんだが」

エド「構わねぇよ、嘘みたいだけど本当だぜ?」

ライナー「なんとなくそれはわかった」

エド「それにな、俺等はお前らを仲間と思ってんだ」

エド「仲間に隠し事はあんまりしたくないっかんじだな」

アル「だね」

アニ「…」

ベルトルト「…」

コニー「アルは鎧に定着?された時の事覚えてんのか?」

アル「いいや」

アル「僕は…母さんを錬成してから兄さんにこの姿にしてもらうまでの記憶がないんだ」

コニー「そうなんか」

ジャン「ははっ、俺がまだガキの頃から人体錬成とか魂の錬成とか…んな事してたのかよ」

ジャン「しかも…せっかく錬成できた母親が…」

ジャン「あんまりじゃねぇか」

ライナー「その真理ってやつはなんなんだ結局?」

エド「わかんねぇ…」


エド「ただあいつが言ってたように神だったり世界だったりなんじゃねぇの?」

マルコ「とにかく、決してなにか企んで人体錬成をしたわけじゃないんだし、この事は絶対に周りには言っちゃダメだよ」

ライナー「そだな、ここにいる19人全員の秘密だ」

ベルトルト「うん」

「まぁ、そだよな」
「疑って悪かったよ」
「そんな辛い事があったんだ…」

アル「ごめんねみんな、僕が軽はずみで言ったせいで」

サシャ「謝らないでくださいよ!アルがいなかったら私達もここにいなかったのかもしれないですし!」

サシャ「それに用はこの話を誰にも言わなかったらいいんですよね?」

マルコ「うん、そういう事だね」

マルコ「二人ともそんな辛い思いをしたのにあんなこと言って…」

マルコ「こっちこそごめんね」

エド「いや…自業自得だからな」

エド「辛いとかそういうのは…」

アル「ね」

エド「うん」

ライナー「バカかお前ら」

エド「え?」

ライナー「無理すんなよ」ポンポン

アル「ライナー…」

ドォォォォオォォン!!!!!

「「「!?」」」

エド「うわ!?なんだ?」

ライナー「砲声?」

ジャン「しかも一発だけって変じゃねぇか?」

ライナー「……!」ダッ

エド「!!もしかして…」ダッ

アル「エレン!?」ダッ

ベルトルト「ライナー!」ダッ


水門付近

ライナー「…どうなってんだこれは……?」

ライナーたちの目の前には謎の巨人が煙をあげていた

謎の巨人「」グググググッ

エレン「…!?」

エレン「……!?」

エレン「うあぁあああ!!」

エレン「ハァッ、ハァッ…ふん!」ブチッ

エレン「あ、熱い…」

エレン「何なんだこりゃ…」

アルミン「…砲声が聞こえたところまでは覚えてる…その後は凄まじい音と衝撃と…」

アルミン「熱!!今…僕達は巨大な骨格の内側に…!?」

ミカサ「エレンが私達を守った…今はそれだけ理解できればいい」

エレン「オイ!」

エレン「大丈夫か!?お前ら…」

アルミン「エレン!?これは…」エレン「わからん!ただこいつはもう蒸発する!巨人の死体とおなじだ!少し離れるぞ!」

エレンが振り向いて見るが駐屯兵団に動きはない

エレン「…まだ様子を窺ってるのか、放心してんのか…」

エレン「今は動きは見られないけど…最終的には攻撃を続行するだろう…」

エレン「こんなもん見せたあとに会話できる自信は俺には無い」

エレン「ただ…一つだけ思い出した…」

アルミカ「「…!?」」

エレン「地下室だ!俺ん家の地下室!そこで全てが分かるって親父が言ってたんだ…」

謎の巨人「」ジュゥゥゥゥウウウ…

エレン「俺がこうなっちまった原因も親父だ…地下に行けば多分巨人の正体もわかるんだ!」

エレン「…クソ!」ガン!

ミカサ「エレン?」

エレン「だとしたらなんで隠した?」

エレン「その情報は…何千人もの調査兵団が命を落としても求め続けた人類の希望ってやつなんじゃないのか?」

エレン「それを俺ん家の地下室に大事にしまってたっていうのか!?…何考えてんだ?」

エレン「そもそも俺達を五年もほっといてどこでなにしてんだよ…」

ミカサ「エレン!今は他にすべき事がある」

謎の巨人「」ドォン!

巨人は崩れ落ちる

エレン「…俺はここを離れる」

アルミン「どこに?どうやって?」

エレン「とりあえずどこでもいい、そこから壁を越えて地下室を目指す」

エレン「もう一度巨人になってからな…」

アルミン「そんな事ができるのか!?」

エレン「自分でもどうやってるのか分からん…でもできるって分かるんだ」

エレン「さっきは無意識に俺達を砲弾から防ぐ事だけを考えた、だからそれ以上の持続力もなく朽ちたんだ」

アルミン「(エレンが巨人なのかエレンが巨人を出現させて操ってるのか…)」

アルミン「(それはエレンにもわからないだろう…)」

エレン「今度はもっと強力なやつを…」ハァハァ

エレン「さっき巨人共を蹴散らしたみたいに15m級の巨人になってやる!」ツツー

鼻血を流しながら語るエレン

ミカサ「エレン!鼻血が…」

アルミン「顔色も酷い、呼吸も荒い…」

アルミン「明らかに体に異常を来している!」

エレン「今は…体調なんかどうでもいい」

エレン「とにかく、俺に考えが二つある」

エレン「俺を庇ったりなんかしなかったらお前らは命までは奪われない」

エレン「もう既に迷惑かけちまったが俺はここからは単独で動こうと思う」

アルミン「…そんな!」

ミカサ「……エレン…」

ミカサ「私も行く」エレン「ダメだ置いて行く」

ミカサ「私が追いつけなければ私に構う必要は無い」

ミカサ「ただし私が従う必要も無い」

エレン「いい加減にしろって言ってんだろうが…俺はお前の弟でも子供でもねぇぞ」

アルミン「…(駐屯兵団が白兵戦をしかけてくる気配はない)」

アルミン「(そんな気配があればミカサがすぐに気付くだろう…)」

アルミン「(最短時間で砲弾が装填されたとしてあと大体20秒ほど…エレンはそれ以内に行動してここから去って行くだろう…)」

アルミン「(こんな時になんでこんな事を思い出すんだろう…)」

アルミンが思い出したのはいじめっ子に殴りかかるエレンとミカサの姿

アルミン「(もうこれが僕達の最後だから?)」

アルミン「(結局僕は…最後まで臆病者以外の何者にもなれなかった…)」

アルミン「(僕は何度も二人に助けられたけど僕が助けた事は…とうとう一度も無いままだ…)」

アルミン「(これでどうやってどうやって対等な友人だと言えるんだろう…)」

アルミン「(どうやって僕も一緒に行くなんてことが言えるんだ…付いてける自信もないのに…)」

アルミン「(もう…これで…)」

三人で遊んでいた記憶がよぎる

アルミン「(三人が揃う事も…ないだろう…)」


ミカサ「エレン!私は…」エレン「待てよミカサ」

エレン「考えは二つあるって言っただろ…」

エレン「これは俺程度が思いついた最終手段を判断材料として話したまでだ」

エレン「あとはアルミンの判断に任せる」

アルミン「」

アルミン「え…?」

エレン「俺だって今の話が現実性を欠いてることはわかってる」

エレン「この巨人の力は兵団の元で計画的に機能させるのが一番有効なはずだ、無茶を言うが…」

エレン「アルミンがもしここで俺は脅威じゃないって駐屯兵団に説得できるなら」

エレン「俺はそれに従う」

エレン「それができないと言えば、さっきの最終手段を取る」

エレン「すぐに決めてくれ」

エレン「できるか」

エレン「できないか」

エレン「俺はどっちでもお前の意見を尊重する」

アルミン「…エレン」

アルミン「どうして僕にそんな決断を託すの?」

エレン「お前ってやばい時ほどどの行動が正しいか当てれるだろ?」

エレン「それに頼りたいと思ったからだ」

アルミン「いつそんなことが?」

エレン「いろいろあっただろ?五年前なんか」

エレン「お前がハンネスさんを呼んでくれなかったら俺もミカサも巨人に食われて死んでた」

アルミン「」

ミカサ「アルミン…」

ミカサ「考えがあるなら…私もそれを信じる」

アルミン「(僕が勝手に思い込んでただけだ)」

アルミン「(勝手に自分は無力で足手まといだと)」

アルミン「(二人はそんなこと思ってなかったのに)」

アルミン「(これ以上の理由がどこにある?)」

アルミン「(僕に命を任せると言っている二人は…僕が…)」

エレン「アルミン」



アルミン「(この世で最も信頼している人間だ)」



アルミン「必ず説得してみる!」

アルミン「二人は極力抵抗の意思が無いことを示してくれ!」ダッ

覚悟を決めたアルミンが駐屯兵に駆け寄る

「「「!!??」」」

アルミン「(エレンが巨人になってからずっと引っ掛かってたことがある…)」

アルミン「(まだ考えはまとまってないけど…やってやる!喋りながらでも考えるんだ!)」

キッツ「貴様!!そこで止まれ!」

アルミン「彼は人類の敵ではありません!私達は知り得た情報を全て開示する意思があります!」

キッツ「命乞いに貸す耳は無い!」

キッツ「目の前で正体を現しておいて今更何を言う!」

キッツ「やつが巨人で無いと言うのなら証拠をだせ!それができないなら危険を排除するまでだ!!」

アルミン「証拠は必要ありません!」

アルミン「(そうだ、必要ない!)」

アルミン「そもそも彼をどう認識するかは問題ではないのです!」

キッツ「なんだと!」

アルミン「大勢の者が見たと聞きました!ならば彼と巨人が戦う姿も見たはずです!!」

アルミン「周囲の巨人が彼に群がって行く姿も!」

アルミン「つまり…」

アルミン「巨人は彼を我々人類と同じ捕食対象として認識しました!」

アルミン「我々がいくら知恵を絞ろうともこの事実だけは動きません!」

キッツ「…!!」

「確かにそうだ…」
「やつは味方かもしれんぞ…」

アルミンの必死の演説で少し駐屯兵団の空気が変わる

しかし

キッツ「迎撃体制をとれ!やつらの巧妙な罠に惑わされるな!」

指揮官の耳には届かなかった


屋根の上

エド「はぁ!?なにいってんだよあのデカブツ」

ジャン「あいつ完全に聞く気なかったじゃねぇか」

アル「きっと困惑してるんだよ!」

コニー「おいどうすんだよ!このままじゃあいつら殺されちまうぞ!」

ライナー「それだけは阻止しなければな」スチャ

ベルトルト「やるんだな?」スチャ

ライナー「あぁ」

ジャン「ちっ、しゃあねぇな」

サシャ「ちょっと!なにしようとしてるんですか!」

ライナー「砲撃を止めるだけだ、別に兵団に危害を加えるつもりはない」

サシャ「だからといって…アニはどうするんですか?」

アニ「砲撃を止める…」

マルコ「いったん落ちつけってお前ら!」

マルコ「そんなことしたら反逆罪だよ!」

ジャン「!!」ハッ

ライナー「だからどうした?それが目の前の仲間を見捨てる理由にはならない」

ベルトルト「(ライナー…)」

アニ「ライナーの言うとおりだね、ここでエレンが死んだら困る」

コニー「そ、そうだな!みんな焦ってるんだからとりあえず落ち着かせたらいいんだな!」

ジャン「今日は本当に珍しいなコニー、頭でも打ったのか?」

エド「冗談言ってる場合じゃねぇぞ」

エド「今はエレン達の安全の確保が最優先だ」

マルコ「あぁ~もう!しょうがな…い……って」

なにかに気づいたマルコ

ライナー「行くぞ!」

マルコ「待て!」

ライナー「なんだよ!?」

ジャン「オイ…あれは」

ジャン「増援か?」

マルコ「あぁ、多分あの部隊は…」


水門付近

キッツ「やつらの行動は常に我々の理解を超える!!」

アルミン「なっ!」

キッツ「人間に化けることも可能というわけだ!」

キッツ「これ以上やつらの好きにさせてはならん!」

エレミカ「「……!!」」

既に彼は考える行為を放棄していた

考える行為自体が恐ろしくなったのだ

アルミン「……エレン…ミカサ…」バッ

エレン「…」

ミカサ「…」

振り返った先には二人がしっかりとアルミンを見つめている

アルミン「…っ」ギュッ

再び覚悟を決めたアルミン

アルミン「私はとうに人類復興の為なら心臓を捧げると誓った兵士!!」

アルミン「その信念に従った末に命が果てるのなら本望!!!」

アルミン「彼のもつ“巨人の力”と残存する兵士が組み合わされれば!この街の奪還も不可能ではありません!!!」

アルミン「人類の栄光を願い!これから死にゆくせめてもの間に!」

アルミン「彼の戦術的価値をときます!!!」

キッツ「…」

キッツ「(どう命乞いをしようと…私は規則に従うまで)」

???「…」ザッザッザッ

キッツ「(規則に反する者は排除する)」スッ

片手をあげ砲撃の合図をおくろうとするキッツ

それに近づく人影

キッツ「(大丈夫だ!私は間違ってない!)」

???「よせよ」ガシッ

振り下ろしかけたその手を誰かが掴む

キッツ「!?」

???「っとに相変わらずデカイ図体の割には小鹿みたいに繊細な野郎だな」

???「お前にはあの見事な敬礼が見えないんか?」


投下終了

>>128
「しんり」ですwwでも確かにそう読めるww

あとハートが?になってるとこあるんで脳内変換よろ。

最近このスレ含め進撃ssが乱立してますね。
この風潮ってアニメ終わったらどうなるんだろ?

次の投下は水曜を予定してます…頑張ります…

せっかく錬金術があるんだから少しばかり使ってるところも見てみたいなーなんて

無人島……?

>>140
こまけぇこたぁいいんだよ

壁内に大きな湖があってそこに島が浮いていたんだ!きっとそうだ!

なんせ壁の中って日本より大きいらしいしwwwww


暇なので投下
もしかしたら夜も投下するかも

>>140
すまん、湖の真ん中にあるみたいなのと思っておいてくれ。きっと壁の中は広いんだしあるはずだきっと


キッツ「ヒューズ副司令!?」

ヒューズ「よう」

ピクシス「わしもおるぞ」

キッツ「ピクシス司令まで!?」

そこに現れたのはマース・ヒューズ副司令とドット・ピクシス司令だった

ヒューズ「当たり前だろ、壁が破られたって情報入ったんだから」

ピクシス「状況は既に伝わっておる」

ピクシス「お前は増援の指揮に就け」

ピクシス「ワシらは…」

ヒューズ「あぁ」

ピクシス「あの者らの話を聞いた方がええ気がするのぅ」


壁の上

ピクシス「うぅ~む」

ヒューズ「お目当てのヤツはいましたか?」

ピクシス「やはり見当たらんのぅ」

調査兵団の報告によると、巨人は南から現れるとされていた

実際にかつて巨人が突破してきたのはウォール・マリアの南に位置するシガンシナ区であった

よって次に狙われる可能性が最も高いとされているのはシガンシナ区から最も近いここトロスト区である

ドット・ピクシスとはトロスト区を含む南側領土を束ねる最高責任者であり人類の最重要区防衛の全権を託された人物

そして…

ピクシス「超絶美人の巨人になら食われてもいいんじゃが…」

生来の変人としても知られている

ヒューズ「ははははははは!」

ヒューズ「やっぱりですか」

ヒューズ「そういや聞いて下さいよ、この前ウチの娘がね~」

ピクシス「ほう」



壁の下

キッツ「司令達は一体なにを考えてるんだ!」

キッツ「護衛もつけずにあんなところで!!」

リコ「さぁ、司令の考えは常に我々の常識から外れてますので…」

イアン「隊長、部隊編成が完了しました」

キッツ「あぁ…ご苦労…」

「…」
「…」
「…」

キッツ「…」


壁の上

ピクシス「そうか…その地下室に行けば全てがわかると…」

エレン「はい…」

ヒューズ「地下室ねぇ…」

エレン「信じてもらえますか?」

ピクシス「お主ら自身が確証を得られん以上、とりあえず頭に入れておくといったところかの」

ピクシス「しかし…」

ピクシス「物事の真意を見極める程度のことはできるつもりじゃ」

ピクシス「お主らの命はワシが保証しよう」

ヒューズ「ちょっと…いいですか?」

ピクシス「どうした?」

ヒューズ「アルミン訓練兵……で、あってるよな?」

アルミン「ハイ!」

ヒューズ「あんたはさっき“巨人の力”だっけ?それを使えばトロスト区の奪還も可能だって言ったよな?」

アルミン「ハ、ハイ…」

ヒューズ「あれは本当にそう思ったのか?」

ヒューズ「それとも苦しまぎれの命乞いか?」

アルミン「それは…」

アルミン「両方です」

アルミン「あの時僕が言おうとした事は」

アルミン「巨人となったエレンが破壊された扉まであの大岩を運んで扉を塞ぐという事でした」

エレン「」

ヒューズ「」

ミカサ「」

ピクシス「ほう…」

アルミン「ただ単純に思いついただけですが…」

アルミン「せめてエレンの持った力に現状を打開できる可能性を感じてもらえないかと…」

アルミン「もちろん、助かりたい一心でですが…」ピクシス「エレン訓練兵よ」

ピクシス「穴を塞ぐ事ができるのか?」

エレン「…」

エレン「…正直、この力を自分で使いこなせるかは分かりません」

エレン「ですので…穴を塞げると無責任には…」ピクシス「すまんの、質問を間違えた」

エレン「えっ?」

ピクシス「やるのか?やらないのか?」

ピクシス「どっちだ?」


エレン「…」

エレン「…やりまs…いや、塞いでみせます!何があっても!」

ピクシス「うむ!」

ピクシス「よう言った!お主は漢じゃ!」

ピクシス「ヒューズ!作戦を頼むぞ!」

ヒューズ「あぁ、任せて下さい」

アルミン「え!?そんな…いくらなんでも…」

アルミン「皮算用ですらない思いつきをいきなり実用するなんて…」

エレン「俺もそう思ったが多分作戦を実行する以前に根本的な問題があるんだ…」

エレン「司令達はその現状を正しく認識してる」

エレン「敵は巨人だけじゃない」

アルミン「え…」

ヒューズ「そーゆう事、よくわかってんじゃねぇか」

ヒューズ「そんじゃ、作戦会議だな」

ヒューズ「アルミン訓練兵、ミカサ訓練兵、お前らもついてこい」

ピクシス「時は一刻を争う」

ピクシス「活躍してもらうぞ、若き兵士達よ」


壁の下

「「「トロスト区奪還作戦!?」」」

「これからか?」
「嘘だろ!?扉に空いた穴を塞ぐ技術なんかないのに…!?」
「上はなにかんがえてんだ!?」
「穴を塞げない以上…ウォール・ローゼの扉を死守するしかないのに…」
「チクショウ…そんなに手柄が欲しいかよ…」

ダズ「また…あの地獄に?」

ダズ「いやだ!死にたくねぇ!!家族に会わせてくれ!!」

マルコ「ダズ!声が大きいぞ!」

上官「そこのお前!聞こえたぞ!」

上官「任務を放棄する気か!?お前…」

ダズ「ええそうです!」

ダズ「この無意味な集団自殺には何の価値も成果もありません!」


上官「お前…人類を…規律を何だと思っている…」

上官「私にはこの場で死刑を下す権限があるのだぞ」スチャ

ダズ「いいですよ!」スチャ

「!?」

ダズ「巨人に食い殺されるより100倍いい…」

ざわっ…ざわっ…

「オイ…聞いたかアレ」
「こんな状況じゃ無理もない…」

訓練兵A「ねぇ…こっちにも反逆者とかでないかなぁ…」

ジャン「…」

訓練兵B「私だって死に方くらい選びたい…」

駐屯兵A「オイ貴様ら…」

訓練兵B「!!あ…」

訓練兵B「い、今のは冗談で…」駐屯兵A「やれ!」

訓練兵B「えっ!?」

駐屯兵A「派手にやれ!出来るだけ大勢で!」

駐屯兵A「我々駐屯兵団の中にも不満を持った者は多い」

駐屯兵A「騒ぎに便乗してここを去る」

ジャン「ここを去ってどこに行くんですか?」

駐屯兵A「娘に会いに行くんだよ!

駐屯兵A「どうせこの扉も破られるんだから」


壁の上

アルミン「だから、作戦の根幹の部分が不確かなままの作戦ですが、実行するするのならこの案が今思いつく最善策だと思いました」

ヒューズ「なるほど、なかなかいい案だな」

アルミン「いえ、でも一介の訓練兵程度の自分が…」

ヒューズ「いや、これでいい」

ミカサ「アルミン」

アルミン「どうしたの?ミカサ?」

ミカサ「エド達なら塞げれるんじゃ…」

アルミン「!!そうか!…いやどうだろう」

ヒューズ「エド?誰だそいつは?」

アルミン「彼らは、僕らと同期の訓練兵であり」


アルミン「錬金術師です」



投下終了

投下途中に違和感が見つかったので書き直ししなくちゃな\(^O^)/

とりあえずこのssを考えてやりたかったシーンその1が終わったのに満足

乙乙
ああ、壁の問題もエドなら解決するな


すんません、今日はやっぱり投下しません。
なかなか難しいですね、自分がいかに文才も構成力もないかがしみじみ感じられます。
次の投下は土曜日までにします

エドが穴を塞ぐ場合壁を材料に塞ぐわけにはいかないし地面に降りて錬成しなきゃだな
しかも穴の大きさは縦8m横5mくらい?奥行き10mくらい?だしどっちにしろ大変だな


