エレン・ウォーカー「憐れな巨人に魂の救済を」(36)

うん立て逃げなんだ、ただの思いつきで……
誰か書いて

エレンにイノセンスが宿ってるのでもいいし、巨人のかわりにAKUMAがいるのでもいいから

エレン「人間を食わなくても巨人は生きていける。ならば巨人は何ゆえに人に手を伸ばすのか…」

エレン「そこに救いを求めているからだ」

エレン「ああ、そうだ。オレの時もそうだった」

エレン「『終わりたくない』その一心でオレは『無い腕』で何かに縋ったんだ」

エレン「そうだ、オレは巨人の神になろう。救いを求める巨人に手を差し伸べられるような男になろう」

エレン「憐れな巨人に魂の救済を…」

ミカサ「削ぐっ」パシュ

エレン「やめろぉぉおお」

ドンガラガッシャン

ミカサ「何を」

エレン「巨人を殺しちゃだめだ」

ミカサ「何を言ってるのエレン。巨人は人類の敵、駆逐しなければならない害獣だ」

エレン「巨人だって生きてるんだぞ!殺したら…かわいそう…だ…ろうが」ポロポロ

ミカサ「エレン、おばさんを殺した巨人が憎くないの」

エレン「憎くないと言ったら嘘になる。だけど、憎しみからは何も生まれない」

ミカサ「…」

エレン「憐れな巨人に魂の救済を…」

パイナー「俺がデカ乳の巨人で、こいつがデカ尻の巨人ってやつだ」

ベルトレタ「何をいってるんだパイナー」

パイナー「お前が故郷についてきてくれるなら俺達はもう人類を滅ぼさなくて」

エレン「わかった。行くよ、オレ一人の命で人類と巨人の両方が救えるなら」

パイナー「エレン」抱き

エレン「覚悟はいいなベルトルト」

ベルトルト「――っ」コクン

エレン「そう身構えるなよ」スッ

ベルトルト「痛いのは嫌だ」ビクビク

エレン「体で最も敏感なのは痛覚だ。保証はできねえけど善処する」ズル

ベルトルト「……」

エレン「お前の罪を浄化するためだ、ガマンしろ…いや、しなくていい。その中に溜め込むな。吐きだせ」

ベルトルト「そんな…事…んっ」

エレン「挿すぞ」グズッ

ベルトルト「あっ…ああ…」ドクドク

エレン「どうだ苦しいかベルトルト…それがお前の罪の重さだ。受け入れろ」ズル

ベルトルト「嫌だ…無理だ…あんっ…ゆるし…ん」ビクン

エレン「じきにヨくなる。オレの聖液でお前の中を満たせばベルトルト。お前の罪は完全に浄化される。嬉しいだろ?」

ベルトルト「んんっ」フルフル

エレン「少し強くスるぞ」ズッズッズッ

ベルトルト「えっまって!ひぁ」ピク

エレン「ベルトルト、オレに身を委ねろ。救ってやる」

ベルトルト「ちがうっこんなの僕っ…あぁ…こんなの僕じゃない…だめっ」ピクピク

エレン「憐れな巨人に魂の救済を」ドピュッドロドロ

ベルトルト「あぁあぁあぁあぁ」ピクピク

エレン「エロセンス発動!!哀れなANUSに魂の救済を」どブブブブ

ベルトルト「アヘアへ」ピクピク

ライナー「んほぉぉおお」 ビクンビクン

アニ「はぁはぁ」ダラン

ユミル「イク!」プシャァアア

 巨人化が周知にしれ渡ったその日のこと。

 気絶したエレンを連れたミカサとアルミン。彼らを取り囲む駐屯兵団が今にも砲撃をせんと威嚇する。

エレン「犯してやる…」

アルミン「エレン?」

 俯き加減に言ったエレンの表示はどこか恍惚としていたがアルミンには見えていない。

