天才バカボンのバカバカしいSSなのだ! (109)

『仲良しこよしの落とし穴』

ざくっざくっ


バカボンのパパ「あなほりもあきた!ひまなのだ!」

わいわいきゃっきゃっ

バカボンのパパ「むむっ!きみたち!」

ぼく「あ、バカボンのパパ!はじめまして!」

バカボンのパパ「コニャニャチワ!なにをたのしそうにしてるのだ?」

わたし「わたしたちはとってもなかよしだから、いっつもたのしくおはなしするの」

おれ「なかよしこよしのさんにんぐみってな!ぎゃはははは!」

バカボンのパパ「ほ~!」

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バカボンのパパ「たのしいなら、わしもまぜるのだ!」

ぼく「ダメだよ。バカボンのパパはなかよしじゃないもの」

バカボンのパパ「なんでなかよしじゃなきゃダメなのだ!」

わたし「しらない人とおはなしなんてしたくないわ」

バカボンのパパ「そういうおまえはだれだ!しらないのだ!」

おれ「おうよ!おれはこいつらのともだちだ!おまえは?」

ぼく「ぼくはふたりのともだちさ!きみは?」

わたし「わたし、ふたりのおともだち!あなたは?」

バカボンのパパ「バカボンのパパなのだ!」

ぼく、おれ、わたし「しっらなーい」

バカボンのパパ「ぐぬぬっ」

バカボンのパパ「そうだ!いいことをおもいついたぞ!」

わいわいきゃっきゃっ

バカボンのパパ「おい!」

ぼく「あれ~?まだいたのかい?」

おれ「さっきからうるさいぞ!」

わたし「おはなしのじゃましないでよ!」

バカボンのパパ「すまんすまん」

バカボンのパパ「きみたちはほんとーになかよしなのだ!」

ぼく「えへへ!そうかなー?」

わたし「うれしいわ!」

おれ「バカボンのパパもいいこというじゃんか!」

バカボンのパパ「このあなにはいれば、もっとなかよくなれるのだ」

ぼく「そうなの!?はいるはいる!」

わたし「いまより、なかよしになっちゃったら、くっついてはなれなくなっちゃうかも!」

おれ「そいつはいい!ぎゃはははは!」

すぽーん どしーん!

「まぁふかい!」

「ここならだれにもじゃまされないな!」

「さんにんだけで、いっぱいはなそう!」

わいわいきゃっきゃっ

バカボンのパパ「わはは!あなにはいったぞ!」

「あーたのしかった。でもそろそろかえらなきゃ」

「わたしも!だけどあながふかすぎてでられないわ?」

「おーい!バカボンのパパ!だしてくれよ!」

バカボンのパパ「どうしてなのだ?なかよしなら、ずっとそこでなかよくするのだ?」

「ようじがあるんだ!かえらないとまずいんだよ!」

「はやくだして!」

「やい!ださないとひどいぞ!」

バカボンのパパ「じゃあこうするのだ!」

バカボンのパパ「ひとり、しんだら、ひとり、だしてあげるのだ」

「えー!?」

「なによ、それ!」

「しぬなんてむりにきまってんだろー!」

バカボンのパパ「じゃあずーっとそこにいるのだ!」

「そんなぁ・・・」

バカボンのパパ「なかよしなんだから、ともだちのためにしんでもへっちゃらなのだ」

「イヤよ!しにたくないもの!」

バカボンのパパ「じゃあださないのだー」

「くそー!だせ!だしやがれ!」

バカボンのパパ「ホジャラカホイ!」

「うぅ・・・どうしよ」

「こうなったら、だれかがしぬしかないわ」

「でもだれが?」

「ふたりのどっちかだよ」

「ふざけないで!ふたりのどっちかよ!」

「バッキャロー!ふたりのどっちかだろうが!」

「なんでだよ!なかよしだろ!?」

「わたしのためにしんでよ!なかよしでしょ!」

「おれをしなせるなんて、それでもなかよしか!」

わぁーわぁーぎゃーぎゃー!

バカボンのパパ「ホジャラカホイごっこもあきたのだ。もうかえるのだ」

「まって!かえらないで!」

「しぬまでまって!」

「いま、きめるから!」

バカボンのパパ「はやくするのだ!ひまでひまで、こっちがしぬのだ!」

「やい、おまえ!バカボンのパパがまちくたびれてるぞ!」

「おまえとはなによ!そういうあんたこそ、またせてないでしになさいよ」

「いいからはやくしね!しねったらしね!」

「なんだと!」

「なによ!」

「コノヤロー!」

ぼこすかぎゃーぎゃー!

