【SAO】安価とAAでソードアート・オンライン 第3層 (1000)


『ソードアート・オンライン』を元ネタにした二次創作安価スレです。
SAOの1プレイヤーとなり、安価とコンマでアインクラッドの攻略を目指します。

前スレ
【SAO】安価とAAでソードアート・オンライン 第2層
【SAO】安価とAAでソードアート・オンライン 第2層 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394225974/)


◆注意◆

>>1はスレ初心者なので、投下に時間がかかったり、進行ペースにムラがあったりすると思います。予めご了承ください

●ストーリーやシステムの関係上、原作設定に改変がなされています

●登場するキャラクターおよび使用するAAは、>>1の好みや勝手なイメージで決められています

●AAが存在しなかったり、AAの数が極めて少ない原作キャラクターを登場させる場合は、代理キャラクターおよびAAを用います

●『ソードアート・オンライン』以外の作品のキャラクターも登場しますが、設定は本スレオリジナルです

●同一IDの連投による安価は無効となります

●安価が無効になった場合、基本無効となった安価の↓1の安価を採用します

●自由安価の際、安価があまりにもストーリーの進行から逸脱していた場合、無効とする場合があります


◆基本ルール◆

●主人公視点でストーリーを進行していきます

●ストーリーの進行は、直後の行動を安価で決定し、イベントを発生させていく形となります

●基本1回の行動によって発生するイベントが終了すると、劇中時間の1日が終了します

●主人公のHPが0になる(主人公が死亡する)とゲームオーバーとなります

●ダメージ計算などは、小数点以下切り捨てです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394736527


◆戦闘◆

●戦闘は敵を全滅させるか、逃走に成功すれば終了します

●戦闘時は、ステータスの[敏捷]の数値が高いキャラクターから順に行動していきます

●キャラクターが行動を終了し、次の行動順が回ってくるまでを1ターンとします

●戦闘に参加している全てのキャラクターが、一通り行動を終了するまでを1フェイズとします

●戦闘時は、基本主人公以外のキャラクターの行動を直接操作することはできません

●攻撃には装備武器による攻撃の他、スキルやアイテムによる攻撃があります

●攻撃には属性があり、攻撃対象の弱点を突いた場合、与えるダメージが通常の2倍になります

●攻撃の命中や逃走の成否などの判定は、コンマ安価によって行います

 【基本命中判定】
  ・末尾が1、9..  ミス
  ・末尾が0.    クリティカル
  ・末尾が2~8  命中

●クリティカルが発生した場合、攻撃対象に与えるダメージが通常の2倍となります

●攻撃対象の弱点を突き、かつ攻撃がクリティカルの場合、ダメージは4倍となります

●クリティカルを発生させたキャラクターは、もう1度行動することができます

●戦闘におけるダメージ計算は以下のとおりです。なお、0以下の場合は1に換算されます

 【装備武器による攻撃】
  ・[筋力] + 装備武器の攻撃力 - ( 攻撃対象の[耐久] + 攻撃対象の装備の防御力合計値 ) + その他補正

 【スキルによる攻撃】
  ・スキルの威力 + 装備武器の攻撃力 - ( 攻撃対象の[耐久] + 攻撃対象の装備の防御力合計値 ) + その他補正

 【アイテムによる攻撃】
  ・アイテムの威力 - ( 攻撃対象の[耐久] + 攻撃対象の装備の防御力合計値 ) + その他補正


●戦闘においてキャラクターが可能な行動は以下のとおりです

      ○ATTACK
        ・装備武器による通常攻撃を行います
        ・実行すると、装備武器の疲労値分キャラクターの疲労値が増加します
        ・上記に加えて、盾など一部のアイテムを装備している場合は、さらに追加で疲労値が増加します
        ・攻撃成功時、相手に与えたダメージの1%分装備武器の耐久値が減少します(※)

      ○SKILL
        ・所有しているスキルによる攻撃を行います
        ・実行すると、スキルの疲労値分キャラクターの疲労値が増加します
        ・上記に加えて、盾など一部のアイテムを装備している場合は、さらに追加で疲労値が増加します
        ・攻撃成功時、相手に与えたダメージの1%分装備武器の耐久値が減少します(※)

      ○ITEM
        ・所有しているアイテムを使用したり、装備の変更を行います
        ・装備の変更は、1回の行動で1つだけ装備を変更できます

      ○GUARD
        ・装備している盾を構えて[防御]状態になります。盾を装備しているキャラクターのみが行えます
        ・[防御]状態のキャラクターは、攻撃を受けてもHPが減少しません
        ・[防御]状態のキャラクターが攻撃を受けた場合、負うべきダメージの10%分盾の耐久値が減少します(※)
        ・[防御]状態のキャラクターが受けた攻撃がクリティカルの場合、[防御]は強制的に解除されます

      ○COVER
        ・味方キャラクターに対する攻撃を自分が受ける[庇い]状態になります
        ・複数のキャラクターが[庇い]状態の場合は、残りHPが多いキャラクターが攻撃を受けます
        ・[庇い]状態のキャラクターは、攻撃を受ける毎に自身の[俊敏]の1%分疲労値が増加します(※)
        ・[庇い]状態のキャラクターが[痺れ]または[麻痺]状態となった場合、[庇い]は強制的に解除されます
        ・盾を装備しているキャラクターが実行すると、[防御]も同時に発動されます

      ○ESCAPE
        ・戦闘からの離脱(逃走)を図ります
        ・成否に問わず、実行すると疲労値が増加します
        ・上記に加えて、盾など一部のアイテムを装備している場合は、さらに追加で疲労値が増加します

      ○PASS
        ・何もせずに行動を終了します
        ・実行するとHPが微量回復(基本最大HPの5%分)し、疲労値が1減少します(※)
        ・複数回行動が可能なキャラクターが実行した場合、残り行動回数分HP回復量と疲労値減少数が倍増します
        ・[麻痺]状態のキャラクターと疲労値が150のキャラクターは、強制的にこの行動になります

            ※ … 1以下の場合は1に換算


◆好感度◆

●主人公以外のキャラクターには主人公に対する好感度が存在します

●好感度は本編中のイベントなどに影響を与えます

●好感度は主人公の本編中の行動によって変化します

 【基本好感度一覧】
  ・本編中に登場する基本的な好感度は以下の8種類です

      ○盟友
        ・パーティ、ギルドを組める
        ・好感度が下がらなくなる
        ・パーティを組んだ際、戦闘時に直接操作ができる

      ○信頼
        ・パーティ、ギルドを組みやすくなる
        ・パーティを組んだ際、戦闘時に直接操作ができる

      ○友好
        ・パーティ、ギルドを組みやすくなる

      ○普通
        ・初期状態

      ○不信
        ・パーティ、ギルドを組みづらくなる

      ○嫌悪
        ・パーティ、ギルドを組みづらくなる
        ・好感度が上がりづらくなる

      ○敵対
        ・パーティ、ギルドを組めなくなる
        ・圏外で遭遇した場合、戦闘が発生する可能性がある

      ○宿敵
        ・好感度が上がらなくなる
        ・圏外で遭遇した場合、必ず戦闘が発生する

 【特殊好感度一覧】
  ・異性のキャラクターには以下の特殊な好感度が存在します
  ・以下の好感度となったキャラクターとの間には特殊なイベントが発生するようになります
  ・以下の好感度となったキャラクターは、好感度が基本変化しなくなります

      ○恋慕
        ・好感度が【友好】以上の異性キャラクターとイベントを発生させると変化することがある
        ・パーティ、ギルドを組みやすくなる
        ・パーティ、ギルドを組んだ際、戦闘時に直接指示ができる

      ○恋人
        ・好感度が【恋慕】の異性キャラクターと特殊なイベントを発生させると変化する
        ・パーティ、ギルドを組める
        ・パーティ、ギルドを組んだ際、戦闘時に直接指示ができる
        ・【恋人】となったキャラクターが複数いる場合、ペナルティが発生する可能性がある

      ○妻/夫
        ・好感度が【恋人】の異性キャラクターと特殊なイベントを発生させると変化する
        ・基本パーティおよびギルドを組んでいる
        ・それまで夫婦が所持していたお金とアイテムが統合され、夫婦共用になる
        ・パーティ、ギルドを組んだ際、戦闘時に直接指示ができる
        ・【妻】または【夫】以外に【恋人】のキャラクターがいる場合、ペナルティが発生する可能性がある


◆パーティとギルド◆

●主人公は本編中に登場するキャラクターとパーティ、ギルドを組むことができます

●1つのパーティで組めるキャラクターの数は最大6人です

●ギルドを結成する場合は、最低でも1人パーティメンバーが必要です

●主人公がギルドを結成できるのは、最前線が第3層となって以降です

●主人公がギルドマスターの場合、戦闘時ギルドに属するキャラクターの行動を直接操作することができます

●パーティ、ギルドは専用のアイテムストレージを開設することができます

●専用ストレージは、パーティおよびギルドメンバーならば自由にアイテムやお金の出し入れができます


◆疲労値◆

●各キャラクターには疲労値が存在し、圏外の探索や戦闘、イベントなどを発生させると上昇していきます

●疲労値は最小値(初期値)が0、最大値が150です

●疲労値は特定のアイテムを使用したり、休憩をとるなどの行動をすることで減少していきます

●疲労値が100以上のキャラクターは以下のようなペナルティが科せられます

 【疲労値100以上149以下】
  ・圏外における行動で、探索などが実行できなくなる(※1)

 【疲労値150】
  ・圏外における直後の行動が、強制的に休憩になる(※1、※2)
  ・戦闘中における直後の行動が、強制的にPASSになる

      ※1 … 圏外に出ること自体は可能
      ※2 … パーティメンバーのうち1人でも条件を満たすと、パーティ全体にペナルティが科せられる


◆耐久値◆

●装備アイテムの中には耐久値が存在するものがあります

●耐久値の初期最大値は全ての装備アイテム共通で100です

●耐久値が0になった装備は、その時点で失われます

●減少した耐久値は、鍛冶屋などの施設で回復することができます

●耐久値は装備アイテムを1段階強化する毎に最大値が10増加します

●耐久値は主に以下のような行動をすると減少します

 【装備武器】
  ・戦闘中、通常攻撃を行う
  ・戦闘中、攻撃スキルを使用する

 【盾】
  ・迷宮区探索中、トラップによりダメージを受ける(※1)
  ・戦闘中、[防御]状態時に攻撃を受ける(※2)

 【防具・その他装備アイテム】
  ・迷宮区探索中、トラップによりダメージを受ける(※1)
  ・戦闘中、攻撃によりダメージを受ける(※1)

      ※1 … 受けたダメージの1%分。1以下の場合は1に換算
      ※2 … 本来負うはずのダメージの10%分。1以下の場合は1に換算


◆アビリティとスキル◆

●キャラクターにはアビリティとスキルの2種類の技能があります

●アビリティはキャラクターが修得している技能のひとつで、修得していると常時効果を発揮します

●スキルはキャラクターが修得している技能のひとつで、主に圏外での探索や戦闘などで使用されます

●アビリティとスキルは熟練度を一定の数値まで上げたり、特定のイベントを発生させると修得できます

●スキルは使用すると疲労値が上昇します(例外有り)

●修得したスキルは、装備アイテムのようにセットしなければ使用および効果を発揮することができません

●1人のキャラクターにセットできるスキルの数は最大12です

●装備アイテムと違い、スキルは戦闘中にセットしているものを切り替えることはできません

●アビリティのように、セットしているだけで常時効果を発揮するスキルもあります


◆バッドステータス◆

●本編中には様々なバッドステータスが登場します

●バッドステータスは一部のものを除いて他のバッドステータスと併発します

●バッドステータスは1日の終了時に自動的に取り除かれます

●本編中に登場するバッドステータスは以下のとおりです

 【バッドステータス一覧】
  ・本編中に登場するバッドステータスは以下の種類です

      ○転倒
        ・戦闘中、自身に対する攻撃を回避できなくなり、かつ自身に命中した攻撃は全てクリティカルになる
        ・自身の行動順が回ってくるか、フェイズ終了時に自動的に取り除かれる

      ○毒
        ・圏外で行動中、行動終了後に1ポイントのダメージを受ける
        ・戦闘中、行動終了後に最大HPの5%分のダメージを受ける
        ・[毒]状態でさらに[毒]のバッドステータスが付加されると[猛毒]状態になる
        ・[猛毒]のバッドステータスとは併発しない
        ・医者の治療を受けるか、解毒剤や解毒結晶などのアイテムを使えば即治療できる

      ○猛毒
        ・圏外で行動中、行動終了後に1ポイントのダメージを受ける
        ・戦闘中、行動終了後に最大HPの10%分のダメージを受ける
        ・[毒]のバッドステータスとは併発しない
        ・医者の治療を受けるか、解毒剤や解毒結晶などのアイテムを使えば即治療できる

      ○出血
        ・圏外で行動中、行動終了後に1ポイントのダメージを受ける
        ・戦闘中、各キャラクターの行動前と行動後に1ポイントのダメージを受ける
        ・医者の治療を受けるか、止血剤や止血結晶などのアイテムを使えば即治療できる

      ○痺れ
        ・戦闘中、[敏捷]の数値が半分になり、自身に対する攻撃を回避できなくなる
        ・戦闘中、COVERが実行できなくなる
        ・[痺れ]状態付加時、[庇い]状態だったキャラクターは強制的に[庇い]が解除される
        ・[痺れ]状態でさらに[痺れ]のバッドステータスが付加されると[麻痺]状態になる
        ・[麻痺]のバッドステータスとは併発しない
        ・1フェイズ終了毎または戦闘終了時に消痺判定が行われ、判定に成功した場合は取り除かれる
        ・医者の治療を受けるか、消痺結晶や解毒結晶などのアイテムを使えば即治療できる

      ○麻痺
        ・戦闘中、[敏捷]の数値が半分になり、PASS以外の行動ができなくなる
        ・戦闘中、自身に対する攻撃を回避できなくなり、かつ自身に命中した攻撃は全てクリティカルになる
        ・[麻痺]状態付加時、[庇い]状態だったキャラクターは強制的に[庇い]が解除される
        ・[痺れ]のバッドステータスとは併発しない
        ・1フェイズ終了毎または戦闘終了時に消痺判定が行われ、判定に成功した場合は[痺れ]状態になる
        ・医者の治療を受けるか、消痺結晶や解毒結晶などのアイテムを使えば即治療できる

      ○欠損
        ・戦闘中、一部の装備アイテムの効果が発生しなくなる
        ・戦闘中、一部のスキルが使用できなくなる
        ・戦闘中、ITEMとGUARDが実行できなくなる
        ・バッドステータス付加から3フェイズ後または戦闘終了時に自動的に取り除かれる
        ・回生結晶などのアイテムを使えば即治療できる


◆装備武器◆

●本編中に登場する装備武器は大きく分けて10種類あり、それぞれ性能に長所短所があります

●装備武器の種類と主な性能については以下のとおりです

 【片手剣】
  ・攻撃属性は[斬撃]
  ・プレイヤー初期装備も属している武器の代表種
  ・武器自体は良くも悪くもスタンダードな性能で、特筆すべき点はない
  ・盾を装備できる

 【両手剣】
  ・攻撃属性は[斬撃]
  ・片手剣の熟練度100以上で装備可能になる
  ・武器自体の攻撃力が高いが、使用時に上昇する疲労値が高い
  ・クリティカル発生時、攻撃対象を[欠損]状態にする
  ・盾は装備できない

 【刀】
  ・攻撃属性は[斬撃]
  ・片手剣の熟練度50以上で装備可能になる
  ・クリティカル発生時、攻撃対象を[出血]状態にする
  ・盾は装備できない

 【細剣】
  ・攻撃属性は[斬撃]または[貫通]
  ・使用時に上昇する疲労値が低いが、武器自体の攻撃力が低い
  ・装備すると[敏捷]の数値が上昇する
  ・盾を装備できる

 【短剣】
  ・攻撃属性は[斬撃]または[貫通]
  ・使用時に上昇する疲労値が最も低いが、武器自体の攻撃力が最も低い
  ・クリティカルが発生しやすい
  ・盾を装備できる

 【両手斧】
  ・攻撃属性は[斬撃]
  ・両手剣の熟練度50以上で装備可能になる
  ・武器自体の攻撃力が最も高いが、使用時に上昇する疲労値が最も高い
  ・クリティカル発生時、攻撃対象を[転倒]+[欠損]状態にする
  ・盾は装備できない

 【片手棍】
  ・攻撃属性は[打撃]
  ・クリティカル発生時、攻撃対象を[転倒]状態にする
  ・盾を装備できる

 【槍】
  ・攻撃属性は[貫通]
  ・クリティカル発生時、攻撃対象を[出血]状態にする
  ・盾を装備できないものもある

 【打撃】
  ・攻撃属性は[打撃]
  ・盾を装備できないものもある


◆熟練度◆

●熟練度は【武器熟練度】と【技能熟練度】の2つがあります

●【武器熟練度】と【技能熟練度】には、それぞれ10種類の熟練度が属しており、合計20種類の熟練度があります

●熟練度の数値は、最小値(初期値)が1、最大値が999です

●熟練度の数値が一定の値に達すると、新たなスキルやアビリティを修得できます

●熟練度の数値は、本編中に発生するイベントなどに影響を与えます

●本編中に登場する熟練度は以下のとおりです

 【武器熟練度】
  ・主に装備武器や攻撃スキルに関わる熟練度です
  ・武器熟練度には以下の10種類があります

      ○片手剣
      ○両手剣
      ○刀
      ○細剣
      ○短剣
      ○両手斧
      ○片手棍
      ○槍
      ○打撃
      ○投擲

 【技能熟練度】
  ・主にアビリティや補助スキルに関わる熟練度です
  ・技能熟練度には以下の10種類があります

      ○索敵
      ○追跡
      ○回復
      ○識別
      ○鍛冶
      ○料理
      ○調合
      ○裁縫
      ○釣り
      ○音楽

●熟練度は主に以下の方法で上げることができます

 【武器熟練度】
  ・装備している武器を使用する(※1、※2)
  ・スキルを使用する(※1、※2)
  ・攻撃を命中させる(※1、※2)
  ・熟練度が上昇するイベントを発生させる
  ・戦闘に勝利する(※3)
  ・獲得したステータスポイントを【武器熟練度】に振る(※3)

 【技能熟練度】
  ・スキルを使用する(※1)
  ・熟練度が上昇するイベントを発生させる

      ※1 … 使用した武器およびスキルと同種別の熟練度が上昇する
      ※2 … 1回につき1ポイント上昇
      ※3 … 装備している武器と同種別の熟練度が上昇する


◆レベルとステータスポイント◆

●キャラクターにはレベルがあり、レベルが1上がる毎に後述するステータスポイントによって能力値を強化できます

●キャラクターのレベルは、現在のレベル×100のEXP(経験値)を獲得すると1上がります

●キャラクターはレベルアップ時、レベルアップまでに獲得したEXP分ステータスポイントを獲得します

●ステータスポイントは、後述する5つのステータスに振ることで能力を強化できます

●主人公のみ獲得したステータスポイントを自由に振り分けることができます

●ステータスポイントで強化できるステータスは以下のとおりです

 【HP】
  ・キャラクターの最大HPを上昇させます
  ・ステータスポイント1ポイント毎に1上昇します

 【筋力】
  ・キャラクターの[筋力]を上昇させます
  ・ステータスポイント1ポイント毎に1上昇します

 【耐久】
  ・キャラクターの[耐久]を上昇させます
  ・ステータスポイント1ポイント毎に1上昇します

 【敏捷】
  ・キャラクターの[敏捷]を上昇させます
  ・ステータスポイント1ポイント毎に1上昇します

 【武器熟練度】
  ・キャラクターが装備している武器が属する武器種別の熟練度を上昇させます
  ・ステータスポイント10ポイント毎に1上昇します


◆過去スレ◆

【SAO】安価とAAでソードアート・オンライン
【SAO】安価とAAでソードアート・オンライン - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1393853829/)
【SAO】安価とAAでソードアート・オンライン 第2層
【SAO】安価とAAでソードアート・オンライン 第2層 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394225974/)


テンプレは以上です
今スレもよろしくお願いいたします

時間になりましたので再開させていただきます


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   【シン】
   「――で、あのチュートリアルが終わった後、俺真っ先に《黒鉄宮》に行ってみたんだ。

.    あの時茅場ってやつが言っていた通り、本当に『一切の蘇生が不可能』になっているなら、
.    《死者蘇生の間》には誰も跳ばされなくなるはずだろうからな」

   【アスナ】
   「あなたがその《死者蘇生の間》に跳ばされた時は、他にも何人か跳ばされていたの?」

   【シン】
   「あぁ。名前とかはわかんないけど、俺以外にも結構跳んできてた。
.    ――それで、話を戻すけど……」

   【ハジメ】
   「うん」

   【シン】
   「――なくなってたんだ。《黒鉄宮》から《死者蘇生の間》そのものが……」

   【ハジメ】
   「!」

   【シリカ】
   「そんな……!」

   >《死者蘇生の間》の消失――
   >本来ゲーム中の死者が行く付くはずの場所であるそこがなくなったということは、
   >即ち、茅場晶彦の言っていたことは本当である可能性が極めて高くなったことを意味する。

   【シン】
   「そのかわりかはわからないけど……《死者蘇生の間》だった場所が別の部屋に置き換わってた」

   【リズベット】
   「別の部屋?」

   【シン】
   「あぁ……」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


         ,.-''::::::::::::::::::::::::::::::::ヾrゝ
      ,.-;:´/、 ::::::::::::::::::::::::::::::r、::ヽ
     /'´/::...::イ:r、:::::::::::::r‐、lヽヽrヽ:'、

       /;;;;;;;;:::l; r!/rj:::::::::ヽハトl:::::::::::::ヽ、
      //;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;:::l´
      ´!;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::;;::;;;;;;;;;j`゙
      l;;;;;;;;;;;;、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/

      j;;l;;;;;;;;;;ヽヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;{,,,.._

      /1;;ハ;;;;;;;;;;ヾ'、;;、;;;;;;;;;;:=;:‐'" ̄ ̄'、
       リ  !;;;;;;;;、;',_、_,.=;:'"´      !
         l::ハ::l `r''/     __,,..-‐''"`''ー―‐-;、
         l´ リ ヽ',ヾ!,.-‐'"´     r―- 、  ハ

            __,.-''"´   ,. -― 、 /    ヽ l|
          r<_     /     ``     ヽヾ;
         ,'   ヽ  /             /ヽノ
          ヽ    \{              ;::::|
          l―-、 ∧ :::.      ....::::::::.   ;::: !
          }{ニ` ノ / `;:::::   .::::::::::::::::::::  ;::  !
          ゙ト-''/   !::::::  .::::::::::::::::::::::: ...:/:::. {
          ',/::::::  l::::::....:::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::: !
            |::::::::::  l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:ィ:::::::.......j
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


   【シン】
   「なんか馬鹿でかい金属製の碑――っていうんだっけ?

.    石とかででできた、表面に文字とかが彫られた看板みたいなやつ……
.    それが設置された部屋に置き換わっていたんだよ」

   【ハジメ】
   「――その碑も調べた?」

   【シン】
   「もちろん。近くで見てみたら……それには大勢の人の名前がアルファベット順で記載されてたよ。
.    あと、一番上にはでっかく数字が刻まれてた――10000分の9000いくつって……」

   >俺が最初に見た時は9700代後半くらいだったかな、とシンは付け加える。

   【アスナ】
   「大勢の人の名前……」

   【リズベット】
   「それに、10000分のいくつっていう数字……」

   【シリカ】
   「ま、まさかそれって……」

   >アスナたちの言葉を聞いたシンが黙って頷く。
   >そして、再び口を開く――

   【シン】
   「――多分あれは、このゲームにログインしている全てのプレイヤーの名前と……

.    生きている残りプレイヤーの数だと思う……
.    調べてみたら、俺の名前も載っていたし……」

   【ハジメ】
   「――っ!」

   >シンの口から語られた事実に、私たちはしばしの間、言葉を失った……

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   【シン】
   「――おまけに、ご丁寧にも死んだプレイヤーの名前には二重線で横線が引かれてた……

.    死んだ日時と死因付きでな……!
.    俺が碑を調べた時に載っていた死者は、みんな死因が『強制切断』だった……」

   >――『強制切断』。
   >チュートリアルの際に茅場晶彦が語っていた、現実世界でナーヴギアを外された人たちのことだろう。
   >茅場の言葉通り、彼らは本当に《永久退場》してしまったようだ……

   【アスナ】
   「そんな……」

   【シン】
   「その後も俺、1時間近くその部屋でずっと碑を調べてた……

.    その間は誰も死ななかったみたいで、数字も減らなかったし、新たに名前に線を引かれたやつはいなかった。
.    だけど……今はもう何人か線を引かれているかもしれない……」

   【ハジメ】
   「…………」

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   【シン】
   「――話はこれで終わりだ。

.    いきなりこんな話をして、正直悪かったとは思ってる。
.    だけど、俺以外の人にも知っておいてほしかったんだ……」

   >そう言うと、シンは重苦しい雰囲気を身にまといながら黙りこんでしまった。


 【選択肢】
    1:「貴重な情報をありがとう」
    2:「――辛くはなかった?」
    3:「私たち以外のプレイヤーにこの話はした?」

          安価↓3


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   【ハジメ】
   「私たち以外のプレイヤーにこの話はした?」

   【シン】
   「えっ……?

.    ――あ、あぁ。1人だけ……
.    というか俺、そいつに『この話を他のプレイヤーにも広めておけ』って言われたんだ……」

   【ハジメ】
   「その人の名前や特徴はわかる?
.    知っているなら、教えてほしいんだけど……」

   >もちろん、無理なら別に教えてくれなくてもいい、と私は付け加える。

   【シン】
   「あぁ。そいつも『他のやつに教えても構わない』って言ってたから大丈夫だ」

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   【シン】
   「そいつは女の子で――名前は《アルゴ》っていうんだ。

.    一応碑で名前も確認してみたら、ちゃんと載っていたから偽名じゃないと思う。
.    特徴はフード付きのマント羽織ってて、なんか顔に動物のヒゲみたいな線をペイントしてたな……
.    あと……背は俺よりも低かった。あんたたちと比べた場合、シリカより少し高いくらい?
.    さっき言った碑があった部屋で出会ったんだけど、会って早々に今言った話を一通り喋らされたよ。
.    なんでも、《情報屋》なんだそうだ」

   【ハジメ】
   「《情報屋》?」

   【シン】
   「あぁ。

.    『自分のこと教えた情報料はタダにしてやるから、代わりにこの話を他のプレイヤーに広めろ』――
.    そう言われたんだ」

   【ハジメ】
   「…………」

   >――《情報屋》。
   >《SAO》の正式サービス初日からそのようなプレイヤーが現れるなんて……
   >すでに動き出すことを決めた者たちの中には、自らのプレイスタイルも決定した者もいるということか?

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            ノィ::::::::::::::::::l:::::::::/、リ';:::::::i:/ ゞ''" j!::::::::::::::::::;::ノ':::::::}

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           ´     ';:ル' l::::::jリ::::::ヽ. `r''" ̄   '! !くイ     |
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                     _,.-‐'"/|  j|, イ  , - '         }   /      `,
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                 /  // /ノ/ ,.i/ ,.--''"  /    ! ハ /        !
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                ヽ !   ,j'"    _ノ  L_,. -''"´       ハ   ヽ   ヾ Zミi′
                 } ! /  _,.-‐''´               '、    ヽ   `ヾ',
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   【シン】
   「――そんなわけだから、悪いけど俺はもう行くな?
.    あいつに言われた通り、この話を他のやつらにも教えてやらなくちゃいけないからな……」

   >そう言うと、シンは武器屋の店先を後にしようとする。

   >――そんな彼を、私は呼び止めた。

   【ハジメ】
   「ちょっと待ってシン」

   【シン】
   「ん? なんだ?」

   【ハジメ】
   「私からも他のプレイヤーたちに1秒でも早く伝えてほしいことがあるの――」

   >私は先のキバオウとの一件で、彼に伝達を頼んだ一連の情報をシンにも伝えた。

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      /:/ .}.: :::::::::. :ヽ.へヽl_ノ_  / ,    `''''ー‐/::::::::::::::::::::::::::l ヽヽ
        l:/  'イ.::::::::::ヽ:::ヾヽ ̄´   ,      u./;; イ::::::::::l;:::::::、::::', `丶
        l'    .j:::::::::::::::::`;;、ヽ      ヽ       '´ /::::::::::/ }::::::}ヽ::',
         /:::;イ:::i::::::::::'、`丶    _;;;..__    u ./:;イ::::/‐'::::::/ `丶

           l::/ !/1l;:::::::::l、     {;ニ=;;ヽ    /'´/"j:/-‐i:::/
           '´  __l' ヽ:::::`ニ;;、    ` 二     , イ::;::/´1 /''′
            丶 r }:/`ヽニiト 、      , '´  l/l/ /./
             丶 ヾ     丶 ` -- ‐'´    l  / /
              ', .',     ',         {  / /
               ', .',      }         '、/ /‐、_
             _- ヘ .',   ,.‐、ノ       _,,..-‐7 /    `-- 、_
          _ - '´   ', .l/  `- ---‐‐''"´ _ -‐''"         ̄ ̄ ̄
  ,.-‐ ー-''"´         `" ̄}     /` ー'´
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   【シン】
   「――β時代からの仕様変更!?
.    おまけに、ベータテスターたちはそれに気がつかずに最前線にぶっ込んでるかもしれないって!?」

   【ハジメ】
   「ええ。これから先、ゲームクリアを目指すにしろ目指さないにしろ、

.    私たちがこのゲームで生きていくためには彼らの強力は必要不可欠だわ……
.    だから、彼らの多くが序盤で犠牲になったり、他のプレイヤーと険悪な関係になるのは非常にマズいの」

   【シン】
   「あ、あぁ、確かにそいつはマズいよ。
.    俺なんか本当にモンスターとの戦闘とかぜんぜん素人だし……」

   >現に1回死んでるし、とシンは呟く。

   【ハジメ】
   「そんなわけだから、今私が言った一連の情報も一緒に他のプレイヤーたちに伝えて。
.    特に、さっきあなたが言った《情報屋》に伝われば、きっと迅速に拡散させてくれるはず……」

   【シン】
   「わ、わかった! 任せてくれ!
.    ――でもアルゴのやつ、今はどこにいるんだろう……」

   【ハジメ】
   「頼むわね?」

   【シン】
   「あ、あぁ!」

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       ノ::/ !::::l::::;:::::lリ'´/ フヾ:!`   ';::l´/りハ /イ/:::/::::::::l::::|
     /‐''   l:::::l::::l::::::', 、ヒ;:ノ';:!    ';:l、ゞ:::ノ,,. /:::/::::/:::ハ:::!
     ´     ';:::ハ:l;:::::、',  ̄ ̄ ';! l ::. ';!  ̄´ /イ:::;:イi:::/ l:;'
           ヽl リ';:;::::ト'、      ,   ′   ´/:::/ノ/!/ .リ
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              !::ハ:::;::ヽ、  ⊂⊃    ,.イ、:::::l::!
              /´,,..ゞf'´',゙ヽ、  ̄  , ィr=イ∠リ
            ,.‐''´! ハ', ',  ` ー‐''´ l !/ /"´`ヽ
              /   l l  ',',, !       ! l' /    ',
           |   l  !  iK'       l l! /    _l|
       _,.-‐''l   | l |! l !`ヽ、  __,.ィ l  !    {ソ‐、
,. -―''"´ ̄     l    !  ! l>'、__ ̄__j| /     7  `''
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   【シン】
   「――あ、そうだ。

.    なぁ、ハジメ、もしよかったら俺と《フレンド交換》してくれないか?
.    これから先、お互い何か新しい情報が手に入った時、すぐに伝えられると思うし……
.    もしまたアルゴに会えたら、彼女にあんたのこと紹介したいし……」


   【選択肢】
     1:「そうね。お願いするわ」
     2:「悪いけど、今はまだ無理」
     3:自由安価(上2つ以外。何かシンに言いたいことがあれば)

          安価↓3


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   【ハジメ】
   「そうね。お願いするわ。
.    現在の《SAO》では、情報がどんなレアアイテムよりも強力かつ重要な力になるし……」

   【シン】
   「同感だ。それじゃあ、早速申請するな?」

   >そう言うと、シンはウィンドウを開いて操作を始め、
   >やがて私に《フレンド交換》の申請メッセージを送ってきた。
   >メッセージを送られた私は、何の躊躇いもなく『Yes』のボタンを押し、《フレンド交換》を完了させる。

   【シン】
   「――よし。確かに《フレンド登録》したぜ」

   【ハジメ】
   「もしよかったら、件のアルゴってプレイヤーにまた会えたら、私にも教えてくれないかしら?
.    私としても《情報屋》とは早めに接触しておきたいし……」

   【シン】
   「あぁ、わかった。

.    ――それじゃあ、今度こそ俺は行くな?
.    お互い無事に現実世界に帰れるように頑張ろうぜ!?」

   【ハジメ】
   「ええ。無理だけはしないようにね?」

   【シン】
   「そっちこそ!」

   >そう言うと、シンは武器屋の店先を後にし、夜の街の中へと消えていった。

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        i     リ -  Ⅵ   灯:芯、}   |,ノイ}
        | /│  { 灯:芯' リ     Vツ/!  .「i |:|
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   【アスナ】
   「――彼、大丈夫かしら?
.    私ほどじゃないとしても、初心者みたいだったし……」

   【ハジメ】
   「そうね。

.    “ログインして早々に死んだ”ってことは、少なくともこの手のMMOは初心者かもしれない。
.    ――だけど、今の時点ですでに“自らの意志で行動を起こしている”ってことは、弱い人じゃあないと思うわ」

   >人間的な意味でね、と私は付け加えた。

   【ハジメ】
   「それに、“1回死んでいる”ことは、彼自身にとって悪いことじゃないわ。
.    それを教訓に、これから先は自分1人で圏外に出るような無茶はしなくなるでしょう」

   【リズベット】
   「さっき宿で私に言っていた、この手のゲームにおける“最も効率のいい積み重ね”ってやつね?」

   【ハジメ】
   「そういうこと」

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                   iイ  i.:,'ム斗l-‐H:! |  .廾=‐弋ト }   |┴ 、
               / ̄l  :|.:i:/ レ', !!! ! i !リ__   }ト}   ! C }二ニ=-
        `ー=ニフ{ C .l  :|{.:!|,ィ行ミ、N | ハ !'ケテ任ミメソ' / /   リ \
          ∠,へ   ハ :V爪ト:じ:::}` \! リ ' {:::じ;:リ'〉:/ 人.__, く\ \
            / / , ̄,价、 ヘト ゞ少'   ,     ヾジ'/ /ノ ! |   \\__,ゝ
          /   ,.イ /,イ レ\.\     ____    /イ | |  ヽ 、  ハ!
        {.   / ! /  | | ハ`ト-ゝ   (:t ̄ :ノ     /   | |   | ト、 !.!
          VV   | |  ||   | | \  ` ー '   ./   ./| |   レ' \N
             l.!  ||  | | __ソ≧======壬リ=-、/.∧ヽ、     ノ
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               レ'/  }≪人 ゞミニニニニミ彡ンじミ、レ  》、L、
              l三彡'  ノ         、___ノ       Y  レヘミ}
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   【ハジメ】
   「――さて、それじゃあ私たちも本来の目的を果たすとしましょうか?」

   【シリカ】
   「はい。それじゃあ、今度こそ開けますね?」

   >再び武器屋の出入口の扉にシリカが手を伸ばす。
   >さすがに、今後は触れる直前に扉が内側から開くなどということはなかった。

   【ハジメ】
   「――さて、今度は入店早々何を言われるのかしらね……?」

   【リズベット】
   「? 何の話?」

   【アスナ】
   「ハハ……」

   >私が口にした言葉の意味を知っているアスナが、隣で苦笑いを浮かべた。

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   【シリカ】
   「ごめんくださーい!」

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                 ミ1三≧ il|:::|ilト.
                彡/ `ヾ::::ゞ=彡∧
                  彡ソ    \:::::/ |
               彡::}__,,r:::::::::::ェ::::::::::y、

               彡::「t ̄`ー='7⌒ー=''〈}
               彡::人_, l  ノニニ  /ノ
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  /´        `ー=彡''  \` 弋三ヨj ∧ー── - - ..
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   |      _才"      | |::::::::::::||      :  Ⅵ:::::::::∧_____ 人
   人___才"         | |::::::::::::||     i   Ⅵ:::::::::::i      |
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   【店員】
   「いらっしゃいませ! 夜分遅くまでご苦労さまです!」

   【ハジメ】
   「――あれ?」

   >店に入った私たちを出迎えたのは、昼間一度来た時に私たちの対応にあたったモヒカンの店員だけだった。
   >昼間の口うるさいちっちゃい店主はどうした?

   >――隣に目を向けると、アスナもそのことを不思議がっていた。

   【ハジメ】
   「あ、あの、店主さんは今はお留守ですか?」

   >なんとなく、気になったので店員に聞いてみる。
   >すると、こんな答えが帰ってきた。

   【店員】
   「はい。お嬢は夜にはご自宅へお帰りになられます。

.    『夜まで働いていたら美容と健康に悪い』とのことで……
.    お嬢にご用でしたら、また明日以降の朝から夕方までに当店にお越しください」

   >――つまり、あのNPC夜になると翌朝までいなくなっているのか。
   >これはいいことを聞いた。
   >次からこの店に用がある時は、夜に来るようにしよう。

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     ′:/ .:.:.:.:.:,│ : . : .l:/ ,zz、v:} : . : / ,zz、 V : |: . : |:イ:. : . : . : .ハ
.    |: /: .:.:./:.:/ |:lv: . : | ィ _)忝∨: . :/ /_)忝ミ∨ !... :/!!:||:.:. : . : . ハ:}

.    |{:.:.:.:.:/|:.イ |:|:∨:...| ‘,_込り ゚,:.../  _込ツ/ }:.ノ/:/ |i::||:|:.:.:. : . :} リ

    八:.:.:/∧   |:|::|∨八 l l l   ∨   l l l` ∧:/ .|i::|リv:.:. : ./
      }/│‘,  l |::| V入          / /ハ   |i::|  }:.:.: /
       リ | ‘, l::l┘, ´ /\   ー ―'     イ:i:i/}   |i::|  }:/
        {  / , -‐…=-{:i:i:i>      イ:i:i:i/:.{   .|i::|
    ,.  -‐ 、ヾ川/ /│  /\:i:i:i:i:i:`i:i:´:i:i:i≫ ´:.:.:.:.:}   |i:」
  / --'⌒ゞf川⌒ヽ「|___/:./:{`¨¨¨¨¨¨¨<_}:.:.:.:.:./:.\
.       /´/ ゝ{ハ ‘,_{)//`:i:i:i:i:i:i:i:ア´:.:.:.:.:./:.:.:./ ヽ
     // γ{ハ(\}:.:.:.}〈 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:《:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./   :,

      /    \ ヾ ノ\:| \:i:i:i:i:i:i:i:i:i》.:.:.:./:.:.:.:.:./    }
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   >――その後、シリカは昼間のアスナ同様、武器の試し斬りなどを行った末に、
   >《鉄の剣》を下取りに出して《アイアンダガー》を100コルで購入した。

   >背が低く、体が小さいからか、武器も小さいもののほうがしっくりきたようだ。

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              / . .:/.:.:./. :/.:./ |.:| \:. : : .       `ヽ  ヽ   :.
              .′.:.:/.:.:./. ://  |│  \: . : .       :.   :.   :.
            ′. :/ __/. :/      !:l      \: . \: : .   i    :.  :i
             ' :/ `7     |:!      `ー--ヽ.:| : . |   .:. :|
            i  :i: . \/       ヾ、          | ト、: .|   . :ヽ|
            |/. :|: .  | ─- ...,,_,,..イ  ゝ、__,,.. "´jノ ∨    . : 八
        _ ノ . :|: . ヽ{    -─‐-      -──-   |   . : : . \
      <´   . : . : |: .   | 气¨¨゙无i示      气¨¨゙无i了¨|   . : :ノ____ >
       `ヽ. __|: .   |     ゞ゚-'         ゞ゚-' ,′. :/.:.:|
             人小: .\ ∴∵           ∴∵/ : /| . .:|
           / . .:|:个= ≧=‐     '       ー=彡イ: : .|  .人
             /イ . : :|.:.| :从                イ: :|: . |: .   \
         / | .:.:.|   . : :|\                /.:|: : .   !: .     }
              | .:.:.|   . : :|:. `ト .   ─‐-   イ  .:.|: : .   |:.:.:.ノ. : /
              人|\|   . : :|:   |┌}   .     イ:i:i:i{┐.:.:|: : .   |/j/j/
           /  ̄`ヽ|   . : :|:-=ニl!\   `´   |:iツ' |ニ=|: : .   !/  ̄`ヽ
.        /      jハ . : : |   |  \    /   |  j:. :  ノ        \
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   >その一方で、リズベットは何も武器は購入しなかった。
   >こちらは、現時点で購入できる武器は、どれも自分にしっくり来なかったらしい。

   >当分の間は、初期装備のままでお金を貯めることに専念するようだ。

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すいません。一旦ここで中断いたします
朝になったら再開させていただきます

目覚ましのセットを忘れていたと言わざるをえない
そんなわけで再開します


黒猫団で思い出しましたが、登場させる場合サチ以外の黒猫団メンバーのAAどうしよう
現状はサチ以外のキャラは全員代理キャラで通そうかと思っておりますが……


        |     /   /  l |       \        ‘,  ‘。    |
        |     _/  /   j |       \      j   ’     |
        |   / \/      l.|            \   | |    ゚。   ′
        |    \_/'⌒ー===ァリ″ ゝ 、___,,........ヾ.  | |     ‘  /
        l      l .|   ___\ }       二.,____  } ′|     \____
       /{      lリ. 灯干(_ヽ         r灯干(_㍉ j/|: : }      `
  \ ̄ ̄         |  〈 |/{;}/|`        |/{;}/| 〉│:/      /
.    \: : : : :∨   j|   ヽ乂辷ツ         乂辷ツ / j:/    /: : >''
     `¨¨¨¨ ∨  ∧ /././::            ::/: :/.′  /!´ ̄ ゚。
         / ∨   \/./::    {       ::/./.ィ  /  |     |
         .′: :\{`ー‐`/: ::              ::/: : / /     :::: } }
          | : : :|  : : }                     ´ ̄/´:      ;:::: } /
          |/{:..:.:|  : :∧                  /} .::     .′:. j/
          l 乂j|  : : : :\     ゝ二つ     //| .::     /: :/:/
         --- 、‘,  : : : : |:.>            ´/ .| ::   //}/
      /:.:.:.:.:.:.:.:∧ : : :..:|:.:.:.:.:| >  ___,  ´  /   !     /\
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.} : : :.:|:.:.:.:.:|  \       イ    j    /:.:.:.:.:ー――
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   【リズベット】
   「――しかし、現状買える武器が4種類だけっていうのは結構辛いわね」

   【ハジメ】
   「そうね。片手剣の熟練度が100あれば購入できる武器の幅が広がるみたいだけど……」

   【シリカ】
   「それに、500コルあっても買える武器があれだけだったことを考えると、
.    1段階上の強さの武器や、他の武器は最低でも501コル以上の値段ってことになりますよね……?」

   【アスナ】
   「うん……そうなると、やっぱりこの街に長い間留まり続けるのは得策じゃないのかも……」

   【ハジメ】
   「さっき私がキバオウさんと話していた時にも言ったけど、

.    MMOはゲームシステムがプレイヤーに与えてくれるリソースが限られているからね。
.    この《はじまりの街》周辺一帯のリソース――言ってしまえばイノシシは、
.    数日後には他のプレイヤーたちに狩り尽くされて枯渇するだろうし……確かにお勧めはしないわ。
.    経験値以上にお金が貯まらないというのは、この手のゲームでは正直キツいし……」

   >私たちみたいに『夜は宿で寝たい人』の場合は特にね、と私は付け加えた。

   【シリカ】
   「た、確かに……お金がないと正直、困ります……」

   【ハジメ】
   「まぁ、酒場に行けばクエストが受けられるみたいだし、

.    少なくとも1日に必要な最低限の路銀を稼ぐための救済措置は用意されているんじゃない?
.    ――さて、それじゃあ次は道具屋に行きましょうか?」

   >そのような会話を交わしながら、私たちは武器屋を後にした。


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    ||○    >《シン》をフレンドリストに登録しました。
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   >昼間通った道を思い出しながら、私たちは道具屋へ向かって夜の街を歩き続けていた。

   【アスナ】
   「あら……?」

   >――そんな中、突然アスナが通りの一角に目を向けながら、足を止めた。

   【シリカ】
   「? アスナさん、どうかしましたか?」

   【アスナ】
   「あ、いや……今そこの路地裏に誰かいたから、つい……」

   >そう言いながら、アスナは私たちが横切ったばかりの路地裏に通じる細い街角を指さした。

   【ハジメ】
   「人? NPCじゃないの?」

   【アスナ】
   「ううん……ほら、私たちの頭の上になんか逆三角形みたいなカーソルが出ているでしょ?
.    それが見えたから多分プレイヤーの人だと思う。それもひとつじゃなかった」

   >アスナは自分の頭の上を指さしながら、そう説明する。

   >《SAO》はプレイヤーが他のキャラクターを視界に収めると、
   >そのキャラクターの頭上に様々なカーソルが表示されるシステムになっている。
   >そして、その視界に収まっているキャラクターがプレイヤーの場合、
   >今アスナが言ったように逆三角形――実際は逆三角錐か逆四角錐状の緑色のカーソルが表示される。

   【リズベット】
   「それってつまり、あたしたちみたいに複数人で行動している人ってこと?」

   【シリカ】
   「そうなりますね」

   【ハジメ】
   「…………」

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                  、_/ . . . ./     }. . . . . .} . . . . .
                  / . ./ /′‐- _/. . /. . . . . . . . ハ
                     / ′ /{/ /  _ /`. / . . / . . . . . . .
                {'/ . . ィヘ {  ´ん }ヽ / . . 〈⌒ヽへヘ、ト、
                 { |//j {ソ    {_ンノ/. . .//´ _Уンンヘ. .
                      // '       ィ′ /ヽ  ̄ . . . . / . }. }
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   >複数人で行動しているプレイヤー――
   >それはつまり、パーティやギルドである可能性が高い。

   >未だに多くのプレイヤーが右も左もわからずに混乱しているであろう中で、
   >早くも集団行動ができているということは、
   >精神的にしっかりした者がリーダーを務めている、またはしっかり者たちの集まりか――?

   【ハジメ】
   (――いや、ただ単に“1人だと心細いから集まっているだけ”の可能性も無きにあらずか……)

   >むしろ、現状ではそちらのほうが多そうな気もする。

   【アスナ】
   「――ねぇ、プレイヤーなら接触したほうがいいんじゃないかしら?」

   【リズベット】
   「そうだね。
.    キバオウやさっきのシンみたいに、情報を拡散させてくれる人は1人でも多いほうがいいだろうし……」

   【シリカ】
   「それに、さっきシンさんがおっしゃっていたアルゴさんって方かもしれませんしね」

   【ハジメ】
   「…………」


   【選択肢】
     1:「そうね。接触してみましょう」
     2:「いや、やめておきましょう」

          安価↓3


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   【ハジメ】
   「そうね。接触してみましょう」

   >私は頷きながらそう言うと、アスナが指さした路地裏へと足を踏み入れた。

   >――その路地裏は、思ったよりも細くて狭かった。
   >人が並列して歩くのは2人が限界だろう。

   【リズベット】
   「なんか……随分と狭いわね、ここ……
.    アスナが見たって人たちは、どうしてこんな所を複数人でいたのかしら?」

   >ふいに、リズベットがそんなことを口にした。

   >――言われてみれば、確かにそうだ。
   >集団で街中を行動するなら、先ほどの私たちのように通りを歩いたほうが行動しやすい。
   >わざわざこんな狭い路地裏を優先的に通る意味など普通はない。
   >先ほど考えた“1人だと心細いから集まっているだけの集団”ならば尚更だ。
   >人通りの少ない場所よりも、人通りが多い場所のほうが心理的にも良いに決まっている。
   >何故、このような所を――?

   【アスナ】
   「あっ。ほら、あそこ」

   >――私がそんなことを考えていると、
   >私の後ろを歩いていたアスナが、前に出て薄暗い路地裏の一角を指さした。
   >そこには、確かにプレイヤーを示す緑のカーソルが複数――数にして4つ表示されていた。

   >私たちはプレイヤーの姿を確認するために、その方向へ足早に近づいていった。

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   【???】
   「――あん? 誰だ? そこにいるのは?」

   >私たちがプレイヤーたちの姿を確認できる距離まで近づくと、
   >そこにいた者たちのうち1人が私たちの存在に気付き、そう言いながらこちらを向いた。

   >――そこにいたプレイヤーは、カーソルが示した通り確かに4人。
   >私やアスナ、リズベットと同年代と思われる少年が3人――
   >そして、シリカと同じくらいの年頃と思われる女の子が1人だった。

   【ハジメ】
   「今晩は」

   >とりあえず私は、まずは軽く頭を下げて彼らに挨拶をした。
   >こうした方が、スムーズに会話などのコミュニケーションを図れるからだ。
   >こういうところは、現実の社会とまるっきり同じ所がMMOである。

   >現実同様、大勢の人が同じ舞台、同じ環境に存在するという性質上、
   >ある意味では必然的なことであり、当たり前のことではあるが、
   >これを理解しているのとしていないのでは、相手に与える自身のイメージが大きく変わってくる。
   >これも現実の社会とまるっきり同じだ。

   【ハジメ】
   「通りを歩いていたら、偶然プレイヤーを示すカーソルが見えたので……」

   >そう言いながら、私が彼らの傍へ近づいていくと――

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     '    },.-、 /    / / / /  ',  ',  ∨ ヽ :.
     /   ,  | 、 Y    / /_/_/__,ノ |  | |   ∨ :. ,
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   |   '   ∧/'    ' ': / }/_     |: ∧: | | \_ |:  | :.
   |   | 7¨´、: |    |:.:|/ィチてヘ  }/ |:.:| l: :|: :.:|: : :|: : :.
   |: : : .|:,' |! Ⅵ:....  |: 圦込こソ  /   :ィtュミ|: :.,|: : .|: : :|
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   |: : : :|| l | }l |: : : : |: |       (_ソ      ' : /:イ 从:/
   |: : : :|| {」 || |: : : : |: |::..          イ: : : /:|  /
.   从 イ   ||_,从: :.:.:|: |   >   _,..イ | |: : : ,: :|
     从j  /__∨: : :.|: |、     |     l ,∧|: : :∧:|
     / /,:     ∨从: j \  ∧、   /   }: /:, リ
      //        、 Ⅵ ∧ ∧  }、     /:イ:/
      〈 {         }  ∨ ∧ }  | `¨¨ヽ'、´{/
      } :         |   ∨ ∧ |  |     ∨
       | |         ;   、  ∧'  !    / }
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


   【???】
   「た、助けてください!」

   【ハジメ】
   「えっ?」

   【少年】
   「――ッ!?」

   【アスナ】
   「へっ?」

   【リズベット】
   「え!?」

   【シリカ】
   「ふえっ!?」

   >4人のうちの1人――シリカと同じくらいの女の子が、突然私たちに向かってそう叫んだ。

   【女の子】
   「この人たち、私が通りを歩いていたら、いきなり声をかけてきて……!
.    無理矢理ここまで連れてきて……!」

   【アスナ】
   「なんですって!?」

   【少年】
   「ちっ、違う……! 誤解だ!!」

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          、
          ヽ\
           \: : ` ̄ ̄ ̄>  、
      _,. -‐: :  ̄ ̄: : : : : : : : : : : : :ヽ
    ,ィ_:_: : : : : : : : : l : : /: : : , -‐: : : \
   ´   /: : : : : : : : ヽ _{、ィ/"´ "ー、: : :ハ

     _,.ィ: : : : : : :_、-゙` `       _  ∨: ∧
  ー< _ ィ: : : : i´ _     , _,. イ"_ ` ∨ : i
        / : : : : | , = 二 、  ` "イfンヽ  }: : :|
        /:/{: : :i  く jシ ヽ   ´  ゛    rヘ: ト、
      ´  lイ:rハ        !        lヽハ:ゝ
            jイ 「i       i! ,      iノ人{
           !、!ハ       _,. -、    iy′
              `ハ    f´  ̄ ヽ   イ
              ゝ   |     i  / |
                   ヽ `ー―― / !
                   lヽ>、  /   lヽ
                /i    ̄  / / ハ
               ノ \_      /K    、
            く     ∧   // 入
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   【少年A】
   「お、俺たちはただ、この子が困っているみたいだったから、助けてあげようと思って声をかけただけだ!」

   【少年B】
   「そ、そうだよ! 状況が状況なんだからな!」

   【少年C】
   「俺たち、別にこの子に酷いことしようとしていたわけじゃねーぞ!」

   >3人のリーダー格と思われる少年が私たちに対してそう叫ぶと、その隣にいた残り2人も続けざまに叫ぶ。

   【リズベット】
   「でもその子、『あんたたちが無理矢理ここまで連れ込んだ』って言ったわよ?」

   【少年A】
   「そ、それは、この子が逃げるから……追いかけていたら自然とそういう風になっちまったんだよ!」

   【ハジメ】
   「…………」

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      .′          /  /                   ム 弋
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      l .,イ        .イ ./ .|       .、.   \      .V .ム 、__ニ-
      |/|       ./ | ./  |        \.   \     .∀.ノ| .|
      l  |    r 、 ./ヽ}./  |   i      .ト、    \     V ,|  |
         l    j ' .{  }'    |   |      .ィf´\.   }    V.,  .|
        .l   .i  .i i 〈 、   l   .|    ー´ i x===x、.  }    .|´ ル
        ト  l   { |l .i `ー 从 |     if弋__ノV}  !   ハ/  ノ
        | i  .l    リ  辷ミx/  )' ノ`  |.゙ 弋三ノ | /i   /| .' イ
        レヘ : |', .} /  ヽ__,/ .i! /  ノ ,'       .リ.从 リ    |
           ヽ| ヽ /`ヽ     .L/  ,´ル'       / )ノ 从 .l
          /从\          /           , f´\从i  `ノ
       _/三三L ヽ         |       /::l .=;|ー'、
      》三三三三=ヽ          j ‐ ‐   ´  ,ノ .=/三三'__
     ./\三三三三三\        |ー-- ´ __/ =/三三《三\
      ム \三三三三=r{        .| ̄ ̄ ̄ / /三/三三∥三三\
     .l三\____/:::` ‐-  ..  ./}三三三三/三/三三∥三三三=i
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   >――アスナたちと少年たちが言い争っているのを横目に、私は現在の状況を確認する。

   >場所は狭くて細い路地裏。
   >幅は人が並列して歩く場合、2人がやっとといったところだ。

   >次に、少年たちと女の子の配置。
   >まず、私たちから見て一番奥の位置に少年が1人。
   >次に、その真後ろに位置するような形で女の子。
   >そして、その女の子の隣と後方に、それぞれ少年が1人ずつ立っている。
   >ちなみに、最初に私たちの存在に気づいたリーダー格の少年が立っているのが、女の子の後方だ。

   >――この状況と先ほどの女の子の発言から、私はひとつの結論に達する。

   【ハジメ】
   (『ブロック』に『ボックス』……完全に圏内であることを利用した悪質な迷惑行為ね……)

   >『ブロック』、『ボックス』とはどちらもネットゲーム用語のひとつだ。
   >実際は人によって様々な呼び名があるのだが、私はこの呼び方で通している。

   >この《SAO》のゲームシステムを用いて説明すると、
   >まず『ブロック』とは、攻撃や衝突など“『対象を傷つける』とゲーム側から判断された接触行為”が、
   >《アンチクリミナルコード》によってプレイヤー同士が接触する直前に阻まれることを利用して、
   >“圏内において意図的に相手の進路を塞ぐなどの妨害行為を行う”ことだ。

   >先に説明した通り、
   >“『対象を傷つける』とゲーム側から判断された接触行為”は圏内では一切不可能であるため、
   >妨害された者は攻撃などで強引に相手――妨害行為を行っている者の位置を動かすことができない。
   >そのため、『ブロック』はゲームシステムを巧妙に用いた悪質な嫌がらせ行為といえる。

   >そして『ボックス』とは、その『ブロック』を複数人のプレイヤー――特に3人以上の集団で行い、
   >“対象を取り囲んで完全に移動などの行動を封じる妨害行為”だ。
   >これまた、ゲームシステムを巧妙に用いた悪質な嫌がらせ行為であると同時に、
   >複数人で行ってるため非常にたちが悪い。
   >“実行者が複数人”という点が、実行者1人あたりの罪悪感を希薄にさせるからだ。
   >そういう意味では、人間の心理も巧妙に用いている。

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ちょっとメシと風呂のため21:00くらいまで中断します

再開します


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         __ , .イ       V }  イニミー- ノ
          ̄¨ー .,      /ヽ   / ヽ r-イ
            /     ./:::...:.>=<__:.:ハ \
.          /      i / <´       >::> >..._
   、__ , ィ    /   ハ !  ,, -        ハ 从 <
     ̄ ̄= ≠  { i   /八! /           }/ ヾミ;、
          /   !i!  //  ,'                \
          ,'    ハ  川 /  ,     /            ハ
.        /     ∧ |  ,  ,'     ,ィ       ,'   i
        / _,      }! i  ,'   ,/ ,'    / /i   ./|   ハ
    / イ7      |  |  ,' ´¨,テナ=i‐-  ィ/ 十-.|,,_i    .i
     ̄  i   i!  从  | .i l 卞ヮェz,ミ_/./| /ヽ川,;    .|
        |  / .|   ∧ .| .| l 、゙弌歹 ゙`   l/,ィ示ュ,.ノ/   .|
        人 八 {、  ,' ∧ > l, ` ー- '´     、゙'"´, //  / ノ.,'
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        Vーイ{   |::| ト.、 >         '   イ/
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     /_  ̄ーニ三三三三三三三三三三≧=ー--___ ヽ

.   /===`ー _    ̄ー=三三三三三三三三三三三三三ミ、

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   【ハジメ】
   (一応《ハラスメント防止コード》もあるけど、

.    あれは相手側から対象に接触しなければ発動しないみたいだし……
.    それにあいつら、女の子に触れようとする素振りは今のところ一切見せていない――)

   >――《ハラスメント防止コード》。
   >その名の通り、プレイヤーによるハラスメント行為を防止する為のシステムだ。
   >異性のプレイヤーやNPCに接触することによって発動する。

   >これが発動すると、
   >被接触者のメニューウィンドウに《対ハラスメントコード》と呼ばれる項目がでかでかと表示される。
   >被接触者はこの《対ハラスメントコード》を手動で実行することによって、
   >接触者を強制的に引き剥がしたり、《黒鉄宮》の《牢獄エリア》に強制転移させることができる。

   >また、被接触者が《対ハラスメントコード》を実行しない、もしくは実行できない場合でも、
   >一定時間以上《ハラスメント防止コード》を発動させ続けていると、
   >警告メッセージと共に電気ショックのような反発力が発生、接触者を被接触者から強制的に引き剥がす。

   >さらに、上記“警告”がなされた後の一定の“猶予期間”中、
   >なおも異性に接触し続けると、《牢獄エリア》に強制転移させられる。

   >このシステムにより、《SAO》ではいわゆる“不純異性交遊”というものは事実上不可能だ。
   >――というより、できてしまったらR-18指定はおろか、もはやゲームではなく一種の風俗である。

   >ちなみに、《アンチクリミナルコード》と違い、
   >こちらは圏内・圏外関係なく、ゲーム中ならばどこにいても発動する。

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          ,'    ハ  川 /  ,     /            ハ
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   【ハジメ】
   (――となると、“出会い厨”か単に女の子と仲良くしたい欲望丸出しの“DQNプレイヤー”のどちらかね)

   >――“出会い厨”。
   >恋愛や性行為の対象を見つける目的でSNSやネットゲームを始め、
   >オフ会などのリアルイベントに参加する者を表す蔑称である。

   >俗にいう“ネトゲ婚”との違いは、
   >“最初から『リアルで異性とヤる』ことを目的にネットゲームを始めたか否か”であり、
   >“ネトゲ婚”が増えた最近では明確な線引きが難しいとされる。

   >そして“DQN”は、不良や反社会的な人、非常識な人、自己中心的な人、
   >“常識や倫理から外れた言動を「カッコいい」と勘違いしている馬鹿”などを意味するネットスラングで、
   >“DQNプレイヤー”はそうしたDQN行為をネットゲーム上で行うプレイヤーのことを指す。

   >――言ってしまえば、どちらも純粋にゲームを楽しみたいプレイヤーからしてみれば迷惑な存在である。

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     '´¨ ̄   ',       ::i              |、_ノ,.イ ̄
              ',    :::i              ト-<::i
             ',    .::i                  !  !:i
.               '、   :ゝ、 -               /  ヾi
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                    \  ,.──-、     /    ノ´ ヽ、,、
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                     `ー-‐T¨  /       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;;;、
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   【アスナ】
   「――とにかく、今すぐその子から離れなさい!」

   【少年A】
   「ふざけるな! いきなり一方的に悪人扱いされているのに、黙って従えるか!」

   >――隣では、未だにアスナとリズベットが少年たちと言い争いをしていた。
   >正直、このままではらちがあかない。

   【シリカ】
   「は、ハジメさん、こういう場合、どうすればいいんでしょう?」

   >背後からシリカが心配そうな顔をして私に尋ねてきた。

   【ハジメ】
   「そうね……ここは――」


   【直後の行動】
     ・直後に取るべき行動を具体的に挙げてください

          安価↓3


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               ´  '⌒ヽ     \
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          /        /ミィ=ミ    ゚。 :.
.          /         /   /``¨¨´}   ゚  :.
         /      |  ′ .′   } ィ.   iい
           ′      | /レ| ′    〃}.|.   |`ヽ
        .′   | ./リ__|_ { { 孑'"/` リi   |、jィ
        i     リ -  Ⅵ   灯:芯、}   |,ノイ}
        | /│  { 灯:芯' リ     Vツ/!  .「i |:|
        | l |  い Vツ        ノ,ノ .lノ |:|
        |/ |八 |、{、       {     /´}   | |.lリ
            ノ  }リ|:ヘ             |   | |.|
            | .| .入    rュ     .ィ|   | リ
            | .| |:.:.:.>     /|:.:/   j{ :,
            |./ j:.:.:.:.:.:.:.|≧= ´===/  /::{  ′
            |′ j:.:.:.:.:.:.:.|´}:|:「 ̄ ィ′ /:.:.:.ヽ  :,
            |   ゙:.:.:.:.:.:.:.| .}:|:|イ//  /´ ̄ ̄`ヽ’,
            | /:.:.:.:.:>rr'⌒7//  /{      :,ぃ
            | /ィ7´ /:/ /`7  /:.:{         }:.:ヘ
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   【ハジメ】
   「…………」

   >――私はその場で両手を強く叩き始めた。
   >男女が言い争う声が響く狭い路地裏に、私の手拍子も幾度となく徐々に音を上げて響き渡る。

   >――やがて、それに気がついたアスナたちは言い争うのを中断し、私の方を見た。

   >私はそれを確認すると、手を叩くのをやめて、口を開く。

   【ハジメ】
   「全員、今はそこまでよ。このままじゃ正直言ってらちがあかないわ」

   【アスナ】
   「だ、だけど……!」

   【ハジメ】
   「とりあえず、今は全員通りに出ましょう。話の続きはそれからよ。
.    ――あなたたちも、それでいいかしら?」

   >私は少年たちと女の子の方へ目を向ける。

   【女の子】
   「は、はい……私はそれで……」

   【少年A】
   「待てよ! なんで俺たちまであんたに仕切られなきゃならないんだ!?」

   【少年B】
   「そうだ! そもそも、あんたたちは関係ないだろ!?」

   【少年C】
   「場所変えたきゃ、お前らだけ勝手にどこなりとも行けよ!
.    俺たちはこの子との話がまだ終わっちゃいねーんだ!」

   >私の提案は女の子からは承諾されたが、少年たちからは拒否される。
   >――まぁ、予想できたことだが……

   >私は、一度わざとらしくハァとため息をつくと、再び彼らに語りかけた。

   【ハジメ】
   「確かに、あなたちの問題に私たちは関係ないわね。

.    ――だけどあなたたち、今の自分たちの状況をよく見てみなさい?
.    狭い路地裏に女の子を3人がかりで取り囲んで……客観的に見たら、あなたたちただの悪人よ?
.    現に、この2人からはそうとしか見られなかったし」