 巨人が巨人を犯すなど見たことがない。ましてや人間が巨人になるなど。前例のない出来事に駐屯兵団は同様を隠せないでいた。

キッツ「貴様は人間か?巨人か?」

 質問の意図が判らない。この姿を見れば人間であることは明確だと言うのに。

エレン「ベルトルト…」

アルミン「!」

エレン「あいつを陵さねぇと」

 足早に大地を踏む。直後ガクンと膝が落ちた。

 師団長の右手に力がこもる。その右手が振り上げられ。砲口が火花を散らし、瑠弾がエレン達に降りかかる。

エレン「間に合わない」

 しかし、エレンの脳裡には尻穴を広げ「エレン…来て」と訴えるベルトルトの姿が占めていた。

 刹那、鋭い音と共に蒸気の幕がエレン達を覆う。風が静寂を切り裂き、中から現れたのは一体の勃起した巨人だった。

 そのそそり起ったイチモツが瑠弾をはじき飛ばし、ミカサ達を守ったのだ。

 キッツは2発目を指示し、エレンを問い詰める。もはやいい逃れはできない。

 判断はアルミンに委ねられ、無茶苦茶な説得とピクシスの到着によって事無きを得た。

 しかし問題が一つあった。それは巨人を見ると股関が膨らむという副作用だ。

エレン「巨人をレイプする事を想像する事で巨人になれる」

 それが大きな勘違いだという事に今のエレンは気づいていない。

エレン「なぁベルトルト」

ベルトルト「何?」

エレン「最近お前見るとさぁ、股間が膨らむんだ」

ベルトルト「え…」

エレン「というかさ、今勃起してる」

 ギシギシと悲鳴を上げるベッドに二つの影は荒い吐息を絡ませあいながら重なり合った。

 ベルトルトの長い脚を伝う透明な液体は彼の艶めかしさを一層際立たせ、もともと脚に魅力を感じないエレンすら虜にしてしまう。

 界隈を撫で回せばベルトルトは顔を背け視線だけを寄越した。嗚呼、売れた果実のように上気した頬。エレンは息をのむ。その唇を貪るように吸いつくしたい。

ベルトルト「…アニ」

 その時エレンの腹のそこで何かがはじけた。括り付けてていた枷を壊し、抑えつけていた鎖を振り払いその獣は姿を表すだろう。理性と言った抑止力を失った本能という獣。たった一本の鎖は弱く、エレンは今にも切れそうな理性でベルトルトに訪ねた。

エレン「お前、あいつとやりたい事あるのか?」

ベルトルト「やりたいこと…」

 思案はあれど口に出すほどではなかった。ただ手を繋ぎたい。その程度だった。

エレン「あるだろ?好きな奴とやりたいことなんて」

 エレンの腕に力が籠もる。「痛い」とベルトルトが訴えても放すことはない。

ベルトルト「エレンは好きな人できたら何がしたいの?」

エレン「セックス」

 即答だった。あまりにも堂々としているものだからベルトルトはただ呆れるしかできなかった。

エレン「どうせなら、アニの前でお前がアニとしたい事やってやる」

 ベルトルトは静かに唇を開いた。

ベルトルト「手を繋ぎたい」

エレン「は?」

ベルトルト「だから、アニとは手を繋いでみたいだけだよ。子供っぽいかもしれないけど、これが僕の精一杯なんだ」

 半ば必死に訴えるベルトルトにエレンは苛立ちを隠せない。
 くつくつと湧き上がる感情とビンビンと勃ち上がる逸物。一目でわかるエレンの様子にベルトルトは怯えを隠せない。それがますますエレンを興奮させるとも知らずに。