バカボンのパパ「もういいかーい」

「まーだだよ!」

「トドメをさしてないわ!」

「や、やめろよ・・・ともだちだろ・・・」

「ありがとう。ともだち」

「わたしのためにしんでくれるなんて、さいっこーのともだちよ」

「ギャインっ!!」

「ひとり、しんだよ!バカボンのパパ!」

「やくそくでしょ!だして!」

バカボンのパパ「じゃあどっちがでるか、きめるのだ!」

「え?」

バカボンのパパ「わしはひとり、しんだら、ひとり、だしてあげるといったのだ」

「じゃあひとりはおきざりなの!?」

「そんなのあんまりよ!」

バカボンのパパ「なかよしなんだから、ともだちのためにおきざりになるのだ!」

「くっそー!このとんちんかん!おたんこなす!ウソっぱちのはらまきオヤジ!」

「はやくだしなさいよ!おこるわよ!」

バカボンのパパ「じゃあかえるのだ」

「わーまってまって!」

「ごめんなさーい!」

バカボン「あ、パパ!ここにいた」

バカボンのパパ「どうした、バカボン」

バカボン「ママがきょうはレバニラいためにするってさ」

バカボンのパパ「なぬ!それはいちだいじなのだ!」

バカボン「かえろう、かえろう」

すたこらさっさ

「バカボンのパパー・・・きまったよ。ぼくがかえる。はやくだして」

「おーい、おーい!」

「バカボンのパパ?バカボンのパパー!」

「だせっていってるだろ!はやくしろ!」

「・・・ほんとーにいないの?ねー!」

「・・・・・・」

「そういえばぼく、ふたりをころしちゃった」

「なかよしなのにころしちゃった」

「もうさんにんでゆかいにおしゃべりできない・・・」

「あーぼくはなんてことを・・・」

「したかんでしのう」

1日経って・・・・・・

バカボンのパパ「わしとしたことが、うっかりわすれてた!だしてあげよう!」

バカボンのパパ「おーい!いま、なわをたらすぞー!」

しゅるしゅる

バカボンのパパ「ほれほれ、どうした!あがってこーい?」

しーん

バカボンのパパ「・・・ムシするのか!それならわしもムシするのだ!」

バカボンのパパ「こんなあな!うめてやるのだ!」

ばさっばさっ

バカボンのパパ「さんにんなかよく、おねんねするのだ!わっはっは!」


バカボンのパパ「これでいいのだ!」

『くさりかけはおいしいのだ!』

バカボンのパパ「う~む!やっぱりすきやきはさいこうなのだ!」

バカボン「パパ!おにくばっかりずるいよ!」

ハジメ「おにいちゃん、おにく、わけてあげます」

バカボン「わーい!ありがとう!ハジメちゃん!」

バカボンのパパ「わしもほしいのだ!」

バカボン「パパはたくさんたべたろ!」

バカボンのパパ「バカボンばっかりずるいのだ!わしもおにくがほしいのだ!」

ハジメ「はいはい、どーぞ」

バカボンのパパ「これでいいのだ!」

バカボン「うぅ~!パパのいやしんぼ!」

ママ「もう・・・パパったらしょうがないのね」

数日後

バカボンのパパ「いやーこないだくった、すきやきはうまかったのだ!」

後輩「そうなんですか」

バカボンのパパ「きみにもわけてやりたかったのだ!」

後輩「ぼくはいいです。もっとうまいたべかた、しってるんで」

バカボンのパパ「なぬっ!?」

後輩「しりたいですか?」

バカボンのパパ「しりたい!」

後輩「ほんとに?」

バカボンのパパ「ほんとなのだ!」

後輩「じゃあ3かいまわってヘンなかおしてください」

くるくるくる

バカボンのパパ「ほげ~!!」びろーん

後輩「あはは!おもしろい、おもしろい!」

後輩「じゃあおしえてあげます」

バカボンのパパ「ごくり・・・!」

後輩「たべものはくさりかけがおいしいってきいたことあります?」

バカボンのパパ「くさらせたらたべられないのだ!」

後輩「まーまーまー!いいから3かいまわってたしざん!」

くるくるくる

バカボンのパパ「3+2は6なのだ!」

後輩「おみごと!」ぱちぱち

後輩「とにかくたべてごらんなさい。ほっぺたおちるくらい、うまいですよ」

バカボンのパパ「うぅん・・・でもどうやってくさらすのだ?」

後輩「かんたんですよ。ほうちすればいいんです」

バカボンのパパ「おぉ!これか!」がしっ

レレレのおじさん「ヘイ!かえしてくださいよー!」

後輩「それはホウキ!」

バカボン「パパがあいてしてくれません」

後輩「それはいくじほうき!」

バカボンのパパ「あれがわしのいえなのだ!」

後輩「それはおうちでしょ!」

後輩「ほうちってのは、おきっぱなしにすることです」

バカボンのパパ「ほーほー」

後輩「だから、すきなたべものをおきっぱなしにしたらいいんです!」

バカボンのパパ「そ、そのてがあったか!」

後輩「ふつう、このてしかないです」

バカボンのパパ「いいことをおしえてもらった!さっそく、ゆうはんのおにくをおきっぱなしにしよう!」

ママ「まぁ!パパったら、なにしてるの!」

バカボンのパパ「おにくをおしいれにほうちするのだ!」

ママ「そんなことしたら、くさらせてしまうわよ!」

バカボンのパパ「くさらせたらおいしいのだ!」

ママ「もったいない・・・」

一週間後

バカボンのパパ「おにくがくさったのだ!」

バカボン「うわぁ。パパ!ハエがたかってるよ?」

バカボンのパパ「あんまりおいしそうだから、つまみぐいしてるのだ!」

バカボン「なにー!ハエめ!ぼくんだぞ!?あっちいけしっしっ!」

バカボンのパパ「さっそくたべるのだ!」

ハジメ「まってください」

バカボン「ハジメちゃん!」

ハジメ「まずはだれかにあじみしてもらいましょ。おなかこわしたら、たいへんです」

バカボンのパパ「う~む・・・でもせっかく、くさらせたおにくをやるのはもったいないのだ」

ハジメ「それなら、いっしょにたべてもらいましょ」

バカボン「だれをよぶの?」

ハジメ「このまえ、いらしたパパのおともだち」

バカボン「そりゃーいいや!そうしようよ!パパ!」

バカボンのパパ「それでいいのだ!」

後輩「いや~せんぱい!ほんとにいいんですか!」

バカボンのパパ「えんりょするな!わしときみのなかじゃないか!」

後輩「すみませんね~!じゅるり・・・あ、よだれでちゃった!」

バカボンのパパ「これだ!うまそうだろ!」

じゃじゃ~ん!

後輩「どっひゃ~!?」

どんがらがっしゃん!