   >そう言って、私はアスナとリズベットの方を見る。

   【少年A】
   「た、確かにそうだけどよ……!」

   >私の発言に、少年は多少たじろいだが、それでもまだ自分の主張をやめる気はないようだ。
   >仕方がないので、私は彼らにさらに一歩踏み込む。

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           i:::! !                 i::.    /
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   【ハジメ】
   「――それに、考えてもみなさい。

.    ここにやって来た第三者が私たちじゃなくて、
.    かつこうしてあなたたちに接触することなくこの場から立ち去っていたら――」

   【少年A】
   「はぁ? そりゃ、どういう意味だ?」

   【ハジメ】
   「わからない? 他のプレイヤーたちに晒されていたわよ、あなたたちのこと――

.    この《SAO》だってMMO――ネットゲームである以上、
.    そんなことされたら結果どのようなことになるか――後は言わなくてもわかるでしょ?
.    特に、リアルの顔が強制的にバレている今のような状況なら尚更ね……」

   【少年A】
   「うっ……!?」

   【少年B】
   「げっ……!」

   【少年C】
   「さ、“晒し”……!?」

   >“晒し”――要するに、悪名や悪い噂をプレイヤー間に広められるということだ。
   >それが事実無根の内容ならばまだいいが、
   >事実ならば晒されたプレイヤーは事実上そのゲーム上での社会的地位を失う。

   >通常のネットゲームならば、ここからさらにメールアドレスや素顔などのリアル情報を特定され、
   >ネットの掲示板上などに暴露されるなどの“炎上”に発展することも多い。

   >――しかし、現在の《SAO》では、すでに全プレイヤーの素顔が強制的に晒されている。
   >この場合、“晒し”から“炎上”に発展する経緯が事実上逆になる。
   >つまり、“プレイヤーネームが特定され悪評が広まった後に面が割れる”のではなく、
   >“面が割れて悪評が広まった後にプレイヤーネームが特定される”のである。

   >ただでさえ“晒し”自体がやられる側からすれば恐ろしい行為であるのに、
   >それの順序が逆――原因と結果が逆転するとなると、その恐ろしさは数十倍だ。

   >仮にこの《SAO》をクリアして現実世界に無事に帰還できたとしても、
   >晒された者が、その後ネット上で社会的に抹殺されることなど目に見えている――

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              /    i   |::::  ヽ         ゝ,
              .′ '  ハ   ヾ:::  |\  ハ |   ヾ;.  |:::::      ヽ
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               | | │ハ.|  _ _、   | ,.x }/─ トl . / i::::/:::∨ヽ:::::::
     __          |ハ V. イ´  `ミ、.l ,x=≠ミ.z// ,/ V::::::::::: ::::(::::::!
   t-ヽ \       l! ゝ.  l,x=ミ、  `      イ/ / ) |:::::::::::::::::::\
    xヽヽ\\  .f 1    7∨      ,:      f^1 /l/./ノ::::::::::::::: ハ::::ノ
   ヽ\.\\_\l l      ハ         , .j l .j l l rイ:::::::::::::::::::::
    ヘ ___ノ  l  l       ゝ   `   ´___ノ .ノ'´/.ノ.イハi!:::::::::::::: /
     ゝ .    ノ       _,,. -‐---./    ,  /ノ| ヾ.::::::::::::ハ
      ‰,_    l _,,.     / ニ二二ニ /     __ イニ=-∨ゝ::
       _ノ. -‐';;;;;;;;;;ゝ   /三三三三 ナメx r<''"´_,,. -‐''"´ヽ
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      l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l         .l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/三三三三三ヾ
      ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ _,,. -‐''"´三.l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l三三_,,. -‐''"´}

       ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ'" 三三三三l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l-‐''"´_,,. -‐''"
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   【ハジメ】
   「それでも構わないというのなら、どうぞそのままここで勝手に話を続けてちょうだい。
.    ここにいる2人が、あなたたち3人の顔の特徴を他のプレイヤーたちにすぐ広めてくれるでしょうね」

   >私はそう言うと、彼らに意地悪そうな笑みを浮かべてみせた。

   >――“社会的に抹殺されたくなかったら、おとなしく私に従え”。
   >私はつまるところ、彼らにそう言って脅しをかけているのだ。

   【少年A】
   「――わ、わかった……場所を変えよう……
.    そのかわり、俺たちの言い分もちゃんと聞いてもらうからな?」

   【ハジメ】
   「ええ、わかってるわ。私は別にあなたたちを悪人だとは思ってないもの」

   >――クソ迷惑な連中だとは思っているけどね。
   >私は内心でそう毒づくと、彼らを連れて通りへと出た。

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   >全員が通りに出たことを確認すると、私は改めて話を切り出した。

   【ハジメ】
   「――それじゃあ、なんであのような状況になっていたのか、詳しい経緯を話してもらおうかしら?
.    まずは……あなたから」

   >私はそう言って女の子の方を見た。

   >――ちなみに現在の配置は、私を挟んで私から見て左側が少年3人、右側が女の子、
   >そして私の後ろにアスナたちという形になっている。

   【女の子】
   「わ、私からですか……!?」

   【ハジメ】
   「ええ。“レディーファースト”ってやつよ。何があったのか話せる限り話してちょうだい。
.    あぁ、名前――プレイヤーネームは言わなくていいからね?」

   【女の子】
   「わ、わかりました」

   >そう言って女の子は一度軽く頭を下げると、事の経緯を話し始めた。

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         // ∧:{: : 从  }:.:.>       イ:.//: :/}: /:/
       '     { \Ⅳ介| |:.:/>、 `¨´/:.:./:.//:イ/、/ '
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   【女の子】
   「――私、以前プレイしていたMMOで一緒にギルドを組んでいた人たちと夜に会う約束をしていて、

.    その……現実で早めに夜ご飯食べてからログインしたんですけど、
.    ログインした直後に、いきなりさっきのチュートリアルが始まってログアウトできないことを知って……
.    それで……どうしていいかわからなかったんですけど、夜になるまで中央広場で時間を潰していたんです。
.    夜になればギルドの人たちと会えると思って……
.    ただ――」

   【ハジメ】
   「ただ?」

   【女の子】
   「待ち合わせの場所――《転移門》がある広場の場所と、

.    ギルドメンバーの人たちの現実の顔がわからなかったんです……
.    他の人たちはギルドメンバー同士でオフ会とかしていたみたいなんですけど、
.    私、見ての通り子供なんで一度も参加したことなくって……」

   【ハジメ】
   「ふむ……それで?」

   【女の子】
   「とりあえず待ち合わせの場所に行こうと思って、

.    中央広場にいた他のプレイヤーの方に《転移門》の場所を聞いたんです。
.    それで、何人かの方から行き方を教えてもらって、向かっている途中で――」

   【ハジメ】
   「――彼らに声をかけられた」

   >私はそう言いながら、少年たち3人の方を見た。

   【女の子】
   「は、はい。そうです……」

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                    \  ,.──-、     /    ノ´ ヽ、,、
                    \  ̄`     /     /    〉;;\
                    \     _/ ,. -一' ´     /;;;;;;;;;;;\
                     `ー-‐T¨  /       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;;;、
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   【少年A】
   「そ、そうだよ! その子が言った通り、俺たちはただ声をかけただけだ!」

   【少年B】
   「だから俺たち何も悪くねーよ!」

   【少年C】
   「そ、そうだ! 全部、そこの2人の言いがかりだ!」

   >少年の1人がアスナたちを指さしながら叫ぶ。
   >それに対して、アスナとリズベットはムッとした表情を浮かべ、
   >シリカは少年たちとアスナたちを交互に見比べながらオロオロとした様子を見せる。

   【ハジメ】
   「落ち着きなさい。
.    それに、まだこの子には聞きたいことがあるのよ」

   【少年A】
   「何言っているんだ! もうその子は話すべきことは全て話したじゃないか!
.    だったら、今度は俺たちの言い分を聞いてもらう番だろ!?」

   【ハジメ】
   「いいえ。まだ一番肝心なことを聞いていないわ」

   >私はそう言うと、再び女の子の方へ視線を戻す。

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         /   /  /
        ./ .//   /             .仆
        / / ,′  }         \  /|
       ー ´  |  /|      .ハ ルi Χ |
           .,!  / |.       l V  V  \|
          ノ.! ハ l       | xぁ壬ミヽ  X        }
          ´ !´ ハ.      ド;Vイ ̄`ヾヽ. ` 、 ,    .ハ
           i!   ;|. `     .| V パCxz::ヾ\ y'!    ./{ .X´
           /   ;|       .|  か::ゞツ::::::バ  i!,从 /   ̄ヽ、
         /    |      1、 .!  ゞ.__>'    ´  .)     ,,x示
       `ー――´  ∧     |.!ヽ|  ー-‐              ,か
             1  ヘ    |l.                    L_x
              !  .ハ    .|::'.                    た_
              !人 }从  |::丶           ,         ゞ≠
             ´  V|  .).从:::::::|\         __ --――――
             / ̄ ̄ ̄ ̄`¬ー----_―  ̄ ̄________

             _}-_______     ̄ー=三三三三三三三三三
           /ー-_、  ̄‐=三三三三三三三三三三三三三三三三ニ=
         /=‐__>、_     ̄ー=三三三三三三三三三三三三三三
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   【ハジメ】
   「――彼らはあなたに何て声をかけてきたの?」

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                  __,. -    ̄ ̄    、
               __,ィ´ ̄>      ̄`ヽ、  ヽ
            / /      /    -、   ヽ  〉-‐- 、
           / ,:' /      ,イ   :.    ヽ  ∨⌒Y-、}
          /   / /  / / / {   |   |  |   |r-、{   ヽ
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   【女の子】
   「えっと……歩いていたら後ろから声をかけられたんです。『1人でどこにいくの?』って……

.    それで、私が答えるよりも先に『1人で夜道は危ない』とか、
.    『危ないから俺たちが一緒にいてやる』とか、『パーティ組もう』って言われたんです……
.    私は『待ち合わせしている人がいるので大丈夫です』って答えたんですけど、
.    それでも何度もそう言ってきてしつこかったので……」

   【ハジメ】
   「――逃げたけど追いかけられたってわけだ?」

   【女の子】
   「は、はい!」

   >女の子は力強く頷いた。

   >――やれやれ、予想していたけど、やっぱりナンパ目的だったか……

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       /      ` ´⌒`ヽ \
             !   ;ヘ/ヽ   ゚。  ヽ
.      /    |│  ||`` ´´゚.   ’‐v‐vぃ
      ′   {│  ||     |、   ‘.. : . :..∧
    |   | ハ、  リ   _, 斗ハ.   !_:_/イ} ‘。
    |   |iト .,リ、 厶イ斤:うヽ}  |-〈  | } ’

    ,:|  .リ 庁ぅ リ   弋ツ |../ l  }...l:ハ: |
    / ! l、..ハ 弋ツ          // │/......| | |
    ’ .| \ト  〈       /イ:.:. |:′ : | | |
     Ⅵ、: ::\   _, - 、   |/ ..|:.:|: : :| }/
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         | :|:,.:乂: :.|l| / : :/彡 ´三`ヽ:.:.

         | :| ゝ/〃 ′::/イ::/:/    ヽ:、
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   【アスナ】
   「――何よそれ!?

.    あなたたち、嫌がる女の子にしつこく声かけた挙句、路地裏まで追いかけまわしたの!?
.    正直、人として最低よ! ゲームだからって許せるようなことじゃないわ!」

   【少年A】
   「ば、馬鹿言うな!
.    俺たちがその子に声をかけたのは純粋に力になってあげたいと思ったからだよ!」

   【少年B】
   「そうだよ! 困ってる様子だったからな!」

   【少年C】
   「それに、俺たちが話しかけていた時、その子別に嫌がってもいなかったぞ!」

   【リズベット】
   「それは口に出さなかっただけ……!
.    ううん……怖かったから何も言えなかったのよ! だからこの子、あなたたちから逃げたんじゃない!」

   >リズベットの発言に、私は内心「その通り」と頷いた。

   >――これはテレビの警察密着番組で見て知ったことだが、
   >通勤通学時間の電車で痴漢の被害が後を絶たないのは、
   >被害者が痴漢の被害にあっている際、“怖くて声が出せない”からであり、
   >痴漢はそれをわかっているから犯行に及ぶのだという。
   >実際、ニュースの痴漢現行犯逮捕の報道で取り上げられる犯人は常習犯ばっかりだ。

   【ハジメ】
   「みんな落ち着いて。まだ私はその子から話を聞いただけよ?
.    もう一方の言い分もちゃんと詳しく聞いておかないと……」

   >私はそう言って場を再び静めさせる。

   >――本当は私もアスナたちと、このDQNどもを今すぐにでも凶弾してしばき倒してやりたいのだが、
   >『彼らの言い分も聞く』という約束もあるので、聞くだけ聞いてやる。

   >――そう、“聞くだけ”だ。
   >おそらく、これ以上聞いてもさらにボロが出るだけだろう。

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        / : : : : | , = 二 、  ` "イfンヽ  }: : :|
        /:/{: : :i  く jシ ヽ   ´  ゛    rヘ: ト、
      ´  lイ:rハ        !        lヽハ:ゝ
            jイ 「i       i! ,      iノ人{
           !、!ハ       _,. -、    iy′
              `ハ    f´  ̄ ヽ   イ
              ゝ   |     i  / |
                   ヽ `ー―― / !
                   lヽ>、  /   lヽ
                /i    ̄  / / ハ
               ノ \_      /K    、
            く     ∧   // 入
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   【ハジメ】
   「――さて、完全にあなたたちアウェー状態だけど、話を聞かせてもらうわよ?
.    まだあなたたちが“悪”だと決まったわけじゃないからね」

   【少年A】
   「あ、当たり前だ! こんな一方的に言われて黙っていられるか!」

   【少年B】
   「俺たちが無実だってことを証明してやる!」

   【少年C】
   「そうだ! 無実が証明されたら、そこの女たちには土下座して謝ってもらうからな!?」

   >土下座ねぇ……
   >多分、10分後くらいには、あんたたちが私たちに土下座していると思うわよ?

   >麻雀で例えるなら、すでに私たちは女の子の差し込みでロンしている。
   >後は、あんたたちの証言という名の“自爆”でいくつ裏ドラが乗るかが変わるだけだ。
   >せいぜい私たちに高得点をくれ。

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         \____\`ヽ、_
          \: : : : : : : : : : : : : :``ヽ
      -=ニ''"´: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヘ

      /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ

     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::: : : : :.Y
      >: : : : : :::::::::::::::::: : : ::: : ::::::::::: : : : : ヘ
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    ̄  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,ィ、,ィ,,::::::::::::::ヘ

        /__:::::::l`ヽ````ヾイ'"´     彡::::::ヘ
       ∠::::l: : __     __ィ彡‐  ソヽ:/
         lヘ: '"ィ'fッヽ   /ィ"fツ  |ソ 〉
         ゝヘ:.   ´ .:i       l./
             ヽヘ:.    ::|         /ヽ--、
          /: ヽ.  :::ヽ      ./|\:/: : \__
        _丿: : : : \ 丶─‐  .//.ノ: : : : : : : :..\ィヽ_
     ___/: : : :ヽ: : : ヽ\  ̄ / './: : : : : : : : : //: : : : >、

     _|: :`\: : : 人:{:{  \ 二_/ /: : : /: : : :.//: : : : : : : : : : :`>、
    <\: : : : \: : : :`ヽ、 ハ__,ハ./: : /: : :_,//: : : : : : : : : : : : : : : : : :`>、,,へ
   /: \ヽ、__: `ヽ、: : : Yヘ::::::::/: /ィニ'"´ィ'ヽ ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : >': : :.\─

   /: : : : ``─‐ `ニニ\: :ヘ ヽ:::/イ´‐'´: : : : : : : ヽ ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : : :
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   【ハジメ】
   「まずは彼女に声をかけるまでの経緯を詳しく教えてもらえる?」

   【少年A】
   「あぁ。俺たちはログインしたばかりの頃から3人で一緒に行動していたんだ」

   【少年B】
   「俺たちリアルでもダチだからな」

   【少年C】
   「あぁ! 3人で徹夜でアキバの家電量販店に並んで《SAO》を買ったんだ!」

   >――いきなり1人、とんでもないこと言ったわね……
   >東京都は都条例で未成年の深夜から早朝にかけての外出は基本禁止なのよ。

   >こいつら、もしかしたらコミケとかの“徹夜組”の可能性も出てきたわね。
   >まぁ、今は関係ないから、この点には突っ込みはしないけど……

   【ハジメ】
   「あぁ、別にそこまで時間を戻さなくていいから……
.    茅場晶彦によるチュートリアルが行われた後からの経緯を話してちょうだい」

   【少年A】
   「チュートリアルの後? 俺たちも中央広場にいたよ。
.    周りの奴らやそこの子同様、何をすればいいのかさっぱりわかんなかったからな」

   【少年B】
   「あぁ。いきなりリアルの顔を強制的に晒されちまったからパニクってた」

   【少年C】
   「全くだ。せっかくじっくり時間も掛けてイケメンなアバター作ったのにな!」

   >――この辺りは特に何もなさそうね。

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   【少年A】
   「――それで、『これからどうすっか?』って3人でそのまま話し合ってたんだよ。夜になるまで。
.    途中、なんか頭がトゲトゲで関西弁を喋るオッサンたちがギャーギャー騒いでてうるさかった」

   【ハジメ】
   「…………」

   【リズベット】
   「頭がトゲトゲで関西弁……」

   【アスナ】
   「それって……」

   【シリカ】
   「おそらく……」

   >私の背後からアスナたちのそんな会話が聞こえてきた。

   >頭がトゲトゲで関西弁を喋るオッサン――おそらくキバオウのことだろう。
   >やはり、中央広場に戻っていたようだ。

   >私がキバオウにもたらした情報は、ちゃんと他のプレイヤーたちにも伝達され始めているようだ。
   >――言い分からして、こいつらはどうやら聞いていなかったようだが……

   【少年A】
   「それで、その騒ぎが収まった後にふと目を向けたら、その子が1人で広場を去っていくのが見えたんだよ。

.    見た感じ俺たちよりも小さいのに、1人で夜の街を歩くのは危ないと思ったから、
.    3人で急いで後を追って声をかけたんだ」

   【少年B】
   「それなのに、いきなり逃げるんだから困っちゃうよな」

   【少年C】
   「あぁ! だから、話を聞いてもらおうと思って、その後も追いかけたんだ!
.    他のMMOで養った連携やテク使って路地裏まで誘いこんだりしてさ!」

   >――はい、アウト!
   >誘い込んだ時点でダメです。
   >この瞬間、あなたたちは完全に有罪判決が確定しました。

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    ::::::::::::::::::i ‐-=ミ 、      //__       \,.-=、::i__,
   .:::::::/¨!::::i    \ヽ {、<_/´フ ゝ;::::i>     i ハ. Y::/
   ::/   !:::::ヘ   ィ┬-、::.       ¨ ̄      i⌒、 i:>
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              ',    :::i              ト-<::i
             ',    .::i                  !  !:i
.               '、   :ゝ、 -               /  ヾi
              \               /    ゝ┐
                    \  ,.──-、     /    ノ´ ヽ、,、
                    \  ̄`     /     /    〉;;\
                    \     _/ ,. -一' ´     /;;;;;;;;;;;\
                     `ー-‐T¨  /       /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;;;、
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   【ハジメ】
   「――それで、路地裏まで行って彼女に追いついたあたりで、私たちがやって来た。
.    そして今に至る――というわけでいいのかしら?」

   【少年A】
   「あぁ。そうだ。
.    ――な? 俺たち何も悪いことしてないだろ?」

   【少年B】
   「あぁ! 完全に無実だ!」

   【少年C】

   「そうだ! さぁ、土下座してもらうぞ!? 
.    ――まぁ、土下座が嫌なら、俺たちのパーティに加わるか、《フレンド交換》で許してやってもいいけどな!」

   >――死んでもそんなことさせるか馬鹿野郎。

   >こんな時、それも自分たちを糾弾した子であっても、
   >お近づきになろうとするとは、見事なまでの出会い厨根性だ。別の意味で尊敬したいよ。
   >現実世界では、さぞかし活きが良い“股の下のポニョ”をお飼いになっているんでしょうね。

   【ハジメ】
   「――なるほど、あなたたちの言い分もわかったわ。
.    確かに、あなたたちの言い分を聞く限りでは、あなたたちに特に罪はないように聞こえる……」

   【少年A】
   「だろ? わかってくれたか?」

   【少年C】
   「さぁ、土下座だ! もしくはパーティに加わるか《フレンド交換》!」

   【ハジメ】
   「――ただ、ひとつだけ気になったことがあるから聞いてもいいかしら?」

   【少年B】
   「おぉ、なんだ? 何でも聞いてくれ」

   >少年たちはニヤニヤと下衆な笑みを浮かべながら、私の方を見る。
   >さぞかし、自分たちがこの法廷において勝訴したと勘違いしているのだろう。
   >もしくは、“お詫び”としてこの後私たちが自分たちのパーティに加わるか、
   >《フレンド交換》に応じると思い舌なめずりをしている――

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           八\{.三´::::::::::::::::::::::: ̄彡'/ィ ノ
.           ヽハ       '   、    /ィヘ
           /:.\   ー、―‐ノ  ,.イハ:.kヘ
.           厶ィ'.:/ミix.   ̄__ ィ --――-、
         / ̄ ̄ ̄`¬ー- ̄_    ____ヽ
.        }=‐-___        ̄ー=三三三三ミ、
        /三三三三三≧=-__      ̄ー=三三!
     /-=ニ三三三三三三三三≧-__      ̄`\
    /ー-_、   ̄‐=三三三三三三三三三三三ニ=-ヽ
  /=‐__>、_     ̄ー=三三三三三三三三三三ミ、
.  i/ ̄       ̄ー- _     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__ }
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   >――でも残念。
   >これから私が、あなたたちを3人まとめて絶頂から一気に絶望の淵にまで叩き落としてあげるわ!

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     /´ ̄ `    _  \

     //     イ´ ⌒ヾ―- _
   / /´   /   , -‐-   _ ニ= 、
  / / ィ   /  /          `ヽ      ☆
 /イ./    /  ´     / /  / i    ヽ  /
  }/    /   /    / /   /  .|   i  `
  /        / l/ l/    ./     l  l
      l   l/l匕 ̄ l    /  :i
 l    l   l ィf==zx,l j  /l /l :j  /   l
 ,    l   l 弋ツ  l/l ::/ リ l/l
 |ハ   ∧  从      l/ ィ≠ミxリ / /  i
   ヽ /  ハ   ヽ     '   /イ/ /  /
    }  ハ  トミヽ < _ ァ   / / / /
   {ハ/  ヽ  / ,>、     イ// 从ハ
    /ニ三ニ/ ´// `,l二二二二 ヘ,    lヽ
   //三三ニ\    ヽ'三三三三ニム   l i
  l 二二二三ニ\   ヽ三三三三 ハ   l l _ _
   l/::::::::::::::::\ヽ二ヽ_ ィ:::l二二二 ヘヽ.  l li .} l Yヽ
   :::::::::::::::::::::::ヽ: : : :l:::::::::i: : : : : : i:::::::::ム | ノ しJゝ'

   マ::::::::::::::::::::::::ヽ: ::|:::::::::|: : : : : ::ハ::::::::ヽ .l  i ヽ .}
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   【ハジメ】
   「――と、その前に……」

   >そう言いながら私は皆の前でメニューウィンドウを開き、それを操作する。
   >そして、ある項目を開いたところで私は手を止めた。

   【ハジメ】
   「はい、みんな。ちょっとこれを見てもらってもいいかしら?」

   【少年A】
   「あん?」

   【女の子】
   「はい?」

   【アスナ】
   「なに?」

   >手を止めるのと同時に、周りにいる者全員に声をかけ、
   >今開いたウィンドウを皆に見えるように、私も少しだけ横に移動する。

   【ハジメ】
   「今みんなに見てもらっているのは、この《はじまりの街》の地図です」

   >――私が開いたのは《マップ》の項目だった。
   >画面全体に縮尺された《はじまりの街》と、
   >私がこれまで通ったり立ち寄ったりしてきた道や施設が表示されている。

   【ハジメ】
   「今私たちがいる場所が、この通り――」

   >そう言いながら、私はウィンドウの現在地の場所に触れる。
   >画面が拡大され、現在私たちがいる通りとその周辺が先ほどよりも詳細に表示された。

   【ハジメ】
   「――そして、先ほどまで私たちがいた中央広場がここです」

   >次に、画面を少しだけスクロールして中央広場を表示させた。

   【少年A】
   「それで、これがどうしたんだよ?」

   >リーダー格の少年が私に面倒くさそうに語りかけてきた。
   >そんなに早くこの話を終わらせたいのか……
   >悪いけど、そう簡単には終わらせないよ。

   >――というより、この画面を見せられて、あんたたち少しも「ヤバい」と思わないわけ?
   >ここからあんたたちは一気に罪を暴露されて裁かれるんだよ?

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          /  人j/  / : /: :|        \   :.   ∨'⌒Y :   :.
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         |   ∨  / : /: :/ :l: : .   i i  : .   :.: : : :.   : :{⌒〈: :i:   |
         |   //    . : : : :| :| i: : . i |  : : . .  : : : :|  : i: :| : 丿 i  i |
         |  :゙ i    i: |: i八 |:j: : . i八  : : .   |: : : |  : i: :|<{.: :i  i |
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         |  |: i i |  i:八|  ヽ|: : : :   |八 : j: Τ: : :   /:i:i:l:i:iリ i  i |
         |  |: i i |  i:.i斗云ミ八.: : : :.∨:斗云ミ.:|: : : |  〈i:i:i:i:L/ :   i |
         |  |: i i:八 V爪 し::r|ヾ\: : : ∨ しハ:仆、:.:リ  : \/| :/   i |
         |/j:j: j :i  \从.弋cソ    丶:八弋辷 リィ:/ : : /イi:i|/   八|
              |:i八八 \: ∨::/::/  ,  /  \:/::j/// : : /: :|:i:i|/  :/i : |
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              ∨\ \ : {: :乂 .>(⌒(|__.. ィ:/.: : :/> /厶: イ二ノ|: /
                  ∨ ト、∨ rく. \<>、}/ ∠/: :/レ'/⌒⌒l∨´   |/
                  | |/⌒{.  x==ミ「  ///|i:iリ´     |∧
                  r┴ { ´/) 〃 ☆.リ / /| 《i/゙       |  .
              (コニ圦  ーレ/   / // /|「i|/       |  }
              广¨¨∧ rク{{.   人,// /| |{」'____  //゙ ;゙
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           厂 ー⌒ト二二ト、__,,∧⌒\/⌒ニ=-  く\/〉

.             {     人__ノ}∧  丿 ⌒\      \>
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   【ハジメ】
   「――では、ここで本題に入ります。
.    私が気になっていたのは、“あなたたちはどこで最初に彼女に声をかけたのか”です」

   【女の子】
   「えっ?」

   【少年A】
   「――ッ!」

   >私のその一言に、少年たちが揃ってビクリと反応する。
   >ようやく、私が言いたいことがわかったようだ。
   >だけどもう遅い――

   【少年A】
   「ど、“どこで声をかけたか”――だと……?」

   【ハジメ】
   「ええ。具体的でいいからどの辺りなのか教えてくれないかしら?
.    ――わからないなら、こっちの女の子から聞くけど……?」

   【少年B】
   「ま、待った! 大丈夫だ! だいたいだが、最初に声をかけた場所はちゃんと覚えている!」

   【少年C】
   「こ、この辺りだよ! 俺たちこの辺りで彼女に声をかけたんだ!」

   >そう言って、少年の1人が指さしたのは、中央広場から少し離れた通り――
   >チュートリアルの後、私たちがキバオウと出会って話をした、あの市場通りの出口付近であった。

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   【ハジメ】
   「なるほど……この辺りなのね?」

   【少年A】
   「あ、あぁ。中央広場からこの通りに出るには、この市場通りを通過しなきゃ無理だからな……」

   【ハジメ】
   「そうね。この地図を見る限りそうみたいだし……」

   >私はそう言いながら地図を何度も確認する。

   >――あぁ、言い分を聞いた時「まさか」とは思っていたけど、こりゃビンゴみたいだね。
   >またひとつ裏ドラが乗ったよ。

   【少年A】
   「そ、それで……こんなもん聞いてどうするんだよ?」

   >リーダー格の少年が私に尋ねてくる。
   >――その声は若干だが震えていた。

   【ハジメ】
   「――あなたさっき、『この子が広場を去るのを見かけて、急いで後を追った』って言ったわよね?」

   >女の子の隣に移動しながら、私は少年に尋ね返した。

   【少年A】
   「あ、あぁ……」

   >少年はゆっくりと頷く。

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    ,   .|     |    寸7Tヽ l   l  イ l   }
    | ,   |     |   ャzぇミ、 |   '7寸ハ} / '
    }ハ .∧   i  .l  { 弋タ ヽ、/ セテぇ、 ,.' /
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      } .∧  }  {、{        , /{ /
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             } レハヘ ヽ、.   __ --――-、
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.  i/ ̄       ̄ー- _     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__ }
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   【ハジメ】
   「――実はね、私たちも中央広場を出た後に、急いで後を追ってきたプレイヤーに声をかけられたの。
.    イガグリみたいに茶色でトゲトゲの頭をした関西弁を喋る老け顔の男性プレイヤーにね」

   【少年A】
   「えっ?」

   【少年B】
   「そのプレイヤーってもしかして……?」

   【女の子】
   「もしかして、《キバオウ》さんですか?」

   【ハジメ】
   「ええ。それで話をした後、彼は中央広場に戻っていったんだけど……
.    あなた、彼のことを知っていたのね?」

   【女の子】
   「はい。私に《転移門》のある広場までの場所を教えてくれたのはキバオウさんなんです」

   >――おっと、これは意外だ。
   >まさかこんな形で彼との出会いが繋がるとは。

   【ハジメ】
   「――話を戻すけど、私たちがキバオウさんに声をかけられたのは市場通りを歩いていた途中だったわ。

.    その時の私のレベルは1。ステータス――能力値は初期値のままよ。
.    この子も、先ほどの言い分通り、ログインした直後にチュートリアルが始まったのなら、
.    彼女はまだ一度も圏外には出ていない――
.    つまり、レベルはその時の私と同じ1。かつ能力値も初期値のままのはず……」

   【少年A】
   「そ、それがどうしたんだ?」

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        /    // /  l  l    ヽヽ    ミミ      >
      /    //  /  l    l    ヽヽ      ヽ      `
     /     /   /    l   l     ヽヽ      ト       \
    /                                ヽ        `、
   /                                  ヽ        }
        /                             ヘ        |
  /     /              {       ヽ          ヘ        }
  l    /          /     ヽ      l     マ    ∧       リ
  l   /          ハ      ヽ    ハ     ヘ    ∧      ト

  l   /  `ヘ、     /  ヘ      ヘ    l ヽ     ヽ    l       {
  i  j      へ、 /    i      lヽ  .l  ヽ ,x''"´  ハ   l       |ヽ
  l  l       /\    l /l    i ヽ  i ,x''´\     ハ  ハ       l
    l     彡彳==xXミミxリ i   ノ   Xlzzz==xzX    j  } ヽ      ミ
  ヽ l    / l llイ::::::ん::`::トヾ  l  /,,メ彡イ::::::::ミミミ リヽ  リ     ヽ    ヽ
  ヽ l   /li  i弋込;:ヾツつ   ノ /  彡' ll::::::示:::つメヾ ヽマ 人  i  ヽ   {
   ヽl   l ヽ キ气=z -='x  //     弋辷_z='乂  / / \    ヽ ヽ ト
    ハ   ゝ、\ヘ         l          /   / ノ   \   \ ハl
    l   ハl  ヘ \                   /  ///      ヽ    ミ
  三iil   l    ト         -- -- -- x     / // k          \ ハ
 三三l   lハ   l ヘ       l       l   / / イハ ∧ 从 \{ 从ハリ マ
三三三ヘ l\\ ヽiミミヽ     ヘ:::::::::::::::::::::/     イ/ /三三三三三三三三
三三三 ヘハニ\\ヽミミx >    ̄  ̄ ̄    <//三三三三三三三三三
三三三三三三三ゝミミニニニニニニニニニニニ彡三三三三三三三三三三

三三三三三三三三三三三三三三三三三//三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三//三三三三三三三三三三三/
三三三三三三三三三三三三三三三//三三三三三三三三三三三//;;;
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   【ハジメ】
   「――この《SAO》がMMOである以上、

.    肉体――つまりアバターが発揮するパワーやスピードは、能力値の数値相当のものになるはず。
.    いくら今の私たちの姿が現実のものであったとしても、それは変わらないわ。アバターなんだから。
.    それなら、[敏捷]が初期値――“たった10しかない女の子を急いで追いかけた”のなら、
.    私たちとキバオウさんの時のように“市場通りで追いついて声をかけていなきゃおかしい”のよ!」

   【少年A】
   「――ッ!?」

   【少年B】
   「げっ……!?」

   【少年C】
   「うっ……!」

   【女の子】
   「えっ?」

   【リズベット】
   「あぁ、言われてみれば……」

   【アスナ】
   「うん。アバターなんだよね……」

   【シリカ】
   「現実の体にそっくりなんですけどね……」

   >私の発言に、周囲にいた7人はそれぞれ違った反応を見せる。
   >――だが、そのうち男3人は、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしてみせた。

   【少年A】
   「ま、待った……!」

   【ハジメ】
   「――なにか?」

   >リーダー格の少年が挙手をしながら慌てて私に声をかけた。

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          、
          ヽ\
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      _,. -‐: :  ̄ ̄: : : : : : : : : : : : :ヽ
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     _,.ィ: : : : : : :_、-゙` `       _  ∨: ∧
  ー< _ ィ: : : : i´ _     , _,. イ"_ ` ∨ : i
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        /:/{: : :i  く jシ ヽ   ´  ゛    rヘ: ト、
      ´  lイ:rハ        !     u  .lヽハ:ゝ
            jイ 「i       i! ,      iノ人{
           !、!ハ       _,. -、    iy′
              `ハ    f´  ̄ ヽ   イ
              ゝ   |     i  / |
                   ヽ `ー―― / !
                   lヽ>、  /   lヽ
                /i    ̄  / / ハ
               ノ \_      /K    、
            く     ∧   // 入
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   【少年A】
   「そのキバオウっていうやつが高レベルプレイヤーで、

.    [敏捷]にステータスポイントを振って強化していた可能性もあるだろ!?
.    俺たちもまだ全員レベル1で、能力値は初期値だ! あんたが今言ったことは信憑性に欠けるぜ!?」

   【少年B】
   「そ、そうだ!」

   【少年C】
   「あれだけやかましかったおっさんだ! きっと相当なハイレベルプレイヤーだ!
.    もしかしたら、ベータテスターだったのかもしれねぇ!」

   【女の子】
   「えっ? キバオウさんはベータテスターじゃありませんよ?
.    広場で何度もそう言っていたじゃありませんか?」

   【少年A】
   「えっ!?」

   >――あぁ、やっぱりこいつらキバオウの話を全く聞いてなかったみたいね。

   【ハジメ】
   「ええ。彼はベータテスターじゃないわ。

.    私たちと同じ――今日《SAO》を始めたばかりの一般プレイヤーよ。
.    彼は私たちと話していた時もこう言っていたわ。“右も左もわからん”ってね……」

   >それに、と言って一呼吸おいた後、私は話を続ける。

   【ハジメ】
   「私たちと違って、彼はソロプレイヤーみたいだったわ。

.    初見殺しが多いMMOにおいて、最初からソロプレイをしている人がそう簡単に高レベルになれる?
.    それも、ベータテスターでもない、右も左もわからない一般プレイヤー、
.    かつ正式サービス初日の開始数時間という段階で……?」

   【少年A】
   「そ、それは……」

   【ハジメ】
   「――まず無理だと私は思うけど?

.    圏外に出てイノシシに遭遇して、跳ね飛ばされまくって死ぬのがオチだわ。
.    もしくは、命からがら《はじまりの街》に逃げ帰ってくるか――そのどちらかよ」

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    }ハ .∧   i  .l  { 弋タ ヽ、/ セテぇ、 ,.' /
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   【ハジメ】
   「――さらに言わせてもらうと、

.    私たちが広場を後にして、市場通りでキバオウさんと出会ったのは、午後7時前――
.    チュートリアルが終わってまだ1時間も経過していない、
.    広場が未だに数千人のプレイヤーで混乱してごった返していた頃よ。
.    あれだけ人がいた広場――出るだけでも結構時間がかかったのに、
.    それでもキバオウさんは私たちに市場通りで追いついたわ。追いついた瞬間、息切れしていたけど……」

   【少年A】
   「が……」

   【ハジメ】
   「あなたたちが広場を去った時点で、どれだけのプレイヤーが広場に残っていたのかは知らないけど、
.    少なくとも、私たちが広場を去った時ほど人はいなかったはず……違う?」

   【女の子】
   「は、はい……多くても2000人くらいだと思います」

   >――約2000人。
   >《SAO》総プレイヤー数のおよそ2割か。
   >これは予想以上に早く、私がキバオウにもたらした情報は《はじまりの街》中に拡散するな。
   >少なくとも、これで2000人のプレイヤーは早期からの前線突撃などの無茶な真似はしないだろう。

   【少年A】
   「…………」

   【少年B】
   「…………」

   【少年C】
   「…………」

   【ハジメ】
   「――それで、聞かせてもらいたいんだけど……

.    あなたたち、本当にこの子に追いついたのは“市場通りを抜けた後”なの?
.    本当はもう少し早く――“市場通りの途中”で追いついていたんじゃない?」

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           i:::! !                 i::.    /
           i/: : : ',          ‐ ,_ノ:    /
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      ,;;、 ノ.`〈: : : : : : :\  ∠ニ_‐‐---,  /
     /;;;;く   \.: : : : : :.:ヽ     ̄ ̄ /
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   【少年A】
   「――あぁ、そうだよ……

.    本当は、“市場通りに差し掛かった時点”で、とっくに追いついていたんだ。
.    だけど、市場通りにはNPCや他のプレイヤーもいたから――
.    まんがいち逃げられたりでもしたら、俺たちのツラが周囲にいるプレイヤーにバレちまう――
.    だから、周囲に人影がなくなる所にその子が移動するまで、こっそりと後をつけていたんだ……」

   【リズベット】
   「うわぁ……」

   【アスナ】
   「声をかけるためだけで、わざわざそこまでする?」

   【シリカ】
   「正直、怖いです……」

   >少年の自白に、アスナたちは早くもドン引きする。

   >――だけどみんな、こんなのまだ序の口よ?
   >こいつらがやらかしたことはそれだけじゃないんだから。

   【ハジメ】
   「“声をかける”――それだけのためだけで、こいつらは彼女を尾行していたんじゃないわ。

.    こいつらはね……この子を無理やりにでも自分たちのパーティに引き込みたかったのよ。
.    もしくは、《フレンド交換》をさせるつもりだった――」

   【少年A】
   「――ッ!」

   >私の発言に、少年たちがまたビクリと一瞬だけ体を浮かせた。

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                    ′{  |    |i / _」Lj_ | ./}/   }    :
                   ゚ f⌒ |    kf爪_ハ~`ヾ | /  へ、}   ゚。
                   ! 人__|     | ,弋_り     |.′    } /  __\
                    }(  Y´|   ti八 ´""         芹K ムイ   ⌒
                 {__≧{ |    \             〉じノ } /   ;
                 (_彡'八|  i⌒            "''' ∠  。゚
               il|   |  |              .′}/
                 从   i |  ト、      ⊿    ノ  |
                 }   l |  | \                 |
                 }   l |  |、     .., _,. イ     |
                 }   l |  |:i:\     ∧ i|  i|  |
                 }   l,_」   |\i:i:\  /):i} i|  i|  |
                -‐┴*'7゙/|   |V〉\:i:i:厂,:イ`ーr‐r‐|   ¦
             .′    / /|   | 《 /i:i/:i:/_ノ   | | !   : `ヽ
              i       / /, |   |^~/i:i/:i:/ /´   | | i  !   }
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   【アスナ】
   「――どういうこと?」

   【ハジメ】
   「この子が証言していたでしょ?

.    “声をかけられた時、問答無用で『パーティを組もう』と迫られた”的なこと――
.    ネットゲームはね、“異性とお近づきになることを目的で始める”プレイヤーも多いの。
.    さながらケータイの出会い系サイトを利用するような感覚でね」

   【リズベット】
   「あっ、聞いたことある! “出会い厨”ってやつでしょ!?」

   【少年B】
   「違う! 俺たちをあんなやつらなんかと一緒にすんな!」

   【ハジメ】
   「一緒よ。あなたたち以外のプレイヤー――少なくとも私たちから見たらね。

.    あなた今言ったばかりたじゃない。『まんがいち逃げられたらツラがバレる』って――
.    それって、“『バレたらマズいことを自分たちがしようとしている』って自覚”があったってことでしょ?
.    それなのに、あなたたちはそれを実行した――
.    なら、バレたら自分たちが“出会い厨”扱いされることだってわかっているはずよ?」

   【少年A】
   「…………」

   【ハジメ】
   「――それに、『他のMMOで養った連携やテクニックで路地裏まで誘いこんだ』とも言っていたわね?

.    この証言を聞いた時点で、私は『あんたたちはもうダメだ』と思ったわ。
.    理由はどうあれ、“逃げられた場合のことも想定して動いていた”――
.    つまり“計画性を持ったうえで行為に及んだ”んだもの」

   【少年C】
   「――っ!?」

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ちょっと修正


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                    ′{  |    |i / _」Lj_ | ./}/   }    :
                   ゚ f⌒ |    kf爪_ハ~`ヾ | /  へ、}   ゚。
                   ! 人__|     | ,弋_り     |.′    } /  __\
                    }(  Y´|   ti八 ´""         芹K ムイ   ⌒
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               il|   |  |              .′}/
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   【アスナ】
   「――どういうこと?」

   【ハジメ】
   「この子が証言していたでしょ?

.    “声をかけられた時、問答無用で『パーティを組もう』と迫られた”的なこと――
.    ネットゲームはね、“異性とお近づきになることを目的で始める”プレイヤーも多いの。
.    さながらケータイの出会い系サイトを利用するような感覚でね」

   【リズベット】
   「あっ、聞いたことある! “出会い厨”ってやつでしょ!?」

   【少年B】
   「違う! 俺たちをあんなやつらなんかと一緒にすんな!」

   【ハジメ】
   「一緒よ。あなたたち以外のプレイヤー――少なくとも私たちから見たらね。

.    今言ったばかりたじゃない。『まんがいち逃げられたらツラがバレる』って――
.    それって、“『バレたらマズいことを自分たちがしようとしている』って自覚”があったってことでしょ?
.    それなのに、あなたたちはそれを実行した――
.    なら、バレたら自分たちが“出会い厨”扱いされることだってわかっているはずよ?」

   【少年A】
   「…………」

   【ハジメ】
   「――それに、『他のMMOで養った連携やテクニックで路地裏まで誘いこんだ』とも言っていたわね?

.    この証言を聞いた時点で、私は『あんたたちはもうダメだ』と思ったわ。
.    理由はどうあれ、“逃げられた場合のことも想定して動いていた”――
.    つまり“計画性を持ったうえで行為に及んだ”んだもの」

   【少年C】
   「――っ!?」

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-==- 、, -=  ̄ フ

::.    f 孑三≠‐ .
::. , ≧´=-"     ィ_,_r≧<⌒
x  ::. _   ≠´: . .     `
::.  ::. イ          、     ヽ
::. .:/.            \ \ .:.
\/: :/: :  :      ヾ:      ヽ .:.
:./ 〃: :./.:  .|: :.  ハ:ヽ\  ヽ .:. i:.i
:i  '/ : : |:   :i|:.:.i  l: :ト、 ヽ   i: :.iハ!
!  .: : : i |:   小:.l   ハ l厶斗:. :.|: :.|  }
!  .: :i:.:|ハ: _/リ !|: .' ノ′ }:ハ: :|:.:.:!
!  .: :|斗七/   |: / ,ィf笊ミy|: ハ: ;.
!: . .: :|'..レf示ミ、  | '  八rf:j:} 从ハノ
:i: . : :|《ハr':f:j::}  /'    ゞ゚ ' イ乂
:ハ. .:小  う::ソ     ,    | i ト、
: :}: .:从             小:ト:.\

: :r´}:.::.}\         ' ‘   イ:.:|ハ!::..  〉
__: : i:小. .        个ヘ: |、::.. /
   ̄二=-_ `   ァ―.´:.:.!:.:.:`}:.:.:} {
=-__  ̄二=-__ハ:. :.:\:.:.:.:._ ノ  t
三三二=-_   ̄ ̄二=----=二  =/ | ヽ
二二二三二=-__     -=三/ |   Y

..---=二_ 二三三三三三三=-/.  |  :ハ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:-=二_ -=三三=- ̄ _ ノ   | |
:.:.:.:.:.:. .:.:.:.\:.:.:.:-=二___ニ" ̄.人  i ! ト.
:.:.:.:.:.:. ヘ:.:.  \: :. :. :. :. :. :.ハ :. :.:..   ヽ:.li   :.
:.:.:.:.:.:..   ヽ :.:.: \:. :. :. :./~~ヾ:. .:.:. .  }ヾ  :.
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   【ハジメ】
   「――それだけじゃないわ。

.    あなたたち、この子を路地裏まで誘い込んだ後、『ブロック』と『ボックス』を行ってたでしょ?
.    この子が自分たちの要求を飲むまで、一切の行動ができないように――」

   【少年A】
   「あ……」

   【少年B】
   「い……」

   【少年C】
   「う……」

   【シリカ】
   「――『ブロック』? 『ボックス』?」

   【アスナ】
   「なにそれ?」

   【リズベット】
   「あたしも始めて聞いたなぁ……多分ネトゲ用語なんだろうけど……」

   【女の子】
   「――『ブロック』と『ボックス』は、この《SAO》のようなMMORPGで頻繁に行われる迷惑行為です」

   >頭にハテナを浮かべるアスナたちに対して、女の子が語り始めた。

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.     ,'/ //  / !   、    、  ∨ | |   | 〈⌒ヽ  |
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     | | | '   ' | ll ∨   :.   ∨ | l| |    |∧__,イ   |
     | | | l : | { /l|  ∨: : :∧、_、 ∨ l! | {    |  }_,イ  |
     | | | l l |ム斗- ´∨: :.:∧: :∨`十|:.|: |  l|: イ ∨   |
     | | | | | Ⅵ| {!   \: : :∨: Ⅵ_}_|:.|: |: : :|}' |  }   :、
     | | | { {: : Ⅵ,.-rtォミ  \: :Y}:从芹ミl: |: : :}'、_,..ィ: |: |:|、}
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          |\マ: |  |  ||:.:.` T ´ /:/イ: /,ィイ/    } |
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       Y:.: ̄:.:.:.\/ 〈/| 〉、:.:.:.:./`:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`,'
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   【女の子】
   「簡単に言ってしまえば、

.    『ブロック』は“圏内では他プレイヤーを攻撃できない”というシステムを利用した、
.    プレイヤーの進路を塞ぐなどの妨害行為――
.    そして、『ボックス』は対象となるプレイヤーを取り囲んで、移動をできなくさせる妨害行為です。
.    違いは、“実行するのが個人か複数人か”という点ですね……」

   【アスナ】
   「――そういえばあの時、あんたちこの子を取り囲んでいたわね……!?」

   【リズベット】
   「それも狭い路地裏で……!」

   【シリカ】
   「そこまでして、女の子と仲良くなりたかったんですか……!?」

   【少年A】
   「うう……」

   【ハジメ】
   「――おまけに、《ハラスメント防止コード》が発動しないように、

.    自分たちからはその子に一切触れるようなことはしていなかったしね……
.    『酷いことしようとしていたわけじゃない』――えぇ。確かに、その通りね。
.    酷いことしちゃったら――手を出しちゃったら、その瞬間《黒鉄宮》送りになるのは目に見えていたもの。
.    ゲーム開始早々、そんなことになったら、このゲームの社会的な意味で“死亡”確定だし」

   【少年C】
   「くううぅぅぅぅぅ……!」

   >私はトドメとばかりに、その一言を口にした。

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        // ,'    /       ヽ   ∨   Y 〉  l  :.
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   【女の子】
   「簡単に言ってしまえば、

.    『ブロック』は“圏内では他プレイヤーを攻撃できない”というシステムを利用した、
.    プレイヤーの進路を塞ぐなどの妨害行為――
.    そして、『ボックス』は対象となるプレイヤーを取り囲んで、移動をできなくさせる妨害行為です。
.    違いは、“実行するのが個人か複数人か”という点ですね……」

   【アスナ】
   「――そういえばあの時、あなたたちこの子を取り囲んでいたわね……!?」

   【リズベット】
   「それも狭い路地裏で……!」

   【シリカ】
   「そこまでして、女の子と仲良くなりたかったんですか……!?」

   【少年A】
   「うう……」

   【ハジメ】
   「――おまけに、《ハラスメント防止コード》が発動しないように、

.    自分たちからはその子に一切触れるようなことはしていなかったしね……
.    『酷いことしようとしていたわけじゃない』――えぇ。確かに、その通りね。
.    酷いことしちゃったら――手を出しちゃったら、その瞬間《黒鉄宮》送りになるのは目に見えていたもの。
.    ゲーム開始早々、そんなことになったら、このゲームの社会的な意味で“死亡”確定だし」

   【少年C】
   「くううぅぅぅぅぅ……!」

   >私はトドメとばかりに、その一言を口にした。

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   【少年A】
   「――もうダメだ……何もかもおしまいだ……

.    《黒鉄宮》送りにされようがされまいが、リアルの顔がバレちまってるんだ……
.    現実世界に帰ることができても、俺たちはもうネットの世界じゃ生きられねぇ……
.    いや、下手したら現実の社会でも生きていけるか……」

   【少年B】
   「だ、だから俺は最初『やめとけ』って言ったんだ……
.    こんなことになるんだったら、無理やりにでもパーティを解消すりゃあよかった……」

   【少年C】
   「お、俺……学校では『真面目な優等生』で通してきたのに……もう全部パァだ……
.    推薦決まってた高校も、きっとこれで入学取り消しだ……」

   【アスナ】
   「――っ」

   【ハジメ】
   「…………」

   >――私が一通り話を終えると、少年たちは全員その場に力なく崩れ落ち、
   >やがて焦点の合わない目であさっての方向を見ながら、ブツブツと後悔の念を口にしていた。

   >――正直、精神的に追い詰められた末に、
   >ヤケになってPKでも仕掛けてこないかなどと警戒していたが、この様子だとそれもなさそうだ。

   >まぁ、『ブロック』や『ボックス』をわかっていて行っていた連中だ。
   >街中でPKなんて仕掛けること自体、不可能かつ無意味であることに、無意識的に気づいていたのだろう。

   【ハジメ】
   (――というか、こいつら“リア中”だったのね……未成年だとは思っていたけど……)

   >――“リア中”とはリアルにおいて中学生である者を指すネットスラングだ。
   >蔑称的な意味で用いる場合は、“リア厨”とも表記される。

   【ハジメ】
   (こんな連中と同い年だなんて――正直、少し自分が恥ずかしくなってくるわ……)

   【リズベット】
   「――なんか、自業自得とはいえ、哀れなものね……」

   【女の子】
   「そうですね……」

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                _  ___

          __,.. <´ /´ _    > 、
        /       _     \    >―- 、
          / ,. -=       \    ヽ  __/ -、_〉,ハ
        {/ ,   /     ヽ  ヽ   ∨  〉   〉 `ヾ
       ' / /  /  |    ∨  ∨,  l| 〈 ̄`ヽ ヽ .
        / / /  |   { ∨   ∨  Ⅵ  l|   },.-- |  l  :
      ' / '   ,|    ',∨   ',   !   ! 〈  / '|  |  |
     / ' |   / |     ,イ∨ ̄`ヽ、:|   |--<、__,|  |  |
     ' || | | イ⌒{     |、 ∨: : ∨ |   |  / ,' |  |  |
     |l | | | {|  ∨: : : :.| マム_: |: :|: : : :|_,/: / | |  |  |
     '| | | | ,ィ示、\ : : | イ示斥、: !: : : :!'⌒Y T/|: : |: : |
      !{ | { | {|て:ム  \i   て::刈|: ,: : :,:.| 〉 }' l!l |: :,': : :|
    八{八:{: 从弋ソ   \ 弋こソ|/: : / ,' ,イ| |{ |:,: : : :八

         \从    '        /: : /: , イイ| |,l从: : ∧: l
        |: |: 人     _       /イ /: /┴‐-、_//イ }: /:.∧{
        |: |: : :|:>   `     ,/:/: /:.:.:.:.:.:.: |   /:イ: / `
        l从: : | : : }` ー‐=≦ /:_,:イ――‐‐┴; / j:/
            \ : 从     /===ミ  \\  `ヽ /
              Ⅵ     イ/ ̄ `ヽ \  、\  ∨
                    { '       ∨∧  マム   :.
                    | l{        ∨∧  マム  {
                    |叭       、 ∧  マム
                    ∧ }       | }  } |/lマム |
                  ,  Ⅵ       | | 「|| / ,' 、Ⅵ
                   {  ,ィ┴――--、| |/イ/ /   Y
               八 {=  ===ミ \l /イ  /|
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   【ハジメ】
   「…………」

   >――私たちはしばらくの間、黙って3人を見下ろしていたが、
   >いつまでもここにいるわけにもいかないため、やがて私から女の子に話を切り出した。

   【ハジメ】
   「――ねぇ、あなた」

   【女の子】
   「はい?」

   【ハジメ】
   「――こいつらに更正のチャンスを与えてやってもいいかしら?」

   【女の子】
   「えっ?」

   【少年A】
   「――!?」

   【少年B】
   「――!」

   【少年C】
   「な、なんだって……!?」

   >私のその一言に、周囲にいた者たち全員の視線が集中する。

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        |     /   /  l |       \        ‘,  ‘。    |
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        |   / \/      l.|            \   | |    ゚。   ′
        |    \_/'⌒ー===ァリ″ ゝ 、___,,........ヾ.  | |     ‘  /
        l      l .|   ___\ }       二.,____  } ′|     \____
       /{      lリ. 灯干(_ヽ         r灯干(_㍉ j/|: : }      `
  \ ̄ ̄         |  〈 |/{;}/|`        |/{;}/| 〉│:/      /
.    \: : : : :∨   j|   ヽ乂辷ツ         乂辷ツ / j:/    /: : >''
     `¨¨¨¨ ∨  ∧ /././::            ::/: :/.′  /!´ ̄ ゚。
         / ∨   \/./::    {       ::/./.ィ  /  |     |
         .′: :\{`ー‐`/: ::              ::/: : / /     :::: } }
          | : : :|  : : }                     ´ ̄/´:      ;:::: } /
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          l 乂j|  : : : :\     ゝ二つ     //| .::     /: :/:/
         --- 、‘,  : : : : |:.>            ´/ .| ::   //}/
      /:.:.:.:.:.:.:.:∧ : : :..:|:.:.:.:.:| >  ___,  ´  /   !     /\
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.} : : :.:|:.:.:.:.:|  \       イ    j    /:.:.:.:.:ー――
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   【リズベット】
   「ええっ!? あんた、マジで言ってんの!?」

   【ハジメ】
   「マジよ。正直、このまま放っておくのも何だし……
.    ――それに、まだ“使える”なら最後まで存分に使ったほうが色々と役に立つでしょ?」

   【リズベット】
   「うわぁ……」

   >私のその発言に、リズベットは苦笑いを浮かべた。

   【女の子】
   「…………」

   【ハジメ】
   「――もちろん、判断はあなたに任せるわ。
.    彼らを許してやってもいいというなら、チャンスを与えてあげてちょうだい」

   >私は女の子の方に向き直りながら、彼女に対してそう言った。

   【女の子】
   「…………」

   【少年A】
   「…………」

   【少年B】
   「…………」

   【少年C】
   「…………」

   >――女の子は無言で少年たちを見ながら数十秒ほど考え込んでいたが、
   >やがて決心がついたのか顔を上げ、そして口を開いた。

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      ,.ィ ´ ̄`/  /           _   \ ´ ̄ `ヽ-、
    / {   /   '       /         \   \,..--、 } ヽ
    /  〉--/  / /  /   /     |  、    ヽ  ヽ __  }  :.
.   /  /   l|  ' /   '  ,.イ      ! !   ∨   ∨  ∨ ∨   |
  ,   〈_   | |   /   //{     | {,   ∨   ∨  |  }
  |    {⌒ '| |  '  // !       ∨  | |   | |   | イ   |
  |   \ | |  l| ,.イ/  ∨    l| ∨ l| {   | |   ト、|
  |     ,' | | -|-|-|!-- 、∨: : : : :|__,.ム斗七 | |   |ハ
  | '   / | {  l!l ! i__   ∨: : : :{ }/ マl   |  | |  :〈 |   |
  |:|: :|: :〈  l|  ', |{,lィチ芯ヽ. ∨: :.∧ イテ芯、: : ': :|:|: :| Ⅵ{  |
  |:|: : : : :Tl十: : : :|:|l て:::刈   \: :∧ て::刈 }': ': /:,': :| l|: :| | |
  |:|: : ,: : :| |:|: : : 从 弋こソ    \: }弋こソ: :/: /:/:|: |_」: ,: : : |

  |:|,: : : : :| |,:,: : : :{\ ` ¨      ,  从 ¨l´: /: /}/: ,: ; |:/ : : リ
.  从: : :} : |__j|:|: : : ∧          _     |: イ: /:/: :,: :| /'/: ://
    、: :|: :| 八: : : : !   、     ( )    /' イ:/: : : /: ,' ,: :./
    l从:/   、: : :|  /> .    こ . <―イ: : : /}:/  {: /
       /     マ : | /: : : :\ ` ¨´ |: :{ム l|: : :/ /   /イ
           、:j'  ̄\ : : \   j|: |/|  マ:∧
           /リ    \\ : : \ ,-!: !/!', 从 }、
         /= ̄`ヽ    マム、: : : ヽ l|: |/|: }   |イヽ
          /⌒ヽ <\\  マム\: : :Ⅵ:.|/|: |   |介_〉
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   【女の子】
   「――わかりました。今回はこの人に免じて許します。

.    考えてみれば、状況も状況ですし……
.    精神的に追い詰められていたが故に、事に及んでしまった可能性も否定できません……」

   【少年A】
   「ほ、本当か!?」

   【少年B】
   「俺たち晒されたりしないのか!?」

   【少年C】
   「《黒鉄宮》にも送られないのか!?」

   >女の子のその一言で、少年たちの顔に一瞬で活力が戻る。

   【女の子】
   「ただし」

   >女の子は歓喜のあまりその場で騒ぎ出した少年たちを制止させると、再び口を開いた。

   【女の子】
   「――いくつか“条件”があります」

   【少年A】
   「じょ、“条件”……?」

   【少年B】
   「な、なんだ?」

   【少年C】
   「俺たちに何をさせようっていうんだ……?」

   >――不安からか、少年たちの顔が少しずつ蒼く染まっていくのが私には見えた。

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   【女の子】
   「――まずひとつ目に、

.    “今後一切、全ての女性プレイヤーに対して邪な気持ちで接触しない”ということを約束してください。
.    これは絶対条件です。
.    約束できないというなら、私はあなたたちの素性と悪行を他のプレイヤーの方々に公表します」

   【少年A】
   「や、約束する! もう絶対に女の後をつけたりしない! 『ブロック』も『ボックス』もしない!」

   【少年B】
   「女性プレイヤーに対して、しつこくパーティやフレンドを申請したりしません!」

   【少年C】
   「狭い路地裏に誘い込んだりしない!」

   【女の子】
   「――わかりました。

.    では次に、今すぐこの場でメニューウィンドウを開いて、
.    あなたたち3人のステータスとプレイヤーネームを私と彼女たちに見せてください」

   【アスナ】
   「えっ?」

   【ハジメ】
   「私たちも?」

   【女の子】
   「はい」

   >私たちの問いに、女の子は頷きながら答える。

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             /::::::::::::::::::::< ̄¨`  `'^゛^`ヽiヽ:::/::/:::::::::::::::::::::::::::::
          i:::::::::::::::::::∠´             V!/イフィ::::::::::::::::::::::
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         、__i::, =-、;7      __ `ヽニフノ  ,≠=-、 .i::::::::::::::::::::
        \::/ .ハ.i      <i::::゚/ ヾ`::     /::´    i::::!¨\::::::
          <i /⌒i        ̄¨      .::ィ-t‐、  /::::::!.  \::
          .∠i i  (|.   u          /:::`‐' ´  ∧__::::\  `
           `ト.ヽ_,|                  i::       /    ̄¨`
              i:`>イ                 i:::    /
           i:::! !                 i::.    /
           i/: : : ',          ‐ ,_ノ:    /
.        ┌-イ: : : : : ',                /
      ,;;、 ノ.`〈: : : : : : :\  ∠ニ_‐‐---,  /
     /;;;;く   \.: : : : : :.:ヽ     ̄ ̄ /
    /;;;;;;;;;;;;;ヽ   `゙ー-:,:,: : :\_      /
,.,:;;;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\.     ¨ヽ : : ¨7‐-‐'

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   【女の子】
   「これも絶対条件です。無理だというのなら――」

   【少年A】
   「ま、待ってくれ! 見せる! 見せるから、それだけは勘弁してくれ!」

   【少年B】
   「お、俺も……! 晒されるのだけはご免だ……!」

   【少年C】
   「もし晒されでもしたら、俺の人生全ておしまいだ……!」

   >そう言いながら、少年たちは慌ててその場でメニューウィンドウを開いて操作を始める。
   >――やがて、《ステータス》の項目を開くと、ウィンドウを私たちが見える位置まで移動させた。

   【少年A】
   「こ、これが俺たちのプレイヤーネームとステータスだ!
.    望みだったら、他の項目を見せてもいい! だから“晒し”だけは……!」

   >私たちは表示された3つのウィンドウの内容をじっと確認する。

   >――リーダー格の少年の名前は《タイスケ》というらしい。
   >それと、先ほどの彼の証言通り、確かに彼らは全員レベル1だった。

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          __,.. <´ /´ _    > 、
        /       _     \    >―- 、
          / ,. -=       \    ヽ  __/ -、_〉,ハ
        {/ ,   /     ヽ  ヽ   ∨  〉   〉 `ヾ
       ' / /  /  |    ∨  ∨,  l| 〈 ̄`ヽ ヽ .
        / / /  |   { ∨   ∨  Ⅵ  l|   },.-- |  l  :
      ' / '   ,|    ',∨   ',   !   ! 〈  / '|  |  |
     / ' |   / |     ,イ∨ ̄`ヽ、:|   |--<、__,|  |  |
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     '| | | | ll   \ : : | Ⅵ从:.l、: !: : : :!'⌒Y T/|: : |: : |
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    八{八:{: 从、__,    \、__,. |/: : / ,' ,イ| |{ |:,: : : :八

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        |: |: 人     _       /イ /: /┴‐-、_//イ }: /:.∧{
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                    { '       ∨∧  マム   :.
                    | l{        ∨∧  マム  {
                    |叭       、 ∧  マム
                    ∧ }       | }  } |/lマム |
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               八 {=  ===ミ \l /イ  /|
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   【女の子】
   「――3つ目は“今後一切、私たちには関わらないこと”。

.    さすがにこれは絶対条件とはいたしません。
.    いずれ互いが意図しない形で関わってしまうこともありえますので、可能な限り守ってくだされば結構です」

   【タイスケ】
   「あ、あぁ。それぐらいならお安いご用だ」

   【女の子】
   「そして最後に、“今後一切、全てのプレイヤーに対して迷惑行為や犯罪行為を行わないこと”。
.    これは絶対条件です。守れなかった場合は――わかりますね?」

   【タイスケ】
   「わ、わかった! 絶対に守る! 死んでも守る!」

   【少年B】
   「これからは心を入れ替えて、まっとうなプレイヤーになりますから……!」

   【少年C】
   「ぷ、プレイヤーネームも明かしたんだ……! だから晒さないでくれ……!」

   >女の子を前に、タイスケたち3人は土下座しながらそう叫んでいた。

   >――やっぱり、私の予想通り、土下座したのは彼らだったね。

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   >…………

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                  ,...--、_,.. - ――-- 、_
             ,..- /    ヽ         _,>-- 、_
          / ,- 、    ∨       ,..<__ _}__ ∧
            {/   ∨    ∨    / _ /   ヽ }、
           ´  l   ∨    ∨  〈/   {   :. ∨ 〉
.          //  '     :.    :.   〈 / ̄lY    Ⅵ
        / '    | !   :.     |    {  /l.|     |イ
        ' |  {_|__| l   |    |    ,\/__l|     {,'
         l   | {  l `ヽ:|    |_ /// ,.l.      |
         |:|l: : |:|_|: : |: : :|:|    {:., / 〈 /||: : . . .| |
         |:|{: : |:{,ィ斥、: :.|:|   |: |,.ィ=ミ: : :∨'||: : : : :|: :|
         {:| マ:{∧!う} }: :l |: : : :|: |イ } }: :/:.| ||: : : : :|: :|
        人 |∧ {ソ Ⅵ:|: : : :|: | } / /イ: : | ||: : : : :|: :|
           |、  ¨´ l:/|: : : :|: |__,イ: /: : ,:| ||: : : : :|: ,
           |:|ー 、   }' ,: : : :.|: |   }: :./ |_||: : : : ,|:/
           |:|: :、     | : : : |: |    从{- 、_|: : : :/}'
           |:|: : : r―-/: : : :/:/ ,. ´     |: : :/
           |:|: : : |  / イ: : /イ/    __,/: :イ
.           从: : :.|    |: :// / ̄    ∨
              \:{   |:/'  /      ___ヽ、
             `   / /      /    ∨}
                / /     /     }/
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   【女の子】
   「――では、話は以上です。私が言った“条件”のことは忘れないでくださいね?」

   【タイスケ】
   「は、はいっ! 胸にも魂にも刻んでおきます!」

   【少年B】
   「いつどんな時であっても忘れたりしません!」

   【少年C】
   「社会的に死にたくありません!」

   >女の子の前で、少年3人はピシっと直立して各々そう叫んだ。

   >――正直、色々と不安なところもあるが、
   >あれだけ“脅し”をかけたのだから、最低限女の子が言った“条件”は守るだろう。

   >――それに、すでにこの《SAO》には《情報屋》が存在することが判明している。
   >もし、彼らがまた何らかの悪事を働いたりでもした場合は、
   >その《情報屋》に今日の出来事を売っぱらって、本当に社会的に抹殺してやればいいだけの話だ。

   >“仏の顔も三度まで”というが、生憎私はただの人間だ。神でも仏でもない。
   >許すのは一度だけだ。二度目なんてない。
   >おそらくそれは、隣にいる女の子も同じだろう。

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一旦ここで中断します
ちょっと吉野家行ってきますw

吉野家から帰ってきて
少し休んでいたら、気がついたら夜になっていた……
何を言っているのかわからないと思(ry

……そんなわけなので、中途半端ですが今回はこれで終了とさせていただきます
再開は本日17日の22:30予定です
お付き合いいただきありがとうございました


             ,. 、            /: /:/;ム: :ト|、|: :l: ヽ
           __ /()j            /イ:|、:|'fッヘ:| ャッ`|: : |
          r',-、ヽ.'             |:.|:トl   ヽ   |:ノ|:!
         i:i'- 、 Y_)             ヘl: ハ. i´`l  ノルl'
         i;'― 、):::j        ,.-.、_    'ヘ.:lヽ二.イ;ハ!
         i,'7 Y:ノ:!       /. . . .ヽ ̄`/-ヽ!     !ヘ.
            // /::::::;ノ      _,∠. . . . . .! . <. . . .|ヽー-'ノ< |、
   ,.ァ、    // /r‐-ヘ   ,..'-‐'. . . . . . .l. . . .,>´!ヽ∨/ !.ヽ.ヽ、
 /::/:::::〉、 // / l   ヽ.ァ'-、. . . . . . . . . j. . . .|. . . l f::::〉|<. . 丶、
/::::::::l::::/:::/〉〈 /  !     !  lー- 、. ./´/ . . . |. . . ! 「:::i l. . . |. . . .!ヽ
::::::/ヽ!:://:,-〈i  ヘ.    |  l. . . ./ !. . . . . . . .l. . . ! !:::::! !. . .l. . . .|、.|
:/ヽ,. ヘ':/:/;.〉:〉   ト、_ノ ノ /. ./ l . . . . . . . .! . . | |::::::! !. . l. . . .|.ヽ.〉
   |  Y´ !::|:ト、   `ーr_'_,.ノ-'´   l. ./. . . . . ヘ. . .| |::::::l l. . .!. . . l.\j
   |,/ l  !::jノ:::!             !/. . . . . . . .ヽ .l l:::::::! ! . l. . . .!`ヽ.!
.  /   /| /:/::::::j             / . . . . . . . . . l .! !::::::! !. / . . .lヽ、ヽ.
 /   /:::`7`|ヽ_/l          / . . . . . . . . . . .`| !:::::::! Y. . . . |. . .ヽノ
./   /:::::::/ |/:::l::|           ,' . . . . . . . . . . . . .| !:::::::l  l. . . . .|'´  ̄`i
'  /:::::::/ /ノl::j:/          ,'__i. . . . . . . . . .| !::::::::!  ! . . . .l    ´〉
  /:´ヽ/ / l'´:/          〈_. ィ . . . . . . . . . | |::::::::|  |. . . . .!i'´ ̄ l
. /::::::::/ / l_:/         /. . . . /. . . . . . . . . . .| |::::::::|  |. . . . .lヘ   l
/ `ー'/ /               /`ー--.'. . . . . . . . . . . .| \/  | . . . . ! l   l
.  / /            ,'. . . . . . . . . . . . . . . . . |      |. . . . 「! !   !