とりあえずごめんなさい。

いろいろありすぎて投下でかなかったんです…携帯なのに…

矛盾とか多そうなので指摘とかバンバン下さい、あと内容にたいしても

そんじゃ投下


ピクシス「巨人に支配される前」

ピクシス「人類は種族や理が違う者同士で果てのない争いを続けてたという」

ピクシス「その時誰かが言ったそうな」

ピクシス「もしも人類以外の強大な敵が現れたら、人類は一丸となると」

ピクシス「お主はどう思うかの?」

エレン「それは…ずいぶんと呑気ですね」

エレン「欠伸がでます」

ピクシス「お主もワシと同じで品性がひん曲がっておる」ハッ ハッ ハッ

エレン「その強大な敵にここまで追い詰められた今でも、一つになったとは言い難い状況だと思いますので…」

ピクシス「あぁ…そろそろ一つにならんとな」

ピクシス「戦うことも…」ハクロ「ピクシス司令!!!」

ピクシス「何事じゃ?」

ハクロ「ヒューズ副司令からの伝達です!」

ハクロ「104期訓練兵団に穴を塞げる人物がいるとの事で」

ピクシス「ほう、穴を?どうやって?」

ハクロ「錬金術を用いて穴を塞ぐとのことです」

ピクシス「錬金術!?」

ハクロ「はい」

ピクシス「ふぅむ…」

ピクシスが目をやるとトロスト区の街並みに彷徨う無数の巨人があった

ハクロ「ヒューズ副司令によると」

ハクロ「このまま仮にエレンが巨人になったとしても…」

ピクシス「この数の巨人を無視しながら岩を運ぶのは少々荷が重いと?」

ハクロ「はい…」

ピクシス「そうか、ならばあまりにも唐突だが」

ピクシス「……」

ピクシス「…しかたがない」

ピクシス「作戦を変更する、エレンは前門付近の巨人の駆逐を、その錬金術は穴を塞ぐ!」

ハクロ「ハッ!」ダッ

エレン「ハッ!」


ハンネス「(エレンだと?)」クルッ

エレン「!」

ハンネス「(エレン!無事だったか!)」

ハンネス「(ん?任務に集中しろ?)」

ハンネス「(あいつ…上官に向かって何っつー態度だ…)」

ハンネス「(あの調子じゃミカサもアルミンも無事だろうな…)」

ハンネス「ん!?」

駐屯兵B「なんですかハンネスさん、急に声をあげないで下さいよ…」

ハンネス「あぁ悪い…(なぜ?エレンが司令の横に?)」

ピクシス「ふむ」オホン

エレン「?」


ピクシス「注!!もおおおおおおく!!!!!!!!」ビリビリ


ピクシス「これよりトロスト区奪還作戦について説明する!!」

ピクシス「この作戦の成功目標は破壊された扉の穴を!」

ピクシス「塞ぐ!ことである!!」

「…えっ?」
「塞ぐって…一体…」
「どうやって?」

ピクシス「穴を塞ぐ手段の前にまず彼から紹介しよう!」

ピクシス「訓練兵団所属、エレン・イェーガーじゃ!」

エレン「!」バッ

「エレン!?」
「エレンだ!生きてたのか」
「誰?」
「良かった…」

ピクシス「彼は我々が極秘で研究してきた巨人化生体実験の成功者である!!」

ピクシス「彼は巨人の体を精製し意のままに操ることが可能である!!」

コニー「んん?」

コニー「なぁ、今司令が何言ったのかわからんが…」

コニー「それは俺がバカだからじゃねぇよな?」

ユミル「…」

コニー「なぁ!?」

ユミル「ちょっと黙っていてくれ…バカ」

ライナー「(さっきこのままじゃエレンが殺されるって言わなかったかコイツ?)」



ピクシス「巨人と化した彼は先ほど皆の者がみたとおり!」

ピクシス「前門付近の巨人を壁に誘導しながら!」

ピクシス「巨人を駆逐してもらう!!」

ピクシス「諸君らには彼の戦闘の補助をしてもらう!!!」

ピクシス「そして!!」

ピクシス「充分に巨人を引きつけたところで!!」

ピクシス「錬金術により!」

ピクシス「壁の穴を塞ぐ!!!」


数分前

ミカサ「ヒューズ副司令、連れて来ました」スタッ

シェスカ「ヨロイダ…」

ヒューズ「お疲れさん」

エド「あの…自分達はなぜここに?」

ヒューズ「あぁ、あんたら二人は錬金術使えるんだって?」

アル「一応…ですがなぜそれを?」

ヒューズ「唐突だがトロスト区に空いた穴を錬金術で塞げるか?」

エド「錬金術でですか!?」

アル「どう?兄さん?」

エド「う~ん…なんとも言えないな…」

ヒューズ「やっぱ無理か…」

エド「あの、穴の幅とかって分かりますか?」

ヒューズ「ん~、目測だがだいたい縦7~8mくらい横5mくらいで奥行きも7mちょいってところだな」

エド「…そのくらいならできそうではありますが…断言はできません…」

ヒューズ「やってみなきゃわかんねぇと」

ヒューズ「そだな、どうする?」

エド「え?」


ヒューズ「いくら人類の為だとはいえ、実現ができるかわからん作戦に命かけんのは酷だろ」

ヒューズ「まず巨人が密集する扉に行く事自体が死にに行くようなもんだ」

ヒューズ「そこでの作戦など相当の覚悟と実力がなければ不可能」

ヒューズ「それに穴を塞げてもその直後に壊される可能性だってある」

ヒューズ「それを踏まえた上で聞くが…この作戦をやるか?やらないか?」

ヒューズ「どっちだ?」

エド「…」

エド「自分達は…いや、自分達だって人類復興の為なら心臓を捧げると誓った兵士です」

ヒューズ「じゃあ…」

エド「はい、やります!」

ヒューズ「あんたは?」

アル「もちろんやります!」

ヒューズ「んじゃ決まりだな、早速だが作戦に移るぞ」

アル「いまからですか!?」

ヒューズ「あったりまえだ、俺らには時間がないんだからよ」

ヒューズ「詳しい話は走りながらだ」

ヒューズ「シェスカ、エレンの方は頼んだ」

ヒューズ「ハクロはピクシス司令に伝達を」

シェスハク「「ハッ!」」


ピクシス「ーー!!」

「巨人を意のままに操る…そんな事が…」
「人類は遂に巨人を支配したのか!?」

ダズ「嘘だ!!」

ダズ「そんなわけのわからない理由で命を預けてたまるか!」

ダズ「俺達を何だと思っているんだ!?」

ダズ「俺達は…使い捨ての刃じゃないぞ!!」

「人間兵器だとよ」
「そんなまやかし間に受けるヤツがどんだけいるんだろうな…」
「ほんとだよ、バカにしやがって」

上官「オイ待て!また貴様か!今度こそ死罪だぞ!!」

ダズ「人類最後の時を家族と過ごします!!」ダッ

駐屯兵A「今日ここで死ねってよ!俺は降りるぞ!!」

「俺も!」
「わ…私も…」
「配置に戻れ貴様ら!!」
「いやです!!」
「わいも!」
「俺だって!」
「オイ…このままじゃ…」
「ヤバイぞ」

キッツ「クッ…」

「秩序が無くなる…」

キッツ「覚悟はいいな反逆者共!!」スチャ!

キッツ「今!!この場で叩き切る!!」ピクシス「ワシが命ずる!!」

ピクシス「今この場から去る者の罪を免除する!!」

キッツ「なっ!?」

ハクロ「司令…」

ピクシス「一度巨人の恐怖に屈した者は二度と巨人に立ち向かえん!!」

ピクシス「巨人の恐ろしさを知ったものはここから去るがいい!!」

サシャ「…」

ダズ「…」

「…」

ピクシス「そして!!」

サシャ「!?」

ピクシス「その巨人の恐ろしさを自分の親や兄弟!愛する者にも味合わせたい者も!!」

ピクシス「ここから去るがいい!!!」

駐屯兵A「」ザッ

駐屯兵A「それだけはダメだ…」

駐屯兵A「それだけはさせない…娘は…私の最後の…」

ザッ!

駐屯兵A「希望なのだから」


エレン「…」

エレン「(あの“巨人の力”を使いこなせるかどうかわからない…)」

エレン「(でも俺の役割は理解してる…)」

マルコ「ダズ!戻って来てくれたんだね!?」

ダズ「お、おう…あだりまえだ」

エレン「(偽物かもしれないけど…)」

エレン「(それでも…俺らはならなくちゃいけない…)」


エレン「(みんなの希望に…)」


ピクシス「四年前の話をしよう!!」

ピクシス「四年前のウォール・マリア奪還作戦の話じゃ!!」

ピクシス「あえてワシが言わんでもわかっておると思うが!奪還作戦と言えば聞こえはいいが!」

ピクシス「要は政府が抱えきれんかった大量の失業者の口減らしじゃった!!」

ピクシス「ウォール・マリアの住人が少数派であったがため争いは表面化しなかったがしかし!!今度はどうじゃ!?」

ピクシス「このウォール・ローゼが破られれば人類の二割を口減らしするだけでは済まんぞ!!」

ピクシス「最後のウォール・シーナだけでは残された人類の半分も養えん!!」

ピクシス「人類が滅ぶのなら巨人に食い尽くされるのが原因ではない!!」

ピクシス「人間同士の殺し合いで滅ぶ!!!」

ピクシス「我々はこれより奥の壁で死んではならん!!」

ピクシス「どうかここで!!」



ピクシス「ここで死んでくれ!!!!!!!!」



ヒューズ「準備はいいか?」

エド「はい」

アル「大丈夫です」

フォッカー「完了しました」

作戦の概要はこうだ

まずはエレンが穴の近くの巨人を確認、見つけ次第排除

ミタビ班、リコ班、イアン班の三班はエレンのサポートをする

巨人が見当たらなくなったところでエドワードが降りて穴の近くへ行き壁を錬成

フォッカー班は錬成中のエドワードの護衛

ヒューズは壁の上で指揮、いざとなれば戦闘するといった概要である

ジャン「てめぇら早速死ぬんじゃねぇぞ」

エド「ああ、しかし見送りがジャンだけとは…なんか悲しいな」

ジャン「どうせ帰って来るんだから俺だけで充分だろ」

エド「それもそうか」

ジャン「アル、この死に急ぎ小僧を頼んだぜ」

アル「ははは、兄さんエレンと同類か」

ヒューズ「おい、そろそろだ」

エド「はい」

エド「アル、行くz…」マルコ「エド!!」

エド「ん?なんだ、来てくれたのかマルコ」

マルコ「うん、これ、持っていけよ」スッ

そう言ってマルコはエドに紅い粉の入った小瓶を渡す

エド「ん?これは?」

アル「粉?」

マルコ「そう」

マルコ「これから危険な任務があるのなら、持って行ってくれ」

エド「?ありがとな、マルコ」

エド「んでもなんなんだこれ?」

マルコ「お守りみたいな物だと思ってくれたらいいよ」

マルコ「肌身離さず持っていてくれ」

ヒューズ「おいエドワード!アルフォンス!」

エドアル「「はい!今行きます!!」」

エド「ありがとな!マルコ!」ダッ


ジャン「おい、良かったのか?渡しちまって、大事なもんじゃねぇのか?」

マルコ「良いんだよ、それにエド達には死んで欲しくないから」

ジャン「全く、どこまでもお人よしだなてめぇは」

マルコ「ジャンほどでもないよ」ハハッ


しばらく時が経ちエレン達の作戦が始まる

エレン「あいつらは?」

イアン「あぁ、彼らは既に配置についている」

イアン「演説の際にヒューズ副司令達と向かったようだ」

エレン「なるほど」

イアン「エレン訓練兵、言わなくてもわかるだろうが」

イアン「この作戦は君次第だ」

イアン「仲間の命は君の力にかかっているんだ」

イアン「頼んだぞ!」

エレン「は、はい」

ミカサ「エレン、体は大丈夫?」

エレン「あぁ…囲まれてた時よりだいぶマシだ」

イアン「もうすぐ戦闘だ」

巨人が出現して以来、人類が巨人に勝ったことは一度もない

巨人が進んだ分だけ人類は後退を繰り返し、領土を奪われ続けて来た

しかし、この作戦が成功したとき

人類は初めて巨人から領土を奪い返すことに成功する

イアン「ここからだ!」ダダダッ

イアン「行くぞ!!」ダン!

その時が、人類が初めて

巨人に勝利する瞬間であろう…

ヒュオォォォォォォォォォ…

ヒュン!ヒュン!

バッ!

それは人類が奪われてきたモノに比べれば…

小さなモノかもしれない

しかしその一歩は我々人類にとっての

大きな進撃になる


ガリッ


ドォォォオォォン!

ヒューズ「すげえな、本当に巨人になれるのか」

ヒューズ「もうちょっとだな、期待してるぜ?エドワード訓練兵」

エド「はい」

ヒューズ「そーいや錬金術ってどうなってんだあれ?」

ヒューズ「何回か見たことあるけど壁つくったりってどうやってるんだ?どっちか教えてくれよ」

アル「えーっと、例えば壁の錬成とかだと地面や周りの土を分解して再構築といった風に周りのものを変形させて作ります」

アル「要は無から有を生み出すのではなく、既存の物を変形させて錬成してという事です」

ヒューズ「なんかよくわかんねぇな結局、その分解ってところでやめたらどうなんの?」

アル「バラバラです」

ヒューズ「おっかねぇな」バラバラ…

アル「はい、だから結局わかんなくて良いんです」

アル「皆が皆錬金術が使えたらそれこそ壁の破壊とかもありえるので…」

ヒューズ「じゃあ巨人を分解とかできねぇのか?」

アル「錬金術での分解は構成物を理解してないとできないんですよ」

ヒューズ「どゆこと?」

アル「たとえば、鉄なら鉄の分解の構築式が必要で、その式を人に当ててもなんの反応も示さないってことです」

ヒューズ「つまり、巨人がなにからできてるか分かったら通用するってことか?」

エド「そうですね」

ヒューズ「はっはっは、そりゃすげえな、生け捕りして解明しなくちゃいけねぇ」

ヒューズ「案外人間とあんまり変わらんかもな」ハッ ハッ ハ

ヒューズ「そうだ聞いてくれよ、この前三歳になる娘がよ…」フォッカー「副司令、その話はまた後ほどに」

フォッカー「準備を」


ドォン!ドォン!

エレンは自我があるのかないのか、ただひたすらに巨人を駆逐しているのであった

その勢い故か、彼の戦闘補助の班はただみているだけしかできていない

エド「…」

ヒューズ「ん?心配なのは分かるが落ち着けよ」

エド「…はい」

フォッカー「エドワード君、そろそろだ」

フォッカー「大丈夫だよ、うまくいくさ」

バシュゥゥゥゥウウウ!

リコから作戦完了の煙弾が上がる

ヒューズ「もう終わったのか、外の巨人もそんなに多くない」

ヒューズ「エレンが想像以上に働いてくれたおかげだな」

ヒューズ「やるんなら今か」

ヒューズ「それではこれより、作戦を実行する!」


エドアルフォカ「「「ハッ!」」」バシュッ


アル「エレンの様子が変だ…」

アルは巨人となったエレンの戦闘に違和感を感じていた

アル「見境がないのか?このままじゃ…」

フォッカー「ぼさっとするな!アルフォンス君!」

アル「す、すいません!」ダッ

アル「…」ピタッ

嫌な予感がした

ミカサ「エレン!次はあっちの方角に…」

ミカサが巨人エレンに近づく

しかしアルは直感で危険だと察知した

そして気付いた時には体が動いていた

エレン「ガァ!」ブン!

ミカサ「!?」

ミカサ「(なんで…)」

アル「危ない!!」ドン!

突然ミカサに殴りかかった巨人エレン

ミカサを助けようとアルはミカサを押し飛ばし


ガッシャャャャン!!!


代わりに殴られたアルは地面へと叩きつけられ

ミカサ「アル!」

鎧は大破した


投下終了

今回は酷いと思うんで指摘があれば言って下さい、解説します。

サッカーはやっぱりといったところか、とりあえず次の投下は水曜日までを予定しています。

おつ

マルコか?


申し訳ありません、リアルが忙しく今回の投下は無理になったので土曜日まで延期します。
本当にすいません…


今日は関西では進撃の放送日ですね、楽しみです

1:00までには投下します、と投下予告

1:00すぎてしまった…書きながら投下



トロスト区 壁の上 人類と巨人との境界線上にて

ハクロ「なんとか街の隅へと巨人を集めれましたが…」

ハクロ「これでまだ半数ほどです」

ハクロ「さらに極力戦闘を避けたにもかかわらず、約二割の兵を失ってしまいました」

ピクシス「失ったのではないぞ」

ハクロ「!」

ピクシス「兵は勝手に死んだわけではない」

ピクシス「ワシの命により死なせたのじゃ」

ピクシス「…」

ピクシス「今じゃ…」

ハクロ「?」

ピクシス「今こそが人類存亡の瀬戸際じゃ…」

ピクシス「人類が生きながらえるためならワシは……殺戮者と呼ばれよう」


トロスト区 市街地

エド「アルフォンス!」

ミカサ「エレン…なんで……」

フォッカー「勝手な行動をとるなエドワード!」

イアン「これは…!?」

リコ「中身は…?」

状況は深刻であった

突如…いや、最初から暴走していたエレン

作戦の要となる訓練兵の勝手な単騎行動

エレンに殴り飛ばされた中身のない鎧の訓練兵

そしてそれを見てイマイチ状況が飲み込めていない精鋭班…

ヒューズ「ちっ!このままじゃマズイ!」

ヒューズ「外の巨人も…!?」

ヒューズ「あれは…」

壁の上から状況を確認し、いざとなれば作戦に参加する予定だったヒューズ

ヒューズ「こいつはなんとかなるかもしれねぇな」バシュッ…

彼はなぜか壁の外へと、しかもピクシス達には確認できない角度へと煙弾を放ちその後エレン達へと向かって行った


『調査兵団』

それは巨人を恐れず壁外への進出を試みる死をも恐れぬ兵団

そんな彼らはトロスト区での惨劇の真っ只中、ちょうど遠征中だったのだが…

リヴァイ「ちっ…」

リヴァイ「マジで穴が空いてるのかよ」

ハンジ「赤い煙弾が明らかにこちらへ向けて放たれたね」

ハンジ「恐らくそういう意味だと思うよ」

リヴァイ「あそこから俺らが気づくヤツなんか」

リヴァイ「ミケとあのクソメガネぐらいしかいねぇな」

ハンジ「呼んだ?」

リヴァイ「呼んでねぇよ、だがあいつがいるってことはそういう事なんだろ?」

エルヴィン「その通りだ」

??「と、言うことは戦闘は覚悟しておいた方が良いと?」

エルヴィン「そうだが…しかし…」

???「分隊長、加減には気を付けてくださいよ」

???「今回だってもう少しで俺までケシ炭になるところだったんですから」

??「すまん…咄嗟にな」

オルオ「すまんで死んだらどうすっ!」ガリッ

ペトラ「だから馬上の会話は気を付けてとあれほど…」

エルヴィン「そろそろ到着だ、壁から街へと帰還する」

エルヴィン「馬はおいていく、全員立体機動で街へと帰還せよ」

一同「「「ハッ!」」」

エルヴィン「リヴァイ、お前は先に壁をのぼって行け、我々を気にするな」

リヴァイ「いわれなくてもそのつもりだ」

エルヴィン「ならいい」

リヴァイ「んで後ろから聞こえる地鳴りはなんだ?」

エルヴィン「わざわざ聞いてくるぐらいならわかっているだろう……ミケによると巨人の大群らしい」

リヴァイ「ちっ…」


ミカサ「エレン!」ガッ

ミカサは巨人エレンの顔に張り付き訴える

ミカサ「分かる?エレン!?私はミカサ!あなたの家族!あなたは…」

イアン「!!ミカサ、離れろ!」

ミカサ「!」

ドゴォッ!

顔に張り付いてたミカサをどけようとエレンがパンチ繰り出す

ミカサ「ッ…」

ミカサは間一髪でよけれたが、巨人エレンの拳はそのまま自身の顔を貫いた

リコ「ちっ!」スッ

リコ「わかってたよ…秘密兵器なんか存在しないって…」

バシュゥゥゥゥウウウ…

ミタビ「なんだコイツ?頭の悪い普通の巨人じゃないか…」

ミカサ「エレン!」

「イアン班長!前扉から二体接近!10m級と6m級です!」
「後方からも1体!12m級がこちらに向かってきます!」

ミタビ「イアン!撤退だ!」

ミタビ「コイツもあのガキも作戦どころじゃねーよ!」

リコ「あぁ、エドは担いで行くとして、あれらはここに置いていこう…」

ミカサ「!!」

ミカサ「」ギロッ

イアン「…」


トロスト区 壁の上 人類と巨人との境界線上

「精鋭班からの赤い煙弾を確認…」
「封鎖作戦に深刻な問題が発生したようです」

一同「「「………」」」

「くっ…」
「無駄死にだ…」
「仲間が…無駄じゃないですか…」

ヨキ「ピクシス司令、早急に扉の防衛形態に戻すべきです」

ヨキ「よろしいで…」ピクシス「ならん」

シェスカ「精鋭班に撤退命令を…」ピクシス「いらん」

ヨキシェス「「 」」

ピクシス「引き続き街の隅に巨人を引き付けよ、精鋭班に関しては現場に権限を委任しておる」

ピクシス「ただ腕が立つだけではない、人類の命運を託した精鋭中の精鋭じゃ…」

ピクシス「ヒューズもおることじゃ、ヤツがいれば最悪の事態にはなるまい」

ピクシス「そう簡単に負けを認めることはゆるされんぞ」

ピクシス「死んでくれた兵を無駄死ににさせんためワシらができることは……」


ピクシス「生ある限り足掻き通すことじゃ」


アルミン「赤い煙弾…」

マルコ「失敗…したのか?」

アルミン「どうして…」

アルミン「」ゴトッ

マルコ「え?」

アルミン「(エレン…ミカサ…)」ダッ

マルコ「アルミン!」

キッツ「待て貴様!!!」

アルミン「キッツ隊長!?」

キッツ「誰が持ち場を離れるのを許可した?」

アルミン「それは…」

キッツ「我々には巨人をおびき寄せるという極めて重要な任務がある」

キッツ「そのためできる限り大人数での行動をしなくてはならない」

アルミン「…」

キッツ「現段階でもおびき寄せれた巨人の数は半数ほど」

キッツ「向こうに辿りつく前に巨人に囲まれるのがオチだ」

アルミン「しかし…」

キッツ「この作戦が失敗すればどの道人類は滅びるとピクシス司令はおっしゃっていたな…」

アルミン「?」

キッツ「貴様は先程のあの状況でも見事な機転をきかせた演説をしていたな、後になってから考えると」

キッツ「そしてどうやら今回の作戦において深刻な問題が発生したらしい」

キッツ「貴様のその力が必要かもしれん、だが先程言ったように単騎行動では巨人に囲まれるのがオチだ」

アルミン「あの…何が言いたいのでしょうか?」

キッツ「特別に護衛として私達も向かう、あくまで遠方の巨人を引きつけるという名目上で、だ」

キッツ「そのため我々は途中までしか護衛はしない」

キッツ「せいぜい死なないように努力しろ」

アルミン「!!」

キッツ「ここで話を聞いていた諸君らよ、上官命令だついて来い」

マルコ「そんな…」

ダズ「マジかよ…」

ルーシー「…はい」

アイザック「…」

キッツ「安心しろ、決して貴様らを死なせはしない」

「次の班!向かえ!」
「ハッ!」

キッツ「待て」

キッツ「我々が行こう」


フォッカー「なにをしている!?というか鎧の中身は!?」

エド「アルフォンス!」

鎧の破片「うるさいな兄さん、なんだよ?」

エド「!?」

フォッカー「喋った!!??」

鎧の破片「あれ?なんか見えないよ?なにが起こってるの?」

エド「」

エドは必死になりすぎて忘れてたのか、アルは鎧が壊れようが砕けようがエドの血で書いた錬成陣に傷がつかない限りは、死ぬことはない

エド「良かった…」

アル「あれ?そういえば…!作戦はどうなったの!?」

エド「ちょっと落ち着け、いま体を作り直すからよ」

バリバリバリ!

フォッカー「」

アル「これは…エレン?」

エド「あぁ、らしいな」

\待て!ミカサ!/

エド「あんまり考えてる時間はないらしいな」

アル「行くよ、兄さん」バシュッ

エド「おお」バシュッ

フォッカー「!!もう!?」

エド「ん?」


巨人エレン「…」ギロッ

エド「は?」

リコ「もう再生が?」

ヒューズ「オイ!」スタッ

イアン「ヒューズ副司令!?」

ヒューズ「巨人が一斉に俺たちに向かって来だした!」

ヒューズ「このままじゃマズイ、一度撤退だ!」

ミカサ「エレン!気がついたの?」

アル「だめだ!」

ヒューズ「ひとまずエレンからは全員離れろ!」

ひとまずエレンから全員が離れる

ヒューズ「おい聞け、良いニュースと悪いニュースってやつだ」

ヒューズ「たったさっき調査兵団がこっちに帰還してくるのが確認できた」

一同「「「!!」」」

ヒューズ「これがいいニュースんで悪いニュースってのが」

ヒューズ「その後ろに巨人の大群を付けてきてる、調査兵団でも気づいてないくらいはなれてるがな」

ヒューズ「つまりだ、調査兵団に助力を期待するのは無理だし壁を塞ぐのにも時間制限ができちまった」

ヒューズ「いまのエレンには護衛はいらんだろうから、俺たちだけで巨人を殺しながら壁の穴まで向かう」

エド「それって…」

ヒューズ「あぁ…腹くくれお前ら」

ヒューズ「…」バシュッ

エド達は当初の作戦とは違い死亡率が格段に上がった変更に戸惑いながらも向かった

ミカサ「…エレン」

巨人エレン「…」

ミカサ「あとで迎えに行くから…待ってて」

ミカサ「…」バシュッ

アルミン「待ってミカサ!」

ミカサ「アルミン!?」

アルミン「作戦はどうなった!?」

ミカサ「アルミン、その巨人にはエレンの意思が反映されてない!」

アルミン「!?」


ミカサ「私が話しかけても反応が無かった…」

ミカサ「もう誰がやっても意味がない」

アルミン「作戦…は?」

ミカサ「これから向かう!エレンがちゃんと動けないから」

ミカサ「エレン抜きで作戦が開始してしまった!」

ミカサ「でも巨人が多すぎる…このままじゃ全滅してしまう!!」

アルミン「……!!」

ミカサの話を聞いた直後、アルミンに巨人のうなじからエレンが出てきた光景が脳裏によぎる

アルミン「…後頭部からうなじにかけて縦1m…」

アルミン「横10cm」

ミカサ「!?アルミン?」

アルミン「僕がエレンをここから出す!」

アルミン「ミカサは巨人の目を潰して!」

ミカサ「え?なにを?」

アルミン「いいから!」

ミカサ「…わかった、アルミンを信じる」

巨人エレン「ガァ!」ブン!