後輩「こ、こ、これ・・・くさってるぅ~!?」

バカボンのパパ「きみがいうから、たっぷりくさらせたぞ!めしあがれ!」

後輩「ひえ~!かんべんして!」

バカボンのパパ「なぜなのだ!くさらせろといったのはきみなのだ!」

後輩「くさらせすぎです!これじゃくさりかけじゃない!くさりきってる!」

バカボンのパパ「う~む!せっかくのおにくがくさって、だいなしなのだ!」

後輩「せんぱい、やりすぎです」

バカボンのパパ「くえ!」

後輩「えー!?」

バカボンのパパ「きみのせいで、ごちそうがくさった!ぜんぶくうまでかえさないのだ!」

後輩「そ、そんな~!」

次の日・・・

ママ「パパ!あなたのおともだちの後輩さんが食中毒でなくなったそうよ?」

バカボンのパパ「くさったもんばっかりくうからだ!」

バカボン「パパがたべさせたくせに・・・じとー」

ハジメ「パパはいじわるですね」

バカボンのパパ「わはは!これでいいのだ!」

『がけっぷちのノコギリオヤジ』


オヤジ「うひ~!おいら、やっちまったぁ!」

オヤジ「しりあいの保証人になって、借金しょわされて、女房子どもがにげちまったぁ!」

オヤジ「先祖代々つづいた"ノコギリ屋"も、これでおしめぇだぁ~!」

オヤジ「ひ~んひんひん!ひ~んひんひん!」しくしく

オヤジ「つーわけ」

バカボンのパパ「まぁまぁげんきをだしなさい!」

オヤジ「うい~ひっく!だせるもんかい!べらんめぇ!」

バカボンのパパ「それはよかったのだ」

オヤジ「なにがいいってんだ、ちくしょー!さけだ、さけだ!」

バカボンのパパ「のめのめ!」

オヤジ「ぐびぐび・・・ぷあー!うんめー!」

オヤジ「ふい~よったよった。もうのめましぇーん」ぐでんぐでん

屋台の大将「おきゃくさん、もうしめるよ」

オヤジ「うーい、ほらよ」じゃらじゃら

屋台の大将「あーまったまった!」

オヤジ「お?なんだぁ~」

屋台の大将「たりないよ!」

オヤジ「なにいってんだ、ちゃんとはらったわい」

屋台の大将「おつれさんから、おかねもらってないよ」

オヤジ「つれー?」

屋台の大将「さんぼんヒゲのおっさんがいたろ」

オヤジ「げー!?なんでおいらがあいつのぶんを!?」

屋台の大将「はらわないと、けいさつよぶぞ!」

オヤジ「か、かねなんかねーやい!」

屋台の大将「あっ!にげやがった!」

すたこらさっさ!

オヤジ「うぅ~ちくしょー!くいにげしちまった!こりゃ指名手配されるぞ!」

オヤジ「あーなんて運がわりーんだ、このこのこの~!」ぽかすか

オヤジ「あたまたたいたら、すっきりしたぜ」

オヤジ「おいらはもうおしめぇだ。のこったもんといやぁ、せんだいのノコギリだけ」

オヤジ「これからどうしよう・・・」とぼとぼ

警官「おい、おまえ!こんなおそくになにしてる!」

オヤジ「げげっ!やっぱりきやがった!」

警官「ん!ノコギリなんかもって、なにするきだ!あやしいやつめ!」

オヤジ「こ、こうなりゃヤケだ!うおー!!」

警官「うわなにするやめろ!?」

ギーコギーコ! ギーコギコ!

オヤジ「バラバラにしちゃった・・・」

警官「バラバラになっちゃった・・・」

オヤジ「これでおいらは懲役1年3ヶ月まちがいなしだ・・・」

警官「わりとみじかめなのね・・・」

オヤジ「がけっぷちだ、ちくしょーめぇぇぇ!!!」


オヤジ「がけにきた。しぬために」

ひゅーるるる

オヤジ「ひぃーこわい!たかいなぁ」

嫁「オヤジ!」

オヤジ「嫁!?」

子ども「オヤジ!」

オヤジ「子ども!?」

嫁「しんじゃだめよ!あなたがしんだら、だれがノコギリオヤジになるの?」

子ども「そうだい!おれ、ノコギリもってるオヤジがだいすきだい!」

オヤジ「くぅ~!なけるぜ、ちくしょー!」しくしく

オヤジ「おいらはノコギリオヤジ!がけっぷちでも、へのかっぱ!」

おっちゃん「あんた!そんなあぶないのしまいなさい!」

オヤジ「うるせー!ばかにしやがって!」

おっちゃん「うわなにするやめろ!?」

ギーコギーコ ギーコギコ!

おばはん「あんた、なにしてんの」

オヤジ「おいらはノコギリオヤジだ!わっはっは!」

おばはん「うわなにするやめろ!?」

ギーコギーコ ギーコギコ!

オヤジ「ノコギリで、だいかつやくだ!きぶんがいいぞ!わっはっは!」

ふらふらり

バカボンのパパ「やあ!こないだはごちそうさま!」

オヤジ「おえ?」

バカボンのパパ「げんきがないな。どうしたのだ?」

オヤジ「うぅ~」

バカボンのパパ「うぅ~?うぅ~がどうかしたのか?」

オヤジ「あっひ!いひひひひ!!」

バカボンのパパ「あたまがツンツルテンのナイナイバーなのだ」

オヤジ「うほほ!ぬへへ!ぐばびぼびいんぎりひんがらふぁーふぁふぁ!!!」


バカボンのパパ「これでいいのだ!」

嫁「あたしのダンナ、あんたとけっこんしたらクスリでおかしくなっちゃった」

再婚相手「嫉妬、嫉妬、シット」

子ども「とうちゃーん!プラモデルかってー!」

再婚相手「あい、あい、愛」

嫁「ノコギリオヤジより、よっぽどリッチ!」

子ども「ノコギリオヤジなんて、かっちょわるいや!」


ギーコギーコ ギーコギコ!