つまり、新調査兵団種属訓練兵団、討伐兵団種属訓練兵団、壁守兵団種属訓練兵団の三つの訓練兵団に分けられるようになったのだ。

そして、訓練兵の振り分けは、それぞれ政府直属の機関が訓練兵の経歴や現状、新しく導入された血液検査等の審査を考慮して、自動的に分けられるシステムに変更された。

ミカサ「………しっかりしてアルミン…。またあいつに、どやされる…」

ミカサが言うあいつとは、現在僕たちの前で坊主頭の少年の頭を掴み、締め上げているキース筆頭長官のことだ。

敬礼のポーズを間違えた坊主頭の子に長官の逆鱗が、触れてしまい今に至るのだが、長官の怒号には鬼気迫るものが感じられた。

教官A「………おいおい、でたぞ今年も…」

教官B「あぁ…あれな。俺の時もやられたよ」

教官A「あれには何の意味があるんですか?」

教官B「……あぁ、あれには…」

ふと気になった彼は、こっそり教官たちの話に聞き耳をたててみることにした。

すると、この入団兵に長官自ら一人一人に喝を入れ、気を引き締める行為は、兵団発足時から行われる恒例の行事で通称、通過儀礼らしい。

だが、隣にいる幼馴染の一人、ミカサ・アッカーマンはこの通過儀礼をされていない。

それはミカサだけではなく、何人かも長官の怒号を受けずにすんでいる者もいた。

教官A「…通過儀礼を受けていない子もいるそうですが…」

教官B「そうだな…彼らはおそらく見て来たのだろう…数年前の地獄を…」

教官A「……面構えが違いますしね…」

アルミン「……………」

教官たちが言う地獄とは、数年前に起きたウォールマリア陥落のことで、アルミンもまた地獄の渦中にいた1人であった。

彼はふと隣にいる幼馴染に顔を向けた。

彼女、ミカサはアルミンとは比べものにならない地獄を体感していることを彼は知っていた。

それ故、通過儀礼を受けていないものは大きな絶望を味わった者かもしれないと彼は納得した。


すでにキースは丸坊主の少年に厳しいお灸を添えおえていて、隣にいた訓練生にお決まりの通過儀礼を始めた。

キース「…貴様は何者だ?」

「…えっ…あっ、えっと、自分は…」

キースにターゲットにされた少年は、突然のことにどもってしまい、キョロキョロと落ち着きがなかった。

そんな様子を見かねたキースは、同じセリフを威圧感のある怒号に変えて彼に飛ばした。

彼はそれに対し、ビクッと形を揺らしたが、すぐに敬礼の姿勢にもどし、オドオドしい口調でこう答えた。

「じ、自分は、ウォールマリア、シ…シガンシナ区出身のっ!…エ、エレン、ウォーカーでっすっっ!!」

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通過儀礼があった日の夕飯時、食堂は騒がしいことになっていた。

「…おい、あいつまだ走ってんのかよ…まじで死んじまうぜ?」

「……でも、飯抜きって長官がいってたし…」

「それよか、この兵団大丈夫なのかよ…金とか、やべーんじゃねーの?」

「俺ら訓練兵には気にする必要なんかねーだろ。それよか、あの白髪のやつ、なんだよ…薄きみ悪りぃ…」

彼らが騒いでいるもっぱらの話題は、大きく三つに分けられる。

一つは、通過儀礼の際に、教官の前で堂々と芋を食べた女の子がいたこと。

彼女は長官の(ある意味)度肝を抜いたのだが、長官の逆鱗に触れないわけがないわけで、現在進行形で走らされているというわけだ。

その少女は相当変わっていて、死ぬまで走ってこいと言われた時より、夕飯抜きと言われた時のほうがショックを受けていた。

二つ目は、兵団の中でもそうとうな実力者である、"元帥"、という称号を持っているクロス・マリアン元帥が、兵団の資金から一定の額をネコババして行方をくらましたということ。

そして、三つ目が、すごい見た目の気弱そうな子であるエレン・ウォーカーという者が訓練兵に入ってきたこと。

なにがすごいかというと、年も15歳と全然若く、皆とそんなに変わらないのに、70後半かと思うほど白くなってしまった髪に、左目に奇妙な傷がついていて、右手は腕全体を覆うような手袋のようなものを付けて、珍しい金色の瞳だという見てくれだった。