巨人エレンがミカサに殴りかかる

ミカサ「ッ…」バシュッ

それをかわしてミカサは

巨人エレン「!?」ザクッ

ミカサ「アルミン!目を潰した!」

アルミン「ありがとうミカサ…」

そういいながらアルミンは巨人エレンのうなじ部分の上に立つ

アルミン「巨人の弱点部分からエレンは出てきた…これは巨人の本質的な謎と恐らく無関係ではないはずだ」

ミカサ「アルミン?」

アルミン「大丈夫…真ん中さえ避ければ!」

アルミン「痛いだけだ!!」

ミカサ「まって!」

ドスッ


ガァァァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!

ミカサ「アルミン!無茶はやめて!」

アルミン「ミカサ!」

アルミン「今自分ができる事をやるんだ!ミカサが行けば助かる命があるだろ!!」

アルミン「エレンは僕に任せろ!行くんだ!」

ミカサ「…」ギリッ

ミカサ「」ダッ

アルミン「エレン!聞こえるか!?」

アルミン「しっかりしろ!!ここからでないと皆死ぬぞ!!」

アルミン「巨人の体なんかに負けるな!とにかく早く!この肉の塊からでてくるんだ!!」

エレン『…どこから出るだって?何で…?俺は今眠いんだよ…』

アルミン「(くそっ!反応がない…)」

アルミン「お母さんの仇はどうした!」

アルミン「巨人を駆逐してやるんだろ!?お母さんを殺した巨人が憎いんだろ!?」

エレン『?なに言ってんだアルミン?』

エレン『母さんならここにいるぞ?』

アルミン「エレン!エレン!」

支援


ミカサが駆けつけるが状況は芳しくなかった

イアン「捉えた…」

「やっとくたばったかクソ野郎!」

イアン「!!下からもう一体来る、よけろ!」

ドカッ!

「…あっっっぶねぇ!!」

イアン「…くっ」

イアン「一旦距離をとれ!ミタビ班、配置を組み直せ!」

アル「ふぅ」ガシャン

アル「これで何体目なんだよ…」

ヒューズ「だからお前は動くな!」

エド「でも…」

ヒューズ「お前が死ぬってことは人類は滅亡するのと同じなんだよ!」

ヒューズ「だまって俺たちに守られてろ!」ザシュッ

「うわあああああ!!!」

巨人「」グチュグチュ

リコ「くそっ!」

ロス「後方より更に7m級が接近!」

ブロッシュ「まだ湧いて来るのか!?」

フォッカー「よそ見をするな!!」ザシュッ

「班…長…」ガクッ

ミタビ「俺の部下になにしてんだクソ野郎!!!」

アル「ミカサ!」

ミカサ「ミカサ到着しました!」ダッ

ミカサ「ミタビ班に合流します!」

ミタビ「おい、エレンはどうなった!?」

ミカサ「わかりません!ですがアルレルト訓練兵が必死の説得を試みております!」

ミタビ「説得だぁ?」


ミカサが駆けつけるが状況は芳しくなかった

イアン「捉えた…」

「やっとくたばったかクソ野郎!」

イアン「!!下からもう一体来る、よけろ!」

ドカッ!

「…あっっっぶねぇ!!」

イアン「…くっ」

イアン「一旦距離をとれ!ミタビ班、配置を組み直せ!」

アル「ふぅ」ガシャン

アル「これで何体目なんだよ…」

ヒューズ「だからお前は動くな!」

エド「でも…」

ヒューズ「お前が死ぬってことは人類は滅亡するのと同じなんだよ!」

ヒューズ「だまって俺たちに守られてろ!」ザシュッ

「うわあああああ!!!」

巨人「」グチュグチュ

リコ「くそっ!」

ロス「後方より更に7m級が接近!」

ブロッシュ「まだ湧いて来るのか!?」

フォッカー「よそ見をするな!!」ザシュッ

「班…長…」ガクッ

ミタビ「俺の部下になにしてんだクソ野郎!!!」

アル「ミカサ!」

ミカサ「ミカサ到着しました!」ダッ

ミカサ「ミタビ班に合流します!」

ミタビ「おい、エレンはどうなった!?」

ミカサ「わかりません!ですがアルレルト訓練兵が必死の説得を試みております!」

ミタビ「説得だぁ?」


…エレンは巨人の体内で、夢と現実との狭間にいた

エレン『眠いな…』

そこで突然腕に激痛が走る

アルミン「ーー!」

アルミンが必死になにかを喋っている

エレン『なんなんだよ…』

アルミン「起きてくれよエレン!ここにいるんだろ!エレン!?」

アルミン「このままここにいれば巨人に殺される!ここで終わってしまう!」

エレン『…』

エレン『だから何を言ってるかわかんねぇよアルミン…』

エレン『何で外に出なきゃ行けないんだ』

エレン『……』

エレン『そうだよ…なんで外なんかに…』

エレン『調査兵団になんかに…』

アルミン「エレン」

アルミン「僕達はいつか…外の世界を探検するんだろ?」

アルミン「この壁の外のずっと遠くには…」

アルミン「炎の水や」

アルミン「氷の大地」

アルミン「砂の雪原が広がっている」

アルミン「忘れてたのかと思ってたけど」

アルミン「この話をしなくなったのは…僕を調査兵団に行かせたくなかったからだろう?」

エレン『外の…』

エレン『世界…?』

アルミン「エレン…答えてくれ」

アルミン「壁から一歩出ればそこは地獄なのに…なんでエレンは外の世界に行きたいとおもったの?」

エレン『…どうしてだって?』

エレン『…』

エレン『そんなの…』

エレン『……決まってんだろ…』




エレン『俺が!!この世に生まれたからだ!!!』




「班長…ここまでです!」
「もう私達しか残ってない!」

リコ「ここまできて…」

ロス「巨人五体…扉からきます!」

イアン「下がれ!エレンの状況に応じて判断する!」

ミカサ「…」

ヒューズ「一旦下がるぞ!」

エド「くそっ…」

アル「兄さん!」

フォッカー「一体逃しました!そちらへと向かって行きます!」

ヒューズ「しまった奇行種か!」

巨人「」ダダッ

奇行種がエド達の誰かを狙いながら走ってくる、そこに

┣¨┣¨┣¨┣¨

ドゴォッ!

ヒューズ「!?…やっとかよ」ハハッ

エド「いままでどこ行ってやがった」

ミカサ「エレン…」

奇行種の巨人を殴り倒す巨人エレン

復活した彼は…

巨人エレン「ガァァァァァァァ!!!」




まさに人類の希望そのものであった




投下終了

もっと行きたかったけど書きながらがこんなに時間がかかるとは思わなんだ

大人しくサッカーみてきます

次の投下は土曜までと一週間に一回のペースにします、あくまで予定ですが

それと、当分でませんがそのうちアンケートみたいな二択をだします。

たぶん


なんか続きが浮かばないので日常ネタ投下

キャラ崩壊は勘弁

調理実習

エド「あー、だりぃー」

アル「ほら、兄さんもちゃんと仕事しなきゃ」

エド「めんどくせぇーよー、だいたいなんだよ、調理実習っていうから期待してたら芋かよ」

サシャ「いいじゃないですかエド!」

サシャ「こうして教官に怒られる心配もなく芋が食べられるんですよ!」ハフハフ

ジャン「流石、芋女は言う事が違うな」

サシャ「まだそれを覚えてるんですか!?」

エド「ってかまだ食うなよ芋を」

クリスタ「でもこういうのってなんか楽しいね」

アル「そうだね~和むねぇ~」

ユミル「エプロン姿のクリスタも可愛いなオイ、結婚してくれ」

クリスタ「も、もう/////」

アルミン「(恥じらう天使も最高だ…)」

ベルトルト「(ふつうにかわいい…)」

ライナー「(ナイス調理実習)」

ダズ「お、お前も似合ってて可愛いぞ/////」

ユミル「」

ユミル「はい?」

ダズ「だから、お前のそのエプロン姿も可愛いっことだよ/////」

エド「(これは…)」

マルコ「(マジかよ)」

サシャ「(そのままでもいけますねこの芋)」ハフハフ

アル「(これはもしかして…)」

ライナー「(俺は空気俺は空気俺は空気俺は空気オレハクウキ)」

ベルトルト「(ライナー…諦めよう)」

ジャン「プッ、良かっじゃねぇか、エプロン姿似合ってますよユミr…」

ドゴシャァァアアア!!!

ジャン「」ピクピクッ

マルコ「今のはジャンが悪いよ」

ライナー「おぉ神よ!」

ダズ「あ、今のは別に変な意味はないからな!/////勘違いすんなよ!!!/////」

ダズ「そ、それとこの前助けてくれてありがとな!/////」ダッ

アル「ツンデレ…かな?」

ユミル「誰得だよ……あんなむさ苦しいやつのツンデレとか…」

クリスタ「ユミル…、その…良かったね!」ニコッ

ユミル「クリスタ…(天使の微笑み…)」

ユミル「大好きd」ガバッ

クリスタ「さぁ作ろっか、アルも一緒に/////」

アル「えっ、あぁ…うん」チラッ

ユミル「(´・ω・`)」


エレン「おぉ~い、そっちはどうだ?」

アルミン「こっちはそろそろ終わるよ」ハァ

アル「どうしたの、疲れた顔して?」

アルミン「あぁ、これだよ」

ミカサ「せっかく皆で作ったのを一人でこんなに食べてしまうなんて信じられない」

アニ「ほんと、つまみ食いで半分も食べるヤツなんか普通じゃないね」

ランファン「若!しっかりしてくださイ!若!?」

フー「摘み食いなテ…するんじゃなかっタ…」ボロッ

ランファン「若ーーっ!!」

アルミン「そっからが大変だったよ、ランファンはマジギレするしエレンは包丁で指切ったまま米洗おうとするしフーは使えないし…」

アル「苦労してるねアルミン」

アルミン「わかってくれるかい?」

エレン「おい、どうなってんだよ、全然できてねぇじゃんかお前ら」

ライナー「そっちの味はどうだ?」

ベルトルト「カレーっていうのだよね?」

エレン「おぉうまいけど、それは食べるまでのお楽しみだ」

アルミン「お米があと少しで食べられなくなるところだったけどね」

ミカサ「さすがにエレンの血が染み込んだ米は食べたくない」

ミカサ「そういう常識は付けておくべきだと思う」

アニ「同感、でも…」

アニ「あのどでかい鍋を一人で担ぐ姿も常識とは言い難いね」

ミカサ「」ガーン

エレン「あぁ、あれは正直ちょっと引いた」

ミカサ「」ガガーン

アルミン「元気だしなよミカサ」

ミカサ「ねぇアルミン…」

ミカサ「後で相談がある」

アルミン「はぁ、わかったよ、後でね」

エレン「それでポトフっていうのはできたのか?」

ライナー「肉なしポトフな、ご覧の有様だ」


ユミル「ぎゃはははは!おら泣け!叫べ!」ゲシッゲシッ

クリスタ「ユミル!ジャンが…ジャンが死んじゃうよ!」

ジャンらしき肉塊「」

コニー「いやもう手遅れだろ」

ダズ「どうしよう、あいつにはちゃんと伝わったかな?まぁでも雪山で助けてくれたしこのぐらいのお礼は妥当だよな?っていうか助けてくれたって事はもしかしたらそういう事なのか?そういう事なんだって思っていいよな?うん、そんな気がしてきた、あっそうだ!今度街にさそってメシとか奢るか、その流れでプレゼント渡してそれからそれから~」

ユミル「ひゃっはぁぁぁああ!!!」ドゴッ

クリスタ「ユミル…」

アル「大丈夫?クリスタ?」

クリスタ「アル…ユミルが…」ギュッ

ライナー「おい、ベルトルト…」

ベルトルト「やるんだな?今、ここで!」

アニ「いや違うから、今じゃない」

クリスタ「そうだ!アル!ユミルを止めて!」

アル「よしわかっt…」
ライベル「「任せろ!!」」ダッ

ライナベル「「うぉぉぉお!!!」」

ユミル「あ゛ぁ?」ギロッ

ライベル「「おぉぉ…」」

ベルトルト「ライナー、頼んだよ」スタスタスタ

ライナー「えっ!?はっ!?ベルトルト、ちょっお前」

ユミル「ライナー、今度はあんたがサンドバッグになってくれるのか」パキパキ

ライナー「いや、そんな事は一言も…」

ベルトルト「クリスタ、君は見ちゃダメだ(やっほい天使の肌スベスベだぜ!)」スッ

クリスタ「ベルトルト?ちょっと…離してっ!」

ベルトルト「ダメだ、離さない」キリッ

ライナー「いや待て、先ずは話をしよう、共存の道はあるはずだ」

ユミル「ないね」ヒュッ

ライナー「即答かよ!!」パン

唐突にもらった平手打ち!

ユミル「らぁっ!」ドゴッ

ライナー「なっ!?」バキッ

予想外の肘!?

バキッ!ドゴッ!ザシュッ!

特に理由のない暴力がライナーを襲うーー!


サシャ「あれ?私じゃ無いんですか?」

ミカサ「どうしたの?」

サシャ「いえ、役割を奪われた気がして…」

ミカサ「きっと疲れてるだけ…だとと思う」


「「「いただきます」」」

エド「なんだかんだで出来上がったな」

アルミン「ユミルが包丁でライナーを斬りつけたときはどうなるかと思ったけどね」

エレン「傷から煙あげてたしな」

マルコ「教官がきた時の絶望感はハンパなかったな」

アルミン「あの状況でとっさに言い訳が思いつく自分の頭脳が怖い」

エド「その点サシャって便利だよな、どんときでも放屁で許されるからよ」

クリスタ「アルミンとアルが機転をきかせてくれたおかげだよ」

アル「大したことじゃないよ、ジャンは?」

ライナー「さぁ?見てないぞ」

フー「ンまいンまい」ガツガツ

サシャ「これ美味しいですね!」ガツガツ

ベルトルト「いつもの味なしスープとは大違いだね」

コニー「故郷戻ったら母ちゃんに作ってもらお」ガツガツ

ダズ「ユ、ユミル!横いいか?」

ユミル「はぁ?そんなもn」

クリスタ「ちょっと私別のとこで食べてくるね!」

ユミル「あっ…」

ダズ「わ、悪いなクリスタ、座るぞユミル?」

クリスタ「(頑張って!ユミル!)それから…」

クリスタ「アル…と、隣いいかな?」

アル「いいよ」

ユミル「…」ブワッ

フー「元気だせよ」ポン

ユミル「…うるせぇよ」グスッ

ダズ「ユミル!どうしたんだ!?泣いたりなんかして」

タイヘン!ユミルガナイテル!
ナイテネェヨ!!テキトーナコトイウナ!
サシャ、コレクッテミロヨ
カライデスネ!オイシイデス!
ナン…ダト…カライダケデスムノカ…
ウマソウダナ
エレン、タベチャダメ!
stlxクフsldコrdアmyp
ギュウニュウ、イルカイ?

エド「なぁアル」

アル「なんだい兄さん?」

エド「仲間って、いいもんだな…」

アル「そうだね」

ベルベルト「(つかの間の休息ってやつなのかな…でも、今ぐらいは楽しんでもいいよね、きっと…)」



仙豆

サシャ「うへへー、ふへへー」

アル「どうしたの?サシャ、なんか変だよ?」

ユミル「ニヤニヤすんな、気持ち悪ぃよ」

クリスタ「ユミル!そんな事言ったらダメでしょ!」

ユミル「(怒ったクリスタもマジ天使)」

エレン「それより本当にどうしたんだサシャ?」

サシャ「ふへへ、それはですね…今日の食料庫に入った時の話ですが…」

ユミル「まだそれやってんのかてめーは」

━━━━━━━━━━━━
━━━━━━
━━━

サシャ「スンスン、人の気配はない…狙うなら今ですか…」

サシャ「今日は確か食料の入荷日…これだけあるのなら肉もとれるでしょう…」

サシャ「ふへへー、お肉が一つ、お肉が二つ…」ン?

サシャ「あれっ?こんな壺ありましたっけ?」

サシャ「なにが入っているんでしょうか?」パカッ

豆「よう」

サシャ「豆ですか!とりあえず貰っときましょう」

ワイワイガヤガヤ

サシャ「!?もう時間ですか…仕方がない、お肉は明日にしましょうか」
━━━
━━━━━━
━━━━━━━━━━━━

サシャ「てなわけでこの豆を持って帰ったんですよ!」ホラッ

ユミル「豆ごときではしゃぐなよ…」

クリスタ「すごいね、臭いで人の気配とか分かるんだ」

エレン「それはこいつだけだろ」

サシャ「この豆凄いんですよ!食べてみてください!!」

アル「なにが凄いの?」

サシャ「ふふふ、それは食べてみたらわかりますよ」

エレン「じゃあ一粒もらうぞ」パクッ

クリスタ「私もっ」パクッ


!?!?

エレン「お腹が…」

クリスタ「一杯になった?」

サシャ「そうなんですよ!これは一粒でお腹一杯になる魔法の豆なんです!!」

サシャ「ささ、ユミルとアルもどうぞ」

アル「ぼ、ぼくはいいよ!お腹空いてないし!!」

ユミル「私もパス、ってかてめぇなに私のクリスタに得体の知れねぇもん食わしてんだよ」ギロッ

サシャ「ひっ、ごめんなさい」

クリスタ「ユミル!サシャを悪く言っちゃダメ!」

ユミル「はいはい」

クリスタ「もうっ!」

エレン「すげ~これ、こんどまたくれよ!」

サシャ「いいですよエレン、ただ教官には内緒ですよ?」

エレン「わかってるって!」

エレン「アルも今度食ってみろ、凄いぞ!」

アル「こ、今度ね!」




ライナー「…」

ベルトルト「どうしたのライナー?」

ベルトルト「あぁ~、またサシャがやらかしてたのか」

ベルトルト「でも、サシャがどうかしたの?」

ライナー「……なんでもない…」


エレン「最近飯の量も少ねえし不味いしで散々だな」

エド「そうか?靴のスープよりはマシだけどな」

アルミン「靴!?靴食べたことあるのエド?」

エド「靴っつても革靴だぞ、あれ煮たらくえるだろ」

エド「修行時代に飯に困ってな」

アルミン「だからって食べるなんて…」

エド「おう、クソまずかった」

エレン「あぁ、腹減ったなぁ…」ハッ!?

エレン「……豆…」

エド「誰が豆粒じゃごらぁ!!!」ブン

エレン「うおっ!なんで!?」サッ

ミカサ「…エレンを傷つけようとする者には…容赦はしない…」ガタッ

エド「上等だ!ガチでやってやるよ!!」

アル「落ち着いて兄さん!」

エド「止めるなアル、エレンの野郎は一発ぶん殴らないと…」

アル「絶対一発ですまないよね!?」

アルミン「落ち着いてよミカサ!」

ミカサ「アルミン、止めないで…アルミンまで傷つけたくない…」

アルミン「冗談に聞こえないよミカサ…」

フタリトモヤメナヨ!ココガドコダカワカッテル?
ココガドコダロウト…カンケイナイ……
オラァ!カカッテコイヤァ!!
ダカラオチツイテッテ
コレガオチツイテラレルカ!
ダイジョウブ…スグオワル…

エレン「お前ら落ち着けよ(そうだ、サシャにあの豆もらいに行こう)」ダッ

アルミン「誰のせいで…ってどこ行くのさ~」

エレン「すぐ戻る!」

アル「…」

アルミン「ど、どうしよう(考えろアルレルト!まずはこの二人をなだめるのが優先だ)」

アル「…ねぇ、二人とも……」

エド「あぁ?なんだよアル」

ミカサ「ごめんね、邪魔しないでアル」

アル「そろそろ本気でブチ切れるよ?」ギロッ

エド「」

ミカサ「」

エド「…。」

ミカサ「…。」

エド「あっと…、その…なんだ…わ、悪かった」

ミカサ「……こちらこそ…熱くなり過ぎてた…ごめんなさい」

アルミン「(ミカサが…負けた……だと!?)」


エレン「おーい、サシャから飯貰ってきたぞ!」

アルミン「サシャから?」

アル「よくもらえたね」

エド「なにを?」

エレン「ほれ、これだよ」

豆「よう、兄弟」

エド「」

アル「エ、エレン?」アセアセ

エド「」

豆「栄養満点だぜ、兄d」グシャ

エド「」プルプル

アル「…ほら、落ち着けって兄さん」

エド「オイエレン、コレハナンノジョウダンダ?」

エレン「おい!せっかく貰ったのに潰れちゃったじゃねぇか!」

ウルセーバカニスンナ!
オワッ、ヒッパルナヨ!フクガヤブケチャウダロ!!
ソグ!!!
ヤメテッ!!
キャア!
クリスタ!?イマタスケルゾ!
シヌゾライナー!ライナーァァ!!!

キース「今しがた大きな物音が聞こえt…」キィ

ダイジョウブダッタカクリスタ?
ウ、ウン…デモライナーガ…
オイ、イキヲシテネーゾ!!
ウォォオラァ!
キカネェヨ!!!
シヌナライナー、モドッテコイ!!ライナーァァァアア!!!

キース「」

キース「」キィ


ガチャン


キース「……」

キース「明日は…食費が浮いて助かるな…うん…」

兵法講義

教官「~よって巨人の頭を吹き飛ばすほどは~」

エレン「エド、ノート見せてくれ!」

エド「俺か?ミカサのじゃだめなのか?」

エレン「ダメだ、ミカサの文字はとてもじゃないが読めたものじゃない…」

ミカサ「」ガーン

アルミン「(エレン、聞こえてるよ…)」

教官「~よってこの後頭部より下、うなじにかけてのこの部分が巨人の弱点となり~」

エド「んまぁとりあえず俺のも見せれるようなもんじゃねぇよ」

アル「兄さんのノートなにかいてるかわからないもんね」

エド「うるせーよ、しっかしその格好で勉強って似合わね~なアル」

アル「(´・ω・`)」

エレン「おい、俺のノートはどうすんだよ!」

アニ「……も、もし良kっ」
ライナー「俺ので良ければ写していいぞ」スッ

アニ「」イラッ

エレン「サンキュー、ライナー」

ベルトルト「あぁ、ライナー…」

教官「サシャ・ブラウスにコニースプリンガー!!」

サシャ「zzZ」

コニー「zzZ」

教官「起きろ!!!」

マルコ「賑やかだね」ハハハ

ジャン「うるせぇだけだろ」ハァ


おわり、誤字脱字とかも多い_| ̄|○

本編はもしかしたら夜までに書くかも










PS:誰か見てたらレスしてくれ、0はさすがに泣きたくなる

おつおつ!
気長に待ってる

ちゃんと見てるし、楽しみにしてる。

変な時間だけど投下

大一部?が完結します

>>179、196、197
ありがとう、かなりの励みになりました。ほんとにありがとう



「このまま行けば僕達の勝ちだ!」
「ははっ、すげぇ…」
「エドワード、あとは君だけだ」
「彼を目的地点まで死守せよ!」

声が…聞こえる

身体が……重い…

「くそっ!ここからは平地じゃねぇかよ」
「んなもん気にしてる暇はねぇ、俺らは行くぞ!」
「まてミタビ…いや、あれしかないな」
「巨人が…あんなに…」
「もう待ってる時間もない!」

ミカサ…アルミン…エド…アル…

みんな何してる?