「えげげげげ!!べひゃひゃひゃひゃ!!」オヤジ

原作はダークだって聞いたけどこんな感じなのか
ダーク過ぎて全然笑えないんだが

『妖精さん、コニャニャチワ』


ママ「今日はとってもお天気がいいわね、ハジメちゃん」

ハジメ「うん、絶好のおさんぽ日より」

隣の奥さん「あら、ママさん。おさんぽ?」

ママ「まぁお隣の奥さん!えぇ、そうなんですよ」

隣の奥さん「ところで聞いた?向かいのおうちったらヌンメラチョッチョのホンジャラカで・・・」

ママ「(またはじまったわ・・・。一回しゃべりだしたら止まらないのよね・・・)」

ママ「ハジメちゃん。ちょっとママ、おはなしがあるから公園であそんでいらっしゃい」

ハジメ「はーい」

ぽつん

ハジメ「あれ?この公園、だーれもいない!」

ハジメ「なんでだろ?」

ハジメ「ま、いいや。ママのおはなしがおわるまであそんでよ」

ハジメ「ふふ。貸し切りみたいで豪華だなぁ!」

ぶらーんぶらーん

ハジメ「あはははは!ブランコたのしいな!」

{ねーねーねー!そこのあんたちゃん!}

ハジメ「へ?」

{ひとりでぶらぶらして笑ってる寂しいあんたちゃんよ!}

ハジメ「む!だれですか!しつれいですよ?」

{あーし?あーしはそりゃもうどえらいもんよ!}

ハジメ「どえらいもんじゃわからないよ!」

{よく[たぬき]と聞き間違えなかったじゃない!そんなかしこいあんたちゃんにだけ、あーしの正体おしえたげる!}

ハジメ「あんたちゃんじゃなくてハジメです!」

{はいはい、ごめんちゃい。ちっともわるいとおもってないけどー}

{あーしは公園の妖精さ!}

ハジメ「妖精なんていないよ。そんなの子どもでもしってるもん」

{それがいるから、ハジメちゃんにはなしかけたんじゃないのよ}

ハジメ「どこかにかくれて、からかってるんでしょ?」

{うたぐりぶかい子ねー!よくキンタマちっちゃいっていわれない?}

ハジメ「お下品はきらい!」

{あーはいはい、わるーござんした。いい子ちゃんでちゅねー。ばぶばぶ}

ハジメ「なにか用があるの?」

{用?用っていったら、あんた!そりゃ用がなけりゃはなしかけたりしないよ!}

ハジメ「じゃあはやく言ってよ!あそんでるんだから!」

{あーそうね?まぁまぁあれだわ、あれ、あれなのよ!}

ハジメ「あれって?」

{あんたちゃんさー!おなやみない?}

ハジメ「おなやみ?」

{勉強できないとかさー。靴ひも結べないとかさー。なんでもいいけど、あーしが解決しちゃってもいいよってはなし!}

ハジメ「う~ん。とくにないなぁ」

{またまたー!あるんでしょうが?すなおにお言いなさいっての!}

ハジメ「ピタゴラスの定理も解き明かしたし、靴ひもの結び方だってぜんぶ覚えちゃった」

{え?え?なに?その歳で?}

ハジメ「うん」

{ひえ~!天才だわ~!!}

ハジメ「えへへ」

{困ったちゃんだわねー?どしましょ、どしましょ!}

ハジメ「妖精さんはおなやみあるの?」

{げげっ!なんでわかった!?}

ハジメ「だって様子がおかしいから」

{そこをみやぶっちゃうなんてほんとに天才なんだから!}

ハジメ「えへへー」

{そうそう、そうよ!そうなの!あーし、なやみがあったりするの!}

ハジメ「ふんふん」

{わらわないでちょうだい!}

ハジメ「わらってないよ?」

{きいたら、どーせわらうんだから!}

ハジメ「聞いてみないとわからないよ」

{じゃ、じゃ、じゃあせーの!せーので言いましょ!}

ハジメ「わからないんだから言えないよ!」

{あひ~!そうだった!やっぱりあんたちゃんってば天才!}

ハジメ「妖精さんがドジなんだよ」

{あーし・・・あーし・・・ともだちがほしいの!}

ハジメ「ぷっ!」

{あ~わらった!ほらみたことか!?}

ハジメ「ごめん、ごめん!」

{真剣なのにバカにして!}

ハジメ「ともだちがほしいなら、つくればいいじゃない?」

{それができないからやんなっちゃうの!}

ハジメ「どうして?」

{だってだって・・・すぐ憎まれ口いっちゃうし}

ハジメ「じゃあ憎まれ口をいわなきゃいいんだよ」

{しょうがないでしょ!いっちゃうんだから!}

ハジメ「それじゃダメだよ!なおさなくちゃ?」

{ンギギ!そのとーりだわ!あんたちゃん、ずばぬけて天才ね!}

ハジメ「いっしょに練習しよう?そしたらじょうずにはなせるよ!」

{え?いいの!?}

ハジメ「いいよ!」

{ウヒョー!!なんてやさしいの?神さまそっくり!}

ハジメ「神さまなんているの?」

{しらないけど、たぶんそっくりよ!}

ハジメ「まずはふつうにおしゃべりしてみよっか」

{いいわね!のぞむとこよ!}

ハジメ「じゃあはなしかけてみて?」

{よ、よーし・・・ほ、ほ、ほ!}

ハジメ「ほ?」

{ほんじつは!よいお日柄で!}

ハジメ「うん。いい天気だね」

{あ、あ、あしたも!あさっても!しあさっても!やのあさっても!ずーっといい天気だといいでござんすわね!}

ハジメ「そうだね」

{え、えーと・・・うんと}

ハジメ「がんばれ!」

{しゅ、しゅ、趣味はなんですか?}

ハジメ「もう!お見合いじゃないんだよ!」

{な、なによ!あーしだってがんばってんのに!トンチキチンのムッツリスケベ!}

ハジメ「ほら、また憎まれ口!」

{あ、やっちゃった!!}

{どうしてもいっちゃう!あそびにきた子どもたちも、みんなおこらせちゃって公園はいっつもスカスカ!}

ハジメ「ふむふむ、こまったなぁ」

{どーせあーしなんてひとりぼっち!うわぁーん!}

ハジメ「・・・」

ハジメ「ねー妖精さん」

{ぐすん・・・なになにハジメちゃん?}

ハジメ「ともだちって、なんだとおもう?」

{めいっぱいあそんで、ほがらかわらう、すてきなものよ!}

ハジメ「それだけ?」

{ほかにあるの?}

ハジメ「ともだちでもケンカするし、なかせたりするよ。なかよしだけじゃないんだ」

{えぇ~!!それは初耳!?}

ハジメ「だからムリしなくていいよ。妖精さんは妖精さんらしくしてればいいんだよ!」

{でもでも!そしたら、きらわれちゃうじゃないのよ!}

ハジメ「きらわないともだちをみつけたらいいよ!」

{そんなともだちがどこにいるっての!?}

ハジメ「ここ!」

{どこ!?}

ハジメ「ここだよ、ここ!」

{ここ、ここってそこにはハジメちゃんしかいないじゃない!}

ハジメ「うん!」

{・・・・・・あ、ひょっとして}

{ひょっとしたら・・・う~ん、でもやっぱり・・・ひょっとしちゃう?}

ハジメ「ひょっとしてみたら?」

{と、と、ともだちに・・・なってあげちゃってもよかったりしなくもないんだけど!!}

ハジメ「うん!よろしく!」

{ほんとに!?ほんとにいいの!?}

ハジメ「これでいいのだ!なんちゃって?」

{わーいわーい!うれぴー!}

{そんじゃま、さっそくあそびましょ!}

ハジメ「影も形も見あたらないから、あそべない!」

{ギャー!それもそう!そこに気づくなんて天才ね!?}

ハジメ「でてきて、いっしょにあそぼう!」

{ダメよ。あーし、そっちにこれないんだから}

ハジメ「でもそれだといっしょにあそべないよ?」

{あんたちゃんがこっちにくればいいのよ}

ハジメ「え?」

{ウシシ!イシシ!ニシシシシ!}

ハジメ「妖精さん・・・?」

ママ「あらやだ!すっかり話し込んじゃった!ハジメちゃん!かえりますよー!」

ぽつん

ママ「ハジメちゃん?」

ママ「どこ?どこにいるの?どこなの~!いたずらはよして!」

ママ「ハジメちゃん、ハジメちゃ~ん!」


{はじめてのおともだち。だいじにだいじにしてあげる・・・}

{ね、ハジメちゃーん?}

(やだ!たすけて!!おうちにかえしてよ!!)