訓練兵はそんな見てくれになんだか薄気味悪さを覚えたのか、彼のことを'死神'とか'殺人鬼'とか好き勝手に噂していた。

これら三つの話題は訓練兵の間ではすぐに広まってしまい、そして今に至ったのだ。

そんな中でも、食事を目の前に置いたまま、1人物思いにふけている男子、アルミン・アルレルトがいた。

ミカサ「アルミン」

静かに、しかし、よく通る声で呼びかけたのは、彼の幼馴染であるミカサ・アッカーマンである。

配膳台から、自分の分の食事を持ってきたミカサは、アルミンと向かい合わせになるように席についた。

ミカサ「 …アルミン」

再び彼女はアルミンに呼びかけた。

表情は無表情のままだったが、彼女の雰囲気はいつもとは違う焦燥感みたいなものを帯びていた。

アルミン「…わかってる。エレン…くんのことだろう?」

アルミンは彼女のいいたいことがわかるのか、はたまた、自分も同じことを考えているのかもしれないが、そう静かに答えた。

彼ら、つまり、ミカサとアルミンにはもう一人共通の幼馴染がいる、いや、いたことがあった。

その幼馴染とは、ミカサにとってはかけがえのない大切な家族で、アルミンにとっては、かけがえのない親友であった、が、数年前のウォールマリア陥落の際、離れ離れになってしまっていた。

二人は、シーナ内に避難したあと幼馴染を一生懸命探し回ったのだが、結局見つかることはなかった。

その幼馴染は生きていたら必ず訓練兵に志願していると考えた二人は、開拓地から訓練兵に志願し、そして今に至っていた。

ミカサ「…彼は、エレ…私たちの知っているエレン・イェーガー…とはだいぶ雰囲気が違う、と思う…」

アルミン「確かに…彼はそもそも黒髪だったし、瞳は青かった…よね?
それに、エレンはもっと…」

アルミンは思い出していた。

あの日彼とはぐれる前、シーナへ逃げる船の上で、地獄を目の当たりにし、悔しそうに目を見開き恨むような顔でいった、


エレン『…駆逐してやる…一匹残らず奴らを!!!』


という言葉を。

ミカサ「…そうね…確かにあのエレンとは別人のような…いや、別人かもしれない…でも…」


二人には一つ気がかりなことがあった。


それは、通過儀礼のときの彼が言った、『じ、自分は、ウォールマリア、シ…シガンシナ区出身の』という部分。

もし彼が‘エレン・イェーガー’でないまったくの別人だとしたら、彼は少なくともシガンシナ区出身なはずがないのだ。

今は無きシガンシナ区は、絵にかいたような田舎で、ご近所の噂はもちろん、隣の家の夕飯すらも把握できてしまうようなところだった。

そんな場所だった故に、二人がシガンシナにいた子供全員、把握できていないわけがないのだ。



ミカサ「私は、シガンシナにエレンと名の付く人は、一人しか知らない」

アルミン「…そうだね。僕も、エレン・イェーガーしか知らない」

二人は示し合わせたようにそう言うと、お互い思わず吹き出してしまった。

彼らは、シガンシナというかつての三人を結び付けていたものを信じて、いまだ彼がエレン・イェーガーであるという可能性を捨てていなかった。

アルミン「…もしかしたら、何か重大な事故があって記憶を失ってしまったのかもしれない。そのほかにもいろいろあって今のような風貌になっちゃったのかも…」

ミカサ「…そうね、そうかもしれない。だとしたら…いやどちらにしろ、彼と話す以外にないと思う」

言うが早いか、彼女は席から立ち上がり、首に巻いていた赤いマフラーをまき直した。

何か吹っ切れたような、そんなようなすがすがしい顔つきの彼女をアルミンは見て、彼もまた立ち上がり、胸を張って気を引き締めた。

アルミン「手分けして探そう。食堂にはもういないみたいだから、僕は男子寮の方を、ミカサは訓練場の方から女子寮の方まで。最終的に食堂で落ち合う形で」

アルミンがテキパキと指示を告げ終えると、ミカサは首肯して颯爽と食堂を後にした。

彼女をアルミンは見届けると、踵を返して男子寮の方へ歩き出した。

アルミン(それにしても…ミカサの笑顔なんて、いつぶりだろうか…)

彼は歩みを進めながら先ほどの会話でのミカサの表情を思い出し、思わず回顧していた。



そんな二人が立ち去った後の食堂は、いまだ先の話題で賑やかなままだった。

長官がこの後、食堂に様子を見に来てしまうということは夢にも思わず…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年11月30日 (日) 18:11:27   ID: PFXmiJuB


2 :  鷲ノ目さん   2015年03月28日 (土) 21:54:17   ID: 675QVZNX

キタコレイイネ

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