そんな所を歩いてたら巨人の餌食に…


アルミン『どうしてエレンは…外の世界に行きたいと思ったの?』


……そうだ…俺たちは皆

生まれた時から、自由だ

「ミタビ班長が…」
「エドを守るんだ!お前らも捕まるな!」
「いやぁぁぁ!助けてぇぇ!!」
「くっ…ちきしょう…」

それを拒む者がどけだけ強くても

関係ない


「エレン!ありがとう…」
「そんな…いやだ…死にたk…」
「建物まで走れ!」
「もうすぐだよ兄さん」

炎の水でも氷の大地でも

何でもいい

それを見た者は…この世界で一番の自由を手に入れた者だ

「少しでも巨人を遠ざけるぞ!」
「俺には帰らないといけねぇ場所が…あるんだよ!!」
「殺されてたまるか!」
「こっち向けコラッ!そのくせぇケツに刃ぶち込んで殺すぞ!」

その為なら命なんか惜しくない…

戦え!!

「フォッカーさん!!」
「君達は死なせない!この命n…」
「そんな…嘘だ…」
「悔やむな!戦え!」

どれだけ世界が残酷でも

関係無い

「こ…こ…まで…か……」
「イアン隊長まで…」
「…」
「くっ…!」
「振り返るな」

戦え!!

「壁から一体!」
「人類を…なめるな!」
「リコ班長!!!」
「エドワード、作戦に入ります!」

戦え!!!

「行けぇ!」
「ぶちかませ!!」
「今だ!!!」
「行けえぇぇぇぇ兄さん!!」


戦え!!!!!




穴の前

エド「おっと」パリン

着地と共に何かが割れた音がなる

エド「…もう巨人が見えるとこまで……」

縦7m横5m奥く行き7m

おおよその穴の大きさである

エド「でけぇな…」

聞くのと見るのではまるで違う、それも身長の低…いや、小柄なエドからみると穴の大きさはとてつもない大きさであった

アルミン「行けぇ!」

ヒューズ「ぶちかませ!!」

リコ「今だ!!!」

アル「行けえぇぇぇぇ兄さん!!」

しかし迷ってる時間などない

巨人はすぐそこまで迫って来ているし、何よりもこれ以上仲間を死なせるわけにはいかない

死んだ仲間を弔ってやるためにできることは作戦を成功させる

ただそれだけだ

エド「…やるしかねぇよな」パン

そう言ってエドは両手を合わせる

エド「散々俺達の仲間を食い殺してくれた巨人共サマよぅ…」

エド「ちったぁ人類の力ってやつを…思いしれ!!」

バッ!!

割れたビンから光がはしる


アルミン「やった…」

ミカサ「穴が…塞がった…」

エドが錬成した壁は綺麗な壁となっていた

つまり…作戦は成功だ

リコ「…」

リコ「皆…死んだ甲斐があったな…」グスッ

リコ「人類が今日…」バシュッ

リコ「初めて…勝ったよ…」シュゥゥゥゥウウウ…


壁の上 人類と巨人との境界線上

シェスカ「黄色の…煙弾を確認…作戦が……」

シェスカ「成功したようです!」

「「「おおっ!」」」

ピクシス「直ちに増援を送れ!」

ピクシス「精鋭班を救出するのじゃ!」


壁の穴があった場所

リコ「残った巨人が来る、壁を登るぞ!!」

ミカサ「エレンを回収した後離脱します!」

アルミン「熱ッ!!」

アルミンがエレンを取り出そうとするがあまりの熱さゆえ手間取っていた

ミカサ「エレンは!?」

アルミン「信じられないくらい高熱だ!急いで壁を登らないと…」

アルミン「クッ!身体の一部が一体化しかけてる!」

アルミン「引っ張っても取れない!」

リコ「なら切るしかない!」

ミカサ「ま、待ってください!!」

アル「兄さん!なにぼさっといてるのさ!」

エド「ん!?あ、あぁ…悪ぃ…」

アルミン「うわっ!」ブチッ、ドン

アルミン「う……」バッ!

アルミンが振り返ると、そこには既に大小合わせて五体もの巨人が群がっていた

アルミン「あ………」

エレン「」

ミカリコ「!!」

ミカサ「エレン!アルミン!」


ゴオォォォォ!!!



アルミン「!?」

エド「熱ッ!?」

突然巨人のうなじ部分が炎につつまれる

だが3mほどの巨人には当たっていなかった

リコ「まだ一体!」

ザシュッ!!

リコ「!?」

ドォン!!

????「ちっ…とりこぼしてんじゃねぇよ」

??「むっ、すまんな」スタッ

??「上からだと非常に標準が合わせにくいものでな」

アルミン「ミカサ!?と…?」スタッ

アルミン「え?(違う…)」

ミカサ「あれは…」

エレン「(自由の…翼…)」

??「怪我はないかい?」

リコ「えっ?」

????「はぁ…おい、これは一体…」

リヴァイ「どういう状況だ?」

その後急遽駆けつけた調査兵団と、駐屯兵団工兵部の活躍により

ウォール・ローゼは再び巨人の侵入を拒んだ

それは人類が初めて巨人の侵攻を阻止した快挙であったものの

それに歓喜するには失った人々の数があまりにも多すぎた

そしてエレン・イェーガーはそれから1週間ほど長い眠りにつく

短い?まぁ気にすんな

とりあえず第一部完結みたいな感じです
実際区切りはつけてないのでそのまま普通に続けますが

こっからはオリジナルというか進撃にハガレンをぶち込んだ話が入ってきます

がっはっはっ、こんな笑い声をあげる人が出てくるのでお楽しみ
なんか変なとことか口調が変とかあったら言ってね
読んでくれてる人には本当に感謝

次の投下は夜……たぶん

おうまってる

早よ夜になれー

レスありがとう

今日はアニメ13話ですね、まぁ明日みるけど

そんじゃ投下


登場人物


104期兵

エドワード・エルリック
錬金術が使える訓練兵、穴を塞いだ人類の英雄なのだがマルコに貰った小瓶に違和感を感じている

アルフォンス・エルリック
エドワードの弟、過去に人体錬成により身体の全てを持っていかれる

エレン・イェーガー
壁外の世界に憧れ、調査兵団を目指す人物、なぜか巨人へと変化させることができる

ミカサ・アッカーマン
訓練兵を主席で卒業、現在は審議所へと呼びだされている

アルミン・アルレルト
エレン、ミカサの幼馴染、ミカサ同様審議所に呼びだされている

ライナー・ブラウン
次席卒業、体格的にも精神的にも優れ、仲間からの高い信頼をうける

ベルトルト・フーバー
すべてにおいてそつなくこなす高い能力があるが積極性に欠ける

アニ・レオンハート
小柄ながらも体術に優れる、現実主義で孤立気味

ジャン・キルシュタイン
立体機動の操作に優れるじゃん、格闘術はそこまで強くないじゃん

マルコ・ボット
エドワードに紅い粉末の入った小瓶を渡した人物、憲兵団に入り王に仕えることに憧れていたが…

ランファン・シャルル
フーにいっつもくっついてる人物、“気”の流れを読むことができる

コニー・スプリンガー
バカ

サシャ・ブラウス
身のこなしが素早く、感覚が優れている、また食べ物に目がなく度々食料庫に侵入してる

クリスタ・レンズ
小柄で非常に優しく細やかな性格、人や動物を惹きつける才がある

ユミル
実力は高いが、謎の多い人物、クリスタによくくっついてる

フー・シン
大食らいでランファンには若と呼ばれている、憲兵団を志願している

ダズ
泣いたり吐いたり反逆したりといろいろ大変な人、なんだかんだ言って生き残る、そんな人物

サムエル
超大型襲来時、頭と足を怪我した人物、奪還作戦には未参加

フランツ
超大型襲来時に奇行種に襲われ死亡、最後にハンナのピンチを救い穏やかな顔で逝った

ハンナ
最愛の人物フランツを亡くしたがなんとか生還、しかし奪還作戦時に命を落とす


調査兵団

リヴァイ
人類最強とよばれる人物、調査兵団に所属

エルヴィン・スミス
調査兵団団長、五年前の壁外調査の際に姿がみられる

イルゼ・ラングナー
第34回壁外調査で死亡した調査兵、どうでもいいがこれから約1年後の壁外調査が第57回、一体1年でどれだけ壁の外にいったのか…


駐屯兵団

ドット・ピクシス
ウォール・ローゼ南側領土に関する最高責任者、また生来の変人でもある

マース・ヒューズ
ピクシスの部下、高い実力をもつ

フォッカー
ヒューズの部下、奪還作戦時に命を落とす

リコ・ブレツェンスカ
駐屯兵団の精鋭中の精鋭、作戦に参加した班長のなかで唯一の生き残り

イアン・ディートリッヒ
ピクシスよりエレンの作戦を担当した班長、高い実力だったが奪還作戦時に彼もまた命を落とす

ミタビ・アルナッハ
駐屯兵団の精鋭の一人、奪還作戦時に命を落とす

キッツ・ヴェールマン
小鹿隊長

ハンネス
まだ幼かったエレンとミカサの命を救った人物、酒好き


その他

キース・シャーディス
どの代にも恐れられる言わずと知れた鬼教官、だけど根は優しく仲間思いな元調査兵団団長

グリシャ・イェーガー
エレンの父でキースとの面識もあるらしい、現在行方不明

トリシャ・エルリック
エドとアルの母親、流行り病で命を落とす

ヴァン・ホーエンハイム
約1年前にイルゼを救った自称“化け物”、ノーモーションで錬金術を使用できる

真理
この世の“全”であり“一”であり“世界”であり“神”でもある存在、まりじゃないよしんりだよ


トロスト区内に閉じ込めた巨人の掃討作戦には丸一日が費やされ

その間壁上固定砲は絶えず火を吹き続けた

壁に群がった巨人の殆どが榴弾によって死滅し…

僅かに残った巨人も主に調査兵団によって掃討された

また、その際に巨人2体の生け捕りに成功する

巨人殲滅後、トロスト区では戦死した仲間の回収、清掃が行われていた

トロスト区


エド「マルコ!マルコ!どこだ!」ゼイゼイ

エドは息を切らしながらマルコの名を叫んでいた

アル「あっ!兄さんジャンだよ!ジャンならなにか知ってるかも」

エド「ジャン!おm………!?」

ジャン「…エド…アル…」

アル「もしかしてこれって…」

三人の目の前にいたのは上半身の右半分を食い千切られた跡のあるマルコの姿であった

エド「嘘…だろ…?」

ジャン「お前らは…コイツの最後を…見て…ねぇよな…」

衛生兵「訓練兵達よ、彼の名前が分かるのか?」

ジャン「見ねぇと思ったら…でも…コイツに限って…ありえねぇ…」

エド「…」

ジャン「…マルコ…何があった?」

衛生兵「彼の名前は?知ってたら早く答えなさい」

エド「てめぇっ…」

衛生兵「わかるか訓練兵、穴を塞いでからもう二日が経っている」

エド「!」

衛生兵「それなのにまだ死体の回収が済んでいない、このままでは伝染病が蔓延する恐れがある、二次災害は阻止しなくてはならない」

衛生兵「仲間の死を嘆く時間はまだないんだよ、わかったか?」

ジャンエドアル「「「…」」」

ジャン「104期…訓練兵団所属、19班…班長、マルコ・ボット…」

衛生兵「マルコか…名前がわかってよかった」

衛生兵「作業を続けよう」


サシャ「何ですかこれは…」

駐屯兵C「くッ…巨人が吐いた跡だ」

駐屯兵C「奴らには消化器官が無ぇんだろうから、人食って腹一杯になったらああやって吐いちまうんだと」

サシャ「…そんな…」

駐屯兵D「クソッ…これじゃあ」

駐屯兵D「誰が誰だか見分けがつかねぇぞ」


ランファン「若…」

フー「こんなの…間違ってる…」

ランファン「…」

フー「でも…どうすれバ…いいんダ?」


アニ「ごめんなさい…」

ミーナだった死体「」

アニ「ごめんなさい…」

ライナー「謝っても仕方がないぞ、早く弔ってやるんだ」

ベルトルト「…」

ライナー「あんなに訓練したのにな…」

兵站行進

馬術

格闘術

兵法講義

技巧術

立体機動

コニー「あんなに頑張ったのに…」

ボオォォォォォ…

コニー「あんなに…やったのに…」

コニー「全部…無駄だったのか…?」


ジャン「…」

ジャン「(皆…後悔してる…)」

ジャン「(こんな地獄だと知ってりゃ兵士なんか選ばなかった)」

ジャン「(精魂尽き果てた今、頭に浮かぶのはそのことばっかりだ)」

ジャン「(なぁ…マルコ)」

ジャン「(もう…どれがお前の骨だか…わかんなくなったよ…)」

ボォォォォォ…

ジャン「…」

ジャン「(兵士なんかにならなければ…お前らなんかに会わなければ…)」

ジャン「(次は誰の番かなんて考えずに済んだのに)」


エレン『お前は戦術の発達を放棄してまで、おとなしく巨人の飯になりたいのか?』


ジャン「(てめぇに教えてもらわなくたってわかってんだよ、戦わなきゃいけねぇってことぐらい…)」

ジャン「(でも…わかっていてもてめぇみたいな馬鹿にはなれねぇよ…誰しもお前みたいに…)」

ジャン「(強くないんだ)」


マルコ『怒らずに聞いて欲しいんだけど…ジャンは…』

マルコ『強い人ではないから、弱い人の気持ちがよく理解できる』

ジャン『…何だそりゃ?』

マルコ『それでいて現状を正しく認識することに長けているから』

マルコ『今何をすべきか明確にわかるだろ?』

マルコ『まぁ僕もそうだし大半の人間は弱いと言えるけどさ、それと同じ目線から放たれた言葉なら』

マルコ『どんなに困難であっても切実に届くと思うんだ』


ジャン「弱い…人の…同じ目線…」

ジャン「今…何を…するべきか…」ギュッ

ジャン「…」スクッ

ジャン「おい…お前ら…」

一同「「「……?」」」

ジャン「所属兵科は何にするか、決めたか?」

ジャン「俺は決めたぞ…」

ジャン「俺は…」

ジャン「…」

ジャン「俺は」






ジャン「調査兵団になる」






翌日


キース「~~…まぁこんな所だな」

エルヴィン「はい、ありがとうございます」

キース「私としては殺すにはあまりにも惜しい人材だ」

エルヴィン「それは私も同感です、彼は…エレン・イェーガーは人類の反撃には無くてはならない存在です」

キース「そうだな」

エルヴィン「しかし希望と共に絶望にもなりうることも発見しました」

キース「なんだそれは?」

エルヴィン「それは言えません」

エルヴィン「たとえあなたが元調査兵団団長だとしてもです」

キース「…まぁ、お前のことだ」

キース「何が考えがあっての行動だろう」

エルヴィン「キースさん、そういえば訓練兵は今なにを?」

キース「あぁ、休暇を取らせてある、彼等には少しでも休息を与えなければならないからな」

エルヴィン「なるほど、この惨劇を味わうにはまだ早いですからね」

キース「だが今期は強いぞ、それもずば抜けてな」

エルヴィン「はたして何人が調査兵団にきてくれるのか…」

キース「相変わらず人手はたりてないようだな」

エルヴィン「…」

キース「そうか、まぁあまり無理はするな」

エルヴィン「はい」ガタッ

キース「…それと」

キース「決して私のようにはなるな」

キース「それじゃあな」

エルヴィン「…失礼します」ガチャン

キース「…」

キース「はぁ…」

コンコン

キース「むっ?誰だ?」



食堂

コニー「エレン…どうなるんかな?」

ライナー「さぁな…」

エド「…」

アル「兄さん」

エド「…」

アル「…」

サシャ「…ここってもっと人がいませんでしたっけ……」

ジャン「パンやるから黙れよ芋女」

サシャ「…」モグモグ

昨日までは皆が卒業だと騒いでいた食堂

ご飯時だというのにそこには殆ど人がおらず、昨日の騒音が嘘のようだった

エド「…なぁアル…」

アル「なんだい兄さん?」

突然エドが口を開く

エド「ちょっと来てくれ」

アル「?」

そう言うとエドは食堂を後にした

ライナー「…」

ベルトルト「…」

サシャ「…」ゴクン

ジャン「…」スクッ




アル「どうしたのさ兄さん」

エド「お前だけにしか話せないことがある」

アル「僕だけに?」

エド「あぁ、順をおって話すけど…まずおかしいんだよ」

アル「おかしい?」

エド「そうだ、壁の穴なんだが…」

エド「あの質量は俺の力では錬成ができない」

アル「は?」



エド「あの量の錬成は不可能って言ってんだよ」

アル「なにを言い出すのさ兄さん、確かにあの量の錬成は普通じゃ無理だけど…」

エド「だけど?」

アル「だけど……」

エド「なぁ、“等価交換の原則などを無視した錬成が可能になる幻の術法増幅器”って知ってるよな」

アル「当たり前だろ、バカにしないでよ」プンスカ

アル「“賢者の石”だろ?」

エド「そう、賢者の石だ」

アル「…まさか兄さんが賢者の石を使ったなんて言わないよね?」

エド「そのまさかだ」

アル「なら…それはどこに?そんなもの兄さんは持ってなかったじゃないか」

エド「…賢者の石とは“その形状は石とは限らず、粘土のようでもあり、液体でもあり、果てには粉末状のものまである”だろ?」

アル「!!!」

アル「つまり…マルコの渡したアレには賢者の石が入っていたと?」

エド「あぁ」

アル「でもなんでそんな伝説級の代物を…」

エド「そうなんだ、なんでマルコがそんなものを持ってたのか…そしてなんで“錬金術が使える”俺に渡したのか」

アル「兄さんもしかして…マルコを疑ってるの?」

エド「疑ってるというよりも、違和感を言ってるだけだ」

アル「違和感?」

エド「…あいつは間違いなくマルコだったよな?」


アル「え?」

エド「間違いないよな?」

アル「あぁ…そうだよ、兄さんだって見たじゃないか」

エド「あぁ、そうだったな」

エド「じゃあそれを踏まえて聞くがなんでマルコは立体機動装置を付けてなかったんだ?」

アル「は!?」

エド「あんな巨人と殺し合いをしてる真っ只中で立体機動装置を自ら外すとは考えにくい」

エド「そして故障ならば付けていないともっとおかしい」

アル「故障した立体機動装置なんてただの重りにしかならないじゃないか!」

エド「…いや、なら武器まで捨てる必要はない…マルコが武器を捨てて逃げ出すようには思えない…」

エド「しかもあいつの死んだ場所の近くには装置はなかった」

アル「きっともう回収されてたんだよ!」

エド「それから姿勢だ」

アル「姿勢?」

エド「お前は立体機動装置を付けたまま壁にもたれられるか?」

アル「そりゃ…難しいね」

エド「つまりマルコが殺された際、既に立体機動装置はなかった」

エド「さっき言ったように自発的に外すとは考えにくい…」

アル「ならマルコは…」


アル「誰かに殺されたの?」


エド「あぁ、恐らくな」

アル「でも殺されたって…マルコは巨人に…」

エド「たぶん立体機動装置だけ外して巨人の群れにポイッ、だろうよ」

アル「そんな…むごい…」

エド「つってもこれはあくまで可能性の話だ」

エド「それが俺の持っていた賢者の石とどう関係するかはわかんないけどな」

エド「マルコの件は悪いがひとまず置いといて…

エド「賢者の石、これは調べる必要はある、丁度休暇なんだしな…」

アル「もしかて僕を呼んだのは…」

エド「あぁ行くぞ…師匠のところへ…」

アル「そこは元気だして言ってよ兄さん…」



ジャン「…マルコが…殺された……?」


エド「そうと決まればさっそく教官に外出届ださなきゃな」

アル「ねぇ、ほんとに行くの?」

エド「……あたりまえ…だ…」

アル「兄さん一人じゃダメ?」

エド「あたりまえだ!」


コンコン

エドアル「「失礼します!」」ガチャ

キース「なんだ?」

ブラッドレイ「やぁ」

エド「外出届を申請しに……え?」

ブラッドレイ「邪魔してるよ」

アル「キ…キング・ブラッドレイ大総統!!?」

キース「あまり声を荒げるな」

キース「大総統、彼がエドワード・エルリックです」

ブラッドレイ「この子がか」

エド「な、なぜここに?」

ブラッドレイ「なぜって…壁の点検と視察」

ブラッドレイ「メロンは嫌いかね?」

エド「あ、ども」

エド「じゃなくて!」

ブラッドレイ「外出届だったな…街にでも行くのか?」

エド「あっ…そうです!ダブリスへと5日間の外出許可をもらいに」

キース「ダブリスに五日間?なぜだ?」

アル「錬金術の師匠がいるんです、ダブリスに」

ブラッドレイ「ほう、人類の英雄には師匠がいたのか」

エド「えぇ…まぁ、はい」

ブラッドレイ「奪還作戦での活躍は耳にしている、見事な壁になっておったな」

エド「いえ…それほどでも…」

アル「あの…今は審議所にいるんじゃ…」

ブラッドレイ「あぁ、エレン・イェーガーの件についてはダリスに任せている」ハッハッハッ

エドアル「「はぁ…」」

キース「ダブリスか…配属兵科は10日後に問う、よく心身共に休ますように」

エドアル「「ハッ!」」


キース「して大総統殿」

ブラッドレイ「なんだ?」

キース「部下はどちらに?」

ブラッドレイ「うるさい部下たちなら壁の点検時においてきた」ハッハッハッ

キース「なるほど」

ブラッドレイ「それがどうした?」

キース「いえ、先ほどそのうるさい部下とやらに大総統殿はどこにいるのかと聞かれたので実に勝手ながら「ここにいる」と伝えておきました」

アレックス「探しましたぞ大総統、勝手な行動はおやめくだされ」

ブラッドレイ「」

ブラッドレイ「!」ピーン

ブラッドレイ「アレックス君、ちょっとした仕事をしてくれ」

アレックス「仕事ですか?我輩に?」


投下終了、人物紹介は>>1的に一区切りついたと思った時に使います。

なんか指摘があればガンガン言ってください、よろしくお願いします。

次の投下はテストを挟むのでしばらく後です。

まってる

アームストロング少佐とは呼ばんのか。ところでリヴァイとかいうチビと同じくらいの大きさの豆粒がいてだな

マルコの死は何だかんだで原作の一番の謎だったりするからなぁ

なんだか気づかぬ間に他にスレがたっていた((((;゚Д゚)))))))

とても嬉しいのが反面自分のこれ大丈夫だよな?が反面…

今日か明日に投下する予定

テスト?何それおいしいの?