{おともだちなんだから、これでいいのよ}

(パパ!おにいちゃん!ママー!!)

{まただれかこないかしら。もっともーっとおともだちがほしいんだから}

{ウヒャヒャヒャヒャ!!!}

その頃

バカボンのパパ「タリラリラ~!ここはどこ?わしは何人兄弟なのだ?」

宇宙人「目、覚メタ?」

バカボンのパパ「ひえ~!!」

宇宙人「地求人、オトモダチ。一緒ニ私ノ星ヘ行コウ」

バカボンのパパ「さんせいのはんたいなのだ~!?」

『飛べないペンギンはやっぱりペンギンなのだ』


ペンギン「ウヒィ~!んしょしょしょしょ!」ばたばた

ペンギン「ぬぬぬ!こんなにがんばってるのに飛べない!」

ペンギン「神さまはインチキだ!飛べないボクを鳥よばわりしやがって!そんなのおかしいぞ!?」

バカボンのパパ「タリラリラ~!」

ペンギン「ん?」

バカボンのパパ「やあ、ペンギンくん!せいがでますな!」

ペンギン「おじさん、だれ?ここ北極だよ!」

バカボンのパパ「それでいいのだ!」

ペンギン「なにいってんの?」

ペンギン「そんなカッコじゃしぬよ?」

バカボンのパパ「うぅ~!そういわれたらさむくなってきた!」

ペンギン「あ~あ、ボクしーらないっと」

バカボンのパパ「ぶえーっくしゅ!」

ペンギン「ウヒィ!あっちいけよ、バッチぃなぁ?」

ペンギン「れんしゅう、れんしゅう、今度こそ飛ぶんだい!」ばたばた

バカボンのパパ「な、なななんのれんしゅうなのだ?」がたがた

ペンギン「空を飛びたいから、めいっぱい、きたえてんだ!」

バカボンのパパ「そんなちっちゃな手じゃ飛べないぞ!」

ペンギン「手じゃなくて翼!」ぷんぷん

バカボンのパパ「わしにまかせとけ!」

ペンギン「げげっ!トンカチなんか持ってなにする気!?」

バカボンのパパ「こうするのだ!」

ペンギン「わっやめろ」

べちんっ!べちんっ!

ペンギン「ギエッ!?」

バカボンのパパ「つぶれた手が平べったくなって大きくなった!これで飛べるぞ!」

ペンギン「いたいよぅ・・・しくしく」

ごちんっ!

ペンギン「ギャっ!!」

バカボンのパパ「さっさと飛べ!バカ!」

ペンギン「ウヒィ~!たたかなくたっていいのに?」

ペンギン「よしょ!よしょしょ!!」ばたばた

バカボンのパパ「もっとはやく!!」

ペンギン「ウヒィ~!!」ばたばた

バカボンのパパ「まだまだ!!」

ペンギン「あひあひ・・・もうムリ」

バカボンのパパ「バカモン!!男がかんたんにあきらめんな!?」

ペンギン「そんなんいったって~」

バカボンのパパ「飛ばないと、ぶつぞ!!」

ペンギン「ウヒィ~!やりますやります!」

ペンギン「はぁ・・・やっぱりできない」

ペンギン「鳥だから飛べるかもなんて思い上がるんじゃなかったや・・・」

ペンギン「おかげさんで乱暴なおやじにからまれるし、ふんだりけったりだよ」

ペンギン「ん?おっさん、いないな」

ペンギン「ホッ!かえったのか」

バカボンのパパ「おまたせ!」

ペンギン「ウヒィ!?」ぴょんっ

バカボンのパパ「いいものがあったぞ!これ使え!」

ペンギン「なにそれ?」

バカボンのパパ「大砲なのだ!これにはいってドカンといけば、どこにだって飛べるのだ!」

ペンギン「えー?なんか物騒だなぁ」

バカボンのパパ「飛べないままでいいのか!?」

ペンギン「そ、それはいやだ!」

バカボンのパパ「じゃあしのごのいうな!?」

ペンギン「ごペンなさい」

バカボンのパパ「よし、点火するぞ!」

ペンギン「こ、こわいなぁ」

バカボンのパパ「100、99、98・・・」

ペンギン「ながいよ!ドキドキしちゃうから、はやくして!」

バカボンのパパ「97、96、95!!」

シュボッ!

ペンギン「95?おかしくない?」

バカボンのパパ「これでいいのだ!」

チリチリチリ

ペンギン「いよいよかぁ~ドキドキするなぁ」

バカボンのパパ「これできみもりっぱな鳥になれるな!うんうん」

ペンギン「そ、そうかなぁ!ウヒヒ!」

チュドーン!!


ひゅーん

ペンギン「わぁーい!飛んでる飛んでる!!」

ペンギン「すごいたかい!いいなぁ、飛べる鳥はいつもこんな景色みてたんだ?」

ペンギン「こんなに飛んでみせたペンギンなんてボクがはじめてだろうなー!かえったら、みんなに自慢してやるんだ!」

ペンギン「アハハハハハハ!!!」

ペンギン「あ、そういえば着地はどうしよ・・・」

ゴシャッ!!


バカボンのパパ「やった!氷山にぶつかって死んだぞ」

バカボンのパパ「わはは!わはは!げらげらげら!」

バカボンのパパ「あ~おもしろかった」

バカボンのパパ「さむいからかえるのだ」

ママ「さ、めしあがれ?今日の焼き鳥はパパがとってきたのよ」

バカボン「えー!なんのお肉?」

ハジメ「食べたことのない、お味?」モグモグ

バカボンのパパ「うむ、うまい!鳥はやっぱり、焼いて食べるのが一番なのだ!」

チャンチャン!

>>38-39
どーもありがと
>>40
バカボンのパパは腐れ外道の快楽殺人者だったりするよ
友人、後輩のきなみ殺しまくってる

そう言えば、バカボンのパパの知り合いで、絶対手だけしか見せない人達居たけど、やはりバカボンのパパが腹を立てて起こした行動がひどかったな。

>>68
そうね。アニメはやらかくなってるけど原作だと「たすけてーーっ」て懇願する友だち家族を見殺しにした上に「それでいいのだ!!」で済ましてるからね
しかも死んだ一家のマネして遊んでたり、ちっとも反省してないからね

でもそういうとこが好き
今の漫画より、ぶっとびすぎてるけど天才バカボンは名作だよ

良いバカボン二次創作だな

別に皮肉とかじゃないぞ、ホントに素晴らしい

>>70
ありがと
そう言ってもらえただけで書いた甲斐あったよ!