↑ 本編中に登場させたいキャラ

    原作では能力値振り分けが攻撃特化・防御無振りの超絶紙キャラだったけど、
    SAOでそれを再現したら間違いなく中層以降はオワタ式プレイになりそうだ……w

すいません遅くなりました
ほんの少しだけ本編進行します


__ /.:-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:i.:.:.:.:_,,.:.:..:.:.:.:.:.:`ヽ
ヽニ.:.:.:.:.:.:.:.:フ.:.:.:.:,_,_,,,_`yi/,_,,_,,,、_.:.:.:.:.:.:.:.:|
,,,>ー/.:.:.::/.:.:|~^`   `^~'´ ´ `~^|.:.::.:.:.:|
ー- /_,.ィ´:.:.::|   ___,,   、_  u .ト、.:.:.::|、
;;;;;;;;;;''´ /,.:.:.:.::| r=‐''"'ヽ   `ン==、_.|::ヽ:.:.:ト

    ソ,rイ ,ェ| ,ィ‐=、    ;´r=-、 レ、;ィ|`i
   _,, r'´i|r;;;|       i     uト´.|
 /    \{:| ..::::::...  ::|  ..::::::... .レ'/
/       `ヽ          ./~

ー,  __.     ヽ   ー --‐  ./
  ト'´ `''、_    `i 、     , イ
i :i  ./   `''、_..r'|. ヽ、_,, ' .ト、
i  i  /    / / `-、_  .__ /r |‐、
:i  i ./   / /   / .V´、   / `i、
:`  /   /   /i  / ~ー‐'ヽ  /   i ヽ、
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


   【女の子】
   「それでは、私たちはもう行きます。
.    あなたたちもどこへなりとも行ってください」

   【タイスケ】
   「は、はい……どうもお世話になりました……」

   >刑務所から出所した囚人のようなことを言いながら、
   >ヘコヘコと何度も頭を下げつつ、少年たちはその場からすごすごと立ち去り始めた。

   【ハジメ】
   「…………」


      【選択肢】
     1:「お達者で」
     2:「これからどうするつもり?」
     3:黙って見送る

          安価↓2


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          .∠i i  (|.   u          /:::`‐' ´  ∧__::::\  `
           `ト.ヽ_,|                  i::       /    ̄¨`
              i:`>イ                 i:::    /
           i:::! !                 i::.    /
           i/: : : ',          ‐ ,_ノ:    /
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      ,;;、 ノ.`〈: : : : : : :\  ∠ニ_‐‐---,  /
     /;;;;く   \.: : : : : :.:ヽ     ̄ ̄ /
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   【ハジメ】
   「これからどうするつもり?」

   >少年たちがその場から立ち去ろうとした矢先、私はふと彼らに尋ねてみた。

   【タイスケ】
   「え……? これからっスか……?」

   【ハジメ】
   「えぇ」

   【少年B】
   「と、特に考えてはいないけど……」

   【少年C】
   「あ、あぁ……」

   >少年たちは私の前で、見るからに「困った」と言いたげな表情を浮かべなが、相談を始めた。
   >――しかし、それから数秒後、タイスケが代表で答えを返した。

   【タイスケ】
   「と、とりあえず、当分の間はこの街を拠点にレベル上げでもしようかと……
.    も、もしそれが上手くいったら、別の街とかに移動したり、迷宮区に挑んでみようかな~なんて……」

   【ハジメ】
   「そう……」

   >――漫画とかだと、こういう小者って結構最後までしぶとく生き残ったりするのよね……
   >人一倍臆病だったり、あざとかったりするから……

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ヽニ.:.:.:.:.:.:.:.:フ.:.:.:.:,_,_,,,_`yi/,_,,_,,,、_.:.:.:.:.:.:.:.:|
,,,>ー/.:.:.::/.:.:|~^`   `^~'´ ´ `~^|.:.::.:.:.:|
ー- /_,.ィ´:.:.::|   ___,,   、_    ト、.:.:.::|、
;;;;;;;;;;''´ /,.:.:.:.::| r=‐''"'ヽ   `ン==、_.|::ヽ:.:.:ト

    ソ,rイ ,ェ| ,ィ‐=、    ;´r=-、 レ、;ィ|`i
   _,, r'´i|r;;;|       i      ト´.|
 /    \{:| ..::::::...  ::|  ..::::::... .レ'/
/       `ヽ          ./~

ー,  __.     ヽ   ー --‐  ./
  ト'´ `''、_    `i 、     , イ
i :i  ./   `''、_..r'|. ヽ、_,, ' .ト、
i  i  /    / / `-、_  .__ /r |‐、
:i  i ./   / /   / .V´、   / `i、
:`  /   /   /i  / ~ー‐'ヽ  /   i ヽ、
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   【ハジメ】
   「――まぁ、せいぜい死なないように頑張りなさい。

.    もしお互いが生きていて、いずれ圏外や迷宮区で会うようなことがあれば、
.    その時は即席パーティくらいなら組んであげてもいいわ」

   >こちらに組めるだけの余裕があればの話だけど、と私は付け加える。

   【タイスケ】
   「あ、あぁ、どうも……
.    ――しかし、俺たちに更正のチャンス与えてくれたりとか、意外と優しいっスね?」

   【ハジメ】
   「勘違いしないで。

.    あのまま放っておいたら、自暴自棄になったあなたたちが自殺やPKに及ぶ可能性がある――
.    そう思ったから、最低限の助け舟を出してあげただけよ。
.    あのまま無駄死にされても迷惑だし、かといってプレイヤーキラーになられでもしたらもっと迷惑だわ。
.    せいぜい、ゲームクリアを目指すプレイヤーたちにいいように利用されてちょうだい」

   【タイスケ】
   「ひ、ひっでえ……
.    ――ま、まあいいや。それじゃあ、俺たちは今度こそ本当に行きますんで……」

   >そう言って再び頭をヘコヘコさせながら、今度こそ少年たちは私たちの前から立ち去った。

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         /      |  ′ .′   } ィ.   iい
           ′      | /レ| ′    〃}.|.   |`ヽ
        .′   | ./リ__|_ { { 孑'"/` リi   |、jィ
        i     リ -  Ⅵ   灯:芯、}   |,ノイ}
        | /│  { 灯:芯' リ     Vツ/!  .「i |:|
        | l |  い Vツ        ノ,ノ .lノ |:|
        |/ |八 |、{、       {     /´}   | |.lリ
            ノ  }リ|:ヘ             |   | |.|
            | .| .入    rュ     .ィ|   | リ
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   【アスナ】
   「――ねぇ、本当にこれでよかったの?」

   >少年たちが立ち去った後、アスナが私に尋ねてきた。

   【ハジメ】
   「さっきも言ったけど、あのまま放っておいたら彼ら、

.    自棄になって自殺を図ったり、別の迷惑行為や犯罪行為に走っていたかもしれない――
.    それに、ネットゲーマーって意外と精神を変な方向で病む人も多いから、
.    仮に《黒鉄宮》送りにしたり、他のプレイヤーに晒したら、
.    こちらを逆恨みして、いずれろくでもない報復をしてくるって可能性も無きにあらずだった――」

   【シリカ】
   「――つまり、“あえて見逃す”のが、あの場合はベストな選択だったってことですか?」

   【ハジメ】
   「少なくとも私はそう思ったわ。

.    ――それに、“ただ見逃す”だけじゃなくて、
.    “こちらからいつでも起爆可能な爆弾を取り付けたうえでのリリース”だから、
.    あいつらも今後は好き勝手できないでしょうしね……」

   【リズベット】
   「――でもさ、あいつらなんであんなことしていたのかしら?
.    状況が状況なのに……」

   【女の子】
   「それは……」


   【選択肢】
     1:「“こんな状況だから”こそよ」
     2:「メンタルが弱いからよ」
     3:「“出会い厨”は女の子と仲良くなれればそれでいいからよ」

          安価↓2


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:.:.:. ‘。:、: :..:.|.:.:.:.:.:.:. ,  '  ,             ''"´こ)竿竿芹冖¨ア'" / : : .:.:.:.:.:.:.:.:
――i:。:\:.∧:.:.:.:.:.:. , '                  ` -=三ノ -- '"   /: : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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   【ハジメ】
   「“こんな状況だから”こそよ」

   【リズベット】
   「えっ……?」

   【ハジメ】
   「茅場晶彦の言葉で説明するなら……いくら“もうひとつの現実”であろうとも、

.    ここはゲーム――“空想の世界”であり、“私たちが生きていた現実”とは違う――
.    つまり、“私たちの世界”ではなく全くの“別世界”であるから、
.    この世界では“私たちの世界”の常識や倫理、法なんてものは通用しないの。存在しないんだから。
.    それに加えて、“極限状態に置かれている”という事実がプラスされて、
.    無意識下に人々のモラルを低下させているんでしょうね……」

   >要するに、と言って一呼吸おいた後、私は再び話し始める。

   【ハジメ】
   「――“狂いだしている”、もしくは早くも“狂っている”のよ。
.    今はまだこの程度のレベルで済んではいるけど……多分、時が経てばもっと酷いことになるわよ?」

   【シリカ】
   「もっと酷いこと……?」

   【女の子】
   「先ほども、この方が彼らに言っていましたが……
.    《プレイヤーキラー》と《プレイヤーキル》――いわゆる《PK》です」

   【リズベット】
   「ピーケー?」

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 ':./: : : : : : :.八: : : :|{{ _ノハ: : : : : | __ノハ }} : : :|: : |::::::::::::|: : : : : : : : :ヽ
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   : /    イ   |:::|八    r⌒ヽ    ,. イ :: |:::|  \: |: : : : :ハj
   {         :::|::::|\         /:./  |: |:::|    `|: :./|/
           |: |::::|  >    < {⌒   |:::|:::|    j: /
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       /|  / |__ノ   \ /⌒  | / \
.      / :|_/         / 〈⌒   iK \|\ ヽ
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   【ハジメ】
   「モンスターや敵ではなく、他のプレイヤーを殺す行為が《プレイヤーキル》。

.    そして、それを行うプレイヤーのことを《プレイヤーキラー》……
.    《PK》っていうのは、この2つを総称した略語で、両方の意味を持つネトゲ用語よ。
.    現在の《SAO》で言ってしまえば……《殺人》ね。死んだら生き返らずに、本当に死ぬんだから……」

   【シリカ】
   「殺人!?」

   【アスナ】
   「嘘……!?」

   【リズベット】
   「そ、そんなことあり得るの!?」

   【ハジメ】
   「あり得るわよ。さっきも言ったけど、この世界には私たちの世界の倫理や法は存在しない――

.    加えて、“ゲームの世界”であるから、やろうと思えば難しいことじゃないわ。
.    他のゲーム同様、ゲーム感覚で殺せばいいだけだし……」

   【女の子】
   「…………」

   【ハジメ】
   「ただでさえ極限状態に置かれて、みんな精神的に参っちゃっている状態だもの……
.    一度火がついてしまったら止まらないでしょうね」

   >特に、現在の状況がこのまま維持されていけば、と私は付け加える。

   【ハジメ】
   「――私がゲームクリアを目指すのには、そういった“負の側面”を少しでも解消するためでもあるの。

.    まずはこの第1層を攻略して、全てのプレイヤーに『このデームもクリアできる』ということを証明すれば、
.    暗く沈んでいたプレイヤーの精神も少しは回復するでしょうしね。
.    できることなら……遅くても1ヶ月以内には第1層は攻略したいわね。
.    ――いや、1ヶ月以内に攻略しなきゃ駄目だと私は思っている。
.    そうしないと、絶対にほとんどのプレイヤーの精神が持たなくなると思うから……」

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時間になりましたので、今回はこれにて終了とさせていただきます
お付き合いいただき、ありがとうございました
再開は本日18日の22:30を予定しております


: : /: : : : : : :_;_: : : : : : : : : :.__: : : : : : :\: : :ヽ: :i
: /: : : : : : :/:::::\: : : : : :/:::::\ : : : : : 丶: : :|: i
/: : : : : /_;;::---、:\: /_;::----'\: : : : : :ヽ: :ヽi
|: : : : : i''´     `'' ''´      i: : : : : : i: : :i
|: : : : : i                i: : : : : : !: : :ヽ_

|: : : : : !                i: i : : : : !: : i\:、      1ヶ月後に俺が言いたかったことを
| : : : : i                 ヾi : : : : i: :i:i  `\    1日目の時点で他の子に言われてしまった……
| : : : : i"'''-__          __,,.-‐'"i:!: : : : i: : i

| : : : : i_, -r.云=、,    、,.‐ニrェェァ--、!i: : : : :!:./:i
| : : : : i`ゝヾ歹-'     ' ゝヾ歹'‐' i:i: : : : :i/ リ

.!: : : : i:i         i         ',:!: : : : iー--、___
.i: : : : :リ          |         /i: : : : :i     ``丶、__
..!: : : : :!          |          /-i: : : : :i---、_      "'''- 、___
-!: : : : :!',        -'        ./i .i: : : : :i.∧  ` 、ー----、__   `i
. i: : : : :i.i ' ,     ,------、   , ' / .i: : : : :リ、 ヽ   `、     ``丶'、
 !: : : : iヽヽ\   ヽ=====″ / ./i  .i: : : :i i .|  |    i         ` 、
 !: : : :/ 丶ヽ.` 、     ,. -'"/ //  .i/i: : :i::i .! .!    i           .` 、
 i : : /   \\ `゙''ー''" ./ i /  〃i: : :i: i i  i    .i             '、


                      /
                   / (/ -─―=ミ、

              -‐=ミV: .         _ . :\
             ⌒>: .          ヾ  . :`ヽ ヽ  Х         二二 |l__||__|l
              /: .    〃 〃     ヾ ヾ   . :\           ii || ii |l__||__|l
.           /: . 〃 〃       ヾ ヾ  ヾ ヾ . :\           |l || |l |l__||__|l
        /⌒7.: .     〃 〃. :/(ヽ: . {\:\ : `ヽj⌒ヽ           |l || |l   ||
             i: . 〃 〃 . :,| . : /ヽ\\;X⌒\jV,/^Y   Х      ノ' || `  ||
             |: ./  :| . :/ l.: :/    /\\  ,小'う}
             |:/ |! :| __|__l.:/__  、 :{ ,ィ'⌒"   |ノ /}             || ___,||ー′
             |′|! :|!. :| !' _,`ヾ:. {′  ̄` lイ.!:i              ||  ̄ ̄`|「 ̄
             八 :|ヘ |{、〃⌒"    :. 、_  | | l |            ー|l‐「 ̄} j/⌒
                  r<\|ハ /    __,;ゝ   、ヽ |:И          ||  ー′/\
          ____| }__j小、 ;' 、__   イ/  从          __||__ ̄ ̄{___,
.        ‘ー―――| ├'八ヘ\{ ヽー  彡′ /' |
             / | l   リ个 .    ̄ー''   /  |
               i | l/`Y  |`ヽ> .       /   :ト、
               | || ,/⌒Y  /}八 ` ー=彡′ :|:i i ,ー 、
               { ||/ / `Yi:}  ヽ`ー" :  八;i |  iー――――    -- 、
.        _____〈 { {′{  / 川   :     .:  /.i i i |  |ー───────‐ヘ
      {        , : :  :  しi i{    :.   .: /.i i i i |  |                  ',
     / |         , : :  :  ',i i {         /.i i i i i |  |        } :   /  ,
.     / :|       i      }:i iヽ.     /,i i i i i i∧  |        | : . /    ′
         ,      |     八i i i\__  _|.i i i i i i i i \ 、       | : /     ,
        ′       }       /i:i/`ヽi i iヽノ:|/⌒ー――′\       | /       ′
        ',     /     // | i i i\|  | i i i i i i|       ヽ       {′      ,
          ′   /     /'    | i i i i i|  | i i i i i i|:       /       ;         ′
        r―「 ̄`ヽ.   /    V i i i八 / i i i i i i:|      /      :|: .          ,
        |⌒ヽ     `ー――,   ∨ i i i У i i i i i i i|:     /       |: .        ′
          丿   \____厶、  ∨ i i { @ i i i i i i|    /        :| : : .          ,
                         /    ∨ i iヽ i i i i i i i:|   /ヽ        | : : : .          ′

↑ ハジメの母方の祖父は多分この人w
   (麻雀や髪の色繋がりで)

ゲーム版の感じであわあわ出てこないかな

>>296
現状では最終的に以下の3つのパターンにストーリー分岐させる予定です

1:普通に100層まで攻略する(通常攻略ルート)
2:100層到達前に茅場を倒して現実帰還 → フェアリィ・ダンス編 → ファントム・バレット編(原作寄りルート)
3:100層到達前に茅場を倒すがSAOから脱出できず100層攻略を目指す(IM・HF寄りルート)


この3つのうち、直葉や淡がメインストーリーに絡んでくるのは2、3
ただ、ゲーム版シノンのAAが存在しないため、現状で3のルートに入るとシノンは代役確定になるという……w
(ちなみに、代役候補は今のところ艦これの加賀さん)

もう少ししたら再開します

30分ほど再開します

前回の誤字の修正から


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   【ハジメ】
   「モンスターや敵ではなく、他のプレイヤーを殺す行為が《プレイヤーキル》。

.    そして、それを行うプレイヤーのことを《プレイヤーキラー》……
.    《PK》っていうのは、この2つを総称した略語で、両方の意味を持つネトゲ用語よ。
.    現在の《SAO》で言ってしまえば……《殺人》ね。死んだら生き返らずに、本当に死ぬんだから……」

   【シリカ】
   「殺人!?」

   【アスナ】
   「嘘……!?」

   【リズベット】
   「そ、そんなことあり得るの!?」

   【ハジメ】
   「あり得るわよ。さっきも言ったけど、この世界には私たちの世界の倫理や法は存在しない――

.    加えて、“ゲームの世界”であるから、やろうと思えば難しいことじゃないわ。
.    他のゲーム同様、ゲーム感覚で殺せばいいだけだし……」

   【女の子】
   「…………」

   【ハジメ】
   「ただでさえ極限状態に置かれて、みんな精神的に参っちゃっている状態だもの……
.    一度火がついてしまったら止まらないでしょうね」

   >特に、現在の状況がこのまま維持されていけば、と私は付け加える。

   【ハジメ】
   「――私がゲームクリアを目指すのには、そういった“負の側面”を少しでも解消するためでもあるの。

.    まずはこの第1層を攻略して、全てのプレイヤーに『このゲームもクリアできる』ということを証明すれば、
.    暗く沈んでいたプレイヤーの精神も少しは回復するでしょうしね。
.    できることなら……遅くても1ヶ月以内には第1層は攻略したいわね。
.    ――いや、1ヶ月以内に攻略しなきゃ駄目だと私は思っている。
.    そうしないと、絶対にほとんどのプレイヤーの精神が持たなくなると思うから……」

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   【アスナ】
   「えっ……? 1ヶ月以内に第1層……?」

   【ハジメ】
   「えぇ。
.    ――私、何かマズいことでも言った?」

   【アスナ】
   「えっと……1ヶ月以内に100層の間違いじゃないよね?」

   【ハジメ】
   「うん」

   【アスナ】
   「…………」

   【リズベット】
   「? いったいどうしたの?」

   【アスナ】
   「だ、ダメよ……それじゃあ……!」

   【シリカ】
   「なんでダメなんです?」

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: : |  .:./l| \ |     ノ\ハ、    : |: : |: : |: : |: : |: : |   イ./ 〃1: : : : :│  : :|ミ
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   【アスナ】
   「今月の19日に高校入試の全国統一模試があるのよ!」

   【リズベット】
   「あぁ……」

   【ハジメ】
   「そういえば、あったわね……」

   >アスナのその発言に、私は現実世界で近々行われる中学生を対象とした全国模試のことを思い出した。

   【ハジメ】
   「――えっと……アスナさん?
.    残念だけど、ゲームクリアを目指す以上は諦めたほうがいいわよ、それ?」

   【アスナ】
   「どうして!?」

   【ハジメ】
   「そりゃあ、1ヶ月はおろか、10日程度でクリアできるほどMMOは生易しいものじゃないからよ。
.    これがコンシューマーのRPGとかだったら、上手くいけば可能かもしれないけど……」

   >MMOは多人数プレイが前提のゲームである以上、他のゲームと比べるとプレイヤー1人に対する難易度は高い。
   >特に、この《SAO》のように長期プレイを想定した作品の場合は、いたるところでそれが顕著に表れている。

   【アスナ】
   「そ、そんな……!」

   【リズベット】
   「き、気にすることないって!
.    受験できなくなっちゃったのは、あたしだって同じなんだからさ!」

   【ハジメ】
   「うん。私だって、志望校の単願推薦取り付けてたけど、間違いなくこれでパァだろうし……
.    人生狂わされたのはアスナさんだけじゃあないから安心して」

   >――いや、本当に残念だよ。
   >せっかく前の全国模試で高偏差値叩き出して、推薦取り付けたのにさ――白糸台高校……
   >制服可愛かったから行きたかったんだけど……

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さすがに寝たいので、今回はこれにて投下終了
週末まではしばらくこんな投下ペースになりそうです
金曜日からは本気出しますw


                     /l
             ノi _/.f_、
       _Y´ ̄メ´ i    `ヽ

        7  f  .    丶i  ゝ/
        ,.f-‐ ア丁 ̄`丶      V
      /          \   ∧
     /   ./            V   l
    ./    /           i::V  N!
    j     {             i:::|  <
   ./                |::l/i ル
   | .!    i      !       .|::i i /
   |;ハ   ハ    {  ハ !   .iイ:| リ    妹と同じ卓に着いたら和了れる気がしません……
   |!  '   | ヽ  //   ヽ|  ./ |:.|
   |  ハヽ , ,ヽ{   , , , .イ:.:/ 人:ーへ
     {:ヽ!:.:丶. r_っ //|:.///::::`¨¨´|
     l::::ヽル|  「二二イ |'.//:::::::::::::::::|
      l::::::::\ ,r=≠へ/ //::::::::::::::::::::|
    .|::::::::::::/ <}ア ヽ//:::::::::::::::::: |



 ̄ ̄ ̄\
  わ.  |-──
  か.  |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \

  る   /   /     ヽ
     / :.:.:/|:.:.:.:| .:.:.:.:.:.:.:.
¬ト-vイ :.:./ヽ |:.:.:∧ :.:|.:.:.:.:|

  |:.:. 八:レ代ト |/ィ仟7:.:.:.: |
  |:.:.:.(_ヘ ヒソ    ヒソ |:.:|\|
  |:.|:.:.:.:ゝ _  、,   八|
  |:.|:.: /{┘ーr=:::≦:.:./
  V∨⌒{\∀ /∨|/
.  丿  }`ー火┘ {_〉__
   {二ニ} / ハ // ̄/
   |  | {,∧_//  /)
.  八 ヽ_/⌒)___/´



テルー出したいけど、アインクラッド編から出そうかフェアリィ・ダンス編から出そうか……そこが悩みどころw

個人的なイメージでは、ハジメの能力は“同じ卓に着いた者は能力が一切使えなくなる系”
ハジメと卓を囲った場合、その卓は純粋な麻雀勝負になる的な

そのため、能力前提で打つ人(要は“能力だより”な人)には強いけど、能力に頼らずとも純粋に強い人には弱い――みたいな感じ
ハジメの麻雀の腕はは本人曰く『“嗜む程度”の実力』
ただし、普段卓を囲んでいる相手がアカギ、淡なので他の人と打つと――お察しください


◆暇を持て余した雀士たちのとある日常の1コマ


                                 -z- _ ト 、
                             --==ニト\ ` 、ヽ .ト、

                             , ィ´            ハ| L _
                             /ィ    ,:         `ヽ⌒
                          / / , ///イ             ハ
                           l / レ'}'´ ̄ l {!          }    孫が白糸台で麻雀始めたら
                            }' / ,.ケニ= ',|Ⅵ          !    部の臨時コーチにでもなってやろうかな……?
                    r:、          く   ',     } /-┐       /
                      ヾ':,__        < __、 }    j/_ ィ     , '
                , ィ'`く \ 'i_       .〉     _ノ  l !  , '
                r '⌒ヽ ゚, | j7     〈___.::::::::   ,   Ⅵ く
                 | _λ ハ,ri、j/ '            ゚̄,:   }    У:::}
                 }  ヾ :j´    _   ,r≦:::::::〉 ,' ! , イ:::::::∧
                f   ノ:rチ!     ,' / //::::i:::::::/ _, <:::::::::::::::::, '\
                 ,ト===≦:::ィ}    ' :l,' //::: -|:: / {:ト、:::::::::::::::::::/! / ,` 、
              {、::::::>'´ l   ' l  ./´  /i::ハ __!:::::゚。::::::: /,'  // ` 、
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| .:::|::::::::::::|::::|≫笊气ミ      ィ笊气ミ ::::i|        あなたがそんなことしちゃダメです!
| .:::|::::::::::::|::::|  乂゚ノ      乂゚ノ |:::::i|
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| .:::|::::::::::|ーi ト .   {.:.:.:.:.:.:.:.ノ   イ::::::::i|   }:::}
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|_:::」 :::i::::|-‐ヘヽ    `ァ‐ャ┬‐- :、:|イ.:::/   |:::|
. . ..|:::::| ::!  _乂     ,′ V》.. .. .ハノ.:/   j::;′
. . ..乂:ト、|   `    ´ ̄   }..》.. . . .V    /'′
. . . . .《{. |              |..》. .{. j .}
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       . . . .:.| .: .: .: .: .: | i :. , :. :. :. :. :. :. :.   ,
   ;   . . .: .: .:.|  .: .: .: 、_|__j_|ノ|ハ:. :. |i :. :.          正直、そんなことになったら
   l i. ..: ..:|. .:.| i :. :. :. :. :..| i  | 人 ⅰ:. |i :. :. i |.       部員全員が精神的な意味で再起不能に追い込まれるか

   | | .: i.: |. .:.|八 :. :. :. :. ∨i,x圻幵竹,:. |i :. :. | |.       最後まで生き残ったほんの一握りが
   | | .: i.: |/l ∧ :. ___ノ 〃 トィ/f心| :. |i :. :. | |.       “化け物”に変貌するかの未来しか見えねー
   | | .: i.: | :. ァヒ扞ト′      _)ツ| :. |i :. :. | |

   | i .: .:i.:| 爪 トィ心       ,,,  | :. l/ :. :.. |:八
   | | .: i.: | :. |i'  )ツ           | ; ′:. :. | : :\ /㍊i
   | i ’.: ,.: | :. ||:、 ,,,   ′   ィ   / .: .: .:  ノ|: :/  ㍊i
   |/ V/, |i :. 〈癶     ーく  ノ / .: .: .:  /: : |/   ㍊i
        V 八:. :. V:.ゝ      / .: .: .:  ィ/: : :/    ァ㌻¨:\
       \:. \i:. \:. ≧=ー/ .: .: ≠≪'/: :/   ,ァ㌻¨。 ゚xヘ: \
        }≧=\------辷r< //。※゚l/  ァ㌻¨ ※/。※ハ: `

        /  ;冖冖冖冖/ i/ `X升ォt/ ァ㌻¨ 。※゚/。※゚。※゚| : |
       / / /。※゚.。※゚/: :{※゚/ ゚| | ァ㌻¨: :/。※゚〃※。※゚。※゚| : |
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とりあえず、金曜の昼間では体力温存する予定です

16:00から再開予定です

ごめんなさい
ちょっと遅れます
だいたい1時間くらい

◆ご報告

なんか母方の親戚の人が亡くなったとかで
>>1は母の代わりに現在母の実家に赴いております
本日中には自宅に帰れると思いますので
本編の再開は>>1が自宅に帰宅次第ということになります
おそらく、本編が再開できるのは23:00過ぎになると思います



一応、PCには触れられる状況ではありますので
しばらくした後に昨日考えていた本編とは全く関係がない小ネタを1本投稿しようかと思います

>>1です
これから自宅に帰宅します
その前に先ほどいった小ネタを投下


◆B世界2024年夏のとある1日にあった会話
  (※B世界 … ハジメがナーヴギアと《SAO》を購入できなかったため、事件に巻き込まれず白糸台高校に進学したif世界)


                \    ヽ V/ / /
         __ , .イ       V }  イニミー- ノ
          ̄¨ー .,      /ヽ   / ヽ r-イ
            /     ./:::...:.>=<__:.:ハ \
.          /      i / <´       >::> >..._
   、__ , ィ    /   ハ !  ,, -        ハ 从 <
     ̄ ̄= ≠  { i   /八! /           }/ ヾミ;、
          /   !i!  //  ,'                \
          ,'    ハ  川 /  ,     /            ハ
.        /     ∧ |  ,  ,'     ,ィ       ,'   i
        / _,      }! i  ,'   ,/ ,'    / /i   ./|   ハ
    / イ7      |  |  ,' ´¨,テナ=i‐-  ィ/ 十-.|,,_i    .i    ……やっぱり、
     ̄  i   i!  从  | .i l 卞ヮェz,ミ_/./| /ヽ川,;    .|    私がこのチームにいるのって間違っている気がするわ
        |  / .|   ∧ .| .| l 、゙弌歹 ゙`   l/,ィ示ュ,.ノ/   .|
        人 八 {、  ,' ∧ > l, ` ー- '´     、゙'"´, //  / ノ.,'
       / | {_ ノ!   |::|{ \!            ̄ イ.///./
        Vーイ{   |::| ト.、 >         '   イ/
             /   .|::| |::|::|                ノ´
        i'" ̄ ̄ ̄ ̄` ー- |、_     ⊂⊃ ,/
          ├-___           ̄¬ー __,.<-―‐ 、
.        /三三三三三≧‐-_        ̄ーニ三三゙、
.      /三三三三三三三三三≧=-__       ̄ーヽ、
     /_  ̄ーニ三三三三三三三三三三≧=ー--___ ヽ

.   /===`ー _    ̄ー=三三三三三三三三三三三三三ミ、

   /'",..-――- ̄- _      ̄ー=三三三三三三三三三ニヽ
.   {/          ̄ ‐-._                __..、ヽ



                 、、_,/(ィ-―ァ
             ≦゙        ` ヽ、
            /ィ   ,.、,、、  、    \
            /...;、;リ'"  ` ヽiヽ:.、:.:.:.:.:.. ヽ
            /;.:リ'           jハ:.:.:.:.:.:.:!、
             i;.:.|  _     ,.=-   iハ!:.:.:.:.:!、    また突然何言い出すんですか?
               iハ:.:! __`ニ  ´ ‐_,...、  |:.:.:.:.:.i`
           | !、i< ('::i゙     ´Lン'゙ |^ }:i:N
               、!           u   ./ル
                 i   ′      ,:‐'/
                  丶   ‐--   ,.:V′
                     `丶 _  _,..::'   !
                      〕´     |-.、
              _,...-‐''/7   __/   `丶、_
           rrr''"    i   ′/        >>、
          λi:!      |   /         //  ヽ
          / ヽヾ、     |  /    ,,:=='"イ



                  ,.  -───- .
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.         :.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.|{:.:.l:.:.:||:/:.:|:.:.:.:.: ∧:.:.:.|:.:|:.:',:.:.\
        |:.:.:.:.:.:.l|:.:.:.:.|{:.┼‐ト|/ |:.:|:.:.:.:.厶┼:/∨:.: |:.:.:.:.:\
        |:.:.:.:.:.:.|{::.:.:.:|∨l/   }/l:.:.:./   |/ }:.:.:.:.::|:.:.:.:.:.:.:.:\
        l:.:.:.:.:. 八:.:.:.|ィ^灯とト   j/ ィf灯ヘ Ⅳ|:.:;′ ̄ ̄ ̄      ……?
        |:.:.:.:.:.:./^\| 辷ぅン      辷ン  |.:.:|/|
        |:.:.:.:.:.{ {⌒              :.:.:.:.:.|
        |:.:.:.:.:.:.\__          `     .:.:.:.:.:.:|
        |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\         _    /.:.:.:.:.:.:|
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        |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;   >  _  <.:.:.:|:.:.l{ .:.:.:|
        |ノ{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{      |_:.:.:.:..:.:.:|:.:ハ :.:.|        ______
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    /´ ̄ ̄\\\(  \-   -‐\ ̄ ̄`ヽ}ノ  /              \ \
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.   {        \\    \    |    ./     >──┬ 、 \ )\ \ \
              ̄ ̄\二二\  :|  /     /      \___ノ   \_}-┘>
.     |',               }:::::::::::::`\| /      /',                  \/
.     |ハ       / ̄ ̄ ̄∨\:::::::::::::/     /  ′
.     | \   / / ̄ ̄ ̄\  ̄/     /     \


                         /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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                        /:/:::/::/:::/::/::/::::/:::: / ‘:::::::::::::::::.
                   //:::/:::::/:::/::/ |:i::::::::::::/‐- _|:::|::::l::::|:::.

                    // {/::/:::::l:::l:|:::l__」:|::::::::l::′__|:::|::::l::::|:::::.
                 /  /:::::/:::l::::l:::l八{_ 从:::::::l:| ___ }从:人リ::::::|    以前おっしゃっていた
                   /  /:::::: / ::::l::::l斗苧芹` \从芹苧≧v'::/ ::::: |    “チームの方針と自分の打ち方が一致しない”って話ですか?
                     /:/::::/::l:::八::| 乂)炒   ==、 乂)炒/::/:::::::::::|
                 |::{::::/:::il:::::∧{、_'_'_'_'/ '  \'_'_'_/::/:::::/::::/
                 |八{:::::i|::::{:∧      __    厶イ:://::::/
                    \:八:{::::::::.、    ‘='  ー=≠彡仏イ
                    \[\:::::个ト .      . イ/

                        \{⌒_}  --   {__
                        /~\__ノ     乂_ `丶
      _         __  -‐      ‘,        }
     ⌒ヽ: : : :.―――<\\         ‘ー- __   _,|      \
        ∨: : : : : : : : : : \\\        { ̄    `丶 /       //〉
        ∨: : : : : : : : : : : :\\\       { ̄ ̄〉  __,/       //∧
.        _人: : : : : \: : : : : : :\\\      ‘, /´ /        // ∧
    /: : : : : \: : : : : \: : : : : : :\\\     ∨   ,/      /// / ,∧
   /´ ̄ ̄\: : :.\: : : : : : ---: : }: :.\\\    ∨ ∠ニニニニニ /:/ ∨ / ∧
          ̄ ̄{\:_:_:_:_:_彡ヘ:.{: : : : \\  ̄ ̄ ∨  . . -‐=彡: : / ̄ ∨
            ∨   /    \: : : : : :≧===‐ ┼‐==≦:_:_:_:_/    ∨
              \__{     \: : : : : : : : : :}/\: : : :\         }
              {-- 八      \: : : : : : /7:l: : }: : : : : }       八



      /           /
      .′          /  /                   ム 弋
      .′:/         / ./                  、 /.ム  \
      l .,イ        .イ ./ .|       .、.   \      .V .ム 、__ニ-
      |/|       ./ | ./  |        \.   \     .∀.ノ| .|
      l  |    r 、 ./ヽ}./  |   i      .ト、    \     V ,|  |        そうそう。それそれ
         l    j ' .{  }'    |   |      .ィf´\.   }    V.,  .|..        虎姫って攻撃特化がコンセプトのチームでしょ?
        .l   .i  .i i 〈 、   l   .|    ー´ i x===x、.  }    .|´ ル         基本が攻めのスタイルじゃない私の打ち方とは
        ト  l   { |l .i `ー 从 |     if弋__ノV}  !   ハ/  ノ....        はっきり言って噛み合っていないのよ
        | i  .l    リ  辷ミx/  )' ノ`  |.゙ 弋三ノ | /i   /| .' イ
        レヘ : |', .} /  ヽ__,/ .i! /  ノ ,'       .リ.从 リ    |
           ヽ| ヽ /`ヽ     .L/  ,´ル'       / )ノ 从 .l
          /从\          /           , f´\从i  `ノ
       _/三三L ヽ         |       /::l .=;|ー'、
      》三三三三=ヽ          j ‐ ‐   ´  ,ノ .=/三三'__
     ./\三三三三三\        |ー-- ´ __/ =/三三《三\
      ム \三三三三=r{        .| ̄ ̄ ̄ / /三/三三∥三三\
     .l三\____/:::` ‐-  ..  ./}三三三三/三/三三∥三三三=i



      /:./{ミミ:.:.:.彡≧:.:.\

     /:.:/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\i
    /:./:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
   ′:.:/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.

  , .:.:.:′.::.:.:.:.:.:.:.:.|:.|:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.::.
     .:.|:.:.:.:.:|:.:.:.|:.:.:|:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:|:.:.:.:.:.:.::.
  i......:.:|.....:.:.|:.:.:.|:.:ハ|:.:.:.:.:.:| |:.|:.:|......... |
  |:.:|:.八 :.:./7:/|/ ノ|:.:.:. /| |:.|:.:|:.:.:.:.:.ハ    確かに、お前はどちらかというと

  |:.:|:.:.:.:.Tイ示气   ̄ 示气T:.:.:.:.:.:.      “待ち”寄りの打ち方だな
  |:.:|:.:.:.:.:. ` ヒ...リ     ヒ..リ |:.:.:.|:.:.|
  |:.:|:.:.:.:.:∧           :.:.::.|:.:.|
  |:.:.\:.:.:.∧     '    .::\:|:.:.|

  |:.:.:.:. \:.∧    --    ム:.:.:.|:.:.|
  |:.:.:.:.:.:.:.:≧:.::..、     イ :.:.:.:.:.|:.:.|
  |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| > <| :.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.|
  |:.:.:.|:.:.::.:.:>-j     f\:.:.:|:.:.:.|:.:.|

  |:.:.:.|>イ  く       }l |:.:.:.|:.:.|
  |:/      \_  __|l i:.:.:.|\
 /\       \    /  |:.:. |  \


.      /   |              |\/.  ∨|!  /  ヾ   丶、 \
       〃   .l  {   l\「\ト、|\l、|  \ィ 川  |   ||     ヽ ̄
      ′   ハ l  |  弋"丁   ィ     ハ /⌒ヽ .|     | }
       | |   / 乂  l   r‐ 彡'´   /  ∨ /⌒ ∨      ト、!    それに加えて、私このチームでは一番弱いし、
       | |   |/  \l     ̄              )   ハ       }.     部内の個人ランキングも下から数えたほうが早いほうよ?
      {|  l  r,彡'/ヽ         u          /:::|     /...     おまけに、麻雀部入ったのも自らの意思じゃなくて
.      ',ト、 ハ     ヽ               _ ノ|::::|  /  {       “元世界ランク1位のプロ雀士の孫だから”って理由で
.       ヽ\ ヽ                      爪 |:::|::::|  / 人 |      半ば拒否権無しで無理矢理入部させられたようなものだし……
              ヽ     、ノ⌒′          / ! .|:::|::::l /|/   `
.           `                |  |:::l;ノ /
               丶                ノイ .!:::! /
                     、              | .{:::|i/
                    ` r┬.彳         l_厶 ′
                  ∨  !人∧∧人∧|
                       |::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                        / - ― … ...- `  - … ‐- 、
                    ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                  _ ..' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                     :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::丶::::::::::::::::::::::ヽ



      >      \
     /  _ 八、 、   \
    / / }ノ'  \l、

   .厶:/__   _,ノ \   |    いや……
    | |           | . |    確かに、対局時の成績で決まるランキングでは
    八_| ┃    ┃  レ')ノ.    先輩は下位ではありますけど……
         '     __/

      人   rっ u ,.イ /
       >    イ |/



          ____
        ´:::::::::::::::::::::::::::` 、
    /::::;r─‐::::::::;r─:、:::::::\
   /::::::::/::::::::::::::::::::::::::::∧:::::::::`、
   .'::::::::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::
  :::::::::::i|::!::|::::|:::|i:::::::|l:::::|l::|::::::::::|::i
  i|:::::::::i|人|::::|::从::::儿;;八|::::::::::|::|      入部以来一度も私から狙い撃ちされたことがなかったり、
  i|:::::::::i| /モテ   モテハ::::::::::|::|      照を二局以上連続で和了らせたことがないやつが

  i|:::::::::i|     ,     i|::::::::i|::|      単純に“弱い”わけがないだろう……
  .八::::::八       u  リ ::::::リ::|
   ヽ/:::i:::...   r  ュ   ,.イ::::}/i:::|
    |:::::i::::::::>   <| l:::::i:::::i:::|

    |-=''"  ノ      人  `'=-|
  /、     ト=======/      \
 /⌒\   ハ       /     /⌒ヽ、


         ´             ` 、
      /.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:\
     /.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:\
   /.: .: .: .: .: .:/.: .: .: .: .: ∧.: .: .: .: .: .: .: .: .: .:丶

.   /.: .: ./.: .: .:/.: .: .: .: .: /   .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: : :.
  /.: .: ./.: .: .:/|.: .: .: .: .: .|    : .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :.
 :′.: .:{.: .: .: | |.: :|.: .: |.: .| ___.: .:|:.: .: .: .: .: .: .: .: .:|

 | \.: |.: .: .: | |.: l|.: .: |.: .|      .:|:、 .: .: .: .: .: .: : : |      私も先輩と対局した時は
 |l⌒.:人.: .:{.:| ̄八.: .:ト :{      }.;ハ.: .: .::| .: .: .: : |      一度もオーラスを役満で和了ったことがありません
. 八.: .: .: \乂    \{   ,イ芹宍气|.: .: .:ト、.: .: .: |
   \ .: |.:{斗芹气.   γ´ 乂ツ'} |.: .: .:| }.: .: .:.|
   |.:\ト、{_,. ∨ツ Y⌒\ ´ _,.ノ |.: .: .:|_/ .: .: :i|

   |.:.:.:.:.:.::(     ノ '_   """   |.: .: .i|.: .: .:.}.:リ
   |.:.:.:.:.:i.:.:. ̄/´: : : : :`ヽ      |.: .: .リ.: .: /|/
   {.:i.:.:.:.|_::〉': : : : : : :`ヽ〉     ,イ.: .:/|.: .;/ '′
    乂/ ─_う: : : : : `ヽ/  .    |.: / :}/
   / /´ニつ: : : : : : : :/r<     };/ヘ、
   .′ ´ ̄.ノ ̄:``ヽ: : /ノ       /    ̄ ̄ `>x、
   | イ´八: r'⌒ヽ: :∨(` 、   /      '"´   '⌒ヽ
   |     ヽ\`ヽ ノ  }    /       ´::/  /
   |       八 ヽ `ー '   ∨   /.:::::::/  /        |
   |    /  \ `     \/:::::::::/  /       |



                   _. : : : : : ̄: : : : : . _
                ,. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、
              ,. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : :、 : \

             /: : /: : /: : : : : : : : : : : : : ヽ: :ヽ: : :ヽ
            ,:': : : :/: : /: :,: : : : : : : : : |: : : :.∨: :∨: : :.
             /: : : :/: : : ! : :|: : !: : : :{: : :{\ : : |: |: :|: : : :|
              .′|: : :|:l : : ||:_∧: |: : : : 、: :ヽ__Y: :|: |: :|: : : :|
          ,: : : |: : :|:l : : |{/ }从: : : :{ \:} 从:|:/: ': : : : |      “相手の長所を潰す打ち方”という見方で考慮すれば
          /: : :イ: : |∧: :|ィ汽雫 \: :| ィ汽雫、|: :/: : : : :|      あなたがこのチームにいても何の問題はない
           //  |: : :{: :从{ 乂::ソ   \ 乂::ソノ,':イ: : : : : :|
             |: : :|: : :∧      ,      /| : : : : : |
             |: : :|: : :{:∧            /: | : : : : : |
                从: :!: : :|: :个    ‘ ’    イ: : j: : :/: : ,
             ∨: : :|: :.:|: : :>,  -  <: ,: : / : イ: : /
                、∧:|: 从: :, -ノ     乂ヽ、,':/:j: :/
                _}- \¨¨´ 「       / /  /イ-、
             /ハ、      |-   ̄ -/     / / 、
              { マム      |       ,′   //  }
              /  ,V \    |    /     // ,:   |
            ,:  / }:.:\\  、   /__, イ/:.〃   |
           /   , 乂:.:.:\`ヽ\,//¨¨´:.:.:./{    ∧
            {   /   ` ー=≧r介r=≦==- ´  |   '  }



           \`ヾ:.:.:.:. .:.:  .:レ'/´
         _,. -=≒‐:.:.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ゙̄≧

       x≦_:.:.: ,.  ´ ̄` . ´ ̄ ̄`丶、:.そ
       ≪_:.:.:/: : :.:     :. :.       \:.≧x、
.     ,x≦:./:.: : : :.: .: : :  :. :.:.  :.    ヽ:て¨`
.      ̄`7:.: : : :.: .: : .:  : :.:.  .: :.:   ハ:.:.:.\
       ,':.: : : .:.: :.: : .:  .:.: .:.: .: .: .:.:. :. Ⅵ´ ̄´
         i:.: : :  :.: :.: : : :.: :.:.:. .:.: .: .: .:.:.: \:\        そう言われると少しは納得できるけど……
         l :l|.:.: .:.:.:ト、:.ト、:.:.:j:.:.:.:.: /!:.:ハ:.: ハ.: :.:.:トミ≧       ――でも、私が副将っていうのは明らかに間違っているでしょ?
         |.:j|:.:.:.:ト、|  =ヘ{:::::::::::=ナ左、   |.: :.: |....        現にここまでも、私1人だけ大量失点犯しまくり、
         Ⅵk:.: :!.ァ  o ヽ:::::::::´ o ∨/|:. .イ:.j....        大将の照に負担強いらせまくりって惨状だし……
         リハ:.:圦   .彡:::::::::::ミ、  /メ j:./ Ⅳ
           八\{.三´::::::::::::::::::::::: ̄彡'/ィ ノ                ※既にインターハイ団体戦準決勝まで進出中
.           ヽハ       '   、  u ./ィヘ
           /:.\   ー、―‐ノ  ,.イハ:.kヘ
.           厶ィ'.:/ミix.   ̄__ ィ --――-、
         / ̄ ̄ ̄`¬ー- ̄_    ____ヽ
.        }=‐-___        ̄ー=三三三三ミ、
        /三三三三三≧=-__      ̄ー=三三!
     /-=ニ三三三三三三三三≧-__      ̄`\
    /ー-_、   ̄‐=三三三三三三三三三三三ニ=-ヽ
  /=‐__>、_     ̄ー=三三三三三三三三三三ミ、
.  i/ ̄       ̄ー- _     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__ }


                 、、_,/(ィ-―ァ
             ≦゙        ` ヽ、
            /ィ   ,.、,、、  、    \
            /...;、;リ'"  ` ヽiヽ:.、:.:.:.:.:.. ヽ
            /;.:リ'           jハ:.:.:.:.:.:.:!、
             i;.:.|  _     ,.=-   iハ!:.:.:.:.:!、    それでも、50000点以上失点したことは
               iハ:.:! __`ニ  ´ ‐_,...、  |:.:.:.:.:.i`.    一度もないじゃないですか?
           | !、i< ('::i゙     ´Lン'゙ |^ }:i:N
               、!               /ル
                 i   ′      ,:‐'/
                  丶   ‐--   ,.:V′
                     `丶 _  _,..::'   !
                      〕´     |-.、
              _,...-‐''/7   __/   `丶、_
           rrr''"    i   ′/        >>、
          λi:!      |   /         //  ヽ
          / ヽヾ、     |  /    ,,:=='"イ



         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        /: : : : : : : i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
      /: : : /: : : : /i: : : : : : i: : i: : : : : : : ',: : : : : ',: : : : ヘ
     //.: : : :′: : :/ i.: : : : : : |',: :i゙、: : : : : : ',: : : : : ',: : : : :.',
   / :/: : : : i: : : : :′l:',: : : : : :i ',: ',. 、: : : : : :i: : : : : :',: : : : :.',

  /  ′   | : : : :i  ',:',: : : : : i ',: ', 、: : : : :i: : : : : :.i: : : : : i
/ . : : :i.: : : : : :iハ : :i  ',:ト: : : : :i  ヾ_,‐弋: ̄:ハ.: : : : :.i: : : : : i
: : : : -|: : : : : :i.  ',: i ̄` ',i ヽ.: : :i ´‐ 、   \:i i: : : : : i: : : : : |      あなたが失った点数は私が倍にして取り返すから
´.     |: i: : : :ハ  ≧i ‐-   \: i ‐彳干圷ヾ i: : : : :.リ: : : : : i      別に気にすることじゃない
     i:ハ: : : i: i 斤ハ  ミ、   ゞi  ち:::::::;ハ ゞ: : : :/ : : : : : :i      それに、“一気に崩れることなく繋いでくれる”から
     i:i .ト.: :i: :i. ', ⊃:::::ノ:i       弋:::::丿ソ i: : :./⌒ヾ: : : :.i      あなたが副将だと私はとても打ちやすい
.      ',} i:ヽ.:i: :i  弋二丿         ─ ´  j: : /   i: : : :.|
       i: : ヘ.: :i                 / ´    /: : : : |
        i: : : : : ハ      '              /.: :: : : :|
.      i: : : : : : :、                r‐‐ ´ : : : : : : :|
.       i: : : : : : : :.、     - ─      イ::::::::::::. : : : : : : : |
      i: : : : /i::::::::::>          / |:::::::::::::i: : : : : :./i |
       i: : : / i::::::::::::::::::::>  __    ´   |:::::::::::::i: : : : :./. i i
.     i: : /  iハ:::::::::::::::::::::::::│       |__ .: : : : :/ . i/
.      i: /    ',::ゞ::::::::::: -┤         ゙y   /: : :/
.       i/      ヽi 、/ /.ノ       /  /: :/ゞ _
        __ -‐   ̄  /       /   //      ‐-
     y ヘ         i. __  /     ´
    ヘ ',::',          i´    `/
   /  ', ',::',        i      /




          ____
        ´:::::::::::::::::::::::::::` 、
    /::::;r─‐::::::::;r─:、:::::::\
   /::::::::/::::::::::::::::::::::::::::∧:::::::::`、
   .'::::::::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::
  :::::::::::i|::!::|::::|:::|i:::::::|l:::::|l::|::::::::::|::i      そう言って本当に
  i|:::::::::i|人|::::|::从::::儿;;八|::::::::::|::|      副将戦でこいつが失った点数の
  i|:::::::::i| /モテ   モテハ::::::::::|::|      倍位以上の点数を稼いでしまう照も照だな……

  i|:::::::::i|     ,     i|::::::::i|::|
  .八::::::八       u  リ ::::::リ::|
   ヽ/:::i:::...   r  ュ   ,.イ::::}/i:::|
    |:::::i::::::::>   <| l:::::i:::::i:::|

    |-=''"  ノ      人  `'=-|
  /、     ト=======/      \
 /⌒\   ハ       /     /⌒ヽ、


        -‐==-- 、

      /::::::::::::::::::::::::::::..\
     //:::::f::::::::::::::∧:::::::::::::i,
    f::::::::::::::::::::::::f  i:::::::::::::::}       それに、ここまで何の問題もなく
    {:::::::::it::t:::::::了⌒: ::::::::::::i...      常に1位で勝ち進んできていますから

    {::::::::i乏t,∨リ7テ卞i::::::::::i.       チーム編成にも問題はないと思います
    i::::::::i乂ノ n  ヾ-,'ノ:::::::::ノ
     i:::i::ヒ-イ `‐--イ:::::/ノ
     \リ>  ° 斗/
        イ/}`  }入‐- _、

     〈\  />--<ノ   //⌒i
     人  ー (ゝ 〆_//∠ i〈
    / ( ⌒ヽ∨--‐‐ イ ノ   i
     / ゝ-/ ハ\---イi     i
     {  /  i }  }   }i  ⌒ /
    ゝ\ i   i ノ ノ   ノ└‐‐



        /  /             从        \ゝ
       /    i   |::::  ヽ         ゝ,        ヽ
.       ′ '  ハ   ヾ:::  |\  ハ |   ヾ;.  |:::::      ヽ |
        | | │ /-\-  ヾ |ニ| /-i!│  |: i::::::ト.::::       ∨      そう?
        | | │ハ/   、  │    ヾ|  / i::::/:::∨ヽ:::::: /       みんながそこまで言ってくれるなら
       |ハ Vィ__,   \|、___  // ,/ V:::::::::::::::(::::::!|..       私もこれ以上この疑問は口にしないわ
.        l ゝ \  ̄       ̄   イ // ) |:::::::::::::::::::\ |.        気遣ってくれてありがとう
         「 `     ヽ      /jイr '_ノ::::::::::::::: ハ::::ノゝ
.           ハ              rイ:::::::::::::::::::::/
             ゝ.  - -      ..イハi!:::::::::::::: //
                ` ..      __ --――-、
         / ̄ ̄ ̄`¬ー- ̄_    ____ヽ

           }=‐-___        ̄ー=三三三三ミ、
        /三三三三三≧=-__      ̄ー=三三!

.        /-=ニ三三三三三三三三≧-__      ̄`\
.       /ー-_、   ̄‐=三三三三三三三三三三三ニ=-ヽ
.     /=‐__>、_     ̄ー=三三三三三三三三三三ミ、
     i/ ̄       ̄ー- _     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__ }



                  ---、...--<¨\-...、
                    /:::: --::::::::::--\::\::\
               //:::::::::::::::::::::::::::::\::\::\
                /´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::.
.               /::::::::::::|:::::| ::::::::::::::::\:::_|:::::::::::::::.
               l\__::::::|:::::|:::::::::::、l:::_:_::Ⅵ::::::::::|:::::..      別に気遣ったつもりは一切ないぞ?
               l_/::::::_l:イ|\::::::::|:\::::〉|::::::::::|::::::.      思っていたことを正直に口にしただけだ
                八:::::::´:::l八|   ̄ =苧芹|::::::::::|:::::::      他のみんなもそうだろう?
               |`¨Τ=苧芹     V_ノ |::::::::::|:::::::|
               |::::::::::. V_ノ        l:::::/|:::::::|
               |::::::::∧    '       イ::::::|:::::::|
.              八/i:::::::.、    rっ   /|:::::::|:::::::|
               |::::::::个::....    /|::::|:::::::|:::::::|
               |::::::::::|::::::::::Τ    ∨|:::::::|:::::::|
               |::l:::::::|:::/У     り:::::: l―┴ 、
               |::|:: 斗{/-、 , -/|::::::::::|   /-、
            ┌‐  ̄    |´ ̄ ̄/  :|::::::::::|--//
               ∧  \    |  /    .::::::::::///    |
              { `ト  \   l /   . -=/:::::::/´ /     {
           ノ |二ニ=- {  -=ニ二/:::::::::{  /      \
          /  /\二二ニ、∠二ニ= i::::|::::::|         }

            /  /   >‐〈ニニ/ニニ\ |::∧::::|    \__/  /
.          ∨ {  /二ニ/¨¨゙\ニニニl/、∨|  l「 ̄ ̄ ̄ `く
           ∨--/二ニ/  }  `¨¨¨¨¨   /{ニニニニニニニ |
              } 厶=イ    〉          /::|_ ┬―‐┬v'
          /__}     {         /::::::`¨|   :|¨′


             ,. . : : : : :  ̄ ̄ ̄: : : : . . .、

           ,. : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `: . 、
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
        .' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :\: : : : : \

       /: : ,: : : ,: : : : : : : : \ : : \ : : : \: : : :\: : : : : :.