>>221
世界観は進撃中心なんで少佐とかの位づけはなしにしました。でも彼はそこそこ位は高くなったよ


                               ,. -‐―――‐-、
   / ̄ ̄\      / ̄ ̄ ̄\       γ::::::::::::::::母::::::::::::::ヽ、
 /ノ( _ノ  \   / ─    ─ \     /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ      
 | ⌒(●)-(●)/  <○>  <○>u \  γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ
 |     (__人__)|    (__人__)  u |  (:::::::::/ \    / \:::::::)
 |     ` ⌒´ノ \    ` ⌒´    /  \:/ (●)  (●) \ノ
 |         }   ( r  俺   |      |      (__人__)    | 
 ヽ        } ̄ ̄ ヽ○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\    ` ⌒´     /
  ヽ     ノ    \今日の特集はニート問題です・・・/ /

   /    く \ |__| _ ..._.. ,       ___ \      (__ノ
   | 父  \ \ \ /        |\_____\
    |    |ヽ、二⌒)、^        |  |ヽ、      ノ|








(その手があったか…) ( よくやった!同胞よ!)
    。oO            。o.O

   / ̄ ̄\      / ̄ ̄ ̄\       γ::::::::::::::::母::::::::::::::ヽ、
 /::.  ー   \   / ─    ─ \     /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
 |;:─(○)─(○)/  (⌒)  (⌒) \  γ:::::::::人::::人::人::::人::::::::ヽ
 |:::::.   (__人__)|    (__人__)    |  (:::::::::/ ─ 三 ─ .::\:::::::)
 |;::::::.   ` ⌒´ノ \    |r┬-|    /  \:/(○ )三(○ ) .::::\ノ

 |;;;::::.      }   ( r `ー'´   |      |      (__人__)  .::::::::|
 ヽ;;::.      } ̄ ̄ ヽ○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\   ` ⌒´   .::::/
  ヽ     ノ  ∬  \無職の男性(29)が母親との口論の末・・・/

   /   く \ |__| _ ..._.. ,       ___  \     (__ノ
   | 父 .\ \ \ /        |\_____\
    |   |ヽ、二⌒)、^        |  |ヽ、      ノ|
      


記憶の糸をたどるたいつも最初に出てくるのは書斎で研究にふける“あいつ”の姿だ

錬金術師だった“あいつ”に親らしい事をしてもらった思い出は全くと言っていい程無い

“あいつ”が出て行った日、理由をたずねても母さんはしょうがないと言うだけで淋しそうに笑っていたが影で泣いていたのを知っている

母さんが病に倒れこの世を去ったのはそれから間も無くの事だった


ダブリス

エド「やっと着いたぜダブリスに!」

アル「そうだね兄さん!」

口調とは裏腹にエドとアルの目は死んだ魚のようになっていた

エド「師匠…俺達が兵士だって知ってるかな…?」

アル「あたりまえだろ、なんてったって兄さんは人類の英雄になっちゃったんだもん」

エド「だよなぁ…」

少年達の足取りは重い


ダブリス とある店の前

エド「ーーーとうとう、来ちまったなぁ…」

アル「うん…」

エド「…師匠……、留守だといいなぁ!!」

アル「うん!!」

メイスン「へいらっしゃい!」エドアル「「ぎゃあ!!」」

メイスン「どうぞ中に入って…、ってあれー?エドワード君?ひっさしぶりぃ!」

エド「メイスンさんだっけ?こんにちわ…」

メイスン「あっはっはー!すっかり大きくなって!」ばすんばすん

メイスン「こっちの鎧の人は?」

アル「弟のアルフォンスです」

メイスン「………すっかり大きくなって…」

アル「いやぁ」

メイスン「あぁそうだ、イズミさんに会いに来たんだろ?」

メイスン「待ってな、今呼んできてやっから」

アル「ありがとうございます」

メイスン「ちょうどよかったね!イズミさんね、つい先日旅行から帰って来たばっかりなんだよ」

エドアル「「(まだ旅行に行っててくれればよかったのに…!!)」」

メイスン「あっ、店長!客ですよ裏口から」

「客だぁ?」

メイスン「はい、エドワード君とアルフォンス君」

「…」どたどたどた

バン!

シグ「あ?」ギン

エドアル「「ど…どうもお久しぶり……………です」」



厳つい風貌をした店長と呼ばれるおっさんシゲ

彼こそが二人の錬金術の師匠…ではなく師匠の夫の一般人

ようは筋肉むきむきの肉屋のおっさん、ということだ

シグ「…」

エド「…」

アル「…」

シグ「…エド……か?」

エド「」ハハハ

シグ「…」ぐわっ!

がっし

シグ「よく来た、大きくなったな」ワシワシ

エド「(ちぢむ…!!)」

シグ「こっちは?」

アル「アルフォンスですご無沙汰してます」

シグ「そうか、すごく大きくなったな」ワシワシ

シグ「急にどうした?」

エド「師匠に教えてもらいたいことがあって…」

アル「(鎧になってから初めてなでられた…///)」

シグ「ああ、こっち来な」

シグ「メイスン、しばらく店たのむ」

メイスン「へーい」



エド「師匠の身体の具合は?」

シグ「そこそこ元気だがまぁ、病弱には変わりないな」

シグ「おいイズミ、エルリックのチビ共が来たぞ」

イズミ「エドとアルが?」

シグ「ああ、起きれるか?」

イズミ「大丈夫、今日は少し体調がいいから」

アル「師匠、具合悪くて寝てたんだ」ヒソヒソ

ぱたぱたぱたぱた…

エド「また身体悪くなったんじゃねー?」ヒソヒソ

ぱたぱたぱたぱた…



バッッッ!!コーーーン!!!!!



エド「もぎゃあああああぁぁぁああああああああ!!!」ズッシャァァァ!!!

アル「あわわわわわ」ガチャ…

イズミ「おまえ達の噂はここまでよ~~~~~く届いてるぞこの馬鹿弟子が」


イズミ「兵団に入ったって?ああ?」

エドを吹っ飛ばした女性、この人物こそが二人の錬金術の師匠であるイズミ・カーティスである

イズミ「なんとか言え!!」

シグ「無理だよイズミ」ヒョイ

エド「」チーン

イズミ「ん?」

アル「!」ギクッ

イズミ「こちらの鎧はどちら様?」

アル「あっ…おっ…弟のアルフォンスです、師匠っっあああ、あのっ…」

イズミ「アル!ずいぶん大きくなって!」

アル「いやぁ師匠も変わりないよう(あれ?大丈夫なのか?)……で?」グルン

ドバン!!

イズミ「鍛え方がが足りん!」ンンンンンン…

アル「師匠具合悪いんじゃなかったんですか~~~」シクシク

イズミ「何を言う!おまえ達が遠路はるばる来たからというからこうして………」ゴバァ

エドアル「「!」」

シグ「ほらイズミ、あんまり無理しちゃだめだろ」っ薬

イズミ「いつもすまないねぇ」ゴホゴホ

シグ「それは言わない約束だろ?」

イズミ「あんた…!」ひしっ

エドアル「「」」チーン

アル「えーっと…あらためて」

エド「お久しぶりです」

イズミ「うん、よく来た」バシッ

エド「おわっ!」

イズミはエドの背中をバシンと叩き歓迎する、どうやらさっきのは軽い冗談だったようだ


イズミ「賢者の石?」

エド達はマルコや壁の件は伏せつつ、純粋な質問としてイズミにたずねていた

エド「師匠なら何か知ってるかなーと……」

イズミ「私は石には興味無いからなぁ」

イズミ「そんな伝説でしか存在しないようなモン研究してどーすんの?」

エド「いやっ…ほら知的好奇心と言いましょうか!」

イズミ「……賢者の石ねぇ…」

シグ「そういえばこの前の旅行で街に行った時に石にやたらと詳しい錬金術師に会ったよな」

イズミ「ああ、あの男!えーっとたしか…」

イズミ「“ホーエンハイム”って名乗ってたっけ?」

エドアル「「!!!」」

アル「どんな人でした!?」

イズミ「割と背が高くて…金髪メガネにあごヒゲだったかな」

イズミ「年はよくわからなかったけど……結構男前だったよ」

シグ「むっ」

イズミ「やっだぁ!あんたの方がいい男よぉ!!」バシッ

アル「生きてたんだ…」

イズミ「知り合いか?」

アル「…父親です、僕達の……」

イズミ「あの昔出てったっていうおまえ達の父親?」

イズミ「丁度いいじゃないかまd…」エド「あんな奴!!」

エド「あんな奴に頼るのだけはごめんだ…!!」

その場が静まる

アル「……あ…あの、父さん石についてなんか言ってましたか?」

イズミ「ん~~~~…」

イズミ「長年の望みがもうすぐどうとか…ああ、あと探してた人が見つかったとか」

アル「探してた人?誰ですか?」

イズミ「さぁ?でもなんか嬉しそうには語ってたよ」


エド「ーー、んでそのライナーって奴がアルとかを変な目で見てるんだよ」

イズミ「兵士には多いって本当だったんだねぇ」

シグ「ちゃんと体調管理はしてるか?子供なんだから無理しちゃダメだぞ」

メイスン「その辺の事はどう思うの?」

アル「全然気がつかなかったですね」

アル「まぁ僕は平和に暮らせたらそれでいいですけどね」

イズミ「平和ねぇ…」

エド「あの、師匠の修行時代に壁外で素手で巨人と戦ったって…」

イズミ「ああ、本当だよ」

イズミ「3体くらいまでなら余裕なんだけど10体同時に囲まれた時とかは危なかったなぁ」シミジミ

イズミ「やっぱりあんた達の時もその位でよかったかもね」

シグ「だからお前と一般人の二人を一緒にするなって」

アル「ははは」

エド「(あれ?もしかして師匠一人で巨人駆逐できるんじゃね?)」

メイスン「アルフォンス君は食べないの?」

アル「食欲ないんで…」

「すいませーん」

メイスン「ん?」

メイスン「客ですかね?」

シグ「はいはーい」どたどたどた

エド「いやー、しっかし貴重な肉が食えるってやっぱりいいな」

アル「あっちには全然なかったしね」

エド「サシャなんか呼んだら涙を流して喜ぶだろうな」

アル「そうだろうね」ハハハ

メイスン「その子も同期かい?」

アル「はい、かなり食い意地がはってて度々食料庫に忍び込んでは食糧を盗んでいましたよ」

メイスン「へぇ~」

イズミ「で、あんた達どこに所属すんの?」

エド「所属?」

イズミ「兵団」

アル「えーっと……調査兵団…です…」

イズミ「はぁ、やっぱりか」

イズミ「あんまり勧めないけど、どうせ止めても行くんだろ?」

エドアル「「はい」」

イズミ「はぁ…」

イズミ「少しは心配するこっちの身にもなれってのに…」

イズミ「まぁ兵団に入った事もそんなに怒ってないから気にするな、でも気をつけなよ」

エド「はい、ありがとうございます………(あれ?じゃあなんで俺はぶっ飛ばされたんだ???)」

特に理由の無い暴力である



「約束どおり今日は肉なんだよ!」
「金が無いってのに高い兄肉なんて……不幸だ…」

シグ「まいどあり」

メイスン「あれから君達の錬金術は進歩したろう?修行の成果を見せてくれないかなぁ」

エド「ああ、それならいくらでも!」

エド「あれから毎日研究を怠らなかったし!」

アル「師匠の言う通り体も鍛えてますしね!」

アル「僕達かなり大質量の錬成もできるようになったんですよ!」

エド「そうだ!どうせなら表でドーンとやってやろうぜ!アル!」

エド「師匠も早く早く!」

イズミ「はいはい、今行くよ」

シグ「ん?修行の成果か?」

外に出ると早速アルから修行の成果を披露していた

カリカリカリ

アル「良し!」カッ

バシッ!

出来上がったのは馬の彫刻みたいなもの

イズミ「ほー、早くて正確になったな」

アル「へへへ」

エド「次、俺!」パン

イズミ「!!」

バシィッ!

出来上がったのはデザインがアレなペガサス

エド「じゃーん」

アル「うわぁ…」

アル「兄さんの錬成はもっとこうディティールがねぇ!」

エド「なんだよっ!俺のセンスに文句あんのか!」

アル「大ありだよ」

エド「なんだと!?」

ワーワーギャーギャー

イズミ「…」

シグ「…(いいデザイン///)」


イズミ「おまえ…錬成陣無しでできるの?」

エド「え?はい、一応…」

イズミ「…」ジー

アル「?」

イズミはアルの姿をみつめてなにやら考えている

そしてある結論を導きだした

イズミ「…」

イズミ「エド」

エド「はい?」

イズミ「おまえひょっとして…」

イズミ「“あれ”を見たのか?」

エド「……な…何を…」

イズミ「見たんだろう?」

エド「…」ギュッ

エド「…見ました」

イズミ「さすがは人類の英雄、天才……って事か」

エド「天才なんかじゃありません、俺は“あれ”を見たから…」

アル「??」

エド「…」

エド「師匠は…」少年「イズミせんせー!」

小僧「せん……」

シグ「…」

シグと子供達は互いに目を合わせる

小僧たち「「…」」すすすす

そしてシグを避けながらイズミへと近づいていった

小僧たち「「せんせー」」

シグ「(´・ω・`)」

イズミ「どうしたの?」

小僧「僕の汽車が壊れちゃった、直してよ!」




シグ「どうせこわい顔ですよ」ショボン

メイスン「店に戻りましょう店長!」

厳つい風貌のおっさんはメンタルが弱かった


イズミ「おいで、家の中に道具があるから」

小僧「えー?錬金術でさっさと直してよぉ」

イズミ「ダーメっ!」

小僧「なんでー?」

少年「パパ言ってたよ、イズミせんせーはすげーれんきんじゅつしだって!」

イズミ「なんでも錬金術に頼らないの、自分の手で治せる物は直す!」

少年「れんきんじゅつでやったほうがかんたんじゃん!」ブーブーブー

イズミ「ああうるさい、ほれ、車軸にするからその棒よこしな」

小僧「うえ~かっこわる~」

少年「せんせい下手ー!」アハハ

イズミ「悪うござんしたね、こんなへたっぴに直してほしくなかったら大切に扱いなさい」

小僧「へへっ、ありがとー」

小僧「壊したらまた来るねー!」

イズミ「だから壊すなっつの!」

メニィ「イズミせんせい…」

イズミ「メニィどうしたの?あんたもなんか壊すなの?」

メニィ「チコが動かないの」

チコ「」

メニィ「直してよ…」

そう言って差し出したのはチコという名のネコの死体だった、外傷がないところをみるとおそらく老衰だろう

イズミ「……もう死んでる」

メニィ「壊れちゃったの?」

イズミ「ううんちがうよ、死んでしまったの」

メニィ「せんせいチコを直してよ」

イズミ「それはできないよ」

メニィ「だってイズミせんせいはなんでも作れるんでしょ?チコだって…」イズミ「メニィ」

イズミ「命は物とちがうし私は神サマじゃない」

イズミ「チコもメニィも同じ“命”」

そういってメニィの手をチコの胸にあて、そして今度は彼女自身の胸に手を当てる

イズミ「チコは命がとまってしまってもう戻らない」

メニィ「…わかんないよ、だって…きのうまで……」

そう言いながらメニィは涙を流す、彼女が命を理解するにはまだ幼すぎた

イズミ「チコの命は作ってあげられないけど、お墓は作ってあげられる」

イズミ「ね?」



チコの墓の前

イズミ「生きていればいつか命は尽きて肉体は土へ還りその上に草花を咲かせる」

イズミ「魂は“想い”という糧になり周りの人々の心に生き続ける」

イズミ「世のあらゆる物は流れ、循環している、人の命もまたしかり」

イズミ「…自分ではこんなにもわかりきっているのにな」

イズミ「未だに子供に死を納得されるのはむずかしい」

エド「……あのっ…」

エド「…師匠は、命を……死んだ人を生き返らせたいと思った事はありますか?」

イズミ「…あるよ」

イズミ「エド、おまえは調査兵団へと行く事に良かったと思えるか?」

エド「……いつ…自分が巨人の餌にされるのか、わからなくて…こわいです」

イズミ「でもそこに身を置いてまでも成し遂げたい事があると?」

エド「成し遂げなければならない事があります」

バキッと音を立て蹴り飛ばされるエド

イズミ「師匠の教えを破っといて粋がるんじゃないよこのガキ!」

アル「兄さぁぁぁん」シクシク

エド「」ピクピク

イズミ「アル、その鎧の中…空っぽだな」

アル「!!」

イズミ「エドも機械鎧だろう」

アル「どっ…」イズミ「どうしてわかったって?」

イズミ「さっきおまえを投げ飛ばした時!左右で違う足音!」

イズミ「気づかないと思ったか、私をなめるなバカ者」

エド「…」

イズミ「何があった」

イズミは問う

イズミ「全て話せ」

なぜ目の前にいる彼らもまた、自分と同じ過ちを犯したのかを…



トロスト区

「我がアームストロング家に代々伝わる尾行術があれば容易い仕事ですぞ!」
「はっはっは!頼んだよ」


ジャン「…ここか」

ジャンは一人でマルコが死んでいた場所にいた

エドにとっては最も聞かれたくなかったであろうその情報は既にジャンには伝わっていた

そしてジャンはあまりすぎた時間を休息に使う気にもなれずこうして手掛かりにでもなるかもしれないここへと訪れた訳だ

そこには血が流れていた痕跡などはなく、綺麗に清掃されていた

ジャン「もうなんもねぇよなやっぱ」

ジャン「ん?」

ふと凹んでいた家屋の板がそのままである事に気づくジャン

ジャン「(まだ直してないのか?いちいち面倒だとかか?)」

ジャンはボーッと凹んでいる板を見ていた




が、そこになにやら布のような物が挟まってる事に気づく

ジャン「なんだこれ?ひょっとして回収しそこなったマルコの遺品か?」

そして拾い上げたのは手袋

ジャン「五角形?文字が書いてる…錬金術か?」

ジャン「まぁいいや、ついでに持って帰っとこうかな」

ジャン「今度は……あいつらにでも聞いてみようかな」


トロスト区 寮の近く

ジャン「おっ!アニ!」

アニ「?どうしたの?」

ジャン「(周りには人が……いないな、よし!)」

ジャン「ちょっと聞きたい事があるだが…いいか?」

アニ「いいよ別に」

ジャン「ちょっとこっちに来てくれ、出来れば人に聞かれたくない」

アニ「…いいよ」


寮からちょっと離れた所

アニ「で話ってなに?」

ジャン「あぁそうだ、お前さ、マルコと最後に会っていたよな?」

アニ「…うん」

ジャン「あいつになにがあったのか…お前知らないか?」

アニ「…」

ジャン「なぁ?」

アニ「…」

アニ「…」


投下終了

本編はベルトルトになんか好感がもてた、ライナーとエレンも安定してて良かった

次の投下はテスト終わるし水曜にするかも

でもあんまり期待しないでね

>>235
待っとく

もしもしからだけど、期待


気が付きゃ夜明け…

ごめんね

>>236
ほんとにごめんね、こんな時間まで…

>>237
もしもし?まぁいいや、ありがとう!

そんじゃ投下


それからエドは全てを語った

亡くなった優しい母の事

三人をほったらかして出て行った父の事

イズミの弟子になった時の事

そして人体錬成の事

とある錬金術師との出会いの事

訓練兵団に入ってからの事

トロスト区奪還作戦の事

イズミ「…三丁目の通りに……」

エドアル「「?」」

イズミ「カンオケ屋があるから自分のサイズに合ったのを作って来い!!」ベキゴキベキン

エドアル「「ひ~~!!」」

イズミ「冗談はさて置いて…あれほど人体錬成はやるなと言ったのに」

イズミ「師弟そろってしょーもない…」

エド「やっぱり師匠も…」

イズミ「内蔵をね、あちこち持って行かれた」

イズミ「大馬鹿者だよほんとに」

エドアル「「すいません」」

イズミ「ばかたれ!」

エドアル「「すいません」」

イズミ「おろか者!」

エドアル「「はいっ」」

イズミ「くそ弟子!」

エドアル「「おっしゃる通りで」」

イズミ「豆!!」

エド「……………はい……」

イズミ「……つらかったね」

エドアル「「え?」」

二人は驚いたのだが無理もない、ちょうど数日前に同じ事を大切な仲間に打ち明け、そして同じ事を言われたからだ

エド「いや、別に…自業自得なんで…」

アル「ね」

反射的に否定してしまう、別に彼らのような反応をイズミにもとって欲しいわけではない……だが

イズミ「このばかたれ、無理しなくていい」

ギュッと優しく抱きしめられる

エド「!」

エド「…」

イズミも彼らの様に温かかった

エド「すいません」ギュッ

アル「すいませ……」

ごめんなさい
ごめんなさい


イズミ「天才ってやつかねぇ」

エド「そんな!」

エド「天才なんかじゃありません、俺は“あれ”を見たから……」

イズミ「いいや、“あれ”を見て生きてかえって来れただけでも充分天才と呼べるだろう」

イズミ「わが弟子ながらたいしたものだね」

イズミ「でもケジメはつけなきゃならないんだよ」



イズミ「破門だ」



エドアル「「…」」

イズミ「私はね、おまえ達をそんな身体にするために錬金術を教えたんじゃないんだよ」

イズミ「もう弟子とは思わない」

アル「師…」エド「アル」

イズミ「まだ馬車は出てる、帰りなさい」

アル「…」

エド「…」ギュッ

エド「お世話になりました」


ダブリス 輸送用馬車の近く

シグ「あいつ一人目の子供を身籠った時に病気をしてな」

シグ「頑張ったんだけど産んであげられなくて、その時に二度と子供ができない身体になって…」

シグ「一晩中謝られたよ、あいつはなにも悪くないのにな」

シグ「その時から人体錬成を考えてたんだろうなぁ、結果あのザマだ」

シグ「気付いてやれなかった俺もバカだけどよ」

シグ「んじゃ、また近く来たら寄れよ」

アル「え…でも…」

エド「俺達破門されちゃったし……」

シグ「ばっかやろう!」

シグ「いいか?師匠でも弟子でもなくなったってことはだな、これからはひとりの人間として対等に接するって事だ」

シグ「なにを遠慮する事がある?」

シグ「ん?」

エドアル「「」」チラッ

エド「あ~~~~~、くそ!!」

エド「アル!俺達何しにダブリスまで来たんだ?」

アル「石について聞くため?」

エド「そうだけど違ーよ!もっと根本的な理由!」

アル「……あ!!」

アル「シグさん僕達先に戻ります!」ダッ

シグ「ん、殺されんなよ!」

エド「努力しまーす!」


一人静まり返ったその部屋でイズミは黙々と包丁を研いでいた

イズミ「…」シャッシャッ

たたたたたどどどだだだだ

イズミ「?」

エド「師匠!!」ガチャン!!!

イズミ「どの面下げて戻って来た!!」

イズミがエドの頭部をめがけて投げ飛ばした包丁はドゴン!と音を立てエドの頭のちょうど上に突き刺さった

イズミ「な~にが『師匠』だ!貴様らなんぞは弟子とは思わん!とっとと帰れ!!」

エド「お…おち…おちつ…」

エド「師匠!」どかっ

アル「僕達元の身体に戻る手掛かりを得にここに来たんです!」

エド「手ブラでは帰れません!!」

イズミ「帰れ!」

エド「帰りません!」

イズミ「刻むぞ!」

アル「刻まれても帰りません!」

イズミ「帰れったら帰れ!!」

エドアル「「イヤです!!」」

メイスン「オッカネェ…」

イズミ「…」

エド「…」

エドの目にはいつの日か彼ら兄弟が弟子にしてくれと頼みこんだ時のようだった

イズミ「(…あの時と同じ目か)………ばかたれが」

イズミ「アルは真理を見なかったんだね?」

アル「あ…えーっと、“真理”ってなんの事かさっぱり…」

イズミ「ふぅん…ショックで記憶が飛んでいるのかね……?」

イズミ「アルの記憶を戻してみよう、なんせ全身を持って行かれてるから」

エド「そうか!あいつの言ってた“通行料”の量でいうならアルは一番真理に近い所にいる!」


アル「じゃあその時の記憶が戻れば!!」

イズミ「しかし“あれ”の記憶かぁ…」

エド「“あれ”ねぇ…」

アル「えっ…何かやばい?」

イズミ「やばいっていうか…スゴイ?」こんなん?

エド「うん、なんかスゴイ」こんなん

アル「抽象的すぎてわかんないヨ」

アルがわからないのも無理はない、アルの目にはただ手をうにゃうにゃさせてるだけのエドとイズミだし、言葉としても曖昧すぎる

イズミ「精神がイカれるかも…」

エド「下手すりゃ俳人?」

アル「……それでも」

アル「可能性があるならそれにすがりたい!」

イズミ「ウーン 」

イズミ「よし、記憶を戻す方法をさがそう、私は知人に当たってみる」

イズミ「と、その前に」

イズミ「おなか空いてるでしょ?ご飯にしよう、手伝いな」

イズミ「方法が見つかるまで帰る気は無いんでしょ?」

アル「えっ?あのっ…」

イズミ「ほらっ、いつまで座ってんの!」

アル「はっ、はい!」

エドアル「「ありがとうございます」」

シグ「ただいま~、生きてるか?」

エド「はい、おかげさまで」

アル「ああ、それと」

イズミ「?」

アル「5日後には帰る気がなかろうが帰らなきゃ行けないんで…」

イズミ「はぁ!?そういう事は先に言え!」バコッ!