うーむ。昔の子供はそんな内容でケラケラ笑っていたのか
絵柄で許せるのかな?実際に見ないと想像つかないが

『キング オブ バカ決定戦!!』

バカボンのパパ「ぐぇっぷ!口からオナラがでたのだ!」

ハジメ「それはゲップだよ、パパ?」

バカボン「パパはほんと、おバカだなぁ」

ブーッ!

バカボンのパパ「ひえ~!くさいのだ!」

バカボン「えへへ!おしりからゲップがでちゃった」

ハジメ「それはオナラでいいんだよ。おにいちゃん」

バカボン「あれ?そうだったっけ?」

バカボンのパパ「バカボンはほんとにバカなのだ!」

バカボン「むむ!パパのがバカだい!」

バカボンのパパ「ナヌッ!!それはさんせいのはんたいだぞ!」

バカボンのパパ「ハジメちゃんはどっちがバカだとおもうのだ!?」

バカボン「パパにきまってる!!」

バカボンのパパ「バカボンにきまってる!!」

ハジメ「どっちでもいいよ」

バカボン「きめてくんないとモヤモヤしちゃうよ!」

ハジメ「いいじゃない。だってそれはふたりの個性だから」

バカボンのパパ「こせいってなんだ?」

バカボン「バカだなぁ、パパ。くせぇの訛りだよ」

ハジメ「全然ちがうよ」

ハジメ「バカでもいいんだよ。やさしいパパとおにいちゃんがだいすきなんだから!」

バカボンのパパ「ハジメちゃんはバカがすきか!」

バカボン「やった!そんなら、ぼくのがバカだもんね!」

バカボンのパパ「あっ!ずるいぞ!」

バカボン「パパが自分でいったんじゃないか!」

バカボンのパパ「バカボンより、わしはもーっともーっとバカなのだ!」

バカボン「それならぼくは町内1バカだい!」

バカボンのパパ「わしは日本一バカなのだ!」

バカボン「じゃあぼくは宇宙1!!」

バカボンのパパ「ぐぬぬ・・・宇宙よりひろいのはなんだ!」

バカボン「宇宙よりひろいものが思い付いたら天才だよ!」

バカボンのパパ「くそ~!どっちみちバカボンにまけてしまうのだ!」

ママ「なぁに?ふたりでおおきな声だして?」

ハジメ「どっちがおバカが競ってるみたいだよ」

ママ「あらま・・・ふたりともしょうがないのね」

次の日

バカボン「ぼっくはバカ~!バッカバカ~のスカポンタン!」るんるん

バカボン「ねー!ハジメちゃんはおにいちゃんがすきかい?」

ハジメ「もちろん!」

バカボン「やったー!バカでよかったー!」

ハジメ「そういう意味じゃないよ」

バカボン「わーいわーい!」

ハジメ「よろこんでるからいっか」

バカボンのパパ「コニャニャチワなのだ!」

ハジメ「おはよー!パパ!」

バカボンのパパ「むむ!バカボン!きょうはまけないぞ!」

バカボン「あはは!あきらめがわるいよ!」

バカボンのパパ「みてろ!」

バカボンのパパ「ふがふが!ごはんじゃなくて茶わんと湯呑みをたべるのだ!」バリボリ!

ママ「まぁ!食べ物を粗末にしちゃいけません!」

ハジメ「口が血まみれだよ!ムチャしないで!」

バカボンのパパ「わはは!どうだ!バカだろう!」

バカボン「うぅ!そんならぼくだって!」

バカボン「ふぬぅぅ!」ブリブリブリ!