       .': : /: : :/: : : : : : : : : : :ヽ: : : :ヽ: : : : ヽ : : : ∨: : : ∧
       /: :〃: : :|: : : : : |: : : : : : :|、: : : :|、_: :|: : : : :|: : : : : :.
      ,: : :':|: : : :|: : : : : {: : : : : : :| \イ:l´\: : |: : : , :|: : : : : : ..      うん
      /: : :|:|: : : :|: : : :_,∧: : :| : : {  \},.ィtr‐、: : /}/: : : : : : :|      このチームはこのメンバーがベストだと思うし、
     ′: : |:{: : : :{:´「´: | 从:{\: :\ ィ雹(_心 イ: /⌒Y: : : |: : |      このメンバーで本当に良かったと私は思っている
     ': : : : 从: : :∧:{ 从{   \` ー` 乂こソ |:/ )  } : : : : : |
   /: : . :イ: : :\: :{ ,イ¨雹芯            /' ,..-_ノ: : : :|: : |
   ,': :/ |: : : : :从\:. 乂zリ               /: |: |: : : : :|: : |
  ー ´   : : : : : : |: : ∧     '           ム: |: |: : : : :|: : |
       ,: : : : : |: : {:∧        _ ,     イ |: : |: |: : : : :|l : |
       Ⅵ: : : :|: : |: :个:..          <   |: : |: |: : : : 从: !
        ∨ : : ∨ |: : {: : : : : :≧=-r ´   /⌒|:/: : : :/ Ⅵ
         \: : :\}: : \: ヽ : / ∧  _,/   /'/: : ,.く
          \: } \>:,.イ /⌒\/     ,.- /:/、  \
            \   //  ,'  /    / /イ- 、 \ ∧
              /,イ   / /    //´     \ \∧
               _/// / ̄/     /,.イ/         ∨ } ∧
         「{  / ,:.:/ / /   _,/:.://         }/∧ .
       _ | | { /{:.{ / ´ ̄ ̄:.:.:.:.://          ,′ ∧ }
       / Y| | Ⅳ ィ介、:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ /          /////∧〉
     r ¨´ 、 Ⅵ V:.://:.:.} ̄ ̄   /           {//// /
   「´ ヽ  ヽ}|) {:./ {:.:.:.|     乂          ´∨_/



               /  /             从        \
              /    i   |::::  ヽ         ゝ,
              .′ '  ハ   ヾ:::  |\  ハ |   ヾ;.  |:::::      ヽ
               | | │. / \.   ヾ |  ! / !. ! | i::: :ト.::::          『全国1万人いる高校生雀士の頂点』とまで評されている照に
               | | │ハ.|  _ _、   | ,.x }/─ トl . / i::::/:::∨ヽ:::::::.       そこまで言ってもらえるとは感激だわ
     __          |ハ V. イ´  `ミ、.l ,x=≠ミ.z// ,/ V::::::::::: ::::(::::::!.     ――でも、来年の春には私
   t-ヽ \       l! ゝ.  l,x=ミ、  `      イ/ / ) |:::::::::::::::::::\.      このチームから外されていると思うわよ?
    xヽヽ\\  .f 1    7∨      ,:      f^1 /l/./ノ::::::::::::::: ハ::::ノ
   ヽ\.\\_\l l      ハ         , .j l .j l l rイ:::::::::::::::::::::
    ヘ ___ノ  l  l       ゝ   `   ´___ノ .ノ'´/.ノ.イハi!:::::::::::::: /
     ゝ .    ノ       _,,. -‐---./    ,  /ノ| ヾ.::::::::::::ハ
      ‰,_    l _,,.     / ニ二二ニ /     __ イニ=-∨ゝ::
       _ノ. -‐';;;;;;;;;;ゝ   /三三三三 ナメx r<''"´_,,. -‐''"´ヽ
      l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l /_,,. -‐''"´  .l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;^'':三三三三ニゝ
      l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l         .l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/三三三三三ヾ
      ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ _,,. -‐''"´三.l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l三三_,,. -‐''"´}

       ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ'" 三三三三l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l-‐''"´_,,. -‐''"
        };;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;}二二===-l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l-‐''"´三ニ==-}



                 、、_,/(ィ-―ァ
             ≦゙        ` ヽ、
            /ィ   ,.、,、、  、    \
            /...;、;リ'"  ` ヽiヽ:.、:.:.:.:.:.. ヽ
            /;.:リ'           jハ:.:.:.:.:.:.:!、
             i;.:.|  _     ,.=-   iハ!:.:.:.:.:!、    ――もしかして、以前話していた妹さんのことですか?
               iハ:.:! __`ニ  ´ ‐_,...、  |:.:.:.:.:.i`.    やっぱり白糸台(うち)に……?
           | !、i< ('::i゙     ´Lン'゙ |^ }:i:N
               、!               /ル
                 i   ′      ,:‐'/
                  丶   ‐--   ,.:V′
                     `丶 _  _,..::'   !
                      〕´     |-.、
              _,...-‐''/7   __/   `丶、_
           rrr''"    i   ′/        >>、
          λi:!      |   /         //  ヽ
          / ヽヾ、     |  /    ,,:=='"イ


                    イ´/ ̄イ-
                 {、 | {/ _―二ア、
                 ゝ \´__ ´    >、
                , イ´  ̄     ̄ ヽ、"´  \
           /´`/、 _      /´ ̄`ヽ 、  ,
          /  /  `                ヽ  ',
          ,' /             ヽ      }  }
          i /       /    ヽ   ',    } .l  |.....     うん。すっかりそのつもりみたい
          |' _i 斗-‐=/、.i    斗-‐=| 、  リ ,   }.      誠子と尭深が入部する前に
          | ´ } |  /   { |    }.   | ` / /  リ      照と菫とは一度会って対局したことがあるんだけど
          |  :| ゞ,. -―-ヽハ   } -―-l、 ,  {   ト      そのせいか、ますます白糸台(うち)に興味持ったみたいで……
          , .|  { ,.=== 、 ヽ  /,.===、 ,'ハ、ハ  {
          ヽ ! 、ヾ         `     ./ イ } ヽ  |ヽ
           ヾ ゝ \_    ,     //} ノ ヽ ヽ l
             , ヽ ̄           人    ヽミ
        ,.-―',   i\   `  ´    イ -――--、ヽ、
         !_  ゝ、l ̄ ̄¬ー-=ニ二-====ミ、
         /三三≧=-__      ̄ー=三三三三ミ、
       /三三三三三三三≧=-__       ̄ー=ミ、
     / ̄ー=ニ三三三三三三三三≧=-__      \
.   / ̄¬ 、   ̄ーニ三三三三三三三三三三三三≧=ヽ
   / _  __ー 、     ̄ー=三三三三三三三三三三ミ゙、
  {/        ̄ ‐- _       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _ヽ




                         /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                   -‐…≠::/:::::::/:::/::::::::::::::::::::::∧:::::::::::\
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                   //:::/:::::/:::/::/ |:i::::::::::::/‐- _|:::|::::l::::|:::.

                    // {/::/:::::l:::l:|:::l__」:|::::::::l::′__|:::|::::l::::|:::::.
                 /  /:::::/:::l::::l:::l八{_ 从:::::::l:| ___ }从:人リ::::::|    『凄く強い』とは聞いていましたが
                   /  /:::::: / ::::l::::l斗苧芹` \从芹苧≧v'::/ ::::: |    そんなに凄いんですか?
                     /:/::::/::l:::八::| 乂)炒   ==、 乂)炒/::/:::::::::::|
                 |::{::::/:::il:::::∧{、_'_'_'_'/ '  \'_'_'_/::/:::::/::::/
                 |八{:::::i|::::{:∧      __    厶イ:://::::/
                    \:八:{::::::::.、    ‘='  ー=≠彡仏イ
                    \[\:::::个ト .      . イ/

                        \{⌒_}  --   {__
                        /~\__ノ     乂_ `丶
      _         __  -‐      ‘,        }
     ⌒ヽ: : : :.―――<\\         ‘ー- __   _,|      \
        ∨: : : : : : : : : : \\\        { ̄    `丶 /       //〉
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              \__{     \: : : : : : : : : :}/\: : : :\         }
              {-- 八      \: : : : : : /7:l: : }: : : : : }       八


 //   /                    ヽ     \  ヘ

//    /  /ヽ            ヽ     ヽ      \  ヘ
/   / / / ノヘ /  /        ヽ     ヽ      \ ヘ
/   ,. '´/  /::/ // /    l      ヽ     ヽ       \ヘ
   / /  l::/  / /      l       ヽ      ヘ       \
  .ム l /::l  l / /  ` ー -=      l  --‐''"´从    ハ   ヘ      凄いわよ~?
   l | /:l::/  l / /  ヘ  ハ       l  /ヘ /\     li   ヘ      なんてったって、あのお爺ちゃんから直々に
イ    .| l/l/  l /  / ヽ/  ヽ     /ヽ/  ヽ/  \    l   ヘ.      『麻雀の才能は私をはるかに上回る』って
   A      l/ 从fモ芙'芹气从    /  ,ィモ禾芙芽气 \ /          太鼓判を押された逸材だからね!
   l l l      l ノ  l ;:::::Ui::::l ハ ヽ   /   l l:::::iU::::: l  /  /   /
  ハlハ      V   从つ:::::リ    ヘ/    乂:::::つノ  /  ハ / /.        ――まぁ、私なんかと比較したら
   / ヘ      ヽ                    //  / /.        そりゃあ凄くて当たり前なんだけど……
从   ヽ      ヘ\         `        /イ   /lヽ/
  //\/      |                    /  从
 ///////\    l i \     ` ー  一 '     / /ヘ
///////////\ /   >             イ  ハ  ∧
///////////////二二二二≧二二二二二二 ≦二二二二二二ミミ

////////////三三三三三三三三三三三三三_,,.  -‐''"´三三ミミミ

//////////三三三三三三三三三_,,.  -‐ ''"´三三三三三三三三ミ
////////三三三三三_ ,,.  -‐''"´三三三三三三三三三三三三三三ミ
////// _,,.  -‐ ''"´三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三


          ____
        ´:::::::::::::::::::::::::::` 、
    /::::;r─‐::::::::;r─:、:::::::\
   /::::::::/::::::::::::::::::::::::::::∧:::::::::`、
   .'::::::::::':::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::
  :::::::::::i|::!::|::::|:::|i:::::::|l:::::|l::|::::::::::|::i      だからそう自分を卑下するな
  i|:::::::::i|人|::::|::从::::儿;;八|::::::::::|::|      “あの”赤木しげるとほぼ毎日卓を囲っているお前が
  i|:::::::::i| /モテ   モテハ::::::::::|::|      そこらの連中と同じ次元の存在なわけがないだろう

  i|:::::::::i|     ,     i|::::::::i|::|
  .八::::::八       u  リ ::::::リ::|
   ヽ/:::i:::...   r  ュ   ,.イ::::}/i:::|
    |:::::i::::::::>   <| l:::::i:::::i:::|

    |-=''"  ノ      人  `'=-|
  /、     ト=======/      \
 /⌒\   ハ       /     /⌒ヽ、



         __ィヘヽ ,イ ̄ ㍉
        /     `ヽ} Y  イ=ヽ
      ∠ ,ォ――-_ __ミ、 \
       イ  /´/ / /  丶 ` ミヽヽ
.     / , - /  /            ヽ
    / イ  /i /              ヽ
   イ' ,{ / '   i   ィ          ヽ
     / }イ i   |  /.| ./|   ,  ノ .i   i      言っとくけど、私や淡と打っている時のお爺ちゃん
.    / { i .|  | . | ./ |/ .|   ィ  ィ  |   l      素人目でもわかるくらい手加減しているからね?
   /イ 7ヘ リ  | .イ /   '  |./ |./ | ./  ィ .|      本人曰く『全盛期の10分の1程度』よ?
   '  /  >,i  |/.|/  ̄ ̄ '   .!' ̄ |/  / }/
    /-イヽ{  { , =≡≡  ≡≡ ! ./..        たま~に、ほんの一瞬だけ本気出したりするけど……
      | ./|  |ヽ、u   _     .ノ /
      ,.-| ./-- >-__ -<イ /-、

        }-.}/_      ¬‐=ニ三/三ミ、
     /三三三三≧=-_    ̄ー=三゙、

.     /_ ̄ー=三三三三三三≧=-___ヽ
   /==` 、  ̄ーニ三三三三三三三三ミ、
  {/ ̄ ̄ ̄ `ー- _     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_ヽ



                 、、_,/(ィ-―ァ
             ≦゙        ` ヽ、
            /ィ   ,.、,、、  、    \
            /...;、;リ'"  ` ヽiヽ:.、:.:.:.:.:.. ヽ
            /;.:リ'           jハ:.:.:.:.:.:.:!、
             i;.:.|  _     ,.=-   iハ!:.:.:.:.:!、    “あの”赤木しげるが手加減する姿なんて
               iハ:.:! __`ニ  ´ ‐_,...、  |:.:.:.:.:.i`.    正直想像できないんですけど……
           | !、i< ('::i゙     ´Lン'゙ |^ }:i:N...    ――ところで、その妹さんってどれくらい凄いんですか?
               、!           u   ./ル
                 i   ′      ,:‐'/
                  丶   ‐--   ,.:V′
                     `丶 _  _,..::'   !
                      〕´     |-.、
              _,...-‐''/7   __/   `丶、_
           rrr''"    i   ′/        >>、
          λi:!      |   /         //  ヽ
          / ヽヾ、     |  /    ,,:=='"イ


           _. . ----- . ._
        ,. : ´: : : : : : : : : : : ` : .、
      ,. :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
      /: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : 、
     .': : : : : : : ,: : : : : : : : : : : : :'. : : : : :\
     |: : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : ヽ
     |: : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : |: : : : :、: : : .、
     |: : : : : : : {: : : : : : |: : : : : : :},、: : : ::l  ̄ `      “私が最初から和了りたくても和了れない”
     |: : : : : : : :| : : : : : |: : :|: : : / {: :.|:|:.|         そう言えばだいたいわかると思う
     |: : : : : : : :l: : : : : :.|: : :|: : : |_ノ: :从:j
     |: :,: : : : : : ,: : : : : :|: : :|: : : | |: : | '
     |: :| : : : : : : : : : : : |: : :|: : : | |: : |
     |: :,: : : : : :/: : : : : ,: : : : : : :|ィ}: : ,
     |: :{: : : : :/: : : : : /: : : :|: : :.| , : /
     |:/|: : : : ,: : : : : : {: : : :/: : //:イ_
     |' ,: : : /: | : : : : | ̄ /: イ /::/ /  ヽ

         \: {/、: : :.从 /   /::/ /    :.
       / }/{  \{     /::/ /       }
       {  |::|           /::/ /      |



         ´             ` 、
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     /.: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: .:\
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.   /.: .: ./.: .: .:/.: .: .: .: .: /   .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: : :.
  /.: .: ./.: .: .:/|.: .: .: .: .: .|    : .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :.
 :′.: .:{.: .: .: | |.: :|.: .: |.: .| ___.: .:|:.: .: .: .: .: .: .: .: .:|

 | \.: |.: .: .: | |.: l|.: .: |.: .|      .:|:、 .: .: .: .: .: .: : : |      だいたいわかりました……
 |l⌒.:人.: .:{.:| ̄八.: .:ト :{      }.;ハ.: .: .::| .: .: .: : |
. 八.: .: .: \乂    \{   ,イ芹宍气|.: .: .:ト、.: .: .: |
   \ .: |.:{斗芹气.   γ´ 乂ツ'} |.: .: .:| }.: .: .:.|
   |.:\ト、{_,. ∨ツ Y⌒\ ´ _,.ノ |.: .: .:|_/ .: .: :i|

   |.:.:.:.:.:.::(     ノ '_   """   |.: .: .i|.: .: .:.}.:リ
   |.:.:.:.:.:i.:.:. ̄/´: : : : :`ヽ   u  .|.: .: .リ.: .: /|/
   {.:i.:.:.:.|_::〉': : : : : : :`ヽ〉     ,イ.: .:/|.: .;/ '′
    乂/ ─_う: : : : : `ヽ/  .    |.: / :}/
   / /´ニつ: : : : : : : :/r<     };/ヘ、
   .′ ´ ̄.ノ ̄:``ヽ: : /ノ       /    ̄ ̄ `>x、
   | イ´八: r'⌒ヽ: :∨(` 、   /      '"´   '⌒ヽ
   |     ヽ\`ヽ ノ  }    /       ´::/  /
   |       八 ヽ `ー '   ∨   /.:::::::/  /        |
   |    /  \ `     \/:::::::::/  /       |



        /  /             从        \ゝ
       /    i   |::::  ヽ         ゝ,        ヽ
.       ′ '  ハ   ヾ:::  |\  ハ |   ヾ;.  |:::::      ヽ |
        | | │. / \.   ヾ |  ! / !. ! | i::: :ト.::::       ∨
        | | │ハ.|  _ _、   | ,.x }/─ トl . / i::::/:::∨ヽ::::::: /
        |ハ V. イ´  `ミ、.l ,x=≠ミ.z// ,/ V::::::::::: ::::(::::::!|      実際、実力も私以上だし
       l! ゝ.  l,x=ミ、  `      イ/ / ) |:::::::::::::::::::\ |       打ち方も“攻め”に特化したスタイルよ
.          7∨      ,:     / j.イr '_ノ::::::::::::::: ハ::::ノゝ.       虎姫のチーム方針にも合致するから
.            ハ.        ,       rイ:::::::::::::::::::::/...        間違いなく私と入れ替わりの形でチームに加わると思うわ
               ゝ   `   ´      .イハi!:::::::::::::: //
                ` ..      __ --――-、
         / ̄ ̄ ̄`¬ー- ̄_    ____ヽ

           }=‐-___        ̄ー=三三三三ミ、
        /三三三三三≧=-__      ̄ー=三三!

.        /-=ニ三三三三三三三三≧-__      ̄`\
.       /ー-_、   ̄‐=三三三三三三三三三三三ニ=-ヽ
.     /=‐__>、_     ̄ー=三三三三三三三三三三ミ、
     i/ ̄       ̄ー- _     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄__ }


        -‐==-- 、

      /::::::::::::::::::::::::::::..\
     //:::::f::::::::::::::∧:::::::::::::i,
    f::::::::::::::::::::::::f  i:::::::::::::::}       ――しかし、現時点ではまだ仮定の話とはいえ
    {:::::::::it::t:::::::了⌒: ::::::::::::i...      先輩がこのチームを離れるというのは

    {::::::::i乏t,∨リ7テ卞i::::::::::i.       正直残念だと言わざるを得ません
    i::::::::i乂ノ n  ヾ-,'ノ:::::::::ノ
     i:::i::ヒ-イ `‐--イ:::::/ノ
     \リ>  ° 斗/
        イ/}`  }入‐- _、

     〈\  />--<ノ   //⌒i
     人  ー (ゝ 〆_//∠ i〈
    / ( ⌒ヽ∨--‐‐ イ ノ   i
     / ゝ-/ ハ\---イi     i
     {  /  i }  }   }i  ⌒ /
    ゝ\ i   i ノ ノ   ノ└‐‐



     /´ ̄ `    _  \

     //     イ´ ⌒ヾ―- _
   / /´   /   , -‐-   _ ニ= 、
  / / ィ   /  /          `ヽ      ☆
 /イ./    /  ´     / /  / i    ヽ  /
  }/    /   /    / /   /  .|   i  `          なぁ~に、私だけ引退が数ヶ月早まったと思えば
  /        / l/ l/    ./     l  l..          尭深たちもそんな気にはならないでしょ?
      l   l/l匕 ̄ l    /  :i
 l    l   l ィf==zx,l j  /l /l :j  /   l....          それに、私はもともと麻雀するために
 ,    l   l 弋ツ  l/l ::/ リ l/l.                 白糸台に進学したわけじゃないし……
 |ハ   ∧  从      l/ ィ≠ミxリ / /  i.....          そこらがちょうどいい引き際なのよ
   ヽ /  ハ   ヽ     '   /イ/ /  /
    }  ハ  トミヽ < _ ァ   / / / /
   {ハ/  ヽ  / ,>、     イ// 从ハ
    /ニ三ニ/ ´// `,l二二二二 ヘ,    lヽ
   //三三ニ\    ヽ'三三三三ニム   l i
  l 二二二三ニ\   ヽ三三三三 ハ   l l _ _
   l/::::::::::::::::\ヽ二ヽ_ ィ:::l二二二 ヘヽ.  l li .} l Yヽ
   :::::::::::::::::::::::ヽ: : : :l:::::::::i: : : : : : i:::::::::ム | ノ しJゝ'

   マ::::::::::::::::::::::::ヽ: ::|:::::::::|: : : : : ::ハ::::::::ヽ .l  i ヽ .}



               __
            ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
        /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
       /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ

.       /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::∧
       ′::::::::::::/::::::::/::::::::::ハ:::::::::::::i:::::::::::ヽ:::.
      i ::::::::i::::::i::::::::/:::/::::/ .|::::::::::::ハ:::::::::::∧:::.
      |:::::::::i::::::i:::::/-/_i::/  |:::::::::/ i:::/i:::i::::i:::::ゝ
      |:::::::::i::::::i::::i i/ i/ ` i:::::::/ _斗‐ |::从:i:::::::::::.
       i:::::::´ ゞi:::i‘小'::下 i::/ 午示ハi/:::::/⌒ マ丶      ……口ではそう言っているけど
.     i:::八   ゙:::i 乂::ノ  .´  弋::ソ │:::::i....          本心は?
.      i:::::::::\ __ `        、    ム::::::|
.      |:::::::::::::::::::\               イ::::::::i
.      |::::::::::::::::::::::::i      ‐ ‐   ..:::::::::::::|
     乂ヾ::::::::::i:::::i  >  __ イ::::::::::::::::::|

         \::::i´く     .i‐-:::::::::::::::::从乂
      >-‐.´≧::_ \    .∧  ゙`  _
.   /≧        \.__ y     >、
.  / ⌒ 、> _.     \   ヘ      ヘ


                     _
           、___ . -=ニ二   `    ___ノ
              >―=彡        ⌒  、
               /      /:::\/ヽ       \
           ,       .  ´ ̄ ̄ ̄`  .      \
          / __ .  ´               \   、⌒ヽ
           ⌒7                     ヽ. ‘,
       /      /       |               ゚。 ‘,
.       ′     .′   |  ∧    、   \      ',  ‘,
       |    ノイ   斗‐/ ゚。 l|   ,\ ‐- \ |   ヽ⌒\      ようやく麻雀っていう呪縛から開放されて
       人     |    , /   Ⅵ   |  ヽ   Ⅵ     \ ....     本格的に《ALO》に没頭できると思うと
      /⌒ヽ    |    !x≠ミ   \ | x≠ミ   ト . _| く ̄`       今からワクワクしてます!
           i   八   |  , ,     ヽ{   , ,  ヽ }   |{⌒
           |    ヽ. ト      ′      }ノ  八.         というか、さっさと来年の春になってくれ!
           |{     )ハ   . -‐ ‐- .    八  /
        八  /   ∧   ヽ     У    イ   ,
          )ハ   / 个    `こ´   / く ̄
        i'" ̄ ̄ ̄ ̄` ー-≧ _  イ -―'’゙¬―-、

          ├-___          ̄'ーニ三三三三三!
.        /三三三三三≧‐-_        ̄ーニ三三゙、
.      /三三三三三三三三三≧=-__       ̄ーヽ、
     /_  ̄ーニ三三三三三三三三三三≧=ー--___ ヽ

.   /===`ー _    ̄ー=三三三三三三三三三三三三三ミ、

   /'",..-――- ̄- _      ̄ー=三三三三三三三三三ニヽ
.   {/          ̄ ‐-._                __..、ヽ



   ./ : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ゚,: : :‘,: ヽ
    ′ : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :‘,: : :‘, : :.
  .′: : /: : :/: : : : :/ : : : : : : : | : : : : : : : ゜: : : : l : : :
  |: : : :′: / |!: : : :|: : : : : : : : :|: : : : : :!: : !: : : : :| : : |
  |: : : |::‐- : ||_:_: : |: : : : : : : :/!: : : : :/: :/!: : : : :| : : |
  |: : : |:::::::::: ||:::::::::¨:::::‐-:: :_/::! : : : /: :/::| : : : : : : : :
  |:_:_:_|_γ⌒ヽ___::::::::::::::::¨::::::‐- ′|: : : : ′ : |
  |:  ̄| ̄弋  丿 ̄ ̄ ̄ :::::::::::::::::::::::::::: ′: : ;′: : |
  |!: : :l :::::::::::i「::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;′: : /}: : : / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
  |:!: : | : : : : ||: : : : : ,: : : : : : ::::::::::::::::;′: : //: : :,′

  |:|:: : :.    |!           : : : : : : : ;′: : /´: : : !     せ  サ
  |:.ー‐ヘ                    /: :_ イ: : : : : |
  |: : :::::::::::...、   ⊂ ⊃       ノ¨ : : |: : : : : :|    ん  ボ
  |: : :::::::::::::::::`::....         _....:≦:::::: : : :|: : : :<
  |: : : ::::::::::斗<Ⅵ    ̄〔-、:::::::::::::::: : : : : : : : : :|     ぞ  ら
  |:斗<      ',‐-、   i   丶::::::: : : : |: : : : : :|
≦              ',____|     ` 、: : : |: : : : : :|     ?
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  丶 \        ',   i       / /ヽ: : : : : :\_____/



          /: : : : : : : : : : : : : : : \
          ,.' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\

        /: : : : :.:.: :.:. .:.:.::.: : : ::', : ::. : : : : : : : :`: .、          あなたほどの逸材をみすみす手放すほど
.       /: : ヽ:ヽ 、:::Χ::::::、::::. : :!¨ヽ:::::: : : : : : : : 、:ヽ...        白糸台麻雀部(うち)は甘くない……
      /: : : ::\、:. /`ΧV::',::::::::「  }:.:.:.:. : : : : : : ::\\.....      最低でも3年の夏の大会が終わるまでは
.      . : : /: : :::ヽ/ヽ代J}ヽN::::::!) /::.:.:.::.:.: : : : : : : : ヽ        私たちと卓を囲んでもらうから
     /: ; イ: ハ: : ::::\__ `'   V:! 「:::::!:::::!::::::ヽ: ヽ: : }ヽ}

      // |/ .V: ::::::〉 `      リ .|::::/!::::ハ:::::} ハ } \! ヽ
.    /   |  V: :::ト、  ,_ァ   / ´ ̄¨|::√}::::厂 }!、 j
           V::/ `i:r- 、 j  .::. !/`、|:/    >、
.              V   j!  }::「!  :::l /  /\       `>、
                 j:ハ l ::::l     ::ヽ     ::...  ≧x
                   /y ::::!      ::::::〉、    :::>:::7/
                      /=l  :::    ,_...::::::/::::} /´ V:::/
                     〃 {      /=≦ム://'    ∨
                _ ,小   `ー―.v´  >'"¨∨/
             x:´ : : :/::ハ     ::::Lヘ´    'i
          /: : : : /::/ ,    ::::::::::::,     ,

.          /: : : : ;イ: ::::/ く `    ::::::::::,      ,
         l: : ::/ |: :::/   }`      ::::::::}       !
         |::/  l: :/   /  :.   .::::::::::l      l
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    ミ::::::、:::ト、lVヾ.i         _ー 、 }V  _
    .ミ:\、|ヽ!         `ー--≧   V レ´{
〃}ハ「ヾ::::::ゞ               _フ'       __`ヽ.,
:::〈{::::|L__ミ         ,....-―≦==、、_, -、   \`ヽ
:::::::〉::: ̄:>       /       丶. `ヽ.、 }   `フ
:::〃::::::::三__      ,.:'          `Y `| |    `ヽ      大魔王からは逃げられない!?
:::{[::::::::::::>     /  |!ヽ  トヘV\   l  }人{ヽ.\ヾ......    な、何をさせるつもりだ、貴様らー!?
v/∠::::∠_    f   |ー!!!\ レ´ ̄八  lムヽリ ノ ヽ._
  ≦:::::::∠._    i   7  !!!!  ==  ';  lラ }| {´ ̄
1ィトヽ::::::::/    ',   Κノ ′__   u ',  !-.ハイ 人
く::::::::::::∠       V |! u ヽ ーヘ  ゚ !  ! ハ/.ノ'
/::::::::::::::::::フ     ∨ ゝ、  `ー'´ _,  | /ハ
L_::::-:=-:三,      Ⅵ\` ー,‐‐:1 / ⌒\
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_ゝVレ/∠ -‐           ヽl ⅥΛ /     }



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  /.: .: ./.: .: .:/|.: .: .: .: .: .|    : .: .: .: .: .: .: .: .: .: .: :.
 :′.: .:{.: .: .: | |.: :|.: .: |.: .| ___.: .:|:.: .: .: .: .: .: .: .: .:|

 | \.: |.: .: .: | |.: l|.: .: |.: .|      .:|:、 .: .: .: .: .: .: : : |      先輩って本当にゲーム好きなんですね……
 |l⌒.:人.: .:{.:| ̄八.: .:ト :{      }.;ハ.: .: .::| .: .: .: : |
. 八.: .: .: \乂    \{   ,イ芹宍气|.: .: .:ト、.: .: .: |
   \ .: |.:{斗芹气.   γ´ 乂ツ'} |.: .: .:| }.: .: .:.|                                ダレガダイマオウダ!>
   |.:\ト、{_,. ∨ツ Y⌒\ ´ _,.ノ |.: .: .:|_/ .: .: :i|

   |.:.:.:.:.:.::(     ノ '_   """   |.: .: .i|.: .: .:.}.:リ                               テル! ミンナソウイッテル!>
   |.:.:.:.:.:i.:.:. ̄/´: : : : :`ヽ   u  .|.: .: .リ.: .: /|/
   {.:i.:.:.:.|_::〉': : : : : : :`ヽ〉     ,イ.: .:/|.: .;/ '.′                    イワレタオボエハナイ… テイセイヲヨウキュウスル>
    乂/ ─_う: : : : : `ヽ/  .    |.: / :}/
   / /´ニつ: : : : : : : :/r<     };/ヘ、                                       ギャーギャー!
   .′ ´ ̄.ノ ̄:``ヽ: : /ノ       /    ̄ ̄ `>x、
   | イ´八: r'⌒ヽ: :∨(` 、   /      '"´   '⌒ヽ
   |     ヽ\`ヽ ノ  }    /       ´::/  /
   |       八 ヽ `ー '   ∨   /.:::::::/  /        |
   |    /  \ `     \/:::::::::/  /       |



                 、、_,/(ィ-―ァ
             ≦゙        ` ヽ、
            /ィ   ,.、,、、  、    \
            /...;、;リ'"  ` ヽiヽ:.、:.:.:.:.:.. ヽ
            /;.:リ'           jハ:.:.:.:.:.:.:!、
             i;.:.|  _     ,.=-   iハ!:.:.:.:.:!、    まだ《SAO事件》は解決してないから
               iハ:.:! __`ニ  ´ ‐_,...、  |:.:.:.:.:.i`.    本当は、こういうことあまり言っちゃいけないんだろうけど……
           | !、i< ('::i゙     ´Lン'゙ |^ }:i:N...    先輩が事件に巻き込まれてなくて本当によかったよな……
               、!           u   ./ル
                 i   ′      ,:‐'/
                  丶   ‐--   ,.:V′
                     `丶 _  _,..::'   !
                      〕´     |-.、
              _,...-‐''/7   __/   `丶、_
           rrr''"    i   ′/        >>、
          λi:!      |   /         //  ヽ
          / ヽヾ、     |  /    ,,:=='"イ

そんなわけで小ネタ終了
こちらの世界は完全にSAOではなく咲シリーズ寄りのストーリーになっていますが
こうなってしまったのも半分は安価の結果と言えなくもない……w
(なおこのB世界ではSAOは原作同様のストーリーで進む。つまり25年1月半ばには原作版フェアリィ・ダンス編)


また何かネタが浮かんだら、こちらの世界を題材にした小ネタをいずれ投下するかもしれませんw
それでは、これより自宅へ帰宅します

10時から再開します

それでは再開します
>>325の直後からの再開となります


今回の進行で1日目は終わる予定


            /         /⌒         ヽ
          /       /  /        \     :.
          .′     /   /            ヽ  :.
          i    /   /      /:∧  :, ,    i、
          |    .′  .′  イ  /`""∨ | {     }: }
          |     |: / .′ / |  /    | |:.│   :}イ
          l     | .:′/|  :/}1 ′   | |:...|: :| : :.ハ ',
         /} {  :| |.: / 1:.:/ i!│ l、     | :ハ!.:}│:.∥ :,i
.        / .| ゚,: : | |./--!:/'"i|´l | `ー―‐|/-}: }: :! ,:.{  リ
.       /  1 : :、{∨____リ___ l| Ⅵ 、______ノ__/:/: :' :{:.{
         ´ ̄V : : ト代う辷ツ´リ   リ cう辷ツ}:/} /: :「 ̄ `ヽ
       /    V乂} ゚。{i::i::        ::i::i::レ/:/: :.,     :,
     ′    |: : :l :.{     '      .: /{/: : :′       ,
.     |       |: : :| 入:..    ___    .: イ /}: : ,         i
.     l      、|: : :|___ `>   ー―'  <   ′ {、 ,     |
      ∧_,ノ}  :,|: : :|::::ノ   \{{≧u≦ .ィ/    |: : :|ハ /  __ ,rハ
.    /....',  L....ィ|: : :|'"\_/\__/ \____,|: : :|::::\ _{ `'./....',
    {ミ====彡::::::|: : :|   ー'⌒ ー― ´ ̄`ー‐ |: : :|、:::::::ミ=='=彡〉
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   【アスナ】
   「――そうだね……ごめんね。私だけ不幸だと思い込んで変なこと言い出して……」

   【ハジメ】
   「気にしないで。普通ならみんな取り乱すはずだもの。

.    ぶっちゃけ、取り乱す様子を一切表に出さない私が異常なのよ。
.    ――それに、アスナさんは今までゲームとはほぼ無縁の生活を送ってきたんだし、
.    他のプレイヤーよりもリアルの事情で取り乱しちゃうのは仕方のないことだと思うわ」

   【アスナ】
   「うん……ありがとう……」

   【シリカ】
   「えっと……ハジメさんたちは受験生なんですか?」

   >隣からシリカが私の視界の中にひょっこりと顔を出しながら尋ねてきた。

   【ハジメ】
   「イエス。ワタクシ15歳の中学3年生です。来年1月に高校入試を控えていました」

   【リズベット】
   「ハハ……右に同じく……」

   【アスナ】
   「私も……」

   【ハジメ】
   「あぁ、でも私たちリアルでも友人・知人だったわけじゃあないわよ?
.    私たち3人とも、この《SAO》で偶然出会って知り合ったの」

   【シリカ】
   「えっ? そうなんですか?
.    広場のやり取りで、ハジメさんとリズベットさんは初対面だってことはわかっていましたけど……」

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               /  /             从        \
              /    i   |::::  ヽ         ゝ,
              .′ '  ハ   ヾ:::  |\  ハ |   ヾ;.  |:::::      ヽ
               | | │. / \.   ヾ |  ! / !. ! | i::: :ト.::::
               | | │ハ.|  _ _、   | ,.x }/─ トl . / i::::/:::∨ヽ:::::::
     __          |ハ V. イ´  `ミ、.l ,x=≠ミ.z// ,/ V::::::::::: ::::(::::::!
   t-ヽ \       l! ゝ.  l,x=ミ、  `      イ/ / ) |:::::::::::::::::::\
    xヽヽ\\  .f 1    7∨      ,:      f^1 /l/./ノ::::::::::::::: ハ::::ノ
   ヽ\.\\_\l l      ハ         , .j l .j l l rイ:::::::::::::::::::::
    ヘ ___ノ  l  l       ゝ   `   ´___ノ .ノ'´/.ノ.イハi!:::::::::::::: /
     ゝ .    ノ       _,,. -‐---./    ,  /ノ| ヾ.::::::::::::ハ
      ‰,_    l _,,.     / ニ二二ニ /     __ イニ=-∨ゝ::
       _ノ. -‐';;;;;;;;;;ゝ   /三三三三 ナメx r<''"´_,,. -‐''"´ヽ
      l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l /_,,. -‐''"´  .l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;^'':三三三三ニゝ
      l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l         .l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/三三三三三ヾ
      ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ _,,. -‐''"´三.l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l三三_,,. -‐''"´}

       ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ'" 三三三三l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l-‐''"´_,,. -‐''"
        };;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;}二二===-l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l-‐''"´三ニ==-}
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   【ハジメ】
   「えぇ、そうなの。

.    いくらログインしているプレイヤーが10000人だけとはいえ、
.    こうして同い年の女の子が3人偶然出会って一緒に行動しているって、ある意味奇跡よね?」

   【シリカ】
   「そ、そうですね」

   【リズベット】
   「うん。

.    それに、10000人って数字は“だけ”とか“程度”で言い表せる規模じゃないしねぇ……
.    本来なら……」

   【アスナ】
   「――正直言って、10000人なんて大災害クラスの人的被害よ?

.    それに伴う経済的損失だって馬鹿にならないわ。
.    先の震災の影響で世界市場が受けた経済的損失の総額が日本円にして推定20兆円っていうし……」

   【リズベット】
   「ご、ごめん……あたしそういう話はわかんない……」

   >私たちがそのような話を続けていると……

   【女の子】
   「あ、あの……」

   【ハジメ】
   「ん?」

   >未だに私たちのそばにいた女の子から声をかけられた。
   >――いけない。そういえば、まだこっちが完全に片付いていなかった。

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            . .-‐ : : : : : : : 、: :‐- .
            -‐ : : : : : -=ミ: : : : \: : : :>―:.v‐ .
.      /: : : : : : : : : : : : : :\: : : : \/ ̄`y' : : \

       /: :/ : : : :/: : : : : : : : : :ヽ : : : : V: ̄:〕: : : : : ヽ
    ,.r {: / : : / : /: : :{ : : : : : : : : : V: : : :.V:⌒j : : : : : : :
.   / {_:{/: : :/ : : {: : : { : : : : : : : : : : V : : : V二}: : : : : : : :
   l: :.:y{: : : {: : : :{: : : .V : : : : : : : : : :∨: : : }‐z:} }: : : : : : :.
.  l: : : :{: : : {: : : ∧: : : ∨: : : : : : : : : :.V : / |\| : : : : : : :

.   : : : : : : :{: : : : :」ヽ : : \: : : : : : : : : i : ヽ:イi∧|: : : : : : : :
  l: : : :.{: : :.{ : :/ト{  \: : :\: : : : : : :.| : : : ト、ハ:|: : :, : : : : |
  |: : : :,{: : :.{: : : Nァ=ミ \ { \: : :!: l:| : : : |ノ| | : : :, : :| : |

  |:. :.〈∧: :∧ : :|,ヘ::t_ハ   `\  ヽ:|:l:l:| : : : || | |: : : :, : | : |
  |: : : {:.∧: :∧∧ ゞ-'' ,   \ j从| : : : || | |: : : :i : | : |

  l: : : l.:{: !\: :ヽ:ミ:.、           ,|: : : : Ll  : : : :|: :| : |
   : : : : l :L__{\: {人     ー '   .ィ/|: : : ′   V: : |:.:ハ: |
    : : : : :.| |:| {:.\: :{ニ=- ..  < ,/j,'|: :./    ∨ j/  :|
     : : : :| |:|  、: : { { __,,/,}     /|/ー- _  V   l|
     : : l |:l ,.-\lヽ//  j{     '  j// // 、 '′  八
     \N:{,.=、  ゙//!  j{  /  ,://jニ7{j^!   :.   ′
       `<:仆:〉 // l  ,j{ /  /// ,// |_|   !
.          〈∧〉 //__l_/_∠__// ,〈/ j_|     |
.        / /⌒O⌒ヽ―――'' /∧i
        / /\/j{\ノ      //  |     |
     r=-.、{     / {         j j、  :|       |
     |   :j ‐= { {        } } `ー∧ ,. <  ̄ト、
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   【女の子】
   「先ほどは助けてくださって、ありがとうございます」

   【ハジメ】
   「いいのよ。

.    ああいうはた迷惑なプレイヤーは1人でも放っておくと後々面倒なことになるし……
.    禍根は早めに断っておかないとね」

   【女の子】
   「そうですね……それに、こんな状況ですし……
.    ――あっ。申し遅れました。私、《ゼンキ》っていいます」

   【ハジメ】
   「《ゼンキ》ちゃんね……私はハジメ」

   【リズベット】
   「あたしはリズベット。
.    そんで、こっちのちっちゃい方がシリカで、ちっちゃくない方がアスナね」

   【シリカ】
   「よろしく――って、リズベットさん!? 酷いですよ、その紹介の仕方は!?」

   【アスナ】
   「ハハ……よ、よろしくね……」

   【ゼンキ】
   「あ、はい……」

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              /                      \⌒)、
           ⌒7: :    /     /        \ \   \ ∨:ハ
            / -/: :/ : /  /  /  j         \ \    ゙〈 い
         ∧ ⌒7 : : : : :/  /  /  /i      \   \ 丶  ' ∨i|
         /: :〉--|/ : : : /  i/      / :i      \   :.   :.  :.. Ⅵ
          : :〈: : : {__彡 7゙ : i:   i i ;'  :i        ヽ   :.   :  i  i|
       |: : ∨-〈 : : : |: :  i:   i i |  │: : :    \:' : '.:⌒:.\ i: |  :|
       |: : 〈: : :.}ー‐|: :  i. :i  l.イ:|⌒│ i: : :  '.\: : : ' : : | : : i: |  :|
       |: : : \∧\_|: :  i. :i/|: |∧  |: :i: : : .  '. \-ハ: :| : : i: |  :|
       |: : : i 〈: ∧ : :.: :  i :i  |八|厶二八丶: : : ∨ ィ刀ハヾ: :   | :i八
       |: : : i : \∧-ヘ: . '.: : : i:.:ィ伏⌒ヾ  \: : ∨し:..j゚| リ: :j: | :i iハ

       |: : : i : : :| |ヾ∧: . ': : 〃 r{::.`j゚|  \ \: '乂_ソ : : /: :,゙: リ i\
       |: : : i : : :|_,,| { ∧: . ': 八 乂__ソ      \〉 ー厶ィ|゙: /i:/││

       |八: i: : i: : :| 个ーヘ : . ':∧`ー‐      ′  /// 八/: i: :││
            '.:i: : i: : :| |: : : :'. : . ': :\///    _┐    イ i/: : i、/j ;
            'i: : i: : :| |: : : :iヘ.: .  \             /|/i/i: : : | }/ /
            '.: :i: : :|_,,|: :/|.:∧: : .  `≧=-   __,.. イ |l|/|: : : |/7|
          ∨i: : 八/ 人: ∧: : : .  \__   { _∨  |I |: /^{}∨
           乂:./ /⌒\  \ \ : : : 厂\   _ /   |I |/ , |ノハ
             |/ {\<\\  \ハ: : :i    \/ )___/ |I 《〈|_レヘ_》
              ∨|\ 、>{}\ lハ: :|\  /´, ─'、,|I | |<// \>
              Ⅵ //| |\》 l  ∨  ∨ く>//)_リ_,,| |く/  ノ、
               V《〈_j_j \>j  |I.____{\〃  / }_,厶斗≪匸}
                ∨     \ r 介|☆ヽ、/⌒ ∧ニ=-<__}
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   【ハジメ】
   「――で、話を少し変えるけど、確かゼンキちゃん《転移門》に向かっていたのよね?」

   【ゼンキ】
   「はい。

.    さっきも説明しましたが、以前プレイしていたMMOのギルドの方たちと待ち合わせしているので……
.    こんな状況ですけど、おそらく皆さん私のこと探してくれているでしょうし……」

   【ハジメ】
   「…………」


   【選択肢】
     1:「よかったら送っていきましょうか?」
     2:「そのギルドとギルドメンバーの名前は?」
     3:「ゼンキちゃん、歳いくつ?」

          安価↓3


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     ' 〈__,/   / '  /     ヽ        ヽ  }  ヽ
     / / '    / イ    :   ∨    :.  :. ´{   :
    '   〉-!    / / :.    |    ∨   | l| |\〉
   /  {  |    / /  |   :    ∨ l | l| |  }    |
  '    ヽ,イ   ',..イ⌒ :.   ∨----|、  l  | { ,イ  l  |
  |    /:| | | /{   ∨  l| 、  l| `ヽ! l!∨ }  :  |
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   【ハジメ】
   「よかったら送っていきましょうか?

.    私とアスナさんは《転移門》の場所を知っているし、
.    なにより、さっきの連中みたいなプレイヤーが他にもいないとは限らないしね」

   【ゼンキ】
   「えっ? いいんですか?」

   【ハジメ】
   「えぇ。知り合ったばかりとはいえ、このまま1人で行かせるのは心配だし……
.    みんなもいいでしょ?」

   >私は確認のためにアスナたちの方へと目を向ける。

   【アスナ】
   「うん。私はぜんぜん構わないよ」

   【リズベット】
   「あたしも。
.    さっきみたいなやつらがいるかもしれない以上、放ってはおけないよ」

   【シリカ】
   「私もです。

.    ゼンキちゃ――さんは見た感じ私と同年代みたいですし、
.    同じ年少者として何か少しでも力になってあげたいです」

   >予想はしていたが、満場一致だった。

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  |     /    / ∧_//      '   /  ,.イ_ / | :  |  | |   |
  |         ,イ  { ∨     |  ̄/ ̄// /`ヽ  |  |  | |   |       |
  {     l|  / l{    | '       | / / / /イ  |    ;  | |   |  |   |
  Ⅵ   ,ム ' / ∨_,.イ |     |,ィ テ≠=ミ、   !: ;: : /: : ,イ- l、   |  |   |
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   |: : : : :| {: {   |:| Ⅵ|:|: : : : : : |: | 込こソ    ,:': /|: : , __|: :/: :|: : ,: /: |: : : :|:|
   |: : : : 八: |   |:|  `l|:|: : : : : : |: |   ¨¨´   /: イ j: :ん::ル/: : ,: :/: ,: :/: : : :,':|
    ,: : : {  从  ヽ /´|:|: : : : : : |: |        /'  ,: /込ソ/: : /:,:': :/: , : : : /:,'
    、: : |-―_|\   \ |:|: : : : : : 圦         , {/  /イ/:イ:/ : /: /: : : /:/
   ,. 〉:.:|´ 从: { \  Ⅵ: : : : : : :|、     、     /   ,.: : /': :}: : :/}: :イ}:/
  /  |: :|  / \  、 |:|: : : : : :.:| \      こ ´     イ: : :{:イ/: :/ |:/ /
 ,    l:从       `从: : : : :.从 /\       -=≦ |: : : : :|':/  /
/  /             ∨、: : : {  \\ ` T ¨´  |: : : :| |: : : : :|
  {              ヽ: :|  |:.:.:.:.|  | ハ  ,: : : :.| |: : : : ,|
  人            __ \:.、 |:.:.:.:.|  |/介、 {从: / j: : : :,:リ
    、       / ̄  r――∨!:.:.:.:.! /_/}|ト∨ }'   |: : ://
  {\ \     / /^>   `二二\:.:.:j ∧_ノ|||_ノ、    |: :/
  |:.:.:\ \ / < /  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ {   !」  }   /イ
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   【ハジメ】
   「――というわけで、私たちでよければ護衛役として同行するわよ?
.    もちろん、ゼンキちゃんが不要だというなら無理してついていったりはしないけど……」

   【ゼンキ】
   「いえ。是非お願いします。
.    正直、先ほどの一件で1人で行動するのは少し怖くって……」

   【ハジメ】
   「ン――決まりね。それじゃあ、早速《転移門》へ向かいましょ。
.    いつまでもここにいたら、別の“出会い厨”どもが寄ってくるかもしれないしね?」

   【ゼンキ】
   「はい。よろしくお願いします」

   >そう言って、ゼンキはぺこりと頭を下げた。

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│ 1日目   2022年11月6日(日)   現在の最前線:第1層   現在位置:【第1層 はじまりの街 転移門前】
│ 現在のパーティ:【ハジメ】   現在の拠点:【第1層 はじまりの街 広場】
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                                              |
                                                 /\
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\∠、 :.::::|:| ト、.  l.└‐┴┘└┴─┘└──┘└ |`7'..:/  └─┘└l::.|.:.::.[]:.::_ :|   ._ ,彡彡ミ幺彡彡 、,,
:::...\.\ ベ| |::∧_|__[]..::[] __[] .:.:[]..__: :.[]: :.:[]. : : |/...::::)::7 []:.: : []: :.::|: |.:::. //\/  /\'/ ̄/\:゙;;ミ゙o;ミ
‐- ,_\.\.| | ̄...:.::/\ ̄.:.::::/\ ̄/\ヘ. : : : : : :/^7<:〈  . : : : : : ::/ ̄ ∠/. : : : \/ : : : :.\/ ;.:゙;;ミyゞ;ミ゙o
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::.: : : : :|コ:.:|:.: | ̄|: :.::.::..: : . ::| ..::_ .::[].::| : :.:ロ::|::|:. ://ト、У〕:|:....;>.| |. :..::|  . :| |. _.:.:.:. : :|.lニニ|l .:.:|┌ヾ':,ゞ;゙;”;ミ;:ミ
工エエ|::.:.:旧:|::...|.::[].. .: :.ロ.::| ./:ハ.:..:: :|. .::.:: .:|:://.:::::;>|::::|/ヘ「 ー┴─ー|__;;| | |〒|:. :[] :|:| .:::::::||=|│|.::.[]:::}il|{´

: :∠7ヘlコ:::|::.:.|.ロ:|: :._. ..::..:.:|. |:|n| :[]::|:П:..::.レ: ̄\∧l\|工]            l;,_|_|⊥|__|」 ===l|_|┴┴──|i|l|
: :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.| .:|襾|.: : : :|: |:||||,;,:.:⊥!‐'''"    [ニニニ|ニ]                               ルヘ:
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: :|ェ|:|;'|::|                         _,‐| .: : .:.| 7!_                      、
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: :|ェレ                        /  lニニニニニニl/  //
/       '  、       `         lニニニニニニニニニl/                    、
                                            `     、

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   >…………

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                      __⌒Y⌒ヽ
                       /_, -  ̄  ̄二 ̄` ヽ、
                       //      ヽ      _\
                 / ./    ,    ヽ       ヽヘ
                   // /     ,イ∧    i  ヽ      ヘ
               //./__   / // V  ハ ヘ ハ    ハ、

                   / /\ \/  ('   V 、 ハ ヘ. i     ヽ\
             /  /  ! 入ノ      \ヽ、ヽヘ. |    、 } ハ
          -ニ´__ノl   |/ ̄`゙\      ィ''^ー-ミミ|    }、_ゝ. }
               / ハ  | ,ィfテミミ、`    ン爪示ト,|   リ | | リ
                 / / 小 ゙《 iY;;;;リト      '´ {:ハ;;jリ} !  .// | | /
.               |,/ /:|| ヽミヽゞzン゙       ゞ-ンノ/ /イノノノ !'
                 |. |メ|l  Yi      、        /´小.ノ// リ
              Y レヘ!  |ハ                 /! イ,ノ ノ
                 { { .ハ .| ヽ.     ー -‐ '    /,ィ' /
              ヾ=- ヽハ  > 、      ,. イ/( //
                   ヽ!\     i` ー '   ,| /´
                            / ̄ |  ̄ ̄ハ
             , -―――、_, -‐ ' o ∧ o  ハー 、_, -‐' ⌒ヽ
            /    ,ィ==≪ , -┴‐'7ーf ̄`ー、≫===、    \
           /:::   〃   |/    {  .}    ヘ::\   ≫、    \
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         |:::::    ◎    リ≫' /\/  | | |    :V i ハ::|:.           〉
         \::  _ ___ _ / io/    |: ! |     :V .i  ヘ:: -----←---'く_
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.         /::      ノ   ヽ:. }   //  i 、    {  イ.       \:.         \
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   >――その後、私たちは何の問題もなく《転移門》前の広場へとやって来た。

   【リズベット】
   「へぇ~……さっきの中央広場ほどじゃあないけど、ここも結構広いわね」

   【ハジメ】
   「転移を行うプレイヤーでごった返すかもしれないからね」

   >それに、広くしなければ先ほどの路地裏におけるゼンキのようなプレイヤーが、
   >相手が意図的に行っていようといまいと頻繁に発生してしまう。

   【シリカ】
   「ここも、そこそこ人がいますね……」

   【アスナ】
   「ゼンキちゃんみたいに、待ち合わせ場所にしていた人が多いのかもね」

   >――シリカの言う通り、
   >昼間にアスナと来た時ほどではないが、広場には多くのプレイヤーの姿があった。
   >数にして100人ほどだろう。

   >アスナも言ったが、ここを他のプレイヤーとの待ち合わせ場所として設定していた者が、
   >そのまま留まっているのかもしれない。

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      '⌒ヽ , -、|/ /  /  /    \  __  \
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    |  '     }___〉 |   '   /   / :.  {    |  | | |∨
    |      /_ノ、 |    |  ,'  ,イ  |  |     |  | | | ム
    |     イ:,'::∨、|    |  /__/{   _|_ノ|    '  | | |  l
    |   / |:|::::ム :|    ! ' l| | ̄ ̄ !  |   ∧ l| | |l | :
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   /|: : ,: : : |:T::T'、、|:|: : : |从弋こソ      }:/ィテォ、: :/: : : ,'j:/
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    ,: :|: : : :|::|:::| ヽ:|:|: : : |: :|          '  ムイ: /: イ
    Ⅵ、: : :.|_j::」   |:|: : : |: :|      - 、    ムイ/ |
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      {    ||、〉     マム:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:/,∧ l{∧
      |    |j マム l   マム:.:.:.:.:.:,':.://:.|:.} /介}
      |       マムl|   }:.:.:、:.:.:/:.//:.:.j:.:|{ノ| !」
      |      マム   |:.:.:.:∨:.//:.:./:.: ! /イ|
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   【ハジメ】
   「――さて、果たしてゼンキちゃんのお知り合いの方たちは来ているかしら?」

   【ゼンキ】
   「今だけ、私だけギルドの皆さんの顔を知る機会を逃していたことを後悔しそうです……」

   【ハジメ】
   「仕方ないわよ。ゼンキちゃんはまだ子供なんだから……

.    オフ会とかに参加するなら、もう少し大きくなってからじゃなきゃ色々と危ないしね。
.    さっきの連中みたいな参加者も多いし……」

   【リズベット】
   「でもさ、以前プレイしていたMMOでのその人たちの名前は知っているんでしょ?
.    今は違う名前かもしれないけど、それを知っているなら別に問題ないんじゃない?」

   【ハジメ】
   「そうね。探す時にその名前で呼んでみたらいいと思うわ。
.    何なら、所属していたギルドの名前も一緒に口にすればいいし……」

   【ゼンキ】
   「そうですね。それじゃあ、早速探してみます」

   >ゼンキが頷いて、そう言ったのと同時に――

   【???】
   「ゼンキさーん、いないかー?」

   【???】
   「ゼンキー?」

   >私たちの耳に、複数人のプレイヤーの声が入ってきた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 /'     ムイ/ | |-- 、  |  |        |   |:. ̄∨- 、      ∨
イ / /  / /   /| |    |  |        |   |l   ∨  `ヽ、   }
 ' | /    '   ,' | |    Ⅵ !         |   ト、   ∨     \ l|
 | { :   ,'|  /  | |     \{         |   | ,   l|  |    `|
   | |  { |  / __ |       、 : : : : : : :| 、  { _  |  |     l|
   | |  |  , イ_示-:\         ∨: : : : : : | ∧: :,芹ミヽ、 !    |
   | |  {,イ ん_)::::::::ムヽ        ∨: : : : : :イ ∨: ,::::::::沁ヽ、    |  '
   | |   l||  | {::::::::::r::}        ∨: : : : : '. ん、:ム:::: 汽:l|: :Y: : : :,: : /:
: : : :|: {: : : :|{  |  、:::::::刈           ∨: : : : :{ | lマム:::::刈||: : 〉: : :,: : :': :
: |: : {: |: : : :{ 、 乂  こ て             ∨: : : :', ! 、 マム∧/:!!: イ: : :/: :/: :
: |: : : 、: : : :从   >=- ´              ∨: : : l弋こ,}: }イ: :||: : : : ,': : ': : :
: |: : : : \: : {                  ∨: :∧`¨¨|: |-' : ||: : : /: :/: : : :
: |: : :|: : : :\〉             '       Ⅵ从}   ,::| }: /,': : ,:': :/: : : : :
: |: : :|: : |: : ' \                    リ  \  }/ |:// : /: :/: : : : : :
: |: : :|: : | : 叭          v――- 、        / / ': : /: /: : : : : :/
八: : !: : !: : : : :、          {':.:.:.:.:.:.:.:.}            / : イ: /: : : : : :/:
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  Ⅵ{从 : : : : | : `: .、         `こ´             イ/:イ: : : : : :/: /:
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   【ゼンキ】
   「! 今の声は!?」

   【ハジメ】
   「明らかに《ゼンキ》って言っていたわね……」

   >私たちが声が聞こえた方へ目を向けると、
   >そこには複数人のプレイヤーで構成された小規模の集団が広場を歩いていた。
   >全員大人で、男性が6人、女性が1人という全7人からなる構成だ。

   >この《SAO》では、1パーティは最大6人までとシステムで決まっている。
   >となると、目の前を歩く集団が、即席で組んだパーティという可能性は低いだろう。

   【男性プレイヤーA】
   「おーい! ゼンキー、いたら返事してくれー!」

   >集団の先頭を歩く男性プレイヤーが、広場のあちこちを見回しながらそう叫んだ。

   【リズベット】
   「もしかして、あの人たちが……?」

   【ゼンキ】
   「――はい! 人数的にも間違いはありません!」

   >リズベットに対して、ゼンキは嬉しそうに頷く。

   >――そして、次の瞬間には集団の方へと手を振りながら駆け出していった。

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   /  ハ⌒Y /    /  '   :   ヽ  ヽ  \ \ ':,
   '  :'  }  ヽ |  |  |  |  | ト、  \ ∨ :. ヽ ヽ ム
  /   |  |, - } !  |  |  |  | { ヽ   ヽ ,ィ-l-、マ Ⅵハ
  '    |  |_〈 |     |  |    |_ ∨   Ⅵ ∨ |  |  |
  | |  |  |__  〉 :. |  |  | , - イ    ∨  | |: : l: :|  ' | l|
  { |  |  | ∨  i l  | ,イ  /リ -   !Ⅵ: : ,: : l: :|: /: |: |
   :   |  |__/   {   |  | /       |l Ⅵ/,ィ=ミ:/}': : '|: |:.
  | |  |  { { 、: : : ∨: : l : : :Ⅳ   _  リ }:/   / ':.:/:!:/:|
  } |    | | ム 、 { ∨: : : : ム  ィ  ̄`   /  ,   / イ: }' }:|
  | |    | |  } 乂l∨: : : : :\         ___,   イ:/:八 j:'
  |:,:,: : : : :|∧_/   `l∨: : \:圦       ゝ ノ イ: }': :| /
  |∧: : : : !| | |     ∨、: : : :\} 、_____,..イ |:/| : |
  }' } : : : |{ { {       〉:∨: : : ∧   ∧:.:.{  ∨ |: /
     ,: : : :|| | |    _/ |:∧ : : : : }\  { }:.:|  |l j/∧
   八: : : ||_|_|   /= ̄ }'\\ : : |:.:.:.ヽ:. |:.:| /}イアァ、},ィ
     \: |   / T¨¨ヽ、\ :、\:|、:.:.:.:.\|:.:|{/ // ,イ} ∧
       \   { {     \{lト、 \', :.:.:.: |:.:||!// / /^Yl∧
           マ |     |_」,ノ  ∨:.:.: |:.:|!☆∨ /,イ |:.:.:.}
             l八      ∨|! |   ∨:.:」イ|:.:.:.:.:} {  ∧:.:.>、
            マ:ム____|!_|  || ー介_/\:.:.|人イ:/:.:.:.:.:.{
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   【ゼンキ】
   「みなさーん! ここでーす! ゼンキならここにいまーす!
.    お待たせして申し訳ありませーん!」

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                                イ  /レァ
                             / ノ ィ´: : : ノ―=彳_,ィ

                             | /{/: : : : :イ--: : : : : : : :/
                             }Y: : : : /{/: : : : : : : : : : : : :>
                         トイ: : : :/: 斗┬‐‐- ..,,: : : : : :\
                         ∨: : ィ 7::::/ /::::::::::::::::||\: : : トヘ
                             }イ::/ /::::/ /::::::::::::::::::リ::::::ヽ: :|
                          {:::::/ /::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::リ
                          |::/,ノ "\_´ ̄`_/ <:::::::::::/
                          ハ:.:| r‐tぅ ヽ  tぅ‐ュ 乃:/
                            {│ハ   ̄  }    ̄ /:/^i
                          ゝ}: :ミ    〈.ノ    u. イ ハ /
                           小    '  '     j/イ
                          /::::.  r‐-…¬  /::::::{
                            /:::::::∧ ゝ __,ノ 'リ::::::::::、
                             ん:::::::::::}\j_j_jj_j_j//::::::::::::::ハ
                    _________    ⌒/        .′:::::r=='″
                 /ヽ ∨ : : : : ∧ ´          { \
                 /}`ヽ‘ ∨ : : : : ∧ー― 、     {   ` }`i¨¨¨ヽ
                 / ,ノ  } ‘. ∨ : : : : ∧       r‐…… イ /: : : : }l¨ヽ
.              /ィ⌒!ヽ、/  ‘. ∨: : : : : :}ニニ==-     -=ニニ,:./: : : : : }l--}\
             /::::::::::::::{____}    ,  〉--==ミ 、  }:::::::Y::::::r‐ ´ {:{: : : : : 〃 ′ レj、
           ノ{:::::::´ ̄ ̄| }    } { r――― :\}:::><::|  ィ⌒>--- ″ /    ヽ
        /  {:::::::::::::--┴!   .′′: : : : :|: : : : :`ー―‐ ´.:.: : : : |: : : :ヽ  .′      \
        /\ ,ハ:::::::::::::::::::::::}ー‐/ // : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : || ′          \
.     /⌒ヾ<{ V:::::::::-‐::´}/ .// : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : ||/              \
.    /: : :/ : {={  ∨::::::::::イ }  //: : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : ||              /\
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   【男性プレイヤーA】
   「おおっ! 無事だったかゼンキ! よか――って、えっ?」

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                 /|∧ /ヽ!、 i、

                ィ、 .!::i!:::v:::::::::レ'::∨',  ,,
                 i:::∨:::::::::::::::::::::::::::::::::Y::i
                {ソ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::レi
                iY::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::У
             ',::::::::::::::::;;;;;;;;::::::::;;;;;;;;;:::::::::::::彡

              >:::::::{"゛  `^~   ~^}:::::::ア
             '彡:::/ ,、__     __ .゙i:::::::i゙

               从::| --ッ゙_z i!'´- ッ_ァ |:::::i
              〉^i!   ̄      ̄  .|:/`i
              | ! i!            し i!i ,!
                \.!   . ` ´    ,'ィ'"
                  |:::i 、   ´ ̄ `   ./i::|
                  И \     / .N
              /ヾ;、  .`ヾWシ′ .|、

             ,-'"、   ヾ;、       / !i.\
        _,..-‐'"   \   ヾ;;、   / i;;i  \
     ,.-‐'"         \   ヾ;;、   i;;i  | .`ヽ_
    /       __         \   ヾ;;;、 i;;i  |   `ー-=.,_
           \.       ' ,   >―‐- 、|        ヽ,
            ',        ヽ, .(_/>‐'''" ̄i       ヽ,
               .',        ヽ, / ,ィァ'''''' `ヽ       ヽ,
             ヽ,        ヽ,〉-'./ /フ''_ |    |   ヽ,
          `ヽ,   ヽ, |      f⌒ヽ_`ァ´ / ./  ',   .|    |
            ヽ,  ヽ, |      \_    .`i´.    .i   .|  .  |
              \ `i     /  `ヽ、   !    `<ヾ,     |
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   【男性プレイヤーB】
   「子供……?」

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        / ,ィ / レ i V ∨ ,r   、  、丶  l丶  、 '-、_
       /l / / ´/ ,/ l /`l l /│\.l'、  ヽ ヾ 丶ヽヽ \  ̄
       ! レ   //     l l ´ l ,/'、 ,!   l l∨   ` \,l
      │    ´ ,       l′  レ  丶! ヽ  l.!   ト、   ヽ、_
        |/ ,   l  , ,       ,    l  ゙   l´, l ヽ、― '
      // /  l l   ll l  l  l  ',   l  '、   l | '   l
      i /  l l |  /|| l  l,  ll  |、  l',  | l |  ' l、  l
      / ! r' l l |',. l _i``ヽ、! ', l l.  | ',  l l l ',|   l lヽ |
          Y/ l l ',l ゙'!, ̄T_ラヽト.',,l', l ',./__,,|,|-‐lイ 、',│', '´
         l  l, l、`  ` ―   `'! l !'"'-r‐ ッ― ! / l.!,r'
        丶 、',l′            l|  `ニ-‐' i il r'
            ! ` l  し           |       /.|/
            |rl |ヽ                   / !
        ,.リ'''|,!| ヽ        ` ´      /
          /  `ー'、_ \    ‐ニ ニ-      /
       /      `'‐、_、   ー--   , イ、__
      /           /゙|ヽ、     / l  `7',
    __i|        ,' ,rl´ !  ` ― ' ´_  iヽ /  l
__ , - '  l l       / / l lY´ ̄`i´  `´', 〉 l l| !
    __l ヽ    / /   | ! !   !   l  ',lヽl l l |
ー'  ̄    ヽヽ (_)/ /    l | l    l    l  l ,! l l │
       ヽ '、 / /     l | ',   l i  ', l/ ! ', |` - 、 _ゝ,、
           ヽ /      l ', l   | l i  l l! ', 'iゝ ト- 、__ヽ_`,)
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   【男性プレイヤーC】
   「子供だな……」

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.                        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :'i、
.                         i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}
.                          |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|/i
.                          iミミ、 : : : : : : : 、 : : : : : : : : : : : : : : : : /
.                          |` ミ`ー 、:_:ヾー`ー-、 : : : : : : /'´彡リ
.                      ,.-‐i: :_`:=______ `ー----------‐‐‐´ ,/
                       /::::::::!:/ }: : /   ̄、ー‐--_三三三_== ´ '!
.                     /::::::::::l i i : i  __、_`ー===ミ , ,__彡'  ,'リ
                    l::::::::::::i: ',ゞ、:j  ´ゞ-イヽ     ノ,r-ッ7 ':/
                     i::::::::::::l: : :7、`     ̄´'    i    ̄ ,'ノ___
.                  >':::::::/j: ,i:} i.  u       l:.    .ノヽ:::::::ヽ
                 /::::::::i:::f ノ'´iノ , l           /   , ':::::::ム::::::::ム
              >:´::::::::::::::l::ム     / ヽ.        ____ヽ /:::::::::::::厶:::::::ム
       ,,.......-‐‐‐.::´::::::::::::::::::::::::i:::ム    !   \.    /ー'}//::::::::::::::::::::::〉::::::ム
     ‐.:´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::ム.  l       '  ,.i__,-‐´/::::::::::::::::::::::::/:::::::::::ム
     :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::ム  ',      / \ill|ク::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::ム
      :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::ム  ヽ      i   /::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::ム
     ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::ム、         ,}:::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::ム
      ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::ム `ー-、___  ./ ̄リ::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
     :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::ム.     ヽ_/  /::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム
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   【男性プレイヤーD】
   「しかも女の子じゃねーか!」

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           /:.:./レ 7/{:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
          /:.:.:.:./  〃/:.:.:.:.:.::.:.∨~^^´\-:∑:i
       ___, ノイ:.:./イ/V:/:.:..:||ハ:.:|      V:=寸
         /:.:.:.:.:./:.:.:.|:./lV:.::|| l:|  ____  W.:::!
    .    /::ィ:.:.::.l:.:.孑|::|廾|:代 .|!'~´_-   `.|:::::|
    .   /´./:.:.:.:.|:.:.:.|!|/.-- 、ヾ ` ,~= ミ  .}::::.!
         |ハ::|:.:|/l::|イ  @      @  > h::/
         l !:N:|イ¨u`゙‐‐       = ゙´ /リ
          `| .|! .∧      ` '    u  /イ
               ∧         /
    .             ゝ、z‐-‐-‐⌒)イ
                r‐}゙  ̄二⌒ 「 ̄ 刈     _ _
        _ , -‐=  ̄ミイ!j }       j{ _,ノ l ¨''= ̄   \
.     /      ! /  |  !|     /  \ |        /i
.    / .i        {  レ' \   ./     .ヽ!    !    / |
    |  |              ヽ /       |   !   i  .|
    {  |      ,′        V        !   !   .{  !
   /  .!      /            |            |   .j  |
   |  ヽ   /           |           | /    !
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   【男性プレイヤーE】
   「た、確かに、ゼンキさん一度もオフ会やボイスチャットとかに参加したことはなかったけど……」

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                 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
                /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:/ミ:、:.:.∧:.∨:∧
               /:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:./i:.厶≧}:/≦:. |:.:.:.:′
              / ´/:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:. /:./_.|:′     Ⅵ:.:.:.:.|′
           ./ ´  /:.: ィ :.:.:.:.:.:. |:. /:.厶_.|≧、   _,. 斗 .:.: |:.,
                ./:/′:.|:.:.:.:.:.|: ′、 tリ`ヾ   ,ftサ /!:. | | :.,
              / /:. /| .:.: /|:i | `ー ´   一' 小:.| | :.,
                ./: イ:.:.:.|:.: /: |:|           {   /:.|: 州  ':,
               ///:/|:./ { ;/ 、         _ ,〉 ./:./l:.′
             / /  ,!′ > .,_\  - ‐ .∠:./ ,|:
                  ノ、     ≧o。._ /、 ヾ丶
              ,r <   丶        }| |  `´  }
            _,≦.,_    ヽ    `  ー―≠ "       |
         _, <    ヽ   丶      /       |
        /     ̄ ヽ  \_/     /          | |
       ./         丶      /      rミ,   l !
                  ,   ./        乂リ   .|l
     ,                }   ‘,  Y:ミ,          :{
   /                 |:    ‘, 乂リ        |
  /                 リ    ‘,           |
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   【男性プレイヤーF】
   「まさか女性――それも女児とは……」

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                            -‐ … ‐-
                     イ:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
                      /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
                  /:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : |:.:.:.:.:\:.:.:.:.