エド「いでっ!」


翌日

エドとアルの二人はダブリスの図書館で本を読みふけっていたせいか、帰りが遅くなっていた

アル「兄さん本に集中すると時間を忘れるんだもんなー」

エド「お前だってなぁ!」

アル「…っと!近道しよう」

このままでは半殺しにあう、という事でいつもは使わない近道を使っていた

エド「急いで帰らないと師匠に怒られちまうよ」ダダッ

アル「ひ~」ガッシャガッシャ

すると横から現れる人物が

???「お兄さん、そこのお兄さん」

???「あわれなあっしに恵んではくれませんか」

急いでる二人に現れたのは一人の物乞い

エド「うるせぇ働け」

だが急いでいるエド達はそんなのにかまっている余裕はなかった

遅れれば我が身にも危険が及ぶ

???「ちょっと冷てぇんじゃねぇの?ねぇ、そっちの鎧のダンナぁ!!」

アル「ゴメンネ、ボクオカネモッテナイ」

???「またまたぁ!どうせガッポリ持ってんでしょ?」

エド「知らねーよ」

???「ごまかさないでくだせぇよ、お兄さん一部の界隈ではちょいと有名ですよ?」

???「弟の魂を錬成したってね」

思わず二人は足を止める

???「当たり?」

エド「てめぇしつけぇぞ」

???「そっちの鎧の人、身体が無いんでしょ?」

めこっ

???「ぎゃふっ!!」

変な物乞いはエドに顔面を蹴っ飛ばされた

エド「行くぞアル」

???「……ぶっ、ハナが折れちまった!!」

その割には流暢に喋っている

???「てめぇコラァ!!図星だからってなんだその態度!!まったく、親の顔が見t…」

変な物乞いはゴミ箱を顔面に投げつけられた

禁句を発したのだ、無理もない

エド「しつこいんだよてめーはーっっ!!」

ボコベコドコ

???「ぎゃ~~~」


???「へ……うぇへへへ…」

ボロボロになったのに嬉しそうに笑い出す変な物乞い、ひょっとしてそっちに興味があるのだろうか

???「ムキになるって事はやっぱり…」

???「そっちの鎧は人間じゃねぇって…か…」

エド「野郎まだ言うか!!」ぽん

アルがエドの肩を掴み静止する、そして

アル「おじさん」ヒョイ

アル「いいかげんにしてよね」

100人の兵士と同等だと言われるミカサ、そのミカサですら黙らせる威圧をおくった

???「うぇっへっへ…わ、悪かったよちょっと大人げなかっ…」

言い終わらないうちに変な物乞いはなにやら尻尾のようなものでアルの頭を弾いた

バチィン!

アル「!!」

そして頭のとれた中身の無い鎧の姿を確認された

???「イヤッハァ!間違いねぇ!」

???「魂を錬成した奴だ!」

エド「この野郎!!」

???「おっと!」

すかさずエドが蹴りを入れようとしたが、あえなく避けられた

???「もう用はねぇ!さいなら!」

エド「逃がすか!」パン

ドォッ!

エドはすかさず逃げ道を塞ぐが

???「おー!すげぇ!!」

???「でも!」ベタッ

ベタベタベタ

エド「!」

なんと変な物乞いはトカゲのように壁を張り付きながら登って行った

エド「うそ!?」

???「俺もすげぇ」

自画自賛である

???「さいなら~」

そう言うと変な物乞いはダブリスの街へと消えて行った

エド「……なにあれ…」ぼーぜん



夜 とあるデビルズネスト

????「がっはっは!」

そこでは一人の男が高らかに笑っていた、見た所上機嫌なご様子だ

????「でかしたビドー!お前はえらい!」

ビドー「うえっへっへ///」

褒められたのはさっきの変な物乞い、ビドーという名のようだ

????「わざわざダブリスまで来てくれるとはな、探す手間がはぶけたぜェ」

??「いかがいたしましょう」

????「急用だっつって来てもらえ」

????「抵抗するならふんじばってでも連れて来い、ただし!」


????「ビッグゲストだ」


????「間違っても殺すんじゃねーぞ?」

そう言ったのは手の甲にウロボロスの刺青のある男だった


投下終了

あれ?これってただのハガレンじゃね?

まぁ次の投下は水曜を予定してるんでよかったら見てください

そんじゃテスト最終日へ向けて勉強や~
\(´-ω-`)/

今日は七夕だあああああ!!!


すっかり忘れてたけど番外編投下


七夕

コニー「ーーー、でよ~」ハハハ

サシャ「あれ?ミカサじゃないですか」

エド「どうしたんだミカサ?キョロキョロして」

ミカサ「エドとコニーとサシャ、ちょうどいい所に来てくれた」

エド「?」

ミカサ「他のみんなは今どこにいるの?」

エド「みんなか?(またエレンを探してんのかな?)たしか『アルフォンスとアルミンの日常に役立つ錬金術講座』を見に行ってたと思う」

ミカサ「えっ…?」

コニー「あれ?聞いてねぇのかミカサは?」

ミカサ「聞いてない、そんなの私は聞いていない」グスッ

サシャ「ミカサ!?泣かないで下さいよ!」

エド「そ、そうだぞ!泣くなよ落ち着け!違うから!」

ミカサ「違う?なにが?」

エド「ああ、仲間外れにされたと思ってんだろ?」

ミカサ「違うの?」

エド「あぁ、この前ミカサが珍しくサシャと二人で外出してっただろ?」

エド「ほら、先週だっけな?」

ミカサ「……あった、間違いない」

サシャ「なるほど!今日ですね!」

エド「は?…まぁいいや」

エド「あの時にな、アルミンが錬金術を教えて欲しいって言ってだな、それならみんなにもって事でその場で決めちまったんだよ」

ミカサ「アルミンが…」

エド「悪いな、俺らもアルミンもてっきりエレンが伝えてたのかと思ってよ」

ミカサ「そういうことだったの、構わない、別に怒っているわけではないから」

ミカサ「でも錬金術は軽々しく教えてはいけないはず」

エド「あぁ、大丈夫大丈夫、簡単なヤツしか教えるつもりがねぇから」

サシャ「ですよね」

コニー「だな」

エド「お前らは…まぁいいや」

ミカサ「なるほど、エレンもそれに?」

エド「ん?あぁ、ここだけの話エレンには理解できないだろうけどな」

サシャ「ですよね」

コニー「だな」

エド「お前らもだぞ」


サシャ「」唖然

コニー「」呆然

ミカサ「結局それはどこでやってるの?」

エド「座学のとこ、もう始まってるぜ?」

ミカサ「構わない、ありがとう」

ミカサ「だから三人もついて来て」

エドサシャコニー「「「え?」」」


座学の部屋

アル「~~であるからにして、物質を変化させていきます」

マルコ「なんだこれ?アルミンの『錬金術について』まではなんとか理解できたけどアルの『実際にやってみよう!』にはいった途端にわけがわからなくなったぞ…?」

エレン「」

アル「あぁ、エレンはショートしちゃったか…」

ライナー「アルミン、ここはどうなってるんだ?」

アルミン「あぁ、ここはね………あれ?どうだったっけ?アル!」

アル「なんだい?あぁ、これはね~~~…」

ジャン「アルミンでこのザマかよ…」

アニ「(頭痛くなってきた)」

ベルトルト「(なんで参加してんだろ…)」チラッ

キース「なるほど、これが錬金術なのか(来年度から座学に導入しようとは思っていたがここまで難解だとは…)」

メガネ教官「ふむ、実に面白い」バチッバチバチッ

メガネ教官「これが錬金術、か」

コンコン

ミカサ「失礼します」

アルミン「ミカサ!」

キース「どうしたアッカーマン」

ミカサ「授業はどう?」

アル「もう終わったよ~」

エド「なんだなんだ?おい、こんだけしか進んでねーのかよ」ハァ

アル「あぁ、自然摂理の法則で手間どっちゃってさ、結局使えるようになったのは教官だけ」

エド「ふーん、まだ簡単な方だろ」

マルコ「なん…だと…」

ミカサ「終わったならばちょうどいい、みんなちょっと来て」

ミカサ「やりたい事がある」




エド「んで、なんだよこの竹は」

ミカサ「この前にサシャと二人でとても大きな滝の裏にあったのをとってきた」

アル「ヘぇ~、でもなんで竹なの?」

ミカサ「今日は七夕」

エレン「そっか、もうそんな時期か」

アルミン「ここじゃ知ってるのはミカサぐらいだもんね」

コニー「なぁ、タナバタってなんだ?」

ライナー「さぁ?聞いたこともない」

フォルマン「『タナバタ』東洋発祥の文化で、簡単に言うと竹に願いごとを書いた紙を取り付ける行事、地域によってはそれを燃やしたりする所もある」

フォルマン「…」ザッザッザッ

ジャン「えっ?なんだったんだ今の?」

エド「まぁいいや、とにかくそれをみんなでしたかったんだろ?ミカサ」

ミカサ「」コクコク

エレン「トーマスとか、他のみんなは?」

ミカサ「もう竹を渡して終わらせている、あとは私達だけ」

エレン「そうか、んじゃあさっそくやろうぜ!」

ミカサ「」コクコクコクコクコクコク

アルミン「こわいよミカサ」

サシャ「ユミルとクリスタ連れてきました!」

ユミル「はぁー、めんどくせぇ」

クリスタ「楽しそう!」パァ

ライナー「(結婚しよ)」

ジャン「(かわいい)」

アルミン「(天使…)」

アニ「願いごと、か…」

ベルトルト「…」

キース「私もっ…!私もだ…!」

メガネ教官「ダメです!抑えて下さいキースさん!」

ベルトルト「(なにやってんだ?)」



チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ

願いごとを書いています

チッ、チッ、チッ、ポーン



一同「「「できた!」」」

ジャン「よし、死に急ぎ野郎から発表しろ」

エレン「えっ、やだよ恥ずかしし」

ジャン「だまれだまれ、お前から公開だ、ハイ決定」

みんなが期待の眼差しでエレンを見る

エレン「ちっ…わかったよ、言えばいいんだろ言えば」

ジャン「おう、さっさとしろ、後がつっかえてんだ」

その時一同は気が付いた、これは必然的に自分の番がいつかくると…

エレン「ほらよっ」

ミカサ「(エレンのは気になる!)」

アルミン「ミカサ落ち着いて」


『巨人が駆逐されて、世界中を探検する!』


ジャン「ぎゃははは!!なんだよ『探検する!』って!願いごとに目標書いてやがる!」ギャハハハ

エレン「な、なんだと!いいじゃねぇか別に!」

ジャン「しかも駆逐するじゃなくてされるってお前はやんねーのかよ!」ギャハハハ

エレン「あああ!!!しまった!!」

アルミン「(エレン…)」

ミカサ「エレンの夢をバカにするな、許さない!」

マルコ「まぁまぁミカサ、ほらジャンもあんまりおちょくっちゃダメ」

ジャン「あー悪かった悪かった」

エレン「…くっ!」

ライナー「次は誰が行く?」

ジャン「じゃあアルミン」

アルミン「僕!?」

アルミン「わ、わかったよ…はい」


『二人の間に堂々と立てますように』


エレン「?どういう願いなんだアルミン?」

アルミン「ま、まぁいいじゃないかなんでも!」

ライナー「二人ってミカサとエレンだろ?堂々と立てるって?」

アルミン「そ、それは…」

コニー「堂々ってなんだ?」

ユミル「うっせぇバカ」

ユミル「にしても、アルミンくんはそんなに自分にコンプレックスを抱いておられたんだねぇ」フフン

アルミン「うっ…」

ミカサ「これ以上ズカズカ聞くべきではない、アルミンが困っている」

ライナー「そうだな…」

アルミン「…」

ジャン「次はじゃあライナー」

ライナー「俺か、俺はこれしかないな」


『無病息災、恋愛成就』


ベルトルト「(ライナー…)」

アニ「(ライナー…)」

アルミン「(うわぁ…)」

クリスタ「(うわぁ…)」

ユミル「(うわぁ…)」

アル「(うわぁ…)」

エド「恋愛成就…うわぁ…」

ジャン「クリスまで書いて消してる…うわぁ…」

エレン「なにげに字が綺麗…うわぁ…」

ライナー「な、なんだよ!?普通だろ!?なぁ!?」

サシャ「ですよね、私もそう思います」

コニー「なんか問題あるか?」

ミカサ「おそらくライナーは何を書いてもこう書かれる」

マルコ「勘違いされやすいからね」

ライナー「勘違い以前の問題だろこれ…」

ジャン「次は……アニ!お前だ!」

アニ「あたし?」


『約束を果たせますように』


エレン「約束?なんだそれ?」

アニ「あんたに話す義理はないよ」

エレン「はぁ?」

エド「人には言いづらいこともあるってことだろ」

エレン「そういうことか」

ライナー「…」

ベルトルト「…」

ジャン「次はサシャな」

サシャ「ふっふっふ」

一同「「「(どうせ食いもんだろうな)」」」

サシャ「私のはこれです!」


『おなかいっぱいに美味しい食べ物が食べれますように!』


一同「「「やっぱり」」」

サシャ「なんですかみなさん!?私そんなに分かり易かったですか!?」

アル「うん」

エレン「おぉ」

ミカサ「えぇ」

ライナー「そだな」

エド「もちろん」

サシャ「そんな…」

ジャン「落ち込むなよ、次はマルコな」

マルコ「どういう基準で決めてるのこれ?」

ジャン「テキトー」

マルコ「……これだよ」


『憲兵団に入れますように』


エド「マルコらしいな」

サシャ「マルコって感じですもんね」

エレン「たしかに」

マルコ「そうかな?」

ライナー「ああ、このシンプルさがなによりマルコだな」

ジャン「王はいいのか?」

マルコ「それは入ってからだね」

ジャン「そっか」

ジャン「次はクリスタな」

クリスタ「これだよ!」

ライナー「(かわいい、結婚しよ)」

アルミン「(エンジェル)」


『みんなが元気でいられますように』


サシャ「ええ子や…」ホロリ

アルミン「さすがクリスタ」

クリスタ「そうかな?」

ミカサ「さすがクリスタ、サシャとかとは大違い」

サシャ「なんだ私がでてくるんですか!?」

クリスタ「あはは」

ライナー「うぅ~」

マルコ「ライナー泣くなよ…」

ライナー「嬉し泣き…」

アル「まぁまぁ」

ユミル「…」

ジャン「ん?どうしたユミル?」

ユミル「なんでもねぇよ、次は誰だ?」

ジャン「あぁ、ならユミル」

ユミル「残念、私はもうあっちに書いてから来てんだよ」

クリスタ「なん…だと…!」

サシャ「卑劣な…!!」

ユミル「はいはい、ってことで私は飛ばせ」

ジャン「おっけ、じゃあエドで」

エド「えらい唐突だなおい、これだよ」


『もっと身長が伸びますように!』


ジャン「www」

ライナー「www」

ベルトルト「www」

アル「『俺たちは神サマに見放された』とか言っといてこれかよwww」

マルコ「神にww見放さwwwれたww」

エレン「がっつり頼ってるwww」

サシャ「私のと似てますね!」

エド「」

サシャ「エド?」

エド「」

サシャ「気絶している…」

アニ「がんばれ」

エド「」

ジャン「ww…じゃあ次はコニーな」

コニー「俺か!これだ!」


『村のみんながしあわせにくらせますように』


一同「「「……」」」

コニー「な、なんだよ」

ジャン「お前…いいやつなんだな」

エレン「バカにしてごめんな」

アルミン「ごめん」

ミカサ「ごめんなさい」

マルコ「ごめんよ」

サシャ「すいませんでした」

アル「ごめんね」

キース「すまなかった」

エド「ごめんな」

ライナー「なんだこの流れ」

コニー「お前らそんなにバカにしてたのかよ」グスッ

ジャン「次は…そだな」

エレン「お前はどうなんだよ!」

ジャン「俺か?俺はほれ『内地に行けますように』だよ、んで次は……アルとベルトルト!二人同時でだ!」

ベルトルト「二人で!!」

アル「同時!?」

マルコ「しれっとながした!」


『普通の毎日』

『普通の生活』


ジャン「おっ、かぶったな内容」

コニー「いっしょだな」

クリスタ「へ~、普通の毎日かぁ~」

エド「…」

ライナー「…」

アニ「…」

ユミル「…」

ベルトルト「なんだい?」

アル「なんか変かな?」

ジャン「ん?別にいいだろ、んじゃ次はいよいよお待ちかねの…」

ジャン「ミカサだ!」

マルコ「ジャンの狙い…その全てはミカサの願いを知ることだったのか!」

ミカサ「私は…!」

ミカサ「ちょっと待って」

ジャン「え?」

ミカサ「書き直す………よしっ、これ」


『いつまでもみんなと一緒に暮らせますように』


ミカサ「どう?」

エレン「いいじゃねぇか、何を書き直したんだ?」

ミカサ「秘密」

ジャン「イイ、すごくイイ///」

アルミン「ジャン…」

エド「なぁ、アルミン」

アルミン「ん?」

エド「なにを書き直したんだ?」

クリスタ「それ、私も気になる」

アル「ほら、ミカサがエレンと喋っている今のうちに!」

ライナー「どんなんなんだ?」

アルミン「えーっとねぇ…多分だけど」

アルミン「~~~~~」

アルミン「じゃないかな?」

ライナー「なるほど」

エド「仲間だからかな?」

ユミル「成長してんだな腹筋女」

クリスタ「なんだかミカサらしいね」

アニ「そうか?」

アルミン「あの三人には内緒だよ?」

アル「そりゃあね」

ベルトルト「もちろん」

キース「任せろ」

コニー「絶対いわねぇよ!」

サシャ「了解です!」

ジャン「待って!ミカサ!腕はそっちには…」

ミカサ「さっきエレンやアルミン、みんなをバカにした罰」

エレン「あははははは」ハハハ!!!


今日は七夕、願いごとは笹にかけて

「地味に途中から教官いたよな」
「まさかw」
「いるはずないですよ、いるならきっとさっき荒らして来た食料庫ですって」
「呼んだか?」
「」
「バカだな」
「なんでここに?」
「なぜここに、か、お前らは今なにを使っている?」
「竹ですね」
「そうだ、どこから持ち出した?」
「大きな滝の裏から」
「あぁそうだったか、まさかわざわざ白状するとはな」
「白状?」
「そうだ、実は工場都市から黒金竹の竹林に入って行った訓練兵がいると聞いてな、それはお前だったのかアッカーマン訓練兵にブラウス訓練兵」
「」
「」
「まぁ、たまにはいいだろう」
「えっ!じゃあ…」
「明日は貴様らだけ特別訓練だ、走れ」
「く…そっ…」
「サシャ、女の子がくそとか言っちゃダメ」
「こいつが女の子かよw」
「他の者は寮にもどれ、明日は休暇だが夜遅くまでいていいとは言ってないぞ」
「「「はい」」」
「最後にスプリンガー訓練兵」
「はい」
「見直した、これからも精進せよ」
「はっ!」

キース「さて、戻ったか」

キース「こんなもの恥ずかしくて見られるわけにはいかないからな」

『無事に104期の全員が卒業できますように』

キース「フッ…神に祈る柄でもないんだがな」

ファルマンな

>>275
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああミスったぁああああああああああああ

すいません


投下終了、さすが即興なだけあってなにがやりたいのかさっぱりだ

次の投下は水曜の予定

遅くなってすまん、投下


ジャンの質問に対してアニは少し間をおいて答えた

アニ「さぁ?マルコはあれからはぐれてしまったからね」

ジャン「そっか…」

アニ「それだけ?」

ジャン「おう、ありがとな」

アニ「別に構わないけど…何かあったの?」

ジャン「いやちょっと気になったことがあっただけだ」

アニ「気になったことって?」

ジャン「ほっとけ」

ジャン「ああそうだ、お前は何処を志願するんだ?やっぱり憲兵団か?」

アニ「…もちろん」

こんどは明らかに不満そうな顔でアニは答えた、おそらくこちらの質問を流されたからだろう

ジャン「だよな…普通そうだよな」

アニ「あんたは調査兵団にするんでしょ」

ジャン「まぁな」

アニ「本当にそれでいいの?」

ジャン「……あぁ、そうだ」

ジャン「これが今、俺がやるべきことなんだからな」

アニ「そ…、ならいいけどね」

アニは一瞬、淋しそうな…いや、何かを哀れむような表情になった

アニ「じゃ、水汲みの途中だったから」

ジャン「おお」


井戸

アニ「…あんたも巻き込まれる運命にあるみたいだね」

アニ「ジャン…」

アニは一人、汲み終えた水を見ながら小さく呟いた


翌日

ジャンは1人で、今度は街にある唯一の図書館へと赴いていた

理由はこの前拾った手袋

この手袋の紋章を調べるためにわざわざ図書館にまできて錬金術について調べているのだが

ジャン「なんだよこれ…、全っ然理解できねぇ…」

ジャンには少し難しすぎたようだった

一般的に錬金術は高等な学問とされている

基礎中の基礎(例えるなら幼少期にエド達が錬成した人形など)程度ならできる者も多いが、応用(大質量の錬成、人体錬成など)となると話は別だ

このレベルの錬金術師は数えるほどしかいない、それも片手で数えきれるほどしか

ジャン「あいつら何処でなにやってんだよ…」

彼の言うあいつらとはエドとアルに他ならない、彼らもおそらくそのレベルの錬金術師ではあるのだろう

自分でわからないのならその道のプロに聞くべきだ、と彼は思い

ジャン「しゃあねぇ、諦めるか」ガタッ

諦めてもう帰ろうかとした

ちょうどその時

???「待ちたまえお主」

???「錬金術を調べているのか?」

声をかけたのはごりごりのキラキラ光るおっさん

ジャン「だれですか?」

???「我輩か?我輩は…」

バッ!と服を脱ぎ捨てるおっさん

アレックス改めアームストロング「アレックス・ルイ・アームストロング!『豪腕』の異名をもつ錬金術師である!!!」

ジャン「……は?」

彼は出会ってしまう…そして理解してしまう…この紋章の意味を


アームストロング「どうしたのだ?何かわからぬ事があれば聞くがよい」

ジャン「とりあえず服をきてくださいお願いします」

ジャンは冷静だった

アームストロング「うむ、そうだな」

ジャン「ホッ 」

そして安堵した、彼には少しばかりだが常識はあるようなのだから

アームストロング「さて、本題に入るが」

アームストロング「我輩が見るにお主は何か困っているように見えるぞ、力になれるのなら手をかそう」

ジャン「いや、いいです。1人でなんとかなるんで結構です」

ジャンは懇切丁寧にお断りした

だが

アームストロング「むぅ?」

この暑苦しく暑苦しいおっさんは簡単には引き下がらなかった

アームストロング「遠慮なんざしなくても良いぞ、子供は大人に甘えるべきである」

ジャン「本当に大丈夫なんで、憲兵呼びますよ?」

アームストロング「ならば心配ない、我輩は憲兵団所属だ」

ジャン「うわぁ…調査兵団にするための決意が今一度固まりましたよ」

アームストロング「お主は調査兵団へと志願するのか!?」

ジャン「話題そらさないでくださいよ」

アームストロング「ふっふっふ、調査兵団には『焔』の錬金術師がいるからな、存分に頼るが良い」

ジャン「あなたは何の話がしたいんですか?」


アームストロング「むっ、我輩不覚」

アームストロング「ところで聞きたい事は本当にないのだな?」

ジャン「はい、ありません」

アームストロング「そうか、なら良い」

アームストロング「我輩も大総統より授かった命があるのでな、ではまた会おう……お主の名は?」

ジャン「ジャン・キルシュタイン、第104期訓練兵団所属の訓練兵です」バッ

敬礼をするジャン

アームストロング「ジャンか、それでは今度こそ、また会おう」バッ

カツカツカツ…

ジャン「何だったんだ?」

ジャン「ってか大総統の命って…側近かよ」

「調査兵だー!!」
「前々回の生き残りらしいぞ!!!」
「数は!?」
「3名です!負傷者は…1名います!」
「急いで引き上げろ!絶対にしなすなよ!」

ジャン「次から次へと…って前々回!?」

ジャンが驚くのも無理はない

壁外で仲間とはぐれて帰って来れるなど、よほどの実力者でも難しい、それも負傷者を抱えてなどなおさである

ジャン「ありえねぇ」

ジャン「……まぁ、今はとりあえず戻るべきか」

そう言って彼は図書館をあとにした


こんだけだけど投下終了

次のは土曜の予定



待ってる

暑い…とにかく暑い。


ってことで投下

ちょっとテスト

?



?