ママ「キャー!ちゃぶ台でなにしてるの!?」

ハジメ「くさいよー!」

バカボン「これがぼくの朝ごはんだい!どうだ、バカだろ!」ばくばく

バカボンのパパ「う~む!やるな、バカボン!」

それからも二人はどっちがバカか競争した


バカボンのパパ「わはは!ミミズのおふろにはいってやったぞ!」

バカボン「それならぼくはイソメのおふろにはいるもんね!」

ママ「きもちのわるいことしないでちょうだい!」


バカボンのパパ「本官さんのピストルを燃えるごみにだしたのだ!」

バカボン「レレレのおじさんのホウキを生ゴミの日にだしてやったもんねーだ!」

ママ「人さまに迷惑かけちゃダメよ!」


バカボンのパパ「ブイジャラカッカ!ポイポイピー!」

バカボン「ギョエギョエグータラ!キンタマタマタマ!」

ママ「ふつうにしゃべって~!」

バカボンのパパ「アーダダ!ダダ~!」

ハジメ「パパ、裸でスーダラ節踊ってたら風邪ひくよ?」

バカボン「にゃむにゃむチーチャッチャ」

ハジメ「おにいちゃん、よちよち歩きばっかりしてると、ちゃんと歩けなくなっちゃうよ!」

バカボンのパパ「コケジャラホイチャカチンポコペン!」

バカボン「ウーイーポンプ!」

ハジメ「パパ・・・おにいちゃん・・・」

じょーーーっ

ママ「あ~あ、床がびしょびしょ」

バカボンのパパ「ウワーン!!」

ママ「はいはい、今、おしめ替えてあげますからね」

バカボン「ギャーン!!」

ママ「あらあら、またグズっちゃった。さっきミルクあげたばかりなのに?」

ママ「ごめんね、ハジメちゃん。ママ、お買いものするから、ちょっと寝かしつけてくれるかしら」

ハジメ「はーい!」

ハジメ「ぼっちゃん、よいこだ、ねんねしなー」

バカボンのパパ「グーグー」

バカボン「グーグー」

ハジメ「ふたりともバカになりすぎて幼児退行しちゃった」

ハジメ「話しかけたってわからない。ママも大変そう」

ハジメ「あんなこといわなきゃよかった」

ハジメ「それでもだいすきだよ。パパ、おにいちゃん」

バカボンのパパ「ばぶばぶ」

バカボン「だーぶー」

ハジメ「ふふ!かわいい!」

ハジメ「どんなふたりも変わらないよ。だって家族なんだもの」

ハジメ「大人にもどるまで、がんばって育てるからね」

ハジメ「そしたらまたいっぱいあまやかしてほしいな」

バカボンのパパ「びえーん!」

バカボン「あだーぶっぶっ!」

ハジメ「ねんねーころりよ、おころりよ~」

『いい日旅立ち夢気分』


医者「あちゃ~ダメだ、こりゃ?」

病人「えぇ!どうなるんですか!?」

医者「死ぬ死ぬ、今日中に死ぬ!御臨終です!」

病人「あわわわ!そ、そんなのいやです~!!」

医者「ごちゃごちゃいったって死ぬんだから死ぬよ、死ぬ死ぬ!」

病人「おぎゃ~!!」

病人「はぁ~」とぼとぼ

バカボンのパパ「もし!お若いかた!」

病人「はぁ~?」

バカボンのパパ「ため息なんかついてどうしたんですか?」

病人「はぁ~」

バカボンのパパ「はぁ~じゃわからんぞ!ちゃんといえ、バカ!!」

病人「はぁ~!?」

バカボンのパパ「むむむ!はんたいのさんせいする気だな!こいつめ!」

病人「はぁ~~~」

バカボンのパパ「うっとうしいからかえるのだ!」

病人「こんなことなら、もっといろいろやっときゃよかった」

病人「アイドルやったり、ポコペンやったり、温泉ほったり、猿の脳ミソたべたかったなぁ」

病人「やだなぁ・・・死にたくないなぁ」

レレレのおじさん「お元気ですかー?レレレのレー!!」

病人「ムカッ!!」

バキボコドカスカ!

病人「元気じゃねーやい、バーロー!?」

レレレのおじさん「お、お元気そうでなにより・・・」ぴくぴく

病人「病人だとおもってバカにしやがって!」ぷんぷん

病人「なんだって若いみそらで死ななきゃならんのか」

病人「世の中まちがいだらけだぜ」

病人「こうなりゃ最後くらい一花咲かせてやりて~なぁ」

病人「・・・あ!!」

イチャイチャ!イチャイチャ!

病人「アーッ!!アーッ!!アーッ!!」

男「イヤン!なになに!?」

女「ビックリさせんな!」

病人「てめぇ~~~!!病人の前でイチャイチャするなぁ!?」

男「ウフン!いーじゃない!あたしらの勝手でしょ?」

女「おまえの前でいっぱいチューしてやるぜ!」

病人「ムガァ~~~!!」

バキボコドカスカ!

病人「はぁはぁ!ころしちまった!」

病人「なんだかスッキリするなぁ!こりゃ~いいや!」

病人「どーせ今日、死ぬんだから好きにしちゃえ」

病人「ガハハハハハ!!」

ウナギイヌ「おひさしぶりです。読者のみなさん、おぼえてますか?」

ウナギイヌ「これでも昔は評判よくって、グッズがバカ売れだったんですよ?」

ウナギイヌ「え?CMでみた?」

ウナギイヌ「ぼくって平成でも人気者なんだなぁ」

病人「おっ!こいつはうまそうだ!かば焼きにして食ってやる!」

ウナギイヌ「うわ~ん!およしになって!」

病人「うるせ~!おれさまは病人なんだからおとなしく食われろ!」

ウナギイヌ「おたすけ~!?」

病人「ゲプッ!死ぬ前に精がついた!」

本官「タイホだ、タイホだぁ!!」バキュンバキュン

どろぼう「ひぃ~!!」

病人「おい!!病人さまのお通りだぞ!しずかにしろい!!」

本官「なに~!今はそれどころじゃない!」

病人「こちとら病人じゃい!!」

本官「こんなに元気な病人がいてたまるか!ウソつきめ!」

病人「くぅ~!警察だからってえばんない!」

本官「そんなにいうなら病名をいってみろ!」

病人「びょ、びょうめー!?」

本官「そうだ!病人だったら病名がなきゃおかしいだろ!」

病人「そ、そんなもんいちいち知るかい!!」

本官「なんだとキサマ!警察に仮病をつかったな?病人詐称罪でタイホだ!?」

病人「わーん!うるさいやい!おれはどーせ死ぬんだい!!」

本官「わっ!なんだ、やめろ!」

バキボコドカスカ!


どろぼう「やったー!ぼくちんは逃げちゃおっと!イヒヒヒヒ!」

すたこらさっさ!

病人「ガハハハハハ!おまわりめ!ザマァみろい!」

病人「このピストルで、もっと好き勝手しまくってやる!」


ズガァーン!

猫「ギニャッ!!」

病人「病人の前で交尾するからだ!」


バキューン!

じいさん「ヒョッ!!」

病人「病人がいるのに寿司くうな!!」


ダァーン!

バカ塚アホ夫「ギャッ!!」

病人「病人につまんねーマンガよませやがって!!」


病人「死ぬんだから、なんだって無罪だ!」

病人「病人サイコー!!ピューピュー!!」

医者「あ、いたいた!さがしたよ!」

病人「ん?お医者さん、慌ててどーしたんだい?」

医者「いやいや、それがさ」

病人「へへっ!こちとら病人を満喫してんだ!さっさとしてくれよ?」

医者「実は診断書、ちがう人のだったよ。ごめんごめん」

病人「はぁ~~~!!!?」

医者「あんた、見たとこなんともないから死なないよ。うっかりうっかり」

病人「そ、そそ・・・んなアホな!?」

病人「お、おれは病人だ!病人だったら病人だ!」

医者「なんで?どう見たって健康じゃないの」

病人「うるせ~!病人だといえ!?」

医者「ウソはダメだよ」

病人「うわ~~~!!!」

医者「おだいじに!」

病人「お、おれはなんてことをしちまったんだ!」

病人「てっきり死ぬもんだとばかり・・・」

バカボンのパパ「あ、またおまえか!」

病人「ん?どっかで会った?」

バカボンのパパ「ため息ばっかりついてうっとうしかったのだ!」

病人「こっちはそれどころじゃねーんだよぅ!今日、死ぬとおもってたのに死なないっていわれちゃった!」

バカボンのパパ「ナヌッ!それはお気の毒に!」

病人「おれはどうすりゃいーんだ!うお~ん!!」

バカボンのパパ「じゃあ今から[ピーーー]ばいいじゃないか!」

病人「病気じゃないのにどうやって!?」

バカボンのパパ「わしがてつだってやろう!」

病人「ほんと!?」

病人「わ、わ、わわ~~~!!」

ぎゃんぎゃんぎゃん!