                     /:.:./:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.’
                 /. :/. : . :.:.|: . l:.:. : . : .:.:|. :|. : . : . : . i : . :.
                   .: . l: . : . l: ト、:.|: . : . : .斗-l/、!: /: . :.l: . : i
                i  .l.   j斗‐弋   .|/ '_ ′j,イ |. .ハ . |
                     ! ハ ト、 |   __z_`ヽ| ,x=≠zツイレ'  ,|:∧
.         ハ         八 i  ヾ圦 xチ⌒゙     "" ./   イj/ ヽ
.       「',. ヤ',         マ、 }. ヽ::. ""    ′  ._/ィ_./ .ト、.   \
.     マヘ マヘ       _.  ハ}个 、込.    ャ  ス r、千|   ト、ヽ    ` 、
   「ヽ、ヽ ヽ ヽヽ、 γ {/  ..l    介    ` ュ「', ヾ ヽム   .!.  \   ハ、
..   ヽ、`ー' `´  ヽ_ノ . |   ,イ   |γ´>  { ',   ヤ マヽ  |  ヽ ハ..  ト、ヽ
   _____ぅ   γ       j   厶ノ i  .l,入≧==ヘ      ` Yムイ二ミx|   | ', }
   ` ー‐‐、 - ′ i    ム}/ /   ヽ |ニ| ヽ二` ハ.      iマ_二二二\ /  .i l
          >、   ヽ__ィニヲ二{    寸ム≧z__,イハ      |、_}二二二ニ\ ノノ
         マー-t‐ ノニ}' /二八     ヽ二二./ /}ニハr‐-、___ノニ.j二二二ニ≧x}く
        マ{二二ム{二二ニヽ   } .ト、 _/,イ トくノ二ニヽニ,イ二二二二ニニヽ\

.        /}___ノハ二二ヲニ) イ .ム≦.レ八...レ'‐寸―チノハ二二二二二二\\
       /  ト、、二ニ/ハニニ/二厶イレ'><二ニヽト、 ∧`ヽ、ノ ∧二二二二二二ノ  ヽ
.      /   .|ニヾ 、//ニ}.У二 /> "   /` <二`{ニVニ/ /ヾ、マ===ュ、ニ/     }
.        ,  jニ/<≧=マ{二二ト、     .::    \|ニマ./二二マ二ニニ>く     /
         ヒz≦二ニニ.ハ二ニ.|ニ\   :::    /|二 ソ二二二入二二二ハ   ./
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   【女性プレイヤー】
   「あらあら……私がギルドの紅一点じゃなくなってしまいましたね」

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                                イ  /レァ
                             / ノ ィ´: : : ノ―=彳_,ィ

                             | /{/: : : : :イ--: : : : : : : :/
                             }Y: : : : /{/: : : : : : : : : : : : :>
                         トイ: : : :/: 斗┬‐‐- ..,,: : : : : :\
                         ∨: : ィ 7::::/ /::::::::::::::::||\: : : トヘ
                             }イ::/ /::::/ /::::::::::::::::::リ::::::ヽ: :|
                          {:::::/ /::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::リ
                          |::/,ノ "\_´ ̄`_/ <:::::::::::/
                          ハ:.:| r‐tぅ ヽ  tぅ‐ュ 乃:/
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   【ゼンキ】
   「すいません。わざわざ総出で探していただいちゃって……
.    でも、みなさんも無事でよかったです」

   【男性プレイヤーA】
   「お、おう……」

   >集団の先頭を歩いていた男性プレイヤーが、少々困惑した様子でゼンキと話を始める。

   【男性プレイヤーA】
   「え、え~っと……いきなりこんなこと聞いて悪いが……
.    嬢ちゃん、本当に俺たちの知っている《ゼンキ》なんだよな?」

   【ゼンキ】
   「はい! 戦国系MMOでギルド《風林火山》の軍師を務めていた《ゼンキ》です!
.    あなたは――《風林火山》ギルドマスターの《クライン》さんですか?」

   【男性プレイヤーA】
   「あ、あぁ……その通りだ。
.    え、えっと……一応、『はじめまして』って言ったほうがいいのか?」

   【ゼンキ】
   「そうですね。直接顔を合わせたり、お話をするのはこれが始めてです」

   【クライン】
   「そ、そうか……
.    は、はじめまして、ゼンキさ――いや、ゼンキちゃん?」

   【ゼンキ】
   「はい。はじめまして、クラインさん」

   >未だ困惑の表情を浮かべる男性プレイヤー――クラインに対して、
   >ゼンキはギルドの仲間たちに出会えた安心感からか、満面の笑みを浮かべていた。

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                   ゚ f⌒ |    kf爪_ハ~`ヾ | /  へ、}   ゚。
                   ! 人__|     | ,弋_り     |.′    } /  __\
                    }(  Y´|   ti八 ´""         芹K ムイ   ⌒
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                 (_彡'八|  i⌒            "''' ∠  。゚
               il|   |  |              .′}/
                 从   i |  ト、      ⊿    ノ  |
                 }   l |  | \                 |
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                 }   l,_」   |\i:i:\  /):i} i|  i|  |
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              i       / /, |   |^~/i:i/:i:/ /´   | | i  !   }
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   【アスナ】
   「――なんであの人、あんなぎこちないのかしら?」

   >私たちが少し離れた位置でゼンキたちの様子を眺めていると、
   >ふいにアスナがそのような疑問を口にした。

   【ハジメ】
   「簡単な話よ。あの人――

.    というより、ギルドの人たちはゼンキちゃんが女の子であることを一切知らなかったのよ。
.    おそらく、以前プレイしていたMMOではゼンキちゃんはネナベだったんでしょうね」

   【アスナ】
   「ネナベ?」

   【ハジメ】
   「“ネット上のオナベ”略して“ネナベ”。

.    要するに、SNSやネットゲーム上で男性を装っている女性のことよ。
.    逆に、ネット上で女性を装う男性を“ネカマ”っていうの。
.    いわゆる“ロールプレイング”ってやつよ」

   【アスナ】
   「じゃあ、あなたも――」

   【ハジメ】
   「そ。私もネナベ。
.    いや、ネナベだったって言うべきね、今は……」

   【リズベット】
   「ぶっ!」

   【シリカ】
   「り、リズベットさん!?」

   >――隣でリズベットがまた吹き出した。
   >おそらく、また私のアバターのことを思い出したのだろう。

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                    イ´/ ̄イ-
                 {、 | {/ _―二ア、
                 ゝ \´__ ´    >、
                , イ´  ̄     ̄ ヽ、"´  \
           /´`/、 _      /´ ̄`ヽ 、  ,
          /  /  `                ヽ  ',
          ,' /             ヽ      }  }
          i /       /    ヽ   ',    } .l  |
          |' _i 斗-‐=/、.i    斗-‐=| 、  リ ,   }
          | ´ } |  /、_ { |    }.   | ` / /  リ
          |  :| ゞ‐-r、_ヽハ    }_z-r=ァ  ,  {   ト
          , .|  { | ら云ド ヽ  /ら云} " ハ、ハ  {
          ヽ ! 、ヾ 弋-ソ   `"弋‐ソ / イ } ヽ  |ヽ
           ヾ ゝ \_    ,     //} ノ ヽ ヽ l
             , ヽ ̄           人    ヽミ
        ,.-―',   i\    --     イ -――--、ヽ、
         !_  ゝ、l ̄ ̄¬ー-=ニ二-====ミ、
         /三三≧=-__      ̄ー=三三三三ミ、
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     / ̄ー=ニ三三三三三三三三≧=-__      \
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   【ハジメ】
   「普段ゲームをしていないアスナさんは、なんで自分を偽るのか不思議に思えるかもしれないけど、

.    ネカマやネナベも、個人で楽しむ程度なら“ネットの楽しみ方”の範疇よ。
.    誰だって一度は『違う自分になりたい』って願望は抱くだろうし、
.    現実と違ってネットは基本的に“キャラクターになりきるだけ”――
.    “姿形まで変える必要はない”から、その願望も簡単に実現できちゃうの」

   【アスナ】
   「なるほどね……」

   【ハジメ】
   「もちろん、当初の私みたいに“ただなんとなく現実とは逆の性別を演じてみる”人も多いわ。

.    というか、現状のネットやネットゲームではそういう人がほとんどでしょうね。
.    一部には例外もいるけど……」

   【アスナ】
   「例外?」

   【ハジメ】
   「すでに強制リアルバレしている現状では全く関係ない話だけど……

.    “自らの性を偽ることで自身を有利にする”プレイスタイルのプレイヤーも多いのよ。
.    そういうプレイヤーは、特にネカマに多いわ。
.    まぁ、ネットゲーム自体の女性人口が少ないのも多い理由なんだけどね」

   【アスナ】
   「具体的には?」

   【ハジメ】
   「例えば、“自身はリアルで女であると偽り、他のプレイヤーにもそれを信じこませる”――

.    そうすれば、さっきの“出会い厨”どものように女日照りな連中が擦り寄ってくるでしょ?
.    そうして集まってきた連中に金やアイテムを貢がせるのよ」

   【アスナ】
   「な、なんか妙に生々しい話ね……」

   【ハジメ】
   「そりゃあ、ゲームとはいえプレイしているのは現実の人間ですもの。生々しくもなるわ。

.    今言ったプレイスタイルのことを《寄生》って言うんだけど、
.    純粋にゲームを楽しんでいるプレイヤーからは、もちろん嫌われているわ。
.    客観的に見たら“自分の力を使わずにうまい汁を吸っている”んだもの。
.    ただ、見方によっては“性を偽って相手を騙しているのは、その演じているプレイヤーの力”――
.    つまるところ、ゲーム外のプレイヤースキルだから“自分の力”は使っているし、
.    《寄生》が“出会い厨”を撃滅する最も効率のいい手段だから、ひとえに“悪い”とは言えないのよ。
.    そもそも、“悪い”なら運営からゲームシステム上で防がれる――禁止されるはずだしね」

   【アスナ】
   「難しい話ね……」

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   【ゼンキ】
   「ハジメさーん!」

   【ハジメ】
   「ん?」

   >アスナと話をしているうちに、ゼンキたちの方は話が終わったようで、
   >彼女を先頭に先ほどの集団がこちらに向かって歩いてきていた。

   【ハジメ】
   「――どうやら、無事にギルドの人たちと会えたみたいね?」

   【ゼンキ】
   「はい! ハジメさんたちのおかげです!」

   >私たちの前に立ったゼンキは、
   >先ほどギルドの仲間たちに見せていたのと同じ、満面の笑みを浮かべる。

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                             / ノ ィ´: : : ノ―=彳_,ィ

                             | /{/: : : : :イ--: : : : : : : :/
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                             }イ::/ /::::/ /::::::::::::::::::リ::::::ヽ: :|
                          {:::::/ /::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::リ
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                            {│ハ   ̄  }    ̄ /:/^i
                          ゝ}: :ミ    〈.ノ      イ ハ /
                           小    '  '     j/イ
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   【クライン】
   「嬢ちゃんがハジメちゃんか?」

   【ハジメ】
   「はい。そうです」

   【クライン】
   「そうか。俺は《クライン》。

.    この《SAO》の前にプレイしていたMMOでゼンキが所属していたギルドのギルマスをやっていたもんだ。
.    なんか、ゼンキが色々と世話になったみたいだな。チンピラに絡まれていたのを助けてもらったとか……
.    ギルドのメンバーを代表して俺からも一言礼を言わせてくれ」

   【ハジメ】
   「気にしないでください。
.    『顔と名前晒されたくなかったら二度とこんな真似するな』って脅してやっただけですから」

   【クライン】
   「ハハハ。そいつは恐ろしい話だ」

   >クラインのその一言に、彼の周囲にいたギルドのメンバーもどっと笑った。

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      /ァ::::///レ, /l/l|::l|::|:::N:::lヘⅥ::|、:ト、ト、l、ヽ
     -;彡::::::::::´l/l/:::l':/::::l:::l:::|:::l/:::l:::ヘl::ヘ|:lヘ ト、l:∧
     /:::ィ::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽl:::::::::::ゝ

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       l/ l:::::l:::::l:|:|、::|:::l::::/!;l/-/'l/_」イ:/::/:::::::ト、::::::::ヾ
       ′l:::::l::::从|_Ⅵ::|:::|ノナ¬丈//7:イ/::::::ム V:::l::トl
         |:::∧l、 こiアⅥ::|    ̄   /´/'i::/::ム l l::::N
         Ⅳ lハ    /ヽl          /イ::/) /::トl
        `l   ',   〈              イ:/,_/::::|
            .     _^__         〃/!:::::|::/
            ヽ. ィアー‐ヽ      /  l::::::N
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          `¨´   ヽ      <    V:トl
               i`ー ´     /    Vヽ._
                 _ム       /   /  / \
               // ヘ.      /  /   /   ヽ _
.           _/ /  レ{     / /    /     ∧ \
     _ ‐ ´/   /  / ノ    /     /    /    `''-.._
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   【男性プレイヤーC】
   「クラインが自己紹介したなら、俺たちも名乗っとくか。

.    マヨ――じゃなかった《トシ》だ。
.    こっちのゴリラとは何年も前からクラインとMMOでつるんでる」

   【男性プレイヤーB】
   「おい! 誰がゴリラだ《マヨラー》!」

   【トシ】
   「《マヨラー》言うな! 今は《トシ》だ!」

   【リズベット】
   「《マヨラー》?」

   【クライン】
   「あ、あぁ、トシは前プレイしていたMMOまでは《マヨラー》ってプレイヤーネームだったんだ。
.    その名前の通り、リアルではマヨネーズが好きでな……」

   【アスナ】
   「な、なるほど……」

   【シリカ】
   「す、ストレートでわかりやすい名前ですね」

   【トシ】
   「ほら見ろゴリラ! オメーのせいで嬢ちゃんたちからドン引きされてるじゃねーか!」

   【男性プレイヤーB】
   「だからゴリラじゃねーって!
.    ――っと、そんじゃあ、次は俺だな」

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           , ∧ /l /:.:.:.l:.:.:.レ:.:.:l:.:Ⅵ:.ヽ ト、
           Ⅳ::.:゙{:.:゙{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ソ:.:.:V:.:ハ l,
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        | | |   l:ム   ヾ川川川シ   |`゙ヽ  |||
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   _  ―// ヘ∨{ l、 /  /   |   l  l/} //. | |ー-、_
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   【コテツ】
   「俺は《コテツ》。
.    さっきトシも言っていたが、クラインとは最も付き合いが長いメンバーの1人だ」

   【トシ】
   「以前までのプレイヤーネームは《ゴリラ》だ」

   【コテツ】
   「ちげーよ!」

   【トシ】
   「あぁ、すまん。《ゴリラゴリラゴリラ》だったな」

   【コテツ】
   「学名でもねーよ! 以前から俺はずっとこの名前で通してるよ!」

   【ハジメ】
   「仲がよろしいんですね」

   【コテツ】
   「ま、まぁ……トシとはリアルでも付き合いが長いからな。
.    クラインと知り合う前からの仲だ」

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            l: : : : : : : : : :、、:ヽ マ: : : : : : : : : : : : : : : / /: ,, : : : : : : : l
.          | : : : : : : : >ー=-------─────----== / : : : : : : リ

           i: : ,> ´                       ̄ ` ミミ、/
.             }´                                  |
           ヽ__________,----==---‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐/ニニ`ヽ‐‐--、.___i
             マ_: : : i   ,/ ̄ `゙ミミ、、       //    ` ヾ、  }: : |
             i ヽ : |    .,,====ミ、 ` ミ、、    ./'´r‐_====、__   .i: /}
             ', マ: i.  ヾ  ( ヒリ.)ヽ  `       /( ヒリ.) /'´ j: ; .i
             ', マ:',.    ー‐´       /    `一 ´    /:リ ノ
             ヽ マ:',               i          ;:/ /
.                iヽマ}            ',         ,' イ
              l: : :ヽ`    ,       i         ,': :/
           >.::´ j: : : :iヽ    `r‐‐---   _____    _)   ノ: :{__
        >:´::::::::::::i: : : : ',. \  i        ヽ ̄フ´   / : : i::::::`::ー-、
        /:::::::::::::::::::::::j: : : : : ',.  ' , ゝ、        ∨   / ./: : : !::::::::::::::::::`::.x
.     /::::::::::::::::::::::::::::i: : : : : : ',   \  ` ー---‐′ , '   ,': : :ト、!::::::::::::::::/::_)
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   【男性プレイヤーD】
   「よーし、次は俺だ。

.    俺は《タマキ》! リアルではバーを経営してんだ!
.    クラインたちとはそこで知り合って、その縁からMMOを始めたんだが、プレイ歴はそこそこあるぜ!」

   【トシ】
   「プレイヤースキルはちっとも上がんねーけどな」

   【コテツ】
   「あぁ。いつも先走って死んでるよな」

   【男性プレイヤーE】
   「こう言っちゃなんですけど、俺たち仮にこのギルドのメンバーから死者が出た場合、
.    それは間違いなくタマキさんだろうなって思ってます」

   【タマキ】
   「お前ら、酷いな!?」

   【トシ】
   「でも実際、タマキが一番危なっかしいしなぁ……」

   【コテツ】
   「あぁ……」

   【タマキ】
   「ひ、ひでぇ……それが仲間に対して言うことか……!?」

   【ゼンキ】
   「仲間だからこそ言っているんじゃないですか?
.    実際、私から見てもタマキさんが一番心配ですし……」

   【タマキ】
   「オォウ……」

   【ハジメ】
   「――あの人は、俗にいう“いじられキャラ”ってやつですか?」

   【クライン】
   「い、いや……そんなことはないはずなんだが……」

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            |八: : : :|: /|: :/ .|:| .}:|   ',:.:斥
             |从: :|斗抃ト、|! /, -‐─Ⅴ }

                  ! {Ⅵ 艾テ  / 艾テ  ! /
               ヽ }        i     r‐'、
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           ,  ’     |   > _ イ/  !      ' ,
.      ,イ            |   \    /   .         >、
.     ,ハ             !    rそ厶    ′             ,ハ
.     /  .          '  / ∨// \ /                 .
    /    '.           V    }//{  V                  ,
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   【男性プレイヤーE】
   「流れ的に次は俺かな?

.    俺は《ロック》。ゼンキちゃんほどじゃないけど、このギルドでは新参者だね。
.    もともとゲーム自体はあまりプレイしないんだけど、
.    リアルの仕事でクラインと知り合ってから公私で親しくなって、そこからMMOを始めたんだ。
.    “仕事場でクラインと知り合って、そこからMMOの世界に足を踏み入れた”ってところは、
.    さっきのタマキさんと一緒だね」

   【アスナ】
   「そういえば……クラインさんたちは社会人なんですか?」

   【クライン】
   「あぁ。

.    恥ずかしい話だが、《SAO》の発売日は会社休んでみんなで秋葉原まで買いに行ったんだ。
.    ゼンキちゃんとそっちにいるヒジリ以外の6人で」

   >そう言いながら、クラインは集団の隅にいる女性プレイヤーの方を見る。
   >私たちと目が合うと、その女性プレイヤー――《ヒジリ》は軽く頭を下げた。

   【ゼンキ】
   「私とヒジリさんは運良く予約分を予約できたので……
.    まぁ、私は年齢的にもみなさんと買いに行くのは無理だったというのも理由のひとつですが……」

   【リズベット】
   「あぁ、《SAO》の発売日って平日だったもんね。
.    あたしも運良く予約分手に入ったからよかったものの……」

   【ハジメ】
   「同じく。
.    ――まぁ、今となっては購入できたのは運が良かったのか、悪かったのかって話だけど……」

   【ロック】
   「ハハハ……違いない……」

   >《ソードアート・オンライン》が発売されたのは、
   >今日からおよそ1週間前――2022年10月31日の月曜日。つまり平日だ。

   >はっきりいって、予約分を手に入れることができなければ、
   >基本私たちのような子供はこのゲームに触れることすらできなかっただろう。

   >――今となっては、『触れなければよかった』という思いが強いが。

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   【ロック】
   「実はさ……

.    発売日当日、《SAO》を購入した後に《MMOストリーム》の取材を受けたんだよ。
.    クラインたちや他の購入者の人たちと。
.    その時は、《SAO》購入できた嬉しさからノリノリでインタビューとか受けちゃったけど……
.    後々になって考えてみたら、
.    『ゲーム買うために会社休んだことが職場の連中にバレるんじゃないか』って思って……
.    それで結構ヒヤヒヤしてたんだ。
.    今となっては色んな意味でそんな心配は無用だけどね」

   >――《MMOストリーム》。
   >毎週日曜日の12時からネットの大手動画サイトで配信されているMMO情報番組だ。
   >私もたまに視聴している。

   【リズベット】
   「へぇ~、取材受けたんですか?」

   【トシ】
   「あぁ。ログインする前に今日配信された最新回視聴したが……
.    ヨドバシ前で《SAO》のパッケージ片手に堂々とカメラ目線で並んでる俺たちが映ってた」

   【コテツ】
   「さすがにインタビューの映像までは流れなかったけどな。番組時間30分だし……」

   【ロック】
   「俺もあの時のタマキさんみたいにナーヴギア被ってればよかったよ。持ってなかったけど」

   【タマキ】
   「あの時は興奮してたから考えてなかったけど、俺はむしろ顔写したかったなぁ~」

   【男性プレイヤーF】
   「――話を戻していいか?
.    まだ俺とヒジリ殿の自己紹介が終わっていない」

   【ロック】
   「あ、あぁ、悪い。バトン回すよ」

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          Ⅷニ!__、  、_ ィf¨ じ >、ニニ∨ }≧s。.,
.         Ⅷニ圦¨¨tトヽ _ 一 ´  \.ニ∨ニ)k∧ \
        Ⅷニト、ー‐  i            \. ∨∧ \、
         Ⅷ.八_ヽ   L         /^\V∧  ヾ
           Ⅷニ「  、      __   , ′  .)k ∧
            Ⅷニ|   }is。., ´    ./   /  }ヾ}
             Ⅷ |   Ⅷ∨〕is。, イ .。s≦   {_
.           Ⅷ|   ヾ「≧s。.,_ r≦        ∨ 斧=- _   _
.             Ⅷ    :{    i{          ,/  ノ      ̄/   ̄〕_  /
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     ノ/    ′       __,/                 /
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    }    、   :|{ .乂__ノ                      }      \
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 :}   ____,}   |{        \          γ^ヽ   /
. /  ィ( //^\  |{ γ⌒ヾ.      \        乂_ノ  ,′
/  ///ニ ィへヽ  .乂__ノ  __  -‐    ̄` 、_    /―-
   {(/ニ/ニニ \__  -‐   ̄  ̄\        \ニニ≧{
    ー‐(_,厂 ̄¨¨^           ∨        ∧ニニ厂 ̄     /
  /                    ∨        ∧ニ/       ヽ
                  /         ∨         }/
                 /         ∨    . ィ(
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   【男性プレイヤーF】
   「俺は《カミカゼ》。

.    《風林火山》のメンバーではトシとコテツの次に古参だ。
.    挨拶や堅苦しい話はどうも苦手でな……
.    すまんが、俺に関して何か聞きたいことがあれば、隣にいるヒジリ殿に聞いてくれ」

   【シリカ】
   「えっ? それはどういう……」

   【クライン】
   「カミカゼ! てめー、こんな時でもさり気なく結婚自慢してんじゃねーぞ!」

   【コテツ】
   「そうだ! 俺たちに何の相談も話もせずにいきなりヒジリさんをものにしやがって!」

   【タマキ】
   「俺たち、さすがにあの時はお前をギルドから叩き出してやろうかと思ってたんだからな!?」

   【アスナ】
   「えっ? 結婚?」


   【選択肢】
     1:「リアルで夫婦なんですか?」
     2:「ゲームシステム的な意味の《結婚》ですか?」

          安価↓3


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                                           ___
                                       , .-<: : 、: : : : : `ヽ
                                    //: : ∧: : ヽ:.: : : : : : :\
                                   ./ /:./"´⌒゙∨: :∨ : : : : : : : \

                                   / / : {    _,.∨: :∨: : : : : : : : :_\
                                    /小ハヽ ーti__ラ, ∧、r ⌒i: : : :\`
                                     :|: : V      ∨:∧  リ 小: 「
                                     :|ハ: ヽ       ∨:ハ イ: :ハ
                                     :|′', __    ∨:| i斗、
                                            ',     /-‐ ¨   |
                                         ーr≦         |
                                            | |[ o ]    .斗 、
                                        ,. 斗,!_  -‐      /> 、
                                     √√  /         .// /⌒  .,
             ,...:.:.:.:´⌒ー ミ、             ,.  ´L 」 -‐′         <./ /      >、
            /: : : : : : : : : : : :ハ            ∧  r ´              `¨¨´   -‐  ̄  {
          /. . . . ./ . . . . . . . . . ハ           }  i O        O          /        ',
         ノ/   ハ    /トハ  ,i             |  :|                     ./       ',
        / 乂 i :! __Vヽ/ x=ミ  ,1            |  :|                      ′       ′
         {ハi ヽ |'⌒゙     }乂:|               |  :| O        O       /.∧.         ′
           ⅵ、ヽ   __   /  |               |  :|               ./ / .∧          ′
           ノ く乂丶 ー ’ .イ. .八          :|  :|                   / .ハ         ′
       -一   ヾ/⌒ヨ≦¬   \           |  :| O        O          / ハ.       ′
    r ´    /´⌒,}    ヘ_ノ ̄´⌒ヾ\        :|  :|                   /  }          ′
    |   ./: : : :∧、_,厂_{: : : {:/: : :∧ ヽ       :|  :|                  :{  ,.L ミ     i
    i   く : : : : ∧、: :`ラ=<:}: : : ∨: : : ∧  }     :|  :| O        O        レ ´⌒ `ヽ     :|
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   【ハジメ】
   「リアルで夫婦なんですか?」

   【カミカゼ】
   「あぁ。籍を入れたのは3ヶ月ほど前だ」

   【ヒジリ】
   「もうそんなに経っているんですね~。
.    同棲を始めたのは、それよりももっと前からですが……」

   【コテツ】
   「やめろー! 惚気話は聞きたくなーい!」

   【クライン】
   「こんなことになっちまうなら、ギルマス権限でギルド内恋愛禁止にすりゃよかった……!」

   【タマキ】
   「というか、いつの間にそこまで仲が発展していたんだって話だよ……?」

   【カミカゼ】
   「? 始めからだが?」

   【ヒジリ】
   「私が《風林火山》に加入した頃には、すでにリアルでお付き合いを始めていましたからねぇ……」

   【クライン】
   「ちくしょおおおおおおおおおお!!」

   【ハジメ】
   「――“ネトゲ婚”って都市伝説じゃなかったのね」

   【リズベット】
   「うん。あたしもネトゲ婚した人って初めて見たかも……」

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                     `从゙ト ヽ: : : : ト..._  `'''´ /j/ :/ / j 人    \
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                       / /j }  }廴  ̄"''"/  {/-弋\:::::::::::ヽ    `ー-...、
                    / / /-ノ  ノ〈`ミ== {  弋::::::::ヽ ヽ:::::::::::゙、       `ヽ、
                 // ノ/ ノ::::::`ト、   弋_  ヽ::::::ノノ:::::::::::::ハ`''ー-...、     ヽ
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             \  \`ヽ::::弋:::::::::::::::::)\:::::::/(::::::::::::::::/ニ二ミ 、::彡   / / / {
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   【ヒジリ】
   「では、最後は私ですね。

.    先ほどからクラインさんやカミカゼさんからもご紹介されておりますが、《ヒジリ》と申します。
.    《風林火山》のメンバーとしてはゼンキちゃんとロックさんの次に新参ですが、
.    MMOは過去幾度となくプレイしておりました」

   【アスナ】
   「過去に何度も……?
.    あ、あの……失礼ですが、女性がゲームに夢中になるのって珍しいって言われませんか?」

   【ヒジリ】
   「確かに、最近は最新の据え置き機や携帯機のおかげで人口も増えてきましたが、

.    未だに女性プレイヤーというのはゲームプレイヤー全体から見て少ない方ですね……
.    ですが、決して恥ずべき趣味ではないと私は思いますよ?」

   【アスナ】
   「そ、そうですか?」

   【ヒジリ】
   「現に、私のようにゲームを通じて様々な出会いを果たすことができた者もいますし……」

   【クライン】
   「だから、ノロケはやめろー!」

   【コテツ】
   「ち、畜生……! 俺もいつか絶対にヒジリさんみたいな美人な奥さん手に入れてやる……!」

   【トシ】
   「オメーじゃ無理だろ。美人じゃなくて美猿(ビザル)なら見つかるだろうが……」

   【コテツ】
   「だからゴリラじゃねーって!」

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                                イ  /レァ
                             / ノ ィ´: : : ノ―=彳_,ィ

                             | /{/: : : : :イ--: : : : : : : :/
                             }Y: : : : /{/: : : : : : : : : : : : :>
                         トイ: : : :/: 斗┬‐‐- ..,,: : : : : :\
                         ∨: : ィ 7::::/ /::::::::::::::::||\: : : トヘ
                             }イ::/ /::::/ /::::::::::::::::::リ::::::ヽ: :|
                          {:::::/ /::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::リ
                          |::/,ノ "\_´ ̄`_/ <:::::::::::/
                          ハ:.:| r‐tぅ ヽ  tぅ‐ュ 乃:/
                            {│ハ   ̄  }    ̄ /:/^i
                          ゝ}: :ミ    〈.ノ      イ ハ /
                           小    '  '     j/イ
                          /::::.  r‐-…¬  /::::::{
                            /:::::::∧ ゝ __,ノ 'リ::::::::::、
                             ん:::::::::::}\j_j_jj_j_j//::::::::::::::ハ
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                 /ヽ ∨ : : : : ∧ ´          { \
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.              /ィ⌒!ヽ、/  ‘. ∨: : : : : :}ニニ==-     -=ニニ,:./: : : : : }l--}\
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           ノ{:::::::´ ̄ ̄| }    } { r――― :\}:::><::|  ィ⌒>--- ″ /    ヽ
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   【クライン】
   「――とまぁ、この7人とゼンキを合わせた8人が《風林火山》のメンバーだ。

.    《SAO》ではギルドを組むかどうかは当初は決めてなかったんだが……
.    今は状況が状況だしな。またこのメンバーでギルドを組もうと思ってる」

   【ゼンキ】
   「《SAO》は1パーティ最大6人までですからね。

.    実際、全員でまとまって行動するなら複数のパーティで人数を分けるよりも、
.    ギルドを組んでおいたほうが動きやすいと思います」

   【トシ】
   「そうだな。
.    そんで、パーティが必要だと思った時に、その都度編成すりゃあいいわけだし……」

   【タマキ】
   「それに、俺たちなんだかんだで長い付き合いだしな。
.    今更それぞれ別々に行動するなんて考え自体浮かばねーし……」

   【コテツ】
   「あぁ。やっぱり俺たちはこうでなくっちゃな」

   【カミカゼ】
   「そもそも、俺たちがクライン以外の者がまとめているギルドに所属すること自体が想像できん」

   【ロック】
   「同感だな」

   【ヒジリ】
   「早くもギルド《風林火山》復活ですね」


   【選択肢】
     1:「クラインさん、信頼されてますね」
     2:「みなさん、仲がよろしいんですね」
     3:「なんだか家族みたいですね」

          安価↓3


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   【ハジメ】
   「クラインさん、信頼されてますね」

   【クライン】
   「ハハ……一部のやつは自分がギルドまとめるの面倒だから俺に押し付けてるだけなんだがな」

   【コテツ】
   「何言ってんだクライン。

.    俺とトシがお前にギルマスを任せているのは、
.    お前なら俺たちよりも上手くみんなをまとめられる思ったからだぞ?」

   【トシ】
   「それに、今このギルドにいるメンバーはお前がギルマスだから集った物好きどもばかりだ。
.    みんなお人好しで義理堅くて人情派なお前が好きなんだよ」

   【ゼンキ】
   「そうですよ、クラインさん。
.    クラインさんがギルドマスターじゃなかったら、私は《風林火山》に入ろうとは思いませんでしたよ?」

   【カミカゼ】
   「俺もだ」

   【クライン】
   「――まぁ、確かにこいつらに信頼されるっていうのは悪いことじゃねえな」

   >仲間たちを横目にしながら、そう口にするクライン。
   >私は、そんな彼が少しうらやましいと思った。
   >素の自分ままでありながらも、周囲の者から親しまれている――
   >そんな彼の在り方にそう感じているのかもしれない。

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                   }::/  二ヽ   二`ヾ:: /
                  Y!{ イ_f!_ }  _f!_ト }:Y
                 「|:小   :}     イ:.}1
                 ゝ从    } '   ノイ ′
                  /ハ  r=====;  /:{
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   【ハジメ】
   「――ところで、クラインさんたちはこれからどうするつもりなんですか?」

   【クライン】
   「そうだなぁ……とりあえず、今日明日はこの街に留まってこれからのことを考えようと思う。

.    まぁ、せっかくこうしてギルドのメンバーも全員揃ったわけだし、
.    100層到達――ゲームクリアを目指してみるのもありかもしれねえな」

   >茅場晶彦の野郎の手のひらの上で踊らされているようで癪だが、とクラインは呟いた。

   【トシ】
   「あぁ。こんなところでいつまでも留まっているのは俺たちの性に合わねえ」

   【コテツ】
   「目の前に壁があるなら、乗り越えるかぶち破るのが昔からの俺たちのスタイルだしな」

   【タマキ】
   「俺も多少の無茶は慣れっこだし……」

   【ゼンキ】
   「作戦立案でしたら、また私に任せてください。
.    まだ《SAO》には全くと言っていいほど慣れていませんが、必ずお役に立ってみせます」

   【クライン】
   「おう! 頼りにしてるぜ、ゼンキ!」

   【コテツ】
   「ゼンキが参謀を務めてくれるなら、俺たちも安心して戦えるぜ」

   >クラインたちがそのようなことを話していると、突然ロックたちが横から口を挟んだ。

   【ロック】
   「――そうだ、クライン。
.    実は、俺とカミカゼたちからみんなに話しておきたかったことがあるんだ」

   【クライン】
   「ん? どうしたロック?」

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         ヘ. |       /             __/
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                |\            /__j___
                   |  \ __ _  イハ           |
       _____|         { ∨       {

      ハ       |           |.  ∨       ヽ
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   【ロック】
   「実は、ここに来る前に他のプレイヤーから聞いた話なんだが……
.    この《SAO》、どうやらベータテストから仕様が変更されているらしい」

   【ハジメ】
   「――!」

   【クライン】
   「なにぃ!? それは本当なのかロック!?」

   【カミカゼ】
   「俺たちもまだ確認したわけじゃないが……
.    この《はじまりの街》でも仕様変更が確認されているという話だ」

   【ヒジリ】
   「私たちが聞いた話では――
.    キバオウさんという方がこの話を多くのプレイヤーに伝えてほしいと拡散させているそうです」

   【ゼンキ】
   「あっ! そのキバオウさんでしたら、私中央広場でお会いしました!」

   【タマキ】
   「本当かゼンキ!?」

   【ゼンキ】
   「はい! 実際、そこで私を始め多くのプレイヤーの方に今の話を伝えていました!」

   【コテツ】
   「――となると、その話、あながちデマや嘘の類じゃねーかもしれねーな」

   【トシ】
   「あぁ。デマを拡散させるためならわざわざ名前を名乗る必要はねーわけだし……」

   【ヒジリ】
   「それと、聞いた話ではすでにベータテスターの方々は最前線へと赴いているそうです。
.    理由はほとんどの方がリソースの獲得のためだと思われますが……」

   【ロック】
   「彼らは仕様変更が行われていることを知らずに街を去っていった――
.    下手をしたらすでにモンスターとの戦闘で犠牲なっているベータテスターもいるかもしれない……」

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           ハ /: : : /| /: : : /: : : :/: : \: : :\
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       /ニニ/  }ハ\    ::{ _    u ./厂{\ニ厂У二二二二ヽ
    / ̄ ̄: :/ /人:ハ       ,、      /}:.:ト :./  }:}ニニニニニニニニ\
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  /|: : :.{: : : : :/  │: : : | \  {___ 〉 / /: : :/ /クニニニニニニニニニニ\
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vニ/\: :}: : :/     } : : :∧  ヽ   r― ´ /: : : : :.У ヾ∨、三三三三三三三 ′
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: : : : : : : : ゝ ∨ハ, /} : : : : : Ⅵ:i:i:i:i:i:i:i:i/: : : : : : :/     /: :lニニニニニニ}: }\ 寸7
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   【クライン】
   「マジかよ……もし、今の話が全部本当だとしたら……」

   【ロック】
   「あぁ。2ヶ月間のベータテスト時代もまともに進めなかったと言われている《SAO》だ。
.    仕様が変更されているなら、今俺たちがいるこの第1層を攻略することすら難しいかもしれない……」

   【カミカゼ】
   「ただでさえ蘇生不可能かつ現実の肉体も死ぬなどとと言われているせいで、
.    皆慎重になって些細な行動すら取りづらくなっている状態だからな」

   【クライン】
   「…………」

   【トシ】
   「こりゃあ、ゲームクリアを目指すとなると、相当骨が折れそうだなクライン?」

   【クライン】
   「――キリトのやつ、まさか早くもくたばっちまったなんてことはねーよね……?」

   【ヒジリ】
   「えっ?」

   【ハジメ】
   「《キリト》?」

   【ゼンキ】
   「誰ですか、その方は?」

   >突然聞いたこともない名前を口にしたクラインに、私たちは皆揃って首を傾げた。

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   【トシ】
   「そいつはもしかして、俺たちと合流する前に一緒にいたっていうプレイヤーのことか?」

   【クライン】
   「あ、あぁ。そうだ」

   【コテツ】
   「“早くもくたばってるかもしれない”ってどういうこった?」

   【クライン】
   「――実は、キリトはベータテスターなんだ」

   【タマキ】
   「なぁにぃ!?」

   【ハジメ】
   「!?」

   【リズベット】
   「ベータテスター!?」

   >ベータテスター。
   >私たちよりも2ヶ月早くこの《SAO》の世界を体験した者たち――
   >その数は

   【アスナ】
   「ということは、つまりその人……」

   【クライン】
   「あ、あぁ……茅場晶彦があのチュートリアルという名のデスゲーム開始宣言をした後、
.    ダッシュで《はじまりの街》から去って行っちまった……」


   【選択肢】
     1:「詳しい話を聞かせてもらえますか?」
     2:「その人の行き先はわかりますか?」
     3:「その人と接触する方法はありませんか?」

          安価↓3


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3

ちょっと脱字があったので、修正


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   【トシ】
   「そいつはもしかして、俺たちと合流する前に一緒にいたっていうプレイヤーのことか?」

   【クライン】
   「あ、あぁ。そうだ」

   【コテツ】
   「“早くもくたばってるかもしれない”ってどういうこった?」

   【クライン】
   「――実は、キリトはベータテスターなんだ」

   【タマキ】
   「なぁにぃ!?」

   【ハジメ】
   「!?」

   【リズベット】
   「ベータテスター!?」

   >ベータテスター。
   >私たちよりも2ヶ月早くこの《SAO》の世界を体験した者たち――
   >その数は僅か1000人しかいない。

   >さすがに1000人全員が正式サービスもプレイしているとは考えづらいため、
   >正式サービスもプレイしているベータテスターは7割と仮定しても、それでも僅か700人――
   >現在《SAO》にログインしているプレイヤー全体の7%しか存在しないことになる。

   >そんな約700人のうちの1人と接触できたプレイヤーが今、私たちの目の前にいる――

   【アスナ】
   「ということは、つまりその人……」

   【クライン】
   「あ、あぁ……茅場晶彦があのチュートリアルという名のデスゲーム開始宣言をした後、
.    ダッシュで《はじまりの街》から去って行っちまった……」


   【選択肢】
     1:「詳しい話を聞かせてもらえますか?」
     2:「その人の行き先はわかりますか?」
     3:「その人と接触する方法はありませんか?」

          安価結果>>513


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             | ∨: :|: /:.{/ : /: : : : : :'⌒!: : : :\.: : ヽ
           \}: : : :..}/: : : : : : : : : : : : : :.}:|:.:.:.:.:. :.:.:.:.い
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            |二二//ニ/ニニニニ二二二|:|ニニニニ=- :.「
            }ニニ//ニ/ニニニニニニニニニリニニニニニニ}\
            }二//ニ/ニニニニニニニニニニニニニニニニニ/
           ∨=イ `≧ュ、___j  、___,.z≦´ }: :ヾ八
            {|: : { <¨¨艾` }   '艾⌒> }: : リ }
            リ!.:小 ゚~ ̄´ .:|   ` ̄~゚ /}: :/ /
         -=ァテ八 }       ::|     u ./ .|:/ イ{\
       /ニニ/  }ハ\    ::{ _    u ./厂{\ニ厂У二二二二ヽ
    / ̄ ̄: :/ /人:ハ       ,、      /}:.:ト :./  }:}ニニニニニニニニ\
   _/:{: : : : : У  }: : :}小   / ̄  \     / }ノ: : { ,,,/__/ ̄ ̄ ̄ ̄\}
  /|: : :.{: : : : :/  │: : : | \  {___ 〉 / /: : :/ /クニニニニニニニニニニ\
. /∧: : :{: : : : { /.ノ: : : :.|  \j!i.┬‐ぃ、,   /: : :/  {{ニニニニニニニニニニニニ∧

//ニ〉: : }: : : :У ヾ l: : : : | \  }\j_j_j,У _,../: : : :{ ,、 いニニニニ二三三三三}

vニ/\: :}: : :/     } : : :∧  ヽ   r― ´ /: : : : :.У ヾ∨、三三三三三三三 ′
/\_:_:_:ヾ}: : {     }: : : : ∧、_____,.イ: : : : : :/   .八____`ヾ三三7
: : : : : : : : ゝ ∨ハ, /} : : : : : Ⅵ:i:i:i:i:i:i:i:i/: : : : : : :/     /: :lニニニニニニ}: }\ 寸7
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   【ハジメ】
   「クラインさん、その人と接触する方法はありませんか?」

   【クライン】
   「えっ? 接触? 行き先は聞いてるけど、今から行っても無事にたどり着けるか……」

   【トシ】
   「バカ! 別に直接会いに行く必要はねーだろ!
.    そいつと《フレンド交換》とかしてねーのか!?」

   【クライン】
   「おぉ! そうだ! 確かに俺、あいつと《フレンド交換》していたわ!
.    よく気がついてくれたなトシ!」

   【カミカゼ】
   「――普通は言われる前に気づくものだぞ?」

   【タマキ】
   「まぁ、クラインだし、しょうがねえぜ」

   【ハジメ】
   「では、急いでその人にメッセージを送ってください。大至急。

.    メッセージの内容は先ほどロックさんたちが言っていた仕様変更について。
.    1人とはいえ、最前線にいるベータテスターにも情報が伝われば、少しは状況も変わるはずです」

   【クライン】
   「よ、よし! わかった!」

   >クラインは頷きながらそう言うと、早速メニューウィンドウを開いて操作を始めた。

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              ハ!: :\/   /::::::/  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::}: : :|:::::::::::::::::::::::::::::
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               リ: : :|     : :`¨¨ヽ` --==ニ:::::::::::::::j /:::::::::::::::::::::::::::::::::
                イ: :..|  rぃ、ー‐┐: :}    ゝ-- ..,,_j/-=ニ:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_
              j :..:.|   乂j ¨¨ヽ : :.:}    .: :ヘ、: :. /`ヽ   |/ : :.:.:.:/-
                /}イ:トf      ̄/  : :}       rぃ、      / : :.:.:.:/,:
 -=ミ            イ、__リ           /:′   〈:.乂j ¨¨ヽ    / : :.:.:.:/ {
、i:i:i:i:∧       /::::ー―{  u      /:/         ̄´´   ./ : :.:.:.:/
::ヾ:i:i:i:∧― 、 ∠::::::::: ---{           /:/             /: :.:.:.:ィ:.{  /
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   【クライン】
   「――あ、でもよ、具体的には何て説明すりゃいいんだ?
.    ロックたちが言っていたことだけメッセージで送っても、信じてもらえるかわかんねーぞ?」

   【コテツ】
   「お前なぁ……信じてもらえるか、もらえないかの問題じゃねーだろ!」

   【ロック】
   「あぁ。今はメッセージを送ること自体が重要なんだ」

   【タマキ】
   「そうだ! さっさとメッセージ書いて送信しろクライン!」

   【ハジメ】
   「…………」

   >――仕方がない。
   >ここはひとつ、私も助け舟を出そう。

   >それに、直接顔を合わせるわけではなくメッセージという形とはいえ、
   >ベータテスターと接触できるかもしれないまたとない機会だ。
   >このチャンスを逃す手はない。

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                \    ヽ V/ / /
         __ , .イ       V }  イニミー- ノ
          ̄¨ー .,      /ヽ   / ヽ r-イ
            /     ./:::...:.>=<__:.:ハ \
.          /      i / <´       >::> >..._
   、__ , ィ    /   ハ !  ,, -        ハ 从 <
     ̄ ̄= ≠  { i   /八! /           }/ ヾミ;、
          /   !i!  //  ,'                \
          ,'    ハ  川 /  ,     /            ハ
.        /     ∧ |  ,  ,'     ,ィ       ,'   i
        / _,      }! i  ,'   ,/ ,'    / /i   ./|   ハ
    / イ7      |  |  ,' ´¨,テナ=i‐-  ィ/ 十-.|,,_i    .i
     ̄  i   i!  从  | .i l 卞ヮェz,ミ_/./| /ヽ川,;    .|
        |  / .|   ∧ .| .| l 、゙弌歹 ゙`   l/,ィ示ュ,.ノ/   .|
        人 八 {、  ,' ∧ > l, ` ー- '´     、゙'"´, //  / ノ.,'
       / | {_ ノ!   |::|{ \!            ̄ イ.///./
        Vーイ{   |::| ト.、 >         '   イ/
        i'" ̄ ̄ ̄ ̄` ー-  二 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄二ニヽ
          ├-___          ̄'ーニ三三三三三!
.        /三三三三三≧‐-_        ̄ーニ三三゙、
.      /三三三三三三三三三≧=-__       ̄ーヽ、
     /_  ̄ーニ三三三三三三三三三三≧=ー--___ ヽ

.   /===`ー _    ̄ー=三三三三三三三三三三三三三ミ、

   /'",..-――- ̄- _      ̄ー=三三三三三三三三三ニヽ
.   {/          ̄ ‐-._                __..、ヽ
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   【ハジメ】
   「クラインさん、でしたら私が今から言う内容を簡潔にまとめてメッセージにして送ってください」

   【クライン】
   「おぉ! 助かるぜ! それで、どういう内容にすればいいんだ!?」

   【ハジメ】
   「はい。具体的には――」


   【メッセージの内容】
     ・キリトに送るメッセージの内容を具体的に挙げてください

          安価↓3~7(安価で挙げられた内容を簡潔にまとめてメッセージにします)


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                                イ  /レァ
                             / ノ ィ´: : : ノ―=彳_,ィ

                             | /{/: : : : :イ--: : : : : : : :/
                             }Y: : : : /{/: : : : : : : : : : : : :>
                         トイ: : : :/: 斗┬‐‐- ..,,: : : : : :\
                         ∨: : ィ 7::::/ /::::::::::::::::||\: : : トヘ
                             }イ::/ /::::/ /::::::::::::::::::リ::::::ヽ: :|
                          {:::::/ /::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::リ
                          |::/,ノ "\_´ ̄`_/ <:::::::::::/
                          ハ:.:| r‐tぅ ヽ  tぅ‐ュ 乃:/
                            {│ハ   ̄  }    ̄ /:/^i
                          ゝ}: :ミ    〈.ノ      イ ハ /
                           小    '  '     j/イ
                          /::::.  r‐-…¬  /::::::{
                            /:::::::∧ ゝ __,ノ 'リ::::::::::、
                             ん:::::::::::}\j_j_jj_j_j//::::::::::::::ハ
                    _________    ⌒/        .′:::::r=='″
                 /ヽ ∨ : : : : ∧ ´          { \
                 /}`ヽ‘ ∨ : : : : ∧ー― 、     {   ` }`i¨¨¨ヽ
                 / ,ノ  } ‘. ∨ : : : : ∧       r‐…… イ /: : : : }l¨ヽ
.              /ィ⌒!ヽ、/  ‘. ∨: : : : : :}ニニ==-     -=ニニ,:./: : : : : }l--}\
             /::::::::::::::{____}    ,  〉--==ミ 、  }:::::::Y::::::r‐ ´ {:{: : : : : 〃 ′ レj、
           ノ{:::::::´ ̄ ̄| }    } { r――― :\}:::><::|  ィ⌒>--- ″ /    ヽ
        /  {:::::::::::::--┴!   .′′: : : : :|: : : : :`ー―‐ ´.:.: : : : |: : : :ヽ  .′      \
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   >私が口にした話の内容を、クラインは早速メッセージとしてまとめあげ始めた。

   >それから、かれこれ数分後――

   【クライン】
   「――よぉし! まとめ終わったぜ!
.    ハジメちゃん、こんな感じで問題ないか!?」

   >クラインはそう言いながら、私たちにまとめ終わったメッセージが表示されたウィンドウを見せた。

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   ┌────────────────────────────────────────────┐

    ||○
    ||○   >To:《キリト》
    ||○   >From:《クライン》
    ||○   >Title:緊急連絡! 読んだら返事をくれ!
    ||○
    ||○
    ||○   >クラインだ!
    ||○   >どうしても緊急で伝えなきゃいけないことがあったので、
    ||○   >早速だがメッセージを送らせてもらった。
    ||○
    ||○   >やべぇぞ、キリト! どうやらベータテストから仕様が変更されているらしい!
    ||○
    ||○   >現時点で確認されているのは『鍛冶屋でハンマーを購入するのに条件がいる』程度だが、
    ||○   >下手したらモンスターやマップ、他のイベントにも何らかの仕様変更があるかもしれねえ。
    ||○
    ||○   >これはオレの余計なおせっかいかもしれねえが、
    ||○   >対ベータテスター用の初見殺しとかデストラップとかがある可能性もある。
    ||○   >ベータ時代の情報に盲信しないように十分注意してくれ。
    ||○
    ||○   >それと、《情報屋》とかいうやつがすでに活動を始めたらしいから、
    ||○   >そいつを有効活用するなり何なりして、
    ||○   >他のベータテスターや最前線にいるプレイヤーたちにもこの情報を伝えてほしい。
    ||○   >最悪の事態になる前に、できる限りのことはしておいたほうがいいと思うしな。
    ||○
    ||○   >あと、よければ最前線で確認できたベータ時代からの変更点や、
    ||○   >変更されていない点があれば、さっき言った《情報屋》を通して、
    ||○   >他のプレイヤーにも情報が伝わるようにおめえから図っておいてくれねえか?
    ||○   >もちろん、これはおめえがその《情報屋》と接触できて、
    ||○   >かつおめえが『情報を流してもいい』と思ったらで構わねえ。
    ||○
    ||○   >ちなみに、上記の鍛冶屋の仕様変更は鍛冶屋の店員(NPC)がメタ発言で明言したそうだ。
    ||○   >もしかしたら、身近の意外なところでそういった仕様変更のヒントが得られるかもしれねえな。
    ||○
    ||○
    ||○   >追伸
    ||○   >タイトルにも書いたが、このメッセージを読んだら返事だけでもしてくれ。
    ||○   >しつこいようで悪いが、一応おめえが無事かどうか確認してえんだ。
    ||○
    ||○

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                /___________     `ー- 、: : : : : : : : : : : : : : : :レ,
         ,.ヘ     /: : : : : : : : : :`ヽ、     `ヾ、ミヽ、: : : : : : : : :/
         ノ::::::::\  /: : : : : : : : : : : :_: :  ̄`ヽ、     ヽリiヾ、: : : : : :/
     ____ノ´:::::::::::::::::ヾ´: : : : : : : : : : :/ ヽ: : : : : : :〉. 、  / !ヽ リヽ: : :/
     ::::::::::___::::::::::::::::::ム: : : : : : : : : :/ ´_} }: : : : /|  \   ヽ i: /
     > ´:::::::ヽ、::::::::::::厶: : : : : : : :_i 〈   ゞiヽ/  j   \ ヽ、  \y
     :::::::::::::::::::::::\:::::::::::ム: : :>ク l           i、 ヾ、 ヽ. /
     :::::::::::::::::::::::::::ム::::::::::::ヘ   {  `リ           マヽ `ヽ 〉′
     :::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::::ヘ    /             Y  ゞ/
     :::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::厶   i    ゝ、          .f´
     \:::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::厶  |ヽ     ヽー、        !
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     ::::::::::::ヾ::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::_〉-‐‐ ' ,   ,, ,ヽ,ニ-‐_´
     ::::::::::::::::\::/::::::::::::::::::::::>f´;;;;;;;;;;;;;;; ',  iiii /:::::::::::::`ヽ
     :::::::::::::::::::::Y:::::::::::::> ´  / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;; `ー 'i:::::::::::::::::::::i
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      ::::::::::::::::::/::::::::::ム 、_,-‐´./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:::::::::::::::::::::l
     :::::::::::::::::i::::::::::::::ム   /;;;;;;;;;;;___, ---‐‐'´:::::::::::::::::::::::!
     :::::::::::::::/:::::::::::::::::ム./;;;;,-‐‐´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
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   【タマキ】
   「おぉ、クラインにしちゃあ結構マトモな文章じゃねえか」

   【クライン】
   「ほっとけ!
.    ――それで、どうだハジメちゃん? こいつで問題ないか?」

   【ハジメ】
   「はい。これでいいと思います。
.    あとは、キリトさんから返事がくるかどうかですが……」

   【トシ】
   「とりあえず、今はそのメッセージを送るのが先決だ。さっさと送っちまおう」

   【クライン】
   「あぁ。じゃあ『送信』と――」

   >そう言いながら、クラインはウィンドウに表示されたメッセージの『送信』ボタンを押した。

   【クライン】
   「――よし。無事に送信できたぜ」

   【ゼンキ】
   「あとはお返事を待つだけですね」

   【リズベット】
   「でもさ、返してくれるかな?
.    いくら『返事をくれ』って催促しても、面倒臭いことは嫌ってしない人もいるじゃん?」

   【アスナ】
   「そこは――返事がくることを祈るしかないんじゃないかしら?」

   【ヒジリ】
   「そうですね」

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相手から見た不安要素を潰して見せてから賭けさせて手玉に取るようなタイプのおじいちゃんと遊んでたハジメちゃん


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       __  //: : : : : : : : : : : : : : : : :.:|: :小: : : : : : : ヽ-.、
      /:::::::::::::Y: : : : : /: : : .∧: : : : : : : : |: : | V: : : : : : :Vハ`>.、
  ―― l:::::::::::: ∧: : : : :′: :./  V : : : : : : | : :|   : : : : : : :Vハ: : : :\
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: : : : : : : :|::::::::::::::|: : : : : :|: ./    V|: : : : : : : |    : : : : : :.:.|:::/: : : : : : : >
: : : : : : : :|::::::::::::::|: : : : : :|: ; __ ⅵ: : : : : : :;___  V: |: : : ::|/: : : : : : : : : : :..
: : : : : : : :|::::::::::::::|: : : : : :|:.; ィ孑{(__,ヾ|: : : : : ; イ孑{(_, ヾV|: : : :.|: : : : : : : : : : : : |

: : : : : : :.人::::::::::::!: : : : : :.〈/ i{ ::::::}l |ハ: :.:/ l{:::::::::i }〉r: : : : |: : : : : : : : : : : : |

: : : : : |/  |::::|:::|∧: : : : : :\乂...)ソ /  |:./  乂..)ソノ : |:.|: :八.:: : :.:.|: : : :|: : :|
: : : : : |   .|::::|:N ∧: : : : :ト:.{ 、、    j/ ;      {  j/|:/  ヽ|:.:.::| : : :ハ: :|
: |: ∧ |   .|:: |::| V\ : :{\              :::::::イ     j八|: :./   ソ
: |/ j/   |::: ::|   \ \::...               从:::|      |: : : /
: |      |::::::|    `\       r  .,   /|:::|:: |      |: : /
: |      |::::::|       >             |:::|::::|      j/
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∧      |::::: |    r≠=========≠=、:::|
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   【ハジメ】
   「いや、遅かれ早かれ、返事はしてくれると思うわよ?」

   【シリカ】
   「どうしてそう思うんですか?」

   【ハジメ】
   「さっきのクラインさんとトシさんの話だと、

.    そのキリトさんって人はチュートリアルが終わる前まではクラインさんと行動を共にしていたんでしょ?
.    もし他のプレイヤーのことを顧みない利己的なプレイヤー、特にベータテスターだったら、
.    ログインと同時に誰とも行動を共にすることなく《はじまりの街》を飛び出して、
.    β時代に見つけた絶好の狩り場やクエストに突撃していたでしょうし……」

   【ゼンキ】
   「なるほど……」

   【ハジメ】
   「そのことから考えて、少なくともMMOにおける最低限の人付き合いはできる人だと私は思っているわ。
.    現代社会と同じで、最低限の社交性すらない人は社会的に淘汰されて孤立するのがMMOだもの」

   【コテツ】
   「その通りだ嬢ちゃん。人は誰だって1人じゃ生きていけねえからな。

.    それに、自分から誰かを求めようとしねえ限り、誰かが自分を求めてくれることもねえ……
.    カッコつけて一匹狼ぶってるやつもいるが、俺から言わせりゃそれはただの“コミュ障”だ。
.    そういうことをわかってるってことは、嬢ちゃんもMMO歴は結構長いのか?」

   【ハジメ】
   「そうですね。数年はプレイしてます。
.    MMOの他にも、R-18以外なら色々な機種やジャンルのゲームをプレイしていますよ?」

   >私たちがしばらくの間、そのような会話を交わしていると――

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                      /{/: : : : : : : : : :\
                 ハ/: : ノィ ------ 、: :〈

                _}: : :イ://::::::::::::::::::||\ゝ
                `ヾ/| |::| |:::::::::::::::::::リ:::::い
                 〈}:::|_レ''"´ ̄ `ヾ::::::::::::〉
                   }::/  二ヽ   二`ヾ:: /
                  Y!{ イ_f!_ }  _f!_ト }:Y
                 「|:小   :}     イ:.}1
                 ゝ从    } '   ノイ ′
                  /ハ  r=====;  /:{
                   /::::::〕、 ー―‐ イ∨::、
            ___     〈∨: .{ ヽj_j_j_/ }: \〉    ___
         ,. : ´}i:i:{イ{ー<{: . :∧ ;    /: . :}: ー/≧}i:i:{`: . 、
         / : : : }i:i:{:::∧: . : {: . : .∧ ;   /. : . :}: . / ::::::}i:i:{: : : : \
        ∧: : : : : }i:i:{::::::∧: . {: . : . :∧  .イ: . : ./: ./::::::::::}i:i:{: : : : : :∧
        /: :’, : : :./i:i/::::::/: . :’, : . : . :У: . : . /: . :\::::::::viハ: : : :.:/: :’
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     ∧:.: : : :‘/i:i/ィ: ...{:@: : : : : : : : :< >: : : : : : : : :@:}: ∨:Ⅵム/: : : : : ∧
.    /: :‘,: : : :/i:i/: . : . :{:@ : : : : : : :< >< >..: : : : : : :@:}: . ∨:Ⅵム: : : : :/: :}
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   【クライン】
   「おい、みんな! 返事が来たぞ!」

   >そう叫ぶクラインの前には、
   >フレンドからメッセージが届いたことを知らせるウィンドウが表示されていた。

   【ハジメ】
   「――ほらね?」

   【アスナ】
   「ほんとだ……」

   【リズベット】
   「あんた、将来は心理学者にでもなったら?」

   【ハジメ】
   「嫌よ心理学者なんて……

.    独断と偏見に塗れた言い方だけど、あいつらは『人の心は全てお見通しだ』と偉そうにふんぞり返って、
.    同時に自分以外の全ての人間を見下している超越者気取りよ?
.    “人が本当に思っていること”なんて誰にもわかるわけがないのに、
.    あいつらは既存のカテゴリーやら概念やらで他人を品別する――
.    正直、ああいうやつらがいるから“差別”ってものはこの世界からなくならないんだと私は思うわ」

   【シリカ】
   「は、はぁ……?」

   【ハジメ】
   「――あぁ、ごめんなさい。変な話をしてしまったわね?」

   【リズベット】
   「あ、いや……別に気にしてないよ」

   【アスナ】
   「――心理学者とか心理学に嫌な思い出でもあるの?」

   【リズベット】
   「ちょっ!? アスナ!」

   【ハジメ】
   「――少しね。私の血筋に起因することなんだけど……」

   >母方限定のね、と付け加えて私はクラインの下へと歩み寄った。

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アカギ見たいになりたかった母かな?