ダブリス とある病院

イズミは行きつけの病院に診療をしてもらいにきていた

医者「いつものクスリ出しておくから」

イズミ「ありがとうございます先生」

イズミ「…先生、記憶喪失を治す方法をご存知ありませんか?」

医者「?」

医者「さぁね…私はそっちの専門じゃないからねぇ…」

イズミ「ほんの一部の記憶なんですけどね、無くしちゃった奴がいまして」

医者「うーん…、一般的に言われているのは催眠術で記憶をさかのぼるとか…」

医者「強いショックをあたえるとか」

イズミ「強いショック…」

イズミ「(とりあえず帰ったら一発殴ってみようかな)」

危ないことを考えるものである

イズミ「どうも、失礼します」ガタッ

医者「ああ」

医者「イズミさん、最近顔色がいいんじゃないかい?」

イズミ「そうですか?」

医者「うん、休養を充分にとれているみたいだね」

イズミ「その逆ですよ」ハハハ

イズミ「家族が増えて毎日てんてこ舞い!」

そう言ったイズミは嬉しそうな顔をしていた


リヴァイ「チッ…」イライラ

エルヴィン「…」

人類最強と言われる調査兵団の兵長、リヴァイは苛立っていた

リヴァイ「エルヴィン…」

エルヴィン「ダメだ」

リヴァイ「…チッ」イライラ

彼が怒りをあらわにしている理由、それは2つある

1つはエレン・イェーガーの件

リヴァイ「まだ目を覚まさねぇのかよあのガキは」

エルヴィン「あぁ、今のところ彼が目を覚ます気配はない」

エレンが壁を塞いでもう4日もたっていた

そして彼はこの4日間一度も目を覚ますことはなかった、そして今もなお目を覚ます気配はない

リヴァイ「チッ…」

彼が怒っている原因の2つ目、それは壁外から生還した調査兵団の調査兵2名と、壁外から“やって来た”額に大きな傷のある男、『傷の男』の事である

リヴァイ「壁の外にはまだ他にも人類はいたんだな」

リヴァイ「これにはかなり期待していたんだがな…」

エルヴィン「あぁ、とても残念だ」

壁外から生還して来た3名、その中の1名、壁外からやって来た『傷の男』は壁の中に入ると同時にいきなり残りの2名に襲いかかった

そして、謎の術を使い1名は体の内部からバラバラにされ殺されたという

そんな光景が目の前で流れ、パニックとなったトロスト区民の人混みに『傷の男』は消えて行った

捜索をしようにもそういう仕事は憲兵団が担当している、いかに人類最強と呼ばれようと、調査兵団のリヴァイに出る幕はなかった

リヴァイ「結局残ったのは1人だけ、しかもそいつは喉を潰されていて意識も回復していない」

リヴァイ「まだ『傷の男』が見つかってないなら…」

エルヴィン「“あそこ”しかないな…」

リヴァイ「だろうな」

リヴァイ「チッ…」

『傷の男』とは何者なのか

リヴァイ「壁外か…」

どこからやって来たのか

それは彼には分かるはずもなかった



イズミ宅前

アル「~~♪~♪♪~」

アルは組み手を終え、店の前を掃除していた、すると

ぽて

アル「?」

アル「誰だよ、ゴミのポイ捨てなんて」プンプン

アル「!?」


工場跡

そこには3人の人物がいた

マーテル「来るかしら?」

マーテルという名の女が尋ねる

ロア「さぁな、仲間を連れて来るかもしれん」

ガタイのいいロアという名の男が答える

ドルチェット「来たぞ」

そう言ったのはドルチェットという名の男だ、なにやら匂いで察知したらしい

ロア「1人か?」

ドルチェット「度胸あるやつだな、1人だ」

ドルチェット「待ってたぜ、客人」

到着したアルの後ろに着地するとドルチェットはそう言った

アル「『お前の秘密を知っている、西の工場跡地に来い』おじさん達が秘密を知っている人?」

ドルチェット「おお知っているぜ、いろいろとな」

アル「僕もね、僕の秘密を知りたいと思ってるんだ」

ロア「ならば話は簡単だ、我々について来い、知りたいことがわかるかもしれん」

アル「でも知らない人に付いてっちゃダメだって師匠が言ってたよ」

ドルロアマテ「「「」」」

アル「?」



ドルチェット「…」

ドルチェット「おめーはいくつよ?」

アル「14」

ドルチェット「14ってたらもう1人で考えて行動が出来る年だろ?いいか?おめーもいっぱしの男なら自分の考えで動け!『せんせいが』とかいつまでも言ってちゃダメだぞ!」

アル「そっか!自分で考えなくちゃね!」

ドルチェット「そうとも!だから俺達と一緒に来い、なっ?」ニコ

ドルチェットが言い終わるとほぼ同時に彼の頭に蹴りが入った、蹴りの犯人は言うまでもなくアルだ

いきなりのことで油断してたのかあっさりとドルチェットはダウンする

アル「……自分で考えた結果」

アル「おじさん達をふんじばって秘密とやらを聞く事にしたよ」

アルが凄む、そしてロアとマーテルは戦闘態勢へと入った

ロア「…」

ロア「結局は力づくか」

アル「」ダッ

ロア「(来るか…!!)」

そして駆け出したアルを迎えうとうとしたが

アル「」だっと~

アルは2人をかわし工場跡へと入っていった

マーテル「」

ロア「」

マーテル「……逃げた」

ロア「おお!」ポン

マーテル「『おお!』じゃないわ!!追うのよロア!!」

ロア「おお」

マーテル「ったく手間かけさせる!」

マーテルが毒づく

ロア「あせるな、地の利はこちらにある」


ロア「よそ者のあいつはこの建物の中を知らん、じきに袋小路に入るだろう、それからゆっくり捕まえれば…」

ひょーい

ロア「捕まえ…」

ひょーい

ロア「……」

ひょーい

ロア「(´・ω・`)」ショボーン

ひょーい

マーテル「どういう事よ!地の利はこっちにあるんじゃなかったの!?」

ロア「む…」

ロア達が苦戦するのは当たり前である、なぜならアルは修行時代によくこの工場跡でエドと鬼ごっこをしていたのだ、地の利は完全にアルにあった

そしてさらにもう一つ

マーテル「…あの鎧クン逃げてばっかで攻撃してくる気配がないわね」

ロア「む」

ロア「なるほど、魂だけとは便利なものだ」

マーテル「何?」

ロア「奴には肉体的疲労がない」

マーテル「!」

ロアの言うとおり、アルは幸か不幸か疲れという物が無い体である

持久戦ならまず負けない、こうやって逃げ回っていれば、肉体的疲労がある2人を追い詰めるのはそんなに難しい事ではなくなるのだ

ドルチェット「イヤなガキだ!」

そこに先ほど蹴りを入れられたドルチェットが追い付いた

ロア「ドルチェット!やっと起きたか」

ドルチェット「うるせえ!」

ドルチェット「おいマーテル!いつまで鈍牛のダンナに合わせて走ってんだ!先行って足止めするぞ!」

マーテル「あいよ」


アル「さてと…」

アルは1人、考えていた

ここは工場跡

人は滅多に来ない、来たとしてもあまりいい人とは言えない者のほうが多いだろう、つまり罠でもなんでも仕掛け放題なのだ

落とし穴でも作ろうかと思うがエドと違いアルは錬成陣を書く必要がある

たとえけっこうな距離を引き離したとしてもそんな事をする余裕はない

アル「どうしようかな」

ふと上を見上げるとパイプが切られ、中から人が現れた、ドルチェットだ

ドルチェットは器用にパイプと石の間を飛びアルの背中にまわる

そして一太刀浴びせるのだが

ドルチェット「峰打ちじゃあやっぱりビクともしねぇかよ!」

何しろアルの体は鎧だ、半端な攻撃はまるで効果がない

ドルチェット「(やり辛ぇ相手だまったく…間合いとって遠距離からやるしか…)」

と思ってる間にアルが手を伸ばして顔を狙って来た

ドルチェット「(手ぇ長ェー!!)」

心の中で叫ぶ、だがドルチェットはこのままでは終われなかった

アル「!」

アルに飛ばされる直前、刀を首の間に入れ、顔の鎧を弾き飛ばしたのだ

アル「また頭とれちゃったよ!」

マーテル「よいしょ」

アル「!」

ドルチェットとの戦闘の間にマーテルが追いつき、アルを上から襲った

ガチン!と音たて鎧の片腕が外される

アル「ああもうめんどくさいなぁ!」ブン!

マーテル「おっとあんたと戦うつもりは無いわよ、ただちょっと小細工をしたら…」

ロア「カタがつく」ガシャン!

最後に到着したロアによりアルは抑えつけられた

ドルチェット「遅ぇぞロア!」

ロア「む」

ドルチェット「…のガキ」

ドルチェット「一発ぶん殴っときてぇがこっちの手がイカレちまうからカンベンしてやらぁ」

ロア「アルフォンス・エルリックと言ったか」

ロア「来てもらおう、我らが主の元へ」

投下終了

iPhoneの液晶にヒビはいった 涙

豪腕さんの口調とかおかしいな、気をつけますね

次の投下は土曜の予定

>>1


ごめん、ミスがみつかった

>>288>>289の間に忘れ物を投下

ごめん、ミスがみつかった

>>288>>289の間に忘れ物投下


ダブリス イズミ宅


エド「あっ!!!!!!!!」


エドは大口を開け、大声で叫んだ

その顔はやってしまったと言わんばかりの表情である

アル「どうしたの兄さん、ぎっくり腰?」

エド「ちがうちがうちがう」

エド「時計が…ない」

アル「えぇっ!?」

時計とはエドが家をでた時から持っていた銀時計の事である

時々中を開いては神妙な顔つきをしてたのだが、アルはその中身を一度も見た事はない

イズミ「時計くらいでやかましい、捨てとけ」

エド「ヤメテ!」

エド「とにかく!無くしたらヤバイやつだからちょっと探してくる!」

そう言うとエドは返事も聞かずに外へと駆けて行った

アル「」

エド「うぉおおおおおどこだぁああああああ!!!」

イズミ「…」ポカーン

イズミ「あいつっていつもあんなんなの?」

アル「そうなんです!」ハッ

アル「落し物は皆で探したほうがいいですよね!僕もいってきます師匠…」イズミ「逃げんな?」

イズミ「お前は残って私と組み手?」

アル「ウワーン」


投下終了、エドがいなくなった理由のとこが抜けてた

期待

すいません、ちょっと忙しくなったので今回は投下できません。

次の投下は水曜日までにします。

待ってる

楽しみに待ってます

楽しみにしていただいてる方々すいません。
夏休みの生活リズムがつかめておらず水曜の投下ができませんでした。

今日、時間にあきがあれば投下します。

金曜になってしまった…

かなり少ないけど投下


工業都市


全ての兵士が一度は使うことになる立体機動装置、黒金竹の半刃刀身、氷瀑石が原料のガス、さらには一般市民が使う街灯など

それらは全て工業都市にて生産および加工がされている

つまるところ人類の技術の結晶そのものがここ、工業都市である

フェリー「う~~~ん……これどかなぁ?」

そう言って試行錯誤しているのはケイン・フェリーという若者

(注)ここからセリフまでとばして貰ってかまいません

彼は元々兵士として訓練兵を卒業した後、駐屯兵団へと入団していた兵士だった

しかしその後、立体機動装置などの点検や固定砲の整備などの仕事に物足りなさを感じて退団

その後昔から気になっていた工業都市へ訪問、その凄まじい技術に魅了され幼少時から憧れていた職人となった

もちろん職人とはなろうと思って簡単になれるものではない

だが、元々才能があったのか彼はみるみるうちにその才覚を表し、『機械鎧(オートメイル)』という新技術を発掘させていた

フェリー「やっぱりもうちょっとコストがかからないものにしないとなぁ…」

彼が頭を悩ませているのは機械鎧の軽量化

機械鎧は神経と機械鎧を繋ぐ役割を果たす特殊な金属が必要となる

これの重量がなかなかで、どうにかできないかと試行錯誤していたわけだ


ドミニク「どうかしたか?」ガチャン

フェリー「あっ、ドミニクさん」

現れたのはドミニク・レコルト

機械鎧から半刃刀身まで彼に作れないものはないとまで言われている凄腕の職人

また、弟子や見習いはとらずに1人で黙々と作業をするのが好きなおじさん

ドミニク「こっちは仕事がつっかえてんだ、用件なら早く済ませてくれ」

フェリー「はいはい、実はですねドミニクさん」キリッ

ドミニク「…なんだ」

次のセリフがだいたいわかったのか、あきれ顔でドミニクは返事をした

フェリー「あなたの元に見習いを…」ドミニク「断る」

フェリー「」

そしてやはりそれは予想通りであった

ドミニク「俺は弟子も見習いもとらねぇしいらねぇ、そんだけなら帰るぞ」ガタッ

フェリー「見習いというより弟子に近いですよ!機械鎧についてもなかなか知識や技術をもった…」

ドミニク「作業に戻るぞ」

フェリー「待ってください!もちろんタダとは言いませんから!」

ドミニク「金貰おうがいらんもんはいらん」

フェリー「設計図です!あれの!」

ドミニク「」ピタッ

フェリー「(食いついた!)……あれの設計図が完成したんですよ」

ドミニク「…それはちゃんと稼働するのか?」

フェリー「理論上は、どうですか?あれには男のロマンってやつが詰まってるでしょう?」

ドミニク「…」

フェリー「どうです?」

ドミニク「誰なんだその見習いってのは」

フェリー「おお!いいんですね!」

ドミニク「まぁどうしてもって言うんならな」

フェリー「はい!」


ドミニク「この小娘か?」

フェリー「はい、お願いしますね」

ウィンリィ「よ、よろしくおねがいします」

緊張気味で挨拶を交わしたのはウィンリィ・ロックベル

トロスト区出身で実はエドとアルの幼馴染だったりする

フェリー「あれ?緊張してるのかな…?」

ドミニク「ふん」

ウィンリィ「いえ…あの…、実はずっと憧れていたんです!」

ドミニク「あぁ?」

ウィンリィ「ドミニクさんが製作した機械鎧、あのデザインはできる限りの無駄を省きそれでいて頑丈に設計されていて~~~……」

ペラペラと語りだしウィンリィ、その内容はドミニクが作り出す機械鎧の性質や特徴などであった

ドミニク「…ほう、小娘いけるクチだな」

ウィンリィ「ドミニクさんにそういってもらえるなんて光栄です!」

フェリー「だいぶ好かれてますね」

ドミニク「…おう」

フェリー「それじゃ後は任せました、僕は来れで」クルッ

ドミニク「おいちょっとまて!あれを渡せ」

フェリー「あぁそうでした、後で僕の研究室に取りに来てください」

ドミニク「わかった」

フェリー「では」

そそくさと退場していったフェリー、そして残った2人は

ウィンリィ「」ワクワク

ドミニク「…とりあえずもうこんな時間だ、飯でも食うぞ」

ウィンリィ「はい!」

とりあえずの腹ごしらえと向かって行った


投下終了

ヒロインがぽっと出なのはスルーしてお願い

あと、これからの投下は不定期になりそうだから曜日を決めてやるのはいったんやめます

いつもレスしてくれてる人はありがとう、とても励みになります
見ているだけの人もありがとう、まぁありがとう



フュリーだろ

誤字多いね
今更どうしようもないがね
少なくとも「言う」ってのを「ゆう」って書くのは間違ってるよ


ついに、ついに別冊マガジンと11巻や

ここまでほとんど原作通りにすすめる予定です。そっからは原作の流れは完全に無視します。


ってことで今日投下します。


>>310 311
乙ありがとうございます。
マジやん…知らんかった……ごめん、フュリーさんごめん。

>>312
ご指摘ありがとうございます。
話し言葉をそんまま書いちゃってますね。以後気をつけます。

寝・て・た
聞いてくれ、実は昨日布団の中でウトウトしながら投下しようとしていたんだ、そしたら急に意識が遠のいてな、気がつきゃもうこんな時間だ、寝落ちよりももっと恐ろしい片鱗を味わったぜ

投下します。


夜 イズミ宅

メイスン「あれー?アルフォンス君まだ帰ってきてないんですか?」

イズミ「何やってんだあの子は!」

メイスン「ちょっと心配ですよね」

メイスン「もしかして………」

メイスン「誘拐されてたりして」キリッ

イズミ「!」キリッ

シグ「!」キリッ

3人「「「・・・。」」」

イズミ「まっさかーーー」ハハッ

メイスン「そっすよねーー」ハハッ

シグ「あははははは」ハッハッハッ


ダブリス デビルズネスト


ちゃっかり誘拐されちゃったアルは手を鎖で縛られ、中には監視用としてマーテルが入っていた

アル「…」

マーテル「…悪いわね」

アル「?」

マーテル「あたし監視役だから」

マーテル「中に入られて気持ち悪いかもしんないけど我慢してちょうだい」

アル「いいよ、もう慣れた」

アル「中にある血印にはさわらないでね、僕がこの世にいられなくなっちゃうから」

マーテル「あんた、面白い身体よね」

アル「そうかな?」

マーテル「ええ、そうよ」

マーテル「あたしの仲間にもね、そんな奴らがいるのよ?」

アル「どんな人?」

マーテル「合成獣って知ってる?それを人間と動物で合成した人達」

アル「人間との合成だって!?そんなの成功するはずないよ!」

マーテル「あら、どうして?」

アル「だって、『綴命』の錬金術師が人体にかかる負荷に耐えきれずに死亡するって結論をだしたはずだよ」

マーテル「そうね、普通ならそうなるわ」

マーテル「でもね」

マーテル「“ある技術”を使えばそれは変わるの」

アル「技術?」

マーテル「知りたい?」

アル「うん」

ドルチェット「お前の身体がどうなってるかわかったらな」

マーテル「ドルチェット?」

ドルチェット「声聞きゃわかんだろ、そんぐらい」

マーテル「案外わかんないものだったわ」

ロア「そうなのか」

マーテル「ロアもいるのね」

ドルチェット「やっぱりわかってんじゃねーか!」


ロア「そんなどうでもいいことはおいといて…」

ロア「グリードさん、こいつです」

グリード「こいつか~、お~すげ~本当に空っぽだぜ」ガコン

アルの頭を外してそう言ったのはグリードと呼ばれる左手の甲にウロボロスの刺青を入れた男だった

アル「わっ」

グリード「よろしくな、ボウズ」ガチン

アル「むっ(乱暴…)」イラッ

グリード「俺はグリードってんだ、仲良くやろうや」

アル「……お兄さん達悪い人?」

グリード「ん?なんだそりゃ?」

グリード「まぁそうだな、お兄さんってぇ年じゃねぇ、いい人でもねぇなぁ」

グリード「さて、アル……なんとかって言ったか」



グリード「魂のみで死ぬことのない身体ってのはどんな気分だ?」



アル「……どうして僕のこと知ってるの?」

グリード「がっはっは!どうしてかって!?」

グリード「お前、奪還作戦で巨人に一発やられたろ」

グリード「そんときに憲兵や俺の仲間にも見られてんだよお前さんは」

グリード「現場の司令が箝口令を敷いたみたいだが、人の口に戸は立てられねぇってな、裏の情報網には出回ってんぞ既にな」

アル「それで僕を連れてどうする気?」

グリード「個人の魂だけを錬成し他の物に定着させる……」

グリード「やりようによっては永遠の命をてにいれられるんじゃねぇか?なぁ?」

グリード「俺は強欲だからよ」ニィ

グリード「金も欲しい!!」

グリード「女も欲しい!!」

グリード「地位も!!」

グリード「名誉も!!」


グリード「この世の全てが欲しい!!!」


グリード「そして永遠の命も………だ!!」


グリード「わかるか?お前にはその可能性がある」

グリード「協力してもらおう、いやなら解体してでも手に入れる、魂の秘密をな」

アル「はぁ……なんだくだらない、お兄さんはやっぱり悪い人だ」ガリッ

グリード「あ?」

バリバリ!

グリードが演説してる間にアルは、床に錬成陣を用意していた

そして鍛えられた兵士ですらのたうちまわるほど強烈な『錬成パンチ』をグリードの腹部に叩き込んだ

アル「油断したね!こんな鎖くらい錬金術で…」グリード「どうするって?」

アル「!?」

普通なら気絶しているはず、良くても痛みで動けないハズのグリードに突如頭をつかまれる

そのまま状況が飲み込めないアルは顔を地面へと叩きつけられた

グリード「まぁあれだ、落ち着け、なぁ?」

グリード「って悪いなマーテル、中にお前がいるの忘れてた」

マーテル「」ぐわんぐわん

グリード「がっはっは!!思い切りがいい奴は好きだ!お前見所あんぞ!」

グリード「だがな、これじゃあ全っ然ダメだ」

グリード「俺を倒したきゃこれくらいやらねぇと」

そう言うと突然

ロアの持つハンマーに殴られ

グリードの頭が吹っ飛んだ!


ドシャァ

なくなった頭部から血をドボドボと流しながらグリードはその場で倒れこんだ

アル「えっ?ちょっ…」

アル「なんて事するんだ!!仲間なんで……しょ…」

アルが必死になっていると突然

グリードが立ち始めたのだ

頭が吹っ飛んだままで

パキパキパキパキパキパキ…

そう音を立てなが徐々に顔が戻っていき

グリード「あ゛…あ゛ーあ゛ー」

グリード「ごれで一回死亡だ」ゴキン

数秒後には元通りに顔が再生された

グリード「おい、もうちょっと綺麗にやれねぇのか」バキゴキ

ロア「はっ、申し訳ありません」

グリード「ーーとこんな具合なんでな、半端じゃだめだぜ?」

アル「もしかして……不死身!?いやまさかそんな…!!」

グリード「そう、こんな身体だが不死身ってわけじゃねぇだな」


グリード「『人造人間(ホムンクルス)』って知ってるか?」


グリード「人工的に作られた人間、人ならざる人」


グリード「今、お前の目の前にいるのが“それ”だ」


グリード「ちょいと頑丈に造られちまったんでな、こんなナリでももう二百年近く生きてる」


アル「ありえない!人造人間が成功したなんて話聞いたことがない!」

グリード「がっはっは!!」

グリード「世の中には陽の当たらない裏の世界がある」

グリード「ぬくぬくと生きてる表の人間にゃ想像もつかねぇ事や情報が陰の世界じゃまかり通ってんだよ」

グリード「例えばそうだな…、『訓練兵へと追いやられた貴族の子』とか『人間の合成獣』、『保守派の隠し子』とかもある『壁外から来たバッテン男』なんかが最近じゃ有名だ」

グリード「どれも聞いた事もねぇだろ?だがこれらは確かに存在する」



グリード「『ありえない』なんて事はありえない」



グリード「お前の存在がそれを現してるだろ?魂だけの存在のお前がよ」

グリード「俺の秘密は教えたぜ、さお前の秘密を、魂の成り立ちを」

アル「…」

マーテル「喋ったほうが良いわよ、解体されて実験動物扱いされたくはないでしょ」

アル「…無理だよ、僕はこの身体になった時の記憶がない……」

アル「錬成してくれたのは他の人で僕は何一つ知らないんだ…」

グリード「じゃあその錬成したやつだ、そいつに聞けばいい」

アル「僕の兄さんだけど…(どっかでなくした時計を探しに行ってて)今は…いない」

グリード達「「「」」」

グリード「俺、悪い事聞いちゃった?」ひそひそ

ドルチェット「そりゃ、ナリはあれでも14の少年ですから…ナイーブなところがあるかと」ひそひそ

ハゲ「あーあ」

グリード「あーー…、御愁傷様っつーかなんっつーか、なぁ」

ロア「元気だせ、なっ」

アル「(なんか勝手に死んだ事にされちゃってるよ兄さん)」ゴーン


ダブリス 役所


エド「ぶえっくし!」

駐屯兵「あら風邪?」

エド「かなぁ?まいったな」

駐屯兵「うーん…、やっぱり銀時計なんて届いてないですよ」

エド「やっぱりかぁ」ハァ

駐屯兵「銀なんて高価だし、パクられちゃったかもしれませんね」

エド「うぇ~~~」

???「オイあんた、銀時計ってのはこれのことか?」

エド「えっ?それだぁあ!って………」

エド「ジャン!?」

ジャン「エド!?」


街中

エド「いやー!良かった良かった!」

ジャン「んなに大事なもんだったのか?」

エド「おう!見つかって本当に良かったぜ!」

ジャン「ならまず無くすなよ」

エド「まあまあ、ってかなんでジャンがこっちに?」

ジャン「あー、実はお前に聞きたい事があんだよ…」

エド「聞きたい事?俺に?」

ジャン「そうそう、戻ってくるまで待とうかと考えたけどめんどくてな」

エド「いやこっちに来る方がめんどくさいだろ」

ジャン「ほっとけ」

ジャン「だいたいよぉ、お前は…、おっと悪い」

アームストロング「いやいや、こちらこそ……ん?」

ジャン「(゚Д゚)」

アームストロング「ジャン・キルシュタインではないか!」ニコニコテカテカ

ジャン「」ゾワッ

エド「誰?」

ギャアアアアアアアアアア!!!
バキベキボキベキ
ジャンンンンンンン!?!?