バカボンのパパ「山に捨てられた野良犬たちが腹ペコなのだ!食べてもらえ!」

病人「縄ほどいて!やだやだやだー!!」

バカボンのパパ「[ピーーー]るんだぞ!我慢しろ!!」

病人「やっぱり死にたくな~い!?」

バカボンのパパ「ほれほれ、食え食え!エサだ、エサだ!!」

ガブガブガブ! バリバリボリィッ!!

ギャ~~~~ッ!!!!

ビリッ! ブチブチィッ! ガチュッ! ぐしゅっメリィッ!!

バカボンのパパ「今日中に[ピーーー]てよかったな!いいことした後は気分がいい!」

後日

ママ「最近、裏山に住んでる野良犬たちが病気になってバタバタ死んでるそうよ」

バカボンのパパ「なんだ、あのバカ、ほんとに病気だったんだな」

ママ「なにか知ってるの?」

バカボンのパパ「ママ!わしのおかげで町から病気が一個なくなったぞ!」

ママ「なにを言い出すのかしら?変な人ね?」

バカボンのパパ「これでいいのだ!」

『叩いて壊して川原へポイッ!!』

バカボンのパパ「じ~んせぇい、らぁ~くばっか、し~たいの~だぁ~」

酔っぱらい「よせよせ!ヘタッピ!!」

バカボンのパパ「ナヌッ!!だれだ、ヘタといったのは!?」

酔っぱらい「ブサイクな歌はやめろってんだ!水戸の黄門さまにしつれいだろうが!」

バカボンのパパ「なにをぅ!わしの歌はハンサムだからケツの肛門さまもおおはしゃぎだ!」

酔っぱらい「うるせぇ!ヘタクソなラクガキみたいな顔しやがって!」

バカボンのパパ「ぐぬぬっ!!そういうおまえはカラスに食われたハトみたいなのだ!?」

酔っぱらい「ムッキィ~!!あんだと~!?」

バカボンのパパ「バカ!マヌケ!デベソ!」

酔っぱらい「へっぽこ!インキン!すっとこどっこい!」

バカボンのパパ「アホ!ドジ!デベソ!」

酔っぱらい「水虫!便秘!鼻づまり!!」

バカボンのパパ「アーッ!?いっていいこととわるいことがあるぞ!!」

酔っぱらい「おめぇなんか、なにいったっていいんだよ!ベロベロバー?」

バカボンのパパ「うぅ~ゆるさん!おこったぞ!!」

酔っぱらい「ふいーひっく!もう一軒いっちゃおーっと」ふらふら

バカボンのパパ「おぼえてろ!ギッタギタのメタンメタンにしてやる!!」

次の日・・・・・・

ジャジャーン!!!

ハジメ「できたよ、パパ。全自動タコ殴り機!」

バカボンのパパ「おぉ!さすがハジメちゃんなのだ!」

ハジメ「パパが言うから作ったけど、こんなの何に使うの?」

バカボンのパパ「ムゥフフ!それはナイショのひみつなのだ!」

ハジメ「くれぐれも人に使ったりしたらダメだよ?」

バカボンのパパ「はんたいのさんせいのはんたい!」

その夜・・・・・・

酔っぱらい「ぐーがー」

バカボンのパパ「いた!酔いつぶれて道ばたで寝てるぞ!」

ぐるぐるぐる

酔っぱらい「んが?」

バカボンのパパ「ぐるぐる巻きにして」

バサッ

酔っぱらい「ほへ?」

バカボンのパパ「麻袋に積めたら完成!!」

バカボンのパパ「これでこいつは人間じゃなくてサンドバッグなのだ!ハジメちゃんにも叱られないぞ!」

バカボンのパパ「ポチっとな」

タコ殴り機「うぃーん、がしゃっ!うぃーん、がしゃっ!」

モゾモゾ! じたばた!

「おんぐっ!ムガーッ!!」

バキッ! ゴスッ!ドフッ! ベシッ!

「はぐー!!ぶぎぎぎぎ!!!」

バカボンのパパ「わはははは!あ~おもしろい!!」

バキバキバキバキバキバキバキバキ!!!

「ヒギャ~~~!!!」

グシャッ! ベキッ! ミシッ! ゴチュッ!

バカボンのパパ「なにもいわなくなったな」

バカボンのパパ「つまらんから止めよう。ポチっとな」

タコ殴り機「ぴたっ!」

バカボンのパパ「ごくろうさん。あとでガソリンぶっかけて燃やしてやろう」

タコ殴り機「エ?ナンデ?」

バカボンのパパ「おーい!生きてるか?」

しーん!

バカボンのパパ「ぬぬっ!なんとかいえ!!」

バカボンのパパ「生きてなかったら死んでるんだな!」

バカボンのパパ「蹴ってやる!」

ボヨンボヨン

バカボンのパパ「お~!ゴム毬みたいで愉快だぞ!」

バカボンのパパ「中はどうなってるのだ!」

ごぽぉぉぉぉ・・・

バカボンのパパ「ギャー!!血だまりがでてきたのだっ!?」

バカボンのパパ「ホネがひしゃげてグッシャグシャ!肉もつぶれてぺしゃんこだ!」

バカボンのパパ「こりゃ当分、立ってオシッコできないぞ!かわいそうに!」

バカボンのパパ「ムムッ!まてよ!?」

バカボンのパパ「う~ん、う~ん」

バカボンのパパ「ひらめいた!」

バカボンのパパ「サンドバッグはオシッコできなくていいのだ!わしって天才だな~!」

バカボンのパパ「ごめんよ、サンドバッグくん。抜けた血はわしのオシッコで埋めてやるからな!」シーシー



ポイッ ボチャッ!

バカボンのパパ「ふぅ~!川原にドボンしたぞ!これでいいのだ!!」

バカボンのパパ「やれやれ、おもしろかった。どっかで一杯ひっかけてかえろう!」

バカボンのパパ「タリラリラ~!はぁ~どっこいしょ~~~」

【教訓!酒は飲んでもホニャラララ!!ママ、おかわり!!】

>>72
ほとんどのエピソードはもっとほのぼのとしたギャグだからおもしろいよ
ただブラックな回はトラウマ級の怖さ
"もうひえまひゅ"で検索したら読めるかも

自分的におすすめは本官さんが主役の"ドクターカカシよ、やすらかなのだ"
マジでえげつないけどドクターのやさしさにちょっぴりホレる

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年07月15日 (金) 00:19:47   ID: w4uaBj8T

バカボンって話が進むにつれて下ネタや殺人だらけになったよな
赤塚が飽きたのかネタが無くなったのか?

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