           ハ /: : : /| /: : : /: : : :/: : \: : :\
             | ∨: :|: /:.{/ : /: : : : : :'⌒!: : : :\.: : ヽ
           \}: : : :..}/: : : : : : : : : : : : : :.}:|:.:.:.:.:. :.:.:.:.い
            }: :. -=ァ7=7二二二二二|:|ニ=- :.:.:.:.:.{
            |二二//ニ/ニニニニ二二二|:|ニニニニ=- :.「
            }ニニ//ニ/ニニニニニニニニニリニニニニニニ}\
            }二//ニ/ニニニニニニニニニニニニニニニニニ/
           ∨=イ `≧ュ、___j  、___,.z≦´ }: :ヾ八
            {|: : { <¨¨艾` }   '艾⌒> }: : リ }
            リ!.:小 ゚~ ̄´ .:|   ` ̄~゚ /}: :/ /
         -=ァテ八 }       ::|     u ./ .|:/ イ{\
       /ニニ/  }ハ\    ::{ _    u ./厂{\ニ厂У二二二二ヽ
    / ̄ ̄: :/ /人:ハ       ,、      /}:.:ト :./  }:}ニニニニニニニニ\
   _/:{: : : : : У  }: : :}小   / ̄  \     / }ノ: : { ,,,/__/ ̄ ̄ ̄ ̄\}
  /|: : :.{: : : : :/  │: : : | \  {___ 〉 / /: : :/ /クニニニニニニニニニニ\
. /∧: : :{: : : : { /.ノ: : : :.|  \j!i.┬‐ぃ、,   /: : :/  {{ニニニニニニニニニニニニ∧

//ニ〉: : }: : : :У ヾ l: : : : | \  }\j_j_j,У _,../: : : :{ ,、 いニニニニ二三三三三}

vニ/\: :}: : :/     } : : :∧  ヽ   r― ´ /: : : : :.У ヾ∨、三三三三三三三 ′
/\_:_:_:ヾ}: : {     }: : : : ∧、_____,.イ: : : : : :/   .八____`ヾ三三7
: : : : : : : : ゝ ∨ハ, /} : : : : : Ⅵ:i:i:i:i:i:i:i:i/: : : : : : :/     /: :lニニニニニニ}: }\ 寸7
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   【ハジメ】
   「早速、お返事が来たみたいですね?」

   【クライン】
   「あ、あぁ……」

   >私がそう尋ねると、クラインはどこかぎこちなく返事をした。

   【アスナ】
   「? どうかしたんですか?」

   【クライン】
   「と、とりあえず、こいつを読んでくれ。そうすれば、分かるはずだ……」

   >そう言いながら、クラインはウィンドウを私たちに見えるように移動させた。

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キリトさんもまさか大勢に見られるなんて思ってなかっただろうな

>>598
これがばれたらキリトさん孤独の道を進んじゃう


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   ┌────────────────────────────────────────────┐

    ||○
    ||○   >To:《クライン》
    ||○   >From:《キリト》
    ||○   >Title:Re:緊急連絡! 読んだら返事をくれ!
    ||○
    ||○
    ||○   >メッセージ読ませてもらった。
    ||○
    ||○   >ベータからの仕様変更の話だけど、すでにこっちでも確認している。
    ||○   >俺の方は、クエストの内容がベータ時代から変更されていた。
    ||○
    ||○   >おまけに、そのクエストでベータ時代には見たことがないモンスターがPOPした。
    ||○   >同じクエストを受けていた先客の元ベータテスターが1人いたんだが……死んだ。
    ||○   >《コペル》という男性プレイヤーだ。先述したそのモンスターにやられた。
    ||○
    ||○   >こう言っちゃ何だが……今後ベータ時代の情報はほとんど役に立たないかもしれない。
    ||○   >茅場のやつは、まずは俺たちベータ上がりから先に葬り去ろうとしているんじゃないか――
    ||○   >そんな考えすら浮かんでくる。
    ||○
    ||○   >《情報屋》の件だが、こちらはすでに1人アテがあるからなんとかなる……と思う。
    ||○   >俺が得た情報は、そいつを通して他のプレイヤーに拡散するようにしておく。
    ||○
    ||○   >それと、そちらの頼み――
    ||○   >情報を他の元ベータテスターや最前線のプレイヤーに伝えてほしいって話だけど、
    ||○   >こっちも、俺ができる限りのことはしてみようと思う。
    ||○   >おそらく、現状に困惑している元ベータテスターは俺だけじゃないはずだし……
    ||○
    ||○   >とりあえず、しばらくは今いる村を拠点に、レベリングをこなしていこうと思う。
    ||○   >その後は迷宮区にも挑んでみるつもりだが……
    ||○   >言われた通り、十分注意して挑むことにするよ。
    ||○
    ||○
    ||○   >PS
    ||○   >実を言うと――
    ||○   >あの時お前を《はじまりの街》に残してきてよかったのかとあれから何度も考えていた。
    ||○   >とりあえず、今は無事みたいだからほっとしてる。
    ||○   >ところで、ギルドの仲間たちとは合流できたのか?
    ||○
    ||○

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今クラインは「一時間早くこの情報を送っていれば」って思ってるかもしれない……


              _   -‐―――-
             ̄   ‐-  _         `
               _ -‐ ´           `

           _-‐__´____              `
               zイl///          .ィマl   >
             /x-‐/    >z     /`マ.ィ≦7Ⅵ
            ´  ./ _> ´1//.    , ×       ム/iⅣ
              / ィ7∧( 〉|/   弌 tッ、\   .ム/Ⅳ
             ´  /x1l八_./  ./  ` ー’`´ ィニ!///
                ´ レ'l/l/ /. u      l オ1l//
                 /kll// 、        _ ィ′|//
                 _/ ´\   \  -―-/   .|l/
             > ´ ヽ    > _.\__./     .|'
          >´      \  / < ーz、
         /         ` < _7 //‐zx
       ∠ ̄ ‐- _     _____` ー' '  ヘヘ、

      /   ̄ ‐- _ >   「r-‐――一'    ̄ l
     /   ̄ `丶      l l ○      ○  l
.    /        丶    l l              l
    ヤ>zx       ヘ     l l               l
     ヤ////>     !    l l                l
     〉_´           i.   l l ○         ○  l
     ヤ三三>    i.     l l                l
     〉 ´         !.    l l                l
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   【カミカゼ】
   「これは……少しマズくはないか?」

   【トシ】
   「少しどころじゃねえ……かなりマズいだろ……」

   【ゼンキ】
   「最前線の村で受けられるクエストの内容変更――

.    そして、そのクエストで出現するベータ時代には存在しなかったモンスター――
.    明らかにベータテスターから優先的に死亡するように仕組まれてます」

   【タマキ】
   「で、でもよぅ……茅場晶彦の野郎はなんでわざわざそんなことをしてるんだ!?

.    俺たちにゲームをクリアさせないためか!?
.    でもそれだったら、始めから現実への帰還方法なんて用意しないはずだろ!?」

   【ヒジリ】
   「いえ、こうなることを予め想定して現実への帰還方法を残しておいたのでは……?」

   【ロック】
   「“溺れる者は藁をも掴む”――わずかな希望を残しておけば、必ずそれに群がる者は現れるからな」

   【コテツ】
   「つまり何か!?

.    茅場の野郎は俺たちが希望にすがって、その結果絶望していく様を見届けたいのか!?
.    どこのエロゲーライターだ!?」

   【アスナ】
   「――私たち、本当にゲームクリアなんてできるの……?」

   【ハジメ】
   「…………」

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        |    \_/'⌒ー===ァリ″ ゝ 、___,,........ヾ.  | |     ‘  /
        l      l .|   ___\ }       二.,____  } ′|     \____
       /{      lリ. 灯干(_ヽ         r灯干(_㍉ j/|: : }      `
  \ ̄ ̄         |  〈 |/{;}/|`        |/{;}/| 〉│:/      /
.    \: : : : :∨   j|   ヽ乂辷ツ         乂辷ツ / j:/    /: : >''
     `¨¨¨¨ ∨  ∧ /././::            ::/: :/.′  /!´ ̄ ゚。
         / ∨   \/./::    {       ::/./.ィ  /  |     |
         .′: :\{`ー‐`/: ::              ::/: : / /     :::: } }
          | : : :|  : : }                     ´ ̄/´:      ;:::: } /
          |/{:..:.:|  : :∧                  /} .::     .′:. j/
          l 乂j|  : : : :\     ゝ二つ     //| .::     /: :/:/
         --- 、‘,  : : : : |:.>            ´/ .| ::   //}/
      /:.:.:.:.:.:.:.:∧ : : :..:|:.:.:.:.:| >  ___,  ´  /   !     /\
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.} : : :.:|:.:.:.:.:|  \       イ    j    /:.:.:.:.:ー――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


   【リズベット】
   「だ、大丈夫? なんか黙りこくっちゃってるけど……?」

   >隣にいたリズベットが心配そうな表情で私の方を見る。

   【ハジメ】
   「ん? あぁ、大丈夫。ただ少し、別の視点からこの仕様変更について考えていたの」

   【シリカ】
   「別の視点――ですか?」

   【ハジメ】
   「うん。
.    ――もし私が茅場晶彦だったら、何故このような仕様変更を施すのか……そう考えてた」

   【クライン】
   「茅場晶彦の視点から?」

   【ハジメ】
   「はい。
.    ――今、コテツさんは茅場晶彦のことを、あるエロゲーライターで例えましたよね?」

   【コテツ】
   「あ、あぁ……」

   【ハジメ】
   「誰のことを指しているのかまではおっしゃってませんでしたが、だいたい誰かは察せます。

.    その人が脚本を担当したアニメは私も見たことがありますから……
.    あのアニメはやたらネットではダークだホラーだなどと好評されていますけど、
.    私から見たらあんなもの“三流遊園地にある安モノのお化け屋敷”と一緒です。
.    一度でもお化け役のスタッフが出るポイントを把握してしまえば、
.    二回目以降は完全に失笑とシラけしか残りません。
.    “実はしょーもないものだった”ということがバレてしまっているんですから……」

   【アスナ】
   「えっと……それとこのゲームの仕様変更に何の関係が……?」

   【ハジメ】
   「茅場晶彦の目的は、“初見殺しでビビらせる”だけが目的じゃない――そういうことよ」

   【トシ】
   「?」

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         /   /  /
        ./ .//   /             .仆
        / / ,′  }         \  /|
       ー ´  |  /|      .ハ ルi Χ |
           .,!  / |.       l V  V  \|
          ノ.! ハ l       | xぁ壬ミヽ  X        }
          ´ !´ ハ.      ド;Vイ ̄`ヾヽ. ` 、 ,    .ハ
           i!   ;|. `     .| V パCxz::ヾ\ y'!    ./{ .X´
           /   ;|       .|  か::ゞツ::::::バ  i!,从 /   ̄ヽ、
         /    |      1、 .!  ゞ.__>'    ´  .)     ,,x示
       `ー――´  ∧     |.!ヽ|  ー-‐              ,か
             1  ヘ    |l.                    L_x
              !  .ハ    .|::'.                    た_
              !人 }从  |::丶           ,         ゞ≠
             ´  V|  .).从:::::::|\         __ --――――
             / ̄ ̄ ̄ ̄`¬ー----_―  ̄ ̄________

             _}-_______     ̄ー=三三三三三三三三三
           /ー-_、  ̄‐=三三三三三三三三三三三三三三三三ニ=
         /=‐__>、_     ̄ー=三三三三三三三三三三三三三三
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   【ハジメ】
   「ただ“ベータテスターを死なせたいだけ”でこの仕様変更が施されているなら、

.    それは今言った“三流遊園地にある安モノのお化け屋敷”と同じ――
.    情報が広まってしまえば、その時点で“実はしょーもないものだった”ことが露見してしまう。
.    ――だけど、茅場晶彦はそうなった後のことも想定しておそらくこの仕様変更を行った……
.    私はそう考えている」

   【リズベット】
   「どうして?」

   【ハジメ】
   「そもそも今回話題になったクエストは、仕様が変更されていようといまいと、

.    私たち一般プレイヤーからは“村で受けられる1クエスト”くらいにしか見えない。
.    だけど、ベータテスターが我先にとばかりにそんなクエストに挑んでいるということは、
.    よっぽどボロいクエストか、成功報酬が魅力的なクエストのどちらか――
.    当然、一般プレイヤーもそのことに気づいて、釣られるようにそのクエストに挑むでしょうね。
.    ――では、そんなクエストをベータテスターと一般プレイヤーが同時に受けたらどうなると思う?」

   【シリカ】
   「う~ん……」

   【ゼンキ】
   「――ベータテスターの方が甚大な被害を被ると思います。

.    β時代の情報を有している彼らは、その情報を鵜呑みにして結果、仕様変更により痛手を負う。
.    しかし、何の情報も有していない一般プレイヤーは慎重にクエストをこなしていくでしょうから、
.    仮に被害を受けたとしてもベータテスターほどではないと思います」

   【ハジメ】
   「うん。私もそう思う。
.    ――じゃあ、そのような状況が続いたら、結果どうなると思う?」

   【トシ】
   「そりゃあ、ベータテスターが大勢死んで、
.    プレイヤー1人あたりのゲーム攻略難易度が跳ね上がるだろ?」

   【ハジメ】
   「――私はむしろ逆。1人あたりの攻略難易度は下がると思っている」

   【コテツ】
   「はぁ? なんで?」

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アカギならまず行動ですぐには説明してくれないからね


                              ,f´ ̄    `ー- 、
                    ,r ―-- 、    _{{ ,;;;_/ヘ、    ` ー-、
                 ,. --'                ヽミミミ;;ヘ、     \)
               / ,./  .「                 ゾミj::::::}        ( ヽ
               /..:/  |       ヘ         }  ヽ、!.        ` `ー-、
              ノ.イ    |        ..|  . |.    /   .:}::i:..         \ )
            ー'´ /..::l   ヽ        |   |  /   /.::|:.    \      \
                /.,ィ. |    ヽ       |  . |:/    ./..:::{::.       \   !` .)
              //|.::{.:ヽ、           l l |     / ..::::::`、       }   |  !
             ,ノ'´ | { .::i、           ヽ.ヽヽ    .:: .:::/|!l\.  :   \ .ヽl.|
.              /..:ヽ .:|\ r、 、     .::ヽヽ .:  ..:::. .::// i::::::}  .::     \ }ヽ
            /..::::::::r-'  ヽ \ヽ     .:::::V.::: .:::::::. / .::::リ:::/  ::.   i、 :!ソ
             /.:// }     ` ヽi\    .l..|:::     / .::::/:i/   ::::..   y.}..:::}
           ./.:/ /.  ヽ 、     リ} \ i l..|::: ..:::::/ ..:::/.::'  .:::::ヽ ..:/ i:::/
           {.:/ !   .|;ハ `     /  ..:::}//l..|...:::/..:::::/{::::..  ..::::::∧:/ .l/
           `{     {  ヽ___  /  .:::::/:::i i.::::::::::::;/  \::::::::::::::{ i!.  {
                    _> .;;;;;;/'---リ--wy´、__.  \ト、:::!. '
                 .r ´ ̄ ̄ ̄)'、__:::::::::::::::{:::::::`ヽ::::\   .} ソ
                _,.-|三三=-_     `ヽ二二二=-、::\::t-――-、
            ,. --'}´ ̄ミ三三三三ミニ-__ ..:::::::::::::::::::::::::..\;}:::::::::::::::::.. \    ...
              .:::\   ̄-二三三三三三三三ミ、:::::::::ー――――‐…¨

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   【ハジメ】
   「ただPOPしたモンスターにベータテスターが倒されるだけなら、

.    それはゲームクリアを目指すプレイヤーたちにとって大きな損失――
.    だけど、これはクエスト。達成すれば必ず見返りがある。
.    ベータテスターが死んでも、一般プレイヤーがクエストを達成すれば、
.    倒したモンスターから得た経験値と資金、クエスト報酬で一般プレイヤーは強くなる――
.    それが延々と繰り返されていき、やがて情報が伝達され、全てのタネが明らかになる――
.    その頃には――」

   【アスナ】
   「その頃には?」

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        /    // /  l  l    ヽヽ    ミミ      >
      /    //  /  l    l    ヽヽ      ヽ      `
     /     /   /    l   l     ヽヽ      ト       \
    /                                ヽ        `、
   /                                  ヽ        }
        /                             ヘ        |
  /     /              {       ヽ          ヘ        }
  l    /          /     ヽ      l     マ    ∧       リ
  l   /          ハ      ヽ    ハ     ヘ    ∧      ト

  l   /  `ヘ、     /  ヘ      ヘ    l ヽ     ヽ    l       {
  i  j      へ、 /    i      lヽ  .l  ヽ ,x''"´  ハ   l       |ヽ
  l  l       /\    l /l    i ヽ  i ,x''´\     ハ  ハ       l
    l     彡彳==xXミミxリ i   ノ   Xlzzz==xzX    j  } ヽ      ミ
  ヽ l    / l llイ::::::ん::`::トヾ  l  /,,メ彡イ::::::::ミミミ リヽ  リ     ヽ    ヽ
  ヽ l   /li  i弋込;:ヾツつ   ノ /  彡' ll::::::示:::つメヾ ヽマ 人  i  ヽ   {
   ヽl   l ヽ キ气=z -='x  //     弋辷_z='乂  / / \    ヽ ヽ ト
    ハ   ゝ、\ヘ         l          /   / ノ   \   \ ハl
    l   ハl  ヘ \                   /  ///      ヽ    ミ
  三iil   l    ト         -- -- -- x     / // k          \ ハ
 三三l   lハ   l ヘ       l       l   / / イハ ∧ 从 \{ 从ハリ マ
三三三ヘ l\\ ヽiミミヽ     ヘ:::::::::::::::::::::/     イ/ /三三三三三三三三
三三三 ヘハニ\\ヽミミx >    ̄  ̄ ̄    <//三三三三三三三三三
三三三三三三三ゝミミニニニニニニニニニニニ彡三三三三三三三三三三

三三三三三三三三三三三三三三三三三//三三三三三三三三三三三三
三三三三三三三三三三三三三三三三//三三三三三三三三三三三/
三三三三三三三三三三三三三三三//三三三三三三三三三三三//;;;
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   【ハジメ】
   「仕様変更に苦しめられた結果、まともに自身の強化もできなかったベータテスターと、

.    慎重ながらも黙々と自身の強化に努めた結果、圧倒的な強さを得た一般プレイヤーだけが残る!
.    “仕様変更”という裏に隠された“プレイヤー全体のパワーバランスの調整”――
.    それが茅場晶彦がこの仕様変更を施した真の目的なのよ!!」

   【クライン】
   「なっ……!?」

   【コテツ】
   「なんだってーっ!?」

   【タマキ】
   「ま、まさか……そんなことが……!?」

   【リズベット】
   「た、確かに……天才である茅場晶彦ならそこまで計算していてもおかしくないわ……!」

   【シリカ】
   「でも、ハジメさん、よくそんなところに気がつきましたね……?」

   【ハジメ】
   「――まぁ、実際はそんなわけないんでしょうけどね」

   【アスナ】
   「えっ?」

   【トシ】
   「はっ?」

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                     _
           、___ . -=ニ二   `    ___ノ
              >―=彡        ⌒  、
               /      /:::\/ヽ       \
           ,       .  ´ ̄ ̄ ̄`  .      \
          / __ .  ´               \   、⌒ヽ
           ⌒7                     ヽ. ‘,
       /      /       |               ゚。 ‘,
.       ′     .′   |  ∧    、   \      ',  ‘,
       |    ノイ   斗‐/ ゚。 l|   ,\ ‐- \ |   ヽ⌒\
       人     |    , /   Ⅵ   |  ヽ   Ⅵ     \
      /⌒ヽ    |    !x≠ミ   \ | x≠ミ   ト . _| く ̄`
           i   八   |  , ,     ヽ{   , ,  ヽ }   |{⌒
           |    ヽ. ト      ′      }ノ  八
           |{     )ハ   . -‐ ‐- .    八  /
        八  /   ∧   ヽ     У    イ   ,
          )ハ   / 个    `こ´   / く ̄
        i'" ̄ ̄ ̄ ̄` ー-≧ _  イ -―'’゙¬―-、

          ├-___          ̄'ーニ三三三三三!
.        /三三三三三≧‐-_        ̄ーニ三三゙、
.      /三三三三三三三三三≧=-__       ̄ーヽ、
     /_  ̄ーニ三三三三三三三三三三≧=ー--___ ヽ

.   /===`ー _    ̄ー=三三三三三三三三三三三三三ミ、

   /'",..-――- ̄- _      ̄ー=三三三三三三三三三ニヽ
.   {/          ̄ ‐-._                __..、ヽ
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   【ハジメ】
   「今のはただの一介の女子中学生が抱いた妄想――中二病的発想の俗にいう“キバヤシ理論”ってやつよ?

.    いくら“馬鹿と天才は紙一重”とはいえ、
.    あの茅場晶彦がここまでぶっ飛んだ超理論を立証しようとするわけないでしょ?」

   【リズベット】
   「――って、冗談だったんかい!?」

   【ハジメ】
   「いやぁ~、やっぱりそこらの一般人が天才の視点で物事を考えるなんて無理ね。
.    こんなアホらしい妄想しか頭の中に浮かんでこないわ」

   >そう言って、私はアハハと大声で笑った。

   【コテツ】
   「お前なぁ……思わず本気で信じかけたぞ?」

   【ハジメ】
   「いやぁ、ごめんなさい。
.    みんな真剣な眼差しで私の方を見ていたものだから、つい悪ノリしちゃいました」

   >そう言って私は、コテツに向かってべっと軽く舌を出してみせた。

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ハジメ「私はそこらの一般人だよ」


-==- 、, -=  ̄ フ

::.    f 孑三≠‐ .
::. , ≧´=-"     ィ_,_r≧<⌒
x  ::. _   ≠´: . .     `
::.  ::. イ          、     ヽ
::. .:/.            \ \ .:.
\/: :/: :  :      ヾ:      ヽ .:.
:./ 〃: :./.:  .|: :.  ハ:ヽ\  ヽ .:. i:.i
:i  '/ : : |:   :i|:.:.i  l: :ト、 ヽ   i: :.iハ!
!  .: : : i |:   小:.l   ハ l厶斗:. :.|: :.|  }
!  .: :i:.:|ハ: _/リ !|: .' ノ′ }:ハ: :|:.:.:!
!  .: :|斗七/   |: /     |: ハ: ;.
!: . .: :|' レ     | '  ==ミ 从ハノ

:i: . : :|《 x==ミ  /'   /////イ乂
:ハ. .:小 /////     .     | i ト、
: :}: .:从             小:ト:.\

: :r´}:.::.}\     `─~'   イ:.:|ハ!::..  〉
__: : i:小. .        个ヘ: |、::.. /
   ̄二=-_ `   ァ―.´:.:.!:.:.:`}:.:.:} {
=-__  ̄二=-__ハ:. :.:\:.:.:.:._ ノ  t
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   【ハジメ】
   「実際、このクエストは“ベータテスターに対するデストラップ”以外何も浮かばないのよ。

.    でも、あの茅場晶彦が施した仕様変更なんだから、“何か裏があるんじゃないか”って考えちゃう――
.    見事なまでに“孔明の罠”に引っかかっちゃったみたいだわ、私」

   【タマキ】
   「あのなぁ……」

   【ヒジリ】
   「ですが、確かにそれはわかります。

.    現にこれまでのことをしているのですから、茅場晶彦の行動には全て裏が――
.    真の目的というものが存在するのではないかと錯覚してしまうのは……」

   【カミカゼ】
   「それに、今言った“パワーバランスの調整”というのはあながち間違いではないかもしれんぞ?

.    MMOは言ってしまえば、“ネットで行われる超巨大規模のテーブルトークRPG”だ。
.    茅場晶彦がGMであるのならば、何らかの形でプレイヤー間の格差を少しでも埋めようとするだろう。
.    この手のゲームは、1人でも他者より抜きん出た者は出さないようにしなければ、
.    たちまちゲームバランスの崩壊を招いてしまうからな……」

   【トシ】
   「かといって、全体的に弱くなるように調整しちまったら“クソゲー”化しちまうし、

.    逆に全体的に強くなるように調整しちまったら“世紀末ゲー”もしくは“核ゲー”になっちまう……
.    実際のところ、パワーバランスの調整はさじ加減が一番難しくて悩みどころなんだよな」

   >TTRPGでGM経験がある俺にはよくわかる、とトシは1人でうんうんと頷いた。

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脱字があったので修正


-==- 、, -=  ̄ フ

::.    f 孑三≠‐ .
::. , ≧´=-"     ィ_,_r≧<⌒
x  ::. _   ≠´: . .     `
::.  ::. イ          、     ヽ
::. .:/.            \ \ .:.
\/: :/: :  :      ヾ:      ヽ .:.
:./ 〃: :./.:  .|: :.  ハ:ヽ\  ヽ .:. i:.i
:i  '/ : : |:   :i|:.:.i  l: :ト、 ヽ   i: :.iハ!
!  .: : : i |:   小:.l   ハ l厶斗:. :.|: :.|  }
!  .: :i:.:|ハ: _/リ !|: .' ノ′ }:ハ: :|:.:.:!
!  .: :|斗七/   |: /     |: ハ: ;.
!: . .: :|' レ     | '  ==ミ 从ハノ

:i: . : :|《 x==ミ  /'   /////イ乂
:ハ. .:小 /////     .     | i ト、
: :}: .:从             小:ト:.\

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=-__  ̄二=-__ハ:. :.:\:.:.:.:._ ノ  t
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   【ハジメ】
   「実際、このクエストは“ベータテスターに対するデストラップ”以外何も浮かばないのよ。

.    でも、あの茅場晶彦が施した仕様変更なんだから、“何か裏があるんじゃないか”って考えちゃう――
.    見事なまでに“孔明の罠”に引っかかっちゃったみたいだわ、私」

   【タマキ】
   「あのなぁ……」

   【ヒジリ】
   「ですが、確かにそれはわかります。

.    現にこれほどまでのことをしているのですから、茅場晶彦の行動には全て裏が――
.    真の目的というものが存在するのではないかと錯覚してしまうのは……」

   【カミカゼ】
   「それに、今言った“パワーバランスの調整”というのはあながち間違いではないかもしれんぞ?

.    MMOは言ってしまえば、“ネットで行われる超巨大規模のテーブルトークRPG”だ。
.    茅場晶彦がGMであるのならば、何らかの形でプレイヤー間の格差を少しでも埋めようとするだろう。
.    この手のゲームは、1人でも他者より抜きん出た者は出さないようにしなければ、
.    たちまちゲームバランスの崩壊を招いてしまうからな……」

   【トシ】
   「かといって、全体的に弱くなるように調整しちまったら“クソゲー”化しちまうし、

.    逆に全体的に強くなるように調整しちまったら“世紀末ゲー”もしくは“核ゲー”になっちまう……
.    実際のところ、パワーバランスの調整はさじ加減が一番難しくて悩みどころなんだよな」

   >TTRPGでGM経験がある俺にはよくわかる、とトシは1人でうんうんと頷いた。

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ちょっと一旦休憩

再開~


       '/_/  / '   /    ∨  ∨ ヽ     ヽ {/⌒ヽ  ヽ
      // ,'  /  /    /      ∨  ∨ ∨    ∨!    {    :.
      ' ∨ /   '  ' l| |   {   ∨   ∨ ∨    | 〉 '⌒Y   }
       | | '  /  /{  | |l   ∨   ∨l   ∨ Ⅵ!  | { ,  イ    |
       | | /   '  ,' |l ∧ l   ∨   | |l  |  |   | 乂_ノ
       | l ' l  |_l  l/  ∨ 、   ∨ l| {l  {_{   | /::ハ     |
       |  '   |  | ̄{>、 ∨∨  ム斗七 ̄|  |    Ⅳ::::::}|    :
       |:|: |: : : :|: : | _   ∨∨ : : | ∨:_}: : |: : l: : : : :|::::: イ:{    |
       |:|: ||: :|: |: : |イて≧、 ∨:Ⅵ: :{イて≧、!: / : : : : |:::/::|::|     |
       |:|: !{: :|: |: 圦 {::::刈  ∨∨:∧{::::::刈:}/: ': : : : ;、__,イT}   :
     ,八:|:マ:{: |:从 弋zソ   Ⅵ\:}弋こソ:|: /: : : : ,' |::::|:|/     |
     / } |: : |: |: : { ` ¨    ,    \ ¨ ´}':/: : : : :  |::::|/:/: :.'  |
        |:|: : l从:.从                   /,: : : : :,'  |:::/:イ: /   ,
        |从:/: : Ⅵ込      `こ`      イ: : : : /  |::{イ /: : : /
        Ⅵ {: : : : :| _>       </{: : : :/   ー/:/: : : /
         リ{∧: : : :|/〉/  /:.:`:T ´  /:.:.:.|: : :/ \   {:/{ : /,'
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   【ゼンキ】
   「――しかし、これでわかったことが2つあります。

.    ひとつは“β時代からの仕様変更が行われているのは事実である”ということ。
.    もうひとつは“元ベータテスターに対するデストラップが存在する”ということです」

   【ロック】
   「あぁ。先ほど俺たちが聞いた情報と合わせてその2つの情報を拡散させれば、
.    ベータテスターからこれ以上の犠牲者が出ることを防ぐことができるかもしれない……」

   【リズベット】
   「それだけじゃないよ。

.    一般プレイヤーの中にはベータテスターに対して不信感とか嫉妬とか、
.    そういう感情を抱いている人は未だにいるはずだし……」

   【ヒジリ】
   「この情報を拡散できれば、そうしたプレイヤー間に生じた溝を少しでも解消することができますね」

   【ハジメ】
   「ええ。だけど、ベータテスターたちが私たちよりも2ヶ月早くこの世界を体験している事実にかわりはない。

.    その2ヶ月分の経験で生じたプレイヤースキルの格差だけはどうしようもないわ。
.    一部の一般プレイヤーから彼らが嫉妬や怨嗟の的にされてしまうことは避けられないでしょうね」

   >こればっかりはしょうがないけど、と私は付け加えた。

   【クライン】
   「だけど、幸いなのは“ベータテストの頃もまともに迷宮区が攻略できなかった”って事実があることだ。

.    いくらベータテスターが一般プレイヤーよりもシステム外スキルで少し有利とはいえ、
.    結局は連中が有している情報や養ってきた戦闘技術は“そこまで”のもんだ。
.    ベータ時代も未開だった層に全てのプレイヤーが到達している頃には、
.    ベータテスターと一般プレイヤーの格差なんてとっくになくなっちまっているだろうさ」

   【トシ】
   「だろうな。だが、ベータ上がりに嫉妬してる連中がそれに気づけるかが問題だ」

   【アスナ】
   「そういう意味でも、今得られた情報は早めに拡散させましょう」

   【コテツ】
   「何なら、クラインが今言ったことも情報と一緒に拡散させりゃいい。
.    そうすりゃ、元ベータテスターに対する不信も簡単に取り除ける」

   【カミカゼ】
   「デストラップが仕掛けられているとはいえ、
.    元ベータテスターからの情報提供などの協力は一般プレイヤーには必要不可欠だからな」

   【タマキ】
   「実際、今の俺たちわかんねえことが多すぎるし……」

   【シリカ】
   「そうですね。特に情報面が……」

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                                イ  /レァ
                             / ノ ィ´: : : ノ―=彳_,ィ

                             | /{/: : : : :イ--: : : : : : : :/
                             }Y: : : : /{/: : : : : : : : : : : : :>
                         トイ: : : :/: 斗┬‐‐- ..,,: : : : : :\
                         ∨: : ィ 7::::/ /::::::::::::::::||\: : : トヘ
                             }イ::/ /::::/ /::::::::::::::::::リ::::::ヽ: :|
                          {:::::/ /::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::リ
                          |::/,ノ "\_´ ̄`_/ <:::::::::::/
                          ハ:.:| r‐tぅ ヽ  tぅ‐ュ 乃:/
                            {│ハ   ̄  }    ̄ /:/^i
                          ゝ}: :ミ    〈.ノ      イ ハ /
                           小    '  '     j/イ
                          /::::.  r‐-…¬  /::::::{
                            /:::::::∧ ゝ __,ノ 'リ::::::::::、
                             ん:::::::::::}\j_j_jj_j_j//::::::::::::::ハ
                    _________    ⌒/        .′:::::r=='″
                 /ヽ ∨ : : : : ∧ ´          { \
                 /}`ヽ‘ ∨ : : : : ∧ー― 、     {   ` }`i¨¨¨ヽ
                 / ,ノ  } ‘. ∨ : : : : ∧       r‐…… イ /: : : : }l¨ヽ
.              /ィ⌒!ヽ、/  ‘. ∨: : : : : :}ニニ==-     -=ニニ,:./: : : : : }l--}\
             /::::::::::::::{____}    ,  〉--==ミ 、  }:::::::Y::::::r‐ ´ {:{: : : : : 〃 ′ レj、
           ノ{:::::::´ ̄ ̄| }    } { r――― :\}:::><::|  ィ⌒>--- ″ /    ヽ
        /  {:::::::::::::--┴!   .′′: : : : :|: : : : :`ー―‐ ´.:.: : : : |: : : :ヽ  .′      \
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   【クライン】
   「――とりあえず、俺たちが今するべきことは決まったな。
.    “少しでも情報を集める”こと、そして“見つけた情報をいち早く他のプレイヤーに伝達する”ことだ」

   【トシ】
   「情報集めはゲームプレイにおいて基本中の基本だしな」

   【ロック】
   「それらに平行して、ハジメやキリトが言っていた《情報屋》のことも探してみよう。
.    情報を得るにしても拡散させるにしても、その手の人たちの存在は非常にありがたいしね」

   【カミカゼ】
   「あぁ。むしろ、そちらを優先的に探してもいいくらいだ」

   >クラインたちが今後のことを話し合っている中、ふいにゼンキが私に尋ねてきた。

   【ゼンキ】
   「――ハジメさんたちはこれからどうするつもりなんですか?」

   【クライン】
   「あぁ、そうだな。おめえらはこれから先、何か行動方針とか予定はあんのか?

.    もし何も予定がねえっていうなら――俺たちと一緒に行動しねえか?
.    ゼンキが世話になったんだ。おめえらなら喜んで《風林火山》に迎え入れるぜ。
.    もちろん、おめえらがいいっていうならの話だがよ……」

   【ハジメ】
   「ありがとうございます。

.    ――ですが、私はこちらにいるアスナさんと一緒に、
.    ゲームクリアを目指すことをすでに決めてしまっているんです。
.    遅くても数日中には次の街か村へと向かいます」

   >しかし、と呟いて私は隣へ視線を移した。

   【リズベット】
   「な、なに?」

   【シリカ】
   「は、ハジメさん?」

   >――そこには、リズベットとシリカの姿があった。

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              .′.:.:/.:.:./. ://  |│  \: . : .       :.   :.   :.
            ′. :/ __/. :/      !:l      \: . \: : .   i    :.  :i
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            i  :i: . \/       ヾ、          | ト、: .|   . :ヽ|
            |/. :|: .  | ─- ...,,_,,..イ  ゝ、__,,.. "´jノ ∨    . : 八
        _ ノ . :|: . ヽ{    -─‐-      -──-   |   . : : . \
      <´   . : . : |: .   | 气¨¨゙无i示      气¨¨゙无i了¨|   . : :ノ____ >
       `ヽ. __|: .   |     ゞ゚-'         ゞ゚-' ,′. :/.:.:|
             人小: .\ ∴∵           ∴∵/ : /| . .:|
           / . .:|:个= ≧=‐     '       ー=彡イ: : .|  .人
             /イ . : :|.:.| :从                イ: :|: . |: .   \
         / | .:.:.|   . : :|\                /.:|: : .   !: .     }
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              人|\|   . : :|:   |┌}   .     イ:i:i:i{┐.:.:|: : .   |/j/j/
           /  ̄`ヽ|   . : :|:-=ニl!\   `´   |:iツ' |ニ=|: : .   !/  ̄`ヽ
.        /      jハ . : : |   |  \    /   |  j:. :  ノ        \
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   >リズベットとシリカは、まだ私と同行するか否かを完全に決定していない。
   >――ならば、ここで2人をクラインたちに預けてしまってもいいかもしれない。

   >クラインたち《風林火山》のメンバーは、
   >これまでのやり取りや様子から信用できる者たちだと私は確信している。
   >それに、彼らは全員熟年のMMOプレイヤーだ。
   >MMO経験の浅い――むしろこの《SAO》が本格的なMMO初挑戦となるリズベットや、
   >まだMMO経験歴は聞いてはいないが、これまでの様子からおそらくビギナーだと思われるシリカ、
   >2人にMMOの基礎知識(イロハ)をしっかりレクチャーしてくれるだろう。
   >ギルドマスターのクラインを始め、皆面倒見の良さそうな者たちばかりだし――

   【ハジメ】
   「…………」


   【選択肢】
     1:リズベットとシリカを《風林火山》に預ける
     2:リズベットとシリカを《風林火山》に預けない

          安価↓3


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            ´  ̄ ̄ ̄ `
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      /                   ゙
              /       〈\∧ ∨
     |           ハー ´   /  .У\} }
     |      |   } \: : ハ  {/ ,ィミ j /}
     |  {  .:l   / ..: : :厂{ {  {、{ リ ′j
    〉   :. . :|-=彡イ: : :{:..:∨ 、 .ト\` {__
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  ̄ / : : : : ::∨ィ: : :..|:/: : :}、:l|  |  /ヽ′
    {八: : : : ::/.::|/.:.:.:/ ハ:..:} リ}   | {
.     ∨ ハ: : : { .: : ::/ }/   リ ..l  〉
      ∨ }∧:.{ /\{ \   /`:}...|、/____
       / ⌒(     \{ ,,}./´: : : : ヽ
   __   _,ノ`ー―-: :¨¨¨¨¨´:.:\\: : : : :∧
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./ フ: : : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : \ | : : ∧
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   >――よし。

   >決心のついた私は、再びクラインの方へと向き直り、そして口を開いた。

   【ハジメ】
   「――クラインさん、
.    こちらのリズベットさんとシリカちゃんの2人を、《風林火山》で預かっていただけないでしょうか?」

   【クライン】
   「えっ?」

   【シリカ】
   「ふえっ!?」

   【リズベット】
   「なっ……!? ちょっとあんた、待ちなさいよ!」

   >私のその一言に、三者三様の反応が起こる。
   >そして、そのうちの1人――リズベットが私に詰め寄ってきた。

   【リズベット】
   「あんた! あたしたちから意見も聞かずに、いきなり何勝手に話進めちゃってるのよ!?」

   【ハジメ】
   「そのことに関しては謝るわ。
.    だけど、これはリズベットさんとシリカちゃんのことも考えての判断よ」

   【リズベット】
   「だったら、そのワケをちゃんと説明しなさいよ!
.    そうしてもらわなきゃ、あたしは絶対に納得できない!!」

   【シリカ】
   「私もです、ハジメさん! 理由を教えて下さい!」

   【ハジメ】
   「――わかったわ。ちゃんと2人に納得の行くように説明する……」

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                \    ヽ V/ / /
         __ , .イ       V }  イニミー- ノ
          ̄¨ー .,      /ヽ   / ヽ r-イ
            /     ./:::...:.>=<__:.:ハ \
.          /      i / <´       >::> >..._
   、__ , ィ    /   ハ !  ,, -        ハ 从 <
     ̄ ̄= ≠  { i   /八! /           }/ ヾミ;、
          /   !i!  //  ,'                \
          ,'    ハ  川 /  ,     /            ハ
.        /     ∧ |  ,  ,'     ,ィ       ,'   i
        / _,      }! i  ,'   ,/ ,'    / /i   ./|   ハ
    / イ7      |  |  ,' ´¨,テナ=i‐-  ィ/ 十-.|,,_i    .i
     ̄  i   i!  从  | .i l 卞ヮェz,ミ_/./| /ヽ川,;    .|
        |  / .|   ∧ .| .| l 、゙弌歹 ゙`   l/,ィ示ュ,.ノ/   .|
        人 八 {、  ,' ∧ > l, ` ー- '´     、゙'"´, //  / ノ.,'
       / | {_ ノ!   |::|{ \!            ̄ イ.///./
        Vーイ{   |::| ト.、 >         '   イ/
        i'" ̄ ̄ ̄ ̄` ー-  二 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄二ニヽ
          ├-___          ̄'ーニ三三三三三!
.        /三三三三三≧‐-_        ̄ーニ三三゙、
.      /三三三三三三三三三≧=-__       ̄ーヽ、
     /_  ̄ーニ三三三三三三三三三三≧=ー--___ ヽ

.   /===`ー _    ̄ー=三三三三三三三三三三三三三ミ、

   /'",..-――- ̄- _      ̄ー=三三三三三三三三三ニヽ
.   {/          ̄ ‐-._                __..、ヽ
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   【ハジメ】
   「2人をクラインさんたちのもとに預けようと思った理由についてはいくつかあるわ。

.    まずひとつめに、“《風林火山》のメンバー全員がベテランのMMOプレイヤー”ということ――
.    クラインさんたちのもとにいれば、あなたたちはMMOに関する知識を根掘り葉掘り教えてもらえるはず。
.    私はすでに、アスナさんというビギナー中のビギナーにMMOの知識を可能な限り教授しなきゃならない――
.    だから2人にも満足いくほどのレクチャーができる自信が正直ないの……」

   【シリカ】
   「あ……」

   【リズベット】
   「…………」

   【ハジメ】
   「2つ目は“クラインさんたちが信用に足る人たちだから”。

.    これまでの一連のやり取りや様子から、
.    クラインさんたちはMMOプレイヤーの中でも良識のある人たちだと判断した。
.    正直に言うけど……MMOプレイヤー、加えて現在のような状況下でありながらも、
.    ここまで良識と良心の双方を備えている人たちなんて他に類を見ないと思うわよ?」

   【コテツ】
   「――だとよ、クライン?」

   【タマキ】
   「よかったなぁ、クライン。早くも女性から高評価だぜ?
.    子供だけど……」

   【クライン】
   「うっせえ! おめえら、少し黙ってろ!」

   【ハジメ】
   「3つ目は、“《風林火山》に現状崩壊する要素が見当たらない”ってこと。

.    クラインさんたちは、当面の間は情報収集を優先するみたいだから、戦闘で死ぬという危険性は低い――
.    さらに、“ギルドが内部から崩壊する危険性”も皆無に等しいわ。
.    MMOにおけるギルドっていうのはね、モンスターとの戦闘などが原因で壊滅するよりも、
.    “メンバー間の人間関係のもつれ”が原因で内部崩壊するケースの方が非常に多いのよ」

   >普通のMMOでは“死んでも死なない”んだからあたりまえだけど、と付け加えて、私は話を続ける。

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再開してた

危険だからハジメとは行かないのか危険だからハジメと行くのか
この二人ならどっちだろう?


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        |     _/  /   j |       \      j   ’     |
        |   / \/      l.|            \   | |    ゚。   ′
        |    \_/'⌒ー===ァリ″ ゝ 、___,,........ヾ.  | |     ‘  /
        l      l .|   ___\ }       二.,____  } ′|     \____
       /{      lリ. 灯干(_ヽ         r灯干(_㍉ j/|: : }      `
  \ ̄ ̄         |  〈 |/{;}/|`        |/{;}/| 〉│:/      /
.    \: : : : :∨   j|   ヽ乂辷ツ         乂辷ツ / j:/    /: : >''
     `¨¨¨¨ ∨  ∧ /././::            ::/: :/.′  /!´ ̄ ゚。
         / ∨   \/./::    {       ::/./.ィ  /  |     |
         .′: :\{`ー‐`/: ::              ::/: : / /     :::: } }
          | : : :|  : : }                     ´ ̄/´:      ;:::: } /
          |/{:..:.:|  : :∧                  /} .::     .′:. j/
          l 乂j|  : : : :\     ゝ二つ     //| .::     /: :/:/
         --- 、‘,  : : : : |:.>            ´/ .| ::   //}/
      /:.:.:.:.:.:.:.:∧ : : :..:|:.:.:.:.:| >  ___,  ´  /   !     /\
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.} : : :.:|:.:.:.:.:|  \       イ    j    /:.:.:.:.:ー――
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   【リズベット】
   「“人間関係のもつれ”?」

   【ハジメ】
   「そう。特にゲーム内で起きたトラブルじゃなくて、リアルの方が原因となったね……
.    その最もたる例が“痴情のもつれ”――つまりは“ギルド内の色恋沙汰”よ」

   【ロック】
   「あぁ……」

   【トシ】
   「実際、うちでも何人か騒いだぐらいだしな」

   【カミカゼ】
   「あの時は正直、ギルド内に不協和音を生じさせてすまなかったと思っている。
.    だが、いつまでも皆に隠しているわけにもいかんと思ったが故に、明かすことにしたのだ」

   【ヒジリ】
   「最悪の場合は、責任を取って2人でギルドを抜けようかとも考えてましたよね……」

   【クライン】
   「ま、まぁ、過ぎたことだ……」

   【コテツ】
   「あ、あぁ……
.    さすがに俺たちだって人の恋路を邪魔したり、“寝取り”を実行するほど堕ちちゃいねーしな」

   【シリカ】
   「ネトリ?」

   【アスナ】
   「し、シリカちゃんは別に知らなくてもいいことよ!」

   【ゼンキ】
   「…………」

   >――ゼンキは顔を真赤にしてうつむいていた。

   【タマキ】
   「おいゴリラ! テメー、女の前でそういうこと平気で口にしてんじゃねー!」

   【コテツ】
   「だからゴリラじゃねーつーの! あと、断じてわざと言ったわけじゃねえ!!」

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体が大きい人と俊敏が同じ場合小さい人は敵からの攻撃が当りにくいはず


      /           /
      .′          /  /                   ム 弋
      .′:/         / ./                  、 /.ム  \
      l .,イ        .イ ./ .|       .、.   \      .V .ム 、__ニ-
      |/|       ./ | ./  |        \.   \     .∀.ノ| .|
      l  |    r 、 ./ヽ}./  |   i      .ト、    \     V ,|  |
         l    j ' .{  }'    |   |      .ィf´\.   }    V.,  .|
        .l   .i  .i i 〈 、   l   .|    ー´ i x===x、.  }    .|´ ル
        ト  l   { |l .i `ー 从 |     if弋__ノV}  !   ハ/  ノ
        | i  .l    リ  辷ミx/  )' ノ`  |.゙ 弋三ノ | /i   /| .' イ
        レヘ : |', .} /  ヽ__,/ .i! /  ノ ,'       .リ.从 リ    |
           ヽ| ヽ /`ヽ     .L/  ,´ル'     u ./ )ノ 从 .l
          /从\          /           , f´\从i  `ノ
       _/三三L ヽ         |       /::l .=;|ー'、
      》三三三三=ヽ          j ‐ ´   ´  ,ノ .=/三三'__
     ./\三三三三三\        |ー-- ´ __/ =/三三《三\
      ム \三三三三=r{        .| ̄ ̄ ̄ / /三/三三∥三三\
     .l三\____/:::` ‐-  ..  ./}三三三三/三/三三∥三三三=i
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   【ハジメ】
   「ま、まぁ……この通り、《風林火山》の人たちはすでにギルド崩壊の危機を脱しているのよ。

.    だから身を寄せる集団としても適している――
.    あと、“すでに女性であるヒジリさんとゼンキちゃんが所属している”という点も大きいわ。
.    ゼンキちゃんが女の子であることが発覚したのはつい先ほどとはいえ、
.    “女性でも安心して身を置ける”ことは現在のような状況では今後極めて重要になってくる。
.    特に、先ほどのゼンキちゃんの一件が実際にあったことを考えたら尚更ね……」

   【アスナ】
   「そうね。さっきの連中がまだどちらかというとナンパ目的だったからよかったけど……
.    ピーケーだっけ? そういうことを目的にしている人だったらと考えると……」

   【クライン】
   「《PK》か……だけどよぅ、こんな状況でそんなことするやつがいるか?
.    仮に起きたらそりゃ、れっきとした殺人事件じゃねえか……?」

   【ロック】
   「――多分いるだろうな。こんな状況だから」

   【トシ】
   「あぁ。現実にはできないことをする――

.    特に、殺人とかドラッグとか“罪を犯してみたい”からゲームにのめり込むやつは実際にいるんだ。
.    この《SAO》にログインしているプレイヤーの中にも、そういうやつが1人や2人いてもおかしくねえ。
.    いくらこっちで死んだら現実でも死ぬとはいえ、ここはゲームの世界なんだからな」

   【コテツ】
   「こう言っちゃなんだが……そもそもそういう思考を持ったやつがいなかったら、
.    R-18作品なんて生まれなかったし、流行りもしなかっただろうしな」

   【ハジメ】
   「――話を戻すけど、最後に挙げる点として“クラインさんたちが大人である”ということよ。
.    むしろ、これこそ2人を《風林火山》に預けようと思った最大のポイントね」

   【シリカ】
   「大人だからですか?」

   【ハジメ】
   「えぇ……」

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                    イ´/ ̄イ-
                 {、 | {/ _―二ア、
                 ゝ \´__ ´    >、
                , イ´  ̄     ̄ ヽ、"´  \
           /´`/、 _      /´ ̄`ヽ 、  ,
          /  /  `                ヽ  ',
          ,' /             ヽ      }  }
          i /       /    ヽ   ',    } .l  |
          |' _i 斗-‐=/、.i    斗-‐=| 、  リ ,   }
          | ´ } |  /、_ { |    }.   | ` / /  リ
          |  :| ゞ‐-r、_ヽハ    }_z-r=ァ  ,  {   ト
          , .|  { | ら云ド ヽ  /ら云} " ハ、ハ  {
          ヽ ! 、ヾ 弋-ソ   `"弋‐ソ / イ } ヽ  |ヽ
           ヾ ゝ \_    ,     //} ノ ヽ ヽ l
             , ヽ ̄           人    ヽミ
        ,.-―',   i\    --     イ -――--、ヽ、
         !_  ゝ、l ̄ ̄¬ー-=ニ二-====ミ、
         /三三≧=-__      ̄ー=三三三三ミ、
       /三三三三三三三≧=-__       ̄ー=ミ、
     / ̄ー=ニ三三三三三三三三≧=-__      \
.   / ̄¬ 、   ̄ーニ三三三三三三三三三三三三≧=ヽ
   / _  __ー 、     ̄ー=三三三三三三三三三三ミ゙、
  {/        ̄ ‐- _       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _ヽ

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   【ハジメ】
   「――突然だけど、アスナさん、リズベットさん、シリカちゃん。
.    3人は私のことを、“どんな人”だと思ってる?」

   【アスナ】
   「えっ? どんな人か?」

   【ハジメ】
   「うん。正直に答えてほしい……」

   【リズベット】
   「“どんな人”か、ねぇ……」

   【シリカ】
   「そうですね……」

   【アスナ】
   「う~ん……」

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             /  : : : : : : : : : : : : : 〉: : : .   ヽ
           .    : : : : : : : : : : : : : : :〈: : : : : .   :,

          /    : :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : .    .;,
.         /    : :/ : :, : : : : : : :.:./^vへ: : : : .    :}
         ' /  .: :/ : :/  : : : : : :.:.,    !: : : : . .i 人
.          {/. .: .: .: : : :/:.: : : : : : : :.:,′   !|: : .  iヽ_.)
            ′: :| : : : :Λ: : :./ .: : : :| ___  ! ; : : . .i丿)
          i : : | : :/ i|斗:.:/{/| :.:/{ :|    ¨`トヘ : : : : i.イ
          |: : : :| : :/ i{ ∨ ' ∨ 八{    ノ  }.: : : :., /
          | i 八: : :. ルz≠ミ、    .ィ≠ミ、ノィ : : .,’
          |八 〃:.\'′             ’./ : : / {
             V { : :ハ `.:.:.     ,.     .:.:.:/: : :.′:
               }: : : :;.            ノイ: :/: :|
               |: : :.Λ    、   _,..   //: :/.: : :.|
            丿:} : : 个      へ   .イ ′Λ: : 八
          /// |.: : :.i    ¨.{-‐‐\  ! ,′Λ/≧.い
.           /  {//:|: : :.:i//  ./⌒   } | {: : {//////≧z
        .   {//:|: : :.:i/   しy    |  i !: : !//////⌒ }
        {   V/ |: : :.i/i     {     .  |!|: : |////    .
.         '    '//! : : !/ト.  八   ノ  }!|: : i//     /
        Λ  {/ |: :. :!/}  ¨ '=--イくィ/|: : i'      ./
          '.  {/ |: : :.|/ }   辷_彡ヘ//|: : i      /
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   【アスナ】
   「“ゲームオタクだけど、しっかりしていて頼りになる子”」

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            /       j         \  \
               }  .l/ \       \  ゚,
          /    ′/l|   \         ‘, ゚
          .′/  //  ||     ` <ヽ  ゚,  ’│
         ,゚ ./ {二}_,..--リ、     , ---|!} |   ‘ |
         | |  {  ,r==ミ     z==ミリⅥ   :,|
       / |  |  / _爪      _爪‘, !}   {
.      /  ‘  { 〈 込リ     込リ 〉 |     \
    -=彡-=ァ乂 ヘ、' . '     、   ' . ' /  /ー―ヽ
.         /  | `!¨           -=彡: ´ |   |
         i   :|  ハ    、__ ___,,   /:  |   |
         |   :!  :入          イ:::  j  |
         リ、::’:,::::个:....      ィ:::|::::   { :/リ
         \: :}: ::::|::::_| >  < |: :|:: /}/}/
            `ヾ八i::/⌒>┬<⌒:,ハ/
                 /     .|     ∧
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   【リズベット】
   「“時々凄くなるけど、時々とてつもなくバカになる”」

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  |: : : : : : /!: : : : :;  ̄   V: : : : :|   ̄ ̄ \}: : : |:./|::|: | N  \ : : |
  V: : :.|: /|: V: : : | /⌒\\ : : | ィ⌒ \ |: : : / : |: |      \ |
  V: : |/ V∧: :.:| i{ うハ  \:.| うハ  }〉: : :./―<: |       \
   V: :|    Vハ  弋ツ     弋.ツ  , : :/|    V
   V:.|     / } ////////////// ノ|:/| |    |

    |N     | 八         _ u/  | |    |
          i  />..  r―  ´  イ/ //| i    |
          | // {{ヾV≧ー- ≦/ //7∧   |

          ヒ /   {{| /::ー―::::::::::/// |\\  |
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   【シリカ】
   「よ、“良く言えば不思議な人、悪く言えば凄く変わった人”――だと思います……」

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                \    ヽ V/ / /
         __ , .イ       V }  イニミー- ノ
          ̄¨ー .,      /ヽ   / ヽ r-イ
            /     ./:::...:.>=<__:.:ハ \
.          /      i / <´       >::> >..._
   、__ , ィ    /   ハ !  ,, -        ハ 从 <
     ̄ ̄= ≠  { i   /八! /           }/ ヾミ;、
          /   !i!  //  ,'                \
          ,'    ハ  川 /  ,     /            ハ
.        /     ∧ |  ,  ,'     ,ィ       ,'   i
        / _,      }! i  ,'   ,/ ,'    / /i   ./|   ハ
    / イ7      |  |  ,' ´¨,テナ=i‐-  ィ/ 十-.|,,_i    .i
     ̄  i   i!  从  | .i l 卞ヮェz,ミ_/./| /ヽ川,;    .|
        |  / .|   ∧ .| .| l 、゙弌歹 ゙`   l/,ィ示ュ,.ノ/   .|
        人 八 {、  ,' ∧ > l, ` ー- '´     、゙'"´, //  / ノ.,'
       / | {_ ノ!   |::|{ \!            ̄ イ.///./
        Vーイ{   |::| ト.、 >. u       '   イ/
             /   .|::| |::|::|                ノ´
        i'" ̄ ̄ ̄ ̄` ー- |、_     ⊂⊃ ,/
          ├-___           ̄¬ー __,.<-―‐ 、
.        /三三三三三≧‐-_        ̄ーニ三三゙、
.      /三三三三三三三三三≧=-__       ̄ーヽ、
     /_  ̄ーニ三三三三三三三三三三≧=ー--___ ヽ

.   /===`ー _    ̄ー=三三三三三三三三三三三三三ミ、

   /'",..-――- ̄- _      ̄ー=三三三三三三三三三ニヽ
.   {/          ̄ ‐-._                __..、ヽ
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   【ハジメ】
   「あ、あぁ、うん……本当に正直に答えてくれたわね。ありがとう」

   【シリカ】
   「あ、あの……
.    それで、これが先ほどの“クラインさんたちが大人”という点とどう繋がるんですか?」

   【ハジメ】
   「それを話すまでは、もう少し説明が必要ね……」

   >そう言うと私は、一度軽く息を吸い、そして吐いた。

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-==- 、, -=  ̄ フ

::.    f 孑三≠‐ .
::. , ≧´=-"     ィ_,_r≧<⌒
x  ::. _   ≠´: . .     `
::.  ::. イ          、     ヽ
::. .:/.            \ \ .:.
\/: :/: :  :      ヾ:      ヽ .:.
:./ 〃: :./.:  .|: :.  ハ:ヽ\  ヽ .:. i:.i
:i  '/ : : |:   :i|:.:.i  l: :ト、 ヽ   i: :.iハ!
!  .: : : i |:   小:.l   ハ l厶斗:. :.|: :.|  }
!  .: :i:.:|ハ: _/リ !|: .' ノ′ }:ハ: :|:.:.:!
!  .: :|斗七/   |: / ,ィf笊ミy|: ハ: ;.
!: . .: :|'..レf示ミ、  | '  八rf:j:} 从ハノ
:i: . : :|《ハr':f:j::}  /'    ゞ゚ ' イ乂
:ハ. .:小  う::ソ     ,    | i ト、
: :}: .:从             小:ト:.\

: :r´}:.::.}\         ' ‘   イ:.:|ハ!::..  〉
__: : i:小. .        个ヘ: |、::.. /
   ̄二=-_ `   ァ―.´:.:.!:.:.:`}:.:.:} {
=-__  ̄二=-__ハ:. :.:\:.:.:.:._ ノ  t
三三二=-_   ̄ ̄二=----=二  =/ | ヽ
二二二三二=-__     -=三/ |   Y

..---=二_ 二三三三三三三=-/.  |  :ハ
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:-=二_ -=三三=- ̄ _ ノ   | |
:.:.:.:.:.:. .:.:.:.\:.:.:.:-=二___ニ" ̄.人  i ! ト.
:.:.:.:.:.:. ヘ:.:.  \: :. :. :. :. :. :.ハ :. :.:..   ヽ:.li   :.
:.:.:.:.:.:..   ヽ :.:.: \:. :. :. :./~~ヾ:. .:.:. .  }ヾ  :.
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   【ハジメ】
   「今3人に言ってもらった“私の人物評”は、あくまでもみんながそれぞれ自身の目で見た結果――

.    つまり、“二人称の視点で見た場合の私”なのよ。
.    みんなは、すでに私という存在と、こうして実際に話したり接しているからそういう評価ができる。
.    ――だけど、私と話したことも接したこともない第三者――
.    つまり、“三人称の視点で見た場合の私”は、どんな評価がされると思う?」

   【リズベット】
   「第三者の?」

   【ハジメ】
   「そう。要するに、“客観的に見た場合の評価”ね」

   【シリカ】
   「――すいません。私からはわからないです……」

   【アスナ】
   「私も。これまでずっとあなたと行動を共にしてきたし……」

   【リズベット】
   「あたしもわかんないなぁ……

.    ――じゃあさ、あんた自身は、自分が客観的にはどう評価されていると思っているの?
.    こんなこと聞いてくるってことは、だいたい予想できているってことなんでしょ?」

   【ハジメ】
   「まぁね……結構自虐も含まれているけど……」

   >そう言って、私は頭を軽く数回かきむしる。

   【ハジメ】
   「――まず、良く言った場合の評価ね。

.    良く言った場合は、せいぜい“カッコいい女の子”でしょうね。
.    そして次に、悪く言った場合の評価は――」

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そもそもキリトやアスナが異常だよな


   >         彡彡彡彡彡∨≧  从   ≦ミミミミX
 /    /    }           l     l  l   \\   \
li     |    /                            <

li     j   /                                ヽ
     l   /                  /  l      ヽ        ヽ
     i   /    /      /  /       ll               ヽ
  人Ⅵ  /                     lll    ヘ            ト
    /  /          /  /   /    /ll     ll            ヘ
      /         l l           / l l    /l            ハ
 /  / l    /         --  ーー-一 、   /     l         l
/  /  ハ  /       l    /        /l   /    / ;         ト
  /   イ  / ヽ      l    /  /l   / l  /    /      从    }
l/    l l/ / l     l   / /___l_ __/  / ス    /  /-x/  k    ハ
     //l l  l      l  /   //  ` //ソ   /  ハ / \ メ   /
    // ヘ ヽヘl     イ彡イ斥圷゙テ气ミ /  ノ  /  // /l ハヘ   ハ
   /   ヘ ヽl   / l 弋辷:::::::::::乂   ノ /メ  /  ////  ハ l
        ヘ l  /   ト      ``     /彡イ从斤示ミミ  //ヽl
   ハ    / ト    ハ ヽ                  气辷:::::乂ソ //l
       // ハ    lトx \               ``/イ ハ k∧

イ    从-  ̄ =ヽ   l              l       / ト从
∧ 从ハ/三三∧∨ヽ   l\                        / l  l
 三三三三三三∧∨ヘ  lミミ         ⊂⊃        イ  l  i
 三三三三三三ニ∧∨ヽ l三ミミ \            _ -‐< ハ ∧ }
 三三三三三三三∧∨ヽl三三ニニニニニニニニ三三三三X=-从

 三三三三三三三三\\三三三三三三三三三三三三三三X=-
 三三三三三三三三三\\三三三三三三三三三三三三三三X=-
 三三三三三三三三三三\\三三三三三三三三三三三三三三三
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   【ハジメ】
   「――“偉そうに上から目線で物事を垂れる生意気な子供”よ」

   【シリカ】
   「えっ?」

   【アスナ】
   「そ、それはいくら何でも自分を卑下しすぎよ?」

   【リズベット】
   「そ、そうよ。誰もあんたのことをそんな風に思っちゃいないって……」

   【ハジメ】
   「そりゃそうよ。

.    だって、私が大衆の前で偉そうに物事を垂れたのは、あの時の中央広場でだけですもの。
.    それ以降は、キバオウさん、さっきの“出会い厨”たち、そして今――
.    全て“相手と直接向かい合って話をしている状況”なのよ。
.    あなたたち以外に“第三者”が存在しないんだから、思われるわけがないわ」

   【アスナ】
   「あっ……!」

   【リズベット】
   「そういえば……」

   【ハジメ】
   「それに、最初の中央広場では、

.    周りにいた他のプレイヤーたちは、みんな頭の中が混乱していて正しい判断ができる状況じゃなかった――
.    だからあの時、あれだけ偉そうなことをベラベラと口にしても周りからは拍手喝采だったのよ。
.    みんな、わずかでも希望を求めていたんだから……」

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そんな子供が少人数で動いてたらなおさら説得力がなくなるよね


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.  |: :./:/ /:./ ::::ト::r-        u  j:/_,/::::|:::|  V : : : : : : : | |リ
   : /    イ   |:::|八    r⌒ヽ    ,. イ :: |:::|  \: |: : : : :ハj
   {         :::|::::|\         /:./  |: |:::|    `|: :./|/
           |: |::::|  >    < {⌒   |:::|:::|    j: /
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           =―――イ       、   i:: |:::|
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.       /    ィ   /\―- (ノ⌒ ヽ__≫ 、
       /|  / |__ノ   \ /⌒  | / \
.      / :|_/         / 〈⌒   iK \|\ ヽ
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   【ハジメ】
   「それにね。MMOとかネットゲームっていうのは、プレイヤーのほとんどが大学生や社会人――

.    つまり、“社会に出て自らの身で常識や倫理を知っている大人たち”だから、
.    私みたいな子供は『現実を知らないバカ』か『社会常識を知らない無知』にしか見られないのよ。
.    実際、私はまだ社会に出ていないから大人たちの常識なんてさっぱりわからないわ。
.    せいぜい、ゲームや漫画でかじった知識を、自分勝手に解釈して振りかざすくらいしかできない……」

   【シリカ】
   「そ、そういえば、受験生だって言ってましたね……」

   【ハジメ】
   「おまけに、この《SAO》は、ナーヴギアやソフトの値段、そして発売日から考えても、

.    到底“子供にやさしい環境のゲーム”とは言えないわ。
.    いくら対象年齢が13歳以上であってもね。
.    ――そりゃあ、私みたいに姉妹でお小遣いを出し合って予約分を購入した人や、
.    アスナさんみたいに家族からナーヴギアとソフトを借りた人――
.    親からプレゼントとかで買ってもらった人に、学校をサボって買いに行った人――
.    様々な理由で《SAO》を手に入れたり触れたりしてログインした子供は多いと思うけど、
.    それでも、プレイヤーの過半数は大人よ?
.    ――いや、ほとんどが大人と言っていい……」

   【リズベット】
   「…………」

   【ハジメ】
   「そんな大人だらけの環境の中で、私みたいな子供が1人偉そうに上から目線で人と接しているのよ?