ジャン「で、なんであんたがここいるんですか?」ボロッ

ジャン「大総統の護衛任務は?サボりですか?軍法会議にかけますよ?」

アームストロング「まあまあ、落ち着け」

アームストロング「我々はちょっと大総統殿のワガママに付き合っているだけなのだ」

ジャン「立派な職務怠慢じゃねーか」

アームストロング「兵士ならば上官には敬語を使わんか!」クワッ

ジャン「すいませんすいません謝りますからそうやって抱きしめようとするのだけは勘弁してくださいお願いします」

アームストロング「まぁよい」

エド「…あの、結局何の用でここに?」

アームストロング「ああ、エドワード・エルリックという訓練兵がおるのは知っておるだろう?」

エド「ん?」

アームストロング「その訓練兵には凄腕の錬金術師の師匠がおるそうでな、軍へと勧誘しに来たのだ」

エド「師匠を軍に!?」

アームストロング「師匠?」

エド「いや、何というか…、私がエドワード・エルリックです、ハイ」

アームストロング「なんと!これは失礼した」

エド「いえ、大丈夫ですよ」

アームストロング「お主が噂の訓練兵だったのか」

アームストロング「ちょうどいい、大総統と共にその師匠とやらに会いに行くぞ」

エド「大総統と!?」

アームストロング「うむ」

ジャン「頑張って来いよ」ハハッ

アームストロング「なにを言うか、お主も同行するのだぞ」

ジャン「えっ、何で?」

アームストロング「決まっておるだろう、護衛任務だ」

ジャン「マジですか」


イズミ宅



メイスン「イズミさん、わかりましたよ、昼過ぎにアルフォンス君が西の工場跡地に入っていくのを見た人がいます」

イズミ「その後は?」

メイスン「デビルズネストって酒場に出入りしてる奴らがでかい鎧を建物に運んでたそうですよ」ポイ

イズミ「デビルズネストねぇ…」パシッ

イズミ「ちょっとあいさつに行こうか」

デビルズネスト前


モブA「あんたうちの店のこと嗅ぎ回ってるって?」

モブB「いけねぇな、一般人が余計な事に首を突っ込んじゃ」

モブC「…」

イズミ「いいわぁあんたら、わかりやすくて」

モブA「わかったらとっとと帰んな……」

イズミ「責任者どこ?」ス…

モブA「待たんかコラァ!」

モブB「シカトこいてんじゃねぇ!」

モブC「…」

ズバン!

そう大きな音をたて、全員が倒された

モブA「ぬが…」

モブB「やるじゃねぇかこの……」

モブB「おばはん!」

イズミ「」ブチッ

切れたイズミは壁に手をやり巨大な手を錬成、モブBモブCを同時に壁とサンドイッチさせた

モブB「くっ…そ…」

モブC「」チーン

イズミ「あんたら三下じゃ話にならないって言ってんの」


モブB「て…手品師?」

モブA「バカ!錬金術師だ!」

モブD「おい、飛び道具持ってこい!」

ウルチ「ンだァー、オマエら」

ウルチ「ネズミ一匹まだ始末できねェンかよ」

モブA「ウルチさん!」

ウルチ「ンン~~~?」

ウルチ「女!女だ!女大好き!!」ハァハァ

モブA「そこまでだ女ぁ!ウルチさんはそこらの奴とはちょっと違うぜ?」

モブA「なんたってワニの血が流れてんだからなぁ!野獣だぜ野獣!!」

ウルチ「おねェさンよ…、ここいらは俺みたいな物騒なのが多いからよゥ…」ハァハァ

ウルチ「痛い目にあっても知らねェぞ女ァァァア!!」ガバッ

ウルチ「痛い!!!」ドゴッ!

シグ「…」ぐるるるるる…

イズミ「あらあんた来てたの?」

シグ「俺の女に色目使ってんじゃねぇぞこの三下がぁ!!」ドカバキドゴグシャボゴッ

ウルチ「ぎゃああああああ!!!」

イズミ「やだあんたそんな大きな声で俺の女だなんて?」

モブ達「「(野獣!!)」」ガクガクブルブル

イズミ「で?誰に聞けば教えてくれるの?」

ウルチ「」チーン

モブA「ななななめんなよー!」

モブB「こちとら口が硬いので有名でい!」

モブC「…」

モブD「やっちまえー!」


一分後


そこには無残にもボコボコにされたモブ達とウルチの姿があった

イズミ「さて……」

イズミ「鎧の子をどこにやった!?ちゃっちゃと吐かないと…」

ウルチ「あァン?吐かねェとどうなるって?………ン?」ポタ

イズミ「吐くわよ」ごばー

ウルチ「ぎゃあああああ゛ゥえがばごぼげべっ!!!」


イズミが血を吐いている時、アルは催眠術で記憶をさかのぼるのに付き合わされていた

ハゲ「いいか?心を落ち着かせて」

ハゲ「そのまま…、そう、この火をじーっと見つめて」

ハゲ「10歳のあの日、君の魂が錬成された日にもどる…もどる…」

一同「「・・・。」」

アル「全然ダメ」

グリード「催眠術でも記憶をさかのぼれないか」

ハゲ「すみません、こういうタイプの奴は初めてなんで」

おっさん「めんどくせぇな、解体して俺に解析させてくれよ、錬金術なら少しやったことがある」

アル「やるならせめて僕よりはできる人を連れて来てもらわないと」ムッ

アル「少しかじった程度の人にいじくられるなんてたまったもんじゃないよ」

グリード「おー、言う言う~♪」

おっさん「」イラッ

おっさん「ふん、図太い神経してるガキだ」

おっさん「おめーみたいな奴は好きだぜ」

おっさん「だが!!」ガッ

おっさん「気に入らねぇな、怖いものは何も無ぇってその態度」

おっさん「本気でバラすぞ?ああ?」

グリード「落ち着け、やっと見つけた手がかりだぞ」

ズン…

アル「……」

微かに何か争っているような音が聞こえる

するとアルが口を開いた

アル「怖いもの、ひとつあるよ」

スズン…

ドルチェット「?」

その音は次第に大きくなってくる

マーテル「……何?」

ズズン

アル「来たよ、怖いもの」

ズ……

そして音が急に止み

包帯「?」

眼帯「?」

ドバッ!!

突然、壁から轟音と共に扉が出現した

否、出現というよりは出来上がった

包帯眼帯「「は?」」

イズミ「はいちょっと失礼するよー」

扉から現れたのはボッコボコにされた男を引きずるエドとアルの師匠、イズミの姿であった


眼帯「おっ…、おい」

ハゲ「なんだてめ…」

止めようとする敵の声を無視しながらイズミは男を抱えたまま振りかぶる

手下達「「(…来る!!)」」

イズミ「こンのばかたれが!!!」ブン

手下達「「アレ?」」

そしてそのまま思いっきりぶん投げられた男はそのまま手下達への元へは行かず

アルの顔面へと飛ばされた

イズミ「なに人さらいにあっとんだ!!」

アル「ごごごごごごめんなさいいいい」ヒィイイイイイイ

眼帯「コ、コラァ!!俺達を無視してんじゃねえ!!」

ハゲ「てめー何者だ!!」

空気と化したグリードの手下たちが質問する



イズミ「主・婦・だ・ッ!!!!」



ドルチェット「」チーン

ロア「」チーン

グリード「…」


投下終了

アニメに追いつきたいんで頑張ります。
それにしても今週はカッコ良かった、特にライナーが

お父様はいつ頃になるんだろう


眠い…

投下


イズミが部屋に侵入して3分ほど経過した後

部屋に立っているのはイズミとグリードの2人だけであった

グリード「おいおいおいおい」

グリード「おねえさんいきなりそりゃないでしょ」

イズミ「あんたが責任者?うちの者が世話になったわね」

イズミ「連れて帰らせてもらうわ」

アル「」オロオロ

グリード「そいつはできねぇ相談だ」

イズミ「あっそう」ゴッ

グリードが拒否するやいなや、イズミは躊躇なくグリードの頬を殴った

グリード「……」



イズミ「……痛ッ!?」

グリード「本当に何もかもいきなりだな」

グリード「指 イっちまったんじゃねぇの?」みきみき

グリードの頬は黒く変色し、硬化していた

そしてダメージを負ったのはイズミの方であった

イズミ「……」

アル「師匠!!」

グリード「勘弁してくれよ、女と戦う趣味は無ぇ」

イズミ「えらく変わった体してんのね」

グリード「まぁな」

グリード「ちょっとやそっとじゃ傷ひとつつけられねぇぞ」

アル「……あ」

アル「兄さん…兄さんは来てないんですか!?」

イズミ「?」

イズミ「まだ帰ってないけど…」

グリード「あれ?兄貴は死んだって…」アル「一言も言ってないよ!」

アル「師匠!!この人ホムンクルスなんです!!」


グリード「おまっ…いきなりバラすなよ」

イズミ「なっ…何を言い出す…」アル「だから!!」

アル「僕達が元の身体に戻るヒントを持っているんですよ!!兄さんに知らせないと!」

イズミ「……本当にホムンクルス?」

グリード「なんだよおまえ肉体を取り戻したいのか?その身体便利でいいじゃん」

アル「いくない!!!」

イズミ「じゃあそいつボコって秘密を吐かせりゃいいのね」ボタボタ

アル「そうだけど……師匠ケガ酷いし無理だよ!無理!」

グリード「そーだよ、俺女いたぶるのいやだし」

グリード「俺はこいつの魂の錬成とやらについて知りたいだけだ」

イズミ「そんなもん知ってどーすんのよ!」

ドルチェット「もう面倒くせぇや、グリードさんこいつ斬っちまいま…げふぅ!!」ドゴッ

ロア「ドルチェットーーー!!」


一方その頃のシグさん

女A「あら~、いい男~」

シグ「つかまっちゃった…」

女B「遊んでって~」

女C「飲んでって~」


グリード「ああもうゴチャゴチャと!つまりこうだ!!」

グリード「俺はこいつらにホムンクルスの製造方法を教える、んでこいつの兄貴は俺に魂の錬成方法を教える……どうだ!!」

イズミ「取り引きか!」

グリード「等価交換だろ?穏便にやろうや」

イズミ「誘拐犯のいう事を聞けって?」

イズミ「ふざけんじゃ…」アル「師匠!!」

アル「お願いです!!兄さんを連れて来てください!!」

イズミ「はぁ?」

アル「お願いします、やっと巡って来たチャンスなんです」

イズミ「……あんたグリードって言ったっけ?」

グリード「?」

イズミ「私ら錬金術師ってのは作り出す側の人間だからこういうのは好まないんだけど」

イズミ「私の身内の者にもしものことがあったなら」

イズミ「そん時は遠慮なくぶっ壊す」ギロ

グリード「お~こわいこわい」

イズミ「帰る」

スタスタスタスタ

イズミ「あっ…ちょっとあんたその女なによ!」

シグ「誤解だ!!ま…待て、話せばわかる!!」

わーーぎゃーー

包帯眼帯「「……」」

グリード「すげーなぁおまえの師匠とやら」ポン

アル「……どうも…」


ダブリス


エド「ふーあっちぃあっちぃ」

ジャン「ほんと暑すぎだろここ、汗かいちまうぞ」

ジャン「そんで大総統はどちらに?」

アームストロング「うぅむ…この辺に先ほどはいたのだが…」

エド「トイレでも行ってるじゃないんですか?」

エド「それにしても見つかってほんとによかったよかった」ゴソ

エド「(…今年こそ元の身体にもどれるといいなぁ…)」

ブラッドレイ「おお美しきかなダブリス!」

エド「ん?」

ブラッドレイ(夏ver)「なかなか良い街ではないかエドワード訓練兵!!」

ジャン「大総統閣下……ですよね?」

エド「なんすか…?それ……」

ブラッドレイ「うん?」

ブラッドレイ「ああそうだこれお土産、スイカは嫌いかね?」

エド「あ、ども…」エド「じゃなくて!!」

エド「服装!仮にも仕事でここに来たのにスイカ片手にそんな格好て…」

ブラッドレイ「仕事に服装など関係ないのだよ」ハッハッハッ

エド「……そっすか…」


ダブリス イズミ宅


シグ「豚もも100g」

ブラッドレイ「イズミさんとおっしゃる方にお会いしたいのですがね」

シグ「鶏胸150g」

ブラッドレイ「聞くところによるとたいそうな錬金術の腕前だとか…」

シグ「牛肩切り落とし二人前」

ブラッドレイ「どうですか?憲兵団にでもぜひ」

シグ「牛豚合挽き200g」イライラッ

アームストロング「ふー…話になりませんな、閣下!ここは我輩にお任せを!」

ブラッドレイ「うむ」

アームストロング「ガンコな肉屋の主よ!!」

シグ「ん?」

アームストロング「見よ!憲兵団のすばらしさ!!」

アームストロング「その瞳にとくと刻むがよい!!!」ビシィ!

ブラッドレイ「…」

ジャン「…」

シグ「………」

シグ「…」す~~~~

ぼぼん!

シグ(上半身裸ムキムキver)「フッ…」

アームストロング「ぬうッ!!!」

シグ「…」

アームストロング「…」

ゴゴゴゴゴゴゴ…

がっし!!!

シグアーム「「友よ!」」

ブラッドレイ「はっはっはっはっ」

ジャン「なんだこれ」


メイスン「おお!筋肉で生まれる友情!」

エド「はぁ!?アルが!?」

エド「誘拐ってどういう……ええーっ!?」

イズミ「ちょーっとややこしい事になってねぇ」

エド「なにが目的で!?金!?」

ブラッドレイ「…」

イズミ「いや、アルの魂の情報をよこせと…、要するにエドを連れて来いって事だよ」

エド「どこのどいつだよそんなもん知りたがるのは~~~~~」

イズミ「手の甲にウロボロスの刺青をした男だ」

ブラッドレイ「!」

イズミ「信じられないかもしれないけどホムンクルスってやつらしい」

エド「」

エド「……うそでしょ?」

イズミ「いや、あきらかに普通の人間とはちがった」

エド「……」

エド「師匠…手……そいつにやられたんですか?」

イズミ「ああこれ?」

イズミ「たいしたことないよ、予想外の敵だったんで油断しただけ」

エド「…」

エド「師匠、俺そいつの所に行って来ます」

イズミ「一人でか!?」

エド「自分達の問題だから、俺一人で」

イズミ「ばかたれ!!あんな危ない奴らの所に一人で行かせられるか!!」

エド「大丈夫ですよ!!ほら!あっちは俺の情報を欲しがってるだけだから!!」

エド「殺されやしないだろうし……ね?」ハハッ

エド「心配しないで、大丈夫!大丈夫ですよ!」

イズミ「……」

イズミ「あーはいはい、勝手に行きなさい!」

エド「!」

イズミ「晩ご飯までには帰って来なさいよ」

エド「…あ、はいっ!」

ブラッドレイ「…」


ダブリス デビルズネスト

バン!

イズミに場所を聞いたエドは中に入り、部屋へと案内された

エド「あんたがグリード?」

グリード「そーいうおまえさんはエドワード・エルリックって奴か?」

グリード「すまねぇな、こっちの鎧クンだけで事が済めば楽だったんだけどよ」

アル「兄さんごめん…でも、この人…」

エド「ああ、ホムンクルスだって?」

エド「驚いたな、マジかよ…」

グリード「俺はウソをつかねぇのを信条にしてる」

グリード「なんなら証拠を…いや、やっぱやめとこう、汚くなるし」

アル「兄さん、僕の魂の錬成方法とホムンクルスの情報と…」

エド「等価交換?」

グリード「そう!おまえらもホムンクルスに興味があるって言うじゃねぇか」

グリード「いい取り引きだろ?」

エド「お前なぁ…」




エド「ナマ言ってんじゃねェーーーーーー!!!!」ビリビリ



エド「バカ野郎がだいたいなんだあァ!?!?!?」ビリビリ

アル「にっ…兄…さん?」

エド「この状況分かってんのかコラ!!!!てめぇが何考えてるかなんて知ったこっちゃねぇけどな!!!!」ビリビリ

エド「ひとの弟さらっといて!!!!師匠にケガさせて!!!!!」ビリビリ

エド「どのツラ下げて等価交換だァ!!!!???」ビリビリ

エド「現時点をもっててめぇらは俺の中で大悪党に大決定!!!!!」ビリビリ

エド「魂の情報!!?ンなもんミジンコ一匹分もくれてやるいわれは無ェ!!!!!!」ビソビソ

エド「悪党はボコる!!どつく!!!吐かせる!!!!もぎる!!!!!」ビリビリ

エド「すなわち俺の総取り!!!!!!!」ビリビリ



エド「悪党とは等価交換の必要無し!!!!」バァ~~ン!!!!!!!



グリード「…」ぱちぱちぱち

ドルチェット「……こいつバカだわ」イラッ

ドルチェット「また力づくかよ…」

グリード「殺すなよ」

ドルチェット「へいへい」ザッ

ドルチェット「でも骨の一本や二本はご愛嬌です……ぜ!!」

居合いをするドルチェット

が、骨を一・二本折るどころか、その攻撃は虚しくも空を切り、飛び上がったエドより

エド「遅ぇな、師匠よりもぜんぜん遅ぇ」

ゴン!

盛大なストレートをお見舞いされた

ドルチェット「」チーン

エド「次!」


グリード「…ロア」

ロア「はっ」

グリード「鎧クン連れてけ、バラして解析する」

ロア「はっ」

エド「なっ…」

アル「わあっ」

マーテル「おわっ」

グリード「ドルチェットも連れてってやれよ」

マーテル「ちょっとロア!もう少し丁寧にあつかってよ!」

グリード「む…、すまんマーテル」

エド「させるか」ダッ

アルを取り戻そうと駆け出すエドだが

ガキィン!

グリード「ききわけの無ぇガキには仕置きが必要だよな?」

当然、グリードに行く手を阻まれる

そしてこの剣と剣とがぶつかりあったような音

それは黒く、そして硬く変化したグリードの手と、エドのオートメイルの装甲部分から錬成した刀がぶつかりあった音であった

グリード「にっ!!」

エド「ちっ…」

エドの刀を弾くと、次は切り裂こうと手を振り下ろす

鋭い爪が頬を掠めたがエドは特に気にせずに即、反撃へと移る

ギギッガッギッギン!

だが、右手も硬化させたグリードによりエドの攻撃は全て弾かれた

その後グリードは自慢の鋭い爪で肉を抉りとろうとするが、軽々と躱され、抉りとれたのはコンクリートだけであった


エド「おっと」パン

エドは隙をついて高い足場を錬成し、そこから飛びかかり上からの奇襲をかける

グリード「無駄無駄ぁ!!」ガッ

しかし硬化した手によってやはり防がれた

グリード「その鋼の剣じゃ傷ひとつつけられねぇよ!!」

そう言われるも、特に気にした様子もなく

エド「(刀じゃ無理か…なら)」ドドドドド

今度は地面からコンクリート製の槍を作り出す

グリード「ハッハァ!!」

エド「(やっぱ刀で無理ならこれも無理だよな……そうだ!)」

何か思いついたエドは近くのコンクリート槍に手を当て

ガボッ!!

錬金術の『分解』のみの工程で錬成を中断し、飛ばしたコンクリートの破片によって視界を奪おうと試みた

グリード「!?」

グリード「む……」

この作戦はうまくいったようでグリードの集中が自らの目へと移る

そこですかさずエドはガラ空きとなった頭部を足で挟み

グリード「おっ!?」ドン!

地面へと叩きつけた

グリード「……!!」

エド「脳天ガラ空き!(今の使えるな)」

恐らく硬化をしていない生身の部分をコンクリートに叩きつけられたグリード、普通なら気絶くらいはするものだが

エド「おわ!!」ヒュッ

なぜかグリードは何事もなかったかのように攻撃を繰り出して来た

エド「痛っ……」

さらに

グリード「おー痛ぇ…、普通の人間だったら病院送りだぞ」

普通に喋りだしたと思って見てみると

なんと頭部の傷が徐々に回復していったのだ

エド「ぜんぜん普通じゃないのな」

グリード「いやぁ、身体の構造とか構成物質は普通なんだけどな」

グリード「ちょいと再生能力が過ぎるのと」

グリード「『最強の盾』があるだけだ」


エド「まさか……不死身とかファンタジーなこと言わないよな?」

グリード「おお!なれたらいいねぇ不死身!!」

グリード「わかったろ?おまえは俺に勝てねぇ」

グリード「その欠けた剣なんかじゃこの盾に傷ひとつつける事もできねぇ」

エド「…ッ!」

グリード「取り引きしたほうが利口だと思うぜ?」

エド「…」

グリード「………おまえあれだな」

グリード「自分が傷だらけになるのは平気だが…」

グリード「身内がちょっとでも傷付くのには耐えられなくて冷静さを失う!」

エド「……だったらなんだよ…」

グリード「愚かだな、そうやって激情にまかせて貴重な情報も弟も失うか?」

エド「…てめぇを倒したら弟も取り戻しに行くさ」

エド「無限の再生能力じゃないんだろ?」

エド「生身の部分をボコり続けりゃ…」グリード「がっはっはっはっはっ!!」

グリード「悪かったなぁ手抜きしちまって」ぞぞぞぞ

上着を脱いだグリードの身体が徐々に黒く変色していく

グリード「ちょいとブ男になるんであんま見せたくねぇんだよ“これ”」ぞぞぞぞ

そしてついに

グリード「言っだろ?」



グリード「おまえは俺に傷ひとつつける事ができねぇ」



グリードの硬化は全身へと行き渡り

黒色の鎧を身に纏った『最強の盾』が姿を表す


デビルズネスト 通路


ロア「大丈夫かドルチェット?」

アル「おろせー!」

ドルチェット「う…」

ドルチェット「うーいでで…、あの野郎~~~…」

ドルチェット「なんか俺最近負けっぱなし」シクシク

ロア「耐えろ」ポン

ドルチェット「!」くんっ

ドルチェット「…」すんすん

ロア「?」

ロア「どうした?」

ドルチェット「……っ!!嫌な匂いがするぜ」

ロア「なるほど、これは……」


デビルズネスト 表


ここでは多数の憲兵がデビルズネストを取り囲み、あたりを封鎖していた

憲兵A「裏口、突入準備完了」

憲兵B「路地、封鎖完了」

憲兵C「繰り返す、大きな鎧と三つ編みの少年は保護」

憲兵C「手の甲にウロボロスの刺青を持つ者は捕捉」

アームストロング「他は?」

ブラッドレイ「なぎはらえ」

ジャン「殲滅…ですか?」

アームストロング「うむ、お主は我輩から離れるでないぞ」

ブラッドレイ「…では」





ブラッドレイ「突入!!!」




投下終了

投下できたかとかトリップってやむがついてるか見たいのに内容が更新されてない…


進撃も鋼も好きだからこのssが読めて嬉しい
このスレをもっと早く見つけとけばよかった

期待


生存報告

まってくださってる方々ほんとにすいません。もーちょい待ってください。

保守あげ
早く帰ってきてね?(笑)完結まで頑張ってほしい

生存

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年12月11日 (水) 00:14:29   ID: Mgf61Nwl

まだまだ まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ

2 :  SS好きの774さん   2014年02月27日 (木) 01:38:21   ID: iz90D0jB

待ってます

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