.    どれだけ口にしていることが正論で、行いが正道であったとしても、
.    “正しい評価”なんてされることはないのよ。“在り方が正しくない”のだから――
.    ここが“ゲームの世界”で、“私たちの世界”の法や倫理、常識は通用しないとしても、
.    その世界で生きている10000人の人たちは“私たちの世界”の住人なのだから、
.    当然、抱いている法や倫理、常識は“私たちの世界”のもの――
.    だから、いくら“ゲームの世界”とはいえ、分をわきまえない人は自然と社会的に淘汰されてしまう。
.    ――これ、《SAO》に限らず、ネットゲームやネットの世界全般に言えることなんだけどね……」

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   【ハジメ】
   「――で、そんな“身のほど知らずな子供”である私に、

.    ゲームクリアを目指すために迷宮区に挑んだり、ボス戦に参加するわけでもない子供のプレイヤーが、
.    ただくっつくように一緒に行動していたら――周りの人からはどう見られると思う?」

   【アスナ】
   「あまりこんなことは言いたくはないけど……“コバンザメ”?」

   【ハジメ】
   「そうね。

.    どんな理由があったとしても、周りからは“おこぼれを与ろうとしている”ようにしか見えないわ。
.    下品な言い方だけど……酷い場合だと“金魚のフン”と思われる可能性もある」

   【シリカ】
   「ふ、フンですか……」

   【ハジメ】
   「えぇ。私としても、私個人が悪く言われるのならまだいいけれど……

.    私の評価とは無関係なシリカちゃんやリズベットさんまで悪く言われる――
.    そのような事態になることだけは避けたいの……」

   【リズベット】
   「ちょ、ちょっと待って! だったら、アスナは!?
.    アスナだってあんたと一緒にいたらなんて言われるかわかったもんじゃ……!」

   【ハジメ】
   「アスナさんは私とゲームクリアを目指す以上、必ず迷宮区やボス戦に挑むことになるわ。

.    だから、仮に私の悪評がアスナさんにまで及ぶようなことになったら、
.    『利害の一致でパーティを組んでいるだけ』とでも言ってしらを切るなり、
.    最悪の場合は普段は別行動を取って、迷宮区やボス戦に挑む時だけパーティを組めばいい。
.    《フレンド交換》はしているから、離れていてもメッセージで連絡などのやり取りはできるし……」

   【シリカ】
   「な、なるほど……」

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:.∧:.:.: : : : :..|゚。|:ハ   ゞf辷炒_ \         / ̄ `      }/    Ⅵ:..: : : .:.:.:.:.:.
/:..:゚。:.:. : : : :|:.リ:.:.:.  ,`¨¨¨¨            ≧==-{ト.,,_____________  j..: : : .:.:.:.:.:.:.
:.:.:. ‘。:、: :..:.|.:.:.:.:.:.:. ,  '  ,             ''"´こ)竿竿芹冖¨ア'" / : : .:.:.:.:.:.:.:.:
――i:。:\:.∧:.:.:.:.:.:. , '                  ` -=三ノ -- '"   /: : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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    |: :}/: : : ヽ}:.:.:.:.|      /                 '  ,  ',  '/: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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    |: : : |: : : :.:.:.:.:.:.:.:.:、                     //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ:.:./:.: :
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   【ハジメ】
   「――以上の説明から、

.    “クラインさんたちが大人である”ことが何故最大のポイントなのか、だいたいわかったでしょ?
.    大人で、なおかつメンバーからも信頼されていて、
.    他作品とはいえすでに実績もあるギルドの長であるクラインさんのもとにいれば、
.    身の保全的な意味でも社会的な意味でもリズベットさんとシリカちゃんには“安全”なのよ」

   【リズベット】
   「――あんたが言いたいことはわかったよ。

.    あたしとシリカの身を案じてクラインさんにあたしたちを預けようとしたことも――
.    でもさ、あんたはそれでいいの?」

   【ハジメ】
   「いい。それで2人を守れるなら」

   【リズベット】
   「本当に?」

   【ハジメ】
   「くどいわよ。私、一度決めたことは曲げるつもりはないから」

   【リズベット】
   「そう……
.    じゃあさ、ひとつだけ聞いていい?」

   【ハジメ】
   「なに?」

   【リズベット】
   「あんたさ――仮にクラインさんたちに会えなかったら、あたしとシリカを守り通せる自信があった?
.    あたしたちがあんたについていった場合を想定した、仮定の話だけど……」

   【ハジメ】
   「…………」


   【選択肢】
     1:「あった」
     2:「……ごめん」

          安価↓3


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まだレベル上げて戦闘に慣れる段階でしょ


   >         彡彡彡彡彡∨≧  从   ≦ミミミミX
 /    /    }           l     l  l   \\   \
li     |    /                            <

li     j   /                                ヽ
     l   /                  /  l      ヽ        ヽ
     i   /    /      /  /       ll               ヽ
  人Ⅵ  /                     lll    ヘ            ト
    /  /          /  /   /    /ll     ll            ヘ
      /         l l           / l l    /l            ハ
 /  / l    /         --  ーー-一 、   /     l         l
/  /  ハ  /       l    /        /l   /    / ;         ト
  /   イ  / ヽ      l    /  /l   / l  /    /      从    }
l/    l l/ / l     l   / /___l_ __/  / ス    /  /-x/  k    ハ
     //l l  l      l  /   //  ` //ソ   /  ハ / \ メ   /
    // ヘ ヽヘl     イ彡イ斥圷゙テ气ミ /  ノ  /  // /l ハヘ   ハ
   /   ヘ ヽl   / l 弋辷:::::::::::乂   ノ /メ  /  ////  ハ l
        ヘ l  /   ト      ``     /彡イ从斤示ミミ  //ヽl
   ハ    / ト    ハ ヽ                  气辷:::::乂ソ //l
       // ハ    lトx \               ``/イ ハ k∧

イ    从-  ̄ =ヽ   l              l       / ト从
∧ 从ハ/三三∧∨ヽ   l\                        / l  l
 三三三三三三∧∨ヘ  lミミ         ⊂⊃        イ  l  i
 三三三三三三ニ∧∨ヽ l三ミミ \            _ -‐< ハ ∧ }
 三三三三三三三∧∨ヽl三三ニニニニニニニニ三三三三X=-从

 三三三三三三三三\\三三三三三三三三三三三三三三X=-
 三三三三三三三三三\\三三三三三三三三三三三三三三X=-
 三三三三三三三三三三\\三三三三三三三三三三三三三三三
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   【ハジメ】
   「……ごめん」

   【シリカ】
   「は、ハジメさん!?」

   【ハジメ】
   「ごめんなさい……正直言って、守り通せる自信はなかったわ。
.    いや――そもそも、“守り通そう”という気持ち自体抱いていなかった……」

   【リズベット】
   「…………」

   【シリカ】
   「…………」

   【ハジメ】
   「――幻滅したかもしれないけど、これが私の本心よ。

.    表面ではゲーム攻略に意欲を見せながらも、本当は身の回りで誰かが犠牲になるのを恐れてる――
.    特に、仲間や同行者なら尚更ね……」

   【アスナ】
   「…………」

   【ハジメ】
   「なんだかんだ言って、私だって結局は15のそこらにいそうな小娘なのよ。

.    はしゃぎ回ることもあれば、落ち込むこともある――
.    他の子たちと何の変わりもない、歳相応の存在なのよ。
.    “こっちの世界”に来て、茅場晶彦からあのデスゲーム開始の宣言をされた瞬間から、
.    心のどこかで自分が“特別な何か”なんじゃないかって勘違いしちゃってたみたいだけど――」

   【リズベット】
   「――もういい」

   【ハジメ】
   「…………」

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ここでお別れしたらリズ達は守ってもらうつもりだったの?って話になっちゃうよね


                      __⌒Y⌒ヽ
                       /_, -  ̄  ̄二 ̄` ヽ、
                       //      ヽ      _\
                 / ./    ,    ヽ       ヽヘ
                   // /     ,イ∧    i  ヽ      ヘ
               //./__   / // V  ハ ヘ ハ    ハ、

                   / /\ \/  ('   V 、 ハ ヘ. i     ヽ\
             /  /  ! 入ノ      \ヽ、ヽヘ. |    、 } ハ
          -ニ´__ノl   |/ ̄`゙\      ィ''^ー-ミミ|    }、_ゝ. }
               / ハ  | ,ィfテミミ、`    ン爪示ト,|   リ | | リ
                 / / 小 ゙《 iY;;;;リト      '´ {:ハ;;jリ} !  .// | | /
.               |,/ /:|| ヽミヽゞzン゙       ゞ-ンノ/ /イノノノ !'
                 |. |メ|l  Yi      、        /´小.ノ// リ
              Y レヘ!  |ハ                 /! イ,ノ ノ
                 { { .ハ .| ヽ.     ー -‐ '    /,ィ' /
              ヾ=- ヽハ  > 、      ,. イ/( //
                   ヽ!\     i` ー '   ,| /´
                            / ̄ |  ̄ ̄ハ
             , -―――、_, -‐ ' o ∧ o  ハー 、_, -‐' ⌒ヽ
            /    ,ィ==≪ , -┴‐'7ーf ̄`ー、≫===、    \
           /:::   〃   |/    {  .}    ヘ::\   ≫、    \
            /:::.    〃  i:. 〈    /iT'ハ    ヘ:.     ≫、.   \
.           /:::.    〃   :|   ,≫   /十| | \__/≪ .:!:.    ◎     ヽ
         |:::::    ◎    リ≫' /\/  | | |    :V i ハ::|:.           〉
         \::  _ ___ _ / io/    |: ! |     :V .i  ヘ:: -----←---'く_
          .r'⌒   --‐ '´〈  i `ー-、._/: i ヽへ、_,ゝi   〉、::ヽ、__     ) )
        /:::.   _ -‐ シ}:. i     i 、 i        ,'  :/  `}  ` ̄ ー ヽ\
       ./:: - ' ̄  / ! ヽ     ノ  ヽヽ     /  /   \:.         \
.         /::      ノ   ヽ:. }   //  i 、    {  イ.       \:.         \
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   【リズベット】
   「――わかってたわよ」

   【ハジメ】
   「えっ?」

   【リズベット】
   「わかってたわよ。あんたが“そこらにいそうな小娘”であることくらい。

.    だって、あんたさっき宿屋で言ってたじゃない。
.    『自分はRPGの勇者じゃない。自分1人で他人の命運や責任は背負えない』って――」

   【ハジメ】
   「――そんなこと言ったっけ?」

   【リズベット】
   「言ったわよ。
.    『一字一句間違いなくそう言った』とは言えないけど、あんたは確かにそう言ってた」

   【ハジメ】
   「…………」

   【リズベット】
   「あんたさぁ……

.    それがわかっていながら、なんで可能な限りの負担は自分1人で背負い込もうとするかな?
.    さっきゼンキが“出会い厨”絡まれていた時も、結局はあんた1人で片付けたようなものだし――」

   【シリカ】
   「…………」

   【リズベット】
   「まぁ、その……なに?

.    少しは周りに頼ろうとする仕草くらい見せてもバチは当たらないと思うわよ?
.    あんただってあたしやアスナと同じ、“平凡な中学3年生の女の子”なんだからさ。
.    無理して周囲の大人たちに対抗しようとする必要なんてないって」

   >そう言うと、リズベットは少しだけ間を置いて、その後再び語りだした――

   【リズベット】
   「ええと……つまり……
.    あたしが何を言いたいかというとね……」

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ニニニニニニ     ニニニニ/{二/:/: : : : : : : : /: :( : / :  ∨  ゚,ニニ ‘:,     }   } L...,,
ニニニニニニ      ニニニ| |=/:/: : : : : : : : { : : ∨ : : :..: ゚,: : |二  ‘,__,,⌒ヾ'/ ̄
ニニニニニニニ     ニニニ| |/ : : : /:⌒:ヽ: : : : ノ : : : : : }: : / ハ  {    ィ_}/
ニニニニニニニニ    ニニ/: : : :./: : :/「{ー‐ ⌒ ̄ `ヾ: : // ハ/:.|  |┬rァ'´
ニニニニニニニニニ   ニハイ{: : :/{: : /: /{:{         \: : / |../l  |´ ̄
ニニニニニニニニニ ニニ{: \_: ̄: 乂: :{:/ ゞ      ____  ∨..:.|/ニ   |
ニニニニニニニニニニニζ\: : : : : : {二}        ´    `  }: :/}ぅ   !
ニニニニニニニニニニニ{....ト------'⌒ヾ / ̄`     r _,,,,_ }:/:/ } │

ニニニニニニニニニニニニう.乂: : : : : : : 人j   __       〃⌒ | :/ {  j
ニニニニニニニニニニニニニう...ヽー=ァ/:.:}   ,z=ミ        , ', ',.|/   } :,
\ニニニニニニニニニニニニニう..\: : }: ∧ 〃, ,      `     |   {  :′
  `¨¨¨ヾー――――=======-' ..,,_、 ' ' '       ,-、     ,ノ ./
       {⌒}~j~i~~~~~~=ニ\   ∈ニニニィ´ /  r'"  ′
        } {:.:! |:/:.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : :\ \     /  r'" /
         廴∨:/:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : : : : : : :.:\ \>-′-=ァ .イ
         `¨/:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : :..\  ‘ー=fア==《

            {:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ⌒ヽ.,_,.ノ`ヾ、/
           ∨:.:.:.:{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : \ー‐'′
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   【リズベット】
   「――“素のままでいればいい”のよ!

.    無理して自分の“凄み”を他人に見せつけようとせずにさ。
.    あたしと出会ったばかりの頃の――
.    イノシシ相手に悪戦苦闘してたあのデカブツ筋肉アバターだった時のあんたでいれば!」

   【アスナ】
   「ぶっ!?」

   【シリカ】
   「り、リズベットさん!?」

   >突然、場の空気とは明らかに無関係な言葉が飛び出したため、
   >ふいを突かれたアスナは吹き出し、シリカは困惑の表情を浮かべた。

   【ハジメ】
   「…………」

   >そして私は――

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中途半端なところですが、23時くらいまでPCから離れます
一時中断です

一時乙

あ、そういえば庇うとか防御選ぶときに行動の優先度的なの無いのかな
無いとするとタンクやるなら敏捷ガン振りしないといかんのか

気がついたらこんな時間になっているっていう……
電気点けっぱなしの部屋のPCの前で座ったまま寝れるっていうのは一種の才能なんだろうか……w

とりあえず>>!は仕事もあるので寝ます

>>774
盾持ちは戦闘開始時に庇うか否か選択できて、庇えば最初のフェイズの一番最初に庇うを発動させる
――というシステムにする予定です

>>!って誰やねん……寝ぼけすぎw
>>1の間違いです


◆原作では14歳

                /: ./: . : . : . : ヽー : .、\
               . : . : . : . : . : . : . : . : . : . \: \
         ―/二/ /: . : . : . : . : . :|: . :|: . : . : ヽ: ハ,___
      /: . : /ニニ/ /: . : . :.|: . : . : . :│ : |: . : . : . :∨ニニ∧- 、
       /: . : /{ニニ.′: . / : /|:│: . : . :.' :..∧ . : . : . : ∨=ニ} . : \
    / /: . : /: ∨=,′: . : . :/ .!: | . : . : /: ./ ゚。: . : . : . :.!ニ二} . : . : \

    ノイ: . : . : . :.:}Y{: . : . |:../-‐∨: . : . : . /‐-.、゚。: . :|: . : |二7、: . : . ト \
     ′:/ .:.:.:.:.:,│ : . : .l:/ ,zz、v:} : . : / ,zz、 V : |: . : |:イ:. : . : . : .ハ  .    そういえばゼンキちゃんは
.    |: /: .:.:./:.:/ |:lv: . : | ィ _)忝∨: . :/ /_)忝ミ∨ !... :/!!:||:.:. : . : . ハ:}      見た感じは私と同い年くらいですけど

.    |{:.:.:.:.:/|:.イ |:|:∨:...| ‘,_込り ゚,:.../  _込ツ/ }:.ノ/:/ |i::||:|:.:.:. : . :} リ      実際はお幾つなんですか?

    八:.:.:/∧   |:|::|∨八 l l l   ∨   l l l` ∧:/ .|i::|リv:.:. : ./
      }/│‘,  l |::| V入          / /ハ   |i::|  }:.:.: /
       リ | ‘, l::l┘, ´ /\   ー ―'     イ:i:i/}   |i::|  }:/
        {  / , -‐…=-{:i:i:i>      イ:i:i:i/:.{   .|i::|
    ,.  -‐ 、ヾ川/ /│  /\:i:i:i:i:i:`i:i:´:i:i:i≫ ´:.:.:.:.:}   |i:」
  / --'⌒ゞf川⌒ヽ「|___/:./:{`¨¨¨¨¨¨¨<_}:.:.:.:.:./:.\
.       /´/ ゝ{ハ ‘,_{)//`:i:i:i:i:i:i:i:ア´:.:.:.:.:./:.:.:./ ヽ
     // γ{ハ(\}:.:.:.}〈 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:《:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./   :,

      /    \ ヾ ノ\:| \:i:i:i:i:i:i:i:i:i》.:.:.:./:.:.:.:.:./    }



       __,.--'、_                ヽ, -`ヽ
      /{   /⌒Y    ,.. -          ̄`ヽ}
   ,..イ ,..---、   `ヽ  /            _   ヽ
.  〈  .: ´  / ∨⌒ヽ } / ,   /´ ̄  ,     \   ',
   ∨    '  ,}   _// /  / / ,  /  ヽ ヽ  ヽ   :.
   |   /  /--イ } ' /  / / / /    ∨ ∨ ∨
   |     ∧_,.ィ ' '   ' / / /   |  ∨ ∨ :. }
   |     {__,ィ \| |  |   / /{ イ  |  l|     Y
   |  l|   || ∨ 、| |  |  イ / |{ {  |  l|__: | | l|      ――お恥ずかしい話ですが
   |: : :|: : : :||  |l  | |  l!:_/|_/__,.ノ ∨ {: ,イl: : :|: :|: |      11歳の小学5年生です……
   |: : :|: : : :||__/\:_:| |   :|: | | {  {l  ∨、,.ィァ: :|: :|: |
   |: : :|: : : ;| l |: : :{ {|: :|: : : |: |,ィチ芹ヽ  ∨泌:|: : |: ,: ,

   |: : :|: : :八{ |\乂|: :|: : : |: {泌zソ      \Ⅵ: ,':/:/
   Ⅵ: !: : {_| |_|  `/|: :|: : : l圦       ' 人:}/:/:イ
     、:.|: : |   ,ィ∧ ,: |: : : {       ‐ ´ イ |:/: :/ |
     Ⅵ: :|  / {l:.:. \|: : : | > .. __ イヽ  j/: :/ |:|
     }: :/ ,:'   \:.:. 从: : ! / |:.:.|/|  マム /l: :/ j/
      |:/ /-- 、  \:.:. \l\l |:.:.|/|  }rll l:/  /
      / /==ミ \、  \:.:. \:`|:.:.|/| l ∨ヽ/



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  l: : : : : : :.|: : : : : :/  ノ: : : : : : :八  \ : :.|: : : |: :.|::|: | V:|\: : : : :.:| リ
  |: : : : : : /!: : : : :;  ̄   V: : : : :|   ̄ ̄ \}: : : |:./|::|: | N  \ : : |
  V: : :.|: /|: V: : : | /⌒\\ : : | ィ⌒ \ |: : : / : |: |      \ |      えっ?
  V: : |/ V∧: :.:| i{ うハ  \:.| うハ  }〉: : :./―<: |       \
   V: :|    Vハ  弋ツ     弋.ツ  , : :/|    V                ※ちっちゃいけど自分よりは歳上(中学生くらい)だろうと思っていた
   V:.|     / } ////////////// ノ|:/| |    |

    |N     | 八         _ u/  | |    |
          i  />..  r―  ´  イ/ //| i    |
          | // {{ヾV≧ー- ≦/ //7∧   |

          ヒ /   {{| /::ー―::::::::::/// |\\  |


                     ____
                      /: : : : : : : : : : ≧、
                   {: : : : ,. -‐- ..,: : : :\
                 /´  ̄       \: : :\
                 /  . i            \: : :',
              /   / |       i   ',.   マ: :.}
                /   ′ ハ      ',   ',  ', マ只
             ′ ./ !  i ',  i   ',   ',   i ∨\
               i  |,. -|- ヽ. ',ヽ ', ‐- .、|  .|.  ∨く
            ,:   |. ´ト |   \',. ヽ ヽ \ !  !   \
             / , . ! i | ', {. __   \ \. ー|  |,Y    \
         __ 彡/ /  ',ハ{_,ィfz=ミ、    ィfz=ミー , !ノ   \.\      ぱんぱかぱーん♪
             ./ /  i .j∧      ,      jイ. !    ',   ', \
          / ./ ハ   ハ ' ' '   ,.--- 、 ' ' ' / / i  }  }   、
        /  / / ヽ乂__ ..ゝ    V.:.::.:.:.}  / ./ .,  ./  / \
       /   / {  i   \ \..  ー‐ ' イ ./  / / イ _ .\
     /   /,..-.、 乂 __≧ \≧==≦ { //{ /__./:::::::::::Y
          rf::::::::::入 /: : :}ー‐マハ }//V///j/ /-マ:, : :./::;:::::::::::::::}
        八::::::::::::::::ヘ: : : : ; :/  j/ ,ィ个、  /( : : : マ; : ゝi::::::::::::::ム,ィ
       ./_ }::::::::::::::マ: : : :/: :\/_/  /!.{  乂_>   __.ノ:::::::::::::{::ノ{
       r}::::Y::ヽ::::::::ノ: :/: :/: : /   / | }   .Y⌒´: : {:::乂:::ノー'':::ノ:\
      ノ: :Yヽ:::::::ーく:/: : :/: : /  /  , |   __} : : { : : :>イ´ ̄: : : : : : :
    ./: : :/: : : ー'乙ソ: : : :./: : : ⌒ 乙人__r ⌒ : : : : : ',: : : : \:\: : : : : : : :
    : : : : : : : : : : :/: : : /: : : : : : : : :ヽi!/´: : : : : : : :.ヽ: : : : :.\:\: : : : : :
    : : : : : : : : :/: : : : / : : : : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : ',: : : : : : :、:.\: : : :
    : : : : : : : イ,: : : : : / : : : : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : : : : : i: : : : : : :}、: : ヽ : :
    : : : : : :/: ,{: : : : : { : : : : : : : : : : : : :人 : : : : : : : : : : : : :}: : : : : : ; \: : : :
    : : : : :/: :.人: : : : :i: : : : : : : : : : : / |!: :.、 : : : : : : : : : :リ: : : : : イ    ≧=
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    : :>イ__>---- 、', ̄ヽ  ̄ ´: : : : : : :}}: : : : : : : : {{: : :/
        { ー―‐ く-- 、: :}}: : : : : : :0:〃: : : : : : : : /: : :i

↑ ハジメと淡の母親(つまりアカギの娘)はこの人

   父親とは別のベクトルで“何を考えているのかわからない人”(つまりは天然)なんだそうな
   ――なお、母親の要素は髪の色以外娘たちには特に遺伝しなかった模様。特に胸部とか胸部とか胸部とか
   (ハジメも当初は母、妹同様の髪の色だったが、祖父の体質が遺伝したのか中学に入学する頃には完全に白くなった)



            -‐==‐-
         ´            `
      /             ヽ

     / ,      !   :  |   |     i
.    / |i  , ‐‐i|  .:ト、_|‐‐ |  :i|  |      現実って残酷だね、お姉ちゃん……
    l :/:|i  | |/八 .:|     | |  :i|  |
    |/ :〔!|  N ○ \|  ○ |ノ  ,リ            ※自分の胸元を見ながら
.   〔 八! l圦 ,,   '   ,, l //  |
       N |  .  v ァ  . ∨/  .:|
        ヽ|:| l_≧=ァ≦ト /_,′  八
       ノ厂| l  〔,   / / `丶、 `

      /∧ i| |  「⌒ / /  /∧
    / イ′ j ト、∧  / ′´ .イ
   :'  /    | |\ハヒ/| |ニニ/   〉    :
  /  ノ〈    i i   >ニ| |  ´y'    !     |
  .' /   〉  / j / ノ<i| |  〔___!   ト、〕
. 〔′|  `ー‐'  ///  | |  i| Υ─|  | .′



             j//     /\ヽ∨//∠ヽ.   \\. \
          _/     ∠≠ニ二ニ≧=<´  ヘ.    ', ヘ\ヽ.
       _ -‐´/   , -‐´、_, '⌒`^ 、\::\ } l    ヽヘ ヽ}
         ̄ フ´,  /           丶\::V| |     Vl
.        //./                  `Vヽl |    ヽ ' .
       / ,イ/                   Ⅵ/,      ヽ.\
       |/ /         |                ∨ヘ      ト、 \_
        /    / /  l:   /  l            ∨i   、   |  ̄
        l .,   / ,イ  ,イ   l  ト、ヽ    / |   l :|    |   |
        | |  l/‐},≦、l    L  l_V   ∧/   |/     ハ  ト、      それ以上何も言うな……!
        | ト.  | ___ ヽ.   |´ヽ{─ l  イ /    /     / l/⌒ヽ
        | | ヽ | .___ノヽ | ____  V   ∧    ,'  ´
.          レ  ヽj{   l {j テ 三  l {ij } ノ  /  /〉│ |  {
.             l  ー≠    ==- ∠≠'r' ノ:jノ |  |
            ' .    ヽ         .∧‐' |:::|  ハ  ',
              \   ーー   . / |::|. |:::|. / ヽ_>
                    ` 、.     イ   |:l. /l:::|´
                   ` T ´      ヽ、V:ノ

なお、父親はいたって普通の公務員だとか
(近々番外編で登場予定)

今のところ序盤だから半強制なイベントが多いって感じです
はじまりの街を出たらパワポケのサクセスのごとく
1日の最初にその日の行動を選択 → それでイベントが発生 → 1日終了
といった感じのサクサク進行になる予定
(無論、ボス戦攻略会議など条件次第で強制イベントが発生するケースもあり)

序盤のはじまりの街は人が多いので
半ば必然的に行動する毎にイベントが発生してしまう(誰かと遭遇する)ため1日が長くなる――そんな感じです


ちなみに、番外編は主に現実世界サイド(淡ら非SAOログイン勢)をメインにした話や
SAO事件発生前のハジメの身の回りで起きた出来事の回想的な話などを小ネタとして描いていく予定
まれに先日やったif世界ものネタもあり
なお、番外はあくまでも小ネタかつ>>1の気分転換やガス抜き的な意味合いも強いため
さすがにそんな頻繁にはやりません。当たり前ですが


また、これまた余談ですが、ハジメのリアルネームはすでに決めています
しかし、番外編も含んで今のところまだ明かす予定はなし
――先に言っておくと、できない子、銀などではないですよw

今日、明日はちょっとリアルで仕事が月末ピーク期で忙しいためお休みする予定です
金曜日からまたギア切り替えます


             |             ,仁三ミミヾ|l!l!lハl | ll|l|! |l| l li iliヽ_       /
                 |               メヲ彡ミミ㍉|l!l!l!l| .| |l|l|! |l| l li i | lii㍉     |
  大   攻  私  |               f彡ミミ㍉ヾ斗l!l!l!| .| l|l|! |l| l li ili l|l|! |l㍉   .|    諸
              |           挂彡ミ气㍉l!l!l!l|l!l!| |ヘl|l|! |l| l li ilil|l|! | lハ .   |
  好   略  は  |              孑彡         .| |l|l|! |l| l li ilil|l|! |l| l li|   .|    君
               |          /´!  ,ィヘ      .| lヘ |l|l|! |l| l li il l|l|!|l ||  .|
  き   が       .|           / /| イ -‐ ヽ.     ;| |lWil|l|! |l| l li il l|l|!. |l|   .|
             /            〈 .ヽトr====、 〈.   ;.|/ | WwWl! |l| l li ili. ||l   |
  だ           /              \エ{{       ヾ===、爪"゙゛㍉W|/W|/l|l| |l|   \
            /               i ゝ      }}   〃辷=(:・:)=ヾ Wwl|l|!|l|l    \  ___/
            |                 |  `====イ==ニ乂. ゞ==彡}辷イl|!| l|l     //
            /\|             ∧      /::::|     ヘ _ , イ´  ./ /
          /                   ∧ rf、___ヽ::|_, ´__  ー-、  /_/
____/                      ィ―\ \+++    ー+++イ入 ヽ ./_
                     _ -‐' ̄ ̄;;;;;;;;;;;;;ヽ   ̄ー---一  ̄     ,イ} `ト、_
           ___,,..-‐'' ̄;;;;;;;;;;/゙゙゙゙/ .ノ;;;;;;;;;;;;ヘ `ー----一'´ __ノ´| {!  |  ヽ
       ._/    /´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ .   /;;;;;;/ ̄ ̄|≧ー ‐--‐ 一≦;;;;;;;;;| {i.  l    ` 、
      i {     ;;;;;;;;;;;;;, -'"     .// ̄|     ハ ̄ ̄{ ̄ ̄`ソ;;;;;;;;;| ;:  l     ` 、
      | {      , -'"       /   //◎_/ 〈   イ 〉 ◎/⌒ヽ;;| ;:   .l      `'ー-、_
      ハ {   , -'"          ./   / } ̄}  } }/{{合}}|彡ヽィ    l;|    l        /}
   _/', `、,-'"            /   /}  }  }  }/ー-一i彡 /    |;|     .l       ./  .〉
   |  .',-'"              /=ニエ} }  }  }/      },,,,/ .     |;|     l      /     i
   .ハ ,-"                /   {.} }  }/      / /       |;|     l    /       }
  //                 /.     ',} }./        ./},,,/       |/     .l /       /
 ./              /       .ヽ/          / .}∧エェ    /       .l/           ヽ

↑ キバオウが原作同様《軍》を組織したら絶対に登場させたかった人

   しかし、いきなりその目論見が頓挫するなんてスレ開始当初は誰が予想したか……w
   原因はほぼ間違いなくガッツアバター。あの時点ですでに何かがおかしくなっていたw

まだ序盤なので修正効くんで【技能熟練度】関連修正しようかなと考え中

具体的には【戦闘技能熟練度】と【生活技能熟練度】の2つにわけて
それぞれ10種ずつ(この場合熟練度は合計30種)にする予定

現状の【技能熟練度】では
索敵・追跡・回復が【戦闘技能熟練度】(戦闘時に関連する熟練度)
識別・鍛冶・料理・調合・裁縫・釣り・音楽が【生活技能熟練度】(非戦闘時に関連する熟練度)
といった感じです

熟練度の修正に合わせてレベルアップ時のステータス強化も若干修正する予定
といっても、修正するのはHPくらい
“ステータスポイント1ポイントにつき上昇する最大値を10にする”程度です

また、熟練度の最大値も原作同様1000に修正

22:30より本編再開の予定です

それでは、再開させていただきます

SSwikiにこのスレのページ作ってみた
よかったら加筆・修正頼む

http://goo.gl/nSxtpe


どういうことだ、オイ……!?
こいつ、寝てんじゃねーか!!

             _

.        ,ィ _   ,':::::::::',
      ,ア:::'::::::::':, .X::::::::ヽ
     彡:::::::::::::::j/:;イ::::::::::}
     /:::::::/Y:::::::/ }::::::::::{  ← >>1
    /:::::::/ j::::::::j.  ,'::::::::::::',
. /::::::::::::{  |:::::::/  ,::::::::::::::∧
./´Ⅵ;::::ハ;ノ/::::::::|  `Y:::;'!::Y´

. / |'ルリ´/::::::::::::::|   |:::j !:::|
     ,':::::::::::::::::!   ';::', ';::',
    く:::,::::,:::::::::::}     !::! |:::|
       j::::| j::|_   !::| |:::|

       ';:::「';::::l    j::j |:::| ........::::::::::::::::::::::::::::::
        ';::', ';:∧  ¨ .:¨.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
.         !、j::└-`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

      ↑ スレ住人の皆さん


いや、昨日は本当にすいません……
本日は23:00くらいに投下再開できるように頑張ります。ハイ……
たっぷり寝たから今日は大丈夫なはず……

再開する前に……

昨日、SSwikiにて本スレの項目を作ってくださった方(>>842)がいるようで……
まさか自分のスレで項目が作成されるとは思ってもいませんでした。ありがとうございます

以前ご報告した、技能熟練度の修正はこんな感じです
各熟練度の説明で書かれているのは、あくまでも主にできることであり、熟練度の数値次第で他にも色々とできます


 【戦闘技能熟練度】
  ・主に戦闘用スキルに関わる熟練度です

      ○索敵 … 敵や罠の位置を把握できる。隠蔽系のスキルの効果を打ち消せる
      ○追跡 … 特定のターゲットの足取りを追える
      ○隠蔽 … 敵や他のプレイヤーから見つかりにくくなる。奇襲が成功しやすくなる(先制攻撃が取りやすくなる)
      ○回復 … 戦闘中、行動開始時にHPが自動で回復したり、バッドステータスが取り除かれやすくなる
      ○防御 … 武器防御などで減少する武器の耐久値が下がる。[庇う]を実行した際に上昇する疲労値が下がる
      ○騎乗 … 馬などの動物や一部のテイムモンスターに騎乗して操ることができる
      ○暗視 … 暗所での戦闘でも命中率やクリティカル発生率が下がらない
      ○疾走 … 戦闘中、[敏捷]の数値に補正がかかったり、1フェイズにおける行動回数が増える
      ○軽業 … 戦闘中、重量が1以上の防具を装備していないと[敏捷]の数値に補正がかかる
      ○重装 … 戦闘中、重量が1以上の防具を装備していないと[耐久]の数値に補正がかかる

 【生活技能熟練度】
  ・主にアビリティや補助スキルに関わる熟練度です

      ○識別 … アイテムの詳細な情報を知ることができるようになる 
      ○鍛冶 … 武器や防具の修理・強化・作成が可能になる
      ○建造 … フィールドや街に構造物を造ることができる。熟練度次第では家なども造れる
      ○細工 … 日常で使用するアイテムやアクセサリーなどの小物を作成できる
      ○農業 … 農耕や畜産などを行うことができるようになる
      ○料理 … 食材系のアイテムから料理が作れる
      ○調合 … 特定のアイテムを材料として回復アイテムなどを作成できる
      ○裁縫 … 衣服などの装備を作成できる
      ○釣技 … 水辺で釣りができる
      ○音楽 … 楽器の演奏などが行える



また、レベルアップ時のステータスポイントによる強化も以下のように修正


 【HP】
  ・キャラクターの最大HPを上昇させます
  ・ステータスポイント1ポイント毎に10上昇します

 【筋力】
  ・キャラクターの[筋力]を上昇させます
  ・ステータスポイント1ポイント毎に1上昇します

 【耐久】
  ・キャラクターの[耐久]を上昇させます
  ・ステータスポイント1ポイント毎に1上昇します

 【敏捷】
  ・キャラクターの[敏捷]を上昇させます
  ・ステータスポイント1ポイント毎に1上昇します

 【武器熟練度】
  ・キャラクターが装備している武器が属する武器種別の熟練度数値を上昇させます
  ・ステータスポイント10ポイント毎に1上昇します

 【戦闘技能熟練度】
  ・キャラクターの【戦闘技能熟練度】1つの数値を上昇させます
  ・ステータスポイント1ポイント毎に1上昇します



ちなみに、【戦闘技能熟練度】はレベルアップ以外でも上昇させることは可能です

え~、それでは再開します
といっても、ここからさらに数十分時間かかったりするんですけどね……


                    ,,___

                       __{    \__
                    / |     ⌒\
                    Y/             \ ___,
                     ノ     ]ニ====-    〈⌒¨´
              /  /            ミト
             /   /                   `ヽ
            /イ  /                  `、
.              ノ ,′            |     ゚。
           /  ,               }:    } |
           /イ  .′    |     ー-/| /|..,,_/   |
            |  :{     |_,,.斗\       / j/ .} /    |
             |   |:   |  {   \   ./竓竿ミっ  |i
              |  .xヘ,_j_c竓芋ミ, \ / / / / /} /| 八
              {/  、 ヽ .}.} ̄}/ / / /‘ /_/ /.、  / |
           /   f__// {_r/   r '"     }  八|
        ./「 /    ,ノ__,〃⌒フ,,   ∨       ,ノ/___
       /: : {     /    /  > _,. -‐ '" -‐=====}
      ./ : : :{      --=≦zzzミ ̄ ̄ -=ニ三三三三三三〉
     /: : : : :\ / i|: :`、 ∨三三三ニ=-  -=ニ三三三ニ=≧=-
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   【ハジメ】
   「はは……」

   【アスナ】
   「?」

   【ハジメ】
   「あはははははは!」

   【アスナ】
   「えっ!?」

   【シリカ】
   「ど、どうしたんですか、ハジメさん!?」

   【クライン】
   「な、なんだ!? どうした!?」

   >――腹の底から笑った。
   >考えてみれば、あの茅場晶彦によるチュートリアル以降、
   >私はここまで笑ったことはなかったかもしれない。

   【ハジメ】
   「“素のままでいればいい”って――ここに来て飛び出す言葉がそれ?

.    自分を保ちたいから、ああでもしないとやっていられないっていうのに……
.    リズベットさんは今更私に“誰かに守られる弱い子になれ”って言いたいの?」

   >別にこの問いは、リズベットを馬鹿にしているわけではない。
   >ただ、冗談のつもりで言っているだけだ。

   >リズベットの方もそれを理解しているようで、話を続ける。

   【リズベット】
   「別にそこまで言っちゃいないわよ。

.    でもいいじゃない、弱くって。
.    あんた、勇者様でもなければ、トッププレイヤーになりたいわけでもないんでしょ?」

   【ハジメ】
   「うん」

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>>876の重装の説明文が間違っていたので修正
正しくは以下のとおりです

      ○重装 … 戦闘中、重量が1以上の防具を装備していると[耐久]の数値に補正がかかる


      // /    ノ_     /} / `ヽ        \           ‘。 ‘.
      // /   〈   > .,/   .′   \           \          ‘ __j____,ノ
\____/イ .′   /. \   /    l.|     \      ヽ   ヽ          ゚.      /
‘,      . |   /    ┬'′   l.|         丶.,    \  ‘。          |       /
 \ . . : : : :|   .′   l.|      ||          `   ..,,゚。} ゚       │: : : : /
   ー‐/ハ       tト、,______リ__       、、_____,,,.ィ⌒ } }ヾ!       ,ヘ¨¨¨´
     : : : : ’ |  {  │  ________`ヾ      r──  リ_, }./      / ハ
.   / /{:.:.:∧|  {  │〃´∨圷(__,\      ィ寸乏う⌒ヾj′     j/: :/リ
.   リ _,У:.ノ|       :, 丶 `ー''″         ー=='″// /     /: :八
    /´ ̄:..:.:八   \ \ ,` ̄´´           ` ̄´´ /イ    イ: : :}、
    . : : : : : : : |  丶.   \ \ ,            ,  ' ,  /  / .|八ノ: `¨¨¨¨¨ヽ
  /: : : : : : :..:.:| |:l リ\   ヾ ̄'       {         ' ./__,,..イ   ,:.:. : : : : : : : : : :
  .′ : : : : : --| |:v  : : :`ー―`                  /⌒>   /:.:. : : : : : : : : : :
  {:.:.:.:.:.:.//~乂:∨ .: : :|:入       、        ,,ノ     / /    /:.:.:. : : : : : : : : : :
.  〉:.:.:.:.:| |:.:.:.:.:.:.:.:.∨ ..:.:|:.:.〉\      ` ¨¨¨¨¨¨ ´    / /j|   .′:: : : : : : : : : : : :
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 ∨:.:.:.:\/:.:.:.:.:.:.:.:.: ∨ |:.:ト、  `  ., >  .,,_   '"      }...|:.| /ゝ 二二二二¨ヽ:.:.:.:
  V:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\|:.:| 丶    `            }...|:.| /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.い:.:.:.
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   【リズベット】
   「だったら――無理して走ろうとせずに、あんたが進みたいペースで進みなさい。
.    前に進んでさえいれば、誰もあんたのことを責めたりなんかしないわよ」

   【ハジメ】
   「――そうだね。
.    無理に急ぐ必要もないのかもしれない……」

   >でも、と言って私は話を続ける。

   【ハジメ】
   「さっきも言ったけど、私はこの第1層は1ヶ月以内には攻略するつもりだよ。
.    そうしないと、私も含んで、みんな心のどこかでゲームクリアを諦めてしまう気がするから……」

   【リズベット】
   「わかってる。あたしだってそこまでは止めようと思わないわ。
.    そもそも、そうなっちゃったのも半ばあんたの自業自得のようなもんだし」

   【ハジメ】
   「確かに――たかだか一介の中学3年生の女子のくせに、
.    私はどうしてあの時、あの広場であんな演説染みた発言をしてしまったのかしらねぇ……?」

   【リズベット】
   「まったくよ」

   >苦笑いを浮かべながら自嘲する私に対して、リズベットも呆れ気味に笑った。

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            /       j         \  \
               }  .l/ \       \  ゚,
          /    ′/l|   \         ‘, ゚
          .′/  //  ||     ` <ヽ  ゚,  ’│
         ,゚ ./ {二}_,..--リ、     , ---|!} |   ‘ |
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       / |  |  / _爪      _爪‘, !}   {
.      /  ‘  { 〈 込リ     込リ 〉 |     \
    -=彡-=ァ乂 ヘ、' . '     、   ' . ' /  /ー―ヽ
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         i   :|  ハ    、__ ___,,   /:  |   |
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         リ、::’:,::::个:....      ィ:::|::::   { :/リ
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      ,,- 、___,,--―{     .|     }> .,
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   【リズベット】
   「――話を戻すけど、クラインさんのもとにあたしたちを預けるって話、あたしはもう反対しないわ。
.    あそこまで説明されて、それでもまだ『反対だ』なんて言ったら、ただのワガママ娘になっちゃうもの」

   【ハジメ】
   「――ごめんね。色々と……」

   【リズベット】
   「いいわよ別に……
.    ――あぁ、だけどね」

   【ハジメ】
   「?」

   【リズベット】
   「あたしだって、ただ守られるだけなのは性に合わないわ。

.    仮にここで別れることになっても、いずれ絶対にあんたのもとに戻ってくるからね?
.    あんたに守られるだけじゃなくて、あんたを守ってあげられるほどの強さにあたしがなったらだけど……
.    なんだかんだいって、あたしもあんたのことはそれなりに信頼しているんだから」

   【ハジメ】
   「今、別の意味で守ってもらった気がするけど……」

   【リズベット】
   「今のは例えるなら“借りを返した”ようなもんよ。

.    今のままじゃ、到底あんたには敵わないわ。
.    プレイヤースキル的な意味でも、人間としての強さ的な意味でもね……」

   【ハジメ】
   「…………」

   【リズベット】
   「――だからさ、あんたもその時が来るまであまり無理しちゃダメよ?
.    死んだりなんかしたら絶対に許さないんだからね?」

   【ハジメ】
   「うん。わかった」

   >私はそう言いながら頷くとリズベットとの会話を打ち切り、
   >今後はシリカの方へと目を向ける。

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   【ハジメ】
   「シリカちゃん」

   【シリカ】
   「は、はい!」

   【ハジメ】
   「さっきまで言っていた通り、私はあなたとリズベットさんを守り通せる自信がない――

.    身の安全的な意味でも、社会的な意味でもね……
.    だから、説明した通り、あなたたちをクラインさんたちのもとに預けようと思う。
.    異存はあるかしら?」

   【シリカ】
   「あ、ありません。
.    私もあそこまで説明されたら、反対することなんてできませんし……」

   【ハジメ】
   「うん……」

   【シリカ】
   「で、でも……!」

   >そう言いながら、シリカは真剣な表情で私に向き直る。

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             V/     :::|   八   r- ,  u /_|::|:::|      ソ
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 V//jl               |   o j |\{::::::::::::}/ |:::l|  o    i_
  V∧-...、            i{   / l r────┐:::八 __ ノ ノ
  { \j |:::::>...、_       |_/  .|j o o cr-<|.:/__  >ー-イ \
   こソ ∧::::::|::::| ̄ヾ丶  __/    / `ー-/_/´r-::::::::\_      ヽ
    V ∧:ノー 、 |l   \       ,     八 i{ { ヘ:::::::|o | ̄r-=―
     V ∧   \j||   \      {        ーィ \|__i|_| | |   }
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   【シリカ】
   「私もリズベットさんと同じで、守られているだけというのは嫌です!
.    だから私も……強くなっていつか必ずハジメさんのもとに戻ってきます!」

   【ハジメ】
   「シリカちゃん……
.    ――だけど、私はあなたにまでそんな義理を通してもらうほどの存在じゃ……」

   【シリカ】
   「た、確かに私は、リズベットさんたちに比べたら出会って間もない身ですし、おまけに子供です……!

.    でも、『MMOは助け合いだ』ってハジメさんは私に言っていたじゃないですか!?
.    MMOはこの《SAO》がはじめてですけど、それでも助け合うことの大切さくらいはわかります!」

   【ハジメ】
   「…………」

   【シリカ】
   「ハジメさん――私みたいな子供に助けてもらうのは、そんなに嫌なんですか!?」

   【ハジメ】
   「そんなことないわ。むしろ嬉しいくらいよ。

.    だけど、この《SAO》は、もはや“ゲームであってもゲームではない”の。
.    命がかかっている以上、シリカちゃんにまで無茶をさせるわけには……」

   【シリカ】
   「だからこそですよ」

   【ハジメ】
   「えっ?」

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                         __ ,. --へ、
                        /         ` ― 、
                  /                \
                 /   /  /,'     ! \   \
                   /  :/  /:/ i    | |\ヾヽ   ハ
                     /  :/ //,イ:/! :|     | |  \:ハ    ト 、
                 /   ,' :,'//// |:i:| i  i |   .ト、ハ    ト、 \
                   iイ  i.:,'ム斗l-‐H:! |  .廾=‐弋ト }   |┴ 、
               / ̄l  :|.:i:/ レ', !!! ! i !リ__   }ト}   ! C }二ニ=-
        `ー=ニフ{ C .l  :|{.:!|,ィ行ミ、N | ハ !'ケテ任ミメソ' / /   リ \
          ∠,へ   ハ :V爪ト:じ:::}` \! リ ' {:::じ;:リ'〉:/ 人.__, く\ \
            / / , ̄,价、 ヘト ゞ少'   ,     ヾジ'/ /ノ ! |   \\__,ゝ
          /   ,.イ /,イ レ\.\     ____    /イ | |  ヽ 、  ハ!
        {.   / ! /  | | ハ`ト-ゝ   (:t ̄ :ノ     /   | |   | ト、 !.!
          VV   | |  ||   | | \  ` ー '   ./   ./| |   レ' \N
             l.!  ||  | | __ソ≧======壬リ=-、/.∧ヽ、     ノ
                l!  L_ゝ |_| | 0 ̄   0  ))   ̄ミ7 \|
                  ___ノ≫、 , ィ≪三く   , ィ人____

                    / // ≫、 ≫≪_  ≫、≪ ,ィイ{  \
                   /  // 《 》=≠))   ((==彳'    》,  }
                i  // Y´.》《≪       《三ニミ i  》、 |
               レ'/  }≪人 ゞミニニニニミ彡ンじミ、レ  》、L、
              l三彡'  ノ         、___ノ       Y  レヘミ}
              |      {                     }       |
             /  ̄  l                   ノ      |
               〈---   ヽ、             イ!     ハ
             }  /  ∧`ヽ         /  { |  ` ー---〉
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   【シリカ】
   「“ゲームだけどゲームじゃない”からこそ、ハジメさんたちの力になりたいって思えるんです。

.    確かに、死ぬのは怖いですけど……ハジメさんみたいな方々が死んじゃうのはもっと怖い――
.    だから私も、何か力になりたいんです」

   【ハジメ】
   「…………」

   【シリカ】
   「それに――“ゲームだからこそ”こんなことが言えるんです。

.    経験を積んでレベルさえ上げてしまえば、子供である私でも他の人たちと一緒に戦うことができる――
.    現実的に考えたら少し理不尽かもしれませんけど、だからこそ、私でも決心することができるんです!」

   【ハジメ】
   「あ……」

   >――確かにそうだ。
   >いくら姿が現実のものになってしまったとはいえ、
   >この《SAO》の世界――アインクラッドでは、ゲームシステムこそが基本法則なのだ。

   >そのことは私だってとっくに気がついていたはずなのに――
   >完全に失念していた。

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                /: ./: . : . : . : ヽー : .、\
               . : . : . : . : . : . : . : . : . : . \: \
         ―/二/ /: . : . : . : . : . :|: . :|: . : . : ヽ: ハ,___
      /: . : /ニニ/ /: . : . :.|: . : . : . :│ : |: . : . : . :∨ニニ∧- 、
       /: . : /{ニニ.′: . / : /|:│: . : . :.' :..∧ . : . : . : ∨=ニ} . : \
    / /: . : /: ∨=,′: . : . :/ .!: | . : . : /: ./ ゚。: . : . : . :.!ニ二} . : . : \

    ノイ: . : . : . :.:}Y{: . : . |:../-‐∨: . : . : . /‐-.、゚。: . :|: . : |二7、: . : . ト \
     ′:/ .:.:.:.:.:,│ : . : .l:/ ,zz、v:} : . : / ,zz、 V : |: . : |:イ:. : . : . : .ハ
.    |: /: .:.:./:.:/ |:lv: . : | ィ _)忝∨: . :/ /_)忝ミ∨ !... :/!!:||:.:. : . : . ハ:}

.    |{:.:.:.:.:/|:.イ |:|:∨:...| ‘,_込り ゚,:.../  _込ツ/ }:.ノ/:/ |i::||:|:.:.:. : . :} リ

    八:.:.:/∧   |:|::|∨八 l l l   ∨   l l l` ∧:/ .|i::|リv:.:. : ./
      }/│‘,  l |::| V入          / /ハ   |i::|  }:.:.: /
       リ | ‘, l::l┘, ´ /\   ー ―'     イ:i:i/}   |i::|  }:/
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  / --'⌒ゞf川⌒ヽ「|___/:./:{`¨¨¨¨¨¨¨<_}:.:.:.:.:./:.\
.       /´/ ゝ{ハ ‘,_{)//`:i:i:i:i:i:i:i:ア´:.:.:.:.:./:.:.:./ ヽ
     // γ{ハ(\}:.:.:.}〈 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:《:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:./   :,

      /    \ ヾ ノ\:| \:i:i:i:i:i:i:i:i:i》.:.:.:./:.:.:.:.:./    }
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   【シリカ】
   「それに――『人間にクリアできないゲームは存在しない』って言ったのはハジメさんじゃないですか?

.    だったら、全てのプレイヤーに“ゲームクリアを目指す権利”はあるはずです。
.    子供である私が、ハジメさんたちと一緒にゲームクリアを目指しても、
.    ゲーム的に考えれば別におかしな話じゃないと思いませんか?」

   【ハジメ】
   「…………」

   >しばしの沈黙の後、私はふうっと一度呼吸をして口を開いた。

   【ハジメ】
   「――そうね。シリカちゃんの言う通りだわ。
.    私、今まで色んなゲームをプレイしてきたはずなのに、肝心なところを忘れていたみたい……」

   【アスナ】
   「さっきまではあなたが私たちを引っぱっていてくれたのに……
.    今は完全にあなたが2人に引っ張られちゃっているわね?」

   >隣からアスナがそう言って笑いながら私の視界の中に顔を出した。

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     /: : :.,'ヽ、;/|: : : :;;; | "´      `      -─、 /'ヽ:.:/: : : |
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   /:,イ: ; ;;;;;;l: ヽl: : : :;;;;|、l           ノ)    `ヾ //:.!:./ |:!
   ,':/ l: ;; ;;;;;,|: :;;;l: : : :.;;;| ヾ、               イ'|: :l/  |!
   |'  |:;;,,;;;;;;;: :;;;;|: : : : :.|  ヽ    ____           /イ ,'
    /:/l;;;;;,': :;;;;;|: : : l: :|:..       (─‐ 、`ヽ      /';;;| !
.    /'" !;;/: :;;;;;;;l:.: :.:|: :!|\     ヽ: : : :ノ     ,イ;;;;/ |
      }': : :;;;;;;;;l: : :.|:.:|;!  ヽ           .イ:.:|;;;/! l
   _..-‐┴-.;_;;;;;;;;l: : :|:.:|、   丶     _ . ≦: :.|:.:.|;;;;;|:.|
 ,r'´       `ヽ!: : |:.:| lヽ、     - 〃: : : : : : :.|:.:.|;;;;;|:.|
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          丶  ヽ: :l  丶: : :_: : : : ;        |;;;;|: |ヽ
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   【ハジメ】
   「仕方ないじゃない。私だって、所詮はただの15の小娘なんだから……
.    あえて普通とは違うところを挙げるなら、“同い年の他の女の子よりも人一倍ゲームが好き”ってくらいよ?」

   【アスナ】
   「そうだね。だけど、私もそれでいいと思う。
.    いくらゲームの世界とはいえ、あなた1人に全てを背負わせるなんてできないし、間違っていると思うもの」

   【ハジメ】
   「一応聞いておくけど、今の一連の話を聞いてアスナさんも私とパーティを組むのが不安になったのなら、
.    2人と一緒にクラインさんたちのもとに身を寄せちゃって構わないわよ?」

   【アスナ】
   「冗談でもそんなこと言わないで。あなたを1人にできるわけないでしょ?
.    私、今『あなた1人に全てを背負わせるなんてできない』って言ったばかりじゃない」

   【ハジメ】
   「ですよねー」

   >その言葉と共に、私の顔には思わず笑みがこぼれてしまった。

   【ハジメ】
   「――よし」

   >ある程度こちらの話がまとまったところで、私は再びクラインに向き直った。

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           、  .!: : : : :,:.‐77777‐ 、!:.l: : :\
            ヾヽ: : /l'/l .l'/////////l:.ト、: : :、ゝ
             ゙//l .!/l .l//////////リ//ヽ: :ヽ

              V/,l .!/l .l//////////////,l: 「`
              !'/! l.>‐''" ̄ ̄"''‐<///,l:トゝ

                _!/! ''"""ヽ   ''"""'' lヽ/!
.                l' l: :l <.fj`  ',  '"fj.ヽl: :l'ヽ
                 l l.: :',    .:::      l:.:l' ,'
              ヽ',:、ゝ    ::::!      /,リ/
               }∧     ' '    '/: l
                //∧     _     /./∧
              //// ヘ   `  ´  /lV//∧
              \//l. \ ,ll|l !l.l,. ,.' !/.V//
      ,、       ,.イ   、   ー― '  /  \      ,...._
     / ゙ -―'"l '"   !   、   l    /   ,  `ヽ'` .、/  />、
  ,. </∧  ゙';;;;;;;;;;;!   l    ヽ  l    /     ,   /;;;;;;;;/  /////>、
,///////∧  ゙';;;;;;;;;;!    !     ヽ !  ,.′   /   /;;;;;;;;/  /////////ヽ
/V///////〉  〉;;;;;;;;;!.   !     \/     /   /;;;;;;;;/  ///////////ヽ
'/∨//////  /;;;;;;;;;;:'    .!     /      /   \;;;;〈.  \'/////////∧
// V////  /;;;;;;;/!   _ -――――- __   l\;;;\. ヽ/////////∧
'///\'/  /;;;;;;/ 〉ニ=二二二二二二二二二二二二=〈.ヽ;;;;ヽ. ヽ'//////////〉
////// /;;;;;;/ {ニニ二二二二二/\二二二二ニニニ}. ヽ;;;;ヽ. ∨////////∧

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   【ハジメ】
   「クラインさん、お待たせいたしました」

   【クライン】
   「ん? そっちの話はもうついたのか?
.    一応、隣で聞かせてもらってはいたけどよ……」

   【ハジメ】
   「はい。あとはクラインさんが良いというなら……」

   【クライン】
   「そうかい?
.    おりゃあ――というより、俺たちは2人を預かることに異存はねえ」

   >クラインのその言葉に、彼の背後に立っている《風林火山》のメンバーたちもうんと頷く。

   【クライン】
   「――だけどよぅ、ハジメちゃん」

   【ハジメ】
   「はい?」

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     \        -―――-
       \       ´ ̄ ̄`
         \        ,.¬ー-,ッ-‐- ,,_
           \   _,,.-'゙::: : : '"      ` 丶、
              `ヾ '"         :..,! _,,. --ュヽ
 \   、                   ‐-=-''"   〈.. ノ ゙:、
   \  ` 、      ,,                  /丶、 ゙'ヽ
     ヾ:::::...... 、   ''"           ,.- '′   ` く
       ゙:、::::::  .,,_           _,.-''゛   、    \
       /> --''"``丶、、zz==''"         ゙、      ヽ
     /ィ'´       ,'                  ゙、      i.
   /'゛/      ,'       ゙:、           ゙、     .i
  /  /        i          ゙、     :、   ゙:.       i


                                         ト
    /         /                      ヽ    ミ

  /           /l         /   ヘ      ヘ   ヽ    ハ
/   /         / l        /     ヘ      ヘ   ヽ    ヘ
 イ /  i       /   l      ハ      ヘ      ヘ    ヽ    ト
  /   i      /     l     j lヽ    i ヽ      ヘ    i    ヽ
  l   l   `/-- __   l     l l ヽ   l  ヽ      ヘ    i     ヽ
  l   l  /l      `Xヘ   ヽl _l__ __ヽ____l__,,. ヽ--    l    l     l
  l    l   l        ヽ   l ヽl    ヽ !   ヽ      l   l      l
/ l    ヽ   l xxz====zx ヽ  ト l      ヽl    i      i   l      l
  l    X  l 彡l:::::::::::::::ゞ ヽ i ヽl  彡Xxz==zzx  k     ハ  l     ハ
 / l   i ヽ  i   i::::::::::::::::i   ソ    //::::::::::::::XXzxマ    i   l      ス
   l   i   ヽ i   li:::::_, -イ          l:::::::::::::::::::lXリ   / ̄ヽ l       k
   l   \ liヽl    ̄ ```         ll::::::::____:::/イXi   j ト   l l       l
    l  /  l ////   `      ``==zzノ  /   / ゝ l/       ト
  /l /∧                ///// /   j  /        ハ
/  ソ 从  ヘ                     /  / Y         j
   __==------ 三三三三三ミミミx         / /l   i \      k
    ヘ 三三三三三三三三三三ミミミx__      //  j  /   \    i
    ヘ 三三三三三三三三三三三三ミミxx__イ / // /         ハ

      三三三三三三三三三三三三三三Xxx// イ ∧      リ   ヘ
ヘ 三三三ミミミミミ 三三三三三三三三三三三ミミXx_ ハ 从  ∧     ∧
三三三三三三ミミミミ 三三三三三三三三三三三三ミXx ハ ハハ      ハ
三三三三三三三三ミミミ 三三三三三三三三三三三三ミミXx 从 ハ从メハマ从
三三三三三三三三三三三 三三三三三三三三三三三三/
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   【ハジメ】
   「!?」

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                                イ  /レァ
                             / ノ ィ´: : : ノ―=彳_,ィ

                             | /{/: : : : :イ--: : : : : : : :/
                             }Y: : : : /{/: : : : : : : : : : : : :>
                         トイ: : : :/: 斗┬‐‐- ..,,: : : : : :\
                         ∨: : ィ 7::::/ /::::::::::::::::||\: : : トヘ
                             }イ::/ /::::/ /::::::::::::::::::リ::::::ヽ: :|
                          {:::::/ /::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::リ
                          |::/,ノ "\_´ ̄`_/ <:::::::::::/
                          ハ:.:| r‐tぅ ヽ  tぅ‐ュ 乃:/
                            {│ハ   ̄  }    ̄ /:/^i
                          ゝ}: :ミ    〈.ノ      イ ハ /
                           小    '  '     j/イ
                          /::::.  r‐-…¬  /::::::{
                            /:::::::∧ ゝ __,ノ 'リ::::::::::、
                             ん:::::::::::}\j_j_jj_j_j//::::::::::::::ハ
                    _________    ⌒/        .′:::::r=='″
                 /ヽ ∨ : : : : ∧ ´          { \
                 /}`ヽ‘ ∨ : : : : ∧ー― 、     {   ` }`i¨¨¨ヽ
                 / ,ノ  } ‘. ∨ : : : : ∧       r‐…… イ /: : : : }l¨ヽ
.              /ィ⌒!ヽ、/  ‘. ∨: : : : : :}ニニ==-     -=ニニ,:./: : : : : }l--}\
             /::::::::::::::{____}    ,  〉--==ミ 、  }:::::::Y::::::r‐ ´ {:{: : : : : 〃 ′ レj、
           ノ{:::::::´ ̄ ̄| }    } { r――― :\}:::><::|  ィ⌒>--- ″ /    ヽ
        /  {:::::::::::::--┴!   .′′: : : : :|: : : : :`ー―‐ ´.:.: : : : |: : : :ヽ  .′      \
        /\ ,ハ:::::::::::::::::::::::}ー‐/ // : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : || ′          \
.     /⌒ヾ<{ V:::::::::-‐::´}/ .// : : : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : ||/              \
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   【クライン】
   「そっちの嬢ちゃんたちも似たようなこと言っていたけどよ……

.    おりゃあ、そんな自分に厳しくする必要はねえと思うぜ?
.    いくらここがゲームの世界っても、心の中まではそう簡単に強くなれるもんじゃねえ。
.    こればっかりは、いくらレベルアップしたってどうしようもねえことだしな。
.    少しでも頼りたくなったら、俺たち大人に頼れるだけ頼っちまったってバチはあたらねえよ」

   >そう言って、クラインは私の頭を数回くしゃくしゃと少々乱暴に撫でた後、私の頭から手を離した。

   【クライン】
   「キリトのやつもそうだったけどよ……おめえら、揃いも揃って無茶しようとしすぎだぜ。

.    まだレベルも高くねえのに、1人で先走ろうとしちまうんだからよ。
.    『守ってやる』なんてカッコいいっつーかクセえことは言えねえけどよ……
.    今は俺たちをもっと頼っても――利用できるだけ利用しちまったって構わないんだぜ?」

   【コテツ】
   「そうだぜハジメちゃん。子供は大人を食い潰すために存在するようなもんだ」

   【トシ】
   「あぁ。

.    いくらゲームとはいえ、レベルが同程度じゃ結局はリアルの年齢がものをいっちまう――
.    この《SAO》――特に今の《SAO》はそういう世界なんだろうさ」

   【タマキ】
   「そういう点で考えてみると、確かにここって茅場のやつが言っていた通り“もうひとつの現実”だよな」

   【ロック】
   「そうだな。俺たち大人は『子供にとって絶対に正しい存在である』とは言えないが……」

   【カミカゼ】
   「それでも、道を示すことはできる。どのような形であれな」

   【ヒジリ】
   「いわゆる“反面教師”というやつですね」

   >クラインの一言を機に、次々と思い思いのことを口にしていく《風林火山》の大人たち。
   >皆言っていることはそれぞれだが、それでも彼らの口にしている言葉の中にはある共通点があった。

   >――みんな、私のことを心配してくれているのだ。
   >それも、嘘偽りの一切ない本心から。

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            . .-‐ : : : : : : : 、: :‐- .
            -‐ : : : : : -=ミ: : : : \: : : :>―:.v‐ .
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       /: :/ : : : :/: : : : : : : : : :ヽ : : : : V: ̄:〕: : : : : ヽ
    ,.r {: / : : / : /: : :{ : : : : : : : : : V: : : :.V:⌒j : : : : : : :
.   / {_:{/: : :/ : : {: : : { : : : : : : : : : : V : : : V二}: : : : : : : :
   l: :.:y{: : : {: : : :{: : : .V : : : : : : : : : :∨: : : }‐z:} }: : : : : : :.
.  l: : : :{: : : {: : : ∧: : : ∨: : : : : : : : : :.V : / |\| : : : : : : :

.   : : : : : : :{: : : : :」ヽ : : \: : : : : : : : : i : ヽ:イi∧|: : : : : : : :
  l: : : :.{: : :.{ : :/ト{  \: : :\: : : : : : :.| : : : ト、ハ:|: : :, : : : : |
  |: : : :,{: : :.{: : : Nァ=ミ \ { \: : :!: l:| : : : |ノ| | : : :, : :| : |

  |:. :.〈∧: :∧ : :|,ヘ::t_ハ   `\  ヽ:|:l:l:| : : : || | |: : : :, : | : |
  |: : : {:.∧: :∧∧ ゞ-'' ,   \ j从| : : : || | |: : : :i : | : |

  l: : : l.:{: !\: :ヽ:ミ:.、           ,|: : : : Ll  : : : :|: :| : |
   : : : : l :L__{\: {人     ー '   .ィ/|: : : ′   V: : |:.:ハ: |
    : : : : :.| |:| {:.\: :{ニ=- ..  < ,/j,'|: :./    ∨ j/  :|
     : : : :| |:|  、: : { { __,,/,}     /|/ー- _  V   l|
     : : l |:l ,.-\lヽ//  j{     '  j// // 、 '′  八
     \N:{,.=、  ゙//!  j{  /  ,://jニ7{j^!   :.   ′
       `<:仆:〉 // l  ,j{ /  /// ,// |_|   !
.          〈∧〉 //__l_/_∠__// ,〈/ j_|     |
.        / /⌒O⌒ヽ―――'' /∧i
        / /\/j{\ノ      //  |     |
     r=-.、{     / {         j j、  :|       |
     |   :j ‐= { {        } } `ー∧ ,. <  ̄ト、
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   【ゼンキ】
   「ハジメさん、助けていただいた私が言うのもなんですが……

.    レベルがある程度まで上がるまでの間は、
.    ハジメさんたちもクラインさんたちのもとにいてもいいんじゃないでしょうか?」

   【アスナ】
   「――確かに、正直言ってお言葉に甘えたいところだけど……」

   【ハジメ】
   「私たちには先を急がなきゃならない理由があるんです。
.    少なくとも、この第1層を攻略するまでは……」

   【クライン】
   「そりゃあ、なんだい?
.    俺たちにも話してもらえる理由なのか?」

   【ハジメ】
   「えぇ……」

   >私は頷いて少し間をおいた後、再び話し始める。

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すいません。一旦ここで休憩します
お昼以降に再開いたします

今スレ中には1日目終わると思います
というか終わらせたい……w


16:00から再開します

両手剣の上位武器で↓出したいなぁなんて考えています
でも、性能はともかく、見た目的にはモンスタードロップレア装備ではないよなぁ……w


             r――――――――――――――――――――――――――――-、
  _         | ̄~ヽヽ----------------------------------------------、    \
 〔l  }IIエエエエエエエ| {己 :||:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;      〉
   ̄ル        |_..ノ ノ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐´    /
             └――――――――――――――――――――――――――――''´

                それは 剣というには あまりにも大き過ぎた
                大きく ぶ厚く 重く そして 大雑把すぎた
                それは 正に 鉄塊だった


    _, -‐ ⌒ヽ_
    > /⌒_⌒≧=-
  / // -‐   ̄⌒`ヽ

  >/ ./ /  __.    / __ヽヽ      いくらアバターがガッツだったからって
. / ム.       /|. /  ヽ . } i...    仮に登場しても私に装備させる必要はないからね?
. ムィ . Y l  /.┳ l/   ┳ヽ! |...    実際、装備に必要な[筋力]数値も相当高くなるだろうし……
   {  | |  {  ┃     ┃ ∨}
   !ヘ { {^∨ゝ            }リ
.    ⌒ヽ- 、   _     ノ
        >  __   イ

それでは再開します


   /  /                                 丶
   |! | |     }  /  '´                '.
.  |  ! |     /  / /     /              .
    |      /  //   冫  /  /   /     リ  、  i
     ', |    /イ::〃 / /   /  / |  /i  i /-ー-   i
    人Ⅵ     /:/j /  /    '  /_,」 イ i  /i /    ', !
    / / |    |::| { /  |   /{ /  | / i / i/ ,.ニミ_ |  }
.  / ∧ |!    |::| .∨  |   从∨ _,.ム=`i / /  ゙     | 八
  ノ'´ ヽ ハ  ヽ入ヽノ::'、  | /{  { ,〃          ノノ}  `
.     \\ } ` ー、::iヽ(|/ 人  ヘ、 u      '   ⊂ニ¨ヽ
       ヽヽ|  | |:::||,イ |   トミ \             ∩ ,ハ }
           |  /!/|::::j │   |        ー -   イ| / ̄__ヽ
         ノ/  /;'   ハ   !  丶、      / l/ / -‐ ,
.          ´     ノ :  ヽ/     `' ァー-  ´   {し{: { r‐ }
           辷ニミ: : : : :            /: : : : : \  {. し{ノ /
        /-─-ミ \: : : : : : :\    ∧: : : : : : : ヽハ    /
          /       \ヽ : : : : : : :ヽ_ 人: : : : : : :  〉L._  ト、
.        /          ヽ.从: : : :: : : }     }: : : : : : :∨ : : : ̄ : }
        /|           ハ: : : : : : {-‐=={: : : : ハ / \`==:八
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   【ハジメ】
   「少しばかり恥ずかしい話ではあるんですが……
.    例のチュートリアルが終わった後の中央広場で少々目立つ真似をしてしまいまして……」

   【タマキ】
   「目立つ真似?」

   【トシ】
   「そりゃあ、さっきそっちの嬢ちゃんと話してた時に言ってた“演説”とやらのことか?」

   【ハジメ】
   「えぇ。アスナさんを激励するために色々と馬鹿でかい声で叫んでしまったんですよ。

.    『“クリアできないゲーム”なんて存在しないし、そんなクソゲー認めない』とか、
.    『“ゲームクリアが現実世界への帰還方法”ってことは“クリアできる”ってことだ』とか、
.    挙句の果てには『ゲームクリアの可能性が0ではないなら、私は自ら道を切り開く』とか……」

   >今思えば、本当に恥ずかしい話である。
   >とっさに出てしまった言葉とはいえ、考えてみれば、あれが全ての引き金だったような気がする。

   【クライン】
   「そ、そりゃまた、えらい豪語したもんだなぁ……」

   【アスナ】
   「本当ですよ……

.    おまけに、その後に私に言った言葉、何だと思います?
.    『良くも悪くも一生の思い出になるから一緒にゲームクリアを目指そう』って言ったんですよ?」

   【コテツ】
   「ハハハ! “一生の思い出”か! そいつはいい!」

   【ロック】
   「げ、現時点で一生記憶から忘れることなんてできないであろう状況なのに、言ったのがそれなのかい?」

   【アスナ】
   「そうなんですよ。私もその時思わず笑っちゃって、同じようなことを言い返しちゃいました」

   >アスナから暴露された数時間前の私のクサい過去に、周りにいた者たちは声に出して笑い始める。

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                |\_  ̄ト、ー―-、
          _____> \| L___|
          >_____    ___ <

           l/        ヽ /    \!ゝ
        /      /ミヽ Vr勿\   \ヾ
       //  >-―┴┴- ∠.:\lVVV\\
     ∠/  /   u        ヽ   ゝ 》
     /:/: . : /: . : . : . : . : . : . : . : . : . : .. :ヽ: . :}: | ノ

     /:/|: . /: . : . : . : . :/: . : . : . : . : U.   ',:.:| :∧
      |/ :|: /: . : .:/: . : . ハ:: . : . : . : . : . :  .  ', |'  |
     j:/!: . : .,': . : ./ハ:|: . : .// /レ'|i ト、|: . N  l
      ハl   l i.〃 -一_,\ |l ,_ー- \ヽ l i |.| l l|
       ヽ!  ハ〃 z≠ミ  ゞ z≠ミ´ 入 | l | ll
.       i Y/   Y ゚   ///////   ゚ / 》 ///i | |
.      .| l !   ハ    r -‐-、 u イ/ /レ'|.i ト、|
.        ハ~ ゝ! \   |   j ∠/ //レヘ トヽハノ
           , --`>ヽ-- ' _ ´ム ム/、

.         /l ヽ` \ 、  u イf´┐Yヽ、

         /  \ \i> ー ´く 、`ヽ  } ヽ
          /  / ̄/7へ、 : : : : : v〉   ノ  i
       /   .{    ^、} : : : : :/    //  !
        /   f::.\    ヽ : : :」ー―‐く/   |
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   【ハジメ】
   「だぁーーーーっ! もう! 笑うな!
.    そもそも、ああでもしないとアスナさん下手したらヤケになって暴走していたかもしれないじゃない!?」

   【リズベット】
   「そうねぇ……
.    考えてみれば、あの時あたしたちの中で一番精神的にキちゃってたのはアスナだと思う」

   【シリカ】
   「それに、ハジメさんのあの言葉のおかげで、アスナさんや私たちも少しだけ元気になれましたし……」

   【アスナ】
   「周りにいた大勢のプレイヤーの人たちもね」

   【カミカゼ】
   「――む? 大勢のプレイヤー?」

   【ヒジリ】
   「それに、女の子……
.    ――カミカゼさん、これはもしかすると……」

   【カミカゼ】
   「あぁ……」

   >私たち4人の話を隣で聞いていた、カミカゼとヒジリが、突然笑うのをピタリと止めた。

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                 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧
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           ./ ´  /:.: ィ :.:.:.:.:.:. |:. /:.厶_.|≧、   _,. 斗 .:.: |:.,
                ./:/′:.|:.:.:.:.:.|: ′、 tリ`ヾ   ,ftサ /!:. | | :.,
              / /:. /| .:.: /|:i | `ー ´   一' 小:.| | :.,
                ./: イ:.:.:.|:.: /: |:|           {   /:.|: 州  ':,
               ///:/|:./ { ;/ 、         _ ,〉 ./:./l:.′
             / /  ,!′ > .,_\  - ‐ .∠:./ ,|:
                  ノ、     ≧o。._ /、 ヾ丶
              ,r <   丶        }| |  `´  }
            _,≦.,_    ヽ    `  ー―≠ "       |
         _, <    ヽ   丶      /       |
        /     ̄ ヽ  \_/     /          | |
       ./         丶      /      rミ,   l !
                  ,   ./        乂リ   .|l
     ,                }   ‘,  Y:ミ,          :{
   /                 |:    ‘, 乂リ        |
  /                 リ    ‘,           |
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   【カミカゼ】
   「彼らが言っていた“女の子”とはハジメ殿のことだったのかもしれないな」

   【ヒジリ】
   「えぇ……」

   【ハジメ】
   「はい?」

   【クライン】
   「ん? カミカゼ、ヒジリ、今のハジメちゃんたちの話に何か覚えがあるのか?」

   【カミカゼ】
   「あぁ。ロックと合流して先ほどクラインたちに話した情報を得る前に聞いた話なのだが……」

   【ヒジリ】
   「一部のプレイヤーの方々が話していたんです。
.    『チュートリアルが終わった直後の中央広場で、他のプレイヤーを激励していた女の子がいた』と――」

   【カミカゼ】
   「俺たちもその話をしていた者たちから直接聞いたわけではないから詳細はわからんが……
.    その子は周囲の者を激励した後、ゲームクリアを目指して足早に広場を後にしたらしい」

   【ヒジリ】
   「『彼女のおかげで少しばかり希望が見えてきた』とも言っていましたね」

   【ゼンキ】
   「――だそうですけど、今の話は本当ですかハジメさん?」

   【ハジメ】
   「う、う~ん……『間違いなく私だ』とは断言できないけど……

.    その人たちが言っていた“女の子”が私って可能性は……まぁ、高いと思う。
.    実際、女の子――というより女性プレイヤーなんて数が限られてしまうだろうし……」

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   【コテツ】
   「なるほどぉ。まだ小さいのに肝が座っているんだなぁ、ハジメちゃんは」

   【ハジメ】
   「広場を去った後にキバオウさんからも同じことを言われましたよ……
.    その時も思っていましたけど、我ながら本当に大口叩いてしまったものですよ」

   【ヒジリ】
   「そうですか?

.    ハジメさんの真意はどうであれ、実際ハジメさんの言葉で救われた方はいるのですから、
.    それは大変良いことだと私は思いますよ?」

   【タマキ】
   「あぁ。俺もそう思う。
.    というか、俺は今の一連の話、実際に生で聞いてみたかったぜ」

   【クライン】
   「実を言うと俺も……
.    もしキリトのやつが聞いてたら、ハジメちゃんに惚れてたかもしれねえなぁ」

   【ハジメ】
   「も、もう……からかわないでくださいよ」

   【ロック】
   「“大人を食いものにするのが子供の特権”なら、
.    “子供を笑いのネタにするのが大人の特権”なのさハジメちゃん」

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          レl {:::ト  ̄  ヽ/イ   ̄lハ:/}/
        ヽヘト          l::/ノ

         |::ヽ     ‐'     ハ´
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   【トシ】
   「――まぁ、要するに、
.    “そういうことがあった手前、立ち止まるわけにはいかなくなった”ってことだな?」

   【ハジメ】
   「はい。ただでさえリアルの顔が強制的に晒されている現状、引くに引けませんし……」

   【リズベット】
   「自分で自分の退路を塞いじゃったってわけ」

   【クライン】
   「なるほどなぁ……
.    確かにそうなっちまった以上、少なくとも《はじまりの街》に留まっているわけにはいかねえよな」

   【タマキ】
   「まぁ、名前や特徴までは広まってないことがせめてもの救いだろうな。
.    数が限られているとはいえ、未成年の女性プレイヤーなんて探せば他にも見つかるだろうし……」

   【ゼンキ】
   「実際、すでにここに5人もいますからね」

   【シリカ】
   「ハハ……」

   【カミカゼ】
   「だからといって、悠長にしているわけにもいかんがな」

   【アスナ】
   「えぇ。そこが問題なんです」

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.          ノ.ハ::|:::::|:::|::::|::::::::::/|:::::|:::. |:::::: :::::::.| :::::ト.:::::|::::::::|:::'.::::::|::|::l
        |i |::|:::::|:::|::::|::::::::/ '.::::ハ::::|::::::::::::::::|::::.,' }:::::|::::::/l::::!:::::|::|リ
         jノl:::::l:::|::::l::::::::ト、|/ |::::l:::l::::::::::::|::/  |:::/|:::/__j:/::::::|::l
            _ ト:::|:::|::::|::A::|ェzァ≧!:::|:::|:::::::::/:ム=刋=j/≦}::::l:::::ト.{
   __     /: :{Ⅵ:::|::ト|l`ゝ=┴┴弋N::::::::/|/=┴┴¬' /:7:|:/
 /: : ヽr‐、_/: : : :ヽ∨N             |/        ´///
/: : : ::::: l: : : : | : : : : \ ヽ.         :::          ,'ソ/
|.: : : ::::::.|: : : : |: : : : :|: :ヽ-'.                  イノl¨: : ヽ
|.:::: : :::::::|: : : : |: : : : :| : : }:∧        _ __       /:| |: : : : `丶
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|.:::: :: :::::.|: : : : |: : : : :| : : : : |jノ厶   r‐=二二)   .イⅣ   !: : : : : : : : : : : : |`‐-
|::::::: :::::: |: : : : |: : : : :|: :| : : |  | \ // ー‐‐'  / ノ    |::: : : : : : : : : : :.:|

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   【トシ】
   「――よし。嬢ちゃん、それならこいつを持ってきな」

   【ハジメ】
   「えっ?」

   >そう言うと、突然トシはウィンドウを開き、何やら操作を始める。
   >すると数秒後、私の前にあるウィンドウが表示された。

   >――それは、他プレイヤーからアイテムを常渡されたことを知らせるメッセージウィンドウだった。


      ○薬草   個数:3
       種別:回復 対象:味方単体 使用回数:1/1 戦闘中使用:○ 平時使用:○
       味方キャラクター1人のHPを50回復する。
       アイテムを使用したキャラクターと回復したキャラクターの回復熟練度+1。


   【ハジメ】
   「これは……」

   【トシ】
   「昼間にコテツたちとイノシシを狩ってたらドロップしたもんだ。
.    POTほどじゃねえが、次の街か村を目指すなら回復アイテムは多いほうがいいだろ?」

   【アスナ】
   「ポット? このゲーム、電子給湯器が存在するんですか?」

   【ハジメ】
   「そっちじゃなくて、POTは『ポーション(Potion)』の略。要するに回復アイテム。
.    ――ですが、いいんですか? 回復アイテムは今となっては誰にだって貴重なはずです」

   【トシ】
   「気にするな。俺がやろうと思ったからやったんだ。

.    人からもらえるもんは、風邪や見るからにヤバいもんでもなけりゃありがたく受け取りな。
.    それに、ちゃんとPOTだってすでにいくつか買っている。
.    まぁ、ゼンキを助けてここまで連れてきてくれた礼だと思ってくれ」

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                /                    ///
            / ト、{\        _       /´/{ イ
            「 ̄ ̄ ̄` ー- < ̄-‐≦二    /   /
            ├―--  __     ` <二≦    7   /
            ', _,,〟   ,,.≧xー- _    `ヽ、ー‐'´  /
              | ┬ァミ}  '"⌒゛\   `ヽ 、 〇下 、/
             イ  ゞソ    ≧ュ.,,,_ヽ   / }>く   〉
                |     /    、 弋ゾ"  / /⌒〉 ヽ/
           |  〈           イ/イ´ /  ∧
            -―ヘ                ″'´ノ  / ',
     ,  ´  -― ヽ L 、____  _、    rイ「   ハ |
    ′/        ', `ー==ニ彡´   ノ´ ノ   | | |
   | ′         ! `        ´   /イ   | l |
   ||         イ州」厶ィ´        ノイ}ハレ/ ′
   ┤|           ̄「       /    // /

 ̄  ̄\            ヘ      /   /  ' / |
     \       /   〉     .′ / // |
.        \      /    /    / / /∠ -‐ ニ>ー- _
           \  /         / -‐' /-‐  ̄ -‐ 二 ---\
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   【タマキ】
   「ずりーぞトシ。1人だけ女の子の前でカッコつけやがって」

   【コテツ】
   「そうだトシ。俺たちにだっていいカッコさせろ!」

   >そう言うと、今度はタマキとコテツもウィンドウを開き、先ほどのトシと同じ操作を始める。
   >数秒後、私とアスナの前にウィンドウが表示された。
   >先ほどと同様、アイテムが譲渡されたことを知らせるシステムメッセージのウィンドウだ。


      ○薬草   個数:2
       種別:回復 対象:味方単体 使用回数:1/1 戦闘中使用:○ 平時使用:○
       味方キャラクター1人のHPを50回復する。
       アイテムを使用したキャラクターと回復したキャラクターの回復熟練度+1。


   >――私にはタマキとコテツから《薬草》がそれぞれ1つずつの計2つ、
   >隣のアスナはタマキから2つ、コテツから3つの計5つの《薬草》を譲渡されていた。

   【アスナ】
   「わ、私まで……!? よろしいんですか!?」

   【コテツ】
   「おう! 気にすんな! 俺たちだってPOTはちゃんと買っているしな!
.    それに、こんなもんイノシシ狩っていきゃ嫌というほど溜まるぜ!」

   【タマキ】
   「お、俺のはフィールド歩いてたら出現したのを拾ったやつだけどな……
.    まぁ、俺もゲームなんかでくたばる気なんかねぇし……受け取ってくれねえか?」

   【アスナ】
   「あ、ありがとうございます!」

   【ハジメ】
   「はい。本当に助かります。
.    ――少しだけ『強制的に女であることをバラされてよかったかも』って思えました」

   【クライン】
   「ハハハ。役得ってやつだな」

   【トシ】
   「――というか、別に俺はお前らと違って女だからってホイホイ貢いだりなんかしねーよ」

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           ハ /: : : /| /: : : /: : : :/: : \: : :\
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           ∨=イ `≧ュ、___j  、___,.z≦´ }: :ヾ八
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            リ!.:小 ゚~ ̄´ .:|   ` ̄~゚ /}: :/ /
         -=ァテ八 }       ::|     u ./ .|:/ イ{\
       /ニニ/  }ハ\    ::{ _      /厂{\ニ厂У二二二二ヽ
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vニ/\: :}: : :/     } : : :∧  ヽ   r― ´ /: : : : :.У ヾ∨、三三三三三三三 ′
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   【クライン】
   「――ちゅーかお前ら、俺やロックたちと合流するまで3人でどんだけイノシシ狩ってたんだ?
.    今レベルいくつだ?」

   【トシ】
   「3だな。片手剣熟練度50なきゃ刀装備できねーらしいから、とにかく剣振りまくってたぜ」

   【コテツ】
   「ゲーム始めて道具屋でPOT買った後、あの茅場の野郎のデスゲーム開始宣言までずっと借りしてたな」

   【タマキ】
   「少なくとも10体は倒したんじゃねーか?」

   【クライン】
   「狩りすぎだろ!? おりゃキリトからレクチャー受けてもなかなか倒せなかったぞ!?
.    実際まだレベルも1だしよ……」

   【ハジメ】
   「私も……
.    おまけに、最初の戦闘では私もアスナさんも攻撃2回連続で外したし……」

   【アスナ】
   「よ、よく数時間でそこまで倒せましたね」

   【コテツ】
   「まぁ、そこは……気合と根性?」

   【タマキ】
   「ベテランMMOプレイヤーとしての意地ともいえるな」

   【クライン】
   「お前ら……本当に俺同様、これが初のフルダイブか?」

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誤字あったので修正


           ハ /: : : /| /: : : /: : : :/: : \: : :\
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   【クライン】
   「――ちゅーかお前ら、俺やロックたちと合流するまで3人でどんだけイノシシ狩ってたんだ?
.    今レベルいくつだ?」

   【トシ】
   「3だな。片手剣熟練度50なきゃ刀装備できねーらしいから、とにかく剣振りまくってた」

   【コテツ】
   「ゲーム始めて道具屋でPOT買った後、あの茅場の野郎のデスゲーム開始宣言までずっと狩りしてたな」

   【タマキ】
   「少なくとも10体は倒したんじゃねーか?」

   【クライン】
   「狩りすぎだろ!? おりゃキリトからレクチャー受けてもなかなか倒せなかったぞ!?
.    実際まだレベルも1だしよ……」

   【ハジメ】
   「私も……
.    おまけに、最初の戦闘では私もアスナさんも攻撃2回連続で外したし……」

   【アスナ】
   「よ、よく数時間でそこまで倒せましたね」

   【コテツ】
   「まぁ、そこは……気合と根性?」

   【タマキ】
   「ベテランMMOプレイヤーとしての意地ともいえるな」

   【クライン】
   「お前ら……本当に俺同様、これが初のフルダイブか?」

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                                イ  /レァ
                             / ノ ィ´: : : ノ―=彳_,ィ

                             | /{/: : : : :イ--: : : : : : : :/
                             }Y: : : : /{/: : : : : : : : : : : : :>
                         トイ: : : :/: 斗┬‐‐- ..,,: : : : : :\
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                          ゝ}: :ミ    〈.ノ      イ ハ /
                           小    '  '     j/イ
                          /::::.  r‐-…¬  /::::::{
                            /:::::::∧ ゝ __,ノ 'リ::::::::::、
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   【クライン】
   「――と、ハジメちゃん」

   【ハジメ】
   「はい」

   【クライン】
   「話戻すが、嬢ちゃん2人をうちで預かるって件、確かに承ったぜ。

.    ――だがよ、いつまでも預かる気はねえ。
.    いずれおめえが2人を守れるくらい強くなって、2人もおめえと肩並べられるくらい強くなったら……
.    そん時はおめえのもとに返す。嬢ちゃんたちもそれを望んでるみてえだしな」

   【リズベット】
   「そうよ。さっきの言ったけど、あたしたち守られるだけは嫌なんだからね?」

   【シリカ】
   「いずれハジメさんたちに追いついてみせます!」

   【ハジメ】
   「わかりました。それで構いません。2人をよろしくお願いします」

   >そう言って私はクラインたちに頭を下げた。

   【リズベット】
   「なぁ~に偉そうなこと言ってんの?
.    いつからあんたはあたしたちの保護者になった~?」

   【ハジメ】
   「ちょっ!? 痛い痛い痛い!!」

   【リズベット】
   「嘘つけ~。ゲームだから痛みなんて感じるか~」

   >――頭を下げたら、リズベットに頭を思いっきり頭をぐいっと下に押された。

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              ハ!: :\/   /::::::/  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::}: : :|:::::::::::::::::::::::::::::
               | |: : : /` <:::::/  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }: : ;::::::::::::::::::::::::::::::
               | | : : ′-‐…‐<.,/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} : ′:::::::::::::::::::::::::::
               リ: : :|     : :`¨¨ヽ` --==ニ:::::::::::::::j /:::::::::::::::::::::::::::::::::
                イ: :..|  rぃ、ー‐┐: :}    ゝ-- ..,,_j/-=ニ:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_
              j :..:.|   乂j ¨¨ヽ : :.:}    .: :ヘ、: :. /`ヽ   |/ : :.:.:.:/-
                /}イ:トf      ̄/  : :}       rぃ、      / : :.:.:.:/,:
 -=ミ            イ、__リ           /:′   〈:.乂j ¨¨ヽ    / : :.:.:.:/ {
、i:i:i:i:∧       /::::ー―{         /:/         ̄´´   / : :.:.:.:/
::ヾ:i:i:i:∧― 、 ∠::::::::: ---{           /:/             /: :.:.:.:ィ:.{  /
:::::::∨i:i∧:::::∧--<´: . : ,fハ       {: {            /´/:.:.:./_,リイ::::::
:::::::: ∨i:i∧:::::∧: . : . : . / }i:ハ    r     、{  -             /:.:.:./\::::::::::::::
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:::::::::::::::}:i:i:i∧:::::∧: . : ..:{: {:i:i:i:i:iヽ   } ̄  ‐- .,____,.イ /    //リ:|: .\ ー―‐
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::::/:i:i:i:i:j≫┘::::::::::}: . : }: . ∨:i:i:i:i:ハ   ー―,r≦三三≧   ィ´. : . : |: . : . : . \::
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   【クライン】
   「――でもよ、ハジメちゃん」

   【ハジメ】
   「?」

   >クラインの声がした方へ目を向けると、
   >彼は私と同じ目線になるまで腰を下ろし、その状態で私に話しかけていた。

   【クライン】
   「こりゃあもしもの話だけどよ……

.    もしこれから先、おめえがどんだけ頑張ってもどうしようもなくなっちまって、
.    おめえ自身も心ン中で『もうダメだ』って思っちまうようなことがあったときゃ――
.    そん時は、おめえもそっちの嬢ちゃんと一緒に俺たちのもとに来な。
.    さっきも言ったが、おりゃ『守ってやる』なんてカッコいいことは言えねえ……
.    だけど、おめえたちを“仲間”としてギルドに迎え入れるのはいつでもOKだからよ」

   【ハジメ】
   「――!」

   >この言葉を聞いた瞬間、
   >私は何故クラインが《風林火山》のメンバーから信頼され、そして慕われているのかがよくわかった。

   >クライン――この人は、他人のことを本当に心から気遣える優しい人だ。
   >少々悪く言ってしまえば“お人好し”ではある――
   >しかし、だからこそ彼はこうして多くの仲間を作れているのだ。

   >私が当初、彼を羨ましいと思ったのは、
   >“素の状態でありながらも周囲から親しまれていた”からであるが、
   >本当は彼の人間としての本質――“優しさ”に無意識に気づいていたからかもしれない。

   >――もしかしたら、デスゲーム開始直前まで彼と共にいたキリトというベータテスターも、
   >私同様、彼のそんな本質に気づいたからこそ行動を共にしていたのではなかろうか?

   【ハジメ】
   「――クラインさん」

   【クライン】
   「おう。どうした?」

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      -'--ミ_.       / ,         /   ,
    ,:'´        ヽ.   /  7     /´ ̄``   /      i    ∨
  /            ', ./  .7   // / / /   イ      }-ト、   i
  7             i // ,i   7 }/ | / /  ./.        / /  `ヽ、}
 ,′    あ     |'´/'|    !{ / {7 ./ //         / ,′   /\  }
. i.      り       !/./ ! .|  | ハ、_// /      / / /  ./   ヽ/
::i.     が      | /  .| i{  |  z≦ニミ、 ′    / ムイ /  / ,  〃
..|.     と       ,':′  i |V ! 〃   ヾ/    ./    //i //ムイ} /,′
..|.     う      7   |!:∨i       /  ./´   _,z==ミ_ '   ムイ/
. i     /     ./| / .∧∨', !////.,/´      ´  ̄`ヾzトz-./
ハ    ’    / .{/ / /  i.|i i!    /´               Ⅵ/   /
  ヽ、     , イ   / /   | |i. `      、            -= ィ  /
    ー─     ーイ   リ∧              ///// //  ./
             / /.     ∧    r- _              ィ    /
             ./ /|. /     ∧    V.   __`;       /   /
             | /||, 仆 |:::::::、      _.ノ        ̄/ /y      /!
.           ,'   ! i/ .j.| ソ.―-へ           ___, -‐=  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.             r-―-=ニ三三三≧==-- ――"    ________
             .1ニ三三三三-=ニ        _-=三三三三三三三三
           /-=ニ三三-=ニ         -=三三三三三三三三三三三


        |
  \  , -┼      _,,,... -─- 、.,_
    X     ,.. : '"´: : : : : : : : : : : :`': .、

   /     ,. :': : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
       /: :./: : : '        }  ヽ: : : :;ハ
  ┤  /  ./ /  ,|    ,ハ─- ハ   |   }
     ;'   .;' ´ ̄/ |    / 」__/ !   ;    ;
     |  .|  | /__∧  ;' '´ ̄`ヽ  /    /
     |  ,|  |7´ ̄ \|    xx|/!)   {
     '、 八  |xx    '      ハ |  / '、
       \ .|\|     rァ ヽ   ;'  ハ  {   \
       `Y 人    、  _.ノ   {  / }      ヽ
        ノ/  |>.,、   _,.イ八 .| 八_ \   ハ
      ,:'´  {  、 / |`斤__L_ 、)ァ7´::::::::`ヽ} ;' .}
       {   '、 __|,r{ ̄ ̄    /://::::::::::::::::::::∨ (
     r'ァ'ヽ、 /´:::| ト---‐==':::://:::::::::::::::::::::::::}  `ヽ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   【クライン】
   「――っ!?
.    な、なぁに、いいってことよ!」

   【ヒジリ】
   「あらあらクラインさん、顔が赤くなっていますよ?」

   【ロック】
   「クライン――先に言っておくが、手を出したら犯罪だからな?」

   【トシ】
   「まぁ、まんがいちクラインやコテツたちが何かしでかしたら俺が《黒鉄宮》に叩き込んでやる。
.    だから、ゼンキや嬢ちゃんたちは安心しろ」

   【シリカ】
   「は、はぁ……?」

   【ゼンキ】
   「あはは……」

   【リズベット】
   「そ、そりゃあどうも……」

   【クライン】
   「ちょっ!? からかうなヒジリ! 冗談でもいらぬ誤解を与えちまうだろうが!?」

   【コテツ】
   「というか、なんで俺の名前まで挙がってんだトシ!?」

   【カミカゼ】
   「――まんがいちとはいえ、やらかすんじゃないかと思われているからじゃないか?」

   【タマキ】
   「もしかして、それって俺も含まれてるのか……?」

   【トシ】
   「あん? 当たり前だろうが?
.    このギルドで女日照りなのはオメーら3人くらいだろ?」

   【クライン】
   「ヒデェよトシィィィィィィ!!」

   【ハジメ】
   「ハハハ……」

   >――こういうことを言い合えるのも、お互いが信頼しあっている証なんだろうな。

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ここで一旦少し中断します
23:00頃に再開予定

次スレの準備も行うので減速進行でお願いします

再開します


                                イ  /レァ
                             / ノ ィ´: : : ノ―=彳_,ィ

                             | /{/: : : : :イ--: : : : : : : :/
                             }Y: : : : /{/: : : : : : : : : : : : :>
                         トイ: : : :/: 斗┬‐‐- ..,,: : : : : :\
                         ∨: : ィ 7::::/ /::::::::::::::::||\: : : トヘ
                             }イ::/ /::::/ /::::::::::::::::::リ::::::ヽ: :|
                          {:::::/ /::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::リ
                          |::/,ノ "\_´ ̄`_/ <:::::::::::/
                          ハ:.:| r‐tぅ ヽ  tぅ‐ュ 乃:/
                            {│ハ   ̄  }    ̄ /:/^i
                          ゝ}: :ミ    〈.ノ    u .イ ハ /
                           小    '  '     j/イ
                          /::::.  r‐-…¬  /::::::{
                            /:::::::∧ ゝ __,ノ 'リ::::::::::、
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   【クライン】
   「――ま、まぁ、とにかく、そういうことだハジメちゃん。
.    辛くなったらいつでもそっちの嬢ちゃんと俺たちのもとに来てくれていいからな?」

   【ハジメ】
   「はい。ありがとうございます」

   【アスナ】
   「よかったね。あなたもこれで少しは気が楽になったんじゃない?」

   【ハジメ】
   「うん。そうかも……」

   【リズベット】
   「まっ、あたしに感謝することね!」

   【シリカ】
   「でもリズベットさん、考え方によっては私たちハジメさんの“お荷物”だったんですよ?
.    あまり威張れないんじゃ……」

   【リズベット】
   「うっ……!」

   【ハジメ】
   「そんなことないよ。リズベットさんにもシリカちゃんにも凄く感謝してる。
.    2人のことを“お荷物”だなんて全く思っちゃいないわ」

   【クライン】
   「――ところでよハジメちゃん。もしよかったら、俺たち全員と《フレンド交換》してくんねえか?
.    なんかあった時のために、お互いすぐに連絡取り合える手段はあっても損はねえだろうし……」

   【ハジメ】
   「そうですね。是非お願いします」

   >私は頷くとウィンドウを開き、《フレンド交換》申請のための操作を始めた。

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     /: . : .リ /: . /__人}:l: . : . l/`ー‐--V :| : . : . :}ニ二二{:.: : . : .\: . : . : .\

     . : . :.:.:.:.:.{: |:.:./´ ___ }ト、: . :..l  .≫==ミVj : . : ..:.ト=ニニニ入: . : . : .‘, : . : .} `ヾ
    /: . : .:.:.:./:.}│{ / うハリ、: ..:{ / ト-イ/| ∨ : . : /:.:.:.:/::|::| ヽ: . : . : } : . : |
    |: . : |:.:.:/|:.ハ:! |!ハ{  ト/i|  \{   乂:少 /j : . : ∧:.:./ :::|::ハ  | ハ: . :.} : . : |
    |: . : |/ j:.| | |!.:.:.  ゞ-         ̄` 厶: . : / } / .|:::|:::::i ノ′∨:j: . : .,
    |: . : |  リ ⅵ、:.:}::i::i::i ′   ::i::i::i::  /: ./ / ´ l:::|:::::|    ∨ . : ′
    :, : .|     リ:j||`:.          ∠イ/ヾス´    :::|:::::|       }:/
     \{     |::::||:::ト     -~   __/__{_____ l:::|:::::|
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                   ′       }∧:::ヽ:::::::l:::::∧  ,
                {       / ハ:∧ :::::::::::l::::::::ハ |
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                 /....ハ   / /:::::::|\ゞ/ ̄ ̄ ヽハ }
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   【シリカ】
   「あ、あの、ハジメさん……」

   【ハジメ】
   「? なぁに、シリカちゃん?」

   >《風林火山》のメンバーと互いに《フレンド交換》の申請を出し合っていると、
   >隣に立っていたシリカから声をかけられた。

   【シリカ】
   「も、もしよかったら、私とも《フレンド交換》してくれませんか?
.    考えてみたら私、この《SAO》を始めてまだ誰とも《フレンド交換》していなかったので……」

   【ハジメ】
   「あぁ、それくらいぜんぜんOKよ!
.    ――あ。どうせならアスナさんとリズベットさんともしたらどうかな?」

   【アスナ】
   「そうだね。私たちもまだシリカちゃんとは《フレンド交換》してなかったし……」

   【リズベット】
   「今のうちにやっときますか」

   【シリカ】
   「あ、ありがとうございます……!
.    そ、それじゃあ、早速申請出しますね?」

   >――こうして私のフレンドリストに、一気に9人ものプレイヤーが登録された。


   ┌────────────────────────────────────────────┐

    ||○
    ||○
    ||○    >《シリカ》をフレンドリストに登録しました。
    ||○    >《クライン》をフレンドリストに登録しました。
    ||○    >《コテツ》をフレンドリストに登録しました。
    ||○    >《トシ》をフレンドリストに登録しました。
    ||○    >《タマキ》をフレンドリストに登録しました。
    ||○    >《ロック》をフレンドリストに登録しました。
    ||○    >《カミカゼ》をフレンドリストに登録しました。
    ||○    >《ヒジリ》をフレンドリストに登録しました。
    ||○    >《ゼンキ》をフレンドリストに登録しました。
    ||○
    ||○


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                                イ  /レァ
                             / ノ ィ´: : : ノ―=彳_,ィ

                             | /{/: : : : :イ--: : : : : : : :/
                             }Y: : : : /{/: : : : : : : : : : : : :>
                         トイ: : : :/: 斗┬‐‐- ..,,: : : : : :\
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                             }イ::/ /::::/ /::::::::::::::::::リ::::::ヽ: :|
                          {:::::/ /::::/ /::::::::::::::::::::::::::::::::::リ
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                          ハ:.:| r‐tぅ ヽ  tぅ‐ュ 乃:/
                            {│ハ   ̄  }    ̄ /:/^i
                          ゝ}: :ミ    〈.ノ      イ ハ /
                           小    '  '     j/イ
                          /::::.  r‐-…¬  /::::::{
                            /:::::::∧ ゝ __,ノ 'リ::::::::::、
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   【クライン】
   「――よぉし! ゼンキとも無事に合流できたし、色々と有力な情報も手に入った!
.    おまけに新しい仲間も加わったことだし、ギルド《風林火山》早速活動再開だぜ!」

   【トシ】
   「だがクライン。活動再開の前にやらなきゃならねえことがひとつあるぜ?」

   【クライン】
   「ん? なんだトシ? ギルドの作成と登録の方法なら俺だって知っているぜ?
.    《酒場》の受付のNPCのねーちゃんに申請すりゃあいいんだろ?」

   【トシ】
   「そうじゃねえ。もうちょっと現実的な問題だ」

   【クライン】
   「現実的な?」

   【トシ】
   「――俺ら、今日どこで寝りゃあいいんだ?」

   【クライン】
   「あ……」

   【コテツ】
   「そ、そういやぁそうだ……」

   【タマキ】
   「ま、まぁ、ここは宿屋に泊まるのが基本と言やぁ基本だけどよ……」

   【ロック】
   「ここは“もうひとつの現実”なわけだから、多分宿屋の部屋数にも限りがある……よな?」

   【ヒジリ】
   「そうですねぇ、おそらく……」

   【カミカゼ】
   「――空いているのか? 今の時間に?」

   【ゼンキ】
   「ただでさえ10000人近くのプレイヤーがいる街ですしねぇ……」

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           ハ /: : : /| /: : : /: : : :/: : \: : :\
             | ∨: :|: /:.{/ : /: : : : : :'⌒!: : : :\.: : ヽ
           \}: : : :..}/: : : : : : : : : : : : : :.}:|:.:.:.:.:. :.:.:.:.い
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            |二二//ニ/ニニニニ二二二|:|ニニニニ=- :.「
            }ニニ//ニ/ニニニニニニニニニリニニニニニニ}\
            }二//ニ/ニニニニニニニニニニニニニニニニニ/
           ∨=イ `≧ュ、___j  、___,.z≦´ }: :ヾ八
            {|: : { <¨¨艾` }   '艾⌒> }: : リ }
            リ!.:小 ゚~ ̄´ .:|   ` ̄~゚ /}: :/ /
         -=ァテ八 }       ::|     u ./ .|:/ イ{\
       /ニニ/  }ハ\    ::{ _      /厂{\ニ厂У二二二二ヽ
    / ̄ ̄: :/ /人:ハ       ,、      /}:.:ト :./  }:}ニニニニニニニニ\
   _/:{: : : : : У  }: : :}小   / ̄  \     / }ノ: : { ,,,/__/ ̄ ̄ ̄ ̄\}
  /|: : :.{: : : : :/  │: : : | \  {___ 〉 / /: : :/ /クニニニニニニニニニニ\
. /∧: : :{: : : : { /.ノ: : : :.|  \j!i.┬‐ぃ、,   /: : :/  {{ニニニニニニニニニニニニ∧

//ニ〉: : }: : : :У ヾ l: : : : | \  }\j_j_j,У _,../: : : :{ ,、 いニニニニ二三三三三}

vニ/\: :}: : :/     } : : :∧  ヽ   r― ´ /: : : : :.У ヾ∨、三三三三三三三 ′
/\_:_:_:ヾ}: : {     }: : : : ∧、_____,.イ: : : : : :/   .八____`ヾ三三7
: : : : : : : : ゝ ∨ハ, /} : : : : : Ⅵ:i:i:i:i:i:i:i:i/: : : : : : :/     /: :lニニニニニニ}: }\ 寸7
: : : : : : : : : : }/∧\: } : : : : : Ⅵ:i:i:i:i/: : : : : : :/{   /: : : /::::/: : : : : \い7

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   【クライン】
   「――あ、あれ? もしかして、出だしいきなり不調?」

   【トシ】
   「別の意味でな」

   【タマキ】
   「ど、どうすんだクライン!?
.    下手したら俺ら、今日全員そこらのベンチか広場で野宿する羽目になっぞ!?」

   【ゼンキ】
   「の、野宿ですか!?」

   【コテツ】
   「お、俺は野宿なんてゴメンだぜクライン!?
.    ただでさえゴリラなんて言われているのに、そんなことしたらますますゴリラ扱いされちまう!」

   >――目の前で今晩の宿について議論を始める《風林火山》一行。
   >何故だろうか、凄くデジャヴを感じずにはいられない。

   【アスナ】
   「え、えっと……助け舟を出したほうがいいのかな?」

   >隣からアスナが苦笑いを浮かべながら私たちに尋ねてきた。

   【リズベット】
   「というか、出さなきゃダメでしょ?
.    あたしとシリカはこれから世話になるんだし……」

   【ハジメ】
   「そうね……」

   >私も苦笑いを浮かべ返すと、クラインに声をかけた。

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                                イ  /レァ
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   【ハジメ】
   「あの~、クラインさん?」

   【クライン】
   「お、おう……どうしたハジメちゃん?」

   【ハジメ】
   「私たちが今晩泊まるところと同じ宿屋でしたら案内しますけど……?
.    私たちがチェックインした時点では、まだ個室も2人用の相部屋も空いていたので……」

   【クライン】
   「なにぃ!? そりゃマジか!?」

   【ハジメ】
   「え、えぇ……

.    ――ただ、私たちがチェックインしたのは2、3時間前のことですから、
.    今は部屋に空きがあるかどうかはわかりませよ?」

   【クライン】
   「いや、構わねえ! ぶっちゃけ、おりゃ宿屋の場所すらわからなかったからな!
.    ――おめえらも別に構わねえよな?」

   【トシ】
   「あぁ。俺は別にどこだろうと構わねえ」

   【コテツ】
   「お、俺も俺も! 泊まれるならどんな宿屋でもいい!」

   【カミカゼ】
   「今のところ、宿にこだわる理由もないしな」

   >クラインの問いに各々の答えを返していく《風林火山》のメンバーたち。
   >――“各々”といっても、答えの内容は事実上満場一致ではあったが……

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睡魔が襲いかかってきたので、ちょいとここで一時中断
>>1本日は仕事が休みなので、朝になったらまた再開いたします

22:30から再開します
やっと1日目が終わる……w


ところで、今人いますか?

それでは再開します


アカン
これ絶対残りレス数足りん……!

ファッ!?
22:30からじゃなかっただと…!?

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│ 1日目   2022年11月6日(日)   現在の最前線:第1層   現在位置:【第1層 はじまりの街 宿屋】
│ 現在のパーティ:【ハジメ】   現在の拠点:【第1層 はじまりの街 広場】
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二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 ∨∧               :
辷ア⌒辷ア⌒辷ア⌒辷ア⌒辷ア⌒辷ア⌒辷ア⌒辷ア⌒辷ア⌒\i|∨∧             :|
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三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三∨∧ !: ∨∧: : : : : : : : : : : : .

竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺_.∨∧.!: |:∨∧=============

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     |   |                 |   |冖冖冖冖r=9.!    爻@爻@爻@爻@爻@爻==========
     |   |                 |   |        |_」    @爻@爻@爻@爻@爻@: : : : : : : : : : .
     |   |                 |   |        |     @爻@爻三三二二ニ孑 ============
     |   |                 |   |        |     乂爻@爻!       :|!\ : : : : : : : : : : : .
     |   |                 |   |        |      {二二二|         i|\ `rzzzz=======
     |   |                 |   |        l/ ̄ ̄ ̄ヽ}^o^)(^o|______j|  !刈辷_{: : : : : : : : .
     |   |                 |.____.j__________________!____________j∨     ̄ ̄:  | 7   : i |  i|=========
     |   |                《竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺竺 ∨      .| .|/     i |  i| : : : : : : : : : : :.
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     |   |                 }i//////////////////////////∨二二二| :| .     i |  i| : : : : : : : : : : : : .
     |   |                 }i///////////////////////////}宍宍宍_! :!    i |  i|==============
     |   |                 }i///////////////////////////}二二二_! :!    i |  i|: : : : : : : : : : : : : : :
     |   |                 }i///////////////////////////}啻啻啻_! :!    i |  i|================
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   >…………

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>>975
ゴメン
12時間間違えたw


. _           __           _   _  ___  l | | | | | | |
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 | |二二二二二二二| | |二二二二二二二| ||――| ||二| | | | | | | | | | |
 | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| || ̄ ̄| || ̄| | | | | | | | | | |
 | |_______| | |_______| ||__| ||_| | | | | | | | | | |

 | | |           | | |          | l | | ||__|_||  | | | | | | | | | | |
 | | |           | | |          | l | | |l:―‐┼l|  | | | | | | | | | | |
 | |_l_______,| | |          | | !__| ||__| ||_| | | | | | | | | | |
 | |_______| | |          | | !__| ||__|_||_| | | ~~~~~~~
 | | |           | | |          | l | | |l:―‐┼l|  | | |
 | | |           | | |          | l | | ||    | ||  | | | _    _
 | | |           | | |          | l | | ||__|_||  | | | | | ̄ ̄ ̄| ||
 | | |           | | |          | l | | |l:―‐┼l|  | | | | | ̄ ̄ ̄| ||
 | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | |          | | ̄.| || ̄ ̄| || ̄| | | | |___| ||___
 | |二二二二二二二| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| || ̄ ̄| || ̄| | | | |―‐┬‐| || ┬!!

 | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| || ̄ ̄| || ̄| | | | |l   | | | || | ||
 | |丁 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|_|| ̄ ̄|_|| ̄| | | | |l   | | | || | ||
 | | |           | | |                      | | | |_|l   |_| |_|| |_||
.  ̄            ̄                       ̄
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   【ハジメ】
   「ふぅ……」

   >私は二段ベットの上段に腰掛けると、一息ついた。
   >すでにウィンドウ操作で《武器防具全解除》を実行しているため、
   >今の私の姿は服のみのいわゆる“初期状態”だ。

   >あれから、クラインら《風林火山》一行と宿屋に戻ってきた私たちは、
   >宿屋のロビーで彼らと別れ、自分たちの部屋に戻り、今日はもう寝ることにした。

   >――現実世界の私たちはナーヴギアを被って寝ている状態なのに、
   >こちら側の世界でも寝るというのは、少々おかしな話ではあるが……

   >ちなみに、クラインたちもギリギリギルドメンバー分の部屋は確保できたようだ。
   >何名かは割高の個室になってしまったようだが……

   【ハジメ】
   「――それにしても、今日は本当に色々なことがあったなぁ……」

   【リズベット】
   「そうね……
.    正直、悪い夢ならさっさと覚めてほしいわ……」

   >私がポツリと呟くと、下段のベットに腰掛けていたリズベットが私を見上げながらそう口にした。

   >――すでに時刻は深夜0時を迎えようとしていた。
   >長かった1日がようやく終わろうとしている。
   >しかし、見方によっては、まだ私がこの《SAO》にログインして12時間も経過していないことになる。
   >そういう意味では長いようで短かった1日だった。

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              / . .:/.:.:./. :/.:./ |.:| \:. : : .       `ヽ  ヽ   :.
              .′.:.:/.:.:./. ://  |│  \: . : .       :.   :.   :.
            ′. :/ __/. :/      !:l      \: . \: : .   i    :.  :i
             ' :/ `7     |:!      `ー--ヽ.:| : . |   .:. :|
            i  :i: . \/       ヾ、          | ト、: .|   . :ヽ|
            |/. :|: .  | ─- ...,,_,,..イ  ゝ、__,,.. "´jノ ∨    . : 八
        _ ノ . :|: . ヽ{    -─‐-      -──-   |   . : : . \
      <´   . : . : |: .   | 气¨¨゙无i示      气¨¨゙无i了¨|   . : :ノ____ >
       `ヽ. __|: .   |     ゞ゚-'         ゞ゚-' ,′. :/.:.:|
             人小: .\ ∴∵           ∴∵/ : /| . .:|
           / . .:|:个= ≧=‐     '       ー=彡イ: : .|  .人
             /イ . : :|.:.| :从                イ: :|: . |: .   \
         / | .:.:.|   . : :|\                /.:|: : .   !: .     }
              | .:.:.|   . : :|:. `ト .   ─‐-   イ  .:.|: : .   |:.:.:.ノ. : /
              人|\|   . : :|:   |┌}   .     イ:i:i:i{┐.:.:|: : .   |/j/j/
           /  ̄`ヽ|   . : :|:-=ニl!\   `´   |:iツ' |ニ=|: : .   !/  ̄`ヽ
.        /      jハ . : : |   |  \    /   |  j:. :  ノ        \
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   【リズベット】
   「――ここで眠って朝目が覚めたら、現実世界のあたしたちの部屋に戻ってるなんてことないかな?」

   【ハジメ】
   「それならどんなに嬉しいことかしらね?
.    あの天才・茅場晶彦大先生がそんなこと許してくれるとは思えないけど……」

   【リズベット】
   「そう、だよね……」

   >下からリズベットのそんな諦めに似た声が聞こえてくる。

   【リズベット】
   「――こういう時に、こんなこと本当は言いたくないんだけどさ……
.    あたし、あんたに会えてよかった」

   【ハジメ】
   「本当に突然ね……」

   >――私はベッドに腰掛けるのをやめ、
   >そのまま仰向けにゴロンと寝転がりながらリズベットと話を続ける。

   【リズベット】
   「なんだかんだいってさ、最初に鍛冶屋であんたとアスナに出会った時から今この時まで、

.    あんたには色々と世話になりっぱなしだったし……
.    ――あの時、あの広場にあんたがいてくれなかったら、
.    今のあたしがどうなってたかなんて、正直想像もできないし……」

   【ハジメ】
   「――それは私も同じだよ。

.    あの時は偉そうな大口をベラベラと叩きまくっていたけど、
.    あれは逆に言えばアスナさんやリズベットさんがいてくれたからできたことでもあるんだし……
.    あの時、みんなが一緒にいてくれなかったら、たぶん私もどうすればいいかわからずに、
.    あの時のアスナさんやリズベットさんみたいな状態に陥っていたと思う……」

   【リズベット】
   「…………」

   【ハジメ】
   「――それに、さっきは言えなかったけど、リズベットさんには本当に感謝してる。

.    あの時、リズベットさんが私に『“素のまま”でいればいい』――
.    『“本来の私”でいればいい』って言ってくれなかったら……
.    私たぶん、あれからもずっと、自分が自分じゃなくなっていたかもしれない」

   【リズベット】
   「――やっぱり、あの“凄み”を見せている時のあんたは、本当のあんたじゃなかったんだ」

   【ハジメ】
   「いや、あれも確かに“私”ではあるわ。
.    だけど……自分でもあれは違うって、普通じゃないって……“異常”だって自覚はできていた」

   【リズベット】
   「…………」

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     |            |  _,L斗匕   |   |  ノ 八⌒V'   |::|
     | | l        | |    _L斗ァ |   |     \   |::|
     | | l        |ノ  ,√ス刎   八  ′       /\_|::|
        |八 .    卜、     И/  V  /   /V::::::::::::::}::}::::........ _
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   【ハジメ】
   「ゼンキちゃんを助けた時、私みんなに『人のモラルが低下して狂いだしている』って言ったけど、

.    モラルが低下していなくても、狂いだしている人はいたんだわ。
.    私たちの中では、特にそれが顕著に表れていたのが私だった……
.    自分で気づいていても、自制させることが難しい――不可能だったほどね……
.    だからあの時、違うベクトルで狂いだしていた私を止めてくれたリズベットさんには感謝しているの」

   【リズベット】
   「そうだったんだ……」

   【ハジメ】
   「うん。そうだったの」

   【リズベット】
   「…………」

   【ハジメ】
   「…………」

   >お互い口を開くのを止めてしまったため、部屋がシンと静まり返った。

   >――十数秒ほどしたところで、下からギシッという音が聞こえた。

   【リズベット】
   「――ねぇ?」

   【ハジメ】
   「うん?」

   >リズベットの声がした方へ目を向けると、彼女は腰掛けていたベッドから立ち上がり、
   >はしごを登って私が寝ていたベッドの上段までやってきていた。

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        |     /   /  l |       \        ‘,  ‘。    |
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        |    \_/'⌒ー===ァリ″ ゝ 、___,,........ヾ.  | |     ‘  /
        l      l .|   ___\ }       二.,____  } ′|     \____
       /{      lリ. 灯干(_ヽ         r灯干(_㍉ j/|: : }      `
  \ ̄ ̄         |  〈 |/{;}/|`        |/{;}/| 〉│:/      /
.    \: : : : :∨   j|   ヽ乂辷ツ         乂辷ツ / j:/    /: : >''
     `¨¨¨¨ ∨  ∧ /././::            ::/: :/.′  /!´ ̄ ゚。
         / ∨   \/./::    {       ::/./.ィ  /  |     |
         .′: :\{`ー‐`/: ::              ::/: : / /     :::: } }
          | : : :|  : : }                     ´ ̄/´:      ;:::: } /
          |/{:..:.:|  : :∧                  /} .::     .′:. j/
          l 乂j|  : : : :\     ゝ二つ     //| .::     /: :/:/
         --- 、‘,  : : : : |:.>            ´/ .| ::   //}/
      /:.:.:.:.:.:.:.:∧ : : :..:|:.:.:.:.:| >  ___,  ´  /   !     /\
     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.} : : :.:|:.:.:.:.:|  \       イ    j    /:.:.:.:.:ー――
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   【リズベット】
   「隣いい? 座っても……?」

   【ハジメ】
   「――いいよ」

   >私がそう言って起き上がると、リズベットは私の隣に腰掛けた。

   【リズベット】
   「あんたとアスナはさ……早ければ明日にはこの街を出ていくんだよね?」

   【ハジメ】
   「うん。トシさんたちから回復アイテムも貰えたおかげで少し余裕もできたしね。

.    当初の予定通り、次の街か村を目指してみるよ。
.    ――“余裕”といっても、生存率が数パーセント上がった程度のものかもしれないけど……」

   【リズベット】
   「じゃあ、あたしたち明日には一旦お別れってことになるわね……」

   【ハジメ】
   「だけど、“今生の別れ”ってことにはならないわ。

.    《フレンド交換》しているから離れていてもメッセージのやり取りはできるし……
.    それに――いずれまた一緒にパーティ組みたいし」

   【リズベット】
   「そうだね……」

   【ハジメ】
   「…………」

   【リズベット】
   「…………」

   >――再び静まり返る部屋。
   >その沈黙を破ったのは、またしてもリズベットだった。

   【リズベット】
   「――ゴメン。ちょっといいかな?」

   【ハジメ】
   「今度はなに?
.    ――って、えっ……?」

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: : : : : : : : : :|    /       |:::/     \: : : : : : : : : : : : : : :゚, : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : :|\   /      |::{         \ : : : : : : : : : : : : ゚ : : : : : : : : : : : : : :
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:..:|: : : : : : : :|:..:,′         l::|     ゝ 、     ` : :、: : : :|\: : : }: : : : : : : .:.:
:..:|: : : : : : : :|:..:{  -=y、  _  l:|          `ー―――---∨ |.,, ‘。: |:.: : : : : .:.:.:.
:..:|: : : : : : : :|: :ハ -=气≧ュ.,__ヽリ                   } .| ` ‘:.:|.: : : : : .:.:.:.:
:.∧:.:.: : : : :..|゚。|:ハ   ゞf辷炒_ \         / ̄ `      }/    Ⅵ:..: : : .:.:.:.:.:.
/:..:゚。:.:. : : : :|:.リ:.:.:.  ,`¨¨¨¨            ≧==-{ト.,,_____________  j..: : : .:.:.:.:.:.:.
:.:.:. ‘。:、: :..:.|.:.:.:.:.:.:. ,  '  ,             ''"´こ)竿竿芹冖¨ア'" / : : .:.:.:.:.:.:.:.:
――i:。:\:.∧:.:.:.:.:.:. , '                  ` -=三ノ -- '"   /: : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
    |:.’: /\ハ:.:.:.:.:.:        /                ,  '  /: : .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
    |: :}/: : : ヽ}:.:.:.:.|      /                 '  ,  ',  '/: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
    |:,ノ: :!: :.:.:.:.:.:.:.:.:!      }                   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
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    |: : : |: : : :.:.:.:.:.:.:.:.:、                     //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.イ:.:./:.: :
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   >気がつくと――私はリズベットに抱きしめられていた。

   【ハジメ】
   「り、リズベットさん? いったいどうし――」

   【リズベット】
   「――やっぱり……思った通り暖かいね、あんたって……」

   【ハジメ】
   「えっ?」

   【リズベット】
   「本当にゴメン……
.    だけど……しばらくの間こうさせてほしい……」

   【ハジメ】
   「…………」


   【選択肢】
     1:「――わかった」
     2:「――“暖かい”って?」
     3:無言で抱きしめ返す

          安価↓2


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ここに来てこの一体感……w


さすがにレス数がヤバいので、次スレ立ててきます
次スレ立つまで減速進行でお願いします

次スレ立ちました


【SAO】安価とAAでソードアート・オンライン 第4層
【SAO】安価とAAでソードアート・オンライン 第4層 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396237911/)


本編の続きは上記スレで行います
残りは前スレに引き続き「SAO以外のキャラで登場させてほしいキャラ」のアンケート取らせていただきます
(今回から1レスにつき1キャラでお願いします)
例によって前スレ同様、キャラ名と作品名を一緒にカキコしてください
教えてもらったAA・キャラは100%登場させるとは限りませんが、可能な限り登場させられるようにしたいと思います
ただし、>>1が原作未見の作品のAA・キャラの場合、ほぼ登場はないと思ってください


なお、前スレのアンケートの結果、登場がほぼ確定したキャラ、保留中のキャラは以下のとおりです
その他のキャラは申し訳ありませんが、原作未見などの理由から見送らせていただきます

【登場ほぼ確定】
 ・女主人公(Fate/EXTRA) … SAO編にプレイヤー役で登場予定
 ・ハセヲ(.hack//G.U.) … ALO編以降に登場予定(たぶんスプリガンプレイヤー役)
 ・キタロー(ペルソナ3) … SAO編にプレイヤー役で登場予定
 ・海原雄山(美味しんぼ) … イベントのNPC役で登場予定

【保留中】
 ・湊斗光(装甲悪鬼村正) … 出てもおそらくチョイ役になる可能性が高いです
 ・ルサルカ・シュヴェーゲリン(Dies irae) … ちなみに獣殿は登場確定済み
 ・南条光(アイドルマスター シンデレラガールズ) … 登場させる場合、おそらくALO編以降
 ・東方仗助(ジョジョの奇妙な冒険) … 登場させる場合、億泰・康一も一緒に登場予定
 ・真月零(遊戯王ZEXAL) … 最大の問題はベクターの方をどうするかだったり……w
 ・倉崎楓子(アクセル・ワールド) … 色々な意味で出していいんだろうか悩むw

追記
山岡士郎(美味しんぼ)も現在のところ保留中です

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